ガウス混合モデルによる軌道データセットを用いる...

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ガウス混合モデルによる軌道データセットを用いる 初期軌道生成 バルビエ ティボ,株丹 亮, 田中 良道,西田 健 軌道予測 産業用ロボット用軌道プランナ : スタートとゴールの座標()と障害物情報 0 0 問題従来の最適化プランナは事前知識を利用しない. 従来手法 提案手法 アイデア適切な初期軌道 0 を生成し探索を高速化する. 初期軌道生成のためのアイデア 0 初期軌道 従来手法 問題:データセットの大きさが制約になる! 1 = 1 1 = = = argmax ( ) :軌道 と軌道計画問題 から構成) 軌道計画問題 に対して適切な軌道 をデータセット から探索 Trajectory Predictor Optimization based Planner 目標姿勢到達のための 軌道計画プランナ 従来の産業用ロボットは軌道を直接プログラミング (ティーチング・プレイバック方式) 適切な初期軌道は最終軌道 高速な軌道探索に有利 軌道データセット = = 1, ⋯ , 準備 未知の軌道問題 に対する の高速探索 ビッグデータ探索手法の導入. (大きなデータセットを利用) データセットから取り出す代わりに, データセットを学習する手法. 産業用ロボットの自律化のための 軌道計画プランナを構成 (複雑な環境や人との協働を想定) 確率的プランナ 最適化プランナ 成功率 計算量 × 1秒~10秒 0.2秒~ 最適化プランナの成 功率の向上と計算量 の低減. 目的 :ロボットコンフィグレーション空間 軌道計画問題 に対する 初期軌道 を出力する推定器 1 研究ターゲット 様々な解決手法

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Page 1: ガウス混合モデルによる軌道データセットを用いる …lab.cntl.kyutech.ac.jp/~nishida/paper/2017/2P2-F03.pdfガウス混合モデルによる軌道データセットを用いる

ガウス混合モデルによる軌道データセットを用いる初期軌道生成

バルビエ ティボ,株丹 亮, 田中 良道,西田 健

軌道予測

産業用ロボット用軌道プランナ

𝒙 : スタートとゴールの座標(∈ 𝐶)と障害物情報

𝝃0

𝝃𝑓𝑖𝑛𝑎𝑙 𝝃𝑓𝑖𝑛𝑎𝑙

𝝃0

問題:

従来の最適化プランナは事前知識を利用しない.

従来手法 提案手法

アイデア:

適切な初期軌道 𝝃0 を生成し探索を高速化する.

初期軌道生成のためのアイデア

𝒙

𝝃0

𝝃𝑓𝑖𝑛𝑎𝑙

初期軌道

従来手法

問題:データセットの大きさが制約になる!

𝒅1 = 𝝃1 𝒙1

𝒅𝑁 = 𝝃𝑁 𝒙𝑁

𝒅𝑖 = 𝝃𝑖 𝒙𝑖𝒙 𝝃 = argmax𝑗 𝑓(𝒅𝑗)

𝝃𝑓𝑖𝑛𝑎𝑙

(𝒅𝑖:軌道 𝝃と軌道計画問題 𝒙から構成)

軌道計画問題 𝒙 に対して適切な軌道 𝝃𝑓𝑖𝑛𝑎𝑙

をデータセット𝒟から探索

Trajectory Predictor

Optimization based

Planner

目標姿勢到達のための軌道計画プランナ

従来の産業用ロボットは軌道を直接プログラミング(ティーチング・プレイバック方式)

適切な初期軌道は最終軌道 𝝃𝑓𝑖𝑛𝑎𝑙 の高速な軌道探索に有利

軌道データセット𝒟 = 𝒅𝑖 𝑖 = 1,⋯ ,𝑁 を準備

未知の軌道問題 𝒙に対する𝒅 ∈ 𝒟の高速探索

ビッグデータ探索手法の導入.(大きなデータセットを利用)

データセットから取り出す代わりに,データセットを学習する手法.

産業用ロボットの自律化のための軌道計画プランナを構成(複雑な環境や人との協働を想定)

確率的プランナ 最適化プランナ

成功率 〇 △

計算量 ×1秒~10秒

〇0.2秒~

最適化プランナの成功率の向上と計算量の低減.

目的

𝐶:ロボットコンフィグレーション空間

軌道計画問題 𝒙に対する初期軌道 𝝃𝟎 を出力する推定器

1

研究ターゲット

𝒟

様々な解決手法

Page 2: ガウス混合モデルによる軌道データセットを用いる …lab.cntl.kyutech.ac.jp/~nishida/paper/2017/2P2-F03.pdfガウス混合モデルによる軌道データセットを用いる

軌道予測

5000の軌道計画問題に対して四種類の初期軌道生成とSTOMPを適用.

シミュレーション

Linear GMT GMST GMST-L

Success rate

74.10% 82.66% 85.62% 86.12%

Average iterations 11.83 8.67 6.84 9.54

Average execution

time0.2606 s 0.2001 s 0.1623 s 0.2099 s

軌道予測

ガウス混合モデルで 𝑝 𝒅 𝒟 を近似

提案手法

𝑝 𝒅 𝒟 =

𝑖=1

𝑚

𝜋𝑖𝒩 𝝁𝑖 , 𝚺𝑖

𝚺1:𝑛𝑘−1 𝝃𝑖 = 𝜆1 … 𝜆𝑛𝑘

𝑇

𝜆𝑖 =

𝑝=1

𝑛𝑘+𝐿

𝑠𝑖𝑝𝜇𝑝 −

𝑝=𝑛𝑘+1

𝑛𝑘+𝐿

𝑠𝑖𝑝𝑥𝑝

𝝃0 = argmax𝑖 𝑝 𝝃𝑖 𝒟, 𝒙

まとめ

提案手法は従来手法より成功率が高く,計算量が少ない.

産業用ロボットに提案手法を適用すれば,高速な軌道生成が可能.従来手法との切り替えが容易.

各手法の軌道探索の成功率と計算速度の平均

各正規分布で事前軌道 𝝃𝑗 を生成する. 𝝃𝑗 の最大を選事前軌道 𝝃は.

𝚺𝑖−1 = [s𝑙,𝑚]

𝝃はコンフィグレーション空間の点のリスト

GMT法:生成点を線形補間.

GMST法:生成点をスプライン補間.

GMSTーL法:生成点をスプライン補間.ただし,5回反復後に適切な軌道を探索できない場合には,Linear法に切り替える.

Linear法:従来手法コンフィグレーション空間でスタートとゴールを線形接続する.

提案手法の成功率が従来手法より高い.

提案手法は従来手法より高速

GMSTの性能が最も高い.GMST-Lの成功率より高く高速

軌道生成の高速化は,人間とのスムーズな共同作業に重要.

実験

初期軌道の生成手法1

𝒙に対する初期軌道 𝝃𝑖 を生成2

𝜋𝑖,𝝁𝑖,𝚺𝑖の探索はEMアルゴリズム

𝝃0 = [𝒒𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡 , 𝒒1, 𝒒2, … , 𝒒𝑛, 𝒒𝑔𝑜𝑎𝑙]

𝝃𝑖はガウス関数の最大値.下式は閉形式となる.

スプライン軌道手法の方が線形補間手法よりも効果的.

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