経済活動再開の状況

感染者の動向

日本人に対する入国制限

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主要規制・制限、再開基準

• カナダでは州首相が事業所閉鎖命令の権限を有する。当初ほとんどの州で、医療関係や食品生産、一部製造業等、州が「エッセンシャル（不可欠）」と認めた業種以外は、事業の運営が規制された。

• 連邦政府管轄のカナダ公衆衛生庁が、各州向けに再開基準を提示。それに沿う形で各州の公衆衛生管轄省が経済活動再開基準を設定する。

各州による経済再開の状況 ※主要州の経済再開計画の概要

• 現時点で、全州が何らかの形で経済を再開させている。ほとんどの州は、再開を何段階かに分けて、感染リスクの度合いと事業の重要性に基づき、再開可能な業種を指定する形を採っている。

• ケベック州は経済再開の推進に積極的で、その他の州は慎重な姿勢がみられる。• 初期段階で再開が可能な業種としては、建設業、製造業、農林水産業、卸売業、小売業（店舗外での商品引き渡しなど制限あり）などが挙げられる。

• オフィス業務は概ね、第2段階に位置付けられており、かつ、従業員数の2mの物理的距離を確保するとともに、確保が難しい場合には、個人防護用具（PPE）の着用を促している。

日本人の入国 可

外務省渡航情報

レベル3：渡航は止めてください。（渡航中止勧告）

制限措置概要

外国人の入国を禁止する（空路・海路につき６月３０日まで。乗務員，永住者，カナダ市民及び永住者の近親者（配偶者，被扶養子女，父母・里親，補助者等），外交官、ワークパーミット取得者等は除く。）。空路においては，カナダに入国する乗客及びカナダから出発する乗客に対し，搭乗前に健康確認の問診の他，体温検査の受検を義務付ける。検査不合格者は，搭乗を拒否され，航空券の再予約は検査から１４日以降に可能となる。また，新型コロナの症状のある者については入国を禁止する。ただし，感染症状のある自国民及び永住権保持者の陸路及び海路での入国は許可する（空路は不可。）。例外的に入国する全ての者に対し，症状の有無にかかわらず，宿泊先又は指定の施設での１４日間の自主隔離を義務付ける。４月１５日から，一部例外を除き，事前又は入国時に隔離場所を含め適切な自主隔離計画を提示できない場合には，公衆衛生庁が提供する施設での隔離を義務付ける。入国後の自主隔離場所までの移動時にはマスク又は口を覆う物の着用を義務付ける。また，入国者は，６５歳以上の高齢者や基礎疾患がある者等の脆弱な人々との接触を禁止する。違反した場合には最大で罰金７５万加ドル，禁固刑６か月の両方又はいずれかの罰則が科される。

累計感染者数 10万3,250人

累計死亡者数 新規感染の傾向

8,522人 ⤵減少傾向）

特記事項

• 新規感染者はカナダ全体としては、減少傾向にあるものの、オンタリオ州の農業地域の一部で外国人労働者の感染が拡大したため、同地域のみステージ2への移行が見送られている。 ※出所：6/24付オンタリオ州政府

※出所：外務省、カナダ移民局

カナダ：ビジネス活動再開に向けた基本情報 （2020年6月29日時点）

カナダの州別感染者数

（出所：カナダ公衆衛生庁)

現地日系企業の活動状況

カナダ：コロナ禍における在加日系企業の動向

１．販売・生産の状況

• 69.8％の日系企業の売り上げが減少。そのうち、50％以上減少した企業は58.5％。• 生産を中断している企業は4月末の34.5％から５月末は2.5％に減少。ただし通常通りまたは通常以上の生産ができている企業は1割にとどまる。

• 生産減少の最大の要因は国内需要の減少（89.3％）。• 感染拡大前の売り上げ水準への回復時期については、22.1％が2020年９月~12月、20.9%が2021年内を見込む。

２．勤務状況

• 4月末時点で職場で勤務できていた企業は24.7％。経済の段階的再開にともない5月末には職場勤務が40.0％に回復。

３．雇用

• 4月末時点で約7割の企業が「雇用に影響なし」。• 上記時点で業務のなくなった従業員の扱いは「一時無給休職」が47.8％。解雇は17.4％にとどまる。（※第5回アンケート結果より）

４．事業再開の課題

• 事業再開に当たっては、マスクなどの防護用具、衛生用品の確保、従業員の不安払しょく、人同士の距離（6フィート）の確保などが主な課題。サプライチェーンの遅延を課題に挙げる企業は少数。

• 新型コロナの影響を受け、3割の企業が事業戦略やビジネスモデルの見直すと回答。• 非接触、リモート、デジタル化、自動化などを活用し、販売戦略を変更する企業が71.4%、財務・ファイナンス見直し10.7%、雇用・雇用条件見直し7.1％。

（2020年6月29日時点）

出所：在加日系企業の新型コロナウイルス対策に関わる緊急・アンケート調査（第5回:4月29～5月1日実施、第6回:5月26～28日実施）注：特に断り書きのないデータは第６回アンケート結果より抜粋。

デジタル技術の活用を促進し、地理的制約を受けることなく、コロナ後の世界に合わせた企業支援を実現。

１.対コロナ企業個別相談・ウェビナー

２.輸出促進事業

３.スタートアップ支援、オープンイノベーション

（2020年6月29日時点）カナダ：Withコロナにおける今後のジェトロ事業の方向性

• 在加日系企業向け、法務・税務・労務の個別相談もオンライン・ツールで対応。

• 政府の経済支援策やその他情報をウェビナーを実施予定。カナダ国内の企業だけでなく、カナダを所管する在米日系企業へも広く情報提供を行う。

• 北米で急成長のスタートアップ・テック・カンファレンスCollision from Home 2020に日本のスタートアップ10社を出展支援。

• カナダ大使館との連携による日加企業のマッチング支援。

• GIJ (Generating Innovation with Japan) リバースピッチシリーズによる日系企業とカナダスタートアップの連携支援。

• 在日のエコシステムと連携したカナダスタートアップによるヘルスケア分野のピッチを日本企業向けに発信予定。

• オンライン化した日本酒プロモーションイベントKampai Torontoに合わせて、日本酒紹

介ウェビナー「Spirit of Kampai」を開催。

• Eコマースを通じた北米市場への輸出サポートするJapan Mall事業をカナダバイヤー3社と提携して実施中。

ジェトロからのお知らせJ北米の新型コロナウイルス感染拡大の影響情報https://www.jetro.go.jp/world/covid-19/us/

北米イベント情報https://www.jetro.go.jp/eventstop/n_america/us/events/

在カナダ日系企業向け新型コロナ対応無料個別相談https://www.jetro.go.jp/world/covid-19/us/