東海インターハイ終了。男子35位、 女子8位でした。応援、あり...

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《竹田高校山岳部通信》シェルパ vol.179 東海インターハイ終了。男子35位、 女子8位でした。応援、ありがとう ございました! 左から、森下(3年)、佐々木(3年)、高橋(2 年)、倉田(2年)の竹田高校男子A隊4名。 左から、佐藤(2年)、久保(3年)、進(3年)、 志賀(3年)の竹田高校女子 B 隊4名。 14日間にわたる東海インターハイ&北ア ルプス合宿から戻ってきました。濃密な2週間 でした。選手8名、顧問2名が体験した忘れが たい体験を写真とともに振り返りたいと思い ます。 7月28日(土)移動日 保護者の方からの見送り(差し入れも頂きま した!)を受けて竹田高校を出発。1日かけて インターハイ会場の三重県に移動しました。夜 は牛丼。折しもこの日、台風12号(ジョンダ リ)が三重県伊勢市付近に上陸。私たちは海沿 いの宿舎、四日市第一船員会館に投宿しました が、眠っている間にジョンダリは九州に向かっ ていきました。竹田高校は30日(月)の休校 を決定した模様。明日から3日間、下見です。 コースが台風で荒れていないか心配です。 7月29日(日)下見1日目 国見岳山頂にて。 大会2日目のコース、御在所山・国見岳コー スを試走。台風12号はコースの木々の葉を落 としましたが、沢の増水も たいしたことはなくまずは ひと安心。台風の影響でと きどき雨が降りましたが、 猛暑に辟易していた私たち は、冷涼な気候に大喜びで した。写真左はコース上に ある奇岩「負ばれ岩」の前 でのもの。このような奇岩 が選手の目を楽しませてく れます。 右は御在 所山朝陽 台広場で のもの。下 山すると、 朝明茶屋キャンプ場のご主人と奥様が着替え

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《竹田高校山岳部通信》シェルパ vol.179

東海インターハイ終了。男子35位、

女子8位でした。応援、ありがとう

ございました!

左から、森下(3年)、佐々木(3年)、高橋(2

年)、倉田(2年)の竹田高校男子 A隊4名。

左から、佐藤(2年)、久保(3年)、進(3年)、

志賀(3年)の竹田高校女子 B隊4名。

14日間にわたる東海インターハイ&北ア

ルプス合宿から戻ってきました。濃密な2週間

でした。選手8名、顧問2名が体験した忘れが

たい体験を写真とともに振り返りたいと思い

ます。

7月28日(土)移動日

保護者の方からの見送り(差し入れも頂きま

した!)を受けて竹田高校を出発。1日かけて

インターハイ会場の三重県に移動しました。夜

は牛丼。折しもこの日、台風12号(ジョンダ

リ)が三重県伊勢市付近に上陸。私たちは海沿

いの宿舎、四日市第一船員会館に投宿しました

が、眠っている間にジョンダリは九州に向かっ

ていきました。竹田高校は30日(月)の休校

を決定した模様。明日から3日間、下見です。

コースが台風で荒れていないか心配です。

7月29日(日)下見1日目

国見岳山頂にて。

大会2日目のコース、御在所山・国見岳コー

スを試走。台風12号はコースの木々の葉を落

としましたが、沢の増水も

たいしたことはなくまずは

ひと安心。台風の影響でと

きどき雨が降りましたが、

猛暑に辟易していた私たち

は、冷涼な気候に大喜びで

した。写真左はコース上に

ある奇岩「負ばれ岩」の前

でのもの。このような奇岩

が選手の目を楽しませてく

れます。

右は御在

所山朝陽

台広場で

のもの。下

山すると、

朝明茶屋キャンプ場のご主人と奥様が着替え

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場所を提供して下さいました。三重県の人々の

優しさに触れ、うれしくなりました。夕食は

OBの日小田さん(高校時代3回インターハイ

出場!)と餃子。懐かしくて、そしておいしか

ったです。日小田さんからも差し入れを頂きま

した。日小田さん、ありがとうございました。

7月30日(月)下見2日目

この日はメインザックを背負って大会1日

目のコースである三池岳・釈迦ヶ岳コースに挑

戦。

釈迦ヶ岳山頂

強風の羽鳥峰にて。花崗岩の白が眩しい。

前半の350m の標高差の急登で心が折れ

そうになりました。試走する他校の選手とたく

さん山中で出会いました。B隊隊長の岸田先生

(神戸高校)とも遭遇。懐かしい再会に話がは

ずみます。夜はお寿司を食べました。

7月31日(火)下見3日目

今日は大会3日目のコース、鎌ヶ岳・御在所

山コースを試走。器楽部の金賞受賞を三重県へ

の移動中に知った私たち。鎌ヶ岳山頂より、2

日遅れのお祝いメッセージを送りました。器学

部の金賞受賞は、全国に挑む竹田高校山岳部に

勇気と元気を与えてくれました。金賞というニ

ュースが入ってきたときは全員で拍手喝采。器

楽部員のこれまでの努力に改めて敬意を表し

ます。

釜ヶ岳山頂より心を込めてメッセージ送信

特に顧問の3年部中村先生、3年生器楽部員

に「おめでとう」の言葉を伝えたいと3年学年

主任である高橋と3年生山岳部員で撮影。「器

学部の皆さん、おめでとう!」この日の夕食は

ショッピングモールのフードコートでおのお

の好きなものを食べました。女子はパスタ。男

子は肉系のどんぶり。イオングループは三重県

生まれ。コンビニもミニストップ(イオン系列)

がたくさんあります。

8月1日(水)休養日

3日間の下見を終えて、今日は疲れをとるた

めの休養日。男子主将の佐々木くんが原因不明

の皮膚の腫れを訴え、皮膚科を受診。飲み薬、

塗り薬をもらいひと安心。部屋で勉強したり、

読書をしたり、おのおのリラックスして過ごし

ました。高橋はパソコンでペーパーテスト対策

の模擬問題作成。予想が的中しますようにと祈

りながらキーボードを叩きます。夕食は鍋。

久々に野菜をたくさん食べて栄養補給に努め

ました。

8月2日(木)監督・リーダー会議&食料買い

出し

下見期間中に連泊していた宿をチェックア

ウトし、大会本部から配宿された宿に移動しま

す。チェックインする前に、前述のイオン系ス

ーパーで食

料の買い出

し。肉は宿

の厨房で冷

凍してもら

います。ま

た、監督と

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パーティーのリーダ-2名の計4名で会議に

参加しました。各都道府県代表の監督やリーダ

ーが集い、にわかに緊張が高まります。配宿さ

れた宿は、御在所山ロープウエイ駅近くのホテ

ル湯の本です。夕食はハンバーグ、その他。

8月3日(金)開会式・大会1日目

大会会場の菰野町のゆるキャラ、こもしかくん

開会式会場から鈴鹿山脈を望みます。

いよいよ大会が始まりました。開会式のアト

ラクションは地元、菰野高校の吹奏楽部の演奏

です。山に関する曲をメドレーにして演奏して

くれました。菰野高校吹奏楽部の皆さん、とて

も良かったですよ。ありがとうございました。

YMCAヤングマンが部のテーマ曲だそう。

開会式直前までペーパーテスト対策の女子選

手。前席は強豪の長崎北陽台高校。

開会式の後、ペーパーテストで早速競技開始。

菰野高校が試験会場でした。菰野高校の生徒さ

んがスタッフになってあちこちで大活躍しま

す。北部九州総体時の竹田高校生のがんばりを

思い出しました。ペーパーテストの後、昼食弁

当を食べ、登山隊編成。写真は B隊団体女子の

登山隊編成の様子。この後、バスで幕営地に移

動し、設営審査、炊事審査を受けます。

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幕営地の三重県民の森つどいの広場に到着。

地元の菰野中学の皆さ

んが竹田高校にエール

を送ってくれました。

ありがたいことです。

三重県で竹田市の市章

やメジロン、「しらしん

けん」という方言に出

会えるなんて感激です。

北部九州総体でも竹田

市の小中学生が作って

くれました。

幕営地には鈴鹿山脈からの陸風が吹き、歓迎

ののぼりがバタバタとはためきます。強風に苦

労しながらのテント設営、続いて炊事審査が行

われました。審査が終了してようやく生徒と会

える時間が来ました。みんな元気そうで安心。

しかしながら、夜のとばりが落ちても気温はな

かなか下がりません。標高170m前後の幕営

地で、いかに快適に睡眠を取れるかも大きなポ

イントとなりそう。監督のテント設営地は、選

手の幕営地の一段下。ここも暑い!「暑いの苦

手」な合澤監督は、結局、テントの外で寝まし

た。大会中は午後8時就寝、朝3時起床です。

高橋はフライシートを外してテントで寝まし

たが、暑さで寝付けず、流れ星を数えました。

この大会、どうやら酷暑との闘いの予感がしま

す。男子の夕食はすき焼きうどん、女子は団子

汁とおむすび。はたして彼らはこの暑さで眠れ

たのでしょうか。

8月4日(土)大会2日目

酷暑のため、コースが変更となりました。三

池岳、八風峠までは予定通りですが、その先の

釈迦ヶ岳、羽鳥峰はあきらめ、八風峠から下山

します。メインザック行動からサブザックに変

更です。三池岳手前のお菊池も暑さで干上がっ

ていました。この日は体力、歩行、読図、装備、

設営、炊事の審査が行われました。男子の夕食

はペペロンチーノ、女子はちらし寿司と郷土料

理「やせうま」。(すごい組み合わせですね。)

夕食でパワーをつける女子

登山行動中は接触で

きません。出発時の

様子です。朝の5時

前。さあ、がんばっ

てこい!

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監督隊、八風峠から谷を下りて朝明渓谷を目指

します。選手はもう下山していることでしょう。

8月5日(日)大会3日目

昨日はコース短縮等をしたにもかかわらず、

女子隊2パーティーと男子隊1パーティーが

リタイヤしました。この日もコースは大幅に変

更されました。御在所朝陽台広場、国見岳の登

頂をあきらめ、朝明渓谷からブナ清水までのピ

ストン行動に。

コース短縮に思わず頬が緩む高橋親子

女子5班の最後尾で出発する竹田高校

ブナ清水までのピストンは清流を求めるコ

ース。監督隊は滋賀県と三重県の県境の根の平

峠で待機。「大丈夫かな。読図できたかな。」と

ただただ願うばかり。もどかしいです。

朝明渓谷で水とたわむれる少年ひとり

夕食は男子がドライカレーとラーメン。(炭

水化物まつりですね。)女子は中華丼と肉とじ

丼のどんぶりシリーズ。合澤と高橋は暑さに耐

えきれず、テント設営地そばの川で水浴び。全

身を川につけると、小魚が両脚や股間に集まっ

てきました。こんなところでドクターフイッシ

ュに出会えるとは!私たちの角質もきれいに

取り除かれたのでしょうか。この日は設営審査、

炊事審査もなく、選手はリラックスできました。

女子は温泉に入れました。(男子は前日入浴で

きました。ただし、洗い場に6~7人の列がで

きる混雑ぶりで、高橋など全身を約3分45秒

で洗い、「はい、次の人!」と席を譲りました。

人間、やろうと思えば4分弱で体を洗えること

が53歳になってわかりました。「けやきの湯」、

次回は1時間くらいゆっくりしたいです。)

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8月6日(月)大会4日目

さて、最終日です。監督隊もテントを撤収し

て、辛かった酷暑のテント生活とお別れです。

この日も暑さのためコース変更。鎌ヶ岳の登頂

を断念し、登山行動2日目のコースをベースに

したコースへと変更です。御在所山ロープウエ

イ駐車場→中道登山道→朝陽台広場で監督と

合流し、パーティー行動開始→御在所山ロープ

ウエイ乗車→下山し、解団式という行程。

「最後やけん、がんばろうな。」「うん!」

やる気を見せる森下選手と佐々木選手

監督隊は武平峠から御在所山のピークハン

ト。その後、選手と合流します。まずは竹田高

校女子と合澤監督が朝陽台広場で合流。リフト

に乗って楽しそうです。続いて男子も。元気そ

うです。思わずこちらも笑顔になります。

御在所山スキー場のリフトではしゃぐ森下

選手。リフトは1回300円。楽しいので男子

は2回乗りました。リフトから谷にいるシカを

発見。ニホンカモシカでもコモシカでもなく、

竹田にもいるシカでしたが。

女子も乗りました。

今回のようなコ

ースだと、アベ

ック出場の学校

にとっては実に

楽しいひととき

です。8名の選

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手と2名の監督が競技中に出会えて、一緒に時

間を過ごせるからです。幸せだなあ。

御在所山にて。山ポーズ。君たちの笑顔が私た

ちの疲れを吹き飛ばしてくれます。

写真を撮る合澤監督も思わず力が入る瞬間

です。それでは渾身の1枚をどうぞ。

倉田「これから僕たち、ロープウエイに乗りま

す。15分間の空中散歩です。楽しみです。」

この日登ってきたルートを確かめる。

解団式後。お世話になった B隊5班の班長、副

班長さんと記念撮影。後ろは宿舎のホテル湯の

本。

A隊2班の班長、副班長、そして共に登った仲

間と。みんなすっかり日焼けしました。

競技を終えて、再びホテル湯の本へ。久々に

布団で寝ました。夕食は豚肉の焼き肉とその他。

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8月7日(火)大会5日目

閉会式です。4人で力を合わせてがんばりま

した。その成果が報われるといいのですが。

いいパーティーになりましたね。

3年生から2年生へ。受け継ぐものは何?

穏やかに、3人を引っ張った佐々木選手

男子は92.9点の3

5位。0.01点刻み

の熾烈な争いでした。

これまでになく低い

順位でしたが、落ち込

むことはありません。足りなかった7.1点が

次年度に向けた課題です。2年生選手のひとり

が言いました。「日頃の生活から改めんとダメ

やな。」まさに、この一言に尽きます。ここ一

番の力を発揮しなければいけないとき、選手の

日常が反映されます。いい勉強をしましたね。

来年、雪辱を果たしましょう。必ず。

女子は98.3点で8位。予想以上の高得点

と順位に思わず握手をして喜び合いました。女

子は九州のチームでは1位を達成。今後は唯一

の2年生、佐藤選手が新チームを牽引します。

三重県菰野町の皆さんをはじめ、大会に携わ

った多くの皆様のおかげで選手8名は貴重な

体験をすることができました。心からの感謝を

申し上げます。差し入れをしてくれた久井田専

門委員長、赤嶺全国高体連理事、ありがとうご

ざいました。選手の保護者の皆様、ありがとう

ございました。留守を支えてくれた竹田高校の

同僚の皆さん、ありがとうございました。山岳

部員のみんな、ありがとう。朗報でパワーをく

れた器楽部員、ありがとう。残留する部員のお

世話をしてくれた顧問の橋本先生、本当にあり

がとう。8名の選手にも感謝!そして、今回も

また、共に苦楽を味わった合澤先生、ありがと

うございました。楽しい、楽しい日々でしたね。

ありがとう。次号は北アルプス合宿編です。