健康・体力の向上 -...

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Page 1: 健康・体力の向上 - city.yokkaichi.lg.jp運動やスポーツに親しみ、運動習慣を身につけることによって、たくましく ... 例)中学1年生「マット運動」(器械運動)

健康・ 体力の向上 運動やスポーツに親し み、 運動習慣を身につけるこ と によって、 たく まし く

生きるための体力の向上を図り ます。

また、 自他の健康・ 安全について実践し ていく 力を養う こと により 、 健康で

豊かな生活を送るための基礎を育みます。

健やかな心と 体は、 人間のあらゆる活動にと って大切な基盤です。 将来、 社

会において積極的に他者と 関わり 人間関係を形成し ながら問題を解決し ていく

上でも、 健全な発達・成長を支え、 自身の夢や志を実現する上でも、 と ても重要

なものと なり ます。 し かし 、 子どもの発育は早期化し 、 身長・ 体重などの体格

面は発達し ていますが、 精神的な不安定さ や幼さ が目立つこと 、 また、 運動す

る子どもと そう でない子どもの二極化傾向が見られ、 体力・ 運動能力や身体能

力は、 依然と し て低い状況にあり ます。

そのため、 子どもの時期から運動・ スポーツに親し み、 身体的能力の基礎を

養う 活動などを通し て、 生涯にわたって運動に親し む資質や能力の基礎を育て

る取り 組みを推進し ます。

また、 健康についての理解を通し て、 より 健康な心身を養う ため、 心と 体を

一体と し てと らえた健康の保持増進と 体力の向上を図る取り 組みを推進し ます。

さ らに、 家庭や地域、 関係機関と の連携を図った体験活動等を通し て、 身の

回り の安全について考え、 実践し ていく 力を育みます。

Ⅲ 健康・ 体力の向上 < 四日市市学校教育ビジョ ン 基本目標3 >

- 35 -

< 四日市市学校教育ビ ジョ ン   基本目標 3 -① >

健康・ 体力の向上 運動やスポーツに親し み、 運動習慣を身につけるこ と によって、 たく まし く

生きるための体力の向上を図り ます。

また、 自他の健康・ 安全について実践し ていく 力を養う こと により 、 健康で

豊かな生活を送るための基礎を育みます。

健やかな心と 体は、 人間のあらゆる活動にと って大切な基盤です。 将来、 社

会において積極的に他者と 関わり 人間関係を形成し ながら問題を解決し ていく

上でも、 健全な発達・成長を支え、 自身の夢や志を実現する上でも、 と ても重要

なものと なり ます。 し かし 、 子どもの発育は早期化し 、 身長・ 体重などの体格

面は発達し ていますが、 精神的な不安定さ や幼さ が目立つこと 、 また、 運動す

る子どもと そう でない子どもの二極化傾向が見られ、 体力・ 運動能力や身体能

力は、 依然と し て低い状況にあり ます。

そのため、 子どもの時期から運動・ スポーツに親し み、 身体的能力の基礎を

養う 活動などを通し て、 生涯にわたって運動に親し む資質や能力の基礎を育て

る取り 組みを推進し ます。

また、 健康についての理解を通し て、 より 健康な心身を養う ため、 心と 体を

一体と し てと らえた健康の保持増進と 体力の向上を図る取り 組みを推進し ます。

さ らに、 家庭や地域、 関係機関と の連携を図った体験活動等を通し て、 身の

回り の安全について考え、 実践し ていく 力を育みます。

Ⅲ 健康・ 体力の向上 < 四日市市学校教育ビジョ ン 基本目標3 >

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< 四日市市学校教育ビ ジョ ン   基本目標 3 -① >

Ⅲ 健康・ 体力の向上< 四日市市学校教育ビ ジョ ン   基本目標 3 >

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Page 2: 健康・体力の向上 - city.yokkaichi.lg.jp運動やスポーツに親しみ、運動習慣を身につけることによって、たくましく ... 例)中学1年生「マット運動」(器械運動)

生涯にわたって健康を保持増進し 、豊かなスポーツライフを実現するため、 子どもの発達段

階や体力・ 運動能力を踏まえ、 体育科・ 保健体育科の授業を改善すること によって、 十分な運

動量を確保し 、 体力・ 運動能力の向上を図る。 また、 子どもが運動に親し む機会を拡充するこ

と により 、 生涯にわたって運動に親し む資質・ 能力の基礎を身につける。

1 生涯にわたっ て運動に親し むための体力・ 運動能力

( 1 ) 主体的に運動に取り 組む体育科・保健体育科の授業の充実

① 心と 体をつく る授業始めの「 5 分間運動」

・ 授業の初めには、 四日市市運動能力・ 体力向上推進委員会が作成し た「 5 分間運動」 を活用し 、 主運

動につながる運動を取り 入れたり 、 子どもに不足する体力要素を向上させる運動を取り 入れたり する。

・ 授業の導入段階に取り 入れること により 、 子どもたちの運動への意欲を高め、「 声・ 汗・ 笑顔が出る」

をキーワード に、 体を動かすこと を楽しむ雰囲気づく り につなげる。

・ 「 体つく り の運動遊び」「 体つく り 運動」 領域の学習内容と して年間指導計画に位置づけ、 計画的に実

施し、 運動量の確保及び体力の向上に努める。

② つけたい力を明確にし た授業づく り

・ 各運動領域において、 運動が有する特性を明確にすると と もに、 運動に関する「 知識・ 技能」, 運動

課題の発見・ 解決等のための「 思考力・ 判断力・ 表現力等」 と いった、 つけたい力を設定する。

・ 運動や健康に必要な知識及び技能の習得を図り ながら、 子どもたちの思考を深めるための発言を促し

たり 、 気づいていない視点を提示し たり すると いった、 学びに必要な指導方法について工夫する。

・ 「 四日市版 体育授業づく り ガイド ブッ ク」 を参考にし 、 子どもたちにつけたい力がつく よう 、 授業の

はじめ( 課題提示や5 分間運動など)、なか( 運動量の確保や課題、運動の特性に応じた場やルールの設

定など)、 おわり ( 次の授業につながる振り 返り など) を意識し た授業づく り を行う 。

Ⅲ 健康・ 体力の向上 < 四日市市学校教育ビジョ ン 基本目標3 -① >

例) 小学校1 ・ 2 年「 すもう 遊び・ 引き合い遊び」 ( 多様な動きをつく る運動遊び 力 試しの運動遊び) 運動が有する特性 ○ 力を出し切ったり 、力を入れたり緩めたり する感

覚を楽しむこと つけたい力 ・ 人 を押したり 引いたり する時の体の使い方を身

につけること ・ 遊び方を工夫したり考えたことを友達に伝えた

り すること 等

例) 中学1 年生「 マッ ト 運動」( 器械運動) 運動が有する特性 ○ 回転力を高めたり 動きを静止させたり すること つけたい力 ・ 全身を支え、 突き放し たり する着手から、 回転

力を高め、 起き上がり やすく すること ・ 技の一連の動きを滑らかにすること ・ 技などの自己の課題を発見し 、 合理的な解決に

向けての取り 組み方を工夫すること 等

例) 小学3 ・ 4 年生「 幅跳び」( 跳の運動) 運動が有する特性 ○ より 広い幅を跳び越すこと つけたい力 ・ 前方への踏み切り と空中姿勢をつなぐこと ・ 膝を柔らかく 曲げて、 両足で着地をすること ・ 自分の能力に適した課題を見つけ、 動きを身に

つけるための活動や競争の仕方を工夫すること 等

例) 中学2 年生「 ハード ル走」( 陸上運動) 運動が有する特性 ○ リ ズミ カルな走り から滑らかにハード ルを越す

こと つけたい力 ・ スピード を落とさずに素早く ハード ルを越すこ

と ・ リズムを維持してインターバルを走ること

・ 提示された動きのポイント やつまずきの事例を参考に、 仲間の課題や出来映えを伝えること 等

- 36 -

Ⅲ 健康・ 体力の向上< 四日市市学校教育ビ ジョ ン   基本目標 3 -① >

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生涯にわたって健康を保持増進し 、豊かなスポーツライフを実現するため、 子どもの発達段

階や体力・ 運動能力を踏まえ、 体育科・ 保健体育科の授業を改善すること によって、 十分な運

動量を確保し 、 体力・ 運動能力の向上を図る。 また、 子どもが運動に親し む機会を拡充するこ

と により 、 生涯にわたって運動に親し む資質・ 能力の基礎を身につける。

1 生涯にわたっ て運動に親し むための体力・ 運動能力

( 1 ) 主体的に運動に取り 組む体育科・保健体育科の授業の充実

① 心と 体をつく る授業始めの「 5 分間運動」

・ 授業の初めには、 四日市市運動能力・ 体力向上推進委員会が作成し た「 5 分間運動」 を活用し 、 主運

動につながる運動を取り 入れたり 、 子どもに不足する体力要素を向上させる運動を取り 入れたり する。

・ 授業の導入段階に取り 入れること により 、 子どもたちの運動への意欲を高め、「 声・ 汗・ 笑顔が出る」

をキーワード に、 体を動かすこと を楽しむ雰囲気づく り につなげる。

・ 「 体つく り の運動遊び」「 体つく り 運動」 領域の学習内容と して年間指導計画に位置づけ、 計画的に実

施し、 運動量の確保及び体力の向上に努める。

② つけたい力を明確にし た授業づく り

・ 各運動領域において、 運動が有する特性を明確にすると と もに、 運動に関する「 知識・ 技能」, 運動

課題の発見・ 解決等のための「 思考力・ 判断力・ 表現力等」 と いった、 つけたい力を設定する。

・ 運動や健康に必要な知識及び技能の習得を図り ながら、 子どもたちの思考を深めるための発言を促し

たり 、 気づいていない視点を提示し たり すると いった、 学びに必要な指導方法について工夫する。

・ 「 四日市版 体育授業づく り ガイド ブッ ク」 を参考にし 、 子どもたちにつけたい力がつく よう 、 授業の

はじめ( 課題提示や5 分間運動など)、なか( 運動量の確保や課題、運動の特性に応じた場やルールの設

定など)、 おわり ( 次の授業につながる振り 返り など) を意識し た授業づく り を行う 。

Ⅲ 健康・ 体力の向上 < 四日市市学校教育ビジョ ン 基本目標3 -① >

例) 小学校1 ・ 2 年「 すもう 遊び・ 引き合い遊び」 ( 多様な動きをつく る運動遊び 力 試しの運動遊び) 運動が有する特性 ○ 力を出し切ったり 、力を入れたり緩めたり する感

覚を楽しむこと つけたい力 ・ 人 を押したり 引いたり する時の体の使い方を身

につけること ・ 遊び方を工夫したり考えたことを友達に伝えた

り すること 等

例) 中学1 年生「 マッ ト 運動」( 器械運動) 運動が有する特性 ○ 回転力を高めたり 動きを静止させたり すること つけたい力 ・ 全身を支え、 突き放し たり する着手から、 回転

力を高め、 起き上がり やすく すること ・ 技の一連の動きを滑らかにすること ・ 技などの自己の課題を発見し 、 合理的な解決に

向けての取り 組み方を工夫すること 等

例) 小学3 ・ 4 年生「 幅跳び」( 跳の運動) 運動が有する特性 ○ より 広い幅を跳び越すこと つけたい力 ・ 前方への踏み切り と空中姿勢をつなぐこと ・ 膝を柔らかく 曲げて、 両足で着地をすること ・ 自分の能力に適した課題を見つけ、 動きを身に

つけるための活動や競争の仕方を工夫すること 等

例) 中学2 年生「 ハード ル走」( 陸上運動) 運動が有する特性 ○ リ ズミ カルな走り から滑らかにハード ルを越す

こと つけたい力 ・ スピード を落とさずに素早く ハード ルを越すこ

と ・ リズムを維持してインターバルを走ること

・ 提示された動きのポイント やつまずきの事例を参考に、 仲間の課題や出来映えを伝えること 等

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Ⅲ 健康・ 体力の向上< 四日市市学校教育ビ ジョ ン   基本目標 3 -① >

Page 3: 健康・体力の向上 - city.yokkaichi.lg.jp運動やスポーツに親しみ、運動習慣を身につけることによって、たくましく ... 例)中学1年生「マット運動」(器械運動)

③ 子どもの心身の発達段階や特性、 及び学年ごと の系統性を意識し たカリ キュラムの作成

・ 地域や学校の実態及び子どもの心身の発達の段階や特性を十分に考慮し 、 多様な学習を行う 。

・ 生涯にわたって運動に親し む資質や能力を育てるために、 発達段階のまとまり を踏まえた指導内容の

体系化を図る。

≪発達段階のまとまり を踏まえた指導内容の体系化≫

就学前 小学校1年生~4年生 小学校5年生~中学校2年生 中学校3年生~(高校3年生)

自らが体を動かす楽しさや心地

よさを実感する時期 各種の運動の基礎を培う時期 多くの領域の運動を経験する時期

少なくとも一つの運動を選び、継続

することができるようにする時期

・ 体育科( 小)、 保健体育科( 中) の内容構成をもと に、 各学年の目標や授業時間数、 単元配当等を的確

に定める。

・ 学年を越えて、 取り 扱う 運動領域をそろえることで、 それぞれの運動領域における指導の系統性を図

る。( 効果⇒場の準備の時間短縮による運動時間の確保、 指導者の指導方法の学年を越えた共有 等)

・ オリ ンピッ ク・ パラリ ンピッ クに関する指導を充実さ せる中で、 児童・ 生徒の発達の段階に応じ て、

ルールやマナーを遵守することの大切さ をはじ め、 スポーツの意義や価値等に触れること ができるよう

指導等の改善を図る。

・ 運動やスポーツへの関心を高め、「 する、 みる、 支える、 知る」 などの多様なスポーツと のかかわり 方

を楽し めるよう 、 提示する教材を工夫する。

( 2 ) 新体力テスト の経年実施と 活用

・ 子どもや保護者が体力の状況を把握すること で、 成長の喜びを感じ 、 生涯にわたって運動に親しむ姿

につなげられるよう 、 また、 各校において体力向上に向けた目標設定や取り 組みの指標を設定できるよ

う 、 新体力テスト を経年実施する。

・ 自己の体力の状況を客観的に把握させ、 運動への意欲の向上につなげる。 そのため、「 わたしの成長記

録」 や「 体力認定証」 等を積極的に活用する。

・ 各校において「 みえ子どもの元気アッ プシート 」 を作成し 、自校の子どもたちの体力の現状を把握し 、

今後の取り 組みに活かす。

・ 小学校1 ・ 2 年においては「 体つく り の運動遊び」、 小学校3 ~6 年、 中学校においては「 体つく り 運

動」 と 関連づけた単元構成をする、 体力向上週間を設定するなど、 体育科の授業や学校行事で取り 組む

ことができるよう 工夫する。

( 3 ) 運動の習慣化

・ 地域や学校の実態に応じ た体育的行事、 自然体験活動等を充実する。

・ 体育科の授業以外にも、 年間を通して体力の向上を図るため、 休み時間等を活用し 、 全校での運動や

運動遊び等を計画的に実施する。 また、 掲示物やカード 等を用いて遊びの紹介を行い、 子どもが意欲的

に運動遊びに親し めるよう 環境を整える。

・ 体力を高め、 スポーツに親し めるよう 中学校の運動部の活動内容を充実する。

( 4 )( 4 ) 家庭や地域への発信及び連携

・ 土曜授業や出前授業を活用し、 保護者・ 地域の方と ともに運動に親し む場を設定する。

・ 運動に関する知識・ 技能・ 指導力等を備えた地域の指導者を積極的に活用する。

・ 学校だより や学校ホームページ、 コミ ュニティ スクール運営協議会等において、 体力向上の取り 組み

や現状、 体つく り の大切さ について発信する。

< 四日市市学校教育ビジョ ン 基本目標3 -① >

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< 四日市市学校教育ビ ジョ ン   基本目標 3 -① >

③ 子どもの心身の発達段階や特性、 及び学年ごと の系統性を意識し たカリ キュラムの作成

・ 地域や学校の実態及び子どもの心身の発達の段階や特性を十分に考慮し 、 多様な学習を行う 。

・ 生涯にわたって運動に親し む資質や能力を育てるために、 発達段階のまとまり を踏まえた指導内容の

体系化を図る。

≪発達段階のまとまり を踏まえた指導内容の体系化≫

就学前 小学校1年生~4年生 小学校5年生~中学校2年生 中学校3年生~(高校3年生)

自らが体を動かす楽しさや心地

よさを実感する時期 各種の運動の基礎を培う時期 多くの領域の運動を経験する時期

少なくとも一つの運動を選び、継続

することができるようにする時期

・ 体育科( 小)、 保健体育科( 中) の内容構成をもと に、 各学年の目標や授業時間数、 単元配当等を的確

に定める。

・ 学年を越えて、 取り 扱う 運動領域をそろえることで、 それぞれの運動領域における指導の系統性を図

る。( 効果⇒場の準備の時間短縮による運動時間の確保、 指導者の指導方法の学年を越えた共有 等)

・ オリ ンピッ ク・ パラリ ンピッ クに関する指導を充実さ せる中で、 児童・ 生徒の発達の段階に応じ て、

ルールやマナーを遵守することの大切さ をはじ め、 スポーツの意義や価値等に触れること ができるよう

指導等の改善を図る。

・ 運動やスポーツへの関心を高め、「 する、 みる、 支える、 知る」 などの多様なスポーツと のかかわり 方

を楽し めるよう 、 提示する教材を工夫する。

( 2 ) 新体力テスト の経年実施と 活用

・ 子どもや保護者が体力の状況を把握すること で、 成長の喜びを感じ 、 生涯にわたって運動に親しむ姿

につなげられるよう 、 また、 各校において体力向上に向けた目標設定や取り 組みの指標を設定できるよ

う 、 新体力テスト を経年実施する。

・ 自己の体力の状況を客観的に把握させ、 運動への意欲の向上につなげる。 そのため、「 わたしの成長記

録」 や「 体力認定証」 等を積極的に活用する。

・ 各校において「 みえ子どもの元気アッ プシート 」 を作成し 、自校の子どもたちの体力の現状を把握し 、

今後の取り 組みに活かす。

・ 小学校1 ・ 2 年においては「 体つく り の運動遊び」、 小学校3 ~6 年、 中学校においては「 体つく り 運

動」 と 関連づけた単元構成をする、 体力向上週間を設定するなど、 体育科の授業や学校行事で取り 組む

ことができるよう 工夫する。

( 3 ) 運動の習慣化

・ 地域や学校の実態に応じ た体育的行事、 自然体験活動等を充実する。

・ 体育科の授業以外にも、 年間を通して体力の向上を図るため、 休み時間等を活用し 、 全校での運動や

運動遊び等を計画的に実施する。 また、 掲示物やカード 等を用いて遊びの紹介を行い、 子どもが意欲的

に運動遊びに親し めるよう 環境を整える。

・ 体力を高め、 スポーツに親し めるよう 中学校の運動部の活動内容を充実する。

( 4 ) 家庭や地域への発信及び連携

・ 土曜授業や出前授業を活用し、 保護者・ 地域の方と ともに運動に親し む場を設定する。

・ 運動に関する知識・ 技能・ 指導力等を備えた地域の指導者を積極的に活用する。

・ 学校だより や学校ホームページ、 コミ ュニティ スクール運営協議会等において、 体力向上の取り 組み

や現状、 体つく り の大切さ について発信する。

< 四日市市学校教育ビジョ ン 基本目標3 -① >

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< 四日市市学校教育ビ ジョ ン   基本目標 3 -① >

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Page 4: 健康・体力の向上 - city.yokkaichi.lg.jp運動やスポーツに親しみ、運動習慣を身につけることによって、たくましく ... 例)中学1年生「マット運動」(器械運動)

教育活動全体を通じ て、 個人生活における健康・ 安全に関する知識を理解さ せると と もに、

生涯を通じ て自らの健康を適切に管理し 、 改善し ていく 資質や能力を育成する。

2 心と 体を一体と し てと ら えた健康教育

( 1 ) 保健の授業( 小学校は保健領域、 中学校では保健分野) の充実

【 小学校学習指導要領解説体育編、中学校学習指導要領解説保健体育編から】

① 有効な人材を活用し た授業づく り

・ 養護教諭や関係機関などの人材を積極的に活用し 、 授業の充実を図る。

② 他教科・ 領域と の関連の整理及び指導内容の充実

・ 生活科、 総合的な学習の時間、 特別活動と の関連を図り ながら、 体験活動( 実習・ 実験等) や調査活

動などを取り 入れ、 実感を伴う 理解が得られるよう に工夫する。

・ 「 体ほぐし の運動」 と の関連を深めながら、 不安や悩み、 スト レスへの対処法について指導する。

・ 体の発育・ 発達については、 年齢に伴う 変化や個人差、 思春期の体の変化、 心と 体は相互に影響し 合

う こと等を理解させるとと もに、 体育・ 保健体育の時間はもと より 、 関連の教科や特別活動などでそれ

ぞれの特質に応じて指導を行う よう に努める。 また、 保護者の理解を得ることに配慮する。

・ 発達段階に応じ て、 性に関する指導および自らの健康を適切に管理し ていく 力の育成について、 計画

的・ 系統的に学習を進める。

・ がん教育については、 健康教育の一環とし て、 がんについての正し い理解と、 がん患者や家族などの

がんと 向き合う 人々に対する共感的な理解を深めること を通し て、 自他の健康と命の大切さについて学

び、共に生きる社会づく り に寄与する資質や能力の育成を図る。「 健康と 命( いのち) の大切さ を育む」

と いう 視点で取り 組む。

③ 必要な情報及び作成した教材・ 教具などの共有化及び適切な保管

・ 子どもに問題意識をもたせたり 科学的な知識を理解させたり するために収集し た情報や、 作成した教

材・ 教具を全職員で共有するとと もに、 それらを適切に保管する。

( 2 ) 個別及び集団の健康課題に応じ た取り 組みの充実

① 校内体制の整備

・ 学級担任、 保健体育科の担当教員、 養護教諭、 栄養教諭などによる指導体制を整備し 、 学校保健年間

計画、 食に関する指導計画、 学校安全年間計画に基づいた指導を計画的かつ継続的に行う 。

② 日常的な保健指導の実施

・ 子どもへの日常的な指導を通し て、 正し い生活習慣の定着や健康の保持増進について指導する。

③ 家庭・ 関係機関などとの連携

・ 学校保健委員会や保護者懇談会などを通して情報提供や意見交流などを行う こと により 、 家庭・ 地域

と の一層の連携を図るとと もに、 学校三師( 学校医・ 学校歯科医・ 学校薬剤師) などの、 健康に関する

知識、 技能、 指導力を備えた人材を積極的に活用する。

【 学校保健委員会開催の流れ】

Ⅲ 健康・ 体力の向上 < 四日市市学校教育ビジョ ン 基本目標3 -② >

小学校保健領域 中学校保健分野

第3 学年 第4 学年 第5 学年 第6 学年 第1 学年 第2 学年 第3 学年

・ 毎日の生活と健康

・ 育ちゆく 体とわたし

・ けがの防止 ・ 心の健康

・ 病気の予防

・ 心身の機能の発達と心の健康

・ 健康と環境 ・ 傷害の防止

・ 健康な生活と 疾病の予防

( 4 時間程度) (4 時間程度) (8 時間程度) (8 時間程度) ( 3 年間で 48 時間程度)

計 画 準 備 実 施 事後活動

・ 組織づくり

・ 年間計画の作成

・ 職員会議での提案及び協議

・ 関係者との調整

・ 期日や課題の決定

・ 関係者への連絡

・ 運営の役割分担

・ 資料や運営案作成

・ 当日の準備

・ 会場の設営

・ 提案、報告、発表

・ 参加者による協議

・ 記録の整理と報告(教職員・保

護者・児童生徒等)

・ 関係者の取り組み

・ 反省と評価

- 38 -

Ⅲ 健康・ 体力の向上< 四日市市学校教育ビ ジョ ン   基本目標 3 -② >

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教育活動全体を通じ て、 個人生活における健康・ 安全に関する知識を理解さ せると と もに、

生涯を通じ て自らの健康を適切に管理し 、 改善し ていく 資質や能力を育成する。

2 心と 体を一体と し てと ら えた健康教育

( 1 ) 保健の授業( 小学校は保健領域、 中学校では保健分野) の充実

【 小学校学習指導要領解説体育編、中学校学習指導要領解説保健体育編から】

① 有効な人材を活用し た授業づく り

・ 養護教諭や関係機関などの人材を積極的に活用し 、 授業の充実を図る。

② 他教科・ 領域と の関連の整理及び指導内容の充実

・ 生活科、 総合的な学習の時間、 特別活動と の関連を図り ながら、 体験活動( 実習・ 実験等) や調査活

動などを取り 入れ、 実感を伴う 理解が得られるよう に工夫する。

・ 「 体ほぐし の運動」 と の関連を深めながら、 不安や悩み、 スト レスへの対処法について指導する。

・ 体の発育・ 発達については、 年齢に伴う 変化や個人差、 思春期の体の変化、 心と 体は相互に影響し 合

う こと等を理解させるとと もに、 体育・ 保健体育の時間はもと より 、 関連の教科や特別活動などでそれ

ぞれの特質に応じて指導を行う よう に努める。 また、 保護者の理解を得ることに配慮する。

・ 発達段階に応じ て、 性に関する指導および自らの健康を適切に管理し ていく 力の育成について、 計画

的・ 系統的に学習を進める。

・ がん教育については、 健康教育の一環とし て、 がんについての正し い理解と、 がん患者や家族などの

がんと向き合う 人々に対する共感的な理解を深めること を通し て、 自他の健康と命の大切さについて学

び、共に生きる社会づく り に寄与する資質や能力の育成を図る。「 健康と 命( いのち) の大切さ を育む」

と いう 視点で取り 組む。

③ 必要な情報及び作成した教材・ 教具などの共有化及び適切な保管

・ 子どもに問題意識をもたせたり 科学的な知識を理解させたり するために収集し た情報や、 作成した教

材・ 教具を全職員で共有するとと もに、 それらを適切に保管する。

( 2 ) 個別及び集団の健康課題に応じ た取り 組みの充実

① 校内体制の整備

・ 学級担任、 保健体育科の担当教員、 養護教諭、 栄養教諭などによる指導体制を整備し 、 学校保健年間

計画、 食に関する指導計画、 学校安全年間計画に基づいた指導を計画的かつ継続的に行う 。

② 日常的な保健指導の実施

・ 子どもへの日常的な指導を通し て、 正し い生活習慣の定着や健康の保持増進について指導する。

③ 家庭・ 関係機関などとの連携

・ 学校保健委員会や保護者懇談会などを通して情報提供や意見交流などを行う こと により 、 家庭・ 地域

と の一層の連携を図るとと もに、 学校三師( 学校医・ 学校歯科医・ 学校薬剤師) などの、 健康に関する

知識、 技能、 指導力を備えた人材を積極的に活用する。

【 学校保健委員会開催の流れ】

Ⅲ 健康・ 体力の向上 < 四日市市学校教育ビジョ ン 基本目標3 -② >

小学校保健領域 中学校保健分野

第3 学年 第4 学年 第5 学年 第6 学年 第1 学年 第2 学年 第3 学年

・ 毎日の生活と健康

・ 育ちゆく 体とわたし

・ けがの防止 ・ 心の健康

・ 病気の予防

・ 心身の機能の発達と心の健康

・ 健康と環境 ・ 傷害の防止

・ 健康な生活と 疾病の予防

( 4 時間程度) (4 時間程度) (8 時間程度) (8 時間程度) ( 3 年間で 48 時間程度)

計 画 準 備 実 施 事後活動

・ 組織づくり

・ 年間計画の作成

・ 職員会議での提案及び協議

・ 関係者との調整

・ 期日や課題の決定

・ 関係者への連絡

・ 運営の役割分担

・ 資料や運営案作成

・ 当日の準備

・ 会場の設営

・ 提案、報告、発表

・ 参加者による協議

・ 記録の整理と報告(教職員・保

護者・児童生徒等)

・ 関係者の取り組み

・ 反省と評価

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( 参考) 学校における食に関する指導の観点及び目標

食 事 の 重 要 性・・・食事の重要性、 食事の喜び、 楽し さを理解する。

心 身 の 健 康・・・心身の成長や健康の保持増進の上で望まし い栄養や食事のと り 方を理解し 、

自ら管理していく 能力を身に付ける。

食品を選択する能力・・・正し い知識・ 情報に基づいて、 食物の品質及び安全性等について自ら判断で

きる能力を身につける。

感 謝 の 心・・・食物を大事にし 、 食物の生産・ 調理にかかわる人々へ感謝する心をもつ。

社 会 性・・・食事のマナーや食事を通じ た人間関係形成能力を身に付ける。

食 文 化・・・各地域の産物、 食文化や食にかかわる歴史等を理解し 、 尊重する心をもつ。

<食に関する指導の手引 文部科学省 平成2 2 年3 月改訂版より >

一人一人が自分の食生活を見直し 、自ら改善し て、生涯にわたる望まし い食習慣の形成を図

ると と もに、 食事を通し てより よい人間関係を身に付ける。

3 健やかな心身と 豊かな人間性を育むための食育

( 1 ) 指導体制の整備

・ P D C A サイクルによる全体計画及び年間指導計画の作成と 実践の充実を図るため、 食育を推進する委

員会等を明確にし 、 食育担当者を中心とし た推進体制を整える。

・ 全体計画及び年間指導計画は、 教育活動全体を通じ た組織的・ 計画的な推進を図るため、 体育( 保健体

育) 科、 家庭( 技術・ 家庭) 科、 特別活動の時間及び給食の時間はもと より 、 教科等の枠組みを越えた横

断的な視点で組み立てる。

・ 栄養教諭や養護教諭の専門性を生かし 、 協働的・ 効果的な指導を積極的に進める。

・ 学びの一体化を通して、 就学前から中学校への連続した指導の充実を図る。

( 2 ) 指導内容の充実

① 実践的な取り 組みの強化

・ 子どもが学習したことを実生活に生かし 、 望ましい食習慣の形成を図ることのできる実践的な指導を

行う 。

② 体験的な活動の実施

・ 栽培活動や調理体験、 生産者と の交流など、 家庭・ 地域、 関係機

関と連携し、 子どもの様々な体験活動が体系的・ 継続的に実施でき

るよう 工夫する。

③ 地場産物の活用

・ 学校給食や関連教科等で地場産物を生きた教材とし て活用するこ

とにより 、 地域の自然や文化、 産業等への理解を深めると と もに郷土を愛する心を育てる。

④ 食事を共にする機会の充実

・ 食の楽しさ を実感し たり 、 食生活の基礎を習得し たり するだけでなく 、 より よい人間関係をはぐく む

機会となるよう 、学校において食事を共にする機会を充実させるとと もに、家庭への啓発・ 支援を行う 。

⑤ その他

・ 給食だより や保健だより 、 給食指導資料等を効果的に活用する。

・ 食育月間( 6 月)・ 食育の日( 毎月1 9 日)・ 全国学校給食週間( 1 /2 4 ~1 /3 0 ) には、 学校保

健委員会と連携して健康集会を実施するなど、 全校的な食育の取り 組みを展開する。

< 四日市市学校教育ビジョ ン 基本目標3 -③ >

- 39 -

( 参考) 学校における食に関する指導の観点及び目標

食 事 の 重 要 性・・・食事の重要性、 食事の喜び、 楽し さを理解する。

心 身 の 健 康・・・心身の成長や健康の保持増進の上で望まし い栄養や食事のと り 方を理解し 、

自ら管理していく 能力を身に付ける。

食品を選択する能力・・・正し い知識・ 情報に基づいて、 食物の品質及び安全性等について自ら判断で

きる能力を身につける。

感 謝 の 心・・・食物を大事にし 、 食物の生産・ 調理にかかわる人々へ感謝する心をもつ。

社 会 性・・・食事のマナーや食事を通じ た人間関係形成能力を身に付ける。

食 文 化・・・各地域の産物、 食文化や食にかかわる歴史等を理解し 、 尊重する心をもつ。

<食に関する指導の手引 文部科学省 平成2 2 年3 月改訂版より >

一人一人が自分の食生活を見直し 、自ら改善し て、生涯にわたる望まし い食習慣の形成を図

ると と もに、 食事を通し てより よい人間関係を身に付ける。

3 健やかな心身と 豊かな人間性を育むための食育

( 1 ) 指導体制の整備

・ P D C A サイクルによる全体計画及び年間指導計画の作成と 実践の充実を図るため、 食育を推進する委

員会等を明確にし 、 食育担当者を中心とし た推進体制を整える。

・ 全体計画及び年間指導計画は、 教育活動全体を通じ た組織的・ 計画的な推進を図るため、 体育( 保健体

育) 科、 家庭( 技術・ 家庭) 科、 特別活動の時間及び給食の時間はもと より 、 教科等の枠組みを越えた横

断的な視点で組み立てる。

・ 栄養教諭や養護教諭の専門性を生かし 、 協働的・ 効果的な指導を積極的に進める。

・ 学びの一体化を通して、 就学前から中学校への連続した指導の充実を図る。

( 2 ) 指導内容の充実

① 実践的な取り 組みの強化

・ 子どもが学習したことを実生活に生かし 、 望ましい食習慣の形成を図ることのできる実践的な指導を

行う 。

② 体験的な活動の実施

・ 栽培活動や調理体験、 生産者と の交流など、 家庭・ 地域、 関係機

関と連携し、 子どもの様々な体験活動が体系的・ 継続的に実施でき

るよう 工夫する。

③ 地場産物の活用

・ 学校給食や関連教科等で地場産物を生きた教材とし て活用するこ

とにより 、 地域の自然や文化、 産業等への理解を深めると と もに郷土を愛する心を育てる。

④ 食事を共にする機会の充実

・ 食の楽しさ を実感し たり 、 食生活の基礎を習得し たり するだけでなく 、 より よい人間関係をはぐく む

機会となるよう 、学校において食事を共にする機会を充実させるとと もに、家庭への啓発・ 支援を行う 。

⑤ その他

・ 給食だより や保健だより 、 給食指導資料等を効果的に活用する。

・ 食育月間( 6 月)・ 食育の日( 毎月1 9 日)・ 全国学校給食週間( 1 /2 4 ~1 /3 0 ) には、 学校保

健委員会と連携して健康集会を実施するなど、 全校的な食育の取り 組みを展開する。

< 四日市市学校教育ビジョ ン 基本目標3 -③ >

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< 四日市市学校教育ビ ジョ ン   基本目標 3 -③ >

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Page 6: 健康・体力の向上 - city.yokkaichi.lg.jp運動やスポーツに親しみ、運動習慣を身につけることによって、たくましく ... 例)中学1年生「マット運動」(器械運動)

学校安全は、 自他の生命の尊重を基盤と し て、 危険予測能力の向上を目指し 、 自らの命は自

ら守る自助を前提と し た共助に関する能力の育成と と もに、 積極的に安全な環境づく り ができ

るよう にすること をねらいと し ている。 その実現のためには、「『 学校安全』 充実のための手引」

「 四日市市学校防災対策ガイド ライン」 などを参照し 、 教育活動全体を通し て、 体験活動等を

取り 入れたり 、 家庭や地域、 関係機関等と 密接に連携し たり し ながら、 安全教育を各学校にお

いて確実に実施する。

学校安全に関する組織活動は、 安全指導や安全管理等を効率的に進めていく ため、 また、 災

害や不慮の事故が発生し たと き、 混乱すること なく 迅速かつ的確に対応をと り 危険回避を行う

ために重要であること から、 全教職員の共通理解と 連携のもと に万全の体制を確立する。

4 日常生活に生かす安全教育

( 1 ) 学校安全計画・ 防災教育計画の充実

・ 学校安全目標や学校安全に関する各種計画の内容と 安全管理の内容と を統合し 、

年間を見通した安全に関する諸活動の総合的な基本計画を立案・ 検討する。

・ 学校安全計画をもとに日常的な学校内外の安全点検や安全教育の推進を図る。

・ 「 防災ノ ート 」「 四日市市家族防災手帳」 等を活用し て地震や津波、 風水害等に

関する知識を学ぶ学習を進める。

・ 「 水防法」 及び「 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関す

る法律」 の改正に対応し た四日市市学校防災対策ガイド ラインに基づき、「 災害時

に自らの命を守り 、 状況に応じ た判断力・ 行動力を身につけること 」 を目標に、 発達段階に応じ た身につ

けさ せたい知識や能力を明らかにし 、 実践力を育むための体験活動を教育活動全体に位置づける。

・ 各教科( 特に生活科や社会科、 理科、 体育科等) における安全に関する指導の充実を図る。

( 2 ) 安全管理( 危機管理) の徹底と 訓練・ 研修の充実

・ 月1 回の定期的かつ確実な施設・ 設備( 運動場遊具) 器具・ 用具等の安全点検を実施する。 また、 学校

行事等の際には臨時の安全点検を実施したり 、 子どもの視点で危険と 認識さ れている個所を点検項目に加

えるこ と 等、 安全な環境づく り に努める。 その際、 大人がチャイルド ビジョ ン( 幼児視野体験メ ガネ) ※

を活用し た安全点検も有効である。

・ 学校防災マニュアル等の見直し 、 改善に努め、 災害発生時に迅速かつ適切な対応を図るため、 平素から

災害に備え、 教職員の任務の分担及び相互の連携等の体制の整備に努める。

・ 「 学校における児童生徒の事故発生時等、 緊急時の基本的な対応図」 や「 危機管理マニュアル」 などを

もと にし た危機管理体制を確立し、 緊急時( 学校事故発生時や子どもの所在が不明と なった時など) を想

定し たシミ ュレーショ ンや引き渡し 訓練を実施する。

・ 消防署等の関係機関と 連携し た応急手当普及講習会や心肺蘇生・ A E D を使った救命講習会を実施し 、

事故現場に遭遇し た際、 瞬時に適切な処置を行えるよう に努める。

※ チ ャイルド ビジョ ン ( 幼児視野体験メ ガネ) とは、 大人が幼児の視野を体験できる専用メガネである。 各自で作製も可能。

Ⅲ 健康・ 体力の向上 < 四日市市学校教育ビジョ ン 基本目標3 -④ >

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Ⅲ 健康・ 体力の向上< 四日市市学校教育ビ ジョ ン   基本目標 3 -④ >

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学校安全は、 自他の生命の尊重を基盤と し て、 危険予測能力の向上を目指し 、 自らの命は自

ら守る自助を前提と し た共助に関する能力の育成と と もに、 積極的に安全な環境づく り ができ

るよう にすること をねらいと し ている。 その実現のためには、「『 学校安全』 充実のための手引」

「 四日市市学校防災対策ガイド ライン」 などを参照し 、 教育活動全体を通し て、 体験活動等を

取り 入れたり 、 家庭や地域、 関係機関等と 密接に連携し たり し ながら、 安全教育を各学校にお

いて確実に実施する。

学校安全に関する組織活動は、 安全指導や安全管理等を効率的に進めていく ため、 また、 災

害や不慮の事故が発生し たと き、 混乱すること なく 迅速かつ的確に対応をと り 危険回避を行う

ために重要であること から、 全教職員の共通理解と 連携のもと に万全の体制を確立する。

4 日常生活に生かす安全教育

( 1 ) 学校安全計画・ 防災教育計画の充実

・ 学校安全目標や学校安全に関する各種計画の内容と 安全管理の内容と を統合し 、

年間を見通した安全に関する諸活動の総合的な基本計画を立案・ 検討する。

・ 学校安全計画をもとに日常的な学校内外の安全点検や安全教育の推進を図る。

・ 「 防災ノ ート 」「 四日市市家族防災手帳」 等を活用し て地震や津波、 風水害等に

関する知識を学ぶ学習を進める。

・ 「 水防法」 及び「 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関す

る法律」 の改正に対応し た四日市市学校防災対策ガイド ラインに基づき、「 災害時

に自らの命を守り 、 状況に応じ た判断力・ 行動力を身につけること 」 を目標に、 発達段階に応じ た身につ

けさ せたい知識や能力を明らかにし 、 実践力を育むための体験活動を教育活動全体に位置づける。

・ 各教科( 特に生活科や社会科、 理科、 体育科等) における安全に関する指導の充実を図る。

( 2 ) 安全管理( 危機管理) の徹底と 訓練・ 研修の充実

・ 月1 回の定期的かつ確実な施設・ 設備( 運動場遊具) 器具・ 用具等の安全点検を実施する。 また、 学校

行事等の際には臨時の安全点検を実施したり 、 子どもの視点で危険と 認識さ れている個所を点検項目に加

えるこ と 等、 安全な環境づく り に努める。 その際、 大人がチャイルド ビジョ ン( 幼児視野体験メ ガネ) ※

を活用し た安全点検も有効である。

・ 学校防災マニュアル等の見直し 、 改善に努め、 災害発生時に迅速かつ適切な対応を図るため、 平素から

災害に備え、 教職員の任務の分担及び相互の連携等の体制の整備に努める。

・ 「 学校における児童生徒の事故発生時等、 緊急時の基本的な対応図」 や「 危機管理マニュアル」 などを

もと にし た危機管理体制を確立し、 緊急時( 学校事故発生時や子どもの所在が不明と なった時など) を想

定し たシミ ュレーショ ンや引き渡し 訓練を実施する。

・ 消防署等の関係機関と 連携し た応急手当普及講習会や心肺蘇生・ A E D を使った救命講習会を実施し 、

事故現場に遭遇し た際、 瞬時に適切な処置を行えるよう に努める。

※ チ ャイルド ビジョ ン ( 幼児視野体験メ ガネ) とは、 大人が幼児の視野を体験できる専用メガネである。 各自で作製も可能。

Ⅲ 健康・ 体力の向上 < 四日市市学校教育ビジョ ン 基本目標3 -④ >

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Page 7: 健康・体力の向上 - city.yokkaichi.lg.jp運動やスポーツに親しみ、運動習慣を身につけることによって、たくましく ... 例)中学1年生「マット運動」(器械運動)

災 害 安 全

○ 火事・ 地震・ 津波( 緊急地震速報装置を使った訓練)・ 風水害等、 災害に応じ たさ ま

ざまな状況( 津波警報が発表さ れたこと による第二次避難訓練や停電により 校内放送

が使えないこと 等) を想定し た避難訓練の実施

○ 幼こ保小中の連携はもと より 、 家庭・ 地域の防災コーディ ネータ ー等と 連携し、「 土

嚢作り や土嚢積み体験」 や「 初期消火訓練( 消火器実習、 バケツリ レー等)」、「 非常食

の炊き出し」 等の体験活動を取り 入れた防災・ 減災の取り 組みの実施

○ 暴風警報、 緊急地震速報、 地震警戒宣言、 J アラート ( 弾道ミ サイル発射時の対応

を含む) 等の発令時に係る安全指導の実施と 、 家庭・ 地域と 連携し た児童生徒の引き

渡しの手順や方法の周知

○ 火事、 煙の恐ろしさ や対応の仕方等について、 体験を通し て学ばせる「 防火教室」

及び、 災害時の自分の命を守る行動や手当の仕方等について、 実技を通し て学ばせる

「 防災教室」 の実施

交 通 安 全

○ 自転車乗車中や歩行中における「 飛び出し 」 及び「 路上通行不注意」 による交通事故

が多く 発生していることから、正し い自転車の乗車( 自転車の乗り 方5 原則) や点検の

仕方、 正しい歩行の仕方等を中心と した交通安全指導の徹底

○ 定期的な登下校指導の実施

○ 市道路管理課や警察、交通安全協会、公安委員会指定自動車学校等の関連機関と の連

携を図った交通安全教室( 実技講習会等) の実施

○ どのよう な場所が危険なのかを児童生徒が理解できるよう に子どもの視点に立ち、地

域や保護者からの情報も取り 入れた交通安全マッ プの作成・ 見直し・ 掲示

( 3 ) 家庭、 地域、 関係機関等と 連携し 、 体験活動等を生かし た安全教育の推進

・ 子どもが「 自ら学び、 自ら考え、 自ら行動する」 安全教育の推進を図る。

< 四日市市学校教育ビジョ ン 基本目標3 -④ >

生 活 安 全

○ 過去に起こった自校の重大事故や「 ヒヤリ・ ハッ ト 体験」 を分析し 、 事故の原因や事

故後の対応、 また、 子どもへの指導内容や施設設備の改善等、 共通理解を図った安全指

導と安全点検の実施

○ 警察、 地域の防犯ボランティ ア等と連携した防犯訓練( 不審者侵入対応訓練) や防犯

教 室等の実施。

○ 緊急な情報共有が必要な場合は、 四日市市学校・ 園情報メ ール配信システム( すぐメ

ール) により 、 子どもの安全啓発に努めるため、 保護者や地域等の関係者に配信

非常食の炊き出し 体験 防災教室 放水体験 - 41 -

災 害 安 全

○ 火事・ 地震・ 津波( 緊急地震速報装置を使った訓練)・ 風水害等、 災害に応じ たさ ま

ざまな状況( 津波警報が発表さ れたこと による第二次避難訓練や停電により 校内放送

が使えないこと 等) を想定し た避難訓練の実施

○ 幼こ保小中の連携はもと より 、 家庭・ 地域の防災コーディ ネータ ー等と 連携し、「 土

嚢作り や土嚢積み体験」 や「 初期消火訓練( 消火器実習、 バケツリ レー等)」、「 非常食

の炊き出し 」 等の体験活動を取り 入れた防災・ 減災の取り 組みの実施

○ 暴風警報、 緊急地震速報、 地震警戒宣言、 J アラート ( 弾道ミ サイル発射時の対応

を含む) 等の発令時に係る安全指導の実施と 、 家庭・ 地域と 連携し た児童生徒の引き

渡し の手順や方法の周知

○ 火事、 煙の恐ろし さ や対応の仕方等について、 体験を通し て学ばせる「 防火教室」

及び、 災害時の自分の命を守る行動や手当の仕方等について、 実技を通し て学ばせる

「 防災教室」 の実施

交 通 安 全

○ 自転車乗車中や歩行中における「 飛び出し 」 及び「 路上通行不注意」 による交通事故

が多く 発生していることから、正し い自転車の乗車( 自転車の乗り 方5 原則) や点検の

仕方、 正しい歩行の仕方等を中心と した交通安全指導の徹底

○ 定期的な登下校指導の実施

○ 市道路管理課や警察、交通安全協会、公安委員会指定自動車学校等の関連機関と の連

携を図った交通安全教室( 実技講習会等) の実施

○ どのよう な場所が危険なのかを児童生徒が理解できるよう に子どもの視点に立ち、地

域や保護者からの情報も取り 入れた交通安全マッ プの作成・ 見直し・ 掲示

( 3 ) 家庭、 地域、 関係機関等と 連携し 、 体験活動等を生かし た安全教育の推進

・ 子どもが「 自ら学び、 自ら考え、 自ら行動する」 安全教育の推進を図る。

< 四日市市学校教育ビジョ ン 基本目標3 -④ >

生 活 安 全

○ 過去に起こった自校の重大事故や「 ヒヤリ・ ハッ ト 体験」 を分析し 、 事故の原因や事

故後の対応、 また、 子どもへの指導内容や施設設備の改善等、 共通理解を図った安全指

導と安全点検の実施

○ 警察、 地域の防犯ボランティ ア等と連携した防犯訓練( 不審者侵入対応訓練) や防犯

教 室等の実施。

○ 緊急な情報共有が必要な場合は、 四日市市学校・ 園情報メ ール配信システム( すぐメ

ール) により 、 子どもの安全啓発に努めるため、 保護者や地域等の関係者に配信

非常食の炊き出し 体験 防災教室 放水体験 - 41 -

< 四日市市学校教育ビ ジョ ン   基本目標 3 -④ >

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