ジュリエット・ロー セミナー2019...ジュリエット グダニスク...
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ジュリエット・ロー セミナー2019
ポーランド会場 ニュースレター
ジュリエット・ロー セミナー2019 とは?
開催期間:2019 年 11 月 14 日(木)~11 月 20 日(水)
テーマ:Lead Out Loud
開催地:世界 17 カ国、18 会場(五つのワールドセンターと 13 加盟連盟)
・1932 年から続く、ガールガイド・ガールスカウト世界連盟(以下 WAGGGS)の若い成人会員を対象におこなわ
れる、リーダーシップ育成を目的とした事業です。これまでは、3年に 1~2回のサイクルで、1カ所の会場で開催さ
れてきましたが、2019年のセミナーはこれまでとは少し違う形で開催されました。
・18会場で、同時期に同じ内容で開催されたため、これまでより大勢の人が参加することができました。
・会場によって使用言語が違い、WAGGGS の公式言語(英語、仏語、スペイン語、アラビア語)のほか、中国語
やスワヒリ語が使用された会場もありました。
・会場によっては、WAGGGS の男性会員の参加を許可する会場もありました。
グダニスクでの街歩きにて
インターナショナルナイトにて
日本代表の出し物として
地元の夏祭り(弘前ねぷた)のお囃子を演奏
青森県第9団 岩崎 芙美
ポーランド会場について
会場:ポーランド、プック町 シースカウトセンター*
【ポーランド語名:Harcerski Ośrodek Morski Puck】
参加者数:25 人 ファシリテーター:6人
参加加盟連盟:19 加盟連盟
会場の使用言語:英語
男性の参加:参加可能、4 人参加
印象に残ったプログラムについて
11/15(金) SDGs 入門
「ゴー・ゴールズ!」というすごろくをパトロール対抗でお
こないました。すごろくの駒は、外から拾ってきたものを使
い、私たち「ひまわり」パトロールは、摘んできた花を使いま
した。前にもこのすごろくをやったことがありましたが、日本
人以外の人と互いに知っている知識を共有しながらクイ
ズに答えることで、地球規模の課題をよりリアルに、身近
に感じることができました。
11/15(金)ジェンダーの平等
「ジェンダー」と「ジェンダーの平等」の定義を確認した
後に、二つのアクティビティをおこないました。一つは「あな
たの街にやってきた宇宙人にどんなふうに女性と男性を
説明しますか?」というアクティビティで、もう一つは、グル
ープごとに、人気が出そうな「女性向けスマートフォン」
「男性向けスマートフォン」を考えるというものでした。合
間に参加者が持つ「ジェンダー」に関する意見交換が繰
り広げられ、複雑な雰囲気になった場面もありましたが、
私は他者のいろいろな意見を聞くことにより、新しい視
点を得ることができましたし、日本や海外のジェンダー平
等達成に向けての状況や取り組みについてもっと知りた
いと思うようになりました。
11/16(土)、11/17(日)研修施設外での活動
16 日は、パトロールごとに、グダニスクという都市の
街歩きをしました。3 人のポーランドのスカウトが案内し
てくれました。グダニスクは 1989年のポーランド民主化
の発端となった、造船所労働者のストライキが起こった
場所で、ポーランドの人々にとって「自由」と「結束」を
象徴する場所だそうです。最後に、博物館を見学し、
ポーランドの民主化の歴史について詳しく学びました。
17日は、シースカウトが所有する船に乗った後に、ク
ラウドファンディングの支援センターで働くミシカさんによる
ワークショップがありました。クラウドファンディングを実施
する際の必須事項やプロジェクトを計画、実行するとき
のコツを教えてもらいました。最後に、パトロールごとに
実現可能性はあまり考えず、創造的なプロジェクトの
計画を立て、どのパトロールが 1 番資金を集めることが
できるかを競いました。私のパトロールは、洪水が発生
した際に、家の基礎の部分が縦に膨らむことで、浸水
を防ぐことができる家を世界中に建設するという計画を
考えました。残念ながら 1 位にはなれませんでしたが、
私の中にあった、「プロジェクトの計画=大変で難しいこ
と」という考えが少し変わりました。
*シースカウト(Sea Scout)とは、海洋や河川などでカヌー、カヤッ
ク、帆船を利用するプログラムを主な活動とするグループのこと。
印象に残ったプログラムについて(つづき)
11/19(火)プロジェクト内容の共有
今回のセミナーで学んだWAGGGSのリーダーシップ
マインドセットなどを 12歳以上の少女 100人以上に
2020年 11月末までに伝えるというプロジェクトを参加
者それぞれが考え、その内容を共有しました。参加者の
なかには、「バッジプログラムを開発して伝える」「オンライ
ンコースを開発して伝える」など、私が考えつかなかったア
イデアを持っている人がたくさんいて、刺激になりましたし、
世界中でプロジェクトを実施している仲間がたくさんいると
思うと、自分も頑張ろうという気持ちになりました。
11/19(火)セミナー終了のお祝い
具体的な活動内容は教えられず、実用的な活動、
創造的な活動、体を使う活動の中から、一つ好きなも
のを選ぶように言われたので、私は体を使う活動を選
び、コチェイワ地方に伝わるフォークダンスと伝統音楽に
触れる活動をしました。方言が強い地方ということで、
私の故郷と似ているなと思いましたし、伝統文化に興味
がある私としては、とても興味深い時間でした。その後、
参加者全員がレストランに集まり、お祝いパーティが開
かれ、ついさっき覚えたフォークダンスを披露した後に、全
員で一緒に踊りました。
ちなみに、実用的な活動班は、レストランでピエロギ
などのポーランド料理作りやテーブルセットをしました。創
造的な活動班は、ボランティアセンターのオークションに
出品する、クリスマスツリーのオーナメント作りをしました。
どの班の活動もおもしろそうでした!
今回の派遣を通し、ガールスカウトが世界規模の運動であることを体感することができました。国籍や文化的背景が違っても、
私と同じような価値観である、「社会をよりよくしたい」「自分より若い世代のガールスカウトを支援したい」という想いをすべての参
加者が持っており、これだけ多くの仲間が世界中にいるガールスカウトならば、大きな影響を社会に与えられるはずだということを
改めて感じました。また、同年代の参加者が所属連盟において活躍している様子を見聞きすることにより、刺激を受けることがで
きました。
WAGGGS や海外のガールスカウトについて、初めて知ることがたくさんありました。日本のガールスカウトは女性のみが少女会
員または成人会員になることができ、同時に WAGGGS の一員になりますが、国によっては、ポーランドのように女性と男性が一
緒に活動をするけれども、女性はWAGGGSの会員、男性はWOSM(世界スカウト機構)の会員として登録されている連盟
や、ギリシャのように女性と男性が一緒に活動をし、女性も男性も WAGGGS の会員として登録されている連盟があるということ
を知りました。加盟連盟によって、WAGGGS のグローバルプログラムへの取り組み方がさまざまであることや閉会のときに歌う歌が
異なることなど、新しい発見がたくさんあり、興味深かったです。
今回の派遣にあたり、ご支援くださったすべての皆様に感謝します。事後活動終了まで、引き続きご協力をお願いします。
感想
プロジェクト名:100 ガールズプロジェクト
プロジェクト概要:WAGGGS のリーダーシップマインド
セット、SDGs、SDGs目標 5、プロジェクト計画につい
て、セミナーで体験したアクティビティを通して伝える 1
日のワークショップを、シニア・レンジャースカウトおよびユ
ース年代の会員計 100人以上を対象に実施します。
ワークショップ中には、セミナーの簡単な体験報告と、覚
えてきたソングやゲームを紹介することも予定していま
す。
プロジェクト終了後のビジョン:より多くのガールスカウ
トが、ワークショップに参加して得たことや気づいたことを
活用し、それぞれの興味・関心をもとに、国内事業への
参加やプロジェクトの実施、そして海外派遣などに積極
的に取り組むようになることです。
わたしのプロジェクト(事後活動)