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JSEPTICリハビリ部会リハビリ部会活動活性化計画第1段
リハビリポートフォリオ作成に向けたアンケート#2
ICUでのリハビリ中に生じたインシデント/アクシデントとその対策について
•アンケート実施期間:2015年8月3日~8月17日
•回答施設:20施設
次回ICUでの摂食嚥下機能評価、嚥下リハビリについて(担当鵜沢)
担当者コメント
セッション数など分母が分からないので、インシデント/アクシデントがどれくらいの割合・頻度で発生したかは不明です。また、答えていただいた施設以外では有害事象の経験がなかったのかもしれません。
今回のアンケートの中で多かった有害事象はルートトラブルで頻度も多い印象です。また海外からの報告とはやや傾向が異なりました。参考までに「ICU における早期リハビリテーションの安全性に関するサマリー」を添付します。
対策に関して、多くの施設でマニュアルはなく要因分析も行っていないが、多職種で事例を共有し対策を立てているようです。
早期リハの実施にあたり、リスク管理や対策マニュアルなど系統だった取り組みが必要であると思われました。
(飯田)
質問1.インシデント/アクシデント事例の要因分析を行っていますか?
また分析方法についてもお答えください。
SHEL分析、またはpm-SHEL
分析で行っている
•回答: 20 無回答: 0
回答数10 (50.0%)
回答数1 (5.0%)
回答数1 (5.0%)
回答数3 (15.0%)
回答数0 (0.0%)
回答数5 (25.0%)
要因分析は行っていない
4M4E分析で行っている
VA-RCAで行っている
Medical SAFERで行っている
その他 (具体的に)
質問1.その他の回答
全てのインシデントについて要因分析は行っていません。重要かつ重
大なアクシデントについてはSHEL分析で整理,要因特定,再発防止策
の提示を行っています。
レポート提出を原則とし、部内検討を実施したうえで、事故検証委員
会にて対策を決定している。いくつかの手法を用いて原因分析をおこ
なうため特定の方法は用いていない。
分析方法は、不明であるが、院内でのグループワーク討論会を行って
いる。
アクシデントにつながるまたは、恐れのある事例は行っている。
医療安全の部門が行っていますが、何を用いているのかは把握して
おりません。
質問2.ICUでのリハビリ中に生じたインシデント/アクシデントの
内容で多いものについてお答えください。(複数回答可)
•回答: 19 無回答: 1
その他 (具体的に)
ルートトラブル(気管チューブ、点滴ライン、Aライン、ドレーンなど)
転倒・転落
患者間違い・部位間違い
設備トラブル(人工呼吸器、補助循環装置、透析機器など)
創傷・骨折など外傷
患者からの苦情(接遇・態度・説明不足など)
患者急変
回答数16 (84.2%)
回答数1 (5.3%)
回答数0 (0.0%)
回答数2 (10.5%)
回答数0 (0.0%)
回答数2 (10.5%)
回答数2 (10.5%)
回答数5 (26.3%)
質問2.その他の回答
まだ、上記のようなインシデントがありません。
低酸素血症の進行、血圧の変動、不整脈の出現(患者急変の範疇に
入るかどうか迷ったのでこちらに記載しました)。
PT介入後の心室頻拍出現。
点滴スタンドや移乗介助による表皮剥離。
排痰中の痰詰まりとそれに起因する低酸素血症 ・起立・立位練習中
にベッドが動いて(ストッパーの作動不良)座位に戻る際にベッドから
滑り落ちそうになったインシデント 。
質問3.要因分析を踏まえて対策立案を行っていますか?
•回答: 18 無回答: 2
多職種で共有し対策を立てている
それぞれの専門職で対策を立てている
対策は立てていない
その他 (具体的に)
回答数11 (61.1%)
回答数6 (33.3%)
回答数1 (5.6%)
回答数0 (0.0%)
質問4.ICUにリハビリ用のインシデント/アクシデント対策の
マニュアルはありますか?
•回答: 18 無回答: 2
マニュアルがある
マニュアルはないが、作成中である
マニュアルを作成したいが、作り方がわからない
マニュアルはなく、今後作る予定もない
その他 (具体的に)
回答数4 (22.2%)
回答数3 (16.7%)
回答数7 (38.9%)
回答数3 (16.7%)
回答数1 (5.6%)
質問4.その他の回答
マニュアルを作成したいが、取りかかれていない。
質問5.リハビリ中のインシデント/アクシデント発生防止につい
て、貴施設で取り組んでいることがあればご記入ください。
•回答: 15 無回答: 5
インシデント・具体的対策の共有化。
リハビリテーション実施前に、必ず他職種に実施内容などを伝えてか
ら実施している。その際に、必要なマンパワーや機器についてのデイ
スカッションを行っている。
発生した内容を上司に報告し、レポート作成を行い、リハビリ内全体で
意見交換を行う。レポート内容が不適切であれば、病院内の上層部
からの修正が入る。
患者識別については2点(名前とID)確認。ライン管理について指差し
確認実施。リハ実施時について、医師は直接もしくはモニタリング、離
床時は看護師とともに行う。CRRT中は臨床工学士も加わりモニタリン
グしている。終了(中止)基準を実施前に医師に確認する。
実際に生じた事案をもとにKYT(危険予知トレーニング)を実施している。
ICUの看護申し送りに参加し、処置のない時間帯、看護師がリハに協力
できる時間帯を協議し調整しています。また介助量が多い場合はリハ
スタッフ数を増加し行っています。また全身状態の安全性に関しては基
準を作成しています。
可能な範囲で監視の目を増やす(人員の確保)情報の漏れが無いよう
共有する。
介入基準や離床基準の作成・教育体制の整備。
インシンデト・アクシデント報告の徹底(システム利用),重要な事例に
対する要因分析,再発防止,スタッフでの共有(定例ミーティングなどで
実施)
医療安全委員会という組織において、起こった事例の確認及びそれに
対する対策事項を各部署(看護・リハ・事務など)でアイデアを出し合い
再発に努めています。
質問5.続き
質問5.続き2
①リハビリ実施および中止マニュアルを作成した②毎朝の多職種カン
ファレンスの実施③新人セラピストと中堅セラピストとのOJT実施④離
床プロトコールの作成⑤週1回の勉強会の実施
当院ではICUでのリハビリに関する理解が医師、看護師共に不十分で、
リハビリスタッフの数も不足しており、安全管理を最優先にせざるを得
無い現状である。患者の事を考えれば早期介入すべきだが、他職種
との共通認識が図れてい無い状況では、人手や安全確保困難な場合
にはリハビリの実施を見合わせると言った対策しか取れてい無い。
レポートの作成はもちろん、定例会議で事案を取り上げ、再発防止策
を議論している
特にないのが当院の問題