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平成27年11月 ICT農業の現状とこれから (AI農業を中心に) 食料産業局知的財産課

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Page 1: ICT農業の現状とこれから (AI農業を中心に) 食料 …...平成27年11月 ICT農業の現状とこれから (AI農業を中心に) 食料産業局知的財産課

平 成 2 7 年 1 1 月

ICT農業の現状とこれから

(AI農業を中心に)

食料産業局知的財産課

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資料:農林水産省「農林業センサス」

注:農業就業人口の平成12年以降の数値は、販売農家のもの。

農家戸数、農業就業人口の推移

平成4年 4兆9,309億円

平成25年 2兆9,412億円 ▲40%

生産農業所得の低下

資料:農林水産省「農林業センサス」 (平成27年数値は概数値。) 注:基幹的農業従事者とは、自営農業に主として従事した15歳以上の世帯員(農業就業人口)の

うち、普段の主な状態が「主に仕事(農業)」である者で、主に家事や育児を行う主婦や学生等を含まない。また、上記の図は販売農家のもの。

万人

基幹的農業従事者の年齢構成

資料:農林水産省「生産農業所得統計」

農業は暗黙知、経験則が多い

・毎年異なる気象条件の中で、播種、施肥、防除、収穫をベス トのタイミングで行う必要があり、マニュアル通りに生産して も、篤農家と一般農家では収量・品質に大きな差がある。 ・各地にある経験則の例 豪雪の翌年は豊作、雷が多いと豊作など

【農業農村の持続性確保に向けた課題】 ○ 若年層の担い手をいかにして確保・育成すべきか ○ 熟練農家の高い生産技術(暗黙知、経験則)をどう引き継ぐか ○ どうすればもうかる農業ができるのか ○ 消費者ニーズに適時的確に対応できないか

農業・農村は食料供給の役割に加え、国土の保全や自然環境の保全、良好な景観形成など様々な役割を持っている。 しかし、農業の就業人口は減少傾向に歯止めがかからず、後継者難が続き高齢化が進展、担い手が不足している。 また、耕作放棄地が増加し、生産農業所得が低下している状況にあり、農業・農村の持続性確保が懸念されている。

① 農業の現状と課題

○平均年齢 平成7年 59.6歳 平成27年 67.1歳

60

50

40

30

20

10

0

(平成27年数値は概数値。)

昭和35年 55年 平成12年 22年 27年

606 466 312 253 215

100 77 51 42 36

1,454 697 389 261 209

100 48 27 18 14

うち65歳以上(%) - 25 53 62 64

指数(昭和35=100)

農家戸数(万戸)

指数(昭和35=100)

農業就業人口(万人)

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② 農業のICT化によるメリット

生産の効率化、高付加価値化、省力化、低コスト化 作業の合理化等による生産性の向上、栽培管理の精緻化による品質の向上、自動化による省力化、資材の効率的な利用等による低コスト化が可能となり、収益の改善につながる。

経営や業務運営の効率化、高度化 経営内容の把握、有利な条件での取引・販売、受発注をはじめとする事務処理、労務管理、顧客・販売管理の合理化等により、経営や業務運営の効率化、高度化が可能となる。これにより、農業経営者は本来業務の経営に集中できる。

暗黙知・ノウハウ等の見える化・知財化 熟練農家の暗黙知を見えるようにして活用可能なものに変えたり、ノウハウの提供で利益を得ることをより容易にする。

人材の育成 後継者、新規就農者、雇用者に効率よく技術や経営のノウハウを伝えることが可能となる。

トレーサビリティの確保、GAPへの対応 効率的に生産履歴情報を記録・活用することでトレーサビリティの導入やGAPへの対応が可能となり、差別化、販路の拡大、適切な危機管理対応、信頼性の向上が可能となる。

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ハウス内に設置する各種センサにより気温・湿度等の各種環境データをモニタリングし、各種計測データを基に温湿度、CO2濃度等を制御 ⇒栽培管理時間の効率的 生産管理情報をデータベース化 ⇒栽培作物の品質向上

【施設栽培における統合環境制御】

【発情発見システムの導入】[愛知県・新城市]

データ管理PC画面

万歩計

グラフ化された歩数

無線機を内蔵した万歩計を繁殖雌牛に装着し、運動量(歩数)を計測し、その情報をパソコンへ送信 歩数情報を解析し、発情時期を判定 ⇒受胎率向上による省力化

【GPS車両ナビゲーションシステムの導入】 [北海道・津別市]

GPS・スプレイヤー 高速連動モニター

屋根部分にGPS受信アンテナを取り付けたトラクター

GPSによりほ場の面積、形状、位置を正

確に測定。走行経路等が表示されるコントローラーに表示された走行ラインに合わせて農業機械を走行させ、耕起、整地、肥料散布、防除等の作業を実施 ⇒ 作業効率の向上 ⇒ 効率的な肥料散布による低コスト化

③ 農業分野におけるICT活用事例

農業分野においては、これまでにさまざまな形でICTが利用されてきている。我が国のICTを利用するデバイスやICT利用環境のレベルは、質・量ともに世界で先導的な位置づけにあり、今後の農業分野における国際展開を通じて、大きな貢献が期待される。農業分野へのICTの導入において、とりわけ緊急度や重要度が高いと考えられるのは、人材育成におけるICTの活用であるが、この部分についての取組はまだ始まったばかりである。

植物工場において、温湿度、照度等を最適に制御することにより、年間を通して野菜の安定供給を達成 ⇒栽培管理時間の効率化 生産管理情報をデータベース化 ⇒栽培作物の品質向上

【植物工場における統合環境制御】

ハウス内の各種センサ

植物工場内の様子

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センサー

作物の状態、 栽培環境

端末

① 作業内容を入力 ①

AIシステムとは、 1.『日々の情報を記録するデータベース』と 2. 『確立した技術に関する文字情報』と 3. 『AIエンジン』で構成

農業者は、目指す経営の方向をAIシステムに登録

AIシステム

① 過去のある状態(日時、作物、ほ場、 気候)の時に ② ある行為(農作業)をした結果、 ③ どういう状態に変化したかを蓄積

データを解析して一定の判断を行う学習型アルゴリズム

熟練農家の技や農作業に関する過去の 文献など

センサーを 介して、 日々の情報を送信

「AIエンジン」が過去のデータベースを参照・ 解析し、行うべき作業を送信

AIシステムは、農業者から送られてくるデータに基づき、データベースと当該農業者の現在の状態を比較、解析し、最適なアドバイス(将棋の「次の一手」のようなもの)を提供

「○○○」することをお勧めします。

自動 モニタリング

送られて来た情報に基づき農作業を実施

①~④のプロセスが、多数繰り返されデータベースが充実、自律的に精度が高まっていく仕組み

② ③

④ AI(アグリ・インフォマティクス)農業

農水省が2009年に設置した「農業分野における情報科学の活用等に係る研究会」(AI農業研究会)において、 「人工知能を用

いたデータマイニングなどの最新の情報科学等に基づく技術を活用して、短期間での生産技能の継承を支援する新しい農業」として、はじめてそのコンセプトが提示された。具体的には、センサーによって取得した作物情報・環境情報と、篤農家の「気づき」・「判断」の情報を的確に統合することにより、篤農家の「経験」や「勘」に基づく「暗黙知」を「形式知」化し、農業者の技能向上や新規参入者の技能習得に活用する農業である。

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(平成25年6月14日閣議決定、平成27年6月30日改訂)

⑤ 世界最先端IT国家創造宣言における位置づけ

○農業情報の創成・流通を大幅に促進することにより、農業のIT利活用の分野で我が国が世界最先端を達成し、我が国農業の産業競争力・国際競争力を飛躍的に高めるとともに、我が国の地方創生にも貢献する。

世界最先端IT国家創造宣言 (2)ITを利活用した日本の農業・周辺産業の高度化・知識産業化と国際展開(Made by Japan農業の実現)

①農業の産業競争力向上 ・ 高品質の農産物を生産する我が国の農業とこれを支える周辺産業において、篤農家の知恵を含む各種情報を高度に利活用する「AI(アグリインフォマティクス)農業」の取組が進められていることを踏まえ、これら成果を活用した農業ビジネスモデルの構築等により農業の知識産業化を図り、海外にも展開する「Made by Japan 農業」を実現する。

③市場開拓・販売力の強化 ・ 農場から食卓までの情報流通を加速するため、バリューチェーンの構築に資するための施策に各省連携で取り組む。

②関連産業の高度化 ・ 農業資材・機械などの農業関連の周辺産業において、「AI 農業」など農業情報の活用のほか、農業機械へのセンサ搭載による圃場や収穫物に係る収集データを活用した圃場ごとのきめ細かな肥料散布や、GPS・準天頂衛星による自

動走行システムを活用した農業機械の協調走行による生産性向上などのスマート農業と呼ばれる取組が検討・実現されてきている。 ・ 多種多様な農業関連の流通情報・ノウハウの利活用によるソリューション展開(流通する情報・ノウハウを商品とセットで販売するなどの複合的なサービスの展開)を図り、2018 年までに業界の主要収益源の一つに成長させる。

AI農業は、世界最先端IT国家創造宣言に明確に位置づけられている。

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⑥ その他の計画・提言における位置づけ

・農業情報創成・流通促進戦略 (平成26年6月 決定)

・農林水産業・地域の活力創造プラン(平成26年6月改訂)

・農林水産省知的財産戦略2020 (平成27年5月公表)

農業分野におけるICTの導入は、各種計画や提言に盛り込まれている。AI農業についても前出の「世界最先端IT国家創造宣言」を踏まえた「農業情報創成・流通促進戦略」のほか、下記のように多数の計画等に位置づけられている。

情報の創成・ 流通促進

農業の産業競争力向上

関連産業の高度化

市場開拓・ 販売力強化

「AI農業」等農業情報を活用したビジネスモデル構築・知識産業化 コスト低減 生産予測の精緻化・安定出荷の実現 新規参入・担い手農家の早期育成 付加価値向上(高品質化/収穫量up等)

情報・ノウハウ等を活用した複合的な資材・サービスの展開 流通した情報・ノウハウの利活用による農業

機械や施設のソリューション展開 モノ創りノウハウの利活用 多様な資材・サービスの新たな連携・組合せ

情報流通によるバリューチェーンの構築 生産者の出荷実績等の情報流通・活用 ・ 出荷実績に基づく、優れた生産者のブラ ンド化 ・ 評価に基づく販売先の拡大・単価向上 ・ 評価を利活用した新ビジネスの創出 付加価値情報(特別な品質や栽培方法等)の流

通による農産物の評価の向上、海外市場拡大

情報・ノウハウの価値に関する普及啓発 情報・ノウハウの海外流出防止のための留意事項に関する普及啓発

農業情報創成・流通促進戦略の概要〔抜粋〕

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AIシステム※を構成する要素技術のうち、実用化段階にある技術を生産現場に導入して実証することにより、熟練農家の生産管理やノウハウ(暗黙知)を継承するシステムの普及を図る補助事業「AIシステム実証事業」を実施。

AIシステムの普及 熟練農家の匠の技の継承を促進

・現場での実証試験の設計及び指導 ・実証試験結果の評価 ・AIシステムの高度化に向けた検討 ・報告書の作成 等

○データ収集 ・複数の地域・作物を対象に、実証試験を実施 ・気温・日照等とあわせて農作業データを収集 ○データの活用 ・収集したデータを基に、熟練農家の匠の技を「見える 化」し、一般農家に継承

複数の地域・作物を対象に農業の現場で実証試験を行い、熟練農家の匠の技を継承するためのAIシステムの普及を図るとともに、データを蓄積し、AIシステムの高度化に貢献

大学等において開発された、AIシステムを構成する要素技術のうち、実用化段階にあると考えられる技術

全国検討会

現場での検証

※AIシステム : センサーによる作物の状態・栽培環境のモニタリングとデータマイニング技術を組み合わせることにより、篤農家の「経験」や「勘」に基づく「暗黙知」を「形式知」化するシステム。農業者の技術向上や新規参入者への技術支援に活用できる。

⑦ AIシステム実証事業(H24~26年度)

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⑧ AIシステム実証事業の成果

1 概要

・福岡県八女市のカンキツ産地では、被覆資材(マルチ)と点滴灌水(ドリップ)を組み合わせた栽培法を一部で導入。

・生産者の高齢化に伴い、熟練農家が長年の経験により蓄積してきた栽培ノウハウの継承が課題。

・マニュアル化が困難とされていた熟練農家の高度な生産技術を、ICTを活用して「見える化」し、新規就農者の学習に活用する実証試験を平成24年度から実施中。

2 取組の特徴

・ 熟練農家の着眼点を記録するアイカメラや、動きを捕捉する位置情報・動作センサー等のICTを活用して、熟練農家のノウハウをデータ化して蓄積。 ・ 蓄積したノウハウデータをタブレット端末等で参照して学習することで、新規就農者等が短期間で熟練農家並みの高度な栽培技術を身につけられる。 ・平成26年度の実証においては、ミカンの摘果作業のポイントを、AIシステムにより学習することで、新規就農者が栽培するミカンの最終の品質(評価点)が9%向上。 ・ 全ての生産者が熟練農家と同等の技術をもってミカンを栽培する環境を作出し、地域全体として収量や品質の向上に取り組む。

3 今後の展開方向

・主要作業のうち、摘果作業については学習システムが完成し、有効性を検証する段階にあるが、その他作業についてもデータ蓄積・検証等を進め、統合したカンキツ栽培学習システムの構築を図る。

気づきデータ 写真、対象箇所、判断理由

タブレットを用いて新規就農者が栽培技術のポイントを学習するシステムの導入により、ミカンの品質が向上

「AIシステム実証事業」を通して、熟練農家の生産管理ノウハウ(暗黙知)を継承する学習指導システムが開発された。

農業情報科学(AIシステム)を活用した学習支援システムの開発 ~科学の力で技能を継承~ (JAふくおか八女)

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⑨ 農業ICTに関する知的財産活用のための実証事業(平成27年度)

AIシステムにより集積した匠の技データを活用した農業周辺産業の活性化

保護のあり方は? 誰の所有物? どの範囲で共有?

収益の還元方法は?

AIシステムを搭載した新商品開発をモデル的に実証することにより、AIを活用した事業の収益が篤農家に還元される新たなビジネスモデルを提示

篤農家のノウハウを活用し、各種資材の販売等を促進 ・施設園芸における温湿度等の管理 ・露地カンキツ等における養水分管理 ・土地利用型作物における農作業効率化 等

知財の価値や取扱に関する認識が不十分

篤農家

データ(ノウハウ)の提供

収益の還元

AIシステム

・農業分野への自律的なICT導入の推進 ・篤農家の匠の技の継承を促進 ・農家の所得向上(知財で稼ぐ)

匠の技(AIシステム)

匠の技データの権利化 (ノウハウ含む)

篤農家への収益還元

保護

創造 活用

① AIシステムと商品・サービスとのマッチング 篤農家の栽培管理技術を、AIシステム搭載 商品が再現 (商品開発においては、データのインターオペラ ビリティやポータビリティにも要配慮!)

② 開発した新商品・サービスにおけるAIシステム 導入効果の検証とシステム普及上の課題の抽出

モデル実証事業 検討会の開催 ・普及啓発

学識経験者、弁護士等により構成する検討会を設置し、篤農家の貢献度に応じた収益還元、データ化された知的財産の保護等の課題について検討

AI:Agri Informatics (農業情報科学)

平成26年6月に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言」に掲げられた、熟練農家のノウハウをICTの活用によりデータ化し、

農業資材とセットで販売する等の新たなビジネスモデルを構築する取組を支援し、農家の貢献度に応じた収益還元のあり方、データ化された知的財産の保護等、実用化に向けた課題について検討を行う。

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ICTを活用してきめ細かな生産管理を行うとともに、データを集約し(ビッグデータ)、更なる生産管理の改善に活用するICT農業が施設園芸を中心に普及。

しかし、我が国では海外メーカーのICTシステムを使用している農業者が多く、ICT農業に不可欠なデータが海外に流出している実態。 ICT規格の標準化に向けた調整や、国内メーカー間のICTシステムの接続性の確保により、ビッグデータを活用した農業技術の高度化を実現。 あわせて、日本のICT技術をアジアを中心とする途上国に普及し、農業関連産業の海外展開を目指す。

・農業分野のICT規格の標準化に向けた調整

・実証圃における複数メーカーのシステムの接続 試験

・アジアを中心とする政府関係者等との連携を通 じた海外展開支援

・農業データが国内に集約されることにより、知的財産の海外流出を防止

・ビッグデータを活用できる環境が醸成され、農業技術が高度化

・途上国において、我が国ICTシステムが普及し、農業関連産業の海外展 開が促進。ビッグデータ活用ノウハウを輸出に活用することも可能

コントローラ サーバー

センサー

温湿度、CO2濃度、土壌水分、土壌栄養分等を計測

センサーからの情報と連携した加温機や灌水装置等の制御

蓄積されたデータをフィードバック

品質センサーデータや消費者の嗜好データ等も含めたビッグデータを活用し、より効率的な栽培管理を実施

現状の課題 ICTを活用した農業

事業の取組内容 期待される効果

• 多くの農業者が海外メーカーのICTシステムを使用しており、データが国内に集積しない (知的財産の海外流出)

• 国内メーカーのICTシステムは、製品間の接続

性が低く、ICT農業の実施に支障 • 今後、農業のICT化が進む途上国で海外製品

が標準として導入されるおそれ

しかし ・・・・

データの流れ

栽培管理

⑩ 農業ICT標準化推進事業(平成28年度新規要求)

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【AIホームページURL】 http://www.maff.go.jp/j/shokusan/sosyutu/aisystem/aisystem.html 【お問い合わせ】 農林水産省食料産業局知的財産課 知的財産調整班 TEL:03-6738-6442 FAX:03-3502-5301