ivr 対応アンギオ ct システム 仕様書 · 2-5 撮影機能 2-6 ct透視機能 2-7...
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IVR対応アンギオ CTシステム
仕様書
平成24年12月
大阪府立成人病センター
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1.調達の背景及び目的
近年、従来の診断を目的とした血管造影検査に加えて低侵襲的で治療的手段(Interventional Radiology IV
R)を行う血管造影が急増している。特に血管塞栓術、薬物動注療法、血栓溶解療法、経皮的血管形成術などの血
管内治療を目的とすることが多く、対象部位も頭頚部、胸腹部、四肢等多岐にわたる。
現在の装置は購入から 11 年が経過し、老朽化が激しい。透視装置は I.I.方式であり、周辺部での歪みも大きい。
CT装置は4列 MDCTであり撮影時間が長く、患者の呼吸停止が難しい面もある。
今回、導入する機器は、フラットパネルディテクターを搭載した血管撮影装置と超高速ヘリカルCT装置を組み
合わせたもので、現有機器の欠点を補い、高度な安全性を前提とした効率的な頭・腹部血管造影や各種インターベ
ンションに対応したデジタル画像処理、立体画像観察等の機能を装備することが必要である。また、高速位置決め
が可能なCアームや、現在主流となっている高精細デジタル撮影機能並びにヘリカルCT組み合わせによる血管の
三次元情報をもとに、カテーテル操作や診断・治療の支援を行なう機能も有する必要がある。
本システムでは、これらの機能を総合的に活用することにより、頭・腹部の血管造影検査並びにインターベンシ
ョン手技による脳動脈の血管内治療、肝癌等に対する動脈塞栓療法を施行し、患者のQOLの大幅向上、診断・治
療精度の向上や安全性を高めることを導入の目的とする。さらに、画像データに関しては、共通規格化されたデジ
タルフォーマットを用いた画像管理システムを具え、常に迅速な画像観察と画像処理の行なえる環境により、医療
の効率を高めることも目的としている。
2.調達物品および構成内訳
導入計画物品 : IVR対応アンギオ CTシステム 一式
内訳 品名
1. アンギオ装置一式
1-1 X線管およびX線検出器保持装置(Cアーム)
1-2 カテーテル寝台
1-3 X線高電圧発生装置
1-4 X線管装置
1-5 X線検出器(FPD)
1-6 コンソール
1-7 X線画像表示装置(モニター)
1-8 デジタル画像処理装置
1-9 画像記録装置、ネットワーク通信
1-10 その他
2. CT装置一式
2-1 X線管およびX線検出器保持装置(Cアーム)
2-2 カテーテル寝台
2-3 X線管装置
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2-4 X線検出器
2-5 撮影機能
2-6 CT透視機能
2-7 操作コンソール
2-8 三次元画像処理
2-9 画像保管、ネットワーク通信
2-10 その他
3. アンギオ装置、CT装置共通付属品
3-1 RISとの接続
3-2 撮影室内の表示モニターについて
3-3 造影剤自動注入装置(造影剤保温器を含む)
3-4 患者モニター一式
3-5 室内監視用カメラおよびカラーモニター
3-6 患者ポジショニング用レーザーポインター
3-7 無影灯
3-8 放射線防護具
3-9 空調工事一式
3-10 室内改造、補修工事
3-11 現存機器の撤去
3-12 検像端末
3-13 その他(カテロッカー、薬剤ロッカー、作業台等)
4. 性能以外の要件
4-1 設置条件
4-2 据付調整等
4-3 職員の研修
4-4 保守、点検および緊急支援体制
4-5 費用
4-6 納入期限
4-7 納入場所
3.要求要件の概要
本件調達物品に係る性能・機能及び技術等(以下「性能等」という。)の要件要求(以下「技術的要件」という。)
は別紙1に、性能以外の要件を別紙2に示すとおりである。
4.その他
(1) 入札機器のうち薬事法に基づく製造承認が必要な医療用具に関しては、入札時点でその承認を得ている物品
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であること。
(2) 上記以外の機器に関しては入札時点で製品化されていること。
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別紙
調達物品に備えるべき技術的要件
1. アンギオ装置一式
1-1 X線管およびX線検出器保持装置(Cアーム)
① X線管およびX線検出器保持装置は、天井懸垂式Cアームタイプで、かつカテーテル寝台に対し長手方
向、横手方向に移動可能であることが望ましい。
② アンギオ装置使用時は、カテーテル寝台を動かすことなくCアームの動きのみで透視撮影が可能である
ことが望ましい。
③ CT装置との組合せ時には患者左方向からセットし、また、アンギオ装置単独使用時には術者の立つ位
置に応じて患者の右および頭側の任意方向からセットできること。
④ 患者の体軸方向に、X線検出器の視野中心で 90cm以上の移動範囲を持ち、透視撮影ができること。
⑤ Cアームの機械的な回転範囲は、患者頭側セット時RAO100°/LAO100°以上であること。
⑥ Cアームの機械的なスライド範囲は、患者左側にセットした場合にRAO90°/LAO50°以上であること。
⑦ 通常使用時のCアーム主回転は25°/秒、スライド速度は20°/秒以上であること。
⑧ Cアームは、長手移動と横手移動を組み合わせることで、患者入退室時カテーテル寝台周辺に広い空間
を設けることが望ましい。また、それらの位置へは自動操作で移動可能であること。
⑨ Cアームが単独で患者横手方向へ移動でき、患者上腕部の透視撮影が可能であることが望ましい。
⑩ Cアーム角度、X線検出器上下位置(SID)、カテーテル寝台高さ、及び補償フィルタ位置を自動設定す
るオートポジショニング機構を有すること。
⑪ アンギオ装置のオートポジショニング操作により、CT架台の移動も可能であることが望ましい。
⑫ Cアームの支持部は長期間の使用に耐え、タワミや摩耗の少ない材質を使用していること。
⑬ Cアームとカテーテル寝台および、ガントリとの機械的衝突を自動的に防止する安全機構を有すること
⑭ X線検出器とX線管には、タッチセンサが装備されており、X線検出器が患者等に接触した場合、自動
的に停止し退避する機構を有すること。
⑮ 患者乗降時およびCT単独使用時には、Cアームを退避して術者作業空間を確保できること。
1-2 カテーテル寝台
① アンギオ装置および CT装置は自社製品であり共通寝台であること。
② 寝台のたわみが少なく、フレーミング動作が手動により容易に行える構造であること。
③ 寝台はカーボンファイバー製のフレームレス構造とし、腹部領域では両腕を保持しやすいよう 45cm 以
上の幅を有すること。
④ 血管撮影時には頭部から下肢までの透視撮影を可能とするため、患者を天板上でずらすことなく天板先
端から 185cm以上の範囲を透視撮影できること。
⑤ CT撮影時には頭部から骨盤部までの撮影を可能とするため、患者を寝台上でずらすことなく 110cm以
上の範囲を撮影できる構造であること。
⑥ 寝台上下動は床面から寝台上面まで、78cm~110cmの範囲で移動可能であること。
⑦ 寝台は長手方向 125cm以上の移動が可能であること。
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⑧ 寝台は横手方向±17.5cm以上の移動が可能であること。
⑨ ハンドグリップ、腕置台、および頭部固定具等を装備していること。
⑩ 寝台は緊急時の対応のため、+90°~-90°の範囲で回転可能であること。
⑪ 寝台の耐荷重は 160kg、心臓マッサージ(CPR)時の追加荷重は 100kg以上であること。
⑫ 寝台サイドに Cアーム、寝台の操作器を取り付けることが可能であること。
⑬ CTガントリ中心に寝台の横手位置を合わせるため、天板オートセンターリング機構が搭載されている
こと。
1-3 X線高電圧発生装置
① 高電圧発生方式は、インバータ制御方式を採用していること。
② 最大定格出力は、100kW以上であること。
③ 最大管電流は 1000mA以上であること。
④ 撮影時間は、最短 1msec以下の性能を有していること。
⑤ パルス透視が可能で、30~1f/sの幅で 5段階以上選択可能であること。
⑥ 品質管理のため、マニュアルによる撮影条件の設定が可能であること。
1-4 X線管装置
① 3焦点以上を有し、焦点サイズが、小焦点で 0.3mm以下、大焦点で、1.0mm以下であること。
② 長時間の透視撮影にても検査を中断することが無いように、陽極熱容量は 3,000kHU以上であること。
③ 繰り返し撮影に支障をきたすことのないよう、最大 7,000HU/秒以上の陽極冷却率を有すること。
④ 検査中に透視用焦点が断絶した場合に、撮影用焦点で透視および撮影を続行できる機能を有すること。
⑤ X線絞り内には、コリメータと被ばく低減用のX線線質調整フィルタを 3種類以上装備していること。
⑥ 使用するX線線質調整フィルタの種類を、撮影プログラム及び透視モード毎に登録でき、自動的に挿入
することが可能であること。
⑦ グリッドスイッチを内蔵し、グリッド制御によるパルス透視が行えること。
1-5 X線検出器(FPD)
① X線検出器は間接変換方式の平面検出器であること。
② 検出器視野サイズは 15インチ×12インチ以上であり、4段階の視野切替えが可能であること。
③ 検出器の読み取りマトリクス数は1024×1024マトリクス以上であること。
④ 画像収集マトリクスは1024×1024マトリクス、8/10/12bitが可能であること。
⑤ 高分解能の透視・撮影像を得るため、最大 2.6lp/mm以上の解像度を有すること。
⑥ 検出器側面の FPD前後動操作スイッチにより検出器の上下動が行えること。
1-6 コンソール
① 撮影コンソール画面はマウスによる操作方式であること。
② 撮影した画像の呼び出し、表示等がすばやく行える画像操作コンソールがあること。
③ テーブルサイドでの操作が可能であること。
1-7 X線画像表示装置(モニター)
① 透視画像表示用白黒液晶モニターを撮影室1式及び操作室に3式,計4式を備えること。
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② 対角 19.0インチ以上であること。
③ 解像度は、1,280×1,024画素以上であること。
④ 最高輝度は、1,000cd/㎡以上であること。
⑤ 参照画像表示用白黒液晶モニターを撮影室及び操作室に各1式,計2式を備えること。
⑥ 対角 19.0インチ以上であること。
⑦ 解像度は、1,280×1,024画素以上であること。
⑧ 最高輝度は、1,000cd/㎡以上であること。
⑨ 撮影室内の透視画像表示用モニター及び参照画像表示用モニターは大画面モニターの
分割表示でも可能とする。
⑩ 検査室モニターは天井吊とし、 カテーテル寝台を中心に移動や回転が可能であること。
1-8 デジタル画像処理装置
① 動画像のノイズを低減するデジタル画像処理フィルタを有すること。
② 透視画像のラストイメージホールドが可能であること。
③ X線絞り、補償フィルタの現在位置、移動状態を透視のラストイメージホールド画面上でグラフィック
表示が可能であること。
④ 参照画像モニターに動画参照画像とともにサムネイル画像が表示され、それらの画像を選択切り替えが
可能であること。
⑤ 透視画像の記録が可能であること。
⑥ 撮影像を 1.0~2.0倍の範囲で拡大表示が可能であること。
⑦ ピクセルシフト及びリマスク処理機能を有しており、ピクセルシフトは自動的に最適なシフト量を決定
するオートピクセルシフト機能を有すること。
⑧ 透視撮影検査中に並行処理にて、装置本体での計測解析、参照画像切り替え、任意患者の画像再生、画
像処理患者登録操作、メディア記録操作が可能であること。
⑨ 現在の保持装置角度に最も近い角度情報を有する参照画像をワンタッチで表示が可能であること。
⑩ DSA撮影の最大収集レートは、1024x1024マトリクス・12bit で秒間 30枚以上であること。
⑪ 下肢ステッピング DSA撮影が可能であること。
⑫ 回転撮影した画像を再構成することで、3D表示を行う3Dアンギオ機能を有すること。
⑬ 回転角200°(RAO100°~LAO100°)以上のデータから再構成を行うこと。
⑭ 回転DSA、回転DA双方の撮影画像から、3D表示が可能であること。
⑮ 3D-Angio撮影時における Cアーム回転速度は最大50°/秒以上であること。
⑯ 検査室側に表示された3D画像の角度に合せて、Cアームの角度をオートポジショニングが可能である
こと。
⑰ 3D画像の臨床角度表示、拡大表示、距離計測、体積計測が可能であること。
⑱ ボリュームレンダリング表示、MIP表示、MPR表示、スライスカット表示、仮想内視鏡表示が可能
であること。
⑲ 回転撮影した画像を再構成することで、断層画像を表示する、ローコントラストイメージング撮影(コ
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ーンビームCT機能)が可能であること。
⑳ 3Dアプリケーション専用のワークステーションを 1 台設置し、透視撮影等の検査手技、Map作成、
画像処理等の検査支援操作とは完全に独立して3D作成を可能とする環境を構築すること。
1-9 画像記録装置、ネットワーク通信
① 画像記憶用磁気ディスクを備え、1024x1024マトリクスで最大 25,000枚以上の画像記録が可能であるこ
と。
② DICOM3.0形式で CD-R、DVD±Rへ画像記録が可能であること。
③ 画像ネットワークに対し、画像を送信保存し、画像検索を行い取得する機能(DICOM Query/Retrieve,
Storage SCPによる)を有すること。
④ システムは、DICOM Storage(Storage SCU)、DICOM Storage Commitment(Storage Commitment SCU)、DICOM
Modality Worklist Management 、DICOM Modality Performed Procedure Step、DICOM Print の全てに対応
していること。
⑤ 現行通り透視条件、撮影条件(毎回ごとのデータ送信)、造影剤注入器の注入結果(注入速度、注入量、
注入圧)を撮影毎にRisにデータ取り込みできること。
⑥ DICOM Storageの転送先設定を複数設定できること。
⑦ 患者家族説明用システム1式を備えること。
⑧ リモートメンテナンス対応であること。
1-10 その他
① アンギオ装置の線量管理用ツールを有すること。
② FPDの品質管理用ツールを有すること。
③ カテーテル寝台には、低反発マットを備えること。
2. CT装置一式
2-1 スキャナ本体
① CT装置は、1-1のCアーム装置と同じ部屋に設置し、マルチスライス検出器を搭載していること。
② ガントリの回転機構はダイレクトドライブ方式であること。
③ 撮影方法はコンベンショナルスキャンおよびヘリカルスキャンができること。
④ ガントリ開口径は 700mm以上であること。
⑤ ガントリの傾斜角は、前傾・後傾ともに20°以上であること。
⑥ ガントリに角度をつけた状態でヘリカルスキャンができること。
⑦ ガントリに呼吸息止め指示スピーカー(オートボイス)を有していること。
⑧ CT装置単独でCT検査および治療ができる性能を有していること。
⑨ CTを使用しない場合、CTガントリは長手方向に移動退避が行えること。
2-2 X線高電圧発生装置
① 最大定格出力は 60KW以上であること。
② X線管電圧は、最大 135kV以上のであること。
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③ X線管電流は、最大 500mA以上のであること。
④ CTスキャンの最短撮影時間は 0.5秒以下であること。
⑤ 検査部位に適した管電圧を選択するために、3段階以上の管電圧が選択可能なこと。
2-3 X線管装置
① X線管の陽極蓄熱容量は、7MHU以上の容量であること。
② X線管の冷却効率は、1,300kHU/分以上であること。
③ 患者の被曝低減を考慮し、X線の低エネルギー成分をカットできる被曝低減付加フィルタを内蔵してい
ること。
2-4 X線検出器
① 固体検出器型のマルチ検出器システムであること。
② X線検出器の体軸方向取得スライス数は 64スライス以上であること。
③ CT値測定範囲は、-10000 ~ +30000 HUの広範囲を測定できること。
④ 断層厚は、正確な三次元画像を作成するために、最小断層厚が 0.6mm以下であること。
2-5 撮影機能
① IVRの術式に応じた患者アプローチが行えるよう、Cアームを患者左手側90°より挿入した状態でヘ
リカルスキャンが可能であること。
② CTを使用しない場合はCアーム保持装置の可動範囲を確保するために、CT架台はカテーテル寝台長
手方向に移動退避が可能であること。
③ 血管撮影とCT撮影を繰り返し行っても、CT撮影は一回の位置決めデータを使用して行えること。
④ 最薄撮影スライスは同時 64列収集時に 0.6mm以下の選択が可能であること。
⑤ ヘリカルスキャンによる撮影画像を毎秒12画像以上のリアルタイム画像として観察可能であること。
⑥ リアルタイム表示によるパイロットスキャンを行いながら造影剤の注入度合いを計測するために ROI内
の CT値を 1回/秒以上自動計測し、設定 CT値に達した時点で自動撮影が開始可能な機能を有すること。
2-6 CT透視機能
① CT透視機能は、1断面 8画像/秒リアルタイム再構成を行い、3断面同時表示が可能であること。
② CT透視用モニターは、21インチ以上の液晶カラーモニターを備えること。
③ CT透視用の近接操作卓は、寝台の制御、ガントリの制御、X線曝射の制御が行えること。
④ 連続照射能力は管電圧 120kV、管電流 400mAの時、20秒間以上の連続照射が可能であること。
2-7 操作コンソール
① コンソールモニタ、サブコンソールモニタは 21インチ以上の液晶カラーモニターを備えること。
② 逐次近似法を応用した画像再構成が可能であること。
③ ヘリカルスキャンの画像再構成時間はコーン角を考慮した再構成法で最速 16画像/秒以上が可能である
こと。
④ 操作対話画面は日本語表示が可能であること。
⑤ 造影剤自動注入器と同期できること。
⑥ コンソール付属のマイクとは別に単独のマイクを1式備えること。
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2-8 三次元画像処理
① ボリュームレンダリング、MPR、MIP等の三次元画像処理が可能であること。
② ボリュームレンダリング画像構築後に解剖学的に認識をし、物体をクリックせずに自動で骨外しを行え
る手法にて骨を選択的に削除する機能を有すること。
③ 3Dアプリケーション専用のワークステーションを 1 台設置し、透視撮影等の検査手技、Map 作成、画
像処理等の検査支援操作とは完全に独立して3D作成を可能とする環境を構築すること。
2-9 画像保管、ネットワーク通信
① へリカルスキャン及びCT透視に対応するため、140GB以上の記憶容量を備えること。
② 9GB以上の外部メディアを使用できる外部記憶装置を備え、DICOM形式にて画像保存が可能であること。
③ 画像ネットワークに対し、画像を送信保存し、画像検索を行い取得する機能(DICOM Query/Retrieve,
Storage SCPによる)を有すること。
④ システムは、DICOM Storage(Storage SCU)、DICOM Storage Commitment(Storage Commitment SCU)、DICOM
Modality Worklist Management 、DICOM Modality Performed Procedure Step、DICOM Print の全てに対応
していること。
⑤ 造影剤注入器の注入結果(注入速度、注入量、注入圧)を撮影毎に Risにデータ取り込みできること。
⑥ DICOM Storageの転送先設定を複数設定できること。
⑦ リモートメンテナンス対応であること。
2-10 その他
① CT装置の線量管理用ツールを有すること。
② CTの精度管理用ツールを有すること。
③ 頭部および腹部の固定具を有すること。
④ 患者体位保持用の補助具1式を有すること。
3. アンギオ装置・CT装置共通付属品
3-1 RISとの接続
① DICOM Modality Worklist Management 、DICOM Modality Performed Procedure Stepにて RISとアンギオ装
置、CT装置を接続できること。
② 被曝線量、インジェクタ情報等も RISに情報送信できること。
③ データ管理用ノートパソコン(OSは windows7で最新の Office businessタイプ入り)とカラープリンタ
を設置すること。
④ RISとの接続においては、RISベンダーと詳細を協議し、行うこと。
⑤ RISとの接続においては、現状の接続及び更新に伴う機能改善を含むこと。
⑥ RISとの接続において、必要ならば Gateway端末を用意すること。
3-2 撮影室内の表示モニターについて
① モニターは6面構成であること。もしくは大画面モニターを分割表示できること。
② 撮影室内に21インチ白黒及びカラーモニターを設置し、状況に応じて表示内容を変更できる仕組みで
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あること。
③ 撮影室内の透視画像表示用モニター及び参照画像表示用モニターは大画面モニターの
分割表示でも可能とする。
④ モニターへの表示項目として、X線透視画像、X線撮影画像、IVR-CTメイン・サブコンソール画面、心
電図、Workstation画面、電子カルテ画面等。
3-3 造影剤自動注入装置(造影剤保温器を含む)
① 造影剤自動注入装置は、アンギオ装置用、CT装置用の二式を有すること。
② コントローラと注入部の分離タイプであること。
③ 注入部は天井吊りが可能であること。
④ 1台は、 血管造影用インジェクションシステム Mark 7 日本メドラッド株式会。ただし、造影剤の注
入量及び注入速度、注入圧等の情報を出力できない場合は相談。
⑤ 1台は、造影剤濃度調整が可能な、アンギオ用デュアルタイプインジェクター(2 筒式)"PRESS DUO"根
本杏林堂。ただし、造影剤の注入量及び注入速度、注入圧等の情報を出力できない場合は相談。
⑥ 造影剤の注入量及び注入速度、注入圧等の情報をCT装置及び RIS等に情報を転送できるようにするこ
とが望ましい。
⑦ 専用のシリンジに造影剤を吸入して使用しなくてはならない場合のために、造影剤自動吸入器を設置す
ること。
3-4 患者モニター一式
3-4-1 生体情報モニター
① 12誘導心電図が測定できること。
② 8chサーマルレコーダを有すること。
③ 2ch観血血圧をモニタリング可能なこと。
④ 非観血血圧が測定できること。
⑤ サチュレーションが計測できること。
⑥ 2chで体温が測定可能なこと。
⑦ 波形表示モニターは 3台以上を有すること(本体を含む。モニタサイズは取り付け位置ごとに相談)。
3-4-2 監視除細動装置
① エネルギー充電が本体及びパドルでできること。
② R波同期通電ができること。
③ 電池使用によりモニターができること。
④ 記録遅延(過去のデータ)が行なえること。
⑤ テレメータにより心電図監視ができること。
3-5 室内監視用カメラおよびカラーモニター
① 室内監視用カメラを3式設置すること。取り付け位置については相談後決定すること。
② 監視カメラは可動式であること。
3-6 患者ポジショニング用レーザーポインター
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カテーテル寝台上にて患者の体位を調整するために、寝台中心の位置をレーザーにて表示できるように
する。取り付け位置は相談の上決定する。
3-7 無影灯
無影灯は天井吊り。
3-8 放射線防護具
① 術者の被ばく防護のために、カテーテル寝台側面に X線防護具を取り付けること。
② 術者の被ばく防護のために、透明含鉛アクリル樹脂防護板を天井吊りと移動型2種類用意すること。
3-9 検像端末
① 現在放射線診断科にて使用している検像端末 Array社製 Quartinaを用意すること。ただし OSは Windows7
64bit、大容量メモリーを搭載すること。
② 検像端末から画像サーバーへ送信及び画像取得ができるようにすること。
③ RISから患者情報の取得を可能にし、指定プリンターとの接続を行うこと。
④ 既存検像端末のライセンスを 1つ追加できること。
⑤ 既存検像システムに技師の撮影技術向上支援ツール(Quality Manegement Tool)を追加すること。
⑥ 電子カルテとのユーザー情報を共有し既存検像システムの操作ログの抽出を可能にすること。
⑦ 院内にある検像端末を一カ所で集中管理できること。
⑧ パブリッシャーに CD出力する際に thin slice dataの出力選択ができるツールを追加すること。
⑨ 他院で撮影した画像の参照をスムーズに行うこと。
3-10 現存機器の撤去
① 現 IVR-CTシステム等の撤去。
② 現在設置されている東芝社製画像サーバー(TFS-3000 )一式を撤去すること。ただし、現在行われてい
る画像転送作業が終了し、画像転送確認がすべて完了した後とする。
3-11 室内改造、補修工事及び空調工事
壁床のクロス張り替え、窓用フイルム、スライド式出入り口ドア、空調工事その他設置に係る工事一式
3-12 その他
診療に必要な薬剤ロッカー、機材収納庫、作業台、椅子を設置すること。
4. 性能以外の要件
4-1 設置条件
納入予定の機器は当科の機器設置予定場所(別紙)の面積に適合するものであること。
4-2 据付調整等
① アンギオ-CT装置を含むすべての装置が正常に作動するように据付調整すること。
② 機器の運搬、および納入した機器の据付調整は受注者が責任を持って行うこと。
③ 調整後装置が正常に作動するように係員が立会いの上で試運転を行うこと。
④ 機器搬入の際、当センター建物の破損に細心の注意を払うこと。
⑤ 建物に破損を生じた時は受注者の責任において原状に復旧すること。
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⑥ 本院の診療業務に支障をきたさないよう当センターの職員の指示により行うこと。
⑦ 設置工事は、納期、工事期間のスケジュールを事前に打ち合わせをし、そのスケジュールに従い、 完
了すること。
4-3 職員の研修
① 職員が操作法に習熟するまで受注者が責任を持って研修を行うこと。
② 各装置の操作マニュアルは日本語で提出すること。
4-4 保守、点検および緊急支援体制
① 納入後故意または重大な過失に因らない故障に対する保証は納入後一年間とすること。
② 本装置に故障が発生した場合、年間を通じて(土、日、祝日を含む)24時間連絡体制で対応でき、復
旧には5時間以内で対応できること。
4-5 費用
据付、調整および職員の研修、機器の検収及び現有器機の撤去に伴う費用は受注者の負担とすること。
4-6 納入期限
平成25年3月29日
4-7 納入場所
大阪府立成人病センター 頭・腹部血管撮影室及び操作室(病院2階)