トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその...

120
トレーニング科学 科学的トレーニングと スポーツ障害の予防の基礎

Upload: others

Post on 10-Aug-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

トレーニング科学

科学的トレーニングと

スポーツ障害の予防の基礎

Page 2: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

1章 トレーニングの定義

• 言葉の意味

Train but not Strain!(アーサー・リディアード)

• 適応力

高地トレーニングと

ヘモグロビン濃度

Page 3: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

過負荷の原理ということ

練習(してから)サボると強くなるメカニズム

Page 4: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

トレーニングの原則から

• 「全面性」と「個別性」の原則

トレーニングの特異性とはいうものの

• 「意識性」と「感覚性」の原則

何のための練習か? → 目的と方法の一致

言語的制御系と感覚的制御系

• 「継続性」と「漸進性」の原則

安定したスキル獲得の重要性

Page 5: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

• トレーニングの定義

ハード・トレーニングとディ・トレーニング

Page 6: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

組み合わせを考える・・

Page 7: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

• 運動条件

強度(Intensity)×時間(Duration)

×頻度(Frequency)

• 強度の漸増

「過負荷」と「漸進性」と「継続性」

• トレーニング計画の「現実性」

「目的」と「方法」の一致

何のためのトレーニング手段なのか・・・

Page 8: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

「リスク管理」ということ

• 練習の三原則

「強度」×「時間」×「頻度」の組合せ

• 正しい技術と発達段階にあったスキル獲得

瞬発系筋線維の未発達な子どもは、実は「身長の急成長期」で持久系筋線維が優位・・

でも「持久的筋力」はある・・

しかし骨は「急成長中」で筋肉と靭帯の成長が追いつかず「成長痛」とストレス集中・・

Page 9: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

痛みの増加

ストレスを発生以前のレベルまで軽減する努力が重要

ストレスの反復

スポーツ障害の発生のモデル

スポーツ障害の発生(回復不可)

山崎 健、運動とスポーツ外傷・障害(In「健康教育大辞典」)、旬報社、2001年

Page 10: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

2章 育ち盛りにきたえる

• 成長段階

成長段階の推定と適切な運動プログラム

• 身体発達の要因

内的要因と外的要因(衛生・栄養・運動)

• 動作の習得

基本的運動形態(Basic Motor Skill)• 基本動作の習得

「臨界期(適時性)」という考え方が必要

Page 11: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

• 効果の決定因子

運動・栄養状態・内分泌・神経支配

Page 12: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

成長段階と機能の発達

青木純一郎、発育期における適正なトレーニングとは、臨床スポーツ医学 Vol.5-9(1988)より引用

Page 13: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 14: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

巧みさは10歳まで スピードやパワーは15歳頃から(速筋系の発達が始まる)

身長急成長期(怪我をしやすい)の筋肉は持久型!

成長段階の推定ということ・・

Page 15: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

• 最大酸素摂取量とローパワートレーニング

筋持久力と全身持久力(10歳以降?)

成長期の子どもの持久的運動の基準

心拍数150拍/分×20~30分×週3回以上

• ハイパワーのトレーニング

男性ホルモン分泌の男女差とドーピング

• 年齢に応じたトレーニング

11歳以下:12~14歳:15~18歳:19歳以上

身長の急成長期は要注意!

Page 16: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 17: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 18: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

3章 エンジンとしての筋肉

• 運動を引き起こす力

能動的筋力発揮と受動的筋力発揮

• 力発揮と筋

骨格筋(随意筋)と平滑筋・心筋(不随意筋)

• 骨格筋の構造

筋線維(核・ミトコンドリア・エネルギー基質・酵素など)

ミオシンとアクチン・フィラメントの滑走説

Page 19: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 20: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

• 関節角度と発揮される力

3種類のてこ(真の筋力と見かけの筋力)

クリティカル・ゾーン

• 筋活動の様式

等尺性と等張性(短縮性と伸張性)

等速性(コンピュータ制御による負荷様式)

• 筋活動の様式と力の大きさ

等尺性と短縮性(速度-力曲線)

伸張性はある速度までは大きな力発揮

Page 21: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

筋線維の種類は3種類

• 遅筋系線維(SO)は酸化能力が高く・・

• 速筋系線維(FG)は解糖能力が高い

さらに、

中間の性質を持つ速筋系線維(FOG)も・・

• 三つの筋線維が混合して「筋」の性質を決定

• ただし機能発達には成長段階によって異なる

• FOGとFGとはトレーニングにより変動するが

• SOとFG&FOGの比率は変わらない!

Page 22: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

筋線維の性質を決める遺伝子ACTN3 (RR型、RX型、XX型)ジャマイカ人スプリンターでは75%がRR

型で24%がRX型

しかしケニア人長距離ランナーもほぼ同じ構成比!・・

これはいったい何を意味するのか?

Page 23: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

実は筋ごとに筋線維組成が異なる

各関節ごとの動作(役割)の違い各個人ごとの筋組成の違い「ヒラメ筋」は何故共通性が高いのか?

スキルを支える速筋系線維

⇒ 主要な張力発揮と運動方向を決定?

遅筋系線維⇒ 補完的張力発揮

とミトコンドリアによる乳酸利用?

Page 24: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

速い錐体路細胞は・・

• Fast PT細胞

→ 相動性運動単位

• Slow PT細胞

→ 緊張性運動単位

ということは・・

Page 25: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

筋組成と遺伝子検査

Page 26: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

検査される遺伝子

• ACTN3遺伝子(R/R型、R/X型、X/X型)

αアクチニン3の発現に関与?

• ACE遺伝子(I/I型、I/D型、D/D型)

アンギオテンシノーゲンへの反応

⇒ 血圧調整に関与?

• PPARGC1A遺伝子(G/G型、G/S型、S/S型)

PGC-1α ⇒ ミトコンドリアの増殖に関与?

Page 27: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

4章 筋肉と神経

• 筋活動と興奮-収縮連関

運動神経-アセチルコリン-筋細胞膜興奮

-筋小胞体Ca++-ATP加水分解-筋線維収縮

• 運動単位(NMU)と神経支配比

広頸筋(1:25) 腓腹筋(1:1934)

• 力の調節

単収縮と強縮及び筋線維の「同期」

Page 28: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

運動情報の流れのシェーマ

筋はここだけに関与(運動と感覚)

Page 29: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 30: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

• 大脳の働き

自発的運動と感覚依存性運動

• 神経系の反応

刺激→感覚受容器→求心性神経→感覚野

→運動野→遠心性神経→筋線維→動作

反復される筋力発揮時の「中枢性抑制」

• 筋活動のエネルギー

ATPの分解と再合成(3つの補填-生産系)

• 運動時間とエネルギー獲得機構(血中乳酸)

Page 31: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

セーチェノフの“積極的休息”

大脳皮質での興奮と抑制過程の同時的及び相互的誘導現象

“長い単調な運動は中枢神経系に疲労の増大をもたらし、運動感覚は失われる。運動を交替したり、諸運動の相互関係をよくみて、正しい一貫性のある運動を選択することにより、大脳皮質における運動能力の高い水準を確保することができる。”クレストフニコフ、スポーツの生理学(ロシア語版1951年、邦訳1978年)

Page 32: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

動きをつくり出すシステム

TypeⅠ TypeⅡa TypeⅡb

エネルギーをつくり出すシス

テム

ATP-PCr系 ○ ◎ ◎

解糖系 △ ◎ ●

有酸素系 ◎ ○ △

中枢性抑制の“脱抑制”効果

3×3システムの意味するもの

Page 33: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

脊髄反射から姿勢反射まで

反射量の調整ということ

Page 34: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

上位中枢からの二つの運動指令

筋線維を動かすα運動神経

筋紡錘を動かすγ運動神経

筋紡錘からのⅠa 群求心性線維

Page 35: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

上位中枢からの伸張反射の制御

• 剣道のつばぜり合いでの「胴、一本!」

• 「ふん、次はやられないぜ・・」

• 今度は「面、一本!」

Page 36: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

もっと複雑な組み合わせも

• いてて画鋲踏んだ・・

• 歩行パターンの発生の相反性神経支配?

• いや、赤ちゃんの「原始歩行」は違うような・・

Page 37: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

姿勢反射とスポーツ姿勢

Page 38: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

人間の随意運動の中枢は?

4つの運動制御の中枢(伊藤正男)とその hierarchy

①大脳皮質運動野及び体性感覚野からの入力

②脊髄と脊髄固有運動中枢

③「神経計算機」としての小脳

④「姿勢安定装置」としての大脳基底核(最近は『ディレクター』と考えられる?)

Page 39: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

運動情報の流れ(Brooks)

BG Coudate:大脳基底核・尾状核 BG Putamen:被核 LIMBIC CX:辺縁皮質

ACCOC CX:連合皮質 MOTOR CX:運動皮質 MOTOR SERVO:動作サーボ

Lateral Cb:外側小脳 Interm Cb:内側小脳 H:海馬

Page 40: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

超コンピューター・・大脳基底核

Page 41: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

• ほとんどの神経回路を抑制し、必要な神経回路だけを脱抑制する

• 独裁者や指揮官のいなくなる病気・・パーキンソン病

•「いけ~!」という状況を支配するもの?

•ドーベルマンがいくはずがスピッツやチワワがいくと・・

Page 42: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

制御対象としての眼球、眼筋、運動神経細胞 (動特性 = G )

制御装置としての前庭器官・核、小脳片葉(逆動特性 = -1/G)

小脳は、制御装置の動特性を制御対象の動特性の逆数に等しく保つ(反復により性能が向上する!)

小脳は何を学習するのか?

Page 43: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

ダイナミックステレオタイプの新モデル(山崎、2004)

さらに「身体系マトリクス」(P1・P2・P3・・PN)と「環境系マトリクス」(E1・E2・E3・・EN)が加わる?

Page 44: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

反応時間(RT)ということ

筋は収縮しているのに“動けない”

Page 45: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

反応時間の構成因子(相手も同じ)

Total Reaction TimeReaction Time

Preparation PMT MT mvT next Task

onset of EMG(?) Stimulus onset of movement予測? end of first Task

PMT:前動作時間 MT:動作時間 mvT:移動時間

Page 46: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

反応時間の構成因子と規定因子

Total Reaction Time:反応動作時間

Reaction Time:反応時間

Preparation:事前準備(事前の手がかりから予測すると刺激提示以前にGO?)

不応期:リセットと反応方向の再構成(遅れ)

mvT:動作時間(移動開始から課題終了まで)/筋出力レベルが関与する

next Task:次の課題への対応

Page 47: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

「連関」と「調和」がキーワード

エネルギー供給系と運動制御の関係は?

Page 48: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 49: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

有酸素的解糖と無酸素的解糖

遅筋系 速筋系

フォックスとマティウズ(1981)

この時には運び屋MCT4が必要=高強度✕短時間トレーニング

この時には運び屋のMCT1が必要

=低強度✕長時間トレーニング

Page 50: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

「乳酸シャトル」の意味するもの・・

Page 51: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

3×3システムによる動作の発現

定本ら(1987年)の図を山崎が改変

動きをつくり出すシステム

TypeⅠ TypeⅡa TypeⅡb

エネルギーをつくり出すシステム

ATP-PCr系 ○ ◎ ◎

解糖系 △ ◎ ●

有酸素系 ◎ ○ △

Page 52: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

マルチレイアシステム

動きをつくり出すシステム

TypeⅠ TypeⅡa TypeⅡb

エネルギーをつくり出す

システム

ATP-PCr系 ○ ◎ ◎

解糖系 △ ◎ ●

有酸素系 ◎ ○ △動きをつくり出すシステム

TypeⅠ TypeⅡa TypeⅡb

エネルギーをつくり出す

システム

ATP-PCr系 ○ ◎ ◎

解糖系 △ ◎ ●

有酸素系 ◎ ○ △

上腕二頭筋(屈筋側)

上腕三頭筋(伸筋側)

肘関節周りの拮抗筋

Page 53: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

Y= [PCrN] × [SkN](ハイパワー系スキル)

+ [GlyN] × [SkN](ミドルパワー系スキル)

+ [MtcN] × [SkN](ローパワー系スキル)

+ b (残差:その他の要因)

[N] はその時点でのエネルギーレベルの変数

スキルも個別的に対応してトレーニングが行われる

⇒ 疲労状態でも必要とされる異なるスキルがある

トレーニングのプロセスでは・・

Page 54: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

PCr0 Gly0 Mtc0 Smα

PCr1 Gly1 Mtc1 Smβ

Y= PCr2 Gly2 Mtc2 Smγ

: : : :

PCrN GlyN MtcN Smω

+ b (残差:その他の要因)

“トレーニングは個別的状況で実施され抽象的能力として形成される(山崎:2007)”

運動習熟によるスキル・モード複合体の独立

Page 55: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

セーチェノフの“積極的休息”

大脳皮質での興奮と抑制過程の同時的及び相互的誘導現象

“長い単調な運動は中枢神経系に疲労の増大をもたらし、運動感覚は失われる。運動を交替したり、諸運動の相互関係をよくみて、正しい一貫性のある運動を選択することにより、大脳皮質における運動能力の高い水準を確保することができる。”クレストフニコフ、スポーツの生理学(ロシア語版1951年、邦訳1978年)

Page 56: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

動きをつくり出すシステム

TypeⅠ TypeⅡa TypeⅡb

エネルギーをつくり出すシス

テム

ATP-PCr系 ○ ◎ ◎

解糖系 △ ◎ ●

有酸素系 ◎ ○ △

中枢性抑制の“脱抑制”効果

3×3システムの意味するもの

Page 57: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

ストレッチングの効用

• 筋の粘性要素と弾性要素

• 筋緊張の残存トーヌス

筋長が関節可動範囲を決定する

• 筋紡錘からの求心性信号の効果

• スタティックとバリスティック(弾みの利用)

• ウェイクアップ:プレエクササイズ:リフレッシュ:エラスティック:パワーアップとPNF:ヒールダウン

Page 58: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 59: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

5章 力強さ~筋組成と速筋線維~

• 筋断面積と筋力

等尺性筋力は生理学的断面積に比例

• 筋線維の種類

SO線維(タイプⅠ)

FG線維(タイプⅡb)

FOG線維(タイプⅡa)

• 筋線維組成と筋出力のタイプ

Page 60: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

3×3システムによる動作の発現

定本ら(1987年)の図を山崎が改変

動きをつくり出すシステム

TypeⅠ TypeⅡa TypeⅡb

エネルギーをつくり出すシステム

ATP-PCr系 ○ ◎ ◎

解糖系 △ ◎ ●

有酸素系 ◎ ○ △

2014/3/25 第62回現代スポーツ研究会

Page 61: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

3種類の筋線維

FG:さらにFG1、FG2・・?FOG:トレーニングでFGへSO:長距離選手の腓腹筋では80%を占める

Page 62: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

速筋系と遅筋系の役割分担

• 主要な張力と運動方向(スキル)決定に関与する速筋系(FG:TypeⅡb)

• 補完的張力を発揮しながら「乳酸シャトル」でミトコンドリア工場をフル稼働する遅筋系(TypeⅠ、FOG:TypeⅡa、心筋も?)

• 問題は「どうやって使うのか」ということ

Page 63: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 64: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

40Hzにピークパワーがある(遅い成分が優位)

・・持久性の収縮だった

(Hz:1秒間の活動数)

90Hzにピークパワーがある(速い成分が優位)

・・ 瞬発性の収縮だった

Page 65: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

• 筋線維組成とスポーツ種目

バイオプシー(生検)

筋電図の周波数解析

• 遺伝的要因

運動野錐体路細胞(Slow PTとFast PT)

• 速筋線維の動員

運動強度の漸増と筋線維タイプの動員順

• 運動の種類と筋線維の動員

30Km走と1分間自転車ペダリングの筋グリコーゲンの枯渇(遅筋線維と速筋線維)

Page 66: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 67: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 68: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

6章 ねばり強さとは~遅筋線維と呼吸・循環系~

• 筋線維の代謝

ATPアーゼ活性・代謝酵素・代謝基質

• 運動強度と酸素摂取量

タイプⅡaは酸化能力が高いがⅡbでは長続きしない?

• 実際の競技場面

無酸素性機構と有酸素性機構のバランス

実際には「運動効率」や「運動様式」も関与

Page 69: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 70: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 71: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

• 酸素の筋肉への運搬

肺胞と血液、筋細胞と血液間でのガス交換

• 最大酸素摂取量(ml/min/kg)

呼吸・循環系の総合された指標

• 呼吸機能(肺拡散容量:ml/mmHg)

換気量=呼吸数×1回換気量

最大酸素摂取量とヘモグロビン量との相関

• 循環機能の影響(毎分30Lの例も)

心拍出量=心拍数×1回拍出量×動静脈間較差(90~110ml:トレーニングと関係小)

Page 72: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 73: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 74: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 75: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

「運動効率」の重要性

有酸素的能力&無酸素的能力

Vsランニングスピード

Page 76: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

7章 体力測定

• 筋の活動能力と競技成績

P=En1×S1+En2×S2+En3×S3+・・・+b• 体力と技術

出力系と運動効率(経済性)

• 体力を測る単位(数字で比較する)

非乳酸機構? → ハイパワータイプ自転車

• 運動時間と発揮パワー

短時間~中程度~長時間の運動

Page 77: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

パフォーマンスのモデル化

競技成績を決めるもの・・

P=C・∫E(M)P:パフォーマンスC:サイバネティックスE:化学的エネルギー(physical resource)

M:意欲(エネルギー動員因子)

猪飼道夫:身体運動の生理学(1973年)pp.336

Page 78: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

“コオーディネーション”にかかわる7つのカテゴリー(ハルトマン:2009)

“インテグレイション(統合)”という概念も

しかしこのモデルには“エネルギー供給系”が入っていない・・?

Page 79: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

“場当たり”で決定しているわけではないらしい・・

M.T.Turvey,P.N.Kugler(1984):AN ECOROGICAL APPROACH TO PERCEPTION AND ACTION,(In ”Human Motor Action:Bernstein Reassessed”)pp.375

Page 80: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

• 主要な体力測定法は何か?

• アネロビックパワーの測定(単位はWatts)体重あたりの脚伸展パワーや最大無酸素

パワー(ハイパワー自転車エルゴメーター)

• 機械的測定のパワーの比較

PWC170(170bpm時の仕事量:Watts)アネロビックパワーと同列で比較可能

• エアロビックパワーの測定

最大酸素摂取量と記録の関連

長距離は相関あり、水泳競技は異なる?

Page 81: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 82: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

血中乳酸濃度の測定

Page 83: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

4ミリモル強度とスピードの関係

Page 84: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

• トレーニング効果の目安

• トレーニング経過と体力測定結果

トレーニング内容の再検討(水泳の筋トレ)

• 試合に向けてのピリオダイゼーション

• オーバートレーニング

体重、体脂肪率、朝の心拍数、POMS、血液性状(血中ヘモグロビン濃度とCPK)

• 体力測定の重要性

トレーニング経過のモニタリングの重要性

計画-実行-点検-修正活動-(再)計画-・・・

Page 85: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

8章 力強さをきたえる~ハイパワー増大の条件~

• ハイパワーを必要とするスポーツ

• ハイパワーアップの方法

• アイソメトリックトレーニング

• アイソトニックトレーニング

• アイソキネティックトレーニング

• 筋線維の肥大

• ウェイトトレーニング

• ジャンプ力を高める

Page 86: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 87: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 88: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 89: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

筋トレ始めたら“止められない”?

Page 90: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

パワートレーニングの「特異性」ということ

Page 91: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

9章 力強さを持続させる

• ハイパワーの持続

• ハイパワーの持続能力と競技成績

• アイソキネティックトレーニング

• ハイパワー持続力を高めるトレーニング

• 運動持続時間の影響

• 球技でのハイパワーの持続

• ディ・トレーニングの影響

Page 92: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

↑ 最高速度を維持する能力に大きな違いが見られる

50秒台の選手は高い筋出力を発揮し維持している ↓

Page 93: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 94: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

運動の継続時間とトレーニング効果

↑ ハイパワーは7秒間でしか伸びないローパワーは30秒間でも足りない?

Page 95: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

10章 ねばり強さをきたえる

• ローパワーのスポーツ

• ローパワー向上のトレーニング

• ローパワートレーニングの発展

• 長距離種目のトレーニング法

• トレーニングの効果

• トレーニングの限界と効果の持続

• ミトコンドリア

• 高所トレーニング

Page 96: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 97: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 98: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 99: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 100: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 101: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

有酸素的解糖と無酸素的解糖

遅筋系 速筋系

フォックスとマティウズ(1981)

この時には運び屋MCT4が必要=高強度✕短時間トレーニング

この時には運び屋のMCT1が必要

=低強度✕長時間トレーニング

Page 102: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

「乳酸シャトル」の意味するもの・・

八田秀雄、乳と運動生理・生化学、市村出版、2009年

Page 103: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

3×3システムによる動作の発現

定本ら(1987年)の図を山崎が改変

動きをつくり出すシステム

TypeⅠ TypeⅡa TypeⅡb

エネルギーをつくり出すシステム

ATP-PCr系 ○ ◎ ◎

解糖系 △ ◎ ●

有酸素系 ◎ ○ △

2014/3/25 第62回現代スポーツ研究会

Page 104: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

トレーニングは同一強度での乳酸値を低下させる(4ミリモル強度)

Page 105: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 106: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

11章 エネルギーの補給

• スポーツ活動と食事• 運動強度と利用されるエネルギー源• トレーニング中のエネルギー源の欠乏• スポーツ選手の食事• ビタミンとミネラル• 高糖質食• 試合期の食事• 水分補給• 体重調節• 抗酸化剤の補給

Page 107: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

スポーツライフ・マネジメント

• 「運動」「栄養」「休養」とそのマネジメントの重要性

• 運動と栄養摂取のタイミング

• 成長ホルモンの分泌のタイミングと睡眠

• 筋線維の増大

• 増量と減量

→ ターゲットは「脂肪」で「筋肉」をまもること

Page 108: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 109: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 110: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

筋グリコーゲンの枯渇⇓

肝グリコーゲンの放出⇓

(糖質:グルコースの経口摂取)血糖値(血中グルコース)の増加

⇓筋での糖の再利用促進

Page 111: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

エネルギー所要量と摂取量

標高1800mの高地トレーニングで毎日12時間16000m×14日間泳ぎ続けたフェルプスの食事(12000Kcal)

<朝>● サンドイッチ(目玉焼き3つ、チーズ、レタス、トマト、たまねぎ、マヨネーズ)● オムレツ(卵5つ使用)● コーン(砕いたものを1ボウル分)● フレンチトースト(粉砂糖をふりかけて3枚)● パンケーキ(チョコレートチップを混ぜて3枚)● コーヒー2杯<昼>● パスタ(約4人分の量、トマトソースがけ)● サンドイッチ(厚切りハム、チーズ、マヨネーズ)● エナジー・ドリンク類<夜>● パスタ(約4人分の量、トマトソースがけ)● ピザ(6から8切れ)● エナジ・ドリンク類

山崎 健(新潟大学) 111

Page 112: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

まずは食事バランスから

1990年NHK放送:マーク・スピッツ40歳の挑戦より

アメリカ人の平均

日本人の平均に近い?

山崎 健(新潟大学) 112

Page 113: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

ウェイトコントロールと運動・食事

• 減量は「体脂肪」をターゲットに・・

無理な食事制限は筋や赤血球を破壊する

大塚製薬提供VTRより山崎 健(新潟大学) 113

Page 114: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

• 増量は「筋量」をターゲットに・・

ウェイトトレーニングとタンパク質・アミノ酸の摂取とタイミング

山崎 健(新潟大学) 114

Page 115: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

スピード持久力:グリコーゲン量

• 炭水化物食(特に“粒状食”がよい?)

• トレーニング直後の食事摂取が重要

山崎 健(新潟大学) 115

Page 116: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

12章 中高年にきたえる

• 中年齢者のスポーツ実施• 中高齢者のトレーニング可能性• ハイパワー発揮能力の低下と向上• 加齢にともなう最大酸素摂取量の減少• ローパワー発揮能力の向上• 骨密度の低下と運動• 中高齢スポーツ選手• 運動習慣と生活習慣病の予防• 軽度有疾患者の運動実施

Page 117: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 118: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 119: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢
Page 120: トレーニング科学aka.gmobb.jp/yamakensensei/renraku/training20160201.pdf男)とその hierarchy ①大脳皮質運動野及び体性感覚 野からの入力 ②脊髄と脊髄固有運動中枢

運動実施こそ最も重要⇒ “椅子は殺し屋!!”