台湾

タイ

シンガポール

インドネシア

台北

ジャカルタ

マカオ香港

ベトナム

ホーチミン

中華人民共和国

バンコク

クアラルンプール

赤 道

マレーシア

赤 道

バンコク

クアラルンプール

食の輸出拡大に向けた商流・物流の構築 ～ 東アジア・東南アジア ～

北海道食産業総合振興機構(フード特区機構) 販路拡大支援部

2016.3.8

北海道

台湾

タイ

シンガポール

インドネシア

台北

ジャカルタ

マカオ 香港

ベトナム

ホーチミン

中華人民共和国

バンコク

クアラルンプール

5:00

4:10

ｸｱﾗﾙﾝﾌﾟｰﾙ

ジャカルタ

ホーチミン

2:10 2:20

シンガポール

3:30

1:30

赤 道 赤 道

＜参考＞ 各都市間の移動時間

7:50

マレーシア

8:40

7:50

所要時間 注：

★北海道からASEANへの直行便は、バンコク、クアラルンプールのみ

他の都市は国内空港(羽田等)または仁川空港・バンコク等経由 例：新千歳 ⇒ シンガポール（最速） 直行便(季節定期便、12月～1月就航)：8時間50分、

羽田・成田経由：10時間50分(直行便 + 2時間) 、バンコク経由：12時間50分(直行便 + 4時間)

(新千歳)

(富山)

(那覇)

(福岡)

(広島)

バンコク(スワンナプーム空港)

新千歳空港

8:50

目 次

０-1． 農林水産物の輸出実績（2015年、全国） P1

０-2． 食品輸出額（2015年、全国・北海道の比較） P2

１． 北海道の食品の輸出の現状（201５年の輸出実績～貿易統計） P3

２-1． 道内生産者・企業の現状と課題 ① ～ フード特区機構の支援内容 P4

２-2． 道内生産者・企業の現状と課題 ② ～ フード特区機構の輸出支援活動 P5

２-3． 道内生産者・企業の現状と課題 ③ ～ 目指すべき姿 P6

２-4． 道内生産者・企業の現状と課題 ④ ～ コーディネーターの支援内容 P7

３-1． 主な成果 ① P8

３-2． 主な成果 ② ～ 輸出実績 P9～P10

３-2． 主な成果 ③ ～ 商流・物流の構築および拡充（タイ、シンガポール） P11

（参考１） 国際航空ネットワークの状況 P12

（参考２） 国際海上ネットワークの状況 P13

（参考３）新千歳空港の「保税蔵置場」 P14

参考事例①：低率関税の適用(タイへの輸出) P15

参考事例②：輸出入に関する規制(タイへの牛肉の輸出) P16

４-1． 主な輸出対象国・地域の概要 ① P17

４-2． 主な輸出対象国・地域の概要 ② P18

（参考３） 輸出条件 ① ～ 植物(果物、野菜など)の検疫条件 P19

（参考４） 輸出条件 ② ～ 食肉の受入れ状況 P20

５-1． 商流・物流の構築 ① ～ 輸出者側の課題 P21

５-2． 商流・物流の構築 ② ～ 輸出チャレンジの意味 P22

＜統計資料 等＞

別紙１-1 輸出実績 ①（2009年～2015年の推移） 参1

別紙１-2 輸出実績 ②（2015年、輸出国・地域別、輸出品目別） 参2

別紙１-3 輸出実績 ③（2015年、輸出国・地域の主な輸出品目） 参3

別紙１-4 輸出実績 ④（2015年、主な輸出品目の国・地域別） 参4

別紙１-5 輸出実績 ⑤（2015年、輸出国・地域別＆輸出品目別） 参5

別紙２ 海外在留邦人数（平成26年10月1日現在） 参6

別紙３ 訪日外国人来道者数（2009年度～2014年度） 参7

別紙４ 世界各国の関税率（WorldTariff） 参8

０-1．農林水産物の輸出実績（2015年、全国） (出所)農林水産物輸出入情報 平成27年12月分(速報値) http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/kokusai/pdf/yusyutu_1512.pdf

注：黄色で網掛けした品目は非食品

← 左の表

㊧2015年の 農林水産物の 輸出額 7,452億 円は、輸入額 9兆5,186億円

のわずか7.8%

この結果、8.7

兆円を超える 輸入超過とな り、貿易収支 全体の赤字の 大きな要因に なっている。

右の表 →

㊨農林水産物 には食品以外 の品目も含ま れているが、 ホタテ貝等の 水産品、調味 料、飲料(清涼 飲料水、清酒、 緑茶等)、牛肉、 菓子が多い。

１

農林水産物の輸出実績（2015年、金額上位20品目）(単位:億円)

順 輸出品目 2015年 2014年 増減率

1 ホタテ貝(生鮮･冷蔵･冷凍･塩蔵･乾燥) 590.8 446.7 32.3%

2 真珠(天然･養殖) 319.1 245.5 30.0%

3 ソース混合調味料 264.3 229.9 15.0%

4 たばこ 236.6 194.6 21.6%

5 清涼飲料水等 197.5 159.4 23.9%

6 さば(生鮮･冷蔵･冷凍) 179.0 115.1 55.4%

7 清酒 140.1 115.1 21.8%

8 ぶり(生鮮･冷蔵･冷凍) 138.4 100.1 38.2%

9 りんご 133.9 86.4 54.9%

10 野菜の種 115.7 100.0 15.7%

11 まぐろ類(生鮮･冷蔵･冷凍) 110.5 103.4 6.9%

12 牛肉(くず肉含む) 110.0 81.7 34.6%

13 乾燥なまこ(調製) 103.1 103.8 -0.7%

14 緑茶 101.1 78.0 29.6%

15 素材(丸太) 94.2 68.9 36.6%

16 豚の皮(原皮) 90.0 116.1 -22.5%

17 チョコレート菓子 89.0 76.5 16.2%

18 ビール 85.5 65.8 29.9%

19 配合調整飼料 82.7 71.6 15.4%

20 練り製品(魚肉ソーセージ等) 81.7 69.6 17.3%

その他 4,189.3 3,488.8 20.1%

7,452.3 6,117.3 21.8% 農林水産物合計

農林水産物の輸出入額（2015年）(単位:億円)

2015年 2014年

756,322 730,930

農林水産物 7,452 6,117

農産物 4,432 3,569

畜産品 470 447

農産品 3,962 3,122

穀物・調整品 368 272

果実・調整品 253 171

野菜・調整品 98 73

嗜好食品 707 564

たばこ 237 195

その他 606 505

林産物 263 211

水産物 2,757 2,337

ホタテ貝 591 447

さば 179 115

ぶり 138 100

まぐろ類 111 103

784,676 858,893

農林水産物 95,186 92,347

農産物 65,607 63,203

林産物 12,403 12,601

水産物 17,175 16,542

-28,353 -127,962

農林水産物 -87,733 -86,230

区　分

輸　出

輸　入

収支

輸　出　総　額

輸　入　総　額

総　　額

その他の調製食料品・飲料

1,694 1,343

農林水産物の輸出実績（2015年、全国、金額上位20品目） 農林水産物の輸出入額（2015年、全国） ※国の輸出目標

2020年 1兆円

※ 3/24、確定値が公表 農林水産物の輸出額は 7,451.0億円

【全　国】 【北海道】

輸出額合計 756,322 億円 輸出額合計 4,938 億円　食品輸出額 5,143 億円 　食品輸出額 781 億円　（構成比） 0.7% 　（構成比） 15.8%

　　対全国シェア 15.2%

(億円) 構成比 (億円) 構成比 全国比

1 香　港 1,297.0 25.2% 1 中　国 296.9 38.0% 52.4%

2 アメリカ 765.2 14.9% 2 香　港 173.2 22.2% 13.4%

3 台　湾 589.7 11.5% 3 アメリカ 88.3 11.3% 11.5%

4 中　国 566.4 11.0% 4 ベトナム 74.6 9.5% 25.4%

5 韓　国 304.4 5.9% 5 台　湾 33.8 4.3% 5.7%

6 ベトナム 293.9 5.7% 6 タ　イ 19.1 2.4% 7.0%

7 タ　イ 270.8 5.3% 7 オランダ 15.4 2.0% 27.5%

8 シンガポール 168.0 3.3% 8 韓　国 12.7 1.6% 4.2%

9 オーストラリア 81.9 1.6% 9 ニュージーランド 10.9 1.4% 48.3%

10 マレーシア 64.9 1.3% 10 ベルギー 9.7 1.2% 53.3%

11 カナダ 64.3 1.2% 11 シンガポール 9.4 1.2% 5.6%

12 オランダ 56.0 1.1% 12 ロシア 9.3 1.2% 36.7%

13 フィリピン 53.8 1.0% 13 英　国 8.0 1.0% 17.6%

566.8 11.0% 20.3 2.6% －

5,143.0 100.0% 781.5 100.0% 15.2%

（再掲） （再掲）

3,788.9 73.7% 630.1 80.6% 16.6%

東アジア 2,762.0 53.7% 東アジア 516.6 66.1% 18.7%

ASEAN 926.2 18.0% ASEAN 112.4 14.4% 12.1%

261.5 5.1% 47.3 6.1% 18.1%

837.2 16.3% 90.0 11.5% 10.7% 北アメリカ洲

アジア洲

ヨーロッパ洲北アメリカ洲

（その他 127ヶ国）

合　　計 合　　計

（その他 29ヶ国）

アジア洲

ヨーロッパ洲

食品輸出額合計順位

国・地域食品輸出額合計 順

位国・地域

０-2．食品輸出額（2015年、全国・北海道の比較） (出所) 財務省貿易統計 http://www.customs.go.jp/toukei/

２

(注) 本ページの輸出額は 概況品コード ｢ 0：食料品及び動物｣ で集計

★輸出額5億円以上の国・地域 ★輸出額50億円以上の国・地域

※140ヶ国に輸出 ※42ヶ国に輸出

財務省貿易統計より、「北海道から輸出された食品の輸出額」を独自に集計・分析した。 (注) この輸出額(食品のみ、飲料を含んでいない)は、北海道内の港湾・空港から輸出された金額であり、

道外の港湾・空港から輸出された金額は含まれていないため、北海道の正確な輸出額は不明

ⅰ.2015年の輸出額(総額)

781.5億円 2014年(667.5億円)比 +114.0億円 ※輸出先は42の国・地域

ⅱ.輸出国・地域別の輸出額

☞ 次の上位4ヶ国(以下の①～④)で

633.0億円(+71.0億円)

①中 国：296.9億円(+56.4億円) ②香 港：173.2億円(+27.0億円) ③アメリカ： 88.3億円(+ 1.8億円) ④ベトナム： 74.6億円( - 14.3億円)

ⅲ.輸出品目別の輸出額

☞ 次の上位4品目(以下の①～④)で593.2億円(+84.5億円)

①ホタテ貝(冷凍)： 405.9億円(+113.2億円) ②なまこ(乾燥以外)：84.9億円(+14.4億円) ③太平洋さけ(冷凍)：59.9億円( -37.3億円) ④なまこ(乾燥)： 42.5億円( -5.9億円)

☞ 水産品が輸出額全体の約9割を占め、水産品以外は5品目のみ(輸出額5億円以上の15品目中)

⑤ながいも：18.5億円、⑧ベーカリー(その他)：10.7億円(菓子等)

⑪チョコレート調整食料品：7.0億円(チョコレート菓子等)

⑬ミルク及びクリーム：6.0億円(LL牛乳等)、⑭たまねぎ： 5.7億円

143.6 183.590.5 111.9

189.9240.5

296.981.4

87.5

112.5113.6

133.4

146.1

173.2121.3

119.3

112.487.7

89.7

10.8% 10.8% 11.2%12.3%

15.5% 16.0% 15.2%

-30.0%

-25.0%

-20.0%

-15.0%

-10.0%

-5.0%

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

1,000

2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年

全国シェア億円

その他

ｵｾｱﾆｱ

欧 州

台 湾

北 米

ASEAN

香 港

中 国

全 国

シェア

337.8375.8

339.3364.5

580.5

667.5

781.5

１．北海道の食品の輸出の現状（2015年の輸出実績～貿易統計）

３

図表１ 国・地域別の輸出額の推移（2009年～2015年）

(出所) 財務省貿易統計 http://www.customs.go.jp/toukei/

+ 215.9

+ 87.0

至近3年で417億円増加

(注) 丸数字は順位を示す

+ 114.0

★詳細は別紙1-1～1-5 参照

○生産者・企業のみなさまが 困っていること

★輸出ターゲットが 分からない、明確ではない ✔ 輸出対象商品？ ✔ 輸出対象国・地域？ ✔ 小売？ 業務用？ ✔ 価格？ 取引条件？ ✔ 商流？ 物流？

☞ 生産者・企業の “単独での取り組み”には 限界があり、支援が必要

○売り込みたい商品の詳細説明・商談ができる専門家の配置・活用

（道内、現地の相談窓口）

○現地の最新ビジネス情報の提供 (輸入規制、価格、市場ニーズ、 買いたい企業・商品 等)

○現地の卸・小売事業者とのマッチングの実施、商談の支援

輸出に関する諸課題の解決と、輸出に意欲のある生産者・企業が必要としている支援の実施により、｢海外市場の獲得」を目指す。

①コーディネーター(注)を、道内およびタイ、シンガポールに配置

(注) 食ビジネスや海外マーケットに精通した専門家

✔ 最新ビジネス情報の収集・提供 （食習慣、商取引、法規制、市場動向、

価格情報等）

✔ 売り込み先(海外バイヤー等)の発掘、 買いたい商品（現地ニーズ）の把握

✔ 生産者・企業の商談支援

②商流・物流のトータルコーディネート 道内貿易商社等と連携し、国別・商品別に

最適な組み合わせを実施

✔ 輸出対象国・地域や輸出対象商品に 最適な貿易商社等の選定・活用

✔ 低コスト物流(小口混載等)の選定・活用

✔ 低率関税の適用

✔ 現地通関を円滑に進めるため、現地の 通関業務に精通した輸入通関事業者等の選定・活用

【現状と課題】

【必要としている支援(例)】

２-1．道内生産者・企業の現状と課題① ～ フード特区機構の支援内容

【フード特区機構の支援内容】

４

何を?

どこの?

誰に?

いくらで?

どうやって?

〇H24年度：スタート

・専門家(コーディネーター)を配置して、海外市場の調査を実施するとともに、いくつかの商品の提案や商談支援を一部実施するなど、「輸出環境の整備」を進めた。

２-2．道内生産者・企業の現状と課題② ～ フード特区機構の輸出支援活動

○ H25年度：トライアル・実践

・前年度に引き続きコーディネーターを配置し、さらに下期からはタイ・シンガポール駐在のコーディネーターを配置して、現地ニーズの把握と道内企業および輸出商品の発掘、ならびに個別商談・取引の実施により、「商流・物流の構築」を進めた。

○H26年度：仕組みづくり

・前年度に引き続きコーディネーターを道内およびタイ・シンガポールに配置して、現地の卸・小売事業者と道内企業とのマッチングを図るとともに、道内貿易商社や物流・通関事業者との連携を通じて、「商流・物流の構築および拡充」を進め、輸出実績の創出に努めた。

また、これらの仕組みとして「輸出支援ネットワークの構築・活用」を進めた。

○これまでの取り組みを通じて輸出実績を上げるとともに、商流・物流が構築されつつある。

○また、実際に輸出手続きを進める中で、新たな課題を把握することができた。 ・物流コストの更なる低減（混載便の活用による積載効率の向上 等） ・輸出入通関の適切な対応（特に、植物検疫、動物検疫、HACCP・ISO認証 等）

・低率関税の適用 など

○今後もこれまでの取り組みの継続実施に加えて、新たな課題の解決を図っていくとともに、 「輸出支援ネットワークの拡充と有効活用」を通じて輸出実績を拡大していく。

５

平成27年度

道内の 生産者 ・企業

道内貿易商社

（輸出手続き or 国内取引）

物流事業者等

（北海道・国内 → 現地）

図表２ 北海道から現地への輸出商品の流れ（目指すべき姿 ＝ 「輸出支援ネットワーク」 の構築後）

現地の通関・物流事業者等

卸・小売 事業者 等

【販売先】 スーパー 飲食店 等

商流・物流

道内コーディネーターと海外コーディネーターが一体となって、 輸出に関する諸課題の把握・解決、生産者・企業が必要として

いる支援を実施することにより、「海外市場の獲得」を目指す。

卸・小売

道内貿易商社

約20社と連携

輸出に関わる課題整理とテスト輸送・販売等の実施 ⇒ 課題解決の分析・実証を実施

低コスト物流 (小口混載等) の選定・活用

通関業務に精通 した通関事業者 等の選定・活用

現地販路(売り先)の発掘・拡大 現地ニーズの把握

現地ニーズに対応した商品の発掘

２-3．道内生産者・企業の現状と課題③ ～ 目指すべき姿

海外進出(新規出店など)

【 北海道(国内) 】

海外市場の獲得

(

輸出・現地売上の増加)

支 援

✔ 商流・物流を構築することで、「①道内の生産者・企業(売りたい人)」と 「③現地の卸・小売事業者(買いたい人)」を繋げる（マッチングの実施等）

✔ 商流・物流のトータル・コーディネートを実施（国別・商品別に最適な組み合わせ）

✔ 現地の卸・小売事業者とのネットワークを構築（海外販路の拡大）

【 現地(輸出対象国・地域) 】

国内の 支援機関等

連携 海外の

支援機関等 連携 フード特区機構

日本大使館、JETRO、 企業 (現地法人等)等

６

① ② ③

◎北海道ASEAN事務所(シンガポール

H28.1月開所)

物 流

輸出条件

２-4．道内生産者・企業の現状と課題④ ～ コーディネーターの支援内容

これらの課題を 解決することで

価格競争力のある 価格を提案･商談

○誰にどうやって売れば良いのか分からない ☞ バイヤーと商談する機会がない ○現地の販売価格、販売方法、競合品等が分からない ☞ 現地に行ったことがない、行く機会がない ○商談方法(商習慣等)が分からない ☞ 取引条件(数量･価格･納期･決済等)をどうするか

○物流コストが分からない(北海道･国内 ⇒ 現地) ☞ 現地渡し価格の見積を作成・提案できない ○最適な物流が分からない（価格、所要日数） ☞ もっと安く、早い物流を探したい ○どこに頼めばよいのか分からない(事業者の選定) ☞ 輸出先･温度帯･輸送方法等によって異なる

○輸出国・品目毎にどのような規制・必要書類等が あるのか分からない（輸出時および輸入時）

○輸出国・品目に対応する関税率が分からない ○そもそも輸出・輸入できるかどうか分からない ☞ 自身で調べることが困難（誰に聞けば良いのか、

どうやって調べればよいのか）

輸出入手続き (語学等)

○輸出手続きが分からない(英語が分からない) ☞ 誰に頼めばよいのか分からない(貿易商社の選定)

7

価格競争力のある価格 を提案するためには、

商流・物流の構築および 拡充を図ることに加えて

・物流コストの削減

・低率関税の適用

の実現が必要不可欠

コーディネーター が支援

売り込み先、現地ニーズ、商談 等

現地の最新 ビジネス情報

輸出入規制、

輸入関税 等

＜ 課 題 等 ＞

ﾀｰｹﾞｯﾄ

商品特性

賞味期限

設定温度

物流条件

希望価格

輸出可能数量

など

輸出条件の確認

コスト

手続き等

３-1．主な成果①

個別の取引を通じた「商流・物流の新規構築」や、既に構築された商流・物流を活用した

｢新たな取引先の発掘｣、｢既存取引先の取扱量の増大および新たな商品の取扱い｣を目指すこと、

すなわち、「輸出支援ネットワーク(仕組み）」の構築とその活用を実施した結果、

各種成果を上げてきた。 主な成果を次頁以降(P9～P16)に示す。

８

<輸出先>

輸出国 ・地域

温度帯

冷蔵

冷凍

輸送手段・行程等

海上 コンテナ

便

輸出・輸入 に関する規制

(輸出入可否判断)

植物・動物 検疫等

物量

LCL (小口 混載)

事業者の選定

輸出者 (貿易商社)

輸出通関事業者

物流事業者

輸入者

輸入通関事業者

など

<日本>

必要書類 の確認

・ 各種申請

曜日

出港日 到着日

輸出品

輸出 品目 候補

の選定

＜参考＞ 事前検討段階での確認事項等

<販売先>

小売用 業務用

常温 FCL

(ﾌﾙ ｺﾝﾃﾅ)

航空便 経路

仕出地 仕向地 経由地

・ 直行便 経由便

輸入関税等

<輸出先>

輸入許可条件 ・

低率関税 適用条件

所要 日数

納期等

物 流

輸出条件・輸出入手続き

現地の最新 ビジネス情報

<輸出先>

卸・小売事業者

販売先

販売価格

取引条件

など

価格競争力 のある

価格の提案

(CIF・CFR価格)

何を？

どこの？ 誰に？

どうやって？

どうやって？

いくらで？

商品の 比較優位性

輸出国・地域 輸出品目 主な販売先(○)、物流(★)、関税(◎)、特記事項

タ イ

○米(無洗米)

（ゆめぴりか、ななつぼし）

〇伊勢丹、Fuji Super、Tops 等（小売） ★「神戸港 ⇒ バンコク(混載)」 ◎52％ → 5.45％(輸入割当枠とJTEPA適用)

○ミネラルウォーター （2ℓ、550mℓ）

〇Fuji Super(4店舗)、Tops(Central ｸﾞﾙｰﾌﾟ)、

Mall ｸﾞﾙｰﾌﾟ(Siam Paragon、EMPORIUM等) 他（小売）

★「苫小牧港⇒バンコク(常温)」(釜山港経由)

(LCL(小口混載)→FCL(20FTコンテナ)) ◎2ﾊﾞｰﾂ/ℓ → 0.36バーツ/ℓ(JTEPA適用)

○牛肉 （和牛、F1、ホルスタイン雄）

〇焼き肉レストラン 等 ★「新千歳/羽田空港⇒バンコク(TG671便)」 「東京港/横浜港⇒バンコク(冷凍混載)」

✡アルコール飲料 （ビール、焼酎、日本酒）

〇Fuji Super(焼酎､日本酒;小売)、飲食店 等 ★「苫小牧港⇒バンコク(常温)」(釜山港経由)

ミネラルウォーターと混載

✡北海道フェア等の開催 (ホクレン、ぎょれん 等)

〇実施場所：

・Fuji Super (H27.5.27～6.27、H27.12.8～H28.1.11)

・The Mall Group (H27.9.3～9.16)

・「うまいっしょ、北海道！」(H27.9.12～9.22)

・Food and Hotels Thailand (H27.9.12～9.22) 他 ★「苫小牧発・冷載便(混載)」(釜山港経由)

「石狩湾新港発・冷凍便(混載)」(釜山港経由)

「新千歳空港⇒バンコク(TG671便)」

３-2．主な成果② ～輸出実績1

9

✡：H27年度の実績を示す

※ JTEPA＝日タイ経済連携協定

輸出国・地域 輸出商品 主な販売先(○)、物流(★)、関税(◎)、特記事項

シンガポール

○水産品 等 (生ウニ・カレイ等の高級鮮魚 他)

〇Waku Ghin(高級レストラン；Marina Bay Sands内)、 はし田(高級寿司店) 等 ※鮮魚定期便 ★「新千歳空港⇒シンガポール」(羽田経由)

「函館空港⇒シンガポール」(羽田経由)

「苫小牧港⇒シンガポール(冷凍)」(釜山港経由)

○スィーツ （SNAFFLE’S 他）

○自店舗 他 ★｢苫小牧港⇒シンガポール(冷凍)｣(釜山港経由)

○ソフトクリーム・ミックス 等 〇飲食店 等 〇伊勢丹「SEASONAL SWEETS」（期間限定） ★｢苫小牧港⇒シンガポール(冷凍)｣(釜山港経由)

○野菜（たまねぎ、葉物野菜等） 〇飲食店（ジンギスカン店）

✡よくねたいも 〇Fair Price finest（スーパー）

インドネシア ○米 (ななつぼし、ゆめぴりか)

〇スーパー（Papaya 等）、飲食店等 ※米の輸入割当枠が発行されないため、輸出する

ことができない

マレーシア ○アイスクリーム ○ソフトクリーム・ミックス

〇卸売事業者（小売、飲食店）

ベトナム ✡牛肉 （ホルスタイン雄）

〇日本食レストラン ※H27.5月、｢ベトナム向け輸出食肉取扱施設｣に認定 (北海道畜産公社の6工場)

台湾 ○メロン

【✡テスト輸出の実施 】

○通信販売等(事前にオーダーを受ける)

★「新千歳空港⇒台北(桃園)」 ※H28年度の本格輸出に向けて、テスト輸出を実施

台湾の通関状況や品質等を確認 10

✡：H27年度の実績を示す

３-2．主な成果② ～輸出実績2

NTUC

Fair Price (小売)

卸売 事業者

(注) 下線はH27年度の新規輸出品目・物流

＜シンガポール＞

商 流

物 流

【輸出品目】

☞ メロン

☞ よくねたいも

【航空便】 ✔ 新千歳空港 ⇒ シンガポール(バンコク経由)

商 流

【輸出品目】

☞ 鮮魚定期便

(鮮魚、果物・野菜 等)

商 流

物 流

【航空便】★鮮魚定期便（週2便、火・金）

✔ 新千歳 空港 ⇒ シンガポール(羽田空港経由)

✔ 函館空港 ⇒ シンガポール(羽田空港経由)

物 流

卸売 事業者

【冷凍コンテナ便(混載) 】（月1便） ✔ 苫小牧港 ⇒ シンガポール(釜山港経由)

※スィーツ、水産品等を積載

＜タイ＞

物 流

【商談中・検討中】

ソフトクリーム・ミックス 等

A社(卸)

(小売店､ 飲食店 等)

【常温コンテナ便】 ミネラルウォーター など

✔ 苫小牧港 ⇒ バンコク(釜山港経由)

【航空便】 牛肉 など

✔ 新千歳空港／羽田空港 ⇒ バンコク(直行便)

【冷凍コンテナ便(混載)】 牛肉、毛ガニ など

✔ 東京港 ⇒ バンコク

商 流

【輸出品目】

☞ 米、ミネラルウォーター、

☞ 牛肉 、毛ガニ

☞ アルコール飲料 、 等

B社(卸) (小売店 等)

【冷凍コンテナ便(混載)】 加工食品(冷凍) など

✔ 石狩湾新港 ⇒ バンコク(釜山港経由)

【冷蔵コンテナ便(混載)】 米、農産品 など

✔ 苫小牧港 ⇒ バンコク(釜山港経由)

【冷凍コンテナ便(混載)】 牛肉

✔ 横浜港 ⇒ バンコク

物 流

商 流

【輸出品目】

☞ 米、農産品、加工食品 等

３-3．主な成果③ ～ 商流・物流の構築および拡充（タイ、シンガポール）

11

★「卸売事業者」(輸入通関手続きを実施)を通じて輸出を実施 (小売事業者が自ら輸入する例は少ない)

【輸出品目】

☞ SNAFFLE’S 等のスィーツ

☞ ソフトクリーム・ミックス、 アイスクリーム

（参考１） 国際航空ネットワークの状況

休止

【航空貨物】

◆タイ行き・直行便

○新千歳空港 ⇒ バンコク

◆ASEAN行き・経由便（タイ・シンガポール等）

○新千歳空港 ⇒ バンコク(経由) ⇒ ASEAN

○新千歳空港 ⇒ 羽田空港／成田空港(経由) ⇒ ASEAN

（函館空港 ⇒ 羽田空港(経由) ⇒ シンガポール） 12

★東南アジアへの直行便 ｢新千歳 ⇒ バンコク｣ ＆ （タイ国際航空）

※昨年10月新規就航(週4便) ｢新千歳 ⇒ ｸｱﾗﾙﾝﾌﾟｰﾙ｣ (エアアジアＸ)

タイ航空 7時間50分 10:55 新千歳発 TG671 16:45 バンコク着

(出所) 「２０１４ 北海道の交通の状況」 （北海道 総合政策部 交通企画課） http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/stk/vision_2014data.pdf

「道内国際航空路線の就航状況」(2015.12現在) （北海道 総合政策部 航空課） http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/kkk/chokkoumap.htm

(参考) 訪日外国人来道者数 国・地域 2014年度 2009年度比

① 台 湾 47.3万人 2.6倍

② 中 国 34.0万人 3.7倍

③ 韓 国 20.1万人 1.5倍

④ タ イ 12.8万人 20.4倍

⑤ 香 港 12.0万人 0.9倍

⑥ マレーシア 4.9万人 5.9倍

⑧ シンガポール 4.1万人 1.0倍

合 計 154.1万人 2.3倍

詳細は別紙３(参7)を参照

※釧路空港－台北は休止 ※現在、下記路線が就航 ○新千歳空港－天津 ○旭川空港－北京 ○旭川空港－上海 ○函館空港－北京 ○函館空港－天津

～～

※H28.1月の時刻表

エアアジアX 8時間40分 09:20 新千歳発 D7551 17:00 クアラルンプール着

（参考２） 国際海上ネットワークの状況

【海上貨物】

◆ASEAN行き・経由便（タイ・シンガポール等）

○苫小牧港／石狩湾新港 ⇒ 釜山港(経由) ⇒ ASEAN

（⑥、⑦：釜山港でコンテナを積み替え） ※釜山港で積み替え時に遅延が発生することが多い

○道内 ⇒ 東京港等国内港(輸出地) ⇒ ASEAN 13

国際定期航路一覧

ASEAN

(平成25年12月1日現在)

タイ、シンガポール、インドネシア、 マレーシア、ベトナム 等 ★週2便

⑥HEUNG-A(興亜海運)(北海道代理店：日本通運)

「釜山→釜山新港→石狩湾新港→苫小牧港→釜山」 ※石狩→釜山：平均4日、苫小牧→釜山：平均2日

⑦KMTC(高麗海運) (北海道代理店：ﾅﾗｻｷｽﾀｯｸｽ)

「釜山→石狩湾新港→苫小牧港→釜山」

釜山港経由

石狩湾新港・苫小牧港 ⇒ 釜山港(経由)

国内港経由

(出所) 「２０１４ 北海道の交通の状況」 （北海道 総合政策部 交通企画課） http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/stk/vision_2014data.pdf

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