感覚つくりの運動の手引 · はマット運動, は跳び箱運動, は鉄棒...

茨城県教育庁学校教育部保健体育課 本書の使い方 感覚つくりの運動の手引 学校体育指導資料第46集 ○動きの説明とイラストを見ながら,児童が楽しく活動できるようにしましょう。その際, 安全への配慮 をきちんと行い, 教師の言葉がけを参考に指導しましょう。 ○それぞれの動きの隣に という表示があります。 はマット運動, は跳び箱運動, は鉄棒 運動に主につながる動きとして,紹介しています。 ○低学年では「器械・器具を使っての運動遊び」において,ねらいをもって運動を取り上げていきましょ う。中,高学年では,「器械運動」において,主運動の前に取り入れ,感覚つくりの運動や易しい場を通 じて,段階的に練習に取り組み,技を習得するために課題を解決する手立てとしましょう。 ○動きに慣れてきたら, 動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動を参考に,児童の活動の意欲 が持続するように,工夫をしていきましょう。 マ       と       器械・器具を使っての運動遊び 器械運動

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Page 1: 感覚つくりの運動の手引 · はマット運動, は跳び箱運動, は鉄棒 運動に主につながる動きとして,紹介しています。 低学年では「器械・器具を使っての運動遊び」において,ねらいをもって運動を取り上げていきましょ

「感覚つくりの運動」を位置付けた単元計画例

茨城県教育庁学校教育部保健体育課

本書の使い方

感覚つくりの運動の手引

学校体育指導資料第46集

○動きの説明とイラストを見ながら,児童が楽しく活動できるようにしましょう。その際,安全への配慮をきちんと行い,教師の言葉がけを参考に指導しましょう。

○それぞれの動きの隣に○○○という表示があります。○はマット運動,○は跳び箱運動,○は鉄棒運動に主につながる動きとして,紹介しています。

○低学年では「器械・器具を使っての運動遊び」において,ねらいをもって運動を取り上げていきましょう。中,高学年では,「器械運動」において,主運動の前に取り入れ,感覚つくりの運動や易しい場を通じて,段階的に練習に取り組み,技を習得するために課題を解決する手立てとしましょう。○動きに慣れてきたら,動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動を参考に,児童の活動の意欲が持続するように,工夫をしていきましょう。

マ と て マ      と       て

低学年 マットを使った運動遊び1 2 3 4 5 6

○約束づくり ・場の準備や片付けの仕方 ・安全の約束の確認○感覚つくりの運動・ウマ歩き・ゆりかご・背支持倒立・かえるの足打ち      など

○感覚つくりの運動○できる動きを友達 と楽しむ場○ローテーションして取り組む・感覚つくりの運動を組み合わせた場 ・いろいろな転がり方をする場 ・川跳びの場 ・壁登り逆立ちの場 ・できる動きを友達と楽しむ場

○感覚つくりの運動○基本的な動きを身に付ける運動遊びをローテーションして取り組む

○身に付けた動きを工夫して運動遊びを楽しく行う

低学年 鉄棒を使った運動遊び1 2 3 4 5 6

○約束づくり・鉄棒の握り方・安全の約束の確認○感覚つくりの運動

・両手でぶら下がっての振動

・肘を曲げての両手ぶら下がり ・足抜き回り ・膝を掛けてのこうもりの姿勢

・跳び上がり ・ツバメ ・ふとんほし ・前回り下り

○感覚つくりの運動 高い・中くらい・低い鉄棒を ローテーションして取り組む

○自分が取り組みたい鉄棒を 使った運動遊び・今できる自分の動きを組み合わせたり,繰り返したり,友達と動きを合わせたりして楽しむ

高い鉄棒

低い鉄棒

中くらいの鉄棒

低学年 跳び箱を使った運動遊び

中学年 器械運動における「感覚つくりの運動」の取扱い

1 2 3 4 5 6

1 2 3 4 5 6 7 8

○約束づくり・場の準備や片付けの仕方 ・安全の約束の確認○感覚つくり の運動

オリエンテーション

○約束づくり ・場の準備や片付けの 仕方 ・安全の約束の確認

○感覚つくりの運動

○ 感 覚 つ く り の 運 動

○基本的な技の 習得

○基本的な技の習得 ○発展技に取り組む ○技を繰り返したり組み合わせたりする

高学年 器械運動における「感覚つくりの運動」の取扱い1 2 3 4 5 6 7 8

オリエンテーション

○約束づくり ・場の準備や片付けの 仕方 ・安全の約束の確認

○感覚つくりの運動

○ 感 覚 つ く り の 運 動

○発展技に取り組む ○更なる発展技に取り組む ○技を繰り返したり組み合わせたりする

○自己の能力に適した基本的な技に取り組む

○感覚つくりの運動○基本的な動きを身に付 ける運動遊びをローテーションして取り組む・踏み越し跳び ・平均台を使っての両足ジャンプ,両足着地 ・支持でまたぎ乗り,またぎ下り ・支持で跳び乗り,跳び下り

○感覚つくりの運動○基本的な動きを身に付ける運動遊びをローテーションして取り組む

○身に付けた動きを工夫して運動遊びを楽しく行う

低学年 固定施設を使った運動遊び1 2 3 4

○約束づくり・遊具の握り方・安全の約束の確認

○固定施設を使った運動遊び ・ジャングルジム 登り下り,渡り歩き,逆さ姿勢・雲梯 懸垂移行,渡り歩き・登り棒 登り下り,逆さ姿勢

うんてい

○約束づくり・遊具の握り方・安全の約束の確認

○固定施設を使った運動遊び ・肋木 登り下り,懸垂移行・平均台 渡り歩き,跳び下り

ろくぼく

器械・器具を使っての運動遊び器械運動

Page 2: 感覚つくりの運動の手引 · はマット運動, は跳び箱運動, は鉄棒 運動に主につながる動きとして,紹介しています。 低学年では「器械・器具を使っての運動遊び」において,ねらいをもって運動を取り上げていきましょ

「感覚つくりの運動」を位置付けた単元計画例

茨城県教育庁学校教育部保健体育課

本書の使い方

感覚つくりの運動の手引

学校体育指導資料第46集

○動きの説明とイラストを見ながら,児童が楽しく活動できるようにしましょう。その際,安全への配慮をきちんと行い,教師の言葉がけを参考に指導しましょう。

○それぞれの動きの隣に○○○という表示があります。○はマット運動,○は跳び箱運動,○は鉄棒運動に主につながる動きとして,紹介しています。

○低学年では「器械・器具を使っての運動遊び」において,ねらいをもって運動を取り上げていきましょう。中,高学年では,「器械運動」において,主運動の前に取り入れ,感覚つくりの運動や易しい場を通じて,段階的に練習に取り組み,技を習得するために課題を解決する手立てとしましょう。○動きに慣れてきたら,動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動を参考に,児童の活動の意欲が持続するように,工夫をしていきましょう。

マ と て マ      と       て

低学年 マットを使った運動遊び1 2 3 4 5 6

○約束づくり ・場の準備や片付けの仕方 ・安全の約束の確認○感覚つくりの運動・ウマ歩き・ゆりかご・背支持倒立・かえるの足打ち      など

○感覚つくりの運動○できる動きを友達 と楽しむ場○ローテーションして取り組む・感覚つくりの運動を組み合わせた場 ・いろいろな転がり方をする場 ・川跳びの場 ・壁登り逆立ちの場 ・できる動きを友達と楽しむ場

○感覚つくりの運動○基本的な動きを身に付ける運動遊びをローテーションして取り組む

○身に付けた動きを工夫して運動遊びを楽しく行う

低学年 鉄棒を使った運動遊び1 2 3 4 5 6

○約束づくり・鉄棒の握り方・安全の約束の確認○感覚つくりの運動

・両手でぶら下がっての振動

・肘を曲げての両手ぶら下がり ・足抜き回り ・膝を掛けてのこうもりの姿勢

・跳び上がり ・ツバメ ・ふとんほし ・前回り下り

○感覚つくりの運動 高い・中くらい・低い鉄棒を ローテーションして取り組む

○自分が取り組みたい鉄棒を 使った運動遊び・今できる自分の動きを組み合わせたり,繰り返したり,友達と動きを合わせたりして楽しむ

高い鉄棒

低い鉄棒

中くらいの鉄棒

低学年 跳び箱を使った運動遊び

中学年 器械運動における「感覚つくりの運動」の取扱い

1 2 3 4 5 6

1 2 3 4 5 6 7 8

○約束づくり・場の準備や片付けの仕方 ・安全の約束の確認○感覚つくり の運動

オリエンテーション

○約束づくり ・場の準備や片付けの 仕方 ・安全の約束の確認

○感覚つくりの運動

○ 感 覚 つ く り の 運 動

○基本的な技の 習得

○基本的な技の習得 ○発展技に取り組む ○技を繰り返したり組み合わせたりする

高学年 器械運動における「感覚つくりの運動」の取扱い1 2 3 4 5 6 7 8

オリエンテーション

○約束づくり ・場の準備や片付けの 仕方 ・安全の約束の確認

○感覚つくりの運動

○ 感 覚 つ く り の 運 動

○発展技に取り組む ○更なる発展技に取り組む ○技を繰り返したり組み合わせたりする

○自己の能力に適した基本的な技に取り組む

○感覚つくりの運動○基本的な動きを身に付 ける運動遊びをローテーションして取り組む・踏み越し跳び ・平均台を使っての両足ジャンプ,両足着地 ・支持でまたぎ乗り,またぎ下り ・支持で跳び乗り,跳び下り

○感覚つくりの運動○基本的な動きを身に付ける運動遊びをローテーションして取り組む

○身に付けた動きを工夫して運動遊びを楽しく行う

低学年 固定施設を使った運動遊び1 2 3 4

○約束づくり・遊具の握り方・安全の約束の確認

○固定施設を使った運動遊び ・ジャングルジム 登り下り,渡り歩き,逆さ姿勢・雲梯 懸垂移行,渡り歩き・登り棒 登り下り,逆さ姿勢

うんてい

○約束づくり・遊具の握り方・安全の約束の確認

○固定施設を使った運動遊び ・肋木 登り下り,懸垂移行・平均台 渡り歩き,跳び下り

ろくぼく

器械・器具を使っての運動遊び器械運動

Page 3: 感覚つくりの運動の手引 · はマット運動, は跳び箱運動, は鉄棒 運動に主につながる動きとして,紹介しています。 低学年では「器械・器具を使っての運動遊び」において,ねらいをもって運動を取り上げていきましょ

「器械・器具を使った運動遊び」「器械運動」についてのQ&A

 単元の1時間目に,時間はかかってしまっても,活動の場をみんなで協力して準備してみるとよいでしょう。まずは,児童がどの場所に何を運ぶのか,理解させることが大切です。その上で,次の時間に誰(どのグループ)が何を準備し後片付けを行うのか,役割分担を決めましょう。また,次の時間に準備の場所が分からなくなってしまうこともあるので,準備した用具の位置がわかるように,床にビニルテープなどで目印をしておくことも1つの方法です。

1.器械・器具を使った運動遊びや器械運動では,準備や片付けにとても時間がかかります。特に低学年では,用具の出し入れがとても大変です。どうしたら時間がかからず準備ができるでしょうか?

 跳び箱やマットを使わなくても,感覚を身に付けることができる運動がないか考えてみましょう。例えば,「踏み切りを強く」ということを学ばせるために,ステージを跳び箱に見立てて,ロイター板を利用して跳び上がることも考えられます。また,腕支持での体重移動を,平均台を利用して行うことも考えられます。そういった「感覚つくりの運動」と跳び箱やマットを使っての運動を組み合わせることも有効でしょう。また,友達同士で,技のできばえを見合い,教え合う活動を行うなど,活動と観察を効果的に取り入れていくことで,効率よい学習につなげることも考えられます。

2.跳び箱やマットなどの用具が足りなくて,十分な活動ができないのですがどうしたらよいでしょうか?

 児童は,初めて行うことに恐怖心を感じたり,一度失敗した経験から次に取り組めなかったりすることがあります。安全で,安心だという感覚を一度味わわせた上で行わせることも必要だと考えられます。例えば,着地や回転する場所の柔らかいマットに跳びおりたり寝転んだりするなど,技や運動の終末局面から行うことも考えられます。自分の体がどうなっているのかわからなくて怖がる児童もいますので,最後が安心で安全ということを体感させることも恐怖心を取り除く1つの方法です。

6.恐怖心があって,なかなか運動や技に取り組めない児童がいます。どのように取り組ませたらよいでしょうか?

 1年生で,開脚跳びができるのは,とても素晴らしいことですが,低学年ではきちんとした技の形や高さを求めることを追求することがねらいではありません。学習指導要領解説の例示には,踏み越し跳び,支持でまたぎ乗り・またぎ下り,支持で跳び乗り・跳び下り,馬跳び,タイヤ跳びが示されています。開脚跳びは,中学年の基本的な切り返し系の技として例示されています。低学年では,技の完成や跳び箱の高さにこだわらず,跳ぶ,下りる,またぎ乗る,支えるといった楽しい運動遊びを行いましょう。

8.1年生の跳び箱で,3段の開脚跳びができない児童がいて困っています。どのように指導したらよいでしょうか?

 これまで,支える,締めるといった動きをあまり経験してこなかったことが考えられます。「感覚つくりの運動」を導入で取り入れ,単元を通して継続的に行うことが必要でしょう。その中で,自分の体を支えることができたり,姿勢を保持したりすることができるようになったら,児童の伸びを認めて声をかけてあげましょう。

3.自分の体を支えたり,体を締めて姿勢を保ったりすることが苦手な児童が多いのですが,どのような指導をしたらよいでしょうか?

 1時間ごとに,共通での学習課題を設定し,活動する場や児童が取り組んでいる技があまり広がり過ぎないようにすることも1つの方法です。共通の学習課題では,ペアやグループで補助をし合ったり教え合ったりすることができます。その中で,教師が努力を要する児童に意図的にかかわり指導にあたることが考えられます。また,1単位時間の後半や単元の後半では,発展的な技へ挑戦したり,ペアやグループで動きを合わせたりする活動を取り入れることも1つの方法だと考えられます。

4.個人差が大きくて,どのように指導したらよいか困ります。どのように授業を行ったらよいでしょうか?

 動きのよい児童や,もう少しでできそうな児童を取り上げて,手本として行わせながらこつやポイントを伝えることが考えられます。その際,教師から伝えることや発問して児童から引き出すことを整理しておくとよいでしょう。児童からこつやポイントを引き出す際には,手本の児童のどこを観たらよいか,観る視点を与えることも大切です。また,児童の活動を止めないで,各個人,ペア,グループの活動を見て回る中で,よい動きを取り上げたり,矯正するポイントを伝えたりすることも必要です。その際,オノマトペを活用して,踏み切りのリズムや起き上がる際のタイミングを,音と呼応させるような手だても考えられます。(※オノマトペ・・・擬声語,擬態語のこと) また,タブレット等のICT機器が用意できる場合は,動きを撮影して,それを見ながら,こつやポイントについて,共有するのも一つの方法でしょう。

5.技のこつやポイントについて,どのように児童に伝えたらよいでしょうか?

 器械運動に必要な感覚は,腕で身体を支える感覚,逆さになる感覚,回転する感覚などです。このパンフレットにもあるように,そういった感覚を身に付ける運動を取り入れていきましょう。低学年では,そういった「感覚つくりの運動」が主運動になることも考えられますので,十分に支える,逆さになる,回転するといった感覚を体感させることが重要です。それを土台として,中学年,高学年では,単元に横断的に「感覚つくりの運動」を位置づけ,短い時間でも継続して取り組んでいった方がよいでしょう。

7.器械運動の前にどのような「感覚つくりの運動」を行えばよいでしょうか?

【引用・参考文献】「小学校学習指導要領解説体育編」平成20年8月 文部科学省 東洋館出版社「学校体育実技指導資料 第10集 器械運動指導の手引」平成27年3月 文部科学省 東洋館出版社「まるわかりハンドブック」平成23年7月 文部科学省

【学校体育推進委員会「感覚つくりの運動」パンフレット作成委員】岡出 美則  筑波大学体育系教授     吉野  聡  茨城大学教育学部准教授三田部 勇  筑波大学体育系准教授    池野 雪巌  鉾田市立鉾田北小学校栁生 悦子  ひたちなか市立佐野小学校  三浦可奈子  水戸市立大場小学校

【イラスト】 冨士オフセット印刷㈱

【編集・発刊】 茨城県教育庁学校教育部保健体育課

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「器械・器具を使った運動遊び」「器械運動」についてのQ&A

 単元の1時間目に,時間はかかってしまっても,活動の場をみんなで協力して準備してみるとよいでしょう。まずは,児童がどの場所に何を運ぶのか,理解させることが大切です。その上で,次の時間に誰(どのグループ)が何を準備し後片付けを行うのか,役割分担を決めましょう。また,次の時間に準備の場所が分からなくなってしまうこともあるので,準備した用具の位置がわかるように,床にビニルテープなどで目印をしておくことも1つの方法です。

1.器械・器具を使った運動遊びや器械運動では,準備や片付けにとても時間がかかります。特に低学年では,用具の出し入れがとても大変です。どうしたら時間がかからず準備ができるでしょうか?

 跳び箱やマットを使わなくても,感覚を身に付けることができる運動がないか考えてみましょう。例えば,「踏み切りを強く」ということを学ばせるために,ステージを跳び箱に見立てて,ロイター板を利用して跳び上がることも考えられます。また,腕支持での体重移動を,平均台を利用して行うことも考えられます。そういった「感覚つくりの運動」と跳び箱やマットを使っての運動を組み合わせることも有効でしょう。また,友達同士で,技のできばえを見合い,教え合う活動を行うなど,活動と観察を効果的に取り入れていくことで,効率よい学習につなげることも考えられます。

2.跳び箱やマットなどの用具が足りなくて,十分な活動ができないのですがどうしたらよいでしょうか?

 児童は,初めて行うことに恐怖心を感じたり,一度失敗した経験から次に取り組めなかったりすることがあります。安全で,安心だという感覚を一度味わわせた上で行わせることも必要だと考えられます。例えば,着地や回転する場所の柔らかいマットに跳びおりたり寝転んだりするなど,技や運動の終末局面から行うことも考えられます。自分の体がどうなっているのかわからなくて怖がる児童もいますので,最後が安心で安全ということを体感させることも恐怖心を取り除く1つの方法です。

6.恐怖心があって,なかなか運動や技に取り組めない児童がいます。どのように取り組ませたらよいでしょうか?

 1年生で,開脚跳びができるのは,とても素晴らしいことですが,低学年ではきちんとした技の形や高さを求めることを追求することがねらいではありません。学習指導要領解説の例示には,踏み越し跳び,支持でまたぎ乗り・またぎ下り,支持で跳び乗り・跳び下り,馬跳び,タイヤ跳びが示されています。開脚跳びは,中学年の基本的な切り返し系の技として例示されています。低学年では,技の完成や跳び箱の高さにこだわらず,跳ぶ,下りる,またぎ乗る,支えるといった楽しい運動遊びを行いましょう。

8.1年生の跳び箱で,3段の開脚跳びができない児童がいて困っています。どのように指導したらよいでしょうか?

 これまで,支える,締めるといった動きをあまり経験してこなかったことが考えられます。「感覚つくりの運動」を導入で取り入れ,単元を通して継続的に行うことが必要でしょう。その中で,自分の体を支えることができたり,姿勢を保持したりすることができるようになったら,児童の伸びを認めて声をかけてあげましょう。

3.自分の体を支えたり,体を締めて姿勢を保ったりすることが苦手な児童が多いのですが,どのような指導をしたらよいでしょうか?

 1時間ごとに,共通での学習課題を設定し,活動する場や児童が取り組んでいる技があまり広がり過ぎないようにすることも1つの方法です。共通の学習課題では,ペアやグループで補助をし合ったり教え合ったりすることができます。その中で,教師が努力を要する児童に意図的にかかわり指導にあたることが考えられます。また,1単位時間の後半や単元の後半では,発展的な技へ挑戦したり,ペアやグループで動きを合わせたりする活動を取り入れることも1つの方法だと考えられます。

4.個人差が大きくて,どのように指導したらよいか困ります。どのように授業を行ったらよいでしょうか?

 動きのよい児童や,もう少しでできそうな児童を取り上げて,手本として行わせながらこつやポイントを伝えることが考えられます。その際,教師から伝えることや発問して児童から引き出すことを整理しておくとよいでしょう。児童からこつやポイントを引き出す際には,手本の児童のどこを観たらよいか,観る視点を与えることも大切です。また,児童の活動を止めないで,各個人,ペア,グループの活動を見て回る中で,よい動きを取り上げたり,矯正するポイントを伝えたりすることも必要です。その際,オノマトペを活用して,踏み切りのリズムや起き上がる際のタイミングを,音と呼応させるような手だても考えられます。(※オノマトペ・・・擬声語,擬態語のこと) また,タブレット等のICT機器が用意できる場合は,動きを撮影して,それを見ながら,こつやポイントについて,共有するのも一つの方法でしょう。

5.技のこつやポイントについて,どのように児童に伝えたらよいでしょうか?

 器械運動に必要な感覚は,腕で身体を支える感覚,逆さになる感覚,回転する感覚などです。このパンフレットにもあるように,そういった感覚を身に付ける運動を取り入れていきましょう。低学年では,そういった「感覚つくりの運動」が主運動になることも考えられますので,十分に支える,逆さになる,回転するといった感覚を体感させることが重要です。それを土台として,中学年,高学年では,単元に横断的に「感覚つくりの運動」を位置づけ,短い時間でも継続して取り組んでいった方がよいでしょう。

7.器械運動の前にどのような「感覚つくりの運動」を行えばよいでしょうか?

【引用・参考文献】「小学校学習指導要領解説体育編」平成20年8月 文部科学省 東洋館出版社「学校体育実技指導資料 第10集 器械運動指導の手引」平成27年3月 文部科学省 東洋館出版社「まるわかりハンドブック」平成23年7月 文部科学省

【学校体育推進委員会「感覚つくりの運動」パンフレット作成委員】岡出 美則  筑波大学体育系教授     吉野  聡  茨城大学教育学部准教授三田部 勇  筑波大学体育系准教授    池野 雪巌  鉾田市立鉾田北小学校栁生 悦子  ひたちなか市立佐野小学校  三浦可奈子  水戸市立大場小学校

【イラスト】 冨士オフセット印刷㈱

【編集・発刊】 茨城県教育庁学校教育部保健体育課

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器械運動系領域の指導内容

マット運動系 技の系統性

器械・器具を使っての運動遊び(1・2年)

器械運動(3〜6年)

マットを使った運動遊び・マット運動・固定施設を使った運動遊び

基本的な回転技の例示

基本的な倒立技の例示

回転技の例示

倒立技の例示

技の組み合わせ方

例 示

・前転 ・後転

・安定した前転 ・大きな前転 ・開脚前転 ・安定した後転 ・開脚後転

・安定した壁倒立 ・補助倒立・頭倒立・ブリッジ ・安定した腕立て横跳び越し ・側方倒立回転

【更なる発展技】 ・倒立前転 ・跳び前転 ・伸膝後転

【更なる発展技】 ・倒立 ・倒立ブリッジ ・ロンダート

【発展技】 ・大きな前転 ・開脚前転 ・開脚後転

・壁倒立 ・腕立て横跳び越し

【発展技】 ・補助倒立 ・頭倒立 ・ブリッジ ・側方倒立回転

1・2年 3・4年 5・6年

上に示した技やすでにできる技を選び,それらにバランスやジャンプなどを組み合わせること

跳び箱運動系 技の系統性

「感覚つくりの運動」についての考え方

器械・器具を使っての運動遊び(1・2年)

器械運動(3〜6年)

跳び箱を使った運動遊び・固定施設を使った運動遊び

基本的な切り返し系の技の例示

基本的な回転系の技の例示

切り返し系の技の例示

回転系の技の例示

例 示

・開脚跳び

・安定した開脚跳び ・大きな開脚跳び ・かかえ込み跳び

・安定した台上前転 ・大きな台上前転

【更なる発展技】 ・首はね跳び ・頭はね跳び

【発展技】 ・大きな開脚跳び ・かかえ込み跳び

・台上前転

【発展技】 ・大きな台上前転

1・2年 3・4年 5・6年

鉄棒運動系 技の系統性

器械・器具を使っての運動遊び(1・2年)

器械運動(3〜6年)

鉄棒を使った運動遊び・固定施設を使った運動遊び・鉄棒運動

基本的な上がり技の例示

基本的な下り技の例示

基本的な支持回転技の例示

上がり技の例示

支持回転技の例示

下り技の例示

技の組み合わせ方

例 示

・膝掛け振り上がり ・補助逆上がり

・安定した膝掛け振り上がり ・膝掛け上がり ・安定した補助逆上がり ・逆上がり

・安定したかかえ込み回り ・前方支持回転 ・後方支持回転 ・安定した後方片膝掛け回転 ・前方片膝掛け回転

【更なる発展技】 ・もも掛け上がり

・安定した前回り下り ・安定した転向前下り ・片足踏み越し下り ・安定した両膝掛け倒立下り ・両膝掛け振動下り

【発展技】・膝掛け上がり ・逆上がり

・かかえこみ回り ・後方片膝かけ回転

【発展技】 ・前方支持回転 ・後方支持回転 ・前方片膝かけ回転

・前回り下り ・転向前下り ・両膝掛け倒立下り

【発展技】 ・片足踏み越し下り ・両膝掛け振動下り

1・2年 3・4年 5・6年

上に示した技の上がり技,支持回転,下り技やすでにできている技を選んで組み合わせること

   は,基本的な技を示しています。第3・4学年の「基本的な○○技」とは,類似する技のグループの中で,最も易しい技でありながら,グループの技に共通する技術的課題をもっている技でもあります。このことを踏まえて,第5・6学年の技の習得につながるよう,当該学年できちんと身に付けることができるよう指導しましょう。

○「感覚つくりの運動」は,基礎的・基本的な動きの感覚を身に付けるために有効な運動であり,授業のはじめに取り入れることが大切です。

○低学年の場合は,器械・器具を使っての運動遊びになりますので,主運動そのものが「感覚つくりの運動」になることも考えられます。

○「感覚つくりの運動」は,単に準備運動にあてるだけではありません。「感覚つくりの運動」が,それぞれの技に関連した動きにつながるので,児童の課題解決の手段にもなります。児童の実態をよく把握しながら,意図的に活動に取り入れていくとよいでしょう。

○毎時間,すべての「感覚つくりの運動」を行うのでなく,主運動に関連した「感覚つくりの運動」を重点的に扱い,児童の技の習得につながるような取り組み方を工夫しましょう。

【固定施設を使った運動遊び】 ・ジャングルジムを使った運動遊び ・雲梯を使った運動遊び ・登り棒を使った運動遊び ・肋木を使った運動遊び ・平均台を使った運動遊び

【マットを使った運動遊び】 ・ゆりかご・前転がり・後ろ転がり ・丸太転がり ・背支持倒立(首倒立) ・かえるの足打ち ・壁登り逆立ち ・支持での川跳び

うん てい

ろく ぼく

【固定施設を使った運動遊び】・ジャングルジムを使った運動遊び ・雲梯を使った運動遊び ・登り棒を使った運動遊び ・肋木を使った運動遊び ・平均台を使った運動遊び

【鉄棒を使った運動遊び】 ・跳び上がりや跳び下り ・ぶら下がり・易しい回転

うん てい

ろく ぼく

【固定施設を使った運動遊び】 ・ジャングルジムを使った運動遊び ・雲梯を使った運動遊び ・登り棒を使った運動遊び ・肋木を使った運動遊び ・平均台を使った運動遊び

【跳び箱を使った運動遊び】 ・踏み越し跳び ・支持でまたぎ乗り・またぎ下り ・支持で跳び乗り・跳び下り ・馬跳び・タイヤ跳び

うん てい

ろく ぼく

Page 6: 感覚つくりの運動の手引 · はマット運動, は跳び箱運動, は鉄棒 運動に主につながる動きとして,紹介しています。 低学年では「器械・器具を使っての運動遊び」において,ねらいをもって運動を取り上げていきましょ

器械運動系領域の指導内容

マット運動系 技の系統性

器械・器具を使っての運動遊び(1・2年)

器械運動(3〜6年)

マットを使った運動遊び・マット運動・固定施設を使った運動遊び

基本的な回転技の例示

基本的な倒立技の例示

回転技の例示

倒立技の例示

技の組み合わせ方

例 示

・前転 ・後転

・安定した前転 ・大きな前転 ・開脚前転 ・安定した後転 ・開脚後転

・安定した壁倒立 ・補助倒立・頭倒立・ブリッジ ・安定した腕立て横跳び越し ・側方倒立回転

【更なる発展技】 ・倒立前転 ・跳び前転 ・伸膝後転

【更なる発展技】 ・倒立 ・倒立ブリッジ ・ロンダート

【発展技】 ・大きな前転 ・開脚前転 ・開脚後転

・壁倒立 ・腕立て横跳び越し

【発展技】 ・補助倒立 ・頭倒立 ・ブリッジ ・側方倒立回転

1・2年 3・4年 5・6年

上に示した技やすでにできる技を選び,それらにバランスやジャンプなどを組み合わせること

跳び箱運動系 技の系統性

「感覚つくりの運動」についての考え方

器械・器具を使っての運動遊び(1・2年)

器械運動(3〜6年)

跳び箱を使った運動遊び・固定施設を使った運動遊び

基本的な切り返し系の技の例示

基本的な回転系の技の例示

切り返し系の技の例示

回転系の技の例示

例 示

・開脚跳び

・安定した開脚跳び ・大きな開脚跳び ・かかえ込み跳び

・安定した台上前転 ・大きな台上前転

【更なる発展技】 ・首はね跳び ・頭はね跳び

【発展技】 ・大きな開脚跳び ・かかえ込み跳び

・台上前転

【発展技】 ・大きな台上前転

1・2年 3・4年 5・6年

鉄棒運動系 技の系統性

器械・器具を使っての運動遊び(1・2年)

器械運動(3〜6年)

鉄棒を使った運動遊び・固定施設を使った運動遊び・鉄棒運動

基本的な上がり技の例示

基本的な下り技の例示

基本的な支持回転技の例示

上がり技の例示

支持回転技の例示

下り技の例示

技の組み合わせ方

例 示

・膝掛け振り上がり ・補助逆上がり

・安定した膝掛け振り上がり ・膝掛け上がり ・安定した補助逆上がり ・逆上がり

・安定したかかえ込み回り ・前方支持回転 ・後方支持回転 ・安定した後方片膝掛け回転 ・前方片膝掛け回転

【更なる発展技】 ・もも掛け上がり

・安定した前回り下り ・安定した転向前下り ・片足踏み越し下り ・安定した両膝掛け倒立下り ・両膝掛け振動下り

【発展技】・膝掛け上がり ・逆上がり

・かかえこみ回り ・後方片膝かけ回転

【発展技】 ・前方支持回転 ・後方支持回転 ・前方片膝かけ回転

・前回り下り ・転向前下り ・両膝掛け倒立下り

【発展技】 ・片足踏み越し下り ・両膝掛け振動下り

1・2年 3・4年 5・6年

上に示した技の上がり技,支持回転,下り技やすでにできている技を選んで組み合わせること

   は,基本的な技を示しています。第3・4学年の「基本的な○○技」とは,類似する技のグループの中で,最も易しい技でありながら,グループの技に共通する技術的課題をもっている技でもあります。このことを踏まえて,第5・6学年の技の習得につながるよう,当該学年できちんと身に付けることができるよう指導しましょう。

○「感覚つくりの運動」は,基礎的・基本的な動きの感覚を身に付けるために有効な運動であり,授業のはじめに取り入れることが大切です。

○低学年の場合は,器械・器具を使っての運動遊びになりますので,主運動そのものが「感覚つくりの運動」になることも考えられます。

○「感覚つくりの運動」は,単に準備運動にあてるだけではありません。「感覚つくりの運動」が,それぞれの技に関連した動きにつながるので,児童の課題解決の手段にもなります。児童の実態をよく把握しながら,意図的に活動に取り入れていくとよいでしょう。

○毎時間,すべての「感覚つくりの運動」を行うのでなく,主運動に関連した「感覚つくりの運動」を重点的に扱い,児童の技の習得につながるような取り組み方を工夫しましょう。

【固定施設を使った運動遊び】 ・ジャングルジムを使った運動遊び ・雲梯を使った運動遊び ・登り棒を使った運動遊び ・肋木を使った運動遊び ・平均台を使った運動遊び

【マットを使った運動遊び】 ・ゆりかご・前転がり・後ろ転がり ・丸太転がり ・背支持倒立(首倒立) ・かえるの足打ち ・壁登り逆立ち ・支持での川跳び

うん てい

ろく ぼく

【固定施設を使った運動遊び】・ジャングルジムを使った運動遊び ・雲梯を使った運動遊び ・登り棒を使った運動遊び ・肋木を使った運動遊び ・平均台を使った運動遊び

【鉄棒を使った運動遊び】 ・跳び上がりや跳び下り ・ぶら下がり・易しい回転

うん てい

ろく ぼく

【固定施設を使った運動遊び】 ・ジャングルジムを使った運動遊び ・雲梯を使った運動遊び ・登り棒を使った運動遊び ・肋木を使った運動遊び ・平均台を使った運動遊び

【跳び箱を使った運動遊び】 ・踏み越し跳び ・支持でまたぎ乗り・またぎ下り ・支持で跳び乗り・跳び下り ・馬跳び・タイヤ跳び

うん てい

ろく ぼく

Page 7: 感覚つくりの運動の手引 · はマット運動, は跳び箱運動, は鉄棒 運動に主につながる動きとして,紹介しています。 低学年では「器械・器具を使っての運動遊び」において,ねらいをもって運動を取り上げていきましょ

1

1

1

3ころころマット

ともだちマット

川とびマット

ワニ

バナナ

さか立ちマット ス

テージ

12345 1

23

1

2345

1

2345

1

各内容における指導上の留意点

 器械運動で必要となる動きや感覚の多くは,固定施設を使った運動遊びの中で培われます。固定施設の中には,ジャングルジムのように,鉄棒より太さが細い遊具もあり,児童にとって掴みやすいため,これを生かして握り方をしっかりと指導しておきます。また,「濡れた遊具では遊ばない。」「跳び下りるときは両足で着地する。」「ブランコは一人で使用する。漕いでいるそばで遊ばない。」「滑り台は下から登らない。」等の約束事を徹底しましょう。

 マットを置いたら,持ち手(みみ)をしまい,マット上に危険がないかを確認しましょう。 学習が終わった後の片付けでも,持ち方は同じです。準備の時と反対からの一方通行にして,マットの角を合わせて重ねるようにしましょう。 誰が何をどこに準備するのかを図などを使って示し,スムーズに場の設定が行えるように工夫するとよいでしょう。(何色かのビニルテープを使い,体育館に目印として貼っておくと効果的です。)

〈固定施設を使った運動遊び〉

 多様な技を習得する際の基礎となる,腹を掛けてのぶら下がり(ふとん干し)や,膝掛け振り上がりなどの技を経験させることが重要です。支持回転技での腹部の苦痛や膝裏の擦過傷など,児童の意欲低下につながる痛みはできるだけ軽減させ,傷害の危険を避けながら,楽しく学習できるようにしましょう。

〈鉄棒を使った運動遊び・鉄棒運動〉

 小学校では,跳び箱での傷害発生件数が多くなってきています。この事実を踏まえて,①マット運動で回転感覚を高めておくことや馬跳びやうさぎ跳び等の切り返し技に類似した運動を十分に指導しておくこと,②安全な場づくりをすること,③決して無理をさせないこと,④授業で取り上げる技の順番に配慮することに気を付けて,指導するようにしましょう。

〈跳び箱を使った運動遊び・跳び箱運動〉

 マット運動で多様な転がり方を身に付けることは,それだけ安全に身体操作ができることにつながります。小学校低学年のときから,マットを使って多様な方向に転がったり,腕で支えて移動したりするなどの運動遊びを十分に取り上げ,転がる感覚をしっかりと身に付けましょう。

〈マットを使った運動遊び・マット運動〉

●低学年 場の設定例 ●中・高学年 場の設定例

用具の準備や片付け(体育館フロアのすみに置く場合), 場の工夫

用具の準備や片付け, 場の工夫

用具の準備や片付け, 場の工夫

壁から30㎝程離して置くとよい 2人もしくは4人で1枚を持つようにする

一方通行にして運ぶようにすると安全にスムーズに運べる

自分の課題に合った練習方法や練習の場を選ぶなど,活動を工夫できるように,運動の場を複数設けたり,補助具を工夫したりしましょう。

緩衝材

鉄棒の下のマット

腕に

膝に

膝のサポーター

いいよ

はい

回転しやすくするための用具の工夫

ゆうぐ、てつぼうのにぎりかた

やくそく やくそく

もみじのて

タオルなど

キャスター付きの板がない場合,1段目は2人で運ぶ。その際,裏返しにして安定した状態で運ぶようにするとよい。

キャスター付きの板の上に跳び箱をのせると,設置位置までスムーズに運べる。また,学習後もその上に跳び箱を戻し,運ぶことができる。

跳び箱は1台ずつ離しておいておくと運びやすくなるのでよい。番号も見えるように置く。

跳び箱の上に滑らないテープ等でラインを引いておくと,着手の目標となり,学習の助けとなる。

滑り止めマットを跳び箱とマットの両方に重なるように置くことで,さらにマットがずれにくくなる。

●マットは横切りません!●マットがずれたら直してください。●マットは一人ではなく,友達と協力して運んでください。

自分の体に合った鉄棒の高さは,おへそから胸の間が目安になります。

よじのぼり逆立ちで横移動をする(できない児童は跳び箱に足をかけての横移動をする)

跳び箱に手を着く→マットの上に手を着く→箱をよけて川跳び(できるようになった児童は,腕立て横跳び越しに発展する)

二人や四人でタイミングを合わせたり,二人で転がってのじゃんけんをしたりして楽しむ

坂道→ゴムひもくぐり  →ワニの箱越え  →細道マットがある場で,いろいろな転がり方をして楽しむ

放射線状にマットを並べることにより,教師の側に向かって活動するため,全体の動きが把握しやすくなります。また,児童相互のよい動きの発見にもなります。

縦横がそろっていることで,準備がしやすく,安全も確保されやすくなります。どのマットにも教師が移動しやすくなります。

4つのコースを楽しむ場の例です。4つのグループに分かれて,時間でローテーションして取り組むため,低学年でも学習への意欲が長続きしやすくなります。

それ以外の段は,2人でまとめて運ぶようにするとよい。

とびおりるときはりょう足 でちゃくちしよう。

Page 8: 感覚つくりの運動の手引 · はマット運動, は跳び箱運動, は鉄棒 運動に主につながる動きとして,紹介しています。 低学年では「器械・器具を使っての運動遊び」において,ねらいをもって運動を取り上げていきましょ

1

1

1

3ころころマット

ともだちマット

川とびマット

ワニ

バナナ

さか立ちマット ス

テージ

12345 1

23

1

2345

1

2345

1

各内容における指導上の留意点

 器械運動で必要となる動きや感覚の多くは,固定施設を使った運動遊びの中で培われます。固定施設の中には,ジャングルジムのように,鉄棒より太さが細い遊具もあり,児童にとって掴みやすいため,これを生かして握り方をしっかりと指導しておきます。また,「濡れた遊具では遊ばない。」「跳び下りるときは両足で着地する。」「ブランコは一人で使用する。漕いでいるそばで遊ばない。」「滑り台は下から登らない。」等の約束事を徹底しましょう。

 マットを置いたら,持ち手(みみ)をしまい,マット上に危険がないかを確認しましょう。 学習が終わった後の片付けでも,持ち方は同じです。準備の時と反対からの一方通行にして,マットの角を合わせて重ねるようにしましょう。 誰が何をどこに準備するのかを図などを使って示し,スムーズに場の設定が行えるように工夫するとよいでしょう。(何色かのビニルテープを使い,体育館に目印として貼っておくと効果的です。)

〈固定施設を使った運動遊び〉

 多様な技を習得する際の基礎となる,腹を掛けてのぶら下がり(ふとん干し)や,膝掛け振り上がりなどの技を経験させることが重要です。支持回転技での腹部の苦痛や膝裏の擦過傷など,児童の意欲低下につながる痛みはできるだけ軽減させ,傷害の危険を避けながら,楽しく学習できるようにしましょう。

〈鉄棒を使った運動遊び・鉄棒運動〉

 小学校では,跳び箱での傷害発生件数が多くなってきています。この事実を踏まえて,①マット運動で回転感覚を高めておくことや馬跳びやうさぎ跳び等の切り返し技に類似した運動を十分に指導しておくこと,②安全な場づくりをすること,③決して無理をさせないこと,④授業で取り上げる技の順番に配慮することに気を付けて,指導するようにしましょう。

〈跳び箱を使った運動遊び・跳び箱運動〉

 マット運動で多様な転がり方を身に付けることは,それだけ安全に身体操作ができることにつながります。小学校低学年のときから,マットを使って多様な方向に転がったり,腕で支えて移動したりするなどの運動遊びを十分に取り上げ,転がる感覚をしっかりと身に付けましょう。

〈マットを使った運動遊び・マット運動〉

●低学年 場の設定例 ●中・高学年 場の設定例

用具の準備や片付け(体育館フロアのすみに置く場合), 場の工夫

用具の準備や片付け, 場の工夫

用具の準備や片付け, 場の工夫

壁から30㎝程離して置くとよい 2人もしくは4人で1枚を持つようにする

一方通行にして運ぶようにすると安全にスムーズに運べる

自分の課題に合った練習方法や練習の場を選ぶなど,活動を工夫できるように,運動の場を複数設けたり,補助具を工夫したりしましょう。

緩衝材

鉄棒の下のマット

腕に

膝に

膝のサポーター

いいよ

はい

回転しやすくするための用具の工夫

ゆうぐ、てつぼうのにぎりかた

やくそく やくそく

もみじのて

タオルなど

キャスター付きの板がない場合,1段目は2人で運ぶ。その際,裏返しにして安定した状態で運ぶようにするとよい。

キャスター付きの板の上に跳び箱をのせると,設置位置までスムーズに運べる。また,学習後もその上に跳び箱を戻し,運ぶことができる。

跳び箱は1台ずつ離しておいておくと運びやすくなるのでよい。番号も見えるように置く。

跳び箱の上に滑らないテープ等でラインを引いておくと,着手の目標となり,学習の助けとなる。

滑り止めマットを跳び箱とマットの両方に重なるように置くことで,さらにマットがずれにくくなる。

●マットは横切りません!●マットがずれたら直してください。●マットは一人ではなく,友達と協力して運んでください。

自分の体に合った鉄棒の高さは,おへそから胸の間が目安になります。

よじのぼり逆立ちで横移動をする(できない児童は跳び箱に足をかけての横移動をする)

跳び箱に手を着く→マットの上に手を着く→箱をよけて川跳び(できるようになった児童は,腕立て横跳び越しに発展する)

二人や四人でタイミングを合わせたり,二人で転がってのじゃんけんをしたりして楽しむ

坂道→ゴムひもくぐり  →ワニの箱越え  →細道マットがある場で,いろいろな転がり方をして楽しむ

放射線状にマットを並べることにより,教師の側に向かって活動するため,全体の動きが把握しやすくなります。また,児童相互のよい動きの発見にもなります。

縦横がそろっていることで,準備がしやすく,安全も確保されやすくなります。どのマットにも教師が移動しやすくなります。

4つのコースを楽しむ場の例です。4つのグループに分かれて,時間でローテーションして取り組むため,低学年でも学習への意欲が長続きしやすくなります。

それ以外の段は,2人でまとめて運ぶようにするとよい。

とびおりるときはりょう足 でちゃくちしよう。

Page 9: 感覚つくりの運動の手引 · はマット運動, は跳び箱運動, は鉄棒 運動に主につながる動きとして,紹介しています。 低学年では「器械・器具を使っての運動遊び」において,ねらいをもって運動を取り上げていきましょ

主にマットを使った運動遊び・マット運動黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮 黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮

丸太転がり両腕,両足を伸ばし,一本の丸太になるように転がる

●いろいろな姿勢や方向に回転 ●二人で手をつないで回転

●ゆりかごから立ち上がり

体を伸ばしてマットから落ちないようにまっすぐ回ろう

回る方向に顔を向けよう

友達とぶつからないように,間隔をあけて行う

膝と肘を伸ばして歩こう

顔を起こして前 を見よう

腕をのばして両足をトントントンと3回ぐらいで手に近づけよう

おへそを見て体を丸めよう

指先からマットに手を着くようにする

○マ

ゆりかご膝を胸に抱え,耳の横に両手を構え,へそを見て前後に転がる

○マ

●進むスピードを変えて ●途中であごを引き,頭を入れて前転がり

●太鼓や先生の指示に合わせて動く ●グループリレーをする

クマ歩きはじめは,膝を曲げた状態で歩く徐々に膝と肘を伸ばし,前を見て,腰を高くして進む

○マ

しゃくとり虫両手を前に着いて体を伸ばし,体を支え腰を上げながら両足をトントントンと徐々に手の位置に引きつけて進む

○マ

だるま転がり足の裏を合わせて座り,両手で足を持ち,背中をマットに接触しながら回り,起きる

●友達と一緒にタイミングを合わせて ●連続2回でもとの位置にもどる

太もも,背中,反対側の太ももの順にマットに着けて回ってみよう

勢いをつけて,途 中で止まらない ように転がって みよう おなかに力を

入れよう

回転するときは頭をぶつけないように,あごをひく

おしりが床に着かないように,おしりを上げて歩こう

○マ クモ歩き仰向けで両手両足を着き,おしりを上げて,前後左右に進む

○マ

主にマットを使った運動遊び・マット運動ブリッジ

●膝着きブリッジ●つま先ブリッジ●ブリッジ片足上げ

●ペアで●グループで

できるだけ手と足を近づけてみよう

手と手の間を見よう

一人で難しいときは先生や友達に補助してもらう

足の力を抜いて,腕の力で進もう

肘を伸ばしてしっかり体を支えよう

親指はお腹の方に向けよう

できるだけまっすぐになってみよう手と足を上手に動

かして,体を支えながら素早くくぐろう

くぐる人がトンネルに触ってしまっても,トンネルが崩れないようにする

トンネルをつくる人は,しっかり体を支えよう

トンネルくぐりトンネルを作る人は両手両足を着いた姿勢になる別の人がトンネルをくぐる

○マ

●アンテナから力を抜いてしゃがみ立ち ●アンテナから開脚立ち

●前後に「グラーン,グラーン」揺れる

背支持倒立(首倒立)アンテナ

アザラシ歩き腰から下の力を抜き,腕の力だけで進む

壁登り逆立ちマットに両手を着いた姿勢から壁に足を掛け,少しずつ足の高さを上げていく

あごを出し,手と手の間を見よう

手の平を広げ,肘に力を入れよう

手で足首を持って体を反らせよう

顔はできるだけ高くしよう

段階をふんで,少しずつ手の着く位置を壁に近づける

逆ブリッジ腹ばいの姿勢から手で足首を持って体を反らす

○マ と○ て○ ○マ と○ て○

○マ と○

首を痛めないようマットの上で行う

●肋木を使って一段ずつ足を上げる●壁倒立 ●補助倒立

ろくぼく

○マ と○ て○ ○マ と○ て○

「感覚つくりの運動」例

Page 10: 感覚つくりの運動の手引 · はマット運動, は跳び箱運動, は鉄棒 運動に主につながる動きとして,紹介しています。 低学年では「器械・器具を使っての運動遊び」において,ねらいをもって運動を取り上げていきましょ

主にマットを使った運動遊び・マット運動黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮 黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮

丸太転がり両腕,両足を伸ばし,一本の丸太になるように転がる

●いろいろな姿勢や方向に回転 ●二人で手をつないで回転

●ゆりかごから立ち上がり

体を伸ばしてマットから落ちないようにまっすぐ回ろう

回る方向に顔を向けよう

友達とぶつからないように,間隔をあけて行う

膝と肘を伸ばして歩こう

顔を起こして前 を見よう

腕をのばして両足をトントントンと3回ぐらいで手に近づけよう

おへそを見て体を丸めよう

指先からマットに手を着くようにする

○マ

ゆりかご膝を胸に抱え,耳の横に両手を構え,へそを見て前後に転がる

○マ

●進むスピードを変えて ●途中であごを引き,頭を入れて前転がり

●太鼓や先生の指示に合わせて動く ●グループリレーをする

クマ歩きはじめは,膝を曲げた状態で歩く徐々に膝と肘を伸ばし,前を見て,腰を高くして進む

○マ

しゃくとり虫両手を前に着いて体を伸ばし,体を支え腰を上げながら両足をトントントンと徐々に手の位置に引きつけて進む

○マ

だるま転がり足の裏を合わせて座り,両手で足を持ち,背中をマットに接触しながら回り,起きる

●友達と一緒にタイミングを合わせて ●連続2回でもとの位置にもどる

太もも,背中,反対側の太ももの順にマットに着けて回ってみよう

勢いをつけて,途 中で止まらない ように転がって みよう おなかに力を

入れよう

回転するときは頭をぶつけないように,あごをひく

おしりが床に着かないように,おしりを上げて歩こう

○マ クモ歩き仰向けで両手両足を着き,おしりを上げて,前後左右に進む

○マ

主にマットを使った運動遊び・マット運動ブリッジ

●膝着きブリッジ●つま先ブリッジ●ブリッジ片足上げ

●ペアで●グループで

できるだけ手と足を近づけてみよう

手と手の間を見よう

一人で難しいときは先生や友達に補助してもらう

足の力を抜いて,腕の力で進もう

肘を伸ばしてしっかり体を支えよう

親指はお腹の方に向けよう

できるだけまっすぐになってみよう手と足を上手に動

かして,体を支えながら素早くくぐろう

くぐる人がトンネルに触ってしまっても,トンネルが崩れないようにする

トンネルをつくる人は,しっかり体を支えよう

トンネルくぐりトンネルを作る人は両手両足を着いた姿勢になる別の人がトンネルをくぐる

○マ

●アンテナから力を抜いてしゃがみ立ち ●アンテナから開脚立ち

●前後に「グラーン,グラーン」揺れる

背支持倒立(首倒立)アンテナ

アザラシ歩き腰から下の力を抜き,腕の力だけで進む

壁登り逆立ちマットに両手を着いた姿勢から壁に足を掛け,少しずつ足の高さを上げていく

あごを出し,手と手の間を見よう

手の平を広げ,肘に力を入れよう

手で足首を持って体を反らせよう

顔はできるだけ高くしよう

段階をふんで,少しずつ手の着く位置を壁に近づける

逆ブリッジ腹ばいの姿勢から手で足首を持って体を反らす

○マ と○ て○ ○マ と○ て○

○マ と○

首を痛めないようマットの上で行う

●肋木を使って一段ずつ足を上げる●壁倒立 ●補助倒立

ろくぼく

○マ と○ て○ ○マ と○ て○

「感覚つくりの運動」例

Page 11: 感覚つくりの運動の手引 · はマット運動, は跳び箱運動, は鉄棒 運動に主につながる動きとして,紹介しています。 低学年では「器械・器具を使っての運動遊び」において,ねらいをもって運動を取り上げていきましょ

主に跳び箱を使った運動遊び・跳び箱運動うさぎ跳び前方に跳んで両手を着き,体を起こして着地する

●目線を前に向けたかえる倒立●かえるの足うち●壁登り逆立ち●壁倒立●補助倒立

●太もも持ち手押し車●膝持ち手押し車●足首持ち手押し車●手押し車から前転●手押し車でじゃんけん

手を着いたところ よりも前に足を着こう

腕や肘に体重をかけてバランスをとってみよう

手と手の間を見ながら,足をポンと上げて,高いところを通って反対側に跳ぼう

はじめはしゃがんだ姿勢から,だんだん姿勢を高くしてみよう

両手を肩幅の広さで着く

手を「パー」の形にして床に着こう足を持たれている人は手と手の間を見よう

両足で,踏み切ってみよう一枚の板になってマットには体全体で着地しよう

お腹と背中に力を入れて一直線にな ろう

肘を曲げて内ももを付けてみよう

・両手を肩幅に開いてマットに着き,体をしっかり支える・あごを出す

手押し車から前転をする時は,補助者がきちんと足を上げ,首,背中を丸めながら回るようにする

かえる倒立手を足に近い位置に着き肘を曲げる膝を曲げ,曲げた肘に内ももをのせる 頭を徐々に下げながら足を離す

●両足をそろえて●片足ずつ●大の字回り

手押し車

支持での川跳びマットに手をつき,腕で支えながら両足をそろえてマットを跳び越す

かえるの足うち腰を上げて足の裏をたたく

●腰を高く上げたかえるの足うち

手を「パー」の形で着こう

あごを出そう

手と手の間を見よう腕全体に体重をかけよう

足を何回たたけるかやってみよう

目線は遠くにしよう

・足の甲で着地しないよう にする・蹴り上げすぎて背中の方 向に倒れないようにする

・助走距離は短くし,スピードを出しすぎないようにする・厚みのあるウレタンマットを使う

・低めの跳び箱を使う ・踏み切りの後は膝を胸につける

スーパーマン軽い助走から両足で踏み切り,斜め前に体を投げ出すようにする 着地は,体全体をひとつの面のようにして着地する

主に跳び箱を使った運動遊び・跳び箱運動平均台支持での移動平均台にまたがり,腕を支点に前へ進んでいく

●丸めたマットの上で,支持での移動 ●つなげた跳び箱の上で,支持での移動

腕の力で平均台を押しながら体を前に運ぼう

頭と肩を一緒に前に出そう

運動の前には必ず手首をほぐしておく

下りるときは腰と膝を軽く曲げるといいよ

助走→踏み切り→着手の流れがとぎれないようにしよう

力強く両足で踏み切ろう

手を前に出すとピタッと静かに下りられるよ

手より肩,肩より頭を前にする と,いっぱい前に行けるよ

足を前に出すと遠くまで行けるよ

リズムよく跳んで前に進もう

床におく輪は,滑ら ないもの,できるだけ高さのないものにする

ケンパー跳び「ケン・ケン・パー」のリズムで跳びながら前に進む

と○

馬跳び馬の背中の横に立ち,両手を背骨よりやや向こう側につき, 肘を伸ばす両足をしっかり開いて跳び越す

●高さを変えて●連続馬跳び(二人組で・グループで)

●回数を数えて何回で下りられるか

●着手や着地の位置に ラインを引いて●ステージを使って●跳び箱をつなげて

馬の背中を手でしっかりと押そう

・馬になる人は足を広げる ・自分の足をしっかりつかみ,肘に力を入れ,バランスを崩さないようにする ・無理のない馬の高さで行う

と○

支持でまたぎ乗り・またぎ下り助走から両足で踏み切り,跳び箱に両手を着いてまたぎ乗る またいだ姿勢で腕を支点に体重を移動させ,最後はまたぎ下りる

と○

支持で跳び乗り・跳び下り助走から両足で踏み切り,跳び箱に両手を着いて跳び乗り,ジャンプして跳び下りる

と○

踏み越し跳び片足で踏み切り,反対の足で跳び箱に乗り,ジャンプして跳び下りる 助走→踏み切り→着地がとぎれずできるようにする

●ジャンプの高さを変える●ジャンプでいろいろなポーズをとる

と○

と○○マ と○ ○マ と○

○マ と○ て○ ○マ と○ て○

○マ と○ て○ ○マ と○ て○

必ず両足で着地をする

両手をきちんとそろえる

慣れてきたら,最後は,1歩1歩大きなリズムで跳んでみよう

「トン」と両足でジャンプ,「パン」と手を着いて,「ポン」と乗ってみよう

手を着いた場所の近くに足をもっていこう

黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮 黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮

「感覚つくりの運動」例

Page 12: 感覚つくりの運動の手引 · はマット運動, は跳び箱運動, は鉄棒 運動に主につながる動きとして,紹介しています。 低学年では「器械・器具を使っての運動遊び」において,ねらいをもって運動を取り上げていきましょ

主に跳び箱を使った運動遊び・跳び箱運動うさぎ跳び前方に跳んで両手を着き,体を起こして着地する

●目線を前に向けたかえる倒立●かえるの足うち●壁登り逆立ち●壁倒立●補助倒立

●太もも持ち手押し車●膝持ち手押し車●足首持ち手押し車●手押し車から前転●手押し車でじゃんけん

手を着いたところ よりも前に足を着こう

腕や肘に体重をかけてバランスをとってみよう

手と手の間を見ながら,足をポンと上げて,高いところを通って反対側に跳ぼう

はじめはしゃがんだ姿勢から,だんだん姿勢を高くしてみよう

両手を肩幅の広さで着く

手を「パー」の形にして床に着こう足を持たれている人は手と手の間を見よう

両足で,踏み切ってみよう一枚の板になってマットには体全体で着地しよう

お腹と背中に力を入れて一直線にな ろう

肘を曲げて内ももを付けてみよう

・両手を肩幅に開いてマットに着き,体をしっかり支える・あごを出す

手押し車から前転をする時は,補助者がきちんと足を上げ,首,背中を丸めながら回るようにする

かえる倒立手を足に近い位置に着き肘を曲げる膝を曲げ,曲げた肘に内ももをのせる 頭を徐々に下げながら足を離す

●両足をそろえて●片足ずつ●大の字回り

手押し車

支持での川跳びマットに手をつき,腕で支えながら両足をそろえてマットを跳び越す

かえるの足うち腰を上げて足の裏をたたく

●腰を高く上げたかえるの足うち

手を「パー」の形で着こう

あごを出そう

手と手の間を見よう腕全体に体重をかけよう

足を何回たたけるかやってみよう

目線は遠くにしよう

・足の甲で着地しないよう にする・蹴り上げすぎて背中の方 向に倒れないようにする

・助走距離は短くし,スピードを出しすぎないようにする・厚みのあるウレタンマットを使う

・低めの跳び箱を使う ・踏み切りの後は膝を胸につける

スーパーマン軽い助走から両足で踏み切り,斜め前に体を投げ出すようにする 着地は,体全体をひとつの面のようにして着地する

主に跳び箱を使った運動遊び・跳び箱運動平均台支持での移動平均台にまたがり,腕を支点に前へ進んでいく

●丸めたマットの上で,支持での移動 ●つなげた跳び箱の上で,支持での移動

腕の力で平均台を押しながら体を前に運ぼう

頭と肩を一緒に前に出そう

運動の前には必ず手首をほぐしておく

下りるときは腰と膝を軽く曲げるといいよ

助走→踏み切り→着手の流れがとぎれないようにしよう

力強く両足で踏み切ろう

手を前に出すとピタッと静かに下りられるよ

手より肩,肩より頭を前にする と,いっぱい前に行けるよ

足を前に出すと遠くまで行けるよ

リズムよく跳んで前に進もう

床におく輪は,滑ら ないもの,できるだけ高さのないものにする

ケンパー跳び「ケン・ケン・パー」のリズムで跳びながら前に進む

と○

馬跳び馬の背中の横に立ち,両手を背骨よりやや向こう側につき, 肘を伸ばす両足をしっかり開いて跳び越す

●高さを変えて●連続馬跳び(二人組で・グループで)

●回数を数えて何回で下りられるか

●着手や着地の位置に ラインを引いて●ステージを使って●跳び箱をつなげて

馬の背中を手でしっかりと押そう

・馬になる人は足を広げる ・自分の足をしっかりつかみ,肘に力を入れ,バランスを崩さないようにする ・無理のない馬の高さで行う

と○

支持でまたぎ乗り・またぎ下り助走から両足で踏み切り,跳び箱に両手を着いてまたぎ乗る またいだ姿勢で腕を支点に体重を移動させ,最後はまたぎ下りる

と○

支持で跳び乗り・跳び下り助走から両足で踏み切り,跳び箱に両手を着いて跳び乗り,ジャンプして跳び下りる

と○

踏み越し跳び片足で踏み切り,反対の足で跳び箱に乗り,ジャンプして跳び下りる 助走→踏み切り→着地がとぎれずできるようにする

●ジャンプの高さを変える●ジャンプでいろいろなポーズをとる

と○

と○○マ と○ ○マ と○

○マ と○ て○ ○マ と○ て○

○マ と○ て○ ○マ と○ て○

必ず両足で着地をする

両手をきちんとそろえる

慣れてきたら,最後は,1歩1歩大きなリズムで跳んでみよう

「トン」と両足でジャンプ,「パン」と手を着いて,「ポン」と乗ってみよう

手を着いた場所の近くに足をもっていこう

黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮 黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮

「感覚つくりの運動」例

Page 13: 感覚つくりの運動の手引 · はマット運動, は跳び箱運動, は鉄棒 運動に主につながる動きとして,紹介しています。 低学年では「器械・器具を使っての運動遊び」において,ねらいをもって運動を取り上げていきましょ

◯ ×

●二人組で片手をはなしてじゃんけん

主に鉄棒を使った運動遊び・鉄棒運動

●ゆっくり着地する●回りきってからダンゴムシになる

●だるま回り ●慣れてきたら前後を連続で行う

●コウモリふり下り

膝の曲げ伸ばしをして,少しずつ体をゆらしてみよう

●腕を伸ばしてぶら下がり●腕を伸ばして片手でぶら下がり

●ツバメ●足じゃんけん

●ツバメ●ツバメの姿勢から後ろに跳び下りる

●自転車こぎ

●ふとんほしじゃんけん

目線は鉄棒の上にして,あごを鉄棒より上に出そう

胸を大きく張って,前を見よう

足先は「ピン」と伸ばそう

鉄棒がおへその下にかかるようにしよう

胸を大きく張って,前を見よう

足先は「ピン」と伸ばそう

鉄棒がおへその下にかかるようにしよう

落ちないように手と足で上手にバランスをとろう

鉄棒をしっかりと握ってから足を上げよう

大きく揺らすと一回転してだるま回りになるので,手を放さないようにする

地面を蹴ったら一気に膝を胸に引きつけよう

できるだけ足が鉄棒に触らないようにしよう

鉄棒を順手でしっかりにぎる

足をしっかりかけてぶら下がろう

ともだちの手にタッチしてみよう

・手が地面に着くか着かないかの高さで行う・鉄棒から手を少しずつはなしていく

最後まで回りきってから着地をしよう

膝の裏でしっかりと鉄棒をはさもう

鉄棒より後ろに着地できるようにしよう

着地は膝を曲げて衝撃を和らげるようにする

体を振りすぎると危険なので注意する

上体を曲げた後,体のふりがおさまってから,手を放すようにする 鉄棒をしっかりにぎる

だるまふとんほしの姿勢から,手で足のももの外側をつかみ,体を前後にゆっくりと揺らす

○てダンゴムシ肘を曲げて脇をしめてぶら下がり,膝を閉じて両足はぴったりとつける

○て

おさるさん鉄棒を手でしっかり握ってから,片足ずつ上げて鉄棒をはさむ

○て

跳び上がり,跳び下り手は肩幅より広く握り,鉄棒の位置は腰骨の高さにもってくる

○て

足抜き回り体を縮めて前後に回転する感覚をつかむ

○てツバメ跳び上がって腰骨で体を支え,体を斜めに傾ける

○て

じてんしゃこぎ跳び上がって腰骨で体を支え,足を回転させる

○て

ふとんほしツバメの姿勢から,おなかを支点にして上体を折り曲げ,手を放す

○て

コウモリ両膝を鉄棒に掛け,逆さにぶら下がる

○て

コウモリふりコウモリの姿勢から,体を振ってゆらす。

○て地球回りひじを曲げて脇をしめてぶら下がり,鉄棒から足を少しずつはずし,腕のひねりで体を回転させる

○て

前回り下り ○て

●鉄棒の握り方●鉄棒の下にマットを 敷くなど安全面に 配慮する

主に鉄棒を使った運動遊び・鉄棒運動じゅんて

●おやゆびでおさえて,しっかりとにぎる

さかて●鉄棒の握り方●鉄棒の下にマットを 敷くなど安全面に 配慮する

じゅんて

●おやゆびでおさえて,しっかりとにぎる

さかて

少しずつ足をはなそう

跳び上がったら胸を張るようにしよう

足を振り,体の反動を使って跳び下りよう

黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮

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◯ ×

●二人組で片手をはなしてじゃんけん

主に鉄棒を使った運動遊び・鉄棒運動

●ゆっくり着地する●回りきってからダンゴムシになる

●だるま回り ●慣れてきたら前後を連続で行う

●コウモリふり下り

膝の曲げ伸ばしをして,少しずつ体をゆらしてみよう

●腕を伸ばしてぶら下がり●腕を伸ばして片手でぶら下がり

●ツバメ●足じゃんけん

●ツバメ●ツバメの姿勢から後ろに跳び下りる

●自転車こぎ

●ふとんほしじゃんけん

目線は鉄棒の上にして,あごを鉄棒より上に出そう

胸を大きく張って,前を見よう

足先は「ピン」と伸ばそう

鉄棒がおへその下にかかるようにしよう

胸を大きく張って,前を見よう

足先は「ピン」と伸ばそう

鉄棒がおへその下にかかるようにしよう

落ちないように手と足で上手にバランスをとろう

鉄棒をしっかりと握ってから足を上げよう

大きく揺らすと一回転してだるま回りになるので,手を放さないようにする

地面を蹴ったら一気に膝を胸に引きつけよう

できるだけ足が鉄棒に触らないようにしよう

鉄棒を順手でしっかりにぎる

足をしっかりかけてぶら下がろう

ともだちの手にタッチしてみよう

・手が地面に着くか着かないかの高さで行う・鉄棒から手を少しずつはなしていく

最後まで回りきってから着地をしよう

膝の裏でしっかりと鉄棒をはさもう

鉄棒より後ろに着地できるようにしよう

着地は膝を曲げて衝撃を和らげるようにする

体を振りすぎると危険なので注意する

上体を曲げた後,体のふりがおさまってから,手を放すようにする 鉄棒をしっかりにぎる

だるまふとんほしの姿勢から,手で足のももの外側をつかみ,体を前後にゆっくりと揺らす

○てダンゴムシ肘を曲げて脇をしめてぶら下がり,膝を閉じて両足はぴったりとつける

○て

おさるさん鉄棒を手でしっかり握ってから,片足ずつ上げて鉄棒をはさむ

○て

跳び上がり,跳び下り手は肩幅より広く握り,鉄棒の位置は腰骨の高さにもってくる

○て

足抜き回り体を縮めて前後に回転する感覚をつかむ

○てツバメ跳び上がって腰骨で体を支え,体を斜めに傾ける

○て

じてんしゃこぎ跳び上がって腰骨で体を支え,足を回転させる

○て

ふとんほしツバメの姿勢から,おなかを支点にして上体を折り曲げ,手を放す

○て

コウモリ両膝を鉄棒に掛け,逆さにぶら下がる

○て

コウモリふりコウモリの姿勢から,体を振ってゆらす。

○て地球回りひじを曲げて脇をしめてぶら下がり,鉄棒から足を少しずつはずし,腕のひねりで体を回転させる

○て

前回り下り ○て

●鉄棒の握り方●鉄棒の下にマットを 敷くなど安全面に 配慮する

主に鉄棒を使った運動遊び・鉄棒運動じゅんて

●おやゆびでおさえて,しっかりとにぎる

さかて●鉄棒の握り方●鉄棒の下にマットを 敷くなど安全面に 配慮する

じゅんて

●おやゆびでおさえて,しっかりとにぎる

さかて

少しずつ足をはなそう

跳び上がったら胸を張るようにしよう

足を振り,体の反動を使って跳び下りよう

黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮

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固定施設を使った運動遊び

●ジャングルジム鬼ごっこ

●慣れてきたらスピードや向きを変えて●じゃんけんを入れて

棒にしっかり足を掛けよう

棒に頭をぶつけないよう,体をできるだけ小さく縮めよう

友達の片手を持ったり,腕をつかんだりしようまたは,友達に手を持ってもらおう

両手を開いてバランスをとろう

慣れてきたらリズムよく前に進もう

下に人がいないか確認してから下りよう

手と肘に力を入れて,イチ,ニ,イチ,ニ

下に人がいないことを確認してから下りよう

両手で棒をしっかりと持ち,カニのように横歩きをしよう

あわてずにゆっくりと歩こう

しっかりにぎるよ

チョキパー

1段ずつ足を上げるよ

膝を曲げて,両足でしっかりと着地しよう

どちらが足を使わないで,長くぶらさがっていられるか競争しよう

両手を伸ばして棒にぶら下がろう地面に足を着けないようにして,ぶらぶらさせたり両足を持ち上げたりしてみよう

・しっかり棒を握る・足を踏み外さないように注意する・足でのぶら下がりは,低いところで行う

・平均台を踏み外さないように,しっかりと足元を見る・平均台の下に,マットを敷く

ジャングルジム棒の上でしっかりとバランスがとれるようにする

●固定遊具の握り方

固定施設を使った運動遊び

両足を棒に掛け,頭を下にしてぶら下がろう

体を振ると渡りやすいよ

足でぎゅっと登り棒をはさもう

足を踏み外さないよう足もとに注意しよう

棒をしっかりにぎろう

じゃんけんをしてみよう

○マ と○ て○ 雲梯うんてい

○マ と○ て○

登り棒 ○マ と○ て○ 肋木ろくぼく

○マ と○ て○

平均台平均台の上でバランスをとって歩いたり,平均台からジャンプをしたりする

○マ と○ て○

下りる

下りる

下りる

のぼる

のぼるくぐる

わたる

まわるぶら下がり競争

かべのぼり逆立ち

まえにまわる

ぶら下がる

ぶら下がる

下りるのぼる

ぶら下がる

とび下りる

さかさになる

さかさになる

よこにあるく

からだをふる

まえにすすむ

わたりあるき

じゅんて

●おやゆびでおさえて,しっかりとにぎる

さかて ●固定遊具の握り方 じゅんて

●おやゆびでおさえて,しっかりとにぎる

さかて

黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮 黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮

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固定施設を使った運動遊び

●ジャングルジム鬼ごっこ

●慣れてきたらスピードや向きを変えて●じゃんけんを入れて

棒にしっかり足を掛けよう

棒に頭をぶつけないよう,体をできるだけ小さく縮めよう

友達の片手を持ったり,腕をつかんだりしようまたは,友達に手を持ってもらおう

両手を開いてバランスをとろう

慣れてきたらリズムよく前に進もう

下に人がいないか確認してから下りよう

手と肘に力を入れて,イチ,ニ,イチ,ニ

下に人がいないことを確認してから下りよう

両手で棒をしっかりと持ち,カニのように横歩きをしよう

あわてずにゆっくりと歩こう

しっかりにぎるよ

チョキパー

1段ずつ足を上げるよ

膝を曲げて,両足でしっかりと着地しよう

どちらが足を使わないで,長くぶらさがっていられるか競争しよう

両手を伸ばして棒にぶら下がろう地面に足を着けないようにして,ぶらぶらさせたり両足を持ち上げたりしてみよう

・しっかり棒を握る・足を踏み外さないように注意する・足でのぶら下がりは,低いところで行う

・平均台を踏み外さないように,しっかりと足元を見る・平均台の下に,マットを敷く

ジャングルジム棒の上でしっかりとバランスがとれるようにする

●固定遊具の握り方

固定施設を使った運動遊び

両足を棒に掛け,頭を下にしてぶら下がろう

体を振ると渡りやすいよ

足でぎゅっと登り棒をはさもう

足を踏み外さないよう足もとに注意しよう

棒をしっかりにぎろう

じゃんけんをしてみよう

○マ と○ て○ 雲梯うんてい

○マ と○ て○

登り棒 ○マ と○ て○ 肋木ろくぼく

○マ と○ て○

平均台平均台の上でバランスをとって歩いたり,平均台からジャンプをしたりする

○マ と○ て○

下りる

下りる

下りる

のぼる

のぼるくぐる

わたる

まわるぶら下がり競争

かべのぼり逆立ち

まえにまわる

ぶら下がる

ぶら下がる

下りるのぼる

ぶら下がる

とび下りる

さかさになる

さかさになる

よこにあるく

からだをふる

まえにすすむ

わたりあるき

じゅんて

●おやゆびでおさえて,しっかりとにぎる

さかて ●固定遊具の握り方 じゅんて

●おやゆびでおさえて,しっかりとにぎる

さかて

黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮 黒:動きの説明,青:動きを広げる視点,発展させる運動,類似した運動,緑:教師の言葉がけ,赤:安全への配慮