アジャイル開発の動向と オージス総研における取り...
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アジャイル開発の動向と
オージス総研における取り組み （株）オージス総研
技術部アジャイル開発センター
藤井 拓
大阪ガス100%出資の情報系子会社 ◦ http://www.ogis-ri.co.jp/
ビジネス ◦ 大阪ガス向けのシステムの開発や運用
◦ 一般のお客様向けのシステム開発、コンサルティング、トレーニング、プロダクト/サービス販売 金融業、製造業など様々な業種
特徴 ◦ UMLやSysMLなどのモデリング技術を始めとして、アジャイル開発、AI、IoT、サービスデザイン思考などに注力
(株）オージス総研 2
学生の方々向けのソフトウェアコンテストも開催しております。
http://www.ogis-ri.co.jp/extra/contest/
アウトライン
欧米と日本のアジャイルの実情
弊社の取り組み
(株）オージス総研 3
本資料でエンタープライズアジャイル勉強会（https://easg.smartcore.jp/）
のセミナーでのご発表も参照させて頂いております。
アジャイル開発の狙いと
日本の「実情」
アジャイル開発の狙い ◦ (狙いA) 市場やニーズの不確定性に向き合い、 価値あるものを早く提供する
日本の「実情」 ◦ (狙いB) 仕様通りに安くて品質が良いものを作る
◦ 日本の企業にスクラムは少しずつ普及してきている
日本の「実情」に合わせたら、
アジャイルの良さは損なわれる…
(株）オージス総研 4
アジャイル宣言
私たちは、ソフトウェア開発の実践あるいは実践を手助けをする活動を通じて、よりよい開発方法を見つけだそうとしている。 この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。
プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を
価値とする。
すなわち、左記のことがらに価値があることを認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。
出典: http://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html
(株）オージス総研 5
狙いB 狙いA
欧米の実情（１）
Agile 2016カンファレンスのプログラム
出典: https://agile2016.sched.com/ (株）オージス総研 6
欧米の実情（２）
(株）オージス総研 7 http://www.scaledagileframework.com/jp
日本での
アジャイル開発の取り組み状況と業種
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取り組み状況 業種
2016年3月に開催したエンタープライズアジャイルの集いで実施したアンケートの集計結果
(株）オージス総研
6%
28%
3%
53%
3%
8%
-20% 0% 20% 40% 60%
現在、取り組んでおらず、
今後も使う予定がない
情報収集中
取り組みを準備中
一部で取り組んでいる
すでに全社的に取り組んで
いる
大規模開発を実施中
28%
8%
21%
31%
4%
7%
0% 10% 20% 30% 40%
ユーザー企業及びその情報
系子会社
webサービサー及びその情
報系子会社
製造メーカー及びその情報
系子会社
SI会社
コンサル会社
その他
日本におけるアジャイル開発の現状
駆動要因と阻害要因
(株）オージス総研 9
楽天株式会社様の事例
従来手法から段階的にスクラムを導入
◦ 大塚玲奈様
◦ 楽天キレイドナビの開発
混沌期
改善期
スタンドアップミーティング
カンバン
KPT(振り返り)
成長期
スクラム
ご講演資料: https://speakerdeck.com/reina/hazimetefalsemyaziyairu
（情報処理学会デジタルプラクティス Vol.7 No.3, 2016には、Dev/Test/Opsの三位一体の自動化に関する論文が掲載されている）
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KDDI様の事例
企画・開発・運用・外部ベンダが一体となったアジャイル開発の活用
◦ 藤井 彰人様、川上 誠司様
◦ KDDI Business ID
◦ 開発の一部内製化
◦ ３段階の改革
アジャイル開発の導入
オフショアアジャイル開発
企画承認のスピードアップ
藤井 彰人, 通信事業者におけるLean & Agile 適用事例―企業向けITとエンジニアの物心両面での改善のために―, 情報処理学会デジタルプラクティス Vol.7 No.3, 2016, pp. 235
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ソニー・インタラクティブエンタテインメント様の事例 日米を横断して数百名体制で開発
◦ 佐藤 健一様
◦ PlayStation Network
6500万以上のアクティブユーザー
70カ国向けにサービスを提供
◦ 過去の問題点
マネジメントは開発の状況が分からない
チームは自分達の開発の位置づけが分からない
◦ 2014年2月からSAFeのアジャイルリリース列車を導入
ご講演資料：https://easg.smartcore.jp/C23/file_details/VlRNSE13PT0= (株）オージス総研 12
当社のアジャイル（反復）開発の実績
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2010年以降の弊社の取り組み
2010年-2014年
◦ 過去のアジャイル/反復開発の実践経験に基づき、実践可能な手法としてOSAM1.0を提案
ユースケース等の形で要求をある程度確定させる
2015年-現在
◦ アジャイル開発をより素直に実践するための手法としてOSAM2.0を提案
ユーザーストーリーにより開発依頼者と対話をしながら開発を行う
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OGIS Scalable Agile Method 1.0:
不安を解決するための枠組み
開発手法部分
◦ スクラムとアジャイルUPを組み合わせた開発手法
アジャイルUPでフェーズと技術プラクティスを追加する
測定部分
◦ 機能規模測定手法COSMIC法に基づく測定
◦ 見積もり、契約の問題に対処し、開発をモニタリング、改善する
(株）オージス総研
OGIS Scalable Agile Method 1.0の概要説明と事例は
以下のURLから入手できる「オージス総研アジャイル白書」の第3部と付録に掲載しております。
http://www.ogis-ri.co.jp/pickup/agile/agile_wp.html 15
OSAM 1.0の不十分点と課題
日本でアジャイル開発を実践する形を提示できたが、…
アジャイル開発を最も必要とするお客様への対応が不十分 ◦ 市場への投入時間
◦ 要求の変化（不確定性）
課題 A) 要求定義：質とスピードの両立
B) 受け入れテスト：労力の削減と品質の確保
C) プロジェクト管理：複数チームでの開発
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OSAM2.0の基本思想
スクラムを以下のようなフレークワークや手法で補う
DtoD (Discover to Deliver)
◦ ユーザーストーリーと受け入れテストの入力情報の定義
受け入れ駆動開発（A-TDD）
◦ 受け入れテストケースの開発と自動化
SAFe (Scaled Agile Framework)
◦ システムの企画、複数開発チームの連携
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OSAM2.0の概要は、以下のURLに掲載したPDFファイルに記述しています。
http://www.ogis-ri.co.jp/pickup/agile/docs/OSAM2Overview.pdf
Discover to Deliver (DtoD)とは
アジャイルなプロダクトの計画策定と分析のための手法
考案者：
◦ Ellen Gottesdiener
◦ Mary Gorman
特徴
◦ 多面的な分析
◦ 計画視点
◦ ファシリテーション
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オプションからプロダクトへ
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まとめ
日本のソフトウェア開発において、「仕様書どおりに安く品質の良いものを作る」ことが求められることが多い
◦ この枠内でアジャイル開発の良さを活かすことは困難
競争の激化、欧米の所属と連携しての開発などにより、「価値提供」を目指すアジャイル開発の日本での事例は増えてきている
弊社は、後者の開発に役立つ技術をSI、コーチング、トレーニングで提供している
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予備スライド
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価値を受け入れても様々な障害に直面… 組織の壁
◦ 企画部門 vs 開発部門
アジャイル開発に対する理解不足
◦ 「開発の生産性が上がるので、要求をさらに投入できる」などの勝手な解釈
考え方が変わらない
◦ 作業分担を決めないと動かない等々
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これらを克服する手段：トレーニングやコーチング
うちでもアジャイル開発やってみました
アンチパターン
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うちでもアジャイル開発やってみました
アンチパターンの克服
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適切な動機と戦略 障害を解決す
る推進役 良さを殺さない
戦術
良さを活かす
開発対象を選ぶ
実践者を育成する
落とし穴にはまらないための支援と
改善 アジャイル開発の有効性が示される アジャイル開発が
定着し、広がる