メモリンクを使用した負荷分散システム チュートリアル - …tut-0017 ver. 1.7...

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Ver. 1.7 TUT-0017 システム事例 メモリンクを使用した負荷分散システム チュートリアル ユーザインタフェースマシン 計測制御マシン www.interface.co.jp

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Ver. 1.7TUT-0017

システム事例

メモリンクを使用した負荷分散システム

         チュートリアル

ユーザインタフェースマシン 計測制御マシン

www.interface.co.jp

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- 1 - Interface Corporation

改訂履歴Ver. 年 月 改 訂 内 容1.0 2001年12月 新規作成1.1 2002年1月 ・「メモリンクの製品紹介」 を追加

・「第4章 弊社各種ソフトウェアのご紹介」の説明を追加・「ノートパソコンを使用したシステムの構築事例」を追加

1.2 2002年4月 ・「第3章 システムの説明」に、割り込みを使用したデータの送受信」(BPC-0817メモリンク用イベント処理アドインソフトウェアを使用した例)を追加・「メモリンクの製品紹介」 に記載されているCTPシリーズの型式を最新に変更。・「WaveJumper」の型式・品名を「BPC-0600 WaveJumper2001」 に変更。

1.3 2002年8月 ・「メモリンクの製品紹介」の型式変更、LVDS版削除・「対象ボード」の型式変更、LVDS版削除

1.4 2003年1月 ・ページ番号の誤記を修正1.5 2003年10月 ・誤記修正1.6 2004年11月 ・誤記修正

・ISAバス,C(98)バス,PCカード,PC/104モジュール製品削除

1.7 2005年10月 ・ユーザインタフェースマシン図、計測制御マシン図をFAコンピュータ図に差し替え・技術資料一覧更新

本チュートリアルをご使用の際は、必ず各製品型式の最新のドキュメント(ユーザーズマニュアル,オンラインヘルプ)をあわせて参照してください。また、最新のドライバソフトウェアをご使用ください。ユーザーズマニュアル, ドライバソフトウェアは弊社Web siteからダウンロードできます。(オンラインヘルプはドライバソフトウェアに含まれています)

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商標/登録商標本チュートリアルに掲載されている会社名、製品名は、それぞれ各社の商標また

は登録商標です。

保障の内容と制限

株式会社インタフェースはドキュメント内の情報の正確さに万全を期しています。

万一、誤記または誤植などがあった場合、株式会社インタフェースは予告無く改

訂する場合があります。ドキュメントまたはドキュメント内の情報に起因するい

かなる損害に対しても株式会社インタフェースは責任を負いません。

ドキュメント内の図や表は説明のためであり、ユーザ個別の応用事例により変化

する場合があります。

著作権、知的所有権

株式会社インタフェースは本製品に含まれるおよび本製品に対する権利や知的所

有権を保持しています。 本製品はコンピュータ ソフトウェア(プログラム)、 図、 文章、 写真などを含んでいます。

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株式会社インタフェースは、株式会社インタフェース または再販売者の予見の有無にかかわらず発生したいかなる特別損害、偶発的損害、間接的な損害、重大な

損害について、責任を負いません。

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- 3 - Interface Corporation

-目 次-

製品紹介 5

はじめに 9

背景 10

第 1章 メモリンクを使用した負荷分散システムとは 11

1.1 メモリンクって何? .....................................................................................111.2 メモリンクを使用した負荷分散システムとは?......................................121.3 「メモリンクを使用した負荷分散システム」のメリット..........................131.4 対象ボード .....................................................................................................14

第 2章 環境の構築 15

2.1 本キットに含まれているもの .....................................................................152.2 ソフトウェアの構成 .....................................................................................15

2.2.1 ソフトウェア構成...............................................................................152.2.2 ファイル構成.......................................................................................16

2.3 環境の構築手順 .............................................................................................162.3.1 環境構築手順.......................................................................................162.3.2 ユーザインタフェースマシンの環境構築 .......................................172.3.3 計測制御マシン環境構築 ...................................................................18

第 3章 システムの説明 19

3.1 システムの説明 .............................................................................................193.1.1 処理の概要...........................................................................................193.1.2 補足事項...............................................................................................203.1.3 基本的なデータの送受信について ...................................................203.1.4 送信データ格納領域、受信データ格納領域 ...................................25

3.2 各種処理の説明 .............................................................................................283.2.1 処理 1:周期的なボードの制御(デジタル出力ボードの制御)......283.2.2 周期的なアナログ入力・エンコーダカウンタ制御、ActiveXを

使用した画面描画 ..............................................................................323.2.3 処理 3:周期的な アナログ入力・エンコーダカウンタ値入力 ..35

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3.2.4 処理 4:割り込みを使用したデータの送受信 ................................383.2.5 処理 5:バイナリファイルの送受信 ................................................413.2.6 処理 6:CRCを用いたエラーチェック・再送 ...............................43

3.3 ノートパソコンを使用したシステムの構築事例......................................45

第 4章 弊社各種ソフトウェアのご紹介 47

4.1 ユーザインタフェースマシン用 ActiveXコントロール .........................474.2 BPC-0600 ........................................................................................................494.3 計測制御マシン用 各種 DOSライブラリ..................................................50

技術資料紹介 51

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- 5 - Interface Corporation

製品紹介

PCIバス30m版 3m版PCI-4911 PCI-4913マ

スタボード

PCI-4911は、30m版メモリンクのマスタボードです。

■特長●スレーブに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタボード=終端スレーブボードまでの距離が合計で最長30m●1Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のスレーブに割込み可能●3m版メモリンクとの接続が可能

マスタボード

PCI-4913は、3m版メモリンクのマスタボードです。

■特長●スレーブに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタから終端スレーブまでの距離が最長3m●2Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のスレーブボードに割込み可能●30m版メモリンクボードとの接続が可能

PCI-4912 PCI-4919増設スレーブボード

PCI-4912は、30m版メモリンクの増設スレーブボードです。

■特長●マスタに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタボード=終端スレーブボードまでの距離が合計で最長30m●1Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のマスタに割込み可能●3m版メモリンクとの接続が可能

増設スレーブボード

PCI-4919は、3m版メモリンクの増設スレーブボードです。

■特長●マスタに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタから終端スレーブまでの距離が最長3m●2Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のマスタボードに割込み可能●30m版メモリンクボードとの接続が可能

PCI-4915 PCI-4914終端スレーブボード

PCI-4915は、30m版メモリンクの終端スレーブボードです。

■特長●マスタに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタボード=終端スレーブボードまでの距離が合計で最長30m●1Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のマスタに割込み可能●3m版メモリンクボードとの接続が可能

終端スレーブボード

PCI-4914は、3m版メモリンクの終端スレーブボードです。

■特長●マスタに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタボード=終端スレーブまでの距離が最長3m●2Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のマスタボードに割込み可能●30m版メモリンクボードとの接続が可能

※詳細は弊社Web site(www.interface.co.jp) をご参照ください。

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Interface Corporation - 6 -

CompactPCIバス(CTP)30m版 3m版CTP-4911 CTP-4913

※写真は実物と異なる場合があります

マスタボード

CTP-4911は、30m版メモリンクのマスタボードです。

■特長●スレーブに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタボード=終端スレーブボードまでの距離が合計で最長30m●1Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のスレーブに割込み可能●3m版メモリンクとの接続が可能

マスタボード

CTP-4913は、3m版メモリンクのマスタボードです。

■特長●スレーブに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタから終端スレーブまでの距離が最長3m●2Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のスレーブボードに割込み可能●30m版メモリンクボードとの接続が可能

CTP-4912 CTP-4919

※写真は実物と異なる場合があります

増設スレーブボード

CTP-4912は、30m版メモリンクの増設スレーブボードです。

■特長●マスタに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタボード=終端スレーブボードまでの距離が合計で最長30m●1Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のマスタに割込み可能●3m版メモリンクとの接続が可能

増設スレーブボード

CTP-4919は、3m版メモリンクの増設スレーブボードです。

■特長●マスタに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタから終端スレーブまでの距離が最長3m●2Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のマスタボードに割込み可能●30m版メモリンクボードとの接続が可能

CTP-4915 CTP-4914

※写真は実物と異なる場合があります

終端スレーブボード

CTP-4915は、30m版メモリンクの終端スレーブボードです。

■特長●マスタに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタボード=終端スレーブボードまでの距離が合計で最長30m●1Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のマスタに割込み可能●3m版メモリンクボードとの接続が可能

終端スレーブボード

CTP-4914は、3m版メモリンクの終端スレーブボードです。

■特長●マスタに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタボード=終端スレーブまでの距離が最長3m●2Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のマスタボードに割込み可能●30m版メモリンクボードとの接続が可能

※詳細は弊社Web site(www.interface.co.jp) をご参照ください。

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- 7 - Interface Corporation

CompactPCIバス(CPZ)30m版 3m版CPZ-4911 CPZ-4913

※写真は実物と異なる場合があります

マスタボード

CPZ-4911は、30m版メモリンクのマスタボードです。

■特長●スレーブに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタボード=終端スレーブボードまでの距離が合計で最長30m●1Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のスレーブに割込み可能●3m版メモリンクとの接続が可能

マスタボード

CPZ-4913は、3m版メモリンクのマスタボードです。

■特長●スレーブに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタから終端スレーブまでの距離が最長3m●2Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のスレーブボードに割込み可能●30m版メモリンクボードとの接続が可能

CPZ-4912 CPZ-4919

※写真は実物と異なる場合があります

増設スレーブボード

CPZ-4912は、30m版メモリンクの増設スレーブボードです。

■特長●マスタに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタボード=終端スレーブボードまでの距離が合計で最長30m●1Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のマスタに割込み可能●3m版メモリンクとの接続が可能

増設スレーブボード

CPZ-4919は、3m版メモリンクの増設スレーブボードです。

■特長●マスタに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタから終端スレーブまでの距離が最長3m●2Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のマスタボードに割込み可能●30m版メモリンクボードとの接続が可能

CPZ-4915 CPZ-4914

※写真は実物と異なる場合があります

終端スレーブボード

CPZ-4915は、30m版メモリンクの終端スレーブボードです。

■特長●マスタに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタボード=終端スレーブボードまでの距離が合計で最長30m●1Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のマスタに割込み可能●3m版メモリンクボードとの接続が可能

終端スレーブボード

CPZ-4914は、3m版メモリンクの終端スレーブボードです。

■特長●マスタに対して容易にデータの送受信が可能●異なるバス間でのデータ送受信が可能●マスタボード=終端スレーブまでの距離が最長3m●2Mバイト/sの高速データ送受信が可能(ワード転送時)●1枚のマスタボードに対しスレーブボードを最大8枚接続可能●接続先のマスタボードに割込み可能●30m版メモリンクボードとの接続が可能

※詳細は弊社Web site(www.interface.co.jp) をご参照ください。

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Interface Corporation - 8 -

ソフトウェア弊社メモリンクボード用各種ドライバソフトウェアです。各種OSに対応しています。

型式 内容GPC-4910 Windows XP/2000/NT/Me/98/95用ドライバソフトウェア(日本語)GPF-4910 Windows XP/2000/NT/Me/98/95用ドライバソフトウェア(英語)GPD-4910 DOS用ドライバソフトウェアGPG-4910 Linux/RTLinux用ドライバソフトウェアBPC-0817 メモリンク用イベント処理アドインソフトウェア※各ドライバソフトウェアは 弊社Web site(www.interface.co.jp) からダウンロードできます。詳しくは、弊社Web siteをご参照ください。

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- 9 - Interface Corporation

はじめに

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。本冊子は 「メモリンクを使用した負荷分散システム」の内容・構築方法について説明したものです。メモリンクや リアルタイムOS等を御存じない方でも短期間で メモリンクを使用した負荷分散システムを構築できるようになっています。本構築キットを活用することで弊社メモリンク・負荷分散システム等の使用方法が分からない方、または、製品選定に悩んでいらっしゃる方の手助けになればと考えております。また、弊社Web site(www.interface.co.jp) では、FAQ・各種ソフトウェア・製品マニュアルおよび本チュートリアル記載のプログラム(BPC-0815)の公開を行っておりますので、こちらもあわせてご覧頂けますと、よりいっそうご理解を深めていただけるものと思います。

対象環境

本チュートリアルは以下の制約事項があります。対象型式 弊社メモリンクボード(CompactPCIバス・PCIバス)対象OS(Windows) Microsoft Windows XP Home Edition

Microsoft Windows XP ProfessionalMicrosoft Windows 2000Microsoft Windows NT 4.0Microsoft Windows Millennium EditionMicrosoft Windows 98Microsoft Windows 95

対象OS(DOS) MS-DOSPC DOS 2000Windows 98, Windows 95のDOS モード

対象ユーザ 制御用電子機器及び、パソコン等に関して、基本的な知識を有している方。

プログラムの実行について

本キットに含まれるプログラムは、メモリンクを使用して 負荷分散を行う手順を理解して頂く為に作成されたものです。

従って、使用される機器毎の固有な安全対策処理等を含んでいませんので、プロ

グラムを定常的に機器運転に使用しないでください。

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Interface Corporation - 10 -

背景

WindowsやLinuxは、一般的に広く使用されており、グラフィカルで使いやすいユーザインタフェースを持っています。また、USB・IEEE1394やネットワーク・データベースサーバ等にも容易に接続できるメリットがあります。しかし、一般にWindowsやLinuxはリアルタイム性が保証されていないため、正確な処理時間を要求する用途には適していません。また、「10ms以下の周期で割り込み処理を行うとシステムがフリーズしてしまう」・「負荷が高くなるとさらに正確な時間管理が行えなくなる」 等の問題があります。Windows環境に、Real-Time Extensionを組み込んだ環境や 、RTLinux等のリアルタイムOSを使用することでリアルタイム処理を実現させることが可能ですが、これらのモジュールを使ったリアルタイムシステムの構築には高度なスキルが必要になります。

一方、DOSは シングルタスクでシンプルな構成のため、処理時間の予測も容易です。また、 数µsレベルの割り込み周期で高速に動作します。さらに、計測制御の分野ではDOSがよく使用されてきましたので、これまでの実績や資産・ノウハウ等も多くあります。しかし、グラフィカルな処理やネットワーク接続等には、不向きな面もあります。

そこで、GUI性能の高いOS(システム)と即時応答性の高いOS(システム)を組み合わせて最適な処理に分割(分散)し、システム間のデータ共有通信にメモリンクを使用してトータルの性能を向上させる「メモリンクを使用した負荷分散システム」を御提案します。

DOS

Windows

即時応答性

GUI性能

図 OSの即時応答性とGUI性能

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- 11 - Interface Corporation

第1章 メモリンクを使用した負荷分散システムとは

1.1 メモリンクって何?

メモリンク(メモリ共有インタフェース)は、コンピュータ間をメモリで結合する通信インタフェースボードです。マスタボードとスレーブボードを専用のケーブルで接続することで、スレーブボード上のデュアルポートRAMを介してデータ転送を行うことができる弊社独自のシステムです。メモリンクは、ボードのメモリ領域にデータを書くだけで、すぐに相手側コンピュータのメモリにもデータが書き込まれます。そのため高速で、複雑な通信手順(プロトコル)も必要なく、誰でも簡単に使用できます。また、メモリンクは CompactPCI・PCI・ISA・C(98)・PCカード・PC/104モジュールの各種バスに対応しており、制御が簡単なため、異なるバス・異なるOS間でも簡単にデータのやり取りが行えます。

マスタボード スレーブボード専用ケーブル

メモリマップ

00000H

C0000H

E0000H

100000H

“ABC”

00000H

C0000H

E0000H

100000H

“ABC”

メモリマップ

メモリにデータを書くだけで接続先のメモリにデータが伝わります。

DP RAM

図 1-1 メモリンク

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Interface Corporation - 12 -

1.2 メモリンクを使用した負荷分散システムとは?

2台のコンピュータを用意し、1台を「ユーザインタフェースマシン」、もう1台を「計測制御マシン」とします。この2台をメモリンクで接続し、負荷分散システムを構築します。

メモリンク

ユーザインタフェースマシン 計測制御マシン

ユーザインタフェースマシン(Windows) 計測制御マシン(DOS)

ユーザインタフェースマシン 計測制御マシン

ユーザインタフェースマシンでは、実行する処理の選択や測定データの表示を行います。Windows環境のため、弊社各種ActiveX、その他豊富なツールを使用して ユーザインタフェース/データ表示等を行うプログラムを構築できます。また、ネットワークや データベースサーバへのアクセス、USB機器の制御等も容易に行えます。

計測制御マシンでは、実際にボードの制御・データ収集等を行い、処理結果をユーザインタフェースマシンに返します。画面表示やユーザインタフェースの処理を行う必要が無いため 計測制御に集中して高速な処理を行えます。

OSには DOSを使用することで、従来の資産を有効に活用でき、リアルタイムOSを知らない方でも簡単にプログラムの構築ができます。DOSでは 数μs周期の割り込み処理等も容易に実現できます。

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- 13 - Interface Corporation

1.3 「メモリンクを使用した負荷分散システム」のメリット

「メモリンクを使用した負荷分散システム」には以下のメリットがあります。

・リアルタイム性の高いシステムを容易に構築システムを 2台のマシンに分散してメモリンクで接続することで、リアルタイム性の高い処理を簡単に実現できます。計測制御マシンでは DOSを用いてシンプルで高速な処理を実現し、ユーザインタフェースマシンでは WindowsのGUI環境を使用した データの解析等を行えます。また、リアルタイムOS等の知識は必要ありません。

・システムの負荷を分散システムを分散することで 「ユーザインタフェース」と「計測制御」でそれぞれ集中して処理を行うことができ、マシンの負荷を低減できます。そのため、ユーザインタフェース・グラフ等の画面描画やネットワーク処理の負荷が高い状態でも計測制御のリアルタイム処理には影響を与えません。また、万が一、片方のマシンがダウンしても、もう一方のマシンは継続して処理を行えます。

・最大1:8で接続メモリンクを使用していますので、最大8台までの計測制御マシンを接続することができます。

・メモリンクによるデータ共有各マシンは メモリンクで接続します。メモリンクはメモリを共有するインタフェースです。アプリケーションレベルのメモリ共有プロトコル部分をシステムに合わせて自由にカスタマイズすることができます。また、特定のOSに依存せず、あらゆるOSで使用できます。

・使用するメモリンクは 各種バス(CompactPCI/PCI/ISA/C(98)/PCカード/PC/104モジュール) から選択でき、接続長も3m、30mから選択できます。

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Interface Corporation - 14 -

1.4 対象ボード

「メモリンクを使用した負荷分散システム」は以下の型式のメモリンクに対応しています。

表 1-1 対応メモリンク型式一覧バス ボード

CTP-4911 CTP-4912 CTP-4913CTP-4914 CTP-4915 CTP-4919

CompactPCI拡張ボード

CPZ-4911 CPZ-4912 CPZ-4913CPZ-4914 CPZ-4915 CPZ-4919

PCI拡張ボード PCI-4911 PCI-4912 PCI-4913PCI-4914 PCI-4915 PCI-4919

注意!

メモリンクシリーズ製品の接続には、必ず弊社製ケーブルをご使用ください。

弊社製以外のケーブルを使った場合の動作は保証できません。

ケーブルおよびオプション品は、弊社Web site (www.interface.co.jp) をご覧く

ださい。

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- 15 - Interface Corporation

第2章 環境の構築

2.1 本キットに含まれているもの

本キットには以下のものが含まれています・「メモリンクを使用した負荷分散システム」チュートリアル・各種ソフトウェア

お客様にてご用意していただくもの・AT互換機 または 弊社FAコンピュータ・メモリンクボード・各種制御に用いる拡張ボード

2.2 ソフトウェアの構成

2.2.1 ソフトウェア構成

本システムのソフトウェアは以下の構成になります。

図 2-1 ソフトウェア構成

ユーザインタフェースマシン

ユーザインタフェースマシン側プログラム(Visual Basic)

BZA-0401 グラフ描画用ActiveXコントロール(試供版)

BZA-0406 デジタルカウンタ用ActiveXコントロール(試供版)

計測制御マシン

計測制御マシン側プログラム(C言語)

GPD-2000 デジタル入出力ボード DOS対応ライブラリ

GPD-3100 アナログ入力ボード DOS対応ライブラリ

GPC-4910 PCI/CompactPCIメモリンクドライバソフトウェア

GPD-6204 エンコーダカウンタボード DOS対応ライブラリ

BPC-0817 メモリンク用アドインソフトウェア

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本製品を使用するためには、ユーザインタフェースマシン・計測制御マシン側プログラムのほかに各種ActiveXコントロール(試供版)や 弊社ボード制御用ライブラリ、アドインソフトウェアが必要です。これらの製品の最新版・製品版は弊社Web site(www.interface.co.jp) にて提供しておりますのでご確認ください。また、ActiveX、各種DOS環境ライブラリにつきましては『第4章 弊社各種ソフトウェアのご紹介』をご参照ください。

2.2.2 ファイル構成

本システムのソフトウェアは 「ユーザインタフェースマシン側プログラム」と「計測制御側プログラム」の2つから構成されます。ファイル構成につきましては、BPC-0815のReadme.htmをご参照ください。

2.3 環境の構築手順

2.3.1 環境構築手順

それでは、実際に以下の手順に従って環境を構築していきましょう。図 2-2 環境構築手順

ユーザインタフェースマシン

セットアップの実行

ActiveXコントロールのインストール

メモリンクドライバソフトウェアのインストール

計測制御マシン

ファイルの解凍

各種DOSライブラリのインストール

メモリンク環境アドインソフトウェアのインスト

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2.3.2 ユーザインタフェースマシンの環境構築

セットアップの実行①「1」フォルダ内のSETUP.EXEを起動させてください。②画面の指示に従ってインストールを行ってください。

ActiveXコントロール(試供版)のインストールユーザインタフェースマシン側プログラムで使用しているActiveXコントロールのインストールを行います。(本ソフトウェアは「ActiveXを使用した画面描画」を使用されない場合には インストールする必要はありません。)

①弊社Web siteより、無償版ActiveX(「BZA-0401」・「BZA-0406」)をダウンロードします。

②ファイルを解凍し、解凍されたファイルの中の 「BZA-0401」・「BZA-0406」フォルダ内のSetup.exeをそれぞれ実行してください。実行するとインストールが開始されますので 画面の指示にしたがってインストールを行ってください。

各ActiveXコントロールの詳細につきましては 「BZA-0401」・「BZA-0406」のReadme・ヘルプファイルをご参照ください。

メモリンクドライバソフトウェアのインストール・設定①メモリンクを制御するソフトウェアのインストールを行います。

PCI/CompactPCIバスメモリンクボードソフトウェア(GPC-4910)の ソフトウェアドライバをインストールしてください。ドライバのインストール方法は、各OSによって異なります。

GPC-4910のインストール方法につきましては、「GPC-4910」のReadme・ヘルプファイルをご参照ください。

メモリンク用イベント処理アドインソフトウェアのインストール①Visual Basicからメモリンクの割り込み処理を行うアドインソフトウェアのインストールを行います。(本ソフトウェアは「割り込みを使用したデータの送受信」を使用されない場合には インストールする必要はありません。)

②メモリンク用イベント処理アドインソフトウェア(BPC-0817)をインストールしてください。

BPC-0817のインストール方法につきましては、「BPC-0817」のReadme・ヘルプファイルをご参照ください。

以上で ユーザインタフェースマシンの環境構築は完了です。

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2.3.3 計測制御マシン環境構築

次に計測制御マシンの環境構築を行います。

ファイルの解凍計測制御側プログラムは 1本のファイルに圧縮されていますので、ファイルを解凍します。

①「2」フォルダ内の圧縮されたファイル(CONTROL.EXE)をハードディスクにコピーして実行します。

②現在のディレクトリに 「CONTROL」ディレクトリが作成され、その下に各種ディレクトリおよびファイルが解凍されます。

各種DOSライブラリのインストール本システムで使用しているPCIボード用DOSライブラリのインストールを行います。①以下のソフトウェアを弊社Web siteからダウンロードします。・GPD-2000 デジタル入出力ボード DOS対応ライブラリ・GPD-3100 アナログ入力ボード DOS対応ライブラリ・GPD-6204 エンコーダカウンタボード DOS対応ライブラリ②ファイルを解凍し、ソフトウェアのインストールを行います。各種ソフトウェアのインストール方法につきましては、ソフトウェアのReadme・ヘルプファイルをご参照ください。

③ソフトウェアのインストールが完了したら、各ソフトウェアのヘッダファイル・ライブラリファイルを、それぞれ 先ほど解凍した「Control」-「DOS」フォルダ内の「Include」・「LIB」フォルダにコピーしてください。 (付属しているコンパイル用バッチファイルは、各ソフトウェアのヘッダファイル・ライブラリファイルが 「Cntrol」-「DOS」フォルダ内の「Include」・「LIB」フォルダに格納されていることを前提として作成されています。)

以上で計測制御マシンの環境構築は完了です。詳しくは BPC-0815のReadme.htmを参照してください。

例: C:¥>CONTROL

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第3章 システムの説明

3.1 システムの説明

3.1.1 処理の概要

本システムでは、以下の制御・処理を行うプログラムのソースファイルが添付されています。これらのプログラムは お客様の使用する目的に応じて自由にカスタマイズしてご使用いただけます。

表 3-1 処理内容一覧使用するボードNo. 内容

メモリンク

デジタル入出力

アナログ入力

カウンタ

ActiveX

アドインソフト

1 周期的なデジタル出力制御一定周期でデジタル出力制御を行います。

○ ○

2 周期的なアナログ入力・カウンタ入力・ActiveX使用例一定周期でアナログ入力・カウンタ値取得を行います計測制御マシンで取得したデータは都度、ユーザインタフェースマシンに転送し、ActiveXコントロールを用いてグラフ描画等を行っています。

○ ○ ○ ○

3 周期的な アナログ入力・カウンタ入力一定周期でアナログ入力・カウンタ値取得・取得データの転送・アナログ出力を行います。計測制御マシンで取得したデータは都度、ハンドシェイクを用いて 転送しています。

○ ○ ○

4 メモリンクの割り込みを使用したデータ送受信メモリンクの割り込みを使用してデータの送受信を行います。

○ ○ ○

5 バイナリファイルの送受信メモリンクを使用して バイナリファイルの送受信を行います。ファイルデータは チェックサムを用いてエラーチェックを行っています。メモリンクを使用した 各種ファイル転送のサンプルとしてご活用ください。

6 CRCを用いたエラーチェック・再送メモリンクを使用して CRCを用いたデータの送受信を行います。データのチェックにCRCを用いることで信頼性の高いデータ送受信行うことができます。データのCRC値が異なっている場合や、連番が正しくない場合にはデータの再送処理を行います。

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※上記の処理では、デジタル入出力・アナログ入力・カウンタボードを使用しておりますが、上記以外にもモーションコントロール・GP-IB・通信・プリンタ等豊富な弊社各種製品がご使用になれます。詳しくは『第4章弊社各種ソフトウェアのご紹介』を参照してください。

3.1.2 補足事項

・本キットでは、メモリンクボードに PCI-4913、PCI-4914を使用しておりますが、パラメータを変更するだけで他のPCIバス・CompactPCIバスのメモリンクのメモリンクも 使用できます。

・各種ボードの制御を行っている部分を 自由に変更することで、お客様の環境・構築するシステムにあった制御に変更できます。

・基本的に、メモリンクを使用したデータの送受信には リングバッファを使用しています。ソースファイル内の各種 識別子を変更することでこれらのデータバッファのサイズや一回に転送するデータサイズも自由に変更できます。詳しくは ソースファイルを参照してください。

3.1.3 基本的なデータの送受信について

本システムでは、メモリンクのメモリ領域を以下のメモリマップに割り当ててデータの送受信を行っています。

オフセット 内容+0 COMMAND+1 COMMAND_FLAG+2 STATUS+3 STATU_FLAG

・・

未使用領域ボード上のメモリ領域

+1000h SEND_DATA

メモリンクボードが占有するコンピュータのメモリ領域

PCI/CompactPCI:16kB

AZI/IBX:16kB/32kB/64kBから選択

図 3-1 メモリマップ

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表3-2 コマンド一覧・説明名称 説明

COMMAND コマンドユーザインタフェースマシンから計測制御マシンへ送信する命令を示すコードを格納する領域です。

COMMAND_FLAG コマンドフラグコマンドに有効な値が格納されているかどうかを示すフラグです。

STATUS ステータス計測制御マシンからユーザインタフェースマシンへ処理の完了・処理結果を格納する領域です。

STATUS_FLAG ステータスフラグステータスに有効な値が格納されているかどうかを示すフラグです。

SEND_DATA 送信データ格納領域ユーザインタフェースマシンから計測制御マシンへ送信する各種データを格納する領域です。 *1

RECV_DATA 受信データ格納領域ユーザインタフェースマシンが計測制御マシンから受信する各種データを格納する領域です。 *1

*1 送信データ領域・受信データ領域は 実行する処理・データのタイプによって データの型や送受信方法を自由に設定することができます。本システムでは、構造体や固定長のデータを リングバッファとして使用しています。

※メモリンクでは、オフセットアドレス +Ch、+Eh、+1Fhの領域はそれぞれ割り込みリクエストやAC制御等に使用されますので、この領域は使用しないようにしてください。

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本システムの 基本的な処理の流れについて説明します。

図 3-2 ユーザインタフェースマシン 処理選択画面

基本的な処理の流れ:①ユーザインタフェースマシン側処理・実行する処理を選択し、対応するコマンドをメモリンクにセットします。・必要に応じて 送信データを格納し、ステータス・ステータスフラグをクリアします。・準備が整ったら コマンドフラグをセットします。・ステータスフラグをチェックし、計測制御マシンが処理を完了するのを待ちます。

②計測制御マシン側処理・メモリンクのコマンドフラグをポーリングして監視し、コマンドフラグがセットされるのを待ちます。

・コマンドフラグがセットされると、設定されているコマンドを取得して、コマンドに対応する各処理を実行します。

・処理が完了すると、ステータス・ステータスフラグをセットします。

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③ユーザインタフェースマシン側処理・ステータスフラグがセットされたことで処理の完了を検出し、ステータスを取得して処理を完了します。

命令の実行に関する 基本的な処理の流れの説明は以上です。それぞれのマシン側のプログラム処理フローチャートを以下に示します。

送信データセット

コマンドセット

ステータス・ステータスフラグ

クリア

コマンドフラグセット

処理開始

処理完了

ステータス取得

Yes

Noステータスフラグ

= 1?

図 3-3 ユーザインタフェースマシン側プログラムの 命令実行部分処理 (抜粋)

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ステータスセット

コマンドフラグクリア

コマンド取得

処理開始

処理完了

コマンド

・・・

ステータスフラグセット

Yes

Noコマンドフラグ

=1?

処理 1 処理 2 処理 3 処理 4

図 3-4 計測制御マシン側プログラムの 命令実行部分処理 (抜粋)

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3.1.4 送信データ格納領域、受信データ格納領域

メモリンクを通じて送受信されるデータ(メモリマップの「送信データ格納領域」「受信データ格納領域」)は、以下のような構成で使用されます。データ送受信領域を指定されたサイズの複数のブロックに分割し、1ブロックごとにデータをRead/Writeします。

・・・

データフラグ

送受信データ

データフラグ:データの状態を示します。STAT_EMPTY :初期値STAT_DATA_TRUE :有効なデータSTAT_ERROR :不正データ(再送要求)

1ブロックのサイズ:MEMOLINK_BLOCK_SIZE

1ブロックのデータ

1ブロックの

サイズ

データ送受信領域を複数のブロックに分割し、1ブロック単位でデータの送受信を行います。1ブロックのサイズ・ブロック数は自由に変更できます。

図 3-5 データ送受信領域のメモリマップ

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本システムでは、データの送受信は 以下の3つの方法で実装されています。

表 3-3 メモリンクを使用したデータの送受信方法No 内容1 ハンドシェイクを用いたデータ送受信2 データのエラーチェック・再送を行う場合3 ハンドシェイクを用いないデータ送受信(常に最新データを送受信)

1. ハンドシェイクを用いたデータ送受信

1ブロックのデータの送受信ごとに、データフラグを使用してハンドシェイクを行います。データの送受信時には、データの状態を表すフラグ(データフラグ)を用いて データが正しく書き込まれているか等をチェックしています。これらのチェックは1ブロックごとに行っておりますので、1ブロックのサイズを大きくして1ブロックに多くのデータを格納することで、送受信のパフォーマンスを高くすることができます。

データ送信時の処理:①先頭のデータブロックのデータフラグが 初期値STAT_EMPTYになっていることを確認します。STAT_EMPTY以外の場合はSTAT_EMPTYになるのを待ちます。

②データをセットし、データフラグをSTAT_DATA_TRUEに設定します。③データを書き込むブロック位置を示すオフセットフラグをインクリメントします。④次のデータを書き込む場合には、次のブロックに対して 再度(1)から処理を実行します。

データ受信時の処理:①先頭のデータブロックのデータフラグがSTAT_DATA_TRUEになっていることを確認します。STAT_DATA_TRUE以外の場合はSTAT_DATA_TRUEになるのを待ちます。

②データがセットされ、データフラグがSTAT_DATA_TRUEになると、データを取得します。

③データを取得した後、データフラグをSTAT_EMPTYに設定します。④データを読み込むブロック位置を示すオフセットフラグをインクリメントします。⑤次のデータを読み込む場合には、次のブロックに対して 再度(1)から処理を実行します。

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2. データのエラーチェック・再送を行う データ送受信

1ブロックのデータの送受信ごとに、データのエラーチェックを行います。データ受信側で エラーチェックを行い、データのエラーがある場合には データ送信側にデータの再送を要求します。これにより、信頼性の高いデータの送受信を行うことができます。本システムでは、エラーチェックに CRCを用いており、更に データ1件ごとに連番を付加しておりますので データの化けやデータの抜けを検出することができます。

データ送信時の処理:①データブロックのデータフラグが 初期値STAT_EMPTYになっていることを確認します。STAT_EMPTY以外の場合はSTAT_EMPTYになるのを待ちます。

②データと、CRCエラーチェックの値・1件ごとの連番をセットし、データフラグをSTAT_DATA_TRUEに設定します。

③受信側がデータを取得して エラーがあったかどうかの情報を データフラグに格納しますので、データフラグがSTAT_DATA_TRUE以外になるのを待ちます。

④データフラグがSTAT_DATA_TRUE以外になった場合、フラグの内容によって 以下の処理を実行します。

データフラグがSTAT_ERROR (データエラー)の場合:

→データの送信時にエラーが発生したため、再度データの再送を行います。

(再度(1)から処理を開始し、同じデータを送信)データフラグが STAT_EMPTY(正常データ)の場合:

→正常にデータが送信されたため、次のデータの書き込みを行います。

(再度(1)から処理を開始し、次のデータを送信)

データ受信時の処理:①データブロックのデータフラグがSTAT_DATA_TRUEになっていることを確認します。STAT_DATA_TRUE以外の場合はSTAT_DATA_TRUEになるのを待ちます。

②データがセットされ、データフラグがSTAT_DATA_TRUEになると、データを取得します。

③データを取得した後、CRCの値と 連番をチェックし、取得したデータの値が正しいかどうか確認します。取得したデータの内容によって 以下の処理を実行します。

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データにエラーがある場合:

→受信したデータにエラーがある場合、データフラグにSTAT_ERROR (データエラー)を格納し、再度データが送られてくるのを待ちます。データが正常な場合:

→受信したデータが正常な場合、データフラグにSTAT_EMPTY(正常データ)を格納し、次のデータの受信を行います。

3. データ送受信のハンドシェイクを行わない 送受信

データの送受信時に、特に何もハンドシェイクを行いません。常に最新のデータだけを取得したい場合・データの抜け等を無視して問題ない場合・データ送受信のパフォーマンスを最優先したい場合等にご使用ください。

データ送信時の処理:常に最新のデータを データブロックに書き込みます。

データ受信時の処理:受信側では、メモリブロックのデータを直接読み出します。

3.2 各種処理の説明

3.2.1 処理1:周期的なボードの制御(デジタル出力ボードの制御)

デジタル出力ボードを使用して制御を行います。ユーザインタフェースマシンで処理を選択すると、計測制御マシンでは一定周期でデジタル出力処理を行います。デジタル出力の周期・回数は ユーザインタフェースマシンで指定します。

※本システムでは、ユーザインタフェースマシン・計測制御マシン側 共に、データの送受信を行う関数を用意しています。これらの関数をコールするだけで、面倒なデータ送受信のハンドシェイクやリングバッファの処理等は自動的に行われます。また、ソースが添付していますのでハンドシェイクの方法等も お客様の構築するシステムに合わせて自由にカスタマイズできます。

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ユーザインタフェースマシン 計測制御マシン

メモリンク

デジタル出力ボード

制御機器

短い周期で 制御機器に対してデジタル出力を行います。

[Windows] [DOS]

図 3-6 システム構成

環境ユーザインタフェースマシンコンピュータ AT互換機 または 弊社 CPUボードOS Windows XP/2000/NT 4.0/Me/98/95言語 Visual Basic 4.0以降使用ボード PCI-4913 (メモリンク)ソフトウェア GPC-4910 メモリンクドライバ

計測制御マシンコンピュータ AT互換機 または 弊社CPUボードOS MS-DOS/PC DOS2000/

Windows 98・95のDOSモード使用ボード PCI-4914 (メモリンク)

PCI-2702C (デジタル入出力)ソフトウェア BPD-0815 リソース取得ライブラリ

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(1)処理を選択し、周期・実行回数を指定します。

デジタル出力ボード

制御機器

ユーザインタフェースマシン

[Windows]

(2)メモリンクで命令を送信

計測制御マシン[DOS]

(3)ボード上のタイマを使用して周期的な処理を実行します。

(4)指定した回数処理を実行したら処理の完了を通知します。

デジタル出力

(5)完了

図 3-7 基本動作

図 3-8 処理画面

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制御内容:デジタル出力ボード上のタイマを起動して一定周期でコンピュータに対して割り込みを発生させます。割り込み処理ルーチン内では デジタル出力ボードからデジタル信号の出力を行います。指定した回数処理を実行すると、処理を完了します。

デジタル信号 出力処理

割り込み発生! 割り込み発生!

・・・10μs 10μs

・・・

割り込み発生!

図 3-9 割り込み処理

弊社でのパフォーマンス測定データ:計測制御コンピュータの割り込み周期:10μs

本システムでは 10μs 周期で デジタル出力処理を実現しています。これは Windowsのスタンドアロン環境で計測制御を行った場合の周期(10ms)に比べて1/1000 の周期で 処理を実現しています。

弊社測定環境ユーザインタフェースマシンコンピュータ DELL Power Edge1300CPU PentiumIII 450MHzメモリ 128MBOS Windows NT4.0拡張ボード PCI-4913

計測制御マシンコンピュータ 富士通 FMV TV337CPU PentiumII 333MHzメモリ 96MBOS MS-DOS Ver . 6.2拡張ボード PCI-4914, PCI-2702C

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3.2.2 周期的なアナログ入力・エンコーダカウンタ制御、ActiveXを使用した画面描画

アナログ入力・エンコーダカウンタボードを使用して 制御を行います。ユーザインタフェースマシンで 処理を選択すると、計測制御マシンでは一定周期でアナログ変換値の取得・エンコーダカウンタ値の取得・メモリンクへのデータ転送を行います。ユーザインタフェースマシンでは ActiveXコントロールを使用して取得したデータをグラフ等に表示します。

メモリンク

短い周期でアナログ変換値の取得・カウンタ値の取得を行い、データを転送します。

[Windows] [DOS]アナログ入力ボード

取得したデータを ActiveX を使用して画面に描画します。

エンコーダカウンタボードユーザインタフェースマシン 計測制御マシン

図 3-10 システム構成

環境ユーザインタフェースマシンコンピュータ AT互換機 または 弊社 CPUボードOS Windows XP/2000/NT 4.0/Me/98/95言語 Visual Basic 5.0以降 *1使用ボード PCI-4913 (メモリンク)ソフトウェア GPC-4910 メモリンクドライバ

BZA-0401 グラフ描画用ActiveXコントロール(試供版)BZA-0406 デジタルカウンタ用ActiveXコントロール(試供版)

計測制御マシン

コンピュータ AT互換機 または 弊社CPUボードOS MS-DOS/PC DOS2000/

Windows 98・95のDOSモード使用ボード PCI-4914 (メモリンク)

PCI-3171A (アナログ入力)PCI-6204 (エンコーダカウンタ)

ソフトウェア BPD-0815 リソース取得ライブラリGPD-3100 アナログ入力ライブラリGPD-6204 エンコーダカウンタライブラリ図 3-11 基本動作

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*1 ユーザインタフェース側プログラムは Visual Basic Ver. 4.0 以降に対応しておりますが、ActiveX(BZA-0401・BZA-0406)は Visual Basic Ver. 5.0 以降にのみ対応しています。そのため、ActiveX使用時は Visual Basic Ver. 5.0 以降で御使用ください。

(1)処理を選択し、周期・実行回数等を指定します。

ユーザインタフェースマシン

[Windows]

(2)メモリンクで命令を送信

計測制御マシン[DOS]

(3)ボード上のタイマを使用して周期的な処理を実行します。

(4)都度 測定データをユーザインタフェースマシンに送信します。

エンコーダカウンタボード

アナログ入力ボード

(5)取得した各種測定データを ActiveXを使用して表示します。

図 3-12 ユーザインタフェース処理画面

制御内容:エンコーダカウンタボード上の タイマを起動して一定周期でコンピュータに対して割り込みを発生させます。割り込み処理ルーチン内ではアナログ入力データ・エンコーダカウンタ値の取得、取得データのメモリンクへの転送を行います。指定した回数実行すると、処理を完了します。

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割り込み発生!

計測制御処理・アナログ変換値の取得・カウンタ値の取得・取得データのメモリンクへの転送

・・・100μs 100μs

・・・

割り込み発生! 割り込み発生!

図 3-13 割り込み処理

弊社でのパフォーマンス測定データ:計測制御コンピュータの割り込み周期:100μs

本システムでは100μs 周期で計測制御処理を実現しています。これはWindowsのスタンドアロン環境で計測制御を行った場合の周期(10ms)に比べて1/100の周期で処理を実現しています。

弊社測定環境ユーザインタフェースマシンコンピュータ DELL Power Edge1300CPU PentiumIII 450MHzメモリ 128MBOS Windows NT4.0拡張ボード PCI-4913

計測制御マシンコンピュータ 富士通 FMV TV337CPU PentiumII 333MHzメモリ 96MBOS MS-DOS Ver . 6.2拡張ボード PCI-4914, PCI-3171, PCI-6204

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- 35 - Interface Corporation

3.2.3 処理3:周期的な アナログ入力・エンコーダカウンタ値入力

アナログ入力・エンコーダカウンタボードを使用して 制御を行います。ユーザインタフェースマシンで 処理を選択すると、計測制御マシンでは一定周期でアナログ変換値の取得・エンコーダカウンタ値の取得・メモリンクへのデータ転送を行います。メモリンクでのデータ転送は、各マシン間でハンドシェイクを行いながら転送しています。データ取得の周期・回数は ユーザインタフェースマシンで設定します。

ユーザインタフェースマシン 計測制御マシン

メモリンク

カウンタボード

短い周期でカウンタ・アナログ変換値の取得を行います。

[Windows] [DOS]アナログ入力ボード

エンコーダ

図 3-14 システム構成

環境ユーザインタフェースマシンコンピュータ AT互換機 または 弊社 CPUボードOS Windows XP/2000/NT 4.0/Me/98/95言語 Visual Basic 4.0以降使用ボード PCI-4913 (メモリンク)ソフトウェア GPC-4910 メモリンクドライバ

ActiveXのご紹介:本プログラムでは、グラフ描画・カウンタ値の表示を行うために、以下のActiveX(試供版)を使用しています。

BZA-0401 グラフ描画用ActiveXコントロール (試供版)BZA-0406 デジタルカウンタ用ActiveXコントロール(試供版)

これらの製品は試供版のため、使用できる機能に制限がありますが、有償版では全機能が使用できます。

詳しくは 『第4章 弊社各種ソフトウェアのご紹介』、または弊社 Web site(www.interface.co.jp) をご参照ください。

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計測制御マシンコンピュータ AT互換機 または 弊社CPUボードOS MS-DOS/PC DOS2000/

Windows 98・95のDOSモード使用ボード PCI-4914 (メモリンク)

PCI-3171A (アナログ入力)PCI-6204 (エンコーダカウンタ)

ソフトウェア BPD-0815 リソース取得ライブラリGPD-3100 アナログ入力ライブラリGPD-6204 エンコーダカウンタライブラリ

(1)処理を選択し、周期・実行回数等を指定します。

ユーザインタフェースマシン

[Windows]

(2)メモリンクで命令を送信

計測制御マシン[DOS]

(3)ボード上のタイマを使用して周期的な処理を実行します。

(4)都度 測定データをユーザインタフェースマシンに送信します。

カウンタボード

アナログ入力ボード

(5)取得した各種測定データの表示等を行います。

図 3-15 基本動作

図 3-16 ユーザインタフェースマシン 処理画面

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制御内容:エンコーダカウンタボード上のタイマを起動して一定周期でコンピュータに対して割り込みを発生させます。割り込み処理ルーチン内ではアナログ入力データ・エンコーダカウンタ値の取得、ハンドシェイクを用いた取得データのメモリンクへのデータ転送を行います。指定した回数実行すると、処理を完了します。

割り込み発生!

計測制御処理・アナログ変換値の取得・カウンタ値の取得・取得データのメモリンクへの転送・ハンドシェイク

・・・100μs 100μs

・・・

割り込み発生!割り込み発生!

図3-17 割り込み処理

弊社でのパフォーマンス測定データ:計測制御コンピュータの割り込み周期:100μs

本システムでは100μs周期で計測制御処理を実現しています。これはWindowsのスタンドアロン環境で計測制御を行った場合の周期(10ms)に比べて1/100の周期で処理を実現しています。

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弊社測定環境ユーザインタフェースマシンコンピュータ DELL Power Edge1300CPU PentiumIII 450MHzメモリ 128MBOS Windows NT4.0拡張ボード PCI-4913

計測制御マシンコンピュータ 富士通 FMV TV337CPU PentiumII 333MHzメモリ 96MBOS MS-DOS Ver . 6.2拡張ボード PCI-4914

PCI-3171APCI-6204

3.2.4 処理4:割り込みを使用したデータの送受信

ユーザインタフェースマシンと計測制御マシン間のデータ送受信に、メモリンクの割り込みを使用した例です。割り込みを使用することで、即時応答性の高いデータ送受信を行うことができます。ユーザインタフェースマシンで処理を選択すると、計測制御マシンでは一定周期でデジタル入力ボードからデータを取得し、内部バッファに格納します。指定した周期・回数分のデータの取得が完了すると、割り込みを使用してユーザインタフェースマシンにデータを送信します。

※ アナログ入力処理は、チャンネルを1に固定して行っています。マルチプレクサ方式のアナログ入力ボードは 複数チャンネルを切り替えて使用する場合、ボードのアナログ変換時間のほかにチャンネル切り替え時間がかかります。同時変換方式のアナログ入力ボードでは、チャンネル固定時・切り替え時で変換時間は同じです。ボードの制御方式・変換時間・チャンネル切り替え時間等につきましては ボードのマニュアル等をご参照ください。

例:PCI-3171Aの場合・チャンネルを1に固定した場合の変換時間:10μs・複数チャンネルを切り替えて使用する場合: 60μs

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ユーザインタフェースマシン 計測制御マシン

メモリンク

デジタル入力ボード

制御機器

デジタル入力を行い、処理の完了を割り込みで通知します。

[Windows] [DOS]割り込み

図 3-18 システム構成環境ユーザインタフェースマシンコンピュータ AT互換機 または 弊社 CPUボードOS Windows XP/2000/NT 4.0/Me/98/95言語 Visual Basic 4.0以降使用ボード PCI-4913 (メモリンク)ソフトウェア GPC-4910 メモリンクドライバ

BPC-0817 メモリンク用イベント処理アドインソフトウェア

計測制御マシンコンピュータ AT互換機 または 弊社CPUボードOS MS-DOS/PC DOS2000/

Windows 98・95のDOSモード使用ボード PCI-4914 (メモリンク)

PCI-2702C (デジタル入出力)ソフトウェア BPD-0815 リソース取得ライブラリ

BPC-0817 メモリンク用アドインソフトウェアとはBPC-0817 メモリンク用アドインソフトウェアは、メモリンクから発生した割り込み(イベント)を検出するためのアドインソフトウェア(ActiveX)です。本ソフトウェアを使用することで、Visual Basic上から簡単にメモリンクのイベント処理を行うことができます。

※本ソフトウェアは 弊社Web site(www.interface.co.jp) よりダウンロードできます。詳しくは、弊社Web siteをご参照ください。

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(1)処理を選択し、周期・実行回数を指定します。

デジタル入力ボード

制御機器

ユーザインタフェースマシン

[Windows]

(2)メモリンクで命令を送信

計測制御マシン[DOS]

(3)ボード上のタイマを使用して周期的な処理を実行します。

(4)指定した回数分の処理が完了したら割り込みを発生させ、データを送信します。 デジタル入力

(5)アドインソフトウェアにて割り込みを検出し、データを取得します。

割り込みを検出(アドインソフトウェア)

図 3-19 基本動作

図 3-20 ユーザインタセースマシン処理画面制御内容:デジタル入力ボード上のタイマを起動して一定周期でコンピュータに対して割り込みを発生させます。割り込み処理ルーチン内では デジタル入力ボードからデジタル信号の入力を行い、入力したデータは内部のバッファへ格納します。指定した回数処理を実行すると、メモリンクをの割り込みを使用してユーザインタフェースマシンにデータを送信します。

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弊社動作確認環境ユーザインタフェースマシンコンピュータ DELL Power Edge1300CPU PentiumIII 450MHzメモリ 128MBOS Windows NT4.0拡張ボード PCI-4913

計測制御マシンコンピュータ 富士通 FMV TV337CPU PentiumII 333MHzメモリ 96MBOS MS-DOS Ver . 6.2拡張ボード PCI-4914, PCI-2702C

3.2.5 処理5:バイナリファイルの送受信

メモリンクを使用して バイナリファイルの送受信を行います。ユーザインタフェースマシン・計測制御マシンそれぞれのコンピュータ内の指定したファイルを相手側のコンピュータにコピーします。

送信ファイル、受信ファイルは ユーザインタフェースマシンにて指定します。ファイルデータはチェックサムを用いてエラーチェックを行っています。メモリンクを使用した各種ファイル転送のサンプルとしてご活用ください。

ユーザインタフェースマシン 計測制御マシン

バイナリファイルの送受信を行います。[Windows] [DOS]

メモリンク

図 3-21 システム構成

環境ユーザインタフェースマシンコンピュータ AT互換機 または 弊社 CPUボードOS Windows XP/2000/NT 4.0/Me/98/95言語 Visual Basic 4.0以降使用ボード PCI-4913 (メモリンク)ソフトウェア GPC-4910 メモリンクドライバ

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計測制御マシンコンピュータ AT互換機 または 弊社CPUボードOS MS-DOS/PC DOS2000/

Windows 98・95のDOSモード使用ボード PCI-4914 (メモリンク)ソフトウェア BPD-0815 リソース取得ライブラリ

(1)処理を選択し、送信元ファイルと送信先ファイルのパスを指定します。

ユーザインタフェース

マシン

[Windows]

(2)メモリンクでファイルデータを送信 計測制御マシン

[DOS]

(3)データを受信してファイルを作成します。

(4)エラーチェックを行い、データが正常な場合は 処理の完了を通知します。

送信元ファイル: C:¥PCI.EXE送信先ファイル: D:¥TMP¥PCI.EXE

C:¥PCI.EXE D:¥TMP¥PCI.EXE

ファイル転送

図 3-22 基本動作 (バイナリファイルの送信)

(1)処理を選択し、送信元ファイルと送信先ファイルのパスを指定します。

ユーザインタフェース

マシン

[Windows]

(2)メモリンクで命令を送信計測制御マシン

[DOS]

(3)ファイルを開き、データを送信します。

(4)エラーチェックを行い、データが正常な場合は 処理を完了します。

送信元ファイル: D:¥TMP¥PCI.EXE送信先ファイル: C:¥PCI.EXE

C:¥PCI.EXE D:¥TMP¥PCI.EXEファイル転送

図 3-23 基本動作 (バイナリファイルの受信)

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図 3-24 ユーザインタフェースマシン 処理画面

3.2.6 処理6:CRCを用いたエラーチェック・再送

メモリンクを使用してCRCを用いたデータの送受信を行います。データのチェックにCRCを用いることでパリティチェックよりも信頼性の高いデータ送受信行うことができます。また、送信されるデータには連番を付加し、受信側では連番になっているかどうかのチェックを行っていますのでデータの抜け等も防止できます。データ送受信後、データのCRC値が異なっている場合や、連番が正しくない場合には受信側のコンピュータはデータの再送を要求し、送信側のコンピュータは再度データを送信します。

CRCとは?CRC(Cyclic Redundancy Check)とは、巡回冗長検査でデータが正しく転送できたかどうかを検査するための方法です。チェックサムやパリティチェックでは、2つ以上のデータに誤りがある場合はエラーが検出されない場合がありますが、CRCではCRC生成多項式と呼ばれる、シフトや加算等を組み合わせた方式で計算を行なうことで 高い誤り検出を実現しています。

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ユーザインタフェースマシン 計測制御マシン

CRC・連番を付加したデータの送信を行います。送受信エラーがあった場合には再送を行います。

[Windows] [DOS]

メモリンク

図 3-25 システム構成

環境ユーザインタフェースマシンコンピュータ AT互換機 または 弊社 CPUボードOS Windows XP/2000/NT 4.0/Me/98/95言語 Visual Basic 4.0以降使用ボード PCI-4913 (メモリンク)ソフトウェア GPC-4910 メモリンクドライバ

計測制御マシンコンピュータ AT互換機 または 弊社CPUボードOS MS-DOS/PC DOS2000/

Windows 98・95のDOSモード使用ボード PCI-4914 (メモリンク)ソフトウェア BPD-0815 リソース取得ライブラリ※各種制御の詳細等につきましてはプログラムのソースファイルをご参照ください。

図 3-26 ユーザインタフェースマシン 処理画面

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3.3 ノートパソコンを使用したシステムの構築事例

「メモリンクを使用した負荷分散システム」では、使用するコンピュータ・CPUボードのバスの種類より、PCI/CompactPCIバス以外にもPCカード・ISAバス・C(98)バス・PC/104モジュールのあらゆるバスを使用することができます。

ここでは、ユーザインタフェースマシンにPCカードスロットを搭載したノートパソコンを使用し、ノートパソコンからメモリンクを使用して計測制御マシンの制御や測定データの取得を行う事例を紹介します。

ユーザインタフェースマシン 計測制御マシン

メモリンク

各種計測制

制御機器

ノートパソコンから各種計測・制御を行います。

[Windows][DOS]

PCカード メモリンク(CIAシリーズ)

図 3-27 システム構成

環境ユーザインタフェースマシンコンピュータ PCカードスロットを搭載したノートパソコンOS Windows XP/2000/NT 4.0/Me/98/95言語 Visual Basic 4.0以降使用ボード CIA-4913 (PCカード メモリンク)ソフトウェア GMC-4910 メモリンクドライバ

計測制御マシンコンピュータ AT互換機 または 弊社CPUボードOS MS-DOS/PC DOS2000/

Windows 98・95のDOSモード使用ボード 各種計測制御ボード

本システムでは、初期設定ではPCI/CompactPCIバスのメモリンクを使用するようになっておりますが、メモリンクの制御を行う部分を変更するだけでPCカードのメモリンクを使用することができるようになります。(PCカードを制御する部分はあらかじめ記述されており、コメントアウトされています。)システムの変更方法を以下に示します。

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システムの変更方法①メモリンク用ドライバの変更ユーザインタフェースマシンをノートパソコンに変更するには、PCカードのメモリンク(CIA-4913)を使用します。そのため、コンピュータにインストールするメモリンク用のドライバが変更になります。PCI/CompactPCIボードの場合は、ドライバ(GPC-4910)を使用しましたが、PCカードのメモリンクを使用する場合はドライバ(GMC-4910)をインストールします。GMC-4910のインストール方法につきましては、GMC-4910のReadme・マニュアルをご参照ください。

②プログラムの変更ユーザインタフェースマシン側のプログラムの変更を行います。PCI/CompactPCIバスのメモリンクボードを制御するライブラリ関数をコールしている部分を、PCカードのメモリンク用のライブラリ関数に置き換えます。ユーザインタフェースマシン側プログラムには、あらかじめPCI/CompactPCIバス用メモリンクと、PCカード用メモリンクを使用する場合のプログラムコードが記載されており、PCカードメモリンクを制御するコードはコメントアウトされています。この部分のコメントを外し、逆にPCI/CompactPCIボード用のライブラリ関数部分をコメントにするだけで、その他の部分はそのまま使用できます。詳しくは、ソースファイル中に説明が記載されておりますので、こちらをご参照ください。

上記の変更を行うことで、デスクトップマシンからPCI/CompactPCIボードを使用して行っていた内容が、そのままノートパソコンで行えるようになります。(本書に記載されている各種計測制御例もそのまま動作します)

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第4章 弊社各種ソフトウェアのご紹介

本システムでは、各種ActiveX(試供版)や弊社ボード制御用DOSライブラリを使用しておりますが、本システムで使用している製品以外にも多くの種類がご使用になれます。お客様が 実際に構築されるシステム・使用するボードに合わせてご活用ください。

4.1 ユーザインタフェースマシン用 ActiveXコントロール

VSA-0601 グラフ描画用ActiveXコントロール(有償版)

簡単に2次元のグラフ描画を行うことのできるActiveXコントロールです。

VSA-0602 高度演算分析用ActiveXコントロール(有償版)

高度な演算分析を簡単に行うことができるActiveXコントロールです。

VSA-0603 フィルタ処理用ActiveXコントロール(有償版)

簡単にデジタルフィルタ設計、デジタルフィルタ処理を行うActiveXコントロールです。

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VSA-0604 ファイル入出力用ActiveXコントロール(有償版)

簡単にExcelやテキストファイルへの入出力を行うことのできるActiveXコントロールです。

VSA-0605 時間管理用ActiveXコントロール(有償版)

指定時間経過後、または指定日時にイベントを発生することができるActiveXコントロールです。

VSA-0606 デジタルカウンタ用ActiveXコントロール(有償版)

与えた数値、時間、および日付を7セグメントデジタル表示し、設定範囲によりイベントを発生させることができるActiveXコントロールです。

※上記以外のActiveXや各種ActiveXの詳細につきましては弊社Web site(www.interface.co.jp) をご参照ください。

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4.2 BPC-0600BPC-0600とは

BPC-0600は、Windows XP, Windows 2000, Windows NT 4.0, Windows Me, Windows 98,Windows 95上から、弊社アナログ入力ボード、アナログ出力ボードを使用して、データ収集、波形表示、データ出力、演算による波形解析を行うユーティリティソフトウェアです。

※詳しくは弊社 Web site (www.interface.co.jp) をご参照ください。

BPC-0600の特長・プログラムレスですぐにお使い頂ける実行形式です。・弊社製全アナログ入出力ボードに対応しています。・データはBIN形式、CSV形式ファイル、Excel形式ファイルで保存することが可能です。Excel等のアプリケーションで、活用できます。・数学演算、統計処理、FFTを始めとする周波数解析、伝達関数分析等の、豊富な演算機能を用意しています。(計40種以上)・FIRフィルタ、IIRフィルタの設計と、設計したデータを使って、フィルタ処理を行うことができます。・ 最大16個チャンネル分のグラフの表示が可能です。・ ボタン操作で、容易に弊社のボードを動作したり、データの演算処理が行えます。・ 情報表示、カーソル機能等、グラフ描画以外でもGUI機能に徹しています。

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4.3 計測制御マシン用 各種DOSライブラリ

弊社各種PCI/CompactPCI用DOSライブラリです。DOSからPCI/CompactPCIボードを簡単に制御することができます。これらのソフトは 弊社Web site(www.interface.co.jp)より無償でダウンロードできます。

GPD-2000 デジタル入出力ボードDOS対応ライブラリGPD-2746C PPIボード DOS対応ライブラリGPD-3100 アナログ入力ボード DOS対応ライブラリGPD-3300 アナログ出力ボード DOS対応ライブラリGPD-3500 アナログ入出力ボード DOS対応ライブラリGPD-4101 キャラクタ同期通信ボード DOS対応ライブラリGPD-4115 LAP -B ボード DOS 対応ライブラリGPD-4116 HDLC ボード DOS 対応ライブラリGPD-4141 調歩同期シリアル通信ボード DOS 対応ライブラリGPD-4301 GP-IBインタフェースボード DOS 対応ライブラリGPD-4304 GP-IBインタフェースボード DOS対応ライブラリGPD-4910 メモリンクボード DOS対応ドライバソフトウェアGPD-6105 パルスジェネレータボード DOS対応ライブラリGPD-6106 パルスカウンタボード DOS対応ライブラリGPD-6202 ユニバーサルカウンタボード DOS対応ライブラリGPD-6204 エンコーダボードDOS 対応ライブラリGPD-7204 モーションコントローラボード DOS対応ライブラリGPD-7210 モーションコントローラボード DOS対応ライブラリGPD-7212 PCI-7212 DOS対応ライブラリGPD-7400 モーションコントローラボード DOS対応ライブラリGPD-8208 プリンタボード DOS対応ドライバソフトウェアGPD-8210 プリンタボード DOS対応ドライバソフトウェア

BPD-0805 DOS用リソース取得ライブラリDOS上からPCI/ComapctPCIボードに割り当てられた各種リソースを取得するツールです

BPD-0806 DOS用4GメモリアクセスツールDOS上から4GB空間のメモリにアクセスができるツールです。

BPD-0811 PCI DOS用割り込み登録ライブラリDOS上から弊社PCI/CompactPCIボードにて割込みを使用するための割込み処理関数の登録、削除を行うためのソフトウェアです。

GBD-8521 CardBusバスブリッジ DOS対応ドライバソフトウェア

※上記以外にも多くの製品がございます。詳しくは弊社 Web site (www.interface.co.jp) をご参照ください。

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技術資料紹介

弊社では下記の技術資料を提供しております。詳しくは、弊社Web site(www.interface.co.jp)、または弊社窓口までお問い合わせ下さい。カタログ

PRM-0061 CPZカタログ(日本語版)PRM-0062 PCIカタログ(日本語版)PRM-0063 CSIカタログ(日本語版)

チュートリアルTUT-0056 チュートリアル XP Embedded OS構築編TUT-0055 チュートリアル 画像入力ボードTUT-0054 CANチュートリアルTUT-0053 モーションコントロールチュートリアルTUT-0050 RTLinuxによるモーションコントローラボード制御プログラミング チュートリアル(GPG-7400用)TUT-0048 RTLinuxによるカウンタボード制御プログラミング チュートリアルTUT-0044 RTLinuxによるメモリ共有インタフェースボード制御プログラミング チュートリアルTUT-0043 RTLinuxによる調歩同期シリアル通信ボード制御プログラミング チュートリアルTUT-0041 RTLinuxによるGP-IBボード制御プログラミング チュートリアルTUT-0040 RTLinuxによるDAボード制御プログラミング チュートリアルTUT-0039 RTLinuxによるADボード制御プログラミング チュートリアルTUT-0038 RTLinuxによるDIOボード制御プログラミング チュ-トリアルTUT-0037 RTLinuxによるHDLCボード制御プログラミング チュートリアルTUT-0036 RTLinuxによるPCI/CompactPCI/CardBus制御入門書(導入編)TUT-0034 Visual C++によるPPI入門書TUT-0033 Visual Basicによるメモリ共有インタフェース入門書TUT-0032 Visual C++によるメモリ共有インタフェース入門書TUT-0031 Visual Basicによるカウンタ入門書TUT-0030 Visual C++によるカウンタ入門書TUT-0029 Visual BasicによるHDLC入門書TUT-0028 Visual C++によるHDLC入門書TUT-0027 Visual BasicによるGP-IB入門書TUT-0026 Visual C++によるGP-IB入門書TUT-0025 Visual BasicによるDIO入門書TUT-0024 Visual C++によるDIO入門書TUT-0023 Visual BasicによるDA入門書TUT-0022 Visual C++によるDA入門書TUT-0021 Visual BasicによるAD入門書TUT-0020 Visual C++によるAD入門書TUT-0019 Visual Basicによるモーションコントローラ入門書TUT-0018 Visual C++によるモーションコントローラ入門書TUT-0017 メモリンクを使用した負荷分散システム事例チュートリアルTUT-0016 Visual BasicによるPPI入門書TUT-0015 モーションコントロールチュートリアルTUT-0014 Microsoft Visual Studio .NET移行ガイドTUT-0008 拡張ユニット チュートリアル(問題解決編)TUT-0007 拡張ユニットチュートリアル(入門編)TUT-0006 C(98)/ISA製品からPCI/CompactPCI製品への移行チュートリアル(DOS編)TUT-0005 DOSによるLAP-B入門書TUT-0004 DOSによるAD入門書TUT-0003 LinuxによるPCI/CompactPCI/CardBus制御 入門書TUT-0002 PCI-ISAバスブリッジチュートリアルTUT-0001 PCI-Cバスブリッジチュートリアル

技術情報資料初めてのCANインタフェースLinux, リアルタイムLinux移植(SH-4)経験談及び当社の今後の取り組みについてLinuxからPCI/CompactPCIボードを制御する方法ActiveXコントロールによるシステム組み込み技術CompactPCIへの置き換え+システム構築/移行ガイドMS-DOSからPCI/CompactPCIボードを制御する方法

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メモリンクを使用した負荷分散システム チュートリアル

2005年 10月 Ver. 1.7 発行発行所

〒732-0828広島県広島市南区京橋町10-21TEL 082-262-7777FAX 082-262-5066

ISD-7056-17価格 ¥2,100 (定価 ¥2,000 + 消費税 ¥100)

本書の内容の一部または全部を、無断で転載することを禁止します。本書の内容は、将来予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。© 2001, 2005 Interface Corporation. All rights reserved.

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メモリンクを使用した負荷分散システムTUT-0017 Ver. 1.7

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