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【資料】 東村山市スポーツ施策基本方針(素案)

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【資料】

東村山市スポーツ施策基本方針(素案)

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目 次

第1章 基本方針の策定にあたって .......................................... 1

1 東村山市のスポーツ振興の歴史と特性 .................................. 2

2 基本方針策定の趣旨 .................................................. 3

3 基本方針の位置づけ .................................................. 4

4 基本方針におけるスポーツの定義 ...................................... 5

5 基本方針におけるスポーツの捉え方 .................................... 5

第2章 東村山市のスポーツ施策の現状と課題 ................................ 7

1 現状 ................................................................ 8

(1)東村山市を取り巻く環境 .......................................... 8

(2)東村山市のスポーツ活動 ......................................... 13

(3)東村山市のスポーツ団体 ......................................... 14

(4)東村山市のスポーツ施設 ......................................... 16

(5)市民のスポーツに対する意識 ..................................... 18

2 課題 ............................................................... 27

(1)東村山市のスポーツ施策における課題と課題解決の方向性 ............ 27

第3章 スポーツ施策の基本方針 ........................................... 31

1 基本理念 ........................................................... 32

2 基本方針 ........................................................... 33

3 基本方針の体系 ..................................................... 34

4 スポーツ施策の基本方針 ............................................. 35

基本方針1 だれもがスポーツに親しめる機会の充実 ...................... 35

基本方針2 地域スポーツ活動の活性化の推進 ............................ 37

基本方針3 スポーツに親しめるまちづくりの推進 ........................ 38

基本方針4 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を

契機としたスポーツ振興 ................................... 39

第4章 基本方針の推進にあたって ......................................... 41

1 基本方針の推進にあたって ........................................... 42

2 主な主体の役割 ..................................................... 43

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※年度(年)の表記について

改元が行われたときは、本書に記載している「平成」の元号を用い

た年度(年)の表記は、それぞれに対応する元号を用いた年度(年)

を表すものとします。

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第1章 基本方針の策定にあたって

基本方針の策定にあたって

第1章

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第1章 基本方針の策定にあたって

1 東村山市のスポーツ振興の歴史と特性

東村山市は、昭和36年に国で施行された「スポーツ振興法」に基づき、昭和37年「体育

指導委員(現:スポーツ推進委員)」を設置、昭和39年には10団体の競技連盟が加盟する

「東村山市体育協会」を設立しました。スポーツ振興法で謳われたスポーツを通じた地域の

活性化を図るべく、協会加盟団体と行政が一体となり「市民スポーツ振興の第1の道」とし

て競技スポーツの普及促進を行いました。

昭和47年には「市民スポーツ振興の第2の道」として、マススポーツ(大衆スポーツ)の

促進を目標に掲げるとともに、総理府より体力つくりモデル市の指定を受けました。だれも

が気軽に参加できる体力つくりを推進するため、「市民総体力つくりで健康な街づくり」を合

言葉に、体力つくりモデル町制度を市内各町に順次設定し、町単位の活動を推し進めました。

昭和49年に市内13町全てをモデル町に指定し、住民の体力向上・健康増進・住民相互

の親睦と融和を図り地域コミュニティの確立を目的とする「体力つくり推進委員会」を組織

化しました。

市民が主体となる委員会を市内全町に組織し、だれもが気軽に参加できる地域スポーツ活

動を推進した体力つくり運動の実績が認められ、昭和50年には「体力つくり優秀組織・体

力つくり国民会議議長賞」、昭和51年度には「体力つくり優秀組織・内閣総理大臣賞」を受

賞しました。

また、昭和49年10月10日には、市制施行10周年及び体育協会10周年を記念し、

「健康で明るいまちづくり」をキャッチフレーズに全国で3番目にスポーツ都市宣言をしま

した。スポーツ都市宣言は、スポーツを通じた①心身の体力向上、②友情と協調の学習、③

豊かな余暇利用、④市民相互の連帯強化、⑤人類愛を育むことを目標に掲げ、豊かで明るい

東村山市を築くために宣言されました。

東村山市のスポーツ振興は、行政と地域と市民が協働し、スポーツを通じた地域の活性化

を推進するものとして進められ、今日まで継承されています。

【スポーツ都市宣言】 昭和49年10月10日

わたくしたち東村山市民は、スポーツを愛し、スポーツを通して、健康と体力の向上をはかり、

豊かで明るい東村山市を築くため、次の目標をかかげここに「スポーツ都市」を宣言します。

1.スポーツを通じて、たくましい心とからだをつくろう。

2.スポーツ活動を通じて、多くの友達をつくり、友情と喜びを学ぼう。

3.積極的なスポーツ活動をすすめ、豊かな余暇活動をもとう。

4.スポーツを実践して、市民相互の連帯を強めよう。

5.スポーツを愛し、広く世界の人々と手をつなごう。

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2 基本方針策定の趣旨

近年、人口減少や少子高齢化の進展による社会構造の変化、インターネットやSNSをは

じめとする情報通信技術の発達による高度情報化、さらに環境問題の深刻化などにより社会

全体が大きく変化し続けている中、ライフスタイルや個人の価値観の変化に伴い市民のスポ

ーツ活動についても、集団スポーツから個人スポーツ志向への移行、生活習慣病予防やスト

レス発散等の健康志向の高まりなど、スポーツのニーズや価値観、求められる役割は多様化

しています。

こうした中、国は平成23年8月、これまでのスポーツ振興法に代わり、スポーツに関す

る施策の基本となる事項を定めた「スポーツ基本法」を施行し、さらに、「東京2020オリ

ンピック・パラリンピック競技大会」の開催を前にスポーツ施策を総合的に推進するため、

平成27年10月文部科学省の外局としてスポーツ庁を設置するなど、スポーツを取り巻く

環境は大きく変化をしました。

このような社会背景や取り組みを踏まえ、東村山市を取り巻くスポーツの現状と課題を整

理することで今後の方向性を明らかにし、より一層のスポーツの推進を図っていくため、ス

ポーツ都市宣言に基づく新たなスポーツ施策の方針として、「東村山市スポーツ施策基本方

針(以下、「基本方針」という。)」を策定します。

なお、本基本方針は、具体的な事業や施設整備等のスケジュール・財源のプランを示すも

のではなく、当市のスポーツ施策の目指すべき方向性を明らかにするものです。

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3 基本方針の位置づけ

本基本方針は、東村山市のスポーツ施策の礎をなす「スポーツ都市宣言」をはじめ、市の

最上位計画である「東村山市第4次総合計画」、その他個別計画等におけるスポーツに関連す

る施策を踏まえるとともに、国の「スポーツ基本法」及び「スポーツ基本計画」、「東京都スポ

ーツ推進総合計画」との整合性を図っています。

法律 国 都 市

スポーツ基本法

(平成23年)

スポーツ基本計画

(平成24年)

第2期

スポーツ基本計画

(平成29年)

スポーツ推進総合計画

(平成30年)

(平成23年)

スポーツ都市宣言

(昭和49年)

基 本 方 針

第4次総合計画(平成23年)

【市個別計画】

◎ 東村山市生涯学習計画

◎ 東京2020オリンピック・パラリンピック

競技大会に向けての東村山市取組方針 等

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4 基本方針におけるスポーツの定義

スポーツという言葉の語源は、ラテン語の「deportare」(デポルターレ)という単語が由

来とされており、この言葉は「運び去る、運搬する」という意味から転じ、精神的な次元の移

動・転換、やがて「義務からの気分転換、元気の回復」、仕事や家事といった「日々の生活か

ら離れる」気晴らしや遊び、楽しみや休養を意味します。こうした語源からも、スポーツの

本質は、人生を楽しく健康で生き生きとしたものにするためにあるものであり、勝敗の追及

をするもよし、自分のペースで楽しむもよし、だれもが自由に身体を動かし、自由に観戦し、

楽しむものであるべきです。だれもが幸福で豊かな生活を営むための一助となるものとして、

身体を使って楽しむものと考えます。

従って本基本方針では、スポーツの果たす役割の多様化を踏まえ、スポーツを技術や能力

の向上を目的とした競技スポーツだけでなく、健康づくりや介護予防、趣味や仲間との交流

を目的としたウォーキングや散歩、ジョギング、サイクリング、子供の外遊びやレクレーシ

ョンスポーツ、通勤・通学時の徒歩など、市民が日常生活の中で自発的に行う身体活動のす

べてをスポーツとして定義します。

5 基本方針におけるスポーツの捉え方

本基本方針では、自らが行う「する」スポーツだけでなく、プロスポーツの観戦や友人の

スポーツを応援する「みる」スポーツ、競技スポーツの指導やスポーツイベントのボランテ

ィアによる「ささえる」スポーツ、栄養面や健康面などから「学ぶ(知る)」スポーツといっ

た4つの視点でスポーツ活動を幅広く捉えます。

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第2章 東村山市のスポーツ施策の現状と課題

第2章

東村山市のスポーツ施策の

現状と課題

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第2章 東村山市のスポーツ施策の現状と課題

1 現状

(1)東村山市を取り巻く環境

〇人口

東村山市の人口は、昭和40年代から平成24年までおおむね、いずれの年次も対前年比

プラスで推移していたものの、平成24年をピークに減少傾向に転じています。

平成29年の年齢区分別人口構成比を昭和47年と比較すると、年少人口(0~14歳)

と生産年齢人口(15~64歳)が減少する一方、老年人口(65歳以上)は、大きく増加し

ており、人口構成が大きく変化しています。

出典:「東村山市の統計」

平成32(2020)年頃から本格的な減少局面に移行し、平成42(2030)年頃まで

に15万人を割り込んだ後、平成72(2060)年には約12万人に減少すると予測され

ています。

年齢区分別にみると、生産年齢人口は減少傾向で推移し、平成72年には平成27年と比

べ28.6%減少し、総人口に対する割合が53.5%になると予測されています。一方、老

年人口の割合は上昇し、平成72年には人口のおよそ3割を占めると予測されています 。

出典:「東村山市人口ビジョン・東村山市創生総合戦略(平成27年度)」

推計値

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〇財政状況

平成28年度の歳入の構成比は、市税が約4割と最も大きな割合になっています。市税は

市の歳入の根幹ですが、近年は景気低迷の影響を受け、市税の中でも個人市民税が減収傾向

にあります。

<歳入>

構成割合(普通会計) 市税決算額の推移

出典:「東村山市財政白書【平成28年度決算版】」

歳出は、人件費、扶助費など任意に削減できない義務的な経費が5割以上と高く、特に、

高齢化等の影響により、生活保護や医療費助成等にかかる扶助費が、10年間で約1.7倍

に増加しており、今後も増え続けることが予想されます。

<歳出>

性質別 構成割合(普通会計) 性質別 決算額の推移(普通会計)

出典:「東村山市財政白書【平成28年度決算版】」

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〇公共施設に関する状況

東村山市のハコモノ施設(※1)とインフラ施設(※2)を合わせた修繕及び更新にかか

る将来費用は、30年間の累計で約1,437億円(1年間に換算すると約48億円)かか

るという結果になりました。この費用を、現在、ハコモノ施設やインフラ施設の整備や維持

保全に充てられている費用(年間約25億円)と比較すると、毎年約23億円が不足するこ

とになります。

そのため、将来世代への負担の公平性を確保するためにも、それぞれの特性を踏まえて、

身の丈(財政事情)にあった公共施設等のあり方や、管理運営の効率化、適正な維持管理の

仕組みなど、様々な検討を行っていく必要があります。

※1 ハコモノ施設:公共施設のうちの建築物の総称。本市においては、行政施設(市役所庁舎

等)、学校教育施設、生涯学習施設、福祉施設等を示す。

※2 インフラ施設:公共施設のうち、建築物を除く産業や生活の基盤となる施設の総称。本市にお

いては、道路、橋りょう、公園、下水道を示す。

出典:「東村山市公共施設等総合管理計画」

〇市内公共スポーツ施設の利用頻度

公共スポーツ施設(東村山市民スポーツセンター・屋内プール)の利用頻度は「ほとんど

利用しない」が76.5%と最も高く、利用者の固定化がうかがえます。

ほぼ毎日 週に

数回程度

月に

数回程度

年に

数回程度

ほとんど

利用しない

無効・未回

0.2% 3.2% 5.8% 11.7% 76.5% 2.6%

出典:「東村山市公共施設等総合管理計画(平成27年度)」

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〇子供の体力について

子供の体力・運動能力は、昭和60年ごろから現在まで全国的に低下傾向が続いています。

また、過去5年間の市内の子供の体力・運動能力をみると全国平均値を上回ることは少な

く、市内の子供の体力低下が見受けられます。

昭和60年と平成29年の子供の体力の比較(全国平均値)

握力(kg) 50m走(秒)

ボール投げ

(m)

反復横跳び

(回) 持久走(秒)

S60 H29 S60 H29 S60 H29 S60 H29 S60 H29

小5男子 18.3

16.5

1 9.1 9.4 29.9 22.5 39.5 42.0 ― ―

小5女子 16.9

16.1

2 9.3 9.6 17.6 13.9 38.0 40.0 ― ―

中2男子 31.1

28.8

8 7.9 8.0 22.1 20.5 ― ―

366.

392.

中2女子 25.5

23.7

8 8.6 8.8 15.4 12.9 ― ―

267.

288.

出典:スポーツ庁「平成29年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果について」

体力合計点 市内平均値と全国平均値との差の推移

出典:スポーツ庁「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(平成25年~平成29年)」

東京都「東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査(平成25年~平

成29年)」

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〇健康寿命の推移

東村山市の65歳健康寿命(※3)は、男女ともに平成23年に最も落ち込みましたが、

その後は回復傾向にあります。しかし、東京都との比較では、近年男女ともに都の平均値を

下回る結果となっています。

出典:東京都福祉保健局「平成28年 都内各区市町村の65歳健康寿命」

※3 65歳健康寿命(東京保健所長会方式):

65歳の人が、何らかの障害のために要介護認定を受けるまでの状態を健康と考え、その障害のた

めに認定を受ける年齢を平均的に表すもの。

80.0

80.5

81.0

81.5

82.0

82.5

83.0

H20年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年 H28年

東京都/男性 東京都/女性 東村山市/男性 東村山市/女性

(歳)

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(2)東村山市のスポーツ活動

東村山市では、市民スポーツの活性化やスポーツに関わる機会の創出、地域コミュニテ

ィの醸成などを目的とし、市や各々の組織や団体が中心となり様々な事業を展開していま

す。市内の主な事業等につきましては、以下の通りです。

〇スポーツ大会・イベント等 (平成30年度現在)

大会・イベント名 内容

春季市民体育大会 東村山市体育協会主催。各協会、連盟の春季市民大会。

※競技種目数:30競技

秋季市民体育大会

東村山市・東村山市教育委員会・東村山市体育協会共催。

各協会、連盟の秋季市民大会。

※競技種目数:39競技

ふれあい運動会 60歳以上の方を対象とし健康増進を目的とした運動会。

市民歩け歩け大会 野外活動連盟主管開催。市民を対象としたウォーキングイ

ベント。年2回。

スポレクフェスティバル 東村山市体育協会主催。様々なスポーツを一度に体験でき

るスポーツイベント。

東村山市民周回駅伝大会 東村山市陸上競技協会主催。市内在住、在勤、在学者を対

象とし、都立狭山公園周辺で開催されている駅伝大会。

東村山みんなで走ろう会 小学4年生以上の市内在住、在勤、在学者を対象とし都立

狭山公園周辺で開催されているマラソン及び駅伝大会。

〇各種教室・講座等 (平成30年度現在)

教室・講座名 内容

スポーツ・スイミング教室

ダンスエアロビクスや骨盤体操、子ども遊びやスイミング

など、子どもから大人が選択して参加できる8コースを1

年間で前期・中期・後期の三回にわけて開催する教室。

スマートライフ講演会

+健康エクササイズ

スポーツ科学委員会が主体となり、講義と健康エクササイ

ズを組み合わせた事業。年4回実施。

スマートライフ測定会 市民及びスポーツセンター利用者を対象とし、体組成測定

器等を活用した測定会。年8回実施。

60歳以上の方の体力測定 60歳以上の市民を対象とし、上体起こしや6分間歩行な

ど、5種目を実施する体力測定。

スポーツ・食育教室

小学校1・2年生とその保護者を対象とし、合計5日間の

日程で、スポーツの基本動作に関する運動教室や栄養相

談、講演会を実施。

ロコトレ教室 個々の運動器の衰えを予防するためのロコモーショント

レーニング。年12回開催。

健康体操 健康促進に関するリズム体操やストレッチなどを実施。年

24回開催。

脳活性化教室 脳を刺激し身体の衰えを防ぐことを目的とした運動指導。

年12回開催。

子どもワクワク運動教室 子供の運動能力向上を目的した全身運動。年2回。

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(3)東村山市のスポーツ団体

〇公益社団法人東村山市体育協会

東村山市体育協会は加盟10団体で昭和39年12月に設立しました。その後、加盟団体

も増え、平成30年度現在40団体を擁する組織となっています。平成16年4月に社団法

人としての東村山市体育協会として設立し、平成24年4月より公益法人として活動してい

ます。

市行政と役割分担を図りつつ、各スポーツ団体(体育協会加盟団体)とのさらなる連携を

深めながら、17の公益目的事業を中心に市民を対象とした事業を展開しています。

東村山市体育協会加盟団体(40団体) (平成30年度現

在)

ソフトテニス連盟 バレーボール連盟 軟式野球連盟

卓球連盟 陸上競技協会 スキー連盟

クレー射撃連盟 剣道連盟 民踊連盟

柔道連盟 釣連盟 躰道連盟

水泳連盟 サッカー協会 バドミントン連盟

テニス連盟 婦人軽体操連盟 弓道連盟

ライフル射撃連盟 空手道連盟 合気道連盟

少年軟式野球連盟 少林寺拳法連盟 ソフトボール連盟

ダンススポーツ連盟 ゴルフ連盟 ゲートボール連合会

ラジオ体操会連盟 バスケットボール連盟 中学校体育連盟

ティーボール連盟 ユニカール協会 野外活動連盟

なぎなた連盟 ミニバスケットボール連盟 太極拳連盟

ターゲットバードゴルフ協会 グラウンドゴルフ連盟 スポーツ吹矢協会

ビーチボール協会

〇スポーツ推進委員会

スポーツ推進委員は、市におけるスポーツ推進のための事業の実施に係る連絡調整並びに

住民に対するスポーツの実技の指導その他スポーツに関する指導及び助言を行う、地方公務

員(非常勤特別職)です。地域スポーツ振興の推進役であり、コーディネーターとしての役

割が一層期待されています。

スポーツ推進委員で構成されたスポーツ推進委員会は、市民のスポーツ振興及び地域のコ

ミュニティ形成に寄与することを目的に組織化され、地域スポーツ活動に貢献しています。

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〇体力つくり推進委員会

昭和49年、地域住民の体力つくりと健康増進、住民相互の親睦、地域コミュニティの確

立を目的として「体力つくり推進委員会」が市内全13町に組織化されました。市民のだれ

もが気軽に参加できる町単位の活動を自発的に推し進める、地域に根ざした貴重な存在であ

り、現在も地域スポーツ事業実施の中核を担っています。

体力つくり推進委員会事業

※事業内容は、平成30年度定期総会資料(各町)を参考

合計

(町)

町民運動会 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 12

ソフトボール ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 13

テニスバット ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 12

グラウンドゴルフ ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 12

ビーチボール(ソフトバレーボール) ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 11

歩け歩け(歩こう会) ● ● ● ● ● ● ● ● ● 9

走ろう部(ランニング・ジョギング) ● ● ● ● ● ● ● 7

ユニカール ● ● ● ● ● 5

ハイキング ● ● ● ● 4

ラジオ体操(軽体操) ● ● ● ● 4

卓球 ● ● 2

バドミントン ● ● 2

バレーボール ● ● 2

ボウリング ● ● 2

ラケットテニス ● 1

合計(種目)※町民運動会は除く 6 9 2 6 6 6 12 6 9 5 6 6 6

第1ブロック 第2ブロック 第3ブロック 第4ブロック

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(4)東村山市のスポーツ施設

〇市内のスポーツ施設等

現在市内で利用可能なスポーツ施設等については以下の通りです(平成30年度現在)。

主な公共スポーツ施設のうち東村山市民スポーツセンターは、平成24年度より指定管理

者制度(※4)を導入し、民間事業者が施設の管理運営全般を行っており、サービスの充実

化、利用者の拡大に努めています。

学校施設は地域スポーツ推進のための「スポーツ開放」により、授業や部活動がない時間

帯に体育館やグラウンドなどを地域住民のスポーツの場として提供しています。

主な民間スポーツ施設については、スポーツジムやボルダリングジム、フットサル場など

あらゆるジャンルのスポーツに対応できる施設が市内に存在しています。

主な都立公園等については、ランニングやジョギング、ハイキングなどが実施可能です。

※4 指定管理者制度:民間事業者や市民活動団体等を含む様々な団体に一定の権限を与え、公の施

設の管理運営に民間団体の自主性を認めることにより、その技術やノウハウ

を最大限に活用することを目的とした制度。

【主な公共スポーツ施設】 (平成30年度現在)

施設名称 種類

市民スポーツセンター 第1体育室・第2体育室・卓球室・弓道室・

第1武道場・第2武道場・レクリエーション室・

トレーニング室・ファミリースポーツ室・

屋内プール・スポーツ医科学室・ランニング走路

運動公園 野球場・ソフトボール場・トラック競技場・

テニスコート・屋外プール

単一型

久米川庭球場 クレーコート

ゲートボール場 市内7ヶ所

久米川少年野球場 少年野球場

その他

経済産業省グラウンド サッカー場

全生園グラウンド 野球場・テニスコート

※上記のうち、経済産業省グラウンド、全生園グラウンドは、国所管の施設。

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【学校施設スポーツ開放】 (平成30年度現在)

施設名 種類

小学校(15ヶ所) 校庭・体育館

※化成小学校については、ナイター照明使用可。

中学校(7ヶ所) 校庭・体育館・テニスコート

※テニスコートの開放については、第一中学校、第四中学校、

第七中学校のみ開放。

【主な民間スポーツ施設】 (平成30年度現在)

施設種別

スポーツジム ホットヨガスタジオ

ボルダリングジム テニスコート

空手・合気道場 ダンス場

ボクシング場 剣道場

野球場 ボウリング場

フットサル場 屋内プール

ゴルフ練習場 体操競技場

バッティングセンター

【主な都立公園等】 (平成30年度現在)

施設名称 実施可能なスポーツ

東村山中央公園 ランニング・ウォーキング・ゲートボール・

多目的レクリエーション等

狭山公園 ランニング・ウォーキング・

多目的レクリエーション等

八国山緑地 ランニング・ウォーキング・ハイキング・

トレイルランニング等

多摩湖自転車歩行者道 サイクリング・ランニング・ウォーキング

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(5)市民のスポーツに対する意識

※「東村山市スポーツに関する市民意識調査(平成30年2月)」の調査結果に基づく。

〇市民のスポーツへの取り組み

運動やスポーツを週1日以上実施した人の割合(スポーツ実施率)は、63.4%と、全国

や東京都と比べても高い割合となっています。

年代別でみると、60代以上が6割を上回っている一方、働く世代・子育て世代でもある

30代が5割を下回っており、若い世代の実施率が低い傾向になっています。

高齢者は、健康への意識が高いこと、時間的余裕があることが実施率の高さに繋がってい

ると考えられます。

〇運動やスポーツを週1日以上実施した人の割合(スポーツ実施率)

全国※5 東京都※6 東村山市 東京都目標※7

42.7% 56.3% 63.4% 70%

(2020年までに)

出典※5 スポーツ庁「スポーツの実施状況等に関する世論調査(平成28年度)」

※6 東京都「都民のスポーツ活動・パラリンピックに関する世論調査(平成28年度)」

※7 東京都「東京都スポーツ推進総合計画(平成29年度)」

〇運動やスポーツを週1日以上実施した人の割合(スポーツ実施率)(年代別)

年代 10・20

代 30代 40代 50代 60代 70代 80代以上

週1日以上

スポーツ

実施率

53.0% 48.4% 54.8% 56.8% 70.7% 82.2% 63.4%

15.4 15.9 15.1 16.9 13.1 6.5 4.5

2.8

2.8 5.9

1.2

(868)

(%)

1~

1~

2日

1~

ポー

ツは

かっ

回答

週1日以上運動やスポーツをしている市民の割合:63.4%

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19

〇この1年間に行ったスポーツや運動(上位4項目)(性別×年齢別)

全体では、「散歩、ウォーキング」が78.3%、ついで「体操、ラジオ体操、健康体操(介

護予防体操等を含む)」が31.3%、「自転車、サイクリング」が30.3%となっていま

す。

いずれの年代も、一人でも気軽にできるスポーツの人気が高いことが分かります。

〇この1年間でスポーツをしなかった理由

「仕事・家事・育児が忙しくて時間がないから」が35.3%と最も多く、ついで「年をと

ったから」が29.4%、「機会がなかったから」が25.5%となっています。

各々のライフステージや意識の中で、スポーツが身近な存在にないことがうかがえます。

□散歩、ウォーキング □体操、ラジオ体操、健康体操(介護予防体操等を含む)

□自転車、サイクリング □筋力トレーニング、マシントレーニング

 全 体 (868)

【男性×年齢】 -

19歳以下 (4)

20~29歳 (23)

30~39歳 (32)

40~49歳 (56)

50~59歳 (57)

60~69歳 (80)

70~79歳 (73)

80歳以上 (37)

【女性×年齢】 -

19歳以下 (5)

20~29歳 (33)

30~39歳 (59)

40~49歳 (77)

50~59歳 (97)

60~69歳 (85)

70~79歳 (99)

80歳以上 (33)

78.3

-

25.0

60.9

71.9

69.6

71.9

81.3

91.8

78.4

-

20.0

81.8

84.7

80.5

83.5

85.9

80.8

66.7

0 50 100 (%)(%)

31.3

-

25.0

21.7

28.1

17.9

22.8

25.0

35.6

21.6

-

-

27.3

25.4

27.3

34.0

35.3

52.5

39.4

0 50 100 (%)(%)

30.3

-

-

39.1

40.6

32.1

29.8

26.3

35.6

24.3

-

-

33.3

32.2

46.8

30.9

23.5

30.3

6.1

0 50 100 (%)(%)

22.8

-

25.0

30.4

53.1

41.1

22.8

21.3

19.2

10.8

-

-

27.3

20.3

27.3

21.6

22.4

17.2

3.0

0 50 100 (%)(%)

n=(51)

仕事・家事・育児が忙しくて時間がないから

年をとったから

機会がなかったから

体が弱いから

仲間がいないから

運動やスポーツが好きではないから

お金がかかるから

場所や施設がないから

指導者がいないから

その他

特に理由はない

35.3

29.4

25.5

21.6

17.6

15.7

5.9

3.9

-

7.8

9.8

0 10 20 30 40 (%)

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〇スポーツや運動を行った場所

「道路や遊歩道」が66.8%と最も高く、ついで「公共のスポーツ施設」が26.4%、

「自宅」が26.1%、「民間のスポーツ施設」が21.1%、「広場や公園」が20.9%と

なっています。

6割以上の方が「道路や遊歩道」のように、スポーツ施設ではなく、身近な場所でスポー

ツを行っている方が多いことが分かります。

〇スポーツを実施したきっかけ

「健康(ダイエット等も含む)のため」が61.8%と最も高く、ついで「もともと興味が

あり、自発的に始めた」が39.2%となっています。

健康志向により自発的にスポーツを実施する傾向が高いことが分かります。

n=(807)

道路や遊歩道

公共のスポーツ施設

自宅

民間のスポーツ施設

広場や公園

山・川・海

学校の体育施設

職場のスポーツ施設

その他

わからない

無回答

66.8

26.4

26.1

21.1

20.9

16.5

6.4

2.2

5.0

0.6

2.1

0 20 40 60 80 (%)

n=(807)

健康(ダイエット等も含む)のため

もともと興味があり、自発的に始めた

友人・知人・同僚に誘われた

医師にすすめられた

家族に誘われた

家族にすすめられた

友人・知人・同僚にすすめられた

所属する団体(会社等)にすすめられた

TVや新聞、インターネット等ですすめていた

現地やTV等でそのスポーツを観た

そのスポーツに係るボランティアを行った

その他

特に理由はない・なんとなく

わからない

無回答

61.8

39.2

15.6

9.2

8.7

7.1

4.1

3.1

2.9

1.7

1.1

5.8

6.7

0.7

2.5

0 10 20 30 40 50 60 70 (%)

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〇だれと運動やスポーツを行いたいか

「仲間・友人と」が55.9%と最も多く、ついで「ひとりで」が49.2%、「家族と」

が39.5%となっています。

年代別でみると、30代では「家族と」、40代では「ひとりで」が最も多くなっています

が、10・20代と50代以上の年代では「仲間・友人と」が最も多くなっています。また、

80代以上の方については、「現在住んでいる地域の人々と」が第3位に入っています。

いずれの各年代とも、いつでも気軽にスポーツを行える「ひとりで」または「仲間・友人

と」、「家族と」の身近な存在の方とスポーツを行いたいと希望していることが分かります。

〇だれと運動やスポーツを行いたいか

〇だれと運動やスポーツを行いたいか(年代別)

順位

だれと運動やスポーツを行いたいか

10・20

代 30代 40代 50代 60代 70代 80代以上

第1位 仲間・

友人と 家族と ひとりで

仲間・

友人と

仲間・

友人と

仲間・

友人と

仲間・

友人と

第2位 ひとりで 仲間・

友人と 家族と ひとりで ひとりで ひとりで ひとりで

第3位 家族と ひとりで 仲間・

友人と 家族と 家族と 家族と

現在住ん

でいる

地域の

人々と

n=(868)

仲間・友人と

ひとりで

家族と

現在住んでいる地域の人々と

職場の人々と

その他

行いたくない

わからない

無回答

55.9

49.2

39.5

13.8

5.4

1.2

1.0

2.2

2.2

0 10 20 30 40 50 60 (%)

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〇今後行ってみたいスポーツ

「散歩、ウォーキング」が63.6%と最も多く、ついで「筋力トレーニング、マシントレ

ーニング」が29.1%、「体操、ラジオ体操、健康体操」が28.6%となっています。競

技スポーツよりも一人でも気軽にできるスポーツの人気が高いことが分かります。

n=(868)

サッカー、フットサル

バレーボール、ソフトバレーボール、ビーチバレー

グラウンド・ゴルフ

ソフトボール

バスケットボール

弓道、アーチェリー

なわとび

カヌー、カヤック

サーフィン、ヨット、セーリング

アイススケート、フィギュアスケート

空手、少林寺拳法

剣道

スケートボード

ゲートボール

ペタンク

その他の陸上競技

バウンドテニス

柔道

その他

運動やスポーツはしたくない

無回答

4.0

3.8

3.5

3.5

3.5

3.5

3.0

2.9

2.9

2.2

1.7

1.2

1.2

1.0

0.8

0.7

0.6

0.5

3.0

2.3

2.9

0 20 40 60 80 (%)n=(868)

散歩、ウォーキング

筋力トレーニング、マシントレーニング

体操、ラジオ体操、健康体操

自転車、サイクリング

登山、ハイキング

水泳

ヨガ、エアロビクス

ジョギング、ランニング

ダンス(バレエ、フォークダンス、フラダンス、民踊など)

ボウリング

テニス、ソフトテニス

卓球

ゴルフ

釣り

スキー、スノーボード

ボルダリング、クライミング

バドミントン

太極拳、気功

硬式野球、軟式野球

マラソン

アクアエクササイズ

63.6

29.1

28.6

23.3

22.1

21.4

21.1

18.7

11.1

10.9

9.8

9.7

9.6

9.4

8.6

8.4

7.8

7.1

5.3

5.0

4.3

0 20 40 60 80 (%)

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23

〇地域で行うスポーツイベント・活動への参加頻度、不参加の理由、参加希望の有無

「参加したことはない」が62.6%と最も高く、ついで「あまり参加していない」が2

4.0%となっております。

また、「参加したことはない」「あまり参加していない」と回答した方に、その理由をたず

ねたところ、「地域での活動を知らないから」が40.3%と最も高く、ついで「実施時間が

合わないから」が33.7%、「実施内容が合わないから」が14.4%となっています。

さらに、今後参加したいと思うかについてたずねたところ、「条件が合えば参加したい」が6

2.3%と最も高く、ついで「参加したくない」が31.7%となっています。

8割以上の方が地域で行うスポーツイベント・活動に不参加であったものの、そのうち6

割以上の方が今後参加の希望があり、地域で行うスポーツイベントなどの需要があると考え

られます。

〇参加頻度 〇参加希望の有無

〇不参加の理由

継続して

参加している

2.9% ときどき

参加している

7.1%

あまり

参加していない

24.0%

参加したことはない

62.6%

無回答

3.5%

(868)

参加したい

2.8%

条件が合えば

参加したい

62.3%

参加したくない

31.7%

無回答

3.2%

(751)

n=(751)

地域での活動を知らないから

実施時間が合わないから

実施内容が合わないから

近隣との交流がわずらわしいから

運営を手伝わされる可能性があるから

運動をしたくないから

その他

無回答

40.3

33.7

14.4

11.1

6.7

5.7

13.2

3.1

0 10 20 30 40 50 (%)

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24

〇希望する地域の活動

希望する地域の活動をたずねたところ、「個人で楽しめる定期的活動」が31.0%と最も

高く、ついで「高齢社会に向けた健康づくり事業」が25.8%、「気軽に参加できるスポー

ツ大会やイベント」が24.4%、「運動の苦手な人や初心者を対象とする活動」が22.8%、

「子供から大人まで地域の誰もが楽しめる活動」が20.4%となっています。

身近な地域スポーツ活動において、個人で楽しめる活動や子供から高齢者までの各世代に

応じた取り組みなど、多様なニーズがあることが分かります。

〇市のスポーツに係る各種スポーツ団体の認知度

体力つくり推進委員は44.0%、スポーツ推進委員は25.7%、東村山市体育協会は

21.2%となっています。一方、3割以上の方が「知っているものはない」となっていま

す。

地域のスポーツ活動を推進するうえで、各種スポーツ団体の認知度を高めるとともに、地

域のスポーツ活動を知ってもらう必要があると考えられます。

n=(868)

個人で楽しめる定期的活動

高齢社会に向けた健康づくり事業

気軽に参加できるスポーツ大会やイベント

運動の苦手な人や初心者を対象とする活動

子供から大人まで地域の誰がもが楽しめる活動

有名スポーツ選手の講演やスポーツ教室

親子や家族ぐるみで楽しめる活動

スポーツプログラムの指導や指導補助

障害者との交流・支援事業

その他

参加したくない

無回答

31.0

25.8

24.4

22.8

20.4

16.4

14.3

8.6

6.0

3.2

13.1

6.1

0 5 10 15 20 25 30 35 (%)

n=(868)

体力つくり推進委員

小・中学校の学校施設スポーツ開放

スポーツ推進委員

東村山市体育協会

すわスポーツクラブ

多摩湖スポーツクラブ

知っているものはない

無回答

44.0

26.2

25.7

21.2

2.8

1.0

33.4

7.9

0 10 20 30 40 50 (%)

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25

〇東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会への参加希望

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会への参加希望をたずねたところ、「競技

場などに行って観戦・応援したい」は52.4%、「東京2020大会に対して、特に関わりたい

と思わない」は27.4%、「東京2020大会の運営スタッフ、ボランティアとして参加した

い」は12.4%となっています。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を競技場で「みる」、ボランティアとし

て「ささえる」ことで参加を希望している方が多く、関心の高さがうかがえます。

〇東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会及びその大会後において期待するこ

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会及びその大会後において期待するこ

とをたずねたとこ

ろ、「感動や興奮の共

有」が53.2%と最

も高く、ついで「選手

の活躍やメダルの獲

得」が29.3%、「子

供たちの体力向上」

が27.1%となっ

ています。

選手に対する期待

の他、子供たちの体

力向上やまちのバリ

アフリー化の促進、

他者理解など、東京

2020オリンピッ

ク・パラリンピック

競技大会を契機とし

た効果が求められて

いることがうかがえ

ます。

商業振興

自らスポーツに親しむきっかけ

日本文化の再発見

トップアスリートとの触れ合い

ボランティア意識の向上

競技力の向上

n=(868)

感動や興奮の共有

選手の活躍やメダルの獲得

子供たちの体力向上

街のバリアフリー化の促進

障害者への理解促進

その他

特にない

無回答

地域の一体感

テクノロジーの進展による生活の利便性向上

スポーツ施設の整備(バリアフリー化の促進含む)

スポーツを通じた市民の健康

地域活動の活性化

スポーツ活動の活性化

外国との交流の進展、外国の歴史や文化、人々への理解促進

スポーツへの関心の高まり

障害者スポーツの発展

53.2

29.3

27.1

26.8

21.9

20.9

19.6

18.8

18.7

16.0

16.0

15.3

14.6

14.3

13.8

12.4

10.8

10.5

8.2

6.6

1.5

11.9

4.5

0 20 40 60(%)

n=(868)

競技場などに行って観戦・応援したい

東京2020大会に対して、特に関わりたいと思わない

東京2020大会の運営スタッフ、ボランティアとして参加したい

スポーツイベント・教室等へ参加したい

その他

無回答

52.4

27.4

12.4

8.2

7.5

8.1

0 20 40 60(%)

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〇障害者スポーツとの接触経験について

障害者スポーツの観戦経験についてたずねたところ、「テレビ・ラジオ・インターネット配

信等で観戦または見た(ニュース等で流れるダイジェストや特集番組等も含む)」が52.8%

と最も高く、観戦経験者は一定数います。一方、「スタジアム・体育館・沿道などで実際に観

戦または見たりしたことがある」が2.5%、「イベント等で体験したことがある」が2.0%、

「競技者としてプレイしたことがある、または継続してプレイしている」が0.7%と、障

害者スポーツに直接触れた方は限定的です。

また、「観戦または見たりしたことはない」が38.7%と高く、より障害者スポーツに触

れる機会が求められます。

n=(868)

テレビ・ラジオ・インターネット配信等で観戦または見た(ニュース等で流れるダイジェストや特集番組等も含む)

スタジアム・体育館・沿道などで実際に観戦または見たりしたことがある

イベント等で体験したことがある

競技者としてプレイしたことがある、または継続してプレイしている

その他

観戦または見たりしたことはない

わからない

無回答

52.8

2.5

2.0

0.7

1.6

38.7

1.7

4.3

0 20 40 60(%)

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27

2 課題

(1)東村山市のスポーツ施策における課題と課題解決の方向性

これまで示してきた東村山市のスポーツの歴史や現状分析、市民意識調査を踏まえ、今後

取り組むべきスポーツ施策の課題と課題解決の方向性について以下のようにまとめました。

【課題1】スポーツに対する意識

10代から50代までの運動やスポーツを週1日以上実施した人の割合(スポーツ実施率)

が、全体の割合(63.4%)を下回っています。これは、働く世代や子育て世代が、仕事・

家事・育児で忙しいためスポーツに充てる時間の確保が難しいことが一因と考えられます。

しかし、生活習慣病予防の観点から考えるとスポーツを習慣化していくことは重要であり、

またスポーツを通じた精神的な充足感の獲得や人と人との交流の促進など、心の健康の保持・

増進も図られることから、忙しい方やスポーツに関心が無い方に対しても、それぞれのライ

フステージに合ったスポーツを始めるきっかけづくりを提供することが必要です。

【課題2】子供の運動・スポーツの機会

子供の体力の低下は、将来的に国民全体の体力低下につながり、生活習慣病の増加やスト

レスに対する抵抗力の低下など、心身の健康に不安を抱える人々が増え、社会全体の活力が

失われる事態が危惧されます。

また、スポーツは、社会的ルールやコミュニケーションを学ぶ場でもあり、健全な子供た

ちの育成のために役立っているものです。現状では、子供たちのスポーツの定義が「スポー

ツ=競技スポーツ」と狭いことが考えられ、競技スポーツが苦手な子供のスポーツ離れの一

因と考えられます。

子供たちが体育の授業や運動部活動以外でも、スポーツを楽しみ、親しめる機会が求めら

れています。

【課題3】スポーツの周辺環境

ライフスタイルや個人の価値観の変化に伴い、健康志向や個人スポーツに対する志向の高

まりが見られます。

一人でも気軽にできる散歩・ウォーキングの人気は非常に高く、道路や遊歩道、公園や広

場を有効に活用し、スポーツ施設以外の身近な場所でもスポーツに親しめる環境が求められ

ています。

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【課題4】公共スポーツ施設等の現状

市内の公共スポーツ施設は全般的に老朽化が進んでいます。また、市民のスポーツに対す

るニーズが多様化する中、利用者の固定化や施設利用の偏りが見受けられます。限られた公

共スポーツ施設を多くの市民に有効活用されるよう、公共スポーツ施設の再編が求められま

す。

将来にわたって市民から利用される持続可能な施設運営ができるよう、指定管理者制度等

の民間活力の活用によるさらなる市民サービスの質の向上や市民の施設利用頻度を高める取

り組みが求められています。

【課題5】地域で行うスポーツイベントやスポーツ活動

近年、参加者の減少によりスポーツイベントやスポーツ活動を発足当初と同じように継続

することが困難になっています。変化する住民のライフスタイルやニーズ(実施時間、実施

内容等)との不一致、新たに東村山市に転入してきた市民と地域の繋がりが希薄化している

ことにより地域のスポーツ活動が知られなくなっていることなどが一因と考えられます。

スポーツを始めるきっかけづくりやより多くの市民に参加してもらうため、既存スポーツ

イベントやスポーツ活動のあり方や内容を時代に即して見直すことが求められています。

【課題6】スポーツ関係団体

市民大運動会をはじめとする地域のスポーツ活動は、体育協会やスポーツ推進委員会、体

力つくり推進委員会など、各スポーツ関係団体の尽力により長年ささえられてきました。

しかし、近年各スポーツ関係団体の会員の高齢化や固定化、後継者不足により、創設当初

と同じようにスポーツ活動を「ささえる」ことが難しくなっています。新たな後継者やスポ

ーツを「ささえる」人材の発掘、育成が求められています。

【課題7】障害者スポーツ

障害者スポーツは、心身の状況や体力が異なるもの同士が一緒に行うことができるスポー

ツであり、他者理解を促進する上では重要なツールであるといえます。

しかしながら、実際に障害者スポーツの(会場での)観戦・体験をした方は非常に少なく、

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に、障害者と健常者との相互理

解が促進されるよう、だれもが参加しやすい障害者スポーツイベントの場をつくるなど、だ

れもがスポーツに触れ合う機会が求められています。

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【課題8】人口減少・少子高齢化

将来的に人口減少、少子高齢化が進んでいくことが予測されています。特に高齢化社会の

影響により、社会保障費の増加や将来的な税収不足が予想されます。

60歳以上のスポーツ実施率の割合は6割以上と非常に高いものの、65歳以上の健康寿

命について、当市の平均値が東京都の平均値よりも低いことから、「人生100年時代」を見

据えた健康寿命の延伸に結びつく健康づくりが求められています。

【課題9】東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機としたスポーツ振興

多くの市民が競技場で「みる」、運営スタッフやボランティアとして「ささえる」など東京

2020オリンピック・パラリンピック競技大会に何らかのかたちで参加したいと希望して

いるのみならず、子供たちの体力向上、まちのバリアフリー化や他者理解の促進の効果も期

待されています。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に、市民のだれもがスポーツ

に親しみ、興味・関心を持つきっかけとなるような気運の醸成が求められています。

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31

第3章 スポーツ施策の基本方針

スポーツ施策の基本方針

第3章

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32

第3章 スポーツ施策の基本方針

東村山市のスポーツの歴史と特性、現状や課題と課題解決の方向性を踏まえて、スポーツ

施策の基本理念及び基本方針を以下のように掲げます。

1 基本理念

「スポーツ都市宣言」に基づき、

市民がスポーツを愛し、スポーツを通して、健康と体力の向上をはかり、

豊かで明るい東村山市を築くことをめざします。

スポーツは、幸福で豊かな生活を営むために重要なものです。スポーツを行うことは、体

力向上、健康寿命の延伸や介護予防、生活習慣病予防に寄与します。既にスポーツをするこ

との楽しさを享受できている市民のみならず、スポーツをしていない、スポーツに無関心な

市民も、スポーツにより人生が豊かになるよう、スポーツを始めようとする“はじめの一歩”

を踏み出してもらうために、スポーツを「する」・「みる」・「ささえる」・「学ぶ(知る)」視点

からスポーツ振興を展開し、スポーツに興味・関心を持ってもらい、スポーツを通じた「体

力・健康づくり」や「仲間づくり」、「市民相互の連帯」が実施されるよう推進していきます。

「スポーツ都市宣言」のもと、スポーツに親しむ機会を創出し、スポーツを楽しみ、スポ

ーツを通じて東村山に愛着を持ち、東村山のくらしを楽しめるよう、『スポーツでたのしむら

やま』を推進していきます。

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2 基本方針

子供や高齢者、障害者や外国人など、障害の有無や年齢、性別、国籍などを問わず、スポ

ーツに関心が無い市民も含め、だれもが分け隔てなくスポーツを楽しみ、親しめる機会を充

実させ、市民のスポーツ活動を促進します。

地域スポーツ活動を推進してきた各スポーツ団体等とともに、市民のだれもがスポーツを

楽しみ、気軽にスポーツに参画できる場の提供を進め、ひいては地域スポーツを担う人材の

育成を推進します。

市民がスポーツを身近に感じ、スポーツに親しめるまちづくりを推進します。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とし、市民のだれもがスポー

ツに興味・関心を持つことから自発的なスポーツ・健康づくり活動を始める好機と捉え、ス

ポーツ参画人口の拡大に努めるとともに、オリンピック精神をレガシーとしたスポーツ振興

を図ります。

基本方針1 だれもがスポーツに親しめる機会の充実

基本方針2 地域スポーツ活動の活性化の推進

基本方針3 スポーツに親しめるまちづくりの推進

基本方針4 東京2020オリンピック・パラリンピック競技

大会を契機としたスポーツ振興

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3 基本方針の体系

< 基本理念 > < 基本方針 > < 施策の方向性 >

3 スポーツに親しめ

るまちづくりの

推進

2 地域スポーツ活動

の活性化の推進

4 東京2020オリ

ンピック・パラ

リンピック競技

大会を契機とした

スポーツ振興

(1)スポーツに関する意識と関心の向上

(2)スポーツを通じた体力・健康づくり

の推進

(3)スポーツを通じた共生社会の推進

(1)各団体等との連携の強化

(1)公共スポーツ施設のあり方の検討

(2)スポーツに親しめる多様な環境づくり

(1)東京2020オリンピック・

パラリンピック競技大会を

契機としたレガシーの創出

1 だれもがスポーツ

に親しめる機会の

充実

(2)人材の育成・発掘

(3)既存スポーツイベントや事業等の

見直し

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4 スポーツ施策の基本方針

基本方針1 だれもがスポーツに親しめる機会の充実

ア スポーツへの意識

〇スポーツによる楽しさやスポーツを通して健康の保持・増進が図れるよう、スポーツの価

値を広めていきます。

〇スポーツに関心がなかった市民も日常的に身体を動かし、だれもが気軽にスポーツを楽し

むことができるよう意識の向上に取り組み、新たなスポーツ参画人口の拡大に努めます。

イ スポーツに関する情報提供の推進

〇スポーツを実施している市民だけでなく、スポーツに関心のない市民に対しても、スポー

ツを「する」「みる」「ささえる」「学ぶ(知る)」視点からスポーツへの興味・関心が高まる

情報提供に努めます。

〇スポーツや健康づくりに興味や関心をもってもらえるよう、医科学分野の専門家や有資格

者からの正しい知識の普及に努めます。

〇従来の市報や広報誌、ポスター掲示だけではなく、インターネットやSNSなども情報伝達

の手段として活用し、世代のニーズに即したスポーツに関する情報提供に取り組みます。

基本方針1 だれもがスポーツに親しめる機会の充実

(1)スポーツに関する意識と関心の向上

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ア 子供の生きる力を育む

〇子供にとってスポーツは社会的ルールやコミュニケーションを学ぶ場であり、体力の向上

だけでなく、健全な子供の育成のために役立っています。大人になってもスポーツを楽し

んでもらうためには、子供のうちからスポーツに親しんでもらい、その楽しさを体感する

ことが重要であるため、スポーツや運動を気軽に楽しめる機会を創出していきます。

イ 高齢化社会に向けて

〇「人生100年時代」を安心して生き生きと自立した生活ができるよう、保健推進員と連

携を図るなど、地域におけるスポーツを通じた健康づくりを推進し、健康寿命の延伸を図

ります。

〇高齢者のだれもが気軽にスポーツを実践し、健康づくりや介護予防に励んでもらえるよう、

高齢者の体力・レベル・ライフステージに合わせた事業等の研究に努めます。

ア 共生社会の実現に向けて

〇子供や高齢者、障害者や外国人など、障害の有無や年齢、性別、国籍などを問わず、互い

を理解・尊重する共生社会の実現を目指し、障害者スポーツやユニバーサルスポーツな

ど、スポーツに触れ合う機会を創出していきます。

(2)スポーツを通じた体力・健康づくりの推進

(3)スポーツを通じた共生社会の推進

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基本方針2 地域スポーツ活動の活性化の推進

ア 各スポーツ団体間の連携強化

〇地域スポーツ活動の活性化のため、体育協会とスポーツ推進委員会と体力つくり推進委員

会の一層の連携を図り、新規の地域スポーツ活動の機会創出や、既存の地域スポーツ活動

の質の充実を目指します。

イ 学校等との連携

〇学校教育等に支障のない範囲で、地域スポーツ活動の拠点として、学校体育施設をより有

効に活用できるよう、地域と学校等との連携を図ります。

〇市民のスポーツに対する関心を高め、スポーツに対する理解を深めるとともに、スポーツ

の価値をより多くの市民に実感していただけるよう、高等教育機関等と連携していきます。

ア スポーツをささえる人材の育成等

〇スポーツを通じた地域コミュニティ活性化やスポーツを通じた青少年への健全育成のため、

スポーツ推進に寄与する人材の育成や発掘、資質の向上を推進していきます。

ア 既存スポーツイベント等の見直し

〇身体を動かすきっかけづくりや市民同士の交流を盛んにするため、世代に応じたスポーツ

イベントの充実やニーズに合った実施時間にするなど、時代に即したスポーツイベントの

あり方や内容の見直しに取り組んでいきます。

基本方針2 地域スポーツ活動の活性化の推進

(1)各団体等との連携の強化

(2)人材の育成・発掘

(3)既存スポーツイベントや事業等の見直し

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基本方針3 スポーツに親しめるまちづくりの推進

ア 既存公共スポーツ施設の活用

〇さらなる市民サービスの質の向上や市民の施設利用頻度を高めるため、限りある既存公共

スポーツ施設を最適に活用し、魅力ある施設運営に努めます。また、受益者負担の適正化

について検討していきます。

イ 民間活力の活用

〇人口減少、少子高齢化社会を迎える中、スポーツに対する多様化するニーズに対応するた

め、PFI(※8)/PPP(※9)などの民間活力の活用も視野に入れた既存公共スポー

ツ施設の再編を検討していきます。また、スポーツ施設のみならず、他のサービスとの複

合化や多機能化を検討していきます。

※8 PFI:公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用

して行う手法のこと。

※9 PPP:行政と民間事業者が協働で公共サービスの向上や事業効率のアップ、地域経済の活性

化等に取り組むこと。

ウ 施設の安全性

〇市民が気軽にスポーツに取り組めるよう、公共スポーツ施設の安全性、スポーツ事故防止

に努めます。

ア スポーツに親しめる環境づくりの推進

〇市内の生活に身近な場所でスポーツができるよう、道路や遊歩道、公園や広場などの既

存の資源を活かし、スポーツに親しめる環境づくりに取り組みます。

イ スポーツ施設に頼らない公共施設の有効活用

〇スポーツ施設以外でも実施できる体操やボッチャなどについて、公共施設の空いたスペー

スを利用し、スポーツ活動の場として有効活用に努めます。

(1)公共スポーツ施設のあり方の検討

(2)スポーツに親しめる多様な環境づくり

基本方針3 スポーツに親しめるまちづくりの推進

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基本方針4 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を

契機としたスポーツ振興

ア 地元ゆかりのオリンピアン・パラリンピアンを応援する気運醸成

〇地元ゆかりのオリンピアン・パラリンピアン等を応援する気運を醸成することによって、

「みる」「ささえる」スポーツから「する」スポーツへ踏み出してもらうきっかけに繋がる

よう推進します。

イ スポーツボランティアの推進

〇東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に、スポーツを「ささえる」

ボランティアの育成や活躍の場の提供及び確保に努めます。

ウ 障害者の理解促進

〇東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機にスポーツを通じ、障害者の

理解促進に努めます。

(1)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を

契機としたレガシーの創出

基本方針4 東京2020オリンピック・パラリンピック競技

大会を契機としたスポーツ振興

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第4章 基本方針の推進にあたって

基本方針の推進にあたって

第4章

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第4章 基本方針の推進にあたって

1 基本方針の推進にあたって

基本方針を推進していくためには、スポーツ都市宣言のもと、市民、地域のスポーツ推進

団体(体力つくり推進委員会、スポーツ推進委員会等)、スポーツ団体(体育協会加盟団体)、

体育協会、学校等、民間事業者、東村山市が一体となり、互いに連携・協力をしながらも、そ

れぞれの担う役割に対して主体的にスポーツ推進に取り組み、市民のだれもが「する」「みる」

「ささえる」「学ぶ(知る)」スポーツを楽しみ、親しめる環境づくりが望まれます。

<推進イメージ図>

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2 主な主体の役割

1 地域のスポーツ推進団体

(1)体力つくり推進委員会

地域に根差したスポーツ活動を通じて、地域住民の健康増進や住民相互の親睦、地域の活

性化を図るとともに、子供を含めた地域スポーツを始めるきっかけづくりを推進していくこ

とが望まれます。

(2)スポーツ推進委員会

地域のスポーツ推進のコーディネーターとして、その職責を達成できる知識と技術を身に

つけ、スポーツ推進のための連絡調整やスポーツの実技指導を通じて市と地域の架け橋とな

ることが望まれます。また、体力つくり推進委員会のみならず、自発的に地域と密接に関わ

り合い、幅広いスポーツ推進活動が望まれます。

2 スポーツ団体(体育協会加盟団体)

体育協会に加盟している各スポーツ団体活動のさらなる充実化を図ることで、各競技の普

及や振興に寄与し、市民の自己実現などに貢献することが期待されます。

さらに、子供を指導するスポーツ団体においては、子供たちへのスポーツを通じた健全育

成の役割が期待され、指導者の意識と専門的な知識、技術や資質を高めていくことが望まれ

ます。

3 体育協会

体育協会加盟団体をはじめ、地域のスポーツ推進団体や市内関係団体と連携を図り、時代

の変化や市民のニーズに即した体育・スポーツを推進するとともに、市民の体力向上と健康

増進、スポーツ指導者の養成、市民スポーツの情報収集や情報提供を通して、市民の明るく

豊かな市民生活の形成に寄与していくことが望まれます。

4 学校等

体育の授業や運動部活動などの学校体育における子供たちの体力の向上や健全な育成、大

人になってもスポーツを楽しんでもらうきっかけづくりが期待されます。また、学校教育等

に支障のない範囲で、地域に学校体育施設等の開放を推進することが期待されます。

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5 民間事業者

指定管理者制度による施設運営やPFI/PPPによる施設の再編など、民間活力による

ノウハウの提供が期待されます。

また、既存公共スポーツ施設だけでは多様化する市民ニーズにはすべて対応することは困

難であるため、市内の公共及び民間スポーツ施設が相互に補完し合って市民のスポーツに対

するニーズに対応することが望まれます。

6 東村山市

すべての市民のスポーツ活動をより充実したものとするため、スポーツの枠に捉われるこ

となく、幅広い機関及び庁内関係部署と連携を図ります。

また、基本理念を実現し市民のスポーツ活動を充実するために、ソフトとハードの両面か

ら環境の整備を図りつつ、市民の自発的なスポーツ推進に取り組みます。