新入社員のための最新itトレンドの教え方
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新入社員のための最新 ITトレンドの教え方
2017年4月
ネットコマース株式会社斎藤昌義
情報処理の基礎は教えても、最新 ITトレンドを教えなくて、実践の現場で、彼らは戸惑わないでしょうか?
それで良いのですか?
現場の実践で交わされる言葉に戸惑わず、自信を持って応対できるようにするため
現実と未来を正しく理解し、自分の仕事の意義を自覚させるため
トレンドと自分達のビジネスの存在意義を理解させ、トレンドを学び続けることの大切さを自覚させるため
なぜ、新入社員に「最新 ITトレンド」を教えなくてはならないのでしょうか?
トレンドとは、「時流」。テクノロジーが生まれてきた過去から現在に至る歴史の流れ
トレンドとは、「法則」。テクノロジーの未来に何が起こるかを予測するメカニズム
トレンドとは、「構造」。テクノロジーは、お互いに影響し合い、役割を担い合う関係
そもそも、「トレンド」とは何ですか?
「物語」を教える。辞書のような解説や情報の断片を、人は記憶にとどめることができない。「歴史的」、「俯瞰的」、「体系的」に整理された物語にしなくては、知識として記憶に残らない。
「いま」を教える。テクノロジーは、指数関数的に進化する。過去の常識は、あっという間に置き換えられる。
「価値」を教える。テクノロジーは、手段であり目的ではない。ビジネスや生活をどのように変え、どのような価値をもたらすかを伝えなくてはいけない。
「トレンド」の何を教えればいいのですか?
1980〜PCの登場によるクライアントサーバー・分散処理適用領域と利用者の拡大
1960〜 メインフレームを中心とした集中処理生産性の向上
1990〜インターネットの登場による接続の拡大大規模な業務の統合や調整の実現
モバイルソーシャル
クラウド
人工知能
IoT、ロボット
ITのカンブリア大爆発テクノロジーのアンビエント化・日常への浸透
2000〜最新の ITトレンドの特徴は?
【図解】コレ1枚で分かる最新 ITトレンド
最新の ITトレンドを俯瞰 クラウド・コンピューティング モバイルとウェアラブル ITインフラ IoTとビッグデータ スマートマシーン (人工知能とロボット)
講義の進め方 (1)テーマと順序
講義スタート 問い掛け 笑い 目的や意義
休憩のタイミング 午前中は、 1時間半程度で 10分の休憩 午後は、 1時間程度で 10分の休憩 午後は、休憩の間隔を短くし、 5分程度の休憩で済ませることも
質問作り グループ(机の前後、 3〜 4人程度)で議論し質問を考える 立ったまま、移動して議論させる 質問は、自発的に、指名はしない
講義の進め方 (2) 演出
質問のタイプと対応方法 自分の疑問を解消する質問「わからないので教えてもらえませんか?」ではなく、「私はこう理解したけど、正しいですか?」と尋ねることで、相手に自らの意図を明確にさせる。
良い関係を構築する質問珍しい苗字、趣味、出身地などから、相手の情報を引き出し、褒めることで、いい印象を与える。ただし、見え透いたお世辞は禁物。
相手の力量を見極める質問相手の知識や能力を推し量るため。ただし、自分がきちんと答えをもっていないと相手に馬鹿にされ、権威を貶める。
講義の進め方 (3) 質問 1
質問や回答への受け答え 最後まで聴く。途中で遮らない。 相槌を打ちつつ、相手の話に同期する。 大切なことを話しているときは、身を乗り出し、より大きなアクションで応対する。
質問や回答は、こちらが整理して単純化し、「ということで良いですか?」と確認を促す。
否定語を避ける。「それは違う」ではなく、「なるほど、そう言う考えもあるが、こう考えてみてはどうだろう。」の自発的な再考を促す。
講義の進め方 (3) 質問 2
受講者との対話 「どう思う?」、「本当に分かった?」、「なんか、言いたいことありそうだねぇ」など、受講者の表情や集中の度合いなどを見極めながら、話しかける。
受講者席へ移動して話す。 言葉の起伏
声の抑揚、沈黙と大声 感情の起伏(「え〜、参ったなぁ」、「おっと、やるねえ」、「かっけ〜」)。
自分の言葉 棒読みや丸暗記はダメ。 自分の言葉ですらすらと出るようにする。
講義の進め方 (4)心がけ
伝えたという自分の満足で終わらせず、伝わったという相手の真実を追求する。
最後に