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自然を満喫するために 第5回記:こうづま
春です。眠っていたものが目覚め、活動が活発になります。植物の芽は伸び、沢山の花が咲き、越冬で休んでいた動物も活発に動き始めます。何故でしょうか?生物には、子孫を残さなければならない使命があります。生物はそれ
ぞれが繁殖に一番いい時期に繁殖したいと思っています。植物では、種類によって花の咲く時期が異なりますが、それでもやは
り春が一番です。早春に花を咲かせて他の植物が葉を伸ばす前に実をつけ、地上部を枯
らして休眠するもの、冬に葉を伸ばして夏前に実を稔らせてしまう変わ
りものもありますが、大部分の植物は春に芽をだし秋には稔ります。こ
れに合わせて草食の動物も春から活発に活動します。こんな理由で春は
自然観察のもっともやりやすい時期なのです。
楽しく自然観察をするために心がけるべきことは、行く季節・場所に見たいものがあるのか調べておくことが大切です。この季節・この場所ならば何が見られるのかを調べておくと見落としがなく観察できます。もしもあなたが「そんな面倒なことをするくらいなら自然観察なんてしない」と考えてしまうようでしたら箱根ビジターセンターの「毎週日曜日開催の周辺 察会」に参加してみてはいかがでしょうか。その日に見られそうなものの資料が付いて約2時間ぐらいで観察ができます。
【自然感察会への招待状】
毎週日曜日はビジターセンター周辺 察会五感を使った箱根の四季、自然の楽しみ方をご案内致します道は整備され、ゆっくり歩きますので、どなたでも安心してご参加ください。
●日 時:毎週日曜日 10:00~昼頃まで※都合により開催できない日もございます。
●集合解散:箱根ビジターセンター玄関前●申し込み:特に必要ありません。当日来て頂くだけでOK!
※10名以上の団体で参加の場合はお問い合わせください。
●参 加 費 :無料
みの
ちょっと気になる箱根の生き物
ビジターセンターの周辺にも棲んでいる、穴掘り名人のモグラを紹介します。彼らは1年中トンネル堀に
勤しみ、冬眠もしません。最も元気に動き回るのは、
恋の季節を迎える4月から6月にかけてです。
記:ナメハル
大抵の動物の毛は後方に向かって生えますが、モグラの毛は細かい毛が直立していてビロードのように見えます。これは、狭いトンネル内で前にも後ろにもスムーズに動けるようにするためと考えられています。肌触りの良い毛皮として珍重されたこともあるようです。また、日差しとは縁遠い生活のため目はあっても光を感じる程度の視
力だそうです。大好物のミミズや昆虫を探しながら、大きな手を使って地下の穴を掘
り進み、途中で後ろに方向転換してブルドーザーのように入口まで土を運び出します。
こうしてできた地面の「モグラ塚」を見つけた時には、足もとの地下道を行き来する可愛いモグラたちの姿を想像してみてください。
絵:ごっち
モグラ【土竜】
トガリネズミ形目に含まれるモグラ科Talpidae)の
構成種の総称。
以前は食虫目Incectivora(無盲腸目、モグラ目)
に分類されていた。分子系統学的解析から食虫目を
アフリカトガリネズミ目、トガリネズミ形目、ハリ
ネズミ形目に分割する説が提唱され、本科はそのう
ちトガリネズミ形目に分類される。
分布
ヨーロッパ、アジア、北アメリカ
南半球では確認されていない。(出典:Wikipedia)
『モグラ』
ようやく春が!
待ちに待った春!木々は芽吹き、次々と花が開花。少し歩くだけでも清々しい気分になります。『そろそろあの花が咲く時季かな』、『そろそろオオルリたちが来る時季かな』・・・と考えるだけでも楽しく、今週はどこに行こうかなと迷います。予め見たい花の開花時期や見たい野鳥の鳴き声を調べておけば、出会える確率が高くなります。行き先を決めたら、ゆっくりと時間をかけてぜひ自然を満喫してください。ただ歩くだけではなく、時には立ち止まり周囲を見回して、耳を澄ましてみましょう。頭上や足元には美しく咲く花々が、野鳥たちのさえずりが聞こえてきます。うれしい出会いがきっと待っています。そんな花や野鳥に出会えたら、じっくり観察したり、気づいたことをメモしたり、腰を据えて撮影したりと思い思いに楽しんでください。さあ、準備が整ったら筆記用具、双眼鏡やカメラを持って出かけましょう!
きっと素敵なものに出会えるはずです!今の時期しか見られないもの、偶然の出会いを楽しみましょう!
文と写真:しかの
※観察、撮影しながらの山歩きは時間がかかります。事前にコースを調べて、時間に余裕を持って無理のない計画を!
ピールーリーリージジ
ピヨピピッピキピピッピキピ
オオルリ(大瑠璃)全長16cmBlue-and-white Flycatcher
スズメ目/ヒタキ科山地の沢沿いの林。高い木のこずえでさえずる。メスは上面が淡褐色。
キビタキ(黄鶲)全長14cmNarcissus Flycatcherスズメ目/ヒタキ科
平地から山地の林。メスは上面がオリーブ褐色。
箱根ビジターセンター~自然探勝歩道にて2016年4月24日撮影
湖尻園地内 自然学習歩道脇の沢沿いにて2017年4月30日撮影
①日にち:4月29日(日)
②日にち:5月 4日(金)
※以下は各日共通です。時 間:18:30~19:30参加費:200円(星が見えなかった場合は無料です)解 説:山口 珠美(箱根ジオミュージアム学芸員)
【子どもにもわかりやすい解説はとても面白いです】
ビジターセンターイベント情報
ゴールデンウィーク コンサート開演
日にち:5月2日(水)【ALBOSトリオ】
3日(木)【オカリナ・コカリナコンサート】
4日(金)【シンガーソングライター:田中としお】
6日(日)【あぶぅと仲間たちのバンド演奏】
時 間:①11:00開演(2日は午前の回のみ)
②14:00開演(6日は13:30からのみ)
※観覧無料、入退場自由です。是非お立ち寄り下さい。
箱根ビジターセンター 周辺歳時記
お問い合わせ
箱根ビジターセンター
〒250-0522
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根164
TEL:0460-84-9981
http://hakonevc.sunnyday.jp/
Email:[email protected]
管理・運営
一般財団法人自然公園財団箱根支部
開館時間
9:00~17:00(最終入館は16:30)
休館日
年末年始12月28日から1月1日まで
6月のみ第2水曜日とその翌日が休館です
編集・発行:箱根自然解説活動連絡協議会箱根ビジターセンター内
TEL:0460-84-99812018年4月発行
お問い合わせ
休館日
開館時間
見どころ 恩賜箱根公園(マメザクラ)・宮城野早
川堤(ソメイヨシノ)・畑宿夫婦桜(ヤマ
ザクラ)・箱根園(オオシマザクラ)箱
根ビジターセンター(マメザクラ、ヤマ
ザクラ、オオシマザクラ)
開花植物 アブラチャン・オオシマザクラ・カント
ウタンポポ・クサボケ・クロモジ・ジロ
ボウエンゴサク・スミレ・ヒナスミレ・
ミツバツツジ・ヤマザクラなど
夏鳥渡来 イワツバメ・オオルリ・キビタキ・クロツ
グミ・センダイムシクイ・ツツドリ・ツバ
メ・ヤブサメ
そ の 他 アズマヒキガエル産卵
見どころ 金時山シロヤシオ
神山アカバナヒメイワカガミ
(2018.03現在 立入り規制中)
開花植物 ウマノアシガタ・オオバウマノスズク
サ・ゴマギ・サラサドウダン・シロヤ
シオ・ズミ・ハナイカダ・フジ・ホオ
ノキ・ミズキ・ミヤマザクラ・ヤブデ
マリ・ヤマツツジなど
夏鳥渡来 コルリ・ジュウイチ・ホトトギス
そ の 他 シュレーゲルアオガエルの合唱♪
観光行事 公時祭(仙石原、5月5日)
端午の節句に行われる公時神社の例祭
見どころ 清流にホタルが舞う
開花植物 イワガラミ・ウツギ・エゴノキ・ガマズ
ミ・コアジサイ・コナスビ・サルナシ・
サンショウバラ・スイカズラ・ドクダ
ミ・ニシキウツギ・ニワゼキショウ・ノ
アザミ・ノイバラ・ノハナショウブ・ヒ
メシャラ・ヤマアジサイ・ヤマボウシ・
ヤマホタルブクロなど
実 キイチゴ・クワ
そ の 他 エゾハルゼミの合唱♪・オトシブミのゆ
りかご・モリアオガエル産卵
観光行事 あじさい電車運行開始
四季折々、見どころいっぱいの箱根ビジターセンター周辺散策に、是非お出かけください♪
キビタキ サラサドウダン
ヤマボウシ オトシブミのゆりかご