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page. 1 釜石市総務企画部総合政策課 まち・ひと・しごと創生室 「釜石〇〇会議」のご紹介と 釜石市まち・ひと・しごと総合戦略における位置づけ

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釜石市総務企画部総合政策課

まち・ひと・しごと創生室

「釜石〇〇会議」のご紹介と

釜石市まち・ひと・しごと総合戦略における位置づけ

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目次

1.「釜石〇〇会議」のご紹介

2.釜石市まち・ひと・しごと総合戦略における位置づけ

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釜石市 地方創生先行型事業釜石〇〇(まるまる)会議

ー 企業城下町“気分”からの脱却!釜石の挑戦 ー地域存続への若者による挑戦の場よそ者と地元のシナジー創出の場

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「釜石〇〇会議」の背景・目的・ゴール

◆ 「行動する市民」を発掘・応援!釜石に想いのある若者を対象に、釜石をより楽しくするためにやりたいことを挙げ、自らの手でカタチにするための「新たな一歩」を応援する場、いわば行動への補助線※〇〇(まるまる)には、参加者がそれぞれのやりたいことを〇〇に入れて、自ら企画し行動して欲しい、という願いを込めている

◆ 背景

◆ 目的とゴール

目的若者が、一緒に語り合える仲間に出会い、より楽しく納得できる釜石に向け動き出すきっかけとなる場をつくる

ゴール会議終了後に、参加した若者が、より楽しく納得できる釜石のために何か一つ「行動」を起こしている

先輩や市

よそ者

若者が集い、前向きにまちへの想いを語り合い、仲間と共に行動を起こす場をつくる

先輩にその場を見守ってもらい、若者の応援団になってもらう

よそ者も溶け込みやすいまちへ、若者がまちづくりの主役になるきっかけの場をつくる

釜石にいるはずの沢山の声なき声、若者の声を聞きたい

よそ者が地域に溶け込めるように、地元の若者と知り合う場がほしい

まちづくりに、これからを担う若者がもっと多く参画してほしい

行動する若者

◆ 実行委員会のサポート

綿密なプロセス設計、アドバイザー紹介、活動支援金(1チーム3万円)など

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これまでの経過

<第3回 釜石〇〇会議 5/10>

テーマ:どうしたら出来るか参加者数: 58名 (高校生1名)

比率: 女性29.0%、

若者 88.5%

<第1回 釜石〇〇会議 3/28>

テーマ:仲間と出会う参加者数: 92名 (高校生10名)

比率: 女性 38.0%、

若者 82.6% ※10-40代

<第2回 釜石〇〇会議 4/19>

テーマ:やることを決める参加者数: 62名

比率: 女性29.0%、

若者 83.9%

居酒屋てっぺん 大嶋啓介氏の講演

何かを成すための秘訣は、明るさと仲間の存在と自分の可能性を信じること。本気のじゃんけんで、エネルギー注入。

場とつながりラボhome’s vi進行によるワークショップ

釜石を楽しくするためにやりたいこと。オープン・スペース・テクノロジーで提案したいテーマがある人が全員の前で発表し仲間を募る。参加者は休憩中にやりたいテーマにサインアップ

どうしたらカタチに出来るかをテーマで討議。最終的に9テーマに収束し、各チームで具体的な活動を議論し、第4回で市民に発表

<第4回 釜石〇〇会議 6/21>

テーマ:チャレンジ報告会発表テーマ数:9テーマ (60名以上)

聴衆数: 約130名 (発表者含む)

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現在活動中の9つのテーマ

活動テーマ 内容

カマショク&カマブラ店側都合の営業時間変更や、復興に伴う店舗移転による訪問客の戸惑いを解消すべく、食べログで正しい飲食店情報を発信。

大観音仲見世商店街再生PJT

めっきり人通りがなくなってしまった商店街に再び賑わいを。流しそうめんイベント開催など、まず出来るコトから実行中。

平成版「日新堂」釜石のコトを釜石の人が学ぼう。第1回は、近代釜石のルーツを探る鉄の歴史!大島高任→橋野高炉跡→鉄の歴史館を知る旅。

まつりの人不足祭をしたくても若者不足で出来なくなっている地域が存在。よそ者含めた”みこしバンク”で、地域の文化・伝統を絶やさない挑戦。

コンセプトbar with 趣味のハローワーク

毎回場所とテーマ(趣味)を変えて開催するコンセプトbar。共通の趣味を持つ人の出会いの場をつくる。第1回テーマは「山」、第2回テーマは「BBQ」、第3回は「和」。

釜石さあべの会高校生発案テーマ!地元と触れ合い、地元に貢献できる高校生向けボランティアを企画し、地域から出る前に地域を知る場をつくりたい。

チーム国際化アメリカから来釜しているボランティアを講師に招き、気軽に安価な英語学習を週2回のペースで開始。最後は三鉄貸し切りで大謝恩会。

ラグビー活用もう一度釜石をラグビーの町に!若い世代が新日鐵釜石V7のことを知ることから開始。V7所縁の地を巡るスタンプラリーを企画。

いざ釜石!釜石の関係人口をつなぎ、効果的に情報発信することで、釜石との縁を切らせない!何かがあれば釜石へ!いざ釜石!

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釜石大観音仲見世リノベーションプロジェクト

釜石大観音仲見世通りの過去と現在

過去 1995年

現在 2015年

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釜石大観音仲見世リノベーションプロジェクト

祭り当日の釜石大観音仲見世通り

子ども連れを中心に100名以上が参加

流しそうめん以外に、お茶会やミニ縁日、「和」をテーマとしたコンセプトBarも開催されました

流しそうめんの台、自作の様子

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カマショク ・ カマぶら

旅行者と飲食店との交流活性化

①釜石来訪

②ワッペンを装着

③お店に行く

④楽しく交流

⑤食べログを投稿

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釜石さ あべの会

釜石よいさ祭 物販ボランティア

釜石よいさ とは、1987年、新日鉄の高炉休止で活気が失われていたまちに元気を取り戻そうと地元の若者たちが中心となって始めたお祭り

釜石市にある全ての高校の生徒が参加(17名)次のボランティア活動に向けて、定期的に協議を行っている

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「国際化」チーム

英語を通して、異文化での生活や文化に触れてみる

アメリカからの釜石市役所へインターンへ来た女子大生を講師に開始英語のレベルも様々なので、レクリエーションや英語でクッキングを開催

・釜石シーウェイブスの選手も参加し、異文化交流会も実施

・毎週水曜日、交流会館フリースペースにて初級・中級者向け、レッスンを実施

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ラグビー活用 チーム

釜石シーウェイブスの支援活動

釜石シーウェイブスの桜庭DMと会談し、新たなファン獲得のサポート行うことに決定

・ホーム戦のポスターを自作し、市内各所(60ヶ所)へ貼付け

・試合当日は初心者用観戦ツアーも実施

・釜石市市内でラグビーにゆかりのある場所をめぐるスタンプラリーを企画中

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目次

1.「釜石〇〇会議」のご紹介

2.釜石市まち・ひと・しごと総合戦略における位置づけ

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戦略策定の概要スケジュール

4月 釜石市まち・ひと・しごと創生本部会議設置

5月~

ワーキンググループ(庁内・市民)、市内インタビュー、有識者ヒアリング、先進事例調査、上乗せ交付金事業とりまとめ など

9月釜石市人口ビジョン・総合戦略(初版)とりま

とめ、アドバイザー会議 など

10月 釜石市人口ビジョン・総合戦略(初版)公表

11月~

市民協働による戦略の具現化(熟議)

3月 釜石市人口ビジョン・総合戦略策定

10月までに初版作成、市民協働による戦略の具現化(熟議)を経て年内に策定(二段階方式)

概要スケジュール(抜粋) 4月からの主な動き

■全体設計

• プロセスデザイン、ワーキンググループ設計

■釜石○○会議の企画・運営

■釜石創生アカデミーの企画・運営

■ワーキンググループの企画・運営

• ワーキンググループ(市民/庁内)の公募、実施

■まち・ひと・しごと創生総合戦略等策定委員会の運営

■アドバイザー就任協議/関係者ヒアリング・協議/事例調査

• 地方創生アドバイザー、東北銀行、北日本銀行、岩手銀行

、パソナ社、ETIC.社、社協、@リアス、ハローワーク、シルバー

人材センター、職業訓練所、釜石高校、釜石商工(生徒含

む)、ママハウス、商工会議所、青年会議所、東部漁協、森

林組合、カリタス釜石、市内事業者、関係各課 など

■人口ビジョンとりまとめ

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戦略策定に係る体制

[役割] 総合戦略・人口ビジョン並びに地方創生に係る重要

施策の審議・決定 等

[構成員] 市長(本部長)、両副市長(副本部長)、各

部課長

釜石市まち・ひと・しごと創生本部

[役割] 現状分析、戦略の構想・基本思想・戦略コンセプト、

施策・事業・KPI設定に係る議論 等

[構成員] 各担当課長

釜石市まち・ひと・しごと創生総合戦略等策定委員会

[役割] 市民目線からの問題認識・打ち手の洗い出し、施

策具現化に向けた関係構築 等

[構成員] 一般公募+庁内公募による若手市職員

ワーキンググループ(庁内・市民)

事務局:総合政策課まち・ひと・しごと創生室

取りまとめ・提言

市民、事業者、金融機関、医

療機関・介護事業者、大学、

学校、労働団体、NPO 等

市民・有識者

長期人口ビジョン、総合戦略、

関連施策、提供データ 等

国・岩手県

整合

ヒアリング・WG

市議会

総合振興審議会

検証機関(有識者)諮問・検証

復興まちづくりアドバイザー、専

門家、市民代表 等

報告・審議

「釜石市まち・ひと・しごと創生本部」を設置し、部局間の緊密な連携を図るとともに、

市内外の英知を結集し、オール釜石の体制で総合戦略策定に取り組む

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釜石市の「まち・ひと・しごと創生」で目指すもの

理念

1. 人口ビジョンのターゲットが2040年であることから、

未来に責任を有する35歳以下の若手市職員で

庁内ワーキンググループを構成

2. 総合戦略の中で、行政-企業-市民による協働・

役割分担を定義し、“単なる計画づくり”に終わらせ

ることなく、未来への選択(やるべきこと/やるべき

でないこと)を志ある市民(志民)とともに実現

3. 実行可能な施策を最大限講じるとともに、人口減

少を不可避の現実と受け入れ、「住民票上の人口

」に限らない、特色あるKPI立案を通じて、真に大

切にすべき新しい“モノサシ”を提案

戦略策定プロセスを通じて

「人材育成」と「市民協働」を実現する

“モノサシ”=縦軸

中山間地域においては、人口がV字回復

する未来を描くことは困難であり、釜石らし

い「縦軸」を市民とともに考え、地域が地

域のアイデンティティを感じることのできる

ような共通言語をつくる作業が必要

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市民ワーキンググループの概要(市民25名+35歳以下の若手市職員25名)

庁内WG① 5/20関係構築、問題認識の共有

庁内WG② 5/29問題の深堀り、構造化

庁内WG③ 6/12釜高/商工/ハローワーク/シルバーセンター調査 w/ UBS

市民WG② 8/1ありたい姿の実現にためにやるべきこと(打ち手)の洗い出し

市民WG① 7/20関係構築、25年後の釜石

のありたい姿を共有

市民WG③ 8/23釜石らしさの探求

初版作成

庁内WG③ 市民WG① 市民WG①

市民WG② 市民WG② 市民WG②

「移住促進」「仕事①」「仕事②」「結婚・出産・子育て」「教育」の5グループに分かれて、柔軟な発想から施策アイデアを立案

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オープンシティ戦略(釜石市総合戦略)の基本思想(案)

• 真に「開かれたまち」をつくる。多様な人材が還流し、地域内外の交流によって地域の課題と

可能性が自分事化され、新たな事業機会や

市民活動が生み出されることによって、地域のあきらめ感を払拭していく、プロセスそのものを

戦略コンセプトの柱とし、「関係人口数」「活動

人口数」の2つをメジャーKPI(当戦略における基本的な評価軸)とする。

• 「開かれたまち」とは、やみくもに外部から人や企業を誘致することを意味せず、そこには多様性を受け入

れる感受性とともに、主体的な自己決定が不可欠

である。

• 必ずしも将来的な定住に捉われることなく、釜石の

復興まちづくりや産業振興などに多様な関わりを有する地域外のつながりを「関係人口」、このまちに生きる

ことを自ら選択し、小さなチャレンジを産み育てる市

民らを「活動人口」と定義する。

• 復興プロセスを通じて育まれた社会関係資本を最大

限生かしながら、豊かな関係人口を築き、良質な地域内外の交流を通じて、創発的に活動人口が増え

ていく、そのサイクルが自立的に回っている状態を地

域のありたい姿とする。

オープンシティ釜石 ~人を開き、コミュニティを開き、まちを開く~

実行可能な施策を最大限講じるとともに、人口減少を不可避の現実と捉え、地域が地域のアイデンティティを感じ、自分の大切な人をこのまちに呼びたいと思えるような共通言語

(住民票人口に代わる新しい評価軸)を市民とともにつくりあげていく必要がある。

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「釜石〇〇会議」の位置づけ

オープンシティ戦略における「活動人口」増加を推進する旗艦事業

• 釜石〇○会議を通じて9つのプロジェクトが生まれ、市民の自主的な思い・行動によって、多

くのチームは現在も活動を継続中(≠単なる補助金による活動促進)

• 〇○会議に参加したことを契機に、まち・ひと・しごと創生市民ワーキンググループに参加する

若い世代が存在し、

– まちの楽しさと地域課題の解決策を市民自らが生み育てる場

– まちづくりへの参画(まち・ひと・しごと市民WG)の入り口

という2つの役割を果たしている。

オープンシティ戦略および「釜石〇○会議」の先にある光景とは、

市民一人ひとりの心の中に小さな火が灯り、多様な人材が集い、社会の変化に適応しながら、

釜石らしい価値創出が生み育てられているまちの姿である。