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31
千葉県新型コロナウイルス 感染症対策連絡会議専門部会 第二波以降に備えた医療提供体制の 整備等に関する議論の取りまとめ 資料編 1

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Page 1: 千葉県新型コロナウイルス 感染症対策連絡会議専門部会 第二 …...6 COVID-19感染者数(年代別):第一波 第9回専門部会資料 65 248 149 110

千葉県新型コロナウイルス感染症対策連絡会議専門部会

第二波以降に備えた医療提供体制の整備等に関する議論の取りまとめ

資料編

1

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2

1.新型コロナウイルス感染症の発生状況と第一波の振り返り1-1 感染者の発生状況1-2 感染者の受入体制1-3 第一波への対応における課題

2.第二波に備えた医療提供体制の整備2-1 サーベイランスについて2-2 検査体制等について2-3 医療提供体制(全体像)について2-4 入院医療体制等について2-5 ホテル療養等について2-6 臨時の医療施設について2-7 社会福祉施設等におけるクラスターの発生等に

ついて2-8 その他

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8月15日, 42.4

051015202530354045505560657075

公 表 日

新規感染者数(直近7日間平均)新規感染者数 新規感染者数(直近7日間平均)

再要請の目安

警報の目安

<5月25日>

緊急事態宣言解除

※ 陽性者数(8/15現在)・緊急事態宣言解除前 900・緊急事態宣言解除後 1,515

(人)

COVID-19 新規感染者数

3第9回専門部会資料

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59111111333445556678

1111111112141515161617

233031

3675

93108

114117

0 20 40 60 80 100 120

県外・国外等君津市

南房総市いすみ市勝浦市芝山町東金市一宮町茂原市山武市匝瑳市

四街道市横芝光町銚子市成田市富里市八街市

袖ケ浦市酒々井町市原市

木更津市我孫子市流山市旭市

白井市鎌ケ谷市八千代市浦安市

習志野市野田市香取市佐倉市印西市柏市

東庄町市川市千葉市松戸市船橋市

地域別 陽性者数・割合

居住地別 感染者数(緊急事態宣言解除前:~5/25)

(人)

※ n=900

東葛地域461(51.2%

)

県内その他

380(42.2%)

県外・国外等 59(6.6%)

COVID-19感染者数(居住地別):第一波

4第9回専門部会資料

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61111111112222355555789111315

222526263133384143

7073

88112

129148

198244

0 50 100 150 200 250 300

県外・国外等鴨川市

大多喜町勝浦市長南町白子町

横芝光町匝瑳市多古町

九十九里町大網白里市

香取市栄町

東金市袖ケ浦市館山市茂原市山武市

酒々井町銚子市富里市白井市八街市君津市印西市

四街道市市原市成田市

我孫子市鎌ケ谷市木更津市流山市

習志野市野田市

柏市八千代市佐倉市浦安市松戸市市川市千葉市船橋市

居住地別 感染者数(緊急事態宣言解除後:5/26~)

(人)

地域別 陽性者数・割

東葛地域955(63.0%

)

県内その他

499(32.9%)

県外・国外等 61(4.0%)

※ 8月15日現在n=1515

5

COVID-19感染者数(居住地別):第二波

第9回専門部会資料

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年代別 感染者数(緊急事態宣言解除前:~5/25)

年代別 陽性者数・割合

14

76 81

113119

139

18

62

4052 52

129

0

20

40

60

80

100

120

140

160性別・年代別

男性 女性

(人)

※ n=895,非公表を除く

20歳未満 32 (3.6%)

20代138 (15.4%)

30代121 (13.5%)

40代165

(18.4%)

50代171

(19.1%)

60歳以上268

(29.9%)

※ 男性:542(60.6%)女性:353(39.4%)

6

COVID-19感染者数(年代別):第一波

第9回専門部会資料

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65

248

149

110 119145

78

245

85

5372

138

0

50

100

150

200

250

300

性別・年代別

男性 女性

年代別 陽性者数(緊急事態宣言解除後:5/26~)

(人) ※ 男性:836(55.5%)女性:671(44.5%)

※ 8月15日現在 n=1507(非公表を除く)

年代別 陽性者数・割合

20歳未満143

(9.5%)

20代493

(32.7%)

30代234 (15.5%)

40代163

(10.8%)

50代 191 (12.7%)

60歳以上283

(18.8%)

7

COVID-19感染者数(年代別):第二波

第9回専門部会資料

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COVID-19重症感染者数の推移

8第9回専門部会資料

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フェーズ 0 2 3

区分 現在 移行期 蔓延期

アラート イエロー オレンジ レッド

重症者 ~20人 20~100人 100~300人

中等症患者数 ~100人 100~500人 500~2500人

新型コロナ医療体制 感染症指定医療機関重点医療機関一般医療機関

重点医療機関 拡充一般医療機関 拡充

他の医療体制 平時医療継続 一部医療抑制 一部医療抑制継続拡大

目標確保病床数 175床 850床 1,700床

確保病床数 ―458床

(目標の約50%)819床

(目標の約50%)

注)神奈川県のフェーズの考え方を参考病床確保計画策定では現在を0,1、蔓延期間3,4と記載 9

第一波における病床確保計画

第2回専門部会資料を基に作成

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施設 ピーク時※の患者数 5月20日の患者数

医療機関入院289

(44%)79

(65%)

自宅待機者271

(42%)25

(20%)

施設内療養79

(12%)4

(3%)

ホテル療養11

(2%)14

(11%)

合計 650 122

10

ピーク時の療養状況について

※第1波では、4月25日に患者数が最大となった。

第2回専門部会資料を基に作成

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ホテルの運営状況について(5/25時点)

成田ゲートウェイホテル 250室 (運営:千葉県)

受入れ開始: 令和2年4月20日受入れ人数: 延べ59人、現在3人(5月25日現在)運営スタッフ: 16名(内、看護師4名)PCR検体採取: 医師1名、看護師2名(平日のみ、国際医療福祉大学成田病院から派遣)

桜スカイホテル柏 56室 (運営:柏市)

受入れ開始: 令和2年4月22日 (5月22日から受入れ停止)受入れ人数: 延べ12人、現在0人(5月25日現在)運営スタッフ: 5名(内、看護師1名、保健師1名)PCR検体採取: 医師1名(週2回:火、木、地区医師会から派遣)

船橋第一ホテル 100室 (運営:船橋市)

受入れ開始: 令和2年4月30日受入れ人数: 延べ19人、現在7人(5月25日現在)運営スタッフ: 11名(内、看護師・保健師3名)PCR検体採取: 医師1名(近隣病院で毎日実施)

バーディーホテル千葉 120室 (運営:千葉市)

受入れ開始: 令和2年4月30日受入れ人数: 延べ2人、現在2人(5月25日現在)運営スタッフ: 5名(内、看護師1名)PCR検体採取: 医師1名(週3回:月、水、土、地区医師会から派遣)

東横イン松戸駅東口 140室 (運営:千葉県)

受入れ調整中

東横イン西船橋原木インター 約70室 (運営:市川市)

受入れ開始:令和2年5月27日運営スタッフ: 5名(内、看護師又は保健師2名)PCR検体採取: 医師1名(週2回:火、金、地区医師会から派遣) 11

第3回専門部会資料を基に作成

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出典:厚生労働省HPを一部加工

12第9回専門部会資料

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HER-SYS活用に向けた対応策

県・3市:すべての保健所で利用

医療機関:41医療機関で利用

医療機関では、主に検査結果を入力している。うち、発生届をHER-SYSに入力しているのは4医療機関。

(1)使いにくいシステム

①必要入力項目が少ない一方、タブが多い例:初診日・仕事内容・酸素投与有無などの項目がない。

発症日が行動履歴画面になく、時系列を把握しづらい。

自由記述欄は、基本情報画面に1箇所のみ。

②検索がしにくい例:日付ごと、保健所ごとにできない。

③出力データが使いづらい例:全データがCSVで出力される、印刷ができない。

④関係者が行動履歴を閲覧できない例:医療機関は、入院患者でも行動履歴を閲覧できない。

1 千葉県での利用状況(令和2年8月17日現在)

2 活用が進まない要因・課題ID管理 基礎情報 検査 発生届 居所 行動歴 健康観察 医療 医療

発生届

外来機関

医師名

氏名

生年月日

性別

職業

住民登録している住所

電話番号

必須 外来機関を検索

発生届画面

13第9回専門部会資料

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(2)入力の関係者が多い【関係者】・PCR検査機関 ・保健所・入院医療機関 ・ホテルスタッフ

2 活用が進まない要因

3 対応案

(1)国へシステム改善の要望例:入力可能項目の追加、検索機能改善

印刷機能の追加

(2)医療機関での活用促進・医療機関に働きかけ

7月31日及び8月4日、県内36重点医療機関に対して、協力依頼を送付

出典:厚生労働省HPを一部加工【参考:近隣県のID発行状況】

・埼玉県 :検査関係ID 150医療機関入院関係ID 50医療機関

・神奈川県:医療機関(保健所設置市分を除く、17医療機関)に案内送付

HER-SYS活用に向けた対応策

14第9回専門部会資料

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15第9回専門部会資料

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16第10回専門部会資料

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17

インフルエンザの流行期に備えた体制整備について①

【基本的な考え方】都道府県が主体となって推進し、保健所設置市及び特別区を含む基礎自治体と連携して体制整備を行

うこと。令和2年度第1次補正予算、第2次補正予算等とも連動したものとすること。積極的に活用すること

により、都道府県の体制整備を進めること。10月中を目処に体制整備を完了すること。体制整備を進めるに当たっては、新型コロナウイルス感

染症対策を協議する協議会等を定期的に開催し、関係者と協議すること。

【基本的な方向性】かかりつけ医等の地域で身近な医療機関等を相談・受診し、必要に応じて検査を受けられる体制につ

いて、本年10月中を目途に整備すること。(一般医療機関での診察が基本)季節性インフルエンザの検査件数(1シーズン約2千万~3千万(2013~2016年度))を踏まえ、多

数の発熱患者等の診療・検査に対応できるよう体制整備を行うこと。(検査体制の整備)発熱患者等の診療又は検査を行う医療機関を「診療・検査医療機関(仮称)」として指定して、速や

かに増やすこと。名称は都道府県で適切に設定すること。住民が相談する医療機関に迷った場合の相談先として、帰国者・接触者相談センターは「受診・相談

センター(仮称)」として、体制を維持・確保すること。

【相談・診療体制のあり方について】相談体制医療機関受診・相談センター(仮称)

✔現時点:県庁、県保健所、3市✔課題:市町村との連携をどうするか

診療体制診療・検査医療機関(仮称)発熱患者を積極的に受け入れない医療機関

第10回専門部会資料を基に作成

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18

インフルエンザの流行期に備えた体制整備について②

【医療機関における相談体制の整備】地域において、かかりつけ医等の身近な多くの医療機関で発熱患者等の相談を受ける体制を整備すること。1. 患者が相談先・受診先に迷うことがなく、また、一つの医療機関や相談先に殺到することがないよう

にする。2. 発熱患者等が電話等で相談を行い、看護職員等が適切に医療機関を案内する。3. 看護職員等が、家庭内での感染対策や受診にあたっての留意事項などの指導を行える相談体制

【行政による受診・相談センター】急に症状が悪化して夜間・休日に受診可能な医療機関を探す方のように、住民が相談する医療機関に迷った場合の相談先。

帰国者・接触者相談センターは「受診・相談センター(仮称)」として、体制を維持・確保すること。各都道府県は適切な名称に変更し、「受診・相談センター(仮称)」としての体制を、本年10月中

を目途に整備すること。「診療・検査医療機関(仮称)」や検査センターとその対応時間等を把握し、発熱等症状のある患者等から相談があった場合には、最寄りの適切な医療機関の案内や必要に応じて受診調整を行うこと。

【診療・検査医療機関の整備について】相談から診療・検査までを一つの医療機関で行うことが望ましい。患者の事前予約制の徹底と動線の確保

①空間の分離:駐車場、プレハブなど②時間の分離:時間帯、曜日で分ける

第10回専門部会資料を基に作成

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19

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

1 6111621263136414651566166717681869196

101

106

111

116

121

126

131

136

141

146

151

156

161

166

171

176

181

186

191

196

201

206

211

216

221

226

231

236

241

246

251

256

261

266

271

276

281

286

291

296

系列2 系列3 系列4

2.0

1.7 1.4

COVID-19感染者数の推計について

感染数については、厚生労働省が示した推計モデルに基づき、以下の仮定をおいた上で、推計が行われた。

生産年齢群中心モデル

介入前の実効再生産数=1.7

公衆衛生学的な介入はアラート後、3日

平均在院日数は14日間

再生産数ごとの総患者数の推計値

第6回・第7回専門部会資料を基に作成

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20

フェーズ 1 2 3 4

アラート グリーン イエロー オレンジ レッド

総感染者数 200 400 1000 2000

医療機関入院患者数 180 360 600 1000

ホテル療養患者数 20 40 400 1000

クラスター発生予備病床週数 120 50 0 0

クラスター発生予備ホテル数 0 100 200 200

即応病床数(必要病床数) 350 500 750 1200

必要ホテル部屋数 30 150 700 1400

重症患者数 15 30 70 150

臨時医療施設 計画 準備 稼働準備 必要時稼働

一般医療 継続 一部抑制 抑制拡大 抑制

フェーズごとの病床確保計画について

第9回専門部会資料

Page 21: 千葉県新型コロナウイルス 感染症対策連絡会議専門部会 第二 …...6 COVID-19感染者数(年代別):第一波 第9回専門部会資料 65 248 149 110

現行フェーズでの新型コロナ感染者の受入体制(概要)

○ 重点医療機関の設置に伴い、新型コロナウイルス感染者は、重症度に応じて以下のような体制で受入れを進めていく。

無症状・軽症

中等症

重症

中等症中心の

重点医療機関

重症受入れ

重点医療機関

ホテル

【理想的な患者の受入先】

輪番病院

受入要請

容態増悪

容態増悪

依頼〇 夜間に自宅・ホテルで容態が悪化した場合に備えて、輪番病院を設定。

〇 夜間、1症例について受入れを行い、2例目以降は県医療調整本部で(輪番以外の医療機関を中心に)入院先を調整。

〇 県央部では7医療機関の協力の下、7月27日から稼働。東葛地域で参加医療機関を調整中。

【夜間の受入先】

自宅待機・自宅療養

21

第6回専門部会での御意見等を踏まえ作成

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22

重点医療機関の指定の方針①

1 重点医療機関の分類と指定フェーズについて(1)新型コロナウイルス感染症患者の受入れについて、重症患者(人工呼吸器相当以上)も受け入れる場合はA分類、中等症

及び軽症患者を受け入れる場合はB分類として指定する。(2)県は、県が作成する病床確保計画の1~4のフェーズに応じて、重点医療機関を指定する。重点医療機関は、指定され

たフェーズ以降の全てのフェーズにおいて重点医療機関としての機能を担うことを原則とする。

2 重点医療機関の指定を受けるための要件(1)施設要件ア 病棟単位で新型コロナウイルス感染症患者あるいは疑い患者用の病床確保を行っていること。※看護体制の1単位をもって病棟として取り扱う。病棟単位の考え方は診療報酬上の考え方に依拠する。

イ 確保しているすべての病床で、酸素投与及び呼吸モニタリングが可能であること。ウ 確保している病床が療養病床ではないこと。なお、療養病床の設備を利用して受入体制を確保する場合には、一般病床に病床種別を変更すること。

(2)受入患者に関する要件ア 既にPCR 検査又は抗原検査で陽性と確定している患者イ 県からの要請に基づき受入れを行っている、新型コロナウイルスに感染している恐れがあると医師が認めた、入院医療が必要な患者(新型コロナウイルス感染症疑い患者は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12条第1項の疑似症の届け出が出されているものに限る。)

(3)機能要件重点医療機関の管理者(代理の者)は、県に対して日々、患者の受入れ可能人数を示し、県医療調整本部から入院患者

受け入れ要請があった場合は、原則速やかに受け入れること。

(4)報告事項重点医療機関の管理者(代理の者)は重点医療機関として指定されている期間中は、毎日G-MIS 及び新型コロナウイル

ス感染者等情報把握・管理支援システム(以下「HER-SYS」という。)に空床数や患者の重症度等の入力を行うこと。

第6回専門部会での御意見等を踏まえ作成

Page 23: 千葉県新型コロナウイルス 感染症対策連絡会議専門部会 第二 …...6 COVID-19感染者数(年代別):第一波 第9回専門部会資料 65 248 149 110

23

重点医療機関の指定の方針②

(5)その他重点医療機関は、県が行う新型コロナウイルスの医療体制確保事業(※)について、県からの要請に基づき前向きに検

討すること。※クラスター発生時やホテル療養への医師・看護師派遣、新型コロナウイルス感染症患者受入れの夜間輪番体制 等

3 重点医療機関の指定方法重点医療機関の指定を希望する医療機関の管理者(代理の者)は、フェーズ1~4のそれぞれにおける、使用する病棟、

重症・中等症・軽症別の受入患者数、休床とする必要がある病床数等の具体的な受入計画をについて、県が指定する様式を用いて県に提出すること。県は、提出のあった受入計画及び必要に応じたヒヤリングを通じて当該医療機関の情報を収集し、本方針と照らし合わせ

て、重点医療機関として適当であると認められる場合に指定を行い、書面で通知する。

4 県における重点医療機関選定の優先順位・調整について(1)感染が拡大していないフェーズ1およびフェーズ2では、原則として重点医療機関での患者受け入れを基本とする。(2)病床調査の結果、病床数が必要数を上回る場合は、患者受入れ実績のある医療機関及び同じフェーズでより多くの患者

受入れが可能な医療機関を優先する。(3)B分類の重点医療機関は、第1波の各地域での患者発生数も考慮して選定する。(4)小児、妊婦、透析、障害者(精神を含む)等を受け入れられる医療機関は優先的に指定を検討する。(5)フェーズごとに必要な重症・中等症・軽症数の調整等は県が医療機関に依頼して実施する。

5 受入計画の変更について重点医療機関の管理者(代理の者)は、提出した計画に変更が生じた場合は、速やかに県に報告すること。

6 指定の取消しについて県は、本方針に照らして、重点医療機関として適当でないと認められる場合には、当該医療機関の重点医療機関の指定を

取り消すことができるものとする。

第6回専門部会での御意見等を踏まえ作成

Page 24: 千葉県新型コロナウイルス 感染症対策連絡会議専門部会 第二 …...6 COVID-19感染者数(年代別):第一波 第9回専門部会資料 65 248 149 110

24

重点医療機関の指定の方針③

7 指定の遡及について(1)令和2年度第二次補正予算成立日以前から、実質的に重点医療機関と同様に新型 コロナウイルス感染症患者専用の病

棟を確保しているとして県が国と協議して認めた医療機関については、県が認めた期日に遡及して、県が認めた期間、重点医療機関として指定されたものとみなす(ただし、令和2年4月1日以降)。その際には、県が認めた期日に遡及して各種補助の対象となる。

(2)遡及の対象は、4月に県が実施した新型コロナウイルス感染症患者の受入れ数調査において、県が要請した場合に患者を受け入れる予定がある旨回答した医療機関に限る。なお、遡及の認定にあたっては、県への毎日の病床情報の届出状況を十分に勘案することとする。

第6回専門部会での御意見等を踏まえ作成

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○ 効率的に新型コロナ疑い患者を受け入れるため、新型コロナ疑い患者の救急受入れが可能な医療機関を消防と共有した上で、以下の通り対応する。①疑い患者受入可能施設(※)で対応 ⇒ ②受入可能施設で受入困難な場合には、協力医療機関で対応

○ 受入可能施設又は協力医療機関で受け入れた患者が陽性であると判明した場合には、保健所に連絡した上で、自院で診療又は重点医療機関等への転院を準備する。

新型コロナ疑 い 患 者

疑い患者受入可能施設(※

協力医療機関重点医療機関等

検査による陽性確定後

検査による陽性確定後

(※)新型コロナウイルス疑い患者を診療する医療機関として県に登録された救急医療・周産期医療・小児医療のいずれかを担う医療機関(参考)https://www.pref.chiba.lg.jp/iryou/hojokin/corona_kyukyu_shienkin.html

新型コロナ疑い患者の受入体制

25第6回専門部会資料

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ホテル療養について

自宅待機

入院中

成田ゲートウェイホテル

バーディーホテル千葉

東横INN松戸駅東口

東横INN西船橋原木インター

船橋第一ホテル

保健所を介して入所

個別に要調整

【運用スキーム】

【対象者】入院の必要がないと判断された軽症・無症状の者(病院に入院している患者のうち、医師がホテル療養可能と判断した者については、要調整)具体的には、陽性者のうち、厚労省が示した以下の除外基準を満たさない者・高齢者(60歳以上)・基礎疾患がある者(糖尿病、心疾患、呼吸器疾患、透析等)・免疫抑制状態にある者・妊娠している者・室内での生活に援助が必要な者・病院の医師又は保健所長の判断で相応しくないとされた者・未成年・医療処置が必要な者

【確保状況】6施設、計736室を確保し、7月29日時点で51名が入室成田ゲートウェイホテル(250室)、桜スカイホテル柏(56室)、船橋第一ホテル(100室)、バーディーホテル千葉(120室)、東横INN松戸駅東口(140室)、東横INN西船橋原木インター(70室)

【ホテルの体制(成田ゲートウェイホテル)】責任者:2名事務職員:4名看護師:2ー4名医師:1名(入退所時の診断、健康観察、急変時の対応等)生活支援員:必要人数

〇 軽症・無症状の感染者については、可能な限りホテルにて隔離・療養を行う。

桜スカイホテル柏

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第4回専門部会資料等を基に作成

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臨時医療施設についての考え方

1.千葉県の考え方

次の2つの場合に臨時病院を稼働させる。

①想定している患者数を超えた感染拡大した場合。

②患者数の増加に病床確保が間に合わない場合。

2.救急医療等に携わる医師からの提案

新型コロナウイルスの患者受入れで一般医療に影響が出ているので、軽症・中等症の患者を臨時病院で受

け入れて、できるだけ一般医療を通常通りに復帰させる。

3.臨時医療施設の概要

病床数:1000床場所:幕張メッセが有力候補受入れ患者:軽症・中等症の患者。酸素吸入は2~3ℓに対応できるようにする。

<臨時医療施設の運用イメージ>

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第1回専門部会資料を基に作成

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1 臨時医療施設検討のベースとなる患者推計の見直し○4月当時の国モデルの県内患者推計:ピーク時に約5,000人○新しい国モデルの県内患者推計 :ピーク時に約1,900人

➡ フェーズ4での必要病床数1,200床はおおむね確保の見通しが 立っており、ホテル療養と合わせて対応予定。

2 現時点での臨時医療施設の考え方数量の多寡ではなく、「フェーズ4で確保する1,200床を補完する」ことを主眼として、下記のようなコンセプトで進めていく必要があると考える。

臨時医療施設のコンセプト(案)「無症状又は軽症の高齢者等を主に受け入れる」ということでどうか。

3 今後の進め方(1)候補施設の選定

県立病院及び病院の規模、敷地面積、空床の状況等で受入が可能と考えられる病院を中心に選定していく。

(参考)検討する施設の類型① コロナ専用病棟化、専門病院化② 現在非稼働となっている病床の再稼働③ 廃止した施設をコロナ専用の病床として再稼働④ 新たに仮設の施設を整備して臨時医療施設とする※ 緊急事態宣言が出されない場合の対応については要検討

(2)人材確保・医師の確保・看護師の確保 等

臨時医療施設についての考え方

28第9回専門部会資料

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施設職員に対する感染防止策等に関する研修について①

1 趣旨社会福祉施設におけるクラスターの発生防止と発生時における適切な対応の徹底を図るため、研修用動

画を作成し県庁HPを通じて周知を図る。

2 対象高齢者、障害者を対象とする社会福祉施設等

3 内容等1)職員が業務の合間に、スマホ等で随時確認できるように、短時間(5分~10程度)の動画を3本程度

作成する。2)内容は、感染症全般、事前準備(ゾーニング、PPEの着脱など)、発生時の対応など

(参考)群馬県作成動画「福祉施設等における感染症対策(17分)」(感染症対策の原則/マスクの着用/手指消毒/施設内消毒・換気/いつもと違うサインの見つけ方/感染が疑われる者への対応/PPE着脱/まとめ)

3)作成は、千葉大の協力を得て、千葉県が行い、県庁HPに掲載する。4)講師は、今後調整する。5)動画の下に、アンケート用の入力フォームを作成し、施設における感染症対策の徹底状況や課題などを

把握する。

4 施設への周知等の進め方1)HPのQRコードを添付した通知を施設に送付し、職員への周知を依頼する。2)施設管理者及び職員がPC、スマホ等で視聴3)入力フォームを利用したデータの回収(回答者は施設管理者)4)課題等がある施設への助言、指導

29第5回専門部会資料

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1 趣 旨新型コロナウイルスに感染すると重症化するリスクが高い高齢者や基礎疾患を有する者が多く利用す

る社会福祉施設において、職員及び利用者・入所者の集団感染が発生する事例が複数あったことから、施設の職員に対し感染防止策と発生時の対応などを助言・指導するため、疫学や感染症学等に関する専門知識を有し県立病院内での感染症対策を担っている感染管理認定看護師(病院局職員)を派遣する。

2 期 間6月中旬~9月の平日(週2日程度、1日1施設、約3時間)

3 派遣回数24回(指定障害者支援施設、指定障害児入所施設、特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、軽費老人ホーム、介護老人保健施設、救護施設、一時保護施設)

4 対 象訪問する施設の職員等(担当課の職員も同行する)

5 助言内容ゾーニング、手指衛生方法、個人防護具の取扱い等

6 上記派遣に関連した各課における対応(1)障害福祉事業課

上記派遣を活用し、圏域内の他施設職員を参加させるなどして、情報共有を図る。(2)高齢者福祉課

上記派遣を活用し、千葉市内において研修会を開催する。日 時:7月7日(火)場 所:教育会館大ホール対象者:介護老人保健施設、特別養護老人ホーム等の管理者200名(予定)

施設職員に対する感染防止策等に関する研修について②

30第5回専門部会資料

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クラスター等対策チーム派遣実績について(7月21日時点)

派遣先クラスター等 職種等 派遣期間 延べ人数(単位:人)

1特別養護老人ホーム松戸陽だまり館

FETP 7/3~7/4 2

ICN7/4

7/12~14 4

2 タムス浦安病院FETP 7/12~7/17 8ICN 7/14~7/20 7

リエゾン(事務) 7/13~7/21 18

3 県内施設①FETP 7/14 1

ICN7/15~7/167/18~7/19 4

4 県内施設② ICD 7/20 1

5 県内施設③FETP 7/20 1

ICN 7/20 1

6 県内施設④FETP 7/21 1

ICN 7/21 1

1 クラスター等対策チーム概要令和2年6月16日から施行された「千葉県新型コロナウイルス感染症に係るクラスター等対策チーム組織運営

要綱」に基づき、事前登録された県内医療機関等に所属する感染管理医師(ICD)等、感染管理認定看護師(ICN)等及び感染症予防に関する実地疫学専門家養成研修修了者(FETP)からなる人材をクラスター等発生施設に派遣し、感染拡大防止等のクラスター対策を行うもの。・登録者数感染管理医師(ICD)等 39名感染管理認定看護師(ICN)等 46名実地疫学専門家養成研修修了者(FETP)等 4名

2 派遣実績(7/20時点)県内合計6施設延べ49名の派遣を実施し、感染防止対策を行った。

※未公表分は「県内施設」と記載

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第5回・第8回専門部会資料を基に作成