茨城県地域医療構想第1章 地域医療構想について 第1章...

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茨城県地域医療構想 平成28年12月

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Page 1: 茨城県地域医療構想第1章 地域医療構想について 第1章 地域医療構想について 1 策定の趣旨 (1)我が国における高齢化の進展 我が国は現在,総人口が長期の減少局面に突入しているなかで,世界に類を見な

茨城県地域医療構想

平成28年12月

目 次 第1章 地域医療構想について 1

1策定の趣旨 1

(1)我が国における高齢化の進展 1

(2)社会保障制度改革推進法に基づく改革の流れ 2

(3)地域医療構想の策定 3

2地域医療構想の概要 4

(1)本県における構想区域の設定 4

(2)本県における地域医療構想の検討体制 5

(3)地域医療構想における医療需要及び必要病床数の推計方法 6

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要 11

1本県における医療提供体制の現状 11

(1)病院一般診療所の状況 11

(2)在宅医療の状況 12

(3)医療従事者の状況 13

2本県における医療需要の動向 14

(1)人口動向 14

(2)医療需要の推計 16

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想 24

1平成 37(2025)年における医療機能別の医療需要及び必要病床数 24

(1)推計に当たっての考え方 24

(2)必要病床数の推移と許可病床数との関係 26

2将来の医療需要に対応するための医療提供体制の現状と課題 27

(1)入院医療における医療機能の分化連携 27

(2)在宅医療等の充実 28

(3)医療従事者の養成確保 29

(4)茨城県保健医療計画の施策との調和 29

3課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性 30

(1)入院医療における医療機能の分化連携 30

(2)在宅医療等の充実 31

(3)医療従事者の養成確保 32

(4)その他医療機能の充実及び連携体制 34

(5)施策の見直し 34

4地域医療構想の推進体制等 35

(1)推進体制 35

(2)各関係者等の役割 35

第4章 構想区域別地域医療構想 37

1水戸地域医療構想区域の概況 37

2日立地域医療構想区域の概況 53

3常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況 71

4鹿行地域医療構想区域の概況 88

5土浦地域医療構想区域の概況 105

6つくば地域医療構想区域の概況 124

7取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況 141

8筑西下妻地域医療構想区域の概況 162

9古河坂東地域医療構想区域の概況 178

〇 参考資料

茨城県地域医療構想策定の経過 194

茨城県医療審議会委員名簿 196

茨城県地域医療構想調整会議委員名簿 197

構想区域別「地域医療構想調整会議」委員名簿 198

第1章 地域医療構想について

第1章 地域医療構想について

1 策定の趣旨

(1)我が国における高齢化の進展

我が国は現在総人口が長期の減少局面に突入しているなかで世界に類を見な

いスピードで少子高齢化が進んでおり平成 27(2015)年 9月の総人口 1億 2688

万人(対前年同月比013)注1のうち65 歳以上の高齢者人口は過去最高の 3379

万人(高齢化率 266)に達したところです

今後も総人口が減少するなかで高齢者が増加することにより高齢化率は上昇を

続け平成 25(2013)年には高齢化率が 251と 4 人に 1 人が高齢者であったも

のが平成 47(2035)年には 334で 3 人に 1 人となる見込みですまた高齢

者人口が 3878 万人でピークを迎える平成 54(2042)年以降は高齢者人口自体は

減少に転じる一方で高齢化率は上昇を続けその結果平成 72(2060)年には総人

口が 9000 万人を割り込むとともに高齢化率は 40近い水準になり国民の約 25

人に 1人が高齢者となる社会が到来すると推計されています

図表 1-1 高齢化の推移と将来推計

出典「平成 27 年版高齢社会白書」内閣府

注1 「人口推計(平成 28 年 2 月報)」総務省統計局

- 1 -

第1章 地域医療構想について

(2)社会保障制度改革推進法に基づく改革の流れ

いわゆる「団塊の世代」が 75 歳以上となる平成 37(2025)年には医療介護

ニーズの増大が見込まれており住み慣れた地域で安心して自分らしい暮らしを続

けることができるよう住民ニーズの変化に適切に対応した医療介護提供体制の

構築が課題となっていますとりわけ医療提供体制においては限りある医療資源

を最大限に活用していくことが求められます

こうした中平成 25(2013)年 12 月にはいわゆる「社会保障改革プログラム

法」注2 が成立し年金医療介護少子化対策の4分野において講ずべき改革の

措置等について方向性及びスケジュール等が規定されました

さらに平成 26(2014)年 6 月には「地域における医療及び介護の総合的な確

保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」が成立し地域における効率

的かつ効果的な医療提供体制の確保の方向性が示されましたこれによる改正医療

法に基づき「病床機能報告制度」が開始され都道府県においてはそれらをも

とに「地域医療構想(将来の医療提供体制に関する構想)」を医療計画の一部とし

て策定することが規定されました

図表 1-2 医療法における「地域医療構想」の規定

第 30 条の 4(略)

2 医療計画においては次に掲げる事項を定めるものとする

一~六(略)

七 地域における病床の機能の分化及び連携を推進するための基準として厚生労働省令で

定める基準に従い定める区域(以下「構想区域」という)における次に掲げる事項を含

む将来の医療提供体制に関する構想(以下「地域医療構想」という)に関する事項

イ 構想区域における厚生労働省令で定めるところにより算定された第三十条の十三第

一項に規定する病床の機能区分ごとの将来の病床数の必要量(以下単に「将来の病床

数の必要量」という)

ロ イに掲げるもののほか構想区域における病床の機能の分化及び連携の推進のため

に必要なものとして厚生労働省令で定める事項

八~十四(略)

3~15(略)

注2 「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律」

- 2 -

第1章 地域医療構想について

(3)地域医療構想の策定

これらを受けて本県では「茨城県地域医療構想」を「茨城県保健医療計画」の

一部として策定し平成 37(2025)年における医療需要と将来の病床数の必要量(以

下「必要病床数」といいます)を病床機能区分ごとに示すとともにその実現に

向けた施策及び今後の検討の方向性を記載しました

なお「茨城県地域医療構想」の実現に向けて現行の「第 6 次茨城県保健医療

計画」における 5疾病 5事業及び在宅医療の施策等を推進するとともに地域に

おける効率的かつ効果的な医療提供体制の構築を目指すものとします

5 疾病 5事業 「第 6次茨城県保健医療計画」におけるがん脳卒中急性心筋梗塞糖尿病精

神疾患の 5疾病と救急医療災害医療へき地医療周産期医療小児救急を含む小児医療

また本構想については毎年度地域医療構想区域(以下「構想区域」といい

ます)ごとに医療関係者医療保険者その他の関係者で組織している「地域医療

構想調整会議」において評価を行うこととしており保健医療を取り巻く環境の変

化など策定後の状況に応じて必要な見直しを行うこととしています

さらに本構想は県政運営の指針である「茨城県総合計画 いばらき未来共創

プラン」の部門別計画として位置づけられる「茨城県保健医療計画」の一部である

とともに「いばらき高齢者プラン 21」「健康いばらき 21 プラン」「茨城県総合が

ん対策推進計画」「茨城県地域福祉支援計画」等の関連諸計画との調和を図りなが

ら進めることとします

茨城県保健医療計画(医療法第 30 条の 4 第 1 項)

地域の実情に応じた医療提供体制の確保を図るために策定

医療提供の量(病床数)を管理するとともに質を評価

医療機能の分化連携を推進することにより地域全体で切れ

目なく必要な医療が提供される「地域完結型医療」を推進

茨 城 県 総 合 計 画

<部門別計画>

いばらき高齢者プラン21

健康いばらき21プラン

茨城県総合がん対策推進計画

茨城県地域福祉支援計画

茨城県地域医療構想(今回策定)

(1)2025 年の医療需要と病床の必要量の推計

(2)目指すべき医療提供体制を実現するための施策

調 和

- 3 -

第1章 地域医療構想について

2 地域医療構想の概要

(1)本県における構想区域の設定

地域医療構想における構想区域とは医療法注3において地域における病床機能

の分化及び連携を推進するための基準として定められた区域です

また構想区域の設定については医療法施行規則注4により現行の二次保健医

療圏を原則として人口構造の変化の見通しその他の医療の需要の動向並びに医

療従事者及び医療提供施設の配置の状況の見通しその他の事情を考慮して一体

の区域として地域における病床機能の分化及び連携を推進することが相当である

と認められる区域を単位として設定することとされています

地域特性を踏まえたバランスのとれた医療提供体制を構築するためには医療の

みならず地域包括ケア体制の構築等も同時に進める必要があり老人福祉圏域医

療介護総合確保区域等と整合性を図る必要があることから本県の構想区域は二次

保健医療圏と同じ区域とします

ただし構想区域については今後患者の受療動向や医療機関の整備などの医

療環境の変化や人口構造交通アクセスなどの社会環境などに変化が生じた場合

には二次保健医療圏の設定とあわせて見直しをすることも検討します

図表 1-3 地域医療構想区域の名称と構成市町村

名 称 市町村数 構成市町村 人口(人) H27101 現在

水戸地域医療構想区域 6 水戸市笠間市小美玉市茨城町

大洗町城里町 468040

日立地域医療構想区域 3 日立市高萩市北茨城市 259104

常陸太田ひたちなか地域医療構想区域 6 常陸太田市ひたちなか市常陸大宮

市那珂市東海村大子町 360612

鹿行地域医療構想区域 5 鹿嶋市潮来市神栖市行方市鉾

田市 274568

土浦地域医療構想区域 3 土浦市石岡市かすみがうら市 258971

つくば地域医療構想区域 3 つくば市常総市つくばみらい市 337582

取手竜ケ崎地域医療構想区域 9

龍ケ崎市取手市牛久市守谷市

稲敷市美浦村阿見町 河内町利根町

465650

筑西下妻地域医療構想区域 5 結城市筑西市下妻市桜川市八

千代町 264113

古河坂東地域医療構想区域 4 坂東市古河市五霞町境町 228336

計 44 2916976

注3 医療法第 30 条の 4第 2項第 7号 注4 医療法施行規則第 30 条の 28 の2

- 4 -

第1章 地域医療構想について

図表 1-4 茨城県の地域医療構想区域

(2)本県における地域医療構想の検討体制

今般の地域医療構想の策定に当たっては茨城県医療審議会において県全体の方

向性について検討を行うとともに診療に関する学識経験者の団体その他の医療関

係者医療保険者その他の関係者で構成され地域医療構想の策定段階のみならず

策定後においても地域医療構想の実現に向けた取組を協議することを目的とする

「地域医療構想調整会議」注5を構想区域ごとに設置し検討を行いました今後も

地域医療構想の達成を目指しPDCA の観点から継続的に検討を行う予定です

注5 医療法第 30 条の 14 第1項

高萩

北茨城

笠間

ひたちなか

鹿嶋

潮来

茨城

小美玉

大洗

東海

大子

鉾田

神栖

行方

河内利根

土浦

龍ケ崎

牛久

石岡

下妻

常総

八千代

五霞 境

結城

桜川

古河

阿見美浦

常陸大宮日立

城里

筑西

那珂

常陸太田

坂東

かすみがうら

稲敷

水戸

取手

つくば

つくばみらい

守谷

水戸地域医療構想区域

日立地域医療構想区域

常陸太田ひたちなか地域医療構想区域

鹿行地域医療構想区域

土浦地域医療構想区域

取手竜ケ崎地域医療構想区域

筑西下妻地域医療構想区域

古河坂東地域医療構想区域

つくば地域医療構想区域

- 5 -

第1章 地域医療構想について

(3)地域医療構想における医療需要及び必要病床数の推計方法

地域医療構想の策定に当たっては将来の医療需要を推計するため国がレセプ

ト情報特定健診等情報データベース(以下「NDB(ナショナルデータベース)」

といいます)等のデータに基づき開発し都道府県に配布した「地域医療構想策

定支援ツール(以下「ツール」といいます)」を活用しました

このツールでは平成 37(2025)年における各医療機能別の医療需要が患者住

所地及び医療機関所在地をベースに二次保健医療圏ごとに算出され必要病床数

等が表示されます

図表 1-5 地域医療構想策定支援ツールにより推計される医療需要の種類

患者住所地ベース 平成 25(2013)年度の患者住所地における医療需要をベースに

平成 37(2025)年度の推計人口で算出した医療需要

医療機関所在地ベース 平成 25(2013)年度の医療施設における医療供給をベースに

平成 37(2025)年度の推計人口で算出した医療需要

医療機関所在地ベースでは平成 25(2013)年度の患者の流出入の状況が医療需要の推計に

反映されます

① 地域医療構想策定支援ツールの搭載データ

ツールでは平成 25(2013)年度における下記データを用いて推計処理を実施し

ていますなお特定の個人が第三者に識別されることを防ぐため医療需要及び

必要病床数等の数が二次保健医療圏にあっては 10 未満市区町村にあっては 100

未満となる数値は非表示となります

図表 1-6 地域医療構想策定支援ツールの搭載データ

搭載データの種別 病名の

有 無

医療需要

① NDB のレセプトデータ あり

上記のうち慢性期回復期リハビリテーション病棟入院料 なし

② DPC データ あり

③ 公費負担医療分医療需要(医療費の動向)

④ 医療扶助受給者数(被保護者調査)

⑤ 訪問診療受療者数(生活保護患者訪問診療レセプト数) なし

⑥ 分娩数(人口動態調査) あり

⑦ 介護老人保健施設の施設サービス受給者数(介護給付費実態調査) なし

⑧ 労働災害入院患者数(労働災害入院レセプト数) なし

⑨ 自賠責保険入院患者数(自賠責保険請求データ) なし

人 口 住民基本台帳年齢階級別人口 -

将来人口推計 国立社会保障人口問題研究所 性年齢階級別将来推計人口 -

③及び④については①及び②の二次保健医療圏性年齢階級疾病による割合を用いて按

分します

- 6 -

第1章 地域医療構想について

② 医療機能の区分

地域医療構想は図表 1-7 に示すように4 つの医療機能(高度急性期急性期

回復期慢性期及び在宅医療等)を主に「医療資源投入量」(患者に対して行

われた診療行為について 1日当たりの診療報酬の出来高点数の合計から入院基本料

相当分リハビリテーション料の一部を除いたもの)によって区分し医療需要を

推計します

ただし診療報酬が包括算定される療養病床は医療資源投入量に応じた機能の区

分が適用困難であることや入院受療率の地域差を縮小する観点などから慢性期

及び在宅医療等の医療需要については高度急性期急性期回復期とは異なる推

計方法を用います

図表 1-7 地域医療構想における 4 つの医療機能の境界点の考え方

医療機能 医療資源投入量 境界点の基本的考え方

高度急性期 C1 3000 点日

救命救急病棟や ICUHCU で実施するような重症者に対する診

療密度が特に高い医療(一般病棟等で実施する医療も含む)か

ら一般的な標準治療へ移行する段階における医療資源投入量

急 性 期

C2 600 点日

急性期における医療が終了し医療資源投入量が一定程度落ち着

いた段階における医療資源投入量

回 復 期

C3 225 点日

在宅等においても実施できる医療やリハビリテーションの密度

における医療資源投入量 ただし境界点に達してから在宅復帰に向けた調整を要する幅の

医療需要を見込み 175 点で推計します 慢性期及び

在宅医療等

③ 必要病床数の推計手順

ツールにおける医療需要及び必要病床数の推計方法は下記のとおりです

図表 1-8 医療需要及び必要病床数の推計方法

Ⅰ 性別年齢階級別の平成25(2013)年の入院患者数を365で割り1日当たり入院患者数を算出

Ⅱ Ⅰを平成25(2013)年の性別年齢階級別の人口で割り入院受療率を算出(医療機能ごと)

Ⅲ Ⅱに平成37(2025)年の性別年齢階級別の人口をかけ平成37(2025)年の医療需要を推計

Ⅳ 医療提供の地域間の役割分担等を踏まえ都道府県間構想区域間の患者流出入を調整

Ⅴ 医療需要(人日)を医療機能ごと全国一律の病床稼働率で割り戻し必要病床数(床)を推計

病床稼働率は高度急性期 75急性期 78回復期 90慢性期 92で除して算出します

- 7 -

第1章 地域医療構想について

④ 慢性期及び在宅医療等の医療需要の推計

慢性期の医療需要注6については在宅医療等の需要と一体的に推計します

また慢性期機能の医療需要推計については平成 25(2013)年度のNDBのレ

セプトデータによる療養病床の入院患者数のうち「医療区分1」の患者の 70を

在宅医療等で対応する患者数として見込んだ上でその他の入院患者数については

入院受療率の地域差縮小を織り込み下記のパターンAパターンBのそれぞれに

ついて算出しますなお本県はより緩やかに在宅移行を行うパターンBを採用し

ました

パターンA全ての構想区域で全国の最小値(県単位)まで入院受療率が低下

パターンB構想区域ごとに入院受療率と全国最小値(県単位)との差を一定割合解消させるこ

ととするがその割合については全国中央値(県単位)にまで低下する割合を一律

に用います

図表 1-9 慢性期の入院受療率の地域差の解消目標(パターンAB)

出典「地域医療構想策定ガイドライン」(平成 27 年 3 月 31 日)

在宅医療等の医療需要については下記の4つの医療需要を合計して推計しました

①慢性期の入院患者のうち医療区分1の患者数の 70及び入院受療率の地域差を

解消していくことで将来的に在宅医療等で対応する患者数

②一般病床の入院患者のうち医療資源投入量が 175 点日未満の患者数

③平成 25(2013)年に在宅患者訪問診療料を算定している患者数の性年齢階級別

の割合を算出しこれに当該構想区域の平成 37(2025)年における性年齢階級

別人口を乗じて総和することによって推計される患者数

④平成 25(2013)年の老人保健施設の施設サービス受給者数の性年齢階級別の割

合を算出しこれに当該構想区域の平成 37(2025)年における性年齢階級別人

口を乗じて総和することによって推計される患者数

なお在宅医療等とは居宅特別養護老人ホーム養護老人ホーム軽費老人ホー

ム有料老人ホーム老人保健施設その他医療を受ける者が療養生活を営むことがで

きる場所であって現在の病院診療所以外の場所において提供される医療を指してお

り現在の療養病床以外でも対応可能な患者の受け皿となることを想定しています 注6 慢性期の医療需要には一般病床の障害者難病患者(障害者施設等入院基本料特殊疾患病棟入

院料及び特殊疾患入院医療管理料を算定している患者)を含みます

- 8 -

第1章 地域医療構想について

図表 1-10 慢性期機能及び在宅医療等の医療需要のイメージ

出典「地域医療構想策定ガイドライン」(平成 27 年 3 月 31 日)

⑤ 病床機能報告制度

平成 26(2014)年度から開始された病床機能報告制度では一般病床又は療養病

床を有する病院又は診療所がその有する一般病床療養病床において担っている

医療機能の現状と今後の方向性について病棟単位で図表 1-11 に示す「高度急性

期機能」「急性期機能」「回復期機能」「慢性期機能」の 4 区分から 1 つを選択し

その他の具体的な報告事項と合わせて都道府県知事に報告しています

今後地域医療構想調整会議では病床機能報告制度において各医療機関から報

告された内容と地域医療構想で推計された必要病床数とを比較し地域医療構想

の実現に向けた協議を行います病床機能報告制度によって医療機関は他の医

療機関の医療機能の提供状況等の情報を共有することができ地域における自院の

相対的な位置づけを客観的に把握し病床の機能分化連携の自主的な取組を進め

ることが可能となります

図表 1-11 病床機能報告制度における4つの医療機能の定義

高度急性期

急性期の患者に対し状態の早期安定化に向けて診療密度が特に高い医療を

提供する機能 高度急性期機能に該当すると考えられる病棟の例

救命救急病棟集中治療室ハイケアユニット新生児集中治療室新生児治療回復室小児集中治療室総合

周産期集中治療室であるなど急性期の患者に対して診療密度が特に高い医療を提供する病棟 急 性 期 急性期の患者に対し状態の早期安定化に向けて医療を提供する機能

回 復 期

急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供

する機能 特に急性期を経過した脳血管疾患や大腿骨頚部骨折等の患者に対しADL の

向上や在宅復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に提供する機能(回

復期リハビリテーション機能)

慢 性 期 長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能 長期にわたり療養が必要な重度の障害者(重度の意識障害者を含む)筋ジスト

ロフィー患者又は難病患者等を入院させる機能

- 9 -

第1章 地域医療構想について

図表 1-12 平成 27 年度病床機能報告制度集計結果(病院及び有床診療所)

県二次医療圏 時 期

医療機能(病床数) 医療機能(割合)

合計 高 度

急性期 急性期 回復期 慢性期

休棟中等

高 度

急性期 急性期 回復期 慢性期

休棟中等

茨城県(全体) H2771 時点 26073 1999 13951 1950 6508 1665 77 535 75 250 64 H3371 時点(予定) 26073 2172 13501 2723 6407 1270 83 518 104 246 49

水戸 H2771 時点 5213 278 3531 191 953 260 53 677 37 183 50 H3371 時点(予定) 5213 320 3351 331 1059 152 61 643 63 203 29

日立 H2771 時点 2779 63 1450 265 713 288 23 522 95 257 104 H3371 時点(予定) 2779 73 1495 356 725 130 26 538 128 261 47

常陸太田

ひたちなか

H2771 時点 2664 24 1402 226 814 198 09 526 85 306 74 H3371 時点(予定) 2664 24 1370 336 755 179 09 514 126 283 67

鹿行 H2771 時点 1998 0 978 79 640 301 00 489 40 320 151 H3371 時点(予定) 1998 63 875 288 534 238 32 438 144 267 119

土浦 H2771 時点 2262 736 958 90 412 66 325 424 40 182 29 H3371 時点(予定) 2262 736 841 203 454 28 325 372 90 201 12

つくば H2771 時点 3372 825 1462 170 818 97 245 434 50 243 29 H3371 時点(予定) 3372 825 1521 170 818 38 245 451 50 243 11

取手竜ケ崎 H2771 時点 3897 26 2214 526 897 234 07 568 135 230 60 H3371 時点(予定) 3897 65 2173 576 897 186 17 558 148 230 48

筑西下妻 H2771 時点 2239 9 850 231 962 187 04 380 103 430 84 H3371 時点(予定) 2239 9 807 291 866 266 04 360 130 387 119

古河坂東 H2771 時点 1649 38 1106 172 299 34 23 671 104 181 21 H3371 時点(予定) 1649 57 1068 172 299 53 35 648 104 181 32

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

【参考】必要病床数と病床機能報告制度による病床数を比較する際の留意点

地域医療構想の必要病床数と病床機能報告制度による病床数を比較分析する際

には以下の点に留意する必要があります

平成 27(2015)年度の報告時点で病床機能報告制度においては高度急性期急性期

回復期及び慢性期がどのような機能かを示す病床機能の定量的な基準がなく病床機能の

選択は医療機関の自主的な判断に基づく報告であること

病床機能報告制度は病棟単位での報告となっており1つの病棟が複数の医療機能を担っ

ている場合は主に担っている機能を1つ選択して報告していること

病床機能報告制度では医療機関が自ら病床機能(高度急性期急性期回復期及び慢性

期)を選択して報告した結果であるのに対し地域医療構想において必要病床数を定めて

いる病床機能(高度急性期急性期回復期及び慢性期)は法令に基づいて診療報酬点

数等をもとに区分されており病床機能の捉え方が異なっていること

地域医療構想における必要病床数は政策的な在宅医療等への移行を前提とした推計とな

っていること

病床機能報告制度と必要病床数の比較により構想区域における病床機能の過不

足が示されることとなりますが比較結果については構想区域ごとに設置してい

る「地域医療構想調整会議」における協議等を通じた医療機関の自主的な病床機能

の転換などにより平成 37(2025)年度に向けてあるべき医療提供体制の構築に

取り組むうえでの参考とするものであることから比較結果が「病床機能が過剰と

なる見込み」であることをもって直ちに病床を削減するものではありません

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

1 本県における医療提供体制の現状

(1)病院一般診療所の状況

本県の医療機関の人口 10 万人当たりの施設数をみると病院一般診療所有

床診療所はいずれも全国平均を下回っています

また人口 10 万人当たりの病床数についても病院の一般病床療養病床有

床診療所の病床のいずれも全国平均を下回っています

図表 2-1 病院数病院病床数

病院数病床数 人口10万対

病院数 一般病床数 療養病床数 病院数 一般病床数 療養病床数

全国平均 67 7063 2592 茨城県 181 18850 5742 62 6451 1965

水戸 42 4235 970 89 9019 2066 日立 22 2008 697 85 7715 2678 常陸太田ひたちなか 23 1664 603 63 4583 1661 鹿行 12 1272 595 44 4627 2165 土浦 17 1636 437 65 6264 1673 つくば 16 2611 593 48 7882 1790 取手竜ケ崎 23 3032 642 49 6451 1366 筑西下妻 15 1100 987 57 4161 3734 古河坂東 11 1292 218 48 5684 959

出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の平成 27(2015)年推計人口を用いて算出しています

図表 2-2 一般診療所数病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

全国平均 791 66 884 茨城県 1722 155 2140 589 53 732

水戸 330 28 403 703 60 858 日立 155 11 141 596 42 542 常陸太田ひたちなか 184 29 420 507 80 1157 鹿行 115 11 164 418 40 597 土浦 180 21 249 689 80 953 つくば 231 10 153 697 30 462 取手竜ケ崎 258 20 264 549 43 562 筑西下妻 153 13 191 579 49 723 古河坂東 116 12 155 510 53 682

出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の平成 27(2015)年推計人口を用いて算出しています

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

(2)在宅医療の状況

本県の在宅療養支援診療所の人口 10 万人当たりの届出施設数をみると全国平

均 112 施設に対して本県は 68 施設と大きく下回っています

図表 2-3 在宅療養支援診療所の届出状況

在宅療養支援診療所数患者数等 人口10万対

届出施設数 連携保険

医療機関数

受け持つ

在宅療養患者数 届出施設数

連携保険

医療機関数

受け持つ

在宅療養患者数

全国平均 112 293 3500 茨城県 198 499 6758 68 171 2313

水戸 32 59 966 68 126 2057 日立 4 8 378 15 31 1452 常陸太田ひたちなか 21 42 820 58 116 2258 鹿行 17 26 97 62 95 353 土浦 20 49 350 77 188 1340 つくば 40 126 1858 121 380 5609 取手竜ケ崎 29 108 738 62 230 1570 筑西下妻 23 41 779 87 155 2947 古河坂東 12 40 772 53 176 3396

出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

本県の訪問看護ステーションの人口 10 万人当たりの事業所数をみると全国平

均 57 事業所に対して本県は 37 事業所と大きく下回っています

図表 2-4 訪問看護ステーションの人口10万対事業所数の状況

出典「平成 26 年介護サービス施設事業所調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(事業所)

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

(3)医療従事者の状況

本県の医療施設に従事する主な医療従事者の人口10万人当たりの人数をみると

医師歯科医師薬剤師はいずれも全国平均を下回っています

本県の就業看護職員(保健師助産師看護師准看護師)の人口 10 万人当た

りの人数をみると保健師助産師看護師において全国平均を下回っています

図表 2-5 医療施設に従事する医師数歯科医師数薬剤師数の状況

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

全国平均 2336 794 1700 茨城県 4950 1920 4662 1696 658 1597

水戸 1021 317 825 2172 674 1755 日立 359 141 406 1387 545 1568 常陸太田ひたちなか 385 186 488 1061 513 1345 鹿行 234 153 297 856 559 1086 土浦 503 204 461 1928 782 1767 つくば 1135 264 810 3421 796 2442 取手竜ケ崎 764 315 732 1632 673 1563 筑西下妻 258 171 343 971 644 1292 古河坂東 291 169 300 1267 736 1306

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 2-6 就業看護職員数の状況

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国平均 383 268 8585 2687 茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

域 水戸 177 126 4533 1421 377 268 9654 3026 日立 104 58 1784 901 400 223 6854 3462 常陸太田ひたちなか 134 40 1673 938 369 110 4608 2583 鹿行 104 33 1104 696 378 120 4016 2532 土浦 98 81 1841 810 375 310 7049 3102 つくば 140 103 3234 610 423 311 9763 1841 取手竜ケ崎 178 134 3237 1002 379 285 6887 2132 筑西下妻 86 36 1090 913 325 136 4123 3454 古河坂東 76 31 1179 765 334 136 5187 3366

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

2 本県における医療需要の動向

(1)人口動向

本県の総人口は平成 27(2015)年1月1日現在 2919202 人となっています

5年ごとの人口増加率をみると昭和 45年(1970)から昭和 50年(1975)の 93

をピークに鈍化傾向となり平成 17(2005)年の国勢調査において減少に転じてい

ます

国立社会保障人口問題研究所の人口推計によると本県の総人口は平成 37

(2025)年時点において 2764115 人平成 52(2040)年時点で 2422744 人まで

減少することが見込まれています

また構想区域ごとにみるとつくば以外の構想区域は県全体と同様の減少傾向

を辿るものと見込まれますがつくばは平成 37(2025)年まで増加しその後減少

に転じるものと推計されます

図表 2-7 茨城県の将来人口推計 (単位人)

2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

全 国 126660501 124128185 120699960 116670319 112185503 105790693 茨城県 2921890 2852547 2764115 2661094 2546159 2422744

構想区域

水戸 469549 459945 447379 432716 416233 398117 日立 260271 248933 235892 221687 206981 192453 常陸太田ひたちなか 363084 353117 341119 327875 313678 298826 鹿行 274886 268295 259918 250250 239563 228049 土浦 261163 253528 244151 233459 221738 209303 つくば 331267 333829 334161 332520 328880 323255 取手竜ケ崎 470028 461576 448887 432563 413366 392725 筑西下妻 264342 253637 241947 229519 216331 202409 古河坂東 227300 219687 210661 200505 189389 177607

出典「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人口問題研究所より作成

図表 2-8 茨城県内の構想区域ごとの将来人口推計

出典「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人口問題研究所より作成

150000

200000

250000

300000

350000

400000

450000

500000

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

水戸

取手竜ヶ崎

つくば

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦筑西下妻日立

古河坂東

(人)

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

本県の 65 歳以上の高齢化率は平成 37(2025)年時点で 312平成 52(2040)

年時点では 364まで上昇することが見込まれています

また全ての構想区域において県全体と同様の上昇傾向が続くと見込まれており

平成 52(2040)年時点で最も高齢化率が高いのは日立の 402最も低いのがつ

くばの 309であるものと推計されます

図表 2-9 茨城県の高齢化率の将来推計

2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

全国平均 268 291 303 316 333 360

茨城県 266 296 312 324 339 364

構想区域

水戸 266 294 311 325 342 367 日立 295 326 342 356 375 402 常陸太田ひたちなか 280 307 325 340 358 385 鹿行 260 293 309 317 327 347 土浦 278 309 324 337 355 381 つくば 216 239 252 263 281 309 取手竜ケ崎 268 302 316 327 340 366 筑西下妻 274 309 329 340 352 374 古河坂東 259 295 315 327 341 365

出典「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人口問題研究所より作成

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

(2)医療需要の推計

① 入院医療及び在宅医療等の医療需要

平成 25(2013)年平成 37(2025)年平成 42(2030)年平成 47(2035)年

平成 52(2040)年における入院医療及び在宅医療等の医療需要(医療機関所在地ベ

ース注7)を推計しました

それをみると平成 47(2035)年まで入院医療及び在宅医療等の医療需要は増加

し続けるものと見込まれます

また年齢階級別に平成 25(2013)年を基準としてみた場合15 歳未満15~

64 歳は減少傾向となりますが65 歳以上では平成 37(2025)年には 384 ポイント

平成 47(2035)年には 604 ポイントの上昇が見込まれます特に75 歳以上の上

昇が激しく平成 37(2025)年には 453 ポイント平成 47(2035)年には 734

ポイントの上昇が見込まれます

図表 2-10 茨城県の医療需要の将来推計 (単位人日)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要(人日) 380973 498067 550101 567405 555565

入院医療 159891 184597 195892 198294 194214

水戸 33595 37567 39291 39747 39141 日立 13796 15719 16204 16038 15447 常陸太田ひたちなか 16381 18087 19081 19366 19066 鹿行 10266 10905 11730 11976 11651 土浦 13729 16266 17181 17264 16812 つくば 24767 29486 31452 32118 32016 取手竜ケ崎 24486 31516 34001 34301 33447 筑西下妻 12501 12746 13893 14337 13930 古河坂東 10371 12306 13058 13147 12702

在宅医療等 221081 313471 354209 369112 361351

図表 2-11 年齢階級別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要 1000 1307 1444 1489 1458

15 歳未満 1000 738 689 626 592 15~64 歳 1000 862 857 828 742 65 歳以上 1000 1384 1546 1604 1581 75 歳以上 1000 1453 1667 1734 1690

注7 平成 25(2013)年平成 37(2025)年平成 42(2030)年平成 47(2035)年平成 52(2040)

年における医療需要の推計についてはツールでは医療機関所在地ベースのみの対応となっていま

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

② 医療機能別にみた医療需要

医療機能別に入院医療及び在宅医療等の医療需要の将来推計について平成 25

(2013)年を基準としてみた場合急性期については平成 37(2025)年には 190

ポイント平成 47(2035)年には 257 ポイントの上昇が見込まれ回復期につい

ては平成 37(2025)年には 239 ポイント平成 47(2035)年には 335 ポイン

トの上昇が見込まれますまた在宅医療等は平成 37(2025)年には 418 ポイン

ト平成 47(2035)年には 670 ポイントの上昇が見込まれます

図表 2-12 医療機能別にみた茨城県の医療需要の将来推計 (単位人日)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要(人日) 380973 498067 550101 567405 555565

高度急性期 14951 16336 16523 16368 16002

急性期 48797 58069 60899 61340 60087

回復期 51681 64055 68109 69018 67587

慢性期 44463 46138 50362 51568 50538

小計(入院医療) 159891 184597 195892 198294 194214

在宅医療等 221081 313471 354209 369112 361351

図表 2-13 医療機能別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要 1000 1307 1444 1489 1458

高度急性期 1000 1093 1105 1095 1070

急性期 1000 1190 1248 1257 1231

回復期 1000 1239 1318 1335 1308

慢性期 1000 1038 1133 1160 1137

小計(入院医療) 1000 1155 1225 1240 1215

在宅医療等 1000 1418 1602 1670 1634

さらに医療機能別に入院医療の医療需要の将来推計について各推計年次の構

成割合をみると平成 25(2013)年には高度急性期 94急性期 305回復期

323慢性期 278であるのに対して平成 37(2025)年にはそれぞれ 88

315347250と急性期及び回復期の上昇高度急性期及び慢性期の減

少が見込まれます

図表 2-14 医療機能別にみた茨城県の医療需要の将来推計(各年次の構成割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要(人日) 1000 1000 1000 1000 1000

高度急性期 94 88 84 83 82

急性期 305 315 311 309 309

回復期 323 347 348 348 348

慢性期 278 250 257 260 260

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

③ 主な疾患別にみた医療需要

MDC注8に基づく主要診断群別の医療需要の将来推計(慢性期についてはデータ

に病名が無いため含まれていません)については高齢化の進展に伴い神経系疾

患呼吸器系疾患循環器系疾患は高い増加傾向を示しています

図表 2-15 主要診断群別にみた茨城県の医療需要の将来推計 (単位人日)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

神経系疾患 1298 1888 1953 1948 1915

呼吸器系疾患 2011 2697 2898 2897 2844

循環器系疾患 7236 9210 9841 10013 9838

消化器系疾患 8584 10027 10363 10360 10143

筋骨格系疾患 5365 6273 6348 6273 6150

女性生殖器系疾患等 4285 3964 3895 3830 3662

外傷熱傷中毒 6270 7733 8359 8469 8268

女性生殖器系疾患及び産褥期疾患異常妊娠分娩

図表 2-16 主要診断群別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

神経系疾患 1000 1455 1505 1501 1476 呼吸器系疾患 1000 1341 1441 1441 1414 循環器系疾患 1000 1273 1360 1384 1360 消化器系疾患 1000 1168 1207 1207 1182 筋骨格系疾患 1000 1169 1183 1169 1146 女性生殖器系疾患等 1000 925 909 894 854 外傷熱傷中毒 1000 1233 1333 1351 1319

女性生殖器系疾患及び産褥期疾患異常妊娠分娩

注8 Major Diagnostic Category の略でレセプトデータ等で使われる主要診断群のことですDPC

(Diagnostic Procedure Combination)では診断分類群の大分類に相当するもので概ね臓器系統に

より 18 群に分類されています

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

主な疾患別に入院の医療需要の将来推計(慢性期についてはデータに病名が無い

ため含まれていません)についてみると高齢化の進展を背景として大腿骨頸部

骨折の増加傾向が最も高く順に成人肺炎脳卒中となっています

特に大腿骨頸部骨折の医療需要については平成 37(2025)年において平成 25

(2013)年時点の 504 ポイントの上昇平成 47(2035)年では 743 ポイントの上

昇が見込まれており回復期機能の強化並びに在宅医療等の受け皿拡大による円

滑な在宅移行体制の整備が求められています

図表 2-17 主な疾患別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

大腿骨頸部骨折 1000 1504 1682 1743 1707 高度急性期 - - - - - 急性期 1000 1444 1618 1676 1641 回復期 1000 1566 1749 1811 1774 成人肺炎 1000 1366 1525 1576 1539 高度急性期 1000 1409 1508 1529 1498 急性期 1000 1343 1493 1538 1502 回復期 1000 1385 1559 1619 1581 脳卒中 1000 1259 1338 1354 1325 高度急性期 1000 1183 1224 1225 1201 急性期 1000 1255 1332 1347 1319 回復期 1000 1281 1371 1391 1361 がん 1000 1138 1139 1127 1112 高度急性期 1000 1085 1072 1056 1042 急性期 1000 1151 1152 1139 1124 回復期 1000 1152 1161 1152 1137 急性心筋梗塞 1000 1143 1147 1133 1113 高度急性期 - - - - - 急性期 1000 1143 1147 1133 1113 回復期 - - - - -

- 19 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

④ 在宅医療等における医療需要

在宅医療等の医療需要の将来推計を構想区域別にみると各構想区域において

現状の 130~160の在宅医療等の供給が必要となるものと見込まれます

同様に訪問診療についても現状の 120~160の供給が必要となるものと見込

まれます

図表 2-18 在宅医療等及び訪問診療の医療需要の将来推計(構想区域別)

さらに各構想区域において在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年

の在宅患者訪問診療料の算定患者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分

の医療需要についても現状の 130~160の供給が必要となります

なお平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要から平成 37(2025)年

の老人保健施設の整備目標注9との差をみると各構想区域で 357 人日~998 人日

の不足が見込まれます

図表 2-19 老人保健施設等分の医療需要の将来推計(構想区域別)

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

在宅医療等にはサービス付き高齢者向け住宅を含む高齢者向け住宅(以下「高齢者向け住宅」といいま

す)は含まれていないため高齢者人口に対する高齢者向け住宅の割合を平成 32(2020)年には 3~5に設

定している住生活基本計画(全国計画)の整備状況等を踏まえた検討が必要になります

(参考)サービス付き高齢者向け住宅情報提供システムによる茨城県の状況(構想区域別戸数 H2810 末)

水戸1075日立367常陸太田ひたちなか525鹿行250土浦787つくば249

取手竜ケ崎822筑西下妻263古河坂東142 茨城県計4480

注9「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 20 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

茨城県における老人保健施設訪問看護ステーションの平成 26(2014)年時点の

看護職員(保健師助産師看護師准看護師)の実人数に平成 37(2025)年時

点の老人保健施設の定員の増加割合訪問看護の提供回数の増加割合をそれぞれ単

純に乗じることにより老人保健施設及び訪問看護ステーションにおいて必要とな

る看護職員数を推計したところ老人保健施設では 131 人増訪問看護ステーショ

ンでは 790 人増となり合計 921 人の増加が必要と推計されます

図表 2-20 在宅医療等の医療需要の将来推計 (単位人)

出典「平成 26 年介護サービス施設事業所調査」「第6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

⑤ 都道府県間及び構想区域間の流出入の状況

ツールにより推計される平成 37(2025)年における患者の都道府県間及び構想区

域間の流出入の状況をみると高度急性期についてはつくば水戸において他の

構想区域からの流入過多である一方で古河坂東筑西下妻鹿行常陸太田

ひたちなかは流出過多となっていますまた鹿行では千葉県への流出筑西下

妻や古河坂東では栃木県への流出がみられます

急性期についてはつくば水戸において他の構想区域からの流入過多である一

方で筑西下妻鹿行常陸太田ひたちなかは流出過多となっていますまた

日立では福島県への流出鹿行や取手竜ケ崎では千葉県への流出筑西下妻で

は栃木県への流出古河坂東では栃木県や埼玉県への流出がみられます

回復期については取手竜ケ崎つくば水戸において他の構想区域からの流

入過多である一方で筑西下妻鹿行常陸太田ひたちなかは流出過多となっ

ていますまた日立では福島県への流出鹿行では千葉県への流出筑西下妻

や古河坂東では栃木県への流出がみられます

慢性期については筑西下妻つくばにおいて他の構想区域からの流入過多で

ある一方で土浦常陸太田ひたちなかは流出過多となっていますまた日立

では福島県への流出鹿行では千葉県からの流入筑西下妻や古河坂東では栃

木県からの流入がみられます

2014年 2025年 増加分

(A) (B) (B-A)

老人保健施設 1157 1288 131訪問看護ステーション 685 1475 790

合計 1842 2763 921

- 21 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

図表 2-21 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(高度急性期)

図表 2-22 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(急性期)

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 70

筑西下妻 35

取手竜ケ崎 163

つくば 140

土浦 103

鹿行 48

常陸ひな 94

日立 112

水戸 270

水戸日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 366

筑西下妻 237

取手竜ケ崎 724

つくば 501

土浦 363

鹿行 269

常陸ひな 450

日立 433

水戸 814

水戸日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

埼玉県

福島県

- 22 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

図表 2-23 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(回復期)

図表 2-24 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(慢性期)

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 271

筑西下妻 387

取手竜ケ崎 741

つくば 421

土浦 397

鹿行 366

常陸ひな 531

日立 582

水戸 935

水戸日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

埼玉県

福島県

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 177

筑西下妻 322

取手竜ケ崎 556

つくば 453

土浦 239

鹿行 253

常陸ひな 377

日立 267

水戸 471

水戸

日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

埼玉県

福島県

東京都

- 23 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

1 平成 37(2025)年における医療機能別の医療需要及び必要病床数

(1)推計に当たっての考え方

本県及び各構想区域の平成 37(2025)年における医療需要と将来の病床数の必要

量(以下「必要病床数」といいます)を病床機能区分ごとに推計しました

現状県内の各構想区域において他の構想区域との患者の流出入等を見込んだ

医療機能が既に整備されていることまた患者住所地ベースでの医療需要に対応

するための医療機能への転換を見込むことは各医療機関に対して過度の経営方針

の転換を促すことになることから現状における各医療機関の既存の物的人的な

医療資源を最大限に有効活用することとしました

必要病床数の推計に当たり都道府県間で患者の流出入がある場合は当該都道

府県間で協議(厚生労働省通知により10 人以上の患者の流出入が協議の対象)し

定めることとなっていることから本県は調整を要する関係都県(福島県栃木

県千葉県埼玉県東京都)との協議により流出入の患者の医療需要について

は「医療機関所在地ベース」の医療需要として推計することで調整しました

したがって構想区域ごとの医療需要の推計については高度急性期急性期

回復期及び慢性期の4医療機能とも現在の患者の流出入が今後も継続するものと

考え現段階では「医療機関所在地ベース」を基本として医療需要を推計すること

としました

留意点

必要病床数は将来の提供体制について医療関係者をはじめ介護関係者や

医療を受ける住民とともに考えるための参考値であり病床の削減目標といった

性格のものではありません

必要病床数の都県間調整については医療提供体制の整備状況等により都県

間において患者の受療動向に著しい変化が生じた場合には見直しをすることを

前提として調整しています

本県では高齢化の進展が平成 37(2025)年以降も続くことから医療需要の

ピークが平成 47(2035)年になることに留意するとともに医療提供体制の整備

等による患者の受療動向の変化等を勘案し次期保健医療計画の策定の際にも

医療需要及び必要病床数の見直しの必要性について検討します

少子高齢化に伴う医療需要の変化に適切に対応し高度急性期急性期回復期慢

性期等患者の病態にあった良質な医療を切れ目なく効率的に提供するために各地

域でバランスのとれた医療提供体制の構築を目指します

- 24 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

図表 3-1 平成 37(2025)年における医療需要と必要病床数(医療機関所在地ベース)

構想区域 2025 年における医

療需要(当該構想区

域に居住する患者の

医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制) 【参考】

現在の医療提供体制

が変わらないと仮定

した場合の他の構想

区域に所在する医療

機関により供給され

る量を増減したもの

将来のあるべき医療

提供体制を踏まえ

他の構想区域に所在

する医療機関により

供給される量を増減

したもの(①)

病床の必要量(必要

病床数)(①を基に病

床利用率等により算

出される病床数)

許可病床数

(2013 年 10 月)

基準病床数

(2013 年 4 月)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

全県

高度急性期 1761 1634 1634 2178 (一般病床)

急 性 期 6002 5807 5807 7445 21033 回 復 期 6566 6405 6405 7117 慢 性 期 4425 4614 4614 5015 (療養病床) 5951 小 計 18754 18460 18460 21755 26984 17890

水戸

高度急性期 3174 4660 4660 621 (一般病床)

急 性 期 9508 12679 12679 1626 4695 回 復 期 11280 13592 13592 1510 慢 性 期 6122 6636 6636 721 (療養病床) 995 小 計 30084 37567 37567 4478 5690 3482

日立

高度急性期 1506 1289 1289 172 (一般病床)

急 性 期 5289 4826 4826 619 2154 回 復 期 6961 6414 6414 713 慢 性 期 3648 3189 3189 346 (療養病床) 734 小 計 17405 15719 15719 1850 2888 1587

常陸太田

ひたちなか

高度急性期 2292 1125 1125 150 (一般病床)

急 性 期 7806 5251 5251 673 2040 回 復 期 8479 6644 6644 738 慢 性 期 5368 5066 5066 551 (療養病床) 671 小 計 23944 18087 18087 2112 2711 1806

鹿行

高度急性期 1581 526 526 70 (一般病床)

急 性 期 5189 2913 2913 373 1427 回 復 期 5877 3983 3983 443 慢 性 期 3631 3483 3483 379 (療養病床) 609 小 計 16278 10905 10905 1265 2036 1222

土浦

高度急性期 1645 1768 1768 236 (一般病床)

急 性 期 5281 5361 5361 687 1915 回 復 期 5746 5776 5776 642 慢 性 期 4097 3361 3361 365 (療養病床) 437 小 計 16769 16266 16266 1930 2352 1574

つくば

高度急性期 1912 3270 3270 436 (一般病床)

急 性 期 6815 9428 9428 1209 2765 回 復 期 6397 8059 8059 895 慢 性 期 6336 8729 8729 949 (療養病床) 603 小 計 21459 29486 29486 3489 3368 2542

取手

竜ケ崎

高度急性期 2828 2301 2301 307 (一般病床)

急 性 期 9908 9969 9969 1278 3314 回 復 期 9728 11177 11177 1242 慢 性 期 8186 8069 8069 877 (療養病床) 646 小 計 30651 31516 31516 3704 3960 3135

筑西下妻

高度急性期 1453 404 404 54 (一般病床)

急 性 期 5101 2625 2625 337 1276 回 復 期 6442 4635 4635 515 慢 性 期 4147 5082 5082 552 (療養病床) 1004 小 計 17143 12746 12746 1458 2280 1308

古河坂東

高度急性期 1223 992 992 133 (一般病床)

急 性 期 5118 5018 5018 643 1447 回 復 期 4750 3773 3773 419 慢 性 期 2711 2523 2523 274 (療養病床) 252 小 計 13803 12306 12306 1469 1699 1234

必要病床数は医療需要を高度急性期 75急性期 78回復期 90慢性期 92で除して算出しています

出典「地域医療構想策定支援ツール」より推計

- 25 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

図表 3-2 【参考】平成 37(2025)年における医療需要と必要病床数(患者住所地ベース)

2025 年における医

療需要(当該構想区

域に居住する患者の

医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制) 【参考】

現在の医療提供体制

が変わらないと仮定

した場合の他の構想

区域に所在する医療

機関により供給され

る量を増減したもの

将来のあるべき医療

提供体制を踏まえ

他の構想区域に所在

する医療機関により

供給される量を増減

したもの(①)

病床の必要量(必要

病床数)(①を基に病

床利用率等により算

出される病床数)

許可病床数

(2013 年 10 月)

基準病床数

(2013 年 4 月)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

全県

高度急性期 1761 1634 1761 2349 (一般病床)

急 性 期 6002 5807 6002 7694 21033 回 復 期 6566 6405 6566 7296 慢 性 期 4425 4614 4425 4809 (療養病床) 5951 小 計 18754 18460 18754 22148 26984 17890

出典「地域医療構想策定支援ツール」より推計

(2)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

本県の必要病床数は平成 37(2025)年に 21755 床となった後平成 47(2035)年

にピーク(23320 床)に達します

なお平成 37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要

を基に算出しており今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等

へ移行等が現時点の見込みどおりに進んだ場合の推計値となっています

図表 3-3 【参考】必要病床数の推移と許可病床数との関係

17890

療養病床

5951

一般病床

21033

4446 4833 5015 5474 5605 5493

5168 5742

7117 7568 7669 7510

4880

6256

7445 7807 7864 7703

1495

1994

2178 2203 2182 2134

-

10000

20000

30000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

15989人日

18825床

21755床23052床

23320床22840床

26984床

在宅医療等

22108人日

在宅医療等

22108人日

在宅医療等

31347人日

在宅医療等

35421人日

在宅医療等

36911人日在宅医療等

36135人日

- 26 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

2 将来の医療需要に対応するための医療提供体制の現状と課題

本県の医療需要は平成 47(2035)年まで増加し続けるものと推計されます平

成 37(2025)年時点の必要病床数と平成 27(2015)年の病床機能報告制度で報

告された病床数を比較すると総数では報告された病床数が必要病床数を上回って

いますが病床の医療機能別の内訳をみると回復期のように報告された病床数

より必要病床数が大きく下回っている機能区分もあり将来を見据えてバランスの

とれた医療機能を構築する必要があります

そのため将来の医療需要の変化に対応した体制を効率的効果的に構築するべ

く現在の医療資源を最大限に活用しながら急性期から回復期への病床機能の転

換等の取組を促進する必要があります

また慢性期及び在宅医療等については入院医療のほか在宅医療や介護も含

めた地域全体で支える体制づくりが求められることから各構想区域の特性も踏ま

えながら各構想区域の実情に合った提供体制の構築を図る必要があります

(1)入院医療における医療機能の分化連携

① 高度急性期

高度急性期については将来の医療需要はほぼ横ばいで推移しますが医療機能

の集約化や広域での連携体制の強化等を推進しより効率的な医療提供体制の構築

を図ることが求められます

患者に必要な医療を適切に提供した後は患者がより身近な地域で回復期慢性

期の医療を受けられるような連携体制の構築が必要となります

② 急性期

急性期については各構想区域における二次救急医療提供体制等の確保が必要で

それぞれの医療機関が患者に必要な医療を適切に提供した後は病態に応じて切

れ目なく回復期慢性期の医療へつなげていくことができるよう医療機関相互の

役割分担と連携等を促進していくことが求められます

③ 回復期

回復期については医療需要の伸びが大きく見込まれます

そのため急性期を担う医療機関と連携しより身近な地域で在宅への復帰に向

けたリハビリテーション等が受けられる医療機能の充実を図る必要があります

- 27 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

④ 慢性期

慢性期については療養病床の受療率の地域差の縮小の方向性を踏まえつつ病

状は比較的安定していても継続して医療的ケアが必要な患者に対する適切な医療

提供体制を患者の身近な地域で確保する必要があります

また現在厚生労働省の「療養病床の在り方等に関する検討会」において検討

がなされた「新たな施設類型」等の報告書が公表されたところであり地域全体で

支えていく体制構築を図る上で今後の検討状況を注視する必要があります

⑤ その他

各構想区域において将来の医療需要に対応した医療提供体制の構築に当たり

病床機能のバランスを考慮するだけでなく産科病床や障害者施設等の特定の役割

を担っている病床の維持確保にも努める必要があります

(2)在宅医療等の充実

① 在宅医療の提供基盤の強化

本県では在宅療養支援診療所や訪問看護ステーション等の在宅医療の提供基盤

が不足気味(図表 2-3図表 2-4 を参照)であることから各構想区域の実情に応

じた基盤整備が必要です

② 在宅医療を支える多職種の連携強化

在宅医療は医師をはじめとして歯科医師訪問看護師薬剤師等の様々な医

療従事者とホームヘルパー等の介護従事者など多職種による連携により提供さ

れることからこれら関係者の連携強化を一層図る必要があります

③ 介護保健施設等も含めた受け皿の強化充実

居宅等で訪問診療を受けている在宅療養者や老人保健施設で医療を受けている

入所者等療養の形態は様々であることから増大する医療需要に対応するため

介護施設も含めた受け皿の整備が必要です

④ 地域包括ケアシステム構築に向けた取組の調和

県内各市町村においてそれぞれの地域事情に応じた地域包括ケアシステムの構

築に向けた取組がなされているところであり市町村の介護施策やまちづくり施策

と調和を図りながら在宅医療等の充実を図る必要があります

- 28 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

(3)医療従事者の養成確保

① 将来の医療需要に対応した医療従事者の育成確保

将来の医療需要の変化に対応した医療提供体制を充実させるためには各医療機

能に対応できる医師歯科医師薬剤師看護師等の医療従事者の育成や確保が必

要となります

② 在宅医療に係る医療介護従事者の育成確保

訪問診療を担う医師をはじめそれら医師と連携する歯科医師訪問看護師薬

剤師等の人材不足が深刻である(図表 2-5図表 2-6 を参照)ため在宅医療を担

う多様な医療従事者の育成を図る必要があります

また地域で高齢者の療養生活等を支える介護人材の育成確保も重要な課題で

となっています

(4)茨城県保健医療計画の施策との調和

「第 6 次茨城県保健医療計画」においては5 疾病(がん脳卒中急性心筋梗

塞糖尿病精神疾患)5 事業(救急医療災害医療へき地医療周産期医療

小児救急を含む小児医療)在宅医療についてそれぞれの医療連携体制の構築に

かかる施策を推進することとしておりこれらの施策を踏まえながら構想区域に

おける病床機能の分化連携を図る必要があります

このうちがん脳卒中急性心筋梗塞については発生頻度が高いなどの理由

から一般病床及び療養病床への入院に占める割合も比較的大きく各構想区域の医

療提供体制を検討する上で重要です構想区域単位で必要な入院機能を確保するだ

けでなく発症時の救急医療専門的な診療の効率的な提供在宅復帰に向けたリ

ハビリテーション等の様々な機能を医療機関へのアクセシビリティにも配慮しな

がら連携を促進する必要があります

また5 事業のうち救急医療や周産期医療では入院や搬送など必要な機能の確

保や連携体制の構築等が進められておりこれらの施策に留意しながら将来の医

療需要に対応する必要があります

在宅医療では退院支援療養支援を行う各機関の連携体制の構築急変時の入

院対応や看取りなど様々な施策が必要とされますこのため各構想区域の地域

事情を踏まえながら介護を含めた慢性期の療養を支える体制全般の在り方につい

て検討を進める必要があります

- 29 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

3 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

(1)入院医療における医療機能の分化連携

① 病床機能の転換の促進

地域で不足している病床機能への転換を促進するため転換に伴う施設設備の

整備や人材の養成などに対して支援します

主な施策

回復期病床整備促進事業(H27~)

回復期病床の増につながる新築増築改修等を実施する医療機関に対する補助

② 医療機関間の連携強化等

政策医療を担っている公的病院への支援や地域の医療提供体制の充実を図るた

め引き続き各地域医療構想調整会議において再編統合等を含めた医療機能の分

化連携について検討しますまた構想区域の各医療機関の役割をより明確にし

介護施設を含めた施設間の緊密な連携体制の構築を促進します

地域において救急医療を支えている民間病院に対して公的病院と同様の支援に

ついて検討します

主な施策

地域医療構想調整会議の開催(H27~)

本構想策定後においてもPDCA サイクルにより見直しを図るとともに構想区域

における調整連携を促進

茨城型地域包括ケアシステム推進事業(H26~)

地域ケアセンターの設置地域ケアコーディネーターの配置等により区域にお

ける連携体制の構築を促進

ICT を活用したネットワークの活用等

県医師会が展開するいばらき安心ネットの活用により医療機関間の連携等を強

化するほか介護関係者との情報共有を進めるための整備等を実施

③ 医療機能分化連携に係る県民の理解促進

地域医療構想において目指す病床機能の分化連携について医療サービスの利

用者である住民の理解を深め適切な受療行動を促すための取組等を促進するため

地域医療構想調整会議等の検討内容等を県民に対して広く情報発信していきます

主な施策

地域医療構想調整会議の開催(再掲H27~)

県民参加の推進について協議するとともに議題等について広く募集等

- 30 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

県政出前講座 集会や職場などに訪問し地域医療構想の達成に向けた取組等について説明

(2)在宅医療等の充実

① 在宅医療の提供基盤の強化

いばらき高齢者プラン 21 や新いばらき障害者プラン等における施設事業所等

の整備計画と調和を図るとともにサービス付き高齢者向け住宅の整備状況なども

踏まえ地域の実情にあった在宅医療の提供体制を整備します

介護との分担や連携も勘案しながら在宅療養支援診療所や訪問看護ステーショ

ン等の在宅医療の提供基盤の整備を促進します

訪問看護など在宅医療に関する人材を養成するとともに退院調整技術の向上に

向けた研修を実施することにより在宅医療関係者間の連携強化を図るなど在宅

医療の提供体制を強化します

高齢者のみならず障害者などを含む全ての要援護者及び家族等に対し地域ケ

アシステムの「コーディネート機能」や「多職種協働による支援機能」といったノ

ウハウを活用しながら医療介護予防生活支援など様々なサービスを提供す

る「茨城型地域包括ケアシステム」について市町村関係団体と連携し構築しま

主な施策

薬局における在宅医療推進事業(H26~)

在宅療養者への注射薬供給に対応するための無菌調剤研修及び無菌調剤室の共同

利用の推進等

訪問看護支援事業(H21~)

訪問看護ステーション管理者へのマネジメント研修訪問看護師の養成研修の実

施等

茨城型地域包括ケアシステム推進事業(再掲H26~)

訪問看護事業所等が在宅サービスで使用する機器の購入等に対して補助

② 在宅医療を支える多職種の連携強化

在宅医療介護連携拠点事業(平成 25 年度から平成 27 年度モデル事業として実

施)成果を踏まえ関係団体等と連携し市町村が実施する在宅医療介護連携推

進事業に対し支援します

訪問診療を行う医師やホームヘルパー等の介護従事者など在宅医療を支える各

種専門職の連携体制を構築します

- 31 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

主な施策

在宅医療推進体制整備事業(H28~)

病院における退院調整技術の向上及び在宅医療関係者との連携強化を図るため

病院勤務看護師による訪問看護ステーション等への出向研修等を支援

在宅歯科医療推進事業(H26~)

在宅医療の関係者による協議会の開催や在宅歯科医療認知度向上のためのガイ

ドブックの作成等

ICT を活用したネットワークの活用等(再掲)

県医師会が展開するいばらき安心ネットの活用により医療機関間の連携等を強

化するほか介護関係者との情報共有を進めるための整備等を実施

③ 在宅医療に関する知識の普及啓発

医療機能情報提供制度の活用をはじめ様々な広報媒体を通じ在宅医療介護

に関する情報を地域住民に対して適切に提供します

主な施策

医療機能情報提供制度の運用等(H19~)

在宅医療に係る医療機能を有する病院診療所歯科診療所の情報をわかりやす

く公表等

県政出前講座(再掲)

集会や職場などに訪問し在宅医療介護に関する取組等について説明

(3)医療従事者の養成確保

① 医師の確保対策の推進

県内の医師不足地域偏在の解消を図るため地域医療支援センターを核として

高校生医学生研修医医師のそれぞれの段階に応じた取組を推進します

修学資金を活用した医師が各医療圏でバランスよく勤務できるよう医師の派遣

調整を進めます

主な施策

地域医療支援センター事業(H18~)

修学生医師のキャリア形成支援や医師不足地域の中小病院への医師派遣調整等

医師修学資金貸与事業(H18~)

将来県内の医療機関で従事する意思のある医学生に対する修学資金の貸与

女性医師就業支援事業(H21~)

院内育児スペースの整備や育児中の医師に対する勤務条件の緩和など働きやす

い職場環境づくりに取り組む病院に対する補助等

- 32 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

② 看護職の確保対策の推進

看護職の計画的な確保を図るため看護職員の養成県内定着促進離職防止に

資する取組を推進します

県ナースセンターにおいて潜在看護職員に対する就業相談就業斡旋及び再就

業支援研修を実施し看護職員の再就業を推進します

主な施策

看護師等養成所運営助成事業(S45~)

看護師等養成所の運営費に対する補助

看護師等修学資金貸付事業(S37~)

将来県内に就業しようとする看護学生に対する修学資金の貸与

看護職員確保対策事業(H21~)

離職中看護師に対する就職相談マッチング及び再就業研修等を実施するナース

センターの運営

③ 多様な専門職の育成支援

高齢化に伴う増加する疾患への対応や在宅医療等の充実を図るためリハビリテ

ーション関係職や在宅医療を担う医師歯科医師薬剤師等多様な専門職の育成

を支援します

主な施策

がん患者口腔管理体制強化事業(H28~)

医師薬剤師看護師栄養士介護士等に対するがん患者に係る口腔ケア技術

等に関する研修会の実施

地域リハビリテーション総合支援事業(H21~)

地域リハビリテーション推進拠点(医療機関訪問看護ステーション老健施設)

が実施する情報提供事業や技術指導在宅復帰支援事業等に対する補助

薬局における在宅医療推進事業(再掲H26~)

在宅医療に取り組むための薬剤師のスキルアップ研修の実施等

訪問看護支援事業(再掲H21~)

訪問看護ステーション等に勤務する看護師に対する訪問看護の知識や技術等に関

する研修会の実施

④ 医療勤務環境改善の推進

医療従事者の確保定着を図るため医療勤務環境改善支援センターにおいて

県内の医療機関における勤務環境改善の取組等を促進します

病院内保育施設を設置する病院等に対しその整備費及び運営費を助成すること

により出産育児による離職を防止し職員の定着を図ります

- 33 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

主な施策

医療勤務環境改善支援センター事業(H26~)

勤務環境改善に取り組む医療機関に対して勤務環境改善計画の策定やファミリ

ーサポートセンター等と連携した医師の就業支援等を実施

看護職員就労環境改善支援事業(H25~)

短時間正職員制度など多様な勤務形態の導入を図る病院等に対する補助

病院内保育所運営助成事業(S62~)

医療機関が運営する病院内保育所の運営費に対する補助

(4)その他医療機能の充実及び連携体制

「第 6次茨城県保健医療計画」においては特に 5疾病(がん脳卒中急性心

筋梗塞糖尿病精神疾患)5事業(救急医療災害医療へき地医療周産期医

療小児救急を含む小児医療)在宅医療について数値目標を設定の上PDCA サ

イクルにより関連施策を実施していることから施策間の連携による効果的な運用

を図ります

(5)施策の見直し

本地域医療構想に記載した各施策の進捗状況を踏まえた追加的対応や今後新た

に生じる課題等に対応するためこれらの施策については必要があると認められ

る場合には柔軟に見直します

- 34 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

4 地域医療構想の推進体制等

(1)推進体制

① 茨城県医療審議会

茨城県全体における病床機能報告制度の結果の情報共有や地域医療構想実現に

向けた取組み等の進捗状況を評価し更なる推進方策等の検討を行います

② 地域医療構想調整会議

各構想区域における病床機能報告制度の結果の情報共有や地域医療構想実現に

向けた取組み等の進捗状況を評価し更なる推進方策等の検討を行います

(2)各関係者等の役割

① 県

県全体の良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の構築を目指し他の計画

と調和連携を図りながら本地域医療構想に記載された取組を推進します

② 保健所

地域医療構想調整会議等を運営し構想区域内の医療機関等の医療機能分化連

携に係る自主的取組等を促進します

③ 市町村

地域医療構想調整会議等に参画し医療機能分化連携に向けた地域課題を共有

するとともに地域特性を活かした地域包括ケアシステムの構築を図ります

④ 保険者

地域医療構想調整会議等に参画し医療機能分化連携に向けた地域課題を共有

するとともに加入者データの分析等による効果的な施策の提言や加入者の健康

づくりの啓発や適切な受療行動の促進に努めます

⑤ 医療機関医療関係者

地域の医療機能の分化連携に関する課題を共有し自ら機能分化に取り組み

他の医療機関や介護施設等との連携を強化する等将来の医療需要に対応したバラ

- 35 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

ンスのとれた医療提供体制の構築に協力します

⑥ 介護事業者等

地域の医療機能の分化連携に係る地域課題を共有し医療機関等との連携強化

による介護サービスの充実等を図ります

⑦ 県民

医療機関の役割等に関する理解を深め適切な受療行動に努めます

- 36 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

第4章 構想区域別地域医療構想

1 水戸地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町は水戸市笠間市小美玉市茨城町大洗町城里町になります

平成 37(2025)年には総人口は 447379 人で平成 27(2015)年時点と比較して

22170 人減少します一方で65 歳以上人口は 139210 人で同 14163 人増加し

ます75 歳以上人口は 80487 人で同 18612 人増加します

65 歳以上人口は平成 52(2040)年にかけて増加し続けますまた75 歳以上人口

は平成 47(2035)年までは急速に増加しその後やや減少傾向となりますそのた

め医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備

する必要があります

図表 4-1-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-1-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-1-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 980 953 922 886 848

1000 914 830 756 708 671

1000 927 866 826 776 714

1000 965 941 898 843 768

1000 1082 1113 1126 1138 1168

(再掲)75歳以上 1000 1126 1301 1402 1415 1401

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

469549 459945 447379 432716 416233 398117

59622 54497 49483 45056 42202 40018

125391 116182 108639 103626 97352 89545

159489 153913 150047 143251 134374 122479

125047 135353 139210 140783 142305 146075

(再掲)75歳以上 61875 69678 80487 86767 87527 86695

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

水戸

- 37 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

水戸構想区域には県内の構想区域の中で最も多くの一般病床及び DPC 算定病床

があります

また人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)についても県内で最も高い

水準にあります

図表 4-1-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

水戸構想区域には 330 の一般診療所がありその病床数は 403 です

図表 4-1-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 水戸医療圏 330 28 403 703 60 858

水戸市 242 21 290 895 78 1072 笠間市 37 3 57 482 39 742 小美玉市 18 2 18 353 39 353 茨城町 15 2 38 445 59 1128 大洗町 11 - - 633 - - 城里町 7 - - 346 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出したものです

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965

 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

茨城県

療養病床一般病床

DPC算定病床

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

全国

- 38 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患について 40前後となっていますただし「130010 急性白

血病」「010030 未破裂脳動脈瘤」など一部の傷病のように10~30程度の人口カ

バー率にとどまっているものもみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30分以内で病院に到達可能な人口カバー

率が概ね 70以上であり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望まれ

ます

図表 4-1-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 39 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は

多くの疾患について 50前後となっています「120200 妊娠中の糖尿病」など一部

の傷病については30 分以内では到達できず 90 分超える傷病(図表 4-1-7)が

あります

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 60を超えており少なくとも現行の医療

提供体制を維持することが望まれます

図表 4-1-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 40 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

水戸構想区域はがんの入院外来医療脳卒中急性心筋梗塞の急性期医療

ハイリスク分娩分娩三次救急への対応体制などにおいて全国平均茨城県平

均を上回っており充実しています

回復期リハビリテーションについては茨城県平均を下回り医療提供体制が不足

しています

図表 4-1-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

0

50

100

150

200外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 水戸

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 41 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

水戸構想区域における人口 10 万人当たりの医師数は県全体を上回っています

また人口 10 万人当たりの歯科医師数薬剤師数は県全体とほぼ同様です

水戸構想区域の中では総数としては水戸市に医師歯科医師薬剤師が集中し

ている状況で地域偏在があり構成市町により格差があります人口 10 万人当

たりの人数でみると水戸医療センターのある茨城町の医師数が高い水準となって

います

図表 4-1-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 水戸医療圏 1021 317 825 2172 674 1755

水戸市 644 221 558 2377 816 2060 笠間市 210 47 124 2715 608 1603 小美玉市 36 16 38 702 312 741 茨城町 105 19 56 3178 575 1695 大洗町 17 8 30 994 468 1753 城里町 9 6 19 443 295 934

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省 薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-1-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

水 戸 医 療 圏 1021 297 51 84 105 21 42 32 11 61 20 14 1 97 58 34 87 12 12 13 1 33 100 29 5 8 10 2 4 3 1 6 2 1 0 10 6 3 9 1 1 1 0 3

水 戸 市 644 221 33 54 71 15 16 28 4 40 15 8 8 72 22 15 57 5 7 8 - 19 100 34 5 8 11 2 2 4 1 6 2 1 1 11 3 2 9 1 1 1 - 3

笠 間 市 210 34 11 16 15 6 20 1 3 11 3 4 4 11 18 19 9 5 3 1 - 12 100 16 5 8 7 3 10 0 1 5 1 2 2 5 9 9 4 2 1 0 - 6

小 美 玉 市 36 15 1 5 7 - 1 2 - 5 1 - - 9 5 - 3 - 1 1 - 1 100 42 3 14 19 - 3 6 - 14 3 - - 25 14 - 8 - 3 3 - 3

茨 城 町 105 10 5 7 10 - 4 - 4 3 1 1 1 1 12 - 14 2 1 3 1 - 100 10 5 7 10 - 4 - 4 3 1 1 1 1 11 - 13 2 1 3 1 -

大 洗 町 17 10 1 2 - - - 1 - 1 - - - 2 - - 1 - - - - - 100 59 6 12 - - - 6 - 6 - - - 12 - - 6 - - - - -

城 里 町 9 7 - - 2 - 1 - - 1 - 1 1 2 1 - 3 - - - - 1 100 78 - - 22 - 11 - - 11 - 11 11 22 11 - 33 - - - - 11

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

水 戸 医 療 圏 30 15 36 83 19 1 45 26 11 45 - 8 36 19 39 7 3 11 69 1 70 1 3 1 4 8 2 0 4 3 1 4 - 1 4 2 4 1 0 1 7 0 7 0

水 戸 市 20 10 19 54 10 1 37 17 11 42 - - 26 15 29 4 1 7 38 - 42 1 3 2 3 8 2 0 6 3 2 7 - - 4 2 5 1 0 1 6 - 7 0

笠 間 市 5 1 3 15 6 - 4 5 - 3 - 6 5 2 6 2 1 1 21 - 27 - 2 0 1 7 3 - 2 2 - 1 - 3 2 1 3 1 0 0 10 - 13 -

小 美 玉 市 1 2 7 2 2 - 1 - - - - 2 3 - - - - - - 1 - -

3 6 19 6 6 - 3 - - - - 6 8 - - - - - - 3 - -

茨 城 町 4 1 6 6 1 - 2 3 - - - - 1 - 3 1 1 3 10 - 1 - 4 1 6 6 1 - 2 3 - - - - 1 - 3 1 1 3 10 - 1 -

大 洗 町 - - 1 3 - - 1 1 - - - - - 1 1 - - - - - - - - - 6 18 - - 6 6 - - - - - 6 6 - - - - - - -

城 里 町 - 1 - 3 - - - - - - - - 1 1 - - - - - - - - - 11 - 33 - - - - - - - - 11 11 - - - - - - - -

注 1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の疾患等

一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました

2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の疾患等

一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました

2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 42 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると看護師数准看護師数

については全国茨城県の人数を共に上回っていますが保健師数は茨城県と同

様全国を下回っています

図表 4-1-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 33595 人日(高

度急性期 4459 人日急性期 10974 人日回復期 11356 人日慢性期 6807

人日)でしたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)

年には39747人日(高度急性期4613人日急性期13218人日回復期14526

人日慢性期 7391 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期の医療需要については茨城県全体(図

表 2-12図表 4-1-12)の約 30を担い将来推計(図表 4-1-12)でも漸増

傾向にあります

すべての医療機能が漸増傾向となっています

図表 4-1-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 4459 4660 4668 4613 4506 急性期 10974 12679 13132 13218 13008 回復期 11356 13592 14307 14526 14327 慢性期 6807 6636 7183 7391 7300

合 計 33595 37567 39291 39747 39141

高度急性期 1000 1045 1047 1035 1011 急性期 1000 1155 1197 1204 1185 回復期 1000 1197 1053 1279 1262 慢性期 1000 975 1055 1086 1072

合 計 1000 1118 1170 1183 1165

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

水戸 177 126 4533 1421 377 268 9654 3026

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 43 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)【流入の占める割合316】

常陸太田ひたちなか鹿行土浦日立筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦常陸太田ひたちなかつくば筑西下妻構想区域に流出しています

周産期救急医療については図表 4-1-74-1-8 が示すように当構想区域では

充足していることから近隣構想区域からの流入の占める割合が高くなっています

図表 4-1-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期【流入の占める割合398】

医療需要は患者住所地でみると水戸構想区域に全体の約4割(図表 4-1-14)

が常陸太田ひたちなか鹿行日立土浦筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦構想区域に流出しています

図表 4-1-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

24890 1286 1970 374 110 28630(29532) (1473) (2300) (450) (120) (33875)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)36409

(43422)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 2864(3601) (218) (3819)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)4488

(5984)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 44 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

イ)急性期【流入の占める割合344】

常陸太田ひたちなか鹿行土浦日立筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦常陸太田ひたちなかつくばの各構想区域に流出しています

図表 4-1-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期 【流入の占める割合296流出の占める割合 137】

常陸太田ひたちなか鹿行日立土浦筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦常陸太田ひたちなかつくばの各構想区域に流出しています

図表 4-1-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

8137 306 521 201 00 9165(10432) (392) (668) (257) (11749)

317 4331 247 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)12411

(15912)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

9345 623 684 174 10825(10383) (692) (760) (193) (12028)

312 5815 371 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016)13268

(14742)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 45 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

エ)慢性期 【流入の占める割合246流出の占める割合185】

常陸太田ひたちなか鹿行土浦の各構想区域から流入しています

土浦常陸太田ひたちなか筑西下妻の各構想区域に流出しています

図表 4-1-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんの高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域から流入し

ています流入元としては常陸太田ひたちなか構想区域が多くなっています

図表 4-1-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 1473 241 2164 932 691高度急性期 812 120 1121 429 309

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 618 00 896 364 364慢性期 00 00 00 00 00回復期 1322 192 1926 796 604

計 4225 553 6107 2522 1969

1 12 23 34 45 5

茨城県 0805土浦 182 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 1464都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0805土浦 132茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0802日立 248茨城県 0806つくば 157 茨城県 0804鹿行 487

千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0808筑西下妻 119

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 5776(5116) (388) (654) (120) (6278)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)6241

(6784)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 46 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期回復期について他の構想区域から流入しています流入元とし

ては常陸太田ひたちなか構想区域が多くなっています

図表 4-1-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-1-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 631 00 974 400 400高度急性期 157 00 239 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 186 00 235 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 543 00 759 264 264

計 1517 00 2207 664 664

1 12 23 34 45 5

茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 470都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0802日立 00 茨城県 0808筑西下妻 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0805土浦 109茨城県 0805土浦 00 茨城県 0804鹿行 136

茨城県 0804鹿行 00 茨城県 0802日立 00

急性期 00 00 118 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00

計 00 00 118 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0805土浦 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0808筑西下妻 00茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0804鹿行 00

群馬県 1010太田館林 00 埼玉県 1103東部 00群馬県 1004藤岡 00 茨城県 0802日立 00

- 47 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 3757 床でありこれに対し現在の一般病床(許可病床)4695

床が 938 床上回っていますまた慢性期についても平成 37(2025)年の医療需要は

721 床となりこれに対し現在の療養病床 995 床が 274 床上回っています医療機

関所在地ベースの必要病床数は充足している状況にあります

図表 4-1-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住

する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 3174 4660 4660 621 (一般)

急 性 期 9508 12679 12679 1626 4695

回 復 期 11280 13592 13592 1510

慢 性 期 6122 6636 6636 721 (療養) 995

合 計 30084 37567 37567 4478 5690 3482

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-1-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療

需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 3174 4660 3174 423 (一般)

急 性 期 9508 12679 9508 1219 4695

回 復 期 11280 13592 11280 1253

慢 性 期 6122 6636 6122 665 (療養)995

合 計 30084 37567 30084 3560 5690 3482

図表 4-1-23 【参考】平成 27(2015)年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

278 3531 191 953 260 5213

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 48 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

水戸構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 4478 床となった後平

成 47(2035)年にピーク 4727 床に達します

図表 4-1-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025年)必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

3482

療養病床

995

一般病床

4695

681 740 721 781 803 793

1135 1262 1510 1590 1614 1592

1097

1407

1626 1684 1695 1668 446

594

621 622 615 601

-

2000

4000

6000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

3359人日

4003床

4478床4677床

4727床4654床

5690床

在宅医療等

3631人日

在宅医療等

3631人日

在宅医療等

5057人日

在宅医療等

5620人日

在宅医療等

5876人日在宅医療等

5837人日

- 49 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平

成 37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

水戸構想区域については現状の 1393の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1361の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1415の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると508 人日の不足分が生じます

図表 4-1-25 平成 37(2025)年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 50 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

県内でも高い医療資源の水準にあるため県内の他の構想区域からの患者流入が

多くみられます特に全ての医療機能において隣接する常陸太田ひたちなか構

想区域からの流入が大きくなっています(図表 4-1-13~17)

【医療提供体制】

少子高齢化等による人口減少など将来の人口推計医療水準等をふまえた医療の

需要予測を行い圏域内の充実を図る必要があります

構想区域内で高度急性期は充実しており将来の医療需要も漸増傾向にあります

他構想圏域の患者の占める割合が約4割となっており広域での連携体制を確保す

る必要があります

がんの入院外来医療脳卒中急性心筋梗塞の急性期医療ハイリスク分娩

小児医療三次救急への対応体制などにおいては全国平均茨城県平均を上回っ

ていますが他構想区域からの流入に対応するための体制の充実を図る必要があり

ます

三次救急は充実していますが二次救急体制は十分とはいえないためより一層

の体制整備及び救急医療の利用について適正化を図る必要があります

急性期機能を担う同規模機能の医療機関が水戸市を中心に集中しています

回復期リハビリテーションについては不足しているため構想区域内で整備して

いく必要があります(図表 4-1-8)

在宅医療を支える訪問診療訪問看護等の需要の伸びが大きくなることから供

給量をふまえた施設体制整備等が必要になります(図表 4-1-25)

医療資源は水戸市と水戸市以外で差があり圏域内も偏在がみられます

【医療需要】

必要病床数は平成 37(2025)年に 4478 床となった後平成 47(2035)年にピー

ク 4727 床に達します(図表 4-1-24)

平成 37(2025)年の医療需要の推計でみると慢性期以外の機能で医療需要が増加

します(図表 4-1-12)

平成 27(2015)年の病床機能報告制度で見ると平成 33(2021)年の推計では急性期

以外は増加します(図表 1-12)

在宅医療等の需要は14倍程度増加します(図表 4-1-25)

- 51 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

水戸構想区域は県内でも高い医療資源の水準にあり他構想区域からの流入が

多く周辺地域を支える役割を担うため周辺構想区域とともに地域で完結できる医

療体制の構築を図ります

限られた医療資源の中でより有機的な病病病診連携体制の構築を指向しよ

り高度な医療機能地域ニーズにこたえる医療機能が提供できる体制を病院の再

編統合等も視野に入れながら検討してまいります

周産期(ハイリスク分娩新生児医療)小児医療の機能維持及び体制整備を推

進します

救急医療の充実適正化を推進するために医療機関自治体等との連携及び住民

等に対する啓発を図ります

安定持続的な医療提供体制構築のための施策の実現に向け圏域内において協

議会等の設置や支援方法など具体的方策について協議します

【在宅医療等の充実】

在宅医療等の供給増(図表 4-1-25)を図るための取組として病病連携病診連

携及び介護と連携し在宅医療の支援体制強化を図ります

在宅医療における救急時の受入体制を整備するために医師会や自治体等関係機

関の連携を含めた体制を構築するための検討を行います

住民啓発及び介護資源の発掘供給促進など地域包括ケアシステムの構築を推

進します

【医療従事者等の養成確保】

医師看護師等の医療従事者の確保とともに定着を図るために指導者の育成

を含めた教育システム卒後支援システムなどの拡充を通して働く環境の整備を

図ります

在宅医療介護を担う人材の確保を図ります

- 52 -

2 日立地域医療構想区域の概況

2 日立地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市は日立市高萩市北茨城市になります

平成 37(2025)年には総人口は 235892 人で平成 27(2015)年時点と比較して

24379 人減少します一方で65 歳以上人口は 80679 人で同 3996 人増加しま

す75 歳以上人口は 48176 人で同 10961 人増加します

65 歳以上人口は平成 32(2020)年をピークに減少傾向に転じますが75 歳以上人

口は平成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのため

医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する

必要があります

図表 4-2-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-2-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-2-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

260271 248933 235892 221687 206981 192453

30972 26511 23207 20423 18558 17229

64287 60072 55451 51377 46374 40449

88329 81284 76555 70880 64378 57399

76683 81066 80679 79007 77671 77376

(再掲)75歳以上 37215 43149 48176 49883 47987 46179

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 956 906 852 795 739

1000 856 749 659 599 556

1000 934 863 799 721 629

1000 920 867 802 729 650

1000 1057 1052 1030 1013 1009

(再掲)75歳以上 1000 1159 1295 1340 1289 1241

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

日立

- 53 -

2 日立地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

日立構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)は 7715 床療養病

床は 2678 床と県内では前者は 3番目(水戸つくばに次ぐ)後者は 2番目(筑

西下妻に次ぐ)に高い水準にあります

図表 4-2-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

日立構想区域には 155 の一般診療所がありその病床数は 141 です

図表 4-2-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 日立医療圏 155 11 141 596 42 542

日立市 117 7 99 627 38 530 高萩市 18 2 17 616 68 582 北茨城市 20 2 25 450 45 563 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)

常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 54 -

2 日立地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがんの 15 分以内の人口カバー率は多

くの疾患について 20超となっていますが「120010 卵巣子宮附属器」「12002x

子宮頸体部」については 60 分以内の人口カバー率が 10に留まりまた 90 分超

の人口カバー率が 50存在するなど最寄りの DPC 病院までの移動に多くの時間を

要していますまた脳卒中心筋梗塞については医療機関への到達時間が 15

分以内の人口カバー率は10~40程度までと傷病によりばらつきがあります

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010030 未破裂脳動脈瘤」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30 分以内

で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 50~70程度であり当該地域における急

を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-2-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 55 -

2 日立地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期について最寄りの医療機関に到達するまで 90 分超かかる疾患が多くな

っています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120165 妊娠合

併症等」「120170 早産切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連す

る障害」については 30 分以内で病院に到達可能な人口カバー率が 50を超えてお

り少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-2-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

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2 日立地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

日立構想区域は3 次救急への対応体制において全国平均茨城県平均を大幅

に上回っており充実していますハイリスク分娩の対応体制分娩回復期リハ

ビリテーションは茨城県平均を下回っており不足していますその他の医療機能

については茨城県平均とほぼ同様です

図表 4-2-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

050

100150200250

外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 日立

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 57 -

2 日立地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

日立構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体を下回っています日立構想区域の中では人数ベースでは日立市

の医療従事者数が多くなっています人口 10 万人当たりの人数でみると医師数

薬剤師数については日立市が多く歯科医師数については高萩市が多くなっていま

図表 4-2-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 日立医療圏 359 141 406 1387 545 1568

日立市 285 104 306 1539 562 1652 高萩市 39 18 47 1323 611 1594 北茨城市 35 19 53 791 430 1199

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含まれます

図表 4-2-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

日 立 医 療 圏 359 127 13 24 38 8 10 6 3 26 7 4 - 33 18 10 54 5 4 5 2 11 100 35 4 7 11 2 3 2 1 7 2 1 - 9 5 3 15 1 1 1 1 3

日 立 市 285 94 12 19 32 6 7 5 3 20 7 3 3 25 14 7 40 5 4 5 2 11 100 33 4 7 11 2 2 2 1 7 2 1 1 9 5 2 14 2 1 2 1 4

高 萩 市 39 14 1 1 5 - 1 - - 3 - - - 4 2 2 7 - - - - - 100 36 3 3 13 - 3 - - 8 - - - 10 5 5 18 - - - - -

北 茨 城 市 35 19 - 4 1 2 2 1 - 3 - 1 1 4 2 1 7 - - - - - 100 54 - 11 3 6 6 3 - 9 - 3 3 11 6 3 20 - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

日 立 医 療 圏 20 10 20 46 3 - 18 7 1 11 1 7 15 7 11 - - 5 11 - 4 - 6 3 6 13 1 - 5 2 0 3 0 2 4 2 3 - - 1 3 - 1 -

日 立 市 15 9 17 37 3 - 12 5 1 5 1 5 9 6 10 - - 4 11 - 3 - 5 3 6 13 1 - 4 2 0 2 0 2 3 2 4 - - 1 4 - 1 -

高 萩 市 1 1 2 6 - - 4 1 - 5 - 1 3 1 1 - - - - - - - 3 3 5 15 - - 10 3 - 13 - 3 8 3 3 - - - - - - -

北 茨 城 市 4 - 1 3 - - 2 1 - 1 - 1 3 - - - - 1 - - 1 - 11 - 3 9 - - 6 3 - 3 - 3 9 - - - - 3 - - 3 -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 58 -

2 日立地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数准看護師数

については全国茨城県の人数を共に上回っています助産師数看護師数は茨

城県全体を上回っています

図表 4-2-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 13796 人日(高

度急性期 1187 人日急性期 4113 人日回復期 5073 人日慢性期 3423 人

日)でしたが平成 42(2030)年をピークに増加傾向を示しており平成 42(2030)

年には 16204 人日(高度急性期 1276 人日急性期 4910 人日回復期 6673

人日慢性期 3344 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期の医療需要が漸減傾向にあるのに対して

回復期は漸増傾向となっています

図表 4-2-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1187 1289 1276 1239 1192 急性期 4113 4826 4910 4837 4666 回復期 5073 6414 6673 6633 6377 慢性期 3423 3189 3344 3329 3212

合 計 13796 15719 16204 16038 15447

高度急性期 86 82 79 77 77 急性期 298 307 303 302 302 回復期 368 408 412 414 413 慢性期 248 203 206 208 208

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

日立 104 58 1784 901 400 223 6854 3462

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 59 -

2 日立地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の常陸太田ひたちなか水戸構想区域福島県いわき構想区域に流出して

います 図表 4-2-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の水戸構想区域に流出しています

図表 4-2-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 812 16650(983) (16403) (1258) (926) (19570)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104 00

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840 00

(1689) (387) (10559)15206

(17897)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 1290(230) (1490) (1720)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)1245

(1660)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 60 -

2 日立地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の水戸常陸太田ひたちなか構想区域福島県のいわき構想区域に流出し

ています

図表 4-2-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の常陸太田ひたちなか水戸構想区域福島県のいわき構想区域に流出し

ています

図表 4-2-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

8137 306 521 201 00 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 183 5079(407) (5553) (316) (235) (6512)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381 00

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237 00

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 00

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659 00

(631) (162) (4692)4681

(6001)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

9345 623 684 174 00(10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 283 6780(346) (6461) (412) (314) (7534)2494 383 5310 00 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671 00

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 00

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714 00

(518) (225) (3016)6198

(6887)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 61 -

2 日立地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の常陸太田ひたちなか構想区域福島県のいわき構想区域に流出していま

図表 4-2-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんの急性期回復期について他の構想区域へ流出しています流出先としては

水戸構想区域が多くなっています

図表 4-2-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 352 00 302 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 586 184 448 00 -184急性期 827 226 669 00 -226

計 2107 524 1674 00 -524在宅医療等 341 114 254 00 -114

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

福島県 0707いわき 103 茨城県 0801水戸 00茨城県 0803常陸太田ひたちなか 109 福島県 0707いわき 00茨城県 0801水戸 248 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 136

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0806つくば 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0804鹿行 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 346 3501(2899) (529) (377) (3805)

908 415 3768 00 (987) (451) (4095)454 00 2533 124 00 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771 00

(291) (1925)3082

(3350)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 62 -

2 日立地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域から流入しています流入元としては常陸

太田ひたちなか構想区域が多くなっています

図表 4-2-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-2-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 110 00 136 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 419 00 470 00 00急性期 478 00 574 121 121

計 1147 00 1339 121 121在宅医療等 140 00 159 00 00

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

福島県 0707いわき 00 茨城県 0801水戸 00茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 福島県 0707いわき 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 212

茨城県 0806つくば 00 東京都 1304区西部 00千葉県 1203東葛北部 00 北海道 0109西胆振 00

高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00

1 12 23 345

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0804鹿行 00福島県 0707いわき 00 福島県 0707いわき 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00

東京都 1301区中央部 00栃木県 0905県南 00東京都 1309南多摩 00

- 63 -

2 日立地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1504 床となっておりこれに対し現在の一般病床 2154 床が

650 床上回っていますまた慢性期についても平成 37(2025)年の医療需要は 346

床となりこれに対し現在の療養病床 734 床が 388 床上回っています医療機関所

在地ベースの必要病床数は充足している状況にあります

図表 4-2-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1506 1289 1289 172 (一般)

急 性 期 5289 4826 4826 619 2154

回 復 期 6961 6414 6414 713

慢 性 期 3648 3189 3189 346 (療養)734

合 計 17405 15719 15719 1850 2888 1587

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-2-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1506 1289 1506 201 (一般)

急 性 期 5289 4826 5289 678 2154

回 復 期 6961 6414 6961 773

慢 性 期 3648 3189 3648 397 (療養)734

合 計 17404 15718 17404 2049 2888 1587

図表 4-2-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

63 1450 265 713 288 2779

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 64 -

2 日立地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

日立構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1850 床となった後平

成 42(2030)年にピーク(1905 床)に達します

図表 4-2-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医療

提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に2025年必要病床数へ近づいていくことを想定

しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見込

みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的な

ものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率につ

いて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1587

療養病床

734

一般病床

2154

342 372 346 363 362 349

507 564 713 742 737 709

412 527

619 630 620 598 119

158

172 170 165 159

-

1000

2000

3000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1380人日

1621床

1850床1905床 1884床

1815床

2888床

在宅医療等

2206人日

在宅医療等

2206人日

在宅医療等

3167人日

在宅医療等

3408人日

在宅医療等

3441人日 在宅医療等

3306人日

- 65 -

2 日立地域医療構想区域の概況

ウ)日立構想区域における将来の必要病床数について

ア)イ)で示された必要病床数は厚生労働省が NDB 等を使って開発した「地

域医療構想策定支援ツール」によって算出されたものです

ここで示された急性期と慢性期機能の病床削減を行うためには回復期機能と在宅

医療の提供体制を充実させることが必要条件となります当構想区域では現在におい

ても医師をはじめとする医療に従事する人材不足が深刻であるため回復期と在宅の

医療体制を整えるためには相当な困難を伴うことが予想されます

また在宅医療の増加に伴う介護サービスの提供体制についても同様の人材不足が

考えられるため慢性期機能病床の患者を家庭や施設で対応できる体制を地域で作るこ

とには大変な困難が予想されます

さらに地域医療構想策定支援ツールでは平成 37(2025)年の医療需要推計を平

成 25(2013)年のデータを用いて推計処理を行っていますが平成 25(2013)年当時は

東日本大震災後ようやく 2年を経過した時期であり北茨城市立総合病院や日立製

作所日立総合病院など震災により甚大な被害を受けた医療施設の建て替えが済んで

いない状況にありました

そのため平成 25(2013)年 10 月時点では北茨城市立総合病院で 39 床日立製

作所日立総合病院では 151 床が休止状態にあり当医療圏における本来の医療提供

体制が整わず患者が圏域外に流出していた可能性が高くなっています一方平

成 26(2014)年 11 月には北茨城市民病院(名称変更旧北茨城市立総合病院)が新

築され平成 28(2016)年 7 月には日立総合病院本館棟が完成したことから今後は

医療提供体制が震災前の状況に復旧し患者の受療動向にも変化が見られることが

予想されます

こうしたことから平成 30(2018)年を開始年度とする第 7次保健医療計画の策

定に当たっては医療施設の復旧に伴う受療動向の変化等を考慮し平成 37(2025)

年の医療需要を改めて推計することが必要です

エ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

日立構想区域については現状の 1436の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1410の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1455の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると960 人日の不足分が生じます

- 66 -

2 日立地域医療構想区域の概況

図表 4-2-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

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2 日立地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

患者の流出入は全体としては少ないですが水戸構想区域いわき構想区域への

流出常陸太田ひたちなか構想区域との流出入が若干みられます(図表4-2-13~17)

婦人科疾患や周産期医療については最寄りの医療施設で治療ができずに隣接す

る構想区域の医療施設を利用することが多くアクセス時間も長いので患者の負

担が大きい状況にあります

【医療提供体制】

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞については30

分以内の人口カバー率が他構想区域と比べて低くなっています(図表 4-2-6)

三次救急医療体制は充実していますがハイリスクを含む分娩の対応体制回復

期リハビリテーションは不足しています(図表 4-2-8)

人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数はいずれも県全体を下回っ

ています(図表 4-2-9)今後高齢者が増加し救急医療体制や在宅医療など医療

体制の整備が必要とされる中で医療従事者の確保は喫緊の課題となっています

特に医師不足に加え診療所医師の高齢化が進行しており将来的にも在宅医療の

医師不足が深刻化していくことが考えられます

【医療需要】

2025 年の医療需要をみると急性期病床では大幅な減少回復期病床では大幅な

増加が求められます(図表 4-2-214-2-23)高齢者人口が増加していくため在

宅医療を支える回復期慢性期の病床などを確保するため在宅療養支援病院等の

整備も必要です

高齢者人口の増加とともに在宅療養者も増加していくことが見込まれるので必

要な在宅医療を提供できるようにする必要があります(図表 4-2-25)また在宅

医療提供体制については長期の療養生活を送る高齢者に対する「住まい」となる

施設等の需要も含めて整備を検討していくことが必要です

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

医療機関の連携強化による地域的偏在の解消

緊急性の高い脳卒中や心筋梗塞などの救急医療については(株)日立製作所日立

総合病院と他の医療機関消防との連携を図り構想区域内での提供体制の整備に

努めます構想区域内の 3市が協定を結びラピッド方式ドクターカーを運用する

ことにより救急患者への医療提供までの時間短縮を図り更なる救命率の向上を

図ります

- 68 -

2 日立地域医療構想区域の概況

婦人科疾患の診療体制の整備

婦人科がんの医療については当面は水戸つくば構想区域との連携を図りなが

ら構想区域外で手術等急性期の治療を終えた患者が構想区域内で継続して医療

が受けられる体制を整備します将来的には地域がん診療拠点病院である(株)日

立製作所日立総合病院で専門的な医療の提供ができるよう産婦人科医の確保に努

めます

周産期医療の提供体制の充実

構想区域内で欠けているハイリスク分娩や新生児医療など周産期医療を提供で

きるよう産婦人科医小児科医を始めとする医療従事者の確保に努めます

急性期病床から回復期病床への転換の促進

高齢化による医療需要の変化に対応して地域医療介護総合確保基金などを活用

しながら急性期病床から回復期病床への転換を促進します

「地域医療構想調整会議」の開催

急性期から回復期慢性期在宅医療までの効率的な医療提供体制を構築するた

めの医療機関相互の役割分担連携を協議しますまた当構想区域における在宅

移行の困難な状況や地域包括ケアシステムの構築状況など地域の実情を踏まえな

がら医療資源のより効果的効率的な活用を推進していきます

住民に対する情報提供

医療の受け手である住民に対し医療機関の役割分担の現状や適切な受療行動の

必要性について情報提供普及啓発に努めます

【在宅医療等の充実】

在宅医療等の供給増に向けた体制整備

当構想区域は南北に長く訪問診療等の移動に時間を要することから地域の実

情を踏まえながら在宅医療の効果的な展開に向けた整備を図っていきますまた

病院や診療所歯科診療所かかりつけ薬局訪問看護ステーションなどの多職種

事業所と連携した体制の整備を進めていきます

在宅医療を支える人材育成等

医療従事者への研修の充実により在宅医療に携わる医師訪問看護師の人材育

成に努めます

市町村で実施する地域支援事業などを通じてかかりつけ医の在宅医療への参加

を促進し在宅療養支援診療所の増加に努めるとともに地域包括ケア病床など在宅

医療の後方支援を行う病床の整備を推進します

住民に対する情報提供

医療の受け手になる住民に対し在宅医療や看取りに関する情報提供普及活動

に努めます

- 69 -

2 日立地域医療構想区域の概況

【医療従事者等の養成確保】

将来の医療介護を担う人材の確保

高齢化に伴う医療介護需要の増加に備え特に若い医師や看護師等を確保する

ため構想区域内の病院に魅力ある研修体制を整備し卒後教育の充実を図ります

特に専門医制度の開始にあたり大学等医育機関と連携を深めるとともに(株)日立

製作所日立総合病院を中心とする教育研修システムを構築し日立構想区域として

医師確保対策に取り組みます

看護職員の確保に関しては看護師養成施設の設置を検討するなど養成体制の充

実を図るほか復職支援や勤務環境改善など離職防止定着促進に向けた取り組み

を進めていきます

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3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町村は常陸太田市ひたちなか市常陸大宮市那珂市大子町東海村になります

平成 37(2025)年には総人口は 341119 人で平成 27(2015)年時点と比較して21965 人減少します一方で65 歳以上人口は 110698 人で同 9167 人増加します75 歳以上人口は 64185 人で同 13567 人増加します

65 歳以上人口は平成 52(2040)年まで増加傾向となりますまた75 歳以上人口は平成 47(2035)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要があります

人口の地域偏在があり構成市町村により格差が大きくなっています特に構想区域の北部山間地の市町の人口減少が著しく平成42(2030)年には平成22(2010)年と比較して 30以上人口が減少します

65 歳以上人口は人口が集中している構想区域のひたちなか市東海村では県平均より低く増加もゆるやかですが構想区域北部の市町においては65 歳以上人口の増加が著しくなっています

図表 4-3-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-3-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-3-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

363084 353117 341119 327875 313678 298826

46325 41411 37309 33805 31705 30364

89758 83663 79011 76041 71504 64958

125470 119535 114101 106708 98030 88459

101531 108508 110698 111321 112439 115045

(再掲)75歳以上 50618 56682 64185 68287 68370 67589

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 973 940 903 864 823

1000 894 805 730 684 655

1000 932 880 847 797 724

1000 953 909 850 781 705

1000 1069 1090 1096 1107 1133

(再掲)75歳以上 1000 1120 1268 1349 1351 1335

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

常陸太田ひたちなか

- 71 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

常陸太田ひたちなか構想区域では一般病床DPC 算定病床療養病床のいず

れも人口 10 万人当たりの病床数が県内で低い水準にあります

構想区域の中では人口が最も集中しているひたちなか市においても一般病床

DPC 算定病床療養病床数のいずれも人口 10 万人当たりの病床数が低い水準にあり

ます

図表 4-3-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

常陸太田ひたちなか構想区域には 184 の一般診療所がありその病床数は 420

です

構想区域の中でも地域偏在があり特に北部の山間地に少なくなっています

図表 4-3-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 常陸太田ひたちなか医療圏 184 29 420 507 80 1157

常陸太田市 19 7 95 361 133 1805 ひたちなか市 86 12 174 544 76 1101 常陸大宮市 25 2 27 588 47 635 那珂市 33 4 62 621 75 1167 東海村 16 1 19 415 26 492 大子町 5 3 43 276 165 2370 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)

常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583(8) 1308 (7) 1661 (7)

鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 72 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞について15 分

以内の人口カバー率は多くても 30程度であり傷病によっては 90 分超の人口カ

バー率が 20以上のものも散見され傷病全般にわたり人口カバー率が低くなって

います

発症後早期に診断治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞について

は「010050 非外傷性硬膜下血腫」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30

分以内で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 50~60程度であり当該地域にお

ける急を要する状態に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-3-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 73 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期について最寄りの医療機関に到達するまで 90 分超かかる傷病が多くな

っています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 30~40程度であり当該地域における急

を要する傷病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-3-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1)傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 74 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

常陸太田ひたちなか構想区域は県平均を下回る項目が多くなっていますな

お図中に点(線)の無い指標がありますがこれは出典においてデータが存在しない

ためです

図表 4-3-8 5疾病5事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

020406080

100120

外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 常陸太田ひたちなか

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 75 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

常陸太田ひたちなか構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師

数薬剤師数はいずれも県全体を下回っています特に構想区域の北部で低く

医師の高齢化も進んでいます

常陸太田市では医師数歯科医師数薬剤師数のいずれもが少なくなってい

ますまた大子町では特に歯科医師数が少なくなっています(人口 10 万人当

たりの人数)

図表 4-3-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 常陸太田ひたちなか医療圏 385 186 488 1061 513 1345

常陸太田市 34 25 58 642 472 1095 ひたちなか市 197 87 226 1257 555 1442 常陸大宮市 40 20 51 931 466 1187 那珂市 54 26 81 1005 484 1507 東海村 42 21 55 1107 553 1450 大子町 18 7 17 979 381 925

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省 薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-3-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

常陸太田ひたちなか

医 療 圏385 181 36 31 47 3 6 10 3 36 15 10 1 63 15 10 51 4 3 2 5 15

100 47 9 8 12 1 2 3 1 9 4 3 0 16 4 3 13 1 1 1 1 4常 陸 太 田 市 34 24 7 6 10 - 2 1 - 2 3 1 1 12 - 1 6 - - - 1 1

100 71 21 18 29 - 6 3 - 6 9 3 3 35 - 3 18 - - - 3 3ひ た ち な か 市 197 79 13 19 22 2 4 3 3 16 5 7 7 27 4 3 18 1 1 2 3 7

100 40 7 10 11 1 2 2 2 8 3 4 4 14 2 2 9 1 1 1 2 4常 陸 大 宮 市 40 24 1 2 7 - - 1 - 8 - - - 7 - - 10 1 1 - - 2

100 60 3 5 18 - - 3 - 20 - - - 18 - - 25 3 3 - - 5那 珂 市 54 35 4 4 7 1 - 5 - 7 4 - - 5 7 2 8 - - - 1 4

100 65 7 7 13 2 - 9 - 13 7 - - 9 13 4 15 - - - 2 7東 海 村 42 13 11 - 1 - - - - 3 3 2 2 10 - - 4 1 1 - - 1

100 31 26 - 2 - - - - 7 7 5 5 24 - - 10 2 2 - - 2大 子 町 18 6 - - - - - - - - - - - 2 4 4 5 1 - - - -

100 33 - - - - - - - - - - - 11 22 22 28 6 - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

常陸太田ひたちなか

医 療 圏23 14 10 43 1 - 18 11 - 12 4 7 28 10 9 1 1 1 22 1 9 -

6 4 3 11 0 - 5 3 - 3 1 2 7 3 2 0 0 0 6 0 2 - 常 陸 太 田 市 - 2 4 4 - - 2 3 - - - 1 1 4 1 - - - - - - -

- 6 12 12 - - 6 9 - - - 3 3 12 3 - - - - - - - ひ た ち な か 市 13 2 4 20 - - 10 7 - 10 4 5 14 5 5 1 1 - 22 - 7 -

7 1 2 10 - - 5 4 - 5 2 3 7 3 3 1 1 - 11 - 4 -

常 陸 大 宮 市 3 4 - 5 1 - 2 - - - - 1 5 - - - - - - 1 - -

8 10 - 13 3 - 5 - - - - 3 13 - - - - - - 3 - -

那 珂 市 6 3 2 6 - - 3 1 - - - - 3 - - - - - - - 1 - 11 6 4 11 - - 6 2 - - - - 6 - - - - - - - 2 -

東 海 村 - 2 - 5 - - 1 - - - - - 4 - 1 - - 1 - - - - - 5 - 12 - - 2 - - - - - 10 - 2 - - 2 - - - -

大 子 町 1 1 - 3 - - - - - 2 - - 1 1 2 - - - - - 1 - 6 6 - 17 - - - - - 11 - - 6 6 11 - - - - - 6 -

注1)

2)3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 76 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数では保健師数助産師数看護師数准看護

師数の全ての職種について全国茨城県の人数を下回っています特に助産師の

不足が顕著となっています

図表 4-3-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

医療需要の推計では平成 25(2013)年は 16381 人日(高度急性期 1001 人

日急性期 4447 人日回復期 5523 人日慢性期 5410 人日)でしたが急

性期回復期を中心に増加し平成 47(2035)年には 19366 人日(高度急性期 1160

人日急性期 5622 人日回復期 7154 人日慢性期 5429 人日)とピークと

なる見込みです

医療機能別では急性期回復期の医療需要割合が漸増傾向であるのに対して

慢性期は漸減傾向となっています

図表 4-3-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1001 1125 1157 1160 1142 急性期 4447 5251 5530 5622 5549 回復期 5523 6644 7032 7154 7059 慢性期 5410 5066 5363 5429 5317

合 計 16381 18087 19081 19366 19066

高度急性期 61 62 61 60 60 急性期 271 290 290 290 291 回復期 337 367 369 369 370 慢性期 330 280 281 280 279

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

常陸太田ひたちなか 134 40 1673 938 369 110 4608 2583

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 77 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の水戸日立構想区域福島県県南構想区域から流入しています

県内の水戸日立構想区域に流出しています

図表 4-3-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内外の他の構想区域からの流入患者はありません

県内の水戸日立構想区域に流出しています

図表 4-3-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 22866

(8530) (1494) (17008) (27032)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)福島県 143 00 00 00 00 00 00

(159)17044

(19898)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00 2131

(1421) (170) (1250) (2842)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)938

(1250)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 78 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の水戸日立構想区域から流入しています 県内の水戸日立構想区域に流出しています

図表 4-3-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の水戸日立構想区域福島県の県南構想区域からの流入があります

県内の水戸日立構想区域に流出があります

図表 4-3-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

8137 306 521 201 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 7458

(3350) (448) (5763) (9561)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)5048

(6472)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00 8187

(2771) (425) (5900) (9097)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016) 143 00 00 00 00 00 00

(159)6447

(7164)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

県南

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

福島県

- 79 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の日立水戸構想区域からの流入があります

県内の水戸日立構想区域に流出があります

図表 4-3-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

へ流出しています流出先としては水戸構想区域が多くなっています

図表 4-3-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10 人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 999 586 495 00 -586急性期 1128 692 517 00 -692高度急性期 470 307 200 00 -307

計 3112 1851 1532 00 -1851在宅医療等 515 267 319 00 -267慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0802日立 136 茨城県 0801水戸 00茨城県 0801水戸 1464 茨城県 0802日立 109都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0805土浦 00千葉県 1203東葛北部 00 福島県 0707いわき 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0804鹿行 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00 5090(987) (451) (4095) (5533)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)4611

(5012)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 80 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期回復期について他の構想区域へ流出しています流出先として

は水戸日立構想区域が多くなっています

図表 4-3-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10 人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-3-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10 人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 483 233 288 00 -233急性期 563 328 268 00 -328高度急性期 135 00 00 00 00

計 1337 561 556 00 -561在宅医療等 157 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0802日立 00 茨城県 0802日立 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0801水戸 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0805土浦 00 東京都 1312北多摩北部 00栃木県 0905県南 00 福島県 0706相双 00栃木県 0901県北 00 福島県 0703県南 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0802日立 212 茨城県 0802日立 00茨城県 0801水戸 470 茨城県 0801水戸 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

福島県 0703県南 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0806つくば 00 福島県 0703県南 00栃木県 0901県北 00 茨城県 0804鹿行 00

- 81 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1561 床となり現在の一般病床 2040 床が 479 床上回ってい

ます慢性期については必要病床数 551 床に対し現在の病床数 671 床が 120 床

上回っています

図表 4-3-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構

想区域に居住す

る患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2292 1125 1125 150 (一般)

急 性 期 7806 5251 5251 673 2040

回 復 期 8479 6644 6644 738

慢 性 期 5368 5066 5066 551 (療養)671

合 計 23944 18087 18087 2112 2711 1806

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-3-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2292 1125 2292 306 (一般)

急 性 期 7806 5251 7806 1001 2040

回 復 期 8479 6644 8479 942

慢 性 期 5368 5066 5368 583 (療養)671

合 計 23945 18086 23945 2832 2711 1806

図表 4-3-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

24 1402 226 814 198 2664

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 82 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口動態の変化を加味して平成 37(2025)

年から平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

常陸太田ひたちなか医療圏における必要病床数は平成 37(2025)年に 2112 床

となった後平成 47(2035)年にピーク(2261 床)に達します

図表 4-3-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており今

後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどおり

に進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医療

提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成(37)2025年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見込

みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的な

ものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1806

療養病床

671

一般病床

2040

541 588 551 583 590 578

552 614 738 781 795 784

445

570 673

709 721 712 100

133

150 154 155 152

-

1000

2000

3000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1638人日

1905床

2112床2227床

2261床2226床

2711床

在宅医療等

2861人日

在宅医療等

2861人日

在宅医療等

3827人日

在宅医療等

4213人日

在宅医療等

4374人日在宅医療等

4333人日

- 83 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平

成 37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

常陸太田ひたちなかについては現状の 1338の在宅医療等の供給が必要と

なりますそのうち訪問診療については現状の 1307の供給が必要となりま

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1359の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると827 人日の不足が生じます

図表 4-3-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 84 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

医療資源が不足しており傷病全般にわたり人口カバー率が低く隣接する水戸

日立構想区域に多くの患者が流出しています(図表 4-3-64-3-13)医療施設は

人口規模の大きいひたちなか市に多いものの人口 10 万人当たりの病床数が低い

水準にあることや構想区域の北部山間地に極端に少ないことが要因と考えられま

最寄りの医療施設で診断治療ができずに隣接する構想区域の医療施設を利用す

ることが多くアクセス時間も長いので発症後早期に治療することが望ましい疾

患については構想区域を越えた救急医療体制の検討が必要です

構想区域内に少ない高度急性期や急性期の医療また特殊な医療については

隣接する構想区域との連携が必要です一方回復期や在宅医療を支える病床や在

宅医療については構想区域内で対応できるようにしていく必要があります

【医療提供体制】

傷病全般にわたり人口カバー率が低く特に緊急性の高い脳卒中心筋梗塞につ

いて人口カバー率が低いので高度急性期急性期の医療については救急医療体

制の整備が必要です(図表 4-3-6)また回復期(特に地域包括ケア病床)や慢性

期の医療については構想区域内の最寄りの医療施設で対応できるような体制や在

宅医療など医療体制の整備が必要です

周産期にかかる人口カバー率が低く周産期医療体制の整備が必要です(図表

4-3-7)

医療資源が不足しており5 疾病 5 事業に係る医療提供体制でも大きく県全体

を下回る指標が多くなっています(図表 4-3-8)特に医療資源の少ない構想区域

の北部では具体的な疾病ごとに必要な医療提供体制を検討していく必要がありま

高齢化が進む中在宅療養を支える訪問診療や訪問看護など在宅医療体制の整備

が必要ですが特に急速に高齢化が進んでいる構想区域の北部では医療資源が少

ない地域でもあるので体制の整備が急務となっていますまた高齢者の増加とと

もに認知症の患者も増加すると考えられ身体疾患を合併した認知症の患者の医療

体制も検討していく必要があります

人口 10 万人当たりの医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤数看護職員数)

は県平均を下回っています(図表 4-3-94-3-11)今後高齢者が急増します

ます救急医療体制や在宅医療など様々な医療体制の整備が必要とされる中で

医療の担い手である医療従事者の確保は喫緊の課題となっています特に医師

不足の上に在宅医療の担い手である診療所医師の高齢化が進行しており将来的

にも担い手不足が深刻化していくと考えられます

- 85 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

【医療需要】

構想区域の中で人口が集中している地域では今後も人口増加が見込まれ高

度急性期急性期回復期のバランスのとれた医療体制整備が必要ですまた65

歳以上人口も増加していくため生活習慣病などの疾患について在宅医療を支え

る回復期慢性期の病床など在宅療養支援病院等の整備が必要です

高齢者人口の増加と共に在宅医療を受ける在宅療養者も増加していくので在宅

療養を支える訪問診療や訪問看護など必要な在宅医療を提供できるようにする必

要があります(図表 4-3-25)また医療や介護が必要な高齢者の在宅医療提供体

制については長期の療養生活を送る慢性期の高齢者に対する「住まい」となる施

設等の需要も含めて整備を検討していくことが必要です

構想区域内での地域差が極めて大きいためよりきめ細やかに地域の状況に応じ

た将来の医療介護連携体制を考えていく必要があります

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

構想区域内における医療提供体制の維持確保

構想区域内では全体的に医療資源が不足しており特に北部の山間地では極端

に少ない状況でありますがどこに居ても必要な医療を受けることができるように

する必要があります

そのため個々の疾病や医療機能に応じた医療施設間の役割分担提供体制の整

備などについて多職種との協働の視点も踏まえ構想区域内の地域医師会や病

院診療所などの医療機関市町村その他関係機関と連携して推進します

人口集積地での高度急性期急性期病院の整備と他の構想区域との連携の推進

人口が集中しているひたちなか市周辺市街地の高度急性期急性期病院の救急医

療体制の整備については現状の救急医療機能の充実と共に隣接する構想区域(特

に水戸構想区域)の高度急性期急性期病院との医療機能ごとの役割分担や具体的

な協力体制について検討し整備する必要があります

また人口が少なく医療施設も少ない構想区域北部での救急医療体制は隣接す

る水戸構想区域や日立構想区域の高度急性期急性期病院と協力した広域的な救急

医療体制を搬送体制を含めて整備する必要があります

そのため水戸構想区域や日立構想区域の地域医療構想調整会議やその関係機関

と協力して検討し連携を推進します

- 86 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

地域包括ケアを支える病院診療所在宅医療を支えるかかりつけ医の充実と地

域医療連携の推進

地域包括ケアを実現していくためにはそれを支える医療機能を持つ病院や診療

所在宅医療を支えるかかりつけ医の充実が必要です

各医療施設がその医療施設ごとの医療機能を認識しその役割に基づく医療の提

供を行い在宅医療も含めた医療について円滑な協力体制を整備する必要があります

そのため情報の相互共有や在宅医療も含めた標準診療計画の共有など医療

施設同士の連携体制を積極的に推進します

周産期医療体制の整備

周産期に対応する医療施設が少ないので医療を受けることができるよう緊急

性が高い分娩(ハイリスク分娩も含む)について対応できる医療体制を整備する必

要がありますまた分娩後新生児に医療が必要な場合も多いことから小児の

入院医療体制も整備する必要があります

特に構想区域の北部では周産期に係る医療施設が少ないので周産期医療体

制を整備する必要があります

【在宅医療等の充実】

在宅医療を支える在宅療養支援病院等の充実

構想区域内で在宅医療を支える在宅療養支援病院等を増やしていくと共に在

宅医療を行うかかりつけ医を支援する協力医療機関の充実を図ります

医療資源の少ない地域なので構想区域内各地域の医療提供状況に応じ在宅医

療の効果的な提供方法や役割分担について在宅医療や療養生活を支える訪問看護

や介護関係者なども含めて検討し在宅療養の支援の充実を図ります特に医療

機関の少ない構想区域北部は在宅医療の提供が難しいため病院や有床診療所の

入院機能も活用し地域性に応じた医療の提供体制を整備します

また長期の療養生活を送る慢性期の高齢者の在宅医療に対しては医療や介護

が提供できる「住まい」となる施設等の整備を含めて検討し充実を図ります

【医療従事者等の養成確保】

医師看護師などの医療人材と共に在宅療養を支える介護人材の確保

地域包括ケアを支える医療人材の確保と療養生活を支える介護人材を確保して

いく必要があります

医療介護従事者の養成やその定着について積極的に協力や支援を図ってまいり

ます

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4 鹿行地域医療構想区域の概況

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市は鹿嶋市潮来市神栖市行方市鉾田市になります

平成 37(2025)年には総人口は 259918 人で平成 27(2015)年時点と比較して 14968人減少します一方で65 歳以上人口は 80210 人で同 8759 人増加します75歳以上人口は 43628 人で同 11115 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークに減少傾向に転じ75 歳以上人口も平

成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需

要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要が

あります

図表 4-4-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-4-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-4-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

274886 268295 259918 250250 239563 228049

34963 31801 28881 26312 24619 23360

74632 69603 65122 61404 57502 52780

93840 88312 85705 83226 79199 72810

71451 78579 80210 79308 78243 79099

(再掲)75歳以上 32513 36627 43628 47910 47600 45493

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 976 946 910 871 830

1000 910 826 753 704 668

1000 933 873 823 770 707

1000 941 913 887 844 776

1000 1100 1123 1110 1095 1107

(再掲)75歳以上 1000 1127 1342 1474 1464 1399

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

鹿行

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4 鹿行地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

鹿行構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)は 4627 床DPC 算定

病床が 575 床となっており県内で低い水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は 2165 床と県内で相対

的に高い水準にあります

図表 4-4-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

鹿行構想区域には 115 の一般診療所がありその病床数は 164 です

図表 4-4-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 鹿行医療圏 115 11 164 418 40 597 鹿嶋市 35 6 86 529 91 1301 潮来市 14 - - 478 - - 神栖市 35 2 33 365 21 344 行方市 14 1 7 399 28 199 鉾田市 17 2 38 350 41 783 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)

鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)

土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 89 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞について15 分

以内の人口カバー率は多くても 30程度であり傷病によっては 90 分超の人口カ

バー率が 80以上のものも散見され傷病全般にわたり人口カバー率が低くなって

います

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010050 非外傷性硬膜下血腫」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 40~50程度であり当該地域におけ

る急を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-4-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 90 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期について最寄りの医療機関に到達するまで 90 分超かかる疾患が多くな

っています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 40~50程度であり当該地域における急

を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-4-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 91 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

鹿行構想区域は脳卒中の急性期医療や急性心筋梗塞の急性期医療がんの入院

医療など茨城県平均を下回っている指標が多く医療提供体制が不足しています

なお3 次救急への対応体制など表示のない指標がありますが出典のデータベー

スにデータが存在していないためです

図表 4-4-8 5疾病5事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

020406080

100外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 鹿行

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 92 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

鹿行構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体を下回っています特に医師の不足が顕著です鹿行構想区域の中

で人材不足が顕著な市は医師については潮来市鉾田市であり歯科医師につい

ては行方市であり薬剤師については潮来市鉾田市となっています(人口 10 万

人当たりの人数)

図表 4-4-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 鹿行医療圏 234 153 297 856 559 1086 鹿嶋市 91 42 94 1362 629 1407 潮来市 14 19 14 479 650 479 神栖市 77 53 121 818 563 1285 行方市 30 12 36 846 338 1015 鉾田市 22 27 32 460 565 669

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-4-10 医療従事者数(診療科別医師数)

(単位人) 平成26年12月31日現在

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

鹿 行 医 療 圏 234 110 9 21 30 6 - 10 - 21 2 2 - 46 9 3 50 1 - 1 - 3 100 47 4 9 13 3 - 4 - 9 1 1 - 20 4 1 21 0 - 0 - 1

鹿 嶋 市 91 34 2 5 10 3 - 3 - 4 1 - - 8 7 1 16 1 - 1 - 3 100 37 2 5 11 3 - 3 - 4 1 - - 9 8 1 18 1 - 1 - 3

潮 来 市 14 9 1 4 3 1 - 1 - 1 1 1 1 4 1 1 2 - - - - - 100 64 7 29 21 7 - 7 - 7 7 7 7 29 7 7 14 - - - - -

神 栖 市 77 38 2 6 9 2 - 3 - 9 - - - 22 1 1 17 - - - - - 100 49 3 8 12 3 - 4 - 12 - - - 29 1 1 22 - - - - -

行 方 市 30 15 1 2 2 - - 1 - 5 - 1 1 5 - - 8 - - - - - 100 50 3 7 7 - - 3 - 17 - 3 3 17 - - 27 - - - - -

鉾 田 市 22 14 3 4 6 - - 2 - 2 - - - 7 - - 7 - - - - - 100 64 14 18 27 - - 9 - 9 - - - 32 - - 32 - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

鹿 行 医 療 圏 9 - 10 26 4 - 12 7 - 14 - 3 8 6 5 1 - 4 - - 3 - 4 - 4 11 2 - 5 3 - 6 - 1 3 3 2 0 - 2 - - 1 -

鹿 嶋 市 3 - 4 7 1 - 5 1 - 10 - - 6 3 2 - - - - - 1 - 3 - 4 8 1 - 5 1 - 11 - - 7 3 2 - - - - - 1 -

潮 来 市 - - - 1 - - - 2 - - - 1 - - - - - - - - - - - - - 7 - - - 14 - - - 7 - - - - - - - - - -

神 栖 市 3 - 3 10 2 - 2 3 - 2 - - - 2 2 - - - - - 1 - 4 - 4 13 3 - 3 4 - 3 - - - 3 3 - - - - - 1 -

行 方 市 3 - 3 4 1 - 2 - - 1 - - - 1 1 1 - 2 - - 1 -

10 - 10 13 3 - 7 - - 3 - - - 3 3 3 - 7 - - 3 -

鉾 田 市 - - - 4 - - 3 1 - 1 - 2 2 - - - - 2 - - - - - - - 18 - - 14 5 - 5 - 9 9 - - - - 9 - - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 93 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数については茨

城県を若干上回っているものの助産師数看護師数准看護師数については全

国平均茨城県の人数を共に下回っています特に助産師数の不足度合が顕著です

図表 4-4-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 10266 人日(高

度急性期 460 人日急性期 2475 人日回復期 3243 人日慢性期 4088 人

日)ですが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)年

には 11976 人日(高度急性期 546 人日急性期 3160 人日回復期 4385 人

日慢性期 3885 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると平成 42(2030)年以降高度急性期と急性期が漸減傾

向です

図表 4-4-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 460 526 546 546 530 急性期 2475 2913 3107 3160 3070 回復期 3243 3983 4298 4385 4263 慢性期 4088 3483 3779 3885 3789

合 計 10266 10905 11730 11976 11651

高度急性期 45 48 47 46 45 急性期 241 267 265 264 263 回復期 316 365 366 366 366 慢性期 398 319 322 324 325

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

鹿行 104 33 1104 696 378 120 4016 2532

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 94 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

千葉県の香取海匝構想区域東京都の区東部構想区域から流入しています

県内の水戸土浦つくば取手竜ケ崎構想区域千葉県の香取海匝構想区域

に流出しています

図表 4-4-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の水戸土浦構想区域千葉県の香取海匝構想区域に流出しています

図表 4-4-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

24890 1286 1970 374 110 00(29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 00(983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00 1591 14775

(2836) (10914) (992) (314) (437) (1931) (17424)864 11014 2579 1389 104 00

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109 00

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628 00

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840 00

(1689) (387) (10559)千葉県 00 00 00 568 00 00 00 00

(641)東京都 204 00

(221)10138

(11776)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

区東部

香取海匝

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

2701 164 00(3601) (218)

172 1117 00 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00 286 1250

(394) (646) (246) (381) (1667)150 1025 293 00

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278 00

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352 00

(137) (641) (470)00 00 00 187 695 00

(249) (927)484

(646)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

合 計

古河

坂東

- 95 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

イ)急性期

千葉県の香取海匝構想区域から流入しています 県内の水戸土浦つくば取手竜ケ崎構想区域千葉県の香取海匝構想区域

に流出しています 図表 4-4-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

千葉県の香取海匝構想区域から流入しています 県内の水戸土浦取手竜ケ崎つくば構想区域千葉県の香取海匝構想区域

に流出しています 図表 4-4-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

8137 306 521 201 00 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 613 4739

(1089) (3452) (439) (175) (135) (786) (6075)331 3630 721 381 00

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 00

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659 00

(631) (162) (4692)千葉県 00 00 00 102 00 00 00 00

(131)2794

(3583)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

香取海匝

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

9345 623 684 174 00(10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 501 5484

(859) (4063) (307) (139) (168) (556) (6093)210 00 3970 690 671 00

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 00

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223 00

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714 00

(518) (225) (3016)00 00 00 134 00 00 00 00 00

(149)3791

(4212)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

香取海匝

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 96 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

千葉県の香取海匝構想区域東京都の区東部構想区域から流入しています

県内の水戸取手竜ケ崎構想区域千葉県の香取海匝構想区域に流出していま

図表 4-4-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期在宅医療のいずれについても他

の構想区域へ流出しています流出先としては水戸構想区域が多くなっています

図表 4-4-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 786 595 203 00 -595高度急性期 356 301 00 00 -301

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 314 211 108 00 -211慢性期 00 00 00 00 00回復期 670 438 244 00 -438

計 2126 1545 555 00 -1545

1 12 23 34 45 5

茨城県 0801水戸 487 千葉県 1205香取海匝 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0806つくば 110 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0805土浦 232 茨城県 0801水戸 00千葉県 1205香取海匝 307 千葉県 1203東葛北部 00

茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 東京都 1309南多摩 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

4707 357 601 110 00(5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 00(2899) (529)

908 415 3768 00 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00 191 3302

(493) (2753) (134) (208) (3589)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109 00

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125 00

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771 00

(291) (1925)00 00 00 332 00 00 00 00

(361) 00 204 00

(221)3069

(3335)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

香取海匝

区東部

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

東京都

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 97 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域へ流出しています流出先としては水戸構

想区域が多くなっています

図表 4-4-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-4-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 383 136 272 00 -136高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 325 00 256 00 00

計 707 136 528 00 -136

1 12 23 34 45 5

茨城県 0801水戸 136 千葉県 1205香取海匝 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 東京都 1304区西部 00茨城県 0805土浦 00 千葉県 1201千葉 00千葉県 1205香取海匝 00 茨城県 0801水戸 00

千葉県 1204印旛 00 埼玉県 1107西部 00

急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00

1 12345

千葉県 1205香取海匝 00 埼玉県 1108利根 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1204印旛 00茨城県 0801水戸 00茨城県 0805土浦 00

茨城県 0806つくば 00

- 98 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 886 床となり現在の一般病床 1427 床が 541 床の余剰となっ

ています慢性期については 379 床が必要となりますが現在の療養病床 609 床が

230 床の余剰となっています

図表 4-4-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと仮定した場合の他

の構想区域に所在する医療機関により供給される量を

増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏まえ他の構想区域に

所在する医療機関により供給される量を増減したもの

(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を

基に病床利用率等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1581 526 526 70 (一般)

急 性 期 5189 2913 2913 373 1427

回 復 期 5877 3983 3983 443

慢 性 期 3631 3483 3483 379 (療養)609

合 計 16278 10905 10905 1265 2036 1222

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-4-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構

想区域に居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1581 526 1581 211 (一般)

急 性 期 5189 2913 5189 665 1427

回 復 期 5877 3983 5877 653

慢 性 期 3631 3483 3631 395 (療養)609

合 計 16278 10905 16278 1924 2036 1222

図表 4-4-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

0 978 79 640 301 1998

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 99 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年から

平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

鹿行構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1266 床となった後平

成 47(2035)年にピーク(1387 床)に達します

図表 4-4-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1222

療養病床

609

一般病床

1427

409 445 379 411 422 412

324 360 443

477 487 474

248 317 374

398 405 393 46

61 70

73 73 71

-

1000

2000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1027人日

1183床

1266床1359床

1387床1350床

2036床

在宅医療等

1570人日

在宅医療等

1570人日

在宅医療等

2186人日

在宅医療等

2486人日

在宅医療等

2617人日在宅医療等

2547人日

- 100 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

鹿行については現状の 1393の在宅医療等の供給が必要となりますそのう

ち訪問診療については現状の 1313の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1434の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると472 人日の不足分が生じます

図表 4-4-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 101 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

高度急性期については隣接する水戸土浦千葉県の香取海匝の各構想区域へ

多くの患者が流出していますまた急性期においても水戸土浦つくば取手

竜ケ崎千葉県の香取海匝の各構想区域に流出しています

【医療提供体制】

脳卒中急性心筋梗塞の患者が水戸土浦千葉県の香取海匝の各構想区域に流

出している現状にあり急性期の医療提供体制のなお一層の充実強化が必要です

医師歯科医師薬剤師看護師が不足しており特に医師不足が顕著です

深刻な医師不足を背景に公的病院が休眠病床を抱え本来果たすべき二次救急医

療を十分に担えていない現状があります特に鹿行南部地域は二次救急医療体制

の低下が著しく白十字総合病院および小山記念病院への救急医療の負担が大きい

現状にあります

救急搬送に時間がかかっています

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

高度急性期 高度急性期については医療の高度化に対応するために既存の二次医療圏単位

ではなく県全体として複数の医療圏にわたる構想区域によって医療提供体制を

推進する必要がありますそのためには圏域を超えた広域連携として隣接する水

戸および土浦医療圏との連携を強化するとともに千葉県の香取海匝医療圏など

県域を越えた病院間の円滑な連携を推進する必要があります今後隣接医療圏の

情報把握に努め圏内各病院の将来構想などを踏まえつつ鹿行医療圏として担え

る診療分野広域連携の課題分析と対策等を地域医療構想調整会議で協議する必要

があります

急性期

鹿行地域の二次救急医療機関においては鹿行南部地区夜間初期救急センターや

当直医の情報共有を図るなどの地元病院間の協力体制を強固にして救急患者を確

実にファーストタッチできる体制を確保しますその上でさらに高次の医療を要

すると判断された場合は近隣医療圏へ速やかに搬送できるような連携体制を確保

していきます今後公的病院の休眠病床については「鹿島労災病院と神栖済生

会病院の今後のあり方検討委員会(小松会長)」の報告書等をふまえ地域医療構

想調整会議等においても協議していきます

- 102 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

回復期

鹿行構想区域の平成 37(2025)年の医療需要の推計では443 床必要とされ現在

大幅に不足している回復期病床(回復期リハ地域包括ケア)については急性期

からの転換を促進する等により病床の確保に努め急性期から回復期さらに在

宅に向けた医療を整備していきますまた圏域外の急性期病院との連携体制の構

築にも努め急性期から回復期に移行した患者を地元で受け入れられるような医療

体制を確保していく必要があります

鹿行地域の南北に長い地理的条件を考慮し水戸および土浦構想区域や千葉県や

東京都など他都県との広域連携の強化に努め救急車両の他にヘリコプターによる

搬送なども含め円滑な救急搬送体制を図っていきます

広域的な病院間の連携を円滑に図るためのツール(情報共有のための連携パスや

ICT 活用など)の開発整備が必要であり鹿行地域医療構想調整会議として県

全体の施策として講じられるよう要望していく必要がありますまた病院と在宅

医療との連携については平成 27 年度に鹿島医師会の拠点事業で作成した「病院

と在宅医療との連携パス」を参考に円滑な連携が図れるよう取り組む必要がありま

急性期から回復期回復期から慢性期に移行する患者の医療が病院間および病院

と地域包括支援センター間で円滑に共有され切れ目のない医療が提供されるよう

課題の有無を把握し地域医療構想会議等で解決策を協議していく必要があります

【在宅医療等の充実】

慢性期については療養病床への転換介護老人福祉施設等の整備について関

係者と協議し必要な受け入れ体制の整備に努めますまた鹿島医師会水郷医

師会鹿行歯科医師会及び関係機関により実施された「在宅医療介護連携拠点事

業」の実績を踏まえ平成 28 年度からは各市が実施する地域支援事業を展開す

る中で在宅医療介護連携体制の整備を図っていきます

鹿行管内 5市(鹿嶋市潮来市神栖市行方市鉾田市)の地域包括ケアシス

テム構築に向けた取組状況区域内の医師会歯科医師会病院介護保険施設

居宅介護支援事業所等の関係者による意見などを踏まえて病院施設から在宅療

養に切れ目なく移行できる体制を推進していきますまた在宅療養に移行後の急

変時に対応できるような地元病院との連携による急変時医療の確保に努める必要

があります

健康の保持増進および在宅療養に係る住民啓発

市行政による疾病の一次予防や介護予防を推進するとともにかかりつけ医を持

つことを住民に啓発し住民の疾病の自己管理能力を高め適正な医療のかかり方

を促すと共に休日夜間の救急センターや救急車の利用方法など上手な医療のか

かり方を住民に啓発します

また在宅医療が推進される中で在宅での看取りを希望される患者さんも徐々

- 103 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

に増えつつあります病や老いの後に来る「人生の最期」を「どのように迎えたい

か」ということについて自分自身の考えを家族と共有しておくことの重要性を啓

発していく必要があります

地域の関係者の協力のもとに「地域包括ケアシステム」の構築にむけて在宅医

療介護の連携を推進する際には住民ニーズを踏まえ住民の相談窓口を周知し

住民と一体となって推進することが必要です

【医療従事者等の養成確保】

医師の確保

鹿行地域の病院へ地元の筑波大学や自治医科大学卒業生茨城県地域枠卒業生及

び修学資金貸与者である医師を受け入れることができるよう必要な体制整備を図

ります

また鹿行地域医療構想調整会議では圏域において今後どのような診療科の

医師がどの程度必要かという分析を行い地域枠を有する大学等との連携を図るな

ど計画的な医師の人材確保を県に要望していきます

【今後の対応】

当該施策等については医療体制の変化に応じて随時速やかに見直しを図ること

といたします

- 104 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

5 土浦地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市は土浦市石岡市かすみがうら市になります

平成 37(2025)年には総人口は 244151 人で平成 27(2015)年時点と比較して

17012 人減少します一方で65 歳以上人口は 79143 人で同 6479 人増加しま

す75 歳以上人口は 46650 人で同 12304 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークにいったん減少傾向になるものの平

成 47(2035)年以降また増加に転じます75 歳以上人口も平成 42(2030)年まで急速

に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需要が増加する 75 歳以

上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要があります 図表 4-5-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-5-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-5-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

261163 253528 244151 233459 221738 209303

31659 28185 25292 22695 20981 19701

68569 62900 58450 54977 50622 45632

88271 84216 81266 77081 71470 64130

72664 78227 79143 78706 78665 79840

(再掲)75歳以上 34346 39709 46650 49654 48680 47011

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 971 935 894 849 801

1000 890 799 717 663 622

1000 917 852 802 738 665

1000 954 921 873 810 727

1000 1077 1089 1083 1083 1099

(再掲)75歳以上 1000 1156 1358 1446 1417 1369

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

土浦

- 105 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

土浦構想区域の人口 10 万人当たりの DPC 算定病床は県内では相対的に高い水準

にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内でやや低い水準にあ

ります

図表 4-5-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

土浦構想区域には 180 の一般診療所がありその病床数は 249 です

図表 4-5-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 土浦医療圏 180 21 249 689 80 953 土浦市 111 12 153 782 85 1078 石岡市 48 8 94 623 104 1221 かすみがうら市 21 1 2 498 24 47 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583(8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)

土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)

つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 106 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞の多くの疾患で

15 分以内の人口カバー率は 20程度と傷病全般にわたり人口カバー率は低いもの

の30 分以内でみると「010070 脳血管障害(その他)」を除く全ての疾患で 60以

上となっています

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30分以内で病院に到達可能な人口カバー

率が概ね 60~70程度であり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望

まれます

図表 4-5-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 107 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は

多くの疾患について 60~70程度となっていますが「120200 妊娠中の糖尿病」な

ど一部の傷病については30 分以内では到達できず 90 分超かかる人口が多くみら

れます

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 60を超えており少なくとも現行の医療

提供体制を維持することが望まれます

図表 4-5-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 108 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

土浦構想区域はハイリスク分娩の対応体制分娩について全国平均茨城県

平均を上回っており充実していますその他の医療機能については茨城県平均

を上回っているものが多くなっていますが回復期リハビリテーション2 次救急

への対応体制については茨城県平均を下回りまたがんの入院医療外来医療に

ついては全国平均を下回り医療提供体制が不足しています

図表 4-5-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

0

50

100

150

200外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県 土浦

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 109 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

土浦構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体をやや上回っています土浦構想区域の中では土浦市に医師歯

科医師薬剤師が集中している状況です(人口 10 万人当たりの人数)

図表 4-5-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 土浦医療圏 503 204 461 1928 782 1767 土浦市 396 126 343 2788 887 2414 石岡市 91 58 105 1186 756 1369 かすみがうら市 16 20 13 380 475 309

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-5-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

土 浦 医 療 圏 503 152 23 41 48 11 19 12 4 27 9 6 - 65 31 3 57 5 6 2 3 10 100 30 5 8 10 2 4 2 1 5 2 1 - 13 6 1 11 1 1 0 1 2

土 浦 市 396 90 21 35 33 10 14 10 3 16 7 4 4 51 17 3 36 4 5 1 2 5 100 23 5 9 8 3 4 3 1 4 2 1 1 13 4 1 9 1 1 0 1 1

石 岡 市 91 52 1 5 13 1 4 1 1 7 1 1 1 10 14 - 20 1 1 1 1 5 100 57 1 5 14 1 4 1 1 8 1 1 1 11 15 - 22 1 1 1 1 5

か す み が う ら 市 16 10 1 1 2 - 1 1 - 4 1 1 1 4 - - 1 - - - - - 100 63 6 6 13 - 6 6 - 25 6 6 6 25 - - 6 - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

土 浦 医 療 圏 12 11 17 47 5 1 21 19 2 29 - 1 25 8 18 5 1 3 29 - 2 - 2 2 3 9 1 0 4 4 0 6 - 0 5 2 4 1 0 1 6 - 0 -

土 浦 市 8 5 15 35 4 1 14 15 2 27 - 1 17 8 17 5 1 3 29 - 2 - 2 1 4 9 1 0 4 4 1 7 - 0 4 2 4 1 0 1 7 - 1 -

石 岡 市 4 6 2 11 1 - 6 2 - 2 - - 7 - 1 - - - - - - - 4 7 2 12 1 - 7 2 - 2 - - 8 - 1 - - - - - - -

か す み が う ら 市 - - - 1 - - 1 2 - - - - 1 - - - - - - - - - - - - 6 - - 6 13 - - - - 6 - - - - - - - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 110 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数は茨城県と同

等であるものの助産師数看護師数准看護師数については茨城県の人数を上

回っています

図表 4-5-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 13729 人日(高

度急性期 1691 人日急性期 4500 人日回復期 4576 人日慢性期 2962 人

日)でしたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)

年には 17264 人日(高度急性期 1739 人日急性期 5613 人日回復期 6213

人日慢性期 3698 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期の医療需要が漸減傾向にあるのに対して

回復期は漸増傾向となっています

図表 4-5-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1691 1768 1767 1739 1691 急性期 4500 5361 5603 5613 5468 回復期 4576 5776 6154 6213 6052 慢性期 2962 3361 3658 3698 3601

合 計 13729 16266 17181 17264 16812

高度急性期 123 109 103 101 101 急性期 328 330 326 325 325 回復期 333 355 358 360 360 慢性期 216 207 213 214 214

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

土浦 98 81 1841 810 375 310 7049 3102

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 111 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の水戸取手竜ケ崎鹿行つくば構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸筑西下妻構想区域に流出しています

図表 4-5-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の取手竜ケ崎鹿行水戸構想区域から流入しています

県内のつくば水戸構想区域に流出しています

図表 4-5-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104 15949

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) (18819) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)15245

(18099)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293 1468

(200) (1366) (390) (1957) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)1601

(2135)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 112 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の水戸取手竜ケ崎鹿行つくば構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸構想区域に流出しています

図表 4-5-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の水戸取手竜ケ崎鹿行つくば構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸構想区域に流出しています

図表 4-5-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

8137 306 521 201 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381 5064

(424) (4654) (925) (489) (6492) 00 00 188 5008 1190

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)5125

(6570)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671 5541

(233) (4411) (766) (746) (6156) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016)5529

(6143)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 113 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の水戸構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸筑西下妻構想区域に流出しています

図表 4-5-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんの高度急性期急性期回復期については流入流出数はほぼ同水準です

在宅医療等について他の構想区域から流入しています

図表 4-5-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 349 150 342 143 -07

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 572 201 597 227 25急性期 742 274 772 304 30

計 1984 625 2126 859 233在宅医療等 322 00 415 184 184

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0807取手竜ヶ崎 129 茨城県 0801水戸 182茨城県 0801水戸 132 茨城県 0804鹿行 232茨城県 0806つくば 356 茨城県 0807取手竜ヶ崎 265

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0808筑西下妻 00千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0806つくば 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 3877

(187) (2597) (951) (365) (113) (4214) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)2991

(3251)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 114 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域へ流出しています流出先としては水戸構

想区域が多くなっています

図表 4-5-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-5-20 患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 275 00 240 00 00急性期 384 128 330 00 -128

計 765 128 571 00 -128在宅医療等 105 00 00 00 00

高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0804鹿行 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0801水戸 00茨城県 0801水戸 109 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00

東京都 1301区中央部 00 福島県 0706相双 00千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0806つくば 00

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0801水戸 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0804鹿行 00

東京都 1303区西南部 00 茨城県 0809古河坂東 00東京都 1311北多摩南部 00 茨城県 0806つくば 00

- 115 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1565 床に対し現在の一般病床 1915 床が上回り充足して

いる状況にあります慢性期については 365 床に対し現在の病床数が 437 床と上

回っている状況にあります

図表 4-5-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1645 1768 1768 236 (一般)

急 性 期 5281 5361 5361 687 1915

回 復 期 5746 5776 5776 642

慢 性 期 4097 3361 3361 365 (療養)437

合 計 16769 16266 16266 1930 2352 1574

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-5-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1645 1768 1645 219 (一般)

急 性 期 5281 5361 5281 677 1915

回 復 期 5746 5776 5746 638

慢 性 期 4097 3361 4097 445 (療養)437

合 計 16769 16266 16769 1980 2352 1574

図表 4-5-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

736 958 90 412 66 2262

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 116 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

土浦医療圏における必要病床数は平成 37(2025)年に 1930 床となった後平成

47(2035)年にピーク(2044 床)に達します

図表 4-5-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1574

療養病床

437

一般病床

1915

296 322 365 397 402 391

458 508 642 684 690 672

450

577

687 718 720 701

169

226

236 236 232 226

-

1000

2000

3000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1373人日

1633床

1930床2035床

2044床1990床

2352床

在宅医療等

2108人日

在宅医療等

2108人日

在宅医療等

3025人日

在宅医療等

3408人日

在宅医療等

3514人日在宅医療等

3415人日

- 117 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

土浦については現状の 1434の在宅医療等の供給が必要となりますそのう

ち訪問診療については現状の 1445の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1425の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると493 人日の不足分が生じます

図表 4-5-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 118 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

入院医療については隣接する水戸つくば取手竜ケ崎の各構想区域との患

者の流出入が多く(図表 4-5-13)がんはつくば構想区域への流出が多く取手

竜ケ崎構想区域からの流入が多くなっています(図表 4-5-18)また総合病院土

浦協同病院の移転により新たな流入が予測されます

【医療提供体制】

二次救急体制については救急医療管理加算等を算定したレセプト数に基づく数

値であり茨城県平均を下回りますが救急搬送に要する時間(覚知から収容)で

は 348 分と県内で一番短くなっており救急搬送体制は充実しています

土浦構想区域における救急医療体制(搬送)におきましては全体でみると第

三次救急医療機関(総合病院土浦協同病院)に 50弱第二次救急医療機関(東京

医科大学茨城医療センター独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター石岡

循環器科脳神経外科病院山王台病院)神立病院への搬送が多くなっています

回復期リハビリテーションについては茨城県平均を下回るなど医療提供体制が

不足しています(図表 4-5-8)

がんについてはつくば構想区域への流出が多く取手竜ケ崎構想区域からの

流入が多くなっていますまたがんの入院医療及び外来医療については医療提供

体制が不足しています(図表 4-5-8図表 4-5-18)

総合病院土浦協同病院(地域がん診療連携拠点病院)は上部及び下部消化管内視

鏡的切除術胆道がん膀胱がん等山王台病院は上部及び下部消化管内視鏡的切

除術大腸がん等独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター(茨城県がん診

療指定病院)は子宮がん胃がん等野上病院は大腸がん下部消化管内視鏡的切

除術等公益社団法人地域医療振興協会石岡第一病院は上部及び下部消化管内視鏡

的切除術大腸がん等石岡市医師会病院は下部消化管内視鏡的切除術医療法人

財団県南病院は脳腫瘍となっています

脳血管障害そのうちの脳卒中に関しては水戸構想区域への流出が多くなってい

ます(図表 4-5-19)脳血管障害においては総合病院土浦協同病院医療法人財

団県南病院山王台病院において治療を行っています

心疾患については総合病院土浦協同病院及び独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦

医療センターで治療を行っています

土浦地域及び石岡地域に所在する医療資源に差異があるため二次医療圏での連

携を図る必要があります

分娩を取り扱う医療機関につきましては病院は総合病院土浦協同病院及び独立

行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センターで変更ありませんが有床診療所は平

- 119 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

成 27 年 7 月には 5診療所(63 床)であったものが平成 29 年 1 月時点では 2診療

所(25 床)となる予定ですまた分娩取扱い数は平成 26 年度のデータでみて

みますと平成 29 年 1 月では分娩の取り扱いを中止する医療機関があるため1170

件の減少となる予定です身近なところで安心して出産できる体制が確保されてい

ません

精神疾患を有する患者が緊急重篤でない合併症の身体的な治療を受ける場合に

二次救急医療機関での受入が円滑でない場合があります

在宅医療の充実を図るためには多職種(医療職や福祉職等)による連携かか

りつけ医かかりつけ歯科医かかりつけ薬局の充実医療従事者の不足解消地

域医療支援病院との連携が必要になります

また訪問看護ステーションの果たす役割が大きいですが管内には訪問看護ス

テーションが設置されていない市町村があります

【医療需要】

平成 37 年(2025)年の医療需要をみますと回復期が現状(90 床)の 7倍程度

(642 床)必要になります(図表 4-5-21図表 4-5-23)

平成 37 年(2025)年の認知症高齢者が県内では約 17 万人(65歳以上人口の 5人

に 1人)になると予測されます

精神疾患を有する患者の地域移行が進むことにより身体合併症(生活習慣病等)

に罹患している患者の増加が予測されます

現状の病床数及び医療機能分類は平成 27(2015)年の病床機能報告(グラフC)

によりますと高度急性期が 736 床急性期が 958 床回復期が 90 床慢性期が

412 床となっています

また平成 37(2025)年の必要病床数(グラフB)は高度急性期が 236 床

急性期が 687 床回復期が 642 床慢性期が 365 床となっており平成 27(2015)

年の病床機能報告と平成 37(2025)年の必要病床数を比較するとかなりの差があり

ます

そこで管内病院の協力を得てアンケート調査を行い平均在院日数及び稼働病

床により医療機能を分類してみましたここでは平均在院日数 8日未満及びIC

UMFICU等を「高度急性期」8 日以上 19 日未満を「急性期」19 日以上 90

日未満を「回復期」90 日以上及び療養病床を「慢性期」と区分しましたその結

果平均在院日数等(グラフA)は高度急性期が 299 床急性期が 954 床回復

期が 329 床慢性期が 367 床となっています

平成 37(2025)年の必要病床数(グラフB)と平均在院日数等による病床(グ

ラフA)を比較してみると将来的には急性期が過剰回復期が不足することにな

ります

- 120 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

一般病床及び療養病床にかかる病床の状況と必要病床数との比較(精神科病床は除く)

(注)未稼働病床は以下の算出において算定しました

未稼働病床=(病床稼働率-基準病床稼働率)times稼働病床

1 病床稼働率が基準病床稼働率を下回る場合を未稼働病床とします

2 基準病床稼働率は高度急性期075急性期078

回復期09慢性期092 となっています

(6)課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

平均在院日数等の調査と平成 37(2025)年の必要病床数を比較したところ急性

期病床から回復期病床への転換を図る必要があります病床の転換を進めるために

は茨城県回復期病床整備促進事業(地域医療介護総合確保基金)を活用して地

域包括ケア病棟又は回復期リハビリテーション病棟の整備を促進します

また高齢化の進展により入院中に身体機能が低下する高齢者の増加が予想さ

れるため在宅復帰に向けた回復期リハビリ及び療養環境の整備を図ることが必要

になりますまた脳血管障害及び心疾患のリハビリにおいても回復期リハビリテ

ーション病棟が必要になりますそのためにも地域包括ケア病棟又は回復期リハビ

リテーション病棟の整備促進が重要になります

そのような状況を踏まえて病院としての将来像を各病院で検討していく必要が

ありますまた地域での連携については地域医療構想調整会議で検討していきま

流出入が発生している又は発生が予想される隣接医療圏(つくば 取手竜ケ

崎鹿行)と高度急性期を中心に広域的な連携について地域医療構想調整会議にお

いて協議していきます

二次医療圏内(土浦地域と石岡地域)における医療資源の差異については引き

続き地域医療構想調整会議において協議します

- 121 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

救急搬送が第三次救急医療機関(総合病院土浦協同病院)に集中しないように

第二次救急医療機関(病院群輪番制独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センタ

ー東京医科大学茨城医療センター石岡市医師会病院公益社団法人地域医療振

興協会石岡第一病院山王台病院石岡循環器科脳神経外科病院医療法人美湖会

美浦中央病院)及び第一次救急医療機関(休日夜間急患センター在宅当番医制医

療機関救急告示協力医療機関)による症状に応じた救急患者の更なる受入等の

役割分担連携について地域医療構想調整会議及び地区ごとに設置されているメ

ディカルコントロール協議会等で検討していく必要があります

がんについては入院及び外来に関する医療提供体制不足を解消するために都

道府県がん診療連携拠点病院(茨城県立中央病院)土浦構想区域に設置されてい

る地域がん診療連携拠点病院(総合病院土浦協同病院)及び茨城県がん診療指定病

院(独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター子宮がん治療で指定)隣接

構想区域に設置されている地域がん診療連携拠点病院(東京医科大学茨城医療セン

ター筑波大学附属病院筑波メディカルセンター病院)における役割分担連携

について土浦地域医療構想調整会議及び隣接の地域医療構想調整会議との合同会

議で検討していく必要があります

脳血管障害については高度な専門医療を行う機関(24 時間体制で血管内治療

外科治療tPA療法を実施総合病院土浦協同病院及び医療法人財団県南病院)

専門的医療を行う機関(24 時間体制でtPA療法を実施山王台病院)初期治療

を行う機関間の役割分担連携について地域医療構想調整会議において検討して

いきます

心疾患については高度な専門的医療を行う機関(24 時間体制でバルーン等の再

灌流療法外科手術を実施総合病院土浦協同病院)専門的医療を行う機関(24

時間体制でバルーン等の再灌流療法を実施独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療

センター)初期治療を行う機関間の役割分担連携について地域医療構想調整

会議において検討していきます

分娩については身近なところで出産できる体制の整備が重要となりますその

ためには地域医療構想調整会議等において総合周産期母子医療センター(総合

病院土浦協同病院筑波大学附属病院)地域周産期母子医療センター(JAとり

で総合医療センター)周産期救急医療協力病院(東京医科大学茨城医療センター

筑波学園病院)産科医療機関間の役割分担連携支援について検討していく

必要がありますまた今後は助産師と産婦人科医との役割分担連携により分

娩を担う必要があります

身体科救急医療(救急指定病院)と精神科救急医療(茨城県立こころの医療セン

ター等)の連携による精神科救急医療体制の充実を図りますまた身体合併症対

策として精神科医療機関と連携した身体科入院治療を実施するための医療提供体

制(茨城県立中央病院身体科病院)の整備拡充連携強化を図ります

- 122 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

【在宅医療等の充実】

土浦保健所管内の市町村医療介護関係者等をメンバーとした広域連携の会議

を開催することにより在宅医療介護連携認知症施策介護予防日常生活支

援事業等に関する情報共有を行い広域的な課題について検討していきます

かかりつけ医かかりつけ歯科医かかりつけ薬局につきましては地区医師会

地区歯科医師会地区薬剤師会との連携により充実を図ります

地域医療支援病院(独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター)等と地域の

診療所の病診連携各病院間における病病連携を図ることが必要になります

訪問看護ステーションについては茨城型地域包括ケアシステム推進基盤整備事

業を活用して新たな設置及び既存事業所の業務拡充を図る必要があります

認知症施策としては第6期いばらき高齢者プラン(平成 27年度から平成 29年度)

に基づき認知症サポーター及び認知症サポート医の養成を図る必要があります

またかかりつけ医及び一般病院勤務の医療従事者向けの対応力研修の実施新

たに設置された認知症疾患医療センターとの連携認知症初期集中支援チームの設

置を促進するなど精神科医療との連携を図ります

精神疾患を有する患者の地域生活を支えるために一般医療と精神科外来医療

精神科入院医療の連携を図ります

【医療従事者等の養成確保】

看護師については「看護師等の人材確保の促進に関する法律」によりナースセン

ターへの届出制度(医療機関を退職した場合に登録する努力義務規定)が平成 27

年 10 月から開始されたため制度を利用して人材確保を図りますそのためにも

各医療機関等においては届出制度が機能するように対応する必要があります

【今後の対応】

地域医療構想については医療提供体制等の変化に応じて地域医療構想調整会議

で検討を行い見直しを行うこととします

- 123 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

6 つくば地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市はつくば市つくばみらい市常総市になります

平成 37(2025)年には総人口は 334161 人で平成 27(2015)年時点と比較して

2894 人増加します65 歳以上人口は 84109 人で同 12393 人増加します75 歳

以上人口は 47225 人で同 14728 人増加しますまた40-64 歳人口は 114315

人で同 5578 人増加します

65 歳以上人口75 歳以上人口ともに平成 52(2040)年まで増加傾向を続けます

そのため医療需要が増加する 65 歳以上の高齢者の増加に対応した医療提供体制

を整備する必要があります

図表 4-6-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-6-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-6-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

331267 333829 334161 332520 328880 323255

47346 45817 42851 40099 38552 37415

103468 96545 92886 90216 87132 83507

108737 111704 114315 114586 110743 102295

71716 79763 84109 87619 92453 100038

(再掲)75歳以上 32497 38219 47225 52335 53847 54751

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 1008 1009 1004 993 976

1000 968 905 847 814 790

1000 933 898 872 842 807

1000 1027 1051 1054 1018 941

1000 1112 1173 1222 1289 1395

(再掲)75歳以上 1000 1176 1453 1610 1657 1685

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

つくば

- 124 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

つくば構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)は 7882 床と県内

で高い水準にあり特に DPC 算定病床は 5219 床と県内で最も高い水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内でやや低い水準にあ

ります

図表 4-6-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

つくば構想区域には 231 の一般診療所がありその病床数は 153 です

図表 4-6-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 つくば医療圏 231 10 153 697 30 462 つくば市 174 10 153 777 45 684 つくばみらい市 21 - - 479 - - 常総市 36 - - 566 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)

つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)

取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 125 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞の多くの疾患で

15 分以内の人口カバー率は 30~50程度と傷病全般にわたり人口カバー率は高く

なっています

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30分以内で病院に到達可能な人口カバー

率が概ね 60~80程度であり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望

まれます

図表 4-6-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 126 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は

多くの疾患について 50~80程度となっています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 70~80程度であり少なくとも現行の医

療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-6-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

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6 つくば地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

つくば構想区域はがんの入院医療がんの外来医療急性心筋梗塞の急性期医

療三次救急医療の医療提供体制が全国平均茨城県平均を大きく上回っており

充実していますその他の医療機能についても全国平均茨城県平均をほぼ上回っ

ており全般的に医療提供体制が充実していることを表しています

図表 4-6-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

050

100150200250

外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 つくば

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 128 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

つくば構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体を上回っており充実していますつくば構想区域の中ではつくば

市に医師歯科医師薬剤師が集中している状況です

図表 4-6-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597

つくば医療圏 1135 264 810 3421 796 2442 つくば市 1056 204 670 4776 923 3030 つくばみらい市 18 27 52 378 567 1091 常総市 61 33 88 969 524 1398 出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省 薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-6-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

つ く ば 医 療 圏 1135 222 47 64 89 24 21 26 15 38 21 25 7 117 43 10 68 11 22 15 5 52 100 20 4 6 8 2 2 2 1 3 2 2 1 10 4 1 6 1 2 1 0 5

つ く ば 市 1056 190 44 60 77 23 20 25 15 35 20 25 25 98 35 10 54 11 22 15 5 46 100 18 4 6 7 2 2 2 1 3 2 2 2 9 3 1 5 1 2 1 0 4

つ く ば み ら い 市 18 10 1 - 4 - 1 - - 3 - - - 5 1 - 4 - - - - - 100 56 6 - 22 - 6 - - 17 - - - 28 6 - 22 - - - - -

常 総 市 61 22 2 4 8 1 - 1 - - 1 - - 14 7 - 10 - - - - 6 100 36 3 7 13 2 - 2 - - 2 - - 23 11 - 16 - - - - 10

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

つ く ば 医 療 圏 23 17 30 83 18 2 51 35 8 35 2 10 26 41 52 18 1 19 119 9 39 2 2 1 3 7 2 0 4 3 1 3 0 1 2 4 5 2 0 2 10 1 3 0

つ く ば 市 23 15 28 75 17 2 46 30 8 34 2 6 24 40 50 18 1 19 119 9 38 1 2 1 3 7 2 0 4 3 1 3 0 1 2 4 5 2 0 2 11 1 4 0

つ く ば み ら い 市 - - - 3 1 - 1 2 - - - 1 2 - 1 - - - - - - 1 - - - 17 6 - 6 11 - - - 6 11 - 6 - - - - - - 6

常 総 市 - 2 2 5 - - 4 3 - 1 - 3 - 1 1 - - - - - 1 - - 3 3 8 - - 7 5 - 2 - 5 - 2 2 - - - - - 2 -

注1)

2)3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 129 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については全国平均茨城県の人数を上回っています准看護師数は全

国平均茨城県全体を下回っていますが全看護職員数では双方を上回っています

図表 4-6-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 24767 人日(高

度急性期 3044 人日急性期 8132 人日回復期 6611 人日慢性期 6980 人

日)ですが増加傾向を示しておりピーク時の平成 47(2035)年には 32118 人日

(高度急性期 3269 人日急性期 9934 人日回復期 8705 人日慢性期 10209

人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期急性期の医療需要が漸減傾向にあるの

に対して回復期は横ばい慢性期は漸増傾向となっています

図表 4-6-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 3044 3270 3286 3269 3237 急性期 8132 9428 9821 9934 9894 回復期 6611 8059 8537 8705 8690 慢性期 6980 8729 9809 10209 10195

合 計 24767 29486 31452 32118 32016

高度急性期 123 111 104 102 101 急性期 328 320 312 309 309 回復期 267 273 271 271 271 慢性期 282 296 312 318 318

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

つくば 140 103 3234 610 423 311 9763 1841

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 130 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の取手竜ケ崎筑西下妻土浦古河坂東水戸鹿行構想区域千

葉県の東葛北部東京都の区東北部の構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎土浦筑西下妻古河坂東構想区域千葉県の東葛北

部構想区域に流出しています

全体としては流入が流出を上回っています

図表 4-6-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の筑西下妻取手竜ケ崎土浦古河坂東構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎構想区域に流出しています

図表 4-6-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109 235 20265

(487) (17888) (4741) (341) (119) (280) (23856) 1049 3844 21830 1619

(1292) (4519) (25721) (1922)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)千葉県 472 1433 00

(534) (1695)東京都 123 00

(133)27570

(32599)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

患者居住地

県 内

合 計

東葛北部

区東北部

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278 1682

(1872) (371) (2242) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)2830

(3773)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

合 計

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

- 131 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の筑西下妻取手竜ケ崎土浦古河坂東水戸鹿行構想区域千

葉県の東葛北部構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎土浦構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出していま

す 図表 4-6-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の筑西下妻取手竜ケ崎土浦古河坂東水戸鹿行構想区域から

流入しています 県内の取手竜ケ崎土浦構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出していま

す 図表 4-6-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

8137 306 521 201 00 (10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 (407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 110 6497

(241) (6421) (1526) (142) (8329) 00 00 443 1065 7237 500

(568) (1366) (9279) (641)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)千葉県 00 111 463 00

(142) (594)8974

(11505)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

東葛北部

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 (346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 125 6106

(246) (4674) (1725) (139) (6784) 00 00 378 769 7408 00 556

(419) (854) (8231) (618)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016)7601

(8446)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 132 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の取手竜ケ崎土浦筑西下妻古河坂東構想区域千葉県の東葛北

部東京都の区東北部構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎筑西下妻古河坂東構想区域に流出しています

図表 4-6-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

からの流入が多くなっています流入元としては筑西下妻取手竜ケ崎からの

流入が多くなっています 図表 4-6-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 2508 707 4571 2770 2063在宅医療等 247 111 288 153 41慢性期 00 00 00 00 00回復期 732 209 1303 781 572急性期 1082 271 2020 1210 938高度急性期 447 115 959 627 512

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5

東京都 1307区東部 00 茨城県 0804鹿行 110茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0801水戸 157東京都 1301区中央部 00 茨城県 0809古河坂東 308茨城県 0805土浦 00 茨城県 0805土浦 356千葉県 1203東葛北部 145 茨城県 0807取手竜ヶ崎 701茨城県 0807取手竜ヶ崎 344 茨城県 0808筑西下妻 706都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109 5980

(4922) (1119) (341) (119) (6500) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925) 00 00 00 361 289 00

(392) (314) 00 00 00 123

(133)8166

(8876)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

東京都

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

区東北部

東葛北部

- 133 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の回復期について筑西下妻構想区域からの流入が多くなっています

図表 4-6-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-6-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 735 138 880 322 185在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 239 00 278 123 123急性期 391 138 453 199 62高度急性期 106 00 149 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5東京都 1301区中央部 00 茨城県 0801水戸 00

千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0809古河坂東 00茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0805土浦 00 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 230 茨城県 0808筑西下妻 147都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0805土浦 00 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0808筑西下妻 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

神奈川県 1401横浜北部 00 千葉県 1204印旛 00埼玉県 1107西部 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0809古河坂東 00

- 134 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの推計(図表 4-6-21)をみると病床の必要量は高度急性

期急性期回復期の合計が 2540 床となり現在の一般病床 2765 床を下回り充

足している状況にあります

一方で慢性期については必要病床数 949 床が許可病床数 603 床を上回り不

足が見込まれます

図表 4-6-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1912 3270 3270 436 (一般)

急 性 期 6815 9428 9428 1209 2765

回 復 期 6397 8059 8059 895

慢 性 期 6336 8729 8729 949 (療養)603

合 計 21459 29486 29486 3489 3368 2542

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-6-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1912 3270 1912 255 (一般)

急 性 期 6815 9428 6815 874 2765

回 復 期 6397 8059 6397 711

慢 性 期 6336 8729 6336 689 (療養)603

合 計 21459 29486 21459 2528 3368 2542

図表 4-6-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

825 1462 170 818 97 3372

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 135 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

つくば構想区域における必要病床数は平成37(2025)年に3489 床となった後平

成47(2035)年にピーク(3787床)に達し平成37(2025)年では121床平成47(2035)

年では419床の不足が見込まれます

図表 4-6-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており今

後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどおりに

進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医療

提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)こ

とで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこと

を想定しています県内の他構想区域において許可病床数が必要病床数を上回っているのに対し

つくば構想区域は唯一下回っており周辺の構想区域との増減調整を進めていく方向付けとなり

ます

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見込

みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的なも

のとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

2542

療養病床

603

一般病床

2765

698 759 949 1066 1110 1108

661 734

895 949 967 966

813

1043

1209 1259 1274 1268

304

406

436

438 436 432

-

1000

2000

3000

4000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

2476人日

2942床

3489床

3712床3787床

3774床

3368床在宅医療等

2690人日

在宅医療等

2690人日

在宅医療等

3949人日

在宅医療等

4594人日

在宅医療等

4882人日

在宅医療等

4907人日

- 136 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

つくば構想区域については現状の 1468の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1449の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患者

数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1499の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施設

の定員整備目標との差をみると570 人日の不足分が生じます

図表 4-6-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 137 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

医療資源については県内でも高い水準にあるため県内の他の構想区域からの流

入が多くみられ入院患者の流出入状況については全体として流入超過です特に

取手竜ケ崎構想区域との流出入筑西下妻構想区域からの流入が大きくなって

います(図表 4-6-13~17)

構想区域内の DPC4病院(筑波大学附属病院筑波メディカルセンター病院筑

波記念病院筑波学園病院)への他構想区域からの流入患者数は別紙グラフのとお

りですが隣接する土浦取手竜ケ崎筑西下妻及び古河坂東構想区域から

の流入が多く県内唯一の特定機能病院である筑波大学附属病院ではつくば構想

区域以外の患者が7割を占め県境に位置していないにもかかわらず県外からの

患者が1割あることが特徴的です筑波メディカルセンター病院及び筑波記念病院

についてはつくば構想区域の患者が 12筑西下妻構想区域からの流入が 14

前後となっています筑波学園病院についてはつくば構想区域の患者が 23 とな

っています

【医療提供体制】

医療提供体制については高度急性期急性期医療は充足しておりがんの入院

医療外来医療急性心筋梗塞の医療体制が充実しています(図表 4-6-8)

つくば構想区域内には4 つの DPC 病院があることから5 疾病 5 事業にかかる

医療提供体制は全般的に充実しています

なお高度急性期については不足する近隣の構想区域と調整を図る必要がありま

【医療需要】

平成 25(2013)年現在の許可病床 3368 床に対し平成 37(2025)年の医療機関所

在地ベースの必要病床数は3489 床と 121 床の不足と推計されています(図表

4-6-21)

必要病床数の推移をみると平成 37(2025)年に 3489 床となった後平成

47(2035)年に 3787 床とピークに達すると推計され許可病床のうち現在稼働して

いない病床を全て使用しても平成 25(2013)年の必要病床数 2942 床に対しては 547

床の不足となりますこのため病床の過剰が見込まれる近隣の構想区域との調整が

必要となります(図表 4-6-24)

平成37(2025)年の在宅医療等の必要量は平成25(2013)年の2690件に対し3949

件と 1468の供給が必要となりそのうち訪問診療については平成 25(2013)年

の 1647 件に対し平成 37(2025)年の必要量は 2386 件と 1449の供給が必要とな

ります(図表 4-6-25)

- 138 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

高度急性期への周辺構想区域からの流入については特定機能病院である筑波大

学附属病院を中心として構想区域を越えた広域での対応の方向付けとし医療資源

の不足する周辺の構想区域のために高度急性期医療を提供する機能を相応の水準

で維持しつつ高度急性期病床から急性期病床の転換を検討していきます

また高度急性期の見直しでさらに増えることが予想される急性期については

回復期機能病床や慢性期機能病床への移行を進める方向付けが必要であり医療機

関の病床機能の変更について茨城県回復期病床整備促進事業(地域医療介護総合確

保基金)の活用などによる支援を行っていきます

【在宅医療等の充実】

在宅医療の需要増大に対応するため構想区域内の市医師会等と緊密に連携し

地域の医療介護の関係機関の連携を進めるとともに継続的な在宅医療介護の

提供を行うため茨城型地域包括ケアシステム推進事業との連携を進め訪問看護ス

テーションの増設や医療機関と多職種間の連携体制の構築などの取組を進めてい

きます

在宅療養にはかかりつけ医やかかりつけ薬局制度の充実が求められますが制

度についての医療機関住民の理解を深めさらに病院と診療所の機能分担を明

確にするとともに相互の連携(病診連携)を図っていきます

また構想区域内では既に2つの地域医療支援病院(筑波メディカルセンター病

院筑波記念病院)がありますが今後さらに地域との連携を進めることで地域医

療の充実を図っていきます

つくば構想区域ではつくば市医師会が平成 25 年度から常総市が平成 27 年度

から在宅医療介護連携拠点事業を実施しています市民への啓発事業や専門職種

の資質向上の研修会等の開催や多職種連携による在宅医療介護サービスの提供

モデル事業等を通じ退院支援在宅療養支援急変時対応在宅の看取り等の推

進を図っているところです

なお在宅医療介護連携推進事業については常総市は継続してつくば市は

つくば市医師会の拠点事業を引継ぎ平成 28 年度から実施しており平成 29 年度か

らはつくばみらい市が実施する予定です

【医療従事者等の養成確保】

県内唯一の医師養成機関である筑波大学を擁する当地域は質量ともに医療従

事者に恵まれておりますつくば構想区域における人口 10 万人当たりの医師数

歯科医師数薬剤師数及び保健師数助産師数看護師数についてはいずれも県

全体を上回っており充実しています

- 139 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

[参考]つくば構想区域への周辺構想区域等からの患者流入状況

1348

831

1302

1352

139

96

225

427

181

64

293

832

126

466

619

495

93

75

122

280

45

50

56

518

69

41

73

402

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500 5000

筑波学園病院

筑波記念病院

筑波メディカルセンター

筑波大学附属病院

医療圏別入院患者数

つくば 土浦 取手竜ヶ崎 筑西下妻 古河坂東 その他 県外

674

512

484

314

69

59

83

100

90

39

108

193

63

287

230

115

46

46

45

65

22

30

20

120

34

25

27

93

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

筑波学園病院

筑波記念病院

筑波メディカルセンター

筑波大学附属病院

医療圏別入院患者割合

つくば 土浦 取手竜ヶ崎 筑西下妻 古河坂東 その他 県外

- 140 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町村は龍ケ崎市取手市牛久市守谷市稲敷市美浦村阿見町

河内町利根町になります

平成 37(2025)年には総人口は 448887 人で平成 27(2015)年時点と比較して

21141 人減少します一方で65 歳以上人口は 142011 人で同 16182 人増加し

ます75 歳以上人口は 82514 人で同 31197 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークにいったん減少傾向になるものの平

成 47(2035)年以降また増加に転じます75 歳以上人口も平成 42(2030)年まで急速

に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需要が増加する 75 歳以

上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要があります

図表 4-7-1 将来人口推計(2015-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-7-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-7-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

470028 461576 448887 432563 413366 392725

58268 53481 48332 43783 40730 38522

126050 114720 107076 101468 95150 88042

159881 154131 151468 146070 137091 122337

125829 139244 142011 141242 140395 143824

(再掲)75歳以上 51317 65325 82514 89137 86438 82439

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 982 955 920 879 836

1000 918 829 751 699 661

1000 910 849 805 755 698

1000 964 947 914 857 765

1000 1107 1129 1122 1116 1143

(再掲)75歳以上 1000 1273 1608 1737 1684 1606

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

取手竜ケ崎

- 141 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

取手竜ケ崎構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)DPC 算定病

床は県内で中間の水準にあります

一方で人口 10万人当たりの療養病床数(病院分)は県内で低い水準です

図表 4-7-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

取手竜ケ崎構想区域には 258 の一般診療所がありその病床数は 264 です

図表 4-7-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 取手竜ケ崎医療圏 258 20 264 549 43 562 龍ケ崎市 45 5 58 560 62 721 取手市 57 4 51 533 37 477 牛久市 55 3 56 654 36 666 守谷市 42 4 43 652 62 668 稲敷市 18 1 19 409 23 432 美浦村 4 - - 242 - - 阿見町 26 3 37 548 63 780 河内町 3 - - 319 - - 利根町 8 - - 476 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)

取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)

筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 142 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患について 40~50前後となっていますただし「03001x 頭

頸部悪性腫瘍」など一部の傷病のように0~10程度の人口カバー率にとどまっ

ているものもみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010030 末破裂脳動脈瘤」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30 分以内

で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 50~80程度であり少なくとも現行の医

療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-7-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25(2013)年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 143 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は疾

患によってばらつきがみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 70~80程度であり少なくとも現行の医

療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-7-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 144 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

取手竜ケ崎構想区域は脳卒中の急性期医療の対応体制について全国平均

茨城県平均を上回っており充実していますハイリスク分娩の対応体制について

は茨城県平均を大幅に下回り不足していますその他の医療機能については

茨城県平均とほぼ同等の水準となっていますなお3次救急への対応体制につい

ては出典のデータベースにデータが存在していないため非表示としています

図表 4-7-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

0

50

100

150外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 取手竜ヶ崎

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

- 145 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

取手竜ケ崎構想区域における人口 10 万人当たりの医師数薬剤師数は県全体

をやや下回っています歯科医師数は県全体をやや上回っています市町村別にみ

ると人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は東京医科大学茨城医

療センター(稼働病床数 389 床)の所在する阿見町が最も多くなっています

図表 4-7-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 取手竜ケ崎医療圏 764 315 732 1632 673 1563 龍ケ崎市 111 50 119 1406 633 1507 取手市 188 63 157 1757 589 1467 牛久市 153 61 171 1822 727 2037 守谷市 113 65 125 1761 1013 1948 稲敷市 34 20 37 776 456 844 美浦村 8 8 16 492 492 983 阿見町 148 40 102 3084 833 2125 河内町 1 3 - 107 321 00 利根町 8 5 5 480 300 300

出典「平成 26(2014)年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-7-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

取手 竜ヶ崎医療圏 764 246 40 59 83 26 19 28 3 52 19 8 3 89 41 13 75 4 8 8 3 31 100 32 5 8 11 3 2 4 0 7 2 1 0 12 5 2 10 1 1 1 0 4

龍 ケ 崎 市 111 33 6 9 17 1 1 5 - 11 2 - - 14 12 1 14 - - - - 5 100 30 5 8 15 1 1 5 - 10 2 - - 13 11 1 13 - - - - 5

取 手 市 188 58 12 19 17 7 7 4 1 15 5 3 3 25 3 - 16 - 2 - - 5 100 31 6 10 9 4 4 2 1 8 3 2 2 13 2 - 9 - 1 - - 3

牛 久 市 153 54 8 13 20 8 2 10 2 11 2 1 1 13 2 3 19 - 1 3 - 6 100 35 5 8 13 5 1 7 1 7 1 1 1 8 1 2 12 - 1 2 - 4

守 谷 市 113 48 5 8 13 3 3 2 - 7 6 2 2 17 3 2 18 - 5 1 2 5 100 42 4 7 12 3 3 2 - 6 5 2 2 15 3 2 16 - 4 1 2 4

稲 敷 市 34 17 - - 4 1 - 1 - 3 - 1 1 7 16 2 1 - - - - - 100 50 - - 12 3 - 3 - 9 - 3 3 21 47 6 3 - - - - -

美 浦 村 8 3 - - - - - - - - - - - 1 - - 2 - - - - - 100 38 - - - - - - - - - - - 13 - - 25 - - - - -

阿 見 町 148 24 8 9 10 6 6 5 - 5 4 1 1 10 5 5 5 4 - 4 1 10 100 16 5 6 7 4 4 3 - 3 3 1 1 7 3 3 3 3 - 3 1 7

河 内 町 1 1 - - - - - - - - - - - 1 - - - - - - - - 100 100 - - - - - - - - - - - 100 - - - - - - - -

利 根 町 8 8 1 1 2 - - 1 - - - - - 1 - - - - - - - - 100 100 13 13 25 - - 13 - - - - - 13 - - - - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

取手 竜ヶ崎医療圏 23 13 31 69 6 1 41 29 1 38 - 3 41 12 22 2 2 - 23 1 18 - 3 2 4 9 1 0 5 4 0 5 - 0 5 2 3 0 0 - 3 0 2 -

龍 ケ 崎 市 5 4 3 13 2 1 8 5 - 8 - 1 4 1 4 - - - - - - - 5 4 3 12 2 1 7 5 - 7 - 1 4 1 4 - - - - - - -

取 手 市 4 1 4 17 - - 8 5 1 10 - - 8 5 4 - 1 - 13 - 4 - 2 1 2 9 - - 4 3 1 5 - - 4 3 2 - 1 - 7 - 2 -

牛 久 市 5 5 10 12 2 - 9 5 - 5 - 1 5 2 6 1 1 - 3 1 8 - 3 3 7 8 1 - 6 3 - 3 - 1 3 1 4 1 1 - 2 1 5 -

守 谷 市 3 2 6 11 - - 1 5 - 7 - 1 15 - 3 - - - 1 - 1 - 3 2 5 10 - - 1 4 - 6 - 1 13 - 3 - - - 1 - 1 -

稲 敷 市 1 1 1 3 - - - 2 - 1 - - 3 - - - - - - - - - 3 3 3 9 - - - 6 - 3 - - 9 - - - - - - - - -

美 浦 村 1 - - 2 - - - 1 - - - - 1 - - - - - - - - - 13 - - 25 - - - 13 - - - - 13 - - - - - - - - -

阿 見 町 4 - 7 11 2 - 9 6 - 7 - - 5 4 5 1 - - 6 - 5 - 3 - 5 7 1 - 6 4 - 5 - - 3 3 3 1 - - 4 - 3 -

河 内 町 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

利 根 町 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

注1)

2)3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました

2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 146 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については茨城県の人数を上回っています准看護師数については茨城

県全体を下回っています

図表 4-7-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 24485 人日(高

度急性期 1867 人日急性期 7676 人日回復期 8284 人日慢性期 6658 人

日)でありましたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成

47(2035)年には 34301 人日(高度急性期 2378 人日急性期 10725 人日

回復期 12183 人日慢性期 9015 人日)となる見込みです

図表 4-7-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1867 2301 2387 2378 2330 急性期 7676 9969 10659 10725 10469 回復期 8284 11177 12061 12183 11896 慢性期 6658 8069 8894 9015 8751

合 計 24485 31516 34001 34301 33446

高度急性期 76 73 70 69 70 急性期 313 316 313 313 313 回復期 338 355 355 355 356 慢性期 272 256 262 263 262

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

取手竜ヶ崎 178 134 3237 1002 379 285 6887 2132

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 147 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内のつくば土浦鹿行古河坂東構想区域千葉県の東葛北部構想区域か

ら流入しています

県内のつくば土浦構想区域千葉県の東葛北部印旛東京都の区中央部構想

区域に流出しています

図表 4-7-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内のつくば構想区域千葉県の東葛北部構想区域から流入しています

県内のつくば土浦構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出しています

図表 4-7-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県 千葉県 東京都

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部 印旛 区中央部

24890 1286 1970 374 110 00 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109 235

(487) (17888) (4741) (341) (119) (280) 1049 3844 21830 1619 106 248 28696

(1292) (4519) (25721) (1922) (136) (299) (33889)400 00 3357 9816 628 00

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)千葉県 472 1433 00 00 00

(534) (1695)29412

(34581)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

鹿行

土浦

つくば

東葛北部

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

医療機関所在地

水戸

日立

患者居住地

県 内

合 計

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 (230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629 208 2531

(304) (621) (2173) (277) (3375)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927) 137 00

(182)2044

(2725)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

千葉県 東葛北部

- 148 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内のつくば土浦古河坂東鹿行構想区域千葉県の東葛北部構想区域か

ら流入しています 県内のつくば土浦千葉県の東葛北部印旛東京都の区中央部の各構想区域

に流出しています

図表 4-7-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内のつくば土浦古河坂東鹿行構想区域千葉県の東葛北部構想区域か

ら流入しています 県内のつくば土浦構想区域千葉県の東葛北部東京都の区中央部構想区域に

流出しています 図表 4-7-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県 千葉県 東京都

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部 印旛 区中央部

8137 306 521 201 00 00 (10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 (407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 110 00

(241) (6421) (1526) (142) 00 00 443 1065 7237 500 106 138 9490

(568) (1366) (9279) (641) (136) (177) (12167)163 00 1239 2370 280 00

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659 00

(631) (162) (4692)千葉県 00 111 463 00 00 00

(142) (594)9503

(12184)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

東葛北部

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県 東京都

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部 区中央部

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 (346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 125

(246) (4674) (1725) (139) 00 00 378 769 7408 00 556 110 9220

(419) (854) (8231) (618) (122) (10245)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016) 00 544 00 00

(605)10531

(11701)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

東葛北部

常陸太田ひたちなか

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

合 計

- 149 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内のつくば土浦鹿行構想区域千葉県の東葛北部構想区域から流入してい

ます

県内のつくば構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出しています

図表 4-7-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

への流出が多くなっています

図表 4-7-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)

なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 1493 749 1064 319 -430高度急性期 644 365 398 120 -246

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 617 215 599 197 -18慢性期 00 00 00 00 00回復期 1185 500 966 281 -219

計 3939 1830 3026 917 -913

1 12 23 34 45 5

茨城県 0806つくば 701 茨城県 0806つくば 344都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 146 茨城県 0804鹿行 00茨城県 0805土浦 265 茨城県 0805土浦 129千葉県 1203東葛北部 447 千葉県 1203東葛北部 183

千葉県 1204印旛 00 茨城県 0809古河坂東 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00 (987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555 355 7454

(1678) (6038) (386) (8103) 00 00 467 3222 125 00

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925) 00 00 00 361 289 00 00

(392) (314)7333

(7971)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

東葛北部

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

合 計

- 150 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期回復期について他の構想区域からの流入が多くなっています

図表 4-7-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-7-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 705 109 852 255 146高度急性期 159 00 167 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 200 00 273 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 499 00 598 163 163

計 1563 109 1890 418 309

1 12 23 34 45 5

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0806つくば 230都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1205香取海匝 00 茨城県 0808筑西下妻 00千葉県 1203東葛北部 00 千葉県 1203東葛北部 00茨城県 0805土浦 00 茨城県 0805土浦 00

千葉県 1204印旛 00 茨城県 0809古河坂東 00

急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0806つくば 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 東京都 1301区中央部 00千葉県 1203東葛北部 00 千葉県 1203東葛北部 00茨城県 0805土浦 00 茨城県 0805土浦 00

愛知県 2304尾張東部 00 東京都 1306区東北部 00

- 151 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性期

回復期の合計は 2827 床に対し現在の一般病床 3314 床が上回っており充足して

います慢性期については必要病床数 877 床に対し許可病床数 646 床と不足して

います

図表 4-7-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2828 2301 2301 307 (一般)

急 性 期 9908 9969 9969 1278 3314

回 復 期 9728 11177 11177 1242

慢 性 期 8186 8069 8069 877 (療養)646

合 計 30650 31516 31516 3704 3960 3135

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-7-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2828 2301 2828 377 (一般)

急 性 期 9908 9969 9908 1270 3314

回 復 期 9728 11177 9728 1081

慢 性 期 8186 8069 8186 890 (療養)646

合 計 30650 31516 30650 3618 3960 3135

図表 4-7-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

26 2214 526 897 234 3897

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 152 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

取手竜ケ崎医療圏における必要病床数は平成 37(2025)年に 3704 床となった

後平成 47(2035)年にピーク(4026 床)に達します

図表 4-7-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

3135

療養病床

646

一般病床

3314

666 724 877 967 980 951

828 920

1242 1340 1354 1322

768

984

1278

1367 1375 1342

187

249

307

318 317 311

-

1000

2000

3000

4000

5000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

2449人日

2877床

3704床

3992床 4026床3926床3960床

在宅医療等

3086人日

在宅医療等

3086人日

在宅医療等

4968人日

在宅医療等

5823人日

在宅医療等

6027人日 在宅医療等

5784人日

- 153 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

取手竜ケ崎については現状の 1610の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1592の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1625の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると998 人日の不足分が生じます

図表 4-7-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 154 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

高度急性期については隣接する千葉県東葛北部つくば土浦の各構想区域へ

の流出が多くなっており千葉県東葛北部つくばの各構想区域からの流入があり

ます(図表 4-7-14)

急性期についてはつくば構想区域への流出が特に多く次いで千葉県東葛北部

土浦の各構想区域への流出がありますまた土浦千葉県東葛北部つくばの各

構想区域からの流入が多くなっています(図表 4-7-15)

回復期の流出入についてはつくば千葉県東葛北部土浦といった隣接する構

想区域との患者の移動が多くなっています(図表 4-7-16)

慢性期についてはつくば構想区域との流出入が特に多くなっています(図表

4-7-17)

疾病別にみるとがんについてはつくば千葉県東葛北部の各構想区域との流

出入が多くなっていますまた脳卒中に関してはつくば構想区域からの流入が

多くなっています(図表 4-7-18図表 4-7-19)

【医療提供体制】

当構想区域は医療資源や患者の受療動向により取手守谷地区龍ケ崎牛久

地区阿見美浦地区稲敷地区と大きく 4つに分けられますそれぞれの地区の医

療提供体制や医療資源に偏在があります

特に構想区域が東西に長い地理的条件のため稲敷市及び美浦村においては

幹線道路(国道 125 号線バイパス)で結ばれている阿見町及び土浦構想区域と守谷

市周辺においては都市高速鉄道つくばエクスプレスによりつくば構想区域との繋が

りが強くなっています

構想権区域内の人口 10 万人当たりの歯科医師数看護職員数については茨城県平

均を上回っておりますが医師数薬剤師数については茨城県平均を下回り不足して

います(図表 4-7-9図表 4-7-11)

小児の外来医療については茨城県平均を上回っていますが休日及び夜間帯に

関しては病院の救急対応時間等に差があるため一部の小児科を標榜している病院

への集中が激しく患者の長時間の受診待ちや医療従事者の長時間労働による疲弊

が激しくなっています

高齢者の増加とともに認知症の患者も増加すると考えられ身体疾患を合併し

た認知症患者の医療体制も検討していく必要があります

5 疾病 5事業にかかる医療提供体制について脳卒中の急性期医療については全国

平均県平均を上回っておりますハイリスク分娩に関しては全国平均県平均を

下回っており不足していますその他の医療機能については茨城県平均とほぼ同等

の水準となっています(図表 4-7-8)

- 155 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

取手竜ケ崎構想区域内における救急医療体制については救急救命センターを

有する三次救急病院がありませんので重症患者についてはつくば構想区域及び土

浦構想区域にある救命救急センターへ搬送されています

二次救急体制(牛久愛和総合病院つくばセントラル病院東京医科大学茨城医

療センター医療法人美湖会美浦中央病院龍ケ崎済生会病院医療法人社団宗仁会

病院JAとりで総合医療センター取手北相馬保健医療センター医師会病院社会

医療法人社団光仁会総合守谷第一病院東取手病院守谷慶友病院)については主

に構想区域内の中央部から西部に遍在しています

がんの治療については他の構想区域への流出が多くなっていますが構想区域

内では東京医科大学茨城医療センター(地域がん診療拠点病院)では上部および下部

消化管がん膀胱がん乳がん等JAとりで総合医療センター(茨城県がん診療指

定病院)においては上部および下部消化管がん膀胱がん前立腺がん等龍ケ崎

済生会病院においては上部及び下部消化管がん対応牛久愛和総合病院においては皮

膚がん上部および下部消化管がん膀胱がん等が社会医療法人社団光仁会総合守

谷第一病院においては上部及び下部消化管がん子宮がん膀胱がん治療がつく

ばセントラル病院では膀胱がん腎臓がん乳がん治療が多くなっています

同時にがん患者とその家族が可能な限り質の高い治療療養生活を送れるよ

うに身体的症状の緩和や精神心理的な問題などへの援助が終末期だけでなくが

んと診断された時からがん治療と同時に行われることが求められおり構想区域内で

はつくばセントラル病院に緩和ケア病床が設けられています

脳卒中に関しては他構想区域からの流入が多くなっており(図表 4-7-19)高度

急性期の脳血栓溶解(t-PA)療法に関しては東京医科大学茨城医療センター牛久

愛和総合病院社会医療法人社団光仁会総合守谷第一病院が実施しています手術に

関しては東京医科大学茨城医療センターJAとりで総合医療センター牛久愛和

総合病院龍ケ崎済生会病院社会医療法人社団光仁会総合守谷第一病院つくばセ

ントラル病院などが対応しています

回復期リハビリテーションに関しては上記のほか医療法人美湖会美浦中央病院

茨城県立医療大学付属病院取手北相馬保健医療センター医師会病院宮本病院医

療法人社団耕潤会ハートフルふじしろ病院医療法人社団宗仁会病院牛尾病院など

が実施しています

心筋梗塞の急性期対応に関しては東京医科大学茨城医療センターJAとりで

総合医療センター東取手病院龍ケ崎済生会病院牛久愛和総合病院社会医療法

人社団光仁会総合守谷第一病院がカテーテル処置やステント治療を実施しています

分娩を取り扱う医療機関については東京医科大学茨城医療センターJAとり

で総合医療センターつくばセントラル病院龍ケ崎済生会病院社会医療法人社団

光仁会総合守谷第一病院の病院及び秋田医院かんの産婦人科クリニック椎名産婦

人科まつばらウイメンズクリニック篠﨑医院の各診療所が取り扱っています

JAとりで総合医療センターには新生児集中治療室(NICU)が 6 床設置されてい

- 156 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

ますが構想区域内の全てに対応できず近隣構想区域の総合周産期母子医療センタ

ーへも搬送されています

【医療需要】

必要病床数は平成 37(2025)年に 3704 床となった後平成 47(2035)年に

ピーク(4026 床)に達します(図表 4-7-24)

平成 37(2025)年の医療需要をみると高度急性期病床が平成 26(2014)年の病

床機能報告における病床数の約 19 倍程度(307 床)回復期病床が現状の約 3倍程度

(1242 床)必要になります(図表 4-7-21図表 4-7-23)

地域医療構想調整会議において平均在棟日数等に関する調査を実施しました

平成 26(2014)年の病院及び有床診療所からの報告のあった病床機能報告制

度(グラフ C)においては高度急性期が 16 床急性期が 2420 床回復期が 393 床

慢性期が 916 床となっています

この平成 26(2014)年病床機能報告と平成 37(2025)年の必要病床数(グラフ

B)は高度急性期が 307 床急性期 1278 床回復期 1242 床慢性期 877 床とか

なりの差があります

そこで病棟ごとの平均在棟日数により医療機能を分類してみる方法をとってみ

ました

ここで仮に平均在院(棟)日数 8 日未満を高度急性期8 日以上 19 日未満を急

性期19 日以上 90 日未満を回復期90 日以上及び療養病床については慢性期と区

分したうえで病床利用率も考慮して平成 37(2025)年における必要病床数との比較

を行いました

このように仮定すると平均在棟日数の調査結果(グラフ A)は高度急性期 299

床急性期 1462 床回復期 912 床慢性期は 976 床になります

- 157 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

実際の病床稼働に基づいた一般病床及び療養病床にかかる病床の状況と必要病床数の比較

(精神病床は除く)

平均在院(棟) 日数 (平成28(2016)年7月)

8日以内 ICUHCU等

(高度

急性期)

299

8日以上 19日未満 (急性期)

1462

19日以上 90日未満 (回復期)

912

90日以上 療養病棟 (慢性期)

976

合計

3649

未報告未

稼働及び準

ずるもの

266

平成37(2025)年における必要病床数 (医療機関所在地

ベース)

高度急性期

307

急性期

1278

回復期

1242

慢性期

877

合計

3704

平成26(2014)年の病床機能報告における病床数

(平成26(2014)年

7月現在)

16

急性期 2420

回復期 393

慢性期 916

合計

3745

未報

104

病床機能報告の未報告病床数 42 床休止病床数 159 床病床稼働率が病床稼働率一律値未満の病床 65 床

病床稼働率一律値未満病床数は以下の計算式で算定しました

【病床稼働率一律値未満病床数=(病床稼働率-病床稼働率一律値)times稼働病床】

病床稼働率一律値は病床機能ごとに以下のとおり(高度急性期 075 急性期 078 回復期 09 慢性期 092)

【在宅医療等】

近年疾病構造の変化や高齢化QOL(生活の質)の向上を重視した医療への期

待の高まりさらには医療技術の進歩による在宅で実施が可能な医療の拡充など

により在宅医療のニーズは増加しまた多様化していますこのため病気や障

害のある人たちが安心して住み慣れた場所で自分らしい生活を送るため医療介

護福祉が連携し地域の実情に応じた包括的かつ継続的なサービスの提供が求め

られています

平成25(2013)年度から平成27(2015)年度にかけて市町村や職能団体によっ

てモデル的に実施された「在宅医療介護連携拠点事業」で得られたノウハウをも

とに平成30(2018)年4月から全ての市町村において取り組むこととされました

が各市町村の取組状況には差があります

構想区域内の平成 37(2025)年の 65 歳以上の人口は 142011 人で構想区域内

総人口(448887 人)に占める割合は 316となり急激に高齢化が進みます

このため医療需要の増加する高齢者の急増に対応した医療提供体制の整備が必

要になります(図表 4-7-1)

- 158 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

また急激な高齢化により在宅医療等についても現状の 16 倍の供給が必要にな

ってきます(図表 4-7-25)

なお平成 37(2025)年の老人保健施設等の整備目標については構想区域の急激

な高齢化に追いつかず998 人日が不足することになります(図表 4-7-25)

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療提供体制】

当構想区域内(取手守谷地区龍ケ崎牛久地区阿見美浦地区稲敷地区)

の医療資源や医療提供体制に遍在があるため構想区域内での調整を図るとともに

患者の受療動向のある土浦構想区域とつくば構想区域との連携の推進を地域医療

関係者により意見交換を行い検討していきます

当構想区域で全国平均県平均を下回っているハイリスク分娩高度急性期及び

三次救急体制についてはこれらの医療機能が充実しているつくば構想区域土浦

構想区域と連携した広域対応を検討していきます

県民の医療機関受診の際の参考として医療法第 6条の 3に基づく医療機能情報

提供制度等により医療機能を有する病院診療所歯科診療所の情報を県民や医

療従事者に対して分かりやすく公表します

【医療機能の分化連携の促進】

平均在院(棟)日数の調査をもとに区分した病床数と平成 37(2025)年の必要

病床数を比較したところ比較的近接していますが今後の高齢化にともなう医療

需要の変化に対応して急性期病床から回復期病床へのさらなる転換を図る必要が

あります

病床の転換を進めるためには茨城県回復期病床整備促進事業(地域医療介護総

合確保基金)を活用して地域包括ケア病棟又は回復期リハビリテーション病棟の

整備を促進していきます

患者の流出入が発生している隣接の構想区域との広域連携について検討を行い

ます

4 つの医療機能分類(高度急性期急性期回復期慢性期)について連携を図

るため医師会を中心に関係機関(病院消防本部自治体や介護支援事業所等)

が参加した会議を開催して連携を進めます

今後高齢者が増加していくにあたり在宅復帰に向けて回復期リハビリが重要

となってきますので回復期病床の整備促進が必要になってきますそのような状

況を踏まえ病院としての将来像を各病院で検討していく必要があります

がんについては地域がん診療連携拠点病院(東京医科大学茨城医療センター)

及び茨城県がん診療指定病院(JAとりで総合医療センター)とかかりつけ医と

- 159 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

の役割分担と連携を図るため取手竜ケ崎地域医療構想調整会議および隣接す

る地域医療構想調整会議の合同会議で検討していく必要があります

脳卒中については発症後の急性期を担う医療機関とリハビリテーション病院

かかりつけ医などの連携を図り切れ目のない医療を提供するため地域連携パス

の活用を推進していきます同時に再発防止の目的から基礎疾患管理や生活習慣

指導生活相談を行える体制づくりのためかかりつけ医や市町村保健師ケアマ

ネージャー等が連携を図り患者が安心して在宅生活できる体制を構築していくこ

とが必要です

心筋梗塞の急性期医療に関しては発症後の専門的医療を行う機関とリハビリ

テーション病院との連携を図り早期に在宅復帰できる体制を構築していくことが

必要です脳卒中と同様に再発防止の観点から多職種による患者フォローを図

っていく必要があります

二次救急医療についてはそれぞれの地区で輪番制をとっていますのでこれらの

二次救急医療機関と初期救急医療体制(取手北相馬休日夜間診療所在宅当番医制

実施市町村救急告示協力医療機関)による救急患者および地区ごとに設置さ

れ ているメディカルコントロール協議会等で検討していく必要があります

小児救急医療については現在実施されている小児病院輪番制の見直しやさら

なる小児救急医療の集約化広域化なども考慮しながら新たな体制を構築する必

要があります初期救急医療対策として保護者等に対するパンフレット『子ども

の救急ってどんなとき』の配布や子育て中の保護者等の不安軽減解消のため

8000「茨城子ども救急電話相談」の周知を図ります地域の内科医師等を対象と

した小児救急医療研修の実施などにより小児科以外の医師の小児救急医療への理

解協力を促進し在宅当番医制や休日夜間急患センター等における初期救急医療

体制の連携強化を検討していきます

周産期医療については隣接構想区域の総合周産期母子医療センターと構想区域

内の地域周産期母子医療センター周産期救急医療協力病院及び構想区域内の産科

を扱う病院診療所との間の役割分担連携について今後検討調整していく必要

があります

認知症施策については第 6期いばらき高齢者プラン(平成 27(2015)年度~平

成 29(2017)年度計画)に基づいた認知症医療センターの整備充実を進めてまい

りますまた地域における認知症の退院支援や地域連携パスによる精神病院から

の円滑な退院や在宅復帰の支援を図っていきます

そのほか一般病院従事者向けに認知症身体合併の基礎知識や医療介護の連携

等に関する研修会を開催し認知症に関する正しい知識の普及を検討していきます

- 160 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

【在宅医療等の充実】

在宅医療における多職種(医師歯科医師薬剤師看護師栄養士作業療法

士理学療法士言語聴覚士歯科衛生士ケアマネージャー等)の連携を進める

ために介護保険法に基づく地域支援事業(在宅医療介護連携)を活用して連携

を強化していきます

地域医療支援病院を中心とする病院とかかりつけ診療所との連携(病診連携)診

療所間の連携(診診連携)を推進し安心して在宅復帰ができる体制の構築を検討し

ていきます

在宅療養後方支援病院や地域包括ケア病棟の拡充と在宅療養支援診療所の設置

届出の促進を図り連携の強化を検討します

在宅医療に従事する多職種の人材の確保と育成に加え多職種の効果的効率的

な連携のための教育研修会や「顔の見える関係づくり」が不可欠であるので各職

種の専門性の相互理解を深める場を設けていきます

また在宅医療について「積極的役割を担う医療機関」及び「連携を担う拠点」

において在宅医療やそれに従事する職種の機能や役割を広く地域住民に紹介し

地域に浸透させるための講演会等の開催パンフレットの発行等を通じ在宅医療

の普及啓発を図っていきます

【医療従事者等の養成確保】

かかりつけ医かかりつけ薬局については地域医師会及び地域薬剤師会が実施

する研修会等を活用して普及を図っていきます

看護師については「看護師等の人材確保の促進に関する法律」によるナースセン

ターへの届出制度を活用して人材確保を図っていきます各医療機関においては

届出制度が機能するように協力をお願いします

看護師等の需給について分析し対応を図っていきます

【今後の対応】

この地域医療構想については地域医療構想調整会議において毎年評価を行うこ

ととしており保健医療を取り巻く環境の変化など策定後の状況に応じて対応に

ついて検討し必要な見直しを行うこととします

- 161 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町は結城市下妻市筑西市桜川市八千代町になります

平成 37(2025)年には総人口は 241947 人で平成 27(2015)年時点と比較して

22395 人減少します一方で65 歳以上人口は 79615 人で同 7227 人増加しま

す75 歳以上人口は 43765 人で8658 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークに減少傾向になりますまた75 歳以

上人口は平成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのた

め医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備

する必要があります

図表 4-8-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-8-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-8-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

264342 253637 241947 229519 216331 202409

32697 28736 25665 23007 21156 19707

68581 62471 57381 53518 49087 43988

90676 83976 79286 74944 69851 63028

72388 78454 79615 78050 76237 75686

(再掲)75歳以上 35107 37557 43765 48097 47925 45280

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 960 915 868 818 766

1000 879 785 704 647 603

1000 911 837 780 716 641

1000 926 874 827 770 695

1000 1084 1100 1078 1053 1046

(再掲)75歳以上 1000 1070 1247 1370 1365 1290

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

筑西下妻

- 162 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

筑西下妻構想区域には DPC 算定病床がなく人口 10 万人当たりの一般病床数

(病院分)は県内で最も低い水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内で最も高い水準にあ

ります

図表 4-8-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

筑西下妻構想区域には 153 の一般診療所がありその病床数は 191 です

図表 4-8-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 筑西下妻医療圏 153 13 191 579 49 723

結城市 29 4 52 561 77 1006 下妻市 24 2 30 553 46 692 筑西市 75 7 109 721 67 1048 桜川市 20 - - 465 - - 八千代町 5 - - 224 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)

筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)

古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 163 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患で 0と非常に低い状況にあります

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については30

分以内で病院に到達可能な人口カバー率が 50程度のものは僅かであり当該地域

における急を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-8-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 164 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率はほ

とんどの疾患で 5以下と非常に低く当該地域における急を要する疾病に対する

医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-8-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 165 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

筑西下妻構想区域は茨城県平均と比較し小児の外来医療回復期リハビリ

テーション分娩糖尿病の外来医療の医療提供体制についてはほぼ同等の水準と

なっていますががんの入院医療外来医療急性心筋梗塞の急性期医療2次救

急への対応体制については下回っており不足していますなお脳卒中の急性期

医療など表示のない指標がありますが出典のデータベースにデータが存在してい

ないためです

図表 4-8-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

020406080

100外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 筑西下妻

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 166 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

筑西下妻構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師

数はいずれも県全体を下回っています特に医師がかなり不足しています筑西

下妻構想区域の中では八千代町下妻市の医師数が極端に不足しています(人口

10 万人当たりの人数)

図表 4-8-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 筑西下妻医療圏 258 171 343 971 644 1292

結城市 65 32 69 1259 620 1336 下妻市 30 25 60 689 575 1379 筑西市 114 75 144 1086 715 1372 桜川市 43 29 57 996 671 1320 八千代町 6 10 13 270 449 584

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-8-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

筑西下妻医療圏 258 144 17 27 48 3 7 9 - 26 6 5 1 70 16 4 47 1 1 3 - 15 100 56 7 10 19 1 3 3 - 10 2 2 0 27 6 2 18 0 0 1 - 6

結 城 市 65 33 3 6 7 - - 2 - 5 2 - - 12 1 - 9 - - - - - 100 51 5 9 11 - - 3 - 8 3 - - 18 2 - 14 - - - - -

下 妻 市 30 19 - 1 7 1 - 1 - 2 1 1 1 10 - - 9 - - 1 - 5 100 63 - 3 23 3 - 3 - 7 3 3 3 33 - - 30 - - 3 - 17

筑 西 市 114 61 12 12 29 1 4 5 - 11 1 2 2 28 10 2 22 - - 1 - 6 100 54 11 11 25 1 4 4 - 10 1 2 2 25 9 2 19 - - 1 - 5

桜 川 市 43 27 1 7 5 1 3 1 - 8 - - - 18 5 2 6 - 1 1 - 3 100 63 2 16 12 2 7 2 - 19 - - - 42 12 5 14 - 2 2 - 7

八 千 代 町 6 4 1 1 - - - - - - 2 2 2 2 - - 1 1 - - - 1 100 67 17 17 - - - - - - 33 33 33 33 - - 17 17 - - - 17

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

筑西下妻医療圏 7 11 9 31 2 - 11 13 1 8 - 5 18 16 6 - - - - - 3 - 3 4 3 12 1 - 4 5 0 3 - 2 7 6 2 - - - - - 1 -

結 城 市 2 - 3 10 - - 2 3 1 3 - 4 1 3 1 - - - - - 2 - 3 - 5 15 - - 3 5 2 5 - 6 2 5 2 - - - - - 3 -

下 妻 市 1 3 - 7 - - 1 3 - 2 - - 4 3 1 - - - - - - - 3 10 - 23 - - 3 10 - 7 - - 13 10 3 - - - - - - -

筑 西 市 2 5 6 10 2 - 6 7 - 3 - 1 10 8 3 - - - - - 1 - 2 4 5 9 2 - 5 6 - 3 - 1 9 7 3 - - - - - 1 -

桜 川 市 2 2 - 3 - - 2 - - - - - 3 2 1 - - - - - - -

5 5 - 7 - - 5 - - - - - 7 5 2 - - - - - - -

八 千 代 町 - 1 - 1 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 17 - 17 - - - - - - - - - - - - - - - - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 167 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については全国平均茨城県の人数を共に下回っています准看護師数

は全国平均茨城県全体を上回っています

図表 4-8-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 12501 人日(高

度急性期 366 人日急性期 2307 人日回復期 3949 人日慢性期 5880 人

日)でしたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)

年には 14337 人日(高度急性期 424 人日急性期 2852 人日回復期 5155

人日慢性期 5907 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期はほぼ一定の割合です急性期回復期

の医療需要は平成 37(2025)年にかけて増加しその後漸減傾向を示します慢性

期の医療需要は平成 37(2025)年にかけて減少しその後漸増傾向を示します

図表 4-8-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 366 404 422 424 408 急性期 2307 2625 2802 2852 2759 回復期 3949 4635 5020 5155 4994 慢性期 5880 5082 5649 5907 5769

合 計 12501 12746 13893 14337 13930

高度急性期 29 32 30 30 29 急性期 185 206 202 199 198 回復期 316 364 361 360 359 慢性期 470 399 407 412 414

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

筑西下妻 86 36 1090 913 325 136 4123 3454

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 168 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内のつくば水戸土浦構想区域栃木県の県南県東構想区域から流入して

います

県内のつくば古河坂東水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出してい

ます

図表 4-8-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内外の他の構想区域からの流入はありません

県内のつくば水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出しています

図表 4-8-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628 1855 16057

(495) (4038) (11312) (743) (2270) (18858) 00 1413 329 8840 1344

(1689) (387) (10559) (1586)栃木県 00 00 00 00 215 00 00

(234)栃木県 00 00 00 00 00 00 898 699 00

(985) (824)11457

(13104)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県東

患者居住地

県 内

合 計

県南

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 (230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352 343 1279

(137) (641) (470) (457) (1705)00 00 00 187 695 143

(249) (927) (191)352

(470)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

合 計

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

- 169 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内外の他の構想区域からの流入はありません

県内のつくば古河坂東水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出してい

ます

図表 4-8-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の他の構想区域からの流入はありませんが栃木県の県南構想区域からの流

入がみられます

県内のつくば古河坂東水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出してい

ますなお栃木県の県南構想区域については流入患者数(363 人日)と流

出患者数(736 人日)の差引で流出患者が過多となっています

図表 4-8-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

8137 306 521 201 00 (10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 (407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237 00

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 776 4829

(209) (1589) (3038) (360) (995) (6191)00 00 00 492 126 3659 358

(631) (162) (4692) (459)2370

(3038)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 (346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223 736 6136

(150) (1301) (4302) (248) (817) (6817)00 00 00 466 203 2714 843

(518) (225) (3016) (936)00 00 00 00 00 00 00 363 265 00

(403) (294)4235

(4705)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

- 170 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内のつくば水戸土浦構想区域栃木県の県南県東構想区域からの流入が

みられます

県内のつくば古河坂東構想区域に流出していますが県外への流出はありません

図表 4-8-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域へ

流出しています流入先としてはつくば構想区域が多くなっています

図表 4-8-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 1976 1616 362 00 -1616在宅医療等 217 118 106 00 -118慢性期 00 00 00 00 00回復期 638 498 150 00 -498急性期 773 674 106 00 -674高度急性期 348 326 00 00 -326

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5栃木県 0904県東 00 栃木県 0904県東 00

茨城県 0809古河坂東 107 茨城県 0806つくば 00茨城県 0801水戸 119 茨城県 0809古河坂東 00栃木県 0905県南 553 茨城県 0801水戸 00茨城県 0806つくば 706 栃木県 0905県南 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125 3813

(507) (3502) (136) (4145) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)00 00 00 00 00 00 215 00

(234)00 00 00 00 00 00 00 535 137

(581) (149)4500

(4891)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

栃木県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県東

県南

- 171 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域へ流出しています流出先としてはつくば

構想区域が多くなっています

図表 4-8-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はありますが患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-8-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)

なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 742 191 379 00 -191在宅医療等 108 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 269 00 192 00 00急性期 366 191 187 00 -191高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0806つくば 00

茨城県 0801水戸 00 茨城県 0801水戸 00栃木県 0905県南 00 宮城県 0403仙台 00茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0809古河坂東 00茨城県 0806つくば 147 栃木県 0905県南 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 栃木県 0901県北 00

茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0809古河坂東 00茨城県 0801水戸 00 東京都 1306区東北部 00栃木県 0905県南 00 神奈川県 1401横浜北部 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0801水戸 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

- 172 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの推計をみると平成 37(2025)年の必要病床数のうち高

度急性期(54 床)急性期(337 床)回復期(515 床)の合計は 906 床となり現

在の一般病床 1276 床のうち370 床の減床が推計されますまた慢性期につい

ては452 床の減床が推計されます

ただし新たに設置される(仮称)新中核病院及びさくらがわ地域医療センター

の整備により急性期回復期慢性期の医療需要について栃木県への患者の流出

に歯止めがかかることが予想されるため必要病床数の推計には栃木県との調整結果

を踏まえる必要があります

図表 4-8-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に

居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)

(①を基に病床利用率等により算出され

る病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1453 404 404 54 (一般)

急 性 期 5101 2625 2625 337 1276

回 復 期 6442 4635 4635 515

慢 性 期 4147 5082 5082 552 (療養)1004

合 計 17143 12746 12746 1458 2280 1308

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-8-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に

居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)

(①を基に病床利用率等により算出され

る病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1453 404 1453 194 (一般)

急 性 期 5101 2625 5101 654 1276

回 復 期 6442 4635 6442 716

慢 性 期 4147 5082 4147 451 (療養)1004

合 計 17143 12746 17143 2015 2280 1308

図表 4-8-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

9 850 231 962 187 2239

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 173 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年から

平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

筑西下妻構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1457 床となった

後平成 47(2035)年にピーク(1637 床)に達します

図表 4-8-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1308 療養病床

1004

一般病床

1276

588 639 552 614 642 627

395 438

515 558 573 555

231

296 336

359 366 354

36

49 54

56 56 54

-

1000

2000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1250人日

1422床 1457床

1587床1637床

1590床

2280床

在宅医療等

2310人日

在宅医療等

2310人日

在宅医療等

2944人日

在宅医療等

3328人日

在宅医療等

3518人日 在宅医療等

3422人日

- 174 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

筑西下妻については現状の 1274の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1218の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1314の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると577 人日の不足分が生じます

図表 4-8-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 175 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

一般病床の医療資源の水準が低いこともあり高度急性期及び急性期については

他の構想区域からの流入は少なくつくばや水戸構想区域への流出傾向にあります

(図表 4-8-144-8-15)

【医療提供体制】

医療提供体制についてみるとがんの入院医療外来医療急性心筋梗塞の急性

期医療2次救急への対応体制は不足しています(図表 4-8-8)

一般病床の医療資源水準が低いことから高度急性期及び急性期については県

内外の周辺区域との連携が必要です

建設予定の(仮称)新中核病院が開設する平成 30 年 10 月以降は受療動向の変

化に応じた機能別必要病床数の見直しを行う必要があります

人口 10 万人当たりの医療従事者(医師歯科医師薬剤師)数は県平均を下

回っています特に医師がかなり不足しています特に八千代町下妻市の不足が

顕著です(図表 4-8-9)現在も医療従事者が不足している状況でありますが今後

はさらに人口減少に伴い 30 代~50 代の就労年齢層の人口が高齢者人口に比し

て増えない状況が予想されます需要が増大する後期高齢者のケアニーズを支える

若年層の人材確保及び育成が必要となっています

【医療需要】

平成 37(2025)年の医療需要をみると回復期が現状の 4倍程度必要となり不足

が生じる回復期病床の確保が必要となっています(図表 4-8-16)

平成 37(2025)年の在宅医療需要は現在の1274の供給が必要と推計されていま

す増加する需要と不足する供給にどのように対応すべきか検討していく必要があ

ります

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

将来の医療ニーズに対応した医療提供体制を構築します(急性期病床を回復期病

床に転換します)

今後の医療ニーズの増加や変化に対応するには患者の状態に見合った病床で

より良質な医療サービスを提供できる体制を構築する必要があります

平成 37(2025)年には人口の高齢化に伴い回復期機能を持つ病床が不足すると考

えられることから急性期機能の病床を回復期に移行することについて検討する必

要があります

- 176 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

また将来筑西桜川地域において(仮称)新中核病院及びさくらがわ地域医

療センターが開設されるなど医療提供体制に変化が生じた場合は必要病床数に

ついて再検討します

他構想区域と連携した医療提供体制(高度急性期及び急性期機能の医療提供体制について)

高度急性期及び急性期機能の医療提供体制については周辺構想区域と連携して

いく必要があります

がんの入院医療外来医療急性心筋梗塞の急性期医療2 次救急への対応体制

を充実していきます

【在宅医療等の充実】

各医療介護関係機関や多職種間の連携体制を構築します

在宅医療の需要増大に対応するために在宅医療介護を支える多職種の人材育

成医療機関と多職種間の連携体制の構築などの取り組みが必要です

管内各市それぞれの事情に応じた地域包括ケアシステムを構築します

現在各市が取り組んでいる健康づくり介護予防及び住み慣れた地域で最期

まで過ごすことができる地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みとまちづ

くり施策との調和を図りながら在宅医療等の充実を図る必要があります

【医療従事者等の養成確保】

医療介護従事者の確保に努めます

看護職介護職確保のための教育研修事業や退職者有資格者等の人材の掘り起

こし等の活用を図る必要があります

医療介護と住宅施策を連動した地域包括ケアシステムの構築などについて検討

していく必要があります

- 177 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町は古河市坂東市五霞町境町になります

平成 37(2025)年には総人口は 210661 人で平成 27(2015)年時点と比較して

16639 人減少します

一方で65 歳以上人口は 66373 人で同 7399 人増加します75 歳以上人口は

36382 人で同 9966 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークに減少傾向になりますまた75 歳以

上人口は平成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのた

め医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備

する必要があります

図表 4-9-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-9-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-9-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

227300 219687 210661 200505 189389 177607

28173 24993 22316 20091 18533 17286

61175 56332 51878 47912 43567 39244

78978 73553 70094 66861 62650 56338

58974 64809 66373 65641 64639 64739

(再掲)75歳以上 26416 30322 36382 39837 39591 37746

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 967 927 882 833 781

1000 887 792 713 658 614

1000 921 848 783 712 642

1000 931 888 847 793 713

1000 1099 1125 1113 1096 1098

(再掲)75歳以上 1000 1148 1377 1508 1499 1429

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

古河坂東

- 178 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

古河坂東構想区域は人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)DPC 算定病床

は県内でほぼ中間の水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内で最も低い水準にあ

ります

図表 4-9-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

古河坂東構想区域には 116 の一般診療所がありその病床数は 155 です

図表 4-9-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 古河坂東構想区域 116 12 155 510 53 682

古河市 74 7 83 531 50 595 坂東市 27 4 62 499 74 1145 五霞町 4 - - 447 - - 境町 11 1 10 444 40 403 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)

古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 179 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患について 40~50前後となっていますただし「03001x 頭

頸部悪性腫瘍」など一部の傷病のように15分以内の人口カバー率が 0にとどま

っているものもみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010030 末破裂脳動脈瘤」「010050 非外傷性硬膜下血腫」「010070 脳血管障害(そ

の他)」を除いて 30 分以内で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 60~80程度で

あり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-9-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 180 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率はほ

とんどの疾患で 0と非常に低くなっています特に発症後早期に治療を開始す

ることが望ましい「120140 流産」では 30 分以内の人口カバー率が 0「120170 早

産切迫早産」や「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」では 40

程度にとどまっており当該地域における急を要する疾病に対する医療提供体制を

検討する必要があります

図表 4-9-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 181 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

古河坂東構想区域は3 次救急への対応体制は全国平均茨城県平均を大き

く上回っており充実していますハイリスク分娩の対応体制脳卒中の急性期医

療については全国平均茨城県平均を大きく下回っておりかなり不足していま

すその他医療機能については全国平均茨城県平均とほぼ同様の水準でありま

すなお回復期リハビリテーションについては出典のデータベースにデータが

存在していないため非表示としています

図表 4-9-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

0

50

100

150

200外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 古河坂東

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 182 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

古河坂東構想区域における人口 10 万人当たりの医師数薬剤師数はいずれ

も県全体を下回っています歯科医師数については県全体を上回っています

古河坂東構想区域の中では五霞町の医師数歯科医師数薬剤師数がいずれ

も少なくなっています境町の医師数が多くなっています(いずれも人口 10 万人

当たりの人数)

図表 4-9-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 古河坂東構想区域 291 169 300 1267 736 1306

古河市 180 117 207 1275 829 1466

坂東市 40 32 49 730 584 895 五霞町 2 3 3 224 335 335 境町 69 17 41 2783 686 1653

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-9-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

古河坂東医療圏 291 98 10 25 31 9 8 3 - 15 3 4 - 43 22 3 54 3 3 4 1 7 100 34 3 9 11 3 3 1 - 5 1 1 - 15 8 1 19 1 1 1 0 2

古 河 市 180 63 2 13 18 7 6 3 - 10 3 3 3 19 14 3 35 2 - 3 1 4 100 35 1 7 10 4 3 2 - 6 2 2 2 11 8 2 19 1 - 2 1 2

坂 東 市 40 23 3 5 7 - 2 - - 4 - 1 1 12 8 - 9 - - 1 - 2 100 58 8 13 18 - 5 - - 10 - 3 3 30 20 - 23 - - 3 - 5

五 霞 町 2 2 - 1 1 - - - - - - - - 1 - - - - - - - - 100 100 - 50 50 - - - - - - - - 50 - - - - - - - -

境 町 69 10 5 6 5 2 - - - 1 - - - 11 - - 10 1 3 - - 1 100 14 7 9 7 3 - - - 1 - - - 16 - - 14 1 4 - - 1153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

古河坂東医療圏 6 6 15 35 2 - 19 10 - 12 - 2 14 4 3 - - 2 8 1 6 - 2 2 5 12 1 - 7 3 - 4 - 1 5 1 1 - - 1 3 0 2 -

古 河 市 3 4 8 21 1 - 13 9 - 6 - 1 8 2 3 - - - 3 - 5 - 2 2 4 12 1 - 7 5 - 3 - 1 4 1 2 - - - 2 - 3 -

坂 東 市 1 - 1 6 - - 3 1 - - - 1 2 1 - - - - 1 1 1 - 3 - 3 15 - - 8 3 - - - 3 5 3 - - - - 3 3 3 -

五 霞 町 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

境 町 2 2 6 8 1 - 3 - - 6 - - 4 1 - - - 2 4 - - - 3 3 9 12 1 - 4 - - 9 - - 6 1 - - - 3 6 - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 183 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については全国平均茨城県の人数を共に下回っています准看護師数

は全国平均茨城県全体を上回っています

図表 4-9-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 10371 人日(高

度急性期 876 人日急性期 4175 人日回復期 3066 人日慢性期 2254 人日)

であったが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)年に

は 13147 人日(高度急性期 1001 人日急性期 5380 人日回復期 4062 人

日慢性期 2704 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期慢性期の医療需要が漸減傾向にあるの

に対して急性期回復期は漸増傾向となっています

図表 4-9-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 876 992 1014 1001 966 急性期 4175 5018 5334 5380 5204 回復期 3066 3773 4027 4062 3928 慢性期 2254 2523 2683 2704 2605

合 計 10371 12306 13058 13147 12702

高度急性期 84 81 78 76 76 急性期 403 408 409 409 410 回復期 296 307 308 309 309 慢性期 217 205 205 206 205

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

古河坂東 76 31 1179 765 334 136 5187 3366

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 184 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の筑西下妻つくば構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想

区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎構想区域栃木県の県南構想区域埼玉県の利根構

想区域に流出しています

図表 4-9-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内外の他の構想区域からの流入はありません

県内のつくば構想区域栃木県の県南構想区域に流出しています

図表 4-9-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県 埼玉県

水戸 日立常陸太田ひたちなか

鹿行 土浦 つくば取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

県南 利根

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 00(983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104 00

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628 1855

(495) (4038) (11312) (743) (2270) 00 1413 329 8840 1344 422 12348

(1689) (387) (10559) (1586) (487) (14708)栃木県 00 00 00 00 00 00 898 699 00 00

(985) (824)埼玉県 00 00 00 00 00 924 00 00

(1098)11200

(13343)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

取手竜ケ崎

古河坂東

筑西下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

患者居住地

県 内

合 計

県南

利根

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 (230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352 343

(137) (641) (470) (457)(00) 00 00 187 695 143 1025

(249) (927) (191) (1367)695

(927)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

合 計

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

- 185 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の筑西下妻構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想区域から

流入しています 県内のつくば取手竜ケ崎構想区域栃木県の県南構想区域埼玉県の利根構

想区域に流出しています

図表 4-9-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の筑西下妻構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想区域から

流入しています 県内のつくば取手竜ケ崎構想区域栃木県の県南構想区域埼玉県の利根構

想区域に流出しています

図表 4-9-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県 埼玉県

水戸 日立常陸太田ひたちなか

鹿行 土浦 つくば取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

県南 利根

8137 306 521 201 00 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381 00

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237 00 00

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 776 00

(209) (1589) (3038) (360) (995)(00) 00 00 492 126 3659 358 130 4766

(631) (162) (4692) (459) (167) (6110)栃木県 00 00 00 00 00 00 00 297 00 00

(381)埼玉県 00 00 00 00 00 00 440 00 00

(564)4677

(5996)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

利根

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県 埼玉県

水戸 日立常陸太田ひたちなか

鹿行 土浦 つくば取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

県南 利根

9345 623 684 174 00(10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671 00

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 00

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00 00 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223 736 00

(150) (1301) (4302) (248) (817)(00) 00 00 466 203 2714 843 110 4336

(518) (225) (3016) (936) (122) (4818)00 00 00 00 00 00 00 363 265 00 00

(403) (294)00 00 00 00 00 00 00 328 00 00

(365)3530

(3922)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

埼玉県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

利根

- 186 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の筑西下妻つくば構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想

区域から流入しています

県内のつくば構想区域埼玉県の利根構想区域に流出しています

図表 4-9-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

へ流出しています流出先としてはつくば構想区域が多くなっています

図表 4-9-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 574 255 459 141 -114急性期 707 331 544 168 -163高度急性期 253 142 161 00 -142

計 1758 728 1368 309 -419在宅医療等 225 00 204 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

栃木県 0905県南 199 茨城県 0808筑西下妻 107茨城県 0806つくば 308 栃木県 0905県南 138都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 群馬県 1010太田館林 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0806つくば 00千葉県 1203東葛北部 00 埼玉県 1108利根 106

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

埼玉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東利根

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 00(2899) (529)

908 415 3768 00 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771 182 2221

(291) (1925) (198) (2414)00 00 00 00 00 00 00 535 137 00

(581) (149) 00 00 00 00 00 00 155 00

(169)2298

(2498)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

埼玉県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

利根

- 187 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域から流入しています

図表 4-9-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-9-20 患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 250 00 284 00 00急性期 344 00 389 117 117高度急性期 00 00 00 00 00

計 696 00 798 117 117在宅医療等 102 00 125 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

栃木県 0905県南 00 埼玉県 1108利根 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0808筑西下妻 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1203東葛北部 00 東京都 1306区東北部 00埼玉県 1108利根 00 千葉県 1203東葛北部 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 栃木県 0905県南 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

埼玉県 1108利根 00 茨城県 0808筑西下妻 00茨城県 0806つくば 00 埼玉県 1108利根 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1203東葛北部 00 群馬県 1010太田館林 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 千葉県 1203東葛北部 00栃木県 0905県南 00 栃木県 0905県南 00

- 188 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1195 床に対し現在の一般病床 1447 床が上回っており充

足しています慢性期については医療機関所在地ベースの必要病床数 274 床に対し

現在の許可病床数 252 床と不足しています

図表 4-9-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと仮定した場合の他

の構想区域に所在する医療機関により供給される量を

増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏まえ他の構想区域に

所在する医療機関により供給される量を増減したもの

(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を

基に病床利用率等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1223 992 992 133 (一般)

急 性 期 5118 5018 5018 643 1447

回 復 期 4750 3773 3773 419

慢 性 期 2711 2523 2523 274 (療養)252

合 計 13802 12306 12306 1469 1699 1234

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-9-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構

想区域に居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1223 992 1223 163 (一般)

急 性 期 5118 5018 5118 656 1447

回 復 期 4750 3773 4750 528

慢 性 期 2711 2523 2711 295 (療養)252

合 計 13802 12306 13802 1642 1699 1234

図表 4-9-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

38 1106 172 299 34 1649

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 189 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年から

平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

古河坂東構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1469 床となった

後平成 47(2035)年にピーク(1568 床)に達します

図表 4-9-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1234

療養病床

252

一般病床

1447

225 274 274 292 294 283

307 341 419 447 451 437

417

535

643 684 690 667

88

117

133 135 133

129

-

1000

2000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1037人日

1267床

1469床1558床 1568床

1516床

1699床

在宅医療等

1648人日

在宅医療等

1648人日

在宅医療等

2225人日

在宅医療等

2542人日

在宅医療等

2663人日 在宅医療等

2585人日

- 190 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

現状の 1350の在宅医療等の供給が必要となりますそのうち訪問診療につ

いては現状の 1369の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1333の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると357 人日の不足分が生じます

図表 4-9-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 191 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

患者の流出入については当構想区域からつくば栃木県の県南への流出筑西

下妻栃木県の県南埼玉の利根から当構想区域への流入が大きくなっています(図

表 4-9-13~20)

【医療提供体制】

3 次救急病院があるため3次救急への対応体制は充実していますがハイリス

ク分娩体制脳卒中の急性期医療については対応体制がかなり不足しています(図

表 4-9-8)

人口 10 万人当たりの医師数薬剤師数看護師数が県全体を下回っています(図

表 4-9-9~11)

【医療需要】

必要病床数は平成 37(2025)年に 1469 床となった後平成 47(2035)年にピー

ク(1568 床)に達します(図表 4-9-24)

平成 37(2025)年の医療機関所在地ベースの必要病床数に対し平成 27(2015)年

の病床数(病床機能報告)は高度急性期は 95 床回復期は 247 床不足します

それに対し急性期は463床慢性期は25床の過剰となります(図表4-9-214-9-23)

平成 25(2013)年 10 月現在の許可病床数 1699 床に対し平成 37(2025)年の医療

機関所在地ベースの必要病床数は 1469 床であり230 床の過剰となります(図表

4-9-21)

平成 37(2025)年における在宅医療等の必要量は平成 25(2013)年と比較すると

1350(1648 人日rarr2225 人日)うち訪問診療 1369(770 人日rarr1054 人

日)と推計されます(図表 4-9-25)

現在在宅療養支援診療所が 12 診療所在宅療養支援歯科診療所が 5 歯科診療

所訪問看護ステーションが 9 ヶ所ありますが在宅療養支援病院はありません

在宅医療介護を支える人材については開業医の高齢化の課題訪問スタッフ(医

師歯科 医師看護師薬剤師等)の人材育成等の課題があります

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

三次救急も含めた地域の住民に対する医療の提供体制の充実を継続して進める

とともに高度急性期病床の不足についてはつくば構想区域栃木県の県南構想

区域等と共に広域的に対応してまいります

- 192 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

ハイリスク分娩への対応を円滑に行うため関係者間で平時より情報共有が行え

る協力体制の構築に努めてまいります

病床の運用状況をもとに急性期病床から回復期病床への転換を図ります

【在宅医療等の充実】

在宅医療推進協議会等の開催により在宅医療に係る多職種の連携を深めてまい

ります

在宅療養支援病院の設置届出の促進等により在宅医療を担う診療所等を後方支

援する体制の構築を推進します

【医療従事者等の養成確保】

医師については奨学金制度等の活用により地域で働く医師を確保しまた看

護師については看護職員確保対策事業等により潜在する未就業者看護職員の再就

業を促進します

- 193 -

<参考資料>

〇 茨城県地域医療構想策定の経過

1 全体会議開催状況

日 程 内 容

平成27年5月26日 茨城県医療審議会

地域医療構想の概要

地域医療構想調整会議の設置方法について

スケジュールの確認

平成27年7月30日

茨城県地域医療構想調整会議

地域医療構想の概要

地域医療構想の策定プロセス

平成26年度病床機能報告集計結果

地域医療構想策定支援ツールの登載データと推計方法

2025年の医療需要推計

構想区域別地域医療構想調整会議開催状況

平成27年12月25日 茨城県地域医療構想調整会議

構想区域別地域医療構想調整会議の開催状況

必要病床数推計の都道府県間調整方法

県内構想区域間調整方法

茨城県地域医療構想の骨子(案)

地域医療構想策定スケジュール(案)

平成28年2月15日 茨城県医療審議会

地域医療構想の策定状況

平成28年5月19日 茨城県地域医療構想調整会議

地域医療構想スケジュール(案)

構想区域別地域医療構想素案策定に係る主な意見

茨城県地域医療構想(素案)の概要

茨城県地域医療構想(素案)

平成28年8月8日 茨城県医療審議会(茨城県地域医療構想調整会議合同開催)

茨城県地域医療構想(素案)

平成28年9月9日

~10月8日

パブリックコメントの実施

県民からの意見募集

平成28年11月14日 茨城県医療審議会(茨城県地域医療構想調整会議合同開催)

茨城県地域医療構想の策定についての諮問rarr答申

- 194 -

2 構想区域別「地域医療構想調整会議」開催状況

構想区域 開催日

水戸 平成27年11月9日

平成28年2月8日(合同会議水戸常陸太田ひたちなか鹿行)5月12日

10月27日

日立 平成27年10月30日

平成28年2月16日3月18日(WG)5月11日7月21日

10月25日

常陸太田ひたちなか 平成27年11月20日

平成28年2月8日(合同会議水戸常陸太田ひたちなか鹿行)

5月17日(WG)7月25日10月24日

鹿行

平成27年8月6日11月18日(部会)

平成28年1月19日(部会)2月8日(合同会議水戸常陸太田ひたち

なか鹿行)2月24日7月27日

土浦 平成27年11月19日

平成28年1月25日(WG)4月22日(WG)7月7日(WG)

9月16日(WG)10月12日

つくば 平成27年12月14日

平成28年1月21日(WG)3月22日10月24日

取手竜ケ崎 平成27年10月30日

平成28年1月29日(WG)5月13日8月30日(WG)

9月27日(WG)10月11日

筑西下妻 平成27年10月6日11月17日(WG)

平成28年2月17日10月19日

古河坂東 平成27年9月3日12月17日(WG)

平成28年2月4日(WG)2月25日10月27日

- 195 -

茨城県医療審議会委員名簿(H281114現在)(五十音順)

役  職  名 氏名 摘要

茨城県看護協会 会長  相 川 三保子

茨城県医師会 副会長 石 渡   勇

茨城県産婦人科医会 理事 石 渡 千恵子

茨城県国民健康保険団体連合会 理事長  稲 葉 本 治

茨城県議会議員 海 野   透

弁護士 亀 田 哲 也

茨城県消費者団体連絡会 会長 川 上 ヒロ子

茨城県労働者福祉協議会 専務理事 日下部 好 美

茨城県医師会有床診療所部会 部会長 小 松   満 専門委員

茨城県消防長会 会長 清 水   修

茨城県医療法人協会 会長  鈴 木 邦 彦

茨城県心身障害者福祉協会 会長 住 田 福 祉

茨城県精神科病院協会 会長  高 沢   彰

茨城県女性団体連盟 会長 田 山 知賀子

茨城県水戸保健所 所長 土 井 幹 雄 専門委員

全国健康保険協会茨城支部 支部長 德 宿    彰 専門委員

茨城県市長会 会長  豊 田   稔

きぬ医師会病院 院長 中 川 邦 夫 専門委員

茨城県訪問介護協議会 顧問 中 野 幸 子

県西総合病院 院長 中 原 智 子

茨城県薬剤師会 会長  根 本 清 美

総合病院土浦協同病院 名誉院長 藤 原 秀 臣 

茨城県栄養士会 会長 政 安 静 子 

常陽地域研究センター 理事長 増 山   弘 専門委員

筑波大学副学長附属病院長  松 村   明

水戸済生会総合病院 院長 村 田   実 専門委員

茨城県社会福祉協議会 副会長 森 戸 久 雄

茨城県歯科医師会 会長 森 永 和 男 会長代理

茨城県医師会 会長 諸 岡 信 裕 会長

ひたち医療センター 院長 安 本 和 正 専門委員

国立病院機構水戸医療センター 院長 山 口 高 史

健康保険組合連合会茨城連合会 会長 横 地 裕 昭

茨城県立中央病院 院長 吉 川 裕 之 専門委員

筑波大学教授 我 妻 ゆき子

- 196 -

     (茨城県保健医療計画部会)

(五十音順)

役   職  名 氏  名 摘要

茨城県看護協会 会長  相 川 三保子

茨城県国民健康保険団体連合会 理事長  稲 葉 本 治

茨城県議会議員 海 野   透

茨城県消費者団体連絡会 会長 川 上 ヒロ子

茨城県労働者福祉協議会 専務理事 日下部 好 美

茨城県医師会有床診療所部会 部会長 小 松   満 専門委員

茨城県消防長会 会長 清 水   修

茨城県医療法人協会 会長  鈴 木 邦 彦

茨城県水戸保健所 所長 土 井 幹 雄 専門委員

全国健康保険協会茨城支部 支部長 德 宿    彰 専門委員

茨城県市長会 会長  豊 田   稔

きぬ医師会病院 院長 中 川 邦 夫 専門委員

茨城県薬剤師会 会長  根 本 清 美

茨城県厚生農業協同組合連合会参与 兼土浦協同病院名誉院長

 藤 原 秀 臣

常陽地域研究センター 理事長 増 山   弘 専門委員

筑波大学副学長附属病院長  松 村   明

水戸済生会総合病院 院長 村 田   実 専門委員

茨城県社会福祉協議会 副会長 森 戸 久 雄

茨城県歯科医師会 会長 森 永 和 男 部会長代理

茨城県医師会 会長 茨城県病院協会 会長(兼務)

 諸 岡 信 裕 部会長

ひたち医療センター 院長 安 本 和 正 専門委員

健康保険組合連合会茨城連合会 会長 横 地 裕 昭

茨城県立中央病院 院長 吉 川 裕 之 専門委員

茨城県地域医療構想調整会議委員名簿(H281114現在)

- 197 -

氏 名 役  職 氏 名 役  職 氏 名 役  職

原   毅 水戸市医師会長 根本 義勝 常陸太田市医師会長 星野 寿男 日立市医師会長

常井  実 笠間市医師会長 及川  舜 ひたちなか市医師会長 横倉 稔明 多賀医師会長

會澤  治 県央医師会長 小野瀬 好良 那珂医師会長

櫻山 拓雄 水郡医師会長

歯科医師会 猿田 範雄 水戸市歯科医師会長 小林 克男 珂北歯科医師会長 間宮 髙弘 日立歯科医師会長

奥田  猛 水戸薬剤師会長 日座  崇 常陸太田薬剤師会長 鈴木 勝俊 日立薬剤師会長

大髙 達也 高萩薬剤師会長

看護協会 白川 洋子 茨城県看護協専務理事 小室 万左子 常陸太田ひたちなか地区理事 服部 とみ子 日立地区理事

病院協会 諸岡 信裕 茨城県病院協会会長(小川南病院 院長) 藤原 眞澄茨城県病院協会 (久保田病院 院長)

矢ヶ崎 千良 日立おおみか病院長

德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長 德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長 德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長

保立 武憲 水戸市社会福祉協議会長 黒羽根 弘一 社会福祉法人東海村社会福祉協議会長 内山 茂身 日立市社会福祉協議会 常務理事

木村 都央 茨城県老人福祉施設協議会理事 茂垣 きよ江 特別養護老人ホームみのり園 施設長 石川 達也 田尻ヶ丘ヘルシーケア施設長

中村 和江 水戸保健所管内食生活改善推進協議会長 矢越 一枝 常陸太田市母子寡婦福祉会長 井上 充宏 日立市連合民生委員児童委員協議会長

高橋 靖 水戸市長 本間 源基 ひたちなか市長 小川 春樹 日立市長

小谷 隆亮 大洗町長 三次 真一郎 常陸大宮市長 小田木 真代 高萩市長

豊田 稔 北茨城市長

土井 幹雄 水戸保健所長兼常陸大宮保健所長 入江 ふじこ ひたちなか保健所長兼日立保健所長 入江 ふじこ 日立保健所長兼ひたちなか保健所長

土井 幹雄 常陸大宮保健所長兼水戸保健所長

村田 実 水戸済生会総合病院長 河野 幹彦 常陸大宮済生会病院長 奥村 稔 (株)日立製作所日立総合病院長

山口 高史 水戸医療センター院長 齋藤 武文 茨城東病院長 高橋 良延 県北医療センター高萩協同病院長

満川 元一 水戸赤十字病院長 荷見 源成 西山堂病院長 植草 義史 北茨城市民病院長

渡邊 宗章 総合病院水戸協同病院長 永井 庸次 ひたちなか総合病院長 安本 和正 ひたち医療センター院長

吉川 裕之 茨城県立中央病院長 大山  祥 大山病院長 瀧 慶治 瀧病院長

小林 博雄 石岡循環器科脳神経外科病院長 鈴木 邦彦 志村大宮病院長 長南 達也 日鉱記念病院理事長

家田 俊也 大洗海岸病院長 小豆畑 丈夫 小豆畑病院長 岡部 慎一 聖麗メモリアル病院長

大場 正二 大場内科クリニック院長

土田 博光 水戸病院長

畑山  徹 水戸ブレインハートセンター院長

清水  修 水戸市消防本部消防長 木村 政美 常陸大宮市消防本部消防長 林 一美 日立市消防本部消防長

大学 前野 哲博 筑波大学医学医療系地域医療教育学教授

区 分

市町村

医療関係団体

医師会

日立

消防

住民代表

保健所

基幹病院

学識経験者

構想区域

保険者

福祉関係団体

介護事業者

薬剤師会

構想区域別「地域医療構想調整会議」委員名簿(H281030現在)

水戸 常陸太田ひたちなか

- 198 -

歯科医師会

看護協会

病院協会

大学

区 分

市町村

医療関係団体

医師会

消防

住民代表

保健所

基幹病院

学識経験者

構想区域

保険者

福祉関係団体

介護事業者

薬剤師会

氏 名 役  職 氏 名 役  職 氏 名 役  職

横田 廣夫 鹿島医師会長 川島 房宣 土浦市医師会長 飯岡 幸夫 つくば市医師会長

飯島 福生 水郷医師会長 柏木 史彦 石岡市医師会長 中川 邦夫 きぬ医師会長

荒野 実 鹿行歯科医師会長 荻野 義重 土浦石岡歯科医師会長 松隈 博通 つくば地区歯科医師会長

飯塚 弘 潮来薬剤師会会長 金澤 幸江 土浦薬剤師会長 武田 典子 つくば薬剤師会会長

沢畠 恭子 鹿行地区理事 疋田 富美江 土浦地区理事 倉持 トモ つくば地区理事

高須 伸克 高須病院長 仲田 敏明 八郷整形外科内科病院長 廣井 信 水海道さくら病院長

德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長 名田部 隆 筑波銀行 健康保険組合 常務理事 角田 政美 カスミ健康保険組合常務理事

高安 俊昭 神栖市社会福祉協議会常務理事 坪井 透 かすみがうら市社会福祉協議会 会長 石川 進 つくば市社会福祉協議会副会長

飯田 武宏 行方市介護支援専門員連絡協議会長 酒井 一彦 社会福祉法人愛信会 理事  松崎 栄 特別養護老人ホーム「美健荘」施設長

木村 和利 鉾田市区長会会長 田口 長八郎 土浦市地区長連合会会長 江戸 俊美 つくば市区会連合会会長

鈴木 周也 行方市長 中川 清 土浦市長 市原 健一 つくば市長

鬼沢 保平 鉾田市長 今泉 文彦 石岡市長 片庭 正雄 つくばみらい市長

錦織 孝一 鹿嶋市長 神達 岳志 常総市長

原 浩道 潮来市長

保立 一男 神栖市長

石田 久美子 潮来保健所長兼鉾田保健所長 緒方 剛 土浦保健所長兼竜ケ崎保健所長 本多 めぐみ つくば保健所長兼常総保健所長

清水 純一 土浦協同病院なめがた地域医療センター長家坂 義人 総合病院土浦協同病院長 松村 明 筑波大学付属病院長

高﨑 秀明 神栖済生会病院長 鈴木 祥司 霞ヶ浦医療センター院長 軸屋 智昭 筑波メディカルセンター病院長

神尾 政彦 鹿島病院理事長 平塚 進 医療法人社団青洲会理事長(神立病院) 原田 繁 筑波学園病院長

鈴木 善作 白十字総合病院長 吉野 淨 石岡第一病院長 宮原 研一 水海道西部病院長

山口 邦雄 鹿島労災病院長 塚田 篤郎 県南病院長 青柳 啓之 つくば双愛病院長

小山 典宏 小山記念病院理事長 幕内 幹男 山王台病院長 長澤 俊郎 筑波記念病院長

瀧田 泰彦 丸山荘病院長 桜井 一男 筑波病院理事長

飯塚 祥裕 鹿行広域事務組合消防本部消防長 宇都野 和司 土浦市消防本部消防長 大山 裕幸 つくば市消防本部消防長

沼田 文彦 鹿島地方事務組合消防本部消防長

土浦鹿行 つくば

- 199 -

歯科医師会

看護協会

病院協会

大学

区 分

市町村

医療関係団体

医師会

消防

住民代表

保健所

基幹病院

学識経験者

構想区域

保険者

福祉関係団体

介護事業者

薬剤師会

氏 名 役  職 氏 名 役  職 氏 名 役  職

池田 八郎 竜ケ崎市牛久市医師会長 落合 聖二 真壁医師会長 太田 正 古河市医師会長

真壁 文敏 取手市医師会長 大木 準 結城市医師会副会長 芝田 佳三 猿島郡医師会長

宮本 二郎 稲敷医師会長 許斐 康司 きぬ医師会坂東支部長

飯塚 秀人 茨城県南歯科医師会長 青木 秀史 県西歯科医師会長 橋本 正一 茨城西南歯科医師会長

関根 英市 龍ケ崎薬剤師会長 藤井 宗一 筑西薬剤師会長 高橋 真吾 古河薬剤師会長

板倉 紀子 取手竜ケ崎地区理事 伊澤 清美 筑西下妻地区理事 宮本 留美子 古河坂東地区理事

城賀本 満登 総合守谷第一病院長 (大木 準)再掲 結城病院長

吉田 宜浩 龍ケ崎市役所 保険年金課長 鈴木 利正 筑西市医療保険課 参事兼課長 青木 秀夫 古河市役所国保年金課長

岡見 清 牛久市社会福祉協議会 事務局長 田中 秀樹筑西市社会福祉協議会常務理事事務局長

宇都木 征一 古河市社会福祉協議会長

栁林 順一 特別養護老人ホーム 龍ケ岡施設長 小野 哲生 介護老人保健施設「梨花苑」施設長 高橋 勝則 介護老人保健施設平成園施設長

内藤 義彦 取手市民生委員児童委員協議会長 大関 隆司 桜川市区長会連合会長 森川 玲子 古河くらしの会長

中山 一生 龍ケ崎市長 須藤  茂 筑西市長 菅谷 憲一郎 古河市長

会田 真一 守谷市長 稲葉 本治 下妻市長

緒方 剛 竜ケ崎保健所長兼土浦保健所長 茂手木 甲壽夫 筑西保健所長兼古河保健所長 茂手木 甲壽夫 古河保健所長兼筑西保健所長

新谷 周三 JAとりで総合医療センター 院長 白石 裕比湖 城西病院長 加藤 奨一 友愛記念病院長

海老原 次男龍ケ崎済生会病院長 中原 昇 協和中央病院長 木根淵 光夫 木根淵外科胃腸科病院長

小林 正貴 東京医科大学茨城医療センター 院長 中原 智子 県西総合病院長 亀﨑 髙夫 茨城西南医療センター病院長

亀岡 信悟 牛久愛和総合病院長 田邉 義博 筑西市民病院長 篠田 宗次 古河赤十字病院長

竹島 徹 つくばセントラル病院長 小野 隆房 山王病院長 福江 眞隆 医療法人茨城愛心会古河病院長

鈴木 武樹 取手北相馬保健医療センター医師会病院長 平間 敬文 医療法人光潤会 理事長 岩下 清志 総和中央病院長

市丸 勝二 会田記念リハビリテーション病院長 原中 喜源 大圃病院副院長

牛尾 浩樹 牛尾病院 理事長

岩瀬 剛 美浦中央病院 理事長

石塚 伸也 稲敷広域消防本部消防長  水越 輝夫筑西広域市町村圏事務組合消防本部消防長

木村 実茨城西南地方広域市町村圏事務組合消防本部長

取手竜ケ崎 古河坂東筑西下妻

- 200 -

茨城県保健福祉部 厚生総務課 310-8555 茨城県水戸市笠原町 978 番 6 TEL029-301-1111(代) TEL029-301-3124(ダイヤルイン) FAX029-301-3139

茨城県地域医療構想

Page 2: 茨城県地域医療構想第1章 地域医療構想について 第1章 地域医療構想について 1 策定の趣旨 (1)我が国における高齢化の進展 我が国は現在,総人口が長期の減少局面に突入しているなかで,世界に類を見な

目 次 第1章 地域医療構想について 1

1策定の趣旨 1

(1)我が国における高齢化の進展 1

(2)社会保障制度改革推進法に基づく改革の流れ 2

(3)地域医療構想の策定 3

2地域医療構想の概要 4

(1)本県における構想区域の設定 4

(2)本県における地域医療構想の検討体制 5

(3)地域医療構想における医療需要及び必要病床数の推計方法 6

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要 11

1本県における医療提供体制の現状 11

(1)病院一般診療所の状況 11

(2)在宅医療の状況 12

(3)医療従事者の状況 13

2本県における医療需要の動向 14

(1)人口動向 14

(2)医療需要の推計 16

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想 24

1平成 37(2025)年における医療機能別の医療需要及び必要病床数 24

(1)推計に当たっての考え方 24

(2)必要病床数の推移と許可病床数との関係 26

2将来の医療需要に対応するための医療提供体制の現状と課題 27

(1)入院医療における医療機能の分化連携 27

(2)在宅医療等の充実 28

(3)医療従事者の養成確保 29

(4)茨城県保健医療計画の施策との調和 29

3課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性 30

(1)入院医療における医療機能の分化連携 30

(2)在宅医療等の充実 31

(3)医療従事者の養成確保 32

(4)その他医療機能の充実及び連携体制 34

(5)施策の見直し 34

4地域医療構想の推進体制等 35

(1)推進体制 35

(2)各関係者等の役割 35

第4章 構想区域別地域医療構想 37

1水戸地域医療構想区域の概況 37

2日立地域医療構想区域の概況 53

3常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況 71

4鹿行地域医療構想区域の概況 88

5土浦地域医療構想区域の概況 105

6つくば地域医療構想区域の概況 124

7取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況 141

8筑西下妻地域医療構想区域の概況 162

9古河坂東地域医療構想区域の概況 178

〇 参考資料

茨城県地域医療構想策定の経過 194

茨城県医療審議会委員名簿 196

茨城県地域医療構想調整会議委員名簿 197

構想区域別「地域医療構想調整会議」委員名簿 198

第1章 地域医療構想について

第1章 地域医療構想について

1 策定の趣旨

(1)我が国における高齢化の進展

我が国は現在総人口が長期の減少局面に突入しているなかで世界に類を見な

いスピードで少子高齢化が進んでおり平成 27(2015)年 9月の総人口 1億 2688

万人(対前年同月比013)注1のうち65 歳以上の高齢者人口は過去最高の 3379

万人(高齢化率 266)に達したところです

今後も総人口が減少するなかで高齢者が増加することにより高齢化率は上昇を

続け平成 25(2013)年には高齢化率が 251と 4 人に 1 人が高齢者であったも

のが平成 47(2035)年には 334で 3 人に 1 人となる見込みですまた高齢

者人口が 3878 万人でピークを迎える平成 54(2042)年以降は高齢者人口自体は

減少に転じる一方で高齢化率は上昇を続けその結果平成 72(2060)年には総人

口が 9000 万人を割り込むとともに高齢化率は 40近い水準になり国民の約 25

人に 1人が高齢者となる社会が到来すると推計されています

図表 1-1 高齢化の推移と将来推計

出典「平成 27 年版高齢社会白書」内閣府

注1 「人口推計(平成 28 年 2 月報)」総務省統計局

- 1 -

第1章 地域医療構想について

(2)社会保障制度改革推進法に基づく改革の流れ

いわゆる「団塊の世代」が 75 歳以上となる平成 37(2025)年には医療介護

ニーズの増大が見込まれており住み慣れた地域で安心して自分らしい暮らしを続

けることができるよう住民ニーズの変化に適切に対応した医療介護提供体制の

構築が課題となっていますとりわけ医療提供体制においては限りある医療資源

を最大限に活用していくことが求められます

こうした中平成 25(2013)年 12 月にはいわゆる「社会保障改革プログラム

法」注2 が成立し年金医療介護少子化対策の4分野において講ずべき改革の

措置等について方向性及びスケジュール等が規定されました

さらに平成 26(2014)年 6 月には「地域における医療及び介護の総合的な確

保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」が成立し地域における効率

的かつ効果的な医療提供体制の確保の方向性が示されましたこれによる改正医療

法に基づき「病床機能報告制度」が開始され都道府県においてはそれらをも

とに「地域医療構想(将来の医療提供体制に関する構想)」を医療計画の一部とし

て策定することが規定されました

図表 1-2 医療法における「地域医療構想」の規定

第 30 条の 4(略)

2 医療計画においては次に掲げる事項を定めるものとする

一~六(略)

七 地域における病床の機能の分化及び連携を推進するための基準として厚生労働省令で

定める基準に従い定める区域(以下「構想区域」という)における次に掲げる事項を含

む将来の医療提供体制に関する構想(以下「地域医療構想」という)に関する事項

イ 構想区域における厚生労働省令で定めるところにより算定された第三十条の十三第

一項に規定する病床の機能区分ごとの将来の病床数の必要量(以下単に「将来の病床

数の必要量」という)

ロ イに掲げるもののほか構想区域における病床の機能の分化及び連携の推進のため

に必要なものとして厚生労働省令で定める事項

八~十四(略)

3~15(略)

注2 「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律」

- 2 -

第1章 地域医療構想について

(3)地域医療構想の策定

これらを受けて本県では「茨城県地域医療構想」を「茨城県保健医療計画」の

一部として策定し平成 37(2025)年における医療需要と将来の病床数の必要量(以

下「必要病床数」といいます)を病床機能区分ごとに示すとともにその実現に

向けた施策及び今後の検討の方向性を記載しました

なお「茨城県地域医療構想」の実現に向けて現行の「第 6 次茨城県保健医療

計画」における 5疾病 5事業及び在宅医療の施策等を推進するとともに地域に

おける効率的かつ効果的な医療提供体制の構築を目指すものとします

5 疾病 5事業 「第 6次茨城県保健医療計画」におけるがん脳卒中急性心筋梗塞糖尿病精

神疾患の 5疾病と救急医療災害医療へき地医療周産期医療小児救急を含む小児医療

また本構想については毎年度地域医療構想区域(以下「構想区域」といい

ます)ごとに医療関係者医療保険者その他の関係者で組織している「地域医療

構想調整会議」において評価を行うこととしており保健医療を取り巻く環境の変

化など策定後の状況に応じて必要な見直しを行うこととしています

さらに本構想は県政運営の指針である「茨城県総合計画 いばらき未来共創

プラン」の部門別計画として位置づけられる「茨城県保健医療計画」の一部である

とともに「いばらき高齢者プラン 21」「健康いばらき 21 プラン」「茨城県総合が

ん対策推進計画」「茨城県地域福祉支援計画」等の関連諸計画との調和を図りなが

ら進めることとします

茨城県保健医療計画(医療法第 30 条の 4 第 1 項)

地域の実情に応じた医療提供体制の確保を図るために策定

医療提供の量(病床数)を管理するとともに質を評価

医療機能の分化連携を推進することにより地域全体で切れ

目なく必要な医療が提供される「地域完結型医療」を推進

茨 城 県 総 合 計 画

<部門別計画>

いばらき高齢者プラン21

健康いばらき21プラン

茨城県総合がん対策推進計画

茨城県地域福祉支援計画

茨城県地域医療構想(今回策定)

(1)2025 年の医療需要と病床の必要量の推計

(2)目指すべき医療提供体制を実現するための施策

調 和

- 3 -

第1章 地域医療構想について

2 地域医療構想の概要

(1)本県における構想区域の設定

地域医療構想における構想区域とは医療法注3において地域における病床機能

の分化及び連携を推進するための基準として定められた区域です

また構想区域の設定については医療法施行規則注4により現行の二次保健医

療圏を原則として人口構造の変化の見通しその他の医療の需要の動向並びに医

療従事者及び医療提供施設の配置の状況の見通しその他の事情を考慮して一体

の区域として地域における病床機能の分化及び連携を推進することが相当である

と認められる区域を単位として設定することとされています

地域特性を踏まえたバランスのとれた医療提供体制を構築するためには医療の

みならず地域包括ケア体制の構築等も同時に進める必要があり老人福祉圏域医

療介護総合確保区域等と整合性を図る必要があることから本県の構想区域は二次

保健医療圏と同じ区域とします

ただし構想区域については今後患者の受療動向や医療機関の整備などの医

療環境の変化や人口構造交通アクセスなどの社会環境などに変化が生じた場合

には二次保健医療圏の設定とあわせて見直しをすることも検討します

図表 1-3 地域医療構想区域の名称と構成市町村

名 称 市町村数 構成市町村 人口(人) H27101 現在

水戸地域医療構想区域 6 水戸市笠間市小美玉市茨城町

大洗町城里町 468040

日立地域医療構想区域 3 日立市高萩市北茨城市 259104

常陸太田ひたちなか地域医療構想区域 6 常陸太田市ひたちなか市常陸大宮

市那珂市東海村大子町 360612

鹿行地域医療構想区域 5 鹿嶋市潮来市神栖市行方市鉾

田市 274568

土浦地域医療構想区域 3 土浦市石岡市かすみがうら市 258971

つくば地域医療構想区域 3 つくば市常総市つくばみらい市 337582

取手竜ケ崎地域医療構想区域 9

龍ケ崎市取手市牛久市守谷市

稲敷市美浦村阿見町 河内町利根町

465650

筑西下妻地域医療構想区域 5 結城市筑西市下妻市桜川市八

千代町 264113

古河坂東地域医療構想区域 4 坂東市古河市五霞町境町 228336

計 44 2916976

注3 医療法第 30 条の 4第 2項第 7号 注4 医療法施行規則第 30 条の 28 の2

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第1章 地域医療構想について

図表 1-4 茨城県の地域医療構想区域

(2)本県における地域医療構想の検討体制

今般の地域医療構想の策定に当たっては茨城県医療審議会において県全体の方

向性について検討を行うとともに診療に関する学識経験者の団体その他の医療関

係者医療保険者その他の関係者で構成され地域医療構想の策定段階のみならず

策定後においても地域医療構想の実現に向けた取組を協議することを目的とする

「地域医療構想調整会議」注5を構想区域ごとに設置し検討を行いました今後も

地域医療構想の達成を目指しPDCA の観点から継続的に検討を行う予定です

注5 医療法第 30 条の 14 第1項

高萩

北茨城

笠間

ひたちなか

鹿嶋

潮来

茨城

小美玉

大洗

東海

大子

鉾田

神栖

行方

河内利根

土浦

龍ケ崎

牛久

石岡

下妻

常総

八千代

五霞 境

結城

桜川

古河

阿見美浦

常陸大宮日立

城里

筑西

那珂

常陸太田

坂東

かすみがうら

稲敷

水戸

取手

つくば

つくばみらい

守谷

水戸地域医療構想区域

日立地域医療構想区域

常陸太田ひたちなか地域医療構想区域

鹿行地域医療構想区域

土浦地域医療構想区域

取手竜ケ崎地域医療構想区域

筑西下妻地域医療構想区域

古河坂東地域医療構想区域

つくば地域医療構想区域

- 5 -

第1章 地域医療構想について

(3)地域医療構想における医療需要及び必要病床数の推計方法

地域医療構想の策定に当たっては将来の医療需要を推計するため国がレセプ

ト情報特定健診等情報データベース(以下「NDB(ナショナルデータベース)」

といいます)等のデータに基づき開発し都道府県に配布した「地域医療構想策

定支援ツール(以下「ツール」といいます)」を活用しました

このツールでは平成 37(2025)年における各医療機能別の医療需要が患者住

所地及び医療機関所在地をベースに二次保健医療圏ごとに算出され必要病床数

等が表示されます

図表 1-5 地域医療構想策定支援ツールにより推計される医療需要の種類

患者住所地ベース 平成 25(2013)年度の患者住所地における医療需要をベースに

平成 37(2025)年度の推計人口で算出した医療需要

医療機関所在地ベース 平成 25(2013)年度の医療施設における医療供給をベースに

平成 37(2025)年度の推計人口で算出した医療需要

医療機関所在地ベースでは平成 25(2013)年度の患者の流出入の状況が医療需要の推計に

反映されます

① 地域医療構想策定支援ツールの搭載データ

ツールでは平成 25(2013)年度における下記データを用いて推計処理を実施し

ていますなお特定の個人が第三者に識別されることを防ぐため医療需要及び

必要病床数等の数が二次保健医療圏にあっては 10 未満市区町村にあっては 100

未満となる数値は非表示となります

図表 1-6 地域医療構想策定支援ツールの搭載データ

搭載データの種別 病名の

有 無

医療需要

① NDB のレセプトデータ あり

上記のうち慢性期回復期リハビリテーション病棟入院料 なし

② DPC データ あり

③ 公費負担医療分医療需要(医療費の動向)

④ 医療扶助受給者数(被保護者調査)

⑤ 訪問診療受療者数(生活保護患者訪問診療レセプト数) なし

⑥ 分娩数(人口動態調査) あり

⑦ 介護老人保健施設の施設サービス受給者数(介護給付費実態調査) なし

⑧ 労働災害入院患者数(労働災害入院レセプト数) なし

⑨ 自賠責保険入院患者数(自賠責保険請求データ) なし

人 口 住民基本台帳年齢階級別人口 -

将来人口推計 国立社会保障人口問題研究所 性年齢階級別将来推計人口 -

③及び④については①及び②の二次保健医療圏性年齢階級疾病による割合を用いて按

分します

- 6 -

第1章 地域医療構想について

② 医療機能の区分

地域医療構想は図表 1-7 に示すように4 つの医療機能(高度急性期急性期

回復期慢性期及び在宅医療等)を主に「医療資源投入量」(患者に対して行

われた診療行為について 1日当たりの診療報酬の出来高点数の合計から入院基本料

相当分リハビリテーション料の一部を除いたもの)によって区分し医療需要を

推計します

ただし診療報酬が包括算定される療養病床は医療資源投入量に応じた機能の区

分が適用困難であることや入院受療率の地域差を縮小する観点などから慢性期

及び在宅医療等の医療需要については高度急性期急性期回復期とは異なる推

計方法を用います

図表 1-7 地域医療構想における 4 つの医療機能の境界点の考え方

医療機能 医療資源投入量 境界点の基本的考え方

高度急性期 C1 3000 点日

救命救急病棟や ICUHCU で実施するような重症者に対する診

療密度が特に高い医療(一般病棟等で実施する医療も含む)か

ら一般的な標準治療へ移行する段階における医療資源投入量

急 性 期

C2 600 点日

急性期における医療が終了し医療資源投入量が一定程度落ち着

いた段階における医療資源投入量

回 復 期

C3 225 点日

在宅等においても実施できる医療やリハビリテーションの密度

における医療資源投入量 ただし境界点に達してから在宅復帰に向けた調整を要する幅の

医療需要を見込み 175 点で推計します 慢性期及び

在宅医療等

③ 必要病床数の推計手順

ツールにおける医療需要及び必要病床数の推計方法は下記のとおりです

図表 1-8 医療需要及び必要病床数の推計方法

Ⅰ 性別年齢階級別の平成25(2013)年の入院患者数を365で割り1日当たり入院患者数を算出

Ⅱ Ⅰを平成25(2013)年の性別年齢階級別の人口で割り入院受療率を算出(医療機能ごと)

Ⅲ Ⅱに平成37(2025)年の性別年齢階級別の人口をかけ平成37(2025)年の医療需要を推計

Ⅳ 医療提供の地域間の役割分担等を踏まえ都道府県間構想区域間の患者流出入を調整

Ⅴ 医療需要(人日)を医療機能ごと全国一律の病床稼働率で割り戻し必要病床数(床)を推計

病床稼働率は高度急性期 75急性期 78回復期 90慢性期 92で除して算出します

- 7 -

第1章 地域医療構想について

④ 慢性期及び在宅医療等の医療需要の推計

慢性期の医療需要注6については在宅医療等の需要と一体的に推計します

また慢性期機能の医療需要推計については平成 25(2013)年度のNDBのレ

セプトデータによる療養病床の入院患者数のうち「医療区分1」の患者の 70を

在宅医療等で対応する患者数として見込んだ上でその他の入院患者数については

入院受療率の地域差縮小を織り込み下記のパターンAパターンBのそれぞれに

ついて算出しますなお本県はより緩やかに在宅移行を行うパターンBを採用し

ました

パターンA全ての構想区域で全国の最小値(県単位)まで入院受療率が低下

パターンB構想区域ごとに入院受療率と全国最小値(県単位)との差を一定割合解消させるこ

ととするがその割合については全国中央値(県単位)にまで低下する割合を一律

に用います

図表 1-9 慢性期の入院受療率の地域差の解消目標(パターンAB)

出典「地域医療構想策定ガイドライン」(平成 27 年 3 月 31 日)

在宅医療等の医療需要については下記の4つの医療需要を合計して推計しました

①慢性期の入院患者のうち医療区分1の患者数の 70及び入院受療率の地域差を

解消していくことで将来的に在宅医療等で対応する患者数

②一般病床の入院患者のうち医療資源投入量が 175 点日未満の患者数

③平成 25(2013)年に在宅患者訪問診療料を算定している患者数の性年齢階級別

の割合を算出しこれに当該構想区域の平成 37(2025)年における性年齢階級

別人口を乗じて総和することによって推計される患者数

④平成 25(2013)年の老人保健施設の施設サービス受給者数の性年齢階級別の割

合を算出しこれに当該構想区域の平成 37(2025)年における性年齢階級別人

口を乗じて総和することによって推計される患者数

なお在宅医療等とは居宅特別養護老人ホーム養護老人ホーム軽費老人ホー

ム有料老人ホーム老人保健施設その他医療を受ける者が療養生活を営むことがで

きる場所であって現在の病院診療所以外の場所において提供される医療を指してお

り現在の療養病床以外でも対応可能な患者の受け皿となることを想定しています 注6 慢性期の医療需要には一般病床の障害者難病患者(障害者施設等入院基本料特殊疾患病棟入

院料及び特殊疾患入院医療管理料を算定している患者)を含みます

- 8 -

第1章 地域医療構想について

図表 1-10 慢性期機能及び在宅医療等の医療需要のイメージ

出典「地域医療構想策定ガイドライン」(平成 27 年 3 月 31 日)

⑤ 病床機能報告制度

平成 26(2014)年度から開始された病床機能報告制度では一般病床又は療養病

床を有する病院又は診療所がその有する一般病床療養病床において担っている

医療機能の現状と今後の方向性について病棟単位で図表 1-11 に示す「高度急性

期機能」「急性期機能」「回復期機能」「慢性期機能」の 4 区分から 1 つを選択し

その他の具体的な報告事項と合わせて都道府県知事に報告しています

今後地域医療構想調整会議では病床機能報告制度において各医療機関から報

告された内容と地域医療構想で推計された必要病床数とを比較し地域医療構想

の実現に向けた協議を行います病床機能報告制度によって医療機関は他の医

療機関の医療機能の提供状況等の情報を共有することができ地域における自院の

相対的な位置づけを客観的に把握し病床の機能分化連携の自主的な取組を進め

ることが可能となります

図表 1-11 病床機能報告制度における4つの医療機能の定義

高度急性期

急性期の患者に対し状態の早期安定化に向けて診療密度が特に高い医療を

提供する機能 高度急性期機能に該当すると考えられる病棟の例

救命救急病棟集中治療室ハイケアユニット新生児集中治療室新生児治療回復室小児集中治療室総合

周産期集中治療室であるなど急性期の患者に対して診療密度が特に高い医療を提供する病棟 急 性 期 急性期の患者に対し状態の早期安定化に向けて医療を提供する機能

回 復 期

急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供

する機能 特に急性期を経過した脳血管疾患や大腿骨頚部骨折等の患者に対しADL の

向上や在宅復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に提供する機能(回

復期リハビリテーション機能)

慢 性 期 長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能 長期にわたり療養が必要な重度の障害者(重度の意識障害者を含む)筋ジスト

ロフィー患者又は難病患者等を入院させる機能

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第1章 地域医療構想について

図表 1-12 平成 27 年度病床機能報告制度集計結果(病院及び有床診療所)

県二次医療圏 時 期

医療機能(病床数) 医療機能(割合)

合計 高 度

急性期 急性期 回復期 慢性期

休棟中等

高 度

急性期 急性期 回復期 慢性期

休棟中等

茨城県(全体) H2771 時点 26073 1999 13951 1950 6508 1665 77 535 75 250 64 H3371 時点(予定) 26073 2172 13501 2723 6407 1270 83 518 104 246 49

水戸 H2771 時点 5213 278 3531 191 953 260 53 677 37 183 50 H3371 時点(予定) 5213 320 3351 331 1059 152 61 643 63 203 29

日立 H2771 時点 2779 63 1450 265 713 288 23 522 95 257 104 H3371 時点(予定) 2779 73 1495 356 725 130 26 538 128 261 47

常陸太田

ひたちなか

H2771 時点 2664 24 1402 226 814 198 09 526 85 306 74 H3371 時点(予定) 2664 24 1370 336 755 179 09 514 126 283 67

鹿行 H2771 時点 1998 0 978 79 640 301 00 489 40 320 151 H3371 時点(予定) 1998 63 875 288 534 238 32 438 144 267 119

土浦 H2771 時点 2262 736 958 90 412 66 325 424 40 182 29 H3371 時点(予定) 2262 736 841 203 454 28 325 372 90 201 12

つくば H2771 時点 3372 825 1462 170 818 97 245 434 50 243 29 H3371 時点(予定) 3372 825 1521 170 818 38 245 451 50 243 11

取手竜ケ崎 H2771 時点 3897 26 2214 526 897 234 07 568 135 230 60 H3371 時点(予定) 3897 65 2173 576 897 186 17 558 148 230 48

筑西下妻 H2771 時点 2239 9 850 231 962 187 04 380 103 430 84 H3371 時点(予定) 2239 9 807 291 866 266 04 360 130 387 119

古河坂東 H2771 時点 1649 38 1106 172 299 34 23 671 104 181 21 H3371 時点(予定) 1649 57 1068 172 299 53 35 648 104 181 32

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

【参考】必要病床数と病床機能報告制度による病床数を比較する際の留意点

地域医療構想の必要病床数と病床機能報告制度による病床数を比較分析する際

には以下の点に留意する必要があります

平成 27(2015)年度の報告時点で病床機能報告制度においては高度急性期急性期

回復期及び慢性期がどのような機能かを示す病床機能の定量的な基準がなく病床機能の

選択は医療機関の自主的な判断に基づく報告であること

病床機能報告制度は病棟単位での報告となっており1つの病棟が複数の医療機能を担っ

ている場合は主に担っている機能を1つ選択して報告していること

病床機能報告制度では医療機関が自ら病床機能(高度急性期急性期回復期及び慢性

期)を選択して報告した結果であるのに対し地域医療構想において必要病床数を定めて

いる病床機能(高度急性期急性期回復期及び慢性期)は法令に基づいて診療報酬点

数等をもとに区分されており病床機能の捉え方が異なっていること

地域医療構想における必要病床数は政策的な在宅医療等への移行を前提とした推計とな

っていること

病床機能報告制度と必要病床数の比較により構想区域における病床機能の過不

足が示されることとなりますが比較結果については構想区域ごとに設置してい

る「地域医療構想調整会議」における協議等を通じた医療機関の自主的な病床機能

の転換などにより平成 37(2025)年度に向けてあるべき医療提供体制の構築に

取り組むうえでの参考とするものであることから比較結果が「病床機能が過剰と

なる見込み」であることをもって直ちに病床を削減するものではありません

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

1 本県における医療提供体制の現状

(1)病院一般診療所の状況

本県の医療機関の人口 10 万人当たりの施設数をみると病院一般診療所有

床診療所はいずれも全国平均を下回っています

また人口 10 万人当たりの病床数についても病院の一般病床療養病床有

床診療所の病床のいずれも全国平均を下回っています

図表 2-1 病院数病院病床数

病院数病床数 人口10万対

病院数 一般病床数 療養病床数 病院数 一般病床数 療養病床数

全国平均 67 7063 2592 茨城県 181 18850 5742 62 6451 1965

水戸 42 4235 970 89 9019 2066 日立 22 2008 697 85 7715 2678 常陸太田ひたちなか 23 1664 603 63 4583 1661 鹿行 12 1272 595 44 4627 2165 土浦 17 1636 437 65 6264 1673 つくば 16 2611 593 48 7882 1790 取手竜ケ崎 23 3032 642 49 6451 1366 筑西下妻 15 1100 987 57 4161 3734 古河坂東 11 1292 218 48 5684 959

出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の平成 27(2015)年推計人口を用いて算出しています

図表 2-2 一般診療所数病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

全国平均 791 66 884 茨城県 1722 155 2140 589 53 732

水戸 330 28 403 703 60 858 日立 155 11 141 596 42 542 常陸太田ひたちなか 184 29 420 507 80 1157 鹿行 115 11 164 418 40 597 土浦 180 21 249 689 80 953 つくば 231 10 153 697 30 462 取手竜ケ崎 258 20 264 549 43 562 筑西下妻 153 13 191 579 49 723 古河坂東 116 12 155 510 53 682

出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の平成 27(2015)年推計人口を用いて算出しています

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

(2)在宅医療の状況

本県の在宅療養支援診療所の人口 10 万人当たりの届出施設数をみると全国平

均 112 施設に対して本県は 68 施設と大きく下回っています

図表 2-3 在宅療養支援診療所の届出状況

在宅療養支援診療所数患者数等 人口10万対

届出施設数 連携保険

医療機関数

受け持つ

在宅療養患者数 届出施設数

連携保険

医療機関数

受け持つ

在宅療養患者数

全国平均 112 293 3500 茨城県 198 499 6758 68 171 2313

水戸 32 59 966 68 126 2057 日立 4 8 378 15 31 1452 常陸太田ひたちなか 21 42 820 58 116 2258 鹿行 17 26 97 62 95 353 土浦 20 49 350 77 188 1340 つくば 40 126 1858 121 380 5609 取手竜ケ崎 29 108 738 62 230 1570 筑西下妻 23 41 779 87 155 2947 古河坂東 12 40 772 53 176 3396

出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

本県の訪問看護ステーションの人口 10 万人当たりの事業所数をみると全国平

均 57 事業所に対して本県は 37 事業所と大きく下回っています

図表 2-4 訪問看護ステーションの人口10万対事業所数の状況

出典「平成 26 年介護サービス施設事業所調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(事業所)

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

(3)医療従事者の状況

本県の医療施設に従事する主な医療従事者の人口10万人当たりの人数をみると

医師歯科医師薬剤師はいずれも全国平均を下回っています

本県の就業看護職員(保健師助産師看護師准看護師)の人口 10 万人当た

りの人数をみると保健師助産師看護師において全国平均を下回っています

図表 2-5 医療施設に従事する医師数歯科医師数薬剤師数の状況

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

全国平均 2336 794 1700 茨城県 4950 1920 4662 1696 658 1597

水戸 1021 317 825 2172 674 1755 日立 359 141 406 1387 545 1568 常陸太田ひたちなか 385 186 488 1061 513 1345 鹿行 234 153 297 856 559 1086 土浦 503 204 461 1928 782 1767 つくば 1135 264 810 3421 796 2442 取手竜ケ崎 764 315 732 1632 673 1563 筑西下妻 258 171 343 971 644 1292 古河坂東 291 169 300 1267 736 1306

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 2-6 就業看護職員数の状況

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国平均 383 268 8585 2687 茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

域 水戸 177 126 4533 1421 377 268 9654 3026 日立 104 58 1784 901 400 223 6854 3462 常陸太田ひたちなか 134 40 1673 938 369 110 4608 2583 鹿行 104 33 1104 696 378 120 4016 2532 土浦 98 81 1841 810 375 310 7049 3102 つくば 140 103 3234 610 423 311 9763 1841 取手竜ケ崎 178 134 3237 1002 379 285 6887 2132 筑西下妻 86 36 1090 913 325 136 4123 3454 古河坂東 76 31 1179 765 334 136 5187 3366

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

2 本県における医療需要の動向

(1)人口動向

本県の総人口は平成 27(2015)年1月1日現在 2919202 人となっています

5年ごとの人口増加率をみると昭和 45年(1970)から昭和 50年(1975)の 93

をピークに鈍化傾向となり平成 17(2005)年の国勢調査において減少に転じてい

ます

国立社会保障人口問題研究所の人口推計によると本県の総人口は平成 37

(2025)年時点において 2764115 人平成 52(2040)年時点で 2422744 人まで

減少することが見込まれています

また構想区域ごとにみるとつくば以外の構想区域は県全体と同様の減少傾向

を辿るものと見込まれますがつくばは平成 37(2025)年まで増加しその後減少

に転じるものと推計されます

図表 2-7 茨城県の将来人口推計 (単位人)

2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

全 国 126660501 124128185 120699960 116670319 112185503 105790693 茨城県 2921890 2852547 2764115 2661094 2546159 2422744

構想区域

水戸 469549 459945 447379 432716 416233 398117 日立 260271 248933 235892 221687 206981 192453 常陸太田ひたちなか 363084 353117 341119 327875 313678 298826 鹿行 274886 268295 259918 250250 239563 228049 土浦 261163 253528 244151 233459 221738 209303 つくば 331267 333829 334161 332520 328880 323255 取手竜ケ崎 470028 461576 448887 432563 413366 392725 筑西下妻 264342 253637 241947 229519 216331 202409 古河坂東 227300 219687 210661 200505 189389 177607

出典「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人口問題研究所より作成

図表 2-8 茨城県内の構想区域ごとの将来人口推計

出典「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人口問題研究所より作成

150000

200000

250000

300000

350000

400000

450000

500000

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

水戸

取手竜ヶ崎

つくば

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦筑西下妻日立

古河坂東

(人)

- 14 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

本県の 65 歳以上の高齢化率は平成 37(2025)年時点で 312平成 52(2040)

年時点では 364まで上昇することが見込まれています

また全ての構想区域において県全体と同様の上昇傾向が続くと見込まれており

平成 52(2040)年時点で最も高齢化率が高いのは日立の 402最も低いのがつ

くばの 309であるものと推計されます

図表 2-9 茨城県の高齢化率の将来推計

2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

全国平均 268 291 303 316 333 360

茨城県 266 296 312 324 339 364

構想区域

水戸 266 294 311 325 342 367 日立 295 326 342 356 375 402 常陸太田ひたちなか 280 307 325 340 358 385 鹿行 260 293 309 317 327 347 土浦 278 309 324 337 355 381 つくば 216 239 252 263 281 309 取手竜ケ崎 268 302 316 327 340 366 筑西下妻 274 309 329 340 352 374 古河坂東 259 295 315 327 341 365

出典「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人口問題研究所より作成

- 15 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

(2)医療需要の推計

① 入院医療及び在宅医療等の医療需要

平成 25(2013)年平成 37(2025)年平成 42(2030)年平成 47(2035)年

平成 52(2040)年における入院医療及び在宅医療等の医療需要(医療機関所在地ベ

ース注7)を推計しました

それをみると平成 47(2035)年まで入院医療及び在宅医療等の医療需要は増加

し続けるものと見込まれます

また年齢階級別に平成 25(2013)年を基準としてみた場合15 歳未満15~

64 歳は減少傾向となりますが65 歳以上では平成 37(2025)年には 384 ポイント

平成 47(2035)年には 604 ポイントの上昇が見込まれます特に75 歳以上の上

昇が激しく平成 37(2025)年には 453 ポイント平成 47(2035)年には 734

ポイントの上昇が見込まれます

図表 2-10 茨城県の医療需要の将来推計 (単位人日)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要(人日) 380973 498067 550101 567405 555565

入院医療 159891 184597 195892 198294 194214

水戸 33595 37567 39291 39747 39141 日立 13796 15719 16204 16038 15447 常陸太田ひたちなか 16381 18087 19081 19366 19066 鹿行 10266 10905 11730 11976 11651 土浦 13729 16266 17181 17264 16812 つくば 24767 29486 31452 32118 32016 取手竜ケ崎 24486 31516 34001 34301 33447 筑西下妻 12501 12746 13893 14337 13930 古河坂東 10371 12306 13058 13147 12702

在宅医療等 221081 313471 354209 369112 361351

図表 2-11 年齢階級別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要 1000 1307 1444 1489 1458

15 歳未満 1000 738 689 626 592 15~64 歳 1000 862 857 828 742 65 歳以上 1000 1384 1546 1604 1581 75 歳以上 1000 1453 1667 1734 1690

注7 平成 25(2013)年平成 37(2025)年平成 42(2030)年平成 47(2035)年平成 52(2040)

年における医療需要の推計についてはツールでは医療機関所在地ベースのみの対応となっていま

- 16 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

② 医療機能別にみた医療需要

医療機能別に入院医療及び在宅医療等の医療需要の将来推計について平成 25

(2013)年を基準としてみた場合急性期については平成 37(2025)年には 190

ポイント平成 47(2035)年には 257 ポイントの上昇が見込まれ回復期につい

ては平成 37(2025)年には 239 ポイント平成 47(2035)年には 335 ポイン

トの上昇が見込まれますまた在宅医療等は平成 37(2025)年には 418 ポイン

ト平成 47(2035)年には 670 ポイントの上昇が見込まれます

図表 2-12 医療機能別にみた茨城県の医療需要の将来推計 (単位人日)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要(人日) 380973 498067 550101 567405 555565

高度急性期 14951 16336 16523 16368 16002

急性期 48797 58069 60899 61340 60087

回復期 51681 64055 68109 69018 67587

慢性期 44463 46138 50362 51568 50538

小計(入院医療) 159891 184597 195892 198294 194214

在宅医療等 221081 313471 354209 369112 361351

図表 2-13 医療機能別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要 1000 1307 1444 1489 1458

高度急性期 1000 1093 1105 1095 1070

急性期 1000 1190 1248 1257 1231

回復期 1000 1239 1318 1335 1308

慢性期 1000 1038 1133 1160 1137

小計(入院医療) 1000 1155 1225 1240 1215

在宅医療等 1000 1418 1602 1670 1634

さらに医療機能別に入院医療の医療需要の将来推計について各推計年次の構

成割合をみると平成 25(2013)年には高度急性期 94急性期 305回復期

323慢性期 278であるのに対して平成 37(2025)年にはそれぞれ 88

315347250と急性期及び回復期の上昇高度急性期及び慢性期の減

少が見込まれます

図表 2-14 医療機能別にみた茨城県の医療需要の将来推計(各年次の構成割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要(人日) 1000 1000 1000 1000 1000

高度急性期 94 88 84 83 82

急性期 305 315 311 309 309

回復期 323 347 348 348 348

慢性期 278 250 257 260 260

- 17 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

③ 主な疾患別にみた医療需要

MDC注8に基づく主要診断群別の医療需要の将来推計(慢性期についてはデータ

に病名が無いため含まれていません)については高齢化の進展に伴い神経系疾

患呼吸器系疾患循環器系疾患は高い増加傾向を示しています

図表 2-15 主要診断群別にみた茨城県の医療需要の将来推計 (単位人日)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

神経系疾患 1298 1888 1953 1948 1915

呼吸器系疾患 2011 2697 2898 2897 2844

循環器系疾患 7236 9210 9841 10013 9838

消化器系疾患 8584 10027 10363 10360 10143

筋骨格系疾患 5365 6273 6348 6273 6150

女性生殖器系疾患等 4285 3964 3895 3830 3662

外傷熱傷中毒 6270 7733 8359 8469 8268

女性生殖器系疾患及び産褥期疾患異常妊娠分娩

図表 2-16 主要診断群別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

神経系疾患 1000 1455 1505 1501 1476 呼吸器系疾患 1000 1341 1441 1441 1414 循環器系疾患 1000 1273 1360 1384 1360 消化器系疾患 1000 1168 1207 1207 1182 筋骨格系疾患 1000 1169 1183 1169 1146 女性生殖器系疾患等 1000 925 909 894 854 外傷熱傷中毒 1000 1233 1333 1351 1319

女性生殖器系疾患及び産褥期疾患異常妊娠分娩

注8 Major Diagnostic Category の略でレセプトデータ等で使われる主要診断群のことですDPC

(Diagnostic Procedure Combination)では診断分類群の大分類に相当するもので概ね臓器系統に

より 18 群に分類されています

- 18 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

主な疾患別に入院の医療需要の将来推計(慢性期についてはデータに病名が無い

ため含まれていません)についてみると高齢化の進展を背景として大腿骨頸部

骨折の増加傾向が最も高く順に成人肺炎脳卒中となっています

特に大腿骨頸部骨折の医療需要については平成 37(2025)年において平成 25

(2013)年時点の 504 ポイントの上昇平成 47(2035)年では 743 ポイントの上

昇が見込まれており回復期機能の強化並びに在宅医療等の受け皿拡大による円

滑な在宅移行体制の整備が求められています

図表 2-17 主な疾患別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

大腿骨頸部骨折 1000 1504 1682 1743 1707 高度急性期 - - - - - 急性期 1000 1444 1618 1676 1641 回復期 1000 1566 1749 1811 1774 成人肺炎 1000 1366 1525 1576 1539 高度急性期 1000 1409 1508 1529 1498 急性期 1000 1343 1493 1538 1502 回復期 1000 1385 1559 1619 1581 脳卒中 1000 1259 1338 1354 1325 高度急性期 1000 1183 1224 1225 1201 急性期 1000 1255 1332 1347 1319 回復期 1000 1281 1371 1391 1361 がん 1000 1138 1139 1127 1112 高度急性期 1000 1085 1072 1056 1042 急性期 1000 1151 1152 1139 1124 回復期 1000 1152 1161 1152 1137 急性心筋梗塞 1000 1143 1147 1133 1113 高度急性期 - - - - - 急性期 1000 1143 1147 1133 1113 回復期 - - - - -

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

④ 在宅医療等における医療需要

在宅医療等の医療需要の将来推計を構想区域別にみると各構想区域において

現状の 130~160の在宅医療等の供給が必要となるものと見込まれます

同様に訪問診療についても現状の 120~160の供給が必要となるものと見込

まれます

図表 2-18 在宅医療等及び訪問診療の医療需要の将来推計(構想区域別)

さらに各構想区域において在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年

の在宅患者訪問診療料の算定患者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分

の医療需要についても現状の 130~160の供給が必要となります

なお平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要から平成 37(2025)年

の老人保健施設の整備目標注9との差をみると各構想区域で 357 人日~998 人日

の不足が見込まれます

図表 2-19 老人保健施設等分の医療需要の将来推計(構想区域別)

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

在宅医療等にはサービス付き高齢者向け住宅を含む高齢者向け住宅(以下「高齢者向け住宅」といいま

す)は含まれていないため高齢者人口に対する高齢者向け住宅の割合を平成 32(2020)年には 3~5に設

定している住生活基本計画(全国計画)の整備状況等を踏まえた検討が必要になります

(参考)サービス付き高齢者向け住宅情報提供システムによる茨城県の状況(構想区域別戸数 H2810 末)

水戸1075日立367常陸太田ひたちなか525鹿行250土浦787つくば249

取手竜ケ崎822筑西下妻263古河坂東142 茨城県計4480

注9「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 20 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

茨城県における老人保健施設訪問看護ステーションの平成 26(2014)年時点の

看護職員(保健師助産師看護師准看護師)の実人数に平成 37(2025)年時

点の老人保健施設の定員の増加割合訪問看護の提供回数の増加割合をそれぞれ単

純に乗じることにより老人保健施設及び訪問看護ステーションにおいて必要とな

る看護職員数を推計したところ老人保健施設では 131 人増訪問看護ステーショ

ンでは 790 人増となり合計 921 人の増加が必要と推計されます

図表 2-20 在宅医療等の医療需要の将来推計 (単位人)

出典「平成 26 年介護サービス施設事業所調査」「第6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

⑤ 都道府県間及び構想区域間の流出入の状況

ツールにより推計される平成 37(2025)年における患者の都道府県間及び構想区

域間の流出入の状況をみると高度急性期についてはつくば水戸において他の

構想区域からの流入過多である一方で古河坂東筑西下妻鹿行常陸太田

ひたちなかは流出過多となっていますまた鹿行では千葉県への流出筑西下

妻や古河坂東では栃木県への流出がみられます

急性期についてはつくば水戸において他の構想区域からの流入過多である一

方で筑西下妻鹿行常陸太田ひたちなかは流出過多となっていますまた

日立では福島県への流出鹿行や取手竜ケ崎では千葉県への流出筑西下妻で

は栃木県への流出古河坂東では栃木県や埼玉県への流出がみられます

回復期については取手竜ケ崎つくば水戸において他の構想区域からの流

入過多である一方で筑西下妻鹿行常陸太田ひたちなかは流出過多となっ

ていますまた日立では福島県への流出鹿行では千葉県への流出筑西下妻

や古河坂東では栃木県への流出がみられます

慢性期については筑西下妻つくばにおいて他の構想区域からの流入過多で

ある一方で土浦常陸太田ひたちなかは流出過多となっていますまた日立

では福島県への流出鹿行では千葉県からの流入筑西下妻や古河坂東では栃

木県からの流入がみられます

2014年 2025年 増加分

(A) (B) (B-A)

老人保健施設 1157 1288 131訪問看護ステーション 685 1475 790

合計 1842 2763 921

- 21 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

図表 2-21 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(高度急性期)

図表 2-22 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(急性期)

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 70

筑西下妻 35

取手竜ケ崎 163

つくば 140

土浦 103

鹿行 48

常陸ひな 94

日立 112

水戸 270

水戸日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 366

筑西下妻 237

取手竜ケ崎 724

つくば 501

土浦 363

鹿行 269

常陸ひな 450

日立 433

水戸 814

水戸日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

埼玉県

福島県

- 22 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

図表 2-23 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(回復期)

図表 2-24 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(慢性期)

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 271

筑西下妻 387

取手竜ケ崎 741

つくば 421

土浦 397

鹿行 366

常陸ひな 531

日立 582

水戸 935

水戸日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

埼玉県

福島県

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 177

筑西下妻 322

取手竜ケ崎 556

つくば 453

土浦 239

鹿行 253

常陸ひな 377

日立 267

水戸 471

水戸

日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

埼玉県

福島県

東京都

- 23 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

1 平成 37(2025)年における医療機能別の医療需要及び必要病床数

(1)推計に当たっての考え方

本県及び各構想区域の平成 37(2025)年における医療需要と将来の病床数の必要

量(以下「必要病床数」といいます)を病床機能区分ごとに推計しました

現状県内の各構想区域において他の構想区域との患者の流出入等を見込んだ

医療機能が既に整備されていることまた患者住所地ベースでの医療需要に対応

するための医療機能への転換を見込むことは各医療機関に対して過度の経営方針

の転換を促すことになることから現状における各医療機関の既存の物的人的な

医療資源を最大限に有効活用することとしました

必要病床数の推計に当たり都道府県間で患者の流出入がある場合は当該都道

府県間で協議(厚生労働省通知により10 人以上の患者の流出入が協議の対象)し

定めることとなっていることから本県は調整を要する関係都県(福島県栃木

県千葉県埼玉県東京都)との協議により流出入の患者の医療需要について

は「医療機関所在地ベース」の医療需要として推計することで調整しました

したがって構想区域ごとの医療需要の推計については高度急性期急性期

回復期及び慢性期の4医療機能とも現在の患者の流出入が今後も継続するものと

考え現段階では「医療機関所在地ベース」を基本として医療需要を推計すること

としました

留意点

必要病床数は将来の提供体制について医療関係者をはじめ介護関係者や

医療を受ける住民とともに考えるための参考値であり病床の削減目標といった

性格のものではありません

必要病床数の都県間調整については医療提供体制の整備状況等により都県

間において患者の受療動向に著しい変化が生じた場合には見直しをすることを

前提として調整しています

本県では高齢化の進展が平成 37(2025)年以降も続くことから医療需要の

ピークが平成 47(2035)年になることに留意するとともに医療提供体制の整備

等による患者の受療動向の変化等を勘案し次期保健医療計画の策定の際にも

医療需要及び必要病床数の見直しの必要性について検討します

少子高齢化に伴う医療需要の変化に適切に対応し高度急性期急性期回復期慢

性期等患者の病態にあった良質な医療を切れ目なく効率的に提供するために各地

域でバランスのとれた医療提供体制の構築を目指します

- 24 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

図表 3-1 平成 37(2025)年における医療需要と必要病床数(医療機関所在地ベース)

構想区域 2025 年における医

療需要(当該構想区

域に居住する患者の

医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制) 【参考】

現在の医療提供体制

が変わらないと仮定

した場合の他の構想

区域に所在する医療

機関により供給され

る量を増減したもの

将来のあるべき医療

提供体制を踏まえ

他の構想区域に所在

する医療機関により

供給される量を増減

したもの(①)

病床の必要量(必要

病床数)(①を基に病

床利用率等により算

出される病床数)

許可病床数

(2013 年 10 月)

基準病床数

(2013 年 4 月)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

全県

高度急性期 1761 1634 1634 2178 (一般病床)

急 性 期 6002 5807 5807 7445 21033 回 復 期 6566 6405 6405 7117 慢 性 期 4425 4614 4614 5015 (療養病床) 5951 小 計 18754 18460 18460 21755 26984 17890

水戸

高度急性期 3174 4660 4660 621 (一般病床)

急 性 期 9508 12679 12679 1626 4695 回 復 期 11280 13592 13592 1510 慢 性 期 6122 6636 6636 721 (療養病床) 995 小 計 30084 37567 37567 4478 5690 3482

日立

高度急性期 1506 1289 1289 172 (一般病床)

急 性 期 5289 4826 4826 619 2154 回 復 期 6961 6414 6414 713 慢 性 期 3648 3189 3189 346 (療養病床) 734 小 計 17405 15719 15719 1850 2888 1587

常陸太田

ひたちなか

高度急性期 2292 1125 1125 150 (一般病床)

急 性 期 7806 5251 5251 673 2040 回 復 期 8479 6644 6644 738 慢 性 期 5368 5066 5066 551 (療養病床) 671 小 計 23944 18087 18087 2112 2711 1806

鹿行

高度急性期 1581 526 526 70 (一般病床)

急 性 期 5189 2913 2913 373 1427 回 復 期 5877 3983 3983 443 慢 性 期 3631 3483 3483 379 (療養病床) 609 小 計 16278 10905 10905 1265 2036 1222

土浦

高度急性期 1645 1768 1768 236 (一般病床)

急 性 期 5281 5361 5361 687 1915 回 復 期 5746 5776 5776 642 慢 性 期 4097 3361 3361 365 (療養病床) 437 小 計 16769 16266 16266 1930 2352 1574

つくば

高度急性期 1912 3270 3270 436 (一般病床)

急 性 期 6815 9428 9428 1209 2765 回 復 期 6397 8059 8059 895 慢 性 期 6336 8729 8729 949 (療養病床) 603 小 計 21459 29486 29486 3489 3368 2542

取手

竜ケ崎

高度急性期 2828 2301 2301 307 (一般病床)

急 性 期 9908 9969 9969 1278 3314 回 復 期 9728 11177 11177 1242 慢 性 期 8186 8069 8069 877 (療養病床) 646 小 計 30651 31516 31516 3704 3960 3135

筑西下妻

高度急性期 1453 404 404 54 (一般病床)

急 性 期 5101 2625 2625 337 1276 回 復 期 6442 4635 4635 515 慢 性 期 4147 5082 5082 552 (療養病床) 1004 小 計 17143 12746 12746 1458 2280 1308

古河坂東

高度急性期 1223 992 992 133 (一般病床)

急 性 期 5118 5018 5018 643 1447 回 復 期 4750 3773 3773 419 慢 性 期 2711 2523 2523 274 (療養病床) 252 小 計 13803 12306 12306 1469 1699 1234

必要病床数は医療需要を高度急性期 75急性期 78回復期 90慢性期 92で除して算出しています

出典「地域医療構想策定支援ツール」より推計

- 25 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

図表 3-2 【参考】平成 37(2025)年における医療需要と必要病床数(患者住所地ベース)

2025 年における医

療需要(当該構想区

域に居住する患者の

医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制) 【参考】

現在の医療提供体制

が変わらないと仮定

した場合の他の構想

区域に所在する医療

機関により供給され

る量を増減したもの

将来のあるべき医療

提供体制を踏まえ

他の構想区域に所在

する医療機関により

供給される量を増減

したもの(①)

病床の必要量(必要

病床数)(①を基に病

床利用率等により算

出される病床数)

許可病床数

(2013 年 10 月)

基準病床数

(2013 年 4 月)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

全県

高度急性期 1761 1634 1761 2349 (一般病床)

急 性 期 6002 5807 6002 7694 21033 回 復 期 6566 6405 6566 7296 慢 性 期 4425 4614 4425 4809 (療養病床) 5951 小 計 18754 18460 18754 22148 26984 17890

出典「地域医療構想策定支援ツール」より推計

(2)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

本県の必要病床数は平成 37(2025)年に 21755 床となった後平成 47(2035)年

にピーク(23320 床)に達します

なお平成 37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要

を基に算出しており今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等

へ移行等が現時点の見込みどおりに進んだ場合の推計値となっています

図表 3-3 【参考】必要病床数の推移と許可病床数との関係

17890

療養病床

5951

一般病床

21033

4446 4833 5015 5474 5605 5493

5168 5742

7117 7568 7669 7510

4880

6256

7445 7807 7864 7703

1495

1994

2178 2203 2182 2134

-

10000

20000

30000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

15989人日

18825床

21755床23052床

23320床22840床

26984床

在宅医療等

22108人日

在宅医療等

22108人日

在宅医療等

31347人日

在宅医療等

35421人日

在宅医療等

36911人日在宅医療等

36135人日

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第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

2 将来の医療需要に対応するための医療提供体制の現状と課題

本県の医療需要は平成 47(2035)年まで増加し続けるものと推計されます平

成 37(2025)年時点の必要病床数と平成 27(2015)年の病床機能報告制度で報

告された病床数を比較すると総数では報告された病床数が必要病床数を上回って

いますが病床の医療機能別の内訳をみると回復期のように報告された病床数

より必要病床数が大きく下回っている機能区分もあり将来を見据えてバランスの

とれた医療機能を構築する必要があります

そのため将来の医療需要の変化に対応した体制を効率的効果的に構築するべ

く現在の医療資源を最大限に活用しながら急性期から回復期への病床機能の転

換等の取組を促進する必要があります

また慢性期及び在宅医療等については入院医療のほか在宅医療や介護も含

めた地域全体で支える体制づくりが求められることから各構想区域の特性も踏ま

えながら各構想区域の実情に合った提供体制の構築を図る必要があります

(1)入院医療における医療機能の分化連携

① 高度急性期

高度急性期については将来の医療需要はほぼ横ばいで推移しますが医療機能

の集約化や広域での連携体制の強化等を推進しより効率的な医療提供体制の構築

を図ることが求められます

患者に必要な医療を適切に提供した後は患者がより身近な地域で回復期慢性

期の医療を受けられるような連携体制の構築が必要となります

② 急性期

急性期については各構想区域における二次救急医療提供体制等の確保が必要で

それぞれの医療機関が患者に必要な医療を適切に提供した後は病態に応じて切

れ目なく回復期慢性期の医療へつなげていくことができるよう医療機関相互の

役割分担と連携等を促進していくことが求められます

③ 回復期

回復期については医療需要の伸びが大きく見込まれます

そのため急性期を担う医療機関と連携しより身近な地域で在宅への復帰に向

けたリハビリテーション等が受けられる医療機能の充実を図る必要があります

- 27 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

④ 慢性期

慢性期については療養病床の受療率の地域差の縮小の方向性を踏まえつつ病

状は比較的安定していても継続して医療的ケアが必要な患者に対する適切な医療

提供体制を患者の身近な地域で確保する必要があります

また現在厚生労働省の「療養病床の在り方等に関する検討会」において検討

がなされた「新たな施設類型」等の報告書が公表されたところであり地域全体で

支えていく体制構築を図る上で今後の検討状況を注視する必要があります

⑤ その他

各構想区域において将来の医療需要に対応した医療提供体制の構築に当たり

病床機能のバランスを考慮するだけでなく産科病床や障害者施設等の特定の役割

を担っている病床の維持確保にも努める必要があります

(2)在宅医療等の充実

① 在宅医療の提供基盤の強化

本県では在宅療養支援診療所や訪問看護ステーション等の在宅医療の提供基盤

が不足気味(図表 2-3図表 2-4 を参照)であることから各構想区域の実情に応

じた基盤整備が必要です

② 在宅医療を支える多職種の連携強化

在宅医療は医師をはじめとして歯科医師訪問看護師薬剤師等の様々な医

療従事者とホームヘルパー等の介護従事者など多職種による連携により提供さ

れることからこれら関係者の連携強化を一層図る必要があります

③ 介護保健施設等も含めた受け皿の強化充実

居宅等で訪問診療を受けている在宅療養者や老人保健施設で医療を受けている

入所者等療養の形態は様々であることから増大する医療需要に対応するため

介護施設も含めた受け皿の整備が必要です

④ 地域包括ケアシステム構築に向けた取組の調和

県内各市町村においてそれぞれの地域事情に応じた地域包括ケアシステムの構

築に向けた取組がなされているところであり市町村の介護施策やまちづくり施策

と調和を図りながら在宅医療等の充実を図る必要があります

- 28 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

(3)医療従事者の養成確保

① 将来の医療需要に対応した医療従事者の育成確保

将来の医療需要の変化に対応した医療提供体制を充実させるためには各医療機

能に対応できる医師歯科医師薬剤師看護師等の医療従事者の育成や確保が必

要となります

② 在宅医療に係る医療介護従事者の育成確保

訪問診療を担う医師をはじめそれら医師と連携する歯科医師訪問看護師薬

剤師等の人材不足が深刻である(図表 2-5図表 2-6 を参照)ため在宅医療を担

う多様な医療従事者の育成を図る必要があります

また地域で高齢者の療養生活等を支える介護人材の育成確保も重要な課題で

となっています

(4)茨城県保健医療計画の施策との調和

「第 6 次茨城県保健医療計画」においては5 疾病(がん脳卒中急性心筋梗

塞糖尿病精神疾患)5 事業(救急医療災害医療へき地医療周産期医療

小児救急を含む小児医療)在宅医療についてそれぞれの医療連携体制の構築に

かかる施策を推進することとしておりこれらの施策を踏まえながら構想区域に

おける病床機能の分化連携を図る必要があります

このうちがん脳卒中急性心筋梗塞については発生頻度が高いなどの理由

から一般病床及び療養病床への入院に占める割合も比較的大きく各構想区域の医

療提供体制を検討する上で重要です構想区域単位で必要な入院機能を確保するだ

けでなく発症時の救急医療専門的な診療の効率的な提供在宅復帰に向けたリ

ハビリテーション等の様々な機能を医療機関へのアクセシビリティにも配慮しな

がら連携を促進する必要があります

また5 事業のうち救急医療や周産期医療では入院や搬送など必要な機能の確

保や連携体制の構築等が進められておりこれらの施策に留意しながら将来の医

療需要に対応する必要があります

在宅医療では退院支援療養支援を行う各機関の連携体制の構築急変時の入

院対応や看取りなど様々な施策が必要とされますこのため各構想区域の地域

事情を踏まえながら介護を含めた慢性期の療養を支える体制全般の在り方につい

て検討を進める必要があります

- 29 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

3 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

(1)入院医療における医療機能の分化連携

① 病床機能の転換の促進

地域で不足している病床機能への転換を促進するため転換に伴う施設設備の

整備や人材の養成などに対して支援します

主な施策

回復期病床整備促進事業(H27~)

回復期病床の増につながる新築増築改修等を実施する医療機関に対する補助

② 医療機関間の連携強化等

政策医療を担っている公的病院への支援や地域の医療提供体制の充実を図るた

め引き続き各地域医療構想調整会議において再編統合等を含めた医療機能の分

化連携について検討しますまた構想区域の各医療機関の役割をより明確にし

介護施設を含めた施設間の緊密な連携体制の構築を促進します

地域において救急医療を支えている民間病院に対して公的病院と同様の支援に

ついて検討します

主な施策

地域医療構想調整会議の開催(H27~)

本構想策定後においてもPDCA サイクルにより見直しを図るとともに構想区域

における調整連携を促進

茨城型地域包括ケアシステム推進事業(H26~)

地域ケアセンターの設置地域ケアコーディネーターの配置等により区域にお

ける連携体制の構築を促進

ICT を活用したネットワークの活用等

県医師会が展開するいばらき安心ネットの活用により医療機関間の連携等を強

化するほか介護関係者との情報共有を進めるための整備等を実施

③ 医療機能分化連携に係る県民の理解促進

地域医療構想において目指す病床機能の分化連携について医療サービスの利

用者である住民の理解を深め適切な受療行動を促すための取組等を促進するため

地域医療構想調整会議等の検討内容等を県民に対して広く情報発信していきます

主な施策

地域医療構想調整会議の開催(再掲H27~)

県民参加の推進について協議するとともに議題等について広く募集等

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第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

県政出前講座 集会や職場などに訪問し地域医療構想の達成に向けた取組等について説明

(2)在宅医療等の充実

① 在宅医療の提供基盤の強化

いばらき高齢者プラン 21 や新いばらき障害者プラン等における施設事業所等

の整備計画と調和を図るとともにサービス付き高齢者向け住宅の整備状況なども

踏まえ地域の実情にあった在宅医療の提供体制を整備します

介護との分担や連携も勘案しながら在宅療養支援診療所や訪問看護ステーショ

ン等の在宅医療の提供基盤の整備を促進します

訪問看護など在宅医療に関する人材を養成するとともに退院調整技術の向上に

向けた研修を実施することにより在宅医療関係者間の連携強化を図るなど在宅

医療の提供体制を強化します

高齢者のみならず障害者などを含む全ての要援護者及び家族等に対し地域ケ

アシステムの「コーディネート機能」や「多職種協働による支援機能」といったノ

ウハウを活用しながら医療介護予防生活支援など様々なサービスを提供す

る「茨城型地域包括ケアシステム」について市町村関係団体と連携し構築しま

主な施策

薬局における在宅医療推進事業(H26~)

在宅療養者への注射薬供給に対応するための無菌調剤研修及び無菌調剤室の共同

利用の推進等

訪問看護支援事業(H21~)

訪問看護ステーション管理者へのマネジメント研修訪問看護師の養成研修の実

施等

茨城型地域包括ケアシステム推進事業(再掲H26~)

訪問看護事業所等が在宅サービスで使用する機器の購入等に対して補助

② 在宅医療を支える多職種の連携強化

在宅医療介護連携拠点事業(平成 25 年度から平成 27 年度モデル事業として実

施)成果を踏まえ関係団体等と連携し市町村が実施する在宅医療介護連携推

進事業に対し支援します

訪問診療を行う医師やホームヘルパー等の介護従事者など在宅医療を支える各

種専門職の連携体制を構築します

- 31 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

主な施策

在宅医療推進体制整備事業(H28~)

病院における退院調整技術の向上及び在宅医療関係者との連携強化を図るため

病院勤務看護師による訪問看護ステーション等への出向研修等を支援

在宅歯科医療推進事業(H26~)

在宅医療の関係者による協議会の開催や在宅歯科医療認知度向上のためのガイ

ドブックの作成等

ICT を活用したネットワークの活用等(再掲)

県医師会が展開するいばらき安心ネットの活用により医療機関間の連携等を強

化するほか介護関係者との情報共有を進めるための整備等を実施

③ 在宅医療に関する知識の普及啓発

医療機能情報提供制度の活用をはじめ様々な広報媒体を通じ在宅医療介護

に関する情報を地域住民に対して適切に提供します

主な施策

医療機能情報提供制度の運用等(H19~)

在宅医療に係る医療機能を有する病院診療所歯科診療所の情報をわかりやす

く公表等

県政出前講座(再掲)

集会や職場などに訪問し在宅医療介護に関する取組等について説明

(3)医療従事者の養成確保

① 医師の確保対策の推進

県内の医師不足地域偏在の解消を図るため地域医療支援センターを核として

高校生医学生研修医医師のそれぞれの段階に応じた取組を推進します

修学資金を活用した医師が各医療圏でバランスよく勤務できるよう医師の派遣

調整を進めます

主な施策

地域医療支援センター事業(H18~)

修学生医師のキャリア形成支援や医師不足地域の中小病院への医師派遣調整等

医師修学資金貸与事業(H18~)

将来県内の医療機関で従事する意思のある医学生に対する修学資金の貸与

女性医師就業支援事業(H21~)

院内育児スペースの整備や育児中の医師に対する勤務条件の緩和など働きやす

い職場環境づくりに取り組む病院に対する補助等

- 32 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

② 看護職の確保対策の推進

看護職の計画的な確保を図るため看護職員の養成県内定着促進離職防止に

資する取組を推進します

県ナースセンターにおいて潜在看護職員に対する就業相談就業斡旋及び再就

業支援研修を実施し看護職員の再就業を推進します

主な施策

看護師等養成所運営助成事業(S45~)

看護師等養成所の運営費に対する補助

看護師等修学資金貸付事業(S37~)

将来県内に就業しようとする看護学生に対する修学資金の貸与

看護職員確保対策事業(H21~)

離職中看護師に対する就職相談マッチング及び再就業研修等を実施するナース

センターの運営

③ 多様な専門職の育成支援

高齢化に伴う増加する疾患への対応や在宅医療等の充実を図るためリハビリテ

ーション関係職や在宅医療を担う医師歯科医師薬剤師等多様な専門職の育成

を支援します

主な施策

がん患者口腔管理体制強化事業(H28~)

医師薬剤師看護師栄養士介護士等に対するがん患者に係る口腔ケア技術

等に関する研修会の実施

地域リハビリテーション総合支援事業(H21~)

地域リハビリテーション推進拠点(医療機関訪問看護ステーション老健施設)

が実施する情報提供事業や技術指導在宅復帰支援事業等に対する補助

薬局における在宅医療推進事業(再掲H26~)

在宅医療に取り組むための薬剤師のスキルアップ研修の実施等

訪問看護支援事業(再掲H21~)

訪問看護ステーション等に勤務する看護師に対する訪問看護の知識や技術等に関

する研修会の実施

④ 医療勤務環境改善の推進

医療従事者の確保定着を図るため医療勤務環境改善支援センターにおいて

県内の医療機関における勤務環境改善の取組等を促進します

病院内保育施設を設置する病院等に対しその整備費及び運営費を助成すること

により出産育児による離職を防止し職員の定着を図ります

- 33 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

主な施策

医療勤務環境改善支援センター事業(H26~)

勤務環境改善に取り組む医療機関に対して勤務環境改善計画の策定やファミリ

ーサポートセンター等と連携した医師の就業支援等を実施

看護職員就労環境改善支援事業(H25~)

短時間正職員制度など多様な勤務形態の導入を図る病院等に対する補助

病院内保育所運営助成事業(S62~)

医療機関が運営する病院内保育所の運営費に対する補助

(4)その他医療機能の充実及び連携体制

「第 6次茨城県保健医療計画」においては特に 5疾病(がん脳卒中急性心

筋梗塞糖尿病精神疾患)5事業(救急医療災害医療へき地医療周産期医

療小児救急を含む小児医療)在宅医療について数値目標を設定の上PDCA サ

イクルにより関連施策を実施していることから施策間の連携による効果的な運用

を図ります

(5)施策の見直し

本地域医療構想に記載した各施策の進捗状況を踏まえた追加的対応や今後新た

に生じる課題等に対応するためこれらの施策については必要があると認められ

る場合には柔軟に見直します

- 34 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

4 地域医療構想の推進体制等

(1)推進体制

① 茨城県医療審議会

茨城県全体における病床機能報告制度の結果の情報共有や地域医療構想実現に

向けた取組み等の進捗状況を評価し更なる推進方策等の検討を行います

② 地域医療構想調整会議

各構想区域における病床機能報告制度の結果の情報共有や地域医療構想実現に

向けた取組み等の進捗状況を評価し更なる推進方策等の検討を行います

(2)各関係者等の役割

① 県

県全体の良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の構築を目指し他の計画

と調和連携を図りながら本地域医療構想に記載された取組を推進します

② 保健所

地域医療構想調整会議等を運営し構想区域内の医療機関等の医療機能分化連

携に係る自主的取組等を促進します

③ 市町村

地域医療構想調整会議等に参画し医療機能分化連携に向けた地域課題を共有

するとともに地域特性を活かした地域包括ケアシステムの構築を図ります

④ 保険者

地域医療構想調整会議等に参画し医療機能分化連携に向けた地域課題を共有

するとともに加入者データの分析等による効果的な施策の提言や加入者の健康

づくりの啓発や適切な受療行動の促進に努めます

⑤ 医療機関医療関係者

地域の医療機能の分化連携に関する課題を共有し自ら機能分化に取り組み

他の医療機関や介護施設等との連携を強化する等将来の医療需要に対応したバラ

- 35 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

ンスのとれた医療提供体制の構築に協力します

⑥ 介護事業者等

地域の医療機能の分化連携に係る地域課題を共有し医療機関等との連携強化

による介護サービスの充実等を図ります

⑦ 県民

医療機関の役割等に関する理解を深め適切な受療行動に努めます

- 36 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

第4章 構想区域別地域医療構想

1 水戸地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町は水戸市笠間市小美玉市茨城町大洗町城里町になります

平成 37(2025)年には総人口は 447379 人で平成 27(2015)年時点と比較して

22170 人減少します一方で65 歳以上人口は 139210 人で同 14163 人増加し

ます75 歳以上人口は 80487 人で同 18612 人増加します

65 歳以上人口は平成 52(2040)年にかけて増加し続けますまた75 歳以上人口

は平成 47(2035)年までは急速に増加しその後やや減少傾向となりますそのた

め医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備

する必要があります

図表 4-1-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-1-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-1-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 980 953 922 886 848

1000 914 830 756 708 671

1000 927 866 826 776 714

1000 965 941 898 843 768

1000 1082 1113 1126 1138 1168

(再掲)75歳以上 1000 1126 1301 1402 1415 1401

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

469549 459945 447379 432716 416233 398117

59622 54497 49483 45056 42202 40018

125391 116182 108639 103626 97352 89545

159489 153913 150047 143251 134374 122479

125047 135353 139210 140783 142305 146075

(再掲)75歳以上 61875 69678 80487 86767 87527 86695

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

水戸

- 37 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

水戸構想区域には県内の構想区域の中で最も多くの一般病床及び DPC 算定病床

があります

また人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)についても県内で最も高い

水準にあります

図表 4-1-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

水戸構想区域には 330 の一般診療所がありその病床数は 403 です

図表 4-1-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 水戸医療圏 330 28 403 703 60 858

水戸市 242 21 290 895 78 1072 笠間市 37 3 57 482 39 742 小美玉市 18 2 18 353 39 353 茨城町 15 2 38 445 59 1128 大洗町 11 - - 633 - - 城里町 7 - - 346 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出したものです

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965

 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

茨城県

療養病床一般病床

DPC算定病床

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

全国

- 38 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患について 40前後となっていますただし「130010 急性白

血病」「010030 未破裂脳動脈瘤」など一部の傷病のように10~30程度の人口カ

バー率にとどまっているものもみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30分以内で病院に到達可能な人口カバー

率が概ね 70以上であり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望まれ

ます

図表 4-1-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 39 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は

多くの疾患について 50前後となっています「120200 妊娠中の糖尿病」など一部

の傷病については30 分以内では到達できず 90 分超える傷病(図表 4-1-7)が

あります

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 60を超えており少なくとも現行の医療

提供体制を維持することが望まれます

図表 4-1-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 40 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

水戸構想区域はがんの入院外来医療脳卒中急性心筋梗塞の急性期医療

ハイリスク分娩分娩三次救急への対応体制などにおいて全国平均茨城県平

均を上回っており充実しています

回復期リハビリテーションについては茨城県平均を下回り医療提供体制が不足

しています

図表 4-1-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

0

50

100

150

200外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 水戸

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 41 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

水戸構想区域における人口 10 万人当たりの医師数は県全体を上回っています

また人口 10 万人当たりの歯科医師数薬剤師数は県全体とほぼ同様です

水戸構想区域の中では総数としては水戸市に医師歯科医師薬剤師が集中し

ている状況で地域偏在があり構成市町により格差があります人口 10 万人当

たりの人数でみると水戸医療センターのある茨城町の医師数が高い水準となって

います

図表 4-1-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 水戸医療圏 1021 317 825 2172 674 1755

水戸市 644 221 558 2377 816 2060 笠間市 210 47 124 2715 608 1603 小美玉市 36 16 38 702 312 741 茨城町 105 19 56 3178 575 1695 大洗町 17 8 30 994 468 1753 城里町 9 6 19 443 295 934

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省 薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-1-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

水 戸 医 療 圏 1021 297 51 84 105 21 42 32 11 61 20 14 1 97 58 34 87 12 12 13 1 33 100 29 5 8 10 2 4 3 1 6 2 1 0 10 6 3 9 1 1 1 0 3

水 戸 市 644 221 33 54 71 15 16 28 4 40 15 8 8 72 22 15 57 5 7 8 - 19 100 34 5 8 11 2 2 4 1 6 2 1 1 11 3 2 9 1 1 1 - 3

笠 間 市 210 34 11 16 15 6 20 1 3 11 3 4 4 11 18 19 9 5 3 1 - 12 100 16 5 8 7 3 10 0 1 5 1 2 2 5 9 9 4 2 1 0 - 6

小 美 玉 市 36 15 1 5 7 - 1 2 - 5 1 - - 9 5 - 3 - 1 1 - 1 100 42 3 14 19 - 3 6 - 14 3 - - 25 14 - 8 - 3 3 - 3

茨 城 町 105 10 5 7 10 - 4 - 4 3 1 1 1 1 12 - 14 2 1 3 1 - 100 10 5 7 10 - 4 - 4 3 1 1 1 1 11 - 13 2 1 3 1 -

大 洗 町 17 10 1 2 - - - 1 - 1 - - - 2 - - 1 - - - - - 100 59 6 12 - - - 6 - 6 - - - 12 - - 6 - - - - -

城 里 町 9 7 - - 2 - 1 - - 1 - 1 1 2 1 - 3 - - - - 1 100 78 - - 22 - 11 - - 11 - 11 11 22 11 - 33 - - - - 11

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

水 戸 医 療 圏 30 15 36 83 19 1 45 26 11 45 - 8 36 19 39 7 3 11 69 1 70 1 3 1 4 8 2 0 4 3 1 4 - 1 4 2 4 1 0 1 7 0 7 0

水 戸 市 20 10 19 54 10 1 37 17 11 42 - - 26 15 29 4 1 7 38 - 42 1 3 2 3 8 2 0 6 3 2 7 - - 4 2 5 1 0 1 6 - 7 0

笠 間 市 5 1 3 15 6 - 4 5 - 3 - 6 5 2 6 2 1 1 21 - 27 - 2 0 1 7 3 - 2 2 - 1 - 3 2 1 3 1 0 0 10 - 13 -

小 美 玉 市 1 2 7 2 2 - 1 - - - - 2 3 - - - - - - 1 - -

3 6 19 6 6 - 3 - - - - 6 8 - - - - - - 3 - -

茨 城 町 4 1 6 6 1 - 2 3 - - - - 1 - 3 1 1 3 10 - 1 - 4 1 6 6 1 - 2 3 - - - - 1 - 3 1 1 3 10 - 1 -

大 洗 町 - - 1 3 - - 1 1 - - - - - 1 1 - - - - - - - - - 6 18 - - 6 6 - - - - - 6 6 - - - - - - -

城 里 町 - 1 - 3 - - - - - - - - 1 1 - - - - - - - - - 11 - 33 - - - - - - - - 11 11 - - - - - - - -

注 1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の疾患等

一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました

2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の疾患等

一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました

2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

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第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると看護師数准看護師数

については全国茨城県の人数を共に上回っていますが保健師数は茨城県と同

様全国を下回っています

図表 4-1-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 33595 人日(高

度急性期 4459 人日急性期 10974 人日回復期 11356 人日慢性期 6807

人日)でしたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)

年には39747人日(高度急性期4613人日急性期13218人日回復期14526

人日慢性期 7391 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期の医療需要については茨城県全体(図

表 2-12図表 4-1-12)の約 30を担い将来推計(図表 4-1-12)でも漸増

傾向にあります

すべての医療機能が漸増傾向となっています

図表 4-1-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 4459 4660 4668 4613 4506 急性期 10974 12679 13132 13218 13008 回復期 11356 13592 14307 14526 14327 慢性期 6807 6636 7183 7391 7300

合 計 33595 37567 39291 39747 39141

高度急性期 1000 1045 1047 1035 1011 急性期 1000 1155 1197 1204 1185 回復期 1000 1197 1053 1279 1262 慢性期 1000 975 1055 1086 1072

合 計 1000 1118 1170 1183 1165

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

水戸 177 126 4533 1421 377 268 9654 3026

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 43 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)【流入の占める割合316】

常陸太田ひたちなか鹿行土浦日立筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦常陸太田ひたちなかつくば筑西下妻構想区域に流出しています

周産期救急医療については図表 4-1-74-1-8 が示すように当構想区域では

充足していることから近隣構想区域からの流入の占める割合が高くなっています

図表 4-1-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期【流入の占める割合398】

医療需要は患者住所地でみると水戸構想区域に全体の約4割(図表 4-1-14)

が常陸太田ひたちなか鹿行日立土浦筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦構想区域に流出しています

図表 4-1-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

24890 1286 1970 374 110 28630(29532) (1473) (2300) (450) (120) (33875)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)36409

(43422)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 2864(3601) (218) (3819)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)4488

(5984)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 44 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

イ)急性期【流入の占める割合344】

常陸太田ひたちなか鹿行土浦日立筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦常陸太田ひたちなかつくばの各構想区域に流出しています

図表 4-1-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期 【流入の占める割合296流出の占める割合 137】

常陸太田ひたちなか鹿行日立土浦筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦常陸太田ひたちなかつくばの各構想区域に流出しています

図表 4-1-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

8137 306 521 201 00 9165(10432) (392) (668) (257) (11749)

317 4331 247 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)12411

(15912)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

9345 623 684 174 10825(10383) (692) (760) (193) (12028)

312 5815 371 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016)13268

(14742)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 45 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

エ)慢性期 【流入の占める割合246流出の占める割合185】

常陸太田ひたちなか鹿行土浦の各構想区域から流入しています

土浦常陸太田ひたちなか筑西下妻の各構想区域に流出しています

図表 4-1-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんの高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域から流入し

ています流入元としては常陸太田ひたちなか構想区域が多くなっています

図表 4-1-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 1473 241 2164 932 691高度急性期 812 120 1121 429 309

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 618 00 896 364 364慢性期 00 00 00 00 00回復期 1322 192 1926 796 604

計 4225 553 6107 2522 1969

1 12 23 34 45 5

茨城県 0805土浦 182 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 1464都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0805土浦 132茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0802日立 248茨城県 0806つくば 157 茨城県 0804鹿行 487

千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0808筑西下妻 119

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 5776(5116) (388) (654) (120) (6278)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)6241

(6784)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 46 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期回復期について他の構想区域から流入しています流入元とし

ては常陸太田ひたちなか構想区域が多くなっています

図表 4-1-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-1-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 631 00 974 400 400高度急性期 157 00 239 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 186 00 235 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 543 00 759 264 264

計 1517 00 2207 664 664

1 12 23 34 45 5

茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 470都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0802日立 00 茨城県 0808筑西下妻 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0805土浦 109茨城県 0805土浦 00 茨城県 0804鹿行 136

茨城県 0804鹿行 00 茨城県 0802日立 00

急性期 00 00 118 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00

計 00 00 118 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0805土浦 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0808筑西下妻 00茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0804鹿行 00

群馬県 1010太田館林 00 埼玉県 1103東部 00群馬県 1004藤岡 00 茨城県 0802日立 00

- 47 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 3757 床でありこれに対し現在の一般病床(許可病床)4695

床が 938 床上回っていますまた慢性期についても平成 37(2025)年の医療需要は

721 床となりこれに対し現在の療養病床 995 床が 274 床上回っています医療機

関所在地ベースの必要病床数は充足している状況にあります

図表 4-1-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住

する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 3174 4660 4660 621 (一般)

急 性 期 9508 12679 12679 1626 4695

回 復 期 11280 13592 13592 1510

慢 性 期 6122 6636 6636 721 (療養) 995

合 計 30084 37567 37567 4478 5690 3482

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-1-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療

需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 3174 4660 3174 423 (一般)

急 性 期 9508 12679 9508 1219 4695

回 復 期 11280 13592 11280 1253

慢 性 期 6122 6636 6122 665 (療養)995

合 計 30084 37567 30084 3560 5690 3482

図表 4-1-23 【参考】平成 27(2015)年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

278 3531 191 953 260 5213

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 48 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

水戸構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 4478 床となった後平

成 47(2035)年にピーク 4727 床に達します

図表 4-1-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025年)必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

3482

療養病床

995

一般病床

4695

681 740 721 781 803 793

1135 1262 1510 1590 1614 1592

1097

1407

1626 1684 1695 1668 446

594

621 622 615 601

-

2000

4000

6000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

3359人日

4003床

4478床4677床

4727床4654床

5690床

在宅医療等

3631人日

在宅医療等

3631人日

在宅医療等

5057人日

在宅医療等

5620人日

在宅医療等

5876人日在宅医療等

5837人日

- 49 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平

成 37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

水戸構想区域については現状の 1393の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1361の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1415の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると508 人日の不足分が生じます

図表 4-1-25 平成 37(2025)年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 50 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

県内でも高い医療資源の水準にあるため県内の他の構想区域からの患者流入が

多くみられます特に全ての医療機能において隣接する常陸太田ひたちなか構

想区域からの流入が大きくなっています(図表 4-1-13~17)

【医療提供体制】

少子高齢化等による人口減少など将来の人口推計医療水準等をふまえた医療の

需要予測を行い圏域内の充実を図る必要があります

構想区域内で高度急性期は充実しており将来の医療需要も漸増傾向にあります

他構想圏域の患者の占める割合が約4割となっており広域での連携体制を確保す

る必要があります

がんの入院外来医療脳卒中急性心筋梗塞の急性期医療ハイリスク分娩

小児医療三次救急への対応体制などにおいては全国平均茨城県平均を上回っ

ていますが他構想区域からの流入に対応するための体制の充実を図る必要があり

ます

三次救急は充実していますが二次救急体制は十分とはいえないためより一層

の体制整備及び救急医療の利用について適正化を図る必要があります

急性期機能を担う同規模機能の医療機関が水戸市を中心に集中しています

回復期リハビリテーションについては不足しているため構想区域内で整備して

いく必要があります(図表 4-1-8)

在宅医療を支える訪問診療訪問看護等の需要の伸びが大きくなることから供

給量をふまえた施設体制整備等が必要になります(図表 4-1-25)

医療資源は水戸市と水戸市以外で差があり圏域内も偏在がみられます

【医療需要】

必要病床数は平成 37(2025)年に 4478 床となった後平成 47(2035)年にピー

ク 4727 床に達します(図表 4-1-24)

平成 37(2025)年の医療需要の推計でみると慢性期以外の機能で医療需要が増加

します(図表 4-1-12)

平成 27(2015)年の病床機能報告制度で見ると平成 33(2021)年の推計では急性期

以外は増加します(図表 1-12)

在宅医療等の需要は14倍程度増加します(図表 4-1-25)

- 51 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

水戸構想区域は県内でも高い医療資源の水準にあり他構想区域からの流入が

多く周辺地域を支える役割を担うため周辺構想区域とともに地域で完結できる医

療体制の構築を図ります

限られた医療資源の中でより有機的な病病病診連携体制の構築を指向しよ

り高度な医療機能地域ニーズにこたえる医療機能が提供できる体制を病院の再

編統合等も視野に入れながら検討してまいります

周産期(ハイリスク分娩新生児医療)小児医療の機能維持及び体制整備を推

進します

救急医療の充実適正化を推進するために医療機関自治体等との連携及び住民

等に対する啓発を図ります

安定持続的な医療提供体制構築のための施策の実現に向け圏域内において協

議会等の設置や支援方法など具体的方策について協議します

【在宅医療等の充実】

在宅医療等の供給増(図表 4-1-25)を図るための取組として病病連携病診連

携及び介護と連携し在宅医療の支援体制強化を図ります

在宅医療における救急時の受入体制を整備するために医師会や自治体等関係機

関の連携を含めた体制を構築するための検討を行います

住民啓発及び介護資源の発掘供給促進など地域包括ケアシステムの構築を推

進します

【医療従事者等の養成確保】

医師看護師等の医療従事者の確保とともに定着を図るために指導者の育成

を含めた教育システム卒後支援システムなどの拡充を通して働く環境の整備を

図ります

在宅医療介護を担う人材の確保を図ります

- 52 -

2 日立地域医療構想区域の概況

2 日立地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市は日立市高萩市北茨城市になります

平成 37(2025)年には総人口は 235892 人で平成 27(2015)年時点と比較して

24379 人減少します一方で65 歳以上人口は 80679 人で同 3996 人増加しま

す75 歳以上人口は 48176 人で同 10961 人増加します

65 歳以上人口は平成 32(2020)年をピークに減少傾向に転じますが75 歳以上人

口は平成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのため

医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する

必要があります

図表 4-2-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-2-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-2-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

260271 248933 235892 221687 206981 192453

30972 26511 23207 20423 18558 17229

64287 60072 55451 51377 46374 40449

88329 81284 76555 70880 64378 57399

76683 81066 80679 79007 77671 77376

(再掲)75歳以上 37215 43149 48176 49883 47987 46179

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 956 906 852 795 739

1000 856 749 659 599 556

1000 934 863 799 721 629

1000 920 867 802 729 650

1000 1057 1052 1030 1013 1009

(再掲)75歳以上 1000 1159 1295 1340 1289 1241

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

日立

- 53 -

2 日立地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

日立構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)は 7715 床療養病

床は 2678 床と県内では前者は 3番目(水戸つくばに次ぐ)後者は 2番目(筑

西下妻に次ぐ)に高い水準にあります

図表 4-2-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

日立構想区域には 155 の一般診療所がありその病床数は 141 です

図表 4-2-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 日立医療圏 155 11 141 596 42 542

日立市 117 7 99 627 38 530 高萩市 18 2 17 616 68 582 北茨城市 20 2 25 450 45 563 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)

常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 54 -

2 日立地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがんの 15 分以内の人口カバー率は多

くの疾患について 20超となっていますが「120010 卵巣子宮附属器」「12002x

子宮頸体部」については 60 分以内の人口カバー率が 10に留まりまた 90 分超

の人口カバー率が 50存在するなど最寄りの DPC 病院までの移動に多くの時間を

要していますまた脳卒中心筋梗塞については医療機関への到達時間が 15

分以内の人口カバー率は10~40程度までと傷病によりばらつきがあります

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010030 未破裂脳動脈瘤」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30 分以内

で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 50~70程度であり当該地域における急

を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-2-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 55 -

2 日立地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期について最寄りの医療機関に到達するまで 90 分超かかる疾患が多くな

っています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120165 妊娠合

併症等」「120170 早産切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連す

る障害」については 30 分以内で病院に到達可能な人口カバー率が 50を超えてお

り少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-2-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

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2 日立地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

日立構想区域は3 次救急への対応体制において全国平均茨城県平均を大幅

に上回っており充実していますハイリスク分娩の対応体制分娩回復期リハ

ビリテーションは茨城県平均を下回っており不足していますその他の医療機能

については茨城県平均とほぼ同様です

図表 4-2-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

050

100150200250

外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 日立

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 57 -

2 日立地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

日立構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体を下回っています日立構想区域の中では人数ベースでは日立市

の医療従事者数が多くなっています人口 10 万人当たりの人数でみると医師数

薬剤師数については日立市が多く歯科医師数については高萩市が多くなっていま

図表 4-2-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 日立医療圏 359 141 406 1387 545 1568

日立市 285 104 306 1539 562 1652 高萩市 39 18 47 1323 611 1594 北茨城市 35 19 53 791 430 1199

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含まれます

図表 4-2-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

日 立 医 療 圏 359 127 13 24 38 8 10 6 3 26 7 4 - 33 18 10 54 5 4 5 2 11 100 35 4 7 11 2 3 2 1 7 2 1 - 9 5 3 15 1 1 1 1 3

日 立 市 285 94 12 19 32 6 7 5 3 20 7 3 3 25 14 7 40 5 4 5 2 11 100 33 4 7 11 2 2 2 1 7 2 1 1 9 5 2 14 2 1 2 1 4

高 萩 市 39 14 1 1 5 - 1 - - 3 - - - 4 2 2 7 - - - - - 100 36 3 3 13 - 3 - - 8 - - - 10 5 5 18 - - - - -

北 茨 城 市 35 19 - 4 1 2 2 1 - 3 - 1 1 4 2 1 7 - - - - - 100 54 - 11 3 6 6 3 - 9 - 3 3 11 6 3 20 - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

日 立 医 療 圏 20 10 20 46 3 - 18 7 1 11 1 7 15 7 11 - - 5 11 - 4 - 6 3 6 13 1 - 5 2 0 3 0 2 4 2 3 - - 1 3 - 1 -

日 立 市 15 9 17 37 3 - 12 5 1 5 1 5 9 6 10 - - 4 11 - 3 - 5 3 6 13 1 - 4 2 0 2 0 2 3 2 4 - - 1 4 - 1 -

高 萩 市 1 1 2 6 - - 4 1 - 5 - 1 3 1 1 - - - - - - - 3 3 5 15 - - 10 3 - 13 - 3 8 3 3 - - - - - - -

北 茨 城 市 4 - 1 3 - - 2 1 - 1 - 1 3 - - - - 1 - - 1 - 11 - 3 9 - - 6 3 - 3 - 3 9 - - - - 3 - - 3 -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 58 -

2 日立地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数准看護師数

については全国茨城県の人数を共に上回っています助産師数看護師数は茨

城県全体を上回っています

図表 4-2-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 13796 人日(高

度急性期 1187 人日急性期 4113 人日回復期 5073 人日慢性期 3423 人

日)でしたが平成 42(2030)年をピークに増加傾向を示しており平成 42(2030)

年には 16204 人日(高度急性期 1276 人日急性期 4910 人日回復期 6673

人日慢性期 3344 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期の医療需要が漸減傾向にあるのに対して

回復期は漸増傾向となっています

図表 4-2-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1187 1289 1276 1239 1192 急性期 4113 4826 4910 4837 4666 回復期 5073 6414 6673 6633 6377 慢性期 3423 3189 3344 3329 3212

合 計 13796 15719 16204 16038 15447

高度急性期 86 82 79 77 77 急性期 298 307 303 302 302 回復期 368 408 412 414 413 慢性期 248 203 206 208 208

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

日立 104 58 1784 901 400 223 6854 3462

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 59 -

2 日立地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の常陸太田ひたちなか水戸構想区域福島県いわき構想区域に流出して

います 図表 4-2-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の水戸構想区域に流出しています

図表 4-2-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 812 16650(983) (16403) (1258) (926) (19570)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104 00

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840 00

(1689) (387) (10559)15206

(17897)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 1290(230) (1490) (1720)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)1245

(1660)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 60 -

2 日立地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の水戸常陸太田ひたちなか構想区域福島県のいわき構想区域に流出し

ています

図表 4-2-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の常陸太田ひたちなか水戸構想区域福島県のいわき構想区域に流出し

ています

図表 4-2-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

8137 306 521 201 00 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 183 5079(407) (5553) (316) (235) (6512)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381 00

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237 00

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 00

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659 00

(631) (162) (4692)4681

(6001)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

9345 623 684 174 00(10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 283 6780(346) (6461) (412) (314) (7534)2494 383 5310 00 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671 00

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 00

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714 00

(518) (225) (3016)6198

(6887)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 61 -

2 日立地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の常陸太田ひたちなか構想区域福島県のいわき構想区域に流出していま

図表 4-2-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんの急性期回復期について他の構想区域へ流出しています流出先としては

水戸構想区域が多くなっています

図表 4-2-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 352 00 302 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 586 184 448 00 -184急性期 827 226 669 00 -226

計 2107 524 1674 00 -524在宅医療等 341 114 254 00 -114

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

福島県 0707いわき 103 茨城県 0801水戸 00茨城県 0803常陸太田ひたちなか 109 福島県 0707いわき 00茨城県 0801水戸 248 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 136

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0806つくば 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0804鹿行 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 346 3501(2899) (529) (377) (3805)

908 415 3768 00 (987) (451) (4095)454 00 2533 124 00 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771 00

(291) (1925)3082

(3350)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 62 -

2 日立地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域から流入しています流入元としては常陸

太田ひたちなか構想区域が多くなっています

図表 4-2-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-2-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 110 00 136 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 419 00 470 00 00急性期 478 00 574 121 121

計 1147 00 1339 121 121在宅医療等 140 00 159 00 00

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

福島県 0707いわき 00 茨城県 0801水戸 00茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 福島県 0707いわき 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 212

茨城県 0806つくば 00 東京都 1304区西部 00千葉県 1203東葛北部 00 北海道 0109西胆振 00

高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00

1 12 23 345

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0804鹿行 00福島県 0707いわき 00 福島県 0707いわき 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00

東京都 1301区中央部 00栃木県 0905県南 00東京都 1309南多摩 00

- 63 -

2 日立地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1504 床となっておりこれに対し現在の一般病床 2154 床が

650 床上回っていますまた慢性期についても平成 37(2025)年の医療需要は 346

床となりこれに対し現在の療養病床 734 床が 388 床上回っています医療機関所

在地ベースの必要病床数は充足している状況にあります

図表 4-2-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1506 1289 1289 172 (一般)

急 性 期 5289 4826 4826 619 2154

回 復 期 6961 6414 6414 713

慢 性 期 3648 3189 3189 346 (療養)734

合 計 17405 15719 15719 1850 2888 1587

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-2-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1506 1289 1506 201 (一般)

急 性 期 5289 4826 5289 678 2154

回 復 期 6961 6414 6961 773

慢 性 期 3648 3189 3648 397 (療養)734

合 計 17404 15718 17404 2049 2888 1587

図表 4-2-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

63 1450 265 713 288 2779

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 64 -

2 日立地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

日立構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1850 床となった後平

成 42(2030)年にピーク(1905 床)に達します

図表 4-2-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医療

提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に2025年必要病床数へ近づいていくことを想定

しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見込

みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的な

ものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率につ

いて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1587

療養病床

734

一般病床

2154

342 372 346 363 362 349

507 564 713 742 737 709

412 527

619 630 620 598 119

158

172 170 165 159

-

1000

2000

3000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1380人日

1621床

1850床1905床 1884床

1815床

2888床

在宅医療等

2206人日

在宅医療等

2206人日

在宅医療等

3167人日

在宅医療等

3408人日

在宅医療等

3441人日 在宅医療等

3306人日

- 65 -

2 日立地域医療構想区域の概況

ウ)日立構想区域における将来の必要病床数について

ア)イ)で示された必要病床数は厚生労働省が NDB 等を使って開発した「地

域医療構想策定支援ツール」によって算出されたものです

ここで示された急性期と慢性期機能の病床削減を行うためには回復期機能と在宅

医療の提供体制を充実させることが必要条件となります当構想区域では現在におい

ても医師をはじめとする医療に従事する人材不足が深刻であるため回復期と在宅の

医療体制を整えるためには相当な困難を伴うことが予想されます

また在宅医療の増加に伴う介護サービスの提供体制についても同様の人材不足が

考えられるため慢性期機能病床の患者を家庭や施設で対応できる体制を地域で作るこ

とには大変な困難が予想されます

さらに地域医療構想策定支援ツールでは平成 37(2025)年の医療需要推計を平

成 25(2013)年のデータを用いて推計処理を行っていますが平成 25(2013)年当時は

東日本大震災後ようやく 2年を経過した時期であり北茨城市立総合病院や日立製

作所日立総合病院など震災により甚大な被害を受けた医療施設の建て替えが済んで

いない状況にありました

そのため平成 25(2013)年 10 月時点では北茨城市立総合病院で 39 床日立製

作所日立総合病院では 151 床が休止状態にあり当医療圏における本来の医療提供

体制が整わず患者が圏域外に流出していた可能性が高くなっています一方平

成 26(2014)年 11 月には北茨城市民病院(名称変更旧北茨城市立総合病院)が新

築され平成 28(2016)年 7 月には日立総合病院本館棟が完成したことから今後は

医療提供体制が震災前の状況に復旧し患者の受療動向にも変化が見られることが

予想されます

こうしたことから平成 30(2018)年を開始年度とする第 7次保健医療計画の策

定に当たっては医療施設の復旧に伴う受療動向の変化等を考慮し平成 37(2025)

年の医療需要を改めて推計することが必要です

エ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

日立構想区域については現状の 1436の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1410の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1455の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると960 人日の不足分が生じます

- 66 -

2 日立地域医療構想区域の概況

図表 4-2-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 67 -

2 日立地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

患者の流出入は全体としては少ないですが水戸構想区域いわき構想区域への

流出常陸太田ひたちなか構想区域との流出入が若干みられます(図表4-2-13~17)

婦人科疾患や周産期医療については最寄りの医療施設で治療ができずに隣接す

る構想区域の医療施設を利用することが多くアクセス時間も長いので患者の負

担が大きい状況にあります

【医療提供体制】

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞については30

分以内の人口カバー率が他構想区域と比べて低くなっています(図表 4-2-6)

三次救急医療体制は充実していますがハイリスクを含む分娩の対応体制回復

期リハビリテーションは不足しています(図表 4-2-8)

人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数はいずれも県全体を下回っ

ています(図表 4-2-9)今後高齢者が増加し救急医療体制や在宅医療など医療

体制の整備が必要とされる中で医療従事者の確保は喫緊の課題となっています

特に医師不足に加え診療所医師の高齢化が進行しており将来的にも在宅医療の

医師不足が深刻化していくことが考えられます

【医療需要】

2025 年の医療需要をみると急性期病床では大幅な減少回復期病床では大幅な

増加が求められます(図表 4-2-214-2-23)高齢者人口が増加していくため在

宅医療を支える回復期慢性期の病床などを確保するため在宅療養支援病院等の

整備も必要です

高齢者人口の増加とともに在宅療養者も増加していくことが見込まれるので必

要な在宅医療を提供できるようにする必要があります(図表 4-2-25)また在宅

医療提供体制については長期の療養生活を送る高齢者に対する「住まい」となる

施設等の需要も含めて整備を検討していくことが必要です

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

医療機関の連携強化による地域的偏在の解消

緊急性の高い脳卒中や心筋梗塞などの救急医療については(株)日立製作所日立

総合病院と他の医療機関消防との連携を図り構想区域内での提供体制の整備に

努めます構想区域内の 3市が協定を結びラピッド方式ドクターカーを運用する

ことにより救急患者への医療提供までの時間短縮を図り更なる救命率の向上を

図ります

- 68 -

2 日立地域医療構想区域の概況

婦人科疾患の診療体制の整備

婦人科がんの医療については当面は水戸つくば構想区域との連携を図りなが

ら構想区域外で手術等急性期の治療を終えた患者が構想区域内で継続して医療

が受けられる体制を整備します将来的には地域がん診療拠点病院である(株)日

立製作所日立総合病院で専門的な医療の提供ができるよう産婦人科医の確保に努

めます

周産期医療の提供体制の充実

構想区域内で欠けているハイリスク分娩や新生児医療など周産期医療を提供で

きるよう産婦人科医小児科医を始めとする医療従事者の確保に努めます

急性期病床から回復期病床への転換の促進

高齢化による医療需要の変化に対応して地域医療介護総合確保基金などを活用

しながら急性期病床から回復期病床への転換を促進します

「地域医療構想調整会議」の開催

急性期から回復期慢性期在宅医療までの効率的な医療提供体制を構築するた

めの医療機関相互の役割分担連携を協議しますまた当構想区域における在宅

移行の困難な状況や地域包括ケアシステムの構築状況など地域の実情を踏まえな

がら医療資源のより効果的効率的な活用を推進していきます

住民に対する情報提供

医療の受け手である住民に対し医療機関の役割分担の現状や適切な受療行動の

必要性について情報提供普及啓発に努めます

【在宅医療等の充実】

在宅医療等の供給増に向けた体制整備

当構想区域は南北に長く訪問診療等の移動に時間を要することから地域の実

情を踏まえながら在宅医療の効果的な展開に向けた整備を図っていきますまた

病院や診療所歯科診療所かかりつけ薬局訪問看護ステーションなどの多職種

事業所と連携した体制の整備を進めていきます

在宅医療を支える人材育成等

医療従事者への研修の充実により在宅医療に携わる医師訪問看護師の人材育

成に努めます

市町村で実施する地域支援事業などを通じてかかりつけ医の在宅医療への参加

を促進し在宅療養支援診療所の増加に努めるとともに地域包括ケア病床など在宅

医療の後方支援を行う病床の整備を推進します

住民に対する情報提供

医療の受け手になる住民に対し在宅医療や看取りに関する情報提供普及活動

に努めます

- 69 -

2 日立地域医療構想区域の概況

【医療従事者等の養成確保】

将来の医療介護を担う人材の確保

高齢化に伴う医療介護需要の増加に備え特に若い医師や看護師等を確保する

ため構想区域内の病院に魅力ある研修体制を整備し卒後教育の充実を図ります

特に専門医制度の開始にあたり大学等医育機関と連携を深めるとともに(株)日立

製作所日立総合病院を中心とする教育研修システムを構築し日立構想区域として

医師確保対策に取り組みます

看護職員の確保に関しては看護師養成施設の設置を検討するなど養成体制の充

実を図るほか復職支援や勤務環境改善など離職防止定着促進に向けた取り組み

を進めていきます

- 70 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町村は常陸太田市ひたちなか市常陸大宮市那珂市大子町東海村になります

平成 37(2025)年には総人口は 341119 人で平成 27(2015)年時点と比較して21965 人減少します一方で65 歳以上人口は 110698 人で同 9167 人増加します75 歳以上人口は 64185 人で同 13567 人増加します

65 歳以上人口は平成 52(2040)年まで増加傾向となりますまた75 歳以上人口は平成 47(2035)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要があります

人口の地域偏在があり構成市町村により格差が大きくなっています特に構想区域の北部山間地の市町の人口減少が著しく平成42(2030)年には平成22(2010)年と比較して 30以上人口が減少します

65 歳以上人口は人口が集中している構想区域のひたちなか市東海村では県平均より低く増加もゆるやかですが構想区域北部の市町においては65 歳以上人口の増加が著しくなっています

図表 4-3-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-3-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-3-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

363084 353117 341119 327875 313678 298826

46325 41411 37309 33805 31705 30364

89758 83663 79011 76041 71504 64958

125470 119535 114101 106708 98030 88459

101531 108508 110698 111321 112439 115045

(再掲)75歳以上 50618 56682 64185 68287 68370 67589

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 973 940 903 864 823

1000 894 805 730 684 655

1000 932 880 847 797 724

1000 953 909 850 781 705

1000 1069 1090 1096 1107 1133

(再掲)75歳以上 1000 1120 1268 1349 1351 1335

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

常陸太田ひたちなか

- 71 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

常陸太田ひたちなか構想区域では一般病床DPC 算定病床療養病床のいず

れも人口 10 万人当たりの病床数が県内で低い水準にあります

構想区域の中では人口が最も集中しているひたちなか市においても一般病床

DPC 算定病床療養病床数のいずれも人口 10 万人当たりの病床数が低い水準にあり

ます

図表 4-3-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

常陸太田ひたちなか構想区域には 184 の一般診療所がありその病床数は 420

です

構想区域の中でも地域偏在があり特に北部の山間地に少なくなっています

図表 4-3-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 常陸太田ひたちなか医療圏 184 29 420 507 80 1157

常陸太田市 19 7 95 361 133 1805 ひたちなか市 86 12 174 544 76 1101 常陸大宮市 25 2 27 588 47 635 那珂市 33 4 62 621 75 1167 東海村 16 1 19 415 26 492 大子町 5 3 43 276 165 2370 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)

常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583(8) 1308 (7) 1661 (7)

鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

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3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞について15 分

以内の人口カバー率は多くても 30程度であり傷病によっては 90 分超の人口カ

バー率が 20以上のものも散見され傷病全般にわたり人口カバー率が低くなって

います

発症後早期に診断治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞について

は「010050 非外傷性硬膜下血腫」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30

分以内で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 50~60程度であり当該地域にお

ける急を要する状態に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-3-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 73 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期について最寄りの医療機関に到達するまで 90 分超かかる傷病が多くな

っています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 30~40程度であり当該地域における急

を要する傷病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-3-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1)傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

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3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

常陸太田ひたちなか構想区域は県平均を下回る項目が多くなっていますな

お図中に点(線)の無い指標がありますがこれは出典においてデータが存在しない

ためです

図表 4-3-8 5疾病5事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

020406080

100120

外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 常陸太田ひたちなか

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 75 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

常陸太田ひたちなか構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師

数薬剤師数はいずれも県全体を下回っています特に構想区域の北部で低く

医師の高齢化も進んでいます

常陸太田市では医師数歯科医師数薬剤師数のいずれもが少なくなってい

ますまた大子町では特に歯科医師数が少なくなっています(人口 10 万人当

たりの人数)

図表 4-3-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 常陸太田ひたちなか医療圏 385 186 488 1061 513 1345

常陸太田市 34 25 58 642 472 1095 ひたちなか市 197 87 226 1257 555 1442 常陸大宮市 40 20 51 931 466 1187 那珂市 54 26 81 1005 484 1507 東海村 42 21 55 1107 553 1450 大子町 18 7 17 979 381 925

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省 薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-3-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

常陸太田ひたちなか

医 療 圏385 181 36 31 47 3 6 10 3 36 15 10 1 63 15 10 51 4 3 2 5 15

100 47 9 8 12 1 2 3 1 9 4 3 0 16 4 3 13 1 1 1 1 4常 陸 太 田 市 34 24 7 6 10 - 2 1 - 2 3 1 1 12 - 1 6 - - - 1 1

100 71 21 18 29 - 6 3 - 6 9 3 3 35 - 3 18 - - - 3 3ひ た ち な か 市 197 79 13 19 22 2 4 3 3 16 5 7 7 27 4 3 18 1 1 2 3 7

100 40 7 10 11 1 2 2 2 8 3 4 4 14 2 2 9 1 1 1 2 4常 陸 大 宮 市 40 24 1 2 7 - - 1 - 8 - - - 7 - - 10 1 1 - - 2

100 60 3 5 18 - - 3 - 20 - - - 18 - - 25 3 3 - - 5那 珂 市 54 35 4 4 7 1 - 5 - 7 4 - - 5 7 2 8 - - - 1 4

100 65 7 7 13 2 - 9 - 13 7 - - 9 13 4 15 - - - 2 7東 海 村 42 13 11 - 1 - - - - 3 3 2 2 10 - - 4 1 1 - - 1

100 31 26 - 2 - - - - 7 7 5 5 24 - - 10 2 2 - - 2大 子 町 18 6 - - - - - - - - - - - 2 4 4 5 1 - - - -

100 33 - - - - - - - - - - - 11 22 22 28 6 - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

常陸太田ひたちなか

医 療 圏23 14 10 43 1 - 18 11 - 12 4 7 28 10 9 1 1 1 22 1 9 -

6 4 3 11 0 - 5 3 - 3 1 2 7 3 2 0 0 0 6 0 2 - 常 陸 太 田 市 - 2 4 4 - - 2 3 - - - 1 1 4 1 - - - - - - -

- 6 12 12 - - 6 9 - - - 3 3 12 3 - - - - - - - ひ た ち な か 市 13 2 4 20 - - 10 7 - 10 4 5 14 5 5 1 1 - 22 - 7 -

7 1 2 10 - - 5 4 - 5 2 3 7 3 3 1 1 - 11 - 4 -

常 陸 大 宮 市 3 4 - 5 1 - 2 - - - - 1 5 - - - - - - 1 - -

8 10 - 13 3 - 5 - - - - 3 13 - - - - - - 3 - -

那 珂 市 6 3 2 6 - - 3 1 - - - - 3 - - - - - - - 1 - 11 6 4 11 - - 6 2 - - - - 6 - - - - - - - 2 -

東 海 村 - 2 - 5 - - 1 - - - - - 4 - 1 - - 1 - - - - - 5 - 12 - - 2 - - - - - 10 - 2 - - 2 - - - -

大 子 町 1 1 - 3 - - - - - 2 - - 1 1 2 - - - - - 1 - 6 6 - 17 - - - - - 11 - - 6 6 11 - - - - - 6 -

注1)

2)3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 76 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数では保健師数助産師数看護師数准看護

師数の全ての職種について全国茨城県の人数を下回っています特に助産師の

不足が顕著となっています

図表 4-3-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

医療需要の推計では平成 25(2013)年は 16381 人日(高度急性期 1001 人

日急性期 4447 人日回復期 5523 人日慢性期 5410 人日)でしたが急

性期回復期を中心に増加し平成 47(2035)年には 19366 人日(高度急性期 1160

人日急性期 5622 人日回復期 7154 人日慢性期 5429 人日)とピークと

なる見込みです

医療機能別では急性期回復期の医療需要割合が漸増傾向であるのに対して

慢性期は漸減傾向となっています

図表 4-3-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1001 1125 1157 1160 1142 急性期 4447 5251 5530 5622 5549 回復期 5523 6644 7032 7154 7059 慢性期 5410 5066 5363 5429 5317

合 計 16381 18087 19081 19366 19066

高度急性期 61 62 61 60 60 急性期 271 290 290 290 291 回復期 337 367 369 369 370 慢性期 330 280 281 280 279

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

常陸太田ひたちなか 134 40 1673 938 369 110 4608 2583

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 77 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の水戸日立構想区域福島県県南構想区域から流入しています

県内の水戸日立構想区域に流出しています

図表 4-3-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内外の他の構想区域からの流入患者はありません

県内の水戸日立構想区域に流出しています

図表 4-3-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 22866

(8530) (1494) (17008) (27032)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)福島県 143 00 00 00 00 00 00

(159)17044

(19898)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00 2131

(1421) (170) (1250) (2842)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)938

(1250)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 78 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の水戸日立構想区域から流入しています 県内の水戸日立構想区域に流出しています

図表 4-3-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の水戸日立構想区域福島県の県南構想区域からの流入があります

県内の水戸日立構想区域に流出があります

図表 4-3-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

8137 306 521 201 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 7458

(3350) (448) (5763) (9561)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)5048

(6472)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00 8187

(2771) (425) (5900) (9097)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016) 143 00 00 00 00 00 00

(159)6447

(7164)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

県南

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

福島県

- 79 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の日立水戸構想区域からの流入があります

県内の水戸日立構想区域に流出があります

図表 4-3-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

へ流出しています流出先としては水戸構想区域が多くなっています

図表 4-3-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10 人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 999 586 495 00 -586急性期 1128 692 517 00 -692高度急性期 470 307 200 00 -307

計 3112 1851 1532 00 -1851在宅医療等 515 267 319 00 -267慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0802日立 136 茨城県 0801水戸 00茨城県 0801水戸 1464 茨城県 0802日立 109都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0805土浦 00千葉県 1203東葛北部 00 福島県 0707いわき 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0804鹿行 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00 5090(987) (451) (4095) (5533)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)4611

(5012)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 80 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期回復期について他の構想区域へ流出しています流出先として

は水戸日立構想区域が多くなっています

図表 4-3-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10 人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-3-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10 人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 483 233 288 00 -233急性期 563 328 268 00 -328高度急性期 135 00 00 00 00

計 1337 561 556 00 -561在宅医療等 157 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0802日立 00 茨城県 0802日立 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0801水戸 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0805土浦 00 東京都 1312北多摩北部 00栃木県 0905県南 00 福島県 0706相双 00栃木県 0901県北 00 福島県 0703県南 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0802日立 212 茨城県 0802日立 00茨城県 0801水戸 470 茨城県 0801水戸 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

福島県 0703県南 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0806つくば 00 福島県 0703県南 00栃木県 0901県北 00 茨城県 0804鹿行 00

- 81 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1561 床となり現在の一般病床 2040 床が 479 床上回ってい

ます慢性期については必要病床数 551 床に対し現在の病床数 671 床が 120 床

上回っています

図表 4-3-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構

想区域に居住す

る患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2292 1125 1125 150 (一般)

急 性 期 7806 5251 5251 673 2040

回 復 期 8479 6644 6644 738

慢 性 期 5368 5066 5066 551 (療養)671

合 計 23944 18087 18087 2112 2711 1806

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-3-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2292 1125 2292 306 (一般)

急 性 期 7806 5251 7806 1001 2040

回 復 期 8479 6644 8479 942

慢 性 期 5368 5066 5368 583 (療養)671

合 計 23945 18086 23945 2832 2711 1806

図表 4-3-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

24 1402 226 814 198 2664

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 82 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口動態の変化を加味して平成 37(2025)

年から平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

常陸太田ひたちなか医療圏における必要病床数は平成 37(2025)年に 2112 床

となった後平成 47(2035)年にピーク(2261 床)に達します

図表 4-3-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており今

後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどおり

に進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医療

提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成(37)2025年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見込

みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的な

ものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1806

療養病床

671

一般病床

2040

541 588 551 583 590 578

552 614 738 781 795 784

445

570 673

709 721 712 100

133

150 154 155 152

-

1000

2000

3000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1638人日

1905床

2112床2227床

2261床2226床

2711床

在宅医療等

2861人日

在宅医療等

2861人日

在宅医療等

3827人日

在宅医療等

4213人日

在宅医療等

4374人日在宅医療等

4333人日

- 83 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平

成 37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

常陸太田ひたちなかについては現状の 1338の在宅医療等の供給が必要と

なりますそのうち訪問診療については現状の 1307の供給が必要となりま

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1359の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると827 人日の不足が生じます

図表 4-3-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 84 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

医療資源が不足しており傷病全般にわたり人口カバー率が低く隣接する水戸

日立構想区域に多くの患者が流出しています(図表 4-3-64-3-13)医療施設は

人口規模の大きいひたちなか市に多いものの人口 10 万人当たりの病床数が低い

水準にあることや構想区域の北部山間地に極端に少ないことが要因と考えられま

最寄りの医療施設で診断治療ができずに隣接する構想区域の医療施設を利用す

ることが多くアクセス時間も長いので発症後早期に治療することが望ましい疾

患については構想区域を越えた救急医療体制の検討が必要です

構想区域内に少ない高度急性期や急性期の医療また特殊な医療については

隣接する構想区域との連携が必要です一方回復期や在宅医療を支える病床や在

宅医療については構想区域内で対応できるようにしていく必要があります

【医療提供体制】

傷病全般にわたり人口カバー率が低く特に緊急性の高い脳卒中心筋梗塞につ

いて人口カバー率が低いので高度急性期急性期の医療については救急医療体

制の整備が必要です(図表 4-3-6)また回復期(特に地域包括ケア病床)や慢性

期の医療については構想区域内の最寄りの医療施設で対応できるような体制や在

宅医療など医療体制の整備が必要です

周産期にかかる人口カバー率が低く周産期医療体制の整備が必要です(図表

4-3-7)

医療資源が不足しており5 疾病 5 事業に係る医療提供体制でも大きく県全体

を下回る指標が多くなっています(図表 4-3-8)特に医療資源の少ない構想区域

の北部では具体的な疾病ごとに必要な医療提供体制を検討していく必要がありま

高齢化が進む中在宅療養を支える訪問診療や訪問看護など在宅医療体制の整備

が必要ですが特に急速に高齢化が進んでいる構想区域の北部では医療資源が少

ない地域でもあるので体制の整備が急務となっていますまた高齢者の増加とと

もに認知症の患者も増加すると考えられ身体疾患を合併した認知症の患者の医療

体制も検討していく必要があります

人口 10 万人当たりの医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤数看護職員数)

は県平均を下回っています(図表 4-3-94-3-11)今後高齢者が急増します

ます救急医療体制や在宅医療など様々な医療体制の整備が必要とされる中で

医療の担い手である医療従事者の確保は喫緊の課題となっています特に医師

不足の上に在宅医療の担い手である診療所医師の高齢化が進行しており将来的

にも担い手不足が深刻化していくと考えられます

- 85 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

【医療需要】

構想区域の中で人口が集中している地域では今後も人口増加が見込まれ高

度急性期急性期回復期のバランスのとれた医療体制整備が必要ですまた65

歳以上人口も増加していくため生活習慣病などの疾患について在宅医療を支え

る回復期慢性期の病床など在宅療養支援病院等の整備が必要です

高齢者人口の増加と共に在宅医療を受ける在宅療養者も増加していくので在宅

療養を支える訪問診療や訪問看護など必要な在宅医療を提供できるようにする必

要があります(図表 4-3-25)また医療や介護が必要な高齢者の在宅医療提供体

制については長期の療養生活を送る慢性期の高齢者に対する「住まい」となる施

設等の需要も含めて整備を検討していくことが必要です

構想区域内での地域差が極めて大きいためよりきめ細やかに地域の状況に応じ

た将来の医療介護連携体制を考えていく必要があります

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

構想区域内における医療提供体制の維持確保

構想区域内では全体的に医療資源が不足しており特に北部の山間地では極端

に少ない状況でありますがどこに居ても必要な医療を受けることができるように

する必要があります

そのため個々の疾病や医療機能に応じた医療施設間の役割分担提供体制の整

備などについて多職種との協働の視点も踏まえ構想区域内の地域医師会や病

院診療所などの医療機関市町村その他関係機関と連携して推進します

人口集積地での高度急性期急性期病院の整備と他の構想区域との連携の推進

人口が集中しているひたちなか市周辺市街地の高度急性期急性期病院の救急医

療体制の整備については現状の救急医療機能の充実と共に隣接する構想区域(特

に水戸構想区域)の高度急性期急性期病院との医療機能ごとの役割分担や具体的

な協力体制について検討し整備する必要があります

また人口が少なく医療施設も少ない構想区域北部での救急医療体制は隣接す

る水戸構想区域や日立構想区域の高度急性期急性期病院と協力した広域的な救急

医療体制を搬送体制を含めて整備する必要があります

そのため水戸構想区域や日立構想区域の地域医療構想調整会議やその関係機関

と協力して検討し連携を推進します

- 86 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

地域包括ケアを支える病院診療所在宅医療を支えるかかりつけ医の充実と地

域医療連携の推進

地域包括ケアを実現していくためにはそれを支える医療機能を持つ病院や診療

所在宅医療を支えるかかりつけ医の充実が必要です

各医療施設がその医療施設ごとの医療機能を認識しその役割に基づく医療の提

供を行い在宅医療も含めた医療について円滑な協力体制を整備する必要があります

そのため情報の相互共有や在宅医療も含めた標準診療計画の共有など医療

施設同士の連携体制を積極的に推進します

周産期医療体制の整備

周産期に対応する医療施設が少ないので医療を受けることができるよう緊急

性が高い分娩(ハイリスク分娩も含む)について対応できる医療体制を整備する必

要がありますまた分娩後新生児に医療が必要な場合も多いことから小児の

入院医療体制も整備する必要があります

特に構想区域の北部では周産期に係る医療施設が少ないので周産期医療体

制を整備する必要があります

【在宅医療等の充実】

在宅医療を支える在宅療養支援病院等の充実

構想区域内で在宅医療を支える在宅療養支援病院等を増やしていくと共に在

宅医療を行うかかりつけ医を支援する協力医療機関の充実を図ります

医療資源の少ない地域なので構想区域内各地域の医療提供状況に応じ在宅医

療の効果的な提供方法や役割分担について在宅医療や療養生活を支える訪問看護

や介護関係者なども含めて検討し在宅療養の支援の充実を図ります特に医療

機関の少ない構想区域北部は在宅医療の提供が難しいため病院や有床診療所の

入院機能も活用し地域性に応じた医療の提供体制を整備します

また長期の療養生活を送る慢性期の高齢者の在宅医療に対しては医療や介護

が提供できる「住まい」となる施設等の整備を含めて検討し充実を図ります

【医療従事者等の養成確保】

医師看護師などの医療人材と共に在宅療養を支える介護人材の確保

地域包括ケアを支える医療人材の確保と療養生活を支える介護人材を確保して

いく必要があります

医療介護従事者の養成やその定着について積極的に協力や支援を図ってまいり

ます

- 87 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市は鹿嶋市潮来市神栖市行方市鉾田市になります

平成 37(2025)年には総人口は 259918 人で平成 27(2015)年時点と比較して 14968人減少します一方で65 歳以上人口は 80210 人で同 8759 人増加します75歳以上人口は 43628 人で同 11115 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークに減少傾向に転じ75 歳以上人口も平

成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需

要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要が

あります

図表 4-4-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-4-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-4-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

274886 268295 259918 250250 239563 228049

34963 31801 28881 26312 24619 23360

74632 69603 65122 61404 57502 52780

93840 88312 85705 83226 79199 72810

71451 78579 80210 79308 78243 79099

(再掲)75歳以上 32513 36627 43628 47910 47600 45493

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 976 946 910 871 830

1000 910 826 753 704 668

1000 933 873 823 770 707

1000 941 913 887 844 776

1000 1100 1123 1110 1095 1107

(再掲)75歳以上 1000 1127 1342 1474 1464 1399

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

鹿行

- 88 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

鹿行構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)は 4627 床DPC 算定

病床が 575 床となっており県内で低い水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は 2165 床と県内で相対

的に高い水準にあります

図表 4-4-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

鹿行構想区域には 115 の一般診療所がありその病床数は 164 です

図表 4-4-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 鹿行医療圏 115 11 164 418 40 597 鹿嶋市 35 6 86 529 91 1301 潮来市 14 - - 478 - - 神栖市 35 2 33 365 21 344 行方市 14 1 7 399 28 199 鉾田市 17 2 38 350 41 783 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)

鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)

土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 89 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞について15 分

以内の人口カバー率は多くても 30程度であり傷病によっては 90 分超の人口カ

バー率が 80以上のものも散見され傷病全般にわたり人口カバー率が低くなって

います

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010050 非外傷性硬膜下血腫」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 40~50程度であり当該地域におけ

る急を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-4-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 90 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期について最寄りの医療機関に到達するまで 90 分超かかる疾患が多くな

っています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 40~50程度であり当該地域における急

を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-4-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 91 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

鹿行構想区域は脳卒中の急性期医療や急性心筋梗塞の急性期医療がんの入院

医療など茨城県平均を下回っている指標が多く医療提供体制が不足しています

なお3 次救急への対応体制など表示のない指標がありますが出典のデータベー

スにデータが存在していないためです

図表 4-4-8 5疾病5事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

020406080

100外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 鹿行

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 92 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

鹿行構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体を下回っています特に医師の不足が顕著です鹿行構想区域の中

で人材不足が顕著な市は医師については潮来市鉾田市であり歯科医師につい

ては行方市であり薬剤師については潮来市鉾田市となっています(人口 10 万

人当たりの人数)

図表 4-4-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 鹿行医療圏 234 153 297 856 559 1086 鹿嶋市 91 42 94 1362 629 1407 潮来市 14 19 14 479 650 479 神栖市 77 53 121 818 563 1285 行方市 30 12 36 846 338 1015 鉾田市 22 27 32 460 565 669

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-4-10 医療従事者数(診療科別医師数)

(単位人) 平成26年12月31日現在

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

鹿 行 医 療 圏 234 110 9 21 30 6 - 10 - 21 2 2 - 46 9 3 50 1 - 1 - 3 100 47 4 9 13 3 - 4 - 9 1 1 - 20 4 1 21 0 - 0 - 1

鹿 嶋 市 91 34 2 5 10 3 - 3 - 4 1 - - 8 7 1 16 1 - 1 - 3 100 37 2 5 11 3 - 3 - 4 1 - - 9 8 1 18 1 - 1 - 3

潮 来 市 14 9 1 4 3 1 - 1 - 1 1 1 1 4 1 1 2 - - - - - 100 64 7 29 21 7 - 7 - 7 7 7 7 29 7 7 14 - - - - -

神 栖 市 77 38 2 6 9 2 - 3 - 9 - - - 22 1 1 17 - - - - - 100 49 3 8 12 3 - 4 - 12 - - - 29 1 1 22 - - - - -

行 方 市 30 15 1 2 2 - - 1 - 5 - 1 1 5 - - 8 - - - - - 100 50 3 7 7 - - 3 - 17 - 3 3 17 - - 27 - - - - -

鉾 田 市 22 14 3 4 6 - - 2 - 2 - - - 7 - - 7 - - - - - 100 64 14 18 27 - - 9 - 9 - - - 32 - - 32 - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

鹿 行 医 療 圏 9 - 10 26 4 - 12 7 - 14 - 3 8 6 5 1 - 4 - - 3 - 4 - 4 11 2 - 5 3 - 6 - 1 3 3 2 0 - 2 - - 1 -

鹿 嶋 市 3 - 4 7 1 - 5 1 - 10 - - 6 3 2 - - - - - 1 - 3 - 4 8 1 - 5 1 - 11 - - 7 3 2 - - - - - 1 -

潮 来 市 - - - 1 - - - 2 - - - 1 - - - - - - - - - - - - - 7 - - - 14 - - - 7 - - - - - - - - - -

神 栖 市 3 - 3 10 2 - 2 3 - 2 - - - 2 2 - - - - - 1 - 4 - 4 13 3 - 3 4 - 3 - - - 3 3 - - - - - 1 -

行 方 市 3 - 3 4 1 - 2 - - 1 - - - 1 1 1 - 2 - - 1 -

10 - 10 13 3 - 7 - - 3 - - - 3 3 3 - 7 - - 3 -

鉾 田 市 - - - 4 - - 3 1 - 1 - 2 2 - - - - 2 - - - - - - - 18 - - 14 5 - 5 - 9 9 - - - - 9 - - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 93 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数については茨

城県を若干上回っているものの助産師数看護師数准看護師数については全

国平均茨城県の人数を共に下回っています特に助産師数の不足度合が顕著です

図表 4-4-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 10266 人日(高

度急性期 460 人日急性期 2475 人日回復期 3243 人日慢性期 4088 人

日)ですが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)年

には 11976 人日(高度急性期 546 人日急性期 3160 人日回復期 4385 人

日慢性期 3885 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると平成 42(2030)年以降高度急性期と急性期が漸減傾

向です

図表 4-4-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 460 526 546 546 530 急性期 2475 2913 3107 3160 3070 回復期 3243 3983 4298 4385 4263 慢性期 4088 3483 3779 3885 3789

合 計 10266 10905 11730 11976 11651

高度急性期 45 48 47 46 45 急性期 241 267 265 264 263 回復期 316 365 366 366 366 慢性期 398 319 322 324 325

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

鹿行 104 33 1104 696 378 120 4016 2532

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 94 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

千葉県の香取海匝構想区域東京都の区東部構想区域から流入しています

県内の水戸土浦つくば取手竜ケ崎構想区域千葉県の香取海匝構想区域

に流出しています

図表 4-4-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の水戸土浦構想区域千葉県の香取海匝構想区域に流出しています

図表 4-4-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

24890 1286 1970 374 110 00(29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 00(983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00 1591 14775

(2836) (10914) (992) (314) (437) (1931) (17424)864 11014 2579 1389 104 00

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109 00

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628 00

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840 00

(1689) (387) (10559)千葉県 00 00 00 568 00 00 00 00

(641)東京都 204 00

(221)10138

(11776)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

区東部

香取海匝

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

2701 164 00(3601) (218)

172 1117 00 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00 286 1250

(394) (646) (246) (381) (1667)150 1025 293 00

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278 00

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352 00

(137) (641) (470)00 00 00 187 695 00

(249) (927)484

(646)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

合 計

古河

坂東

- 95 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

イ)急性期

千葉県の香取海匝構想区域から流入しています 県内の水戸土浦つくば取手竜ケ崎構想区域千葉県の香取海匝構想区域

に流出しています 図表 4-4-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

千葉県の香取海匝構想区域から流入しています 県内の水戸土浦取手竜ケ崎つくば構想区域千葉県の香取海匝構想区域

に流出しています 図表 4-4-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

8137 306 521 201 00 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 613 4739

(1089) (3452) (439) (175) (135) (786) (6075)331 3630 721 381 00

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 00

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659 00

(631) (162) (4692)千葉県 00 00 00 102 00 00 00 00

(131)2794

(3583)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

香取海匝

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

9345 623 684 174 00(10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 501 5484

(859) (4063) (307) (139) (168) (556) (6093)210 00 3970 690 671 00

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 00

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223 00

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714 00

(518) (225) (3016)00 00 00 134 00 00 00 00 00

(149)3791

(4212)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

香取海匝

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 96 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

千葉県の香取海匝構想区域東京都の区東部構想区域から流入しています

県内の水戸取手竜ケ崎構想区域千葉県の香取海匝構想区域に流出していま

図表 4-4-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期在宅医療のいずれについても他

の構想区域へ流出しています流出先としては水戸構想区域が多くなっています

図表 4-4-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 786 595 203 00 -595高度急性期 356 301 00 00 -301

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 314 211 108 00 -211慢性期 00 00 00 00 00回復期 670 438 244 00 -438

計 2126 1545 555 00 -1545

1 12 23 34 45 5

茨城県 0801水戸 487 千葉県 1205香取海匝 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0806つくば 110 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0805土浦 232 茨城県 0801水戸 00千葉県 1205香取海匝 307 千葉県 1203東葛北部 00

茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 東京都 1309南多摩 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

4707 357 601 110 00(5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 00(2899) (529)

908 415 3768 00 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00 191 3302

(493) (2753) (134) (208) (3589)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109 00

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125 00

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771 00

(291) (1925)00 00 00 332 00 00 00 00

(361) 00 204 00

(221)3069

(3335)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

香取海匝

区東部

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

東京都

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 97 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域へ流出しています流出先としては水戸構

想区域が多くなっています

図表 4-4-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-4-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 383 136 272 00 -136高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 325 00 256 00 00

計 707 136 528 00 -136

1 12 23 34 45 5

茨城県 0801水戸 136 千葉県 1205香取海匝 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 東京都 1304区西部 00茨城県 0805土浦 00 千葉県 1201千葉 00千葉県 1205香取海匝 00 茨城県 0801水戸 00

千葉県 1204印旛 00 埼玉県 1107西部 00

急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00

1 12345

千葉県 1205香取海匝 00 埼玉県 1108利根 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1204印旛 00茨城県 0801水戸 00茨城県 0805土浦 00

茨城県 0806つくば 00

- 98 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 886 床となり現在の一般病床 1427 床が 541 床の余剰となっ

ています慢性期については 379 床が必要となりますが現在の療養病床 609 床が

230 床の余剰となっています

図表 4-4-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと仮定した場合の他

の構想区域に所在する医療機関により供給される量を

増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏まえ他の構想区域に

所在する医療機関により供給される量を増減したもの

(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を

基に病床利用率等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1581 526 526 70 (一般)

急 性 期 5189 2913 2913 373 1427

回 復 期 5877 3983 3983 443

慢 性 期 3631 3483 3483 379 (療養)609

合 計 16278 10905 10905 1265 2036 1222

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-4-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構

想区域に居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1581 526 1581 211 (一般)

急 性 期 5189 2913 5189 665 1427

回 復 期 5877 3983 5877 653

慢 性 期 3631 3483 3631 395 (療養)609

合 計 16278 10905 16278 1924 2036 1222

図表 4-4-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

0 978 79 640 301 1998

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 99 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年から

平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

鹿行構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1266 床となった後平

成 47(2035)年にピーク(1387 床)に達します

図表 4-4-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1222

療養病床

609

一般病床

1427

409 445 379 411 422 412

324 360 443

477 487 474

248 317 374

398 405 393 46

61 70

73 73 71

-

1000

2000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1027人日

1183床

1266床1359床

1387床1350床

2036床

在宅医療等

1570人日

在宅医療等

1570人日

在宅医療等

2186人日

在宅医療等

2486人日

在宅医療等

2617人日在宅医療等

2547人日

- 100 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

鹿行については現状の 1393の在宅医療等の供給が必要となりますそのう

ち訪問診療については現状の 1313の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1434の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると472 人日の不足分が生じます

図表 4-4-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 101 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

高度急性期については隣接する水戸土浦千葉県の香取海匝の各構想区域へ

多くの患者が流出していますまた急性期においても水戸土浦つくば取手

竜ケ崎千葉県の香取海匝の各構想区域に流出しています

【医療提供体制】

脳卒中急性心筋梗塞の患者が水戸土浦千葉県の香取海匝の各構想区域に流

出している現状にあり急性期の医療提供体制のなお一層の充実強化が必要です

医師歯科医師薬剤師看護師が不足しており特に医師不足が顕著です

深刻な医師不足を背景に公的病院が休眠病床を抱え本来果たすべき二次救急医

療を十分に担えていない現状があります特に鹿行南部地域は二次救急医療体制

の低下が著しく白十字総合病院および小山記念病院への救急医療の負担が大きい

現状にあります

救急搬送に時間がかかっています

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

高度急性期 高度急性期については医療の高度化に対応するために既存の二次医療圏単位

ではなく県全体として複数の医療圏にわたる構想区域によって医療提供体制を

推進する必要がありますそのためには圏域を超えた広域連携として隣接する水

戸および土浦医療圏との連携を強化するとともに千葉県の香取海匝医療圏など

県域を越えた病院間の円滑な連携を推進する必要があります今後隣接医療圏の

情報把握に努め圏内各病院の将来構想などを踏まえつつ鹿行医療圏として担え

る診療分野広域連携の課題分析と対策等を地域医療構想調整会議で協議する必要

があります

急性期

鹿行地域の二次救急医療機関においては鹿行南部地区夜間初期救急センターや

当直医の情報共有を図るなどの地元病院間の協力体制を強固にして救急患者を確

実にファーストタッチできる体制を確保しますその上でさらに高次の医療を要

すると判断された場合は近隣医療圏へ速やかに搬送できるような連携体制を確保

していきます今後公的病院の休眠病床については「鹿島労災病院と神栖済生

会病院の今後のあり方検討委員会(小松会長)」の報告書等をふまえ地域医療構

想調整会議等においても協議していきます

- 102 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

回復期

鹿行構想区域の平成 37(2025)年の医療需要の推計では443 床必要とされ現在

大幅に不足している回復期病床(回復期リハ地域包括ケア)については急性期

からの転換を促進する等により病床の確保に努め急性期から回復期さらに在

宅に向けた医療を整備していきますまた圏域外の急性期病院との連携体制の構

築にも努め急性期から回復期に移行した患者を地元で受け入れられるような医療

体制を確保していく必要があります

鹿行地域の南北に長い地理的条件を考慮し水戸および土浦構想区域や千葉県や

東京都など他都県との広域連携の強化に努め救急車両の他にヘリコプターによる

搬送なども含め円滑な救急搬送体制を図っていきます

広域的な病院間の連携を円滑に図るためのツール(情報共有のための連携パスや

ICT 活用など)の開発整備が必要であり鹿行地域医療構想調整会議として県

全体の施策として講じられるよう要望していく必要がありますまた病院と在宅

医療との連携については平成 27 年度に鹿島医師会の拠点事業で作成した「病院

と在宅医療との連携パス」を参考に円滑な連携が図れるよう取り組む必要がありま

急性期から回復期回復期から慢性期に移行する患者の医療が病院間および病院

と地域包括支援センター間で円滑に共有され切れ目のない医療が提供されるよう

課題の有無を把握し地域医療構想会議等で解決策を協議していく必要があります

【在宅医療等の充実】

慢性期については療養病床への転換介護老人福祉施設等の整備について関

係者と協議し必要な受け入れ体制の整備に努めますまた鹿島医師会水郷医

師会鹿行歯科医師会及び関係機関により実施された「在宅医療介護連携拠点事

業」の実績を踏まえ平成 28 年度からは各市が実施する地域支援事業を展開す

る中で在宅医療介護連携体制の整備を図っていきます

鹿行管内 5市(鹿嶋市潮来市神栖市行方市鉾田市)の地域包括ケアシス

テム構築に向けた取組状況区域内の医師会歯科医師会病院介護保険施設

居宅介護支援事業所等の関係者による意見などを踏まえて病院施設から在宅療

養に切れ目なく移行できる体制を推進していきますまた在宅療養に移行後の急

変時に対応できるような地元病院との連携による急変時医療の確保に努める必要

があります

健康の保持増進および在宅療養に係る住民啓発

市行政による疾病の一次予防や介護予防を推進するとともにかかりつけ医を持

つことを住民に啓発し住民の疾病の自己管理能力を高め適正な医療のかかり方

を促すと共に休日夜間の救急センターや救急車の利用方法など上手な医療のか

かり方を住民に啓発します

また在宅医療が推進される中で在宅での看取りを希望される患者さんも徐々

- 103 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

に増えつつあります病や老いの後に来る「人生の最期」を「どのように迎えたい

か」ということについて自分自身の考えを家族と共有しておくことの重要性を啓

発していく必要があります

地域の関係者の協力のもとに「地域包括ケアシステム」の構築にむけて在宅医

療介護の連携を推進する際には住民ニーズを踏まえ住民の相談窓口を周知し

住民と一体となって推進することが必要です

【医療従事者等の養成確保】

医師の確保

鹿行地域の病院へ地元の筑波大学や自治医科大学卒業生茨城県地域枠卒業生及

び修学資金貸与者である医師を受け入れることができるよう必要な体制整備を図

ります

また鹿行地域医療構想調整会議では圏域において今後どのような診療科の

医師がどの程度必要かという分析を行い地域枠を有する大学等との連携を図るな

ど計画的な医師の人材確保を県に要望していきます

【今後の対応】

当該施策等については医療体制の変化に応じて随時速やかに見直しを図ること

といたします

- 104 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

5 土浦地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市は土浦市石岡市かすみがうら市になります

平成 37(2025)年には総人口は 244151 人で平成 27(2015)年時点と比較して

17012 人減少します一方で65 歳以上人口は 79143 人で同 6479 人増加しま

す75 歳以上人口は 46650 人で同 12304 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークにいったん減少傾向になるものの平

成 47(2035)年以降また増加に転じます75 歳以上人口も平成 42(2030)年まで急速

に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需要が増加する 75 歳以

上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要があります 図表 4-5-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-5-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-5-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

261163 253528 244151 233459 221738 209303

31659 28185 25292 22695 20981 19701

68569 62900 58450 54977 50622 45632

88271 84216 81266 77081 71470 64130

72664 78227 79143 78706 78665 79840

(再掲)75歳以上 34346 39709 46650 49654 48680 47011

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 971 935 894 849 801

1000 890 799 717 663 622

1000 917 852 802 738 665

1000 954 921 873 810 727

1000 1077 1089 1083 1083 1099

(再掲)75歳以上 1000 1156 1358 1446 1417 1369

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

土浦

- 105 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

土浦構想区域の人口 10 万人当たりの DPC 算定病床は県内では相対的に高い水準

にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内でやや低い水準にあ

ります

図表 4-5-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

土浦構想区域には 180 の一般診療所がありその病床数は 249 です

図表 4-5-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 土浦医療圏 180 21 249 689 80 953 土浦市 111 12 153 782 85 1078 石岡市 48 8 94 623 104 1221 かすみがうら市 21 1 2 498 24 47 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583(8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)

土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)

つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 106 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞の多くの疾患で

15 分以内の人口カバー率は 20程度と傷病全般にわたり人口カバー率は低いもの

の30 分以内でみると「010070 脳血管障害(その他)」を除く全ての疾患で 60以

上となっています

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30分以内で病院に到達可能な人口カバー

率が概ね 60~70程度であり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望

まれます

図表 4-5-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 107 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は

多くの疾患について 60~70程度となっていますが「120200 妊娠中の糖尿病」な

ど一部の傷病については30 分以内では到達できず 90 分超かかる人口が多くみら

れます

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 60を超えており少なくとも現行の医療

提供体制を維持することが望まれます

図表 4-5-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 108 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

土浦構想区域はハイリスク分娩の対応体制分娩について全国平均茨城県

平均を上回っており充実していますその他の医療機能については茨城県平均

を上回っているものが多くなっていますが回復期リハビリテーション2 次救急

への対応体制については茨城県平均を下回りまたがんの入院医療外来医療に

ついては全国平均を下回り医療提供体制が不足しています

図表 4-5-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

0

50

100

150

200外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県 土浦

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 109 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

土浦構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体をやや上回っています土浦構想区域の中では土浦市に医師歯

科医師薬剤師が集中している状況です(人口 10 万人当たりの人数)

図表 4-5-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 土浦医療圏 503 204 461 1928 782 1767 土浦市 396 126 343 2788 887 2414 石岡市 91 58 105 1186 756 1369 かすみがうら市 16 20 13 380 475 309

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-5-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

土 浦 医 療 圏 503 152 23 41 48 11 19 12 4 27 9 6 - 65 31 3 57 5 6 2 3 10 100 30 5 8 10 2 4 2 1 5 2 1 - 13 6 1 11 1 1 0 1 2

土 浦 市 396 90 21 35 33 10 14 10 3 16 7 4 4 51 17 3 36 4 5 1 2 5 100 23 5 9 8 3 4 3 1 4 2 1 1 13 4 1 9 1 1 0 1 1

石 岡 市 91 52 1 5 13 1 4 1 1 7 1 1 1 10 14 - 20 1 1 1 1 5 100 57 1 5 14 1 4 1 1 8 1 1 1 11 15 - 22 1 1 1 1 5

か す み が う ら 市 16 10 1 1 2 - 1 1 - 4 1 1 1 4 - - 1 - - - - - 100 63 6 6 13 - 6 6 - 25 6 6 6 25 - - 6 - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

土 浦 医 療 圏 12 11 17 47 5 1 21 19 2 29 - 1 25 8 18 5 1 3 29 - 2 - 2 2 3 9 1 0 4 4 0 6 - 0 5 2 4 1 0 1 6 - 0 -

土 浦 市 8 5 15 35 4 1 14 15 2 27 - 1 17 8 17 5 1 3 29 - 2 - 2 1 4 9 1 0 4 4 1 7 - 0 4 2 4 1 0 1 7 - 1 -

石 岡 市 4 6 2 11 1 - 6 2 - 2 - - 7 - 1 - - - - - - - 4 7 2 12 1 - 7 2 - 2 - - 8 - 1 - - - - - - -

か す み が う ら 市 - - - 1 - - 1 2 - - - - 1 - - - - - - - - - - - - 6 - - 6 13 - - - - 6 - - - - - - - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 110 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数は茨城県と同

等であるものの助産師数看護師数准看護師数については茨城県の人数を上

回っています

図表 4-5-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 13729 人日(高

度急性期 1691 人日急性期 4500 人日回復期 4576 人日慢性期 2962 人

日)でしたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)

年には 17264 人日(高度急性期 1739 人日急性期 5613 人日回復期 6213

人日慢性期 3698 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期の医療需要が漸減傾向にあるのに対して

回復期は漸増傾向となっています

図表 4-5-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1691 1768 1767 1739 1691 急性期 4500 5361 5603 5613 5468 回復期 4576 5776 6154 6213 6052 慢性期 2962 3361 3658 3698 3601

合 計 13729 16266 17181 17264 16812

高度急性期 123 109 103 101 101 急性期 328 330 326 325 325 回復期 333 355 358 360 360 慢性期 216 207 213 214 214

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

土浦 98 81 1841 810 375 310 7049 3102

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 111 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の水戸取手竜ケ崎鹿行つくば構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸筑西下妻構想区域に流出しています

図表 4-5-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の取手竜ケ崎鹿行水戸構想区域から流入しています

県内のつくば水戸構想区域に流出しています

図表 4-5-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104 15949

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) (18819) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)15245

(18099)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293 1468

(200) (1366) (390) (1957) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)1601

(2135)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 112 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の水戸取手竜ケ崎鹿行つくば構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸構想区域に流出しています

図表 4-5-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の水戸取手竜ケ崎鹿行つくば構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸構想区域に流出しています

図表 4-5-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

8137 306 521 201 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381 5064

(424) (4654) (925) (489) (6492) 00 00 188 5008 1190

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)5125

(6570)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671 5541

(233) (4411) (766) (746) (6156) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016)5529

(6143)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 113 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の水戸構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸筑西下妻構想区域に流出しています

図表 4-5-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんの高度急性期急性期回復期については流入流出数はほぼ同水準です

在宅医療等について他の構想区域から流入しています

図表 4-5-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 349 150 342 143 -07

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 572 201 597 227 25急性期 742 274 772 304 30

計 1984 625 2126 859 233在宅医療等 322 00 415 184 184

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0807取手竜ヶ崎 129 茨城県 0801水戸 182茨城県 0801水戸 132 茨城県 0804鹿行 232茨城県 0806つくば 356 茨城県 0807取手竜ヶ崎 265

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0808筑西下妻 00千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0806つくば 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 3877

(187) (2597) (951) (365) (113) (4214) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)2991

(3251)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 114 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域へ流出しています流出先としては水戸構

想区域が多くなっています

図表 4-5-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-5-20 患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 275 00 240 00 00急性期 384 128 330 00 -128

計 765 128 571 00 -128在宅医療等 105 00 00 00 00

高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0804鹿行 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0801水戸 00茨城県 0801水戸 109 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00

東京都 1301区中央部 00 福島県 0706相双 00千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0806つくば 00

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0801水戸 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0804鹿行 00

東京都 1303区西南部 00 茨城県 0809古河坂東 00東京都 1311北多摩南部 00 茨城県 0806つくば 00

- 115 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1565 床に対し現在の一般病床 1915 床が上回り充足して

いる状況にあります慢性期については 365 床に対し現在の病床数が 437 床と上

回っている状況にあります

図表 4-5-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1645 1768 1768 236 (一般)

急 性 期 5281 5361 5361 687 1915

回 復 期 5746 5776 5776 642

慢 性 期 4097 3361 3361 365 (療養)437

合 計 16769 16266 16266 1930 2352 1574

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-5-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1645 1768 1645 219 (一般)

急 性 期 5281 5361 5281 677 1915

回 復 期 5746 5776 5746 638

慢 性 期 4097 3361 4097 445 (療養)437

合 計 16769 16266 16769 1980 2352 1574

図表 4-5-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

736 958 90 412 66 2262

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 116 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

土浦医療圏における必要病床数は平成 37(2025)年に 1930 床となった後平成

47(2035)年にピーク(2044 床)に達します

図表 4-5-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1574

療養病床

437

一般病床

1915

296 322 365 397 402 391

458 508 642 684 690 672

450

577

687 718 720 701

169

226

236 236 232 226

-

1000

2000

3000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1373人日

1633床

1930床2035床

2044床1990床

2352床

在宅医療等

2108人日

在宅医療等

2108人日

在宅医療等

3025人日

在宅医療等

3408人日

在宅医療等

3514人日在宅医療等

3415人日

- 117 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

土浦については現状の 1434の在宅医療等の供給が必要となりますそのう

ち訪問診療については現状の 1445の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1425の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると493 人日の不足分が生じます

図表 4-5-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 118 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

入院医療については隣接する水戸つくば取手竜ケ崎の各構想区域との患

者の流出入が多く(図表 4-5-13)がんはつくば構想区域への流出が多く取手

竜ケ崎構想区域からの流入が多くなっています(図表 4-5-18)また総合病院土

浦協同病院の移転により新たな流入が予測されます

【医療提供体制】

二次救急体制については救急医療管理加算等を算定したレセプト数に基づく数

値であり茨城県平均を下回りますが救急搬送に要する時間(覚知から収容)で

は 348 分と県内で一番短くなっており救急搬送体制は充実しています

土浦構想区域における救急医療体制(搬送)におきましては全体でみると第

三次救急医療機関(総合病院土浦協同病院)に 50弱第二次救急医療機関(東京

医科大学茨城医療センター独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター石岡

循環器科脳神経外科病院山王台病院)神立病院への搬送が多くなっています

回復期リハビリテーションについては茨城県平均を下回るなど医療提供体制が

不足しています(図表 4-5-8)

がんについてはつくば構想区域への流出が多く取手竜ケ崎構想区域からの

流入が多くなっていますまたがんの入院医療及び外来医療については医療提供

体制が不足しています(図表 4-5-8図表 4-5-18)

総合病院土浦協同病院(地域がん診療連携拠点病院)は上部及び下部消化管内視

鏡的切除術胆道がん膀胱がん等山王台病院は上部及び下部消化管内視鏡的切

除術大腸がん等独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター(茨城県がん診

療指定病院)は子宮がん胃がん等野上病院は大腸がん下部消化管内視鏡的切

除術等公益社団法人地域医療振興協会石岡第一病院は上部及び下部消化管内視鏡

的切除術大腸がん等石岡市医師会病院は下部消化管内視鏡的切除術医療法人

財団県南病院は脳腫瘍となっています

脳血管障害そのうちの脳卒中に関しては水戸構想区域への流出が多くなってい

ます(図表 4-5-19)脳血管障害においては総合病院土浦協同病院医療法人財

団県南病院山王台病院において治療を行っています

心疾患については総合病院土浦協同病院及び独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦

医療センターで治療を行っています

土浦地域及び石岡地域に所在する医療資源に差異があるため二次医療圏での連

携を図る必要があります

分娩を取り扱う医療機関につきましては病院は総合病院土浦協同病院及び独立

行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センターで変更ありませんが有床診療所は平

- 119 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

成 27 年 7 月には 5診療所(63 床)であったものが平成 29 年 1 月時点では 2診療

所(25 床)となる予定ですまた分娩取扱い数は平成 26 年度のデータでみて

みますと平成 29 年 1 月では分娩の取り扱いを中止する医療機関があるため1170

件の減少となる予定です身近なところで安心して出産できる体制が確保されてい

ません

精神疾患を有する患者が緊急重篤でない合併症の身体的な治療を受ける場合に

二次救急医療機関での受入が円滑でない場合があります

在宅医療の充実を図るためには多職種(医療職や福祉職等)による連携かか

りつけ医かかりつけ歯科医かかりつけ薬局の充実医療従事者の不足解消地

域医療支援病院との連携が必要になります

また訪問看護ステーションの果たす役割が大きいですが管内には訪問看護ス

テーションが設置されていない市町村があります

【医療需要】

平成 37 年(2025)年の医療需要をみますと回復期が現状(90 床)の 7倍程度

(642 床)必要になります(図表 4-5-21図表 4-5-23)

平成 37 年(2025)年の認知症高齢者が県内では約 17 万人(65歳以上人口の 5人

に 1人)になると予測されます

精神疾患を有する患者の地域移行が進むことにより身体合併症(生活習慣病等)

に罹患している患者の増加が予測されます

現状の病床数及び医療機能分類は平成 27(2015)年の病床機能報告(グラフC)

によりますと高度急性期が 736 床急性期が 958 床回復期が 90 床慢性期が

412 床となっています

また平成 37(2025)年の必要病床数(グラフB)は高度急性期が 236 床

急性期が 687 床回復期が 642 床慢性期が 365 床となっており平成 27(2015)

年の病床機能報告と平成 37(2025)年の必要病床数を比較するとかなりの差があり

ます

そこで管内病院の協力を得てアンケート調査を行い平均在院日数及び稼働病

床により医療機能を分類してみましたここでは平均在院日数 8日未満及びIC

UMFICU等を「高度急性期」8 日以上 19 日未満を「急性期」19 日以上 90

日未満を「回復期」90 日以上及び療養病床を「慢性期」と区分しましたその結

果平均在院日数等(グラフA)は高度急性期が 299 床急性期が 954 床回復

期が 329 床慢性期が 367 床となっています

平成 37(2025)年の必要病床数(グラフB)と平均在院日数等による病床(グ

ラフA)を比較してみると将来的には急性期が過剰回復期が不足することにな

ります

- 120 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

一般病床及び療養病床にかかる病床の状況と必要病床数との比較(精神科病床は除く)

(注)未稼働病床は以下の算出において算定しました

未稼働病床=(病床稼働率-基準病床稼働率)times稼働病床

1 病床稼働率が基準病床稼働率を下回る場合を未稼働病床とします

2 基準病床稼働率は高度急性期075急性期078

回復期09慢性期092 となっています

(6)課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

平均在院日数等の調査と平成 37(2025)年の必要病床数を比較したところ急性

期病床から回復期病床への転換を図る必要があります病床の転換を進めるために

は茨城県回復期病床整備促進事業(地域医療介護総合確保基金)を活用して地

域包括ケア病棟又は回復期リハビリテーション病棟の整備を促進します

また高齢化の進展により入院中に身体機能が低下する高齢者の増加が予想さ

れるため在宅復帰に向けた回復期リハビリ及び療養環境の整備を図ることが必要

になりますまた脳血管障害及び心疾患のリハビリにおいても回復期リハビリテ

ーション病棟が必要になりますそのためにも地域包括ケア病棟又は回復期リハビ

リテーション病棟の整備促進が重要になります

そのような状況を踏まえて病院としての将来像を各病院で検討していく必要が

ありますまた地域での連携については地域医療構想調整会議で検討していきま

流出入が発生している又は発生が予想される隣接医療圏(つくば 取手竜ケ

崎鹿行)と高度急性期を中心に広域的な連携について地域医療構想調整会議にお

いて協議していきます

二次医療圏内(土浦地域と石岡地域)における医療資源の差異については引き

続き地域医療構想調整会議において協議します

- 121 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

救急搬送が第三次救急医療機関(総合病院土浦協同病院)に集中しないように

第二次救急医療機関(病院群輪番制独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センタ

ー東京医科大学茨城医療センター石岡市医師会病院公益社団法人地域医療振

興協会石岡第一病院山王台病院石岡循環器科脳神経外科病院医療法人美湖会

美浦中央病院)及び第一次救急医療機関(休日夜間急患センター在宅当番医制医

療機関救急告示協力医療機関)による症状に応じた救急患者の更なる受入等の

役割分担連携について地域医療構想調整会議及び地区ごとに設置されているメ

ディカルコントロール協議会等で検討していく必要があります

がんについては入院及び外来に関する医療提供体制不足を解消するために都

道府県がん診療連携拠点病院(茨城県立中央病院)土浦構想区域に設置されてい

る地域がん診療連携拠点病院(総合病院土浦協同病院)及び茨城県がん診療指定病

院(独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター子宮がん治療で指定)隣接

構想区域に設置されている地域がん診療連携拠点病院(東京医科大学茨城医療セン

ター筑波大学附属病院筑波メディカルセンター病院)における役割分担連携

について土浦地域医療構想調整会議及び隣接の地域医療構想調整会議との合同会

議で検討していく必要があります

脳血管障害については高度な専門医療を行う機関(24 時間体制で血管内治療

外科治療tPA療法を実施総合病院土浦協同病院及び医療法人財団県南病院)

専門的医療を行う機関(24 時間体制でtPA療法を実施山王台病院)初期治療

を行う機関間の役割分担連携について地域医療構想調整会議において検討して

いきます

心疾患については高度な専門的医療を行う機関(24 時間体制でバルーン等の再

灌流療法外科手術を実施総合病院土浦協同病院)専門的医療を行う機関(24

時間体制でバルーン等の再灌流療法を実施独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療

センター)初期治療を行う機関間の役割分担連携について地域医療構想調整

会議において検討していきます

分娩については身近なところで出産できる体制の整備が重要となりますその

ためには地域医療構想調整会議等において総合周産期母子医療センター(総合

病院土浦協同病院筑波大学附属病院)地域周産期母子医療センター(JAとり

で総合医療センター)周産期救急医療協力病院(東京医科大学茨城医療センター

筑波学園病院)産科医療機関間の役割分担連携支援について検討していく

必要がありますまた今後は助産師と産婦人科医との役割分担連携により分

娩を担う必要があります

身体科救急医療(救急指定病院)と精神科救急医療(茨城県立こころの医療セン

ター等)の連携による精神科救急医療体制の充実を図りますまた身体合併症対

策として精神科医療機関と連携した身体科入院治療を実施するための医療提供体

制(茨城県立中央病院身体科病院)の整備拡充連携強化を図ります

- 122 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

【在宅医療等の充実】

土浦保健所管内の市町村医療介護関係者等をメンバーとした広域連携の会議

を開催することにより在宅医療介護連携認知症施策介護予防日常生活支

援事業等に関する情報共有を行い広域的な課題について検討していきます

かかりつけ医かかりつけ歯科医かかりつけ薬局につきましては地区医師会

地区歯科医師会地区薬剤師会との連携により充実を図ります

地域医療支援病院(独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター)等と地域の

診療所の病診連携各病院間における病病連携を図ることが必要になります

訪問看護ステーションについては茨城型地域包括ケアシステム推進基盤整備事

業を活用して新たな設置及び既存事業所の業務拡充を図る必要があります

認知症施策としては第6期いばらき高齢者プラン(平成 27年度から平成 29年度)

に基づき認知症サポーター及び認知症サポート医の養成を図る必要があります

またかかりつけ医及び一般病院勤務の医療従事者向けの対応力研修の実施新

たに設置された認知症疾患医療センターとの連携認知症初期集中支援チームの設

置を促進するなど精神科医療との連携を図ります

精神疾患を有する患者の地域生活を支えるために一般医療と精神科外来医療

精神科入院医療の連携を図ります

【医療従事者等の養成確保】

看護師については「看護師等の人材確保の促進に関する法律」によりナースセン

ターへの届出制度(医療機関を退職した場合に登録する努力義務規定)が平成 27

年 10 月から開始されたため制度を利用して人材確保を図りますそのためにも

各医療機関等においては届出制度が機能するように対応する必要があります

【今後の対応】

地域医療構想については医療提供体制等の変化に応じて地域医療構想調整会議

で検討を行い見直しを行うこととします

- 123 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

6 つくば地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市はつくば市つくばみらい市常総市になります

平成 37(2025)年には総人口は 334161 人で平成 27(2015)年時点と比較して

2894 人増加します65 歳以上人口は 84109 人で同 12393 人増加します75 歳

以上人口は 47225 人で同 14728 人増加しますまた40-64 歳人口は 114315

人で同 5578 人増加します

65 歳以上人口75 歳以上人口ともに平成 52(2040)年まで増加傾向を続けます

そのため医療需要が増加する 65 歳以上の高齢者の増加に対応した医療提供体制

を整備する必要があります

図表 4-6-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-6-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-6-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

331267 333829 334161 332520 328880 323255

47346 45817 42851 40099 38552 37415

103468 96545 92886 90216 87132 83507

108737 111704 114315 114586 110743 102295

71716 79763 84109 87619 92453 100038

(再掲)75歳以上 32497 38219 47225 52335 53847 54751

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 1008 1009 1004 993 976

1000 968 905 847 814 790

1000 933 898 872 842 807

1000 1027 1051 1054 1018 941

1000 1112 1173 1222 1289 1395

(再掲)75歳以上 1000 1176 1453 1610 1657 1685

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

つくば

- 124 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

つくば構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)は 7882 床と県内

で高い水準にあり特に DPC 算定病床は 5219 床と県内で最も高い水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内でやや低い水準にあ

ります

図表 4-6-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

つくば構想区域には 231 の一般診療所がありその病床数は 153 です

図表 4-6-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 つくば医療圏 231 10 153 697 30 462 つくば市 174 10 153 777 45 684 つくばみらい市 21 - - 479 - - 常総市 36 - - 566 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)

つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)

取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 125 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞の多くの疾患で

15 分以内の人口カバー率は 30~50程度と傷病全般にわたり人口カバー率は高く

なっています

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30分以内で病院に到達可能な人口カバー

率が概ね 60~80程度であり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望

まれます

図表 4-6-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 126 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は

多くの疾患について 50~80程度となっています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 70~80程度であり少なくとも現行の医

療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-6-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 127 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

つくば構想区域はがんの入院医療がんの外来医療急性心筋梗塞の急性期医

療三次救急医療の医療提供体制が全国平均茨城県平均を大きく上回っており

充実していますその他の医療機能についても全国平均茨城県平均をほぼ上回っ

ており全般的に医療提供体制が充実していることを表しています

図表 4-6-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

050

100150200250

外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 つくば

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 128 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

つくば構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体を上回っており充実していますつくば構想区域の中ではつくば

市に医師歯科医師薬剤師が集中している状況です

図表 4-6-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597

つくば医療圏 1135 264 810 3421 796 2442 つくば市 1056 204 670 4776 923 3030 つくばみらい市 18 27 52 378 567 1091 常総市 61 33 88 969 524 1398 出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省 薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-6-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

つ く ば 医 療 圏 1135 222 47 64 89 24 21 26 15 38 21 25 7 117 43 10 68 11 22 15 5 52 100 20 4 6 8 2 2 2 1 3 2 2 1 10 4 1 6 1 2 1 0 5

つ く ば 市 1056 190 44 60 77 23 20 25 15 35 20 25 25 98 35 10 54 11 22 15 5 46 100 18 4 6 7 2 2 2 1 3 2 2 2 9 3 1 5 1 2 1 0 4

つ く ば み ら い 市 18 10 1 - 4 - 1 - - 3 - - - 5 1 - 4 - - - - - 100 56 6 - 22 - 6 - - 17 - - - 28 6 - 22 - - - - -

常 総 市 61 22 2 4 8 1 - 1 - - 1 - - 14 7 - 10 - - - - 6 100 36 3 7 13 2 - 2 - - 2 - - 23 11 - 16 - - - - 10

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

つ く ば 医 療 圏 23 17 30 83 18 2 51 35 8 35 2 10 26 41 52 18 1 19 119 9 39 2 2 1 3 7 2 0 4 3 1 3 0 1 2 4 5 2 0 2 10 1 3 0

つ く ば 市 23 15 28 75 17 2 46 30 8 34 2 6 24 40 50 18 1 19 119 9 38 1 2 1 3 7 2 0 4 3 1 3 0 1 2 4 5 2 0 2 11 1 4 0

つ く ば み ら い 市 - - - 3 1 - 1 2 - - - 1 2 - 1 - - - - - - 1 - - - 17 6 - 6 11 - - - 6 11 - 6 - - - - - - 6

常 総 市 - 2 2 5 - - 4 3 - 1 - 3 - 1 1 - - - - - 1 - - 3 3 8 - - 7 5 - 2 - 5 - 2 2 - - - - - 2 -

注1)

2)3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 129 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については全国平均茨城県の人数を上回っています准看護師数は全

国平均茨城県全体を下回っていますが全看護職員数では双方を上回っています

図表 4-6-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 24767 人日(高

度急性期 3044 人日急性期 8132 人日回復期 6611 人日慢性期 6980 人

日)ですが増加傾向を示しておりピーク時の平成 47(2035)年には 32118 人日

(高度急性期 3269 人日急性期 9934 人日回復期 8705 人日慢性期 10209

人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期急性期の医療需要が漸減傾向にあるの

に対して回復期は横ばい慢性期は漸増傾向となっています

図表 4-6-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 3044 3270 3286 3269 3237 急性期 8132 9428 9821 9934 9894 回復期 6611 8059 8537 8705 8690 慢性期 6980 8729 9809 10209 10195

合 計 24767 29486 31452 32118 32016

高度急性期 123 111 104 102 101 急性期 328 320 312 309 309 回復期 267 273 271 271 271 慢性期 282 296 312 318 318

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

つくば 140 103 3234 610 423 311 9763 1841

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 130 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の取手竜ケ崎筑西下妻土浦古河坂東水戸鹿行構想区域千

葉県の東葛北部東京都の区東北部の構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎土浦筑西下妻古河坂東構想区域千葉県の東葛北

部構想区域に流出しています

全体としては流入が流出を上回っています

図表 4-6-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の筑西下妻取手竜ケ崎土浦古河坂東構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎構想区域に流出しています

図表 4-6-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109 235 20265

(487) (17888) (4741) (341) (119) (280) (23856) 1049 3844 21830 1619

(1292) (4519) (25721) (1922)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)千葉県 472 1433 00

(534) (1695)東京都 123 00

(133)27570

(32599)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

患者居住地

県 内

合 計

東葛北部

区東北部

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278 1682

(1872) (371) (2242) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)2830

(3773)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

合 計

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

- 131 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の筑西下妻取手竜ケ崎土浦古河坂東水戸鹿行構想区域千

葉県の東葛北部構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎土浦構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出していま

す 図表 4-6-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の筑西下妻取手竜ケ崎土浦古河坂東水戸鹿行構想区域から

流入しています 県内の取手竜ケ崎土浦構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出していま

す 図表 4-6-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

8137 306 521 201 00 (10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 (407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 110 6497

(241) (6421) (1526) (142) (8329) 00 00 443 1065 7237 500

(568) (1366) (9279) (641)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)千葉県 00 111 463 00

(142) (594)8974

(11505)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

東葛北部

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 (346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 125 6106

(246) (4674) (1725) (139) (6784) 00 00 378 769 7408 00 556

(419) (854) (8231) (618)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016)7601

(8446)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 132 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の取手竜ケ崎土浦筑西下妻古河坂東構想区域千葉県の東葛北

部東京都の区東北部構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎筑西下妻古河坂東構想区域に流出しています

図表 4-6-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

からの流入が多くなっています流入元としては筑西下妻取手竜ケ崎からの

流入が多くなっています 図表 4-6-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 2508 707 4571 2770 2063在宅医療等 247 111 288 153 41慢性期 00 00 00 00 00回復期 732 209 1303 781 572急性期 1082 271 2020 1210 938高度急性期 447 115 959 627 512

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5

東京都 1307区東部 00 茨城県 0804鹿行 110茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0801水戸 157東京都 1301区中央部 00 茨城県 0809古河坂東 308茨城県 0805土浦 00 茨城県 0805土浦 356千葉県 1203東葛北部 145 茨城県 0807取手竜ヶ崎 701茨城県 0807取手竜ヶ崎 344 茨城県 0808筑西下妻 706都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109 5980

(4922) (1119) (341) (119) (6500) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925) 00 00 00 361 289 00

(392) (314) 00 00 00 123

(133)8166

(8876)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

東京都

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

区東北部

東葛北部

- 133 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の回復期について筑西下妻構想区域からの流入が多くなっています

図表 4-6-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-6-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 735 138 880 322 185在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 239 00 278 123 123急性期 391 138 453 199 62高度急性期 106 00 149 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5東京都 1301区中央部 00 茨城県 0801水戸 00

千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0809古河坂東 00茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0805土浦 00 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 230 茨城県 0808筑西下妻 147都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0805土浦 00 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0808筑西下妻 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

神奈川県 1401横浜北部 00 千葉県 1204印旛 00埼玉県 1107西部 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0809古河坂東 00

- 134 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの推計(図表 4-6-21)をみると病床の必要量は高度急性

期急性期回復期の合計が 2540 床となり現在の一般病床 2765 床を下回り充

足している状況にあります

一方で慢性期については必要病床数 949 床が許可病床数 603 床を上回り不

足が見込まれます

図表 4-6-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1912 3270 3270 436 (一般)

急 性 期 6815 9428 9428 1209 2765

回 復 期 6397 8059 8059 895

慢 性 期 6336 8729 8729 949 (療養)603

合 計 21459 29486 29486 3489 3368 2542

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-6-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1912 3270 1912 255 (一般)

急 性 期 6815 9428 6815 874 2765

回 復 期 6397 8059 6397 711

慢 性 期 6336 8729 6336 689 (療養)603

合 計 21459 29486 21459 2528 3368 2542

図表 4-6-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

825 1462 170 818 97 3372

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 135 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

つくば構想区域における必要病床数は平成37(2025)年に3489 床となった後平

成47(2035)年にピーク(3787床)に達し平成37(2025)年では121床平成47(2035)

年では419床の不足が見込まれます

図表 4-6-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており今

後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどおりに

進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医療

提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)こ

とで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこと

を想定しています県内の他構想区域において許可病床数が必要病床数を上回っているのに対し

つくば構想区域は唯一下回っており周辺の構想区域との増減調整を進めていく方向付けとなり

ます

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見込

みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的なも

のとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

2542

療養病床

603

一般病床

2765

698 759 949 1066 1110 1108

661 734

895 949 967 966

813

1043

1209 1259 1274 1268

304

406

436

438 436 432

-

1000

2000

3000

4000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

2476人日

2942床

3489床

3712床3787床

3774床

3368床在宅医療等

2690人日

在宅医療等

2690人日

在宅医療等

3949人日

在宅医療等

4594人日

在宅医療等

4882人日

在宅医療等

4907人日

- 136 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

つくば構想区域については現状の 1468の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1449の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患者

数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1499の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施設

の定員整備目標との差をみると570 人日の不足分が生じます

図表 4-6-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 137 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

医療資源については県内でも高い水準にあるため県内の他の構想区域からの流

入が多くみられ入院患者の流出入状況については全体として流入超過です特に

取手竜ケ崎構想区域との流出入筑西下妻構想区域からの流入が大きくなって

います(図表 4-6-13~17)

構想区域内の DPC4病院(筑波大学附属病院筑波メディカルセンター病院筑

波記念病院筑波学園病院)への他構想区域からの流入患者数は別紙グラフのとお

りですが隣接する土浦取手竜ケ崎筑西下妻及び古河坂東構想区域から

の流入が多く県内唯一の特定機能病院である筑波大学附属病院ではつくば構想

区域以外の患者が7割を占め県境に位置していないにもかかわらず県外からの

患者が1割あることが特徴的です筑波メディカルセンター病院及び筑波記念病院

についてはつくば構想区域の患者が 12筑西下妻構想区域からの流入が 14

前後となっています筑波学園病院についてはつくば構想区域の患者が 23 とな

っています

【医療提供体制】

医療提供体制については高度急性期急性期医療は充足しておりがんの入院

医療外来医療急性心筋梗塞の医療体制が充実しています(図表 4-6-8)

つくば構想区域内には4 つの DPC 病院があることから5 疾病 5 事業にかかる

医療提供体制は全般的に充実しています

なお高度急性期については不足する近隣の構想区域と調整を図る必要がありま

【医療需要】

平成 25(2013)年現在の許可病床 3368 床に対し平成 37(2025)年の医療機関所

在地ベースの必要病床数は3489 床と 121 床の不足と推計されています(図表

4-6-21)

必要病床数の推移をみると平成 37(2025)年に 3489 床となった後平成

47(2035)年に 3787 床とピークに達すると推計され許可病床のうち現在稼働して

いない病床を全て使用しても平成 25(2013)年の必要病床数 2942 床に対しては 547

床の不足となりますこのため病床の過剰が見込まれる近隣の構想区域との調整が

必要となります(図表 4-6-24)

平成37(2025)年の在宅医療等の必要量は平成25(2013)年の2690件に対し3949

件と 1468の供給が必要となりそのうち訪問診療については平成 25(2013)年

の 1647 件に対し平成 37(2025)年の必要量は 2386 件と 1449の供給が必要とな

ります(図表 4-6-25)

- 138 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

高度急性期への周辺構想区域からの流入については特定機能病院である筑波大

学附属病院を中心として構想区域を越えた広域での対応の方向付けとし医療資源

の不足する周辺の構想区域のために高度急性期医療を提供する機能を相応の水準

で維持しつつ高度急性期病床から急性期病床の転換を検討していきます

また高度急性期の見直しでさらに増えることが予想される急性期については

回復期機能病床や慢性期機能病床への移行を進める方向付けが必要であり医療機

関の病床機能の変更について茨城県回復期病床整備促進事業(地域医療介護総合確

保基金)の活用などによる支援を行っていきます

【在宅医療等の充実】

在宅医療の需要増大に対応するため構想区域内の市医師会等と緊密に連携し

地域の医療介護の関係機関の連携を進めるとともに継続的な在宅医療介護の

提供を行うため茨城型地域包括ケアシステム推進事業との連携を進め訪問看護ス

テーションの増設や医療機関と多職種間の連携体制の構築などの取組を進めてい

きます

在宅療養にはかかりつけ医やかかりつけ薬局制度の充実が求められますが制

度についての医療機関住民の理解を深めさらに病院と診療所の機能分担を明

確にするとともに相互の連携(病診連携)を図っていきます

また構想区域内では既に2つの地域医療支援病院(筑波メディカルセンター病

院筑波記念病院)がありますが今後さらに地域との連携を進めることで地域医

療の充実を図っていきます

つくば構想区域ではつくば市医師会が平成 25 年度から常総市が平成 27 年度

から在宅医療介護連携拠点事業を実施しています市民への啓発事業や専門職種

の資質向上の研修会等の開催や多職種連携による在宅医療介護サービスの提供

モデル事業等を通じ退院支援在宅療養支援急変時対応在宅の看取り等の推

進を図っているところです

なお在宅医療介護連携推進事業については常総市は継続してつくば市は

つくば市医師会の拠点事業を引継ぎ平成 28 年度から実施しており平成 29 年度か

らはつくばみらい市が実施する予定です

【医療従事者等の養成確保】

県内唯一の医師養成機関である筑波大学を擁する当地域は質量ともに医療従

事者に恵まれておりますつくば構想区域における人口 10 万人当たりの医師数

歯科医師数薬剤師数及び保健師数助産師数看護師数についてはいずれも県

全体を上回っており充実しています

- 139 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

[参考]つくば構想区域への周辺構想区域等からの患者流入状況

1348

831

1302

1352

139

96

225

427

181

64

293

832

126

466

619

495

93

75

122

280

45

50

56

518

69

41

73

402

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500 5000

筑波学園病院

筑波記念病院

筑波メディカルセンター

筑波大学附属病院

医療圏別入院患者数

つくば 土浦 取手竜ヶ崎 筑西下妻 古河坂東 その他 県外

674

512

484

314

69

59

83

100

90

39

108

193

63

287

230

115

46

46

45

65

22

30

20

120

34

25

27

93

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

筑波学園病院

筑波記念病院

筑波メディカルセンター

筑波大学附属病院

医療圏別入院患者割合

つくば 土浦 取手竜ヶ崎 筑西下妻 古河坂東 その他 県外

- 140 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町村は龍ケ崎市取手市牛久市守谷市稲敷市美浦村阿見町

河内町利根町になります

平成 37(2025)年には総人口は 448887 人で平成 27(2015)年時点と比較して

21141 人減少します一方で65 歳以上人口は 142011 人で同 16182 人増加し

ます75 歳以上人口は 82514 人で同 31197 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークにいったん減少傾向になるものの平

成 47(2035)年以降また増加に転じます75 歳以上人口も平成 42(2030)年まで急速

に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需要が増加する 75 歳以

上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要があります

図表 4-7-1 将来人口推計(2015-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-7-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-7-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

470028 461576 448887 432563 413366 392725

58268 53481 48332 43783 40730 38522

126050 114720 107076 101468 95150 88042

159881 154131 151468 146070 137091 122337

125829 139244 142011 141242 140395 143824

(再掲)75歳以上 51317 65325 82514 89137 86438 82439

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 982 955 920 879 836

1000 918 829 751 699 661

1000 910 849 805 755 698

1000 964 947 914 857 765

1000 1107 1129 1122 1116 1143

(再掲)75歳以上 1000 1273 1608 1737 1684 1606

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

取手竜ケ崎

- 141 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

取手竜ケ崎構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)DPC 算定病

床は県内で中間の水準にあります

一方で人口 10万人当たりの療養病床数(病院分)は県内で低い水準です

図表 4-7-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

取手竜ケ崎構想区域には 258 の一般診療所がありその病床数は 264 です

図表 4-7-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 取手竜ケ崎医療圏 258 20 264 549 43 562 龍ケ崎市 45 5 58 560 62 721 取手市 57 4 51 533 37 477 牛久市 55 3 56 654 36 666 守谷市 42 4 43 652 62 668 稲敷市 18 1 19 409 23 432 美浦村 4 - - 242 - - 阿見町 26 3 37 548 63 780 河内町 3 - - 319 - - 利根町 8 - - 476 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)

取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)

筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 142 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患について 40~50前後となっていますただし「03001x 頭

頸部悪性腫瘍」など一部の傷病のように0~10程度の人口カバー率にとどまっ

ているものもみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010030 末破裂脳動脈瘤」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30 分以内

で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 50~80程度であり少なくとも現行の医

療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-7-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25(2013)年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 143 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は疾

患によってばらつきがみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 70~80程度であり少なくとも現行の医

療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-7-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 144 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

取手竜ケ崎構想区域は脳卒中の急性期医療の対応体制について全国平均

茨城県平均を上回っており充実していますハイリスク分娩の対応体制について

は茨城県平均を大幅に下回り不足していますその他の医療機能については

茨城県平均とほぼ同等の水準となっていますなお3次救急への対応体制につい

ては出典のデータベースにデータが存在していないため非表示としています

図表 4-7-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

0

50

100

150外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 取手竜ヶ崎

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

- 145 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

取手竜ケ崎構想区域における人口 10 万人当たりの医師数薬剤師数は県全体

をやや下回っています歯科医師数は県全体をやや上回っています市町村別にみ

ると人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は東京医科大学茨城医

療センター(稼働病床数 389 床)の所在する阿見町が最も多くなっています

図表 4-7-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 取手竜ケ崎医療圏 764 315 732 1632 673 1563 龍ケ崎市 111 50 119 1406 633 1507 取手市 188 63 157 1757 589 1467 牛久市 153 61 171 1822 727 2037 守谷市 113 65 125 1761 1013 1948 稲敷市 34 20 37 776 456 844 美浦村 8 8 16 492 492 983 阿見町 148 40 102 3084 833 2125 河内町 1 3 - 107 321 00 利根町 8 5 5 480 300 300

出典「平成 26(2014)年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-7-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

取手 竜ヶ崎医療圏 764 246 40 59 83 26 19 28 3 52 19 8 3 89 41 13 75 4 8 8 3 31 100 32 5 8 11 3 2 4 0 7 2 1 0 12 5 2 10 1 1 1 0 4

龍 ケ 崎 市 111 33 6 9 17 1 1 5 - 11 2 - - 14 12 1 14 - - - - 5 100 30 5 8 15 1 1 5 - 10 2 - - 13 11 1 13 - - - - 5

取 手 市 188 58 12 19 17 7 7 4 1 15 5 3 3 25 3 - 16 - 2 - - 5 100 31 6 10 9 4 4 2 1 8 3 2 2 13 2 - 9 - 1 - - 3

牛 久 市 153 54 8 13 20 8 2 10 2 11 2 1 1 13 2 3 19 - 1 3 - 6 100 35 5 8 13 5 1 7 1 7 1 1 1 8 1 2 12 - 1 2 - 4

守 谷 市 113 48 5 8 13 3 3 2 - 7 6 2 2 17 3 2 18 - 5 1 2 5 100 42 4 7 12 3 3 2 - 6 5 2 2 15 3 2 16 - 4 1 2 4

稲 敷 市 34 17 - - 4 1 - 1 - 3 - 1 1 7 16 2 1 - - - - - 100 50 - - 12 3 - 3 - 9 - 3 3 21 47 6 3 - - - - -

美 浦 村 8 3 - - - - - - - - - - - 1 - - 2 - - - - - 100 38 - - - - - - - - - - - 13 - - 25 - - - - -

阿 見 町 148 24 8 9 10 6 6 5 - 5 4 1 1 10 5 5 5 4 - 4 1 10 100 16 5 6 7 4 4 3 - 3 3 1 1 7 3 3 3 3 - 3 1 7

河 内 町 1 1 - - - - - - - - - - - 1 - - - - - - - - 100 100 - - - - - - - - - - - 100 - - - - - - - -

利 根 町 8 8 1 1 2 - - 1 - - - - - 1 - - - - - - - - 100 100 13 13 25 - - 13 - - - - - 13 - - - - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

取手 竜ヶ崎医療圏 23 13 31 69 6 1 41 29 1 38 - 3 41 12 22 2 2 - 23 1 18 - 3 2 4 9 1 0 5 4 0 5 - 0 5 2 3 0 0 - 3 0 2 -

龍 ケ 崎 市 5 4 3 13 2 1 8 5 - 8 - 1 4 1 4 - - - - - - - 5 4 3 12 2 1 7 5 - 7 - 1 4 1 4 - - - - - - -

取 手 市 4 1 4 17 - - 8 5 1 10 - - 8 5 4 - 1 - 13 - 4 - 2 1 2 9 - - 4 3 1 5 - - 4 3 2 - 1 - 7 - 2 -

牛 久 市 5 5 10 12 2 - 9 5 - 5 - 1 5 2 6 1 1 - 3 1 8 - 3 3 7 8 1 - 6 3 - 3 - 1 3 1 4 1 1 - 2 1 5 -

守 谷 市 3 2 6 11 - - 1 5 - 7 - 1 15 - 3 - - - 1 - 1 - 3 2 5 10 - - 1 4 - 6 - 1 13 - 3 - - - 1 - 1 -

稲 敷 市 1 1 1 3 - - - 2 - 1 - - 3 - - - - - - - - - 3 3 3 9 - - - 6 - 3 - - 9 - - - - - - - - -

美 浦 村 1 - - 2 - - - 1 - - - - 1 - - - - - - - - - 13 - - 25 - - - 13 - - - - 13 - - - - - - - - -

阿 見 町 4 - 7 11 2 - 9 6 - 7 - - 5 4 5 1 - - 6 - 5 - 3 - 5 7 1 - 6 4 - 5 - - 3 3 3 1 - - 4 - 3 -

河 内 町 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

利 根 町 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

注1)

2)3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました

2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 146 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については茨城県の人数を上回っています准看護師数については茨城

県全体を下回っています

図表 4-7-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 24485 人日(高

度急性期 1867 人日急性期 7676 人日回復期 8284 人日慢性期 6658 人

日)でありましたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成

47(2035)年には 34301 人日(高度急性期 2378 人日急性期 10725 人日

回復期 12183 人日慢性期 9015 人日)となる見込みです

図表 4-7-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1867 2301 2387 2378 2330 急性期 7676 9969 10659 10725 10469 回復期 8284 11177 12061 12183 11896 慢性期 6658 8069 8894 9015 8751

合 計 24485 31516 34001 34301 33446

高度急性期 76 73 70 69 70 急性期 313 316 313 313 313 回復期 338 355 355 355 356 慢性期 272 256 262 263 262

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

取手竜ヶ崎 178 134 3237 1002 379 285 6887 2132

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 147 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内のつくば土浦鹿行古河坂東構想区域千葉県の東葛北部構想区域か

ら流入しています

県内のつくば土浦構想区域千葉県の東葛北部印旛東京都の区中央部構想

区域に流出しています

図表 4-7-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内のつくば構想区域千葉県の東葛北部構想区域から流入しています

県内のつくば土浦構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出しています

図表 4-7-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県 千葉県 東京都

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部 印旛 区中央部

24890 1286 1970 374 110 00 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109 235

(487) (17888) (4741) (341) (119) (280) 1049 3844 21830 1619 106 248 28696

(1292) (4519) (25721) (1922) (136) (299) (33889)400 00 3357 9816 628 00

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)千葉県 472 1433 00 00 00

(534) (1695)29412

(34581)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

鹿行

土浦

つくば

東葛北部

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

医療機関所在地

水戸

日立

患者居住地

県 内

合 計

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 (230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629 208 2531

(304) (621) (2173) (277) (3375)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927) 137 00

(182)2044

(2725)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

千葉県 東葛北部

- 148 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内のつくば土浦古河坂東鹿行構想区域千葉県の東葛北部構想区域か

ら流入しています 県内のつくば土浦千葉県の東葛北部印旛東京都の区中央部の各構想区域

に流出しています

図表 4-7-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内のつくば土浦古河坂東鹿行構想区域千葉県の東葛北部構想区域か

ら流入しています 県内のつくば土浦構想区域千葉県の東葛北部東京都の区中央部構想区域に

流出しています 図表 4-7-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県 千葉県 東京都

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部 印旛 区中央部

8137 306 521 201 00 00 (10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 (407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 110 00

(241) (6421) (1526) (142) 00 00 443 1065 7237 500 106 138 9490

(568) (1366) (9279) (641) (136) (177) (12167)163 00 1239 2370 280 00

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659 00

(631) (162) (4692)千葉県 00 111 463 00 00 00

(142) (594)9503

(12184)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

東葛北部

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県 東京都

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部 区中央部

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 (346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 125

(246) (4674) (1725) (139) 00 00 378 769 7408 00 556 110 9220

(419) (854) (8231) (618) (122) (10245)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016) 00 544 00 00

(605)10531

(11701)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

東葛北部

常陸太田ひたちなか

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

合 計

- 149 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内のつくば土浦鹿行構想区域千葉県の東葛北部構想区域から流入してい

ます

県内のつくば構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出しています

図表 4-7-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

への流出が多くなっています

図表 4-7-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)

なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 1493 749 1064 319 -430高度急性期 644 365 398 120 -246

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 617 215 599 197 -18慢性期 00 00 00 00 00回復期 1185 500 966 281 -219

計 3939 1830 3026 917 -913

1 12 23 34 45 5

茨城県 0806つくば 701 茨城県 0806つくば 344都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 146 茨城県 0804鹿行 00茨城県 0805土浦 265 茨城県 0805土浦 129千葉県 1203東葛北部 447 千葉県 1203東葛北部 183

千葉県 1204印旛 00 茨城県 0809古河坂東 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00 (987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555 355 7454

(1678) (6038) (386) (8103) 00 00 467 3222 125 00

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925) 00 00 00 361 289 00 00

(392) (314)7333

(7971)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

東葛北部

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

合 計

- 150 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期回復期について他の構想区域からの流入が多くなっています

図表 4-7-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-7-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 705 109 852 255 146高度急性期 159 00 167 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 200 00 273 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 499 00 598 163 163

計 1563 109 1890 418 309

1 12 23 34 45 5

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0806つくば 230都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1205香取海匝 00 茨城県 0808筑西下妻 00千葉県 1203東葛北部 00 千葉県 1203東葛北部 00茨城県 0805土浦 00 茨城県 0805土浦 00

千葉県 1204印旛 00 茨城県 0809古河坂東 00

急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0806つくば 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 東京都 1301区中央部 00千葉県 1203東葛北部 00 千葉県 1203東葛北部 00茨城県 0805土浦 00 茨城県 0805土浦 00

愛知県 2304尾張東部 00 東京都 1306区東北部 00

- 151 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性期

回復期の合計は 2827 床に対し現在の一般病床 3314 床が上回っており充足して

います慢性期については必要病床数 877 床に対し許可病床数 646 床と不足して

います

図表 4-7-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2828 2301 2301 307 (一般)

急 性 期 9908 9969 9969 1278 3314

回 復 期 9728 11177 11177 1242

慢 性 期 8186 8069 8069 877 (療養)646

合 計 30650 31516 31516 3704 3960 3135

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-7-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2828 2301 2828 377 (一般)

急 性 期 9908 9969 9908 1270 3314

回 復 期 9728 11177 9728 1081

慢 性 期 8186 8069 8186 890 (療養)646

合 計 30650 31516 30650 3618 3960 3135

図表 4-7-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

26 2214 526 897 234 3897

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 152 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

取手竜ケ崎医療圏における必要病床数は平成 37(2025)年に 3704 床となった

後平成 47(2035)年にピーク(4026 床)に達します

図表 4-7-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

3135

療養病床

646

一般病床

3314

666 724 877 967 980 951

828 920

1242 1340 1354 1322

768

984

1278

1367 1375 1342

187

249

307

318 317 311

-

1000

2000

3000

4000

5000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

2449人日

2877床

3704床

3992床 4026床3926床3960床

在宅医療等

3086人日

在宅医療等

3086人日

在宅医療等

4968人日

在宅医療等

5823人日

在宅医療等

6027人日 在宅医療等

5784人日

- 153 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

取手竜ケ崎については現状の 1610の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1592の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1625の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると998 人日の不足分が生じます

図表 4-7-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 154 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

高度急性期については隣接する千葉県東葛北部つくば土浦の各構想区域へ

の流出が多くなっており千葉県東葛北部つくばの各構想区域からの流入があり

ます(図表 4-7-14)

急性期についてはつくば構想区域への流出が特に多く次いで千葉県東葛北部

土浦の各構想区域への流出がありますまた土浦千葉県東葛北部つくばの各

構想区域からの流入が多くなっています(図表 4-7-15)

回復期の流出入についてはつくば千葉県東葛北部土浦といった隣接する構

想区域との患者の移動が多くなっています(図表 4-7-16)

慢性期についてはつくば構想区域との流出入が特に多くなっています(図表

4-7-17)

疾病別にみるとがんについてはつくば千葉県東葛北部の各構想区域との流

出入が多くなっていますまた脳卒中に関してはつくば構想区域からの流入が

多くなっています(図表 4-7-18図表 4-7-19)

【医療提供体制】

当構想区域は医療資源や患者の受療動向により取手守谷地区龍ケ崎牛久

地区阿見美浦地区稲敷地区と大きく 4つに分けられますそれぞれの地区の医

療提供体制や医療資源に偏在があります

特に構想区域が東西に長い地理的条件のため稲敷市及び美浦村においては

幹線道路(国道 125 号線バイパス)で結ばれている阿見町及び土浦構想区域と守谷

市周辺においては都市高速鉄道つくばエクスプレスによりつくば構想区域との繋が

りが強くなっています

構想権区域内の人口 10 万人当たりの歯科医師数看護職員数については茨城県平

均を上回っておりますが医師数薬剤師数については茨城県平均を下回り不足して

います(図表 4-7-9図表 4-7-11)

小児の外来医療については茨城県平均を上回っていますが休日及び夜間帯に

関しては病院の救急対応時間等に差があるため一部の小児科を標榜している病院

への集中が激しく患者の長時間の受診待ちや医療従事者の長時間労働による疲弊

が激しくなっています

高齢者の増加とともに認知症の患者も増加すると考えられ身体疾患を合併し

た認知症患者の医療体制も検討していく必要があります

5 疾病 5事業にかかる医療提供体制について脳卒中の急性期医療については全国

平均県平均を上回っておりますハイリスク分娩に関しては全国平均県平均を

下回っており不足していますその他の医療機能については茨城県平均とほぼ同等

の水準となっています(図表 4-7-8)

- 155 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

取手竜ケ崎構想区域内における救急医療体制については救急救命センターを

有する三次救急病院がありませんので重症患者についてはつくば構想区域及び土

浦構想区域にある救命救急センターへ搬送されています

二次救急体制(牛久愛和総合病院つくばセントラル病院東京医科大学茨城医

療センター医療法人美湖会美浦中央病院龍ケ崎済生会病院医療法人社団宗仁会

病院JAとりで総合医療センター取手北相馬保健医療センター医師会病院社会

医療法人社団光仁会総合守谷第一病院東取手病院守谷慶友病院)については主

に構想区域内の中央部から西部に遍在しています

がんの治療については他の構想区域への流出が多くなっていますが構想区域

内では東京医科大学茨城医療センター(地域がん診療拠点病院)では上部および下部

消化管がん膀胱がん乳がん等JAとりで総合医療センター(茨城県がん診療指

定病院)においては上部および下部消化管がん膀胱がん前立腺がん等龍ケ崎

済生会病院においては上部及び下部消化管がん対応牛久愛和総合病院においては皮

膚がん上部および下部消化管がん膀胱がん等が社会医療法人社団光仁会総合守

谷第一病院においては上部及び下部消化管がん子宮がん膀胱がん治療がつく

ばセントラル病院では膀胱がん腎臓がん乳がん治療が多くなっています

同時にがん患者とその家族が可能な限り質の高い治療療養生活を送れるよ

うに身体的症状の緩和や精神心理的な問題などへの援助が終末期だけでなくが

んと診断された時からがん治療と同時に行われることが求められおり構想区域内で

はつくばセントラル病院に緩和ケア病床が設けられています

脳卒中に関しては他構想区域からの流入が多くなっており(図表 4-7-19)高度

急性期の脳血栓溶解(t-PA)療法に関しては東京医科大学茨城医療センター牛久

愛和総合病院社会医療法人社団光仁会総合守谷第一病院が実施しています手術に

関しては東京医科大学茨城医療センターJAとりで総合医療センター牛久愛和

総合病院龍ケ崎済生会病院社会医療法人社団光仁会総合守谷第一病院つくばセ

ントラル病院などが対応しています

回復期リハビリテーションに関しては上記のほか医療法人美湖会美浦中央病院

茨城県立医療大学付属病院取手北相馬保健医療センター医師会病院宮本病院医

療法人社団耕潤会ハートフルふじしろ病院医療法人社団宗仁会病院牛尾病院など

が実施しています

心筋梗塞の急性期対応に関しては東京医科大学茨城医療センターJAとりで

総合医療センター東取手病院龍ケ崎済生会病院牛久愛和総合病院社会医療法

人社団光仁会総合守谷第一病院がカテーテル処置やステント治療を実施しています

分娩を取り扱う医療機関については東京医科大学茨城医療センターJAとり

で総合医療センターつくばセントラル病院龍ケ崎済生会病院社会医療法人社団

光仁会総合守谷第一病院の病院及び秋田医院かんの産婦人科クリニック椎名産婦

人科まつばらウイメンズクリニック篠﨑医院の各診療所が取り扱っています

JAとりで総合医療センターには新生児集中治療室(NICU)が 6 床設置されてい

- 156 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

ますが構想区域内の全てに対応できず近隣構想区域の総合周産期母子医療センタ

ーへも搬送されています

【医療需要】

必要病床数は平成 37(2025)年に 3704 床となった後平成 47(2035)年に

ピーク(4026 床)に達します(図表 4-7-24)

平成 37(2025)年の医療需要をみると高度急性期病床が平成 26(2014)年の病

床機能報告における病床数の約 19 倍程度(307 床)回復期病床が現状の約 3倍程度

(1242 床)必要になります(図表 4-7-21図表 4-7-23)

地域医療構想調整会議において平均在棟日数等に関する調査を実施しました

平成 26(2014)年の病院及び有床診療所からの報告のあった病床機能報告制

度(グラフ C)においては高度急性期が 16 床急性期が 2420 床回復期が 393 床

慢性期が 916 床となっています

この平成 26(2014)年病床機能報告と平成 37(2025)年の必要病床数(グラフ

B)は高度急性期が 307 床急性期 1278 床回復期 1242 床慢性期 877 床とか

なりの差があります

そこで病棟ごとの平均在棟日数により医療機能を分類してみる方法をとってみ

ました

ここで仮に平均在院(棟)日数 8 日未満を高度急性期8 日以上 19 日未満を急

性期19 日以上 90 日未満を回復期90 日以上及び療養病床については慢性期と区

分したうえで病床利用率も考慮して平成 37(2025)年における必要病床数との比較

を行いました

このように仮定すると平均在棟日数の調査結果(グラフ A)は高度急性期 299

床急性期 1462 床回復期 912 床慢性期は 976 床になります

- 157 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

実際の病床稼働に基づいた一般病床及び療養病床にかかる病床の状況と必要病床数の比較

(精神病床は除く)

平均在院(棟) 日数 (平成28(2016)年7月)

8日以内 ICUHCU等

(高度

急性期)

299

8日以上 19日未満 (急性期)

1462

19日以上 90日未満 (回復期)

912

90日以上 療養病棟 (慢性期)

976

合計

3649

未報告未

稼働及び準

ずるもの

266

平成37(2025)年における必要病床数 (医療機関所在地

ベース)

高度急性期

307

急性期

1278

回復期

1242

慢性期

877

合計

3704

平成26(2014)年の病床機能報告における病床数

(平成26(2014)年

7月現在)

16

急性期 2420

回復期 393

慢性期 916

合計

3745

未報

104

病床機能報告の未報告病床数 42 床休止病床数 159 床病床稼働率が病床稼働率一律値未満の病床 65 床

病床稼働率一律値未満病床数は以下の計算式で算定しました

【病床稼働率一律値未満病床数=(病床稼働率-病床稼働率一律値)times稼働病床】

病床稼働率一律値は病床機能ごとに以下のとおり(高度急性期 075 急性期 078 回復期 09 慢性期 092)

【在宅医療等】

近年疾病構造の変化や高齢化QOL(生活の質)の向上を重視した医療への期

待の高まりさらには医療技術の進歩による在宅で実施が可能な医療の拡充など

により在宅医療のニーズは増加しまた多様化していますこのため病気や障

害のある人たちが安心して住み慣れた場所で自分らしい生活を送るため医療介

護福祉が連携し地域の実情に応じた包括的かつ継続的なサービスの提供が求め

られています

平成25(2013)年度から平成27(2015)年度にかけて市町村や職能団体によっ

てモデル的に実施された「在宅医療介護連携拠点事業」で得られたノウハウをも

とに平成30(2018)年4月から全ての市町村において取り組むこととされました

が各市町村の取組状況には差があります

構想区域内の平成 37(2025)年の 65 歳以上の人口は 142011 人で構想区域内

総人口(448887 人)に占める割合は 316となり急激に高齢化が進みます

このため医療需要の増加する高齢者の急増に対応した医療提供体制の整備が必

要になります(図表 4-7-1)

- 158 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

また急激な高齢化により在宅医療等についても現状の 16 倍の供給が必要にな

ってきます(図表 4-7-25)

なお平成 37(2025)年の老人保健施設等の整備目標については構想区域の急激

な高齢化に追いつかず998 人日が不足することになります(図表 4-7-25)

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療提供体制】

当構想区域内(取手守谷地区龍ケ崎牛久地区阿見美浦地区稲敷地区)

の医療資源や医療提供体制に遍在があるため構想区域内での調整を図るとともに

患者の受療動向のある土浦構想区域とつくば構想区域との連携の推進を地域医療

関係者により意見交換を行い検討していきます

当構想区域で全国平均県平均を下回っているハイリスク分娩高度急性期及び

三次救急体制についてはこれらの医療機能が充実しているつくば構想区域土浦

構想区域と連携した広域対応を検討していきます

県民の医療機関受診の際の参考として医療法第 6条の 3に基づく医療機能情報

提供制度等により医療機能を有する病院診療所歯科診療所の情報を県民や医

療従事者に対して分かりやすく公表します

【医療機能の分化連携の促進】

平均在院(棟)日数の調査をもとに区分した病床数と平成 37(2025)年の必要

病床数を比較したところ比較的近接していますが今後の高齢化にともなう医療

需要の変化に対応して急性期病床から回復期病床へのさらなる転換を図る必要が

あります

病床の転換を進めるためには茨城県回復期病床整備促進事業(地域医療介護総

合確保基金)を活用して地域包括ケア病棟又は回復期リハビリテーション病棟の

整備を促進していきます

患者の流出入が発生している隣接の構想区域との広域連携について検討を行い

ます

4 つの医療機能分類(高度急性期急性期回復期慢性期)について連携を図

るため医師会を中心に関係機関(病院消防本部自治体や介護支援事業所等)

が参加した会議を開催して連携を進めます

今後高齢者が増加していくにあたり在宅復帰に向けて回復期リハビリが重要

となってきますので回復期病床の整備促進が必要になってきますそのような状

況を踏まえ病院としての将来像を各病院で検討していく必要があります

がんについては地域がん診療連携拠点病院(東京医科大学茨城医療センター)

及び茨城県がん診療指定病院(JAとりで総合医療センター)とかかりつけ医と

- 159 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

の役割分担と連携を図るため取手竜ケ崎地域医療構想調整会議および隣接す

る地域医療構想調整会議の合同会議で検討していく必要があります

脳卒中については発症後の急性期を担う医療機関とリハビリテーション病院

かかりつけ医などの連携を図り切れ目のない医療を提供するため地域連携パス

の活用を推進していきます同時に再発防止の目的から基礎疾患管理や生活習慣

指導生活相談を行える体制づくりのためかかりつけ医や市町村保健師ケアマ

ネージャー等が連携を図り患者が安心して在宅生活できる体制を構築していくこ

とが必要です

心筋梗塞の急性期医療に関しては発症後の専門的医療を行う機関とリハビリ

テーション病院との連携を図り早期に在宅復帰できる体制を構築していくことが

必要です脳卒中と同様に再発防止の観点から多職種による患者フォローを図

っていく必要があります

二次救急医療についてはそれぞれの地区で輪番制をとっていますのでこれらの

二次救急医療機関と初期救急医療体制(取手北相馬休日夜間診療所在宅当番医制

実施市町村救急告示協力医療機関)による救急患者および地区ごとに設置さ

れ ているメディカルコントロール協議会等で検討していく必要があります

小児救急医療については現在実施されている小児病院輪番制の見直しやさら

なる小児救急医療の集約化広域化なども考慮しながら新たな体制を構築する必

要があります初期救急医療対策として保護者等に対するパンフレット『子ども

の救急ってどんなとき』の配布や子育て中の保護者等の不安軽減解消のため

8000「茨城子ども救急電話相談」の周知を図ります地域の内科医師等を対象と

した小児救急医療研修の実施などにより小児科以外の医師の小児救急医療への理

解協力を促進し在宅当番医制や休日夜間急患センター等における初期救急医療

体制の連携強化を検討していきます

周産期医療については隣接構想区域の総合周産期母子医療センターと構想区域

内の地域周産期母子医療センター周産期救急医療協力病院及び構想区域内の産科

を扱う病院診療所との間の役割分担連携について今後検討調整していく必要

があります

認知症施策については第 6期いばらき高齢者プラン(平成 27(2015)年度~平

成 29(2017)年度計画)に基づいた認知症医療センターの整備充実を進めてまい

りますまた地域における認知症の退院支援や地域連携パスによる精神病院から

の円滑な退院や在宅復帰の支援を図っていきます

そのほか一般病院従事者向けに認知症身体合併の基礎知識や医療介護の連携

等に関する研修会を開催し認知症に関する正しい知識の普及を検討していきます

- 160 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

【在宅医療等の充実】

在宅医療における多職種(医師歯科医師薬剤師看護師栄養士作業療法

士理学療法士言語聴覚士歯科衛生士ケアマネージャー等)の連携を進める

ために介護保険法に基づく地域支援事業(在宅医療介護連携)を活用して連携

を強化していきます

地域医療支援病院を中心とする病院とかかりつけ診療所との連携(病診連携)診

療所間の連携(診診連携)を推進し安心して在宅復帰ができる体制の構築を検討し

ていきます

在宅療養後方支援病院や地域包括ケア病棟の拡充と在宅療養支援診療所の設置

届出の促進を図り連携の強化を検討します

在宅医療に従事する多職種の人材の確保と育成に加え多職種の効果的効率的

な連携のための教育研修会や「顔の見える関係づくり」が不可欠であるので各職

種の専門性の相互理解を深める場を設けていきます

また在宅医療について「積極的役割を担う医療機関」及び「連携を担う拠点」

において在宅医療やそれに従事する職種の機能や役割を広く地域住民に紹介し

地域に浸透させるための講演会等の開催パンフレットの発行等を通じ在宅医療

の普及啓発を図っていきます

【医療従事者等の養成確保】

かかりつけ医かかりつけ薬局については地域医師会及び地域薬剤師会が実施

する研修会等を活用して普及を図っていきます

看護師については「看護師等の人材確保の促進に関する法律」によるナースセン

ターへの届出制度を活用して人材確保を図っていきます各医療機関においては

届出制度が機能するように協力をお願いします

看護師等の需給について分析し対応を図っていきます

【今後の対応】

この地域医療構想については地域医療構想調整会議において毎年評価を行うこ

ととしており保健医療を取り巻く環境の変化など策定後の状況に応じて対応に

ついて検討し必要な見直しを行うこととします

- 161 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町は結城市下妻市筑西市桜川市八千代町になります

平成 37(2025)年には総人口は 241947 人で平成 27(2015)年時点と比較して

22395 人減少します一方で65 歳以上人口は 79615 人で同 7227 人増加しま

す75 歳以上人口は 43765 人で8658 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークに減少傾向になりますまた75 歳以

上人口は平成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのた

め医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備

する必要があります

図表 4-8-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-8-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-8-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

264342 253637 241947 229519 216331 202409

32697 28736 25665 23007 21156 19707

68581 62471 57381 53518 49087 43988

90676 83976 79286 74944 69851 63028

72388 78454 79615 78050 76237 75686

(再掲)75歳以上 35107 37557 43765 48097 47925 45280

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 960 915 868 818 766

1000 879 785 704 647 603

1000 911 837 780 716 641

1000 926 874 827 770 695

1000 1084 1100 1078 1053 1046

(再掲)75歳以上 1000 1070 1247 1370 1365 1290

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

筑西下妻

- 162 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

筑西下妻構想区域には DPC 算定病床がなく人口 10 万人当たりの一般病床数

(病院分)は県内で最も低い水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内で最も高い水準にあ

ります

図表 4-8-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

筑西下妻構想区域には 153 の一般診療所がありその病床数は 191 です

図表 4-8-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 筑西下妻医療圏 153 13 191 579 49 723

結城市 29 4 52 561 77 1006 下妻市 24 2 30 553 46 692 筑西市 75 7 109 721 67 1048 桜川市 20 - - 465 - - 八千代町 5 - - 224 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)

筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)

古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 163 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患で 0と非常に低い状況にあります

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については30

分以内で病院に到達可能な人口カバー率が 50程度のものは僅かであり当該地域

における急を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-8-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 164 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率はほ

とんどの疾患で 5以下と非常に低く当該地域における急を要する疾病に対する

医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-8-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 165 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

筑西下妻構想区域は茨城県平均と比較し小児の外来医療回復期リハビリ

テーション分娩糖尿病の外来医療の医療提供体制についてはほぼ同等の水準と

なっていますががんの入院医療外来医療急性心筋梗塞の急性期医療2次救

急への対応体制については下回っており不足していますなお脳卒中の急性期

医療など表示のない指標がありますが出典のデータベースにデータが存在してい

ないためです

図表 4-8-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

020406080

100外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 筑西下妻

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 166 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

筑西下妻構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師

数はいずれも県全体を下回っています特に医師がかなり不足しています筑西

下妻構想区域の中では八千代町下妻市の医師数が極端に不足しています(人口

10 万人当たりの人数)

図表 4-8-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 筑西下妻医療圏 258 171 343 971 644 1292

結城市 65 32 69 1259 620 1336 下妻市 30 25 60 689 575 1379 筑西市 114 75 144 1086 715 1372 桜川市 43 29 57 996 671 1320 八千代町 6 10 13 270 449 584

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-8-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

筑西下妻医療圏 258 144 17 27 48 3 7 9 - 26 6 5 1 70 16 4 47 1 1 3 - 15 100 56 7 10 19 1 3 3 - 10 2 2 0 27 6 2 18 0 0 1 - 6

結 城 市 65 33 3 6 7 - - 2 - 5 2 - - 12 1 - 9 - - - - - 100 51 5 9 11 - - 3 - 8 3 - - 18 2 - 14 - - - - -

下 妻 市 30 19 - 1 7 1 - 1 - 2 1 1 1 10 - - 9 - - 1 - 5 100 63 - 3 23 3 - 3 - 7 3 3 3 33 - - 30 - - 3 - 17

筑 西 市 114 61 12 12 29 1 4 5 - 11 1 2 2 28 10 2 22 - - 1 - 6 100 54 11 11 25 1 4 4 - 10 1 2 2 25 9 2 19 - - 1 - 5

桜 川 市 43 27 1 7 5 1 3 1 - 8 - - - 18 5 2 6 - 1 1 - 3 100 63 2 16 12 2 7 2 - 19 - - - 42 12 5 14 - 2 2 - 7

八 千 代 町 6 4 1 1 - - - - - - 2 2 2 2 - - 1 1 - - - 1 100 67 17 17 - - - - - - 33 33 33 33 - - 17 17 - - - 17

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

筑西下妻医療圏 7 11 9 31 2 - 11 13 1 8 - 5 18 16 6 - - - - - 3 - 3 4 3 12 1 - 4 5 0 3 - 2 7 6 2 - - - - - 1 -

結 城 市 2 - 3 10 - - 2 3 1 3 - 4 1 3 1 - - - - - 2 - 3 - 5 15 - - 3 5 2 5 - 6 2 5 2 - - - - - 3 -

下 妻 市 1 3 - 7 - - 1 3 - 2 - - 4 3 1 - - - - - - - 3 10 - 23 - - 3 10 - 7 - - 13 10 3 - - - - - - -

筑 西 市 2 5 6 10 2 - 6 7 - 3 - 1 10 8 3 - - - - - 1 - 2 4 5 9 2 - 5 6 - 3 - 1 9 7 3 - - - - - 1 -

桜 川 市 2 2 - 3 - - 2 - - - - - 3 2 1 - - - - - - -

5 5 - 7 - - 5 - - - - - 7 5 2 - - - - - - -

八 千 代 町 - 1 - 1 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 17 - 17 - - - - - - - - - - - - - - - - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 167 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については全国平均茨城県の人数を共に下回っています准看護師数

は全国平均茨城県全体を上回っています

図表 4-8-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 12501 人日(高

度急性期 366 人日急性期 2307 人日回復期 3949 人日慢性期 5880 人

日)でしたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)

年には 14337 人日(高度急性期 424 人日急性期 2852 人日回復期 5155

人日慢性期 5907 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期はほぼ一定の割合です急性期回復期

の医療需要は平成 37(2025)年にかけて増加しその後漸減傾向を示します慢性

期の医療需要は平成 37(2025)年にかけて減少しその後漸増傾向を示します

図表 4-8-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 366 404 422 424 408 急性期 2307 2625 2802 2852 2759 回復期 3949 4635 5020 5155 4994 慢性期 5880 5082 5649 5907 5769

合 計 12501 12746 13893 14337 13930

高度急性期 29 32 30 30 29 急性期 185 206 202 199 198 回復期 316 364 361 360 359 慢性期 470 399 407 412 414

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

筑西下妻 86 36 1090 913 325 136 4123 3454

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 168 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内のつくば水戸土浦構想区域栃木県の県南県東構想区域から流入して

います

県内のつくば古河坂東水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出してい

ます

図表 4-8-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内外の他の構想区域からの流入はありません

県内のつくば水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出しています

図表 4-8-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628 1855 16057

(495) (4038) (11312) (743) (2270) (18858) 00 1413 329 8840 1344

(1689) (387) (10559) (1586)栃木県 00 00 00 00 215 00 00

(234)栃木県 00 00 00 00 00 00 898 699 00

(985) (824)11457

(13104)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県東

患者居住地

県 内

合 計

県南

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 (230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352 343 1279

(137) (641) (470) (457) (1705)00 00 00 187 695 143

(249) (927) (191)352

(470)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

合 計

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

- 169 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内外の他の構想区域からの流入はありません

県内のつくば古河坂東水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出してい

ます

図表 4-8-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の他の構想区域からの流入はありませんが栃木県の県南構想区域からの流

入がみられます

県内のつくば古河坂東水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出してい

ますなお栃木県の県南構想区域については流入患者数(363 人日)と流

出患者数(736 人日)の差引で流出患者が過多となっています

図表 4-8-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

8137 306 521 201 00 (10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 (407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237 00

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 776 4829

(209) (1589) (3038) (360) (995) (6191)00 00 00 492 126 3659 358

(631) (162) (4692) (459)2370

(3038)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 (346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223 736 6136

(150) (1301) (4302) (248) (817) (6817)00 00 00 466 203 2714 843

(518) (225) (3016) (936)00 00 00 00 00 00 00 363 265 00

(403) (294)4235

(4705)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

- 170 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内のつくば水戸土浦構想区域栃木県の県南県東構想区域からの流入が

みられます

県内のつくば古河坂東構想区域に流出していますが県外への流出はありません

図表 4-8-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域へ

流出しています流入先としてはつくば構想区域が多くなっています

図表 4-8-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 1976 1616 362 00 -1616在宅医療等 217 118 106 00 -118慢性期 00 00 00 00 00回復期 638 498 150 00 -498急性期 773 674 106 00 -674高度急性期 348 326 00 00 -326

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5栃木県 0904県東 00 栃木県 0904県東 00

茨城県 0809古河坂東 107 茨城県 0806つくば 00茨城県 0801水戸 119 茨城県 0809古河坂東 00栃木県 0905県南 553 茨城県 0801水戸 00茨城県 0806つくば 706 栃木県 0905県南 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125 3813

(507) (3502) (136) (4145) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)00 00 00 00 00 00 215 00

(234)00 00 00 00 00 00 00 535 137

(581) (149)4500

(4891)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

栃木県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県東

県南

- 171 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域へ流出しています流出先としてはつくば

構想区域が多くなっています

図表 4-8-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はありますが患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-8-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)

なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 742 191 379 00 -191在宅医療等 108 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 269 00 192 00 00急性期 366 191 187 00 -191高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0806つくば 00

茨城県 0801水戸 00 茨城県 0801水戸 00栃木県 0905県南 00 宮城県 0403仙台 00茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0809古河坂東 00茨城県 0806つくば 147 栃木県 0905県南 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 栃木県 0901県北 00

茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0809古河坂東 00茨城県 0801水戸 00 東京都 1306区東北部 00栃木県 0905県南 00 神奈川県 1401横浜北部 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0801水戸 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

- 172 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの推計をみると平成 37(2025)年の必要病床数のうち高

度急性期(54 床)急性期(337 床)回復期(515 床)の合計は 906 床となり現

在の一般病床 1276 床のうち370 床の減床が推計されますまた慢性期につい

ては452 床の減床が推計されます

ただし新たに設置される(仮称)新中核病院及びさくらがわ地域医療センター

の整備により急性期回復期慢性期の医療需要について栃木県への患者の流出

に歯止めがかかることが予想されるため必要病床数の推計には栃木県との調整結果

を踏まえる必要があります

図表 4-8-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に

居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)

(①を基に病床利用率等により算出され

る病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1453 404 404 54 (一般)

急 性 期 5101 2625 2625 337 1276

回 復 期 6442 4635 4635 515

慢 性 期 4147 5082 5082 552 (療養)1004

合 計 17143 12746 12746 1458 2280 1308

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-8-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に

居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)

(①を基に病床利用率等により算出され

る病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1453 404 1453 194 (一般)

急 性 期 5101 2625 5101 654 1276

回 復 期 6442 4635 6442 716

慢 性 期 4147 5082 4147 451 (療養)1004

合 計 17143 12746 17143 2015 2280 1308

図表 4-8-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

9 850 231 962 187 2239

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 173 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年から

平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

筑西下妻構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1457 床となった

後平成 47(2035)年にピーク(1637 床)に達します

図表 4-8-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1308 療養病床

1004

一般病床

1276

588 639 552 614 642 627

395 438

515 558 573 555

231

296 336

359 366 354

36

49 54

56 56 54

-

1000

2000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1250人日

1422床 1457床

1587床1637床

1590床

2280床

在宅医療等

2310人日

在宅医療等

2310人日

在宅医療等

2944人日

在宅医療等

3328人日

在宅医療等

3518人日 在宅医療等

3422人日

- 174 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

筑西下妻については現状の 1274の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1218の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1314の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると577 人日の不足分が生じます

図表 4-8-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 175 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

一般病床の医療資源の水準が低いこともあり高度急性期及び急性期については

他の構想区域からの流入は少なくつくばや水戸構想区域への流出傾向にあります

(図表 4-8-144-8-15)

【医療提供体制】

医療提供体制についてみるとがんの入院医療外来医療急性心筋梗塞の急性

期医療2次救急への対応体制は不足しています(図表 4-8-8)

一般病床の医療資源水準が低いことから高度急性期及び急性期については県

内外の周辺区域との連携が必要です

建設予定の(仮称)新中核病院が開設する平成 30 年 10 月以降は受療動向の変

化に応じた機能別必要病床数の見直しを行う必要があります

人口 10 万人当たりの医療従事者(医師歯科医師薬剤師)数は県平均を下

回っています特に医師がかなり不足しています特に八千代町下妻市の不足が

顕著です(図表 4-8-9)現在も医療従事者が不足している状況でありますが今後

はさらに人口減少に伴い 30 代~50 代の就労年齢層の人口が高齢者人口に比し

て増えない状況が予想されます需要が増大する後期高齢者のケアニーズを支える

若年層の人材確保及び育成が必要となっています

【医療需要】

平成 37(2025)年の医療需要をみると回復期が現状の 4倍程度必要となり不足

が生じる回復期病床の確保が必要となっています(図表 4-8-16)

平成 37(2025)年の在宅医療需要は現在の1274の供給が必要と推計されていま

す増加する需要と不足する供給にどのように対応すべきか検討していく必要があ

ります

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

将来の医療ニーズに対応した医療提供体制を構築します(急性期病床を回復期病

床に転換します)

今後の医療ニーズの増加や変化に対応するには患者の状態に見合った病床で

より良質な医療サービスを提供できる体制を構築する必要があります

平成 37(2025)年には人口の高齢化に伴い回復期機能を持つ病床が不足すると考

えられることから急性期機能の病床を回復期に移行することについて検討する必

要があります

- 176 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

また将来筑西桜川地域において(仮称)新中核病院及びさくらがわ地域医

療センターが開設されるなど医療提供体制に変化が生じた場合は必要病床数に

ついて再検討します

他構想区域と連携した医療提供体制(高度急性期及び急性期機能の医療提供体制について)

高度急性期及び急性期機能の医療提供体制については周辺構想区域と連携して

いく必要があります

がんの入院医療外来医療急性心筋梗塞の急性期医療2 次救急への対応体制

を充実していきます

【在宅医療等の充実】

各医療介護関係機関や多職種間の連携体制を構築します

在宅医療の需要増大に対応するために在宅医療介護を支える多職種の人材育

成医療機関と多職種間の連携体制の構築などの取り組みが必要です

管内各市それぞれの事情に応じた地域包括ケアシステムを構築します

現在各市が取り組んでいる健康づくり介護予防及び住み慣れた地域で最期

まで過ごすことができる地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みとまちづ

くり施策との調和を図りながら在宅医療等の充実を図る必要があります

【医療従事者等の養成確保】

医療介護従事者の確保に努めます

看護職介護職確保のための教育研修事業や退職者有資格者等の人材の掘り起

こし等の活用を図る必要があります

医療介護と住宅施策を連動した地域包括ケアシステムの構築などについて検討

していく必要があります

- 177 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町は古河市坂東市五霞町境町になります

平成 37(2025)年には総人口は 210661 人で平成 27(2015)年時点と比較して

16639 人減少します

一方で65 歳以上人口は 66373 人で同 7399 人増加します75 歳以上人口は

36382 人で同 9966 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークに減少傾向になりますまた75 歳以

上人口は平成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのた

め医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備

する必要があります

図表 4-9-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-9-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-9-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

227300 219687 210661 200505 189389 177607

28173 24993 22316 20091 18533 17286

61175 56332 51878 47912 43567 39244

78978 73553 70094 66861 62650 56338

58974 64809 66373 65641 64639 64739

(再掲)75歳以上 26416 30322 36382 39837 39591 37746

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 967 927 882 833 781

1000 887 792 713 658 614

1000 921 848 783 712 642

1000 931 888 847 793 713

1000 1099 1125 1113 1096 1098

(再掲)75歳以上 1000 1148 1377 1508 1499 1429

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

古河坂東

- 178 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

古河坂東構想区域は人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)DPC 算定病床

は県内でほぼ中間の水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内で最も低い水準にあ

ります

図表 4-9-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

古河坂東構想区域には 116 の一般診療所がありその病床数は 155 です

図表 4-9-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 古河坂東構想区域 116 12 155 510 53 682

古河市 74 7 83 531 50 595 坂東市 27 4 62 499 74 1145 五霞町 4 - - 447 - - 境町 11 1 10 444 40 403 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)

古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 179 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患について 40~50前後となっていますただし「03001x 頭

頸部悪性腫瘍」など一部の傷病のように15分以内の人口カバー率が 0にとどま

っているものもみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010030 末破裂脳動脈瘤」「010050 非外傷性硬膜下血腫」「010070 脳血管障害(そ

の他)」を除いて 30 分以内で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 60~80程度で

あり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-9-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 180 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率はほ

とんどの疾患で 0と非常に低くなっています特に発症後早期に治療を開始す

ることが望ましい「120140 流産」では 30 分以内の人口カバー率が 0「120170 早

産切迫早産」や「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」では 40

程度にとどまっており当該地域における急を要する疾病に対する医療提供体制を

検討する必要があります

図表 4-9-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 181 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

古河坂東構想区域は3 次救急への対応体制は全国平均茨城県平均を大き

く上回っており充実していますハイリスク分娩の対応体制脳卒中の急性期医

療については全国平均茨城県平均を大きく下回っておりかなり不足していま

すその他医療機能については全国平均茨城県平均とほぼ同様の水準でありま

すなお回復期リハビリテーションについては出典のデータベースにデータが

存在していないため非表示としています

図表 4-9-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

0

50

100

150

200外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 古河坂東

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 182 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

古河坂東構想区域における人口 10 万人当たりの医師数薬剤師数はいずれ

も県全体を下回っています歯科医師数については県全体を上回っています

古河坂東構想区域の中では五霞町の医師数歯科医師数薬剤師数がいずれ

も少なくなっています境町の医師数が多くなっています(いずれも人口 10 万人

当たりの人数)

図表 4-9-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 古河坂東構想区域 291 169 300 1267 736 1306

古河市 180 117 207 1275 829 1466

坂東市 40 32 49 730 584 895 五霞町 2 3 3 224 335 335 境町 69 17 41 2783 686 1653

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-9-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

古河坂東医療圏 291 98 10 25 31 9 8 3 - 15 3 4 - 43 22 3 54 3 3 4 1 7 100 34 3 9 11 3 3 1 - 5 1 1 - 15 8 1 19 1 1 1 0 2

古 河 市 180 63 2 13 18 7 6 3 - 10 3 3 3 19 14 3 35 2 - 3 1 4 100 35 1 7 10 4 3 2 - 6 2 2 2 11 8 2 19 1 - 2 1 2

坂 東 市 40 23 3 5 7 - 2 - - 4 - 1 1 12 8 - 9 - - 1 - 2 100 58 8 13 18 - 5 - - 10 - 3 3 30 20 - 23 - - 3 - 5

五 霞 町 2 2 - 1 1 - - - - - - - - 1 - - - - - - - - 100 100 - 50 50 - - - - - - - - 50 - - - - - - - -

境 町 69 10 5 6 5 2 - - - 1 - - - 11 - - 10 1 3 - - 1 100 14 7 9 7 3 - - - 1 - - - 16 - - 14 1 4 - - 1153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

古河坂東医療圏 6 6 15 35 2 - 19 10 - 12 - 2 14 4 3 - - 2 8 1 6 - 2 2 5 12 1 - 7 3 - 4 - 1 5 1 1 - - 1 3 0 2 -

古 河 市 3 4 8 21 1 - 13 9 - 6 - 1 8 2 3 - - - 3 - 5 - 2 2 4 12 1 - 7 5 - 3 - 1 4 1 2 - - - 2 - 3 -

坂 東 市 1 - 1 6 - - 3 1 - - - 1 2 1 - - - - 1 1 1 - 3 - 3 15 - - 8 3 - - - 3 5 3 - - - - 3 3 3 -

五 霞 町 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

境 町 2 2 6 8 1 - 3 - - 6 - - 4 1 - - - 2 4 - - - 3 3 9 12 1 - 4 - - 9 - - 6 1 - - - 3 6 - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 183 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については全国平均茨城県の人数を共に下回っています准看護師数

は全国平均茨城県全体を上回っています

図表 4-9-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 10371 人日(高

度急性期 876 人日急性期 4175 人日回復期 3066 人日慢性期 2254 人日)

であったが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)年に

は 13147 人日(高度急性期 1001 人日急性期 5380 人日回復期 4062 人

日慢性期 2704 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期慢性期の医療需要が漸減傾向にあるの

に対して急性期回復期は漸増傾向となっています

図表 4-9-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 876 992 1014 1001 966 急性期 4175 5018 5334 5380 5204 回復期 3066 3773 4027 4062 3928 慢性期 2254 2523 2683 2704 2605

合 計 10371 12306 13058 13147 12702

高度急性期 84 81 78 76 76 急性期 403 408 409 409 410 回復期 296 307 308 309 309 慢性期 217 205 205 206 205

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

古河坂東 76 31 1179 765 334 136 5187 3366

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 184 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の筑西下妻つくば構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想

区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎構想区域栃木県の県南構想区域埼玉県の利根構

想区域に流出しています

図表 4-9-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内外の他の構想区域からの流入はありません

県内のつくば構想区域栃木県の県南構想区域に流出しています

図表 4-9-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県 埼玉県

水戸 日立常陸太田ひたちなか

鹿行 土浦 つくば取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

県南 利根

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 00(983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104 00

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628 1855

(495) (4038) (11312) (743) (2270) 00 1413 329 8840 1344 422 12348

(1689) (387) (10559) (1586) (487) (14708)栃木県 00 00 00 00 00 00 898 699 00 00

(985) (824)埼玉県 00 00 00 00 00 924 00 00

(1098)11200

(13343)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

取手竜ケ崎

古河坂東

筑西下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

患者居住地

県 内

合 計

県南

利根

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 (230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352 343

(137) (641) (470) (457)(00) 00 00 187 695 143 1025

(249) (927) (191) (1367)695

(927)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

合 計

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

- 185 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の筑西下妻構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想区域から

流入しています 県内のつくば取手竜ケ崎構想区域栃木県の県南構想区域埼玉県の利根構

想区域に流出しています

図表 4-9-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の筑西下妻構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想区域から

流入しています 県内のつくば取手竜ケ崎構想区域栃木県の県南構想区域埼玉県の利根構

想区域に流出しています

図表 4-9-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県 埼玉県

水戸 日立常陸太田ひたちなか

鹿行 土浦 つくば取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

県南 利根

8137 306 521 201 00 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381 00

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237 00 00

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 776 00

(209) (1589) (3038) (360) (995)(00) 00 00 492 126 3659 358 130 4766

(631) (162) (4692) (459) (167) (6110)栃木県 00 00 00 00 00 00 00 297 00 00

(381)埼玉県 00 00 00 00 00 00 440 00 00

(564)4677

(5996)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

利根

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県 埼玉県

水戸 日立常陸太田ひたちなか

鹿行 土浦 つくば取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

県南 利根

9345 623 684 174 00(10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671 00

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 00

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00 00 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223 736 00

(150) (1301) (4302) (248) (817)(00) 00 00 466 203 2714 843 110 4336

(518) (225) (3016) (936) (122) (4818)00 00 00 00 00 00 00 363 265 00 00

(403) (294)00 00 00 00 00 00 00 328 00 00

(365)3530

(3922)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

埼玉県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

利根

- 186 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の筑西下妻つくば構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想

区域から流入しています

県内のつくば構想区域埼玉県の利根構想区域に流出しています

図表 4-9-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

へ流出しています流出先としてはつくば構想区域が多くなっています

図表 4-9-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 574 255 459 141 -114急性期 707 331 544 168 -163高度急性期 253 142 161 00 -142

計 1758 728 1368 309 -419在宅医療等 225 00 204 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

栃木県 0905県南 199 茨城県 0808筑西下妻 107茨城県 0806つくば 308 栃木県 0905県南 138都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 群馬県 1010太田館林 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0806つくば 00千葉県 1203東葛北部 00 埼玉県 1108利根 106

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

埼玉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東利根

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 00(2899) (529)

908 415 3768 00 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771 182 2221

(291) (1925) (198) (2414)00 00 00 00 00 00 00 535 137 00

(581) (149) 00 00 00 00 00 00 155 00

(169)2298

(2498)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

埼玉県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

利根

- 187 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域から流入しています

図表 4-9-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-9-20 患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 250 00 284 00 00急性期 344 00 389 117 117高度急性期 00 00 00 00 00

計 696 00 798 117 117在宅医療等 102 00 125 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

栃木県 0905県南 00 埼玉県 1108利根 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0808筑西下妻 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1203東葛北部 00 東京都 1306区東北部 00埼玉県 1108利根 00 千葉県 1203東葛北部 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 栃木県 0905県南 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

埼玉県 1108利根 00 茨城県 0808筑西下妻 00茨城県 0806つくば 00 埼玉県 1108利根 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1203東葛北部 00 群馬県 1010太田館林 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 千葉県 1203東葛北部 00栃木県 0905県南 00 栃木県 0905県南 00

- 188 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1195 床に対し現在の一般病床 1447 床が上回っており充

足しています慢性期については医療機関所在地ベースの必要病床数 274 床に対し

現在の許可病床数 252 床と不足しています

図表 4-9-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと仮定した場合の他

の構想区域に所在する医療機関により供給される量を

増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏まえ他の構想区域に

所在する医療機関により供給される量を増減したもの

(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を

基に病床利用率等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1223 992 992 133 (一般)

急 性 期 5118 5018 5018 643 1447

回 復 期 4750 3773 3773 419

慢 性 期 2711 2523 2523 274 (療養)252

合 計 13802 12306 12306 1469 1699 1234

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-9-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構

想区域に居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1223 992 1223 163 (一般)

急 性 期 5118 5018 5118 656 1447

回 復 期 4750 3773 4750 528

慢 性 期 2711 2523 2711 295 (療養)252

合 計 13802 12306 13802 1642 1699 1234

図表 4-9-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

38 1106 172 299 34 1649

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 189 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年から

平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

古河坂東構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1469 床となった

後平成 47(2035)年にピーク(1568 床)に達します

図表 4-9-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1234

療養病床

252

一般病床

1447

225 274 274 292 294 283

307 341 419 447 451 437

417

535

643 684 690 667

88

117

133 135 133

129

-

1000

2000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1037人日

1267床

1469床1558床 1568床

1516床

1699床

在宅医療等

1648人日

在宅医療等

1648人日

在宅医療等

2225人日

在宅医療等

2542人日

在宅医療等

2663人日 在宅医療等

2585人日

- 190 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

現状の 1350の在宅医療等の供給が必要となりますそのうち訪問診療につ

いては現状の 1369の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1333の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると357 人日の不足分が生じます

図表 4-9-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 191 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

患者の流出入については当構想区域からつくば栃木県の県南への流出筑西

下妻栃木県の県南埼玉の利根から当構想区域への流入が大きくなっています(図

表 4-9-13~20)

【医療提供体制】

3 次救急病院があるため3次救急への対応体制は充実していますがハイリス

ク分娩体制脳卒中の急性期医療については対応体制がかなり不足しています(図

表 4-9-8)

人口 10 万人当たりの医師数薬剤師数看護師数が県全体を下回っています(図

表 4-9-9~11)

【医療需要】

必要病床数は平成 37(2025)年に 1469 床となった後平成 47(2035)年にピー

ク(1568 床)に達します(図表 4-9-24)

平成 37(2025)年の医療機関所在地ベースの必要病床数に対し平成 27(2015)年

の病床数(病床機能報告)は高度急性期は 95 床回復期は 247 床不足します

それに対し急性期は463床慢性期は25床の過剰となります(図表4-9-214-9-23)

平成 25(2013)年 10 月現在の許可病床数 1699 床に対し平成 37(2025)年の医療

機関所在地ベースの必要病床数は 1469 床であり230 床の過剰となります(図表

4-9-21)

平成 37(2025)年における在宅医療等の必要量は平成 25(2013)年と比較すると

1350(1648 人日rarr2225 人日)うち訪問診療 1369(770 人日rarr1054 人

日)と推計されます(図表 4-9-25)

現在在宅療養支援診療所が 12 診療所在宅療養支援歯科診療所が 5 歯科診療

所訪問看護ステーションが 9 ヶ所ありますが在宅療養支援病院はありません

在宅医療介護を支える人材については開業医の高齢化の課題訪問スタッフ(医

師歯科 医師看護師薬剤師等)の人材育成等の課題があります

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

三次救急も含めた地域の住民に対する医療の提供体制の充実を継続して進める

とともに高度急性期病床の不足についてはつくば構想区域栃木県の県南構想

区域等と共に広域的に対応してまいります

- 192 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

ハイリスク分娩への対応を円滑に行うため関係者間で平時より情報共有が行え

る協力体制の構築に努めてまいります

病床の運用状況をもとに急性期病床から回復期病床への転換を図ります

【在宅医療等の充実】

在宅医療推進協議会等の開催により在宅医療に係る多職種の連携を深めてまい

ります

在宅療養支援病院の設置届出の促進等により在宅医療を担う診療所等を後方支

援する体制の構築を推進します

【医療従事者等の養成確保】

医師については奨学金制度等の活用により地域で働く医師を確保しまた看

護師については看護職員確保対策事業等により潜在する未就業者看護職員の再就

業を促進します

- 193 -

<参考資料>

〇 茨城県地域医療構想策定の経過

1 全体会議開催状況

日 程 内 容

平成27年5月26日 茨城県医療審議会

地域医療構想の概要

地域医療構想調整会議の設置方法について

スケジュールの確認

平成27年7月30日

茨城県地域医療構想調整会議

地域医療構想の概要

地域医療構想の策定プロセス

平成26年度病床機能報告集計結果

地域医療構想策定支援ツールの登載データと推計方法

2025年の医療需要推計

構想区域別地域医療構想調整会議開催状況

平成27年12月25日 茨城県地域医療構想調整会議

構想区域別地域医療構想調整会議の開催状況

必要病床数推計の都道府県間調整方法

県内構想区域間調整方法

茨城県地域医療構想の骨子(案)

地域医療構想策定スケジュール(案)

平成28年2月15日 茨城県医療審議会

地域医療構想の策定状況

平成28年5月19日 茨城県地域医療構想調整会議

地域医療構想スケジュール(案)

構想区域別地域医療構想素案策定に係る主な意見

茨城県地域医療構想(素案)の概要

茨城県地域医療構想(素案)

平成28年8月8日 茨城県医療審議会(茨城県地域医療構想調整会議合同開催)

茨城県地域医療構想(素案)

平成28年9月9日

~10月8日

パブリックコメントの実施

県民からの意見募集

平成28年11月14日 茨城県医療審議会(茨城県地域医療構想調整会議合同開催)

茨城県地域医療構想の策定についての諮問rarr答申

- 194 -

2 構想区域別「地域医療構想調整会議」開催状況

構想区域 開催日

水戸 平成27年11月9日

平成28年2月8日(合同会議水戸常陸太田ひたちなか鹿行)5月12日

10月27日

日立 平成27年10月30日

平成28年2月16日3月18日(WG)5月11日7月21日

10月25日

常陸太田ひたちなか 平成27年11月20日

平成28年2月8日(合同会議水戸常陸太田ひたちなか鹿行)

5月17日(WG)7月25日10月24日

鹿行

平成27年8月6日11月18日(部会)

平成28年1月19日(部会)2月8日(合同会議水戸常陸太田ひたち

なか鹿行)2月24日7月27日

土浦 平成27年11月19日

平成28年1月25日(WG)4月22日(WG)7月7日(WG)

9月16日(WG)10月12日

つくば 平成27年12月14日

平成28年1月21日(WG)3月22日10月24日

取手竜ケ崎 平成27年10月30日

平成28年1月29日(WG)5月13日8月30日(WG)

9月27日(WG)10月11日

筑西下妻 平成27年10月6日11月17日(WG)

平成28年2月17日10月19日

古河坂東 平成27年9月3日12月17日(WG)

平成28年2月4日(WG)2月25日10月27日

- 195 -

茨城県医療審議会委員名簿(H281114現在)(五十音順)

役  職  名 氏名 摘要

茨城県看護協会 会長  相 川 三保子

茨城県医師会 副会長 石 渡   勇

茨城県産婦人科医会 理事 石 渡 千恵子

茨城県国民健康保険団体連合会 理事長  稲 葉 本 治

茨城県議会議員 海 野   透

弁護士 亀 田 哲 也

茨城県消費者団体連絡会 会長 川 上 ヒロ子

茨城県労働者福祉協議会 専務理事 日下部 好 美

茨城県医師会有床診療所部会 部会長 小 松   満 専門委員

茨城県消防長会 会長 清 水   修

茨城県医療法人協会 会長  鈴 木 邦 彦

茨城県心身障害者福祉協会 会長 住 田 福 祉

茨城県精神科病院協会 会長  高 沢   彰

茨城県女性団体連盟 会長 田 山 知賀子

茨城県水戸保健所 所長 土 井 幹 雄 専門委員

全国健康保険協会茨城支部 支部長 德 宿    彰 専門委員

茨城県市長会 会長  豊 田   稔

きぬ医師会病院 院長 中 川 邦 夫 専門委員

茨城県訪問介護協議会 顧問 中 野 幸 子

県西総合病院 院長 中 原 智 子

茨城県薬剤師会 会長  根 本 清 美

総合病院土浦協同病院 名誉院長 藤 原 秀 臣 

茨城県栄養士会 会長 政 安 静 子 

常陽地域研究センター 理事長 増 山   弘 専門委員

筑波大学副学長附属病院長  松 村   明

水戸済生会総合病院 院長 村 田   実 専門委員

茨城県社会福祉協議会 副会長 森 戸 久 雄

茨城県歯科医師会 会長 森 永 和 男 会長代理

茨城県医師会 会長 諸 岡 信 裕 会長

ひたち医療センター 院長 安 本 和 正 専門委員

国立病院機構水戸医療センター 院長 山 口 高 史

健康保険組合連合会茨城連合会 会長 横 地 裕 昭

茨城県立中央病院 院長 吉 川 裕 之 専門委員

筑波大学教授 我 妻 ゆき子

- 196 -

     (茨城県保健医療計画部会)

(五十音順)

役   職  名 氏  名 摘要

茨城県看護協会 会長  相 川 三保子

茨城県国民健康保険団体連合会 理事長  稲 葉 本 治

茨城県議会議員 海 野   透

茨城県消費者団体連絡会 会長 川 上 ヒロ子

茨城県労働者福祉協議会 専務理事 日下部 好 美

茨城県医師会有床診療所部会 部会長 小 松   満 専門委員

茨城県消防長会 会長 清 水   修

茨城県医療法人協会 会長  鈴 木 邦 彦

茨城県水戸保健所 所長 土 井 幹 雄 専門委員

全国健康保険協会茨城支部 支部長 德 宿    彰 専門委員

茨城県市長会 会長  豊 田   稔

きぬ医師会病院 院長 中 川 邦 夫 専門委員

茨城県薬剤師会 会長  根 本 清 美

茨城県厚生農業協同組合連合会参与 兼土浦協同病院名誉院長

 藤 原 秀 臣

常陽地域研究センター 理事長 増 山   弘 専門委員

筑波大学副学長附属病院長  松 村   明

水戸済生会総合病院 院長 村 田   実 専門委員

茨城県社会福祉協議会 副会長 森 戸 久 雄

茨城県歯科医師会 会長 森 永 和 男 部会長代理

茨城県医師会 会長 茨城県病院協会 会長(兼務)

 諸 岡 信 裕 部会長

ひたち医療センター 院長 安 本 和 正 専門委員

健康保険組合連合会茨城連合会 会長 横 地 裕 昭

茨城県立中央病院 院長 吉 川 裕 之 専門委員

茨城県地域医療構想調整会議委員名簿(H281114現在)

- 197 -

氏 名 役  職 氏 名 役  職 氏 名 役  職

原   毅 水戸市医師会長 根本 義勝 常陸太田市医師会長 星野 寿男 日立市医師会長

常井  実 笠間市医師会長 及川  舜 ひたちなか市医師会長 横倉 稔明 多賀医師会長

會澤  治 県央医師会長 小野瀬 好良 那珂医師会長

櫻山 拓雄 水郡医師会長

歯科医師会 猿田 範雄 水戸市歯科医師会長 小林 克男 珂北歯科医師会長 間宮 髙弘 日立歯科医師会長

奥田  猛 水戸薬剤師会長 日座  崇 常陸太田薬剤師会長 鈴木 勝俊 日立薬剤師会長

大髙 達也 高萩薬剤師会長

看護協会 白川 洋子 茨城県看護協専務理事 小室 万左子 常陸太田ひたちなか地区理事 服部 とみ子 日立地区理事

病院協会 諸岡 信裕 茨城県病院協会会長(小川南病院 院長) 藤原 眞澄茨城県病院協会 (久保田病院 院長)

矢ヶ崎 千良 日立おおみか病院長

德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長 德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長 德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長

保立 武憲 水戸市社会福祉協議会長 黒羽根 弘一 社会福祉法人東海村社会福祉協議会長 内山 茂身 日立市社会福祉協議会 常務理事

木村 都央 茨城県老人福祉施設協議会理事 茂垣 きよ江 特別養護老人ホームみのり園 施設長 石川 達也 田尻ヶ丘ヘルシーケア施設長

中村 和江 水戸保健所管内食生活改善推進協議会長 矢越 一枝 常陸太田市母子寡婦福祉会長 井上 充宏 日立市連合民生委員児童委員協議会長

高橋 靖 水戸市長 本間 源基 ひたちなか市長 小川 春樹 日立市長

小谷 隆亮 大洗町長 三次 真一郎 常陸大宮市長 小田木 真代 高萩市長

豊田 稔 北茨城市長

土井 幹雄 水戸保健所長兼常陸大宮保健所長 入江 ふじこ ひたちなか保健所長兼日立保健所長 入江 ふじこ 日立保健所長兼ひたちなか保健所長

土井 幹雄 常陸大宮保健所長兼水戸保健所長

村田 実 水戸済生会総合病院長 河野 幹彦 常陸大宮済生会病院長 奥村 稔 (株)日立製作所日立総合病院長

山口 高史 水戸医療センター院長 齋藤 武文 茨城東病院長 高橋 良延 県北医療センター高萩協同病院長

満川 元一 水戸赤十字病院長 荷見 源成 西山堂病院長 植草 義史 北茨城市民病院長

渡邊 宗章 総合病院水戸協同病院長 永井 庸次 ひたちなか総合病院長 安本 和正 ひたち医療センター院長

吉川 裕之 茨城県立中央病院長 大山  祥 大山病院長 瀧 慶治 瀧病院長

小林 博雄 石岡循環器科脳神経外科病院長 鈴木 邦彦 志村大宮病院長 長南 達也 日鉱記念病院理事長

家田 俊也 大洗海岸病院長 小豆畑 丈夫 小豆畑病院長 岡部 慎一 聖麗メモリアル病院長

大場 正二 大場内科クリニック院長

土田 博光 水戸病院長

畑山  徹 水戸ブレインハートセンター院長

清水  修 水戸市消防本部消防長 木村 政美 常陸大宮市消防本部消防長 林 一美 日立市消防本部消防長

大学 前野 哲博 筑波大学医学医療系地域医療教育学教授

区 分

市町村

医療関係団体

医師会

日立

消防

住民代表

保健所

基幹病院

学識経験者

構想区域

保険者

福祉関係団体

介護事業者

薬剤師会

構想区域別「地域医療構想調整会議」委員名簿(H281030現在)

水戸 常陸太田ひたちなか

- 198 -

歯科医師会

看護協会

病院協会

大学

区 分

市町村

医療関係団体

医師会

消防

住民代表

保健所

基幹病院

学識経験者

構想区域

保険者

福祉関係団体

介護事業者

薬剤師会

氏 名 役  職 氏 名 役  職 氏 名 役  職

横田 廣夫 鹿島医師会長 川島 房宣 土浦市医師会長 飯岡 幸夫 つくば市医師会長

飯島 福生 水郷医師会長 柏木 史彦 石岡市医師会長 中川 邦夫 きぬ医師会長

荒野 実 鹿行歯科医師会長 荻野 義重 土浦石岡歯科医師会長 松隈 博通 つくば地区歯科医師会長

飯塚 弘 潮来薬剤師会会長 金澤 幸江 土浦薬剤師会長 武田 典子 つくば薬剤師会会長

沢畠 恭子 鹿行地区理事 疋田 富美江 土浦地区理事 倉持 トモ つくば地区理事

高須 伸克 高須病院長 仲田 敏明 八郷整形外科内科病院長 廣井 信 水海道さくら病院長

德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長 名田部 隆 筑波銀行 健康保険組合 常務理事 角田 政美 カスミ健康保険組合常務理事

高安 俊昭 神栖市社会福祉協議会常務理事 坪井 透 かすみがうら市社会福祉協議会 会長 石川 進 つくば市社会福祉協議会副会長

飯田 武宏 行方市介護支援専門員連絡協議会長 酒井 一彦 社会福祉法人愛信会 理事  松崎 栄 特別養護老人ホーム「美健荘」施設長

木村 和利 鉾田市区長会会長 田口 長八郎 土浦市地区長連合会会長 江戸 俊美 つくば市区会連合会会長

鈴木 周也 行方市長 中川 清 土浦市長 市原 健一 つくば市長

鬼沢 保平 鉾田市長 今泉 文彦 石岡市長 片庭 正雄 つくばみらい市長

錦織 孝一 鹿嶋市長 神達 岳志 常総市長

原 浩道 潮来市長

保立 一男 神栖市長

石田 久美子 潮来保健所長兼鉾田保健所長 緒方 剛 土浦保健所長兼竜ケ崎保健所長 本多 めぐみ つくば保健所長兼常総保健所長

清水 純一 土浦協同病院なめがた地域医療センター長家坂 義人 総合病院土浦協同病院長 松村 明 筑波大学付属病院長

高﨑 秀明 神栖済生会病院長 鈴木 祥司 霞ヶ浦医療センター院長 軸屋 智昭 筑波メディカルセンター病院長

神尾 政彦 鹿島病院理事長 平塚 進 医療法人社団青洲会理事長(神立病院) 原田 繁 筑波学園病院長

鈴木 善作 白十字総合病院長 吉野 淨 石岡第一病院長 宮原 研一 水海道西部病院長

山口 邦雄 鹿島労災病院長 塚田 篤郎 県南病院長 青柳 啓之 つくば双愛病院長

小山 典宏 小山記念病院理事長 幕内 幹男 山王台病院長 長澤 俊郎 筑波記念病院長

瀧田 泰彦 丸山荘病院長 桜井 一男 筑波病院理事長

飯塚 祥裕 鹿行広域事務組合消防本部消防長 宇都野 和司 土浦市消防本部消防長 大山 裕幸 つくば市消防本部消防長

沼田 文彦 鹿島地方事務組合消防本部消防長

土浦鹿行 つくば

- 199 -

歯科医師会

看護協会

病院協会

大学

区 分

市町村

医療関係団体

医師会

消防

住民代表

保健所

基幹病院

学識経験者

構想区域

保険者

福祉関係団体

介護事業者

薬剤師会

氏 名 役  職 氏 名 役  職 氏 名 役  職

池田 八郎 竜ケ崎市牛久市医師会長 落合 聖二 真壁医師会長 太田 正 古河市医師会長

真壁 文敏 取手市医師会長 大木 準 結城市医師会副会長 芝田 佳三 猿島郡医師会長

宮本 二郎 稲敷医師会長 許斐 康司 きぬ医師会坂東支部長

飯塚 秀人 茨城県南歯科医師会長 青木 秀史 県西歯科医師会長 橋本 正一 茨城西南歯科医師会長

関根 英市 龍ケ崎薬剤師会長 藤井 宗一 筑西薬剤師会長 高橋 真吾 古河薬剤師会長

板倉 紀子 取手竜ケ崎地区理事 伊澤 清美 筑西下妻地区理事 宮本 留美子 古河坂東地区理事

城賀本 満登 総合守谷第一病院長 (大木 準)再掲 結城病院長

吉田 宜浩 龍ケ崎市役所 保険年金課長 鈴木 利正 筑西市医療保険課 参事兼課長 青木 秀夫 古河市役所国保年金課長

岡見 清 牛久市社会福祉協議会 事務局長 田中 秀樹筑西市社会福祉協議会常務理事事務局長

宇都木 征一 古河市社会福祉協議会長

栁林 順一 特別養護老人ホーム 龍ケ岡施設長 小野 哲生 介護老人保健施設「梨花苑」施設長 高橋 勝則 介護老人保健施設平成園施設長

内藤 義彦 取手市民生委員児童委員協議会長 大関 隆司 桜川市区長会連合会長 森川 玲子 古河くらしの会長

中山 一生 龍ケ崎市長 須藤  茂 筑西市長 菅谷 憲一郎 古河市長

会田 真一 守谷市長 稲葉 本治 下妻市長

緒方 剛 竜ケ崎保健所長兼土浦保健所長 茂手木 甲壽夫 筑西保健所長兼古河保健所長 茂手木 甲壽夫 古河保健所長兼筑西保健所長

新谷 周三 JAとりで総合医療センター 院長 白石 裕比湖 城西病院長 加藤 奨一 友愛記念病院長

海老原 次男龍ケ崎済生会病院長 中原 昇 協和中央病院長 木根淵 光夫 木根淵外科胃腸科病院長

小林 正貴 東京医科大学茨城医療センター 院長 中原 智子 県西総合病院長 亀﨑 髙夫 茨城西南医療センター病院長

亀岡 信悟 牛久愛和総合病院長 田邉 義博 筑西市民病院長 篠田 宗次 古河赤十字病院長

竹島 徹 つくばセントラル病院長 小野 隆房 山王病院長 福江 眞隆 医療法人茨城愛心会古河病院長

鈴木 武樹 取手北相馬保健医療センター医師会病院長 平間 敬文 医療法人光潤会 理事長 岩下 清志 総和中央病院長

市丸 勝二 会田記念リハビリテーション病院長 原中 喜源 大圃病院副院長

牛尾 浩樹 牛尾病院 理事長

岩瀬 剛 美浦中央病院 理事長

石塚 伸也 稲敷広域消防本部消防長  水越 輝夫筑西広域市町村圏事務組合消防本部消防長

木村 実茨城西南地方広域市町村圏事務組合消防本部長

取手竜ケ崎 古河坂東筑西下妻

- 200 -

茨城県保健福祉部 厚生総務課 310-8555 茨城県水戸市笠原町 978 番 6 TEL029-301-1111(代) TEL029-301-3124(ダイヤルイン) FAX029-301-3139

茨城県地域医療構想

Page 3: 茨城県地域医療構想第1章 地域医療構想について 第1章 地域医療構想について 1 策定の趣旨 (1)我が国における高齢化の進展 我が国は現在,総人口が長期の減少局面に突入しているなかで,世界に類を見な

3課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性 30

(1)入院医療における医療機能の分化連携 30

(2)在宅医療等の充実 31

(3)医療従事者の養成確保 32

(4)その他医療機能の充実及び連携体制 34

(5)施策の見直し 34

4地域医療構想の推進体制等 35

(1)推進体制 35

(2)各関係者等の役割 35

第4章 構想区域別地域医療構想 37

1水戸地域医療構想区域の概況 37

2日立地域医療構想区域の概況 53

3常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況 71

4鹿行地域医療構想区域の概況 88

5土浦地域医療構想区域の概況 105

6つくば地域医療構想区域の概況 124

7取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況 141

8筑西下妻地域医療構想区域の概況 162

9古河坂東地域医療構想区域の概況 178

〇 参考資料

茨城県地域医療構想策定の経過 194

茨城県医療審議会委員名簿 196

茨城県地域医療構想調整会議委員名簿 197

構想区域別「地域医療構想調整会議」委員名簿 198

第1章 地域医療構想について

第1章 地域医療構想について

1 策定の趣旨

(1)我が国における高齢化の進展

我が国は現在総人口が長期の減少局面に突入しているなかで世界に類を見な

いスピードで少子高齢化が進んでおり平成 27(2015)年 9月の総人口 1億 2688

万人(対前年同月比013)注1のうち65 歳以上の高齢者人口は過去最高の 3379

万人(高齢化率 266)に達したところです

今後も総人口が減少するなかで高齢者が増加することにより高齢化率は上昇を

続け平成 25(2013)年には高齢化率が 251と 4 人に 1 人が高齢者であったも

のが平成 47(2035)年には 334で 3 人に 1 人となる見込みですまた高齢

者人口が 3878 万人でピークを迎える平成 54(2042)年以降は高齢者人口自体は

減少に転じる一方で高齢化率は上昇を続けその結果平成 72(2060)年には総人

口が 9000 万人を割り込むとともに高齢化率は 40近い水準になり国民の約 25

人に 1人が高齢者となる社会が到来すると推計されています

図表 1-1 高齢化の推移と将来推計

出典「平成 27 年版高齢社会白書」内閣府

注1 「人口推計(平成 28 年 2 月報)」総務省統計局

- 1 -

第1章 地域医療構想について

(2)社会保障制度改革推進法に基づく改革の流れ

いわゆる「団塊の世代」が 75 歳以上となる平成 37(2025)年には医療介護

ニーズの増大が見込まれており住み慣れた地域で安心して自分らしい暮らしを続

けることができるよう住民ニーズの変化に適切に対応した医療介護提供体制の

構築が課題となっていますとりわけ医療提供体制においては限りある医療資源

を最大限に活用していくことが求められます

こうした中平成 25(2013)年 12 月にはいわゆる「社会保障改革プログラム

法」注2 が成立し年金医療介護少子化対策の4分野において講ずべき改革の

措置等について方向性及びスケジュール等が規定されました

さらに平成 26(2014)年 6 月には「地域における医療及び介護の総合的な確

保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」が成立し地域における効率

的かつ効果的な医療提供体制の確保の方向性が示されましたこれによる改正医療

法に基づき「病床機能報告制度」が開始され都道府県においてはそれらをも

とに「地域医療構想(将来の医療提供体制に関する構想)」を医療計画の一部とし

て策定することが規定されました

図表 1-2 医療法における「地域医療構想」の規定

第 30 条の 4(略)

2 医療計画においては次に掲げる事項を定めるものとする

一~六(略)

七 地域における病床の機能の分化及び連携を推進するための基準として厚生労働省令で

定める基準に従い定める区域(以下「構想区域」という)における次に掲げる事項を含

む将来の医療提供体制に関する構想(以下「地域医療構想」という)に関する事項

イ 構想区域における厚生労働省令で定めるところにより算定された第三十条の十三第

一項に規定する病床の機能区分ごとの将来の病床数の必要量(以下単に「将来の病床

数の必要量」という)

ロ イに掲げるもののほか構想区域における病床の機能の分化及び連携の推進のため

に必要なものとして厚生労働省令で定める事項

八~十四(略)

3~15(略)

注2 「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律」

- 2 -

第1章 地域医療構想について

(3)地域医療構想の策定

これらを受けて本県では「茨城県地域医療構想」を「茨城県保健医療計画」の

一部として策定し平成 37(2025)年における医療需要と将来の病床数の必要量(以

下「必要病床数」といいます)を病床機能区分ごとに示すとともにその実現に

向けた施策及び今後の検討の方向性を記載しました

なお「茨城県地域医療構想」の実現に向けて現行の「第 6 次茨城県保健医療

計画」における 5疾病 5事業及び在宅医療の施策等を推進するとともに地域に

おける効率的かつ効果的な医療提供体制の構築を目指すものとします

5 疾病 5事業 「第 6次茨城県保健医療計画」におけるがん脳卒中急性心筋梗塞糖尿病精

神疾患の 5疾病と救急医療災害医療へき地医療周産期医療小児救急を含む小児医療

また本構想については毎年度地域医療構想区域(以下「構想区域」といい

ます)ごとに医療関係者医療保険者その他の関係者で組織している「地域医療

構想調整会議」において評価を行うこととしており保健医療を取り巻く環境の変

化など策定後の状況に応じて必要な見直しを行うこととしています

さらに本構想は県政運営の指針である「茨城県総合計画 いばらき未来共創

プラン」の部門別計画として位置づけられる「茨城県保健医療計画」の一部である

とともに「いばらき高齢者プラン 21」「健康いばらき 21 プラン」「茨城県総合が

ん対策推進計画」「茨城県地域福祉支援計画」等の関連諸計画との調和を図りなが

ら進めることとします

茨城県保健医療計画(医療法第 30 条の 4 第 1 項)

地域の実情に応じた医療提供体制の確保を図るために策定

医療提供の量(病床数)を管理するとともに質を評価

医療機能の分化連携を推進することにより地域全体で切れ

目なく必要な医療が提供される「地域完結型医療」を推進

茨 城 県 総 合 計 画

<部門別計画>

いばらき高齢者プラン21

健康いばらき21プラン

茨城県総合がん対策推進計画

茨城県地域福祉支援計画

茨城県地域医療構想(今回策定)

(1)2025 年の医療需要と病床の必要量の推計

(2)目指すべき医療提供体制を実現するための施策

調 和

- 3 -

第1章 地域医療構想について

2 地域医療構想の概要

(1)本県における構想区域の設定

地域医療構想における構想区域とは医療法注3において地域における病床機能

の分化及び連携を推進するための基準として定められた区域です

また構想区域の設定については医療法施行規則注4により現行の二次保健医

療圏を原則として人口構造の変化の見通しその他の医療の需要の動向並びに医

療従事者及び医療提供施設の配置の状況の見通しその他の事情を考慮して一体

の区域として地域における病床機能の分化及び連携を推進することが相当である

と認められる区域を単位として設定することとされています

地域特性を踏まえたバランスのとれた医療提供体制を構築するためには医療の

みならず地域包括ケア体制の構築等も同時に進める必要があり老人福祉圏域医

療介護総合確保区域等と整合性を図る必要があることから本県の構想区域は二次

保健医療圏と同じ区域とします

ただし構想区域については今後患者の受療動向や医療機関の整備などの医

療環境の変化や人口構造交通アクセスなどの社会環境などに変化が生じた場合

には二次保健医療圏の設定とあわせて見直しをすることも検討します

図表 1-3 地域医療構想区域の名称と構成市町村

名 称 市町村数 構成市町村 人口(人) H27101 現在

水戸地域医療構想区域 6 水戸市笠間市小美玉市茨城町

大洗町城里町 468040

日立地域医療構想区域 3 日立市高萩市北茨城市 259104

常陸太田ひたちなか地域医療構想区域 6 常陸太田市ひたちなか市常陸大宮

市那珂市東海村大子町 360612

鹿行地域医療構想区域 5 鹿嶋市潮来市神栖市行方市鉾

田市 274568

土浦地域医療構想区域 3 土浦市石岡市かすみがうら市 258971

つくば地域医療構想区域 3 つくば市常総市つくばみらい市 337582

取手竜ケ崎地域医療構想区域 9

龍ケ崎市取手市牛久市守谷市

稲敷市美浦村阿見町 河内町利根町

465650

筑西下妻地域医療構想区域 5 結城市筑西市下妻市桜川市八

千代町 264113

古河坂東地域医療構想区域 4 坂東市古河市五霞町境町 228336

計 44 2916976

注3 医療法第 30 条の 4第 2項第 7号 注4 医療法施行規則第 30 条の 28 の2

- 4 -

第1章 地域医療構想について

図表 1-4 茨城県の地域医療構想区域

(2)本県における地域医療構想の検討体制

今般の地域医療構想の策定に当たっては茨城県医療審議会において県全体の方

向性について検討を行うとともに診療に関する学識経験者の団体その他の医療関

係者医療保険者その他の関係者で構成され地域医療構想の策定段階のみならず

策定後においても地域医療構想の実現に向けた取組を協議することを目的とする

「地域医療構想調整会議」注5を構想区域ごとに設置し検討を行いました今後も

地域医療構想の達成を目指しPDCA の観点から継続的に検討を行う予定です

注5 医療法第 30 条の 14 第1項

高萩

北茨城

笠間

ひたちなか

鹿嶋

潮来

茨城

小美玉

大洗

東海

大子

鉾田

神栖

行方

河内利根

土浦

龍ケ崎

牛久

石岡

下妻

常総

八千代

五霞 境

結城

桜川

古河

阿見美浦

常陸大宮日立

城里

筑西

那珂

常陸太田

坂東

かすみがうら

稲敷

水戸

取手

つくば

つくばみらい

守谷

水戸地域医療構想区域

日立地域医療構想区域

常陸太田ひたちなか地域医療構想区域

鹿行地域医療構想区域

土浦地域医療構想区域

取手竜ケ崎地域医療構想区域

筑西下妻地域医療構想区域

古河坂東地域医療構想区域

つくば地域医療構想区域

- 5 -

第1章 地域医療構想について

(3)地域医療構想における医療需要及び必要病床数の推計方法

地域医療構想の策定に当たっては将来の医療需要を推計するため国がレセプ

ト情報特定健診等情報データベース(以下「NDB(ナショナルデータベース)」

といいます)等のデータに基づき開発し都道府県に配布した「地域医療構想策

定支援ツール(以下「ツール」といいます)」を活用しました

このツールでは平成 37(2025)年における各医療機能別の医療需要が患者住

所地及び医療機関所在地をベースに二次保健医療圏ごとに算出され必要病床数

等が表示されます

図表 1-5 地域医療構想策定支援ツールにより推計される医療需要の種類

患者住所地ベース 平成 25(2013)年度の患者住所地における医療需要をベースに

平成 37(2025)年度の推計人口で算出した医療需要

医療機関所在地ベース 平成 25(2013)年度の医療施設における医療供給をベースに

平成 37(2025)年度の推計人口で算出した医療需要

医療機関所在地ベースでは平成 25(2013)年度の患者の流出入の状況が医療需要の推計に

反映されます

① 地域医療構想策定支援ツールの搭載データ

ツールでは平成 25(2013)年度における下記データを用いて推計処理を実施し

ていますなお特定の個人が第三者に識別されることを防ぐため医療需要及び

必要病床数等の数が二次保健医療圏にあっては 10 未満市区町村にあっては 100

未満となる数値は非表示となります

図表 1-6 地域医療構想策定支援ツールの搭載データ

搭載データの種別 病名の

有 無

医療需要

① NDB のレセプトデータ あり

上記のうち慢性期回復期リハビリテーション病棟入院料 なし

② DPC データ あり

③ 公費負担医療分医療需要(医療費の動向)

④ 医療扶助受給者数(被保護者調査)

⑤ 訪問診療受療者数(生活保護患者訪問診療レセプト数) なし

⑥ 分娩数(人口動態調査) あり

⑦ 介護老人保健施設の施設サービス受給者数(介護給付費実態調査) なし

⑧ 労働災害入院患者数(労働災害入院レセプト数) なし

⑨ 自賠責保険入院患者数(自賠責保険請求データ) なし

人 口 住民基本台帳年齢階級別人口 -

将来人口推計 国立社会保障人口問題研究所 性年齢階級別将来推計人口 -

③及び④については①及び②の二次保健医療圏性年齢階級疾病による割合を用いて按

分します

- 6 -

第1章 地域医療構想について

② 医療機能の区分

地域医療構想は図表 1-7 に示すように4 つの医療機能(高度急性期急性期

回復期慢性期及び在宅医療等)を主に「医療資源投入量」(患者に対して行

われた診療行為について 1日当たりの診療報酬の出来高点数の合計から入院基本料

相当分リハビリテーション料の一部を除いたもの)によって区分し医療需要を

推計します

ただし診療報酬が包括算定される療養病床は医療資源投入量に応じた機能の区

分が適用困難であることや入院受療率の地域差を縮小する観点などから慢性期

及び在宅医療等の医療需要については高度急性期急性期回復期とは異なる推

計方法を用います

図表 1-7 地域医療構想における 4 つの医療機能の境界点の考え方

医療機能 医療資源投入量 境界点の基本的考え方

高度急性期 C1 3000 点日

救命救急病棟や ICUHCU で実施するような重症者に対する診

療密度が特に高い医療(一般病棟等で実施する医療も含む)か

ら一般的な標準治療へ移行する段階における医療資源投入量

急 性 期

C2 600 点日

急性期における医療が終了し医療資源投入量が一定程度落ち着

いた段階における医療資源投入量

回 復 期

C3 225 点日

在宅等においても実施できる医療やリハビリテーションの密度

における医療資源投入量 ただし境界点に達してから在宅復帰に向けた調整を要する幅の

医療需要を見込み 175 点で推計します 慢性期及び

在宅医療等

③ 必要病床数の推計手順

ツールにおける医療需要及び必要病床数の推計方法は下記のとおりです

図表 1-8 医療需要及び必要病床数の推計方法

Ⅰ 性別年齢階級別の平成25(2013)年の入院患者数を365で割り1日当たり入院患者数を算出

Ⅱ Ⅰを平成25(2013)年の性別年齢階級別の人口で割り入院受療率を算出(医療機能ごと)

Ⅲ Ⅱに平成37(2025)年の性別年齢階級別の人口をかけ平成37(2025)年の医療需要を推計

Ⅳ 医療提供の地域間の役割分担等を踏まえ都道府県間構想区域間の患者流出入を調整

Ⅴ 医療需要(人日)を医療機能ごと全国一律の病床稼働率で割り戻し必要病床数(床)を推計

病床稼働率は高度急性期 75急性期 78回復期 90慢性期 92で除して算出します

- 7 -

第1章 地域医療構想について

④ 慢性期及び在宅医療等の医療需要の推計

慢性期の医療需要注6については在宅医療等の需要と一体的に推計します

また慢性期機能の医療需要推計については平成 25(2013)年度のNDBのレ

セプトデータによる療養病床の入院患者数のうち「医療区分1」の患者の 70を

在宅医療等で対応する患者数として見込んだ上でその他の入院患者数については

入院受療率の地域差縮小を織り込み下記のパターンAパターンBのそれぞれに

ついて算出しますなお本県はより緩やかに在宅移行を行うパターンBを採用し

ました

パターンA全ての構想区域で全国の最小値(県単位)まで入院受療率が低下

パターンB構想区域ごとに入院受療率と全国最小値(県単位)との差を一定割合解消させるこ

ととするがその割合については全国中央値(県単位)にまで低下する割合を一律

に用います

図表 1-9 慢性期の入院受療率の地域差の解消目標(パターンAB)

出典「地域医療構想策定ガイドライン」(平成 27 年 3 月 31 日)

在宅医療等の医療需要については下記の4つの医療需要を合計して推計しました

①慢性期の入院患者のうち医療区分1の患者数の 70及び入院受療率の地域差を

解消していくことで将来的に在宅医療等で対応する患者数

②一般病床の入院患者のうち医療資源投入量が 175 点日未満の患者数

③平成 25(2013)年に在宅患者訪問診療料を算定している患者数の性年齢階級別

の割合を算出しこれに当該構想区域の平成 37(2025)年における性年齢階級

別人口を乗じて総和することによって推計される患者数

④平成 25(2013)年の老人保健施設の施設サービス受給者数の性年齢階級別の割

合を算出しこれに当該構想区域の平成 37(2025)年における性年齢階級別人

口を乗じて総和することによって推計される患者数

なお在宅医療等とは居宅特別養護老人ホーム養護老人ホーム軽費老人ホー

ム有料老人ホーム老人保健施設その他医療を受ける者が療養生活を営むことがで

きる場所であって現在の病院診療所以外の場所において提供される医療を指してお

り現在の療養病床以外でも対応可能な患者の受け皿となることを想定しています 注6 慢性期の医療需要には一般病床の障害者難病患者(障害者施設等入院基本料特殊疾患病棟入

院料及び特殊疾患入院医療管理料を算定している患者)を含みます

- 8 -

第1章 地域医療構想について

図表 1-10 慢性期機能及び在宅医療等の医療需要のイメージ

出典「地域医療構想策定ガイドライン」(平成 27 年 3 月 31 日)

⑤ 病床機能報告制度

平成 26(2014)年度から開始された病床機能報告制度では一般病床又は療養病

床を有する病院又は診療所がその有する一般病床療養病床において担っている

医療機能の現状と今後の方向性について病棟単位で図表 1-11 に示す「高度急性

期機能」「急性期機能」「回復期機能」「慢性期機能」の 4 区分から 1 つを選択し

その他の具体的な報告事項と合わせて都道府県知事に報告しています

今後地域医療構想調整会議では病床機能報告制度において各医療機関から報

告された内容と地域医療構想で推計された必要病床数とを比較し地域医療構想

の実現に向けた協議を行います病床機能報告制度によって医療機関は他の医

療機関の医療機能の提供状況等の情報を共有することができ地域における自院の

相対的な位置づけを客観的に把握し病床の機能分化連携の自主的な取組を進め

ることが可能となります

図表 1-11 病床機能報告制度における4つの医療機能の定義

高度急性期

急性期の患者に対し状態の早期安定化に向けて診療密度が特に高い医療を

提供する機能 高度急性期機能に該当すると考えられる病棟の例

救命救急病棟集中治療室ハイケアユニット新生児集中治療室新生児治療回復室小児集中治療室総合

周産期集中治療室であるなど急性期の患者に対して診療密度が特に高い医療を提供する病棟 急 性 期 急性期の患者に対し状態の早期安定化に向けて医療を提供する機能

回 復 期

急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供

する機能 特に急性期を経過した脳血管疾患や大腿骨頚部骨折等の患者に対しADL の

向上や在宅復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に提供する機能(回

復期リハビリテーション機能)

慢 性 期 長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能 長期にわたり療養が必要な重度の障害者(重度の意識障害者を含む)筋ジスト

ロフィー患者又は難病患者等を入院させる機能

- 9 -

第1章 地域医療構想について

図表 1-12 平成 27 年度病床機能報告制度集計結果(病院及び有床診療所)

県二次医療圏 時 期

医療機能(病床数) 医療機能(割合)

合計 高 度

急性期 急性期 回復期 慢性期

休棟中等

高 度

急性期 急性期 回復期 慢性期

休棟中等

茨城県(全体) H2771 時点 26073 1999 13951 1950 6508 1665 77 535 75 250 64 H3371 時点(予定) 26073 2172 13501 2723 6407 1270 83 518 104 246 49

水戸 H2771 時点 5213 278 3531 191 953 260 53 677 37 183 50 H3371 時点(予定) 5213 320 3351 331 1059 152 61 643 63 203 29

日立 H2771 時点 2779 63 1450 265 713 288 23 522 95 257 104 H3371 時点(予定) 2779 73 1495 356 725 130 26 538 128 261 47

常陸太田

ひたちなか

H2771 時点 2664 24 1402 226 814 198 09 526 85 306 74 H3371 時点(予定) 2664 24 1370 336 755 179 09 514 126 283 67

鹿行 H2771 時点 1998 0 978 79 640 301 00 489 40 320 151 H3371 時点(予定) 1998 63 875 288 534 238 32 438 144 267 119

土浦 H2771 時点 2262 736 958 90 412 66 325 424 40 182 29 H3371 時点(予定) 2262 736 841 203 454 28 325 372 90 201 12

つくば H2771 時点 3372 825 1462 170 818 97 245 434 50 243 29 H3371 時点(予定) 3372 825 1521 170 818 38 245 451 50 243 11

取手竜ケ崎 H2771 時点 3897 26 2214 526 897 234 07 568 135 230 60 H3371 時点(予定) 3897 65 2173 576 897 186 17 558 148 230 48

筑西下妻 H2771 時点 2239 9 850 231 962 187 04 380 103 430 84 H3371 時点(予定) 2239 9 807 291 866 266 04 360 130 387 119

古河坂東 H2771 時点 1649 38 1106 172 299 34 23 671 104 181 21 H3371 時点(予定) 1649 57 1068 172 299 53 35 648 104 181 32

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

【参考】必要病床数と病床機能報告制度による病床数を比較する際の留意点

地域医療構想の必要病床数と病床機能報告制度による病床数を比較分析する際

には以下の点に留意する必要があります

平成 27(2015)年度の報告時点で病床機能報告制度においては高度急性期急性期

回復期及び慢性期がどのような機能かを示す病床機能の定量的な基準がなく病床機能の

選択は医療機関の自主的な判断に基づく報告であること

病床機能報告制度は病棟単位での報告となっており1つの病棟が複数の医療機能を担っ

ている場合は主に担っている機能を1つ選択して報告していること

病床機能報告制度では医療機関が自ら病床機能(高度急性期急性期回復期及び慢性

期)を選択して報告した結果であるのに対し地域医療構想において必要病床数を定めて

いる病床機能(高度急性期急性期回復期及び慢性期)は法令に基づいて診療報酬点

数等をもとに区分されており病床機能の捉え方が異なっていること

地域医療構想における必要病床数は政策的な在宅医療等への移行を前提とした推計とな

っていること

病床機能報告制度と必要病床数の比較により構想区域における病床機能の過不

足が示されることとなりますが比較結果については構想区域ごとに設置してい

る「地域医療構想調整会議」における協議等を通じた医療機関の自主的な病床機能

の転換などにより平成 37(2025)年度に向けてあるべき医療提供体制の構築に

取り組むうえでの参考とするものであることから比較結果が「病床機能が過剰と

なる見込み」であることをもって直ちに病床を削減するものではありません

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

1 本県における医療提供体制の現状

(1)病院一般診療所の状況

本県の医療機関の人口 10 万人当たりの施設数をみると病院一般診療所有

床診療所はいずれも全国平均を下回っています

また人口 10 万人当たりの病床数についても病院の一般病床療養病床有

床診療所の病床のいずれも全国平均を下回っています

図表 2-1 病院数病院病床数

病院数病床数 人口10万対

病院数 一般病床数 療養病床数 病院数 一般病床数 療養病床数

全国平均 67 7063 2592 茨城県 181 18850 5742 62 6451 1965

水戸 42 4235 970 89 9019 2066 日立 22 2008 697 85 7715 2678 常陸太田ひたちなか 23 1664 603 63 4583 1661 鹿行 12 1272 595 44 4627 2165 土浦 17 1636 437 65 6264 1673 つくば 16 2611 593 48 7882 1790 取手竜ケ崎 23 3032 642 49 6451 1366 筑西下妻 15 1100 987 57 4161 3734 古河坂東 11 1292 218 48 5684 959

出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の平成 27(2015)年推計人口を用いて算出しています

図表 2-2 一般診療所数病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

全国平均 791 66 884 茨城県 1722 155 2140 589 53 732

水戸 330 28 403 703 60 858 日立 155 11 141 596 42 542 常陸太田ひたちなか 184 29 420 507 80 1157 鹿行 115 11 164 418 40 597 土浦 180 21 249 689 80 953 つくば 231 10 153 697 30 462 取手竜ケ崎 258 20 264 549 43 562 筑西下妻 153 13 191 579 49 723 古河坂東 116 12 155 510 53 682

出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の平成 27(2015)年推計人口を用いて算出しています

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

(2)在宅医療の状況

本県の在宅療養支援診療所の人口 10 万人当たりの届出施設数をみると全国平

均 112 施設に対して本県は 68 施設と大きく下回っています

図表 2-3 在宅療養支援診療所の届出状況

在宅療養支援診療所数患者数等 人口10万対

届出施設数 連携保険

医療機関数

受け持つ

在宅療養患者数 届出施設数

連携保険

医療機関数

受け持つ

在宅療養患者数

全国平均 112 293 3500 茨城県 198 499 6758 68 171 2313

水戸 32 59 966 68 126 2057 日立 4 8 378 15 31 1452 常陸太田ひたちなか 21 42 820 58 116 2258 鹿行 17 26 97 62 95 353 土浦 20 49 350 77 188 1340 つくば 40 126 1858 121 380 5609 取手竜ケ崎 29 108 738 62 230 1570 筑西下妻 23 41 779 87 155 2947 古河坂東 12 40 772 53 176 3396

出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

本県の訪問看護ステーションの人口 10 万人当たりの事業所数をみると全国平

均 57 事業所に対して本県は 37 事業所と大きく下回っています

図表 2-4 訪問看護ステーションの人口10万対事業所数の状況

出典「平成 26 年介護サービス施設事業所調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(事業所)

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

(3)医療従事者の状況

本県の医療施設に従事する主な医療従事者の人口10万人当たりの人数をみると

医師歯科医師薬剤師はいずれも全国平均を下回っています

本県の就業看護職員(保健師助産師看護師准看護師)の人口 10 万人当た

りの人数をみると保健師助産師看護師において全国平均を下回っています

図表 2-5 医療施設に従事する医師数歯科医師数薬剤師数の状況

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

全国平均 2336 794 1700 茨城県 4950 1920 4662 1696 658 1597

水戸 1021 317 825 2172 674 1755 日立 359 141 406 1387 545 1568 常陸太田ひたちなか 385 186 488 1061 513 1345 鹿行 234 153 297 856 559 1086 土浦 503 204 461 1928 782 1767 つくば 1135 264 810 3421 796 2442 取手竜ケ崎 764 315 732 1632 673 1563 筑西下妻 258 171 343 971 644 1292 古河坂東 291 169 300 1267 736 1306

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 2-6 就業看護職員数の状況

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国平均 383 268 8585 2687 茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

域 水戸 177 126 4533 1421 377 268 9654 3026 日立 104 58 1784 901 400 223 6854 3462 常陸太田ひたちなか 134 40 1673 938 369 110 4608 2583 鹿行 104 33 1104 696 378 120 4016 2532 土浦 98 81 1841 810 375 310 7049 3102 つくば 140 103 3234 610 423 311 9763 1841 取手竜ケ崎 178 134 3237 1002 379 285 6887 2132 筑西下妻 86 36 1090 913 325 136 4123 3454 古河坂東 76 31 1179 765 334 136 5187 3366

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

2 本県における医療需要の動向

(1)人口動向

本県の総人口は平成 27(2015)年1月1日現在 2919202 人となっています

5年ごとの人口増加率をみると昭和 45年(1970)から昭和 50年(1975)の 93

をピークに鈍化傾向となり平成 17(2005)年の国勢調査において減少に転じてい

ます

国立社会保障人口問題研究所の人口推計によると本県の総人口は平成 37

(2025)年時点において 2764115 人平成 52(2040)年時点で 2422744 人まで

減少することが見込まれています

また構想区域ごとにみるとつくば以外の構想区域は県全体と同様の減少傾向

を辿るものと見込まれますがつくばは平成 37(2025)年まで増加しその後減少

に転じるものと推計されます

図表 2-7 茨城県の将来人口推計 (単位人)

2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

全 国 126660501 124128185 120699960 116670319 112185503 105790693 茨城県 2921890 2852547 2764115 2661094 2546159 2422744

構想区域

水戸 469549 459945 447379 432716 416233 398117 日立 260271 248933 235892 221687 206981 192453 常陸太田ひたちなか 363084 353117 341119 327875 313678 298826 鹿行 274886 268295 259918 250250 239563 228049 土浦 261163 253528 244151 233459 221738 209303 つくば 331267 333829 334161 332520 328880 323255 取手竜ケ崎 470028 461576 448887 432563 413366 392725 筑西下妻 264342 253637 241947 229519 216331 202409 古河坂東 227300 219687 210661 200505 189389 177607

出典「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人口問題研究所より作成

図表 2-8 茨城県内の構想区域ごとの将来人口推計

出典「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人口問題研究所より作成

150000

200000

250000

300000

350000

400000

450000

500000

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

水戸

取手竜ヶ崎

つくば

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦筑西下妻日立

古河坂東

(人)

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

本県の 65 歳以上の高齢化率は平成 37(2025)年時点で 312平成 52(2040)

年時点では 364まで上昇することが見込まれています

また全ての構想区域において県全体と同様の上昇傾向が続くと見込まれており

平成 52(2040)年時点で最も高齢化率が高いのは日立の 402最も低いのがつ

くばの 309であるものと推計されます

図表 2-9 茨城県の高齢化率の将来推計

2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

全国平均 268 291 303 316 333 360

茨城県 266 296 312 324 339 364

構想区域

水戸 266 294 311 325 342 367 日立 295 326 342 356 375 402 常陸太田ひたちなか 280 307 325 340 358 385 鹿行 260 293 309 317 327 347 土浦 278 309 324 337 355 381 つくば 216 239 252 263 281 309 取手竜ケ崎 268 302 316 327 340 366 筑西下妻 274 309 329 340 352 374 古河坂東 259 295 315 327 341 365

出典「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人口問題研究所より作成

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

(2)医療需要の推計

① 入院医療及び在宅医療等の医療需要

平成 25(2013)年平成 37(2025)年平成 42(2030)年平成 47(2035)年

平成 52(2040)年における入院医療及び在宅医療等の医療需要(医療機関所在地ベ

ース注7)を推計しました

それをみると平成 47(2035)年まで入院医療及び在宅医療等の医療需要は増加

し続けるものと見込まれます

また年齢階級別に平成 25(2013)年を基準としてみた場合15 歳未満15~

64 歳は減少傾向となりますが65 歳以上では平成 37(2025)年には 384 ポイント

平成 47(2035)年には 604 ポイントの上昇が見込まれます特に75 歳以上の上

昇が激しく平成 37(2025)年には 453 ポイント平成 47(2035)年には 734

ポイントの上昇が見込まれます

図表 2-10 茨城県の医療需要の将来推計 (単位人日)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要(人日) 380973 498067 550101 567405 555565

入院医療 159891 184597 195892 198294 194214

水戸 33595 37567 39291 39747 39141 日立 13796 15719 16204 16038 15447 常陸太田ひたちなか 16381 18087 19081 19366 19066 鹿行 10266 10905 11730 11976 11651 土浦 13729 16266 17181 17264 16812 つくば 24767 29486 31452 32118 32016 取手竜ケ崎 24486 31516 34001 34301 33447 筑西下妻 12501 12746 13893 14337 13930 古河坂東 10371 12306 13058 13147 12702

在宅医療等 221081 313471 354209 369112 361351

図表 2-11 年齢階級別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要 1000 1307 1444 1489 1458

15 歳未満 1000 738 689 626 592 15~64 歳 1000 862 857 828 742 65 歳以上 1000 1384 1546 1604 1581 75 歳以上 1000 1453 1667 1734 1690

注7 平成 25(2013)年平成 37(2025)年平成 42(2030)年平成 47(2035)年平成 52(2040)

年における医療需要の推計についてはツールでは医療機関所在地ベースのみの対応となっていま

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

② 医療機能別にみた医療需要

医療機能別に入院医療及び在宅医療等の医療需要の将来推計について平成 25

(2013)年を基準としてみた場合急性期については平成 37(2025)年には 190

ポイント平成 47(2035)年には 257 ポイントの上昇が見込まれ回復期につい

ては平成 37(2025)年には 239 ポイント平成 47(2035)年には 335 ポイン

トの上昇が見込まれますまた在宅医療等は平成 37(2025)年には 418 ポイン

ト平成 47(2035)年には 670 ポイントの上昇が見込まれます

図表 2-12 医療機能別にみた茨城県の医療需要の将来推計 (単位人日)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要(人日) 380973 498067 550101 567405 555565

高度急性期 14951 16336 16523 16368 16002

急性期 48797 58069 60899 61340 60087

回復期 51681 64055 68109 69018 67587

慢性期 44463 46138 50362 51568 50538

小計(入院医療) 159891 184597 195892 198294 194214

在宅医療等 221081 313471 354209 369112 361351

図表 2-13 医療機能別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要 1000 1307 1444 1489 1458

高度急性期 1000 1093 1105 1095 1070

急性期 1000 1190 1248 1257 1231

回復期 1000 1239 1318 1335 1308

慢性期 1000 1038 1133 1160 1137

小計(入院医療) 1000 1155 1225 1240 1215

在宅医療等 1000 1418 1602 1670 1634

さらに医療機能別に入院医療の医療需要の将来推計について各推計年次の構

成割合をみると平成 25(2013)年には高度急性期 94急性期 305回復期

323慢性期 278であるのに対して平成 37(2025)年にはそれぞれ 88

315347250と急性期及び回復期の上昇高度急性期及び慢性期の減

少が見込まれます

図表 2-14 医療機能別にみた茨城県の医療需要の将来推計(各年次の構成割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要(人日) 1000 1000 1000 1000 1000

高度急性期 94 88 84 83 82

急性期 305 315 311 309 309

回復期 323 347 348 348 348

慢性期 278 250 257 260 260

- 17 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

③ 主な疾患別にみた医療需要

MDC注8に基づく主要診断群別の医療需要の将来推計(慢性期についてはデータ

に病名が無いため含まれていません)については高齢化の進展に伴い神経系疾

患呼吸器系疾患循環器系疾患は高い増加傾向を示しています

図表 2-15 主要診断群別にみた茨城県の医療需要の将来推計 (単位人日)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

神経系疾患 1298 1888 1953 1948 1915

呼吸器系疾患 2011 2697 2898 2897 2844

循環器系疾患 7236 9210 9841 10013 9838

消化器系疾患 8584 10027 10363 10360 10143

筋骨格系疾患 5365 6273 6348 6273 6150

女性生殖器系疾患等 4285 3964 3895 3830 3662

外傷熱傷中毒 6270 7733 8359 8469 8268

女性生殖器系疾患及び産褥期疾患異常妊娠分娩

図表 2-16 主要診断群別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

神経系疾患 1000 1455 1505 1501 1476 呼吸器系疾患 1000 1341 1441 1441 1414 循環器系疾患 1000 1273 1360 1384 1360 消化器系疾患 1000 1168 1207 1207 1182 筋骨格系疾患 1000 1169 1183 1169 1146 女性生殖器系疾患等 1000 925 909 894 854 外傷熱傷中毒 1000 1233 1333 1351 1319

女性生殖器系疾患及び産褥期疾患異常妊娠分娩

注8 Major Diagnostic Category の略でレセプトデータ等で使われる主要診断群のことですDPC

(Diagnostic Procedure Combination)では診断分類群の大分類に相当するもので概ね臓器系統に

より 18 群に分類されています

- 18 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

主な疾患別に入院の医療需要の将来推計(慢性期についてはデータに病名が無い

ため含まれていません)についてみると高齢化の進展を背景として大腿骨頸部

骨折の増加傾向が最も高く順に成人肺炎脳卒中となっています

特に大腿骨頸部骨折の医療需要については平成 37(2025)年において平成 25

(2013)年時点の 504 ポイントの上昇平成 47(2035)年では 743 ポイントの上

昇が見込まれており回復期機能の強化並びに在宅医療等の受け皿拡大による円

滑な在宅移行体制の整備が求められています

図表 2-17 主な疾患別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

大腿骨頸部骨折 1000 1504 1682 1743 1707 高度急性期 - - - - - 急性期 1000 1444 1618 1676 1641 回復期 1000 1566 1749 1811 1774 成人肺炎 1000 1366 1525 1576 1539 高度急性期 1000 1409 1508 1529 1498 急性期 1000 1343 1493 1538 1502 回復期 1000 1385 1559 1619 1581 脳卒中 1000 1259 1338 1354 1325 高度急性期 1000 1183 1224 1225 1201 急性期 1000 1255 1332 1347 1319 回復期 1000 1281 1371 1391 1361 がん 1000 1138 1139 1127 1112 高度急性期 1000 1085 1072 1056 1042 急性期 1000 1151 1152 1139 1124 回復期 1000 1152 1161 1152 1137 急性心筋梗塞 1000 1143 1147 1133 1113 高度急性期 - - - - - 急性期 1000 1143 1147 1133 1113 回復期 - - - - -

- 19 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

④ 在宅医療等における医療需要

在宅医療等の医療需要の将来推計を構想区域別にみると各構想区域において

現状の 130~160の在宅医療等の供給が必要となるものと見込まれます

同様に訪問診療についても現状の 120~160の供給が必要となるものと見込

まれます

図表 2-18 在宅医療等及び訪問診療の医療需要の将来推計(構想区域別)

さらに各構想区域において在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年

の在宅患者訪問診療料の算定患者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分

の医療需要についても現状の 130~160の供給が必要となります

なお平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要から平成 37(2025)年

の老人保健施設の整備目標注9との差をみると各構想区域で 357 人日~998 人日

の不足が見込まれます

図表 2-19 老人保健施設等分の医療需要の将来推計(構想区域別)

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

在宅医療等にはサービス付き高齢者向け住宅を含む高齢者向け住宅(以下「高齢者向け住宅」といいま

す)は含まれていないため高齢者人口に対する高齢者向け住宅の割合を平成 32(2020)年には 3~5に設

定している住生活基本計画(全国計画)の整備状況等を踏まえた検討が必要になります

(参考)サービス付き高齢者向け住宅情報提供システムによる茨城県の状況(構想区域別戸数 H2810 末)

水戸1075日立367常陸太田ひたちなか525鹿行250土浦787つくば249

取手竜ケ崎822筑西下妻263古河坂東142 茨城県計4480

注9「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 20 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

茨城県における老人保健施設訪問看護ステーションの平成 26(2014)年時点の

看護職員(保健師助産師看護師准看護師)の実人数に平成 37(2025)年時

点の老人保健施設の定員の増加割合訪問看護の提供回数の増加割合をそれぞれ単

純に乗じることにより老人保健施設及び訪問看護ステーションにおいて必要とな

る看護職員数を推計したところ老人保健施設では 131 人増訪問看護ステーショ

ンでは 790 人増となり合計 921 人の増加が必要と推計されます

図表 2-20 在宅医療等の医療需要の将来推計 (単位人)

出典「平成 26 年介護サービス施設事業所調査」「第6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

⑤ 都道府県間及び構想区域間の流出入の状況

ツールにより推計される平成 37(2025)年における患者の都道府県間及び構想区

域間の流出入の状況をみると高度急性期についてはつくば水戸において他の

構想区域からの流入過多である一方で古河坂東筑西下妻鹿行常陸太田

ひたちなかは流出過多となっていますまた鹿行では千葉県への流出筑西下

妻や古河坂東では栃木県への流出がみられます

急性期についてはつくば水戸において他の構想区域からの流入過多である一

方で筑西下妻鹿行常陸太田ひたちなかは流出過多となっていますまた

日立では福島県への流出鹿行や取手竜ケ崎では千葉県への流出筑西下妻で

は栃木県への流出古河坂東では栃木県や埼玉県への流出がみられます

回復期については取手竜ケ崎つくば水戸において他の構想区域からの流

入過多である一方で筑西下妻鹿行常陸太田ひたちなかは流出過多となっ

ていますまた日立では福島県への流出鹿行では千葉県への流出筑西下妻

や古河坂東では栃木県への流出がみられます

慢性期については筑西下妻つくばにおいて他の構想区域からの流入過多で

ある一方で土浦常陸太田ひたちなかは流出過多となっていますまた日立

では福島県への流出鹿行では千葉県からの流入筑西下妻や古河坂東では栃

木県からの流入がみられます

2014年 2025年 増加分

(A) (B) (B-A)

老人保健施設 1157 1288 131訪問看護ステーション 685 1475 790

合計 1842 2763 921

- 21 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

図表 2-21 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(高度急性期)

図表 2-22 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(急性期)

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 70

筑西下妻 35

取手竜ケ崎 163

つくば 140

土浦 103

鹿行 48

常陸ひな 94

日立 112

水戸 270

水戸日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 366

筑西下妻 237

取手竜ケ崎 724

つくば 501

土浦 363

鹿行 269

常陸ひな 450

日立 433

水戸 814

水戸日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

埼玉県

福島県

- 22 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

図表 2-23 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(回復期)

図表 2-24 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(慢性期)

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 271

筑西下妻 387

取手竜ケ崎 741

つくば 421

土浦 397

鹿行 366

常陸ひな 531

日立 582

水戸 935

水戸日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

埼玉県

福島県

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 177

筑西下妻 322

取手竜ケ崎 556

つくば 453

土浦 239

鹿行 253

常陸ひな 377

日立 267

水戸 471

水戸

日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

埼玉県

福島県

東京都

- 23 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

1 平成 37(2025)年における医療機能別の医療需要及び必要病床数

(1)推計に当たっての考え方

本県及び各構想区域の平成 37(2025)年における医療需要と将来の病床数の必要

量(以下「必要病床数」といいます)を病床機能区分ごとに推計しました

現状県内の各構想区域において他の構想区域との患者の流出入等を見込んだ

医療機能が既に整備されていることまた患者住所地ベースでの医療需要に対応

するための医療機能への転換を見込むことは各医療機関に対して過度の経営方針

の転換を促すことになることから現状における各医療機関の既存の物的人的な

医療資源を最大限に有効活用することとしました

必要病床数の推計に当たり都道府県間で患者の流出入がある場合は当該都道

府県間で協議(厚生労働省通知により10 人以上の患者の流出入が協議の対象)し

定めることとなっていることから本県は調整を要する関係都県(福島県栃木

県千葉県埼玉県東京都)との協議により流出入の患者の医療需要について

は「医療機関所在地ベース」の医療需要として推計することで調整しました

したがって構想区域ごとの医療需要の推計については高度急性期急性期

回復期及び慢性期の4医療機能とも現在の患者の流出入が今後も継続するものと

考え現段階では「医療機関所在地ベース」を基本として医療需要を推計すること

としました

留意点

必要病床数は将来の提供体制について医療関係者をはじめ介護関係者や

医療を受ける住民とともに考えるための参考値であり病床の削減目標といった

性格のものではありません

必要病床数の都県間調整については医療提供体制の整備状況等により都県

間において患者の受療動向に著しい変化が生じた場合には見直しをすることを

前提として調整しています

本県では高齢化の進展が平成 37(2025)年以降も続くことから医療需要の

ピークが平成 47(2035)年になることに留意するとともに医療提供体制の整備

等による患者の受療動向の変化等を勘案し次期保健医療計画の策定の際にも

医療需要及び必要病床数の見直しの必要性について検討します

少子高齢化に伴う医療需要の変化に適切に対応し高度急性期急性期回復期慢

性期等患者の病態にあった良質な医療を切れ目なく効率的に提供するために各地

域でバランスのとれた医療提供体制の構築を目指します

- 24 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

図表 3-1 平成 37(2025)年における医療需要と必要病床数(医療機関所在地ベース)

構想区域 2025 年における医

療需要(当該構想区

域に居住する患者の

医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制) 【参考】

現在の医療提供体制

が変わらないと仮定

した場合の他の構想

区域に所在する医療

機関により供給され

る量を増減したもの

将来のあるべき医療

提供体制を踏まえ

他の構想区域に所在

する医療機関により

供給される量を増減

したもの(①)

病床の必要量(必要

病床数)(①を基に病

床利用率等により算

出される病床数)

許可病床数

(2013 年 10 月)

基準病床数

(2013 年 4 月)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

全県

高度急性期 1761 1634 1634 2178 (一般病床)

急 性 期 6002 5807 5807 7445 21033 回 復 期 6566 6405 6405 7117 慢 性 期 4425 4614 4614 5015 (療養病床) 5951 小 計 18754 18460 18460 21755 26984 17890

水戸

高度急性期 3174 4660 4660 621 (一般病床)

急 性 期 9508 12679 12679 1626 4695 回 復 期 11280 13592 13592 1510 慢 性 期 6122 6636 6636 721 (療養病床) 995 小 計 30084 37567 37567 4478 5690 3482

日立

高度急性期 1506 1289 1289 172 (一般病床)

急 性 期 5289 4826 4826 619 2154 回 復 期 6961 6414 6414 713 慢 性 期 3648 3189 3189 346 (療養病床) 734 小 計 17405 15719 15719 1850 2888 1587

常陸太田

ひたちなか

高度急性期 2292 1125 1125 150 (一般病床)

急 性 期 7806 5251 5251 673 2040 回 復 期 8479 6644 6644 738 慢 性 期 5368 5066 5066 551 (療養病床) 671 小 計 23944 18087 18087 2112 2711 1806

鹿行

高度急性期 1581 526 526 70 (一般病床)

急 性 期 5189 2913 2913 373 1427 回 復 期 5877 3983 3983 443 慢 性 期 3631 3483 3483 379 (療養病床) 609 小 計 16278 10905 10905 1265 2036 1222

土浦

高度急性期 1645 1768 1768 236 (一般病床)

急 性 期 5281 5361 5361 687 1915 回 復 期 5746 5776 5776 642 慢 性 期 4097 3361 3361 365 (療養病床) 437 小 計 16769 16266 16266 1930 2352 1574

つくば

高度急性期 1912 3270 3270 436 (一般病床)

急 性 期 6815 9428 9428 1209 2765 回 復 期 6397 8059 8059 895 慢 性 期 6336 8729 8729 949 (療養病床) 603 小 計 21459 29486 29486 3489 3368 2542

取手

竜ケ崎

高度急性期 2828 2301 2301 307 (一般病床)

急 性 期 9908 9969 9969 1278 3314 回 復 期 9728 11177 11177 1242 慢 性 期 8186 8069 8069 877 (療養病床) 646 小 計 30651 31516 31516 3704 3960 3135

筑西下妻

高度急性期 1453 404 404 54 (一般病床)

急 性 期 5101 2625 2625 337 1276 回 復 期 6442 4635 4635 515 慢 性 期 4147 5082 5082 552 (療養病床) 1004 小 計 17143 12746 12746 1458 2280 1308

古河坂東

高度急性期 1223 992 992 133 (一般病床)

急 性 期 5118 5018 5018 643 1447 回 復 期 4750 3773 3773 419 慢 性 期 2711 2523 2523 274 (療養病床) 252 小 計 13803 12306 12306 1469 1699 1234

必要病床数は医療需要を高度急性期 75急性期 78回復期 90慢性期 92で除して算出しています

出典「地域医療構想策定支援ツール」より推計

- 25 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

図表 3-2 【参考】平成 37(2025)年における医療需要と必要病床数(患者住所地ベース)

2025 年における医

療需要(当該構想区

域に居住する患者の

医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制) 【参考】

現在の医療提供体制

が変わらないと仮定

した場合の他の構想

区域に所在する医療

機関により供給され

る量を増減したもの

将来のあるべき医療

提供体制を踏まえ

他の構想区域に所在

する医療機関により

供給される量を増減

したもの(①)

病床の必要量(必要

病床数)(①を基に病

床利用率等により算

出される病床数)

許可病床数

(2013 年 10 月)

基準病床数

(2013 年 4 月)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

全県

高度急性期 1761 1634 1761 2349 (一般病床)

急 性 期 6002 5807 6002 7694 21033 回 復 期 6566 6405 6566 7296 慢 性 期 4425 4614 4425 4809 (療養病床) 5951 小 計 18754 18460 18754 22148 26984 17890

出典「地域医療構想策定支援ツール」より推計

(2)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

本県の必要病床数は平成 37(2025)年に 21755 床となった後平成 47(2035)年

にピーク(23320 床)に達します

なお平成 37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要

を基に算出しており今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等

へ移行等が現時点の見込みどおりに進んだ場合の推計値となっています

図表 3-3 【参考】必要病床数の推移と許可病床数との関係

17890

療養病床

5951

一般病床

21033

4446 4833 5015 5474 5605 5493

5168 5742

7117 7568 7669 7510

4880

6256

7445 7807 7864 7703

1495

1994

2178 2203 2182 2134

-

10000

20000

30000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

15989人日

18825床

21755床23052床

23320床22840床

26984床

在宅医療等

22108人日

在宅医療等

22108人日

在宅医療等

31347人日

在宅医療等

35421人日

在宅医療等

36911人日在宅医療等

36135人日

- 26 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

2 将来の医療需要に対応するための医療提供体制の現状と課題

本県の医療需要は平成 47(2035)年まで増加し続けるものと推計されます平

成 37(2025)年時点の必要病床数と平成 27(2015)年の病床機能報告制度で報

告された病床数を比較すると総数では報告された病床数が必要病床数を上回って

いますが病床の医療機能別の内訳をみると回復期のように報告された病床数

より必要病床数が大きく下回っている機能区分もあり将来を見据えてバランスの

とれた医療機能を構築する必要があります

そのため将来の医療需要の変化に対応した体制を効率的効果的に構築するべ

く現在の医療資源を最大限に活用しながら急性期から回復期への病床機能の転

換等の取組を促進する必要があります

また慢性期及び在宅医療等については入院医療のほか在宅医療や介護も含

めた地域全体で支える体制づくりが求められることから各構想区域の特性も踏ま

えながら各構想区域の実情に合った提供体制の構築を図る必要があります

(1)入院医療における医療機能の分化連携

① 高度急性期

高度急性期については将来の医療需要はほぼ横ばいで推移しますが医療機能

の集約化や広域での連携体制の強化等を推進しより効率的な医療提供体制の構築

を図ることが求められます

患者に必要な医療を適切に提供した後は患者がより身近な地域で回復期慢性

期の医療を受けられるような連携体制の構築が必要となります

② 急性期

急性期については各構想区域における二次救急医療提供体制等の確保が必要で

それぞれの医療機関が患者に必要な医療を適切に提供した後は病態に応じて切

れ目なく回復期慢性期の医療へつなげていくことができるよう医療機関相互の

役割分担と連携等を促進していくことが求められます

③ 回復期

回復期については医療需要の伸びが大きく見込まれます

そのため急性期を担う医療機関と連携しより身近な地域で在宅への復帰に向

けたリハビリテーション等が受けられる医療機能の充実を図る必要があります

- 27 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

④ 慢性期

慢性期については療養病床の受療率の地域差の縮小の方向性を踏まえつつ病

状は比較的安定していても継続して医療的ケアが必要な患者に対する適切な医療

提供体制を患者の身近な地域で確保する必要があります

また現在厚生労働省の「療養病床の在り方等に関する検討会」において検討

がなされた「新たな施設類型」等の報告書が公表されたところであり地域全体で

支えていく体制構築を図る上で今後の検討状況を注視する必要があります

⑤ その他

各構想区域において将来の医療需要に対応した医療提供体制の構築に当たり

病床機能のバランスを考慮するだけでなく産科病床や障害者施設等の特定の役割

を担っている病床の維持確保にも努める必要があります

(2)在宅医療等の充実

① 在宅医療の提供基盤の強化

本県では在宅療養支援診療所や訪問看護ステーション等の在宅医療の提供基盤

が不足気味(図表 2-3図表 2-4 を参照)であることから各構想区域の実情に応

じた基盤整備が必要です

② 在宅医療を支える多職種の連携強化

在宅医療は医師をはじめとして歯科医師訪問看護師薬剤師等の様々な医

療従事者とホームヘルパー等の介護従事者など多職種による連携により提供さ

れることからこれら関係者の連携強化を一層図る必要があります

③ 介護保健施設等も含めた受け皿の強化充実

居宅等で訪問診療を受けている在宅療養者や老人保健施設で医療を受けている

入所者等療養の形態は様々であることから増大する医療需要に対応するため

介護施設も含めた受け皿の整備が必要です

④ 地域包括ケアシステム構築に向けた取組の調和

県内各市町村においてそれぞれの地域事情に応じた地域包括ケアシステムの構

築に向けた取組がなされているところであり市町村の介護施策やまちづくり施策

と調和を図りながら在宅医療等の充実を図る必要があります

- 28 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

(3)医療従事者の養成確保

① 将来の医療需要に対応した医療従事者の育成確保

将来の医療需要の変化に対応した医療提供体制を充実させるためには各医療機

能に対応できる医師歯科医師薬剤師看護師等の医療従事者の育成や確保が必

要となります

② 在宅医療に係る医療介護従事者の育成確保

訪問診療を担う医師をはじめそれら医師と連携する歯科医師訪問看護師薬

剤師等の人材不足が深刻である(図表 2-5図表 2-6 を参照)ため在宅医療を担

う多様な医療従事者の育成を図る必要があります

また地域で高齢者の療養生活等を支える介護人材の育成確保も重要な課題で

となっています

(4)茨城県保健医療計画の施策との調和

「第 6 次茨城県保健医療計画」においては5 疾病(がん脳卒中急性心筋梗

塞糖尿病精神疾患)5 事業(救急医療災害医療へき地医療周産期医療

小児救急を含む小児医療)在宅医療についてそれぞれの医療連携体制の構築に

かかる施策を推進することとしておりこれらの施策を踏まえながら構想区域に

おける病床機能の分化連携を図る必要があります

このうちがん脳卒中急性心筋梗塞については発生頻度が高いなどの理由

から一般病床及び療養病床への入院に占める割合も比較的大きく各構想区域の医

療提供体制を検討する上で重要です構想区域単位で必要な入院機能を確保するだ

けでなく発症時の救急医療専門的な診療の効率的な提供在宅復帰に向けたリ

ハビリテーション等の様々な機能を医療機関へのアクセシビリティにも配慮しな

がら連携を促進する必要があります

また5 事業のうち救急医療や周産期医療では入院や搬送など必要な機能の確

保や連携体制の構築等が進められておりこれらの施策に留意しながら将来の医

療需要に対応する必要があります

在宅医療では退院支援療養支援を行う各機関の連携体制の構築急変時の入

院対応や看取りなど様々な施策が必要とされますこのため各構想区域の地域

事情を踏まえながら介護を含めた慢性期の療養を支える体制全般の在り方につい

て検討を進める必要があります

- 29 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

3 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

(1)入院医療における医療機能の分化連携

① 病床機能の転換の促進

地域で不足している病床機能への転換を促進するため転換に伴う施設設備の

整備や人材の養成などに対して支援します

主な施策

回復期病床整備促進事業(H27~)

回復期病床の増につながる新築増築改修等を実施する医療機関に対する補助

② 医療機関間の連携強化等

政策医療を担っている公的病院への支援や地域の医療提供体制の充実を図るた

め引き続き各地域医療構想調整会議において再編統合等を含めた医療機能の分

化連携について検討しますまた構想区域の各医療機関の役割をより明確にし

介護施設を含めた施設間の緊密な連携体制の構築を促進します

地域において救急医療を支えている民間病院に対して公的病院と同様の支援に

ついて検討します

主な施策

地域医療構想調整会議の開催(H27~)

本構想策定後においてもPDCA サイクルにより見直しを図るとともに構想区域

における調整連携を促進

茨城型地域包括ケアシステム推進事業(H26~)

地域ケアセンターの設置地域ケアコーディネーターの配置等により区域にお

ける連携体制の構築を促進

ICT を活用したネットワークの活用等

県医師会が展開するいばらき安心ネットの活用により医療機関間の連携等を強

化するほか介護関係者との情報共有を進めるための整備等を実施

③ 医療機能分化連携に係る県民の理解促進

地域医療構想において目指す病床機能の分化連携について医療サービスの利

用者である住民の理解を深め適切な受療行動を促すための取組等を促進するため

地域医療構想調整会議等の検討内容等を県民に対して広く情報発信していきます

主な施策

地域医療構想調整会議の開催(再掲H27~)

県民参加の推進について協議するとともに議題等について広く募集等

- 30 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

県政出前講座 集会や職場などに訪問し地域医療構想の達成に向けた取組等について説明

(2)在宅医療等の充実

① 在宅医療の提供基盤の強化

いばらき高齢者プラン 21 や新いばらき障害者プラン等における施設事業所等

の整備計画と調和を図るとともにサービス付き高齢者向け住宅の整備状況なども

踏まえ地域の実情にあった在宅医療の提供体制を整備します

介護との分担や連携も勘案しながら在宅療養支援診療所や訪問看護ステーショ

ン等の在宅医療の提供基盤の整備を促進します

訪問看護など在宅医療に関する人材を養成するとともに退院調整技術の向上に

向けた研修を実施することにより在宅医療関係者間の連携強化を図るなど在宅

医療の提供体制を強化します

高齢者のみならず障害者などを含む全ての要援護者及び家族等に対し地域ケ

アシステムの「コーディネート機能」や「多職種協働による支援機能」といったノ

ウハウを活用しながら医療介護予防生活支援など様々なサービスを提供す

る「茨城型地域包括ケアシステム」について市町村関係団体と連携し構築しま

主な施策

薬局における在宅医療推進事業(H26~)

在宅療養者への注射薬供給に対応するための無菌調剤研修及び無菌調剤室の共同

利用の推進等

訪問看護支援事業(H21~)

訪問看護ステーション管理者へのマネジメント研修訪問看護師の養成研修の実

施等

茨城型地域包括ケアシステム推進事業(再掲H26~)

訪問看護事業所等が在宅サービスで使用する機器の購入等に対して補助

② 在宅医療を支える多職種の連携強化

在宅医療介護連携拠点事業(平成 25 年度から平成 27 年度モデル事業として実

施)成果を踏まえ関係団体等と連携し市町村が実施する在宅医療介護連携推

進事業に対し支援します

訪問診療を行う医師やホームヘルパー等の介護従事者など在宅医療を支える各

種専門職の連携体制を構築します

- 31 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

主な施策

在宅医療推進体制整備事業(H28~)

病院における退院調整技術の向上及び在宅医療関係者との連携強化を図るため

病院勤務看護師による訪問看護ステーション等への出向研修等を支援

在宅歯科医療推進事業(H26~)

在宅医療の関係者による協議会の開催や在宅歯科医療認知度向上のためのガイ

ドブックの作成等

ICT を活用したネットワークの活用等(再掲)

県医師会が展開するいばらき安心ネットの活用により医療機関間の連携等を強

化するほか介護関係者との情報共有を進めるための整備等を実施

③ 在宅医療に関する知識の普及啓発

医療機能情報提供制度の活用をはじめ様々な広報媒体を通じ在宅医療介護

に関する情報を地域住民に対して適切に提供します

主な施策

医療機能情報提供制度の運用等(H19~)

在宅医療に係る医療機能を有する病院診療所歯科診療所の情報をわかりやす

く公表等

県政出前講座(再掲)

集会や職場などに訪問し在宅医療介護に関する取組等について説明

(3)医療従事者の養成確保

① 医師の確保対策の推進

県内の医師不足地域偏在の解消を図るため地域医療支援センターを核として

高校生医学生研修医医師のそれぞれの段階に応じた取組を推進します

修学資金を活用した医師が各医療圏でバランスよく勤務できるよう医師の派遣

調整を進めます

主な施策

地域医療支援センター事業(H18~)

修学生医師のキャリア形成支援や医師不足地域の中小病院への医師派遣調整等

医師修学資金貸与事業(H18~)

将来県内の医療機関で従事する意思のある医学生に対する修学資金の貸与

女性医師就業支援事業(H21~)

院内育児スペースの整備や育児中の医師に対する勤務条件の緩和など働きやす

い職場環境づくりに取り組む病院に対する補助等

- 32 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

② 看護職の確保対策の推進

看護職の計画的な確保を図るため看護職員の養成県内定着促進離職防止に

資する取組を推進します

県ナースセンターにおいて潜在看護職員に対する就業相談就業斡旋及び再就

業支援研修を実施し看護職員の再就業を推進します

主な施策

看護師等養成所運営助成事業(S45~)

看護師等養成所の運営費に対する補助

看護師等修学資金貸付事業(S37~)

将来県内に就業しようとする看護学生に対する修学資金の貸与

看護職員確保対策事業(H21~)

離職中看護師に対する就職相談マッチング及び再就業研修等を実施するナース

センターの運営

③ 多様な専門職の育成支援

高齢化に伴う増加する疾患への対応や在宅医療等の充実を図るためリハビリテ

ーション関係職や在宅医療を担う医師歯科医師薬剤師等多様な専門職の育成

を支援します

主な施策

がん患者口腔管理体制強化事業(H28~)

医師薬剤師看護師栄養士介護士等に対するがん患者に係る口腔ケア技術

等に関する研修会の実施

地域リハビリテーション総合支援事業(H21~)

地域リハビリテーション推進拠点(医療機関訪問看護ステーション老健施設)

が実施する情報提供事業や技術指導在宅復帰支援事業等に対する補助

薬局における在宅医療推進事業(再掲H26~)

在宅医療に取り組むための薬剤師のスキルアップ研修の実施等

訪問看護支援事業(再掲H21~)

訪問看護ステーション等に勤務する看護師に対する訪問看護の知識や技術等に関

する研修会の実施

④ 医療勤務環境改善の推進

医療従事者の確保定着を図るため医療勤務環境改善支援センターにおいて

県内の医療機関における勤務環境改善の取組等を促進します

病院内保育施設を設置する病院等に対しその整備費及び運営費を助成すること

により出産育児による離職を防止し職員の定着を図ります

- 33 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

主な施策

医療勤務環境改善支援センター事業(H26~)

勤務環境改善に取り組む医療機関に対して勤務環境改善計画の策定やファミリ

ーサポートセンター等と連携した医師の就業支援等を実施

看護職員就労環境改善支援事業(H25~)

短時間正職員制度など多様な勤務形態の導入を図る病院等に対する補助

病院内保育所運営助成事業(S62~)

医療機関が運営する病院内保育所の運営費に対する補助

(4)その他医療機能の充実及び連携体制

「第 6次茨城県保健医療計画」においては特に 5疾病(がん脳卒中急性心

筋梗塞糖尿病精神疾患)5事業(救急医療災害医療へき地医療周産期医

療小児救急を含む小児医療)在宅医療について数値目標を設定の上PDCA サ

イクルにより関連施策を実施していることから施策間の連携による効果的な運用

を図ります

(5)施策の見直し

本地域医療構想に記載した各施策の進捗状況を踏まえた追加的対応や今後新た

に生じる課題等に対応するためこれらの施策については必要があると認められ

る場合には柔軟に見直します

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第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

4 地域医療構想の推進体制等

(1)推進体制

① 茨城県医療審議会

茨城県全体における病床機能報告制度の結果の情報共有や地域医療構想実現に

向けた取組み等の進捗状況を評価し更なる推進方策等の検討を行います

② 地域医療構想調整会議

各構想区域における病床機能報告制度の結果の情報共有や地域医療構想実現に

向けた取組み等の進捗状況を評価し更なる推進方策等の検討を行います

(2)各関係者等の役割

① 県

県全体の良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の構築を目指し他の計画

と調和連携を図りながら本地域医療構想に記載された取組を推進します

② 保健所

地域医療構想調整会議等を運営し構想区域内の医療機関等の医療機能分化連

携に係る自主的取組等を促進します

③ 市町村

地域医療構想調整会議等に参画し医療機能分化連携に向けた地域課題を共有

するとともに地域特性を活かした地域包括ケアシステムの構築を図ります

④ 保険者

地域医療構想調整会議等に参画し医療機能分化連携に向けた地域課題を共有

するとともに加入者データの分析等による効果的な施策の提言や加入者の健康

づくりの啓発や適切な受療行動の促進に努めます

⑤ 医療機関医療関係者

地域の医療機能の分化連携に関する課題を共有し自ら機能分化に取り組み

他の医療機関や介護施設等との連携を強化する等将来の医療需要に対応したバラ

- 35 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

ンスのとれた医療提供体制の構築に協力します

⑥ 介護事業者等

地域の医療機能の分化連携に係る地域課題を共有し医療機関等との連携強化

による介護サービスの充実等を図ります

⑦ 県民

医療機関の役割等に関する理解を深め適切な受療行動に努めます

- 36 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

第4章 構想区域別地域医療構想

1 水戸地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町は水戸市笠間市小美玉市茨城町大洗町城里町になります

平成 37(2025)年には総人口は 447379 人で平成 27(2015)年時点と比較して

22170 人減少します一方で65 歳以上人口は 139210 人で同 14163 人増加し

ます75 歳以上人口は 80487 人で同 18612 人増加します

65 歳以上人口は平成 52(2040)年にかけて増加し続けますまた75 歳以上人口

は平成 47(2035)年までは急速に増加しその後やや減少傾向となりますそのた

め医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備

する必要があります

図表 4-1-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-1-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-1-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 980 953 922 886 848

1000 914 830 756 708 671

1000 927 866 826 776 714

1000 965 941 898 843 768

1000 1082 1113 1126 1138 1168

(再掲)75歳以上 1000 1126 1301 1402 1415 1401

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

469549 459945 447379 432716 416233 398117

59622 54497 49483 45056 42202 40018

125391 116182 108639 103626 97352 89545

159489 153913 150047 143251 134374 122479

125047 135353 139210 140783 142305 146075

(再掲)75歳以上 61875 69678 80487 86767 87527 86695

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

水戸

- 37 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

水戸構想区域には県内の構想区域の中で最も多くの一般病床及び DPC 算定病床

があります

また人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)についても県内で最も高い

水準にあります

図表 4-1-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

水戸構想区域には 330 の一般診療所がありその病床数は 403 です

図表 4-1-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 水戸医療圏 330 28 403 703 60 858

水戸市 242 21 290 895 78 1072 笠間市 37 3 57 482 39 742 小美玉市 18 2 18 353 39 353 茨城町 15 2 38 445 59 1128 大洗町 11 - - 633 - - 城里町 7 - - 346 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出したものです

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965

 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

茨城県

療養病床一般病床

DPC算定病床

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

全国

- 38 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患について 40前後となっていますただし「130010 急性白

血病」「010030 未破裂脳動脈瘤」など一部の傷病のように10~30程度の人口カ

バー率にとどまっているものもみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30分以内で病院に到達可能な人口カバー

率が概ね 70以上であり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望まれ

ます

図表 4-1-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 39 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は

多くの疾患について 50前後となっています「120200 妊娠中の糖尿病」など一部

の傷病については30 分以内では到達できず 90 分超える傷病(図表 4-1-7)が

あります

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 60を超えており少なくとも現行の医療

提供体制を維持することが望まれます

図表 4-1-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 40 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

水戸構想区域はがんの入院外来医療脳卒中急性心筋梗塞の急性期医療

ハイリスク分娩分娩三次救急への対応体制などにおいて全国平均茨城県平

均を上回っており充実しています

回復期リハビリテーションについては茨城県平均を下回り医療提供体制が不足

しています

図表 4-1-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

0

50

100

150

200外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 水戸

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 41 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

水戸構想区域における人口 10 万人当たりの医師数は県全体を上回っています

また人口 10 万人当たりの歯科医師数薬剤師数は県全体とほぼ同様です

水戸構想区域の中では総数としては水戸市に医師歯科医師薬剤師が集中し

ている状況で地域偏在があり構成市町により格差があります人口 10 万人当

たりの人数でみると水戸医療センターのある茨城町の医師数が高い水準となって

います

図表 4-1-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 水戸医療圏 1021 317 825 2172 674 1755

水戸市 644 221 558 2377 816 2060 笠間市 210 47 124 2715 608 1603 小美玉市 36 16 38 702 312 741 茨城町 105 19 56 3178 575 1695 大洗町 17 8 30 994 468 1753 城里町 9 6 19 443 295 934

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省 薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-1-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

水 戸 医 療 圏 1021 297 51 84 105 21 42 32 11 61 20 14 1 97 58 34 87 12 12 13 1 33 100 29 5 8 10 2 4 3 1 6 2 1 0 10 6 3 9 1 1 1 0 3

水 戸 市 644 221 33 54 71 15 16 28 4 40 15 8 8 72 22 15 57 5 7 8 - 19 100 34 5 8 11 2 2 4 1 6 2 1 1 11 3 2 9 1 1 1 - 3

笠 間 市 210 34 11 16 15 6 20 1 3 11 3 4 4 11 18 19 9 5 3 1 - 12 100 16 5 8 7 3 10 0 1 5 1 2 2 5 9 9 4 2 1 0 - 6

小 美 玉 市 36 15 1 5 7 - 1 2 - 5 1 - - 9 5 - 3 - 1 1 - 1 100 42 3 14 19 - 3 6 - 14 3 - - 25 14 - 8 - 3 3 - 3

茨 城 町 105 10 5 7 10 - 4 - 4 3 1 1 1 1 12 - 14 2 1 3 1 - 100 10 5 7 10 - 4 - 4 3 1 1 1 1 11 - 13 2 1 3 1 -

大 洗 町 17 10 1 2 - - - 1 - 1 - - - 2 - - 1 - - - - - 100 59 6 12 - - - 6 - 6 - - - 12 - - 6 - - - - -

城 里 町 9 7 - - 2 - 1 - - 1 - 1 1 2 1 - 3 - - - - 1 100 78 - - 22 - 11 - - 11 - 11 11 22 11 - 33 - - - - 11

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

水 戸 医 療 圏 30 15 36 83 19 1 45 26 11 45 - 8 36 19 39 7 3 11 69 1 70 1 3 1 4 8 2 0 4 3 1 4 - 1 4 2 4 1 0 1 7 0 7 0

水 戸 市 20 10 19 54 10 1 37 17 11 42 - - 26 15 29 4 1 7 38 - 42 1 3 2 3 8 2 0 6 3 2 7 - - 4 2 5 1 0 1 6 - 7 0

笠 間 市 5 1 3 15 6 - 4 5 - 3 - 6 5 2 6 2 1 1 21 - 27 - 2 0 1 7 3 - 2 2 - 1 - 3 2 1 3 1 0 0 10 - 13 -

小 美 玉 市 1 2 7 2 2 - 1 - - - - 2 3 - - - - - - 1 - -

3 6 19 6 6 - 3 - - - - 6 8 - - - - - - 3 - -

茨 城 町 4 1 6 6 1 - 2 3 - - - - 1 - 3 1 1 3 10 - 1 - 4 1 6 6 1 - 2 3 - - - - 1 - 3 1 1 3 10 - 1 -

大 洗 町 - - 1 3 - - 1 1 - - - - - 1 1 - - - - - - - - - 6 18 - - 6 6 - - - - - 6 6 - - - - - - -

城 里 町 - 1 - 3 - - - - - - - - 1 1 - - - - - - - - - 11 - 33 - - - - - - - - 11 11 - - - - - - - -

注 1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の疾患等

一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました

2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の疾患等

一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました

2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

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第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると看護師数准看護師数

については全国茨城県の人数を共に上回っていますが保健師数は茨城県と同

様全国を下回っています

図表 4-1-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 33595 人日(高

度急性期 4459 人日急性期 10974 人日回復期 11356 人日慢性期 6807

人日)でしたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)

年には39747人日(高度急性期4613人日急性期13218人日回復期14526

人日慢性期 7391 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期の医療需要については茨城県全体(図

表 2-12図表 4-1-12)の約 30を担い将来推計(図表 4-1-12)でも漸増

傾向にあります

すべての医療機能が漸増傾向となっています

図表 4-1-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 4459 4660 4668 4613 4506 急性期 10974 12679 13132 13218 13008 回復期 11356 13592 14307 14526 14327 慢性期 6807 6636 7183 7391 7300

合 計 33595 37567 39291 39747 39141

高度急性期 1000 1045 1047 1035 1011 急性期 1000 1155 1197 1204 1185 回復期 1000 1197 1053 1279 1262 慢性期 1000 975 1055 1086 1072

合 計 1000 1118 1170 1183 1165

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

水戸 177 126 4533 1421 377 268 9654 3026

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 43 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)【流入の占める割合316】

常陸太田ひたちなか鹿行土浦日立筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦常陸太田ひたちなかつくば筑西下妻構想区域に流出しています

周産期救急医療については図表 4-1-74-1-8 が示すように当構想区域では

充足していることから近隣構想区域からの流入の占める割合が高くなっています

図表 4-1-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期【流入の占める割合398】

医療需要は患者住所地でみると水戸構想区域に全体の約4割(図表 4-1-14)

が常陸太田ひたちなか鹿行日立土浦筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦構想区域に流出しています

図表 4-1-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

24890 1286 1970 374 110 28630(29532) (1473) (2300) (450) (120) (33875)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)36409

(43422)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 2864(3601) (218) (3819)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)4488

(5984)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 44 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

イ)急性期【流入の占める割合344】

常陸太田ひたちなか鹿行土浦日立筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦常陸太田ひたちなかつくばの各構想区域に流出しています

図表 4-1-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期 【流入の占める割合296流出の占める割合 137】

常陸太田ひたちなか鹿行日立土浦筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦常陸太田ひたちなかつくばの各構想区域に流出しています

図表 4-1-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

8137 306 521 201 00 9165(10432) (392) (668) (257) (11749)

317 4331 247 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)12411

(15912)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

9345 623 684 174 10825(10383) (692) (760) (193) (12028)

312 5815 371 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016)13268

(14742)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 45 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

エ)慢性期 【流入の占める割合246流出の占める割合185】

常陸太田ひたちなか鹿行土浦の各構想区域から流入しています

土浦常陸太田ひたちなか筑西下妻の各構想区域に流出しています

図表 4-1-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんの高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域から流入し

ています流入元としては常陸太田ひたちなか構想区域が多くなっています

図表 4-1-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 1473 241 2164 932 691高度急性期 812 120 1121 429 309

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 618 00 896 364 364慢性期 00 00 00 00 00回復期 1322 192 1926 796 604

計 4225 553 6107 2522 1969

1 12 23 34 45 5

茨城県 0805土浦 182 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 1464都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0805土浦 132茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0802日立 248茨城県 0806つくば 157 茨城県 0804鹿行 487

千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0808筑西下妻 119

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 5776(5116) (388) (654) (120) (6278)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)6241

(6784)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 46 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期回復期について他の構想区域から流入しています流入元とし

ては常陸太田ひたちなか構想区域が多くなっています

図表 4-1-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-1-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 631 00 974 400 400高度急性期 157 00 239 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 186 00 235 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 543 00 759 264 264

計 1517 00 2207 664 664

1 12 23 34 45 5

茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 470都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0802日立 00 茨城県 0808筑西下妻 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0805土浦 109茨城県 0805土浦 00 茨城県 0804鹿行 136

茨城県 0804鹿行 00 茨城県 0802日立 00

急性期 00 00 118 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00

計 00 00 118 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0805土浦 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0808筑西下妻 00茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0804鹿行 00

群馬県 1010太田館林 00 埼玉県 1103東部 00群馬県 1004藤岡 00 茨城県 0802日立 00

- 47 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 3757 床でありこれに対し現在の一般病床(許可病床)4695

床が 938 床上回っていますまた慢性期についても平成 37(2025)年の医療需要は

721 床となりこれに対し現在の療養病床 995 床が 274 床上回っています医療機

関所在地ベースの必要病床数は充足している状況にあります

図表 4-1-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住

する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 3174 4660 4660 621 (一般)

急 性 期 9508 12679 12679 1626 4695

回 復 期 11280 13592 13592 1510

慢 性 期 6122 6636 6636 721 (療養) 995

合 計 30084 37567 37567 4478 5690 3482

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-1-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療

需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 3174 4660 3174 423 (一般)

急 性 期 9508 12679 9508 1219 4695

回 復 期 11280 13592 11280 1253

慢 性 期 6122 6636 6122 665 (療養)995

合 計 30084 37567 30084 3560 5690 3482

図表 4-1-23 【参考】平成 27(2015)年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

278 3531 191 953 260 5213

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 48 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

水戸構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 4478 床となった後平

成 47(2035)年にピーク 4727 床に達します

図表 4-1-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025年)必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

3482

療養病床

995

一般病床

4695

681 740 721 781 803 793

1135 1262 1510 1590 1614 1592

1097

1407

1626 1684 1695 1668 446

594

621 622 615 601

-

2000

4000

6000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

3359人日

4003床

4478床4677床

4727床4654床

5690床

在宅医療等

3631人日

在宅医療等

3631人日

在宅医療等

5057人日

在宅医療等

5620人日

在宅医療等

5876人日在宅医療等

5837人日

- 49 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平

成 37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

水戸構想区域については現状の 1393の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1361の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1415の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると508 人日の不足分が生じます

図表 4-1-25 平成 37(2025)年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 50 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

県内でも高い医療資源の水準にあるため県内の他の構想区域からの患者流入が

多くみられます特に全ての医療機能において隣接する常陸太田ひたちなか構

想区域からの流入が大きくなっています(図表 4-1-13~17)

【医療提供体制】

少子高齢化等による人口減少など将来の人口推計医療水準等をふまえた医療の

需要予測を行い圏域内の充実を図る必要があります

構想区域内で高度急性期は充実しており将来の医療需要も漸増傾向にあります

他構想圏域の患者の占める割合が約4割となっており広域での連携体制を確保す

る必要があります

がんの入院外来医療脳卒中急性心筋梗塞の急性期医療ハイリスク分娩

小児医療三次救急への対応体制などにおいては全国平均茨城県平均を上回っ

ていますが他構想区域からの流入に対応するための体制の充実を図る必要があり

ます

三次救急は充実していますが二次救急体制は十分とはいえないためより一層

の体制整備及び救急医療の利用について適正化を図る必要があります

急性期機能を担う同規模機能の医療機関が水戸市を中心に集中しています

回復期リハビリテーションについては不足しているため構想区域内で整備して

いく必要があります(図表 4-1-8)

在宅医療を支える訪問診療訪問看護等の需要の伸びが大きくなることから供

給量をふまえた施設体制整備等が必要になります(図表 4-1-25)

医療資源は水戸市と水戸市以外で差があり圏域内も偏在がみられます

【医療需要】

必要病床数は平成 37(2025)年に 4478 床となった後平成 47(2035)年にピー

ク 4727 床に達します(図表 4-1-24)

平成 37(2025)年の医療需要の推計でみると慢性期以外の機能で医療需要が増加

します(図表 4-1-12)

平成 27(2015)年の病床機能報告制度で見ると平成 33(2021)年の推計では急性期

以外は増加します(図表 1-12)

在宅医療等の需要は14倍程度増加します(図表 4-1-25)

- 51 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

水戸構想区域は県内でも高い医療資源の水準にあり他構想区域からの流入が

多く周辺地域を支える役割を担うため周辺構想区域とともに地域で完結できる医

療体制の構築を図ります

限られた医療資源の中でより有機的な病病病診連携体制の構築を指向しよ

り高度な医療機能地域ニーズにこたえる医療機能が提供できる体制を病院の再

編統合等も視野に入れながら検討してまいります

周産期(ハイリスク分娩新生児医療)小児医療の機能維持及び体制整備を推

進します

救急医療の充実適正化を推進するために医療機関自治体等との連携及び住民

等に対する啓発を図ります

安定持続的な医療提供体制構築のための施策の実現に向け圏域内において協

議会等の設置や支援方法など具体的方策について協議します

【在宅医療等の充実】

在宅医療等の供給増(図表 4-1-25)を図るための取組として病病連携病診連

携及び介護と連携し在宅医療の支援体制強化を図ります

在宅医療における救急時の受入体制を整備するために医師会や自治体等関係機

関の連携を含めた体制を構築するための検討を行います

住民啓発及び介護資源の発掘供給促進など地域包括ケアシステムの構築を推

進します

【医療従事者等の養成確保】

医師看護師等の医療従事者の確保とともに定着を図るために指導者の育成

を含めた教育システム卒後支援システムなどの拡充を通して働く環境の整備を

図ります

在宅医療介護を担う人材の確保を図ります

- 52 -

2 日立地域医療構想区域の概況

2 日立地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市は日立市高萩市北茨城市になります

平成 37(2025)年には総人口は 235892 人で平成 27(2015)年時点と比較して

24379 人減少します一方で65 歳以上人口は 80679 人で同 3996 人増加しま

す75 歳以上人口は 48176 人で同 10961 人増加します

65 歳以上人口は平成 32(2020)年をピークに減少傾向に転じますが75 歳以上人

口は平成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのため

医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する

必要があります

図表 4-2-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-2-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-2-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

260271 248933 235892 221687 206981 192453

30972 26511 23207 20423 18558 17229

64287 60072 55451 51377 46374 40449

88329 81284 76555 70880 64378 57399

76683 81066 80679 79007 77671 77376

(再掲)75歳以上 37215 43149 48176 49883 47987 46179

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 956 906 852 795 739

1000 856 749 659 599 556

1000 934 863 799 721 629

1000 920 867 802 729 650

1000 1057 1052 1030 1013 1009

(再掲)75歳以上 1000 1159 1295 1340 1289 1241

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

日立

- 53 -

2 日立地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

日立構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)は 7715 床療養病

床は 2678 床と県内では前者は 3番目(水戸つくばに次ぐ)後者は 2番目(筑

西下妻に次ぐ)に高い水準にあります

図表 4-2-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

日立構想区域には 155 の一般診療所がありその病床数は 141 です

図表 4-2-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 日立医療圏 155 11 141 596 42 542

日立市 117 7 99 627 38 530 高萩市 18 2 17 616 68 582 北茨城市 20 2 25 450 45 563 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)

常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 54 -

2 日立地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがんの 15 分以内の人口カバー率は多

くの疾患について 20超となっていますが「120010 卵巣子宮附属器」「12002x

子宮頸体部」については 60 分以内の人口カバー率が 10に留まりまた 90 分超

の人口カバー率が 50存在するなど最寄りの DPC 病院までの移動に多くの時間を

要していますまた脳卒中心筋梗塞については医療機関への到達時間が 15

分以内の人口カバー率は10~40程度までと傷病によりばらつきがあります

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010030 未破裂脳動脈瘤」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30 分以内

で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 50~70程度であり当該地域における急

を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-2-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 55 -

2 日立地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期について最寄りの医療機関に到達するまで 90 分超かかる疾患が多くな

っています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120165 妊娠合

併症等」「120170 早産切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連す

る障害」については 30 分以内で病院に到達可能な人口カバー率が 50を超えてお

り少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-2-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 56 -

2 日立地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

日立構想区域は3 次救急への対応体制において全国平均茨城県平均を大幅

に上回っており充実していますハイリスク分娩の対応体制分娩回復期リハ

ビリテーションは茨城県平均を下回っており不足していますその他の医療機能

については茨城県平均とほぼ同様です

図表 4-2-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

050

100150200250

外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 日立

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 57 -

2 日立地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

日立構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体を下回っています日立構想区域の中では人数ベースでは日立市

の医療従事者数が多くなっています人口 10 万人当たりの人数でみると医師数

薬剤師数については日立市が多く歯科医師数については高萩市が多くなっていま

図表 4-2-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 日立医療圏 359 141 406 1387 545 1568

日立市 285 104 306 1539 562 1652 高萩市 39 18 47 1323 611 1594 北茨城市 35 19 53 791 430 1199

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含まれます

図表 4-2-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

日 立 医 療 圏 359 127 13 24 38 8 10 6 3 26 7 4 - 33 18 10 54 5 4 5 2 11 100 35 4 7 11 2 3 2 1 7 2 1 - 9 5 3 15 1 1 1 1 3

日 立 市 285 94 12 19 32 6 7 5 3 20 7 3 3 25 14 7 40 5 4 5 2 11 100 33 4 7 11 2 2 2 1 7 2 1 1 9 5 2 14 2 1 2 1 4

高 萩 市 39 14 1 1 5 - 1 - - 3 - - - 4 2 2 7 - - - - - 100 36 3 3 13 - 3 - - 8 - - - 10 5 5 18 - - - - -

北 茨 城 市 35 19 - 4 1 2 2 1 - 3 - 1 1 4 2 1 7 - - - - - 100 54 - 11 3 6 6 3 - 9 - 3 3 11 6 3 20 - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

日 立 医 療 圏 20 10 20 46 3 - 18 7 1 11 1 7 15 7 11 - - 5 11 - 4 - 6 3 6 13 1 - 5 2 0 3 0 2 4 2 3 - - 1 3 - 1 -

日 立 市 15 9 17 37 3 - 12 5 1 5 1 5 9 6 10 - - 4 11 - 3 - 5 3 6 13 1 - 4 2 0 2 0 2 3 2 4 - - 1 4 - 1 -

高 萩 市 1 1 2 6 - - 4 1 - 5 - 1 3 1 1 - - - - - - - 3 3 5 15 - - 10 3 - 13 - 3 8 3 3 - - - - - - -

北 茨 城 市 4 - 1 3 - - 2 1 - 1 - 1 3 - - - - 1 - - 1 - 11 - 3 9 - - 6 3 - 3 - 3 9 - - - - 3 - - 3 -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 58 -

2 日立地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数准看護師数

については全国茨城県の人数を共に上回っています助産師数看護師数は茨

城県全体を上回っています

図表 4-2-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 13796 人日(高

度急性期 1187 人日急性期 4113 人日回復期 5073 人日慢性期 3423 人

日)でしたが平成 42(2030)年をピークに増加傾向を示しており平成 42(2030)

年には 16204 人日(高度急性期 1276 人日急性期 4910 人日回復期 6673

人日慢性期 3344 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期の医療需要が漸減傾向にあるのに対して

回復期は漸増傾向となっています

図表 4-2-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1187 1289 1276 1239 1192 急性期 4113 4826 4910 4837 4666 回復期 5073 6414 6673 6633 6377 慢性期 3423 3189 3344 3329 3212

合 計 13796 15719 16204 16038 15447

高度急性期 86 82 79 77 77 急性期 298 307 303 302 302 回復期 368 408 412 414 413 慢性期 248 203 206 208 208

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

日立 104 58 1784 901 400 223 6854 3462

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 59 -

2 日立地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の常陸太田ひたちなか水戸構想区域福島県いわき構想区域に流出して

います 図表 4-2-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の水戸構想区域に流出しています

図表 4-2-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 812 16650(983) (16403) (1258) (926) (19570)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104 00

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840 00

(1689) (387) (10559)15206

(17897)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 1290(230) (1490) (1720)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)1245

(1660)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 60 -

2 日立地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の水戸常陸太田ひたちなか構想区域福島県のいわき構想区域に流出し

ています

図表 4-2-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の常陸太田ひたちなか水戸構想区域福島県のいわき構想区域に流出し

ています

図表 4-2-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

8137 306 521 201 00 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 183 5079(407) (5553) (316) (235) (6512)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381 00

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237 00

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 00

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659 00

(631) (162) (4692)4681

(6001)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

9345 623 684 174 00(10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 283 6780(346) (6461) (412) (314) (7534)2494 383 5310 00 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671 00

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 00

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714 00

(518) (225) (3016)6198

(6887)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 61 -

2 日立地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の常陸太田ひたちなか構想区域福島県のいわき構想区域に流出していま

図表 4-2-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんの急性期回復期について他の構想区域へ流出しています流出先としては

水戸構想区域が多くなっています

図表 4-2-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 352 00 302 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 586 184 448 00 -184急性期 827 226 669 00 -226

計 2107 524 1674 00 -524在宅医療等 341 114 254 00 -114

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

福島県 0707いわき 103 茨城県 0801水戸 00茨城県 0803常陸太田ひたちなか 109 福島県 0707いわき 00茨城県 0801水戸 248 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 136

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0806つくば 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0804鹿行 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 346 3501(2899) (529) (377) (3805)

908 415 3768 00 (987) (451) (4095)454 00 2533 124 00 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771 00

(291) (1925)3082

(3350)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 62 -

2 日立地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域から流入しています流入元としては常陸

太田ひたちなか構想区域が多くなっています

図表 4-2-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-2-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 110 00 136 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 419 00 470 00 00急性期 478 00 574 121 121

計 1147 00 1339 121 121在宅医療等 140 00 159 00 00

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

福島県 0707いわき 00 茨城県 0801水戸 00茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 福島県 0707いわき 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 212

茨城県 0806つくば 00 東京都 1304区西部 00千葉県 1203東葛北部 00 北海道 0109西胆振 00

高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00

1 12 23 345

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0804鹿行 00福島県 0707いわき 00 福島県 0707いわき 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00

東京都 1301区中央部 00栃木県 0905県南 00東京都 1309南多摩 00

- 63 -

2 日立地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1504 床となっておりこれに対し現在の一般病床 2154 床が

650 床上回っていますまた慢性期についても平成 37(2025)年の医療需要は 346

床となりこれに対し現在の療養病床 734 床が 388 床上回っています医療機関所

在地ベースの必要病床数は充足している状況にあります

図表 4-2-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1506 1289 1289 172 (一般)

急 性 期 5289 4826 4826 619 2154

回 復 期 6961 6414 6414 713

慢 性 期 3648 3189 3189 346 (療養)734

合 計 17405 15719 15719 1850 2888 1587

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-2-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1506 1289 1506 201 (一般)

急 性 期 5289 4826 5289 678 2154

回 復 期 6961 6414 6961 773

慢 性 期 3648 3189 3648 397 (療養)734

合 計 17404 15718 17404 2049 2888 1587

図表 4-2-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

63 1450 265 713 288 2779

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 64 -

2 日立地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

日立構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1850 床となった後平

成 42(2030)年にピーク(1905 床)に達します

図表 4-2-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医療

提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に2025年必要病床数へ近づいていくことを想定

しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見込

みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的な

ものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率につ

いて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1587

療養病床

734

一般病床

2154

342 372 346 363 362 349

507 564 713 742 737 709

412 527

619 630 620 598 119

158

172 170 165 159

-

1000

2000

3000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1380人日

1621床

1850床1905床 1884床

1815床

2888床

在宅医療等

2206人日

在宅医療等

2206人日

在宅医療等

3167人日

在宅医療等

3408人日

在宅医療等

3441人日 在宅医療等

3306人日

- 65 -

2 日立地域医療構想区域の概況

ウ)日立構想区域における将来の必要病床数について

ア)イ)で示された必要病床数は厚生労働省が NDB 等を使って開発した「地

域医療構想策定支援ツール」によって算出されたものです

ここで示された急性期と慢性期機能の病床削減を行うためには回復期機能と在宅

医療の提供体制を充実させることが必要条件となります当構想区域では現在におい

ても医師をはじめとする医療に従事する人材不足が深刻であるため回復期と在宅の

医療体制を整えるためには相当な困難を伴うことが予想されます

また在宅医療の増加に伴う介護サービスの提供体制についても同様の人材不足が

考えられるため慢性期機能病床の患者を家庭や施設で対応できる体制を地域で作るこ

とには大変な困難が予想されます

さらに地域医療構想策定支援ツールでは平成 37(2025)年の医療需要推計を平

成 25(2013)年のデータを用いて推計処理を行っていますが平成 25(2013)年当時は

東日本大震災後ようやく 2年を経過した時期であり北茨城市立総合病院や日立製

作所日立総合病院など震災により甚大な被害を受けた医療施設の建て替えが済んで

いない状況にありました

そのため平成 25(2013)年 10 月時点では北茨城市立総合病院で 39 床日立製

作所日立総合病院では 151 床が休止状態にあり当医療圏における本来の医療提供

体制が整わず患者が圏域外に流出していた可能性が高くなっています一方平

成 26(2014)年 11 月には北茨城市民病院(名称変更旧北茨城市立総合病院)が新

築され平成 28(2016)年 7 月には日立総合病院本館棟が完成したことから今後は

医療提供体制が震災前の状況に復旧し患者の受療動向にも変化が見られることが

予想されます

こうしたことから平成 30(2018)年を開始年度とする第 7次保健医療計画の策

定に当たっては医療施設の復旧に伴う受療動向の変化等を考慮し平成 37(2025)

年の医療需要を改めて推計することが必要です

エ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

日立構想区域については現状の 1436の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1410の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1455の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると960 人日の不足分が生じます

- 66 -

2 日立地域医療構想区域の概況

図表 4-2-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 67 -

2 日立地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

患者の流出入は全体としては少ないですが水戸構想区域いわき構想区域への

流出常陸太田ひたちなか構想区域との流出入が若干みられます(図表4-2-13~17)

婦人科疾患や周産期医療については最寄りの医療施設で治療ができずに隣接す

る構想区域の医療施設を利用することが多くアクセス時間も長いので患者の負

担が大きい状況にあります

【医療提供体制】

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞については30

分以内の人口カバー率が他構想区域と比べて低くなっています(図表 4-2-6)

三次救急医療体制は充実していますがハイリスクを含む分娩の対応体制回復

期リハビリテーションは不足しています(図表 4-2-8)

人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数はいずれも県全体を下回っ

ています(図表 4-2-9)今後高齢者が増加し救急医療体制や在宅医療など医療

体制の整備が必要とされる中で医療従事者の確保は喫緊の課題となっています

特に医師不足に加え診療所医師の高齢化が進行しており将来的にも在宅医療の

医師不足が深刻化していくことが考えられます

【医療需要】

2025 年の医療需要をみると急性期病床では大幅な減少回復期病床では大幅な

増加が求められます(図表 4-2-214-2-23)高齢者人口が増加していくため在

宅医療を支える回復期慢性期の病床などを確保するため在宅療養支援病院等の

整備も必要です

高齢者人口の増加とともに在宅療養者も増加していくことが見込まれるので必

要な在宅医療を提供できるようにする必要があります(図表 4-2-25)また在宅

医療提供体制については長期の療養生活を送る高齢者に対する「住まい」となる

施設等の需要も含めて整備を検討していくことが必要です

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

医療機関の連携強化による地域的偏在の解消

緊急性の高い脳卒中や心筋梗塞などの救急医療については(株)日立製作所日立

総合病院と他の医療機関消防との連携を図り構想区域内での提供体制の整備に

努めます構想区域内の 3市が協定を結びラピッド方式ドクターカーを運用する

ことにより救急患者への医療提供までの時間短縮を図り更なる救命率の向上を

図ります

- 68 -

2 日立地域医療構想区域の概況

婦人科疾患の診療体制の整備

婦人科がんの医療については当面は水戸つくば構想区域との連携を図りなが

ら構想区域外で手術等急性期の治療を終えた患者が構想区域内で継続して医療

が受けられる体制を整備します将来的には地域がん診療拠点病院である(株)日

立製作所日立総合病院で専門的な医療の提供ができるよう産婦人科医の確保に努

めます

周産期医療の提供体制の充実

構想区域内で欠けているハイリスク分娩や新生児医療など周産期医療を提供で

きるよう産婦人科医小児科医を始めとする医療従事者の確保に努めます

急性期病床から回復期病床への転換の促進

高齢化による医療需要の変化に対応して地域医療介護総合確保基金などを活用

しながら急性期病床から回復期病床への転換を促進します

「地域医療構想調整会議」の開催

急性期から回復期慢性期在宅医療までの効率的な医療提供体制を構築するた

めの医療機関相互の役割分担連携を協議しますまた当構想区域における在宅

移行の困難な状況や地域包括ケアシステムの構築状況など地域の実情を踏まえな

がら医療資源のより効果的効率的な活用を推進していきます

住民に対する情報提供

医療の受け手である住民に対し医療機関の役割分担の現状や適切な受療行動の

必要性について情報提供普及啓発に努めます

【在宅医療等の充実】

在宅医療等の供給増に向けた体制整備

当構想区域は南北に長く訪問診療等の移動に時間を要することから地域の実

情を踏まえながら在宅医療の効果的な展開に向けた整備を図っていきますまた

病院や診療所歯科診療所かかりつけ薬局訪問看護ステーションなどの多職種

事業所と連携した体制の整備を進めていきます

在宅医療を支える人材育成等

医療従事者への研修の充実により在宅医療に携わる医師訪問看護師の人材育

成に努めます

市町村で実施する地域支援事業などを通じてかかりつけ医の在宅医療への参加

を促進し在宅療養支援診療所の増加に努めるとともに地域包括ケア病床など在宅

医療の後方支援を行う病床の整備を推進します

住民に対する情報提供

医療の受け手になる住民に対し在宅医療や看取りに関する情報提供普及活動

に努めます

- 69 -

2 日立地域医療構想区域の概況

【医療従事者等の養成確保】

将来の医療介護を担う人材の確保

高齢化に伴う医療介護需要の増加に備え特に若い医師や看護師等を確保する

ため構想区域内の病院に魅力ある研修体制を整備し卒後教育の充実を図ります

特に専門医制度の開始にあたり大学等医育機関と連携を深めるとともに(株)日立

製作所日立総合病院を中心とする教育研修システムを構築し日立構想区域として

医師確保対策に取り組みます

看護職員の確保に関しては看護師養成施設の設置を検討するなど養成体制の充

実を図るほか復職支援や勤務環境改善など離職防止定着促進に向けた取り組み

を進めていきます

- 70 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町村は常陸太田市ひたちなか市常陸大宮市那珂市大子町東海村になります

平成 37(2025)年には総人口は 341119 人で平成 27(2015)年時点と比較して21965 人減少します一方で65 歳以上人口は 110698 人で同 9167 人増加します75 歳以上人口は 64185 人で同 13567 人増加します

65 歳以上人口は平成 52(2040)年まで増加傾向となりますまた75 歳以上人口は平成 47(2035)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要があります

人口の地域偏在があり構成市町村により格差が大きくなっています特に構想区域の北部山間地の市町の人口減少が著しく平成42(2030)年には平成22(2010)年と比較して 30以上人口が減少します

65 歳以上人口は人口が集中している構想区域のひたちなか市東海村では県平均より低く増加もゆるやかですが構想区域北部の市町においては65 歳以上人口の増加が著しくなっています

図表 4-3-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-3-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-3-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

363084 353117 341119 327875 313678 298826

46325 41411 37309 33805 31705 30364

89758 83663 79011 76041 71504 64958

125470 119535 114101 106708 98030 88459

101531 108508 110698 111321 112439 115045

(再掲)75歳以上 50618 56682 64185 68287 68370 67589

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 973 940 903 864 823

1000 894 805 730 684 655

1000 932 880 847 797 724

1000 953 909 850 781 705

1000 1069 1090 1096 1107 1133

(再掲)75歳以上 1000 1120 1268 1349 1351 1335

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

常陸太田ひたちなか

- 71 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

常陸太田ひたちなか構想区域では一般病床DPC 算定病床療養病床のいず

れも人口 10 万人当たりの病床数が県内で低い水準にあります

構想区域の中では人口が最も集中しているひたちなか市においても一般病床

DPC 算定病床療養病床数のいずれも人口 10 万人当たりの病床数が低い水準にあり

ます

図表 4-3-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

常陸太田ひたちなか構想区域には 184 の一般診療所がありその病床数は 420

です

構想区域の中でも地域偏在があり特に北部の山間地に少なくなっています

図表 4-3-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 常陸太田ひたちなか医療圏 184 29 420 507 80 1157

常陸太田市 19 7 95 361 133 1805 ひたちなか市 86 12 174 544 76 1101 常陸大宮市 25 2 27 588 47 635 那珂市 33 4 62 621 75 1167 東海村 16 1 19 415 26 492 大子町 5 3 43 276 165 2370 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)

常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583(8) 1308 (7) 1661 (7)

鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 72 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞について15 分

以内の人口カバー率は多くても 30程度であり傷病によっては 90 分超の人口カ

バー率が 20以上のものも散見され傷病全般にわたり人口カバー率が低くなって

います

発症後早期に診断治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞について

は「010050 非外傷性硬膜下血腫」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30

分以内で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 50~60程度であり当該地域にお

ける急を要する状態に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-3-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 73 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期について最寄りの医療機関に到達するまで 90 分超かかる傷病が多くな

っています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 30~40程度であり当該地域における急

を要する傷病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-3-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1)傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 74 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

常陸太田ひたちなか構想区域は県平均を下回る項目が多くなっていますな

お図中に点(線)の無い指標がありますがこれは出典においてデータが存在しない

ためです

図表 4-3-8 5疾病5事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

020406080

100120

外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 常陸太田ひたちなか

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 75 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

常陸太田ひたちなか構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師

数薬剤師数はいずれも県全体を下回っています特に構想区域の北部で低く

医師の高齢化も進んでいます

常陸太田市では医師数歯科医師数薬剤師数のいずれもが少なくなってい

ますまた大子町では特に歯科医師数が少なくなっています(人口 10 万人当

たりの人数)

図表 4-3-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 常陸太田ひたちなか医療圏 385 186 488 1061 513 1345

常陸太田市 34 25 58 642 472 1095 ひたちなか市 197 87 226 1257 555 1442 常陸大宮市 40 20 51 931 466 1187 那珂市 54 26 81 1005 484 1507 東海村 42 21 55 1107 553 1450 大子町 18 7 17 979 381 925

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省 薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-3-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

常陸太田ひたちなか

医 療 圏385 181 36 31 47 3 6 10 3 36 15 10 1 63 15 10 51 4 3 2 5 15

100 47 9 8 12 1 2 3 1 9 4 3 0 16 4 3 13 1 1 1 1 4常 陸 太 田 市 34 24 7 6 10 - 2 1 - 2 3 1 1 12 - 1 6 - - - 1 1

100 71 21 18 29 - 6 3 - 6 9 3 3 35 - 3 18 - - - 3 3ひ た ち な か 市 197 79 13 19 22 2 4 3 3 16 5 7 7 27 4 3 18 1 1 2 3 7

100 40 7 10 11 1 2 2 2 8 3 4 4 14 2 2 9 1 1 1 2 4常 陸 大 宮 市 40 24 1 2 7 - - 1 - 8 - - - 7 - - 10 1 1 - - 2

100 60 3 5 18 - - 3 - 20 - - - 18 - - 25 3 3 - - 5那 珂 市 54 35 4 4 7 1 - 5 - 7 4 - - 5 7 2 8 - - - 1 4

100 65 7 7 13 2 - 9 - 13 7 - - 9 13 4 15 - - - 2 7東 海 村 42 13 11 - 1 - - - - 3 3 2 2 10 - - 4 1 1 - - 1

100 31 26 - 2 - - - - 7 7 5 5 24 - - 10 2 2 - - 2大 子 町 18 6 - - - - - - - - - - - 2 4 4 5 1 - - - -

100 33 - - - - - - - - - - - 11 22 22 28 6 - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

常陸太田ひたちなか

医 療 圏23 14 10 43 1 - 18 11 - 12 4 7 28 10 9 1 1 1 22 1 9 -

6 4 3 11 0 - 5 3 - 3 1 2 7 3 2 0 0 0 6 0 2 - 常 陸 太 田 市 - 2 4 4 - - 2 3 - - - 1 1 4 1 - - - - - - -

- 6 12 12 - - 6 9 - - - 3 3 12 3 - - - - - - - ひ た ち な か 市 13 2 4 20 - - 10 7 - 10 4 5 14 5 5 1 1 - 22 - 7 -

7 1 2 10 - - 5 4 - 5 2 3 7 3 3 1 1 - 11 - 4 -

常 陸 大 宮 市 3 4 - 5 1 - 2 - - - - 1 5 - - - - - - 1 - -

8 10 - 13 3 - 5 - - - - 3 13 - - - - - - 3 - -

那 珂 市 6 3 2 6 - - 3 1 - - - - 3 - - - - - - - 1 - 11 6 4 11 - - 6 2 - - - - 6 - - - - - - - 2 -

東 海 村 - 2 - 5 - - 1 - - - - - 4 - 1 - - 1 - - - - - 5 - 12 - - 2 - - - - - 10 - 2 - - 2 - - - -

大 子 町 1 1 - 3 - - - - - 2 - - 1 1 2 - - - - - 1 - 6 6 - 17 - - - - - 11 - - 6 6 11 - - - - - 6 -

注1)

2)3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 76 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数では保健師数助産師数看護師数准看護

師数の全ての職種について全国茨城県の人数を下回っています特に助産師の

不足が顕著となっています

図表 4-3-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

医療需要の推計では平成 25(2013)年は 16381 人日(高度急性期 1001 人

日急性期 4447 人日回復期 5523 人日慢性期 5410 人日)でしたが急

性期回復期を中心に増加し平成 47(2035)年には 19366 人日(高度急性期 1160

人日急性期 5622 人日回復期 7154 人日慢性期 5429 人日)とピークと

なる見込みです

医療機能別では急性期回復期の医療需要割合が漸増傾向であるのに対して

慢性期は漸減傾向となっています

図表 4-3-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1001 1125 1157 1160 1142 急性期 4447 5251 5530 5622 5549 回復期 5523 6644 7032 7154 7059 慢性期 5410 5066 5363 5429 5317

合 計 16381 18087 19081 19366 19066

高度急性期 61 62 61 60 60 急性期 271 290 290 290 291 回復期 337 367 369 369 370 慢性期 330 280 281 280 279

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

常陸太田ひたちなか 134 40 1673 938 369 110 4608 2583

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 77 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の水戸日立構想区域福島県県南構想区域から流入しています

県内の水戸日立構想区域に流出しています

図表 4-3-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内外の他の構想区域からの流入患者はありません

県内の水戸日立構想区域に流出しています

図表 4-3-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 22866

(8530) (1494) (17008) (27032)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)福島県 143 00 00 00 00 00 00

(159)17044

(19898)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00 2131

(1421) (170) (1250) (2842)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)938

(1250)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 78 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の水戸日立構想区域から流入しています 県内の水戸日立構想区域に流出しています

図表 4-3-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の水戸日立構想区域福島県の県南構想区域からの流入があります

県内の水戸日立構想区域に流出があります

図表 4-3-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

8137 306 521 201 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 7458

(3350) (448) (5763) (9561)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)5048

(6472)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00 8187

(2771) (425) (5900) (9097)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016) 143 00 00 00 00 00 00

(159)6447

(7164)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

県南

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

福島県

- 79 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の日立水戸構想区域からの流入があります

県内の水戸日立構想区域に流出があります

図表 4-3-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

へ流出しています流出先としては水戸構想区域が多くなっています

図表 4-3-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10 人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 999 586 495 00 -586急性期 1128 692 517 00 -692高度急性期 470 307 200 00 -307

計 3112 1851 1532 00 -1851在宅医療等 515 267 319 00 -267慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0802日立 136 茨城県 0801水戸 00茨城県 0801水戸 1464 茨城県 0802日立 109都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0805土浦 00千葉県 1203東葛北部 00 福島県 0707いわき 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0804鹿行 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00 5090(987) (451) (4095) (5533)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)4611

(5012)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 80 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期回復期について他の構想区域へ流出しています流出先として

は水戸日立構想区域が多くなっています

図表 4-3-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10 人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-3-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10 人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 483 233 288 00 -233急性期 563 328 268 00 -328高度急性期 135 00 00 00 00

計 1337 561 556 00 -561在宅医療等 157 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0802日立 00 茨城県 0802日立 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0801水戸 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0805土浦 00 東京都 1312北多摩北部 00栃木県 0905県南 00 福島県 0706相双 00栃木県 0901県北 00 福島県 0703県南 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0802日立 212 茨城県 0802日立 00茨城県 0801水戸 470 茨城県 0801水戸 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

福島県 0703県南 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0806つくば 00 福島県 0703県南 00栃木県 0901県北 00 茨城県 0804鹿行 00

- 81 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1561 床となり現在の一般病床 2040 床が 479 床上回ってい

ます慢性期については必要病床数 551 床に対し現在の病床数 671 床が 120 床

上回っています

図表 4-3-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構

想区域に居住す

る患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2292 1125 1125 150 (一般)

急 性 期 7806 5251 5251 673 2040

回 復 期 8479 6644 6644 738

慢 性 期 5368 5066 5066 551 (療養)671

合 計 23944 18087 18087 2112 2711 1806

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-3-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2292 1125 2292 306 (一般)

急 性 期 7806 5251 7806 1001 2040

回 復 期 8479 6644 8479 942

慢 性 期 5368 5066 5368 583 (療養)671

合 計 23945 18086 23945 2832 2711 1806

図表 4-3-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

24 1402 226 814 198 2664

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 82 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口動態の変化を加味して平成 37(2025)

年から平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

常陸太田ひたちなか医療圏における必要病床数は平成 37(2025)年に 2112 床

となった後平成 47(2035)年にピーク(2261 床)に達します

図表 4-3-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており今

後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどおり

に進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医療

提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成(37)2025年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見込

みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的な

ものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1806

療養病床

671

一般病床

2040

541 588 551 583 590 578

552 614 738 781 795 784

445

570 673

709 721 712 100

133

150 154 155 152

-

1000

2000

3000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1638人日

1905床

2112床2227床

2261床2226床

2711床

在宅医療等

2861人日

在宅医療等

2861人日

在宅医療等

3827人日

在宅医療等

4213人日

在宅医療等

4374人日在宅医療等

4333人日

- 83 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平

成 37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

常陸太田ひたちなかについては現状の 1338の在宅医療等の供給が必要と

なりますそのうち訪問診療については現状の 1307の供給が必要となりま

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1359の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると827 人日の不足が生じます

図表 4-3-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 84 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

医療資源が不足しており傷病全般にわたり人口カバー率が低く隣接する水戸

日立構想区域に多くの患者が流出しています(図表 4-3-64-3-13)医療施設は

人口規模の大きいひたちなか市に多いものの人口 10 万人当たりの病床数が低い

水準にあることや構想区域の北部山間地に極端に少ないことが要因と考えられま

最寄りの医療施設で診断治療ができずに隣接する構想区域の医療施設を利用す

ることが多くアクセス時間も長いので発症後早期に治療することが望ましい疾

患については構想区域を越えた救急医療体制の検討が必要です

構想区域内に少ない高度急性期や急性期の医療また特殊な医療については

隣接する構想区域との連携が必要です一方回復期や在宅医療を支える病床や在

宅医療については構想区域内で対応できるようにしていく必要があります

【医療提供体制】

傷病全般にわたり人口カバー率が低く特に緊急性の高い脳卒中心筋梗塞につ

いて人口カバー率が低いので高度急性期急性期の医療については救急医療体

制の整備が必要です(図表 4-3-6)また回復期(特に地域包括ケア病床)や慢性

期の医療については構想区域内の最寄りの医療施設で対応できるような体制や在

宅医療など医療体制の整備が必要です

周産期にかかる人口カバー率が低く周産期医療体制の整備が必要です(図表

4-3-7)

医療資源が不足しており5 疾病 5 事業に係る医療提供体制でも大きく県全体

を下回る指標が多くなっています(図表 4-3-8)特に医療資源の少ない構想区域

の北部では具体的な疾病ごとに必要な医療提供体制を検討していく必要がありま

高齢化が進む中在宅療養を支える訪問診療や訪問看護など在宅医療体制の整備

が必要ですが特に急速に高齢化が進んでいる構想区域の北部では医療資源が少

ない地域でもあるので体制の整備が急務となっていますまた高齢者の増加とと

もに認知症の患者も増加すると考えられ身体疾患を合併した認知症の患者の医療

体制も検討していく必要があります

人口 10 万人当たりの医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤数看護職員数)

は県平均を下回っています(図表 4-3-94-3-11)今後高齢者が急増します

ます救急医療体制や在宅医療など様々な医療体制の整備が必要とされる中で

医療の担い手である医療従事者の確保は喫緊の課題となっています特に医師

不足の上に在宅医療の担い手である診療所医師の高齢化が進行しており将来的

にも担い手不足が深刻化していくと考えられます

- 85 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

【医療需要】

構想区域の中で人口が集中している地域では今後も人口増加が見込まれ高

度急性期急性期回復期のバランスのとれた医療体制整備が必要ですまた65

歳以上人口も増加していくため生活習慣病などの疾患について在宅医療を支え

る回復期慢性期の病床など在宅療養支援病院等の整備が必要です

高齢者人口の増加と共に在宅医療を受ける在宅療養者も増加していくので在宅

療養を支える訪問診療や訪問看護など必要な在宅医療を提供できるようにする必

要があります(図表 4-3-25)また医療や介護が必要な高齢者の在宅医療提供体

制については長期の療養生活を送る慢性期の高齢者に対する「住まい」となる施

設等の需要も含めて整備を検討していくことが必要です

構想区域内での地域差が極めて大きいためよりきめ細やかに地域の状況に応じ

た将来の医療介護連携体制を考えていく必要があります

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

構想区域内における医療提供体制の維持確保

構想区域内では全体的に医療資源が不足しており特に北部の山間地では極端

に少ない状況でありますがどこに居ても必要な医療を受けることができるように

する必要があります

そのため個々の疾病や医療機能に応じた医療施設間の役割分担提供体制の整

備などについて多職種との協働の視点も踏まえ構想区域内の地域医師会や病

院診療所などの医療機関市町村その他関係機関と連携して推進します

人口集積地での高度急性期急性期病院の整備と他の構想区域との連携の推進

人口が集中しているひたちなか市周辺市街地の高度急性期急性期病院の救急医

療体制の整備については現状の救急医療機能の充実と共に隣接する構想区域(特

に水戸構想区域)の高度急性期急性期病院との医療機能ごとの役割分担や具体的

な協力体制について検討し整備する必要があります

また人口が少なく医療施設も少ない構想区域北部での救急医療体制は隣接す

る水戸構想区域や日立構想区域の高度急性期急性期病院と協力した広域的な救急

医療体制を搬送体制を含めて整備する必要があります

そのため水戸構想区域や日立構想区域の地域医療構想調整会議やその関係機関

と協力して検討し連携を推進します

- 86 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

地域包括ケアを支える病院診療所在宅医療を支えるかかりつけ医の充実と地

域医療連携の推進

地域包括ケアを実現していくためにはそれを支える医療機能を持つ病院や診療

所在宅医療を支えるかかりつけ医の充実が必要です

各医療施設がその医療施設ごとの医療機能を認識しその役割に基づく医療の提

供を行い在宅医療も含めた医療について円滑な協力体制を整備する必要があります

そのため情報の相互共有や在宅医療も含めた標準診療計画の共有など医療

施設同士の連携体制を積極的に推進します

周産期医療体制の整備

周産期に対応する医療施設が少ないので医療を受けることができるよう緊急

性が高い分娩(ハイリスク分娩も含む)について対応できる医療体制を整備する必

要がありますまた分娩後新生児に医療が必要な場合も多いことから小児の

入院医療体制も整備する必要があります

特に構想区域の北部では周産期に係る医療施設が少ないので周産期医療体

制を整備する必要があります

【在宅医療等の充実】

在宅医療を支える在宅療養支援病院等の充実

構想区域内で在宅医療を支える在宅療養支援病院等を増やしていくと共に在

宅医療を行うかかりつけ医を支援する協力医療機関の充実を図ります

医療資源の少ない地域なので構想区域内各地域の医療提供状況に応じ在宅医

療の効果的な提供方法や役割分担について在宅医療や療養生活を支える訪問看護

や介護関係者なども含めて検討し在宅療養の支援の充実を図ります特に医療

機関の少ない構想区域北部は在宅医療の提供が難しいため病院や有床診療所の

入院機能も活用し地域性に応じた医療の提供体制を整備します

また長期の療養生活を送る慢性期の高齢者の在宅医療に対しては医療や介護

が提供できる「住まい」となる施設等の整備を含めて検討し充実を図ります

【医療従事者等の養成確保】

医師看護師などの医療人材と共に在宅療養を支える介護人材の確保

地域包括ケアを支える医療人材の確保と療養生活を支える介護人材を確保して

いく必要があります

医療介護従事者の養成やその定着について積極的に協力や支援を図ってまいり

ます

- 87 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市は鹿嶋市潮来市神栖市行方市鉾田市になります

平成 37(2025)年には総人口は 259918 人で平成 27(2015)年時点と比較して 14968人減少します一方で65 歳以上人口は 80210 人で同 8759 人増加します75歳以上人口は 43628 人で同 11115 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークに減少傾向に転じ75 歳以上人口も平

成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需

要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要が

あります

図表 4-4-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-4-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-4-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

274886 268295 259918 250250 239563 228049

34963 31801 28881 26312 24619 23360

74632 69603 65122 61404 57502 52780

93840 88312 85705 83226 79199 72810

71451 78579 80210 79308 78243 79099

(再掲)75歳以上 32513 36627 43628 47910 47600 45493

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 976 946 910 871 830

1000 910 826 753 704 668

1000 933 873 823 770 707

1000 941 913 887 844 776

1000 1100 1123 1110 1095 1107

(再掲)75歳以上 1000 1127 1342 1474 1464 1399

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

鹿行

- 88 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

鹿行構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)は 4627 床DPC 算定

病床が 575 床となっており県内で低い水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は 2165 床と県内で相対

的に高い水準にあります

図表 4-4-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

鹿行構想区域には 115 の一般診療所がありその病床数は 164 です

図表 4-4-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 鹿行医療圏 115 11 164 418 40 597 鹿嶋市 35 6 86 529 91 1301 潮来市 14 - - 478 - - 神栖市 35 2 33 365 21 344 行方市 14 1 7 399 28 199 鉾田市 17 2 38 350 41 783 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)

鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)

土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 89 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞について15 分

以内の人口カバー率は多くても 30程度であり傷病によっては 90 分超の人口カ

バー率が 80以上のものも散見され傷病全般にわたり人口カバー率が低くなって

います

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010050 非外傷性硬膜下血腫」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 40~50程度であり当該地域におけ

る急を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-4-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 90 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期について最寄りの医療機関に到達するまで 90 分超かかる疾患が多くな

っています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 40~50程度であり当該地域における急

を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-4-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 91 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

鹿行構想区域は脳卒中の急性期医療や急性心筋梗塞の急性期医療がんの入院

医療など茨城県平均を下回っている指標が多く医療提供体制が不足しています

なお3 次救急への対応体制など表示のない指標がありますが出典のデータベー

スにデータが存在していないためです

図表 4-4-8 5疾病5事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

020406080

100外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 鹿行

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 92 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

鹿行構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体を下回っています特に医師の不足が顕著です鹿行構想区域の中

で人材不足が顕著な市は医師については潮来市鉾田市であり歯科医師につい

ては行方市であり薬剤師については潮来市鉾田市となっています(人口 10 万

人当たりの人数)

図表 4-4-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 鹿行医療圏 234 153 297 856 559 1086 鹿嶋市 91 42 94 1362 629 1407 潮来市 14 19 14 479 650 479 神栖市 77 53 121 818 563 1285 行方市 30 12 36 846 338 1015 鉾田市 22 27 32 460 565 669

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-4-10 医療従事者数(診療科別医師数)

(単位人) 平成26年12月31日現在

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

鹿 行 医 療 圏 234 110 9 21 30 6 - 10 - 21 2 2 - 46 9 3 50 1 - 1 - 3 100 47 4 9 13 3 - 4 - 9 1 1 - 20 4 1 21 0 - 0 - 1

鹿 嶋 市 91 34 2 5 10 3 - 3 - 4 1 - - 8 7 1 16 1 - 1 - 3 100 37 2 5 11 3 - 3 - 4 1 - - 9 8 1 18 1 - 1 - 3

潮 来 市 14 9 1 4 3 1 - 1 - 1 1 1 1 4 1 1 2 - - - - - 100 64 7 29 21 7 - 7 - 7 7 7 7 29 7 7 14 - - - - -

神 栖 市 77 38 2 6 9 2 - 3 - 9 - - - 22 1 1 17 - - - - - 100 49 3 8 12 3 - 4 - 12 - - - 29 1 1 22 - - - - -

行 方 市 30 15 1 2 2 - - 1 - 5 - 1 1 5 - - 8 - - - - - 100 50 3 7 7 - - 3 - 17 - 3 3 17 - - 27 - - - - -

鉾 田 市 22 14 3 4 6 - - 2 - 2 - - - 7 - - 7 - - - - - 100 64 14 18 27 - - 9 - 9 - - - 32 - - 32 - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

鹿 行 医 療 圏 9 - 10 26 4 - 12 7 - 14 - 3 8 6 5 1 - 4 - - 3 - 4 - 4 11 2 - 5 3 - 6 - 1 3 3 2 0 - 2 - - 1 -

鹿 嶋 市 3 - 4 7 1 - 5 1 - 10 - - 6 3 2 - - - - - 1 - 3 - 4 8 1 - 5 1 - 11 - - 7 3 2 - - - - - 1 -

潮 来 市 - - - 1 - - - 2 - - - 1 - - - - - - - - - - - - - 7 - - - 14 - - - 7 - - - - - - - - - -

神 栖 市 3 - 3 10 2 - 2 3 - 2 - - - 2 2 - - - - - 1 - 4 - 4 13 3 - 3 4 - 3 - - - 3 3 - - - - - 1 -

行 方 市 3 - 3 4 1 - 2 - - 1 - - - 1 1 1 - 2 - - 1 -

10 - 10 13 3 - 7 - - 3 - - - 3 3 3 - 7 - - 3 -

鉾 田 市 - - - 4 - - 3 1 - 1 - 2 2 - - - - 2 - - - - - - - 18 - - 14 5 - 5 - 9 9 - - - - 9 - - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 93 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数については茨

城県を若干上回っているものの助産師数看護師数准看護師数については全

国平均茨城県の人数を共に下回っています特に助産師数の不足度合が顕著です

図表 4-4-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 10266 人日(高

度急性期 460 人日急性期 2475 人日回復期 3243 人日慢性期 4088 人

日)ですが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)年

には 11976 人日(高度急性期 546 人日急性期 3160 人日回復期 4385 人

日慢性期 3885 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると平成 42(2030)年以降高度急性期と急性期が漸減傾

向です

図表 4-4-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 460 526 546 546 530 急性期 2475 2913 3107 3160 3070 回復期 3243 3983 4298 4385 4263 慢性期 4088 3483 3779 3885 3789

合 計 10266 10905 11730 11976 11651

高度急性期 45 48 47 46 45 急性期 241 267 265 264 263 回復期 316 365 366 366 366 慢性期 398 319 322 324 325

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

鹿行 104 33 1104 696 378 120 4016 2532

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 94 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

千葉県の香取海匝構想区域東京都の区東部構想区域から流入しています

県内の水戸土浦つくば取手竜ケ崎構想区域千葉県の香取海匝構想区域

に流出しています

図表 4-4-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の水戸土浦構想区域千葉県の香取海匝構想区域に流出しています

図表 4-4-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

24890 1286 1970 374 110 00(29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 00(983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00 1591 14775

(2836) (10914) (992) (314) (437) (1931) (17424)864 11014 2579 1389 104 00

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109 00

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628 00

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840 00

(1689) (387) (10559)千葉県 00 00 00 568 00 00 00 00

(641)東京都 204 00

(221)10138

(11776)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

区東部

香取海匝

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

2701 164 00(3601) (218)

172 1117 00 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00 286 1250

(394) (646) (246) (381) (1667)150 1025 293 00

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278 00

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352 00

(137) (641) (470)00 00 00 187 695 00

(249) (927)484

(646)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

合 計

古河

坂東

- 95 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

イ)急性期

千葉県の香取海匝構想区域から流入しています 県内の水戸土浦つくば取手竜ケ崎構想区域千葉県の香取海匝構想区域

に流出しています 図表 4-4-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

千葉県の香取海匝構想区域から流入しています 県内の水戸土浦取手竜ケ崎つくば構想区域千葉県の香取海匝構想区域

に流出しています 図表 4-4-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

8137 306 521 201 00 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 613 4739

(1089) (3452) (439) (175) (135) (786) (6075)331 3630 721 381 00

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 00

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659 00

(631) (162) (4692)千葉県 00 00 00 102 00 00 00 00

(131)2794

(3583)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

香取海匝

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

9345 623 684 174 00(10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 501 5484

(859) (4063) (307) (139) (168) (556) (6093)210 00 3970 690 671 00

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 00

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223 00

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714 00

(518) (225) (3016)00 00 00 134 00 00 00 00 00

(149)3791

(4212)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

香取海匝

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 96 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

千葉県の香取海匝構想区域東京都の区東部構想区域から流入しています

県内の水戸取手竜ケ崎構想区域千葉県の香取海匝構想区域に流出していま

図表 4-4-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期在宅医療のいずれについても他

の構想区域へ流出しています流出先としては水戸構想区域が多くなっています

図表 4-4-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 786 595 203 00 -595高度急性期 356 301 00 00 -301

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 314 211 108 00 -211慢性期 00 00 00 00 00回復期 670 438 244 00 -438

計 2126 1545 555 00 -1545

1 12 23 34 45 5

茨城県 0801水戸 487 千葉県 1205香取海匝 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0806つくば 110 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0805土浦 232 茨城県 0801水戸 00千葉県 1205香取海匝 307 千葉県 1203東葛北部 00

茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 東京都 1309南多摩 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

4707 357 601 110 00(5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 00(2899) (529)

908 415 3768 00 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00 191 3302

(493) (2753) (134) (208) (3589)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109 00

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125 00

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771 00

(291) (1925)00 00 00 332 00 00 00 00

(361) 00 204 00

(221)3069

(3335)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

香取海匝

区東部

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

東京都

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 97 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域へ流出しています流出先としては水戸構

想区域が多くなっています

図表 4-4-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-4-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 383 136 272 00 -136高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 325 00 256 00 00

計 707 136 528 00 -136

1 12 23 34 45 5

茨城県 0801水戸 136 千葉県 1205香取海匝 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 東京都 1304区西部 00茨城県 0805土浦 00 千葉県 1201千葉 00千葉県 1205香取海匝 00 茨城県 0801水戸 00

千葉県 1204印旛 00 埼玉県 1107西部 00

急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00

1 12345

千葉県 1205香取海匝 00 埼玉県 1108利根 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1204印旛 00茨城県 0801水戸 00茨城県 0805土浦 00

茨城県 0806つくば 00

- 98 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 886 床となり現在の一般病床 1427 床が 541 床の余剰となっ

ています慢性期については 379 床が必要となりますが現在の療養病床 609 床が

230 床の余剰となっています

図表 4-4-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと仮定した場合の他

の構想区域に所在する医療機関により供給される量を

増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏まえ他の構想区域に

所在する医療機関により供給される量を増減したもの

(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を

基に病床利用率等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1581 526 526 70 (一般)

急 性 期 5189 2913 2913 373 1427

回 復 期 5877 3983 3983 443

慢 性 期 3631 3483 3483 379 (療養)609

合 計 16278 10905 10905 1265 2036 1222

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-4-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構

想区域に居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1581 526 1581 211 (一般)

急 性 期 5189 2913 5189 665 1427

回 復 期 5877 3983 5877 653

慢 性 期 3631 3483 3631 395 (療養)609

合 計 16278 10905 16278 1924 2036 1222

図表 4-4-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

0 978 79 640 301 1998

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 99 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年から

平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

鹿行構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1266 床となった後平

成 47(2035)年にピーク(1387 床)に達します

図表 4-4-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1222

療養病床

609

一般病床

1427

409 445 379 411 422 412

324 360 443

477 487 474

248 317 374

398 405 393 46

61 70

73 73 71

-

1000

2000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1027人日

1183床

1266床1359床

1387床1350床

2036床

在宅医療等

1570人日

在宅医療等

1570人日

在宅医療等

2186人日

在宅医療等

2486人日

在宅医療等

2617人日在宅医療等

2547人日

- 100 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

鹿行については現状の 1393の在宅医療等の供給が必要となりますそのう

ち訪問診療については現状の 1313の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1434の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると472 人日の不足分が生じます

図表 4-4-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 101 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

高度急性期については隣接する水戸土浦千葉県の香取海匝の各構想区域へ

多くの患者が流出していますまた急性期においても水戸土浦つくば取手

竜ケ崎千葉県の香取海匝の各構想区域に流出しています

【医療提供体制】

脳卒中急性心筋梗塞の患者が水戸土浦千葉県の香取海匝の各構想区域に流

出している現状にあり急性期の医療提供体制のなお一層の充実強化が必要です

医師歯科医師薬剤師看護師が不足しており特に医師不足が顕著です

深刻な医師不足を背景に公的病院が休眠病床を抱え本来果たすべき二次救急医

療を十分に担えていない現状があります特に鹿行南部地域は二次救急医療体制

の低下が著しく白十字総合病院および小山記念病院への救急医療の負担が大きい

現状にあります

救急搬送に時間がかかっています

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

高度急性期 高度急性期については医療の高度化に対応するために既存の二次医療圏単位

ではなく県全体として複数の医療圏にわたる構想区域によって医療提供体制を

推進する必要がありますそのためには圏域を超えた広域連携として隣接する水

戸および土浦医療圏との連携を強化するとともに千葉県の香取海匝医療圏など

県域を越えた病院間の円滑な連携を推進する必要があります今後隣接医療圏の

情報把握に努め圏内各病院の将来構想などを踏まえつつ鹿行医療圏として担え

る診療分野広域連携の課題分析と対策等を地域医療構想調整会議で協議する必要

があります

急性期

鹿行地域の二次救急医療機関においては鹿行南部地区夜間初期救急センターや

当直医の情報共有を図るなどの地元病院間の協力体制を強固にして救急患者を確

実にファーストタッチできる体制を確保しますその上でさらに高次の医療を要

すると判断された場合は近隣医療圏へ速やかに搬送できるような連携体制を確保

していきます今後公的病院の休眠病床については「鹿島労災病院と神栖済生

会病院の今後のあり方検討委員会(小松会長)」の報告書等をふまえ地域医療構

想調整会議等においても協議していきます

- 102 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

回復期

鹿行構想区域の平成 37(2025)年の医療需要の推計では443 床必要とされ現在

大幅に不足している回復期病床(回復期リハ地域包括ケア)については急性期

からの転換を促進する等により病床の確保に努め急性期から回復期さらに在

宅に向けた医療を整備していきますまた圏域外の急性期病院との連携体制の構

築にも努め急性期から回復期に移行した患者を地元で受け入れられるような医療

体制を確保していく必要があります

鹿行地域の南北に長い地理的条件を考慮し水戸および土浦構想区域や千葉県や

東京都など他都県との広域連携の強化に努め救急車両の他にヘリコプターによる

搬送なども含め円滑な救急搬送体制を図っていきます

広域的な病院間の連携を円滑に図るためのツール(情報共有のための連携パスや

ICT 活用など)の開発整備が必要であり鹿行地域医療構想調整会議として県

全体の施策として講じられるよう要望していく必要がありますまた病院と在宅

医療との連携については平成 27 年度に鹿島医師会の拠点事業で作成した「病院

と在宅医療との連携パス」を参考に円滑な連携が図れるよう取り組む必要がありま

急性期から回復期回復期から慢性期に移行する患者の医療が病院間および病院

と地域包括支援センター間で円滑に共有され切れ目のない医療が提供されるよう

課題の有無を把握し地域医療構想会議等で解決策を協議していく必要があります

【在宅医療等の充実】

慢性期については療養病床への転換介護老人福祉施設等の整備について関

係者と協議し必要な受け入れ体制の整備に努めますまた鹿島医師会水郷医

師会鹿行歯科医師会及び関係機関により実施された「在宅医療介護連携拠点事

業」の実績を踏まえ平成 28 年度からは各市が実施する地域支援事業を展開す

る中で在宅医療介護連携体制の整備を図っていきます

鹿行管内 5市(鹿嶋市潮来市神栖市行方市鉾田市)の地域包括ケアシス

テム構築に向けた取組状況区域内の医師会歯科医師会病院介護保険施設

居宅介護支援事業所等の関係者による意見などを踏まえて病院施設から在宅療

養に切れ目なく移行できる体制を推進していきますまた在宅療養に移行後の急

変時に対応できるような地元病院との連携による急変時医療の確保に努める必要

があります

健康の保持増進および在宅療養に係る住民啓発

市行政による疾病の一次予防や介護予防を推進するとともにかかりつけ医を持

つことを住民に啓発し住民の疾病の自己管理能力を高め適正な医療のかかり方

を促すと共に休日夜間の救急センターや救急車の利用方法など上手な医療のか

かり方を住民に啓発します

また在宅医療が推進される中で在宅での看取りを希望される患者さんも徐々

- 103 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

に増えつつあります病や老いの後に来る「人生の最期」を「どのように迎えたい

か」ということについて自分自身の考えを家族と共有しておくことの重要性を啓

発していく必要があります

地域の関係者の協力のもとに「地域包括ケアシステム」の構築にむけて在宅医

療介護の連携を推進する際には住民ニーズを踏まえ住民の相談窓口を周知し

住民と一体となって推進することが必要です

【医療従事者等の養成確保】

医師の確保

鹿行地域の病院へ地元の筑波大学や自治医科大学卒業生茨城県地域枠卒業生及

び修学資金貸与者である医師を受け入れることができるよう必要な体制整備を図

ります

また鹿行地域医療構想調整会議では圏域において今後どのような診療科の

医師がどの程度必要かという分析を行い地域枠を有する大学等との連携を図るな

ど計画的な医師の人材確保を県に要望していきます

【今後の対応】

当該施策等については医療体制の変化に応じて随時速やかに見直しを図ること

といたします

- 104 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

5 土浦地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市は土浦市石岡市かすみがうら市になります

平成 37(2025)年には総人口は 244151 人で平成 27(2015)年時点と比較して

17012 人減少します一方で65 歳以上人口は 79143 人で同 6479 人増加しま

す75 歳以上人口は 46650 人で同 12304 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークにいったん減少傾向になるものの平

成 47(2035)年以降また増加に転じます75 歳以上人口も平成 42(2030)年まで急速

に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需要が増加する 75 歳以

上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要があります 図表 4-5-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-5-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-5-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

261163 253528 244151 233459 221738 209303

31659 28185 25292 22695 20981 19701

68569 62900 58450 54977 50622 45632

88271 84216 81266 77081 71470 64130

72664 78227 79143 78706 78665 79840

(再掲)75歳以上 34346 39709 46650 49654 48680 47011

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 971 935 894 849 801

1000 890 799 717 663 622

1000 917 852 802 738 665

1000 954 921 873 810 727

1000 1077 1089 1083 1083 1099

(再掲)75歳以上 1000 1156 1358 1446 1417 1369

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

土浦

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5 土浦地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

土浦構想区域の人口 10 万人当たりの DPC 算定病床は県内では相対的に高い水準

にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内でやや低い水準にあ

ります

図表 4-5-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

土浦構想区域には 180 の一般診療所がありその病床数は 249 です

図表 4-5-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 土浦医療圏 180 21 249 689 80 953 土浦市 111 12 153 782 85 1078 石岡市 48 8 94 623 104 1221 かすみがうら市 21 1 2 498 24 47 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583(8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)

土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)

つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

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5 土浦地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞の多くの疾患で

15 分以内の人口カバー率は 20程度と傷病全般にわたり人口カバー率は低いもの

の30 分以内でみると「010070 脳血管障害(その他)」を除く全ての疾患で 60以

上となっています

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30分以内で病院に到達可能な人口カバー

率が概ね 60~70程度であり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望

まれます

図表 4-5-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 107 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は

多くの疾患について 60~70程度となっていますが「120200 妊娠中の糖尿病」な

ど一部の傷病については30 分以内では到達できず 90 分超かかる人口が多くみら

れます

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 60を超えており少なくとも現行の医療

提供体制を維持することが望まれます

図表 4-5-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

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5 土浦地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

土浦構想区域はハイリスク分娩の対応体制分娩について全国平均茨城県

平均を上回っており充実していますその他の医療機能については茨城県平均

を上回っているものが多くなっていますが回復期リハビリテーション2 次救急

への対応体制については茨城県平均を下回りまたがんの入院医療外来医療に

ついては全国平均を下回り医療提供体制が不足しています

図表 4-5-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

0

50

100

150

200外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県 土浦

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 109 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

土浦構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体をやや上回っています土浦構想区域の中では土浦市に医師歯

科医師薬剤師が集中している状況です(人口 10 万人当たりの人数)

図表 4-5-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 土浦医療圏 503 204 461 1928 782 1767 土浦市 396 126 343 2788 887 2414 石岡市 91 58 105 1186 756 1369 かすみがうら市 16 20 13 380 475 309

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-5-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

土 浦 医 療 圏 503 152 23 41 48 11 19 12 4 27 9 6 - 65 31 3 57 5 6 2 3 10 100 30 5 8 10 2 4 2 1 5 2 1 - 13 6 1 11 1 1 0 1 2

土 浦 市 396 90 21 35 33 10 14 10 3 16 7 4 4 51 17 3 36 4 5 1 2 5 100 23 5 9 8 3 4 3 1 4 2 1 1 13 4 1 9 1 1 0 1 1

石 岡 市 91 52 1 5 13 1 4 1 1 7 1 1 1 10 14 - 20 1 1 1 1 5 100 57 1 5 14 1 4 1 1 8 1 1 1 11 15 - 22 1 1 1 1 5

か す み が う ら 市 16 10 1 1 2 - 1 1 - 4 1 1 1 4 - - 1 - - - - - 100 63 6 6 13 - 6 6 - 25 6 6 6 25 - - 6 - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

土 浦 医 療 圏 12 11 17 47 5 1 21 19 2 29 - 1 25 8 18 5 1 3 29 - 2 - 2 2 3 9 1 0 4 4 0 6 - 0 5 2 4 1 0 1 6 - 0 -

土 浦 市 8 5 15 35 4 1 14 15 2 27 - 1 17 8 17 5 1 3 29 - 2 - 2 1 4 9 1 0 4 4 1 7 - 0 4 2 4 1 0 1 7 - 1 -

石 岡 市 4 6 2 11 1 - 6 2 - 2 - - 7 - 1 - - - - - - - 4 7 2 12 1 - 7 2 - 2 - - 8 - 1 - - - - - - -

か す み が う ら 市 - - - 1 - - 1 2 - - - - 1 - - - - - - - - - - - - 6 - - 6 13 - - - - 6 - - - - - - - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 110 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数は茨城県と同

等であるものの助産師数看護師数准看護師数については茨城県の人数を上

回っています

図表 4-5-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 13729 人日(高

度急性期 1691 人日急性期 4500 人日回復期 4576 人日慢性期 2962 人

日)でしたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)

年には 17264 人日(高度急性期 1739 人日急性期 5613 人日回復期 6213

人日慢性期 3698 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期の医療需要が漸減傾向にあるのに対して

回復期は漸増傾向となっています

図表 4-5-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1691 1768 1767 1739 1691 急性期 4500 5361 5603 5613 5468 回復期 4576 5776 6154 6213 6052 慢性期 2962 3361 3658 3698 3601

合 計 13729 16266 17181 17264 16812

高度急性期 123 109 103 101 101 急性期 328 330 326 325 325 回復期 333 355 358 360 360 慢性期 216 207 213 214 214

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

土浦 98 81 1841 810 375 310 7049 3102

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 111 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の水戸取手竜ケ崎鹿行つくば構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸筑西下妻構想区域に流出しています

図表 4-5-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の取手竜ケ崎鹿行水戸構想区域から流入しています

県内のつくば水戸構想区域に流出しています

図表 4-5-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104 15949

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) (18819) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)15245

(18099)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293 1468

(200) (1366) (390) (1957) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)1601

(2135)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 112 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の水戸取手竜ケ崎鹿行つくば構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸構想区域に流出しています

図表 4-5-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の水戸取手竜ケ崎鹿行つくば構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸構想区域に流出しています

図表 4-5-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

8137 306 521 201 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381 5064

(424) (4654) (925) (489) (6492) 00 00 188 5008 1190

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)5125

(6570)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671 5541

(233) (4411) (766) (746) (6156) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016)5529

(6143)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 113 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の水戸構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸筑西下妻構想区域に流出しています

図表 4-5-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんの高度急性期急性期回復期については流入流出数はほぼ同水準です

在宅医療等について他の構想区域から流入しています

図表 4-5-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 349 150 342 143 -07

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 572 201 597 227 25急性期 742 274 772 304 30

計 1984 625 2126 859 233在宅医療等 322 00 415 184 184

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0807取手竜ヶ崎 129 茨城県 0801水戸 182茨城県 0801水戸 132 茨城県 0804鹿行 232茨城県 0806つくば 356 茨城県 0807取手竜ヶ崎 265

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0808筑西下妻 00千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0806つくば 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 3877

(187) (2597) (951) (365) (113) (4214) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)2991

(3251)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 114 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域へ流出しています流出先としては水戸構

想区域が多くなっています

図表 4-5-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-5-20 患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 275 00 240 00 00急性期 384 128 330 00 -128

計 765 128 571 00 -128在宅医療等 105 00 00 00 00

高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0804鹿行 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0801水戸 00茨城県 0801水戸 109 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00

東京都 1301区中央部 00 福島県 0706相双 00千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0806つくば 00

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0801水戸 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0804鹿行 00

東京都 1303区西南部 00 茨城県 0809古河坂東 00東京都 1311北多摩南部 00 茨城県 0806つくば 00

- 115 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1565 床に対し現在の一般病床 1915 床が上回り充足して

いる状況にあります慢性期については 365 床に対し現在の病床数が 437 床と上

回っている状況にあります

図表 4-5-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1645 1768 1768 236 (一般)

急 性 期 5281 5361 5361 687 1915

回 復 期 5746 5776 5776 642

慢 性 期 4097 3361 3361 365 (療養)437

合 計 16769 16266 16266 1930 2352 1574

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-5-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1645 1768 1645 219 (一般)

急 性 期 5281 5361 5281 677 1915

回 復 期 5746 5776 5746 638

慢 性 期 4097 3361 4097 445 (療養)437

合 計 16769 16266 16769 1980 2352 1574

図表 4-5-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

736 958 90 412 66 2262

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 116 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

土浦医療圏における必要病床数は平成 37(2025)年に 1930 床となった後平成

47(2035)年にピーク(2044 床)に達します

図表 4-5-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1574

療養病床

437

一般病床

1915

296 322 365 397 402 391

458 508 642 684 690 672

450

577

687 718 720 701

169

226

236 236 232 226

-

1000

2000

3000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1373人日

1633床

1930床2035床

2044床1990床

2352床

在宅医療等

2108人日

在宅医療等

2108人日

在宅医療等

3025人日

在宅医療等

3408人日

在宅医療等

3514人日在宅医療等

3415人日

- 117 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

土浦については現状の 1434の在宅医療等の供給が必要となりますそのう

ち訪問診療については現状の 1445の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1425の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると493 人日の不足分が生じます

図表 4-5-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 118 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

入院医療については隣接する水戸つくば取手竜ケ崎の各構想区域との患

者の流出入が多く(図表 4-5-13)がんはつくば構想区域への流出が多く取手

竜ケ崎構想区域からの流入が多くなっています(図表 4-5-18)また総合病院土

浦協同病院の移転により新たな流入が予測されます

【医療提供体制】

二次救急体制については救急医療管理加算等を算定したレセプト数に基づく数

値であり茨城県平均を下回りますが救急搬送に要する時間(覚知から収容)で

は 348 分と県内で一番短くなっており救急搬送体制は充実しています

土浦構想区域における救急医療体制(搬送)におきましては全体でみると第

三次救急医療機関(総合病院土浦協同病院)に 50弱第二次救急医療機関(東京

医科大学茨城医療センター独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター石岡

循環器科脳神経外科病院山王台病院)神立病院への搬送が多くなっています

回復期リハビリテーションについては茨城県平均を下回るなど医療提供体制が

不足しています(図表 4-5-8)

がんについてはつくば構想区域への流出が多く取手竜ケ崎構想区域からの

流入が多くなっていますまたがんの入院医療及び外来医療については医療提供

体制が不足しています(図表 4-5-8図表 4-5-18)

総合病院土浦協同病院(地域がん診療連携拠点病院)は上部及び下部消化管内視

鏡的切除術胆道がん膀胱がん等山王台病院は上部及び下部消化管内視鏡的切

除術大腸がん等独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター(茨城県がん診

療指定病院)は子宮がん胃がん等野上病院は大腸がん下部消化管内視鏡的切

除術等公益社団法人地域医療振興協会石岡第一病院は上部及び下部消化管内視鏡

的切除術大腸がん等石岡市医師会病院は下部消化管内視鏡的切除術医療法人

財団県南病院は脳腫瘍となっています

脳血管障害そのうちの脳卒中に関しては水戸構想区域への流出が多くなってい

ます(図表 4-5-19)脳血管障害においては総合病院土浦協同病院医療法人財

団県南病院山王台病院において治療を行っています

心疾患については総合病院土浦協同病院及び独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦

医療センターで治療を行っています

土浦地域及び石岡地域に所在する医療資源に差異があるため二次医療圏での連

携を図る必要があります

分娩を取り扱う医療機関につきましては病院は総合病院土浦協同病院及び独立

行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センターで変更ありませんが有床診療所は平

- 119 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

成 27 年 7 月には 5診療所(63 床)であったものが平成 29 年 1 月時点では 2診療

所(25 床)となる予定ですまた分娩取扱い数は平成 26 年度のデータでみて

みますと平成 29 年 1 月では分娩の取り扱いを中止する医療機関があるため1170

件の減少となる予定です身近なところで安心して出産できる体制が確保されてい

ません

精神疾患を有する患者が緊急重篤でない合併症の身体的な治療を受ける場合に

二次救急医療機関での受入が円滑でない場合があります

在宅医療の充実を図るためには多職種(医療職や福祉職等)による連携かか

りつけ医かかりつけ歯科医かかりつけ薬局の充実医療従事者の不足解消地

域医療支援病院との連携が必要になります

また訪問看護ステーションの果たす役割が大きいですが管内には訪問看護ス

テーションが設置されていない市町村があります

【医療需要】

平成 37 年(2025)年の医療需要をみますと回復期が現状(90 床)の 7倍程度

(642 床)必要になります(図表 4-5-21図表 4-5-23)

平成 37 年(2025)年の認知症高齢者が県内では約 17 万人(65歳以上人口の 5人

に 1人)になると予測されます

精神疾患を有する患者の地域移行が進むことにより身体合併症(生活習慣病等)

に罹患している患者の増加が予測されます

現状の病床数及び医療機能分類は平成 27(2015)年の病床機能報告(グラフC)

によりますと高度急性期が 736 床急性期が 958 床回復期が 90 床慢性期が

412 床となっています

また平成 37(2025)年の必要病床数(グラフB)は高度急性期が 236 床

急性期が 687 床回復期が 642 床慢性期が 365 床となっており平成 27(2015)

年の病床機能報告と平成 37(2025)年の必要病床数を比較するとかなりの差があり

ます

そこで管内病院の協力を得てアンケート調査を行い平均在院日数及び稼働病

床により医療機能を分類してみましたここでは平均在院日数 8日未満及びIC

UMFICU等を「高度急性期」8 日以上 19 日未満を「急性期」19 日以上 90

日未満を「回復期」90 日以上及び療養病床を「慢性期」と区分しましたその結

果平均在院日数等(グラフA)は高度急性期が 299 床急性期が 954 床回復

期が 329 床慢性期が 367 床となっています

平成 37(2025)年の必要病床数(グラフB)と平均在院日数等による病床(グ

ラフA)を比較してみると将来的には急性期が過剰回復期が不足することにな

ります

- 120 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

一般病床及び療養病床にかかる病床の状況と必要病床数との比較(精神科病床は除く)

(注)未稼働病床は以下の算出において算定しました

未稼働病床=(病床稼働率-基準病床稼働率)times稼働病床

1 病床稼働率が基準病床稼働率を下回る場合を未稼働病床とします

2 基準病床稼働率は高度急性期075急性期078

回復期09慢性期092 となっています

(6)課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

平均在院日数等の調査と平成 37(2025)年の必要病床数を比較したところ急性

期病床から回復期病床への転換を図る必要があります病床の転換を進めるために

は茨城県回復期病床整備促進事業(地域医療介護総合確保基金)を活用して地

域包括ケア病棟又は回復期リハビリテーション病棟の整備を促進します

また高齢化の進展により入院中に身体機能が低下する高齢者の増加が予想さ

れるため在宅復帰に向けた回復期リハビリ及び療養環境の整備を図ることが必要

になりますまた脳血管障害及び心疾患のリハビリにおいても回復期リハビリテ

ーション病棟が必要になりますそのためにも地域包括ケア病棟又は回復期リハビ

リテーション病棟の整備促進が重要になります

そのような状況を踏まえて病院としての将来像を各病院で検討していく必要が

ありますまた地域での連携については地域医療構想調整会議で検討していきま

流出入が発生している又は発生が予想される隣接医療圏(つくば 取手竜ケ

崎鹿行)と高度急性期を中心に広域的な連携について地域医療構想調整会議にお

いて協議していきます

二次医療圏内(土浦地域と石岡地域)における医療資源の差異については引き

続き地域医療構想調整会議において協議します

- 121 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

救急搬送が第三次救急医療機関(総合病院土浦協同病院)に集中しないように

第二次救急医療機関(病院群輪番制独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センタ

ー東京医科大学茨城医療センター石岡市医師会病院公益社団法人地域医療振

興協会石岡第一病院山王台病院石岡循環器科脳神経外科病院医療法人美湖会

美浦中央病院)及び第一次救急医療機関(休日夜間急患センター在宅当番医制医

療機関救急告示協力医療機関)による症状に応じた救急患者の更なる受入等の

役割分担連携について地域医療構想調整会議及び地区ごとに設置されているメ

ディカルコントロール協議会等で検討していく必要があります

がんについては入院及び外来に関する医療提供体制不足を解消するために都

道府県がん診療連携拠点病院(茨城県立中央病院)土浦構想区域に設置されてい

る地域がん診療連携拠点病院(総合病院土浦協同病院)及び茨城県がん診療指定病

院(独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター子宮がん治療で指定)隣接

構想区域に設置されている地域がん診療連携拠点病院(東京医科大学茨城医療セン

ター筑波大学附属病院筑波メディカルセンター病院)における役割分担連携

について土浦地域医療構想調整会議及び隣接の地域医療構想調整会議との合同会

議で検討していく必要があります

脳血管障害については高度な専門医療を行う機関(24 時間体制で血管内治療

外科治療tPA療法を実施総合病院土浦協同病院及び医療法人財団県南病院)

専門的医療を行う機関(24 時間体制でtPA療法を実施山王台病院)初期治療

を行う機関間の役割分担連携について地域医療構想調整会議において検討して

いきます

心疾患については高度な専門的医療を行う機関(24 時間体制でバルーン等の再

灌流療法外科手術を実施総合病院土浦協同病院)専門的医療を行う機関(24

時間体制でバルーン等の再灌流療法を実施独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療

センター)初期治療を行う機関間の役割分担連携について地域医療構想調整

会議において検討していきます

分娩については身近なところで出産できる体制の整備が重要となりますその

ためには地域医療構想調整会議等において総合周産期母子医療センター(総合

病院土浦協同病院筑波大学附属病院)地域周産期母子医療センター(JAとり

で総合医療センター)周産期救急医療協力病院(東京医科大学茨城医療センター

筑波学園病院)産科医療機関間の役割分担連携支援について検討していく

必要がありますまた今後は助産師と産婦人科医との役割分担連携により分

娩を担う必要があります

身体科救急医療(救急指定病院)と精神科救急医療(茨城県立こころの医療セン

ター等)の連携による精神科救急医療体制の充実を図りますまた身体合併症対

策として精神科医療機関と連携した身体科入院治療を実施するための医療提供体

制(茨城県立中央病院身体科病院)の整備拡充連携強化を図ります

- 122 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

【在宅医療等の充実】

土浦保健所管内の市町村医療介護関係者等をメンバーとした広域連携の会議

を開催することにより在宅医療介護連携認知症施策介護予防日常生活支

援事業等に関する情報共有を行い広域的な課題について検討していきます

かかりつけ医かかりつけ歯科医かかりつけ薬局につきましては地区医師会

地区歯科医師会地区薬剤師会との連携により充実を図ります

地域医療支援病院(独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター)等と地域の

診療所の病診連携各病院間における病病連携を図ることが必要になります

訪問看護ステーションについては茨城型地域包括ケアシステム推進基盤整備事

業を活用して新たな設置及び既存事業所の業務拡充を図る必要があります

認知症施策としては第6期いばらき高齢者プラン(平成 27年度から平成 29年度)

に基づき認知症サポーター及び認知症サポート医の養成を図る必要があります

またかかりつけ医及び一般病院勤務の医療従事者向けの対応力研修の実施新

たに設置された認知症疾患医療センターとの連携認知症初期集中支援チームの設

置を促進するなど精神科医療との連携を図ります

精神疾患を有する患者の地域生活を支えるために一般医療と精神科外来医療

精神科入院医療の連携を図ります

【医療従事者等の養成確保】

看護師については「看護師等の人材確保の促進に関する法律」によりナースセン

ターへの届出制度(医療機関を退職した場合に登録する努力義務規定)が平成 27

年 10 月から開始されたため制度を利用して人材確保を図りますそのためにも

各医療機関等においては届出制度が機能するように対応する必要があります

【今後の対応】

地域医療構想については医療提供体制等の変化に応じて地域医療構想調整会議

で検討を行い見直しを行うこととします

- 123 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

6 つくば地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市はつくば市つくばみらい市常総市になります

平成 37(2025)年には総人口は 334161 人で平成 27(2015)年時点と比較して

2894 人増加します65 歳以上人口は 84109 人で同 12393 人増加します75 歳

以上人口は 47225 人で同 14728 人増加しますまた40-64 歳人口は 114315

人で同 5578 人増加します

65 歳以上人口75 歳以上人口ともに平成 52(2040)年まで増加傾向を続けます

そのため医療需要が増加する 65 歳以上の高齢者の増加に対応した医療提供体制

を整備する必要があります

図表 4-6-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-6-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-6-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

331267 333829 334161 332520 328880 323255

47346 45817 42851 40099 38552 37415

103468 96545 92886 90216 87132 83507

108737 111704 114315 114586 110743 102295

71716 79763 84109 87619 92453 100038

(再掲)75歳以上 32497 38219 47225 52335 53847 54751

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 1008 1009 1004 993 976

1000 968 905 847 814 790

1000 933 898 872 842 807

1000 1027 1051 1054 1018 941

1000 1112 1173 1222 1289 1395

(再掲)75歳以上 1000 1176 1453 1610 1657 1685

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

つくば

- 124 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

つくば構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)は 7882 床と県内

で高い水準にあり特に DPC 算定病床は 5219 床と県内で最も高い水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内でやや低い水準にあ

ります

図表 4-6-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

つくば構想区域には 231 の一般診療所がありその病床数は 153 です

図表 4-6-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 つくば医療圏 231 10 153 697 30 462 つくば市 174 10 153 777 45 684 つくばみらい市 21 - - 479 - - 常総市 36 - - 566 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)

つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)

取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 125 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞の多くの疾患で

15 分以内の人口カバー率は 30~50程度と傷病全般にわたり人口カバー率は高く

なっています

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30分以内で病院に到達可能な人口カバー

率が概ね 60~80程度であり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望

まれます

図表 4-6-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 126 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は

多くの疾患について 50~80程度となっています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 70~80程度であり少なくとも現行の医

療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-6-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 127 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

つくば構想区域はがんの入院医療がんの外来医療急性心筋梗塞の急性期医

療三次救急医療の医療提供体制が全国平均茨城県平均を大きく上回っており

充実していますその他の医療機能についても全国平均茨城県平均をほぼ上回っ

ており全般的に医療提供体制が充実していることを表しています

図表 4-6-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

050

100150200250

外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 つくば

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 128 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

つくば構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体を上回っており充実していますつくば構想区域の中ではつくば

市に医師歯科医師薬剤師が集中している状況です

図表 4-6-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597

つくば医療圏 1135 264 810 3421 796 2442 つくば市 1056 204 670 4776 923 3030 つくばみらい市 18 27 52 378 567 1091 常総市 61 33 88 969 524 1398 出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省 薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-6-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

つ く ば 医 療 圏 1135 222 47 64 89 24 21 26 15 38 21 25 7 117 43 10 68 11 22 15 5 52 100 20 4 6 8 2 2 2 1 3 2 2 1 10 4 1 6 1 2 1 0 5

つ く ば 市 1056 190 44 60 77 23 20 25 15 35 20 25 25 98 35 10 54 11 22 15 5 46 100 18 4 6 7 2 2 2 1 3 2 2 2 9 3 1 5 1 2 1 0 4

つ く ば み ら い 市 18 10 1 - 4 - 1 - - 3 - - - 5 1 - 4 - - - - - 100 56 6 - 22 - 6 - - 17 - - - 28 6 - 22 - - - - -

常 総 市 61 22 2 4 8 1 - 1 - - 1 - - 14 7 - 10 - - - - 6 100 36 3 7 13 2 - 2 - - 2 - - 23 11 - 16 - - - - 10

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

つ く ば 医 療 圏 23 17 30 83 18 2 51 35 8 35 2 10 26 41 52 18 1 19 119 9 39 2 2 1 3 7 2 0 4 3 1 3 0 1 2 4 5 2 0 2 10 1 3 0

つ く ば 市 23 15 28 75 17 2 46 30 8 34 2 6 24 40 50 18 1 19 119 9 38 1 2 1 3 7 2 0 4 3 1 3 0 1 2 4 5 2 0 2 11 1 4 0

つ く ば み ら い 市 - - - 3 1 - 1 2 - - - 1 2 - 1 - - - - - - 1 - - - 17 6 - 6 11 - - - 6 11 - 6 - - - - - - 6

常 総 市 - 2 2 5 - - 4 3 - 1 - 3 - 1 1 - - - - - 1 - - 3 3 8 - - 7 5 - 2 - 5 - 2 2 - - - - - 2 -

注1)

2)3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 129 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については全国平均茨城県の人数を上回っています准看護師数は全

国平均茨城県全体を下回っていますが全看護職員数では双方を上回っています

図表 4-6-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 24767 人日(高

度急性期 3044 人日急性期 8132 人日回復期 6611 人日慢性期 6980 人

日)ですが増加傾向を示しておりピーク時の平成 47(2035)年には 32118 人日

(高度急性期 3269 人日急性期 9934 人日回復期 8705 人日慢性期 10209

人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期急性期の医療需要が漸減傾向にあるの

に対して回復期は横ばい慢性期は漸増傾向となっています

図表 4-6-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 3044 3270 3286 3269 3237 急性期 8132 9428 9821 9934 9894 回復期 6611 8059 8537 8705 8690 慢性期 6980 8729 9809 10209 10195

合 計 24767 29486 31452 32118 32016

高度急性期 123 111 104 102 101 急性期 328 320 312 309 309 回復期 267 273 271 271 271 慢性期 282 296 312 318 318

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

つくば 140 103 3234 610 423 311 9763 1841

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 130 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の取手竜ケ崎筑西下妻土浦古河坂東水戸鹿行構想区域千

葉県の東葛北部東京都の区東北部の構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎土浦筑西下妻古河坂東構想区域千葉県の東葛北

部構想区域に流出しています

全体としては流入が流出を上回っています

図表 4-6-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の筑西下妻取手竜ケ崎土浦古河坂東構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎構想区域に流出しています

図表 4-6-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109 235 20265

(487) (17888) (4741) (341) (119) (280) (23856) 1049 3844 21830 1619

(1292) (4519) (25721) (1922)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)千葉県 472 1433 00

(534) (1695)東京都 123 00

(133)27570

(32599)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

患者居住地

県 内

合 計

東葛北部

区東北部

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278 1682

(1872) (371) (2242) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)2830

(3773)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

合 計

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

- 131 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の筑西下妻取手竜ケ崎土浦古河坂東水戸鹿行構想区域千

葉県の東葛北部構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎土浦構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出していま

す 図表 4-6-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の筑西下妻取手竜ケ崎土浦古河坂東水戸鹿行構想区域から

流入しています 県内の取手竜ケ崎土浦構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出していま

す 図表 4-6-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

8137 306 521 201 00 (10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 (407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 110 6497

(241) (6421) (1526) (142) (8329) 00 00 443 1065 7237 500

(568) (1366) (9279) (641)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)千葉県 00 111 463 00

(142) (594)8974

(11505)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

東葛北部

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 (346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 125 6106

(246) (4674) (1725) (139) (6784) 00 00 378 769 7408 00 556

(419) (854) (8231) (618)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016)7601

(8446)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 132 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の取手竜ケ崎土浦筑西下妻古河坂東構想区域千葉県の東葛北

部東京都の区東北部構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎筑西下妻古河坂東構想区域に流出しています

図表 4-6-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

からの流入が多くなっています流入元としては筑西下妻取手竜ケ崎からの

流入が多くなっています 図表 4-6-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 2508 707 4571 2770 2063在宅医療等 247 111 288 153 41慢性期 00 00 00 00 00回復期 732 209 1303 781 572急性期 1082 271 2020 1210 938高度急性期 447 115 959 627 512

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5

東京都 1307区東部 00 茨城県 0804鹿行 110茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0801水戸 157東京都 1301区中央部 00 茨城県 0809古河坂東 308茨城県 0805土浦 00 茨城県 0805土浦 356千葉県 1203東葛北部 145 茨城県 0807取手竜ヶ崎 701茨城県 0807取手竜ヶ崎 344 茨城県 0808筑西下妻 706都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109 5980

(4922) (1119) (341) (119) (6500) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925) 00 00 00 361 289 00

(392) (314) 00 00 00 123

(133)8166

(8876)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

東京都

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

区東北部

東葛北部

- 133 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の回復期について筑西下妻構想区域からの流入が多くなっています

図表 4-6-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-6-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 735 138 880 322 185在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 239 00 278 123 123急性期 391 138 453 199 62高度急性期 106 00 149 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5東京都 1301区中央部 00 茨城県 0801水戸 00

千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0809古河坂東 00茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0805土浦 00 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 230 茨城県 0808筑西下妻 147都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0805土浦 00 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0808筑西下妻 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

神奈川県 1401横浜北部 00 千葉県 1204印旛 00埼玉県 1107西部 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0809古河坂東 00

- 134 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの推計(図表 4-6-21)をみると病床の必要量は高度急性

期急性期回復期の合計が 2540 床となり現在の一般病床 2765 床を下回り充

足している状況にあります

一方で慢性期については必要病床数 949 床が許可病床数 603 床を上回り不

足が見込まれます

図表 4-6-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1912 3270 3270 436 (一般)

急 性 期 6815 9428 9428 1209 2765

回 復 期 6397 8059 8059 895

慢 性 期 6336 8729 8729 949 (療養)603

合 計 21459 29486 29486 3489 3368 2542

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-6-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1912 3270 1912 255 (一般)

急 性 期 6815 9428 6815 874 2765

回 復 期 6397 8059 6397 711

慢 性 期 6336 8729 6336 689 (療養)603

合 計 21459 29486 21459 2528 3368 2542

図表 4-6-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

825 1462 170 818 97 3372

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 135 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

つくば構想区域における必要病床数は平成37(2025)年に3489 床となった後平

成47(2035)年にピーク(3787床)に達し平成37(2025)年では121床平成47(2035)

年では419床の不足が見込まれます

図表 4-6-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており今

後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどおりに

進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医療

提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)こ

とで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこと

を想定しています県内の他構想区域において許可病床数が必要病床数を上回っているのに対し

つくば構想区域は唯一下回っており周辺の構想区域との増減調整を進めていく方向付けとなり

ます

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見込

みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的なも

のとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

2542

療養病床

603

一般病床

2765

698 759 949 1066 1110 1108

661 734

895 949 967 966

813

1043

1209 1259 1274 1268

304

406

436

438 436 432

-

1000

2000

3000

4000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

2476人日

2942床

3489床

3712床3787床

3774床

3368床在宅医療等

2690人日

在宅医療等

2690人日

在宅医療等

3949人日

在宅医療等

4594人日

在宅医療等

4882人日

在宅医療等

4907人日

- 136 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

つくば構想区域については現状の 1468の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1449の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患者

数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1499の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施設

の定員整備目標との差をみると570 人日の不足分が生じます

図表 4-6-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 137 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

医療資源については県内でも高い水準にあるため県内の他の構想区域からの流

入が多くみられ入院患者の流出入状況については全体として流入超過です特に

取手竜ケ崎構想区域との流出入筑西下妻構想区域からの流入が大きくなって

います(図表 4-6-13~17)

構想区域内の DPC4病院(筑波大学附属病院筑波メディカルセンター病院筑

波記念病院筑波学園病院)への他構想区域からの流入患者数は別紙グラフのとお

りですが隣接する土浦取手竜ケ崎筑西下妻及び古河坂東構想区域から

の流入が多く県内唯一の特定機能病院である筑波大学附属病院ではつくば構想

区域以外の患者が7割を占め県境に位置していないにもかかわらず県外からの

患者が1割あることが特徴的です筑波メディカルセンター病院及び筑波記念病院

についてはつくば構想区域の患者が 12筑西下妻構想区域からの流入が 14

前後となっています筑波学園病院についてはつくば構想区域の患者が 23 とな

っています

【医療提供体制】

医療提供体制については高度急性期急性期医療は充足しておりがんの入院

医療外来医療急性心筋梗塞の医療体制が充実しています(図表 4-6-8)

つくば構想区域内には4 つの DPC 病院があることから5 疾病 5 事業にかかる

医療提供体制は全般的に充実しています

なお高度急性期については不足する近隣の構想区域と調整を図る必要がありま

【医療需要】

平成 25(2013)年現在の許可病床 3368 床に対し平成 37(2025)年の医療機関所

在地ベースの必要病床数は3489 床と 121 床の不足と推計されています(図表

4-6-21)

必要病床数の推移をみると平成 37(2025)年に 3489 床となった後平成

47(2035)年に 3787 床とピークに達すると推計され許可病床のうち現在稼働して

いない病床を全て使用しても平成 25(2013)年の必要病床数 2942 床に対しては 547

床の不足となりますこのため病床の過剰が見込まれる近隣の構想区域との調整が

必要となります(図表 4-6-24)

平成37(2025)年の在宅医療等の必要量は平成25(2013)年の2690件に対し3949

件と 1468の供給が必要となりそのうち訪問診療については平成 25(2013)年

の 1647 件に対し平成 37(2025)年の必要量は 2386 件と 1449の供給が必要とな

ります(図表 4-6-25)

- 138 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

高度急性期への周辺構想区域からの流入については特定機能病院である筑波大

学附属病院を中心として構想区域を越えた広域での対応の方向付けとし医療資源

の不足する周辺の構想区域のために高度急性期医療を提供する機能を相応の水準

で維持しつつ高度急性期病床から急性期病床の転換を検討していきます

また高度急性期の見直しでさらに増えることが予想される急性期については

回復期機能病床や慢性期機能病床への移行を進める方向付けが必要であり医療機

関の病床機能の変更について茨城県回復期病床整備促進事業(地域医療介護総合確

保基金)の活用などによる支援を行っていきます

【在宅医療等の充実】

在宅医療の需要増大に対応するため構想区域内の市医師会等と緊密に連携し

地域の医療介護の関係機関の連携を進めるとともに継続的な在宅医療介護の

提供を行うため茨城型地域包括ケアシステム推進事業との連携を進め訪問看護ス

テーションの増設や医療機関と多職種間の連携体制の構築などの取組を進めてい

きます

在宅療養にはかかりつけ医やかかりつけ薬局制度の充実が求められますが制

度についての医療機関住民の理解を深めさらに病院と診療所の機能分担を明

確にするとともに相互の連携(病診連携)を図っていきます

また構想区域内では既に2つの地域医療支援病院(筑波メディカルセンター病

院筑波記念病院)がありますが今後さらに地域との連携を進めることで地域医

療の充実を図っていきます

つくば構想区域ではつくば市医師会が平成 25 年度から常総市が平成 27 年度

から在宅医療介護連携拠点事業を実施しています市民への啓発事業や専門職種

の資質向上の研修会等の開催や多職種連携による在宅医療介護サービスの提供

モデル事業等を通じ退院支援在宅療養支援急変時対応在宅の看取り等の推

進を図っているところです

なお在宅医療介護連携推進事業については常総市は継続してつくば市は

つくば市医師会の拠点事業を引継ぎ平成 28 年度から実施しており平成 29 年度か

らはつくばみらい市が実施する予定です

【医療従事者等の養成確保】

県内唯一の医師養成機関である筑波大学を擁する当地域は質量ともに医療従

事者に恵まれておりますつくば構想区域における人口 10 万人当たりの医師数

歯科医師数薬剤師数及び保健師数助産師数看護師数についてはいずれも県

全体を上回っており充実しています

- 139 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

[参考]つくば構想区域への周辺構想区域等からの患者流入状況

1348

831

1302

1352

139

96

225

427

181

64

293

832

126

466

619

495

93

75

122

280

45

50

56

518

69

41

73

402

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500 5000

筑波学園病院

筑波記念病院

筑波メディカルセンター

筑波大学附属病院

医療圏別入院患者数

つくば 土浦 取手竜ヶ崎 筑西下妻 古河坂東 その他 県外

674

512

484

314

69

59

83

100

90

39

108

193

63

287

230

115

46

46

45

65

22

30

20

120

34

25

27

93

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

筑波学園病院

筑波記念病院

筑波メディカルセンター

筑波大学附属病院

医療圏別入院患者割合

つくば 土浦 取手竜ヶ崎 筑西下妻 古河坂東 その他 県外

- 140 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町村は龍ケ崎市取手市牛久市守谷市稲敷市美浦村阿見町

河内町利根町になります

平成 37(2025)年には総人口は 448887 人で平成 27(2015)年時点と比較して

21141 人減少します一方で65 歳以上人口は 142011 人で同 16182 人増加し

ます75 歳以上人口は 82514 人で同 31197 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークにいったん減少傾向になるものの平

成 47(2035)年以降また増加に転じます75 歳以上人口も平成 42(2030)年まで急速

に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需要が増加する 75 歳以

上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要があります

図表 4-7-1 将来人口推計(2015-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-7-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-7-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

470028 461576 448887 432563 413366 392725

58268 53481 48332 43783 40730 38522

126050 114720 107076 101468 95150 88042

159881 154131 151468 146070 137091 122337

125829 139244 142011 141242 140395 143824

(再掲)75歳以上 51317 65325 82514 89137 86438 82439

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 982 955 920 879 836

1000 918 829 751 699 661

1000 910 849 805 755 698

1000 964 947 914 857 765

1000 1107 1129 1122 1116 1143

(再掲)75歳以上 1000 1273 1608 1737 1684 1606

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

取手竜ケ崎

- 141 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

取手竜ケ崎構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)DPC 算定病

床は県内で中間の水準にあります

一方で人口 10万人当たりの療養病床数(病院分)は県内で低い水準です

図表 4-7-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

取手竜ケ崎構想区域には 258 の一般診療所がありその病床数は 264 です

図表 4-7-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 取手竜ケ崎医療圏 258 20 264 549 43 562 龍ケ崎市 45 5 58 560 62 721 取手市 57 4 51 533 37 477 牛久市 55 3 56 654 36 666 守谷市 42 4 43 652 62 668 稲敷市 18 1 19 409 23 432 美浦村 4 - - 242 - - 阿見町 26 3 37 548 63 780 河内町 3 - - 319 - - 利根町 8 - - 476 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)

取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)

筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 142 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患について 40~50前後となっていますただし「03001x 頭

頸部悪性腫瘍」など一部の傷病のように0~10程度の人口カバー率にとどまっ

ているものもみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010030 末破裂脳動脈瘤」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30 分以内

で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 50~80程度であり少なくとも現行の医

療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-7-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25(2013)年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 143 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は疾

患によってばらつきがみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 70~80程度であり少なくとも現行の医

療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-7-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 144 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

取手竜ケ崎構想区域は脳卒中の急性期医療の対応体制について全国平均

茨城県平均を上回っており充実していますハイリスク分娩の対応体制について

は茨城県平均を大幅に下回り不足していますその他の医療機能については

茨城県平均とほぼ同等の水準となっていますなお3次救急への対応体制につい

ては出典のデータベースにデータが存在していないため非表示としています

図表 4-7-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

0

50

100

150外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 取手竜ヶ崎

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

- 145 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

取手竜ケ崎構想区域における人口 10 万人当たりの医師数薬剤師数は県全体

をやや下回っています歯科医師数は県全体をやや上回っています市町村別にみ

ると人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は東京医科大学茨城医

療センター(稼働病床数 389 床)の所在する阿見町が最も多くなっています

図表 4-7-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 取手竜ケ崎医療圏 764 315 732 1632 673 1563 龍ケ崎市 111 50 119 1406 633 1507 取手市 188 63 157 1757 589 1467 牛久市 153 61 171 1822 727 2037 守谷市 113 65 125 1761 1013 1948 稲敷市 34 20 37 776 456 844 美浦村 8 8 16 492 492 983 阿見町 148 40 102 3084 833 2125 河内町 1 3 - 107 321 00 利根町 8 5 5 480 300 300

出典「平成 26(2014)年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-7-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

取手 竜ヶ崎医療圏 764 246 40 59 83 26 19 28 3 52 19 8 3 89 41 13 75 4 8 8 3 31 100 32 5 8 11 3 2 4 0 7 2 1 0 12 5 2 10 1 1 1 0 4

龍 ケ 崎 市 111 33 6 9 17 1 1 5 - 11 2 - - 14 12 1 14 - - - - 5 100 30 5 8 15 1 1 5 - 10 2 - - 13 11 1 13 - - - - 5

取 手 市 188 58 12 19 17 7 7 4 1 15 5 3 3 25 3 - 16 - 2 - - 5 100 31 6 10 9 4 4 2 1 8 3 2 2 13 2 - 9 - 1 - - 3

牛 久 市 153 54 8 13 20 8 2 10 2 11 2 1 1 13 2 3 19 - 1 3 - 6 100 35 5 8 13 5 1 7 1 7 1 1 1 8 1 2 12 - 1 2 - 4

守 谷 市 113 48 5 8 13 3 3 2 - 7 6 2 2 17 3 2 18 - 5 1 2 5 100 42 4 7 12 3 3 2 - 6 5 2 2 15 3 2 16 - 4 1 2 4

稲 敷 市 34 17 - - 4 1 - 1 - 3 - 1 1 7 16 2 1 - - - - - 100 50 - - 12 3 - 3 - 9 - 3 3 21 47 6 3 - - - - -

美 浦 村 8 3 - - - - - - - - - - - 1 - - 2 - - - - - 100 38 - - - - - - - - - - - 13 - - 25 - - - - -

阿 見 町 148 24 8 9 10 6 6 5 - 5 4 1 1 10 5 5 5 4 - 4 1 10 100 16 5 6 7 4 4 3 - 3 3 1 1 7 3 3 3 3 - 3 1 7

河 内 町 1 1 - - - - - - - - - - - 1 - - - - - - - - 100 100 - - - - - - - - - - - 100 - - - - - - - -

利 根 町 8 8 1 1 2 - - 1 - - - - - 1 - - - - - - - - 100 100 13 13 25 - - 13 - - - - - 13 - - - - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

取手 竜ヶ崎医療圏 23 13 31 69 6 1 41 29 1 38 - 3 41 12 22 2 2 - 23 1 18 - 3 2 4 9 1 0 5 4 0 5 - 0 5 2 3 0 0 - 3 0 2 -

龍 ケ 崎 市 5 4 3 13 2 1 8 5 - 8 - 1 4 1 4 - - - - - - - 5 4 3 12 2 1 7 5 - 7 - 1 4 1 4 - - - - - - -

取 手 市 4 1 4 17 - - 8 5 1 10 - - 8 5 4 - 1 - 13 - 4 - 2 1 2 9 - - 4 3 1 5 - - 4 3 2 - 1 - 7 - 2 -

牛 久 市 5 5 10 12 2 - 9 5 - 5 - 1 5 2 6 1 1 - 3 1 8 - 3 3 7 8 1 - 6 3 - 3 - 1 3 1 4 1 1 - 2 1 5 -

守 谷 市 3 2 6 11 - - 1 5 - 7 - 1 15 - 3 - - - 1 - 1 - 3 2 5 10 - - 1 4 - 6 - 1 13 - 3 - - - 1 - 1 -

稲 敷 市 1 1 1 3 - - - 2 - 1 - - 3 - - - - - - - - - 3 3 3 9 - - - 6 - 3 - - 9 - - - - - - - - -

美 浦 村 1 - - 2 - - - 1 - - - - 1 - - - - - - - - - 13 - - 25 - - - 13 - - - - 13 - - - - - - - - -

阿 見 町 4 - 7 11 2 - 9 6 - 7 - - 5 4 5 1 - - 6 - 5 - 3 - 5 7 1 - 6 4 - 5 - - 3 3 3 1 - - 4 - 3 -

河 内 町 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

利 根 町 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

注1)

2)3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました

2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 146 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については茨城県の人数を上回っています准看護師数については茨城

県全体を下回っています

図表 4-7-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 24485 人日(高

度急性期 1867 人日急性期 7676 人日回復期 8284 人日慢性期 6658 人

日)でありましたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成

47(2035)年には 34301 人日(高度急性期 2378 人日急性期 10725 人日

回復期 12183 人日慢性期 9015 人日)となる見込みです

図表 4-7-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1867 2301 2387 2378 2330 急性期 7676 9969 10659 10725 10469 回復期 8284 11177 12061 12183 11896 慢性期 6658 8069 8894 9015 8751

合 計 24485 31516 34001 34301 33446

高度急性期 76 73 70 69 70 急性期 313 316 313 313 313 回復期 338 355 355 355 356 慢性期 272 256 262 263 262

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

取手竜ヶ崎 178 134 3237 1002 379 285 6887 2132

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 147 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内のつくば土浦鹿行古河坂東構想区域千葉県の東葛北部構想区域か

ら流入しています

県内のつくば土浦構想区域千葉県の東葛北部印旛東京都の区中央部構想

区域に流出しています

図表 4-7-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内のつくば構想区域千葉県の東葛北部構想区域から流入しています

県内のつくば土浦構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出しています

図表 4-7-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県 千葉県 東京都

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部 印旛 区中央部

24890 1286 1970 374 110 00 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109 235

(487) (17888) (4741) (341) (119) (280) 1049 3844 21830 1619 106 248 28696

(1292) (4519) (25721) (1922) (136) (299) (33889)400 00 3357 9816 628 00

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)千葉県 472 1433 00 00 00

(534) (1695)29412

(34581)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

鹿行

土浦

つくば

東葛北部

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

医療機関所在地

水戸

日立

患者居住地

県 内

合 計

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 (230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629 208 2531

(304) (621) (2173) (277) (3375)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927) 137 00

(182)2044

(2725)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

千葉県 東葛北部

- 148 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内のつくば土浦古河坂東鹿行構想区域千葉県の東葛北部構想区域か

ら流入しています 県内のつくば土浦千葉県の東葛北部印旛東京都の区中央部の各構想区域

に流出しています

図表 4-7-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内のつくば土浦古河坂東鹿行構想区域千葉県の東葛北部構想区域か

ら流入しています 県内のつくば土浦構想区域千葉県の東葛北部東京都の区中央部構想区域に

流出しています 図表 4-7-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県 千葉県 東京都

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部 印旛 区中央部

8137 306 521 201 00 00 (10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 (407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 110 00

(241) (6421) (1526) (142) 00 00 443 1065 7237 500 106 138 9490

(568) (1366) (9279) (641) (136) (177) (12167)163 00 1239 2370 280 00

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659 00

(631) (162) (4692)千葉県 00 111 463 00 00 00

(142) (594)9503

(12184)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

東葛北部

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県 東京都

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部 区中央部

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 (346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 125

(246) (4674) (1725) (139) 00 00 378 769 7408 00 556 110 9220

(419) (854) (8231) (618) (122) (10245)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016) 00 544 00 00

(605)10531

(11701)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

東葛北部

常陸太田ひたちなか

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

合 計

- 149 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内のつくば土浦鹿行構想区域千葉県の東葛北部構想区域から流入してい

ます

県内のつくば構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出しています

図表 4-7-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

への流出が多くなっています

図表 4-7-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)

なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 1493 749 1064 319 -430高度急性期 644 365 398 120 -246

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 617 215 599 197 -18慢性期 00 00 00 00 00回復期 1185 500 966 281 -219

計 3939 1830 3026 917 -913

1 12 23 34 45 5

茨城県 0806つくば 701 茨城県 0806つくば 344都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 146 茨城県 0804鹿行 00茨城県 0805土浦 265 茨城県 0805土浦 129千葉県 1203東葛北部 447 千葉県 1203東葛北部 183

千葉県 1204印旛 00 茨城県 0809古河坂東 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00 (987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555 355 7454

(1678) (6038) (386) (8103) 00 00 467 3222 125 00

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925) 00 00 00 361 289 00 00

(392) (314)7333

(7971)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

東葛北部

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

合 計

- 150 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期回復期について他の構想区域からの流入が多くなっています

図表 4-7-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-7-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 705 109 852 255 146高度急性期 159 00 167 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 200 00 273 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 499 00 598 163 163

計 1563 109 1890 418 309

1 12 23 34 45 5

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0806つくば 230都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1205香取海匝 00 茨城県 0808筑西下妻 00千葉県 1203東葛北部 00 千葉県 1203東葛北部 00茨城県 0805土浦 00 茨城県 0805土浦 00

千葉県 1204印旛 00 茨城県 0809古河坂東 00

急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0806つくば 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 東京都 1301区中央部 00千葉県 1203東葛北部 00 千葉県 1203東葛北部 00茨城県 0805土浦 00 茨城県 0805土浦 00

愛知県 2304尾張東部 00 東京都 1306区東北部 00

- 151 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性期

回復期の合計は 2827 床に対し現在の一般病床 3314 床が上回っており充足して

います慢性期については必要病床数 877 床に対し許可病床数 646 床と不足して

います

図表 4-7-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2828 2301 2301 307 (一般)

急 性 期 9908 9969 9969 1278 3314

回 復 期 9728 11177 11177 1242

慢 性 期 8186 8069 8069 877 (療養)646

合 計 30650 31516 31516 3704 3960 3135

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-7-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2828 2301 2828 377 (一般)

急 性 期 9908 9969 9908 1270 3314

回 復 期 9728 11177 9728 1081

慢 性 期 8186 8069 8186 890 (療養)646

合 計 30650 31516 30650 3618 3960 3135

図表 4-7-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

26 2214 526 897 234 3897

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 152 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

取手竜ケ崎医療圏における必要病床数は平成 37(2025)年に 3704 床となった

後平成 47(2035)年にピーク(4026 床)に達します

図表 4-7-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

3135

療養病床

646

一般病床

3314

666 724 877 967 980 951

828 920

1242 1340 1354 1322

768

984

1278

1367 1375 1342

187

249

307

318 317 311

-

1000

2000

3000

4000

5000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

2449人日

2877床

3704床

3992床 4026床3926床3960床

在宅医療等

3086人日

在宅医療等

3086人日

在宅医療等

4968人日

在宅医療等

5823人日

在宅医療等

6027人日 在宅医療等

5784人日

- 153 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

取手竜ケ崎については現状の 1610の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1592の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1625の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると998 人日の不足分が生じます

図表 4-7-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 154 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

高度急性期については隣接する千葉県東葛北部つくば土浦の各構想区域へ

の流出が多くなっており千葉県東葛北部つくばの各構想区域からの流入があり

ます(図表 4-7-14)

急性期についてはつくば構想区域への流出が特に多く次いで千葉県東葛北部

土浦の各構想区域への流出がありますまた土浦千葉県東葛北部つくばの各

構想区域からの流入が多くなっています(図表 4-7-15)

回復期の流出入についてはつくば千葉県東葛北部土浦といった隣接する構

想区域との患者の移動が多くなっています(図表 4-7-16)

慢性期についてはつくば構想区域との流出入が特に多くなっています(図表

4-7-17)

疾病別にみるとがんについてはつくば千葉県東葛北部の各構想区域との流

出入が多くなっていますまた脳卒中に関してはつくば構想区域からの流入が

多くなっています(図表 4-7-18図表 4-7-19)

【医療提供体制】

当構想区域は医療資源や患者の受療動向により取手守谷地区龍ケ崎牛久

地区阿見美浦地区稲敷地区と大きく 4つに分けられますそれぞれの地区の医

療提供体制や医療資源に偏在があります

特に構想区域が東西に長い地理的条件のため稲敷市及び美浦村においては

幹線道路(国道 125 号線バイパス)で結ばれている阿見町及び土浦構想区域と守谷

市周辺においては都市高速鉄道つくばエクスプレスによりつくば構想区域との繋が

りが強くなっています

構想権区域内の人口 10 万人当たりの歯科医師数看護職員数については茨城県平

均を上回っておりますが医師数薬剤師数については茨城県平均を下回り不足して

います(図表 4-7-9図表 4-7-11)

小児の外来医療については茨城県平均を上回っていますが休日及び夜間帯に

関しては病院の救急対応時間等に差があるため一部の小児科を標榜している病院

への集中が激しく患者の長時間の受診待ちや医療従事者の長時間労働による疲弊

が激しくなっています

高齢者の増加とともに認知症の患者も増加すると考えられ身体疾患を合併し

た認知症患者の医療体制も検討していく必要があります

5 疾病 5事業にかかる医療提供体制について脳卒中の急性期医療については全国

平均県平均を上回っておりますハイリスク分娩に関しては全国平均県平均を

下回っており不足していますその他の医療機能については茨城県平均とほぼ同等

の水準となっています(図表 4-7-8)

- 155 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

取手竜ケ崎構想区域内における救急医療体制については救急救命センターを

有する三次救急病院がありませんので重症患者についてはつくば構想区域及び土

浦構想区域にある救命救急センターへ搬送されています

二次救急体制(牛久愛和総合病院つくばセントラル病院東京医科大学茨城医

療センター医療法人美湖会美浦中央病院龍ケ崎済生会病院医療法人社団宗仁会

病院JAとりで総合医療センター取手北相馬保健医療センター医師会病院社会

医療法人社団光仁会総合守谷第一病院東取手病院守谷慶友病院)については主

に構想区域内の中央部から西部に遍在しています

がんの治療については他の構想区域への流出が多くなっていますが構想区域

内では東京医科大学茨城医療センター(地域がん診療拠点病院)では上部および下部

消化管がん膀胱がん乳がん等JAとりで総合医療センター(茨城県がん診療指

定病院)においては上部および下部消化管がん膀胱がん前立腺がん等龍ケ崎

済生会病院においては上部及び下部消化管がん対応牛久愛和総合病院においては皮

膚がん上部および下部消化管がん膀胱がん等が社会医療法人社団光仁会総合守

谷第一病院においては上部及び下部消化管がん子宮がん膀胱がん治療がつく

ばセントラル病院では膀胱がん腎臓がん乳がん治療が多くなっています

同時にがん患者とその家族が可能な限り質の高い治療療養生活を送れるよ

うに身体的症状の緩和や精神心理的な問題などへの援助が終末期だけでなくが

んと診断された時からがん治療と同時に行われることが求められおり構想区域内で

はつくばセントラル病院に緩和ケア病床が設けられています

脳卒中に関しては他構想区域からの流入が多くなっており(図表 4-7-19)高度

急性期の脳血栓溶解(t-PA)療法に関しては東京医科大学茨城医療センター牛久

愛和総合病院社会医療法人社団光仁会総合守谷第一病院が実施しています手術に

関しては東京医科大学茨城医療センターJAとりで総合医療センター牛久愛和

総合病院龍ケ崎済生会病院社会医療法人社団光仁会総合守谷第一病院つくばセ

ントラル病院などが対応しています

回復期リハビリテーションに関しては上記のほか医療法人美湖会美浦中央病院

茨城県立医療大学付属病院取手北相馬保健医療センター医師会病院宮本病院医

療法人社団耕潤会ハートフルふじしろ病院医療法人社団宗仁会病院牛尾病院など

が実施しています

心筋梗塞の急性期対応に関しては東京医科大学茨城医療センターJAとりで

総合医療センター東取手病院龍ケ崎済生会病院牛久愛和総合病院社会医療法

人社団光仁会総合守谷第一病院がカテーテル処置やステント治療を実施しています

分娩を取り扱う医療機関については東京医科大学茨城医療センターJAとり

で総合医療センターつくばセントラル病院龍ケ崎済生会病院社会医療法人社団

光仁会総合守谷第一病院の病院及び秋田医院かんの産婦人科クリニック椎名産婦

人科まつばらウイメンズクリニック篠﨑医院の各診療所が取り扱っています

JAとりで総合医療センターには新生児集中治療室(NICU)が 6 床設置されてい

- 156 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

ますが構想区域内の全てに対応できず近隣構想区域の総合周産期母子医療センタ

ーへも搬送されています

【医療需要】

必要病床数は平成 37(2025)年に 3704 床となった後平成 47(2035)年に

ピーク(4026 床)に達します(図表 4-7-24)

平成 37(2025)年の医療需要をみると高度急性期病床が平成 26(2014)年の病

床機能報告における病床数の約 19 倍程度(307 床)回復期病床が現状の約 3倍程度

(1242 床)必要になります(図表 4-7-21図表 4-7-23)

地域医療構想調整会議において平均在棟日数等に関する調査を実施しました

平成 26(2014)年の病院及び有床診療所からの報告のあった病床機能報告制

度(グラフ C)においては高度急性期が 16 床急性期が 2420 床回復期が 393 床

慢性期が 916 床となっています

この平成 26(2014)年病床機能報告と平成 37(2025)年の必要病床数(グラフ

B)は高度急性期が 307 床急性期 1278 床回復期 1242 床慢性期 877 床とか

なりの差があります

そこで病棟ごとの平均在棟日数により医療機能を分類してみる方法をとってみ

ました

ここで仮に平均在院(棟)日数 8 日未満を高度急性期8 日以上 19 日未満を急

性期19 日以上 90 日未満を回復期90 日以上及び療養病床については慢性期と区

分したうえで病床利用率も考慮して平成 37(2025)年における必要病床数との比較

を行いました

このように仮定すると平均在棟日数の調査結果(グラフ A)は高度急性期 299

床急性期 1462 床回復期 912 床慢性期は 976 床になります

- 157 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

実際の病床稼働に基づいた一般病床及び療養病床にかかる病床の状況と必要病床数の比較

(精神病床は除く)

平均在院(棟) 日数 (平成28(2016)年7月)

8日以内 ICUHCU等

(高度

急性期)

299

8日以上 19日未満 (急性期)

1462

19日以上 90日未満 (回復期)

912

90日以上 療養病棟 (慢性期)

976

合計

3649

未報告未

稼働及び準

ずるもの

266

平成37(2025)年における必要病床数 (医療機関所在地

ベース)

高度急性期

307

急性期

1278

回復期

1242

慢性期

877

合計

3704

平成26(2014)年の病床機能報告における病床数

(平成26(2014)年

7月現在)

16

急性期 2420

回復期 393

慢性期 916

合計

3745

未報

104

病床機能報告の未報告病床数 42 床休止病床数 159 床病床稼働率が病床稼働率一律値未満の病床 65 床

病床稼働率一律値未満病床数は以下の計算式で算定しました

【病床稼働率一律値未満病床数=(病床稼働率-病床稼働率一律値)times稼働病床】

病床稼働率一律値は病床機能ごとに以下のとおり(高度急性期 075 急性期 078 回復期 09 慢性期 092)

【在宅医療等】

近年疾病構造の変化や高齢化QOL(生活の質)の向上を重視した医療への期

待の高まりさらには医療技術の進歩による在宅で実施が可能な医療の拡充など

により在宅医療のニーズは増加しまた多様化していますこのため病気や障

害のある人たちが安心して住み慣れた場所で自分らしい生活を送るため医療介

護福祉が連携し地域の実情に応じた包括的かつ継続的なサービスの提供が求め

られています

平成25(2013)年度から平成27(2015)年度にかけて市町村や職能団体によっ

てモデル的に実施された「在宅医療介護連携拠点事業」で得られたノウハウをも

とに平成30(2018)年4月から全ての市町村において取り組むこととされました

が各市町村の取組状況には差があります

構想区域内の平成 37(2025)年の 65 歳以上の人口は 142011 人で構想区域内

総人口(448887 人)に占める割合は 316となり急激に高齢化が進みます

このため医療需要の増加する高齢者の急増に対応した医療提供体制の整備が必

要になります(図表 4-7-1)

- 158 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

また急激な高齢化により在宅医療等についても現状の 16 倍の供給が必要にな

ってきます(図表 4-7-25)

なお平成 37(2025)年の老人保健施設等の整備目標については構想区域の急激

な高齢化に追いつかず998 人日が不足することになります(図表 4-7-25)

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療提供体制】

当構想区域内(取手守谷地区龍ケ崎牛久地区阿見美浦地区稲敷地区)

の医療資源や医療提供体制に遍在があるため構想区域内での調整を図るとともに

患者の受療動向のある土浦構想区域とつくば構想区域との連携の推進を地域医療

関係者により意見交換を行い検討していきます

当構想区域で全国平均県平均を下回っているハイリスク分娩高度急性期及び

三次救急体制についてはこれらの医療機能が充実しているつくば構想区域土浦

構想区域と連携した広域対応を検討していきます

県民の医療機関受診の際の参考として医療法第 6条の 3に基づく医療機能情報

提供制度等により医療機能を有する病院診療所歯科診療所の情報を県民や医

療従事者に対して分かりやすく公表します

【医療機能の分化連携の促進】

平均在院(棟)日数の調査をもとに区分した病床数と平成 37(2025)年の必要

病床数を比較したところ比較的近接していますが今後の高齢化にともなう医療

需要の変化に対応して急性期病床から回復期病床へのさらなる転換を図る必要が

あります

病床の転換を進めるためには茨城県回復期病床整備促進事業(地域医療介護総

合確保基金)を活用して地域包括ケア病棟又は回復期リハビリテーション病棟の

整備を促進していきます

患者の流出入が発生している隣接の構想区域との広域連携について検討を行い

ます

4 つの医療機能分類(高度急性期急性期回復期慢性期)について連携を図

るため医師会を中心に関係機関(病院消防本部自治体や介護支援事業所等)

が参加した会議を開催して連携を進めます

今後高齢者が増加していくにあたり在宅復帰に向けて回復期リハビリが重要

となってきますので回復期病床の整備促進が必要になってきますそのような状

況を踏まえ病院としての将来像を各病院で検討していく必要があります

がんについては地域がん診療連携拠点病院(東京医科大学茨城医療センター)

及び茨城県がん診療指定病院(JAとりで総合医療センター)とかかりつけ医と

- 159 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

の役割分担と連携を図るため取手竜ケ崎地域医療構想調整会議および隣接す

る地域医療構想調整会議の合同会議で検討していく必要があります

脳卒中については発症後の急性期を担う医療機関とリハビリテーション病院

かかりつけ医などの連携を図り切れ目のない医療を提供するため地域連携パス

の活用を推進していきます同時に再発防止の目的から基礎疾患管理や生活習慣

指導生活相談を行える体制づくりのためかかりつけ医や市町村保健師ケアマ

ネージャー等が連携を図り患者が安心して在宅生活できる体制を構築していくこ

とが必要です

心筋梗塞の急性期医療に関しては発症後の専門的医療を行う機関とリハビリ

テーション病院との連携を図り早期に在宅復帰できる体制を構築していくことが

必要です脳卒中と同様に再発防止の観点から多職種による患者フォローを図

っていく必要があります

二次救急医療についてはそれぞれの地区で輪番制をとっていますのでこれらの

二次救急医療機関と初期救急医療体制(取手北相馬休日夜間診療所在宅当番医制

実施市町村救急告示協力医療機関)による救急患者および地区ごとに設置さ

れ ているメディカルコントロール協議会等で検討していく必要があります

小児救急医療については現在実施されている小児病院輪番制の見直しやさら

なる小児救急医療の集約化広域化なども考慮しながら新たな体制を構築する必

要があります初期救急医療対策として保護者等に対するパンフレット『子ども

の救急ってどんなとき』の配布や子育て中の保護者等の不安軽減解消のため

8000「茨城子ども救急電話相談」の周知を図ります地域の内科医師等を対象と

した小児救急医療研修の実施などにより小児科以外の医師の小児救急医療への理

解協力を促進し在宅当番医制や休日夜間急患センター等における初期救急医療

体制の連携強化を検討していきます

周産期医療については隣接構想区域の総合周産期母子医療センターと構想区域

内の地域周産期母子医療センター周産期救急医療協力病院及び構想区域内の産科

を扱う病院診療所との間の役割分担連携について今後検討調整していく必要

があります

認知症施策については第 6期いばらき高齢者プラン(平成 27(2015)年度~平

成 29(2017)年度計画)に基づいた認知症医療センターの整備充実を進めてまい

りますまた地域における認知症の退院支援や地域連携パスによる精神病院から

の円滑な退院や在宅復帰の支援を図っていきます

そのほか一般病院従事者向けに認知症身体合併の基礎知識や医療介護の連携

等に関する研修会を開催し認知症に関する正しい知識の普及を検討していきます

- 160 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

【在宅医療等の充実】

在宅医療における多職種(医師歯科医師薬剤師看護師栄養士作業療法

士理学療法士言語聴覚士歯科衛生士ケアマネージャー等)の連携を進める

ために介護保険法に基づく地域支援事業(在宅医療介護連携)を活用して連携

を強化していきます

地域医療支援病院を中心とする病院とかかりつけ診療所との連携(病診連携)診

療所間の連携(診診連携)を推進し安心して在宅復帰ができる体制の構築を検討し

ていきます

在宅療養後方支援病院や地域包括ケア病棟の拡充と在宅療養支援診療所の設置

届出の促進を図り連携の強化を検討します

在宅医療に従事する多職種の人材の確保と育成に加え多職種の効果的効率的

な連携のための教育研修会や「顔の見える関係づくり」が不可欠であるので各職

種の専門性の相互理解を深める場を設けていきます

また在宅医療について「積極的役割を担う医療機関」及び「連携を担う拠点」

において在宅医療やそれに従事する職種の機能や役割を広く地域住民に紹介し

地域に浸透させるための講演会等の開催パンフレットの発行等を通じ在宅医療

の普及啓発を図っていきます

【医療従事者等の養成確保】

かかりつけ医かかりつけ薬局については地域医師会及び地域薬剤師会が実施

する研修会等を活用して普及を図っていきます

看護師については「看護師等の人材確保の促進に関する法律」によるナースセン

ターへの届出制度を活用して人材確保を図っていきます各医療機関においては

届出制度が機能するように協力をお願いします

看護師等の需給について分析し対応を図っていきます

【今後の対応】

この地域医療構想については地域医療構想調整会議において毎年評価を行うこ

ととしており保健医療を取り巻く環境の変化など策定後の状況に応じて対応に

ついて検討し必要な見直しを行うこととします

- 161 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町は結城市下妻市筑西市桜川市八千代町になります

平成 37(2025)年には総人口は 241947 人で平成 27(2015)年時点と比較して

22395 人減少します一方で65 歳以上人口は 79615 人で同 7227 人増加しま

す75 歳以上人口は 43765 人で8658 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークに減少傾向になりますまた75 歳以

上人口は平成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのた

め医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備

する必要があります

図表 4-8-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-8-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-8-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

264342 253637 241947 229519 216331 202409

32697 28736 25665 23007 21156 19707

68581 62471 57381 53518 49087 43988

90676 83976 79286 74944 69851 63028

72388 78454 79615 78050 76237 75686

(再掲)75歳以上 35107 37557 43765 48097 47925 45280

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 960 915 868 818 766

1000 879 785 704 647 603

1000 911 837 780 716 641

1000 926 874 827 770 695

1000 1084 1100 1078 1053 1046

(再掲)75歳以上 1000 1070 1247 1370 1365 1290

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

筑西下妻

- 162 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

筑西下妻構想区域には DPC 算定病床がなく人口 10 万人当たりの一般病床数

(病院分)は県内で最も低い水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内で最も高い水準にあ

ります

図表 4-8-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

筑西下妻構想区域には 153 の一般診療所がありその病床数は 191 です

図表 4-8-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 筑西下妻医療圏 153 13 191 579 49 723

結城市 29 4 52 561 77 1006 下妻市 24 2 30 553 46 692 筑西市 75 7 109 721 67 1048 桜川市 20 - - 465 - - 八千代町 5 - - 224 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)

筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)

古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 163 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患で 0と非常に低い状況にあります

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については30

分以内で病院に到達可能な人口カバー率が 50程度のものは僅かであり当該地域

における急を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-8-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

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8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率はほ

とんどの疾患で 5以下と非常に低く当該地域における急を要する疾病に対する

医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-8-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

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8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

筑西下妻構想区域は茨城県平均と比較し小児の外来医療回復期リハビリ

テーション分娩糖尿病の外来医療の医療提供体制についてはほぼ同等の水準と

なっていますががんの入院医療外来医療急性心筋梗塞の急性期医療2次救

急への対応体制については下回っており不足していますなお脳卒中の急性期

医療など表示のない指標がありますが出典のデータベースにデータが存在してい

ないためです

図表 4-8-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

020406080

100外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 筑西下妻

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 166 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

筑西下妻構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師

数はいずれも県全体を下回っています特に医師がかなり不足しています筑西

下妻構想区域の中では八千代町下妻市の医師数が極端に不足しています(人口

10 万人当たりの人数)

図表 4-8-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 筑西下妻医療圏 258 171 343 971 644 1292

結城市 65 32 69 1259 620 1336 下妻市 30 25 60 689 575 1379 筑西市 114 75 144 1086 715 1372 桜川市 43 29 57 996 671 1320 八千代町 6 10 13 270 449 584

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-8-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

筑西下妻医療圏 258 144 17 27 48 3 7 9 - 26 6 5 1 70 16 4 47 1 1 3 - 15 100 56 7 10 19 1 3 3 - 10 2 2 0 27 6 2 18 0 0 1 - 6

結 城 市 65 33 3 6 7 - - 2 - 5 2 - - 12 1 - 9 - - - - - 100 51 5 9 11 - - 3 - 8 3 - - 18 2 - 14 - - - - -

下 妻 市 30 19 - 1 7 1 - 1 - 2 1 1 1 10 - - 9 - - 1 - 5 100 63 - 3 23 3 - 3 - 7 3 3 3 33 - - 30 - - 3 - 17

筑 西 市 114 61 12 12 29 1 4 5 - 11 1 2 2 28 10 2 22 - - 1 - 6 100 54 11 11 25 1 4 4 - 10 1 2 2 25 9 2 19 - - 1 - 5

桜 川 市 43 27 1 7 5 1 3 1 - 8 - - - 18 5 2 6 - 1 1 - 3 100 63 2 16 12 2 7 2 - 19 - - - 42 12 5 14 - 2 2 - 7

八 千 代 町 6 4 1 1 - - - - - - 2 2 2 2 - - 1 1 - - - 1 100 67 17 17 - - - - - - 33 33 33 33 - - 17 17 - - - 17

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

筑西下妻医療圏 7 11 9 31 2 - 11 13 1 8 - 5 18 16 6 - - - - - 3 - 3 4 3 12 1 - 4 5 0 3 - 2 7 6 2 - - - - - 1 -

結 城 市 2 - 3 10 - - 2 3 1 3 - 4 1 3 1 - - - - - 2 - 3 - 5 15 - - 3 5 2 5 - 6 2 5 2 - - - - - 3 -

下 妻 市 1 3 - 7 - - 1 3 - 2 - - 4 3 1 - - - - - - - 3 10 - 23 - - 3 10 - 7 - - 13 10 3 - - - - - - -

筑 西 市 2 5 6 10 2 - 6 7 - 3 - 1 10 8 3 - - - - - 1 - 2 4 5 9 2 - 5 6 - 3 - 1 9 7 3 - - - - - 1 -

桜 川 市 2 2 - 3 - - 2 - - - - - 3 2 1 - - - - - - -

5 5 - 7 - - 5 - - - - - 7 5 2 - - - - - - -

八 千 代 町 - 1 - 1 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 17 - 17 - - - - - - - - - - - - - - - - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 167 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については全国平均茨城県の人数を共に下回っています准看護師数

は全国平均茨城県全体を上回っています

図表 4-8-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 12501 人日(高

度急性期 366 人日急性期 2307 人日回復期 3949 人日慢性期 5880 人

日)でしたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)

年には 14337 人日(高度急性期 424 人日急性期 2852 人日回復期 5155

人日慢性期 5907 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期はほぼ一定の割合です急性期回復期

の医療需要は平成 37(2025)年にかけて増加しその後漸減傾向を示します慢性

期の医療需要は平成 37(2025)年にかけて減少しその後漸増傾向を示します

図表 4-8-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 366 404 422 424 408 急性期 2307 2625 2802 2852 2759 回復期 3949 4635 5020 5155 4994 慢性期 5880 5082 5649 5907 5769

合 計 12501 12746 13893 14337 13930

高度急性期 29 32 30 30 29 急性期 185 206 202 199 198 回復期 316 364 361 360 359 慢性期 470 399 407 412 414

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

筑西下妻 86 36 1090 913 325 136 4123 3454

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 168 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内のつくば水戸土浦構想区域栃木県の県南県東構想区域から流入して

います

県内のつくば古河坂東水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出してい

ます

図表 4-8-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内外の他の構想区域からの流入はありません

県内のつくば水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出しています

図表 4-8-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628 1855 16057

(495) (4038) (11312) (743) (2270) (18858) 00 1413 329 8840 1344

(1689) (387) (10559) (1586)栃木県 00 00 00 00 215 00 00

(234)栃木県 00 00 00 00 00 00 898 699 00

(985) (824)11457

(13104)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県東

患者居住地

県 内

合 計

県南

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 (230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352 343 1279

(137) (641) (470) (457) (1705)00 00 00 187 695 143

(249) (927) (191)352

(470)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

合 計

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

- 169 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内外の他の構想区域からの流入はありません

県内のつくば古河坂東水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出してい

ます

図表 4-8-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の他の構想区域からの流入はありませんが栃木県の県南構想区域からの流

入がみられます

県内のつくば古河坂東水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出してい

ますなお栃木県の県南構想区域については流入患者数(363 人日)と流

出患者数(736 人日)の差引で流出患者が過多となっています

図表 4-8-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

8137 306 521 201 00 (10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 (407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237 00

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 776 4829

(209) (1589) (3038) (360) (995) (6191)00 00 00 492 126 3659 358

(631) (162) (4692) (459)2370

(3038)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 (346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223 736 6136

(150) (1301) (4302) (248) (817) (6817)00 00 00 466 203 2714 843

(518) (225) (3016) (936)00 00 00 00 00 00 00 363 265 00

(403) (294)4235

(4705)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

- 170 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内のつくば水戸土浦構想区域栃木県の県南県東構想区域からの流入が

みられます

県内のつくば古河坂東構想区域に流出していますが県外への流出はありません

図表 4-8-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域へ

流出しています流入先としてはつくば構想区域が多くなっています

図表 4-8-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 1976 1616 362 00 -1616在宅医療等 217 118 106 00 -118慢性期 00 00 00 00 00回復期 638 498 150 00 -498急性期 773 674 106 00 -674高度急性期 348 326 00 00 -326

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5栃木県 0904県東 00 栃木県 0904県東 00

茨城県 0809古河坂東 107 茨城県 0806つくば 00茨城県 0801水戸 119 茨城県 0809古河坂東 00栃木県 0905県南 553 茨城県 0801水戸 00茨城県 0806つくば 706 栃木県 0905県南 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125 3813

(507) (3502) (136) (4145) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)00 00 00 00 00 00 215 00

(234)00 00 00 00 00 00 00 535 137

(581) (149)4500

(4891)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

栃木県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県東

県南

- 171 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域へ流出しています流出先としてはつくば

構想区域が多くなっています

図表 4-8-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はありますが患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-8-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)

なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 742 191 379 00 -191在宅医療等 108 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 269 00 192 00 00急性期 366 191 187 00 -191高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0806つくば 00

茨城県 0801水戸 00 茨城県 0801水戸 00栃木県 0905県南 00 宮城県 0403仙台 00茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0809古河坂東 00茨城県 0806つくば 147 栃木県 0905県南 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 栃木県 0901県北 00

茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0809古河坂東 00茨城県 0801水戸 00 東京都 1306区東北部 00栃木県 0905県南 00 神奈川県 1401横浜北部 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0801水戸 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

- 172 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの推計をみると平成 37(2025)年の必要病床数のうち高

度急性期(54 床)急性期(337 床)回復期(515 床)の合計は 906 床となり現

在の一般病床 1276 床のうち370 床の減床が推計されますまた慢性期につい

ては452 床の減床が推計されます

ただし新たに設置される(仮称)新中核病院及びさくらがわ地域医療センター

の整備により急性期回復期慢性期の医療需要について栃木県への患者の流出

に歯止めがかかることが予想されるため必要病床数の推計には栃木県との調整結果

を踏まえる必要があります

図表 4-8-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に

居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)

(①を基に病床利用率等により算出され

る病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1453 404 404 54 (一般)

急 性 期 5101 2625 2625 337 1276

回 復 期 6442 4635 4635 515

慢 性 期 4147 5082 5082 552 (療養)1004

合 計 17143 12746 12746 1458 2280 1308

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-8-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に

居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)

(①を基に病床利用率等により算出され

る病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1453 404 1453 194 (一般)

急 性 期 5101 2625 5101 654 1276

回 復 期 6442 4635 6442 716

慢 性 期 4147 5082 4147 451 (療養)1004

合 計 17143 12746 17143 2015 2280 1308

図表 4-8-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

9 850 231 962 187 2239

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 173 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年から

平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

筑西下妻構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1457 床となった

後平成 47(2035)年にピーク(1637 床)に達します

図表 4-8-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1308 療養病床

1004

一般病床

1276

588 639 552 614 642 627

395 438

515 558 573 555

231

296 336

359 366 354

36

49 54

56 56 54

-

1000

2000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1250人日

1422床 1457床

1587床1637床

1590床

2280床

在宅医療等

2310人日

在宅医療等

2310人日

在宅医療等

2944人日

在宅医療等

3328人日

在宅医療等

3518人日 在宅医療等

3422人日

- 174 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

筑西下妻については現状の 1274の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1218の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1314の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると577 人日の不足分が生じます

図表 4-8-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 175 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

一般病床の医療資源の水準が低いこともあり高度急性期及び急性期については

他の構想区域からの流入は少なくつくばや水戸構想区域への流出傾向にあります

(図表 4-8-144-8-15)

【医療提供体制】

医療提供体制についてみるとがんの入院医療外来医療急性心筋梗塞の急性

期医療2次救急への対応体制は不足しています(図表 4-8-8)

一般病床の医療資源水準が低いことから高度急性期及び急性期については県

内外の周辺区域との連携が必要です

建設予定の(仮称)新中核病院が開設する平成 30 年 10 月以降は受療動向の変

化に応じた機能別必要病床数の見直しを行う必要があります

人口 10 万人当たりの医療従事者(医師歯科医師薬剤師)数は県平均を下

回っています特に医師がかなり不足しています特に八千代町下妻市の不足が

顕著です(図表 4-8-9)現在も医療従事者が不足している状況でありますが今後

はさらに人口減少に伴い 30 代~50 代の就労年齢層の人口が高齢者人口に比し

て増えない状況が予想されます需要が増大する後期高齢者のケアニーズを支える

若年層の人材確保及び育成が必要となっています

【医療需要】

平成 37(2025)年の医療需要をみると回復期が現状の 4倍程度必要となり不足

が生じる回復期病床の確保が必要となっています(図表 4-8-16)

平成 37(2025)年の在宅医療需要は現在の1274の供給が必要と推計されていま

す増加する需要と不足する供給にどのように対応すべきか検討していく必要があ

ります

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

将来の医療ニーズに対応した医療提供体制を構築します(急性期病床を回復期病

床に転換します)

今後の医療ニーズの増加や変化に対応するには患者の状態に見合った病床で

より良質な医療サービスを提供できる体制を構築する必要があります

平成 37(2025)年には人口の高齢化に伴い回復期機能を持つ病床が不足すると考

えられることから急性期機能の病床を回復期に移行することについて検討する必

要があります

- 176 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

また将来筑西桜川地域において(仮称)新中核病院及びさくらがわ地域医

療センターが開設されるなど医療提供体制に変化が生じた場合は必要病床数に

ついて再検討します

他構想区域と連携した医療提供体制(高度急性期及び急性期機能の医療提供体制について)

高度急性期及び急性期機能の医療提供体制については周辺構想区域と連携して

いく必要があります

がんの入院医療外来医療急性心筋梗塞の急性期医療2 次救急への対応体制

を充実していきます

【在宅医療等の充実】

各医療介護関係機関や多職種間の連携体制を構築します

在宅医療の需要増大に対応するために在宅医療介護を支える多職種の人材育

成医療機関と多職種間の連携体制の構築などの取り組みが必要です

管内各市それぞれの事情に応じた地域包括ケアシステムを構築します

現在各市が取り組んでいる健康づくり介護予防及び住み慣れた地域で最期

まで過ごすことができる地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みとまちづ

くり施策との調和を図りながら在宅医療等の充実を図る必要があります

【医療従事者等の養成確保】

医療介護従事者の確保に努めます

看護職介護職確保のための教育研修事業や退職者有資格者等の人材の掘り起

こし等の活用を図る必要があります

医療介護と住宅施策を連動した地域包括ケアシステムの構築などについて検討

していく必要があります

- 177 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町は古河市坂東市五霞町境町になります

平成 37(2025)年には総人口は 210661 人で平成 27(2015)年時点と比較して

16639 人減少します

一方で65 歳以上人口は 66373 人で同 7399 人増加します75 歳以上人口は

36382 人で同 9966 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークに減少傾向になりますまた75 歳以

上人口は平成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのた

め医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備

する必要があります

図表 4-9-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-9-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-9-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

227300 219687 210661 200505 189389 177607

28173 24993 22316 20091 18533 17286

61175 56332 51878 47912 43567 39244

78978 73553 70094 66861 62650 56338

58974 64809 66373 65641 64639 64739

(再掲)75歳以上 26416 30322 36382 39837 39591 37746

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 967 927 882 833 781

1000 887 792 713 658 614

1000 921 848 783 712 642

1000 931 888 847 793 713

1000 1099 1125 1113 1096 1098

(再掲)75歳以上 1000 1148 1377 1508 1499 1429

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

古河坂東

- 178 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

古河坂東構想区域は人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)DPC 算定病床

は県内でほぼ中間の水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内で最も低い水準にあ

ります

図表 4-9-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

古河坂東構想区域には 116 の一般診療所がありその病床数は 155 です

図表 4-9-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 古河坂東構想区域 116 12 155 510 53 682

古河市 74 7 83 531 50 595 坂東市 27 4 62 499 74 1145 五霞町 4 - - 447 - - 境町 11 1 10 444 40 403 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)

古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 179 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患について 40~50前後となっていますただし「03001x 頭

頸部悪性腫瘍」など一部の傷病のように15分以内の人口カバー率が 0にとどま

っているものもみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010030 末破裂脳動脈瘤」「010050 非外傷性硬膜下血腫」「010070 脳血管障害(そ

の他)」を除いて 30 分以内で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 60~80程度で

あり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-9-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 180 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率はほ

とんどの疾患で 0と非常に低くなっています特に発症後早期に治療を開始す

ることが望ましい「120140 流産」では 30 分以内の人口カバー率が 0「120170 早

産切迫早産」や「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」では 40

程度にとどまっており当該地域における急を要する疾病に対する医療提供体制を

検討する必要があります

図表 4-9-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 181 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

古河坂東構想区域は3 次救急への対応体制は全国平均茨城県平均を大き

く上回っており充実していますハイリスク分娩の対応体制脳卒中の急性期医

療については全国平均茨城県平均を大きく下回っておりかなり不足していま

すその他医療機能については全国平均茨城県平均とほぼ同様の水準でありま

すなお回復期リハビリテーションについては出典のデータベースにデータが

存在していないため非表示としています

図表 4-9-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

0

50

100

150

200外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 古河坂東

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 182 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

古河坂東構想区域における人口 10 万人当たりの医師数薬剤師数はいずれ

も県全体を下回っています歯科医師数については県全体を上回っています

古河坂東構想区域の中では五霞町の医師数歯科医師数薬剤師数がいずれ

も少なくなっています境町の医師数が多くなっています(いずれも人口 10 万人

当たりの人数)

図表 4-9-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 古河坂東構想区域 291 169 300 1267 736 1306

古河市 180 117 207 1275 829 1466

坂東市 40 32 49 730 584 895 五霞町 2 3 3 224 335 335 境町 69 17 41 2783 686 1653

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-9-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

古河坂東医療圏 291 98 10 25 31 9 8 3 - 15 3 4 - 43 22 3 54 3 3 4 1 7 100 34 3 9 11 3 3 1 - 5 1 1 - 15 8 1 19 1 1 1 0 2

古 河 市 180 63 2 13 18 7 6 3 - 10 3 3 3 19 14 3 35 2 - 3 1 4 100 35 1 7 10 4 3 2 - 6 2 2 2 11 8 2 19 1 - 2 1 2

坂 東 市 40 23 3 5 7 - 2 - - 4 - 1 1 12 8 - 9 - - 1 - 2 100 58 8 13 18 - 5 - - 10 - 3 3 30 20 - 23 - - 3 - 5

五 霞 町 2 2 - 1 1 - - - - - - - - 1 - - - - - - - - 100 100 - 50 50 - - - - - - - - 50 - - - - - - - -

境 町 69 10 5 6 5 2 - - - 1 - - - 11 - - 10 1 3 - - 1 100 14 7 9 7 3 - - - 1 - - - 16 - - 14 1 4 - - 1153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

古河坂東医療圏 6 6 15 35 2 - 19 10 - 12 - 2 14 4 3 - - 2 8 1 6 - 2 2 5 12 1 - 7 3 - 4 - 1 5 1 1 - - 1 3 0 2 -

古 河 市 3 4 8 21 1 - 13 9 - 6 - 1 8 2 3 - - - 3 - 5 - 2 2 4 12 1 - 7 5 - 3 - 1 4 1 2 - - - 2 - 3 -

坂 東 市 1 - 1 6 - - 3 1 - - - 1 2 1 - - - - 1 1 1 - 3 - 3 15 - - 8 3 - - - 3 5 3 - - - - 3 3 3 -

五 霞 町 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

境 町 2 2 6 8 1 - 3 - - 6 - - 4 1 - - - 2 4 - - - 3 3 9 12 1 - 4 - - 9 - - 6 1 - - - 3 6 - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 183 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については全国平均茨城県の人数を共に下回っています准看護師数

は全国平均茨城県全体を上回っています

図表 4-9-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 10371 人日(高

度急性期 876 人日急性期 4175 人日回復期 3066 人日慢性期 2254 人日)

であったが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)年に

は 13147 人日(高度急性期 1001 人日急性期 5380 人日回復期 4062 人

日慢性期 2704 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期慢性期の医療需要が漸減傾向にあるの

に対して急性期回復期は漸増傾向となっています

図表 4-9-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 876 992 1014 1001 966 急性期 4175 5018 5334 5380 5204 回復期 3066 3773 4027 4062 3928 慢性期 2254 2523 2683 2704 2605

合 計 10371 12306 13058 13147 12702

高度急性期 84 81 78 76 76 急性期 403 408 409 409 410 回復期 296 307 308 309 309 慢性期 217 205 205 206 205

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

古河坂東 76 31 1179 765 334 136 5187 3366

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 184 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の筑西下妻つくば構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想

区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎構想区域栃木県の県南構想区域埼玉県の利根構

想区域に流出しています

図表 4-9-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内外の他の構想区域からの流入はありません

県内のつくば構想区域栃木県の県南構想区域に流出しています

図表 4-9-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県 埼玉県

水戸 日立常陸太田ひたちなか

鹿行 土浦 つくば取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

県南 利根

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 00(983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104 00

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628 1855

(495) (4038) (11312) (743) (2270) 00 1413 329 8840 1344 422 12348

(1689) (387) (10559) (1586) (487) (14708)栃木県 00 00 00 00 00 00 898 699 00 00

(985) (824)埼玉県 00 00 00 00 00 924 00 00

(1098)11200

(13343)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

取手竜ケ崎

古河坂東

筑西下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

患者居住地

県 内

合 計

県南

利根

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 (230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352 343

(137) (641) (470) (457)(00) 00 00 187 695 143 1025

(249) (927) (191) (1367)695

(927)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

合 計

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

- 185 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の筑西下妻構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想区域から

流入しています 県内のつくば取手竜ケ崎構想区域栃木県の県南構想区域埼玉県の利根構

想区域に流出しています

図表 4-9-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の筑西下妻構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想区域から

流入しています 県内のつくば取手竜ケ崎構想区域栃木県の県南構想区域埼玉県の利根構

想区域に流出しています

図表 4-9-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県 埼玉県

水戸 日立常陸太田ひたちなか

鹿行 土浦 つくば取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

県南 利根

8137 306 521 201 00 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381 00

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237 00 00

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 776 00

(209) (1589) (3038) (360) (995)(00) 00 00 492 126 3659 358 130 4766

(631) (162) (4692) (459) (167) (6110)栃木県 00 00 00 00 00 00 00 297 00 00

(381)埼玉県 00 00 00 00 00 00 440 00 00

(564)4677

(5996)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

利根

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県 埼玉県

水戸 日立常陸太田ひたちなか

鹿行 土浦 つくば取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

県南 利根

9345 623 684 174 00(10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671 00

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 00

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00 00 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223 736 00

(150) (1301) (4302) (248) (817)(00) 00 00 466 203 2714 843 110 4336

(518) (225) (3016) (936) (122) (4818)00 00 00 00 00 00 00 363 265 00 00

(403) (294)00 00 00 00 00 00 00 328 00 00

(365)3530

(3922)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

埼玉県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

利根

- 186 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の筑西下妻つくば構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想

区域から流入しています

県内のつくば構想区域埼玉県の利根構想区域に流出しています

図表 4-9-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

へ流出しています流出先としてはつくば構想区域が多くなっています

図表 4-9-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 574 255 459 141 -114急性期 707 331 544 168 -163高度急性期 253 142 161 00 -142

計 1758 728 1368 309 -419在宅医療等 225 00 204 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

栃木県 0905県南 199 茨城県 0808筑西下妻 107茨城県 0806つくば 308 栃木県 0905県南 138都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 群馬県 1010太田館林 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0806つくば 00千葉県 1203東葛北部 00 埼玉県 1108利根 106

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

埼玉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東利根

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 00(2899) (529)

908 415 3768 00 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771 182 2221

(291) (1925) (198) (2414)00 00 00 00 00 00 00 535 137 00

(581) (149) 00 00 00 00 00 00 155 00

(169)2298

(2498)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

埼玉県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

利根

- 187 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域から流入しています

図表 4-9-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-9-20 患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 250 00 284 00 00急性期 344 00 389 117 117高度急性期 00 00 00 00 00

計 696 00 798 117 117在宅医療等 102 00 125 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

栃木県 0905県南 00 埼玉県 1108利根 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0808筑西下妻 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1203東葛北部 00 東京都 1306区東北部 00埼玉県 1108利根 00 千葉県 1203東葛北部 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 栃木県 0905県南 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

埼玉県 1108利根 00 茨城県 0808筑西下妻 00茨城県 0806つくば 00 埼玉県 1108利根 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1203東葛北部 00 群馬県 1010太田館林 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 千葉県 1203東葛北部 00栃木県 0905県南 00 栃木県 0905県南 00

- 188 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1195 床に対し現在の一般病床 1447 床が上回っており充

足しています慢性期については医療機関所在地ベースの必要病床数 274 床に対し

現在の許可病床数 252 床と不足しています

図表 4-9-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと仮定した場合の他

の構想区域に所在する医療機関により供給される量を

増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏まえ他の構想区域に

所在する医療機関により供給される量を増減したもの

(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を

基に病床利用率等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1223 992 992 133 (一般)

急 性 期 5118 5018 5018 643 1447

回 復 期 4750 3773 3773 419

慢 性 期 2711 2523 2523 274 (療養)252

合 計 13802 12306 12306 1469 1699 1234

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-9-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構

想区域に居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1223 992 1223 163 (一般)

急 性 期 5118 5018 5118 656 1447

回 復 期 4750 3773 4750 528

慢 性 期 2711 2523 2711 295 (療養)252

合 計 13802 12306 13802 1642 1699 1234

図表 4-9-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

38 1106 172 299 34 1649

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 189 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年から

平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

古河坂東構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1469 床となった

後平成 47(2035)年にピーク(1568 床)に達します

図表 4-9-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1234

療養病床

252

一般病床

1447

225 274 274 292 294 283

307 341 419 447 451 437

417

535

643 684 690 667

88

117

133 135 133

129

-

1000

2000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1037人日

1267床

1469床1558床 1568床

1516床

1699床

在宅医療等

1648人日

在宅医療等

1648人日

在宅医療等

2225人日

在宅医療等

2542人日

在宅医療等

2663人日 在宅医療等

2585人日

- 190 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

現状の 1350の在宅医療等の供給が必要となりますそのうち訪問診療につ

いては現状の 1369の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1333の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると357 人日の不足分が生じます

図表 4-9-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 191 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

患者の流出入については当構想区域からつくば栃木県の県南への流出筑西

下妻栃木県の県南埼玉の利根から当構想区域への流入が大きくなっています(図

表 4-9-13~20)

【医療提供体制】

3 次救急病院があるため3次救急への対応体制は充実していますがハイリス

ク分娩体制脳卒中の急性期医療については対応体制がかなり不足しています(図

表 4-9-8)

人口 10 万人当たりの医師数薬剤師数看護師数が県全体を下回っています(図

表 4-9-9~11)

【医療需要】

必要病床数は平成 37(2025)年に 1469 床となった後平成 47(2035)年にピー

ク(1568 床)に達します(図表 4-9-24)

平成 37(2025)年の医療機関所在地ベースの必要病床数に対し平成 27(2015)年

の病床数(病床機能報告)は高度急性期は 95 床回復期は 247 床不足します

それに対し急性期は463床慢性期は25床の過剰となります(図表4-9-214-9-23)

平成 25(2013)年 10 月現在の許可病床数 1699 床に対し平成 37(2025)年の医療

機関所在地ベースの必要病床数は 1469 床であり230 床の過剰となります(図表

4-9-21)

平成 37(2025)年における在宅医療等の必要量は平成 25(2013)年と比較すると

1350(1648 人日rarr2225 人日)うち訪問診療 1369(770 人日rarr1054 人

日)と推計されます(図表 4-9-25)

現在在宅療養支援診療所が 12 診療所在宅療養支援歯科診療所が 5 歯科診療

所訪問看護ステーションが 9 ヶ所ありますが在宅療養支援病院はありません

在宅医療介護を支える人材については開業医の高齢化の課題訪問スタッフ(医

師歯科 医師看護師薬剤師等)の人材育成等の課題があります

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

三次救急も含めた地域の住民に対する医療の提供体制の充実を継続して進める

とともに高度急性期病床の不足についてはつくば構想区域栃木県の県南構想

区域等と共に広域的に対応してまいります

- 192 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

ハイリスク分娩への対応を円滑に行うため関係者間で平時より情報共有が行え

る協力体制の構築に努めてまいります

病床の運用状況をもとに急性期病床から回復期病床への転換を図ります

【在宅医療等の充実】

在宅医療推進協議会等の開催により在宅医療に係る多職種の連携を深めてまい

ります

在宅療養支援病院の設置届出の促進等により在宅医療を担う診療所等を後方支

援する体制の構築を推進します

【医療従事者等の養成確保】

医師については奨学金制度等の活用により地域で働く医師を確保しまた看

護師については看護職員確保対策事業等により潜在する未就業者看護職員の再就

業を促進します

- 193 -

<参考資料>

〇 茨城県地域医療構想策定の経過

1 全体会議開催状況

日 程 内 容

平成27年5月26日 茨城県医療審議会

地域医療構想の概要

地域医療構想調整会議の設置方法について

スケジュールの確認

平成27年7月30日

茨城県地域医療構想調整会議

地域医療構想の概要

地域医療構想の策定プロセス

平成26年度病床機能報告集計結果

地域医療構想策定支援ツールの登載データと推計方法

2025年の医療需要推計

構想区域別地域医療構想調整会議開催状況

平成27年12月25日 茨城県地域医療構想調整会議

構想区域別地域医療構想調整会議の開催状況

必要病床数推計の都道府県間調整方法

県内構想区域間調整方法

茨城県地域医療構想の骨子(案)

地域医療構想策定スケジュール(案)

平成28年2月15日 茨城県医療審議会

地域医療構想の策定状況

平成28年5月19日 茨城県地域医療構想調整会議

地域医療構想スケジュール(案)

構想区域別地域医療構想素案策定に係る主な意見

茨城県地域医療構想(素案)の概要

茨城県地域医療構想(素案)

平成28年8月8日 茨城県医療審議会(茨城県地域医療構想調整会議合同開催)

茨城県地域医療構想(素案)

平成28年9月9日

~10月8日

パブリックコメントの実施

県民からの意見募集

平成28年11月14日 茨城県医療審議会(茨城県地域医療構想調整会議合同開催)

茨城県地域医療構想の策定についての諮問rarr答申

- 194 -

2 構想区域別「地域医療構想調整会議」開催状況

構想区域 開催日

水戸 平成27年11月9日

平成28年2月8日(合同会議水戸常陸太田ひたちなか鹿行)5月12日

10月27日

日立 平成27年10月30日

平成28年2月16日3月18日(WG)5月11日7月21日

10月25日

常陸太田ひたちなか 平成27年11月20日

平成28年2月8日(合同会議水戸常陸太田ひたちなか鹿行)

5月17日(WG)7月25日10月24日

鹿行

平成27年8月6日11月18日(部会)

平成28年1月19日(部会)2月8日(合同会議水戸常陸太田ひたち

なか鹿行)2月24日7月27日

土浦 平成27年11月19日

平成28年1月25日(WG)4月22日(WG)7月7日(WG)

9月16日(WG)10月12日

つくば 平成27年12月14日

平成28年1月21日(WG)3月22日10月24日

取手竜ケ崎 平成27年10月30日

平成28年1月29日(WG)5月13日8月30日(WG)

9月27日(WG)10月11日

筑西下妻 平成27年10月6日11月17日(WG)

平成28年2月17日10月19日

古河坂東 平成27年9月3日12月17日(WG)

平成28年2月4日(WG)2月25日10月27日

- 195 -

茨城県医療審議会委員名簿(H281114現在)(五十音順)

役  職  名 氏名 摘要

茨城県看護協会 会長  相 川 三保子

茨城県医師会 副会長 石 渡   勇

茨城県産婦人科医会 理事 石 渡 千恵子

茨城県国民健康保険団体連合会 理事長  稲 葉 本 治

茨城県議会議員 海 野   透

弁護士 亀 田 哲 也

茨城県消費者団体連絡会 会長 川 上 ヒロ子

茨城県労働者福祉協議会 専務理事 日下部 好 美

茨城県医師会有床診療所部会 部会長 小 松   満 専門委員

茨城県消防長会 会長 清 水   修

茨城県医療法人協会 会長  鈴 木 邦 彦

茨城県心身障害者福祉協会 会長 住 田 福 祉

茨城県精神科病院協会 会長  高 沢   彰

茨城県女性団体連盟 会長 田 山 知賀子

茨城県水戸保健所 所長 土 井 幹 雄 専門委員

全国健康保険協会茨城支部 支部長 德 宿    彰 専門委員

茨城県市長会 会長  豊 田   稔

きぬ医師会病院 院長 中 川 邦 夫 専門委員

茨城県訪問介護協議会 顧問 中 野 幸 子

県西総合病院 院長 中 原 智 子

茨城県薬剤師会 会長  根 本 清 美

総合病院土浦協同病院 名誉院長 藤 原 秀 臣 

茨城県栄養士会 会長 政 安 静 子 

常陽地域研究センター 理事長 増 山   弘 専門委員

筑波大学副学長附属病院長  松 村   明

水戸済生会総合病院 院長 村 田   実 専門委員

茨城県社会福祉協議会 副会長 森 戸 久 雄

茨城県歯科医師会 会長 森 永 和 男 会長代理

茨城県医師会 会長 諸 岡 信 裕 会長

ひたち医療センター 院長 安 本 和 正 専門委員

国立病院機構水戸医療センター 院長 山 口 高 史

健康保険組合連合会茨城連合会 会長 横 地 裕 昭

茨城県立中央病院 院長 吉 川 裕 之 専門委員

筑波大学教授 我 妻 ゆき子

- 196 -

     (茨城県保健医療計画部会)

(五十音順)

役   職  名 氏  名 摘要

茨城県看護協会 会長  相 川 三保子

茨城県国民健康保険団体連合会 理事長  稲 葉 本 治

茨城県議会議員 海 野   透

茨城県消費者団体連絡会 会長 川 上 ヒロ子

茨城県労働者福祉協議会 専務理事 日下部 好 美

茨城県医師会有床診療所部会 部会長 小 松   満 専門委員

茨城県消防長会 会長 清 水   修

茨城県医療法人協会 会長  鈴 木 邦 彦

茨城県水戸保健所 所長 土 井 幹 雄 専門委員

全国健康保険協会茨城支部 支部長 德 宿    彰 専門委員

茨城県市長会 会長  豊 田   稔

きぬ医師会病院 院長 中 川 邦 夫 専門委員

茨城県薬剤師会 会長  根 本 清 美

茨城県厚生農業協同組合連合会参与 兼土浦協同病院名誉院長

 藤 原 秀 臣

常陽地域研究センター 理事長 増 山   弘 専門委員

筑波大学副学長附属病院長  松 村   明

水戸済生会総合病院 院長 村 田   実 専門委員

茨城県社会福祉協議会 副会長 森 戸 久 雄

茨城県歯科医師会 会長 森 永 和 男 部会長代理

茨城県医師会 会長 茨城県病院協会 会長(兼務)

 諸 岡 信 裕 部会長

ひたち医療センター 院長 安 本 和 正 専門委員

健康保険組合連合会茨城連合会 会長 横 地 裕 昭

茨城県立中央病院 院長 吉 川 裕 之 専門委員

茨城県地域医療構想調整会議委員名簿(H281114現在)

- 197 -

氏 名 役  職 氏 名 役  職 氏 名 役  職

原   毅 水戸市医師会長 根本 義勝 常陸太田市医師会長 星野 寿男 日立市医師会長

常井  実 笠間市医師会長 及川  舜 ひたちなか市医師会長 横倉 稔明 多賀医師会長

會澤  治 県央医師会長 小野瀬 好良 那珂医師会長

櫻山 拓雄 水郡医師会長

歯科医師会 猿田 範雄 水戸市歯科医師会長 小林 克男 珂北歯科医師会長 間宮 髙弘 日立歯科医師会長

奥田  猛 水戸薬剤師会長 日座  崇 常陸太田薬剤師会長 鈴木 勝俊 日立薬剤師会長

大髙 達也 高萩薬剤師会長

看護協会 白川 洋子 茨城県看護協専務理事 小室 万左子 常陸太田ひたちなか地区理事 服部 とみ子 日立地区理事

病院協会 諸岡 信裕 茨城県病院協会会長(小川南病院 院長) 藤原 眞澄茨城県病院協会 (久保田病院 院長)

矢ヶ崎 千良 日立おおみか病院長

德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長 德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長 德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長

保立 武憲 水戸市社会福祉協議会長 黒羽根 弘一 社会福祉法人東海村社会福祉協議会長 内山 茂身 日立市社会福祉協議会 常務理事

木村 都央 茨城県老人福祉施設協議会理事 茂垣 きよ江 特別養護老人ホームみのり園 施設長 石川 達也 田尻ヶ丘ヘルシーケア施設長

中村 和江 水戸保健所管内食生活改善推進協議会長 矢越 一枝 常陸太田市母子寡婦福祉会長 井上 充宏 日立市連合民生委員児童委員協議会長

高橋 靖 水戸市長 本間 源基 ひたちなか市長 小川 春樹 日立市長

小谷 隆亮 大洗町長 三次 真一郎 常陸大宮市長 小田木 真代 高萩市長

豊田 稔 北茨城市長

土井 幹雄 水戸保健所長兼常陸大宮保健所長 入江 ふじこ ひたちなか保健所長兼日立保健所長 入江 ふじこ 日立保健所長兼ひたちなか保健所長

土井 幹雄 常陸大宮保健所長兼水戸保健所長

村田 実 水戸済生会総合病院長 河野 幹彦 常陸大宮済生会病院長 奥村 稔 (株)日立製作所日立総合病院長

山口 高史 水戸医療センター院長 齋藤 武文 茨城東病院長 高橋 良延 県北医療センター高萩協同病院長

満川 元一 水戸赤十字病院長 荷見 源成 西山堂病院長 植草 義史 北茨城市民病院長

渡邊 宗章 総合病院水戸協同病院長 永井 庸次 ひたちなか総合病院長 安本 和正 ひたち医療センター院長

吉川 裕之 茨城県立中央病院長 大山  祥 大山病院長 瀧 慶治 瀧病院長

小林 博雄 石岡循環器科脳神経外科病院長 鈴木 邦彦 志村大宮病院長 長南 達也 日鉱記念病院理事長

家田 俊也 大洗海岸病院長 小豆畑 丈夫 小豆畑病院長 岡部 慎一 聖麗メモリアル病院長

大場 正二 大場内科クリニック院長

土田 博光 水戸病院長

畑山  徹 水戸ブレインハートセンター院長

清水  修 水戸市消防本部消防長 木村 政美 常陸大宮市消防本部消防長 林 一美 日立市消防本部消防長

大学 前野 哲博 筑波大学医学医療系地域医療教育学教授

区 分

市町村

医療関係団体

医師会

日立

消防

住民代表

保健所

基幹病院

学識経験者

構想区域

保険者

福祉関係団体

介護事業者

薬剤師会

構想区域別「地域医療構想調整会議」委員名簿(H281030現在)

水戸 常陸太田ひたちなか

- 198 -

歯科医師会

看護協会

病院協会

大学

区 分

市町村

医療関係団体

医師会

消防

住民代表

保健所

基幹病院

学識経験者

構想区域

保険者

福祉関係団体

介護事業者

薬剤師会

氏 名 役  職 氏 名 役  職 氏 名 役  職

横田 廣夫 鹿島医師会長 川島 房宣 土浦市医師会長 飯岡 幸夫 つくば市医師会長

飯島 福生 水郷医師会長 柏木 史彦 石岡市医師会長 中川 邦夫 きぬ医師会長

荒野 実 鹿行歯科医師会長 荻野 義重 土浦石岡歯科医師会長 松隈 博通 つくば地区歯科医師会長

飯塚 弘 潮来薬剤師会会長 金澤 幸江 土浦薬剤師会長 武田 典子 つくば薬剤師会会長

沢畠 恭子 鹿行地区理事 疋田 富美江 土浦地区理事 倉持 トモ つくば地区理事

高須 伸克 高須病院長 仲田 敏明 八郷整形外科内科病院長 廣井 信 水海道さくら病院長

德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長 名田部 隆 筑波銀行 健康保険組合 常務理事 角田 政美 カスミ健康保険組合常務理事

高安 俊昭 神栖市社会福祉協議会常務理事 坪井 透 かすみがうら市社会福祉協議会 会長 石川 進 つくば市社会福祉協議会副会長

飯田 武宏 行方市介護支援専門員連絡協議会長 酒井 一彦 社会福祉法人愛信会 理事  松崎 栄 特別養護老人ホーム「美健荘」施設長

木村 和利 鉾田市区長会会長 田口 長八郎 土浦市地区長連合会会長 江戸 俊美 つくば市区会連合会会長

鈴木 周也 行方市長 中川 清 土浦市長 市原 健一 つくば市長

鬼沢 保平 鉾田市長 今泉 文彦 石岡市長 片庭 正雄 つくばみらい市長

錦織 孝一 鹿嶋市長 神達 岳志 常総市長

原 浩道 潮来市長

保立 一男 神栖市長

石田 久美子 潮来保健所長兼鉾田保健所長 緒方 剛 土浦保健所長兼竜ケ崎保健所長 本多 めぐみ つくば保健所長兼常総保健所長

清水 純一 土浦協同病院なめがた地域医療センター長家坂 義人 総合病院土浦協同病院長 松村 明 筑波大学付属病院長

高﨑 秀明 神栖済生会病院長 鈴木 祥司 霞ヶ浦医療センター院長 軸屋 智昭 筑波メディカルセンター病院長

神尾 政彦 鹿島病院理事長 平塚 進 医療法人社団青洲会理事長(神立病院) 原田 繁 筑波学園病院長

鈴木 善作 白十字総合病院長 吉野 淨 石岡第一病院長 宮原 研一 水海道西部病院長

山口 邦雄 鹿島労災病院長 塚田 篤郎 県南病院長 青柳 啓之 つくば双愛病院長

小山 典宏 小山記念病院理事長 幕内 幹男 山王台病院長 長澤 俊郎 筑波記念病院長

瀧田 泰彦 丸山荘病院長 桜井 一男 筑波病院理事長

飯塚 祥裕 鹿行広域事務組合消防本部消防長 宇都野 和司 土浦市消防本部消防長 大山 裕幸 つくば市消防本部消防長

沼田 文彦 鹿島地方事務組合消防本部消防長

土浦鹿行 つくば

- 199 -

歯科医師会

看護協会

病院協会

大学

区 分

市町村

医療関係団体

医師会

消防

住民代表

保健所

基幹病院

学識経験者

構想区域

保険者

福祉関係団体

介護事業者

薬剤師会

氏 名 役  職 氏 名 役  職 氏 名 役  職

池田 八郎 竜ケ崎市牛久市医師会長 落合 聖二 真壁医師会長 太田 正 古河市医師会長

真壁 文敏 取手市医師会長 大木 準 結城市医師会副会長 芝田 佳三 猿島郡医師会長

宮本 二郎 稲敷医師会長 許斐 康司 きぬ医師会坂東支部長

飯塚 秀人 茨城県南歯科医師会長 青木 秀史 県西歯科医師会長 橋本 正一 茨城西南歯科医師会長

関根 英市 龍ケ崎薬剤師会長 藤井 宗一 筑西薬剤師会長 高橋 真吾 古河薬剤師会長

板倉 紀子 取手竜ケ崎地区理事 伊澤 清美 筑西下妻地区理事 宮本 留美子 古河坂東地区理事

城賀本 満登 総合守谷第一病院長 (大木 準)再掲 結城病院長

吉田 宜浩 龍ケ崎市役所 保険年金課長 鈴木 利正 筑西市医療保険課 参事兼課長 青木 秀夫 古河市役所国保年金課長

岡見 清 牛久市社会福祉協議会 事務局長 田中 秀樹筑西市社会福祉協議会常務理事事務局長

宇都木 征一 古河市社会福祉協議会長

栁林 順一 特別養護老人ホーム 龍ケ岡施設長 小野 哲生 介護老人保健施設「梨花苑」施設長 高橋 勝則 介護老人保健施設平成園施設長

内藤 義彦 取手市民生委員児童委員協議会長 大関 隆司 桜川市区長会連合会長 森川 玲子 古河くらしの会長

中山 一生 龍ケ崎市長 須藤  茂 筑西市長 菅谷 憲一郎 古河市長

会田 真一 守谷市長 稲葉 本治 下妻市長

緒方 剛 竜ケ崎保健所長兼土浦保健所長 茂手木 甲壽夫 筑西保健所長兼古河保健所長 茂手木 甲壽夫 古河保健所長兼筑西保健所長

新谷 周三 JAとりで総合医療センター 院長 白石 裕比湖 城西病院長 加藤 奨一 友愛記念病院長

海老原 次男龍ケ崎済生会病院長 中原 昇 協和中央病院長 木根淵 光夫 木根淵外科胃腸科病院長

小林 正貴 東京医科大学茨城医療センター 院長 中原 智子 県西総合病院長 亀﨑 髙夫 茨城西南医療センター病院長

亀岡 信悟 牛久愛和総合病院長 田邉 義博 筑西市民病院長 篠田 宗次 古河赤十字病院長

竹島 徹 つくばセントラル病院長 小野 隆房 山王病院長 福江 眞隆 医療法人茨城愛心会古河病院長

鈴木 武樹 取手北相馬保健医療センター医師会病院長 平間 敬文 医療法人光潤会 理事長 岩下 清志 総和中央病院長

市丸 勝二 会田記念リハビリテーション病院長 原中 喜源 大圃病院副院長

牛尾 浩樹 牛尾病院 理事長

岩瀬 剛 美浦中央病院 理事長

石塚 伸也 稲敷広域消防本部消防長  水越 輝夫筑西広域市町村圏事務組合消防本部消防長

木村 実茨城西南地方広域市町村圏事務組合消防本部長

取手竜ケ崎 古河坂東筑西下妻

- 200 -

茨城県保健福祉部 厚生総務課 310-8555 茨城県水戸市笠原町 978 番 6 TEL029-301-1111(代) TEL029-301-3124(ダイヤルイン) FAX029-301-3139

茨城県地域医療構想

Page 4: 茨城県地域医療構想第1章 地域医療構想について 第1章 地域医療構想について 1 策定の趣旨 (1)我が国における高齢化の進展 我が国は現在,総人口が長期の減少局面に突入しているなかで,世界に類を見な

第1章 地域医療構想について

第1章 地域医療構想について

1 策定の趣旨

(1)我が国における高齢化の進展

我が国は現在総人口が長期の減少局面に突入しているなかで世界に類を見な

いスピードで少子高齢化が進んでおり平成 27(2015)年 9月の総人口 1億 2688

万人(対前年同月比013)注1のうち65 歳以上の高齢者人口は過去最高の 3379

万人(高齢化率 266)に達したところです

今後も総人口が減少するなかで高齢者が増加することにより高齢化率は上昇を

続け平成 25(2013)年には高齢化率が 251と 4 人に 1 人が高齢者であったも

のが平成 47(2035)年には 334で 3 人に 1 人となる見込みですまた高齢

者人口が 3878 万人でピークを迎える平成 54(2042)年以降は高齢者人口自体は

減少に転じる一方で高齢化率は上昇を続けその結果平成 72(2060)年には総人

口が 9000 万人を割り込むとともに高齢化率は 40近い水準になり国民の約 25

人に 1人が高齢者となる社会が到来すると推計されています

図表 1-1 高齢化の推移と将来推計

出典「平成 27 年版高齢社会白書」内閣府

注1 「人口推計(平成 28 年 2 月報)」総務省統計局

- 1 -

第1章 地域医療構想について

(2)社会保障制度改革推進法に基づく改革の流れ

いわゆる「団塊の世代」が 75 歳以上となる平成 37(2025)年には医療介護

ニーズの増大が見込まれており住み慣れた地域で安心して自分らしい暮らしを続

けることができるよう住民ニーズの変化に適切に対応した医療介護提供体制の

構築が課題となっていますとりわけ医療提供体制においては限りある医療資源

を最大限に活用していくことが求められます

こうした中平成 25(2013)年 12 月にはいわゆる「社会保障改革プログラム

法」注2 が成立し年金医療介護少子化対策の4分野において講ずべき改革の

措置等について方向性及びスケジュール等が規定されました

さらに平成 26(2014)年 6 月には「地域における医療及び介護の総合的な確

保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」が成立し地域における効率

的かつ効果的な医療提供体制の確保の方向性が示されましたこれによる改正医療

法に基づき「病床機能報告制度」が開始され都道府県においてはそれらをも

とに「地域医療構想(将来の医療提供体制に関する構想)」を医療計画の一部とし

て策定することが規定されました

図表 1-2 医療法における「地域医療構想」の規定

第 30 条の 4(略)

2 医療計画においては次に掲げる事項を定めるものとする

一~六(略)

七 地域における病床の機能の分化及び連携を推進するための基準として厚生労働省令で

定める基準に従い定める区域(以下「構想区域」という)における次に掲げる事項を含

む将来の医療提供体制に関する構想(以下「地域医療構想」という)に関する事項

イ 構想区域における厚生労働省令で定めるところにより算定された第三十条の十三第

一項に規定する病床の機能区分ごとの将来の病床数の必要量(以下単に「将来の病床

数の必要量」という)

ロ イに掲げるもののほか構想区域における病床の機能の分化及び連携の推進のため

に必要なものとして厚生労働省令で定める事項

八~十四(略)

3~15(略)

注2 「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律」

- 2 -

第1章 地域医療構想について

(3)地域医療構想の策定

これらを受けて本県では「茨城県地域医療構想」を「茨城県保健医療計画」の

一部として策定し平成 37(2025)年における医療需要と将来の病床数の必要量(以

下「必要病床数」といいます)を病床機能区分ごとに示すとともにその実現に

向けた施策及び今後の検討の方向性を記載しました

なお「茨城県地域医療構想」の実現に向けて現行の「第 6 次茨城県保健医療

計画」における 5疾病 5事業及び在宅医療の施策等を推進するとともに地域に

おける効率的かつ効果的な医療提供体制の構築を目指すものとします

5 疾病 5事業 「第 6次茨城県保健医療計画」におけるがん脳卒中急性心筋梗塞糖尿病精

神疾患の 5疾病と救急医療災害医療へき地医療周産期医療小児救急を含む小児医療

また本構想については毎年度地域医療構想区域(以下「構想区域」といい

ます)ごとに医療関係者医療保険者その他の関係者で組織している「地域医療

構想調整会議」において評価を行うこととしており保健医療を取り巻く環境の変

化など策定後の状況に応じて必要な見直しを行うこととしています

さらに本構想は県政運営の指針である「茨城県総合計画 いばらき未来共創

プラン」の部門別計画として位置づけられる「茨城県保健医療計画」の一部である

とともに「いばらき高齢者プラン 21」「健康いばらき 21 プラン」「茨城県総合が

ん対策推進計画」「茨城県地域福祉支援計画」等の関連諸計画との調和を図りなが

ら進めることとします

茨城県保健医療計画(医療法第 30 条の 4 第 1 項)

地域の実情に応じた医療提供体制の確保を図るために策定

医療提供の量(病床数)を管理するとともに質を評価

医療機能の分化連携を推進することにより地域全体で切れ

目なく必要な医療が提供される「地域完結型医療」を推進

茨 城 県 総 合 計 画

<部門別計画>

いばらき高齢者プラン21

健康いばらき21プラン

茨城県総合がん対策推進計画

茨城県地域福祉支援計画

茨城県地域医療構想(今回策定)

(1)2025 年の医療需要と病床の必要量の推計

(2)目指すべき医療提供体制を実現するための施策

調 和

- 3 -

第1章 地域医療構想について

2 地域医療構想の概要

(1)本県における構想区域の設定

地域医療構想における構想区域とは医療法注3において地域における病床機能

の分化及び連携を推進するための基準として定められた区域です

また構想区域の設定については医療法施行規則注4により現行の二次保健医

療圏を原則として人口構造の変化の見通しその他の医療の需要の動向並びに医

療従事者及び医療提供施設の配置の状況の見通しその他の事情を考慮して一体

の区域として地域における病床機能の分化及び連携を推進することが相当である

と認められる区域を単位として設定することとされています

地域特性を踏まえたバランスのとれた医療提供体制を構築するためには医療の

みならず地域包括ケア体制の構築等も同時に進める必要があり老人福祉圏域医

療介護総合確保区域等と整合性を図る必要があることから本県の構想区域は二次

保健医療圏と同じ区域とします

ただし構想区域については今後患者の受療動向や医療機関の整備などの医

療環境の変化や人口構造交通アクセスなどの社会環境などに変化が生じた場合

には二次保健医療圏の設定とあわせて見直しをすることも検討します

図表 1-3 地域医療構想区域の名称と構成市町村

名 称 市町村数 構成市町村 人口(人) H27101 現在

水戸地域医療構想区域 6 水戸市笠間市小美玉市茨城町

大洗町城里町 468040

日立地域医療構想区域 3 日立市高萩市北茨城市 259104

常陸太田ひたちなか地域医療構想区域 6 常陸太田市ひたちなか市常陸大宮

市那珂市東海村大子町 360612

鹿行地域医療構想区域 5 鹿嶋市潮来市神栖市行方市鉾

田市 274568

土浦地域医療構想区域 3 土浦市石岡市かすみがうら市 258971

つくば地域医療構想区域 3 つくば市常総市つくばみらい市 337582

取手竜ケ崎地域医療構想区域 9

龍ケ崎市取手市牛久市守谷市

稲敷市美浦村阿見町 河内町利根町

465650

筑西下妻地域医療構想区域 5 結城市筑西市下妻市桜川市八

千代町 264113

古河坂東地域医療構想区域 4 坂東市古河市五霞町境町 228336

計 44 2916976

注3 医療法第 30 条の 4第 2項第 7号 注4 医療法施行規則第 30 条の 28 の2

- 4 -

第1章 地域医療構想について

図表 1-4 茨城県の地域医療構想区域

(2)本県における地域医療構想の検討体制

今般の地域医療構想の策定に当たっては茨城県医療審議会において県全体の方

向性について検討を行うとともに診療に関する学識経験者の団体その他の医療関

係者医療保険者その他の関係者で構成され地域医療構想の策定段階のみならず

策定後においても地域医療構想の実現に向けた取組を協議することを目的とする

「地域医療構想調整会議」注5を構想区域ごとに設置し検討を行いました今後も

地域医療構想の達成を目指しPDCA の観点から継続的に検討を行う予定です

注5 医療法第 30 条の 14 第1項

高萩

北茨城

笠間

ひたちなか

鹿嶋

潮来

茨城

小美玉

大洗

東海

大子

鉾田

神栖

行方

河内利根

土浦

龍ケ崎

牛久

石岡

下妻

常総

八千代

五霞 境

結城

桜川

古河

阿見美浦

常陸大宮日立

城里

筑西

那珂

常陸太田

坂東

かすみがうら

稲敷

水戸

取手

つくば

つくばみらい

守谷

水戸地域医療構想区域

日立地域医療構想区域

常陸太田ひたちなか地域医療構想区域

鹿行地域医療構想区域

土浦地域医療構想区域

取手竜ケ崎地域医療構想区域

筑西下妻地域医療構想区域

古河坂東地域医療構想区域

つくば地域医療構想区域

- 5 -

第1章 地域医療構想について

(3)地域医療構想における医療需要及び必要病床数の推計方法

地域医療構想の策定に当たっては将来の医療需要を推計するため国がレセプ

ト情報特定健診等情報データベース(以下「NDB(ナショナルデータベース)」

といいます)等のデータに基づき開発し都道府県に配布した「地域医療構想策

定支援ツール(以下「ツール」といいます)」を活用しました

このツールでは平成 37(2025)年における各医療機能別の医療需要が患者住

所地及び医療機関所在地をベースに二次保健医療圏ごとに算出され必要病床数

等が表示されます

図表 1-5 地域医療構想策定支援ツールにより推計される医療需要の種類

患者住所地ベース 平成 25(2013)年度の患者住所地における医療需要をベースに

平成 37(2025)年度の推計人口で算出した医療需要

医療機関所在地ベース 平成 25(2013)年度の医療施設における医療供給をベースに

平成 37(2025)年度の推計人口で算出した医療需要

医療機関所在地ベースでは平成 25(2013)年度の患者の流出入の状況が医療需要の推計に

反映されます

① 地域医療構想策定支援ツールの搭載データ

ツールでは平成 25(2013)年度における下記データを用いて推計処理を実施し

ていますなお特定の個人が第三者に識別されることを防ぐため医療需要及び

必要病床数等の数が二次保健医療圏にあっては 10 未満市区町村にあっては 100

未満となる数値は非表示となります

図表 1-6 地域医療構想策定支援ツールの搭載データ

搭載データの種別 病名の

有 無

医療需要

① NDB のレセプトデータ あり

上記のうち慢性期回復期リハビリテーション病棟入院料 なし

② DPC データ あり

③ 公費負担医療分医療需要(医療費の動向)

④ 医療扶助受給者数(被保護者調査)

⑤ 訪問診療受療者数(生活保護患者訪問診療レセプト数) なし

⑥ 分娩数(人口動態調査) あり

⑦ 介護老人保健施設の施設サービス受給者数(介護給付費実態調査) なし

⑧ 労働災害入院患者数(労働災害入院レセプト数) なし

⑨ 自賠責保険入院患者数(自賠責保険請求データ) なし

人 口 住民基本台帳年齢階級別人口 -

将来人口推計 国立社会保障人口問題研究所 性年齢階級別将来推計人口 -

③及び④については①及び②の二次保健医療圏性年齢階級疾病による割合を用いて按

分します

- 6 -

第1章 地域医療構想について

② 医療機能の区分

地域医療構想は図表 1-7 に示すように4 つの医療機能(高度急性期急性期

回復期慢性期及び在宅医療等)を主に「医療資源投入量」(患者に対して行

われた診療行為について 1日当たりの診療報酬の出来高点数の合計から入院基本料

相当分リハビリテーション料の一部を除いたもの)によって区分し医療需要を

推計します

ただし診療報酬が包括算定される療養病床は医療資源投入量に応じた機能の区

分が適用困難であることや入院受療率の地域差を縮小する観点などから慢性期

及び在宅医療等の医療需要については高度急性期急性期回復期とは異なる推

計方法を用います

図表 1-7 地域医療構想における 4 つの医療機能の境界点の考え方

医療機能 医療資源投入量 境界点の基本的考え方

高度急性期 C1 3000 点日

救命救急病棟や ICUHCU で実施するような重症者に対する診

療密度が特に高い医療(一般病棟等で実施する医療も含む)か

ら一般的な標準治療へ移行する段階における医療資源投入量

急 性 期

C2 600 点日

急性期における医療が終了し医療資源投入量が一定程度落ち着

いた段階における医療資源投入量

回 復 期

C3 225 点日

在宅等においても実施できる医療やリハビリテーションの密度

における医療資源投入量 ただし境界点に達してから在宅復帰に向けた調整を要する幅の

医療需要を見込み 175 点で推計します 慢性期及び

在宅医療等

③ 必要病床数の推計手順

ツールにおける医療需要及び必要病床数の推計方法は下記のとおりです

図表 1-8 医療需要及び必要病床数の推計方法

Ⅰ 性別年齢階級別の平成25(2013)年の入院患者数を365で割り1日当たり入院患者数を算出

Ⅱ Ⅰを平成25(2013)年の性別年齢階級別の人口で割り入院受療率を算出(医療機能ごと)

Ⅲ Ⅱに平成37(2025)年の性別年齢階級別の人口をかけ平成37(2025)年の医療需要を推計

Ⅳ 医療提供の地域間の役割分担等を踏まえ都道府県間構想区域間の患者流出入を調整

Ⅴ 医療需要(人日)を医療機能ごと全国一律の病床稼働率で割り戻し必要病床数(床)を推計

病床稼働率は高度急性期 75急性期 78回復期 90慢性期 92で除して算出します

- 7 -

第1章 地域医療構想について

④ 慢性期及び在宅医療等の医療需要の推計

慢性期の医療需要注6については在宅医療等の需要と一体的に推計します

また慢性期機能の医療需要推計については平成 25(2013)年度のNDBのレ

セプトデータによる療養病床の入院患者数のうち「医療区分1」の患者の 70を

在宅医療等で対応する患者数として見込んだ上でその他の入院患者数については

入院受療率の地域差縮小を織り込み下記のパターンAパターンBのそれぞれに

ついて算出しますなお本県はより緩やかに在宅移行を行うパターンBを採用し

ました

パターンA全ての構想区域で全国の最小値(県単位)まで入院受療率が低下

パターンB構想区域ごとに入院受療率と全国最小値(県単位)との差を一定割合解消させるこ

ととするがその割合については全国中央値(県単位)にまで低下する割合を一律

に用います

図表 1-9 慢性期の入院受療率の地域差の解消目標(パターンAB)

出典「地域医療構想策定ガイドライン」(平成 27 年 3 月 31 日)

在宅医療等の医療需要については下記の4つの医療需要を合計して推計しました

①慢性期の入院患者のうち医療区分1の患者数の 70及び入院受療率の地域差を

解消していくことで将来的に在宅医療等で対応する患者数

②一般病床の入院患者のうち医療資源投入量が 175 点日未満の患者数

③平成 25(2013)年に在宅患者訪問診療料を算定している患者数の性年齢階級別

の割合を算出しこれに当該構想区域の平成 37(2025)年における性年齢階級

別人口を乗じて総和することによって推計される患者数

④平成 25(2013)年の老人保健施設の施設サービス受給者数の性年齢階級別の割

合を算出しこれに当該構想区域の平成 37(2025)年における性年齢階級別人

口を乗じて総和することによって推計される患者数

なお在宅医療等とは居宅特別養護老人ホーム養護老人ホーム軽費老人ホー

ム有料老人ホーム老人保健施設その他医療を受ける者が療養生活を営むことがで

きる場所であって現在の病院診療所以外の場所において提供される医療を指してお

り現在の療養病床以外でも対応可能な患者の受け皿となることを想定しています 注6 慢性期の医療需要には一般病床の障害者難病患者(障害者施設等入院基本料特殊疾患病棟入

院料及び特殊疾患入院医療管理料を算定している患者)を含みます

- 8 -

第1章 地域医療構想について

図表 1-10 慢性期機能及び在宅医療等の医療需要のイメージ

出典「地域医療構想策定ガイドライン」(平成 27 年 3 月 31 日)

⑤ 病床機能報告制度

平成 26(2014)年度から開始された病床機能報告制度では一般病床又は療養病

床を有する病院又は診療所がその有する一般病床療養病床において担っている

医療機能の現状と今後の方向性について病棟単位で図表 1-11 に示す「高度急性

期機能」「急性期機能」「回復期機能」「慢性期機能」の 4 区分から 1 つを選択し

その他の具体的な報告事項と合わせて都道府県知事に報告しています

今後地域医療構想調整会議では病床機能報告制度において各医療機関から報

告された内容と地域医療構想で推計された必要病床数とを比較し地域医療構想

の実現に向けた協議を行います病床機能報告制度によって医療機関は他の医

療機関の医療機能の提供状況等の情報を共有することができ地域における自院の

相対的な位置づけを客観的に把握し病床の機能分化連携の自主的な取組を進め

ることが可能となります

図表 1-11 病床機能報告制度における4つの医療機能の定義

高度急性期

急性期の患者に対し状態の早期安定化に向けて診療密度が特に高い医療を

提供する機能 高度急性期機能に該当すると考えられる病棟の例

救命救急病棟集中治療室ハイケアユニット新生児集中治療室新生児治療回復室小児集中治療室総合

周産期集中治療室であるなど急性期の患者に対して診療密度が特に高い医療を提供する病棟 急 性 期 急性期の患者に対し状態の早期安定化に向けて医療を提供する機能

回 復 期

急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供

する機能 特に急性期を経過した脳血管疾患や大腿骨頚部骨折等の患者に対しADL の

向上や在宅復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に提供する機能(回

復期リハビリテーション機能)

慢 性 期 長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能 長期にわたり療養が必要な重度の障害者(重度の意識障害者を含む)筋ジスト

ロフィー患者又は難病患者等を入院させる機能

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第1章 地域医療構想について

図表 1-12 平成 27 年度病床機能報告制度集計結果(病院及び有床診療所)

県二次医療圏 時 期

医療機能(病床数) 医療機能(割合)

合計 高 度

急性期 急性期 回復期 慢性期

休棟中等

高 度

急性期 急性期 回復期 慢性期

休棟中等

茨城県(全体) H2771 時点 26073 1999 13951 1950 6508 1665 77 535 75 250 64 H3371 時点(予定) 26073 2172 13501 2723 6407 1270 83 518 104 246 49

水戸 H2771 時点 5213 278 3531 191 953 260 53 677 37 183 50 H3371 時点(予定) 5213 320 3351 331 1059 152 61 643 63 203 29

日立 H2771 時点 2779 63 1450 265 713 288 23 522 95 257 104 H3371 時点(予定) 2779 73 1495 356 725 130 26 538 128 261 47

常陸太田

ひたちなか

H2771 時点 2664 24 1402 226 814 198 09 526 85 306 74 H3371 時点(予定) 2664 24 1370 336 755 179 09 514 126 283 67

鹿行 H2771 時点 1998 0 978 79 640 301 00 489 40 320 151 H3371 時点(予定) 1998 63 875 288 534 238 32 438 144 267 119

土浦 H2771 時点 2262 736 958 90 412 66 325 424 40 182 29 H3371 時点(予定) 2262 736 841 203 454 28 325 372 90 201 12

つくば H2771 時点 3372 825 1462 170 818 97 245 434 50 243 29 H3371 時点(予定) 3372 825 1521 170 818 38 245 451 50 243 11

取手竜ケ崎 H2771 時点 3897 26 2214 526 897 234 07 568 135 230 60 H3371 時点(予定) 3897 65 2173 576 897 186 17 558 148 230 48

筑西下妻 H2771 時点 2239 9 850 231 962 187 04 380 103 430 84 H3371 時点(予定) 2239 9 807 291 866 266 04 360 130 387 119

古河坂東 H2771 時点 1649 38 1106 172 299 34 23 671 104 181 21 H3371 時点(予定) 1649 57 1068 172 299 53 35 648 104 181 32

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

【参考】必要病床数と病床機能報告制度による病床数を比較する際の留意点

地域医療構想の必要病床数と病床機能報告制度による病床数を比較分析する際

には以下の点に留意する必要があります

平成 27(2015)年度の報告時点で病床機能報告制度においては高度急性期急性期

回復期及び慢性期がどのような機能かを示す病床機能の定量的な基準がなく病床機能の

選択は医療機関の自主的な判断に基づく報告であること

病床機能報告制度は病棟単位での報告となっており1つの病棟が複数の医療機能を担っ

ている場合は主に担っている機能を1つ選択して報告していること

病床機能報告制度では医療機関が自ら病床機能(高度急性期急性期回復期及び慢性

期)を選択して報告した結果であるのに対し地域医療構想において必要病床数を定めて

いる病床機能(高度急性期急性期回復期及び慢性期)は法令に基づいて診療報酬点

数等をもとに区分されており病床機能の捉え方が異なっていること

地域医療構想における必要病床数は政策的な在宅医療等への移行を前提とした推計とな

っていること

病床機能報告制度と必要病床数の比較により構想区域における病床機能の過不

足が示されることとなりますが比較結果については構想区域ごとに設置してい

る「地域医療構想調整会議」における協議等を通じた医療機関の自主的な病床機能

の転換などにより平成 37(2025)年度に向けてあるべき医療提供体制の構築に

取り組むうえでの参考とするものであることから比較結果が「病床機能が過剰と

なる見込み」であることをもって直ちに病床を削減するものではありません

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

1 本県における医療提供体制の現状

(1)病院一般診療所の状況

本県の医療機関の人口 10 万人当たりの施設数をみると病院一般診療所有

床診療所はいずれも全国平均を下回っています

また人口 10 万人当たりの病床数についても病院の一般病床療養病床有

床診療所の病床のいずれも全国平均を下回っています

図表 2-1 病院数病院病床数

病院数病床数 人口10万対

病院数 一般病床数 療養病床数 病院数 一般病床数 療養病床数

全国平均 67 7063 2592 茨城県 181 18850 5742 62 6451 1965

水戸 42 4235 970 89 9019 2066 日立 22 2008 697 85 7715 2678 常陸太田ひたちなか 23 1664 603 63 4583 1661 鹿行 12 1272 595 44 4627 2165 土浦 17 1636 437 65 6264 1673 つくば 16 2611 593 48 7882 1790 取手竜ケ崎 23 3032 642 49 6451 1366 筑西下妻 15 1100 987 57 4161 3734 古河坂東 11 1292 218 48 5684 959

出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の平成 27(2015)年推計人口を用いて算出しています

図表 2-2 一般診療所数病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

全国平均 791 66 884 茨城県 1722 155 2140 589 53 732

水戸 330 28 403 703 60 858 日立 155 11 141 596 42 542 常陸太田ひたちなか 184 29 420 507 80 1157 鹿行 115 11 164 418 40 597 土浦 180 21 249 689 80 953 つくば 231 10 153 697 30 462 取手竜ケ崎 258 20 264 549 43 562 筑西下妻 153 13 191 579 49 723 古河坂東 116 12 155 510 53 682

出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の平成 27(2015)年推計人口を用いて算出しています

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

(2)在宅医療の状況

本県の在宅療養支援診療所の人口 10 万人当たりの届出施設数をみると全国平

均 112 施設に対して本県は 68 施設と大きく下回っています

図表 2-3 在宅療養支援診療所の届出状況

在宅療養支援診療所数患者数等 人口10万対

届出施設数 連携保険

医療機関数

受け持つ

在宅療養患者数 届出施設数

連携保険

医療機関数

受け持つ

在宅療養患者数

全国平均 112 293 3500 茨城県 198 499 6758 68 171 2313

水戸 32 59 966 68 126 2057 日立 4 8 378 15 31 1452 常陸太田ひたちなか 21 42 820 58 116 2258 鹿行 17 26 97 62 95 353 土浦 20 49 350 77 188 1340 つくば 40 126 1858 121 380 5609 取手竜ケ崎 29 108 738 62 230 1570 筑西下妻 23 41 779 87 155 2947 古河坂東 12 40 772 53 176 3396

出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

本県の訪問看護ステーションの人口 10 万人当たりの事業所数をみると全国平

均 57 事業所に対して本県は 37 事業所と大きく下回っています

図表 2-4 訪問看護ステーションの人口10万対事業所数の状況

出典「平成 26 年介護サービス施設事業所調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(事業所)

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

(3)医療従事者の状況

本県の医療施設に従事する主な医療従事者の人口10万人当たりの人数をみると

医師歯科医師薬剤師はいずれも全国平均を下回っています

本県の就業看護職員(保健師助産師看護師准看護師)の人口 10 万人当た

りの人数をみると保健師助産師看護師において全国平均を下回っています

図表 2-5 医療施設に従事する医師数歯科医師数薬剤師数の状況

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

全国平均 2336 794 1700 茨城県 4950 1920 4662 1696 658 1597

水戸 1021 317 825 2172 674 1755 日立 359 141 406 1387 545 1568 常陸太田ひたちなか 385 186 488 1061 513 1345 鹿行 234 153 297 856 559 1086 土浦 503 204 461 1928 782 1767 つくば 1135 264 810 3421 796 2442 取手竜ケ崎 764 315 732 1632 673 1563 筑西下妻 258 171 343 971 644 1292 古河坂東 291 169 300 1267 736 1306

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 2-6 就業看護職員数の状況

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国平均 383 268 8585 2687 茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

域 水戸 177 126 4533 1421 377 268 9654 3026 日立 104 58 1784 901 400 223 6854 3462 常陸太田ひたちなか 134 40 1673 938 369 110 4608 2583 鹿行 104 33 1104 696 378 120 4016 2532 土浦 98 81 1841 810 375 310 7049 3102 つくば 140 103 3234 610 423 311 9763 1841 取手竜ケ崎 178 134 3237 1002 379 285 6887 2132 筑西下妻 86 36 1090 913 325 136 4123 3454 古河坂東 76 31 1179 765 334 136 5187 3366

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

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第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

2 本県における医療需要の動向

(1)人口動向

本県の総人口は平成 27(2015)年1月1日現在 2919202 人となっています

5年ごとの人口増加率をみると昭和 45年(1970)から昭和 50年(1975)の 93

をピークに鈍化傾向となり平成 17(2005)年の国勢調査において減少に転じてい

ます

国立社会保障人口問題研究所の人口推計によると本県の総人口は平成 37

(2025)年時点において 2764115 人平成 52(2040)年時点で 2422744 人まで

減少することが見込まれています

また構想区域ごとにみるとつくば以外の構想区域は県全体と同様の減少傾向

を辿るものと見込まれますがつくばは平成 37(2025)年まで増加しその後減少

に転じるものと推計されます

図表 2-7 茨城県の将来人口推計 (単位人)

2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

全 国 126660501 124128185 120699960 116670319 112185503 105790693 茨城県 2921890 2852547 2764115 2661094 2546159 2422744

構想区域

水戸 469549 459945 447379 432716 416233 398117 日立 260271 248933 235892 221687 206981 192453 常陸太田ひたちなか 363084 353117 341119 327875 313678 298826 鹿行 274886 268295 259918 250250 239563 228049 土浦 261163 253528 244151 233459 221738 209303 つくば 331267 333829 334161 332520 328880 323255 取手竜ケ崎 470028 461576 448887 432563 413366 392725 筑西下妻 264342 253637 241947 229519 216331 202409 古河坂東 227300 219687 210661 200505 189389 177607

出典「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人口問題研究所より作成

図表 2-8 茨城県内の構想区域ごとの将来人口推計

出典「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人口問題研究所より作成

150000

200000

250000

300000

350000

400000

450000

500000

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

水戸

取手竜ヶ崎

つくば

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦筑西下妻日立

古河坂東

(人)

- 14 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

本県の 65 歳以上の高齢化率は平成 37(2025)年時点で 312平成 52(2040)

年時点では 364まで上昇することが見込まれています

また全ての構想区域において県全体と同様の上昇傾向が続くと見込まれており

平成 52(2040)年時点で最も高齢化率が高いのは日立の 402最も低いのがつ

くばの 309であるものと推計されます

図表 2-9 茨城県の高齢化率の将来推計

2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

全国平均 268 291 303 316 333 360

茨城県 266 296 312 324 339 364

構想区域

水戸 266 294 311 325 342 367 日立 295 326 342 356 375 402 常陸太田ひたちなか 280 307 325 340 358 385 鹿行 260 293 309 317 327 347 土浦 278 309 324 337 355 381 つくば 216 239 252 263 281 309 取手竜ケ崎 268 302 316 327 340 366 筑西下妻 274 309 329 340 352 374 古河坂東 259 295 315 327 341 365

出典「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人口問題研究所より作成

- 15 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

(2)医療需要の推計

① 入院医療及び在宅医療等の医療需要

平成 25(2013)年平成 37(2025)年平成 42(2030)年平成 47(2035)年

平成 52(2040)年における入院医療及び在宅医療等の医療需要(医療機関所在地ベ

ース注7)を推計しました

それをみると平成 47(2035)年まで入院医療及び在宅医療等の医療需要は増加

し続けるものと見込まれます

また年齢階級別に平成 25(2013)年を基準としてみた場合15 歳未満15~

64 歳は減少傾向となりますが65 歳以上では平成 37(2025)年には 384 ポイント

平成 47(2035)年には 604 ポイントの上昇が見込まれます特に75 歳以上の上

昇が激しく平成 37(2025)年には 453 ポイント平成 47(2035)年には 734

ポイントの上昇が見込まれます

図表 2-10 茨城県の医療需要の将来推計 (単位人日)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要(人日) 380973 498067 550101 567405 555565

入院医療 159891 184597 195892 198294 194214

水戸 33595 37567 39291 39747 39141 日立 13796 15719 16204 16038 15447 常陸太田ひたちなか 16381 18087 19081 19366 19066 鹿行 10266 10905 11730 11976 11651 土浦 13729 16266 17181 17264 16812 つくば 24767 29486 31452 32118 32016 取手竜ケ崎 24486 31516 34001 34301 33447 筑西下妻 12501 12746 13893 14337 13930 古河坂東 10371 12306 13058 13147 12702

在宅医療等 221081 313471 354209 369112 361351

図表 2-11 年齢階級別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要 1000 1307 1444 1489 1458

15 歳未満 1000 738 689 626 592 15~64 歳 1000 862 857 828 742 65 歳以上 1000 1384 1546 1604 1581 75 歳以上 1000 1453 1667 1734 1690

注7 平成 25(2013)年平成 37(2025)年平成 42(2030)年平成 47(2035)年平成 52(2040)

年における医療需要の推計についてはツールでは医療機関所在地ベースのみの対応となっていま

- 16 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

② 医療機能別にみた医療需要

医療機能別に入院医療及び在宅医療等の医療需要の将来推計について平成 25

(2013)年を基準としてみた場合急性期については平成 37(2025)年には 190

ポイント平成 47(2035)年には 257 ポイントの上昇が見込まれ回復期につい

ては平成 37(2025)年には 239 ポイント平成 47(2035)年には 335 ポイン

トの上昇が見込まれますまた在宅医療等は平成 37(2025)年には 418 ポイン

ト平成 47(2035)年には 670 ポイントの上昇が見込まれます

図表 2-12 医療機能別にみた茨城県の医療需要の将来推計 (単位人日)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要(人日) 380973 498067 550101 567405 555565

高度急性期 14951 16336 16523 16368 16002

急性期 48797 58069 60899 61340 60087

回復期 51681 64055 68109 69018 67587

慢性期 44463 46138 50362 51568 50538

小計(入院医療) 159891 184597 195892 198294 194214

在宅医療等 221081 313471 354209 369112 361351

図表 2-13 医療機能別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要 1000 1307 1444 1489 1458

高度急性期 1000 1093 1105 1095 1070

急性期 1000 1190 1248 1257 1231

回復期 1000 1239 1318 1335 1308

慢性期 1000 1038 1133 1160 1137

小計(入院医療) 1000 1155 1225 1240 1215

在宅医療等 1000 1418 1602 1670 1634

さらに医療機能別に入院医療の医療需要の将来推計について各推計年次の構

成割合をみると平成 25(2013)年には高度急性期 94急性期 305回復期

323慢性期 278であるのに対して平成 37(2025)年にはそれぞれ 88

315347250と急性期及び回復期の上昇高度急性期及び慢性期の減

少が見込まれます

図表 2-14 医療機能別にみた茨城県の医療需要の将来推計(各年次の構成割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

医療需要(人日) 1000 1000 1000 1000 1000

高度急性期 94 88 84 83 82

急性期 305 315 311 309 309

回復期 323 347 348 348 348

慢性期 278 250 257 260 260

- 17 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

③ 主な疾患別にみた医療需要

MDC注8に基づく主要診断群別の医療需要の将来推計(慢性期についてはデータ

に病名が無いため含まれていません)については高齢化の進展に伴い神経系疾

患呼吸器系疾患循環器系疾患は高い増加傾向を示しています

図表 2-15 主要診断群別にみた茨城県の医療需要の将来推計 (単位人日)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

神経系疾患 1298 1888 1953 1948 1915

呼吸器系疾患 2011 2697 2898 2897 2844

循環器系疾患 7236 9210 9841 10013 9838

消化器系疾患 8584 10027 10363 10360 10143

筋骨格系疾患 5365 6273 6348 6273 6150

女性生殖器系疾患等 4285 3964 3895 3830 3662

外傷熱傷中毒 6270 7733 8359 8469 8268

女性生殖器系疾患及び産褥期疾患異常妊娠分娩

図表 2-16 主要診断群別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

神経系疾患 1000 1455 1505 1501 1476 呼吸器系疾患 1000 1341 1441 1441 1414 循環器系疾患 1000 1273 1360 1384 1360 消化器系疾患 1000 1168 1207 1207 1182 筋骨格系疾患 1000 1169 1183 1169 1146 女性生殖器系疾患等 1000 925 909 894 854 外傷熱傷中毒 1000 1233 1333 1351 1319

女性生殖器系疾患及び産褥期疾患異常妊娠分娩

注8 Major Diagnostic Category の略でレセプトデータ等で使われる主要診断群のことですDPC

(Diagnostic Procedure Combination)では診断分類群の大分類に相当するもので概ね臓器系統に

より 18 群に分類されています

- 18 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

主な疾患別に入院の医療需要の将来推計(慢性期についてはデータに病名が無い

ため含まれていません)についてみると高齢化の進展を背景として大腿骨頸部

骨折の増加傾向が最も高く順に成人肺炎脳卒中となっています

特に大腿骨頸部骨折の医療需要については平成 37(2025)年において平成 25

(2013)年時点の 504 ポイントの上昇平成 47(2035)年では 743 ポイントの上

昇が見込まれており回復期機能の強化並びに在宅医療等の受け皿拡大による円

滑な在宅移行体制の整備が求められています

図表 2-17 主な疾患別にみた茨城県の医療需要の将来推計(2013 年を基準にした割合)

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

大腿骨頸部骨折 1000 1504 1682 1743 1707 高度急性期 - - - - - 急性期 1000 1444 1618 1676 1641 回復期 1000 1566 1749 1811 1774 成人肺炎 1000 1366 1525 1576 1539 高度急性期 1000 1409 1508 1529 1498 急性期 1000 1343 1493 1538 1502 回復期 1000 1385 1559 1619 1581 脳卒中 1000 1259 1338 1354 1325 高度急性期 1000 1183 1224 1225 1201 急性期 1000 1255 1332 1347 1319 回復期 1000 1281 1371 1391 1361 がん 1000 1138 1139 1127 1112 高度急性期 1000 1085 1072 1056 1042 急性期 1000 1151 1152 1139 1124 回復期 1000 1152 1161 1152 1137 急性心筋梗塞 1000 1143 1147 1133 1113 高度急性期 - - - - - 急性期 1000 1143 1147 1133 1113 回復期 - - - - -

- 19 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

④ 在宅医療等における医療需要

在宅医療等の医療需要の将来推計を構想区域別にみると各構想区域において

現状の 130~160の在宅医療等の供給が必要となるものと見込まれます

同様に訪問診療についても現状の 120~160の供給が必要となるものと見込

まれます

図表 2-18 在宅医療等及び訪問診療の医療需要の将来推計(構想区域別)

さらに各構想区域において在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年

の在宅患者訪問診療料の算定患者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分

の医療需要についても現状の 130~160の供給が必要となります

なお平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要から平成 37(2025)年

の老人保健施設の整備目標注9との差をみると各構想区域で 357 人日~998 人日

の不足が見込まれます

図表 2-19 老人保健施設等分の医療需要の将来推計(構想区域別)

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

在宅医療等にはサービス付き高齢者向け住宅を含む高齢者向け住宅(以下「高齢者向け住宅」といいま

す)は含まれていないため高齢者人口に対する高齢者向け住宅の割合を平成 32(2020)年には 3~5に設

定している住生活基本計画(全国計画)の整備状況等を踏まえた検討が必要になります

(参考)サービス付き高齢者向け住宅情報提供システムによる茨城県の状況(構想区域別戸数 H2810 末)

水戸1075日立367常陸太田ひたちなか525鹿行250土浦787つくば249

取手竜ケ崎822筑西下妻263古河坂東142 茨城県計4480

注9「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 20 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

茨城県における老人保健施設訪問看護ステーションの平成 26(2014)年時点の

看護職員(保健師助産師看護師准看護師)の実人数に平成 37(2025)年時

点の老人保健施設の定員の増加割合訪問看護の提供回数の増加割合をそれぞれ単

純に乗じることにより老人保健施設及び訪問看護ステーションにおいて必要とな

る看護職員数を推計したところ老人保健施設では 131 人増訪問看護ステーショ

ンでは 790 人増となり合計 921 人の増加が必要と推計されます

図表 2-20 在宅医療等の医療需要の将来推計 (単位人)

出典「平成 26 年介護サービス施設事業所調査」「第6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

⑤ 都道府県間及び構想区域間の流出入の状況

ツールにより推計される平成 37(2025)年における患者の都道府県間及び構想区

域間の流出入の状況をみると高度急性期についてはつくば水戸において他の

構想区域からの流入過多である一方で古河坂東筑西下妻鹿行常陸太田

ひたちなかは流出過多となっていますまた鹿行では千葉県への流出筑西下

妻や古河坂東では栃木県への流出がみられます

急性期についてはつくば水戸において他の構想区域からの流入過多である一

方で筑西下妻鹿行常陸太田ひたちなかは流出過多となっていますまた

日立では福島県への流出鹿行や取手竜ケ崎では千葉県への流出筑西下妻で

は栃木県への流出古河坂東では栃木県や埼玉県への流出がみられます

回復期については取手竜ケ崎つくば水戸において他の構想区域からの流

入過多である一方で筑西下妻鹿行常陸太田ひたちなかは流出過多となっ

ていますまた日立では福島県への流出鹿行では千葉県への流出筑西下妻

や古河坂東では栃木県への流出がみられます

慢性期については筑西下妻つくばにおいて他の構想区域からの流入過多で

ある一方で土浦常陸太田ひたちなかは流出過多となっていますまた日立

では福島県への流出鹿行では千葉県からの流入筑西下妻や古河坂東では栃

木県からの流入がみられます

2014年 2025年 増加分

(A) (B) (B-A)

老人保健施設 1157 1288 131訪問看護ステーション 685 1475 790

合計 1842 2763 921

- 21 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

図表 2-21 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(高度急性期)

図表 2-22 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(急性期)

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 70

筑西下妻 35

取手竜ケ崎 163

つくば 140

土浦 103

鹿行 48

常陸ひな 94

日立 112

水戸 270

水戸日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 366

筑西下妻 237

取手竜ケ崎 724

つくば 501

土浦 363

鹿行 269

常陸ひな 450

日立 433

水戸 814

水戸日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

埼玉県

福島県

- 22 -

第2章 本県における医療提供体制の現状と予測される医療需要

図表 2-23 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(回復期)

図表 2-24 2025 年の医療需要患者の流出入の状況(慢性期)

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 271

筑西下妻 387

取手竜ケ崎 741

つくば 421

土浦 397

鹿行 366

常陸ひな 531

日立 582

水戸 935

水戸日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

埼玉県

福島県

古河坂東

筑西下妻

取手竜ケ崎

つくば

土浦

鹿行

常陸太田ひたちなか

日立

水戸

流出 流入

単位人日

1目盛当たり50人日

古河坂東 177

筑西下妻 322

取手竜ケ崎 556

つくば 453

土浦 239

鹿行 253

常陸ひな 377

日立 267

水戸 471

水戸

日立

常陸太田ひたちなか

鹿行

土浦つくば

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

千葉県

栃木県

埼玉県

福島県

東京都

- 23 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

1 平成 37(2025)年における医療機能別の医療需要及び必要病床数

(1)推計に当たっての考え方

本県及び各構想区域の平成 37(2025)年における医療需要と将来の病床数の必要

量(以下「必要病床数」といいます)を病床機能区分ごとに推計しました

現状県内の各構想区域において他の構想区域との患者の流出入等を見込んだ

医療機能が既に整備されていることまた患者住所地ベースでの医療需要に対応

するための医療機能への転換を見込むことは各医療機関に対して過度の経営方針

の転換を促すことになることから現状における各医療機関の既存の物的人的な

医療資源を最大限に有効活用することとしました

必要病床数の推計に当たり都道府県間で患者の流出入がある場合は当該都道

府県間で協議(厚生労働省通知により10 人以上の患者の流出入が協議の対象)し

定めることとなっていることから本県は調整を要する関係都県(福島県栃木

県千葉県埼玉県東京都)との協議により流出入の患者の医療需要について

は「医療機関所在地ベース」の医療需要として推計することで調整しました

したがって構想区域ごとの医療需要の推計については高度急性期急性期

回復期及び慢性期の4医療機能とも現在の患者の流出入が今後も継続するものと

考え現段階では「医療機関所在地ベース」を基本として医療需要を推計すること

としました

留意点

必要病床数は将来の提供体制について医療関係者をはじめ介護関係者や

医療を受ける住民とともに考えるための参考値であり病床の削減目標といった

性格のものではありません

必要病床数の都県間調整については医療提供体制の整備状況等により都県

間において患者の受療動向に著しい変化が生じた場合には見直しをすることを

前提として調整しています

本県では高齢化の進展が平成 37(2025)年以降も続くことから医療需要の

ピークが平成 47(2035)年になることに留意するとともに医療提供体制の整備

等による患者の受療動向の変化等を勘案し次期保健医療計画の策定の際にも

医療需要及び必要病床数の見直しの必要性について検討します

少子高齢化に伴う医療需要の変化に適切に対応し高度急性期急性期回復期慢

性期等患者の病態にあった良質な医療を切れ目なく効率的に提供するために各地

域でバランスのとれた医療提供体制の構築を目指します

- 24 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

図表 3-1 平成 37(2025)年における医療需要と必要病床数(医療機関所在地ベース)

構想区域 2025 年における医

療需要(当該構想区

域に居住する患者の

医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制) 【参考】

現在の医療提供体制

が変わらないと仮定

した場合の他の構想

区域に所在する医療

機関により供給され

る量を増減したもの

将来のあるべき医療

提供体制を踏まえ

他の構想区域に所在

する医療機関により

供給される量を増減

したもの(①)

病床の必要量(必要

病床数)(①を基に病

床利用率等により算

出される病床数)

許可病床数

(2013 年 10 月)

基準病床数

(2013 年 4 月)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

全県

高度急性期 1761 1634 1634 2178 (一般病床)

急 性 期 6002 5807 5807 7445 21033 回 復 期 6566 6405 6405 7117 慢 性 期 4425 4614 4614 5015 (療養病床) 5951 小 計 18754 18460 18460 21755 26984 17890

水戸

高度急性期 3174 4660 4660 621 (一般病床)

急 性 期 9508 12679 12679 1626 4695 回 復 期 11280 13592 13592 1510 慢 性 期 6122 6636 6636 721 (療養病床) 995 小 計 30084 37567 37567 4478 5690 3482

日立

高度急性期 1506 1289 1289 172 (一般病床)

急 性 期 5289 4826 4826 619 2154 回 復 期 6961 6414 6414 713 慢 性 期 3648 3189 3189 346 (療養病床) 734 小 計 17405 15719 15719 1850 2888 1587

常陸太田

ひたちなか

高度急性期 2292 1125 1125 150 (一般病床)

急 性 期 7806 5251 5251 673 2040 回 復 期 8479 6644 6644 738 慢 性 期 5368 5066 5066 551 (療養病床) 671 小 計 23944 18087 18087 2112 2711 1806

鹿行

高度急性期 1581 526 526 70 (一般病床)

急 性 期 5189 2913 2913 373 1427 回 復 期 5877 3983 3983 443 慢 性 期 3631 3483 3483 379 (療養病床) 609 小 計 16278 10905 10905 1265 2036 1222

土浦

高度急性期 1645 1768 1768 236 (一般病床)

急 性 期 5281 5361 5361 687 1915 回 復 期 5746 5776 5776 642 慢 性 期 4097 3361 3361 365 (療養病床) 437 小 計 16769 16266 16266 1930 2352 1574

つくば

高度急性期 1912 3270 3270 436 (一般病床)

急 性 期 6815 9428 9428 1209 2765 回 復 期 6397 8059 8059 895 慢 性 期 6336 8729 8729 949 (療養病床) 603 小 計 21459 29486 29486 3489 3368 2542

取手

竜ケ崎

高度急性期 2828 2301 2301 307 (一般病床)

急 性 期 9908 9969 9969 1278 3314 回 復 期 9728 11177 11177 1242 慢 性 期 8186 8069 8069 877 (療養病床) 646 小 計 30651 31516 31516 3704 3960 3135

筑西下妻

高度急性期 1453 404 404 54 (一般病床)

急 性 期 5101 2625 2625 337 1276 回 復 期 6442 4635 4635 515 慢 性 期 4147 5082 5082 552 (療養病床) 1004 小 計 17143 12746 12746 1458 2280 1308

古河坂東

高度急性期 1223 992 992 133 (一般病床)

急 性 期 5118 5018 5018 643 1447 回 復 期 4750 3773 3773 419 慢 性 期 2711 2523 2523 274 (療養病床) 252 小 計 13803 12306 12306 1469 1699 1234

必要病床数は医療需要を高度急性期 75急性期 78回復期 90慢性期 92で除して算出しています

出典「地域医療構想策定支援ツール」より推計

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第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

図表 3-2 【参考】平成 37(2025)年における医療需要と必要病床数(患者住所地ベース)

2025 年における医

療需要(当該構想区

域に居住する患者の

医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制) 【参考】

現在の医療提供体制

が変わらないと仮定

した場合の他の構想

区域に所在する医療

機関により供給され

る量を増減したもの

将来のあるべき医療

提供体制を踏まえ

他の構想区域に所在

する医療機関により

供給される量を増減

したもの(①)

病床の必要量(必要

病床数)(①を基に病

床利用率等により算

出される病床数)

許可病床数

(2013 年 10 月)

基準病床数

(2013 年 4 月)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

全県

高度急性期 1761 1634 1761 2349 (一般病床)

急 性 期 6002 5807 6002 7694 21033 回 復 期 6566 6405 6566 7296 慢 性 期 4425 4614 4425 4809 (療養病床) 5951 小 計 18754 18460 18754 22148 26984 17890

出典「地域医療構想策定支援ツール」より推計

(2)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

本県の必要病床数は平成 37(2025)年に 21755 床となった後平成 47(2035)年

にピーク(23320 床)に達します

なお平成 37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要

を基に算出しており今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等

へ移行等が現時点の見込みどおりに進んだ場合の推計値となっています

図表 3-3 【参考】必要病床数の推移と許可病床数との関係

17890

療養病床

5951

一般病床

21033

4446 4833 5015 5474 5605 5493

5168 5742

7117 7568 7669 7510

4880

6256

7445 7807 7864 7703

1495

1994

2178 2203 2182 2134

-

10000

20000

30000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

15989人日

18825床

21755床23052床

23320床22840床

26984床

在宅医療等

22108人日

在宅医療等

22108人日

在宅医療等

31347人日

在宅医療等

35421人日

在宅医療等

36911人日在宅医療等

36135人日

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第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

2 将来の医療需要に対応するための医療提供体制の現状と課題

本県の医療需要は平成 47(2035)年まで増加し続けるものと推計されます平

成 37(2025)年時点の必要病床数と平成 27(2015)年の病床機能報告制度で報

告された病床数を比較すると総数では報告された病床数が必要病床数を上回って

いますが病床の医療機能別の内訳をみると回復期のように報告された病床数

より必要病床数が大きく下回っている機能区分もあり将来を見据えてバランスの

とれた医療機能を構築する必要があります

そのため将来の医療需要の変化に対応した体制を効率的効果的に構築するべ

く現在の医療資源を最大限に活用しながら急性期から回復期への病床機能の転

換等の取組を促進する必要があります

また慢性期及び在宅医療等については入院医療のほか在宅医療や介護も含

めた地域全体で支える体制づくりが求められることから各構想区域の特性も踏ま

えながら各構想区域の実情に合った提供体制の構築を図る必要があります

(1)入院医療における医療機能の分化連携

① 高度急性期

高度急性期については将来の医療需要はほぼ横ばいで推移しますが医療機能

の集約化や広域での連携体制の強化等を推進しより効率的な医療提供体制の構築

を図ることが求められます

患者に必要な医療を適切に提供した後は患者がより身近な地域で回復期慢性

期の医療を受けられるような連携体制の構築が必要となります

② 急性期

急性期については各構想区域における二次救急医療提供体制等の確保が必要で

それぞれの医療機関が患者に必要な医療を適切に提供した後は病態に応じて切

れ目なく回復期慢性期の医療へつなげていくことができるよう医療機関相互の

役割分担と連携等を促進していくことが求められます

③ 回復期

回復期については医療需要の伸びが大きく見込まれます

そのため急性期を担う医療機関と連携しより身近な地域で在宅への復帰に向

けたリハビリテーション等が受けられる医療機能の充実を図る必要があります

- 27 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

④ 慢性期

慢性期については療養病床の受療率の地域差の縮小の方向性を踏まえつつ病

状は比較的安定していても継続して医療的ケアが必要な患者に対する適切な医療

提供体制を患者の身近な地域で確保する必要があります

また現在厚生労働省の「療養病床の在り方等に関する検討会」において検討

がなされた「新たな施設類型」等の報告書が公表されたところであり地域全体で

支えていく体制構築を図る上で今後の検討状況を注視する必要があります

⑤ その他

各構想区域において将来の医療需要に対応した医療提供体制の構築に当たり

病床機能のバランスを考慮するだけでなく産科病床や障害者施設等の特定の役割

を担っている病床の維持確保にも努める必要があります

(2)在宅医療等の充実

① 在宅医療の提供基盤の強化

本県では在宅療養支援診療所や訪問看護ステーション等の在宅医療の提供基盤

が不足気味(図表 2-3図表 2-4 を参照)であることから各構想区域の実情に応

じた基盤整備が必要です

② 在宅医療を支える多職種の連携強化

在宅医療は医師をはじめとして歯科医師訪問看護師薬剤師等の様々な医

療従事者とホームヘルパー等の介護従事者など多職種による連携により提供さ

れることからこれら関係者の連携強化を一層図る必要があります

③ 介護保健施設等も含めた受け皿の強化充実

居宅等で訪問診療を受けている在宅療養者や老人保健施設で医療を受けている

入所者等療養の形態は様々であることから増大する医療需要に対応するため

介護施設も含めた受け皿の整備が必要です

④ 地域包括ケアシステム構築に向けた取組の調和

県内各市町村においてそれぞれの地域事情に応じた地域包括ケアシステムの構

築に向けた取組がなされているところであり市町村の介護施策やまちづくり施策

と調和を図りながら在宅医療等の充実を図る必要があります

- 28 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

(3)医療従事者の養成確保

① 将来の医療需要に対応した医療従事者の育成確保

将来の医療需要の変化に対応した医療提供体制を充実させるためには各医療機

能に対応できる医師歯科医師薬剤師看護師等の医療従事者の育成や確保が必

要となります

② 在宅医療に係る医療介護従事者の育成確保

訪問診療を担う医師をはじめそれら医師と連携する歯科医師訪問看護師薬

剤師等の人材不足が深刻である(図表 2-5図表 2-6 を参照)ため在宅医療を担

う多様な医療従事者の育成を図る必要があります

また地域で高齢者の療養生活等を支える介護人材の育成確保も重要な課題で

となっています

(4)茨城県保健医療計画の施策との調和

「第 6 次茨城県保健医療計画」においては5 疾病(がん脳卒中急性心筋梗

塞糖尿病精神疾患)5 事業(救急医療災害医療へき地医療周産期医療

小児救急を含む小児医療)在宅医療についてそれぞれの医療連携体制の構築に

かかる施策を推進することとしておりこれらの施策を踏まえながら構想区域に

おける病床機能の分化連携を図る必要があります

このうちがん脳卒中急性心筋梗塞については発生頻度が高いなどの理由

から一般病床及び療養病床への入院に占める割合も比較的大きく各構想区域の医

療提供体制を検討する上で重要です構想区域単位で必要な入院機能を確保するだ

けでなく発症時の救急医療専門的な診療の効率的な提供在宅復帰に向けたリ

ハビリテーション等の様々な機能を医療機関へのアクセシビリティにも配慮しな

がら連携を促進する必要があります

また5 事業のうち救急医療や周産期医療では入院や搬送など必要な機能の確

保や連携体制の構築等が進められておりこれらの施策に留意しながら将来の医

療需要に対応する必要があります

在宅医療では退院支援療養支援を行う各機関の連携体制の構築急変時の入

院対応や看取りなど様々な施策が必要とされますこのため各構想区域の地域

事情を踏まえながら介護を含めた慢性期の療養を支える体制全般の在り方につい

て検討を進める必要があります

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第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

3 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

(1)入院医療における医療機能の分化連携

① 病床機能の転換の促進

地域で不足している病床機能への転換を促進するため転換に伴う施設設備の

整備や人材の養成などに対して支援します

主な施策

回復期病床整備促進事業(H27~)

回復期病床の増につながる新築増築改修等を実施する医療機関に対する補助

② 医療機関間の連携強化等

政策医療を担っている公的病院への支援や地域の医療提供体制の充実を図るた

め引き続き各地域医療構想調整会議において再編統合等を含めた医療機能の分

化連携について検討しますまた構想区域の各医療機関の役割をより明確にし

介護施設を含めた施設間の緊密な連携体制の構築を促進します

地域において救急医療を支えている民間病院に対して公的病院と同様の支援に

ついて検討します

主な施策

地域医療構想調整会議の開催(H27~)

本構想策定後においてもPDCA サイクルにより見直しを図るとともに構想区域

における調整連携を促進

茨城型地域包括ケアシステム推進事業(H26~)

地域ケアセンターの設置地域ケアコーディネーターの配置等により区域にお

ける連携体制の構築を促進

ICT を活用したネットワークの活用等

県医師会が展開するいばらき安心ネットの活用により医療機関間の連携等を強

化するほか介護関係者との情報共有を進めるための整備等を実施

③ 医療機能分化連携に係る県民の理解促進

地域医療構想において目指す病床機能の分化連携について医療サービスの利

用者である住民の理解を深め適切な受療行動を促すための取組等を促進するため

地域医療構想調整会議等の検討内容等を県民に対して広く情報発信していきます

主な施策

地域医療構想調整会議の開催(再掲H27~)

県民参加の推進について協議するとともに議題等について広く募集等

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第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

県政出前講座 集会や職場などに訪問し地域医療構想の達成に向けた取組等について説明

(2)在宅医療等の充実

① 在宅医療の提供基盤の強化

いばらき高齢者プラン 21 や新いばらき障害者プラン等における施設事業所等

の整備計画と調和を図るとともにサービス付き高齢者向け住宅の整備状況なども

踏まえ地域の実情にあった在宅医療の提供体制を整備します

介護との分担や連携も勘案しながら在宅療養支援診療所や訪問看護ステーショ

ン等の在宅医療の提供基盤の整備を促進します

訪問看護など在宅医療に関する人材を養成するとともに退院調整技術の向上に

向けた研修を実施することにより在宅医療関係者間の連携強化を図るなど在宅

医療の提供体制を強化します

高齢者のみならず障害者などを含む全ての要援護者及び家族等に対し地域ケ

アシステムの「コーディネート機能」や「多職種協働による支援機能」といったノ

ウハウを活用しながら医療介護予防生活支援など様々なサービスを提供す

る「茨城型地域包括ケアシステム」について市町村関係団体と連携し構築しま

主な施策

薬局における在宅医療推進事業(H26~)

在宅療養者への注射薬供給に対応するための無菌調剤研修及び無菌調剤室の共同

利用の推進等

訪問看護支援事業(H21~)

訪問看護ステーション管理者へのマネジメント研修訪問看護師の養成研修の実

施等

茨城型地域包括ケアシステム推進事業(再掲H26~)

訪問看護事業所等が在宅サービスで使用する機器の購入等に対して補助

② 在宅医療を支える多職種の連携強化

在宅医療介護連携拠点事業(平成 25 年度から平成 27 年度モデル事業として実

施)成果を踏まえ関係団体等と連携し市町村が実施する在宅医療介護連携推

進事業に対し支援します

訪問診療を行う医師やホームヘルパー等の介護従事者など在宅医療を支える各

種専門職の連携体制を構築します

- 31 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

主な施策

在宅医療推進体制整備事業(H28~)

病院における退院調整技術の向上及び在宅医療関係者との連携強化を図るため

病院勤務看護師による訪問看護ステーション等への出向研修等を支援

在宅歯科医療推進事業(H26~)

在宅医療の関係者による協議会の開催や在宅歯科医療認知度向上のためのガイ

ドブックの作成等

ICT を活用したネットワークの活用等(再掲)

県医師会が展開するいばらき安心ネットの活用により医療機関間の連携等を強

化するほか介護関係者との情報共有を進めるための整備等を実施

③ 在宅医療に関する知識の普及啓発

医療機能情報提供制度の活用をはじめ様々な広報媒体を通じ在宅医療介護

に関する情報を地域住民に対して適切に提供します

主な施策

医療機能情報提供制度の運用等(H19~)

在宅医療に係る医療機能を有する病院診療所歯科診療所の情報をわかりやす

く公表等

県政出前講座(再掲)

集会や職場などに訪問し在宅医療介護に関する取組等について説明

(3)医療従事者の養成確保

① 医師の確保対策の推進

県内の医師不足地域偏在の解消を図るため地域医療支援センターを核として

高校生医学生研修医医師のそれぞれの段階に応じた取組を推進します

修学資金を活用した医師が各医療圏でバランスよく勤務できるよう医師の派遣

調整を進めます

主な施策

地域医療支援センター事業(H18~)

修学生医師のキャリア形成支援や医師不足地域の中小病院への医師派遣調整等

医師修学資金貸与事業(H18~)

将来県内の医療機関で従事する意思のある医学生に対する修学資金の貸与

女性医師就業支援事業(H21~)

院内育児スペースの整備や育児中の医師に対する勤務条件の緩和など働きやす

い職場環境づくりに取り組む病院に対する補助等

- 32 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

② 看護職の確保対策の推進

看護職の計画的な確保を図るため看護職員の養成県内定着促進離職防止に

資する取組を推進します

県ナースセンターにおいて潜在看護職員に対する就業相談就業斡旋及び再就

業支援研修を実施し看護職員の再就業を推進します

主な施策

看護師等養成所運営助成事業(S45~)

看護師等養成所の運営費に対する補助

看護師等修学資金貸付事業(S37~)

将来県内に就業しようとする看護学生に対する修学資金の貸与

看護職員確保対策事業(H21~)

離職中看護師に対する就職相談マッチング及び再就業研修等を実施するナース

センターの運営

③ 多様な専門職の育成支援

高齢化に伴う増加する疾患への対応や在宅医療等の充実を図るためリハビリテ

ーション関係職や在宅医療を担う医師歯科医師薬剤師等多様な専門職の育成

を支援します

主な施策

がん患者口腔管理体制強化事業(H28~)

医師薬剤師看護師栄養士介護士等に対するがん患者に係る口腔ケア技術

等に関する研修会の実施

地域リハビリテーション総合支援事業(H21~)

地域リハビリテーション推進拠点(医療機関訪問看護ステーション老健施設)

が実施する情報提供事業や技術指導在宅復帰支援事業等に対する補助

薬局における在宅医療推進事業(再掲H26~)

在宅医療に取り組むための薬剤師のスキルアップ研修の実施等

訪問看護支援事業(再掲H21~)

訪問看護ステーション等に勤務する看護師に対する訪問看護の知識や技術等に関

する研修会の実施

④ 医療勤務環境改善の推進

医療従事者の確保定着を図るため医療勤務環境改善支援センターにおいて

県内の医療機関における勤務環境改善の取組等を促進します

病院内保育施設を設置する病院等に対しその整備費及び運営費を助成すること

により出産育児による離職を防止し職員の定着を図ります

- 33 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

主な施策

医療勤務環境改善支援センター事業(H26~)

勤務環境改善に取り組む医療機関に対して勤務環境改善計画の策定やファミリ

ーサポートセンター等と連携した医師の就業支援等を実施

看護職員就労環境改善支援事業(H25~)

短時間正職員制度など多様な勤務形態の導入を図る病院等に対する補助

病院内保育所運営助成事業(S62~)

医療機関が運営する病院内保育所の運営費に対する補助

(4)その他医療機能の充実及び連携体制

「第 6次茨城県保健医療計画」においては特に 5疾病(がん脳卒中急性心

筋梗塞糖尿病精神疾患)5事業(救急医療災害医療へき地医療周産期医

療小児救急を含む小児医療)在宅医療について数値目標を設定の上PDCA サ

イクルにより関連施策を実施していることから施策間の連携による効果的な運用

を図ります

(5)施策の見直し

本地域医療構想に記載した各施策の進捗状況を踏まえた追加的対応や今後新た

に生じる課題等に対応するためこれらの施策については必要があると認められ

る場合には柔軟に見直します

- 34 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

4 地域医療構想の推進体制等

(1)推進体制

① 茨城県医療審議会

茨城県全体における病床機能報告制度の結果の情報共有や地域医療構想実現に

向けた取組み等の進捗状況を評価し更なる推進方策等の検討を行います

② 地域医療構想調整会議

各構想区域における病床機能報告制度の結果の情報共有や地域医療構想実現に

向けた取組み等の進捗状況を評価し更なる推進方策等の検討を行います

(2)各関係者等の役割

① 県

県全体の良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の構築を目指し他の計画

と調和連携を図りながら本地域医療構想に記載された取組を推進します

② 保健所

地域医療構想調整会議等を運営し構想区域内の医療機関等の医療機能分化連

携に係る自主的取組等を促進します

③ 市町村

地域医療構想調整会議等に参画し医療機能分化連携に向けた地域課題を共有

するとともに地域特性を活かした地域包括ケアシステムの構築を図ります

④ 保険者

地域医療構想調整会議等に参画し医療機能分化連携に向けた地域課題を共有

するとともに加入者データの分析等による効果的な施策の提言や加入者の健康

づくりの啓発や適切な受療行動の促進に努めます

⑤ 医療機関医療関係者

地域の医療機能の分化連携に関する課題を共有し自ら機能分化に取り組み

他の医療機関や介護施設等との連携を強化する等将来の医療需要に対応したバラ

- 35 -

第3章 本県における将来の医療提供体制に関する構想

ンスのとれた医療提供体制の構築に協力します

⑥ 介護事業者等

地域の医療機能の分化連携に係る地域課題を共有し医療機関等との連携強化

による介護サービスの充実等を図ります

⑦ 県民

医療機関の役割等に関する理解を深め適切な受療行動に努めます

- 36 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

第4章 構想区域別地域医療構想

1 水戸地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町は水戸市笠間市小美玉市茨城町大洗町城里町になります

平成 37(2025)年には総人口は 447379 人で平成 27(2015)年時点と比較して

22170 人減少します一方で65 歳以上人口は 139210 人で同 14163 人増加し

ます75 歳以上人口は 80487 人で同 18612 人増加します

65 歳以上人口は平成 52(2040)年にかけて増加し続けますまた75 歳以上人口

は平成 47(2035)年までは急速に増加しその後やや減少傾向となりますそのた

め医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備

する必要があります

図表 4-1-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-1-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-1-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 980 953 922 886 848

1000 914 830 756 708 671

1000 927 866 826 776 714

1000 965 941 898 843 768

1000 1082 1113 1126 1138 1168

(再掲)75歳以上 1000 1126 1301 1402 1415 1401

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

469549 459945 447379 432716 416233 398117

59622 54497 49483 45056 42202 40018

125391 116182 108639 103626 97352 89545

159489 153913 150047 143251 134374 122479

125047 135353 139210 140783 142305 146075

(再掲)75歳以上 61875 69678 80487 86767 87527 86695

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

水戸

- 37 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

水戸構想区域には県内の構想区域の中で最も多くの一般病床及び DPC 算定病床

があります

また人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)についても県内で最も高い

水準にあります

図表 4-1-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

水戸構想区域には 330 の一般診療所がありその病床数は 403 です

図表 4-1-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 水戸医療圏 330 28 403 703 60 858

水戸市 242 21 290 895 78 1072 笠間市 37 3 57 482 39 742 小美玉市 18 2 18 353 39 353 茨城町 15 2 38 445 59 1128 大洗町 11 - - 633 - - 城里町 7 - - 346 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出したものです

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965

 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

茨城県

療養病床一般病床

DPC算定病床

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

全国

- 38 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患について 40前後となっていますただし「130010 急性白

血病」「010030 未破裂脳動脈瘤」など一部の傷病のように10~30程度の人口カ

バー率にとどまっているものもみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30分以内で病院に到達可能な人口カバー

率が概ね 70以上であり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望まれ

ます

図表 4-1-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 39 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は

多くの疾患について 50前後となっています「120200 妊娠中の糖尿病」など一部

の傷病については30 分以内では到達できず 90 分超える傷病(図表 4-1-7)が

あります

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 60を超えており少なくとも現行の医療

提供体制を維持することが望まれます

図表 4-1-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 40 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

水戸構想区域はがんの入院外来医療脳卒中急性心筋梗塞の急性期医療

ハイリスク分娩分娩三次救急への対応体制などにおいて全国平均茨城県平

均を上回っており充実しています

回復期リハビリテーションについては茨城県平均を下回り医療提供体制が不足

しています

図表 4-1-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

0

50

100

150

200外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 水戸

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 41 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

水戸構想区域における人口 10 万人当たりの医師数は県全体を上回っています

また人口 10 万人当たりの歯科医師数薬剤師数は県全体とほぼ同様です

水戸構想区域の中では総数としては水戸市に医師歯科医師薬剤師が集中し

ている状況で地域偏在があり構成市町により格差があります人口 10 万人当

たりの人数でみると水戸医療センターのある茨城町の医師数が高い水準となって

います

図表 4-1-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 水戸医療圏 1021 317 825 2172 674 1755

水戸市 644 221 558 2377 816 2060 笠間市 210 47 124 2715 608 1603 小美玉市 36 16 38 702 312 741 茨城町 105 19 56 3178 575 1695 大洗町 17 8 30 994 468 1753 城里町 9 6 19 443 295 934

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省 薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-1-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

水 戸 医 療 圏 1021 297 51 84 105 21 42 32 11 61 20 14 1 97 58 34 87 12 12 13 1 33 100 29 5 8 10 2 4 3 1 6 2 1 0 10 6 3 9 1 1 1 0 3

水 戸 市 644 221 33 54 71 15 16 28 4 40 15 8 8 72 22 15 57 5 7 8 - 19 100 34 5 8 11 2 2 4 1 6 2 1 1 11 3 2 9 1 1 1 - 3

笠 間 市 210 34 11 16 15 6 20 1 3 11 3 4 4 11 18 19 9 5 3 1 - 12 100 16 5 8 7 3 10 0 1 5 1 2 2 5 9 9 4 2 1 0 - 6

小 美 玉 市 36 15 1 5 7 - 1 2 - 5 1 - - 9 5 - 3 - 1 1 - 1 100 42 3 14 19 - 3 6 - 14 3 - - 25 14 - 8 - 3 3 - 3

茨 城 町 105 10 5 7 10 - 4 - 4 3 1 1 1 1 12 - 14 2 1 3 1 - 100 10 5 7 10 - 4 - 4 3 1 1 1 1 11 - 13 2 1 3 1 -

大 洗 町 17 10 1 2 - - - 1 - 1 - - - 2 - - 1 - - - - - 100 59 6 12 - - - 6 - 6 - - - 12 - - 6 - - - - -

城 里 町 9 7 - - 2 - 1 - - 1 - 1 1 2 1 - 3 - - - - 1 100 78 - - 22 - 11 - - 11 - 11 11 22 11 - 33 - - - - 11

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

水 戸 医 療 圏 30 15 36 83 19 1 45 26 11 45 - 8 36 19 39 7 3 11 69 1 70 1 3 1 4 8 2 0 4 3 1 4 - 1 4 2 4 1 0 1 7 0 7 0

水 戸 市 20 10 19 54 10 1 37 17 11 42 - - 26 15 29 4 1 7 38 - 42 1 3 2 3 8 2 0 6 3 2 7 - - 4 2 5 1 0 1 6 - 7 0

笠 間 市 5 1 3 15 6 - 4 5 - 3 - 6 5 2 6 2 1 1 21 - 27 - 2 0 1 7 3 - 2 2 - 1 - 3 2 1 3 1 0 0 10 - 13 -

小 美 玉 市 1 2 7 2 2 - 1 - - - - 2 3 - - - - - - 1 - -

3 6 19 6 6 - 3 - - - - 6 8 - - - - - - 3 - -

茨 城 町 4 1 6 6 1 - 2 3 - - - - 1 - 3 1 1 3 10 - 1 - 4 1 6 6 1 - 2 3 - - - - 1 - 3 1 1 3 10 - 1 -

大 洗 町 - - 1 3 - - 1 1 - - - - - 1 1 - - - - - - - - - 6 18 - - 6 6 - - - - - 6 6 - - - - - - -

城 里 町 - 1 - 3 - - - - - - - - 1 1 - - - - - - - - - 11 - 33 - - - - - - - - 11 11 - - - - - - - -

注 1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の疾患等

一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました

2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の疾患等

一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました

2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

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第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると看護師数准看護師数

については全国茨城県の人数を共に上回っていますが保健師数は茨城県と同

様全国を下回っています

図表 4-1-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 33595 人日(高

度急性期 4459 人日急性期 10974 人日回復期 11356 人日慢性期 6807

人日)でしたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)

年には39747人日(高度急性期4613人日急性期13218人日回復期14526

人日慢性期 7391 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期の医療需要については茨城県全体(図

表 2-12図表 4-1-12)の約 30を担い将来推計(図表 4-1-12)でも漸増

傾向にあります

すべての医療機能が漸増傾向となっています

図表 4-1-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 4459 4660 4668 4613 4506 急性期 10974 12679 13132 13218 13008 回復期 11356 13592 14307 14526 14327 慢性期 6807 6636 7183 7391 7300

合 計 33595 37567 39291 39747 39141

高度急性期 1000 1045 1047 1035 1011 急性期 1000 1155 1197 1204 1185 回復期 1000 1197 1053 1279 1262 慢性期 1000 975 1055 1086 1072

合 計 1000 1118 1170 1183 1165

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

水戸 177 126 4533 1421 377 268 9654 3026

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 43 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)【流入の占める割合316】

常陸太田ひたちなか鹿行土浦日立筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦常陸太田ひたちなかつくば筑西下妻構想区域に流出しています

周産期救急医療については図表 4-1-74-1-8 が示すように当構想区域では

充足していることから近隣構想区域からの流入の占める割合が高くなっています

図表 4-1-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期【流入の占める割合398】

医療需要は患者住所地でみると水戸構想区域に全体の約4割(図表 4-1-14)

が常陸太田ひたちなか鹿行日立土浦筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦構想区域に流出しています

図表 4-1-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

24890 1286 1970 374 110 28630(29532) (1473) (2300) (450) (120) (33875)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)36409

(43422)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 2864(3601) (218) (3819)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)4488

(5984)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 44 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

イ)急性期【流入の占める割合344】

常陸太田ひたちなか鹿行土浦日立筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦常陸太田ひたちなかつくばの各構想区域に流出しています

図表 4-1-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期 【流入の占める割合296流出の占める割合 137】

常陸太田ひたちなか鹿行日立土浦筑西下妻の各構想区域から流入し

ています

土浦常陸太田ひたちなかつくばの各構想区域に流出しています

図表 4-1-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

8137 306 521 201 00 9165(10432) (392) (668) (257) (11749)

317 4331 247 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)12411

(15912)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

9345 623 684 174 10825(10383) (692) (760) (193) (12028)

312 5815 371 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016)13268

(14742)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 45 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

エ)慢性期 【流入の占める割合246流出の占める割合185】

常陸太田ひたちなか鹿行土浦の各構想区域から流入しています

土浦常陸太田ひたちなか筑西下妻の各構想区域に流出しています

図表 4-1-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんの高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域から流入し

ています流入元としては常陸太田ひたちなか構想区域が多くなっています

図表 4-1-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 1473 241 2164 932 691高度急性期 812 120 1121 429 309

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 618 00 896 364 364慢性期 00 00 00 00 00回復期 1322 192 1926 796 604

計 4225 553 6107 2522 1969

1 12 23 34 45 5

茨城県 0805土浦 182 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 1464都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0805土浦 132茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0802日立 248茨城県 0806つくば 157 茨城県 0804鹿行 487

千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0808筑西下妻 119

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 5776(5116) (388) (654) (120) (6278)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)6241

(6784)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 46 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期回復期について他の構想区域から流入しています流入元とし

ては常陸太田ひたちなか構想区域が多くなっています

図表 4-1-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-1-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 631 00 974 400 400高度急性期 157 00 239 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 186 00 235 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 543 00 759 264 264

計 1517 00 2207 664 664

1 12 23 34 45 5

茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 470都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0802日立 00 茨城県 0808筑西下妻 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0805土浦 109茨城県 0805土浦 00 茨城県 0804鹿行 136

茨城県 0804鹿行 00 茨城県 0802日立 00

急性期 00 00 118 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00

計 00 00 118 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0805土浦 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0808筑西下妻 00茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0804鹿行 00

群馬県 1010太田館林 00 埼玉県 1103東部 00群馬県 1004藤岡 00 茨城県 0802日立 00

- 47 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 3757 床でありこれに対し現在の一般病床(許可病床)4695

床が 938 床上回っていますまた慢性期についても平成 37(2025)年の医療需要は

721 床となりこれに対し現在の療養病床 995 床が 274 床上回っています医療機

関所在地ベースの必要病床数は充足している状況にあります

図表 4-1-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住

する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 3174 4660 4660 621 (一般)

急 性 期 9508 12679 12679 1626 4695

回 復 期 11280 13592 13592 1510

慢 性 期 6122 6636 6636 721 (療養) 995

合 計 30084 37567 37567 4478 5690 3482

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-1-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療

需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 3174 4660 3174 423 (一般)

急 性 期 9508 12679 9508 1219 4695

回 復 期 11280 13592 11280 1253

慢 性 期 6122 6636 6122 665 (療養)995

合 計 30084 37567 30084 3560 5690 3482

図表 4-1-23 【参考】平成 27(2015)年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

278 3531 191 953 260 5213

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 48 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

水戸構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 4478 床となった後平

成 47(2035)年にピーク 4727 床に達します

図表 4-1-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025年)必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

3482

療養病床

995

一般病床

4695

681 740 721 781 803 793

1135 1262 1510 1590 1614 1592

1097

1407

1626 1684 1695 1668 446

594

621 622 615 601

-

2000

4000

6000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

3359人日

4003床

4478床4677床

4727床4654床

5690床

在宅医療等

3631人日

在宅医療等

3631人日

在宅医療等

5057人日

在宅医療等

5620人日

在宅医療等

5876人日在宅医療等

5837人日

- 49 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平

成 37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

水戸構想区域については現状の 1393の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1361の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1415の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると508 人日の不足分が生じます

図表 4-1-25 平成 37(2025)年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 50 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

県内でも高い医療資源の水準にあるため県内の他の構想区域からの患者流入が

多くみられます特に全ての医療機能において隣接する常陸太田ひたちなか構

想区域からの流入が大きくなっています(図表 4-1-13~17)

【医療提供体制】

少子高齢化等による人口減少など将来の人口推計医療水準等をふまえた医療の

需要予測を行い圏域内の充実を図る必要があります

構想区域内で高度急性期は充実しており将来の医療需要も漸増傾向にあります

他構想圏域の患者の占める割合が約4割となっており広域での連携体制を確保す

る必要があります

がんの入院外来医療脳卒中急性心筋梗塞の急性期医療ハイリスク分娩

小児医療三次救急への対応体制などにおいては全国平均茨城県平均を上回っ

ていますが他構想区域からの流入に対応するための体制の充実を図る必要があり

ます

三次救急は充実していますが二次救急体制は十分とはいえないためより一層

の体制整備及び救急医療の利用について適正化を図る必要があります

急性期機能を担う同規模機能の医療機関が水戸市を中心に集中しています

回復期リハビリテーションについては不足しているため構想区域内で整備して

いく必要があります(図表 4-1-8)

在宅医療を支える訪問診療訪問看護等の需要の伸びが大きくなることから供

給量をふまえた施設体制整備等が必要になります(図表 4-1-25)

医療資源は水戸市と水戸市以外で差があり圏域内も偏在がみられます

【医療需要】

必要病床数は平成 37(2025)年に 4478 床となった後平成 47(2035)年にピー

ク 4727 床に達します(図表 4-1-24)

平成 37(2025)年の医療需要の推計でみると慢性期以外の機能で医療需要が増加

します(図表 4-1-12)

平成 27(2015)年の病床機能報告制度で見ると平成 33(2021)年の推計では急性期

以外は増加します(図表 1-12)

在宅医療等の需要は14倍程度増加します(図表 4-1-25)

- 51 -

第4章 構想区域別地域医療構想 1 水戸地域医療構想区域の概況

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

水戸構想区域は県内でも高い医療資源の水準にあり他構想区域からの流入が

多く周辺地域を支える役割を担うため周辺構想区域とともに地域で完結できる医

療体制の構築を図ります

限られた医療資源の中でより有機的な病病病診連携体制の構築を指向しよ

り高度な医療機能地域ニーズにこたえる医療機能が提供できる体制を病院の再

編統合等も視野に入れながら検討してまいります

周産期(ハイリスク分娩新生児医療)小児医療の機能維持及び体制整備を推

進します

救急医療の充実適正化を推進するために医療機関自治体等との連携及び住民

等に対する啓発を図ります

安定持続的な医療提供体制構築のための施策の実現に向け圏域内において協

議会等の設置や支援方法など具体的方策について協議します

【在宅医療等の充実】

在宅医療等の供給増(図表 4-1-25)を図るための取組として病病連携病診連

携及び介護と連携し在宅医療の支援体制強化を図ります

在宅医療における救急時の受入体制を整備するために医師会や自治体等関係機

関の連携を含めた体制を構築するための検討を行います

住民啓発及び介護資源の発掘供給促進など地域包括ケアシステムの構築を推

進します

【医療従事者等の養成確保】

医師看護師等の医療従事者の確保とともに定着を図るために指導者の育成

を含めた教育システム卒後支援システムなどの拡充を通して働く環境の整備を

図ります

在宅医療介護を担う人材の確保を図ります

- 52 -

2 日立地域医療構想区域の概況

2 日立地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市は日立市高萩市北茨城市になります

平成 37(2025)年には総人口は 235892 人で平成 27(2015)年時点と比較して

24379 人減少します一方で65 歳以上人口は 80679 人で同 3996 人増加しま

す75 歳以上人口は 48176 人で同 10961 人増加します

65 歳以上人口は平成 32(2020)年をピークに減少傾向に転じますが75 歳以上人

口は平成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのため

医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する

必要があります

図表 4-2-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-2-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-2-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

260271 248933 235892 221687 206981 192453

30972 26511 23207 20423 18558 17229

64287 60072 55451 51377 46374 40449

88329 81284 76555 70880 64378 57399

76683 81066 80679 79007 77671 77376

(再掲)75歳以上 37215 43149 48176 49883 47987 46179

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 956 906 852 795 739

1000 856 749 659 599 556

1000 934 863 799 721 629

1000 920 867 802 729 650

1000 1057 1052 1030 1013 1009

(再掲)75歳以上 1000 1159 1295 1340 1289 1241

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

日立

- 53 -

2 日立地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

日立構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)は 7715 床療養病

床は 2678 床と県内では前者は 3番目(水戸つくばに次ぐ)後者は 2番目(筑

西下妻に次ぐ)に高い水準にあります

図表 4-2-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

日立構想区域には 155 の一般診療所がありその病床数は 141 です

図表 4-2-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 日立医療圏 155 11 141 596 42 542

日立市 117 7 99 627 38 530 高萩市 18 2 17 616 68 582 北茨城市 20 2 25 450 45 563 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)

常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 54 -

2 日立地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがんの 15 分以内の人口カバー率は多

くの疾患について 20超となっていますが「120010 卵巣子宮附属器」「12002x

子宮頸体部」については 60 分以内の人口カバー率が 10に留まりまた 90 分超

の人口カバー率が 50存在するなど最寄りの DPC 病院までの移動に多くの時間を

要していますまた脳卒中心筋梗塞については医療機関への到達時間が 15

分以内の人口カバー率は10~40程度までと傷病によりばらつきがあります

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010030 未破裂脳動脈瘤」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30 分以内

で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 50~70程度であり当該地域における急

を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-2-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 55 -

2 日立地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期について最寄りの医療機関に到達するまで 90 分超かかる疾患が多くな

っています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120165 妊娠合

併症等」「120170 早産切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連す

る障害」については 30 分以内で病院に到達可能な人口カバー率が 50を超えてお

り少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-2-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

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2 日立地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

日立構想区域は3 次救急への対応体制において全国平均茨城県平均を大幅

に上回っており充実していますハイリスク分娩の対応体制分娩回復期リハ

ビリテーションは茨城県平均を下回っており不足していますその他の医療機能

については茨城県平均とほぼ同様です

図表 4-2-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

050

100150200250

外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 日立

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 57 -

2 日立地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

日立構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体を下回っています日立構想区域の中では人数ベースでは日立市

の医療従事者数が多くなっています人口 10 万人当たりの人数でみると医師数

薬剤師数については日立市が多く歯科医師数については高萩市が多くなっていま

図表 4-2-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 日立医療圏 359 141 406 1387 545 1568

日立市 285 104 306 1539 562 1652 高萩市 39 18 47 1323 611 1594 北茨城市 35 19 53 791 430 1199

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含まれます

図表 4-2-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

日 立 医 療 圏 359 127 13 24 38 8 10 6 3 26 7 4 - 33 18 10 54 5 4 5 2 11 100 35 4 7 11 2 3 2 1 7 2 1 - 9 5 3 15 1 1 1 1 3

日 立 市 285 94 12 19 32 6 7 5 3 20 7 3 3 25 14 7 40 5 4 5 2 11 100 33 4 7 11 2 2 2 1 7 2 1 1 9 5 2 14 2 1 2 1 4

高 萩 市 39 14 1 1 5 - 1 - - 3 - - - 4 2 2 7 - - - - - 100 36 3 3 13 - 3 - - 8 - - - 10 5 5 18 - - - - -

北 茨 城 市 35 19 - 4 1 2 2 1 - 3 - 1 1 4 2 1 7 - - - - - 100 54 - 11 3 6 6 3 - 9 - 3 3 11 6 3 20 - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

日 立 医 療 圏 20 10 20 46 3 - 18 7 1 11 1 7 15 7 11 - - 5 11 - 4 - 6 3 6 13 1 - 5 2 0 3 0 2 4 2 3 - - 1 3 - 1 -

日 立 市 15 9 17 37 3 - 12 5 1 5 1 5 9 6 10 - - 4 11 - 3 - 5 3 6 13 1 - 4 2 0 2 0 2 3 2 4 - - 1 4 - 1 -

高 萩 市 1 1 2 6 - - 4 1 - 5 - 1 3 1 1 - - - - - - - 3 3 5 15 - - 10 3 - 13 - 3 8 3 3 - - - - - - -

北 茨 城 市 4 - 1 3 - - 2 1 - 1 - 1 3 - - - - 1 - - 1 - 11 - 3 9 - - 6 3 - 3 - 3 9 - - - - 3 - - 3 -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 58 -

2 日立地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数准看護師数

については全国茨城県の人数を共に上回っています助産師数看護師数は茨

城県全体を上回っています

図表 4-2-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 13796 人日(高

度急性期 1187 人日急性期 4113 人日回復期 5073 人日慢性期 3423 人

日)でしたが平成 42(2030)年をピークに増加傾向を示しており平成 42(2030)

年には 16204 人日(高度急性期 1276 人日急性期 4910 人日回復期 6673

人日慢性期 3344 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期の医療需要が漸減傾向にあるのに対して

回復期は漸増傾向となっています

図表 4-2-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1187 1289 1276 1239 1192 急性期 4113 4826 4910 4837 4666 回復期 5073 6414 6673 6633 6377 慢性期 3423 3189 3344 3329 3212

合 計 13796 15719 16204 16038 15447

高度急性期 86 82 79 77 77 急性期 298 307 303 302 302 回復期 368 408 412 414 413 慢性期 248 203 206 208 208

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

日立 104 58 1784 901 400 223 6854 3462

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 59 -

2 日立地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の常陸太田ひたちなか水戸構想区域福島県いわき構想区域に流出して

います 図表 4-2-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の水戸構想区域に流出しています

図表 4-2-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 812 16650(983) (16403) (1258) (926) (19570)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104 00

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840 00

(1689) (387) (10559)15206

(17897)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 1290(230) (1490) (1720)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)1245

(1660)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 60 -

2 日立地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の水戸常陸太田ひたちなか構想区域福島県のいわき構想区域に流出し

ています

図表 4-2-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の常陸太田ひたちなか水戸構想区域福島県のいわき構想区域に流出し

ています

図表 4-2-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

8137 306 521 201 00 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 183 5079(407) (5553) (316) (235) (6512)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381 00

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237 00

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 00

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659 00

(631) (162) (4692)4681

(6001)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

9345 623 684 174 00(10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 283 6780(346) (6461) (412) (314) (7534)2494 383 5310 00 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671 00

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 00

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714 00

(518) (225) (3016)6198

(6887)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 61 -

2 日立地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の常陸太田ひたちなか構想区域から流入しています

県内の常陸太田ひたちなか構想区域福島県のいわき構想区域に流出していま

図表 4-2-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんの急性期回復期について他の構想区域へ流出しています流出先としては

水戸構想区域が多くなっています

図表 4-2-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 352 00 302 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 586 184 448 00 -184急性期 827 226 669 00 -226

計 2107 524 1674 00 -524在宅医療等 341 114 254 00 -114

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

福島県 0707いわき 103 茨城県 0801水戸 00茨城県 0803常陸太田ひたちなか 109 福島県 0707いわき 00茨城県 0801水戸 248 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 136

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0806つくば 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0804鹿行 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

福島県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東いわき

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 346 3501(2899) (529) (377) (3805)

908 415 3768 00 (987) (451) (4095)454 00 2533 124 00 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771 00

(291) (1925)3082

(3350)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 62 -

2 日立地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域から流入しています流入元としては常陸

太田ひたちなか構想区域が多くなっています

図表 4-2-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-2-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 110 00 136 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 419 00 470 00 00急性期 478 00 574 121 121

計 1147 00 1339 121 121在宅医療等 140 00 159 00 00

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

福島県 0707いわき 00 茨城県 0801水戸 00茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 福島県 0707いわき 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 212

茨城県 0806つくば 00 東京都 1304区西部 00千葉県 1203東葛北部 00 北海道 0109西胆振 00

高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00

1 12 23 345

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00 茨城県 0804鹿行 00福島県 0707いわき 00 福島県 0707いわき 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0803常陸太田ひたちなか 00

東京都 1301区中央部 00栃木県 0905県南 00東京都 1309南多摩 00

- 63 -

2 日立地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1504 床となっておりこれに対し現在の一般病床 2154 床が

650 床上回っていますまた慢性期についても平成 37(2025)年の医療需要は 346

床となりこれに対し現在の療養病床 734 床が 388 床上回っています医療機関所

在地ベースの必要病床数は充足している状況にあります

図表 4-2-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1506 1289 1289 172 (一般)

急 性 期 5289 4826 4826 619 2154

回 復 期 6961 6414 6414 713

慢 性 期 3648 3189 3189 346 (療養)734

合 計 17405 15719 15719 1850 2888 1587

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-2-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1506 1289 1506 201 (一般)

急 性 期 5289 4826 5289 678 2154

回 復 期 6961 6414 6961 773

慢 性 期 3648 3189 3648 397 (療養)734

合 計 17404 15718 17404 2049 2888 1587

図表 4-2-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

63 1450 265 713 288 2779

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 64 -

2 日立地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

日立構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1850 床となった後平

成 42(2030)年にピーク(1905 床)に達します

図表 4-2-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医療

提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に2025年必要病床数へ近づいていくことを想定

しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見込

みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的な

ものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率につ

いて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1587

療養病床

734

一般病床

2154

342 372 346 363 362 349

507 564 713 742 737 709

412 527

619 630 620 598 119

158

172 170 165 159

-

1000

2000

3000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1380人日

1621床

1850床1905床 1884床

1815床

2888床

在宅医療等

2206人日

在宅医療等

2206人日

在宅医療等

3167人日

在宅医療等

3408人日

在宅医療等

3441人日 在宅医療等

3306人日

- 65 -

2 日立地域医療構想区域の概況

ウ)日立構想区域における将来の必要病床数について

ア)イ)で示された必要病床数は厚生労働省が NDB 等を使って開発した「地

域医療構想策定支援ツール」によって算出されたものです

ここで示された急性期と慢性期機能の病床削減を行うためには回復期機能と在宅

医療の提供体制を充実させることが必要条件となります当構想区域では現在におい

ても医師をはじめとする医療に従事する人材不足が深刻であるため回復期と在宅の

医療体制を整えるためには相当な困難を伴うことが予想されます

また在宅医療の増加に伴う介護サービスの提供体制についても同様の人材不足が

考えられるため慢性期機能病床の患者を家庭や施設で対応できる体制を地域で作るこ

とには大変な困難が予想されます

さらに地域医療構想策定支援ツールでは平成 37(2025)年の医療需要推計を平

成 25(2013)年のデータを用いて推計処理を行っていますが平成 25(2013)年当時は

東日本大震災後ようやく 2年を経過した時期であり北茨城市立総合病院や日立製

作所日立総合病院など震災により甚大な被害を受けた医療施設の建て替えが済んで

いない状況にありました

そのため平成 25(2013)年 10 月時点では北茨城市立総合病院で 39 床日立製

作所日立総合病院では 151 床が休止状態にあり当医療圏における本来の医療提供

体制が整わず患者が圏域外に流出していた可能性が高くなっています一方平

成 26(2014)年 11 月には北茨城市民病院(名称変更旧北茨城市立総合病院)が新

築され平成 28(2016)年 7 月には日立総合病院本館棟が完成したことから今後は

医療提供体制が震災前の状況に復旧し患者の受療動向にも変化が見られることが

予想されます

こうしたことから平成 30(2018)年を開始年度とする第 7次保健医療計画の策

定に当たっては医療施設の復旧に伴う受療動向の変化等を考慮し平成 37(2025)

年の医療需要を改めて推計することが必要です

エ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

日立構想区域については現状の 1436の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1410の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1455の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると960 人日の不足分が生じます

- 66 -

2 日立地域医療構想区域の概況

図表 4-2-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 67 -

2 日立地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

患者の流出入は全体としては少ないですが水戸構想区域いわき構想区域への

流出常陸太田ひたちなか構想区域との流出入が若干みられます(図表4-2-13~17)

婦人科疾患や周産期医療については最寄りの医療施設で治療ができずに隣接す

る構想区域の医療施設を利用することが多くアクセス時間も長いので患者の負

担が大きい状況にあります

【医療提供体制】

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞については30

分以内の人口カバー率が他構想区域と比べて低くなっています(図表 4-2-6)

三次救急医療体制は充実していますがハイリスクを含む分娩の対応体制回復

期リハビリテーションは不足しています(図表 4-2-8)

人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数はいずれも県全体を下回っ

ています(図表 4-2-9)今後高齢者が増加し救急医療体制や在宅医療など医療

体制の整備が必要とされる中で医療従事者の確保は喫緊の課題となっています

特に医師不足に加え診療所医師の高齢化が進行しており将来的にも在宅医療の

医師不足が深刻化していくことが考えられます

【医療需要】

2025 年の医療需要をみると急性期病床では大幅な減少回復期病床では大幅な

増加が求められます(図表 4-2-214-2-23)高齢者人口が増加していくため在

宅医療を支える回復期慢性期の病床などを確保するため在宅療養支援病院等の

整備も必要です

高齢者人口の増加とともに在宅療養者も増加していくことが見込まれるので必

要な在宅医療を提供できるようにする必要があります(図表 4-2-25)また在宅

医療提供体制については長期の療養生活を送る高齢者に対する「住まい」となる

施設等の需要も含めて整備を検討していくことが必要です

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

医療機関の連携強化による地域的偏在の解消

緊急性の高い脳卒中や心筋梗塞などの救急医療については(株)日立製作所日立

総合病院と他の医療機関消防との連携を図り構想区域内での提供体制の整備に

努めます構想区域内の 3市が協定を結びラピッド方式ドクターカーを運用する

ことにより救急患者への医療提供までの時間短縮を図り更なる救命率の向上を

図ります

- 68 -

2 日立地域医療構想区域の概況

婦人科疾患の診療体制の整備

婦人科がんの医療については当面は水戸つくば構想区域との連携を図りなが

ら構想区域外で手術等急性期の治療を終えた患者が構想区域内で継続して医療

が受けられる体制を整備します将来的には地域がん診療拠点病院である(株)日

立製作所日立総合病院で専門的な医療の提供ができるよう産婦人科医の確保に努

めます

周産期医療の提供体制の充実

構想区域内で欠けているハイリスク分娩や新生児医療など周産期医療を提供で

きるよう産婦人科医小児科医を始めとする医療従事者の確保に努めます

急性期病床から回復期病床への転換の促進

高齢化による医療需要の変化に対応して地域医療介護総合確保基金などを活用

しながら急性期病床から回復期病床への転換を促進します

「地域医療構想調整会議」の開催

急性期から回復期慢性期在宅医療までの効率的な医療提供体制を構築するた

めの医療機関相互の役割分担連携を協議しますまた当構想区域における在宅

移行の困難な状況や地域包括ケアシステムの構築状況など地域の実情を踏まえな

がら医療資源のより効果的効率的な活用を推進していきます

住民に対する情報提供

医療の受け手である住民に対し医療機関の役割分担の現状や適切な受療行動の

必要性について情報提供普及啓発に努めます

【在宅医療等の充実】

在宅医療等の供給増に向けた体制整備

当構想区域は南北に長く訪問診療等の移動に時間を要することから地域の実

情を踏まえながら在宅医療の効果的な展開に向けた整備を図っていきますまた

病院や診療所歯科診療所かかりつけ薬局訪問看護ステーションなどの多職種

事業所と連携した体制の整備を進めていきます

在宅医療を支える人材育成等

医療従事者への研修の充実により在宅医療に携わる医師訪問看護師の人材育

成に努めます

市町村で実施する地域支援事業などを通じてかかりつけ医の在宅医療への参加

を促進し在宅療養支援診療所の増加に努めるとともに地域包括ケア病床など在宅

医療の後方支援を行う病床の整備を推進します

住民に対する情報提供

医療の受け手になる住民に対し在宅医療や看取りに関する情報提供普及活動

に努めます

- 69 -

2 日立地域医療構想区域の概況

【医療従事者等の養成確保】

将来の医療介護を担う人材の確保

高齢化に伴う医療介護需要の増加に備え特に若い医師や看護師等を確保する

ため構想区域内の病院に魅力ある研修体制を整備し卒後教育の充実を図ります

特に専門医制度の開始にあたり大学等医育機関と連携を深めるとともに(株)日立

製作所日立総合病院を中心とする教育研修システムを構築し日立構想区域として

医師確保対策に取り組みます

看護職員の確保に関しては看護師養成施設の設置を検討するなど養成体制の充

実を図るほか復職支援や勤務環境改善など離職防止定着促進に向けた取り組み

を進めていきます

- 70 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町村は常陸太田市ひたちなか市常陸大宮市那珂市大子町東海村になります

平成 37(2025)年には総人口は 341119 人で平成 27(2015)年時点と比較して21965 人減少します一方で65 歳以上人口は 110698 人で同 9167 人増加します75 歳以上人口は 64185 人で同 13567 人増加します

65 歳以上人口は平成 52(2040)年まで増加傾向となりますまた75 歳以上人口は平成 47(2035)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要があります

人口の地域偏在があり構成市町村により格差が大きくなっています特に構想区域の北部山間地の市町の人口減少が著しく平成42(2030)年には平成22(2010)年と比較して 30以上人口が減少します

65 歳以上人口は人口が集中している構想区域のひたちなか市東海村では県平均より低く増加もゆるやかですが構想区域北部の市町においては65 歳以上人口の増加が著しくなっています

図表 4-3-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-3-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-3-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

363084 353117 341119 327875 313678 298826

46325 41411 37309 33805 31705 30364

89758 83663 79011 76041 71504 64958

125470 119535 114101 106708 98030 88459

101531 108508 110698 111321 112439 115045

(再掲)75歳以上 50618 56682 64185 68287 68370 67589

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 973 940 903 864 823

1000 894 805 730 684 655

1000 932 880 847 797 724

1000 953 909 850 781 705

1000 1069 1090 1096 1107 1133

(再掲)75歳以上 1000 1120 1268 1349 1351 1335

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

常陸太田ひたちなか

- 71 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

常陸太田ひたちなか構想区域では一般病床DPC 算定病床療養病床のいず

れも人口 10 万人当たりの病床数が県内で低い水準にあります

構想区域の中では人口が最も集中しているひたちなか市においても一般病床

DPC 算定病床療養病床数のいずれも人口 10 万人当たりの病床数が低い水準にあり

ます

図表 4-3-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

常陸太田ひたちなか構想区域には 184 の一般診療所がありその病床数は 420

です

構想区域の中でも地域偏在があり特に北部の山間地に少なくなっています

図表 4-3-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 常陸太田ひたちなか医療圏 184 29 420 507 80 1157

常陸太田市 19 7 95 361 133 1805 ひたちなか市 86 12 174 544 76 1101 常陸大宮市 25 2 27 588 47 635 那珂市 33 4 62 621 75 1167 東海村 16 1 19 415 26 492 大子町 5 3 43 276 165 2370 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)

常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583(8) 1308 (7) 1661 (7)

鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

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3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞について15 分

以内の人口カバー率は多くても 30程度であり傷病によっては 90 分超の人口カ

バー率が 20以上のものも散見され傷病全般にわたり人口カバー率が低くなって

います

発症後早期に診断治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞について

は「010050 非外傷性硬膜下血腫」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30

分以内で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 50~60程度であり当該地域にお

ける急を要する状態に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-3-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 73 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期について最寄りの医療機関に到達するまで 90 分超かかる傷病が多くな

っています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 30~40程度であり当該地域における急

を要する傷病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-3-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1)傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

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3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

常陸太田ひたちなか構想区域は県平均を下回る項目が多くなっていますな

お図中に点(線)の無い指標がありますがこれは出典においてデータが存在しない

ためです

図表 4-3-8 5疾病5事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

020406080

100120

外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 常陸太田ひたちなか

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 75 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

常陸太田ひたちなか構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師

数薬剤師数はいずれも県全体を下回っています特に構想区域の北部で低く

医師の高齢化も進んでいます

常陸太田市では医師数歯科医師数薬剤師数のいずれもが少なくなってい

ますまた大子町では特に歯科医師数が少なくなっています(人口 10 万人当

たりの人数)

図表 4-3-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 常陸太田ひたちなか医療圏 385 186 488 1061 513 1345

常陸太田市 34 25 58 642 472 1095 ひたちなか市 197 87 226 1257 555 1442 常陸大宮市 40 20 51 931 466 1187 那珂市 54 26 81 1005 484 1507 東海村 42 21 55 1107 553 1450 大子町 18 7 17 979 381 925

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省 薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-3-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

常陸太田ひたちなか

医 療 圏385 181 36 31 47 3 6 10 3 36 15 10 1 63 15 10 51 4 3 2 5 15

100 47 9 8 12 1 2 3 1 9 4 3 0 16 4 3 13 1 1 1 1 4常 陸 太 田 市 34 24 7 6 10 - 2 1 - 2 3 1 1 12 - 1 6 - - - 1 1

100 71 21 18 29 - 6 3 - 6 9 3 3 35 - 3 18 - - - 3 3ひ た ち な か 市 197 79 13 19 22 2 4 3 3 16 5 7 7 27 4 3 18 1 1 2 3 7

100 40 7 10 11 1 2 2 2 8 3 4 4 14 2 2 9 1 1 1 2 4常 陸 大 宮 市 40 24 1 2 7 - - 1 - 8 - - - 7 - - 10 1 1 - - 2

100 60 3 5 18 - - 3 - 20 - - - 18 - - 25 3 3 - - 5那 珂 市 54 35 4 4 7 1 - 5 - 7 4 - - 5 7 2 8 - - - 1 4

100 65 7 7 13 2 - 9 - 13 7 - - 9 13 4 15 - - - 2 7東 海 村 42 13 11 - 1 - - - - 3 3 2 2 10 - - 4 1 1 - - 1

100 31 26 - 2 - - - - 7 7 5 5 24 - - 10 2 2 - - 2大 子 町 18 6 - - - - - - - - - - - 2 4 4 5 1 - - - -

100 33 - - - - - - - - - - - 11 22 22 28 6 - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

常陸太田ひたちなか

医 療 圏23 14 10 43 1 - 18 11 - 12 4 7 28 10 9 1 1 1 22 1 9 -

6 4 3 11 0 - 5 3 - 3 1 2 7 3 2 0 0 0 6 0 2 - 常 陸 太 田 市 - 2 4 4 - - 2 3 - - - 1 1 4 1 - - - - - - -

- 6 12 12 - - 6 9 - - - 3 3 12 3 - - - - - - - ひ た ち な か 市 13 2 4 20 - - 10 7 - 10 4 5 14 5 5 1 1 - 22 - 7 -

7 1 2 10 - - 5 4 - 5 2 3 7 3 3 1 1 - 11 - 4 -

常 陸 大 宮 市 3 4 - 5 1 - 2 - - - - 1 5 - - - - - - 1 - -

8 10 - 13 3 - 5 - - - - 3 13 - - - - - - 3 - -

那 珂 市 6 3 2 6 - - 3 1 - - - - 3 - - - - - - - 1 - 11 6 4 11 - - 6 2 - - - - 6 - - - - - - - 2 -

東 海 村 - 2 - 5 - - 1 - - - - - 4 - 1 - - 1 - - - - - 5 - 12 - - 2 - - - - - 10 - 2 - - 2 - - - -

大 子 町 1 1 - 3 - - - - - 2 - - 1 1 2 - - - - - 1 - 6 6 - 17 - - - - - 11 - - 6 6 11 - - - - - 6 -

注1)

2)3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 76 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数では保健師数助産師数看護師数准看護

師数の全ての職種について全国茨城県の人数を下回っています特に助産師の

不足が顕著となっています

図表 4-3-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

医療需要の推計では平成 25(2013)年は 16381 人日(高度急性期 1001 人

日急性期 4447 人日回復期 5523 人日慢性期 5410 人日)でしたが急

性期回復期を中心に増加し平成 47(2035)年には 19366 人日(高度急性期 1160

人日急性期 5622 人日回復期 7154 人日慢性期 5429 人日)とピークと

なる見込みです

医療機能別では急性期回復期の医療需要割合が漸増傾向であるのに対して

慢性期は漸減傾向となっています

図表 4-3-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1001 1125 1157 1160 1142 急性期 4447 5251 5530 5622 5549 回復期 5523 6644 7032 7154 7059 慢性期 5410 5066 5363 5429 5317

合 計 16381 18087 19081 19366 19066

高度急性期 61 62 61 60 60 急性期 271 290 290 290 291 回復期 337 367 369 369 370 慢性期 330 280 281 280 279

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

常陸太田ひたちなか 134 40 1673 938 369 110 4608 2583

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 77 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の水戸日立構想区域福島県県南構想区域から流入しています

県内の水戸日立構想区域に流出しています

図表 4-3-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内外の他の構想区域からの流入患者はありません

県内の水戸日立構想区域に流出しています

図表 4-3-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 22866

(8530) (1494) (17008) (27032)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)福島県 143 00 00 00 00 00 00

(159)17044

(19898)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00 2131

(1421) (170) (1250) (2842)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)938

(1250)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 78 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の水戸日立構想区域から流入しています 県内の水戸日立構想区域に流出しています

図表 4-3-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の水戸日立構想区域福島県の県南構想区域からの流入があります

県内の水戸日立構想区域に流出があります

図表 4-3-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

8137 306 521 201 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 7458

(3350) (448) (5763) (9561)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)5048

(6472)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00 8187

(2771) (425) (5900) (9097)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016) 143 00 00 00 00 00 00

(159)6447

(7164)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

県南

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

福島県

- 79 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の日立水戸構想区域からの流入があります

県内の水戸日立構想区域に流出があります

図表 4-3-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

へ流出しています流出先としては水戸構想区域が多くなっています

図表 4-3-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10 人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 999 586 495 00 -586急性期 1128 692 517 00 -692高度急性期 470 307 200 00 -307

計 3112 1851 1532 00 -1851在宅医療等 515 267 319 00 -267慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0802日立 136 茨城県 0801水戸 00茨城県 0801水戸 1464 茨城県 0802日立 109都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0805土浦 00千葉県 1203東葛北部 00 福島県 0707いわき 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0804鹿行 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00 5090(987) (451) (4095) (5533)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)4611

(5012)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 80 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期回復期について他の構想区域へ流出しています流出先として

は水戸日立構想区域が多くなっています

図表 4-3-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10 人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-3-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10 人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 483 233 288 00 -233急性期 563 328 268 00 -328高度急性期 135 00 00 00 00

計 1337 561 556 00 -561在宅医療等 157 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0802日立 00 茨城県 0802日立 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0801水戸 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0805土浦 00 東京都 1312北多摩北部 00栃木県 0905県南 00 福島県 0706相双 00栃木県 0901県北 00 福島県 0703県南 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0802日立 212 茨城県 0802日立 00茨城県 0801水戸 470 茨城県 0801水戸 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

福島県 0703県南 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0806つくば 00 福島県 0703県南 00栃木県 0901県北 00 茨城県 0804鹿行 00

- 81 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1561 床となり現在の一般病床 2040 床が 479 床上回ってい

ます慢性期については必要病床数 551 床に対し現在の病床数 671 床が 120 床

上回っています

図表 4-3-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構

想区域に居住す

る患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2292 1125 1125 150 (一般)

急 性 期 7806 5251 5251 673 2040

回 復 期 8479 6644 6644 738

慢 性 期 5368 5066 5066 551 (療養)671

合 計 23944 18087 18087 2112 2711 1806

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-3-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2292 1125 2292 306 (一般)

急 性 期 7806 5251 7806 1001 2040

回 復 期 8479 6644 8479 942

慢 性 期 5368 5066 5368 583 (療養)671

合 計 23945 18086 23945 2832 2711 1806

図表 4-3-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

24 1402 226 814 198 2664

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 82 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口動態の変化を加味して平成 37(2025)

年から平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

常陸太田ひたちなか医療圏における必要病床数は平成 37(2025)年に 2112 床

となった後平成 47(2035)年にピーク(2261 床)に達します

図表 4-3-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており今

後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどおり

に進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医療

提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成(37)2025年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見込

みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的な

ものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1806

療養病床

671

一般病床

2040

541 588 551 583 590 578

552 614 738 781 795 784

445

570 673

709 721 712 100

133

150 154 155 152

-

1000

2000

3000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1638人日

1905床

2112床2227床

2261床2226床

2711床

在宅医療等

2861人日

在宅医療等

2861人日

在宅医療等

3827人日

在宅医療等

4213人日

在宅医療等

4374人日在宅医療等

4333人日

- 83 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平

成 37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

常陸太田ひたちなかについては現状の 1338の在宅医療等の供給が必要と

なりますそのうち訪問診療については現状の 1307の供給が必要となりま

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1359の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると827 人日の不足が生じます

図表 4-3-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 84 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

医療資源が不足しており傷病全般にわたり人口カバー率が低く隣接する水戸

日立構想区域に多くの患者が流出しています(図表 4-3-64-3-13)医療施設は

人口規模の大きいひたちなか市に多いものの人口 10 万人当たりの病床数が低い

水準にあることや構想区域の北部山間地に極端に少ないことが要因と考えられま

最寄りの医療施設で診断治療ができずに隣接する構想区域の医療施設を利用す

ることが多くアクセス時間も長いので発症後早期に治療することが望ましい疾

患については構想区域を越えた救急医療体制の検討が必要です

構想区域内に少ない高度急性期や急性期の医療また特殊な医療については

隣接する構想区域との連携が必要です一方回復期や在宅医療を支える病床や在

宅医療については構想区域内で対応できるようにしていく必要があります

【医療提供体制】

傷病全般にわたり人口カバー率が低く特に緊急性の高い脳卒中心筋梗塞につ

いて人口カバー率が低いので高度急性期急性期の医療については救急医療体

制の整備が必要です(図表 4-3-6)また回復期(特に地域包括ケア病床)や慢性

期の医療については構想区域内の最寄りの医療施設で対応できるような体制や在

宅医療など医療体制の整備が必要です

周産期にかかる人口カバー率が低く周産期医療体制の整備が必要です(図表

4-3-7)

医療資源が不足しており5 疾病 5 事業に係る医療提供体制でも大きく県全体

を下回る指標が多くなっています(図表 4-3-8)特に医療資源の少ない構想区域

の北部では具体的な疾病ごとに必要な医療提供体制を検討していく必要がありま

高齢化が進む中在宅療養を支える訪問診療や訪問看護など在宅医療体制の整備

が必要ですが特に急速に高齢化が進んでいる構想区域の北部では医療資源が少

ない地域でもあるので体制の整備が急務となっていますまた高齢者の増加とと

もに認知症の患者も増加すると考えられ身体疾患を合併した認知症の患者の医療

体制も検討していく必要があります

人口 10 万人当たりの医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤数看護職員数)

は県平均を下回っています(図表 4-3-94-3-11)今後高齢者が急増します

ます救急医療体制や在宅医療など様々な医療体制の整備が必要とされる中で

医療の担い手である医療従事者の確保は喫緊の課題となっています特に医師

不足の上に在宅医療の担い手である診療所医師の高齢化が進行しており将来的

にも担い手不足が深刻化していくと考えられます

- 85 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

【医療需要】

構想区域の中で人口が集中している地域では今後も人口増加が見込まれ高

度急性期急性期回復期のバランスのとれた医療体制整備が必要ですまた65

歳以上人口も増加していくため生活習慣病などの疾患について在宅医療を支え

る回復期慢性期の病床など在宅療養支援病院等の整備が必要です

高齢者人口の増加と共に在宅医療を受ける在宅療養者も増加していくので在宅

療養を支える訪問診療や訪問看護など必要な在宅医療を提供できるようにする必

要があります(図表 4-3-25)また医療や介護が必要な高齢者の在宅医療提供体

制については長期の療養生活を送る慢性期の高齢者に対する「住まい」となる施

設等の需要も含めて整備を検討していくことが必要です

構想区域内での地域差が極めて大きいためよりきめ細やかに地域の状況に応じ

た将来の医療介護連携体制を考えていく必要があります

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

構想区域内における医療提供体制の維持確保

構想区域内では全体的に医療資源が不足しており特に北部の山間地では極端

に少ない状況でありますがどこに居ても必要な医療を受けることができるように

する必要があります

そのため個々の疾病や医療機能に応じた医療施設間の役割分担提供体制の整

備などについて多職種との協働の視点も踏まえ構想区域内の地域医師会や病

院診療所などの医療機関市町村その他関係機関と連携して推進します

人口集積地での高度急性期急性期病院の整備と他の構想区域との連携の推進

人口が集中しているひたちなか市周辺市街地の高度急性期急性期病院の救急医

療体制の整備については現状の救急医療機能の充実と共に隣接する構想区域(特

に水戸構想区域)の高度急性期急性期病院との医療機能ごとの役割分担や具体的

な協力体制について検討し整備する必要があります

また人口が少なく医療施設も少ない構想区域北部での救急医療体制は隣接す

る水戸構想区域や日立構想区域の高度急性期急性期病院と協力した広域的な救急

医療体制を搬送体制を含めて整備する必要があります

そのため水戸構想区域や日立構想区域の地域医療構想調整会議やその関係機関

と協力して検討し連携を推進します

- 86 -

3 常陸太田ひたちなか地域医療構想区域の概況

地域包括ケアを支える病院診療所在宅医療を支えるかかりつけ医の充実と地

域医療連携の推進

地域包括ケアを実現していくためにはそれを支える医療機能を持つ病院や診療

所在宅医療を支えるかかりつけ医の充実が必要です

各医療施設がその医療施設ごとの医療機能を認識しその役割に基づく医療の提

供を行い在宅医療も含めた医療について円滑な協力体制を整備する必要があります

そのため情報の相互共有や在宅医療も含めた標準診療計画の共有など医療

施設同士の連携体制を積極的に推進します

周産期医療体制の整備

周産期に対応する医療施設が少ないので医療を受けることができるよう緊急

性が高い分娩(ハイリスク分娩も含む)について対応できる医療体制を整備する必

要がありますまた分娩後新生児に医療が必要な場合も多いことから小児の

入院医療体制も整備する必要があります

特に構想区域の北部では周産期に係る医療施設が少ないので周産期医療体

制を整備する必要があります

【在宅医療等の充実】

在宅医療を支える在宅療養支援病院等の充実

構想区域内で在宅医療を支える在宅療養支援病院等を増やしていくと共に在

宅医療を行うかかりつけ医を支援する協力医療機関の充実を図ります

医療資源の少ない地域なので構想区域内各地域の医療提供状況に応じ在宅医

療の効果的な提供方法や役割分担について在宅医療や療養生活を支える訪問看護

や介護関係者なども含めて検討し在宅療養の支援の充実を図ります特に医療

機関の少ない構想区域北部は在宅医療の提供が難しいため病院や有床診療所の

入院機能も活用し地域性に応じた医療の提供体制を整備します

また長期の療養生活を送る慢性期の高齢者の在宅医療に対しては医療や介護

が提供できる「住まい」となる施設等の整備を含めて検討し充実を図ります

【医療従事者等の養成確保】

医師看護師などの医療人材と共に在宅療養を支える介護人材の確保

地域包括ケアを支える医療人材の確保と療養生活を支える介護人材を確保して

いく必要があります

医療介護従事者の養成やその定着について積極的に協力や支援を図ってまいり

ます

- 87 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市は鹿嶋市潮来市神栖市行方市鉾田市になります

平成 37(2025)年には総人口は 259918 人で平成 27(2015)年時点と比較して 14968人減少します一方で65 歳以上人口は 80210 人で同 8759 人増加します75歳以上人口は 43628 人で同 11115 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークに減少傾向に転じ75 歳以上人口も平

成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需

要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要が

あります

図表 4-4-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-4-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-4-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

274886 268295 259918 250250 239563 228049

34963 31801 28881 26312 24619 23360

74632 69603 65122 61404 57502 52780

93840 88312 85705 83226 79199 72810

71451 78579 80210 79308 78243 79099

(再掲)75歳以上 32513 36627 43628 47910 47600 45493

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 976 946 910 871 830

1000 910 826 753 704 668

1000 933 873 823 770 707

1000 941 913 887 844 776

1000 1100 1123 1110 1095 1107

(再掲)75歳以上 1000 1127 1342 1474 1464 1399

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

鹿行

- 88 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

鹿行構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)は 4627 床DPC 算定

病床が 575 床となっており県内で低い水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は 2165 床と県内で相対

的に高い水準にあります

図表 4-4-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

鹿行構想区域には 115 の一般診療所がありその病床数は 164 です

図表 4-4-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 鹿行医療圏 115 11 164 418 40 597 鹿嶋市 35 6 86 529 91 1301 潮来市 14 - - 478 - - 神栖市 35 2 33 365 21 344 行方市 14 1 7 399 28 199 鉾田市 17 2 38 350 41 783 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)

鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)

土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 89 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞について15 分

以内の人口カバー率は多くても 30程度であり傷病によっては 90 分超の人口カ

バー率が 80以上のものも散見され傷病全般にわたり人口カバー率が低くなって

います

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010050 非外傷性硬膜下血腫」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 40~50程度であり当該地域におけ

る急を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-4-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 90 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期について最寄りの医療機関に到達するまで 90 分超かかる疾患が多くな

っています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 40~50程度であり当該地域における急

を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-4-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 91 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

鹿行構想区域は脳卒中の急性期医療や急性心筋梗塞の急性期医療がんの入院

医療など茨城県平均を下回っている指標が多く医療提供体制が不足しています

なお3 次救急への対応体制など表示のない指標がありますが出典のデータベー

スにデータが存在していないためです

図表 4-4-8 5疾病5事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

020406080

100外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 鹿行

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 92 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

鹿行構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体を下回っています特に医師の不足が顕著です鹿行構想区域の中

で人材不足が顕著な市は医師については潮来市鉾田市であり歯科医師につい

ては行方市であり薬剤師については潮来市鉾田市となっています(人口 10 万

人当たりの人数)

図表 4-4-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 鹿行医療圏 234 153 297 856 559 1086 鹿嶋市 91 42 94 1362 629 1407 潮来市 14 19 14 479 650 479 神栖市 77 53 121 818 563 1285 行方市 30 12 36 846 338 1015 鉾田市 22 27 32 460 565 669

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-4-10 医療従事者数(診療科別医師数)

(単位人) 平成26年12月31日現在

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

鹿 行 医 療 圏 234 110 9 21 30 6 - 10 - 21 2 2 - 46 9 3 50 1 - 1 - 3 100 47 4 9 13 3 - 4 - 9 1 1 - 20 4 1 21 0 - 0 - 1

鹿 嶋 市 91 34 2 5 10 3 - 3 - 4 1 - - 8 7 1 16 1 - 1 - 3 100 37 2 5 11 3 - 3 - 4 1 - - 9 8 1 18 1 - 1 - 3

潮 来 市 14 9 1 4 3 1 - 1 - 1 1 1 1 4 1 1 2 - - - - - 100 64 7 29 21 7 - 7 - 7 7 7 7 29 7 7 14 - - - - -

神 栖 市 77 38 2 6 9 2 - 3 - 9 - - - 22 1 1 17 - - - - - 100 49 3 8 12 3 - 4 - 12 - - - 29 1 1 22 - - - - -

行 方 市 30 15 1 2 2 - - 1 - 5 - 1 1 5 - - 8 - - - - - 100 50 3 7 7 - - 3 - 17 - 3 3 17 - - 27 - - - - -

鉾 田 市 22 14 3 4 6 - - 2 - 2 - - - 7 - - 7 - - - - - 100 64 14 18 27 - - 9 - 9 - - - 32 - - 32 - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

鹿 行 医 療 圏 9 - 10 26 4 - 12 7 - 14 - 3 8 6 5 1 - 4 - - 3 - 4 - 4 11 2 - 5 3 - 6 - 1 3 3 2 0 - 2 - - 1 -

鹿 嶋 市 3 - 4 7 1 - 5 1 - 10 - - 6 3 2 - - - - - 1 - 3 - 4 8 1 - 5 1 - 11 - - 7 3 2 - - - - - 1 -

潮 来 市 - - - 1 - - - 2 - - - 1 - - - - - - - - - - - - - 7 - - - 14 - - - 7 - - - - - - - - - -

神 栖 市 3 - 3 10 2 - 2 3 - 2 - - - 2 2 - - - - - 1 - 4 - 4 13 3 - 3 4 - 3 - - - 3 3 - - - - - 1 -

行 方 市 3 - 3 4 1 - 2 - - 1 - - - 1 1 1 - 2 - - 1 -

10 - 10 13 3 - 7 - - 3 - - - 3 3 3 - 7 - - 3 -

鉾 田 市 - - - 4 - - 3 1 - 1 - 2 2 - - - - 2 - - - - - - - 18 - - 14 5 - 5 - 9 9 - - - - 9 - - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 93 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数については茨

城県を若干上回っているものの助産師数看護師数准看護師数については全

国平均茨城県の人数を共に下回っています特に助産師数の不足度合が顕著です

図表 4-4-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 10266 人日(高

度急性期 460 人日急性期 2475 人日回復期 3243 人日慢性期 4088 人

日)ですが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)年

には 11976 人日(高度急性期 546 人日急性期 3160 人日回復期 4385 人

日慢性期 3885 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると平成 42(2030)年以降高度急性期と急性期が漸減傾

向です

図表 4-4-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 460 526 546 546 530 急性期 2475 2913 3107 3160 3070 回復期 3243 3983 4298 4385 4263 慢性期 4088 3483 3779 3885 3789

合 計 10266 10905 11730 11976 11651

高度急性期 45 48 47 46 45 急性期 241 267 265 264 263 回復期 316 365 366 366 366 慢性期 398 319 322 324 325

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

鹿行 104 33 1104 696 378 120 4016 2532

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 94 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

千葉県の香取海匝構想区域東京都の区東部構想区域から流入しています

県内の水戸土浦つくば取手竜ケ崎構想区域千葉県の香取海匝構想区域

に流出しています

図表 4-4-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の水戸土浦構想区域千葉県の香取海匝構想区域に流出しています

図表 4-4-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

24890 1286 1970 374 110 00(29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 00(983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00 1591 14775

(2836) (10914) (992) (314) (437) (1931) (17424)864 11014 2579 1389 104 00

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109 00

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628 00

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840 00

(1689) (387) (10559)千葉県 00 00 00 568 00 00 00 00

(641)東京都 204 00

(221)10138

(11776)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

区東部

香取海匝

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

2701 164 00(3601) (218)

172 1117 00 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00 286 1250

(394) (646) (246) (381) (1667)150 1025 293 00

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278 00

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352 00

(137) (641) (470)00 00 00 187 695 00

(249) (927)484

(646)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

合 計

古河

坂東

- 95 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

イ)急性期

千葉県の香取海匝構想区域から流入しています 県内の水戸土浦つくば取手竜ケ崎構想区域千葉県の香取海匝構想区域

に流出しています 図表 4-4-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

千葉県の香取海匝構想区域から流入しています 県内の水戸土浦取手竜ケ崎つくば構想区域千葉県の香取海匝構想区域

に流出しています 図表 4-4-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

8137 306 521 201 00 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 613 4739

(1089) (3452) (439) (175) (135) (786) (6075)331 3630 721 381 00

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 00

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659 00

(631) (162) (4692)千葉県 00 00 00 102 00 00 00 00

(131)2794

(3583)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

香取海匝

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

9345 623 684 174 00(10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 501 5484

(859) (4063) (307) (139) (168) (556) (6093)210 00 3970 690 671 00

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 00

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223 00

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714 00

(518) (225) (3016)00 00 00 134 00 00 00 00 00

(149)3791

(4212)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

香取海匝

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 96 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

千葉県の香取海匝構想区域東京都の区東部構想区域から流入しています

県内の水戸取手竜ケ崎構想区域千葉県の香取海匝構想区域に流出していま

図表 4-4-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期在宅医療のいずれについても他

の構想区域へ流出しています流出先としては水戸構想区域が多くなっています

図表 4-4-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 786 595 203 00 -595高度急性期 356 301 00 00 -301

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 314 211 108 00 -211慢性期 00 00 00 00 00回復期 670 438 244 00 -438

計 2126 1545 555 00 -1545

1 12 23 34 45 5

茨城県 0801水戸 487 千葉県 1205香取海匝 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0806つくば 110 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0805土浦 232 茨城県 0801水戸 00千葉県 1205香取海匝 307 千葉県 1203東葛北部 00

茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 東京都 1309南多摩 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東香取海匝

4707 357 601 110 00(5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 00(2899) (529)

908 415 3768 00 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00 191 3302

(493) (2753) (134) (208) (3589)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109 00

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125 00

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771 00

(291) (1925)00 00 00 332 00 00 00 00

(361) 00 204 00

(221)3069

(3335)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

香取海匝

区東部

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

東京都

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 97 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域へ流出しています流出先としては水戸構

想区域が多くなっています

図表 4-4-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-4-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 383 136 272 00 -136高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 325 00 256 00 00

計 707 136 528 00 -136

1 12 23 34 45 5

茨城県 0801水戸 136 千葉県 1205香取海匝 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 東京都 1304区西部 00茨城県 0805土浦 00 千葉県 1201千葉 00千葉県 1205香取海匝 00 茨城県 0801水戸 00

千葉県 1204印旛 00 埼玉県 1107西部 00

急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00

1 12345

千葉県 1205香取海匝 00 埼玉県 1108利根 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1204印旛 00茨城県 0801水戸 00茨城県 0805土浦 00

茨城県 0806つくば 00

- 98 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 886 床となり現在の一般病床 1427 床が 541 床の余剰となっ

ています慢性期については 379 床が必要となりますが現在の療養病床 609 床が

230 床の余剰となっています

図表 4-4-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと仮定した場合の他

の構想区域に所在する医療機関により供給される量を

増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏まえ他の構想区域に

所在する医療機関により供給される量を増減したもの

(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を

基に病床利用率等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1581 526 526 70 (一般)

急 性 期 5189 2913 2913 373 1427

回 復 期 5877 3983 3983 443

慢 性 期 3631 3483 3483 379 (療養)609

合 計 16278 10905 10905 1265 2036 1222

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-4-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構

想区域に居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1581 526 1581 211 (一般)

急 性 期 5189 2913 5189 665 1427

回 復 期 5877 3983 5877 653

慢 性 期 3631 3483 3631 395 (療養)609

合 計 16278 10905 16278 1924 2036 1222

図表 4-4-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

0 978 79 640 301 1998

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 99 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年から

平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

鹿行構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1266 床となった後平

成 47(2035)年にピーク(1387 床)に達します

図表 4-4-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1222

療養病床

609

一般病床

1427

409 445 379 411 422 412

324 360 443

477 487 474

248 317 374

398 405 393 46

61 70

73 73 71

-

1000

2000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1027人日

1183床

1266床1359床

1387床1350床

2036床

在宅医療等

1570人日

在宅医療等

1570人日

在宅医療等

2186人日

在宅医療等

2486人日

在宅医療等

2617人日在宅医療等

2547人日

- 100 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

鹿行については現状の 1393の在宅医療等の供給が必要となりますそのう

ち訪問診療については現状の 1313の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1434の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると472 人日の不足分が生じます

図表 4-4-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 101 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

高度急性期については隣接する水戸土浦千葉県の香取海匝の各構想区域へ

多くの患者が流出していますまた急性期においても水戸土浦つくば取手

竜ケ崎千葉県の香取海匝の各構想区域に流出しています

【医療提供体制】

脳卒中急性心筋梗塞の患者が水戸土浦千葉県の香取海匝の各構想区域に流

出している現状にあり急性期の医療提供体制のなお一層の充実強化が必要です

医師歯科医師薬剤師看護師が不足しており特に医師不足が顕著です

深刻な医師不足を背景に公的病院が休眠病床を抱え本来果たすべき二次救急医

療を十分に担えていない現状があります特に鹿行南部地域は二次救急医療体制

の低下が著しく白十字総合病院および小山記念病院への救急医療の負担が大きい

現状にあります

救急搬送に時間がかかっています

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

高度急性期 高度急性期については医療の高度化に対応するために既存の二次医療圏単位

ではなく県全体として複数の医療圏にわたる構想区域によって医療提供体制を

推進する必要がありますそのためには圏域を超えた広域連携として隣接する水

戸および土浦医療圏との連携を強化するとともに千葉県の香取海匝医療圏など

県域を越えた病院間の円滑な連携を推進する必要があります今後隣接医療圏の

情報把握に努め圏内各病院の将来構想などを踏まえつつ鹿行医療圏として担え

る診療分野広域連携の課題分析と対策等を地域医療構想調整会議で協議する必要

があります

急性期

鹿行地域の二次救急医療機関においては鹿行南部地区夜間初期救急センターや

当直医の情報共有を図るなどの地元病院間の協力体制を強固にして救急患者を確

実にファーストタッチできる体制を確保しますその上でさらに高次の医療を要

すると判断された場合は近隣医療圏へ速やかに搬送できるような連携体制を確保

していきます今後公的病院の休眠病床については「鹿島労災病院と神栖済生

会病院の今後のあり方検討委員会(小松会長)」の報告書等をふまえ地域医療構

想調整会議等においても協議していきます

- 102 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

回復期

鹿行構想区域の平成 37(2025)年の医療需要の推計では443 床必要とされ現在

大幅に不足している回復期病床(回復期リハ地域包括ケア)については急性期

からの転換を促進する等により病床の確保に努め急性期から回復期さらに在

宅に向けた医療を整備していきますまた圏域外の急性期病院との連携体制の構

築にも努め急性期から回復期に移行した患者を地元で受け入れられるような医療

体制を確保していく必要があります

鹿行地域の南北に長い地理的条件を考慮し水戸および土浦構想区域や千葉県や

東京都など他都県との広域連携の強化に努め救急車両の他にヘリコプターによる

搬送なども含め円滑な救急搬送体制を図っていきます

広域的な病院間の連携を円滑に図るためのツール(情報共有のための連携パスや

ICT 活用など)の開発整備が必要であり鹿行地域医療構想調整会議として県

全体の施策として講じられるよう要望していく必要がありますまた病院と在宅

医療との連携については平成 27 年度に鹿島医師会の拠点事業で作成した「病院

と在宅医療との連携パス」を参考に円滑な連携が図れるよう取り組む必要がありま

急性期から回復期回復期から慢性期に移行する患者の医療が病院間および病院

と地域包括支援センター間で円滑に共有され切れ目のない医療が提供されるよう

課題の有無を把握し地域医療構想会議等で解決策を協議していく必要があります

【在宅医療等の充実】

慢性期については療養病床への転換介護老人福祉施設等の整備について関

係者と協議し必要な受け入れ体制の整備に努めますまた鹿島医師会水郷医

師会鹿行歯科医師会及び関係機関により実施された「在宅医療介護連携拠点事

業」の実績を踏まえ平成 28 年度からは各市が実施する地域支援事業を展開す

る中で在宅医療介護連携体制の整備を図っていきます

鹿行管内 5市(鹿嶋市潮来市神栖市行方市鉾田市)の地域包括ケアシス

テム構築に向けた取組状況区域内の医師会歯科医師会病院介護保険施設

居宅介護支援事業所等の関係者による意見などを踏まえて病院施設から在宅療

養に切れ目なく移行できる体制を推進していきますまた在宅療養に移行後の急

変時に対応できるような地元病院との連携による急変時医療の確保に努める必要

があります

健康の保持増進および在宅療養に係る住民啓発

市行政による疾病の一次予防や介護予防を推進するとともにかかりつけ医を持

つことを住民に啓発し住民の疾病の自己管理能力を高め適正な医療のかかり方

を促すと共に休日夜間の救急センターや救急車の利用方法など上手な医療のか

かり方を住民に啓発します

また在宅医療が推進される中で在宅での看取りを希望される患者さんも徐々

- 103 -

4 鹿行地域医療構想区域の概況

に増えつつあります病や老いの後に来る「人生の最期」を「どのように迎えたい

か」ということについて自分自身の考えを家族と共有しておくことの重要性を啓

発していく必要があります

地域の関係者の協力のもとに「地域包括ケアシステム」の構築にむけて在宅医

療介護の連携を推進する際には住民ニーズを踏まえ住民の相談窓口を周知し

住民と一体となって推進することが必要です

【医療従事者等の養成確保】

医師の確保

鹿行地域の病院へ地元の筑波大学や自治医科大学卒業生茨城県地域枠卒業生及

び修学資金貸与者である医師を受け入れることができるよう必要な体制整備を図

ります

また鹿行地域医療構想調整会議では圏域において今後どのような診療科の

医師がどの程度必要かという分析を行い地域枠を有する大学等との連携を図るな

ど計画的な医師の人材確保を県に要望していきます

【今後の対応】

当該施策等については医療体制の変化に応じて随時速やかに見直しを図ること

といたします

- 104 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

5 土浦地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市は土浦市石岡市かすみがうら市になります

平成 37(2025)年には総人口は 244151 人で平成 27(2015)年時点と比較して

17012 人減少します一方で65 歳以上人口は 79143 人で同 6479 人増加しま

す75 歳以上人口は 46650 人で同 12304 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークにいったん減少傾向になるものの平

成 47(2035)年以降また増加に転じます75 歳以上人口も平成 42(2030)年まで急速

に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需要が増加する 75 歳以

上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要があります 図表 4-5-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-5-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-5-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

261163 253528 244151 233459 221738 209303

31659 28185 25292 22695 20981 19701

68569 62900 58450 54977 50622 45632

88271 84216 81266 77081 71470 64130

72664 78227 79143 78706 78665 79840

(再掲)75歳以上 34346 39709 46650 49654 48680 47011

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 971 935 894 849 801

1000 890 799 717 663 622

1000 917 852 802 738 665

1000 954 921 873 810 727

1000 1077 1089 1083 1083 1099

(再掲)75歳以上 1000 1156 1358 1446 1417 1369

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

土浦

- 105 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

土浦構想区域の人口 10 万人当たりの DPC 算定病床は県内では相対的に高い水準

にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内でやや低い水準にあ

ります

図表 4-5-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

土浦構想区域には 180 の一般診療所がありその病床数は 249 です

図表 4-5-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 土浦医療圏 180 21 249 689 80 953 土浦市 111 12 153 782 85 1078 石岡市 48 8 94 623 104 1221 かすみがうら市 21 1 2 498 24 47 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583(8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)

土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)

つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 106 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞の多くの疾患で

15 分以内の人口カバー率は 20程度と傷病全般にわたり人口カバー率は低いもの

の30 分以内でみると「010070 脳血管障害(その他)」を除く全ての疾患で 60以

上となっています

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30分以内で病院に到達可能な人口カバー

率が概ね 60~70程度であり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望

まれます

図表 4-5-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 107 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は

多くの疾患について 60~70程度となっていますが「120200 妊娠中の糖尿病」な

ど一部の傷病については30 分以内では到達できず 90 分超かかる人口が多くみら

れます

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 60を超えており少なくとも現行の医療

提供体制を維持することが望まれます

図表 4-5-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 108 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

土浦構想区域はハイリスク分娩の対応体制分娩について全国平均茨城県

平均を上回っており充実していますその他の医療機能については茨城県平均

を上回っているものが多くなっていますが回復期リハビリテーション2 次救急

への対応体制については茨城県平均を下回りまたがんの入院医療外来医療に

ついては全国平均を下回り医療提供体制が不足しています

図表 4-5-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

0

50

100

150

200外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県 土浦

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 109 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

土浦構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体をやや上回っています土浦構想区域の中では土浦市に医師歯

科医師薬剤師が集中している状況です(人口 10 万人当たりの人数)

図表 4-5-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 土浦医療圏 503 204 461 1928 782 1767 土浦市 396 126 343 2788 887 2414 石岡市 91 58 105 1186 756 1369 かすみがうら市 16 20 13 380 475 309

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-5-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

土 浦 医 療 圏 503 152 23 41 48 11 19 12 4 27 9 6 - 65 31 3 57 5 6 2 3 10 100 30 5 8 10 2 4 2 1 5 2 1 - 13 6 1 11 1 1 0 1 2

土 浦 市 396 90 21 35 33 10 14 10 3 16 7 4 4 51 17 3 36 4 5 1 2 5 100 23 5 9 8 3 4 3 1 4 2 1 1 13 4 1 9 1 1 0 1 1

石 岡 市 91 52 1 5 13 1 4 1 1 7 1 1 1 10 14 - 20 1 1 1 1 5 100 57 1 5 14 1 4 1 1 8 1 1 1 11 15 - 22 1 1 1 1 5

か す み が う ら 市 16 10 1 1 2 - 1 1 - 4 1 1 1 4 - - 1 - - - - - 100 63 6 6 13 - 6 6 - 25 6 6 6 25 - - 6 - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

土 浦 医 療 圏 12 11 17 47 5 1 21 19 2 29 - 1 25 8 18 5 1 3 29 - 2 - 2 2 3 9 1 0 4 4 0 6 - 0 5 2 4 1 0 1 6 - 0 -

土 浦 市 8 5 15 35 4 1 14 15 2 27 - 1 17 8 17 5 1 3 29 - 2 - 2 1 4 9 1 0 4 4 1 7 - 0 4 2 4 1 0 1 7 - 1 -

石 岡 市 4 6 2 11 1 - 6 2 - 2 - - 7 - 1 - - - - - - - 4 7 2 12 1 - 7 2 - 2 - - 8 - 1 - - - - - - -

か す み が う ら 市 - - - 1 - - 1 2 - - - - 1 - - - - - - - - - - - - 6 - - 6 13 - - - - 6 - - - - - - - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 110 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数は茨城県と同

等であるものの助産師数看護師数准看護師数については茨城県の人数を上

回っています

図表 4-5-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 13729 人日(高

度急性期 1691 人日急性期 4500 人日回復期 4576 人日慢性期 2962 人

日)でしたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)

年には 17264 人日(高度急性期 1739 人日急性期 5613 人日回復期 6213

人日慢性期 3698 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期の医療需要が漸減傾向にあるのに対して

回復期は漸増傾向となっています

図表 4-5-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1691 1768 1767 1739 1691 急性期 4500 5361 5603 5613 5468 回復期 4576 5776 6154 6213 6052 慢性期 2962 3361 3658 3698 3601

合 計 13729 16266 17181 17264 16812

高度急性期 123 109 103 101 101 急性期 328 330 326 325 325 回復期 333 355 358 360 360 慢性期 216 207 213 214 214

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

土浦 98 81 1841 810 375 310 7049 3102

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 111 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の水戸取手竜ケ崎鹿行つくば構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸筑西下妻構想区域に流出しています

図表 4-5-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の取手竜ケ崎鹿行水戸構想区域から流入しています

県内のつくば水戸構想区域に流出しています

図表 4-5-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104 15949

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) (18819) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)15245

(18099)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

患者居住地

県 内

合 計

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293 1468

(200) (1366) (390) (1957) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)1601

(2135)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

- 112 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の水戸取手竜ケ崎鹿行つくば構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸構想区域に流出しています

図表 4-5-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の水戸取手竜ケ崎鹿行つくば構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸構想区域に流出しています

図表 4-5-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

8137 306 521 201 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381 5064

(424) (4654) (925) (489) (6492) 00 00 188 5008 1190

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)5125

(6570)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671 5541

(233) (4411) (766) (746) (6156) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016)5529

(6143)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 113 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の水戸構想区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎水戸筑西下妻構想区域に流出しています

図表 4-5-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんの高度急性期急性期回復期については流入流出数はほぼ同水準です

在宅医療等について他の構想区域から流入しています

図表 4-5-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 349 150 342 143 -07

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 572 201 597 227 25急性期 742 274 772 304 30

計 1984 625 2126 859 233在宅医療等 322 00 415 184 184

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0807取手竜ヶ崎 129 茨城県 0801水戸 182茨城県 0801水戸 132 茨城県 0804鹿行 232茨城県 0806つくば 356 茨城県 0807取手竜ヶ崎 265

東京都 1301区中央部 00 茨城県 0808筑西下妻 00千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0806つくば 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 3877

(187) (2597) (951) (365) (113) (4214) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)2991

(3251)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

- 114 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域へ流出しています流出先としては水戸構

想区域が多くなっています

図表 4-5-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-5-20 患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 275 00 240 00 00急性期 384 128 330 00 -128

計 765 128 571 00 -128在宅医療等 105 00 00 00 00

高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0804鹿行 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0801水戸 00茨城県 0801水戸 109 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00

東京都 1301区中央部 00 福島県 0706相双 00千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0806つくば 00

1 12 23 34 45 5

都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0801水戸 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0801水戸 00 茨城県 0804鹿行 00

東京都 1303区西南部 00 茨城県 0809古河坂東 00東京都 1311北多摩南部 00 茨城県 0806つくば 00

- 115 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1565 床に対し現在の一般病床 1915 床が上回り充足して

いる状況にあります慢性期については 365 床に対し現在の病床数が 437 床と上

回っている状況にあります

図表 4-5-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1645 1768 1768 236 (一般)

急 性 期 5281 5361 5361 687 1915

回 復 期 5746 5776 5776 642

慢 性 期 4097 3361 3361 365 (療養)437

合 計 16769 16266 16266 1930 2352 1574

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-5-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1645 1768 1645 219 (一般)

急 性 期 5281 5361 5281 677 1915

回 復 期 5746 5776 5746 638

慢 性 期 4097 3361 4097 445 (療養)437

合 計 16769 16266 16769 1980 2352 1574

図表 4-5-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

736 958 90 412 66 2262

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 116 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

土浦医療圏における必要病床数は平成 37(2025)年に 1930 床となった後平成

47(2035)年にピーク(2044 床)に達します

図表 4-5-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1574

療養病床

437

一般病床

1915

296 322 365 397 402 391

458 508 642 684 690 672

450

577

687 718 720 701

169

226

236 236 232 226

-

1000

2000

3000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1373人日

1633床

1930床2035床

2044床1990床

2352床

在宅医療等

2108人日

在宅医療等

2108人日

在宅医療等

3025人日

在宅医療等

3408人日

在宅医療等

3514人日在宅医療等

3415人日

- 117 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

土浦については現状の 1434の在宅医療等の供給が必要となりますそのう

ち訪問診療については現状の 1445の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1425の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると493 人日の不足分が生じます

図表 4-5-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 118 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

入院医療については隣接する水戸つくば取手竜ケ崎の各構想区域との患

者の流出入が多く(図表 4-5-13)がんはつくば構想区域への流出が多く取手

竜ケ崎構想区域からの流入が多くなっています(図表 4-5-18)また総合病院土

浦協同病院の移転により新たな流入が予測されます

【医療提供体制】

二次救急体制については救急医療管理加算等を算定したレセプト数に基づく数

値であり茨城県平均を下回りますが救急搬送に要する時間(覚知から収容)で

は 348 分と県内で一番短くなっており救急搬送体制は充実しています

土浦構想区域における救急医療体制(搬送)におきましては全体でみると第

三次救急医療機関(総合病院土浦協同病院)に 50弱第二次救急医療機関(東京

医科大学茨城医療センター独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター石岡

循環器科脳神経外科病院山王台病院)神立病院への搬送が多くなっています

回復期リハビリテーションについては茨城県平均を下回るなど医療提供体制が

不足しています(図表 4-5-8)

がんについてはつくば構想区域への流出が多く取手竜ケ崎構想区域からの

流入が多くなっていますまたがんの入院医療及び外来医療については医療提供

体制が不足しています(図表 4-5-8図表 4-5-18)

総合病院土浦協同病院(地域がん診療連携拠点病院)は上部及び下部消化管内視

鏡的切除術胆道がん膀胱がん等山王台病院は上部及び下部消化管内視鏡的切

除術大腸がん等独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター(茨城県がん診

療指定病院)は子宮がん胃がん等野上病院は大腸がん下部消化管内視鏡的切

除術等公益社団法人地域医療振興協会石岡第一病院は上部及び下部消化管内視鏡

的切除術大腸がん等石岡市医師会病院は下部消化管内視鏡的切除術医療法人

財団県南病院は脳腫瘍となっています

脳血管障害そのうちの脳卒中に関しては水戸構想区域への流出が多くなってい

ます(図表 4-5-19)脳血管障害においては総合病院土浦協同病院医療法人財

団県南病院山王台病院において治療を行っています

心疾患については総合病院土浦協同病院及び独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦

医療センターで治療を行っています

土浦地域及び石岡地域に所在する医療資源に差異があるため二次医療圏での連

携を図る必要があります

分娩を取り扱う医療機関につきましては病院は総合病院土浦協同病院及び独立

行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センターで変更ありませんが有床診療所は平

- 119 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

成 27 年 7 月には 5診療所(63 床)であったものが平成 29 年 1 月時点では 2診療

所(25 床)となる予定ですまた分娩取扱い数は平成 26 年度のデータでみて

みますと平成 29 年 1 月では分娩の取り扱いを中止する医療機関があるため1170

件の減少となる予定です身近なところで安心して出産できる体制が確保されてい

ません

精神疾患を有する患者が緊急重篤でない合併症の身体的な治療を受ける場合に

二次救急医療機関での受入が円滑でない場合があります

在宅医療の充実を図るためには多職種(医療職や福祉職等)による連携かか

りつけ医かかりつけ歯科医かかりつけ薬局の充実医療従事者の不足解消地

域医療支援病院との連携が必要になります

また訪問看護ステーションの果たす役割が大きいですが管内には訪問看護ス

テーションが設置されていない市町村があります

【医療需要】

平成 37 年(2025)年の医療需要をみますと回復期が現状(90 床)の 7倍程度

(642 床)必要になります(図表 4-5-21図表 4-5-23)

平成 37 年(2025)年の認知症高齢者が県内では約 17 万人(65歳以上人口の 5人

に 1人)になると予測されます

精神疾患を有する患者の地域移行が進むことにより身体合併症(生活習慣病等)

に罹患している患者の増加が予測されます

現状の病床数及び医療機能分類は平成 27(2015)年の病床機能報告(グラフC)

によりますと高度急性期が 736 床急性期が 958 床回復期が 90 床慢性期が

412 床となっています

また平成 37(2025)年の必要病床数(グラフB)は高度急性期が 236 床

急性期が 687 床回復期が 642 床慢性期が 365 床となっており平成 27(2015)

年の病床機能報告と平成 37(2025)年の必要病床数を比較するとかなりの差があり

ます

そこで管内病院の協力を得てアンケート調査を行い平均在院日数及び稼働病

床により医療機能を分類してみましたここでは平均在院日数 8日未満及びIC

UMFICU等を「高度急性期」8 日以上 19 日未満を「急性期」19 日以上 90

日未満を「回復期」90 日以上及び療養病床を「慢性期」と区分しましたその結

果平均在院日数等(グラフA)は高度急性期が 299 床急性期が 954 床回復

期が 329 床慢性期が 367 床となっています

平成 37(2025)年の必要病床数(グラフB)と平均在院日数等による病床(グ

ラフA)を比較してみると将来的には急性期が過剰回復期が不足することにな

ります

- 120 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

一般病床及び療養病床にかかる病床の状況と必要病床数との比較(精神科病床は除く)

(注)未稼働病床は以下の算出において算定しました

未稼働病床=(病床稼働率-基準病床稼働率)times稼働病床

1 病床稼働率が基準病床稼働率を下回る場合を未稼働病床とします

2 基準病床稼働率は高度急性期075急性期078

回復期09慢性期092 となっています

(6)課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

平均在院日数等の調査と平成 37(2025)年の必要病床数を比較したところ急性

期病床から回復期病床への転換を図る必要があります病床の転換を進めるために

は茨城県回復期病床整備促進事業(地域医療介護総合確保基金)を活用して地

域包括ケア病棟又は回復期リハビリテーション病棟の整備を促進します

また高齢化の進展により入院中に身体機能が低下する高齢者の増加が予想さ

れるため在宅復帰に向けた回復期リハビリ及び療養環境の整備を図ることが必要

になりますまた脳血管障害及び心疾患のリハビリにおいても回復期リハビリテ

ーション病棟が必要になりますそのためにも地域包括ケア病棟又は回復期リハビ

リテーション病棟の整備促進が重要になります

そのような状況を踏まえて病院としての将来像を各病院で検討していく必要が

ありますまた地域での連携については地域医療構想調整会議で検討していきま

流出入が発生している又は発生が予想される隣接医療圏(つくば 取手竜ケ

崎鹿行)と高度急性期を中心に広域的な連携について地域医療構想調整会議にお

いて協議していきます

二次医療圏内(土浦地域と石岡地域)における医療資源の差異については引き

続き地域医療構想調整会議において協議します

- 121 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

救急搬送が第三次救急医療機関(総合病院土浦協同病院)に集中しないように

第二次救急医療機関(病院群輪番制独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センタ

ー東京医科大学茨城医療センター石岡市医師会病院公益社団法人地域医療振

興協会石岡第一病院山王台病院石岡循環器科脳神経外科病院医療法人美湖会

美浦中央病院)及び第一次救急医療機関(休日夜間急患センター在宅当番医制医

療機関救急告示協力医療機関)による症状に応じた救急患者の更なる受入等の

役割分担連携について地域医療構想調整会議及び地区ごとに設置されているメ

ディカルコントロール協議会等で検討していく必要があります

がんについては入院及び外来に関する医療提供体制不足を解消するために都

道府県がん診療連携拠点病院(茨城県立中央病院)土浦構想区域に設置されてい

る地域がん診療連携拠点病院(総合病院土浦協同病院)及び茨城県がん診療指定病

院(独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター子宮がん治療で指定)隣接

構想区域に設置されている地域がん診療連携拠点病院(東京医科大学茨城医療セン

ター筑波大学附属病院筑波メディカルセンター病院)における役割分担連携

について土浦地域医療構想調整会議及び隣接の地域医療構想調整会議との合同会

議で検討していく必要があります

脳血管障害については高度な専門医療を行う機関(24 時間体制で血管内治療

外科治療tPA療法を実施総合病院土浦協同病院及び医療法人財団県南病院)

専門的医療を行う機関(24 時間体制でtPA療法を実施山王台病院)初期治療

を行う機関間の役割分担連携について地域医療構想調整会議において検討して

いきます

心疾患については高度な専門的医療を行う機関(24 時間体制でバルーン等の再

灌流療法外科手術を実施総合病院土浦協同病院)専門的医療を行う機関(24

時間体制でバルーン等の再灌流療法を実施独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療

センター)初期治療を行う機関間の役割分担連携について地域医療構想調整

会議において検討していきます

分娩については身近なところで出産できる体制の整備が重要となりますその

ためには地域医療構想調整会議等において総合周産期母子医療センター(総合

病院土浦協同病院筑波大学附属病院)地域周産期母子医療センター(JAとり

で総合医療センター)周産期救急医療協力病院(東京医科大学茨城医療センター

筑波学園病院)産科医療機関間の役割分担連携支援について検討していく

必要がありますまた今後は助産師と産婦人科医との役割分担連携により分

娩を担う必要があります

身体科救急医療(救急指定病院)と精神科救急医療(茨城県立こころの医療セン

ター等)の連携による精神科救急医療体制の充実を図りますまた身体合併症対

策として精神科医療機関と連携した身体科入院治療を実施するための医療提供体

制(茨城県立中央病院身体科病院)の整備拡充連携強化を図ります

- 122 -

5 土浦地域医療構想区域の概況

【在宅医療等の充実】

土浦保健所管内の市町村医療介護関係者等をメンバーとした広域連携の会議

を開催することにより在宅医療介護連携認知症施策介護予防日常生活支

援事業等に関する情報共有を行い広域的な課題について検討していきます

かかりつけ医かかりつけ歯科医かかりつけ薬局につきましては地区医師会

地区歯科医師会地区薬剤師会との連携により充実を図ります

地域医療支援病院(独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター)等と地域の

診療所の病診連携各病院間における病病連携を図ることが必要になります

訪問看護ステーションについては茨城型地域包括ケアシステム推進基盤整備事

業を活用して新たな設置及び既存事業所の業務拡充を図る必要があります

認知症施策としては第6期いばらき高齢者プラン(平成 27年度から平成 29年度)

に基づき認知症サポーター及び認知症サポート医の養成を図る必要があります

またかかりつけ医及び一般病院勤務の医療従事者向けの対応力研修の実施新

たに設置された認知症疾患医療センターとの連携認知症初期集中支援チームの設

置を促進するなど精神科医療との連携を図ります

精神疾患を有する患者の地域生活を支えるために一般医療と精神科外来医療

精神科入院医療の連携を図ります

【医療従事者等の養成確保】

看護師については「看護師等の人材確保の促進に関する法律」によりナースセン

ターへの届出制度(医療機関を退職した場合に登録する努力義務規定)が平成 27

年 10 月から開始されたため制度を利用して人材確保を図りますそのためにも

各医療機関等においては届出制度が機能するように対応する必要があります

【今後の対応】

地域医療構想については医療提供体制等の変化に応じて地域医療構想調整会議

で検討を行い見直しを行うこととします

- 123 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

6 つくば地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市はつくば市つくばみらい市常総市になります

平成 37(2025)年には総人口は 334161 人で平成 27(2015)年時点と比較して

2894 人増加します65 歳以上人口は 84109 人で同 12393 人増加します75 歳

以上人口は 47225 人で同 14728 人増加しますまた40-64 歳人口は 114315

人で同 5578 人増加します

65 歳以上人口75 歳以上人口ともに平成 52(2040)年まで増加傾向を続けます

そのため医療需要が増加する 65 歳以上の高齢者の増加に対応した医療提供体制

を整備する必要があります

図表 4-6-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-6-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-6-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

331267 333829 334161 332520 328880 323255

47346 45817 42851 40099 38552 37415

103468 96545 92886 90216 87132 83507

108737 111704 114315 114586 110743 102295

71716 79763 84109 87619 92453 100038

(再掲)75歳以上 32497 38219 47225 52335 53847 54751

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 1008 1009 1004 993 976

1000 968 905 847 814 790

1000 933 898 872 842 807

1000 1027 1051 1054 1018 941

1000 1112 1173 1222 1289 1395

(再掲)75歳以上 1000 1176 1453 1610 1657 1685

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

つくば

- 124 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

つくば構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)は 7882 床と県内

で高い水準にあり特に DPC 算定病床は 5219 床と県内で最も高い水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内でやや低い水準にあ

ります

図表 4-6-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

つくば構想区域には 231 の一般診療所がありその病床数は 153 です

図表 4-6-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 つくば医療圏 231 10 153 697 30 462 つくば市 174 10 153 777 45 684 つくばみらい市 21 - - 479 - - 常総市 36 - - 566 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)

つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)

取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 125 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

医療機関への到達時間についてみるとがん脳卒中心筋梗塞の多くの疾患で

15 分以内の人口カバー率は 30~50程度と傷病全般にわたり人口カバー率は高く

なっています

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30分以内で病院に到達可能な人口カバー

率が概ね 60~80程度であり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望

まれます

図表 4-6-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 126 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は

多くの疾患について 50~80程度となっています

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 70~80程度であり少なくとも現行の医

療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-6-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 127 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

つくば構想区域はがんの入院医療がんの外来医療急性心筋梗塞の急性期医

療三次救急医療の医療提供体制が全国平均茨城県平均を大きく上回っており

充実していますその他の医療機能についても全国平均茨城県平均をほぼ上回っ

ており全般的に医療提供体制が充実していることを表しています

図表 4-6-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

050

100150200250

外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 つくば

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 128 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

つくば構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は

いずれも県全体を上回っており充実していますつくば構想区域の中ではつくば

市に医師歯科医師薬剤師が集中している状況です

図表 4-6-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597

つくば医療圏 1135 264 810 3421 796 2442 つくば市 1056 204 670 4776 923 3030 つくばみらい市 18 27 52 378 567 1091 常総市 61 33 88 969 524 1398 出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省 薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-6-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

つ く ば 医 療 圏 1135 222 47 64 89 24 21 26 15 38 21 25 7 117 43 10 68 11 22 15 5 52 100 20 4 6 8 2 2 2 1 3 2 2 1 10 4 1 6 1 2 1 0 5

つ く ば 市 1056 190 44 60 77 23 20 25 15 35 20 25 25 98 35 10 54 11 22 15 5 46 100 18 4 6 7 2 2 2 1 3 2 2 2 9 3 1 5 1 2 1 0 4

つ く ば み ら い 市 18 10 1 - 4 - 1 - - 3 - - - 5 1 - 4 - - - - - 100 56 6 - 22 - 6 - - 17 - - - 28 6 - 22 - - - - -

常 総 市 61 22 2 4 8 1 - 1 - - 1 - - 14 7 - 10 - - - - 6 100 36 3 7 13 2 - 2 - - 2 - - 23 11 - 16 - - - - 10

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

つ く ば 医 療 圏 23 17 30 83 18 2 51 35 8 35 2 10 26 41 52 18 1 19 119 9 39 2 2 1 3 7 2 0 4 3 1 3 0 1 2 4 5 2 0 2 10 1 3 0

つ く ば 市 23 15 28 75 17 2 46 30 8 34 2 6 24 40 50 18 1 19 119 9 38 1 2 1 3 7 2 0 4 3 1 3 0 1 2 4 5 2 0 2 11 1 4 0

つ く ば み ら い 市 - - - 3 1 - 1 2 - - - 1 2 - 1 - - - - - - 1 - - - 17 6 - 6 11 - - - 6 11 - 6 - - - - - - 6

常 総 市 - 2 2 5 - - 4 3 - 1 - 3 - 1 1 - - - - - 1 - - 3 3 8 - - 7 5 - 2 - 5 - 2 2 - - - - - 2 -

注1)

2)3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 129 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については全国平均茨城県の人数を上回っています准看護師数は全

国平均茨城県全体を下回っていますが全看護職員数では双方を上回っています

図表 4-6-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 24767 人日(高

度急性期 3044 人日急性期 8132 人日回復期 6611 人日慢性期 6980 人

日)ですが増加傾向を示しておりピーク時の平成 47(2035)年には 32118 人日

(高度急性期 3269 人日急性期 9934 人日回復期 8705 人日慢性期 10209

人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期急性期の医療需要が漸減傾向にあるの

に対して回復期は横ばい慢性期は漸増傾向となっています

図表 4-6-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 3044 3270 3286 3269 3237 急性期 8132 9428 9821 9934 9894 回復期 6611 8059 8537 8705 8690 慢性期 6980 8729 9809 10209 10195

合 計 24767 29486 31452 32118 32016

高度急性期 123 111 104 102 101 急性期 328 320 312 309 309 回復期 267 273 271 271 271 慢性期 282 296 312 318 318

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

つくば 140 103 3234 610 423 311 9763 1841

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 130 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の取手竜ケ崎筑西下妻土浦古河坂東水戸鹿行構想区域千

葉県の東葛北部東京都の区東北部の構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎土浦筑西下妻古河坂東構想区域千葉県の東葛北

部構想区域に流出しています

全体としては流入が流出を上回っています

図表 4-6-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内の筑西下妻取手竜ケ崎土浦古河坂東構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎構想区域に流出しています

図表 4-6-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109 235 20265

(487) (17888) (4741) (341) (119) (280) (23856) 1049 3844 21830 1619

(1292) (4519) (25721) (1922)400 00 3357 9816 628

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)千葉県 472 1433 00

(534) (1695)東京都 123 00

(133)27570

(32599)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

患者居住地

県 内

合 計

東葛北部

区東北部

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00(230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278 1682

(1872) (371) (2242) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927)2830

(3773)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

合 計

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

- 131 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の筑西下妻取手竜ケ崎土浦古河坂東水戸鹿行構想区域千

葉県の東葛北部構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎土浦構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出していま

す 図表 4-6-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の筑西下妻取手竜ケ崎土浦古河坂東水戸鹿行構想区域から

流入しています 県内の取手竜ケ崎土浦構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出していま

す 図表 4-6-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

8137 306 521 201 00 (10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 (407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 110 6497

(241) (6421) (1526) (142) (8329) 00 00 443 1065 7237 500

(568) (1366) (9279) (641)163 00 1239 2370 280

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659

(631) (162) (4692)千葉県 00 111 463 00

(142) (594)8974

(11505)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

東葛北部

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 (346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 125 6106

(246) (4674) (1725) (139) (6784) 00 00 378 769 7408 00 556

(419) (854) (8231) (618)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016)7601

(8446)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

- 132 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の取手竜ケ崎土浦筑西下妻古河坂東構想区域千葉県の東葛北

部東京都の区東北部構想区域から流入しています 県内の取手竜ケ崎筑西下妻古河坂東構想区域に流出しています

図表 4-6-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

からの流入が多くなっています流入元としては筑西下妻取手竜ケ崎からの

流入が多くなっています 図表 4-6-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 2508 707 4571 2770 2063在宅医療等 247 111 288 153 41慢性期 00 00 00 00 00回復期 732 209 1303 781 572急性期 1082 271 2020 1210 938高度急性期 447 115 959 627 512

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5

東京都 1307区東部 00 茨城県 0804鹿行 110茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0801水戸 157東京都 1301区中央部 00 茨城県 0809古河坂東 308茨城県 0805土浦 00 茨城県 0805土浦 356千葉県 1203東葛北部 145 茨城県 0807取手竜ヶ崎 701茨城県 0807取手竜ヶ崎 344 茨城県 0808筑西下妻 706都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109 5980

(4922) (1119) (341) (119) (6500) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925) 00 00 00 361 289 00

(392) (314) 00 00 00 123

(133)8166

(8876)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

東京都

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

区東北部

東葛北部

- 133 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の回復期について筑西下妻構想区域からの流入が多くなっています

図表 4-6-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-6-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 735 138 880 322 185在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 239 00 278 123 123急性期 391 138 453 199 62高度急性期 106 00 149 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5東京都 1301区中央部 00 茨城県 0801水戸 00

千葉県 1203東葛北部 00 茨城県 0809古河坂東 00茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0805土浦 00 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 230 茨城県 0808筑西下妻 147都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0805土浦 00 茨城県 0807取手竜ヶ崎 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0808筑西下妻 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

神奈川県 1401横浜北部 00 千葉県 1204印旛 00埼玉県 1107西部 00 茨城県 0805土浦 00茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0809古河坂東 00

- 134 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの推計(図表 4-6-21)をみると病床の必要量は高度急性

期急性期回復期の合計が 2540 床となり現在の一般病床 2765 床を下回り充

足している状況にあります

一方で慢性期については必要病床数 949 床が許可病床数 603 床を上回り不

足が見込まれます

図表 4-6-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1912 3270 3270 436 (一般)

急 性 期 6815 9428 9428 1209 2765

回 復 期 6397 8059 8059 895

慢 性 期 6336 8729 8729 949 (療養)603

合 計 21459 29486 29486 3489 3368 2542

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-6-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1912 3270 1912 255 (一般)

急 性 期 6815 9428 6815 874 2765

回 復 期 6397 8059 6397 711

慢 性 期 6336 8729 6336 689 (療養)603

合 計 21459 29486 21459 2528 3368 2542

図表 4-6-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

825 1462 170 818 97 3372

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 135 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

つくば構想区域における必要病床数は平成37(2025)年に3489 床となった後平

成47(2035)年にピーク(3787床)に達し平成37(2025)年では121床平成47(2035)

年では419床の不足が見込まれます

図表 4-6-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており今

後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどおりに

進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医療

提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)こ

とで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこと

を想定しています県内の他構想区域において許可病床数が必要病床数を上回っているのに対し

つくば構想区域は唯一下回っており周辺の構想区域との増減調整を進めていく方向付けとなり

ます

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見込

みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的なも

のとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

2542

療養病床

603

一般病床

2765

698 759 949 1066 1110 1108

661 734

895 949 967 966

813

1043

1209 1259 1274 1268

304

406

436

438 436 432

-

1000

2000

3000

4000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

2476人日

2942床

3489床

3712床3787床

3774床

3368床在宅医療等

2690人日

在宅医療等

2690人日

在宅医療等

3949人日

在宅医療等

4594人日

在宅医療等

4882人日

在宅医療等

4907人日

- 136 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

つくば構想区域については現状の 1468の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1449の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患者

数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1499の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施設

の定員整備目標との差をみると570 人日の不足分が生じます

図表 4-6-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 137 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

医療資源については県内でも高い水準にあるため県内の他の構想区域からの流

入が多くみられ入院患者の流出入状況については全体として流入超過です特に

取手竜ケ崎構想区域との流出入筑西下妻構想区域からの流入が大きくなって

います(図表 4-6-13~17)

構想区域内の DPC4病院(筑波大学附属病院筑波メディカルセンター病院筑

波記念病院筑波学園病院)への他構想区域からの流入患者数は別紙グラフのとお

りですが隣接する土浦取手竜ケ崎筑西下妻及び古河坂東構想区域から

の流入が多く県内唯一の特定機能病院である筑波大学附属病院ではつくば構想

区域以外の患者が7割を占め県境に位置していないにもかかわらず県外からの

患者が1割あることが特徴的です筑波メディカルセンター病院及び筑波記念病院

についてはつくば構想区域の患者が 12筑西下妻構想区域からの流入が 14

前後となっています筑波学園病院についてはつくば構想区域の患者が 23 とな

っています

【医療提供体制】

医療提供体制については高度急性期急性期医療は充足しておりがんの入院

医療外来医療急性心筋梗塞の医療体制が充実しています(図表 4-6-8)

つくば構想区域内には4 つの DPC 病院があることから5 疾病 5 事業にかかる

医療提供体制は全般的に充実しています

なお高度急性期については不足する近隣の構想区域と調整を図る必要がありま

【医療需要】

平成 25(2013)年現在の許可病床 3368 床に対し平成 37(2025)年の医療機関所

在地ベースの必要病床数は3489 床と 121 床の不足と推計されています(図表

4-6-21)

必要病床数の推移をみると平成 37(2025)年に 3489 床となった後平成

47(2035)年に 3787 床とピークに達すると推計され許可病床のうち現在稼働して

いない病床を全て使用しても平成 25(2013)年の必要病床数 2942 床に対しては 547

床の不足となりますこのため病床の過剰が見込まれる近隣の構想区域との調整が

必要となります(図表 4-6-24)

平成37(2025)年の在宅医療等の必要量は平成25(2013)年の2690件に対し3949

件と 1468の供給が必要となりそのうち訪問診療については平成 25(2013)年

の 1647 件に対し平成 37(2025)年の必要量は 2386 件と 1449の供給が必要とな

ります(図表 4-6-25)

- 138 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

高度急性期への周辺構想区域からの流入については特定機能病院である筑波大

学附属病院を中心として構想区域を越えた広域での対応の方向付けとし医療資源

の不足する周辺の構想区域のために高度急性期医療を提供する機能を相応の水準

で維持しつつ高度急性期病床から急性期病床の転換を検討していきます

また高度急性期の見直しでさらに増えることが予想される急性期については

回復期機能病床や慢性期機能病床への移行を進める方向付けが必要であり医療機

関の病床機能の変更について茨城県回復期病床整備促進事業(地域医療介護総合確

保基金)の活用などによる支援を行っていきます

【在宅医療等の充実】

在宅医療の需要増大に対応するため構想区域内の市医師会等と緊密に連携し

地域の医療介護の関係機関の連携を進めるとともに継続的な在宅医療介護の

提供を行うため茨城型地域包括ケアシステム推進事業との連携を進め訪問看護ス

テーションの増設や医療機関と多職種間の連携体制の構築などの取組を進めてい

きます

在宅療養にはかかりつけ医やかかりつけ薬局制度の充実が求められますが制

度についての医療機関住民の理解を深めさらに病院と診療所の機能分担を明

確にするとともに相互の連携(病診連携)を図っていきます

また構想区域内では既に2つの地域医療支援病院(筑波メディカルセンター病

院筑波記念病院)がありますが今後さらに地域との連携を進めることで地域医

療の充実を図っていきます

つくば構想区域ではつくば市医師会が平成 25 年度から常総市が平成 27 年度

から在宅医療介護連携拠点事業を実施しています市民への啓発事業や専門職種

の資質向上の研修会等の開催や多職種連携による在宅医療介護サービスの提供

モデル事業等を通じ退院支援在宅療養支援急変時対応在宅の看取り等の推

進を図っているところです

なお在宅医療介護連携推進事業については常総市は継続してつくば市は

つくば市医師会の拠点事業を引継ぎ平成 28 年度から実施しており平成 29 年度か

らはつくばみらい市が実施する予定です

【医療従事者等の養成確保】

県内唯一の医師養成機関である筑波大学を擁する当地域は質量ともに医療従

事者に恵まれておりますつくば構想区域における人口 10 万人当たりの医師数

歯科医師数薬剤師数及び保健師数助産師数看護師数についてはいずれも県

全体を上回っており充実しています

- 139 -

6 つくば地域医療構想区域の概況

[参考]つくば構想区域への周辺構想区域等からの患者流入状況

1348

831

1302

1352

139

96

225

427

181

64

293

832

126

466

619

495

93

75

122

280

45

50

56

518

69

41

73

402

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500 5000

筑波学園病院

筑波記念病院

筑波メディカルセンター

筑波大学附属病院

医療圏別入院患者数

つくば 土浦 取手竜ヶ崎 筑西下妻 古河坂東 その他 県外

674

512

484

314

69

59

83

100

90

39

108

193

63

287

230

115

46

46

45

65

22

30

20

120

34

25

27

93

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

筑波学園病院

筑波記念病院

筑波メディカルセンター

筑波大学附属病院

医療圏別入院患者割合

つくば 土浦 取手竜ヶ崎 筑西下妻 古河坂東 その他 県外

- 140 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町村は龍ケ崎市取手市牛久市守谷市稲敷市美浦村阿見町

河内町利根町になります

平成 37(2025)年には総人口は 448887 人で平成 27(2015)年時点と比較して

21141 人減少します一方で65 歳以上人口は 142011 人で同 16182 人増加し

ます75 歳以上人口は 82514 人で同 31197 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークにいったん減少傾向になるものの平

成 47(2035)年以降また増加に転じます75 歳以上人口も平成 42(2030)年まで急速

に増加しその後減少傾向となりますそのため医療需要が増加する 75 歳以

上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備する必要があります

図表 4-7-1 将来人口推計(2015-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-7-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-7-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

470028 461576 448887 432563 413366 392725

58268 53481 48332 43783 40730 38522

126050 114720 107076 101468 95150 88042

159881 154131 151468 146070 137091 122337

125829 139244 142011 141242 140395 143824

(再掲)75歳以上 51317 65325 82514 89137 86438 82439

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 982 955 920 879 836

1000 918 829 751 699 661

1000 910 849 805 755 698

1000 964 947 914 857 765

1000 1107 1129 1122 1116 1143

(再掲)75歳以上 1000 1273 1608 1737 1684 1606

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

取手竜ケ崎

- 141 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

取手竜ケ崎構想区域の人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)DPC 算定病

床は県内で中間の水準にあります

一方で人口 10万人当たりの療養病床数(病院分)は県内で低い水準です

図表 4-7-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

取手竜ケ崎構想区域には 258 の一般診療所がありその病床数は 264 です

図表 4-7-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 取手竜ケ崎医療圏 258 20 264 549 43 562 龍ケ崎市 45 5 58 560 62 721 取手市 57 4 51 533 37 477 牛久市 55 3 56 654 36 666 守谷市 42 4 43 652 62 668 稲敷市 18 1 19 409 23 432 美浦村 4 - - 242 - - 阿見町 26 3 37 548 63 780 河内町 3 - - 319 - - 利根町 8 - - 476 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)

取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)

筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 142 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患について 40~50前後となっていますただし「03001x 頭

頸部悪性腫瘍」など一部の傷病のように0~10程度の人口カバー率にとどまっ

ているものもみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010030 末破裂脳動脈瘤」と「010070 脳血管障害(その他)」を除いて 30 分以内

で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 50~80程度であり少なくとも現行の医

療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-7-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25(2013)年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 143 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率は疾

患によってばらつきがみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい「120140 流産」「120170 早産

切迫早産」「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」については 30 分

以内で病院に到達可能な人口カバー率が 70~80程度であり少なくとも現行の医

療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-7-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 144 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

取手竜ケ崎構想区域は脳卒中の急性期医療の対応体制について全国平均

茨城県平均を上回っており充実していますハイリスク分娩の対応体制について

は茨城県平均を大幅に下回り不足していますその他の医療機能については

茨城県平均とほぼ同等の水準となっていますなお3次救急への対応体制につい

ては出典のデータベースにデータが存在していないため非表示としています

図表 4-7-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

0

50

100

150外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 取手竜ヶ崎

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

- 145 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

取手竜ケ崎構想区域における人口 10 万人当たりの医師数薬剤師数は県全体

をやや下回っています歯科医師数は県全体をやや上回っています市町村別にみ

ると人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師数は東京医科大学茨城医

療センター(稼働病床数 389 床)の所在する阿見町が最も多くなっています

図表 4-7-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 取手竜ケ崎医療圏 764 315 732 1632 673 1563 龍ケ崎市 111 50 119 1406 633 1507 取手市 188 63 157 1757 589 1467 牛久市 153 61 171 1822 727 2037 守谷市 113 65 125 1761 1013 1948 稲敷市 34 20 37 776 456 844 美浦村 8 8 16 492 492 983 阿見町 148 40 102 3084 833 2125 河内町 1 3 - 107 321 00 利根町 8 5 5 480 300 300

出典「平成 26(2014)年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-7-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

取手 竜ヶ崎医療圏 764 246 40 59 83 26 19 28 3 52 19 8 3 89 41 13 75 4 8 8 3 31 100 32 5 8 11 3 2 4 0 7 2 1 0 12 5 2 10 1 1 1 0 4

龍 ケ 崎 市 111 33 6 9 17 1 1 5 - 11 2 - - 14 12 1 14 - - - - 5 100 30 5 8 15 1 1 5 - 10 2 - - 13 11 1 13 - - - - 5

取 手 市 188 58 12 19 17 7 7 4 1 15 5 3 3 25 3 - 16 - 2 - - 5 100 31 6 10 9 4 4 2 1 8 3 2 2 13 2 - 9 - 1 - - 3

牛 久 市 153 54 8 13 20 8 2 10 2 11 2 1 1 13 2 3 19 - 1 3 - 6 100 35 5 8 13 5 1 7 1 7 1 1 1 8 1 2 12 - 1 2 - 4

守 谷 市 113 48 5 8 13 3 3 2 - 7 6 2 2 17 3 2 18 - 5 1 2 5 100 42 4 7 12 3 3 2 - 6 5 2 2 15 3 2 16 - 4 1 2 4

稲 敷 市 34 17 - - 4 1 - 1 - 3 - 1 1 7 16 2 1 - - - - - 100 50 - - 12 3 - 3 - 9 - 3 3 21 47 6 3 - - - - -

美 浦 村 8 3 - - - - - - - - - - - 1 - - 2 - - - - - 100 38 - - - - - - - - - - - 13 - - 25 - - - - -

阿 見 町 148 24 8 9 10 6 6 5 - 5 4 1 1 10 5 5 5 4 - 4 1 10 100 16 5 6 7 4 4 3 - 3 3 1 1 7 3 3 3 3 - 3 1 7

河 内 町 1 1 - - - - - - - - - - - 1 - - - - - - - - 100 100 - - - - - - - - - - - 100 - - - - - - - -

利 根 町 8 8 1 1 2 - - 1 - - - - - 1 - - - - - - - - 100 100 13 13 25 - - 13 - - - - - 13 - - - - - - - -

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

取手 竜ヶ崎医療圏 23 13 31 69 6 1 41 29 1 38 - 3 41 12 22 2 2 - 23 1 18 - 3 2 4 9 1 0 5 4 0 5 - 0 5 2 3 0 0 - 3 0 2 -

龍 ケ 崎 市 5 4 3 13 2 1 8 5 - 8 - 1 4 1 4 - - - - - - - 5 4 3 12 2 1 7 5 - 7 - 1 4 1 4 - - - - - - -

取 手 市 4 1 4 17 - - 8 5 1 10 - - 8 5 4 - 1 - 13 - 4 - 2 1 2 9 - - 4 3 1 5 - - 4 3 2 - 1 - 7 - 2 -

牛 久 市 5 5 10 12 2 - 9 5 - 5 - 1 5 2 6 1 1 - 3 1 8 - 3 3 7 8 1 - 6 3 - 3 - 1 3 1 4 1 1 - 2 1 5 -

守 谷 市 3 2 6 11 - - 1 5 - 7 - 1 15 - 3 - - - 1 - 1 - 3 2 5 10 - - 1 4 - 6 - 1 13 - 3 - - - 1 - 1 -

稲 敷 市 1 1 1 3 - - - 2 - 1 - - 3 - - - - - - - - - 3 3 3 9 - - - 6 - 3 - - 9 - - - - - - - - -

美 浦 村 1 - - 2 - - - 1 - - - - 1 - - - - - - - - - 13 - - 25 - - - 13 - - - - 13 - - - - - - - - -

阿 見 町 4 - 7 11 2 - 9 6 - 7 - - 5 4 5 1 - - 6 - 5 - 3 - 5 7 1 - 6 4 - 5 - - 3 3 3 1 - - 4 - 3 -

河 内 町 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

利 根 町 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

注1)

2)3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました

2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 146 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については茨城県の人数を上回っています准看護師数については茨城

県全体を下回っています

図表 4-7-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 24485 人日(高

度急性期 1867 人日急性期 7676 人日回復期 8284 人日慢性期 6658 人

日)でありましたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成

47(2035)年には 34301 人日(高度急性期 2378 人日急性期 10725 人日

回復期 12183 人日慢性期 9015 人日)となる見込みです

図表 4-7-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 1867 2301 2387 2378 2330 急性期 7676 9969 10659 10725 10469 回復期 8284 11177 12061 12183 11896 慢性期 6658 8069 8894 9015 8751

合 計 24485 31516 34001 34301 33446

高度急性期 76 73 70 69 70 急性期 313 316 313 313 313 回復期 338 355 355 355 356 慢性期 272 256 262 263 262

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

取手竜ヶ崎 178 134 3237 1002 379 285 6887 2132

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 147 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内のつくば土浦鹿行古河坂東構想区域千葉県の東葛北部構想区域か

ら流入しています

県内のつくば土浦構想区域千葉県の東葛北部印旛東京都の区中央部構想

区域に流出しています

図表 4-7-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内のつくば構想区域千葉県の東葛北部構想区域から流入しています

県内のつくば土浦構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出しています

図表 4-7-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県 千葉県 東京都

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部 印旛 区中央部

24890 1286 1970 374 110 00 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109 235

(487) (17888) (4741) (341) (119) (280) 1049 3844 21830 1619 106 248 28696

(1292) (4519) (25721) (1922) (136) (299) (33889)400 00 3357 9816 628 00

(495) (4038) (11312) (743) 00 1413 329 8840

(1689) (387) (10559)千葉県 472 1433 00 00 00

(534) (1695)29412

(34581)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

鹿行

土浦

つくば

東葛北部

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

医療機関所在地

水戸

日立

患者居住地

県 内

合 計

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 (230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629 208 2531

(304) (621) (2173) (277) (3375)103 00 00 481 352

(137) (641) (470)00 00 00 187 695

(249) (927) 137 00

(182)2044

(2725)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

合 計

千葉県 東葛北部

- 148 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内のつくば土浦古河坂東鹿行構想区域千葉県の東葛北部構想区域か

ら流入しています 県内のつくば土浦千葉県の東葛北部印旛東京都の区中央部の各構想区域

に流出しています

図表 4-7-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内のつくば土浦古河坂東鹿行構想区域千葉県の東葛北部構想区域か

ら流入しています 県内のつくば土浦構想区域千葉県の東葛北部東京都の区中央部構想区域に

流出しています 図表 4-7-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県 千葉県 東京都

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部 印旛 区中央部

8137 306 521 201 00 00 (10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 (407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 110 00

(241) (6421) (1526) (142) 00 00 443 1065 7237 500 106 138 9490

(568) (1366) (9279) (641) (136) (177) (12167)163 00 1239 2370 280 00

(209) (1589) (3038) (360)00 00 00 492 126 3659 00

(631) (162) (4692)千葉県 00 111 463 00 00 00

(142) (594)9503

(12184)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

つくば

東葛北部

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県 東京都

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部 区中央部

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 (346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 125

(246) (4674) (1725) (139) 00 00 378 769 7408 00 556 110 9220

(419) (854) (8231) (618) (122) (10245)135 00 1171 3872 223

(150) (1301) (4302) (248)00 00 00 466 203 2714

(518) (225) (3016) 00 544 00 00

(605)10531

(11701)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

東葛北部

常陸太田ひたちなか

取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

合 計

- 149 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内のつくば土浦鹿行構想区域千葉県の東葛北部構想区域から流入してい

ます

県内のつくば構想区域千葉県の東葛北部構想区域に流出しています

図表 4-7-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

への流出が多くなっています

図表 4-7-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)

なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 1493 749 1064 319 -430高度急性期 644 365 398 120 -246

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 617 215 599 197 -18慢性期 00 00 00 00 00回復期 1185 500 966 281 -219

計 3939 1830 3026 917 -913

1 12 23 34 45 5

茨城県 0806つくば 701 茨城県 0806つくば 344都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 146 茨城県 0804鹿行 00茨城県 0805土浦 265 茨城県 0805土浦 129千葉県 1203東葛北部 447 千葉県 1203東葛北部 183

千葉県 1204印旛 00 茨城県 0809古河坂東 00

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

千葉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東東葛北部

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00 (987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555 355 7454

(1678) (6038) (386) (8103) 00 00 467 3222 125 00

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771

(291) (1925) 00 00 00 361 289 00 00

(392) (314)7333

(7971)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

東葛北部

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

千葉県

合 計

- 150 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期回復期について他の構想区域からの流入が多くなっています

図表 4-7-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0 人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-7-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

急性期 705 109 852 255 146高度急性期 159 00 167 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 200 00 273 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 499 00 598 163 163

計 1563 109 1890 418 309

1 12 23 34 45 5

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0806つくば 230都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1205香取海匝 00 茨城県 0808筑西下妻 00千葉県 1203東葛北部 00 千葉県 1203東葛北部 00茨城県 0805土浦 00 茨城県 0805土浦 00

千葉県 1204印旛 00 茨城県 0809古河坂東 00

急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

茨城県 0806つくば 00 茨城県 0806つくば 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 東京都 1301区中央部 00千葉県 1203東葛北部 00 千葉県 1203東葛北部 00茨城県 0805土浦 00 茨城県 0805土浦 00

愛知県 2304尾張東部 00 東京都 1306区東北部 00

- 151 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性期

回復期の合計は 2827 床に対し現在の一般病床 3314 床が上回っており充足して

います慢性期については必要病床数 877 床に対し許可病床数 646 床と不足して

います

図表 4-7-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に居住す

る患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2828 2301 2301 307 (一般)

急 性 期 9908 9969 9969 1278 3314

回 復 期 9728 11177 11177 1242

慢 性 期 8186 8069 8069 877 (療養)646

合 計 30650 31516 31516 3704 3960 3135

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-7-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと

仮定した場合の他の構想区域に所在する医療機関によ

り供給される量を増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏ま

え他の構想区域に所在する医療機関により供給される

量を増減したもの(①)

病床の必要量(必

要病床数)(①を基に病床利用率等により算出さ

れる病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 2828 2301 2828 377 (一般)

急 性 期 9908 9969 9908 1270 3314

回 復 期 9728 11177 9728 1081

慢 性 期 8186 8069 8186 890 (療養)646

合 計 30650 31516 30650 3618 3960 3135

図表 4-7-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

26 2214 526 897 234 3897

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 152 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年か

ら平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

取手竜ケ崎医療圏における必要病床数は平成 37(2025)年に 3704 床となった

後平成 47(2035)年にピーク(4026 床)に達します

図表 4-7-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

3135

療養病床

646

一般病床

3314

666 724 877 967 980 951

828 920

1242 1340 1354 1322

768

984

1278

1367 1375 1342

187

249

307

318 317 311

-

1000

2000

3000

4000

5000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

2449人日

2877床

3704床

3992床 4026床3926床3960床

在宅医療等

3086人日

在宅医療等

3086人日

在宅医療等

4968人日

在宅医療等

5823人日

在宅医療等

6027人日 在宅医療等

5784人日

- 153 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

取手竜ケ崎については現状の 1610の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1592の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1625の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると998 人日の不足分が生じます

図表 4-7-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 154 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

高度急性期については隣接する千葉県東葛北部つくば土浦の各構想区域へ

の流出が多くなっており千葉県東葛北部つくばの各構想区域からの流入があり

ます(図表 4-7-14)

急性期についてはつくば構想区域への流出が特に多く次いで千葉県東葛北部

土浦の各構想区域への流出がありますまた土浦千葉県東葛北部つくばの各

構想区域からの流入が多くなっています(図表 4-7-15)

回復期の流出入についてはつくば千葉県東葛北部土浦といった隣接する構

想区域との患者の移動が多くなっています(図表 4-7-16)

慢性期についてはつくば構想区域との流出入が特に多くなっています(図表

4-7-17)

疾病別にみるとがんについてはつくば千葉県東葛北部の各構想区域との流

出入が多くなっていますまた脳卒中に関してはつくば構想区域からの流入が

多くなっています(図表 4-7-18図表 4-7-19)

【医療提供体制】

当構想区域は医療資源や患者の受療動向により取手守谷地区龍ケ崎牛久

地区阿見美浦地区稲敷地区と大きく 4つに分けられますそれぞれの地区の医

療提供体制や医療資源に偏在があります

特に構想区域が東西に長い地理的条件のため稲敷市及び美浦村においては

幹線道路(国道 125 号線バイパス)で結ばれている阿見町及び土浦構想区域と守谷

市周辺においては都市高速鉄道つくばエクスプレスによりつくば構想区域との繋が

りが強くなっています

構想権区域内の人口 10 万人当たりの歯科医師数看護職員数については茨城県平

均を上回っておりますが医師数薬剤師数については茨城県平均を下回り不足して

います(図表 4-7-9図表 4-7-11)

小児の外来医療については茨城県平均を上回っていますが休日及び夜間帯に

関しては病院の救急対応時間等に差があるため一部の小児科を標榜している病院

への集中が激しく患者の長時間の受診待ちや医療従事者の長時間労働による疲弊

が激しくなっています

高齢者の増加とともに認知症の患者も増加すると考えられ身体疾患を合併し

た認知症患者の医療体制も検討していく必要があります

5 疾病 5事業にかかる医療提供体制について脳卒中の急性期医療については全国

平均県平均を上回っておりますハイリスク分娩に関しては全国平均県平均を

下回っており不足していますその他の医療機能については茨城県平均とほぼ同等

の水準となっています(図表 4-7-8)

- 155 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

取手竜ケ崎構想区域内における救急医療体制については救急救命センターを

有する三次救急病院がありませんので重症患者についてはつくば構想区域及び土

浦構想区域にある救命救急センターへ搬送されています

二次救急体制(牛久愛和総合病院つくばセントラル病院東京医科大学茨城医

療センター医療法人美湖会美浦中央病院龍ケ崎済生会病院医療法人社団宗仁会

病院JAとりで総合医療センター取手北相馬保健医療センター医師会病院社会

医療法人社団光仁会総合守谷第一病院東取手病院守谷慶友病院)については主

に構想区域内の中央部から西部に遍在しています

がんの治療については他の構想区域への流出が多くなっていますが構想区域

内では東京医科大学茨城医療センター(地域がん診療拠点病院)では上部および下部

消化管がん膀胱がん乳がん等JAとりで総合医療センター(茨城県がん診療指

定病院)においては上部および下部消化管がん膀胱がん前立腺がん等龍ケ崎

済生会病院においては上部及び下部消化管がん対応牛久愛和総合病院においては皮

膚がん上部および下部消化管がん膀胱がん等が社会医療法人社団光仁会総合守

谷第一病院においては上部及び下部消化管がん子宮がん膀胱がん治療がつく

ばセントラル病院では膀胱がん腎臓がん乳がん治療が多くなっています

同時にがん患者とその家族が可能な限り質の高い治療療養生活を送れるよ

うに身体的症状の緩和や精神心理的な問題などへの援助が終末期だけでなくが

んと診断された時からがん治療と同時に行われることが求められおり構想区域内で

はつくばセントラル病院に緩和ケア病床が設けられています

脳卒中に関しては他構想区域からの流入が多くなっており(図表 4-7-19)高度

急性期の脳血栓溶解(t-PA)療法に関しては東京医科大学茨城医療センター牛久

愛和総合病院社会医療法人社団光仁会総合守谷第一病院が実施しています手術に

関しては東京医科大学茨城医療センターJAとりで総合医療センター牛久愛和

総合病院龍ケ崎済生会病院社会医療法人社団光仁会総合守谷第一病院つくばセ

ントラル病院などが対応しています

回復期リハビリテーションに関しては上記のほか医療法人美湖会美浦中央病院

茨城県立医療大学付属病院取手北相馬保健医療センター医師会病院宮本病院医

療法人社団耕潤会ハートフルふじしろ病院医療法人社団宗仁会病院牛尾病院など

が実施しています

心筋梗塞の急性期対応に関しては東京医科大学茨城医療センターJAとりで

総合医療センター東取手病院龍ケ崎済生会病院牛久愛和総合病院社会医療法

人社団光仁会総合守谷第一病院がカテーテル処置やステント治療を実施しています

分娩を取り扱う医療機関については東京医科大学茨城医療センターJAとり

で総合医療センターつくばセントラル病院龍ケ崎済生会病院社会医療法人社団

光仁会総合守谷第一病院の病院及び秋田医院かんの産婦人科クリニック椎名産婦

人科まつばらウイメンズクリニック篠﨑医院の各診療所が取り扱っています

JAとりで総合医療センターには新生児集中治療室(NICU)が 6 床設置されてい

- 156 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

ますが構想区域内の全てに対応できず近隣構想区域の総合周産期母子医療センタ

ーへも搬送されています

【医療需要】

必要病床数は平成 37(2025)年に 3704 床となった後平成 47(2035)年に

ピーク(4026 床)に達します(図表 4-7-24)

平成 37(2025)年の医療需要をみると高度急性期病床が平成 26(2014)年の病

床機能報告における病床数の約 19 倍程度(307 床)回復期病床が現状の約 3倍程度

(1242 床)必要になります(図表 4-7-21図表 4-7-23)

地域医療構想調整会議において平均在棟日数等に関する調査を実施しました

平成 26(2014)年の病院及び有床診療所からの報告のあった病床機能報告制

度(グラフ C)においては高度急性期が 16 床急性期が 2420 床回復期が 393 床

慢性期が 916 床となっています

この平成 26(2014)年病床機能報告と平成 37(2025)年の必要病床数(グラフ

B)は高度急性期が 307 床急性期 1278 床回復期 1242 床慢性期 877 床とか

なりの差があります

そこで病棟ごとの平均在棟日数により医療機能を分類してみる方法をとってみ

ました

ここで仮に平均在院(棟)日数 8 日未満を高度急性期8 日以上 19 日未満を急

性期19 日以上 90 日未満を回復期90 日以上及び療養病床については慢性期と区

分したうえで病床利用率も考慮して平成 37(2025)年における必要病床数との比較

を行いました

このように仮定すると平均在棟日数の調査結果(グラフ A)は高度急性期 299

床急性期 1462 床回復期 912 床慢性期は 976 床になります

- 157 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

実際の病床稼働に基づいた一般病床及び療養病床にかかる病床の状況と必要病床数の比較

(精神病床は除く)

平均在院(棟) 日数 (平成28(2016)年7月)

8日以内 ICUHCU等

(高度

急性期)

299

8日以上 19日未満 (急性期)

1462

19日以上 90日未満 (回復期)

912

90日以上 療養病棟 (慢性期)

976

合計

3649

未報告未

稼働及び準

ずるもの

266

平成37(2025)年における必要病床数 (医療機関所在地

ベース)

高度急性期

307

急性期

1278

回復期

1242

慢性期

877

合計

3704

平成26(2014)年の病床機能報告における病床数

(平成26(2014)年

7月現在)

16

急性期 2420

回復期 393

慢性期 916

合計

3745

未報

104

病床機能報告の未報告病床数 42 床休止病床数 159 床病床稼働率が病床稼働率一律値未満の病床 65 床

病床稼働率一律値未満病床数は以下の計算式で算定しました

【病床稼働率一律値未満病床数=(病床稼働率-病床稼働率一律値)times稼働病床】

病床稼働率一律値は病床機能ごとに以下のとおり(高度急性期 075 急性期 078 回復期 09 慢性期 092)

【在宅医療等】

近年疾病構造の変化や高齢化QOL(生活の質)の向上を重視した医療への期

待の高まりさらには医療技術の進歩による在宅で実施が可能な医療の拡充など

により在宅医療のニーズは増加しまた多様化していますこのため病気や障

害のある人たちが安心して住み慣れた場所で自分らしい生活を送るため医療介

護福祉が連携し地域の実情に応じた包括的かつ継続的なサービスの提供が求め

られています

平成25(2013)年度から平成27(2015)年度にかけて市町村や職能団体によっ

てモデル的に実施された「在宅医療介護連携拠点事業」で得られたノウハウをも

とに平成30(2018)年4月から全ての市町村において取り組むこととされました

が各市町村の取組状況には差があります

構想区域内の平成 37(2025)年の 65 歳以上の人口は 142011 人で構想区域内

総人口(448887 人)に占める割合は 316となり急激に高齢化が進みます

このため医療需要の増加する高齢者の急増に対応した医療提供体制の整備が必

要になります(図表 4-7-1)

- 158 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

また急激な高齢化により在宅医療等についても現状の 16 倍の供給が必要にな

ってきます(図表 4-7-25)

なお平成 37(2025)年の老人保健施設等の整備目標については構想区域の急激

な高齢化に追いつかず998 人日が不足することになります(図表 4-7-25)

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療提供体制】

当構想区域内(取手守谷地区龍ケ崎牛久地区阿見美浦地区稲敷地区)

の医療資源や医療提供体制に遍在があるため構想区域内での調整を図るとともに

患者の受療動向のある土浦構想区域とつくば構想区域との連携の推進を地域医療

関係者により意見交換を行い検討していきます

当構想区域で全国平均県平均を下回っているハイリスク分娩高度急性期及び

三次救急体制についてはこれらの医療機能が充実しているつくば構想区域土浦

構想区域と連携した広域対応を検討していきます

県民の医療機関受診の際の参考として医療法第 6条の 3に基づく医療機能情報

提供制度等により医療機能を有する病院診療所歯科診療所の情報を県民や医

療従事者に対して分かりやすく公表します

【医療機能の分化連携の促進】

平均在院(棟)日数の調査をもとに区分した病床数と平成 37(2025)年の必要

病床数を比較したところ比較的近接していますが今後の高齢化にともなう医療

需要の変化に対応して急性期病床から回復期病床へのさらなる転換を図る必要が

あります

病床の転換を進めるためには茨城県回復期病床整備促進事業(地域医療介護総

合確保基金)を活用して地域包括ケア病棟又は回復期リハビリテーション病棟の

整備を促進していきます

患者の流出入が発生している隣接の構想区域との広域連携について検討を行い

ます

4 つの医療機能分類(高度急性期急性期回復期慢性期)について連携を図

るため医師会を中心に関係機関(病院消防本部自治体や介護支援事業所等)

が参加した会議を開催して連携を進めます

今後高齢者が増加していくにあたり在宅復帰に向けて回復期リハビリが重要

となってきますので回復期病床の整備促進が必要になってきますそのような状

況を踏まえ病院としての将来像を各病院で検討していく必要があります

がんについては地域がん診療連携拠点病院(東京医科大学茨城医療センター)

及び茨城県がん診療指定病院(JAとりで総合医療センター)とかかりつけ医と

- 159 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

の役割分担と連携を図るため取手竜ケ崎地域医療構想調整会議および隣接す

る地域医療構想調整会議の合同会議で検討していく必要があります

脳卒中については発症後の急性期を担う医療機関とリハビリテーション病院

かかりつけ医などの連携を図り切れ目のない医療を提供するため地域連携パス

の活用を推進していきます同時に再発防止の目的から基礎疾患管理や生活習慣

指導生活相談を行える体制づくりのためかかりつけ医や市町村保健師ケアマ

ネージャー等が連携を図り患者が安心して在宅生活できる体制を構築していくこ

とが必要です

心筋梗塞の急性期医療に関しては発症後の専門的医療を行う機関とリハビリ

テーション病院との連携を図り早期に在宅復帰できる体制を構築していくことが

必要です脳卒中と同様に再発防止の観点から多職種による患者フォローを図

っていく必要があります

二次救急医療についてはそれぞれの地区で輪番制をとっていますのでこれらの

二次救急医療機関と初期救急医療体制(取手北相馬休日夜間診療所在宅当番医制

実施市町村救急告示協力医療機関)による救急患者および地区ごとに設置さ

れ ているメディカルコントロール協議会等で検討していく必要があります

小児救急医療については現在実施されている小児病院輪番制の見直しやさら

なる小児救急医療の集約化広域化なども考慮しながら新たな体制を構築する必

要があります初期救急医療対策として保護者等に対するパンフレット『子ども

の救急ってどんなとき』の配布や子育て中の保護者等の不安軽減解消のため

8000「茨城子ども救急電話相談」の周知を図ります地域の内科医師等を対象と

した小児救急医療研修の実施などにより小児科以外の医師の小児救急医療への理

解協力を促進し在宅当番医制や休日夜間急患センター等における初期救急医療

体制の連携強化を検討していきます

周産期医療については隣接構想区域の総合周産期母子医療センターと構想区域

内の地域周産期母子医療センター周産期救急医療協力病院及び構想区域内の産科

を扱う病院診療所との間の役割分担連携について今後検討調整していく必要

があります

認知症施策については第 6期いばらき高齢者プラン(平成 27(2015)年度~平

成 29(2017)年度計画)に基づいた認知症医療センターの整備充実を進めてまい

りますまた地域における認知症の退院支援や地域連携パスによる精神病院から

の円滑な退院や在宅復帰の支援を図っていきます

そのほか一般病院従事者向けに認知症身体合併の基礎知識や医療介護の連携

等に関する研修会を開催し認知症に関する正しい知識の普及を検討していきます

- 160 -

7 取手竜ケ崎地域医療構想区域の概況

【在宅医療等の充実】

在宅医療における多職種(医師歯科医師薬剤師看護師栄養士作業療法

士理学療法士言語聴覚士歯科衛生士ケアマネージャー等)の連携を進める

ために介護保険法に基づく地域支援事業(在宅医療介護連携)を活用して連携

を強化していきます

地域医療支援病院を中心とする病院とかかりつけ診療所との連携(病診連携)診

療所間の連携(診診連携)を推進し安心して在宅復帰ができる体制の構築を検討し

ていきます

在宅療養後方支援病院や地域包括ケア病棟の拡充と在宅療養支援診療所の設置

届出の促進を図り連携の強化を検討します

在宅医療に従事する多職種の人材の確保と育成に加え多職種の効果的効率的

な連携のための教育研修会や「顔の見える関係づくり」が不可欠であるので各職

種の専門性の相互理解を深める場を設けていきます

また在宅医療について「積極的役割を担う医療機関」及び「連携を担う拠点」

において在宅医療やそれに従事する職種の機能や役割を広く地域住民に紹介し

地域に浸透させるための講演会等の開催パンフレットの発行等を通じ在宅医療

の普及啓発を図っていきます

【医療従事者等の養成確保】

かかりつけ医かかりつけ薬局については地域医師会及び地域薬剤師会が実施

する研修会等を活用して普及を図っていきます

看護師については「看護師等の人材確保の促進に関する法律」によるナースセン

ターへの届出制度を活用して人材確保を図っていきます各医療機関においては

届出制度が機能するように協力をお願いします

看護師等の需給について分析し対応を図っていきます

【今後の対応】

この地域医療構想については地域医療構想調整会議において毎年評価を行うこ

ととしており保健医療を取り巻く環境の変化など策定後の状況に応じて対応に

ついて検討し必要な見直しを行うこととします

- 161 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町は結城市下妻市筑西市桜川市八千代町になります

平成 37(2025)年には総人口は 241947 人で平成 27(2015)年時点と比較して

22395 人減少します一方で65 歳以上人口は 79615 人で同 7227 人増加しま

す75 歳以上人口は 43765 人で8658 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークに減少傾向になりますまた75 歳以

上人口は平成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのた

め医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備

する必要があります

図表 4-8-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-8-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-8-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

264342 253637 241947 229519 216331 202409

32697 28736 25665 23007 21156 19707

68581 62471 57381 53518 49087 43988

90676 83976 79286 74944 69851 63028

72388 78454 79615 78050 76237 75686

(再掲)75歳以上 35107 37557 43765 48097 47925 45280

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 960 915 868 818 766

1000 879 785 704 647 603

1000 911 837 780 716 641

1000 926 874 827 770 695

1000 1084 1100 1078 1053 1046

(再掲)75歳以上 1000 1070 1247 1370 1365 1290

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

筑西下妻

- 162 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

筑西下妻構想区域には DPC 算定病床がなく人口 10 万人当たりの一般病床数

(病院分)は県内で最も低い水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内で最も高い水準にあ

ります

図表 4-8-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

筑西下妻構想区域には 153 の一般診療所がありその病床数は 191 です

図表 4-8-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 筑西下妻医療圏 153 13 191 579 49 723

結城市 29 4 52 561 77 1006 下妻市 24 2 30 553 46 692 筑西市 75 7 109 721 67 1048 桜川市 20 - - 465 - - 八千代町 5 - - 224 - - 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」国立社会保障人

口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)

筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)

古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 163 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患で 0と非常に低い状況にあります

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については30

分以内で病院に到達可能な人口カバー率が 50程度のものは僅かであり当該地域

における急を要する疾病に対する医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-8-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 164 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率はほ

とんどの疾患で 5以下と非常に低く当該地域における急を要する疾病に対する

医療提供体制を検討する必要があります

図表 4-8-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 165 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

筑西下妻構想区域は茨城県平均と比較し小児の外来医療回復期リハビリ

テーション分娩糖尿病の外来医療の医療提供体制についてはほぼ同等の水準と

なっていますががんの入院医療外来医療急性心筋梗塞の急性期医療2次救

急への対応体制については下回っており不足していますなお脳卒中の急性期

医療など表示のない指標がありますが出典のデータベースにデータが存在してい

ないためです

図表 4-8-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

020406080

100外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 筑西下妻

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 166 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

筑西下妻構想区域における人口 10 万人当たりの医師数歯科医師数薬剤師

数はいずれも県全体を下回っています特に医師がかなり不足しています筑西

下妻構想区域の中では八千代町下妻市の医師数が極端に不足しています(人口

10 万人当たりの人数)

図表 4-8-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 筑西下妻医療圏 258 171 343 971 644 1292

結城市 65 32 69 1259 620 1336 下妻市 30 25 60 689 575 1379 筑西市 114 75 144 1086 715 1372 桜川市 43 29 57 996 671 1320 八千代町 6 10 13 270 449 584

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-8-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在医

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

筑西下妻医療圏 258 144 17 27 48 3 7 9 - 26 6 5 1 70 16 4 47 1 1 3 - 15 100 56 7 10 19 1 3 3 - 10 2 2 0 27 6 2 18 0 0 1 - 6

結 城 市 65 33 3 6 7 - - 2 - 5 2 - - 12 1 - 9 - - - - - 100 51 5 9 11 - - 3 - 8 3 - - 18 2 - 14 - - - - -

下 妻 市 30 19 - 1 7 1 - 1 - 2 1 1 1 10 - - 9 - - 1 - 5 100 63 - 3 23 3 - 3 - 7 3 3 3 33 - - 30 - - 3 - 17

筑 西 市 114 61 12 12 29 1 4 5 - 11 1 2 2 28 10 2 22 - - 1 - 6 100 54 11 11 25 1 4 4 - 10 1 2 2 25 9 2 19 - - 1 - 5

桜 川 市 43 27 1 7 5 1 3 1 - 8 - - - 18 5 2 6 - 1 1 - 3 100 63 2 16 12 2 7 2 - 19 - - - 42 12 5 14 - 2 2 - 7

八 千 代 町 6 4 1 1 - - - - - - 2 2 2 2 - - 1 1 - - - 1 100 67 17 17 - - - - - - 33 33 33 33 - - 17 17 - - - 17

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

筑西下妻医療圏 7 11 9 31 2 - 11 13 1 8 - 5 18 16 6 - - - - - 3 - 3 4 3 12 1 - 4 5 0 3 - 2 7 6 2 - - - - - 1 -

結 城 市 2 - 3 10 - - 2 3 1 3 - 4 1 3 1 - - - - - 2 - 3 - 5 15 - - 3 5 2 5 - 6 2 5 2 - - - - - 3 -

下 妻 市 1 3 - 7 - - 1 3 - 2 - - 4 3 1 - - - - - - - 3 10 - 23 - - 3 10 - 7 - - 13 10 3 - - - - - - -

筑 西 市 2 5 6 10 2 - 6 7 - 3 - 1 10 8 3 - - - - - 1 - 2 4 5 9 2 - 5 6 - 3 - 1 9 7 3 - - - - - 1 -

桜 川 市 2 2 - 3 - - 2 - - - - - 3 2 1 - - - - - - -

5 5 - 7 - - 5 - - - - - 7 5 2 - - - - - - -

八 千 代 町 - 1 - 1 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 17 - 17 - - - - - - - - - - - - - - - - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 167 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については全国平均茨城県の人数を共に下回っています准看護師数

は全国平均茨城県全体を上回っています

図表 4-8-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 12501 人日(高

度急性期 366 人日急性期 2307 人日回復期 3949 人日慢性期 5880 人

日)でしたが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)

年には 14337 人日(高度急性期 424 人日急性期 2852 人日回復期 5155

人日慢性期 5907 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期はほぼ一定の割合です急性期回復期

の医療需要は平成 37(2025)年にかけて増加しその後漸減傾向を示します慢性

期の医療需要は平成 37(2025)年にかけて減少しその後漸増傾向を示します

図表 4-8-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 366 404 422 424 408 急性期 2307 2625 2802 2852 2759 回復期 3949 4635 5020 5155 4994 慢性期 5880 5082 5649 5907 5769

合 計 12501 12746 13893 14337 13930

高度急性期 29 32 30 30 29 急性期 185 206 202 199 198 回復期 316 364 361 360 359 慢性期 470 399 407 412 414

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

筑西下妻 86 36 1090 913 325 136 4123 3454

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 168 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内のつくば水戸土浦構想区域栃木県の県南県東構想区域から流入して

います

県内のつくば古河坂東水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出してい

ます

図表 4-8-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内外の他の構想区域からの流入はありません

県内のつくば水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出しています

図表 4-8-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 (983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628 1855 16057

(495) (4038) (11312) (743) (2270) (18858) 00 1413 329 8840 1344

(1689) (387) (10559) (1586)栃木県 00 00 00 00 215 00 00

(234)栃木県 00 00 00 00 00 00 898 699 00

(985) (824)11457

(13104)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

古河

坂東

筑西

下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県東

患者居住地

県 内

合 計

県南

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 (230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352 343 1279

(137) (641) (470) (457) (1705)00 00 00 187 695 143

(249) (927) (191)352

(470)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

合 計

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

- 169 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内外の他の構想区域からの流入はありません

県内のつくば古河坂東水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出してい

ます

図表 4-8-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の他の構想区域からの流入はありませんが栃木県の県南構想区域からの流

入がみられます

県内のつくば古河坂東水戸構想区域栃木県の県南構想区域に流出してい

ますなお栃木県の県南構想区域については流入患者数(363 人日)と流

出患者数(736 人日)の差引で流出患者が過多となっています

図表 4-8-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

8137 306 521 201 00 (10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 (407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237 00

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 776 4829

(209) (1589) (3038) (360) (995) (6191)00 00 00 492 126 3659 358

(631) (162) (4692) (459)2370

(3038)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

9345 623 684 174 (10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 (346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223 736 6136

(150) (1301) (4302) (248) (817) (6817)00 00 00 466 203 2714 843

(518) (225) (3016) (936)00 00 00 00 00 00 00 363 265 00

(403) (294)4235

(4705)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

- 170 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内のつくば水戸土浦構想区域栃木県の県南県東構想区域からの流入が

みられます

県内のつくば古河坂東構想区域に流出していますが県外への流出はありません

図表 4-8-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域へ

流出しています流入先としてはつくば構想区域が多くなっています

図表 4-8-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 1976 1616 362 00 -1616在宅医療等 217 118 106 00 -118慢性期 00 00 00 00 00回復期 638 498 150 00 -498急性期 773 674 106 00 -674高度急性期 348 326 00 00 -326

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5栃木県 0904県東 00 栃木県 0904県東 00

茨城県 0809古河坂東 107 茨城県 0806つくば 00茨城県 0801水戸 119 茨城県 0809古河坂東 00栃木県 0905県南 553 茨城県 0801水戸 00茨城県 0806つくば 706 栃木県 0905県南 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 (2899) (529)

908 415 3768 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125 3813

(507) (3502) (136) (4145) 00 00 00 268 1771

(291) (1925)00 00 00 00 00 00 215 00

(234)00 00 00 00 00 00 00 535 137

(581) (149)4500

(4891)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

栃木県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県東

県南

- 171 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域へ流出しています流出先としてはつくば

構想区域が多くなっています

図表 4-8-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はありますが患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-8-20 心筋梗塞患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)

なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

計 742 191 379 00 -191在宅医療等 108 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 269 00 192 00 00急性期 366 191 187 00 -191高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 5茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0806つくば 00

茨城県 0801水戸 00 茨城県 0801水戸 00栃木県 0905県南 00 宮城県 0403仙台 00茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0809古河坂東 00茨城県 0806つくば 147 栃木県 0905県南 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

1 12 23 34 45 栃木県 0901県北 00

茨城県 0809古河坂東 00 茨城県 0809古河坂東 00茨城県 0801水戸 00 東京都 1306区東北部 00栃木県 0905県南 00 神奈川県 1401横浜北部 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0801水戸 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

- 172 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの推計をみると平成 37(2025)年の必要病床数のうち高

度急性期(54 床)急性期(337 床)回復期(515 床)の合計は 906 床となり現

在の一般病床 1276 床のうち370 床の減床が推計されますまた慢性期につい

ては452 床の減床が推計されます

ただし新たに設置される(仮称)新中核病院及びさくらがわ地域医療センター

の整備により急性期回復期慢性期の医療需要について栃木県への患者の流出

に歯止めがかかることが予想されるため必要病床数の推計には栃木県との調整結果

を踏まえる必要があります

図表 4-8-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に

居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)

(①を基に病床利用率等により算出され

る病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1453 404 404 54 (一般)

急 性 期 5101 2625 2625 337 1276

回 復 期 6442 4635 4635 515

慢 性 期 4147 5082 5082 552 (療養)1004

合 計 17143 12746 12746 1458 2280 1308

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-8-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構想区域に

居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)

(①を基に病床利用率等により算出され

る病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1453 404 1453 194 (一般)

急 性 期 5101 2625 5101 654 1276

回 復 期 6442 4635 6442 716

慢 性 期 4147 5082 4147 451 (療養)1004

合 計 17143 12746 17143 2015 2280 1308

図表 4-8-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

9 850 231 962 187 2239

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 173 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年から

平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

筑西下妻構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1457 床となった

後平成 47(2035)年にピーク(1637 床)に達します

図表 4-8-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1308 療養病床

1004

一般病床

1276

588 639 552 614 642 627

395 438

515 558 573 555

231

296 336

359 366 354

36

49 54

56 56 54

-

1000

2000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1250人日

1422床 1457床

1587床1637床

1590床

2280床

在宅医療等

2310人日

在宅医療等

2310人日

在宅医療等

2944人日

在宅医療等

3328人日

在宅医療等

3518人日 在宅医療等

3422人日

- 174 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

筑西下妻については現状の 1274の在宅医療等の供給が必要となります

そのうち訪問診療については現状の 1218の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1314の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると577 人日の不足分が生じます

図表 4-8-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 175 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

一般病床の医療資源の水準が低いこともあり高度急性期及び急性期については

他の構想区域からの流入は少なくつくばや水戸構想区域への流出傾向にあります

(図表 4-8-144-8-15)

【医療提供体制】

医療提供体制についてみるとがんの入院医療外来医療急性心筋梗塞の急性

期医療2次救急への対応体制は不足しています(図表 4-8-8)

一般病床の医療資源水準が低いことから高度急性期及び急性期については県

内外の周辺区域との連携が必要です

建設予定の(仮称)新中核病院が開設する平成 30 年 10 月以降は受療動向の変

化に応じた機能別必要病床数の見直しを行う必要があります

人口 10 万人当たりの医療従事者(医師歯科医師薬剤師)数は県平均を下

回っています特に医師がかなり不足しています特に八千代町下妻市の不足が

顕著です(図表 4-8-9)現在も医療従事者が不足している状況でありますが今後

はさらに人口減少に伴い 30 代~50 代の就労年齢層の人口が高齢者人口に比し

て増えない状況が予想されます需要が増大する後期高齢者のケアニーズを支える

若年層の人材確保及び育成が必要となっています

【医療需要】

平成 37(2025)年の医療需要をみると回復期が現状の 4倍程度必要となり不足

が生じる回復期病床の確保が必要となっています(図表 4-8-16)

平成 37(2025)年の在宅医療需要は現在の1274の供給が必要と推計されていま

す増加する需要と不足する供給にどのように対応すべきか検討していく必要があ

ります

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

将来の医療ニーズに対応した医療提供体制を構築します(急性期病床を回復期病

床に転換します)

今後の医療ニーズの増加や変化に対応するには患者の状態に見合った病床で

より良質な医療サービスを提供できる体制を構築する必要があります

平成 37(2025)年には人口の高齢化に伴い回復期機能を持つ病床が不足すると考

えられることから急性期機能の病床を回復期に移行することについて検討する必

要があります

- 176 -

8 筑西下妻地域医療構想区域の概況

また将来筑西桜川地域において(仮称)新中核病院及びさくらがわ地域医

療センターが開設されるなど医療提供体制に変化が生じた場合は必要病床数に

ついて再検討します

他構想区域と連携した医療提供体制(高度急性期及び急性期機能の医療提供体制について)

高度急性期及び急性期機能の医療提供体制については周辺構想区域と連携して

いく必要があります

がんの入院医療外来医療急性心筋梗塞の急性期医療2 次救急への対応体制

を充実していきます

【在宅医療等の充実】

各医療介護関係機関や多職種間の連携体制を構築します

在宅医療の需要増大に対応するために在宅医療介護を支える多職種の人材育

成医療機関と多職種間の連携体制の構築などの取り組みが必要です

管内各市それぞれの事情に応じた地域包括ケアシステムを構築します

現在各市が取り組んでいる健康づくり介護予防及び住み慣れた地域で最期

まで過ごすことができる地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みとまちづ

くり施策との調和を図りながら在宅医療等の充実を図る必要があります

【医療従事者等の養成確保】

医療介護従事者の確保に努めます

看護職介護職確保のための教育研修事業や退職者有資格者等の人材の掘り起

こし等の活用を図る必要があります

医療介護と住宅施策を連動した地域包括ケアシステムの構築などについて検討

していく必要があります

- 177 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(1)人口動態

構成市町は古河市坂東市五霞町境町になります

平成 37(2025)年には総人口は 210661 人で平成 27(2015)年時点と比較して

16639 人減少します

一方で65 歳以上人口は 66373 人で同 7399 人増加します75 歳以上人口は

36382 人で同 9966 人増加します

65 歳以上人口は平成 37(2025)年をピークに減少傾向になりますまた75 歳以

上人口は平成 42(2030)年まで急速に増加しその後減少傾向となりますそのた

め医療需要が増加する 75 歳以上の高齢者の急増に対応した医療提供体制を整備

する必要があります

図表 4-9-1 将来人口推計(2015 年-2040 年) (単位人)

出典国立社会保障人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3月推計)」

図表 4-9-2 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数

図表 4-9-3 2015 年の人口を 100 とした場合の各年の人口指数(グラフ)

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

227300 219687 210661 200505 189389 177607

28173 24993 22316 20091 18533 17286

61175 56332 51878 47912 43567 39244

78978 73553 70094 66861 62650 56338

58974 64809 66373 65641 64639 64739

(再掲)75歳以上 26416 30322 36382 39837 39591 37746

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

1000 967 927 882 833 781

1000 887 792 713 658 614

1000 921 848 783 712 642

1000 931 888 847 793 713

1000 1099 1125 1113 1096 1098

(再掲)75歳以上 1000 1148 1377 1508 1499 1429

1000 976 946 911 871 829

1000 1087 1110 1110 1112 1136

(再掲)75歳以上 1000 1153 1362 1470 1459 1418

総人口(県全体)

65歳以上

総人口(構想区域)

0-14歳

15-39歳

40-64歳

65歳以上

500

700

900

1100

1300

1500

1700

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全年齢 0-14歳 15-39歳 40-64歳 65歳以上 (再掲)75歳以上

古河坂東

- 178 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(2)医療資源の状況

ア)病院病床数の状況

古河坂東構想区域は人口 10 万人当たりの一般病床数(病院分)DPC 算定病床

は県内でほぼ中間の水準にあります

一方で人口 10 万人当たりの療養病床数(病院分)は県内で最も低い水準にあ

ります

図表 4-9-4 病院病床数の状況

イ)一般診療所および病床数の状況

古河坂東構想区域には 116 の一般診療所がありその病床数は 155 です

図表 4-9-5 一般診療所および病床数

一般診療所数病床数 人口10万対

一般診療所数 有床診療所数 有床診療所の

病床数 一般診療所数 有床診療所数

有床診療所の

病床数

県全体 1722 155 2140 589 53 732 古河坂東構想区域 116 12 155 510 53 682

古河市 74 7 83 531 50 595 坂東市 27 4 62 499 74 1145 五霞町 4 - - 447 - - 境町 11 1 10 444 40 403 出典「平成 26 年医療施設(静態動態)調査」厚生労働省

人口 10 万人対は「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年 3 月推計)」国立社会保障

人口問題研究所の 2015 年推計人口を用いて算出しています

(単位床)

一般病床 療養病床

DPC算定病床

894216 483499 328144 7063 3819 2592

18850 8275 5742 6451 2832 1965 水戸 4235 2133 970 9019 (1) 4543 (2) 2066 (4)

日立 2008 615 697 7715 (3) 2363 (6) 2678 (2)常陸太田ひたちなか 1664 475 603 4583 (8) 1308 (7) 1661 (7)鹿行 1272 158 595 4627 (7) 575 (8) 2165 (3)土浦 1636 1022 437 6264 (5) 3913 (3) 1673 (6)つくば 2611 1729 593 7882 (2) 5219 (1) 1790 (5)取手竜ケ崎 3032 1416 642 6451 (4) 3013 (5) 1366 (8)筑西下妻 1100 0 987 4161 (9) 00 (9) 3734 (1)

古河坂東 1292 727 218 5684 (6) 3198 (4) 959 (9)

1「平成26年医療施設調査」厚生労働省「平成26年度DPC導入の影響評価に関する調査」厚生労働省2国立社会保障人口問題研究所は「日本の地域別将来推計人口(平成25(2013)年3月推計)」の2015年推計

  人口で算出したものです3構想区域ごとの人口10万対病院病床数の数値横の( )内の数値は県内順位です

全国茨城県

病院病床数1 人口10万対病院病床数23

一般病床 療養病床

DPC算定病床

- 179 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

ウ)傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

がん脳卒中心筋梗塞について医療機関への到達時間が 15 分以内の人口カ

バー率は多くの疾患について 40~50前後となっていますただし「03001x 頭

頸部悪性腫瘍」など一部の傷病のように15分以内の人口カバー率が 0にとどま

っているものもみられます

発症後早期に治療を開始することが望ましい脳卒中心筋梗塞については

「010030 末破裂脳動脈瘤」「010050 非外傷性硬膜下血腫」「010070 脳血管障害(そ

の他)」を除いて 30 分以内で病院に到達可能な人口カバー率が概ね 60~80程度で

あり少なくとも現行の医療提供体制を維持することが望まれます

図表 4-9-6 傷病別人口カバー率(がん脳卒中心筋梗塞)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)図中のがん脳卒中心筋梗塞の傷病名 がん010010 脳腫瘍~130030 非ホジキンリンパ腫 脳卒中010020 くも膜下出血~010070 脳血管障害(その他) 心筋梗塞050030 急性心筋梗塞~050050 狭心症)

注 3)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 180 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

エ)傷病別人口カバー率(周産期)

周産期についてみると医療機関への到達時間が 30 分以内の人口カバー率はほ

とんどの疾患で 0と非常に低くなっています特に発症後早期に治療を開始す

ることが望ましい「120140 流産」では 30 分以内の人口カバー率が 0「120170 早

産切迫早産」や「140010 妊娠期間短縮低出産体重に関連する障害」では 40

程度にとどまっており当該地域における急を要する疾病に対する医療提供体制を

検討する必要があります

図表 4-9-7 傷病別人口カバー率(周産期)

出典「平成 25 年度 DPC 導入の影響評価に関する調査」厚生労働省

注 1) 傷病別人口カバー率は傷病別に最寄りの DPC 病院に到達できる構想区域内における人口割合を時間別(15 分以内30 分以内)に示したものであり非 DPC 病院の診療実績は反映されていません

注 2)移動に係る交通手段について資料に明記はありませんが自動車交通によるものと想定されます

- 181 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

オ)5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

古河坂東構想区域は3 次救急への対応体制は全国平均茨城県平均を大き

く上回っており充実していますハイリスク分娩の対応体制脳卒中の急性期医

療については全国平均茨城県平均を大きく下回っておりかなり不足していま

すその他医療機能については全国平均茨城県平均とほぼ同様の水準でありま

すなお回復期リハビリテーションについては出典のデータベースにデータが

存在していないため非表示としています

図表 4-9-8 5 疾病 5 事業に係る医療提供体制

注)上記の図表は 5疾病 5事業に係る医療提供体制の概略であり代表的な下表の事項のみを用いて作成してい

ます

把握対象

外来全般 再診 再診料または外来診療料を算定した入院外レセプト数

がんの入院医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院レセプト数

がんの外来医療 悪性腫瘍を主傷病とする患者の入院外レセプト数

脳卒中の急性期医療 超急性期脳卒中加算を算定したレセプト数

回復期リハビリテーション 回復期リハビリテーション病棟入院料を算定したレセプト数(注大腿骨頸部骨折によるリハビリも含まれる)

急性心筋梗塞 急性心筋梗塞の急性期医療 急性心筋梗塞を主傷病とする患者の入院レセプト数

糖尿病 糖尿病の外来医療 糖尿病を主傷病とする患者の入院外レセプト数

2次救急への対応体制 救急医療管理加算または救急救命管理料を算定した入院レセプト数

3次救急への対応体制 救命救急入院料を算定した入院レセプト数

分娩 帝王切開を実施した入院レセプト数

ハイリスク分娩の対応体制 ハイリスク妊産婦共同管理料またはハイリスク分娩管理加算を算定した入院レセプト数

小児の入院医療 小児入院管理料を算定した入院レセプト数

小児の外来医療 乳幼児や小児にかかる初診料再診料外来診療料の加算または小児科外来診療料を算定した入院外レセプト数小児医療

救急医療

5疾病5事業の医療提供体制の指標事  項

がん

脳卒中

周産期医療

0

50

100

150

200外来全般

がんの入院医療

がんの外来医療

脳卒中の急性期医

回復期リハビリテー

ション

急性心筋梗塞の急

性期医療

糖尿病の外来医療2次救急への対応体

3次救急への対応体

分娩

ハイリスク分娩の対

応体制

小児の入院医療

小児の外来医療

全国平均 茨城県平均 古河坂東

出典医療計画作成支援データブック厚生労働省

上記の指標は各地域(都道府県二次医療圏)に同じ年齢の者が同じ人数住んでいると

仮定した場合の当該地域の日本全体の平均像に対する医療提供度合の数字です1000を全

国平均としそれ以上は医療機能が充実あるいは過剰それ以下は医療機能が少ないことを

意味します

- 182 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

カ)医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数看護師数)

古河坂東構想区域における人口 10 万人当たりの医師数薬剤師数はいずれ

も県全体を下回っています歯科医師数については県全体を上回っています

古河坂東構想区域の中では五霞町の医師数歯科医師数薬剤師数がいずれ

も少なくなっています境町の医師数が多くなっています(いずれも人口 10 万人

当たりの人数)

図表 4-9-9 医療従事者数(医師数歯科医師数薬剤師数)

医療施設の従事者数(人) 人口10万対(人)

医師数 歯科医師数 薬剤師数 医師数 歯科医師数 薬剤師数

県全体 4950 1920 4662 1696 658 1597 古河坂東構想区域 291 169 300 1267 736 1306

古河市 180 117 207 1275 829 1466

坂東市 40 32 49 730 584 895 五霞町 2 3 3 224 335 335 境町 69 17 41 2783 686 1653

出典「平成 26 年医師歯科医師薬剤師調査」厚生労働省

薬剤師数は薬局従事者も含みます

図表 4-9-10 医療従事者数(診療科別医師数) (単位人)

平成26年12月31日現在

(胃

尿

(代

(胃

)4950 1577 246 376 519 111 132 136 39 302 102 78 13 623 253 90 543 46 59 53 20 177 100 32 5 8 10 2 3 3 1 6 2 2 0 13 5 2 11 1 1 1 0 4

古河坂東医療圏 291 98 10 25 31 9 8 3 - 15 3 4 - 43 22 3 54 3 3 4 1 7 100 34 3 9 11 3 3 1 - 5 1 1 - 15 8 1 19 1 1 1 0 2

古 河 市 180 63 2 13 18 7 6 3 - 10 3 3 3 19 14 3 35 2 - 3 1 4 100 35 1 7 10 4 3 2 - 6 2 2 2 11 8 2 19 1 - 2 1 2

坂 東 市 40 23 3 5 7 - 2 - - 4 - 1 1 12 8 - 9 - - 1 - 2 100 58 8 13 18 - 5 - - 10 - 3 3 30 20 - 23 - - 3 - 5

五 霞 町 2 2 - 1 1 - - - - - - - - 1 - - - - - - - - 100 100 - 50 50 - - - - - - - - 50 - - - - - - - -

境 町 69 10 5 6 5 2 - - - 1 - - - 11 - - 10 1 3 - - 1 100 14 7 9 7 3 - - - 1 - - - 16 - - 14 1 4 - - 1153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3

尿

153 97 178 463 60 5 236 157 24 204 7 46 211 123 165 34 8 45 281 13 154 3 3 2 4 9 1 0 5 3 0 4 0 1 4 2 3 1 0 1 6 0 3 0

古河坂東医療圏 6 6 15 35 2 - 19 10 - 12 - 2 14 4 3 - - 2 8 1 6 - 2 2 5 12 1 - 7 3 - 4 - 1 5 1 1 - - 1 3 0 2 -

古 河 市 3 4 8 21 1 - 13 9 - 6 - 1 8 2 3 - - - 3 - 5 - 2 2 4 12 1 - 7 5 - 3 - 1 4 1 2 - - - 2 - 3 -

坂 東 市 1 - 1 6 - - 3 1 - - - 1 2 1 - - - - 1 1 1 - 3 - 3 15 - - 8 3 - - - 3 5 3 - - - - 3 3 3 -

五 霞 町 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

境 町 2 2 6 8 1 - 3 - - 6 - - 4 1 - - - 2 4 - - - 3 3 9 12 1 - 4 - - 9 - - 6 1 - - - 3 6 - - -

注1)

2)

3)

県 全 体

県 全 体

平成20年4月1日医療法施行令の一部改正により診療科目については従来省令に具体的名称を限定列挙して規程していた方式から身体の部位や患者の

疾患等一定の性質を有する名称を診療科目とする方式に改められました2つ以上の診療科に従事している場合各々の科に重複計上しています心臓血管外科には循環器外科を含みます

- 183 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

人口 10 万人当たりの看護職員数の状況についてみると保健師数助産師数

看護師数については全国平均茨城県の人数を共に下回っています准看護師数

は全国平均茨城県全体を上回っています

図表 4-9-11 医療従事者数(看護職員数) (単位人)

出典「平成 26 年衛生行政報告例」厚生労働省

(3)患者の医療需要の動向

① 医療需要

患者の医療需要の推計結果についてみると平成 25(2013)年は 10371 人日(高

度急性期 876 人日急性期 4175 人日回復期 3066 人日慢性期 2254 人日)

であったが平成 47(2035)年をピークに増加傾向を示しており平成 47(2035)年に

は 13147 人日(高度急性期 1001 人日急性期 5380 人日回復期 4062 人

日慢性期 2704 人日)となる見込みです

医療機能別の割合をみると高度急性期慢性期の医療需要が漸減傾向にあるの

に対して急性期回復期は漸増傾向となっています

図表 4-9-12 医療需要の推計

2013 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年

実数(人

日)

高度急性期 876 992 1014 1001 966 急性期 4175 5018 5334 5380 5204 回復期 3066 3773 4027 4062 3928 慢性期 2254 2523 2683 2704 2605

合 計 10371 12306 13058 13147 12702

高度急性期 84 81 78 76 76 急性期 403 408 409 409 410 回復期 296 307 308 309 309 慢性期 217 205 205 206 205

合 計 1000 1000 1000 1000 1000

保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数 保健師数 助産師数 看護師数 准看護師数

全国 48452 33956 1086779 340153 383 268 8585 2687

茨城県 1097 642 19675 8056 375 220 6734 2757

古河坂東 76 31 1179 765 334 136 5187 3366

就業看護職員数(人) 人口10万対(人)

- 184 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

② 流出入の状況(平成 25(2013)年の時点)

県内の筑西下妻つくば構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想

区域から流入しています

県内のつくば取手竜ケ崎構想区域栃木県の県南構想区域埼玉県の利根構

想区域に流出しています

図表 4-9-13 患者の流出入(入院医療)

ア)高度急性期

県内外の他の構想区域からの流入はありません

県内のつくば構想区域栃木県の県南構想区域に流出しています

図表 4-9-14 患者の流出入(高度急性期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県 埼玉県

水戸 日立常陸太田ひたちなか

鹿行 土浦 つくば取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

県南 利根

24890 1286 1970 374 110 (29532) (1473) (2300) (450) (120)

802 13931 1105 00 00(983) (16403) (1258)7081 1274 14510 00 00

(8530) (1494) (17008)2372 9366 803 262 380 00 00

(2836) (10914) (992) (314) (437)864 11014 2579 1389 104 00

(1045) (13028) (3033) (1600) (113) 00 410 15147 4051 313 109

(487) (17888) (4741) (341) (119) 1049 3844 21830

(1292) (4519) (25721)400 00 3357 9816 628 1855

(495) (4038) (11312) (743) (2270) 00 1413 329 8840 1344 422 12348

(1689) (387) (10559) (1586) (487) (14708)栃木県 00 00 00 00 00 00 898 699 00 00

(985) (824)埼玉県 00 00 00 00 00 924 00 00

(1098)11200

(13343)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

県 内

合 計

常陸太田ひたちなか

取手竜ケ崎

古河坂東

筑西下妻

医療機関所在地

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

患者居住地

県 内

合 計

県南

利根

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東県南

2701 164 (3601) (218)

172 1117 00 00 00 (230) (1490)1066 128 938 00 00

(1421) (170) (1250)296 484 185 00 00 00

(394) (646) (246)150 1025 293

(200) (1366) (390) 00 00 1404 278

(1872) (371) 00 00 228 466 1629

(304) (621) (2173)103 00 00 481 352 343

(137) (641) (470) (457)(00) 00 00 187 695 143 1025

(249) (927) (191) (1367)695

(927)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

合 計

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

水戸

日立

常陸太田

ひたちなか

鹿行

土浦

つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東

- 185 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

イ)急性期

県内の筑西下妻構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想区域から

流入しています 県内のつくば取手竜ケ崎構想区域栃木県の県南構想区域埼玉県の利根構

想区域に流出しています

図表 4-9-15 患者の流出入(急性期)

ウ)回復期

県内の筑西下妻構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想区域から

流入しています 県内のつくば取手竜ケ崎構想区域栃木県の県南構想区域埼玉県の利根構

想区域に流出しています

図表 4-9-16 患者の流出入(回復期)

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県 埼玉県

水戸 日立常陸太田ひたちなか

鹿行 土浦 つくば取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

県南 利根

8137 306 521 201 00 00(10432) (392) (668) (257)

317 4331 247 00 00 00 00 00(407) (5553) (316)2613 349 4495 00 00 00 00

(3350) (448) (5763)849 2692 343 137 105 00 00 00 00

(1089) (3452) (439) (175) (135)331 3630 721 381 00

(424) (4654) (925) (489) 00 00 188 5008 1190 00 00

(241) (6421) (1526) 00 00 443 1065 7237 00 00

(568) (1366) (9279)163 00 1239 2370 280 776 00

(209) (1589) (3038) (360) (995)(00) 00 00 492 126 3659 358 130 4766

(631) (162) (4692) (459) (167) (6110)栃木県 00 00 00 00 00 00 00 297 00 00

(381)埼玉県 00 00 00 00 00 00 440 00 00

(564)4677

(5996)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

常陸太田

ひたちなか

患者居住地

県 内

合 計

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

利根

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

栃木県 埼玉県

水戸 日立常陸太田ひたちなか

鹿行 土浦 つくば取手竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

県南 利根

9345 623 684 174 00(10383) (692) (760) (193)

312 5815 371 00 00 00 00(346) (6461) (412)2494 383 5310 00 00 00 00

(2771) (425) (5900)773 3657 276 125 151 00 00 00 00

(859) (4063) (307) (139) (168)210 00 3970 690 671 00

(233) (4411) (766) (746) 00 00 222 4207 1553 00

(246) (4674) (1725) 00 00 378 769 7408 00 00 00

(419) (854) (8231)135 00 1171 3872 223 736 00

(150) (1301) (4302) (248) (817)(00) 00 00 466 203 2714 843 110 4336

(518) (225) (3016) (936) (122) (4818)00 00 00 00 00 00 00 363 265 00 00

(403) (294)00 00 00 00 00 00 00 328 00 00

(365)3530

(3922)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

埼玉県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

利根

- 186 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

エ)慢性期

県内の筑西下妻つくば構想区域埼玉県の利根構想区域栃木県の県南構想

区域から流入しています

県内のつくば構想区域埼玉県の利根構想区域に流出しています

図表 4-9-17 患者の流出入(慢性期)

【疾病別】

オ)がん

がんについては高度急性期急性期回復期のいずれについても他の構想区域

へ流出しています流出先としてはつくば構想区域が多くなっています

図表 4-9-18 がん患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 574 255 459 141 -114急性期 707 331 544 168 -163高度急性期 253 142 161 00 -142

計 1758 728 1368 309 -419在宅医療等 225 00 204 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

栃木県 0905県南 199 茨城県 0808筑西下妻 107茨城県 0806つくば 308 栃木県 0905県南 138都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

東京都 1301区中央部 00 群馬県 1010太田館林 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 茨城県 0806つくば 00千葉県 1203東葛北部 00 埼玉県 1108利根 106

(単位人日 括弧内は必要病床数3)

埼玉県

水戸 日立常陸太田

ひたちなか鹿行 土浦 つくば

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河

坂東利根

4707 357 601 110 (5116) (388) (654) (120)

2667 487 00 00 00 00(2899) (529)

908 415 3768 00 00(987) (451) (4095)454 00 2533 124 00 00

(493) (2753) (134)172 00 00 2389 875 336 104 00

(187) (2597) (951) (365) (113) 00 4528 1030 313 109

(4922) (1119) (341) (119) 1544 5555

(1678) (6038) 00 00 467 3222 125

(507) (3502) (136) 00 00 00 268 1771 182 2221

(291) (1925) (198) (2414)00 00 00 00 00 00 00 535 137 00

(581) (149) 00 00 00 00 00 00 155 00

(169)2298

(2498)110人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっていますなお0人日の地域については「00」と示しています2合計欄については各医療圏の10人日以上の数値の合計ですなお合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります3必要病床数は医療需要を病床稼働率(高度急性期075急性期078回復期09慢性期092)で除算した値です

医療機関所在地

県 内

合 計

患者居住地

県 内

栃木県

埼玉県

合 計

常陸太田

ひたちなか

取手

竜ケ崎

筑西

下妻

古河坂東

水戸

日立

鹿行

土浦

つくば

県南

利根

- 187 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

カ)脳卒中

脳卒中の急性期について他の構想区域から流入しています

図表 4-9-19 脳卒中患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

キ)心筋梗塞

心筋梗塞については流出入はあるものの患者が 10 人日未満のためマスキン

グされており流出入はないものとして推計されています

図表 4-9-20 患者の流出入 (単位人日)

患者流出先構想区域(二次医療圏)TOP5 患者流入元構想区域(二次医療圏)TOP5

10人日未満の地域についてはマスキング処理により計上不能となっています(網掛け部分)なお流出入が 0人日の場合は「00」と示していますまた合計数値と内訳数値は四捨五入の関係で合致しない場合があります

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 250 00 284 00 00急性期 344 00 389 117 117高度急性期 00 00 00 00 00

計 696 00 798 117 117在宅医療等 102 00 125 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

栃木県 0905県南 00 埼玉県 1108利根 00茨城県 0806つくば 00 茨城県 0808筑西下妻 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1203東葛北部 00 東京都 1306区東北部 00埼玉県 1108利根 00 千葉県 1203東葛北部 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 栃木県 0905県南 00

在住者(患者住所地)

の医療需要(人日)流出者数①

(人日)医療機関(医療機関所在地)

の医療需要(人日)流入者数②

(人日)流出入の差分

(②-①)(人日)

回復期 00 00 00 00 00急性期 00 00 00 00 00高度急性期 00 00 00 00 00

計 00 00 00 00 00在宅医療等 00 00 00 00 00慢性期 00 00 00 00 00

1 12 23 34 45 5

埼玉県 1108利根 00 茨城県 0808筑西下妻 00茨城県 0806つくば 00 埼玉県 1108利根 00都道府県 二次医療圏 流出者数 都道府県 二次医療圏 流入者数

千葉県 1203東葛北部 00 群馬県 1010太田館林 00茨城県 0807取手竜ヶ崎 00 千葉県 1203東葛北部 00栃木県 0905県南 00 栃木県 0905県南 00

- 188 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(4)平成 37(2025)年における必要病床数と在宅医療等の必要量

ア)必要病床数の推計結果

医療機関所在地ベースの平成 37(2025)年の医療需要のうち高度急性期急性

期回復期の合計は 1195 床に対し現在の一般病床 1447 床が上回っており充

足しています慢性期については医療機関所在地ベースの必要病床数 274 床に対し

現在の許可病床数 252 床と不足しています

図表 4-9-21 平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(医療機関所在地ベース)

2025 年における

医療需要(当該構想区域に居住する患者の医療需

要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考)

許可病床数

(参考)

基準病床数

現在の医療提供体制が変わらないと仮定した場合の他

の構想区域に所在する医療機関により供給される量を

増減したもの

将来のあるべき医療提供体制を踏まえ他の構想区域に

所在する医療機関により供給される量を増減したもの

(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を

基に病床利用率等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1223 992 992 133 (一般)

急 性 期 5118 5018 5018 643 1447

回 復 期 4750 3773 3773 419

慢 性 期 2711 2523 2523 274 (療養)252

合 計 13802 12306 12306 1469 1699 1234

1上記の慢性期機能の医療需要推計についてはパターン B を採用した場合の数値です

2許可病床数は一般病床療養病床の 2 区分であるのに対し2025 年必要病床数は高度急性期急性期回復期慢性期の 4 区分であり双

方の区分が異なることから差引欄増減率欄の算出にあたっては2025 年必要病床数欄の数値のうち高度急性期急性期回復期の数値

の合計値を一般病床の数値とみなし慢性期の数値を療養病床の数値とみなして算出しています

図表 4-9-22 【参考】平成 37(2025)年における医療需要の推計結果(患者住所地ベース)

2025 年における医療需要(当該構

想区域に居住する患者の医療需要)

2025 年における医療供給(医療提供体制)

(参考) 許可病床数

(参考) 基準病床数

現在の医療提供体

制が変わらないと仮定した場合の他の構想区域に所在

する医療機関により供給される量を増減したもの

将来のあるべき医

療提供体制を踏まえ他の構想区域に所在する医療機関

により供給される量を増減したもの(①)

病床の必要量(必要病床数)(①を基に病床利用率

等により算出される病床数)

(単位人日) (単位人日) (単位人日) (単位床) (単位床) (単位床)

高度急性期 1223 992 1223 163 (一般)

急 性 期 5118 5018 5118 656 1447

回 復 期 4750 3773 4750 528

慢 性 期 2711 2523 2711 295 (療養)252

合 計 13802 12306 13802 1642 1699 1234

図表 4-9-23 【参考】平成 27 年度病床機能報告制度結果 (単位床)

高度急性期 急性期 回復期 慢性期 休棟中等 計

38 1106 172 299 34 1649

「休棟中等」には休棟中休棟後の再開の予定なし休棟廃止予定無回答が該当します

- 189 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

イ)必要病床数の推移と許可病床数との関係

平成 25(2013)年の許可病床数を在宅医療等と 4 つの機能(高度急性期急性期

回復期慢性期)とに振り分けたものが平成 25(2013)年における必要病床数となり

ます平成 25(2013)年の必要病床数に人口の伸びを加味して平成 37(2025)年から

平成 52(2040)年までの必要病床数を推計しています

古河坂東構想区域における必要病床数は平成 37(2025)年に 1469 床となった

後平成 47(2035)年にピーク(1568 床)に達します

図表 4-9-24 必要病床数の推移と許可病床数との関係

<重要>

平成37(2025)年必要病床数は現在の許可病床数で対応している医療需要を基に算出しており

今後の人口推移や比較的症状の軽い入院患者等の在宅医療等への移行等が現時点の見込みどお

りに進んだ場合の推計値です

県では地域の医療機関の協議等により在宅医療等への移行や医療機能の役割分担などの医

療提供体制の効率化等が進んでいく(すなわち2025年の医療需要への対応体制が整備されていく)

ことで現在の許可病床数が9年間をかけて徐々に平成37(2025)年必要病床数へ近づいていくこ

とを想定しており現在の許可病床数を急激に削減することを意図するものではありません

なお推計の前提となっている現在の医療提供体制や人口推移及び在宅医療等への移行等の見

込みについては当然変化していくものであることから県では必要病床数の推計を固定的

なものとは捉えないでその推計方法を評価の上見直しを図ってまいります

例えば在宅医療等への移行が見込みどおりに進まなかった場合には在宅医療等への移行率に

ついて地域の事情を踏まえた見直し等を図るよう国へ協議する等の対応をしてまいります

1234

療養病床

252

一般病床

1447

225 274 274 292 294 283

307 341 419 447 451 437

417

535

643 684 690 667

88

117

133 135 133

129

-

1000

2000

①基準病床数 ②2013年

許可病床数

③2013年

医療需要

④2013年

必要病床数

⑤2025年

必要病床数

⑥2030年

必要病床数

⑦2035年

必要病床数

⑧2040年

必要病床数

高度急性期

急性期

回復期

慢性期

1037人日

1267床

1469床1558床 1568床

1516床

1699床

在宅医療等

1648人日

在宅医療等

1648人日

在宅医療等

2225人日

在宅医療等

2542人日

在宅医療等

2663人日 在宅医療等

2585人日

- 190 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

ウ)在宅医療等の必要量

地域医療構想策定支援ツールによって推計される現状(平成 25(2013)年)と平成

37(2025)年時点の在宅医療等の医療需要(人日)は以下のとおりです

現状の 1350の在宅医療等の供給が必要となりますそのうち訪問診療につ

いては現状の 1369の供給が必要となります

在宅医療等のうち訪問診療分(平成 25(2013)年の在宅患者訪問診療料の算定患

者数の割合により推計)を除いた老人保健施設等分の医療需要についても現状の

1333の供給が必要となります

平成 37(2025)年の老人保健施設等分の医療需要と平成 37(2025)年の老人保健施

設の定員整備目標との差をみると357 人日の不足分が生じます

図表 4-9-25 2025 年における在宅医療等の必要量

出典「地域医療構想策定支援ツール」「第 6期いばらき高齢者プラン 21」より作成

2013年 2025年 伸び率 2013年 2025年 伸び率

(A) (B) (BA) (C) (D) (DC)

水戸 3631 5057 1393 1499 2041 1361 日立 2206 3167 1436 941 1326 1410 常陸太田ひたちなか 2861 3827 1338 1154 1507 1307 鹿行 1569 2186 1393 532 699 1313 土浦 2108 3024 1434 978 1413 1445 つくば 2690 3949 1468 1647 2386 1449 取手竜ケ崎 3086 4968 1610 1374 2187 1592 筑西下妻 2310 2944 1274 962 1172 1218 古河坂東 1648 2225 1350 770 1054 1369

在宅医療等の医療需要(人日) (うち)訪問診療分の医療需要(人日)

2013年 2025年 伸び率 2025年 不足分

(A) (B) (BA) (C) (B-C)

水戸 2131 3016 1415 2508 508 日立 1265 1840 1455 880 960 常陸太田ひたちなか 1707 2320 1359 1493 827 鹿行 1037 1488 1434 1016 472 土浦 1130 1611 1425 1118 493 つくば 1043 1563 1499 993 570 取手竜ケ崎 1712 2781 1625 1783 998 筑西下妻 1348 1772 1314 1195 577 古河坂東 878 1170 1333 813 357

(うち)老人保健施設等分の医療需要(人日) 老人保健施設の定員整備目標(人)

- 191 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

(5) 医療提供体制の現状と課題

【流出入】

患者の流出入については当構想区域からつくば栃木県の県南への流出筑西

下妻栃木県の県南埼玉の利根から当構想区域への流入が大きくなっています(図

表 4-9-13~20)

【医療提供体制】

3 次救急病院があるため3次救急への対応体制は充実していますがハイリス

ク分娩体制脳卒中の急性期医療については対応体制がかなり不足しています(図

表 4-9-8)

人口 10 万人当たりの医師数薬剤師数看護師数が県全体を下回っています(図

表 4-9-9~11)

【医療需要】

必要病床数は平成 37(2025)年に 1469 床となった後平成 47(2035)年にピー

ク(1568 床)に達します(図表 4-9-24)

平成 37(2025)年の医療機関所在地ベースの必要病床数に対し平成 27(2015)年

の病床数(病床機能報告)は高度急性期は 95 床回復期は 247 床不足します

それに対し急性期は463床慢性期は25床の過剰となります(図表4-9-214-9-23)

平成 25(2013)年 10 月現在の許可病床数 1699 床に対し平成 37(2025)年の医療

機関所在地ベースの必要病床数は 1469 床であり230 床の過剰となります(図表

4-9-21)

平成 37(2025)年における在宅医療等の必要量は平成 25(2013)年と比較すると

1350(1648 人日rarr2225 人日)うち訪問診療 1369(770 人日rarr1054 人

日)と推計されます(図表 4-9-25)

現在在宅療養支援診療所が 12 診療所在宅療養支援歯科診療所が 5 歯科診療

所訪問看護ステーションが 9 ヶ所ありますが在宅療養支援病院はありません

在宅医療介護を支える人材については開業医の高齢化の課題訪問スタッフ(医

師歯科 医師看護師薬剤師等)の人材育成等の課題があります

(6) 課題解決に向けた施策及び今後の検討の方向性

【医療機能の分化連携の促進】

三次救急も含めた地域の住民に対する医療の提供体制の充実を継続して進める

とともに高度急性期病床の不足についてはつくば構想区域栃木県の県南構想

区域等と共に広域的に対応してまいります

- 192 -

9 古河坂東地域医療構想区域の概況

ハイリスク分娩への対応を円滑に行うため関係者間で平時より情報共有が行え

る協力体制の構築に努めてまいります

病床の運用状況をもとに急性期病床から回復期病床への転換を図ります

【在宅医療等の充実】

在宅医療推進協議会等の開催により在宅医療に係る多職種の連携を深めてまい

ります

在宅療養支援病院の設置届出の促進等により在宅医療を担う診療所等を後方支

援する体制の構築を推進します

【医療従事者等の養成確保】

医師については奨学金制度等の活用により地域で働く医師を確保しまた看

護師については看護職員確保対策事業等により潜在する未就業者看護職員の再就

業を促進します

- 193 -

<参考資料>

〇 茨城県地域医療構想策定の経過

1 全体会議開催状況

日 程 内 容

平成27年5月26日 茨城県医療審議会

地域医療構想の概要

地域医療構想調整会議の設置方法について

スケジュールの確認

平成27年7月30日

茨城県地域医療構想調整会議

地域医療構想の概要

地域医療構想の策定プロセス

平成26年度病床機能報告集計結果

地域医療構想策定支援ツールの登載データと推計方法

2025年の医療需要推計

構想区域別地域医療構想調整会議開催状況

平成27年12月25日 茨城県地域医療構想調整会議

構想区域別地域医療構想調整会議の開催状況

必要病床数推計の都道府県間調整方法

県内構想区域間調整方法

茨城県地域医療構想の骨子(案)

地域医療構想策定スケジュール(案)

平成28年2月15日 茨城県医療審議会

地域医療構想の策定状況

平成28年5月19日 茨城県地域医療構想調整会議

地域医療構想スケジュール(案)

構想区域別地域医療構想素案策定に係る主な意見

茨城県地域医療構想(素案)の概要

茨城県地域医療構想(素案)

平成28年8月8日 茨城県医療審議会(茨城県地域医療構想調整会議合同開催)

茨城県地域医療構想(素案)

平成28年9月9日

~10月8日

パブリックコメントの実施

県民からの意見募集

平成28年11月14日 茨城県医療審議会(茨城県地域医療構想調整会議合同開催)

茨城県地域医療構想の策定についての諮問rarr答申

- 194 -

2 構想区域別「地域医療構想調整会議」開催状況

構想区域 開催日

水戸 平成27年11月9日

平成28年2月8日(合同会議水戸常陸太田ひたちなか鹿行)5月12日

10月27日

日立 平成27年10月30日

平成28年2月16日3月18日(WG)5月11日7月21日

10月25日

常陸太田ひたちなか 平成27年11月20日

平成28年2月8日(合同会議水戸常陸太田ひたちなか鹿行)

5月17日(WG)7月25日10月24日

鹿行

平成27年8月6日11月18日(部会)

平成28年1月19日(部会)2月8日(合同会議水戸常陸太田ひたち

なか鹿行)2月24日7月27日

土浦 平成27年11月19日

平成28年1月25日(WG)4月22日(WG)7月7日(WG)

9月16日(WG)10月12日

つくば 平成27年12月14日

平成28年1月21日(WG)3月22日10月24日

取手竜ケ崎 平成27年10月30日

平成28年1月29日(WG)5月13日8月30日(WG)

9月27日(WG)10月11日

筑西下妻 平成27年10月6日11月17日(WG)

平成28年2月17日10月19日

古河坂東 平成27年9月3日12月17日(WG)

平成28年2月4日(WG)2月25日10月27日

- 195 -

茨城県医療審議会委員名簿(H281114現在)(五十音順)

役  職  名 氏名 摘要

茨城県看護協会 会長  相 川 三保子

茨城県医師会 副会長 石 渡   勇

茨城県産婦人科医会 理事 石 渡 千恵子

茨城県国民健康保険団体連合会 理事長  稲 葉 本 治

茨城県議会議員 海 野   透

弁護士 亀 田 哲 也

茨城県消費者団体連絡会 会長 川 上 ヒロ子

茨城県労働者福祉協議会 専務理事 日下部 好 美

茨城県医師会有床診療所部会 部会長 小 松   満 専門委員

茨城県消防長会 会長 清 水   修

茨城県医療法人協会 会長  鈴 木 邦 彦

茨城県心身障害者福祉協会 会長 住 田 福 祉

茨城県精神科病院協会 会長  高 沢   彰

茨城県女性団体連盟 会長 田 山 知賀子

茨城県水戸保健所 所長 土 井 幹 雄 専門委員

全国健康保険協会茨城支部 支部長 德 宿    彰 専門委員

茨城県市長会 会長  豊 田   稔

きぬ医師会病院 院長 中 川 邦 夫 専門委員

茨城県訪問介護協議会 顧問 中 野 幸 子

県西総合病院 院長 中 原 智 子

茨城県薬剤師会 会長  根 本 清 美

総合病院土浦協同病院 名誉院長 藤 原 秀 臣 

茨城県栄養士会 会長 政 安 静 子 

常陽地域研究センター 理事長 増 山   弘 専門委員

筑波大学副学長附属病院長  松 村   明

水戸済生会総合病院 院長 村 田   実 専門委員

茨城県社会福祉協議会 副会長 森 戸 久 雄

茨城県歯科医師会 会長 森 永 和 男 会長代理

茨城県医師会 会長 諸 岡 信 裕 会長

ひたち医療センター 院長 安 本 和 正 専門委員

国立病院機構水戸医療センター 院長 山 口 高 史

健康保険組合連合会茨城連合会 会長 横 地 裕 昭

茨城県立中央病院 院長 吉 川 裕 之 専門委員

筑波大学教授 我 妻 ゆき子

- 196 -

     (茨城県保健医療計画部会)

(五十音順)

役   職  名 氏  名 摘要

茨城県看護協会 会長  相 川 三保子

茨城県国民健康保険団体連合会 理事長  稲 葉 本 治

茨城県議会議員 海 野   透

茨城県消費者団体連絡会 会長 川 上 ヒロ子

茨城県労働者福祉協議会 専務理事 日下部 好 美

茨城県医師会有床診療所部会 部会長 小 松   満 専門委員

茨城県消防長会 会長 清 水   修

茨城県医療法人協会 会長  鈴 木 邦 彦

茨城県水戸保健所 所長 土 井 幹 雄 専門委員

全国健康保険協会茨城支部 支部長 德 宿    彰 専門委員

茨城県市長会 会長  豊 田   稔

きぬ医師会病院 院長 中 川 邦 夫 専門委員

茨城県薬剤師会 会長  根 本 清 美

茨城県厚生農業協同組合連合会参与 兼土浦協同病院名誉院長

 藤 原 秀 臣

常陽地域研究センター 理事長 増 山   弘 専門委員

筑波大学副学長附属病院長  松 村   明

水戸済生会総合病院 院長 村 田   実 専門委員

茨城県社会福祉協議会 副会長 森 戸 久 雄

茨城県歯科医師会 会長 森 永 和 男 部会長代理

茨城県医師会 会長 茨城県病院協会 会長(兼務)

 諸 岡 信 裕 部会長

ひたち医療センター 院長 安 本 和 正 専門委員

健康保険組合連合会茨城連合会 会長 横 地 裕 昭

茨城県立中央病院 院長 吉 川 裕 之 専門委員

茨城県地域医療構想調整会議委員名簿(H281114現在)

- 197 -

氏 名 役  職 氏 名 役  職 氏 名 役  職

原   毅 水戸市医師会長 根本 義勝 常陸太田市医師会長 星野 寿男 日立市医師会長

常井  実 笠間市医師会長 及川  舜 ひたちなか市医師会長 横倉 稔明 多賀医師会長

會澤  治 県央医師会長 小野瀬 好良 那珂医師会長

櫻山 拓雄 水郡医師会長

歯科医師会 猿田 範雄 水戸市歯科医師会長 小林 克男 珂北歯科医師会長 間宮 髙弘 日立歯科医師会長

奥田  猛 水戸薬剤師会長 日座  崇 常陸太田薬剤師会長 鈴木 勝俊 日立薬剤師会長

大髙 達也 高萩薬剤師会長

看護協会 白川 洋子 茨城県看護協専務理事 小室 万左子 常陸太田ひたちなか地区理事 服部 とみ子 日立地区理事

病院協会 諸岡 信裕 茨城県病院協会会長(小川南病院 院長) 藤原 眞澄茨城県病院協会 (久保田病院 院長)

矢ヶ崎 千良 日立おおみか病院長

德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長 德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長 德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長

保立 武憲 水戸市社会福祉協議会長 黒羽根 弘一 社会福祉法人東海村社会福祉協議会長 内山 茂身 日立市社会福祉協議会 常務理事

木村 都央 茨城県老人福祉施設協議会理事 茂垣 きよ江 特別養護老人ホームみのり園 施設長 石川 達也 田尻ヶ丘ヘルシーケア施設長

中村 和江 水戸保健所管内食生活改善推進協議会長 矢越 一枝 常陸太田市母子寡婦福祉会長 井上 充宏 日立市連合民生委員児童委員協議会長

高橋 靖 水戸市長 本間 源基 ひたちなか市長 小川 春樹 日立市長

小谷 隆亮 大洗町長 三次 真一郎 常陸大宮市長 小田木 真代 高萩市長

豊田 稔 北茨城市長

土井 幹雄 水戸保健所長兼常陸大宮保健所長 入江 ふじこ ひたちなか保健所長兼日立保健所長 入江 ふじこ 日立保健所長兼ひたちなか保健所長

土井 幹雄 常陸大宮保健所長兼水戸保健所長

村田 実 水戸済生会総合病院長 河野 幹彦 常陸大宮済生会病院長 奥村 稔 (株)日立製作所日立総合病院長

山口 高史 水戸医療センター院長 齋藤 武文 茨城東病院長 高橋 良延 県北医療センター高萩協同病院長

満川 元一 水戸赤十字病院長 荷見 源成 西山堂病院長 植草 義史 北茨城市民病院長

渡邊 宗章 総合病院水戸協同病院長 永井 庸次 ひたちなか総合病院長 安本 和正 ひたち医療センター院長

吉川 裕之 茨城県立中央病院長 大山  祥 大山病院長 瀧 慶治 瀧病院長

小林 博雄 石岡循環器科脳神経外科病院長 鈴木 邦彦 志村大宮病院長 長南 達也 日鉱記念病院理事長

家田 俊也 大洗海岸病院長 小豆畑 丈夫 小豆畑病院長 岡部 慎一 聖麗メモリアル病院長

大場 正二 大場内科クリニック院長

土田 博光 水戸病院長

畑山  徹 水戸ブレインハートセンター院長

清水  修 水戸市消防本部消防長 木村 政美 常陸大宮市消防本部消防長 林 一美 日立市消防本部消防長

大学 前野 哲博 筑波大学医学医療系地域医療教育学教授

区 分

市町村

医療関係団体

医師会

日立

消防

住民代表

保健所

基幹病院

学識経験者

構想区域

保険者

福祉関係団体

介護事業者

薬剤師会

構想区域別「地域医療構想調整会議」委員名簿(H281030現在)

水戸 常陸太田ひたちなか

- 198 -

歯科医師会

看護協会

病院協会

大学

区 分

市町村

医療関係団体

医師会

消防

住民代表

保健所

基幹病院

学識経験者

構想区域

保険者

福祉関係団体

介護事業者

薬剤師会

氏 名 役  職 氏 名 役  職 氏 名 役  職

横田 廣夫 鹿島医師会長 川島 房宣 土浦市医師会長 飯岡 幸夫 つくば市医師会長

飯島 福生 水郷医師会長 柏木 史彦 石岡市医師会長 中川 邦夫 きぬ医師会長

荒野 実 鹿行歯科医師会長 荻野 義重 土浦石岡歯科医師会長 松隈 博通 つくば地区歯科医師会長

飯塚 弘 潮来薬剤師会会長 金澤 幸江 土浦薬剤師会長 武田 典子 つくば薬剤師会会長

沢畠 恭子 鹿行地区理事 疋田 富美江 土浦地区理事 倉持 トモ つくば地区理事

高須 伸克 高須病院長 仲田 敏明 八郷整形外科内科病院長 廣井 信 水海道さくら病院長

德宿  彰 全国健康保険協会茨城支部長 名田部 隆 筑波銀行 健康保険組合 常務理事 角田 政美 カスミ健康保険組合常務理事

高安 俊昭 神栖市社会福祉協議会常務理事 坪井 透 かすみがうら市社会福祉協議会 会長 石川 進 つくば市社会福祉協議会副会長

飯田 武宏 行方市介護支援専門員連絡協議会長 酒井 一彦 社会福祉法人愛信会 理事  松崎 栄 特別養護老人ホーム「美健荘」施設長

木村 和利 鉾田市区長会会長 田口 長八郎 土浦市地区長連合会会長 江戸 俊美 つくば市区会連合会会長

鈴木 周也 行方市長 中川 清 土浦市長 市原 健一 つくば市長

鬼沢 保平 鉾田市長 今泉 文彦 石岡市長 片庭 正雄 つくばみらい市長

錦織 孝一 鹿嶋市長 神達 岳志 常総市長

原 浩道 潮来市長

保立 一男 神栖市長

石田 久美子 潮来保健所長兼鉾田保健所長 緒方 剛 土浦保健所長兼竜ケ崎保健所長 本多 めぐみ つくば保健所長兼常総保健所長

清水 純一 土浦協同病院なめがた地域医療センター長家坂 義人 総合病院土浦協同病院長 松村 明 筑波大学付属病院長

高﨑 秀明 神栖済生会病院長 鈴木 祥司 霞ヶ浦医療センター院長 軸屋 智昭 筑波メディカルセンター病院長

神尾 政彦 鹿島病院理事長 平塚 進 医療法人社団青洲会理事長(神立病院) 原田 繁 筑波学園病院長

鈴木 善作 白十字総合病院長 吉野 淨 石岡第一病院長 宮原 研一 水海道西部病院長

山口 邦雄 鹿島労災病院長 塚田 篤郎 県南病院長 青柳 啓之 つくば双愛病院長

小山 典宏 小山記念病院理事長 幕内 幹男 山王台病院長 長澤 俊郎 筑波記念病院長

瀧田 泰彦 丸山荘病院長 桜井 一男 筑波病院理事長

飯塚 祥裕 鹿行広域事務組合消防本部消防長 宇都野 和司 土浦市消防本部消防長 大山 裕幸 つくば市消防本部消防長

沼田 文彦 鹿島地方事務組合消防本部消防長

土浦鹿行 つくば

- 199 -

歯科医師会

看護協会

病院協会

大学

区 分

市町村

医療関係団体

医師会

消防

住民代表

保健所

基幹病院

学識経験者

構想区域

保険者

福祉関係団体

介護事業者

薬剤師会

氏 名 役  職 氏 名 役  職 氏 名 役  職

池田 八郎 竜ケ崎市牛久市医師会長 落合 聖二 真壁医師会長 太田 正 古河市医師会長

真壁 文敏 取手市医師会長 大木 準 結城市医師会副会長 芝田 佳三 猿島郡医師会長

宮本 二郎 稲敷医師会長 許斐 康司 きぬ医師会坂東支部長

飯塚 秀人 茨城県南歯科医師会長 青木 秀史 県西歯科医師会長 橋本 正一 茨城西南歯科医師会長

関根 英市 龍ケ崎薬剤師会長 藤井 宗一 筑西薬剤師会長 高橋 真吾 古河薬剤師会長

板倉 紀子 取手竜ケ崎地区理事 伊澤 清美 筑西下妻地区理事 宮本 留美子 古河坂東地区理事

城賀本 満登 総合守谷第一病院長 (大木 準)再掲 結城病院長

吉田 宜浩 龍ケ崎市役所 保険年金課長 鈴木 利正 筑西市医療保険課 参事兼課長 青木 秀夫 古河市役所国保年金課長

岡見 清 牛久市社会福祉協議会 事務局長 田中 秀樹筑西市社会福祉協議会常務理事事務局長

宇都木 征一 古河市社会福祉協議会長

栁林 順一 特別養護老人ホーム 龍ケ岡施設長 小野 哲生 介護老人保健施設「梨花苑」施設長 高橋 勝則 介護老人保健施設平成園施設長

内藤 義彦 取手市民生委員児童委員協議会長 大関 隆司 桜川市区長会連合会長 森川 玲子 古河くらしの会長

中山 一生 龍ケ崎市長 須藤  茂 筑西市長 菅谷 憲一郎 古河市長

会田 真一 守谷市長 稲葉 本治 下妻市長

緒方 剛 竜ケ崎保健所長兼土浦保健所長 茂手木 甲壽夫 筑西保健所長兼古河保健所長 茂手木 甲壽夫 古河保健所長兼筑西保健所長

新谷 周三 JAとりで総合医療センター 院長 白石 裕比湖 城西病院長 加藤 奨一 友愛記念病院長

海老原 次男龍ケ崎済生会病院長 中原 昇 協和中央病院長 木根淵 光夫 木根淵外科胃腸科病院長

小林 正貴 東京医科大学茨城医療センター 院長 中原 智子 県西総合病院長 亀﨑 髙夫 茨城西南医療センター病院長

亀岡 信悟 牛久愛和総合病院長 田邉 義博 筑西市民病院長 篠田 宗次 古河赤十字病院長

竹島 徹 つくばセントラル病院長 小野 隆房 山王病院長 福江 眞隆 医療法人茨城愛心会古河病院長

鈴木 武樹 取手北相馬保健医療センター医師会病院長 平間 敬文 医療法人光潤会 理事長 岩下 清志 総和中央病院長

市丸 勝二 会田記念リハビリテーション病院長 原中 喜源 大圃病院副院長

牛尾 浩樹 牛尾病院 理事長

岩瀬 剛 美浦中央病院 理事長

石塚 伸也 稲敷広域消防本部消防長  水越 輝夫筑西広域市町村圏事務組合消防本部消防長

木村 実茨城西南地方広域市町村圏事務組合消防本部長

取手竜ケ崎 古河坂東筑西下妻

- 200 -

茨城県保健福祉部 厚生総務課 310-8555 茨城県水戸市笠原町 978 番 6 TEL029-301-1111(代) TEL029-301-3124(ダイヤルイン) FAX029-301-3139

茨城県地域医療構想

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