環境iot "vasp": 業務車両を用いた環境情報収集プロジェクト

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環境IoT VasPプロジェクト

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Page 1: 環境IoT "VasP": 業務車両を用いた環境情報収集プロジェクト

環境IoT

VasPプロジェクト

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大気汚染から『逃れる』ということを真面目に考えよう

“VasP”があればそれは可能です

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“MICRO ENVIRONMENTAL INFORMATION” の価値について

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想像してください

あなたは休日に子供と公園で遊ぼうと出かけるところです

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DANGER!DANGER!

DANGER!

DANGER!

モニタリングステーションの値を確認したあなたはこれを目にしました

あなたはどうしますか?家に引きこもりますか?それとも気にせずに出かけますか?

Page 6: 環境IoT "VasP": 業務車両を用いた環境情報収集プロジェクト

覚えておいてください。

「大気汚染は人を殺す」

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160万人/年中国における大気汚染に起因する死者数

全死亡者数の実に17%

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アメリカの統計では• 300,000/年 : 糖尿病

• 101,000/年 : 生活習慣病

• 88,000/年 : 大気汚染に起因する死者(US EPAの報告に基づく)

• 16,500/年 : 殺人

• 4,300/年 : 車による歩行者轢死

全死者のうち5%

少ない?多い?

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+27% +10ppbSO2の平均摂取濃度が10ppb(0.0000001%)上がると

肺がんになる確率は27%上がる環境省の2008年のレポートに基づく値

政令指定都市3都市で10年以上の追跡調査を行った結果

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PM2.5の年間平均濃度:12μg/m3 → 13μg/m3

小児喘息患者の発症人数:46,000人 → 140,000人

US EPAの調査結果に基づく小児喘息患者の増加予測

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これだけデータが揃ってきているのに、なぜ危機感が高まらないのか?

↓空間的情報不足(解像度不足)

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既存の点在する大気汚染観測所

サンフランシスコ市内から車で1時間ほど離れた郊外においてエリア平均の差が肺がん発生率に換算して30%違ったとします

さて、それを理由にわざわざ1時間かけて公園に行きますか?

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VasPを使うとこうなる

最大で4.7ppm = 4700ppbの差→肺がんリスクで約100倍の差

これが“micro environmental information”の価値

風通しの良いハーバーエリア

交通量の多い大通り沿い

✳左図は徒歩圏内の話

これで、どこで遊ぶか選べますよね?

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“VasP”とは

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地球上の“micro environmental information” を収集し、それを様々な

公衆・ビジネスのために提供すること

ミッション

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VasPユニットバッテリー

モバイル通信

センサーGPS

* Vehicle as Probe = VasP

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イベント展示の様子“J-POP SUMMIT”

8th - 9th Aug. ’15 @Fort Mason Center in San Francisco

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展示物

CO, CO2, NO2, Ozone, SO2, 温度, 湿度, 気圧, 騒音, UV, 環境光などの情報を自転車で収集し、マッピングを

行った

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LRI = LIVING RISK INDEX大気汚染と生存リスクの観点で作成したオリジナルの指標

サンフランシスコ周辺の人間は最大の繁華街であるマーケットエリアに比べて比較的落ち着いた居住エリアであるミッションエリアの方がリスクが低いことは当然ながら感覚的に理解している、しかし改めて数字として明示されると、カスタマーの行動を変えるきっかけになる可能性が大いにある

マーケットエリア

ミッションエリア

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主なフィードバック• PM2.5や放射能(さらには花粉)を測定すべき。明確なニーズが存在する

• サンフランシスコは環境意識が低く、ビジネスにすることを考えたら別の場所を探した方がいい

• 複数の環境情報を利用した相関分析は新たなイノベーションの可能性を感じる サム古川氏

(元Microsoft Japan社長)

電通 菅野氏(データサイエンティスト)

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BUSINESS MODEL

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双方の取引で利益を生み出す戦略設計

ビジネスポリシー

運送業社

配達業社

タクシー

公共交通

など

VasP政府企業

一般顧客

データ

$

センサーユニット

$

サービスの提供

データ

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トラクション

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コラボレーション ①“Simularity”

国勢調査とVasP測定データの相関関係を調べるツール

Richmondに拠点を置くスタートアップ

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コラボレーション ①“Simularity”

“Meeting of Mind”のコンペにて優勝

Day1 Day2

ジャッジ: Qualcomm, Cisco, Microsoft, Richmond City

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(補足)検出物質の候補

• 大気汚染

• CO, CO2, NO2, O3, SO2, トルエン, メタン, N2O, ベンゼン, etc.

• 気象

• 気温, 湿度, 気圧, 風向, 風速, UV, 環境光, etc.

• クリティカルリスク

• PM2.5, 放射能, etc.

• 臭い及び快適度関連

• アンモニア, H2S, 騒音, etc.

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チーム

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九頭龍 雄一郎東京工業大学大学院電気電子工学専攻卒

ヤマハ株式会社 勤続年数8.5年電気設計、プロジェクトマネージャー、製品プロデュース

Miselu Inc. (シリコンバレーのスタートアップ) 勤続年数3.5年hardware architect, director of engineering

YAMAHA Motor US 勤続年数0.5年hardware engineer

embedded software engineerdatabase designer

web application engineerproject manager

entrepreneur

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コンタクト先

yuichiro “kuz” kuzuryu九頭龍 雄一郎

YAMAHA MOTOR US [email protected]@kuzlab.com

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