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一人当たりの栄養量
エネルギー 598 kcal
たんぱく質 27.7 g
脂質 13.6 g
カルシウム 363 g
鉄 3.1 ㎎
ビタミンA 238 μgRE
ビタミンB₁ 0.38 ㎎
ビタミンB₂ 0.43 ㎎
ビタミンC 11 ㎎
食物繊維 3.4 g
食塩 2.4 g
マグネシウム 92 ㎎
亜鉛 2.6 ㎎
献立のポイント
かつおは、身が厚いため、中芯まで熱が通るよう、じっくり揚げます。 すりごまは、水分を吸ってしまうので、最後に入れます。
特徴、いわれ等
かつおは、昔から、福島沖で水揚げされいわきでもよく食べられている魚です。かつおの刺身や焼きびたしなどは、夏の食卓に登場する郷土料理です。 給食では、揚げ浸しにしました。
作 り 方
かつおの揚げ浸し① かつお澱粉付きを、油で揚げる。② 釜にしょうがと調味料を入れて煮る。③ 揚げたかつおに②をかける。こまつなのごまあえ① こまつなは3㎝の長さに切り、下茹でする。② にんじんは千切りにする。③ もやしは、よく洗浄する。④ ②、③をそれぞれ下茹でする。⑤ 釜に調味料とねりごまを熱し、茹でた野菜を入れ、最後にすりごまを加える。
大根のみそ汁① 煮干しとかつお節でだしをとる。② だいこんは、6~8等分のいちょう切り、根深ねぎは小口切り、豆腐はさいの目切りにする。
③ だしに、だいこんを入れる。④ 豆腐、みそを入れ、根深ねぎを加える。りんご① 4等分に切って芯をとる。
献立名 材 料 名 分量(g)
ごはん 精白米 70
牛乳 牛乳 206
かつおの揚げ浸し
かつお澱粉付き 50
米ぬか油 2
こいくちしょうゆ 4
上白糖 2.5
清酒 3
しょうが 2
本みりん 3
こまつなのごまあえ
こまつな 22.5
にんじん 5
もやし 10
白すりごま 2.25
白ねりごま 0.35
上白糖 1.75
こいくちしょうゆ 1.35
大根のみそ汁 だいこん 30
献立名 材 料 名 分量(g)
根深ねぎ(いわきねぎ) 5
木綿豆腐 20
煮干し粉 0.6
かつお節 0.4
米みそ 10
水 100
りんご りんご 60
〈 献立のねらい:地場産物を使った郷土料理を味わおう 〉小学校
11 かつおの揚げ浸し(いわき市)
店頭で売られているかつお
17― ―
浜通り
一人当たりの栄養量
エネルギー 656 kcal
たんぱく質 23.5 g
脂質 23.7 g
カルシウム 371 g
鉄 2.6 ㎎
ビタミンA 202 μgRE
ビタミンB₁ 0.37 ㎎
ビタミンB₂ 0.46 ㎎
ビタミンC 9 ㎎
食物繊維 3.6 g
食塩 2.6 g
マグネシウム 96 ㎎
亜鉛 2.9 ㎎
献立のポイント
いわき市では、和え物を加熱して提供しているので、いんげんは、固めに茹でます。 また、ごまだれによく火が通るよう、茹でた野菜の後にすりごまを入れます。
特徴、いわれ等
いわき市では、お盆になると、揃いの浴衣、鉢巻、襷をかけた若者が新盆の家を回り、「じゃんがら念仏踊り」を踊ります。 そのじゃんがら念仏踊りの歌詞に「盆てば米めし、おつけでば茄
な
子す
汁、十じゅう
六ろく
ささぎのよごしはどうだい」という歌詞から、お盆の時期に食べられていた献立を、給食にとり入れています。
作 り 方
さんま竜田揚げ① さんまに下味をつけてでん粉をまぶし、油で揚げる。いんげんのごまよごし① さやいんげんは、3㎝の長さに切り、にんじんは、千切りにする。② さやいんげんとにんじんは、それぞれ下茹でする。③ 釜にしょうゆとさとう、黒ねりごまを入れて熱し、②を入れ、最後に黒すりごまを加える。
なす汁① 煮干しでだしをとる。② なすは半月切り、じゃがいもはさいの目切り、大根はいちょう切り、たまねぎは薄切りにする。
③ 豆腐は、さいの目に切る。④ だしにじゃがいも、だいこん、たまねぎ、なすの順に入れる。⑤ 豆腐、みそを入れる。
献立名 材 料 名 分量(g)
ごはん 精白米 70
牛乳 牛乳 206
さんま竜田揚げ
さんま開き1/4 35.4
じゃがいもでん粉 3.5
しょうが 0.1
こいくちしょうゆ 1
米ぬか油 3.2
いんげんのごまよごし
さやいんげん 25
にんじん 8
黒すりごま 3
黒ねりごま 0.4
上白糖 2.3
こいくちしょうゆ 1.8
なす汁 なす 15
じゃがいも 20
だいこん 20
たまねぎ 30
献立名 材 料 名 分量(g)
木綿豆腐 25
米みそ 10.5
煮干し粉 1
水 90
〈 献立のねらい:地場産物を使った、伝統的な郷土料理を知る 〉小学校
12 さんまの竜田揚げ いんげん(十六ささぎ)のごまよごし(いわき市)
十六ささげ 給食では十六ささげの代わりにさやいんげんを使用しています。
18― ―
浜通り
「盆では米の飯 お付けでは茄な
子す
汁じる
十じゅうろく
六ササゲのよごしはどうだい」 これは、いわきを代表する無形文化財「じゃんがら念仏踊り」の歌詞の一節です。じゃんがら念仏踊りは、江戸時代に始まったと言われる踊り念仏のひとつで、その年に新盆を迎える家々を廻り、供養のために奉納されます。このじゃんがら念仏踊りの歌詞にも登場するように、いわきの盂
う
蘭ら
盆ぼん
には、なすやきゅうり、十六ササゲなどの旬の農作物が欠かせません。 盆
ぼん
棚だな
(精しょう
霊りょう
棚だな
)に供えるものは「カワカンジョウ」という南な
無む
阿あ
弥み
陀だ
仏ぶつ
と墨で書かれた経きょう
木ぎ
をはじめ、餅や団子、そうめん類、柳の木で作った箸、きゅうりや十六ササゲなど、果物は蓮の葉や里芋の葉にのせます。八月十六日の盆明けの朝には、盆ゴザで供えた物を包み、冥途の土産とし十六ササゲで結びます。そうめんは包む網として、十六ササゲはしっかり縛る背負い綱として例えられているようです。包まれた供物は「秋の彼岸にまたござれ」と言って海や川に流します。現在では、十六ササゲを食する習慣は消えつつあるようですが、盆の食卓には、十六ササゲの代わりにさやいんげんやなすを使ったごまよごし(ごまあえ)を食すこともあります。これらは自然の恵みを大切にしてきたいわき郷土の伝統ある食文化です。
〈「いわき昔野菜図譜」(いわき市農林水産部 農業振興課)2011年〉
福島県の沖合は、親潮(千島海流:寒流)と黒潮(日本海流:暖流)が交わる「潮目の海」とも呼ばれ、いろいろな魚たちがとれる好漁場として知られています。潮目とは、寒流や暖流などの異なる2つの潮の流れが交わる境目のことをいいますが、それぞれ潮の流れによって、そこにすむ生き物の種類も異なります。親潮は、栄養が豊富で、魚のエサになるプランクトンなどが発生しやすく、黒潮は、親潮のプランクトンをエサとするたくさんの魚がすむなどの特徴があります。このため、福島県の沖合は、いろいろな魚が集まる良い漁場だと言われています。 いわき市は古くから多くの人々が水産業との関わりをもって暮らしてきました。港にはかつおやさんま、ひらめやたこなど、いろいろな種類の水産物
が水揚げされ、市民の食卓をにぎわわせていました。 東日本大震災や東京電力㈱福島第一原子力発電所の事故により、現在、福島県の沿岸では、これまでどおりの漁業ができない状況が続いていますが、漁業関係者は、震災前よりも活気とにぎわいのある水産業を目指して、漁場や魚市場を整備するなど、さまざまな取組みを行っています。
〈「平成27年度 いわき市の農林水産業」(いわき市)2015年〉
「じゃんがら念ねん
仏ぶつ
踊おど
り」と食文化
いわきの水産業
じゃんがら念仏踊り
新盆かざりの一例
新盆かざりの一例
「カワカンジョウ」と十六ササゲ
茄子汁と十六ササゲのごまよごし
19― ―
浜通り
一人当たりの栄養量
エネルギー 595 kcal
たんぱく質 26.7 g
脂質 15.7 g
カルシウム 365 g
鉄 2.4 g
ビタミンA 286 μgRE
ビタミンB₁ 0.38 ㎎
ビタミンB₂ 0.42 ㎎
ビタミンC 12 ㎎
食物繊維 4.5 g
食塩 4.6 g
マグネシウム 101 ㎎
亜鉛 2.6 ㎎
献立のポイント
塩茎わかめは、塩漬けのため、洗浄し、しばらく流水に漬けて、塩分を抜いてから調理します。 茎わかめは、いわき市の浜の地域でよく食べられている食材です。旬は春で、スーパーでもよく売られています。 目光は、平成13年に「いわき市の魚」となりました。目光の目が、大きくて青緑色に光っていることから目光と言われています。 刺身や干したものを焼いたり、揚げ物にして食べられています。
特徴、いわれ等
作 り 方
目光のから揚げ① 目光に下味をつけてでん粉をまぶし、油で揚げる。茎わかめの炒め煮① 塩茎わかめはよく洗浄し塩抜きする。② にんじんは太い千切り、糸こんにゃくは食べやすい長さに切り下茹でする。
③ しいたけは、洗浄してもどす。④ さつまあげは、短冊切りにする。⑤ 油で鶏肉を炒める。⑥ にんじん、こんにゃく、茎わかめの順に入れ、炒める。⑦ さつま揚げを入れ、調理料を入れて煮る。じゃがいもとキャベツのみそ汁① 昆布とかつお節でだしをとる。② じゃがいもはさいの目切り、たまねぎはうす切り、キャベツは太い千切りにする。
③ こまつなは、3㎝の長さに切り、下茹でする。④ 豆腐はさいの目切りにし、油揚げは短冊切りにして油抜きする。⑤ だし汁に②を入れ、油揚げを加えて煮る。⑥ 豆腐とみそを入れ、こまつなを加えて煮る。
献立名 材 料 名 分量(g)
ごはん 精白米 70
牛乳 牛乳 206
目光のから揚げ
目光 26
米ぬか油 2
じゃがいもでん粉 3
しょうが 0.1
こいくちしょうゆ 0.8
茎わかめの炒め煮
塩茎わかめ(カット) 20
にんじん 15
糸こんにゃく 18
乾しいたけ スライス 0.9
鶏むね肉(皮なし) 9
さつま揚げ 18
米ぬか油 0.8
上白糖 1.8
こいくちしょうゆ 4.5
献立名 材 料 名 分量(g)
じゃがいもとキャベツのみそ汁
じゃがいも 25
木綿豆腐 30
たまねぎ 20
キャベツ 20
こまつな 10
油揚げ 1.5
みそ 10.5
こんぶ 1
かつお節 1
水 130
〈 献立のねらい:地場産物を使った郷土料理を味わおう 〉小学校
13 目光のから揚げ 茎わかめの炒め煮(いわき市)
塩茎わかめ 旬の時期以外は、塩蔵したものを塩抜きして料理に使用しています。
20― ―
浜通り
一人当たりの栄養量
献立のポイント
凍み大根を煮るときに、もどし汁を使用すると、大根の甘みが加わりおいしくなります。また、使用する三温糖の量も減らすことができます。
特徴、いわれ等
凍み大根は、いわき市の中でも、冬の降雪量が多い山間地域の保存食として作られ、よく食べられている食材です。凍みらせて乾燥させるため、大根の甘みが増し、栄養価も高くなります。 なめこも地場産品です。
作 り 方
凍み大根の煮しめ① だし昆布とかつお節でだしをとる。② 凍み大根は、水に漬けてもどし、いちょう切りにする。③ にんじんはいちょう切り、しいたけは洗浄してもどし、6等分程度に切る。④ 高野豆腐はもどし、水分をしぼって三角に切る。⑤ さつま揚げは、三角に切って油抜きをする。⑥ さやいんげんは、3㎝に切り下茹でする。⑦ 釜のだし汁に凍み大根のもどし汁と凍み大根を入れて煮る。⑧ しいたけ、にんじんの順に入れ、調味料とさつま揚げを加えて煮る。⑨ 高野豆腐を入れて煮る。⑩ さやいんげんを入れて煮る。なめこ汁① だし昆布とかつお節でだしをとる。② なめこは洗浄する。③ 豆腐はさいの目切りにする。④ こまつなは洗浄し、3㎝の長さに切り、下茹でする。⑤ ねぎは、小口切りにする。⑥ だしになめこと豆腐を入れ、みそを加え、最後にこまつなとねぎを入れる。みかん① 3回洗浄する。
エネルギー 634 kcal
たんぱく質 29.7 g
脂質 17.0 g
カルシウム 366 g
鉄 3.0 ㎎
ビタミンA 431 μgRE
ビタミンB₁ 0.48 ㎎
ビタミンB₂ 0.51 ㎎
ビタミンC 36 ㎎
食物繊維 5.1 g
食塩 3.3 g
マグネシウム 102 ㎎
亜鉛 3.1 ㎎
献立名 材 料 名 分量(g)
ごはん 精白米 70
牛乳 牛乳 206
鯖の塩焼き さば 40
食塩 0.5
凍み大根の煮しめ
凍み大根 2.5
にんじん 12
乾しいたけ 足切り 1.2
さつま揚げ 16
高野豆腐 2.4
さやいんげん 5
こいくちしょうゆ 4.4
三温糖 1
だし昆布 0.5
かつお節 0.5
なめこ汁 なめこ 30
木綿豆腐 30
こまつな 10
献立名 材 料 名 分量(g)
根深ねぎ(いわきねぎ) 10
米みそ 11
だし昆布 1
かつお節 1
水 130
みかん みかん 100
〈 献立のねらい:地場産物を使った郷土料理を知る 〉小学校 (学習指導案93頁)
14 凍み大根の煮しめ(いわき市)
凍み大根
21― ―
浜通り
一人当たりの栄養量
エネルギー 665 kcal
たんぱく質 23.8 g
脂質 14.7 g
カルシウム 392 g
鉄 3.5 ㎎
ビタミンA 260 μgRE
ビタミンB₁ 0.53 ㎎
ビタミンB₂ 0.54 ㎎
ビタミンC 18 ㎎
食物繊維 5.2 g
食塩 1.2 g
マグネシウム 101 ㎎
亜鉛 3.7 ㎎
献立名 材 料 名 分量(g)
ごはん 精白米 70
牛乳 牛乳 206
磐農ビーンズシチュー
大豆水煮 15
豚もも肉 10
じゃがいも 50
たまねぎ 40
アップルピューレ 10
マッシュルーム(水煮) 10
にんにく 0.5
乾パセリ 0.5
赤ワイン 1.8
米粉ハヤシルウ 14
トマトピューレ 12
磐農トマトジュース 8
コンソメスープ 0.5
中濃ソース 5
こしょう 0.03
献立名 材 料 名 分量(g)
米ぬか油 0.3
水 40
小松菜とエリンギのソテー
こまつな 30
にんじん 8
エリンギ 8
しめじ 10
ベーコンショルダー 8
食塩 0.1
こいくちしょうゆ 1
米ぬか油 0.5
ヨーグルト梨ジャム添え
ヨーグルト 70
磐農ジャム 10
献立のポイント
小麦、乳アレルギーを考慮して、米粉のハヤシルウを使用しています。米粉のルウを溶く場合は、ミキサーを使用し、ぬるま湯で溶くと、だまにならず、きれいに仕上がります。
特徴、いわれ等
いわき市にある福島県立磐城農業高等学校(磐ばん
農のう
)の食品流通科では、生徒達が地元の食材を加工し販売しています。 いわき市の全小・中学校では、トマトジュースと梨ジャムをとり入れた献立を、学校給食で提供しています。地元の食材や高校についての理解を深め、食品を加工する人、給食を調理する人への感謝の気持ちを養うよい機会となっています。
作 り 方
ビーンズシチュー① じゃがいもはさいの目切り、たまねぎは薄切り、にんにくはみじん切りにする。
② 油で、にんにく、豚肉を炒める。③ たまねぎ、じゃがいもを入れて炒め、水を加え、あくをとって煮る。④ 水煮大豆、マッシュルームを入れ、赤ワイン、トマトピューレ、トマトジュース、調味料を入れて煮込む。
⑤ 乾燥パセリを加えて煮る。こまつなとエリンギのソテー① こまつなは、3㎝の長さに切り下茹でする。② にんじんは千切りにする。③ エリンギは短冊切り、しめじは石づきを切りほぐす。④ 油でベーコンを炒め、②、③を加えて炒める。⑤ ①を入れ、調味料を加えて炒める。
〈 献立のねらい:地元農業高校で栽培・加工した食品を知り、おいしく味わおう 〉小学校
15 磐農ビーンズシチュー 梨ジャム(いわき市)
食品加工実習の様子(左)梨ジャム作り (右)トマトジュース作り
22― ―
浜通り
一人当たりの栄養量
エネルギー 654 kcal
たんぱく質 26.0 g
脂質 15.7 g
カルシウム 306 ㎎
鉄 2.1 ㎎
ビタミンA 154 μgRE
ビタミンB₁ 0.78 ㎎
ビタミンB₂ 0.62 ㎎
ビタミンC 7 ㎎
食物繊維 5.9 ㎎
食塩 2.8 g
マグネシウム 92 g
亜鉛 2.5 ㎎
献立名 材 料 名 分量(g)
きのこうどん ソフトめん 80
たまねぎ 10
にんじん 5
根深ねぎ(いわきねぎ) 10
なると 8
油揚げ 3
えのきだけ 5
しめじ 5
生しいたけいわき(ゴールドしいたけ) 5
なめこ 10
鶏むね肉(皮なし) 8
こいくちしょうゆ 13
かつお節 2
だし昆布 1
水 160
牛乳 牛乳 206
献立名 材 料 名 分量(g)
米粉のかみかみかき揚げ
たまねぎ 25
さつまいも 8
ごぼう 17
スイートコーン(冷) 3
しらす干し 3
青のり 0.08
米粉 9.5
じゃがいもでん粉 5.5
食塩 0.15
水 6.9
米ぬか油 5
梨 日本なし 50
献立のポイント
いわき市で生産している梨の主な品種は幸水・豊水です。給食には、8月下旬から9月中旬までに取り入れています。 かきあげは、先に具全体に粉をよくまぶし、後から少しずつ水を加えていくと、揚げた時にばらけにくくなります。 かき揚げは米粉を使うため、小麦粉で作るかき揚げと比べ噛みごたえがあるので、児童に声かけするとよいでしょう。
特徴、いわれ等
いわきの三大きのこと言えば「しいたけ・なめこ・エリンギ」です。今日は、しいたけとなめこを使ったきのこうどんです。いわきのきのこは、菌床栽培と言って、室内で温度などを管理しながら育てた、味にも安全にもこだわったきのこです。最後にいわきねぎ(根深ねぎ)を加えると、味が引き締まってさらにおいしくなります。
作 り 方
きのこかけ汁① たまねぎはうす切り、にんじんは千切り、ねぎは小口切り、なるとは輪切りにする。
② 油揚げは太千切りにして、油抜きをする。③ えのきだけは根を落として半分に切り、しめじは石附を取りほぐす。しいたけは石附を取り薄切りにし、なめこは洗う。
④ かつお節と昆布でだしをとる。だしにとり肉を加えて煮る。⑤ 玉ねぎ・にんじんを加え、きのこ類と醤油を入れて煮る。⑥ ねぎを加える。米粉のかみかみかき揚げ① たまねぎはうす切り、さつま芋とごぼうは千切りにする。② 青のり・米粉・でん粉・食塩を混ぜておく。③ ①とコーン・しらすを混ぜたところに、粉が具材にまんべんなく付くように②を少しずつ加えていく。
④ よく混ぜながら少しずつ水を加え、まとまるようになったら、油に一人分ずつ落とし入れる。
⑤ 180℃で4分半揚げる。梨① 皮をむいて1/4に切り、芯をとる。
〈 献立のねらい:いわき市の地場産物を味わおう 〉小学校
16 きのこうどん 梨(いわき市)
いわきなめこ
いわきゴールドしいたけ
いわきねぎ
23― ―
浜通り
〈 献立のねらい:いわきの郷土料理を食べて、季節を感じよう 〉小学校
作 り 方
さんまのぽうぽう焼き① ねぎとしょうがは、みじん切りにする。② さんますり身に、ねぎ・しょうが・パン粉・調味料を加え、粘りが出るまでよく練る。③ 生地を1つ40g程度に成形する。④ 185℃のオーブンで13分焼く。ゆで野菜① キャベツとこまつなは、食べやすい大きさに切り、下茹でする。② ゆでた野菜に食塩をまぜる。みそけんちん汁① 煮干し粉でだしを取る。② じゃがいもはさいの目切り、にんじん・大根はいちょう切り、長ねぎは小口切りにする。③ ごぼうは皮をむいて小口切りにし、水にさらしてあく抜きをする。④ こんにゃくは一口大に切り、下茹でしてあく抜きする。豆腐はさいの目に切る。
⑤ 油でごぼうを炒めて香りが立ったら、だし汁と、ねぎと豆腐以外の材料を入れる。
⑥ ⑤に火が通ったら、豆腐・みそ・ねぎを加える。梨① 1/4に切り、芯をとる。
エネルギー 631 kcal
たんぱく質 23.3 g
脂質 19.0 g
カルシウム 379 g
鉄 2.9 ㎎
ビタミンA 327 μgRE
ビタミンB₁ 0.38 ㎎
ビタミンB₂ 0.44 ㎎
ビタミンC 21 ㎎
食物繊維 4.8 g
食塩 2.1 g
マグネシウム 93 ㎎
亜鉛 2.9 ㎎
献立のポイント
ぽうぽう焼きは、手早く作業しないと、生地が温まって生臭くなります。気温の高い時期は、生地が傷みやすいので、献立の実施時期に留意します。 さんますり身は粗挽きのものを使うと、食感がふんわりして、よりおいしくなります。
特徴、いわれ等
いわきを代表する郷土料理「さんまのぽうぽう焼き」は、漁師が船上でさんまのたたきを炭火で焼いて食べたのが始まりだそうです。「さんまの脂で炭火がぽうぽうと赤く燃える」様子から、その名がついたといわれています。 家庭では、ハンバーグのように丸めて焼くのが一般的です。
献立名 材 料 名 分量(g)
ごはん 精白米 70
牛乳 牛乳 206
さんまのぽうぽう焼き
さんますり身 30
根深ねぎ(いわきねぎ) 1.2
しょうが 0.8
パン粉 5
本みりん 1.2
米みそ 1.8
じゃがいもでん粉 0.5
米ぬか油 適量
ゆで野菜 キャベツ 30
こまつな 15
食塩 0.1
みそけんちん汁
じゃがいも 30
にんじん 15
大根 20
根深ねぎ 15
献立名 材 料 名 分量(g)
ごぼう 8
板こんにゃく 15
豆腐 30
煮干し粉 1
米ぬか油 0.5
米みそ 11
水 80
梨 日本なし 50
17 さんまのぽうぽう焼き(いわき市)
一人当たりの栄養量
24― ―
浜通り
一人当たりの栄養量
エネルギー 662 kcal
たんぱく質 27.0 g
脂質 20.1 g
カルシウム 335 g
鉄 2.5 ㎎
ビタミンA 153 μgRE
ビタミンB₁ 0.60 ㎎
ビタミンB₂ 0.45 ㎎
ビタミンC 32 ㎎
食物繊維 3.5 g
食塩 2.5 g
マグネシウム 95 ㎎
亜鉛 3.5 ㎎
献立名 材 料 名 分量(g)
ごはん 精白米 70
牛乳 牛乳 206
とんかつの卵とじ
豚ヒレ肉 40
食塩 0.05
こしょう 0.02
薄力粉 1
水 1
パン粉 8
米ぬか油 6
全卵 8
たまねぎ 8
糸みつば 2.5
こいくちしょうゆ 3.3
三温糖 1.4
清酒 0.8
じゃがいもでん粉 0.3
水 12
献立名 材 料 名 分量(g)
呉汁 じゃがいも 20
にんじん 5
根深ねぎ(いわきねぎ) 15
大豆水煮 10
油揚げ 3
豆腐 20
煮干し粉 1
米みそ 11
水 110
いちご いちご 40
献立のポイント
いちごは4月を過ぎて気温が高くなると、果肉の傷みが多く出ます。給食では1月中旬から3月ごろに使用します。
特徴、いわれ等
いわき市では昭和20年代後半からいちごのハウス栽培が始まり、冬から春にかけて収穫されています。栽培品種は「とちおとめ」と、福島県オリジナル品種「ふくはる香」等です。 みつばは、いわき市田人町で水耕栽培されています。年間通して収穫することができますが、水の冷たい冬から春にかけては、時間をかけて成長する分、しゃきっとした歯ごたえと濃い香りがしておいしくなります。どちらも、いわき市の早春の味覚です。
作 り 方
とんかつの卵とじ① 塩・こしょうした豚肉にバッター液(小麦粉と水)、パン粉を順番につけ、180℃の油で6分揚げる。
② 卵はよく溶きほぐす。たまねぎは薄切り、みつばは食べやすい長さに切る。
③ 調味料と水の半量で玉ねぎを煮る。火が通ったら、残りの水で溶いたでん粉を加え、とろみをつける。
④ 液卵を細く流し入れ、ゆっくりとかき混ぜる。仕上げにみつばを加える。
呉汁① 煮干しでだしを取る。② じゃがいもはさいの目切り、にんじんはいちょう切りにする。ねぎは小口切りにする。③ 大豆はミキサーで細かく砕いて「呉」にする(水は分量外)。④ 油揚げは細切りにし、油抜きをする。豆腐はさいの目に切る。⑤ だしに豚肉を加え、色が変わったら、じゃがいも・にんじんを加える。⑥ あくを取り、呉とみその半量・豆腐・油揚げを加える。⑦ 残りのみそとねぎを加える。いちご① いちごを3回洗う。
〈 献立のねらい:いわきの地場産物を味わおう 〉小学校
18 とんかつの卵とじ いちご(いわき市)
25― ―
浜通り
一人当たりの栄養量
エネルギー 575 kcal
たんぱく質 21.9 g
脂質 15.1 g
カルシウム 406 g
鉄 3.1 ㎎
ビタミンA 299 μgRE
ビタミンB₁ 0.38 ㎎
ビタミンB₂ 0.42 ㎎
ビタミンC 40 ㎎
食物繊維 3.7 g
食塩 2.3 g
マグネシウム 95 ㎎
亜鉛 2.9 ㎎
献立名 材 料 名 分量(g)
ごはん 精白米 70
牛乳 牛乳 206
赤魚の竜田揚げ
赤魚切り身(あこうだい) 40
しょうが 0.01
こいくちしょうゆ 0.9
みりん 0.2
じゃがいもでん粉 3
米ぬか油 2
切り昆布と厚揚げの煮びたし
こまつな 25
にんじん 8
もやし 25
生揚げ 10
切り昆布 0.5
上白糖 0.5
こいくちしょうゆ 3.2
本みりん 1.2
清酒 0.5
献立名 材 料 名 分量(g)
いわきこねぎのみそ汁
じゃがいも 30
たまねぎ 15
こねぎ 5
油揚げ 3
豆腐 30
米みそ 11
煮干し粉 1
水 120
いちご いちご 40
献立のポイント
切り昆布は野菜を入れる前に少し煮込むと、柔らかく仕上げることができます。
特徴、いわれ等
魚料理や海そう料理は、海が近いいわきでは、定番の家庭料理です。切り昆布を使った煮びたしも、その一つです。 こねぎはいわき市小川町で水耕栽培されています。土のかわりに水の中に肥料などを溶かし、その中に種を植えて育てます。新鮮なこねぎは香りも色もよく、料理をよりおいしくしてくれます。
作 り 方
赤魚の竜田揚げ① 赤魚に下味をつけてでん粉をまぶし、油で揚げる。切り昆布と厚揚げの煮びたし① こまつなは食べやすい長さに、にんじんは千切りに切る。② 生揚げは薄く切り、油抜きをする。切り昆布は水で戻した後、食べやすい長さに切る。③ ①ともやしを茹でて水気をきる。④ 調味料を温め、昆布・生揚げを加える。⑤ 茹でた野菜を加えよく混ぜる。いわきこねぎのみそ汁① 煮干しでだしを取る。② じゃがいもはさいの目切り、たまねぎは薄切り、こねぎは3㎝に切る。③ 油揚げは太千切りにして油抜きをし、豆腐はさいの目に切る。④ だしにじゃがいも・たまねぎを加える。⑤ 野菜が煮えたら豆腐・油揚げを加える。⑥ みそとこねぎを加える。いちご① いちごを3回よく洗う。
〈 献立のねらい:いわきの地場産物を味わおう 〉小学校
19 赤魚の竜田揚げ 切り昆布と厚揚げの煮びたし いわきこねぎの味噌汁(いわき市)
26― ―
浜通り
一人当たりの栄養量
エネルギー 662 kcal
たんぱく質 26.9 g
脂質 18.7 g
カルシウム 355 g
鉄 2.6 ㎎
ビタミンA 216 μgRE
ビタミンB₁ 0.37 ㎎
ビタミンB₂ 0.41 ㎎
ビタミンC 4 ㎎
食物繊維 4.9 g
食塩 2.8 g
マグネシウム 89 ㎎
亜鉛 2.6 ㎎
献立名 材 料 名 分量(g)
ごはん 精白米 70
牛乳 牛乳 206
福島丸かじきカツ
かじきカツ 40
米ぬか油 6
ソース 6
ひじきの油いため
ほしひじき 2.3
さやいんげん(冷) 4
さつま揚げ 10
鶏むね肉(皮なし) 10
大豆水煮 5
こいくちしょうゆ 4
上白糖 1
白いりごま 0.5
水 6
八杯汁 さといも 30
にんじん 10
だいこん 15
献立名 材 料 名 分量(g)
根深ねぎ(いわきねぎ) 5
ごぼう 5
板こんにゃく 15
生揚げ 20
乾しいたけスライス 1
こいくちしょうゆ 6
食塩 0.2
かつお節 1.5
だし昆布 0.5
じゃがいもでん粉 2
水 140
献立のポイント
ヒスタミンが出やすいので、カジキはこまめに冷凍庫から取り出して揚げます。 八杯汁は、精進料理のため、肉類を使いません。だしをしっかりとることが、おいしさの決め手です。野菜の切り方は短冊切りやさいの目切りなど、地域によって違いがあります。
特徴、いわれ等
いわき市にある福島県立いわき海星高等学校では、毎年、実習船「福島丸」で海洋実習を行います。生徒たちがハワイ沖で捕えたかじきを、地元業者がかじきカツに加工して、学校給食に使用しています。
作 り 方
福島丸かじきカツ① かじきカツを油で揚げる。ひじきの油いため① ひじきは水で戻す。さやいんげんは食べやすい長さに切る。さつま揚げは短冊切りにし、油抜きをする。
② 油でとり肉を炒め、ひじき・大豆にさとうと水を加え、やわらかくなるまで煮る。
③ しょうゆ・さつま揚げを加えて、味がなじんだら、さやいんげんとごまを加える。
八杯汁① かつお節と昆布でだしを取る。② さといも・にんじん・だいこんはいちょう切り、ねぎは小口切りにする。ごぼうは小口切りにし、水にさらしてあく抜きをする。
③ 板こんにゃくは短冊切りにし、下茹でをする。生揚げはさいの目に切り、油抜きをする。しいたけは水で戻す。
④ だしにねぎ以外の材料を加えて煮る。⑤ 野菜が煮えたら調味料を加え、でん粉でとろみをつける。⑥ ねぎを加える。
〈 献立のねらい:福島丸のカジキを食べて、地域の産業と食のつながりを学ぼう 〉小学校 (学習指導案89頁)
20 福島丸かじきカツ 八杯汁(いわき市)
27― ―
浜通り
一人当たりの栄養量
エネルギー 624 kcal
たんぱく質 25.9 g
脂質 18.6 g
カルシウム 322 ㎎
鉄 3.1 ㎎
ビタミンA 334 μgRE
ビタミンB₁ 0.61 ㎎
ビタミンB₂ 0.56 ㎎
ビタミンC 18 ㎎
食物繊維 5.3 g
食塩 2.4 g
マグネシウム 97 ㎎
亜鉛 2.9 ㎎
献立名 材 料 名 分量(g)
ごはん 精白米 70
牛乳 牛乳 206
炒り鶏 鶏もも肉(皮なし) 20
ごぼう 10
にんじん 10
れんこん 5
じゃがいも 30
さやいんげん 4
板こんにゃく 14
乾しいたけ 0.5
こいくちしょうゆ 4
本みりん 1
清酒 1
三温糖 0.7
米ぬか油 1
豆みそ だいず 乾 12
白いりごま 0.5
献立名 材 料 名 分量(g)
中ざら糖 2.5
米みそ 3.5
本みりん 1.5
米ぬか油 2
みょうがの卵とじ汁
全卵 18
みょうが 8
たまねぎ 20
にんじん 5
木綿豆腐 12
うすくちしょうゆ 5.5
本みりん 0.5
食塩 0.2
かつお節 2
じゃがいもでん粉 0.8
水 130
献立のポイント
大豆は、軽く水洗いし、一晩水につけて戻します。 また、低温の油で10分程度加熱すると食感よく仕上がります。
特徴、いわれ等
大豆は、福島県全域で広く栽培されており、昔は、田んぼのあぜに植えられていました。 これは、アルカリ性の畑よりも、酸性の田んぼで栽培する方がより多く採れるという生活の知恵によるものです。 田舎料理の「豆みそ」は保存可能なごはんの常備菜として食べられてきました。 ごはんと甘辛い豆みそを組み合わせ、「カリカリ」とした食感を楽しんでください。
作 り 方
炒り鶏① ごぼう、にんじん、れんこんは乱切りにし、じゃがいも、さやいんげん、こんにゃくは一口大に切る。
② さやいんげんを下ゆでする。③ 油で鶏肉を軽く炒め、じゃがいも、さやいんげん以外の野菜を火の通りにくい順に炒める。
④ 食材がほんの少しかぶる位の水と調味料を加え、あくを取りながら中火で煮込む。
⑤ 野菜に火が通ったら、じゃがいもを加え、最後にさやいんげんを加える。
豆みそ① 大豆は、前日に戻しておく。② 大豆を低温の油でカリカリになるまで揚げる。③ 砂糖・みりん・みそをとろみがつくまで加熱し、揚げた大豆、ごまをからめる。
みょうがの卵とじ汁① かつお節でだしをとる。② みょうが、たまねぎは薄切り、にんじんは太めの千切り、豆腐はさいの目切りにする。③ だし汁に、にんじん、たまねぎを加えて加熱し、火が通ったらでん粉以外の調味料を加える。
④ でん粉でとろみをつけたら、卵、みょうがを加える。
〈 献立のねらい:地場産物を使用した給食を味わおう 〉小学校
21 豆みそ(葛尾村)
大豆
28― ―
浜通り
一人当たりの栄養量一人当たりの栄養量
エネルギー 678 kcal
たんぱく質 29.2 g
脂質 19.2 g
カルシウム 353 ㎎
鉄 2.6 ㎎
ビタミンA 331 μgRE
ビタミンB₁ 1.32 ㎎
ビタミンB₂ 0.94 ㎎
ビタミンC 31 ㎎
食物繊維 6.0 g
食塩 3.7 g
マグネシウム 92 ㎎
亜鉛 2.5 ㎎
献立名 材 料 名 分量(g)
けんちんうどん
ソフトめん 160
だいこん 30
ごぼう 10
にんじん 10
根深ねぎ 13
板こんにゃく 15
木綿豆腐 25
米みそ 10
こいくちしょうゆ 3
かつお節 5
七味唐辛子 0.01
米ぬか油 1
水 150
牛乳 牛乳 206
ヤーコンのじゅうねんサラダ
ヤーコン 20
にんじん 5
ブロッコリー 18
献立名 材 料 名 分量(g)
ソフトチキン 10
えごまペースト 1
うすくちしょうゆ 2
ハーフマヨネーズ 2
米酢 0.8
三温糖 0.6
白いりごま 0.7
凍もち入りドーナツ
凍もち 5
ホットケーキミックス 13
豆乳 5
きな粉 1
三温糖 1
米ぬか油 4
献立のポイント
ヤーコンはあくが強いため、たっぷりの水につけておきます。 凍もちを包む衣は、耳たぶ程度のかたさにし、凍もちを中央に包み込みます。 凍もちがない場合は、草餅や白餅でも代用できます。
特徴、いわれ等
阿武隈山系に位置する葛尾村では、冬の厳しい寒さを生かした凍もちづくりが受け継がれています。 凍もちづくりは、1月上旬から2月下旬にかけて行われ、山ごぼうの葉(オヤマボクチ)を練り込むのが特徴です。 食感は普通の餅よりも柔らかく、冷えてもすぐ固くならないので、春の農作業の手軽なおやつとして食べられてきました。
作 り 方
けんちんうどん汁① かつお節でだしをとる。② だいこん、ごぼう、にんじんは、いちょう切り、ねぎは小口切り、こんにゃくは下ゆでして一口大に切り、豆腐は粗くつぶしておく。
③ 油でだいこん、ごぼう、にんじん豆腐、こんにゃくを炒める。④ だし汁を加え、材料がやわらかくなったら調味料、ねぎを加える。ヤーコンのじゅうねんサラダ① ヤーコンは千切りにし、水に浸してあくをとり、ゆでて冷却する。② にんじんは千切り、ブロッコリーは一口大に切る。③ 野菜をゆで、冷却する。④ 冷却した野菜と、ソフトチキンを調味料であえる。凍もち入りドーナツ① 凍もちは水につけて一晩もどし、水気を切って一口大に切っておく。② ホットケーキミックスに豆乳を加えてよく混ぜ、生地で凍もちを包む。③ 中温の油で焦げないようにゆっくり揚げる。④ きな粉、砂糖を混ぜ、揚げたドーナツにからめる。
〈 献立のねらい:郷土の特産物「凍もち」料理を味わおう 〉小学校
22 ヤーコンのじゅうねんサラダ 凍みもち入りドーナツ(葛尾村)
凍もち
29― ―
浜通り
一人当たりの栄養量一人当たりの栄養量
エネルギー 632 kcal
たんぱく質 27.7 g
脂質 16.1 g
カルシウム 320 ㎎
鉄 2.4 ㎎
ビタミンA 523 μgRE
ビタミンB₁ 0.65 ㎎
ビタミンB₂ 0.56 ㎎
ビタミンC 22 ㎎
食物繊維 3.5 g
食塩 2.3 g
マグネシウム 92 ㎎
亜鉛 2.6 ㎎
献立名 材 料 名 分量(g)
鮭飯 精白米 70
鮭 35
糸みつば 1.5
しょうが 0.7
うすくちしょうゆ 3
こいくちしょうゆ 2.5
本みりん 1
清酒 1
三温糖 0.2
白いりごま 0.7
牛乳 牛乳 206
じゅうねん和え
ほうれんそう 24
はくさい 20
にんじん 7
えごまペースト 1
黒すりごま 0.5
三温糖 0.6
献立名 材 料 名 分量(g)
米みそ 0.8
うすくちしょうゆ 0.7
マミーすいとん
豚肉 12
油揚げ 5
だいこん 15
にんじん 10
根深ねぎ 8
はくさい 20
薄力粉 22
じゃがいもでん粉 3
食塩 0.25
こいくちしょうゆ 5.5
本みりん 0.8
かつお節 2
水 110
献立のポイント
「じゅうねん」は、「えごま」のことで、シソ科の1年草です。じゅうねんあえに使用するじゅうねんは、「えごまペースト」を利用すると、より深い味わいになります。
特徴、いわれ等
じゅうねんは、浜通りでも昔から栽培され、和え衣として親しまれてきました。最近では、じゅうねんに多く含まれるα-リノレン酸が注目され、健康食品として食べられるようになってきました。 マミーすいとんは、サッカー日本代表元監督のフィリップ・トルシエ氏が、Jヴィレッジでの合宿の際にすいとん汁を食べ、母親を思い出し「マミーすいとん」と名付けました。
作 り 方
鮭飯① しょうがをすりおろす。② 鮭は、骨・皮を取り、一口大に切る。③ 鮭を調味料で煮る。④ みつばは1.5㎝の長さに切り、さっとゆでる。⑤ 炊きあがったご飯に③を混ぜ、みつば、ごまをちらす。じゅうねんあえ① ほうれんそう、はくさいは一口大に切り、にんじんは千切りにし、ゆでて、冷却する。② 水をきった野菜に調味料を加えてあえる。マミーすいとん① かつお節でだしをとる。② だいこん、にんじんはいちょう切り、ねぎは小口切り、はくさい、油あげは短冊切りにする。
③ 油揚げは、油抜きをする。④ 薄力粉、でん粉に水を加え、すいとんの生地を練り、30分程度寝かせておく。
⑤ だし汁に豚肉、だいこん、にんじんを加えて加熱し、油揚げ、調味料を加える。
⑥ ④を一口大にちぎって加え、すいとんが浮いてきたら、はくさいを加えて軽く煮込み、ねぎを加える。
〈 献立のねらい:浜通りの郷土料理を知ろう 〉小学校
23 じゅうねん和え マミーすいとん(楢葉町)
えごまペースト(学校給食会取扱品)
30― ―
浜通り
一人当たりの栄養量
作 り 方
0 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
一人当たりの栄養量
エネルギー 624 kcal
たんぱく質 25.6 g
脂質 18.5 g
カルシウム 338 ㎎
鉄 2.4 ㎎
ビタミンA 409 μgRE
ビタミンB₁ 0.53 ㎎
ビタミンB₂ 0.51 ㎎
ビタミンC 39 ㎎
食物繊維 4.5 g
食塩 3.1 g
マグネシウム 93 ㎎
亜鉛 3.8 ㎎
献立名 材 料 名 分量(g)きのこ入り五目ふかし
精白米(うるち) 50 精白米(もち) 20 油揚げ 10 にんじん 10 ごぼう 7 さやえんどう 2 しめじ 7 まいたけ 7 米ぬか油 1.2 うすくちしょうゆ 3.5 こいくちしょうゆ 3 本みりん 1.5 清酒 1 三温糖 0.25
牛乳 牛乳 206 大根のそぼろあんかけ
若鶏ひき肉 20 だいこん 50 さやいんげん 3 さつま揚げ 20
献立名 材 料 名 分量(g)おろししょうが 0.3 米ぬか油 1 三温糖 0.4 うすくちしょうゆ 2.5 清酒 1 コンソメ 0.3 じゃがいもでん粉 0.6 水 20
凍み豆腐とかぼちゃのみそ汁
凍り豆腐 5 かぼちゃ 20 こまつな 8 はくさい 24 米みそ 7.6 煮干し粉 0.5 水 130
いよかん いよかん 40
献立のポイント
五目ふかしは、うるち米にもち米を添加し炊飯します。 煮干し粉は、沸騰したお湯に加え、そのまま20分間あくをとりながら加熱し、だしをとります。
特徴、いわれ等
五目ふかしは、季節の野菜やきのこ、山菜をしょうゆで味付けをし、蒸したもち米に混ぜて食べる家庭のごちそう料理です。 春には、わらびやぜんまいなどの山菜、秋には、きのこや栗を入れ、季節によって様々な味を楽しんできました。 今日は、旬のきのこをたくさん使用しましたので、きのこの香りを楽しみながらいただきましょう。
作 り 方
きのこ入り五目ふかし① にんじんは太めの千切り、ごぼう、さやえんどうは斜め切り、しめじ、まいたけは石づきをとって一口大に切る。
② 油揚げは短冊切りにし、油抜きする。③ さやえんどうをゆでる。④ 油でさやえんどう以外の材料を炒め、調味料を加える。⑤ 炊きあがったご飯に④を混ぜ、さやえんどうをちらす。大根のそぼろあんかけ① さつま揚げは三角形に切り、油抜きし、だいこんは厚めのいちょう切りにし、下ゆでする。② さやいんげんは、2㎝程度の斜め切りにし、下ゆでする。③ 油でおろししょうが、鶏ひき肉、だいこんを炒める。④ 水、でん粉以外の調味料、さつま揚げを加えてだいこんがやわらかくなるまで煮る。⑤ 水で溶いたでん粉でとろみをつける。凍み豆腐とかぼちゃのみそ汁① 煮干し粉でだしをとる。② かぼちゃ、こまつなは一口大、はくさいは短冊切りにする。③ だし汁にかぼちゃを加え、火が通ったら凍り豆腐、はくさいを加えて5分加熱し、みそ、こまつなを加える。
0 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■24 きのこ入り五目ふかし(葛尾村)
五目ふかし
〈 献立のねらい:旬の食材を使った郷土料理「おふかし」をよくかんで食べよう 〉小学校
31― ―
浜通り
一人当たりの栄養量
作 り 方
0 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
一人当たりの栄養量
エネルギー 648 kcal
たんぱく質 26.8 g
脂質 21.4 g
カルシウム 300 ㎎
鉄 2.5 ㎎
ビタミンA 106 μgRE
ビタミンB₁ 0.64 ㎎
ビタミンB₂ 0.52 ㎎
ビタミンC 22 ㎎
食物繊維 3.4 g
食塩 2.4 g
マグネシウム 110 ㎎
亜鉛 3.4 ㎎
献立のポイント
メンチカツに加えるたまねぎは、ソテーオニオンを利用することで時間を短縮できます。
特徴、いわれ等
全国各地に銘柄牛の産地がある日本ですが、福島県は黒毛和牛の飼育頭数全国12位(2014年)です。 また、相双地区の山間部は自然にあふれる環境で和牛を肥育してきました。 黒毛和牛の魅力は、柔らかい肉質と、豊かな香り、豊富な肉汁です。 今日は、メンチカツに福島牛をたくさん使用しましたので、黒毛和牛のおいしさを噛みしめていただきましょう。
作 り 方
手作りメンチカツ① 牛ひき肉、豚ひき肉にAを加え、粘りがでるまでこねたら、ソテーオニオンを加えてよく混ぜる。
② 成形し、薄力粉、卵、パン粉の順につけて揚げる。③ 中濃ソース、ウスターソース、ケチャップ、砂糖を加熱しソースをつくる。
塩昆布の浅漬け① だいこん、キャベツは厚めの短冊切り、きゅうりは斜めの半月切りにし、ゆでる。
② 分量の半分の塩をからめて冷却する。③ 水をきった野菜に、残りの調味料を加えてあえる。あおさのみそ汁① かつお節でだしをとる。② だいこんはいちょう切り、ねぎは小口切り、豆腐はさいの目切りにする。
③ だし汁にだいこんを加えて煮る。④ 豆腐、みそ、ねぎ、あおさを加える。
0 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■25 福島牛のメンチカツ(葛尾村)
〈 献立のねらい:地場産物を使った手作り料理「福島牛のメンチカツ」を味わって食べよう 〉小学校献立名 材 料 名 分量(g)
ごはん 精白米 70
牛乳 牛乳 206
福島牛の手作りメンチカツ
牛ひき肉 20
豚ひき肉 20
ソテーオニオン 15
全卵 3
清酒 1
白こしょう 0.03
ナツメグ 0.02
食塩 0.35
パン粉 1.5
薄力粉 5
全卵 4
パン粉 7
米ぬか油 4.5
中濃ソース 4
ウスターソース 1
献立名 材 料 名 分量(g)
ケチャップ 3
三温糖 0.4
塩昆布の浅漬け
だいこん 20
キャベツ 25
きゅうり 10
塩昆布 1
食塩 0.2
こいくちしょうゆ 0.5
あおさのみそ汁
あおさのり 1
だいこん 25
根深ねぎ 6
絹ごし豆腐 25
米みそ 7.6
かつお節 2
水 130
A
32― ―
浜通り