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KOGAKUIN GLOBAL PROJECT 2019 Okinawa Cambodia Thailand America MoG in Cambodia

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Page 1: KOGAKUIN GLOBAL PROJECT 2019 KOGAKUIN …高校2年生の「Global Project」は、従来行われてきた高校の修学旅行から大きく変わり、 5つのグループに分かれて活動するプロジェクトになりました。『持続可能な開発目標(SDGs)』

KOGAKUIN GLOBAL PROJECT 2019Okinawa Thailand Cambodia America MoG @ Cambodia

KOGAKUINGLOBAL PROJECT 2019Okinawa Cambodia Thailand America MoG in Cambodia

Page 2: KOGAKUIN GLOBAL PROJECT 2019 KOGAKUIN …高校2年生の「Global Project」は、従来行われてきた高校の修学旅行から大きく変わり、 5つのグループに分かれて活動するプロジェクトになりました。『持続可能な開発目標(SDGs)』

皆さんは 11 年後の 2030 年の自分を想像したことはありますか、何処にいて何をやっているのでしょうか。また、日本の社会は世界はどうなっていると思いますか。 ご存知のように『持続可能な開発目標(SDGs)』は、2015 年の 9 月に国連サミットで採択されたものですが、人類は 15 年間でこれらを達成しなければならないとして掲げたものです。これは単なる目標として定められたものではありません。世界の国や人たちが真剣に立ち向かい解決しなければ、「人類に未来はない」ことを突きつけた課題であります。つまり、未来は今の大人たちものではないのです。それは世界中のティーンエイジャーやシングルエイジ、そして、これから誕生する人たちを含めた君たちのものです。しかし、次の世代に次々とバトンを繋いでいかなければ、地球にも人類にも未来のないことが見えてきたのです。ところで、SDGs の16 番目に「平和と公正をすべての人に」とありますが、これに係わるのは沖縄グループです。どんな活動を起こすのが興味津々です。というように Global Project では 5 つのグループに分かれて活動する訳ですが、自分以外のグループの活動も共有していただきたいと思い、下記に内容のわかる図表を載せてあります。また、平和については、来日中のローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が、2019 年の 6月“核なき世界”を訴える広島と長崎の「高校生平和大使」に対し、こんな言葉をかけています。「平和に向けて活動を続けなさい。続けて、これからも。神のご加護がありますように。( 原爆の惨禍を ) 忘れてはいけない。決して忘れないで」と。

更に 2019 年 11 月 24 日には「平和の集い」( 広島市の平和記念公園 ) で、「戦争のために原子力を使用することは、犯罪以外の何物でもない」と指摘しています。平和の巡礼者としては当たり前のことかも知れません。さらに広島について「大勢の人の夢と希望が、一瞬の閃光と炎によって消された。人類に刻まれた記憶であり、私は平和の巡礼者として、この場所を訪れなければならないと感じてきた」と語っています。 従来行われてきた高校の修学旅行は、Global Project へと大きく舵を切りますが、重要なのは SDGs の精神を深く読み解いて思慮深く行動することです。現地に赴いて行動することは責任も生じますし、安易な行動はマイナスになる可能性にもあります。また、今回の SDGs は 17 の持続可能な開発目標を掲げていますが、Global Project で取り上げることが出来なったものが 6つありました。それを下記に挙げておきますので、今後の取組の中で考えていただきたいと思います。 2.「飢餓をゼロに」 3.「すべての人に健康と福祉を」 5.「ジェンダー平等を実現しよう」6.「安全な水とトイレを世界中に」 7.「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」12.「つくる責任つかう責任」 15.「陸の豊かさも守ろう」 最後になりますが Global Project の支度は準備万端、整っていますか。海外は初めてという人も多いことでしょう。文化・言語・気候・民族等々、さまざま異なることを実感すると思いますが、目的を見失うことなく「協創」と「共創」ができることを願っております。 2019 年 11月24日

工学院大学附属中学校・高等学校

訪問地 アメリカ

MoG カンボジア 沖縄

カンボジア タイ

SDGs

プログラム概要

訪問地

SDGs

プログラム概要

シリコンバレーでIT 企業やスタンフォード大学等を訪問し、最先端の技術を体験しながら、スタートアップのエコシステムについて学び、SDGs の課題解決を図る

キリロム工科大学を訪問し、ドローンやVRなどの最新IT技術を駆使して、社会課題の解決を図る。カンボジアの現在の姿を通して平和を学び、社会問題を考える。

世界を変えに行く!カンボジア女性の経営企業 Raindrop のビジネスパートナーとして、市場調査、商品開発、プロモーション…、国内トレーニングを積み実社会に挑戦します。

現地でのワークショップを通して、平和について考える。GODAC(国際海洋環境センター)と協働して、沖縄についての環境問題を考える。さらに海洋研究の現状を知り、探究する。

タイの貧困層の教育問題を知り、社会問題を学ぶ。現地校との交流、ファンドレイジング活動を行う。グローバルな視点をもって国内外の社会の現状を知る。

Global Project のスタートにあたって

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高校2年生の「Global Project」は、従来行われてきた高校の修学旅行から大きく変わり、5つのグループに分かれて活動するプロジェクトになりました。『持続可能な開発目標(SDGs)』の中からそれぞれの国や地域が直面する課題を考え、その解決に貢献するための取り組みを目指すものです。 インターナショナルコースにおいては、Global Project(以下 GP)の中で、最も現地と密着して活動する「カンボジアMoG」に取り組みました。事前学習を新宿校舎で行うこと、1年間。考え方から実践する方法まで、トレーニングを何度も何度も重ね、生徒同士で話し合い、シェムリアップの地を踏みました。現地に滞在すること 10 日間。GP の中では最長であり、現地の生活に入り込みながらのプロジェクト実行は、本当に大変であったと思います。インターの生徒たちが自ら考えた市場調査、商品開発、データ解析など、企業家に提案するための努力・経験は、今後の彼らにとって価値あるプロジェクトでした。 文理・文理先進・サイエンスコースの生徒は、アメリカ・タイ・カンボジア・沖縄の 4か所から、自分がチャレンジしてみたいプロジェクトを選ぶ形で、GPに突入しました。高校2年生の約50%が海外に飛び出し、アメリカではシリコンバレーでインタビューや大学生との交流、カンボジアではドローンや PC を駆使した動画作成、タイでは事前にファンドレイジング活動をして得たお金で、何をすればよいかを話し合ってから、孤児院を訪れました。慣れない土地で積極的に活動することができたのも、生徒達がしっかり事前学習をした結果です。沖縄に向かった50%の生徒達は、過去に先輩方が経験してきた修学旅行とは異なるプロジェクトであると自覚を持ち、自分たちが考えた課題に対して本当に実行できるのかと、夜のホテルで話し合い、まとめている姿が印象的でした。 どの国についても、クラスの枠を超えて協働し、高校2年生が一丸となって課題解決に取り組むという GP は、工学院大学附属高等学校の歴史において、新しい一歩になったと確信しています。

グローバルプロジェクト パンフレット制作チーム

【沖縄】 青木 萌和 覚張 豪 松本 大輝 宮内 悠真 武井 春喜

【カンボジア】 菅 結太 志村 美里 野村 薫乃 武井 星 新保 陽菜

【タイ】 竹谷 美咲 小室 杏実 秋間 華菜

【アメリカ】 加藤 翔伍 森川 真莉菜 青木 秀憲 堀川 愛斗 松枝 美羽 佐久間 康太 範 西滢 太田 龍  

【MoG】 内藤 紗栄 李 駿聡

【制作協力】工学院大学附属中学校・高等学校PTA

Global Project への道のり学年主任 鐘ヶ江 暢子

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OKINAWA

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豊かな自然に触れ、島の文化や暮らし、沖縄の人々の平和への思いを学んだプロジェクト

Okinawa

スケジュール

がじゅまる自然学校やんばるの森で環境学習 清流リバートレッキング 滝つぼ遊び・のんびりゆんたく・滝見学 羽地内海シーカヤック・沖縄の里散策

12/11 ㊌羽田空港集合 羽田 ➡ 那覇 首里天楼別邸おきなわワールド 斎場御嶽

12/12 ㊍

魂魄の塔、ひめゆり平和祈念資料館、轟壕、観光レストランでぃご沖縄県平和祈念公園・資料館おきなわ世界塾でワークショップ

12/13 ㊎

GODAC(国際海洋環境情報センター)OKINAWAフルーツランド美ら海水族館、今帰仁城跡

12/14 ㊏

12/15 ㊐ 国際通り自由行動 那覇 ➡ 羽田 解散

SDGsのゴールをもとに沖縄の「平和」「気候変動」「海の豊かさ」をテー

マに進めた事前学習では沖縄に初めて行く生徒も多く、ネットや雑誌に

掲載されているきれいな海、そして自然豊かな景色に心躍らせながら取

り組む様子が見られました。

しかし、実際に行ってみるときれいな海の傍らには大量のプラスチックご

みが捨てられていたり、自然体験を通して触れた沖縄特有の生き物が気

候変動によって存続の危機にあるなど、ネットや紙面からは想像できな

い現状を目の当たりにします。その背景には我々が排出しているごみや排

気ガスが原因になっていることから、これからの生活の仕方が問われる

学習になりました。

また、ガマやひめゆりの塔を見学し、過去の沖縄では同年代の子どもた

ちが過酷な生活を強いられ、残酷な選択を迫られていたことなど、今の

暮らしからは考えられない過去があったことを知ります。平和とは何か「私

+  =平和」と身近なことから平和を継承する糸口を探究し、気が付

けば生徒たちの学びの姿勢は、自分たちには何ができるのかと実践する

姿勢へと変わっていました。

同じ日本でも東京とは違う文化、気候、歴史などに刺激を受けた生徒た

ちは、これからSDGsのゴールとどのように向き合っていくのでしょうか?

いかにして今の生活が後世にも同じように継承されていくのか1人1人が

考えさせられるプロジェクトとなりました。

沖縄から学ぶSDGsのゴールとは引率教諭 柴谷 佳寿美

① 沖縄の海を守ろう② 気候変動から自然を守ろう③ 沖縄の歴史から平和とは何かを考えよう

Our Mission

Target SDGs

実施日程:12 月 11 日㊌~ 15 日㊐ 4泊 5日研修地域:沖縄本島(那覇市・名護市他)宿泊地:ノボテル沖縄那覇、リゾネックス名護参加生徒:118 名(男子 92 名・女子 26 名)引率教員:4名

研修データ

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Okinawa

グローバルプロジェクトの実施に向けて、私たち沖縄に行くメンバーは事前学習として、沖縄について3つのテーマを設定し、調べ学習を行いました。また、がじゅまる自然学校、世界塾の方々に来ていただき、沖縄の気候、文化などについての事前講義を受けました。

がじゅまる自然学校の方の講義では沖縄の自然、沖縄に残る文化について、沖縄世界塾の方々には沖縄の歴史、戦争の恐ろしさについての講話、ワークショップをしていただきました。自分たちが知っていたことに加え、沖縄宮古島の神様など新たに知ることも多く、実際に行く沖縄で何に注目して学習して来ればよいのかを学ぶことができました。

●ひめゆり平和祈念資料館ひめゆり平和祈念資料館では沖縄戦で主に陸軍病院で看護活動を行っていたひめゆり学徒隊にフォーカスを当てた資料館です。ひめゆり学徒隊は 15 歳から 19 歳で編成され、那覇市からの南東 5 キロ、南風原に掘られ、膿や排泄物の悪臭が充満する壕の過酷な環境で看護活動を行いました。館内には沖縄戦での様子や遺物、壕の内部、戦後の沖縄の様子などのモニュメントが設置されていて、現在の沖縄の様子からは想像することもできない惨状だったことがうかがえました。私たちは今現在、戦争のない平和な日本で暮らしています。だからこそ、自分たちの先祖が直面した戦争をしていた時の日本を知り、忘れずに、同じ過ちを繰り返さないようにする必要があると感じました。

●おきなわ世界塾おきなわ世界塾では事前学習で沖縄の歴史について講話とワークショップを経てから現地での平和学習に臨みました。まず、コミュニケーションの力の一つとして重要な「傾聴と承認」を実践しました。その後「自分が考える平和の定義」について考え、グループに分かれてお互いに発表し合いました。その後「私に何を足すと平和なのか」と身近なことから平和についての考えを発表し合いました。自分以外の意見を知ることで他の人が平和に対してどのような考えを持っているのかが分かりました。また、今まであまり話したことのない人たちとも関わりを持つことができ、とても良い経験になりました。

事前学習

2日目

●おきなわワールド・玉泉洞おきなわワールドでは国内最大で全長 5000m、約 100 万本にもなる鍾乳洞を見学しました。現在 890m が公開されており、残りは研究用として保存されています。普段体験することのできない約 30 万年という長い年月で自然の営みが創り上げた鍾乳洞の中を観察することができ、とても神秘的でした。また、国・登録有形文化財である「琉球王国城下町」も見ることができます。築 100 年を以上を経た古民家が軒を連ねる琉球王国城下町です。旧民家 4 棟とフール 1 基が、国の有形文化財登録原簿に登録されています。

1日目

●斎場御嶽(せーふぁーうたき)斎場御嶽という聖地に行きました。斎場御嶽は琉球開びゃく伝説にもあらわれる、琉球王国最高の聖地です。御嶽の中には、6つのイビ(神域)がありますが、中でも大庫理・寄満・三庫理はいずれも首里城内にある建物や部屋と同じ名前をもっています。当時の首里城と斎場御嶽との深い関わりを示すものです。斎場御嶽は今でも聖杯する方がいる歴史ある聖地となっています。

●轟壕(とどろきごう)轟壕(とどろきごう)は東西に約 100m 延びる巨大ながまです。内部には川が流れています。沖縄戦が始まる前から、周囲住民の避難壕として整備、使用されていました。戦時中には最大1000 人以上の住民や日本人が避難していたとされています。私たちは実際に轟壕の中に入りました。足場が悪く、入り口も狭くなっていたり、少し中に入りにくい所もありました。また、内部で明かりを消すととても暗く、足場も安定しないので少しの時間でも不安になりました。この中で戦時中、何時間もじっとしていたと思うと、とても怖く心細さを感じました。

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Okinawa

● BBQ3日目の夜ご飯はホテルの前の浜辺でBBQをしました。全員で協力してお肉を焼いたりして、一段とクラスの仲が深まると同時に、他クラスとの交流が今まで以上に盛んになりました。みんなで楽しく食べることができました。

私たちはこの5日間のグローバルプロジェクトを通して、多くの自然に触れ、歴史や文化、今の沖縄の現状など多くのことを学びました。それは私たちが知っている観光地としての沖縄ではなく、琉球王国の時代から歴史を重ね、戦争を経験し、見事に復興した観光だけでは見えないリアルな沖縄の姿でした。このプロジェクトで感じたことは、問題の解決する糸口は身近にあるということ、1 人で解決に向けて取り組むのではなく、多くの人がこの現状を知り一歩を踏み出す必要があるということです。3つのテーマについて考え、何ができるかを考えた今、私たちだけで実践するのではなく家族、友達など自分の周りにいる人たちにも広げていくことで、問題解決へのゴールへ近づいていく必要があります。例えば、買い物ではエコバッグを使用しプラスチックごみを減らすなど 1 人 1 人が実践すべきことはそんなに難しいことではありません。生活が便利になり、生産されるものも多くなった今、人間の便利さを追求するだけでなくその背景で起きている現状を把握し、配慮することも問われます。また、私たちは人間が作ったものだけでは生きていくことができません。何かしらの生き物と共生して生きていることを忘れずに今回の貴重な経験生かして身近な環境や平和の問題を解決できるように日々行動していかなければいけないと思いました。

●GODAC(国際海洋環境情報センター)GODAC は JAMSTEC の拠点として、2001 年に沖縄県名護市に開所された施設です。GODACでは、「最先端の海洋科学技術」、「現在の海と未来の海」、「サンゴ礁」の 3 つの観点から沖縄の海の豊かさを守るために気を付けることを学んできました。「現在の海と未来の海」についての講義では自分たちの思っている以上に、海が汚れていることに気づかされ、今の自分には何ができるのか改めて考えさせられるものでした。

●がじゅまる自然学校シーカヤック、マングローブカヤックは初めて体験した人も多く、最初はなかなか進みませんでしたが漕ぎ進めていくうちに慣れていきました。トレッキングや磯観察では沖縄特有の生き物と触れ合うことができました。しかし、自然体験を通して最近は基地の埋め立てによって魚などの生き物が減ってきていて、命の危険にさらされていることを知りました。今ある自然を残していくためには環境だけでなく、平和も背景にあることから平和を懇願することが自然を守ることにも繋がると感じました。

●シーカヤック男子はシーカヤックを行いました。シーカヤックを初めて体験した人も多かったですがインストラクターの方のわかりやすい指導により、だれも転覆せずに離れ孤島にたどり着くことができました。二人の息合わせて離れ孤島についたとき達成感を感じることができました。

●磯観察女子グループはがじゅまる自然学校の方々と磯観察を行いました。鮮やかで魚がたくさんいるイメージでしたが、実際はそうではなく、海は綺麗である反面、浜辺には沢山のごみがありました。ごみは日本のものだけでなく、韓国語や英語表記のものが多く落ちていて、日本だけの問題ではないのだと感じました。

●集落散策集落散策ではシーサーをはじめとしたヒンプンや石敢當(いしがんどう)などの伝統的な沖縄の魔除けを見て、その地域の文化、歴史を肌で体感することができました。東京との違いに驚くと同時に沖縄の魔除けに対する興味がわきました。また、現地の子どもたちのキジムナーの話はとても面白く楽しみながら沖縄の文化について学習することが出来ました。

キジムナーとは…沖縄諸島で伝承されている伝説上の妖怪で樹木(ガジュマルの古木が一般的)の精霊。子供のうちにしか見ることができないとされている。

3日目

4日目

●美ら海水族館美ら海水族館では沖縄の海に住む生き物たちの様子を見ることのできる水族館です。館内は沖縄周辺の海水深 700 メートル付近までの環境が再現されていて、巨大なジンベイザメやマンタ、サンゴ礁などの多くの生き物が見る人を魅了する世界を織りなしています。この美しい自然がいつまでも見続けることができるように私たちも身近な所から海洋汚染を悪化させないように努力していかなければと感じました。

また、実際に生き物を触ることのできる体験型のコーナーではなまこやヒトデなどの棘皮動物を触ることができました。触る前の印象と実際に触った後の印象は大きく変わり、特にヒトデの印象は初めは 5 本のうでは柔らかいと思っていましたが実際に触ると曲がることなく、しっかりとしていてとても驚きました。

●国際通り国際通りは沖縄県那覇市に位置していて、「人に優しい街・歩いて楽しい街」をコンセプトとして掲げています。また、戦後の焼け野原から目覚ましい発展を遂げた地域で全長が1マイル(1.6km) であることから「奇跡の1マイル」とも呼ばれています。国際通りを実際に歩いてみるととても多くのお店が並んでいます。ご当地のお土産やお菓子、アクセサリーなどが売っていて、どのお店も多種多様で見ているだけでも楽しめました。また、レストランも海鮮系や肉系、沖縄そばなど沖縄名物のものがたくさんあり、どこに入ろうか迷ってしまいました。とても楽しい時間を過ごせたので、また沖縄に行く機会があればぜひ行きたいと思える場所でした。

国際通り

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CAMBODIA

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カンボジアの未来を担う人 と々の交流や最新の IT 体験を通じ、未来の技術や働き方について考えるプロジェクト

Cambodia

スケジュール

キリロム ➡ プノンペンショッピングセンターで昼食キリングフィールド観光プノンペン ➡ シェムリアップ

12/11 ㊌成田空港集合 成田 ➡ プノンペン vKirirom Pine Resort 到着 ウェルカムディナー

12/12 ㊍

Vキリロムネイチャーシティーツアー、キリロム工科大学体験入学・現地の日本人学生と交流・大学生と動画制作

12/13 ㊎ヘブンクリフ断崖絶壁トレッキングツアー、キリロム工科大学でワークショップ・動画制作&発表会

12/14 ㊏

12/15 ㊐ アンコールワット遺跡巡り、アンコールトム・パヨン・トンレサップ観光12/15 ㊐アンコールワット・アンコールトム観光トンレサップ湖観光

12/16 ㊊IKTT・伝統の森訪問オールドマーケット観光 シェムリアップ ➡ プノンペン ➡

12/17 ㊋ 成田着 解散

カンボジアチームは、グループに分かれて、自分なりにどんな行動を起こ

したらカンボジアで抱える問題を解決できるかをテーマに、学習を続け

てきました。そのためには、カンボジアの抱える背景も学ばなければなら

ず、日本とは異なった「平和」についても深く学ばなければなりませんで

した。現地では、キリロム工科大学の大学生の方とコミュニケーションを

英語でとりながら、各グループごとに動画作成を行いました。自分たちが

できるであろう解決策を動画で表現し、みんなでシェアするといった協働

作業こそ、今回のグローバルプロジェクトのメインであり、生徒達が1番

成長した体験だったと思います。

また、カンボジアにおいて、ポルポト政権・クメール・ルージュは外すこ

とができない平和学習であるため、キリングフィールドを訪れました。日

本で事前に勉強していったつもりであった生徒達でしたが、目の当たりに

した悲惨な歴史を肌で感じ、最後は祈りを捧げながらいろいろ考えてい

た様子でした。

シェムリアップでは、IKTT 伝統の森を訪れました。カンボジアの伝統織

物を制作している村で、養蚕に始まり、糸繰り、括り、染色などの工程

を経て、一枚の絹織物に織り上げられるまでの、さまざまな作業がこの

村で完結しています。まさに持続可能な村づくりを実践するべく指揮をと

る日本人の方のお話に、生徒達は引き込まれていました。

引率教諭 鐘ヶ江 暢子

一人一人が成長できたプロジェクト

① キリロム工科大学を訪れ、最新の IT 技術を駆使して動画を制作する

② アジア諸国の未来の技術や働き方について考える③ カンボジアの現状を体験し、自分たちに何ができ

るかを考える

Our Mission

Target SDGs

実施日程:12 月 11 日㊌~ 17 日㊋ 5泊 7日研修地域:カンボジア          プノンペンおよびシェムリアップ周辺宿泊地:VKIRIROM PINE RESORT、Lucky Angkor Hotel 参加生徒:17 名(男子 12 名・女子 5名)引率教員:1名

研修データ

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Cambodia

アー

「ヘブンクリフ断崖絶壁トレッキングツアー」にも参加しました。この断崖絶壁も大学の敷地で、山手線内の1.5 倍も面積があるそうです。断崖絶壁に辿り着くまでは約 50 分の山道。強風でしたがいい天気で、みんなどんどん歩いていきました。崖から下を覗くと広大な自然が広がっており、とても綺麗な景色が続いていました。カンボジアならではの貴重な体験となりました。

キリロム工科大学に進学した日本人学生の方からお話を聞きました。その方は日本の医学部を受験するも、残念ながら不合格。将来自分は何をしたらいいのか悩んでいたそうです。英語は昔から好きで、学校での英語の成績は良かったのですが、コミュニケーションをとることが全く出来なくて苦労し、思い切って海外に飛び出そうと決断したようです。初めはカンボジア人と話すことが出来ず大変でしたが、文法は気にせず話してみようと努力した結果、どんどん英語が話せるようになったと嬉しそうにお話ししてくれました。今ではクメール語も少し分かるようになったそうです。とにかく戸惑わずに、積極的に話しにいくことがとても大切だと学ぶことが出来ました。

大学生と一緒にBBQをしました。肉や魚、サラダ、パンなどを美味しくいただきました。発表会に向け、チームワークもバッチリ!偶然隣席だったインド大使と写真も撮らせていただき、とても思い出に残る、キリロムでの最後の夜になりました。

カンボジアに着いた初日に、大学側から伝統のクメール料理を食べさせてもらいました。クメール料理には香辛料や魚、ココナッツを多く使ったものが多く、デザートにはドラゴンフルーツが頻繁に出ます。中にはパクチーが含まれている料理もありこれは…慣れていない日本人にとっては中々口に合わない人が多かったです。例えるならカメムシの臭いのような…。多分外国人から見た納豆やオーストラリアでいうベジマイトのような感覚だと思います。

ク ール

インド大使を囲んで

私たちは大学生の人たちと交流する目的もあり、キリロム工科大学を訪れました。活動一日目は大学内を見学し、広い土地を利用して様々な取り組みを行っていることを学びました。例えば、自分たちが必要なものを自分たちで作る「地産地消」のサイクルの仕組みや、テクノロジーを使ったプールの管理、学生寮の快適化を目指して自分たちでアプリを開発するなどです。実際に訪れてみると日本の大学とは大きく違い驚く事ばかりでした。

現地の学生が実際に受けている授業に参加する機会がありました。内容はサイバーセキュリティに関しての授業でした。カンボジアの言語はクメール語ですが、ここでの授業はすべて英語で行われています。その授業はプログラミングに関する専門的なもので、とても難しかったのですが、とてもいい体験になりました。この大学にはカンボジア人に限らず、日本人やインド人など世界中から学生が集まっており、英語でコミュニケーションをとっています。そのため、学生は必死に英語を習得しているようです。

DGKというバーチャルカンパニーを立ち上げているキリロム工科大学の学生さんにお話を聞きました。大学内で起業し、実際にアプリなどを作って外の会社に提案する共同事業です。私たちの年齢とほぼ変わらない若い人たちなのに、そんな高い意識を持って社会に関わっているのを知って、とても驚きました。

ロム

DGKの学生さんに協力してもらいながら、どのようなテーマで動画を作成していくのかを決めたり、ソフトの使い方などを教えてもらったりしました。数グループ分かれてゴミ問題やカンボジアでの生活、テクノロジーなどそれぞれテーマを決め、各人が集つめた動画を使って編集をします。日本語は通じないので、自分なりに一生懸命伝えようとみんな必死でした。Adobe の Premiereを使い、学生さん達とコミュニケーションを取りながら、限られた時間の中で発表ができるよう準備をしていきます。

自分たちの動画素材だけでは少しボリュームに欠けるので、大学生からも素材を提供してもらいながら編集を進めます。作業時間はなんと 6 時間にも及びました。それでも休憩時間やご飯の時間を少し早めに切り上げ、編集に時間を充てる人もいました。動画に使う画像や映像の選出、字幕付けや BGM も加え、エフェクトも追加していきます。そして何よりも今回の最大のミッションである「動画で SDGs を伝える」ために、どうやって見せていくか、発表する直前まで念入りに修正しながら動画を形にしました

発表の時間になりみんなで動画の鑑賞会をしました。発表後、日本人学生の方から実際にカンボジアに来て感じたことや学んだこと、動画を作ってみた感想などを、英語や日本語を交えながら話し合ってこのプロジェクトは終了しました。まだ動画作成が途中のグループがあったり、自分たちが伝えたいことを上手く形にできなかったりもしましたが、動画を制作してプレゼンをし、全員に共有するという大きなプロジェクトを全力で達成できたので良かったです。

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Cambodia

今回のプロジェクトでは最先端の技術や教育、伝統による持続可能な村開発など沢山の SDGs に触れてきました。日本は生活が充実しているため中々こうした問題をじっくり考える機会が少ないと思います。だからこそ今回のカンボジアのような発展途上国に訪れて実際に肌身で感じることによって学べたことが多くありました。生活環境や衛生管理など日本と全く異なる習慣に戸惑うことばかりでしたが、これも良い経験になりました。クメール語という初めて聞く言語で、出発前は言葉の違いによる不安もありました。しかし、実際に訪れてみると慣れないながらも英語を使ってなんとか言いたいことを伝えて乗り切ることが出来ました。英語で何とかコミュニケーションが取れた時の嬉しさは未だに頭に残っています。今回のプロジェクトに参加して感じたこと、学んだことなどは一人一人たくさんあります。それを今後に活かしていきたいと思います。貴重な体験ができたこのプロジェクトに参加できて良かったです。

キリングフィールドとは、キリング=殺人、フィールド=場所から処刑場を意味しています。キリングフィールドはカンボジア全土で 100ヶ所以上も見つかっており、カンボジアを訪れたら外せない場所です。凄惨な事件の舞台となった処刑場の一部の場所を、現在は一般公開しています。 私たちは、日本語のガイドを聞きながら、実際の場所を周りました。みんな、真剣に耳を傾け、カンボジアの歴史を感じていました。キリングフィールドの中では、大声で話したりしてはいけません。とても笑うような場所ではないのです。日本人以外の方々も、みなさんガイドを聞いて真剣に見て回っていました。

実際の骨が納骨されている慰霊碑へも行きました。騙されてここに運ばれてきて、男性、女性、子ども、赤ちゃんまで、どんどん殺されてしまった場所です。みんなお花を買って、祈りをささげました。誰しも、平和な世の中を願わずにはいられない、そんな場所でした。

キリングフィールド アンコールワット・アンコールトム

トンレサップ湖

アンコールワットは、カンボジアのシェムリアップにある「アンコール遺跡」のうちの 1 つです。アンコール遺跡とは、クメール王朝時代に築かれた寺院や建築物のことで、今のカンボジアの基盤となったとも言われており、1992 年にユネスコの世界遺産に登録されました。アンコールワットはスーリヤヴァルマン 2 世という強大な勢力を築き上げた王様によって築かれたので、アンコール遺跡の中でも群を抜いて有名な寺院となったそうです。パンフレットやネットでしか見たことがなかったので、実際に遺跡の中に入ると、とても壮大な景色にとても感動しました。日本の文化とは違う遺跡に触れて、世界にはそれぞれの歴史があるんだなと考えさせられました。

アンコールトムは、アンコール遺跡の北側に位置する巨大な都の遺跡で、城壁に囲まれているのが特徴です。南大門の入り口を通って、都の中心である「バイヨン」まで徒歩で向かいました。左右にそれぞれ 54 体ずつある神々と阿修羅の石像が 7 つの頭を持つ蛇(ナーガ)の胴体を抱えている像を見学しました。

遊覧船に乗ってトンレサップ湖を観光しました。トンレサップ湖は東南アジアで 1 番大きな湖です。雨季にはメコン川から水が流れるため、面積は乾季と比べて 3 倍以上大きくなります。またこの湖には多くの水上集落があり、住民がボートで移動している様子が多く見受けられました。今まで教科書の画像でしか見たことがなかった水上集落を実際に見られたことにとても貴重な体験になったと感じました。

IKTT は、京友禅職人の森本喜久男さんが設立しました。森本さんが 30 代になるとタイでカンボジアの織物に出会い衝撃を受けたと同時に、内戦により、カンボジアの織物を作れる職人がわずかしかいないことを知り、その伝統を守るためにIKTT・伝統の森を創設したとのことです。

見学中、村人が協力して織物を作っている様子が見られました。自然の恵みを上手に活用していて日本では到底学ぶことができないような、貴重な体験をさせていただきました。

IKTT伝統の森

シェムリアップにある大きなマーケットには、薬品で染められたものが殆どでしたが、ここで作られる織物は「クメールの黄金の繭」を素材に、

天然の染料で染めて作られています。蚕やその染料も伝統の森で1から育てて作られています。

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THAILAND

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「皆、誰もが同じ人間である」ことを実感し、いつか誰かのために何かできる自分になることを誓う旅

Thailand

12/11 ㊌

スケジュール 羽田空港集合 羽田 ➡ バンコク オリエンテーション

羽田到着 解散

12/12 ㊍ パンヤプラティープ高校交流プログラムタイ古典舞踊鑑賞

12/13 ㊎ アユタヤ遺跡観光 ゾウ乗り体験フェリー アジアティーク

12/14 ㊏子どもの村学園交流プログラム 木工おもちゃ作り、家具作り 、植樹、 草木染め 、バティック、 タイのお菓子・薬草ティー作り  

12/15 ㊐

子どもの村学園交流プログラム サッカー、バレーボール、折り紙 ゲーム、ドッジボール カンチャナブリー観光 クウェー川鉄橋、JAETH 戦争博物館

12/16 ㊊

ココナツファーム水上マーケットでエンジンボート乗船、バンコク市内観光 王宮、エメラルド寺院、ワットポーMBKショッピングセンターにて買い物&夕食バンコク ➡

12/17 ㊋

貧困をなくすために私たちは何ができるのか、生徒たちは自ら進んで課題

を見つけ、どう解決したらよいか、考えることからスタートしました。事

前学習で子供食堂などを訪問し、現状を知り何ができるのかという想い

を持ちました。この想いをカタチにするため、夢工祭でファンドレイジン

グ活動を行いました。この活動はタイのバンコク郊外にある子どもの村

学園で社会にでる訓練として製作するトートバックなどを販売し、売り上

げを学園に寄付するものです。この学園は様々な事情で親と暮らせない

子どもたちが共同生活をしている孤児院です。学園を訪問する際、生徒

たちは少し緊張気味でしたが、草木染めや家具づくり、ダンス、ゲーム

を一緒に楽しむなかで、あっという間に打ち解けていきました。最初は

言葉が通じないことを心配していた生徒もボディーランゲージを加えコ

ミュニケーションをとり、目を輝かせた子供たちと生き生きとした表情で、

優しく接していたことが印象的でした。

今回、子どもの村学園やパンヤプラティープ高校では同年代の子供たち

と将来の夢などを話す機会もありました。環境は違えども同じように夢

を持ち、今を生きていると感じることができたのではないでしょうか。1

人1人の生徒が、自分の目でいろいろなことを見て、感じ、学ぶことで世

界の課題を他人事ではなく、自分事と考えたと思います。将来、もっと

何かできる自分になろうという新たな想いを次に繋げていけることを期待

しています。

引率教諭 平林 千紘

➀ まず「知る」ことから始めよう - 日本やタイにある相対的貧困・絶対的貧困と不平等

➁ 想いをカタチに - 夢工祭でファンドレイジング活動を実践、私たちに今できること

➂ 人を知り、人を想い、人の為に生きる - 子どもの村学園で、パンヤプラティープ・スクールで

Our Mission

Target SDGs

実施日程:12 月 11 日㊌~ 17 日㊋ 5泊7日研修地域:タイ王国      ナコンラチャシマー県・カンチャナブリ―県他宿泊地:Twin Towers Hotel、    The Pavilion Rim Kwai または 子どもの村学園参加生徒:52 名(男子 35 名・女子 17 名)引率教員:4名

研修データ

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Thailand

パンヤプラティープ高校を訪問しました。バンコク市内からバスでおよそ 4 時間。中1生から高3生までが学ぶ、全寮制・6年制の私立共学校です。仏教の教えを根本に据え、生徒一人ひとりが思考力・理解力・想像力・コミュニケーション力や主体性、そして理性的な人間性を自ら獲得できる教育を実践している学校です。広大な敷地内には教室棟以外に集会棟や芸術棟や科学棟、本格的なサッカーグラウンドや野外施設など他にも様々な施設があります。生徒と教員が「共に学び合う」中でフラットな関係性を作り、近い距離感で皆仲良く、のびのびと学校生活を送っている、とても素敵でオシャレな、先進的で理想的な学校です。

最初は生徒のほとんどが緊張をしていましたが、年が近いという事もあり交流し始めたらあっという間に仲良くなり、笑顔を浮かべる生徒が多くいました。英語でコミュニケーションを取りましたが、互いに母国語ではないので詰まるところは少しあったものの、「どう伝えよう」「なんて言えばいいかな」と試行錯誤して何とか伝えあおうと必死でした。言葉の壁はあったものの、お互いの「学びたい」「伝えたい」気持ちが伝わってくる良い機会だったなと思います。交流の後にはパンヤプラティープ高校の方々が用意してくれていたタイで有名な菓子パンのようなものをみんなで美味しくいただき、とても良い時間を過ごすことができました。

パンヤプラティープ高校訪問

到着時には、創始者の一人である方の生涯を描いた音楽劇が野外ステージで生演奏の中行われており、同時にお誕生日をお祝いしていたので、私たちもそのまま観劇しました。その後、各班に分かれ、パンヤプラティープの皆さんとの交流を兼ねてバイキング形式の昼食をいただきました。

そして今度は工学院の番です。生徒3人による「工学院大学附属高校の紹介」「日本の教育事情と、日本が抱える教育の諸問題について」「GPタイ・チームの日本での取り組みと今後の展望について」のプレゼンテーションを行いました。タイの皆さんも同様に、とても興味深く聴き入ってくれました。

その後は各班に分かれ、パンヤプラティープの皆さんが広大なキャンパスを案内してくれました。

昼食が終わり、いよいよ交流のスタートです。パンヤプラティープ高校に通う日本人学生Tくんの司会進行の下、校長先生からのご挨拶とプレゼントをいただき、私たちも挨拶とプレゼントをさせて頂きました。

続いて、Tくんによる「パンヤプラティープ・スクールの紹介」と、「タイの教育事情と、タイが抱える教育の諸問題について」のプレゼンテーションが行われました。日本と変わらないような問題も多くあり、生徒たちはとても興味深く聴き入っていました。

現代の社会問題で貧困という言葉を聞くことも多いです。私たちは Chance for Children の方をお招きし「貧困とは何か」を探究しました。世界には命を脅かすような絶対的貧困もある一方で、日本のような豊かな国でもみんなと同じような社会生活を送ることが困難な相対的貧困もあるとお話ししてくださりました。日本の子どもの相対的貧困率は 13.9%。これは子どものうち 7人に 1人は相対的貧困状態であると改めて知りました。

事前学習

自分たちに今できることは何か。その答えの一つは、ファンドレイジング活動の実践でした。GPの一環として夢工祭では、「子どもの村学園で製作されたトートバックやペットボトル入れ等の販売」と「タピオカドリンクの販売を」を行いました。 子どもの村学園では、午前中に授業、午後に社会に出るための技術を身につけるため、トートバックやおもちゃ、家具、農業などの職業訓練をします。製作したものは販売し、利益の一部は子どもたちが自由に使えるお金にもなります。文化祭では、私たちの活動に賛同してもらい、寄付分を含んだ値段で販売するようにしました。結果、売切れとなり、その利益を全額、子どもの村学園に寄付しました。

夢工祭

実際の活動として、個人や企業の寄付金をもとにしたスタディークーポン制度、子どもたちの夢を実現させるサポーター制度を事例をもとに分かりやすく説明していただきました。この話を聞きこれを機にもう一度貧困について深く考えさせられるきっかけになりました。日本の貧困問題は、誰もが起こりうることであり、私たちの身近な問題として捉えました。そこで、グループに分かれ無料学習塾やこども食堂を訪問しました。

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Thailand

バンコクからバスに揺られて 4 時間かけてカンチャナブリー県へと向かいました。カンチャナブリー県は、ミャンマーとの国境に面しており、山と渓谷に囲まれた豊かな自然に溢れ、数々の遺跡とともに先史時代からクメール帝国時代の歴史を知る地域です。第二次世界大戦を描いた映画『戦場に架ける橋』でも有名であり、戦争の悲惨さを今に伝えている場所でもあります。このカンチャナブリー県にある子供の村学園を訪問しました。子どもの村学園は、東京ドーム6コ分の広大な敷地内 (ほとんどが森です )に計100人以上 (小学生ぐらいから高校生ぐらいまでの子どもたちと、先生方をはじめ様々な従業員の皆さん ) が家族のように暮らす、日本で言うところの児童養護施設に学校や職業訓練施設や農場などがプラスされた村 ( コミュニティ ) です。設立時に日本が深く関わったことから、日本人との交流が盛んなようです。

到着すると、まずは入村式をおこない、学園の先生方からご挨拶と村の説明を賜りました。そして昼食と村の散策です。

昼食後は班ごとに、村の子どもたちとの交流を兼ねた職業体験です。ノート作りやお菓子作り、農作業や木工作業などなど、思わぬ才能を発揮する生徒もいて、皆、笑顔が絶えませんでした。

夕食のあとは交流会。一緒にゲームをしたり、互いに用意してきたダンスを披露したりしました。村の皆さんはタイで流行中のダンスや古典舞踊を、工学院の生徒たちはタイでも流行したAKB48(タイではBNK48)の『恋するフォーチュンクッキー』と『ロックソーラン節』をそれぞれ披露する中、タイの子どもたちも工学院の生徒たちも一緒になって入り乱れて踊りまくり、大いに盛り上がりました。

翌日も午前中は、子どもたちとスポーツやカードゲームなどをしました。そしてあっという間に別れの時間に。最後のセレモニーで、夢工祭での fundraisingでの売上げを寄付するとともに、感謝の気持ちとして文房具類をプレゼントしました。帰り際、そこかしこで別れを惜しむ姿が見かけられました。

あっという間に 1 日が終了。この日は学園組とホテル組に分かれて宿泊となりました。

滞在中はタイのさまざまな観光地を訪問し、世界遺産や寺院などを見学しました。また、タイのエキゾチックな食事も堪能しました。

● ワットポーを見学しました

● アユタヤ遺跡を巡りました

● ゾウ乗りにも体験しました

● タイの伝統舞踊も鑑賞しました

● エンジンボートで水上マーケットを体験

● タイの料理も美味しくいただきました

を た

■ 一番学んだことは多分、貧困に関するものではありませんでした。言葉を越えたコミュニケーションというものをここまで深く行ったのは人生で初めてでした。

■ 僕の勝手な想像では、半袖半ズボン 泥まみれの容姿で、家には屋根もなく気温調節もできず、全員が近づいたら逃げていくような子供達しかいないような所でした。でもその想像の真反対でした。

■ 僕が子供の横のイスに指をさすと、首を縦に振って座らせてくれました。その子は手持っていたオモチャの説明をしてくれました。そのうちに回りの子供達が集まってきてすぐに馴染むことができました。その後も自分から子供に接することが気軽にできました。

■ 行く前は子供のために何ができるのか、つまり「何をしてあげるか」を考えていました。しかしその考え自体が間違っていることに気が付きました。何をしてあげるのかと考えること自体が、自分と子供を同じ視点に置いていない証拠になります。そう考えるのではなく、「自分をさらけ出す」ことが大切だと感じました。

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UNITED STATESSilicon Valley & San Francisco

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アメリカで活躍する人 と々の対話を通じ、日米の違いを実感し、快適な生き方・働き方について考えたプロジェクト

United States

12/11 ㊌

スケジュール 羽田空港国際線ターミナル集合離陸 ➡ サンフランシスコ空港着 ➡ホテル着 ラウンジでオリエンテーション

ホテルで振り返り ➡ サンフランシスコ空港 ➡

12/12 ㊍

シリコンバレーツアー Apple Park Visitor Center Google Merchandise Store コンピュータ歴史博物館 インテル・ミュージアム

12/13 ㊎

企業訪問 Plug & Play Tech Center HONDA INNOVATIONS AMDGreat Mall 散策※日系スーパーとアメリカ系スーパーの比較

12/14 ㊏

大学訪問 カリフォルニア州立大学バークレー校  日系人学生との交流&ランチ スタンフォード大学  日本人学生によるキャンパスツアーGoogleplex 見学

12/15 ㊐

工学院プログラム UBERを使って移動 THE TECH:テックミュージアム見学 サンノゼダウンタウンで街頭インタビュー 社会人フォーラム

12/16 ㊊

サンフランシスコ観光 ゴールデンゲートブリッジ ユニオンスクエア:Amazon Go、CAFE X フィッシャーマンズワーフ

12/17 ㊋

12/18 ㊌ ➡ 羽田空港着 解散

チームアメリカは GP に向け、夢工祭でシリコンバレーの企業や SDGs に

ついてリサーチを行いながら準備を進めてきました。また、事前学習とし

て Amazon Japan を訪問し、最先端企業の働き方について学んだあと、

アメリカへと向かいました。

アメリカでは主にシリコンバレーとサンフランシスコを拠点とし、実際に

現地で活躍する社会人や大学生から、シリコンバレーでスタートアップが

生まれる仕組みや日米の生活や働き方の違いについて、貴重な話を聞く

ことができました。サンノゼのダウンタウンではキャッシュレスやごみの分

別について街頭インタビューを実施。慣れない英語での体当たりのインタ

ビューはなかなかのチャレンジでしたが、やり遂げた生徒たちの表情はと

ても輝いており、自信がついたようでした。

Uber に乗ったり、Amazon Go や CAFE X で無人店舗で買い物をしたり、

日本ではまだ導入されていない技術も体験することができました。Uber

Eats で注文したピザがものすごく大きかったり、最終日に行ったイタリア

ンレストランではでは食べきれない量の食事が出てきて、新たに食品ロス

の問題などにも気づかされるなど、生徒たちにはたくさんの発見があった

と思います。

今回のプロジェクトで視野が広がりさまざまな問題に気づいた生徒たち

が、今後実社会でそれらを解決していこうと挑戦し続ける人材と成長する

ことを期待しています。

シリコンバレーでたくさんの刺激を体験引率教諭 加藤 昌弘

① シリコンバレーで最先端技術を体験し、未来の生活について考える

② 社会人や大学生との対話、街頭インタビューを通じ、アメリカの生活習慣や働き方についてリサーチを行う

③ 解決すべき課題を明確にする

Our Mission

Target SDGs

実施日程:12 月 11 日㊌~ 18 日㊌ 6泊 8日研修地域:アメリカ合衆国       シリコンバレーおよびサンフランシスコ周辺宿泊地:Embassy Suites by Hilton Milpitas Silicon Valley参加生徒:16 名(男子 11 名・女子 5名)引率教員:2名

研修データ

Googleplex

ケーブルカー @サンフランシスコ スタンフォード大学

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United States

最 ー ル駆動がセグウェイでハンドルやアクセルなどのアタッチメントを付けることでゴーカートのようなモービルに実際に乗って体験しました。

カーナビも進化していてスマホをつなげると声でメ ー ル を 送 っ た り、GoogleMap で道案内をしてくれるので運転中でも安全にできます。

新型 NSX の運転席に乗り実際にエンジンをふかすことが出来ました。運転者によって座席が自動でペダルまでの距離を調節してくれました。

自由な発想 + 新しい働き方 + 失敗を恐れない = イノベーション

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BUDIKUS

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UNAS ANO

スタートアップエコシステム

スタンフォード大学サンノゼ大学UCバークレー

ベンチャーキャピタルエンジェル投資家

大手IT企業など

弁護士事務所移民弁護士事務所

会計事務所

ショックレー研究所NASAエイムズ研究所

Google XXeroxなど

Co-working SpacePlug & Play

Y-Combinator

GoogleYahoo!Appleなど

投資家大学

サービスプロバイダー大手IT企業

研究機関サポート機関

温暖な気候

多様性

コン レー コ ス ム

NEC ネッツエスアイの牛原さんはアメリカで最先端の企業を探し、日本に持って帰る仕事をしています。オフィス内にはオンラインの巨大なモニターがあり、日本をはじめ世界中のオフィスにいる方と距離を感じずにコミュニケーションが取れる環境が整っており、最先端の職場を見ることができました。

UC バークレーを訪問しライアンさん、ヨウダイさん、ユウトさんという 3 人の学生さんとグループディスカッションをしました。ライアンさんとヨウダイさんは日系の方で、ユウトさんは日本の高校を卒業しアメリカに留学に来ている方でした。大学で学んでいることや、アメリカでの生活についてなどさまざまなことを、英語や日本語で質問しました。アメリカから見ると日本は流行が遅れているけど、食べ物は圧倒的に日本の方が美味しいし、繊細な技術や店員の対応は日本の方がいい。アメリカの授業ではディスカッションがとても多く、暗記だけではなく、自分の考えをきちんと発することが求められるなど、いろいろ教えていただきました。

元々の予定にはなかったのですが、参加生徒の従兄がAMDに勤務されており、ご厚意で訪問させていただきました。社内にはAMDのCPUが搭載された最新のコンピュータが多数展示してあり、VR技術などの体験をさせていただきました。

AMD

東京大学を卒業し、スタンフォードの大学院で人工知能を研究している高さんがキャンパス内を案内してくれました。高さんはスタンフォードの学校生活、学習のレベル、授業の内容とアメリカ大学の受験制度などいろいろな話をしてくれました。校舎はとても広くてほんの一部分しかまわれませんでしたが、伝統的な建物と近代的な建物が混在し、ヤシの木が異国風情を醸し出し、これがアメリカの大学なのかと思いました。

ス ン ー

Plug & Play はシリコンバレーで次々と生まれる新事業を開始したスタートアップ企業に対し、経営技術・金銭・人材を提供し、支援・育成しているインキュベーター施設です。投資しているスタートアップ企業が施設内にオフィスを構えていて、他の会社と共同して新しいビジネスを始めたり、賛同している世界各国の大企業と提携したりして、スタートアップ企業はビッグサイズのビジネスを狙っています。現在は主に大学院卒の方を中心に起業の支援を行っています。もちろんすべての会社が成功するわけではなく一握りの会社しか成功しないため、「数打ちゃ当たる戦法」でたくさんの企業に投資をしているのだそうです。

今回はここで働く松井さんに施設内を案内していただきながら、シリコンバレーの働き方についてお話を伺いました。ここは2年もいれば「大ベテラン」と言われるほど人の移動が激しい会社であり、案内してくださった松井さんご自身も、この日が会社を辞める日でした。ただ、シリコンバレーでは辞めることは悪いことではなく、「おめでとう」と応援されることなのだそうです。辞めることと同様に倒産などの失敗もネガティブなものではなく、「貴重な経験をした人材」として重宝されるのだそうです。松井さんは「どんどんやりたいことをやって、何度も失敗して、経験を積むことが大事だ。」とおっしゃっていました。私たちが普通に考える働き方とはかなり違う働き方があることを実感しました。

HONDA R&D INNOVATIONS は、世界中から集まるスタートアップなどのイノベーターからイノベーションにつなげる技術を探し、彼らとともに新しい製品を生み出しています。HONDAの社訓である「The Power of Dream」の通り、ここで働いている方は「こういう車、モービルを作ってみたい」という夢を叶えられる場所だとおっしゃっていました。創始者である本田宗一郎の言葉である「チャレンジして失敗することを恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」という言葉を胸に、何事もまずはチャレンジして失敗も成功も含め、たくさんの経験をするべきだと教わりました。

ル ア ークレー

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United States

コン レー た

コンピュータ歴史博物館

コンピュータ歴史博物館・インテルミュージアム・テックミュージアムの3か所を見学しました。コンピュータ歴史博物館には、初期の真空管を用いた巨大なコンピュータや、Apple1号機も展示されていました。

この写真は Amazon Go で買ったものをみんなが食べている様子です。Amazon Go ではアプリを使いゲートを通るだけで籠の中の商品を認識して、支払いが済むようになっています。支払いの手間が省けてとても楽でした。

ロボットがドリンクを作ってくれる CAFÉX へ!タッチパネルで注文しキャッシュレスでお会計!退屈させないためなのかロボットが手を振ってきたり、音楽にのってパフォーマンスを見せたりと、ほぼ無人でしたが楽しいお店でした。

サンフランシスコやサンノゼのダウンタウンには Bird などのマイクロモビリティ(電動キックボード)もあったので、体験してみました。専用のアプリをかざすと利用できる仕組みです。気軽に使うことができました。

最新の Apple 製品を実際に身に付けたり、一般の人は立ち入ることが出来ない Apple 本社の中を最新の AR 技術を使って見る体験をしました。この写真は時間帯を指定して、Apple の社員さんの生活を覗いてるところです。

に ア で を た

インタビューを行ったサンノゼへはUberを使って行きました フィッシャーマンズワーフでは定番のクラムチャウダー

Uber Eatsで注文したピザはこのサイズ ゴールデンゲートブリッジもきれいでした In-N-Out Burger は美味でした

樋口さんのお話で 1番印象に残ったのは、日本では 1人の人が意見を言ったらその人に賛成しがちで意見がまとまりやすいが、アメリカでは一人一人の意見がとても筋が通っていて、主張も強いため、みんなの妥協案を出すことが難しいと仰っていたことです。色々なバックグラウンドの人がいて、それぞれを尊重しあっている文化なのだと感じました。また、お二人の話に共通していたのは、アメリカでは家庭をとても大切にしているということです。5時くらいには家に帰り、家族みんなで夕食を食べるそうです。日本では職場の方とのつきあいもよくあったそうですが、アメリカではそういう文化はないそうです。残業などもなく、家族との時間を大切にできることはとてもいいことだなと感じました。

今回のプロジェクトを通じ、働き方については、人材流動の激しさ、投資に対するリスクの考え方、成功より失敗経験を重要視していること、大企業がスタートアップと協働して商品開発を行い、より良いモノへと改良を重ねていることなどが、日米の違いだと感じました。また、アメリカの大学はディスカッションの授業が多く、自分の考えをきちんと持ち、それを主張することが大切だと教わりました。日本に比べLGBTQの人が生活しやすい環境である一方で、レストランで注文した食事は食べきれないほどの量で、食品ロスについても考えさせられました。キャッシュレスはアメリカのほうが進んでいるが、水回りや交通などインフラ面は日本のほうが整っているなど、日米を多角的に比較することができました。

メルカリ萬代 一樹 さん

CISCO樋口 美奈子 さん

ストス ー ー

街 ン ーを て たア

私たちはアメリカでどれくらいキャッシュレス決済が進んでいるのかを調査しました。さまざまな人種の方およそ50人にインタビューすることができました。その結果、9割ほどの方がカード等のキャッシュレス決済をメインで利用していると回答してくださいました。ほとんど現金を持ち歩かないという方も多かったです。日本に比べずっとキャッシュレス化が進んでいることがわかりました。

アメリカで自らのスキルを活かして働く日本人の方をゲストスピーカーとして招いて、我々の疑問に答えていただく時間を設けていただきました。ゲストスピーカーの方は日本でも有名なフリマアプリのサービスを運営している「メルカリ」のアメリカ支社で働く萬代一樹さんとカリフォルニア州サンノゼに本社を置くコンピューターネットワーク機器を開発している Cisco Systems, inc.で働く樋口美奈子さんのお二人でした。

質問の時間では「日本との働く環境の違いや働きやすさについて」「具体的にどのような仕事をしているのか」「職場での人との関わり」「将来についてのアドバイス」など、主に働くことや仕事について、日本とアメリカの違いについて短い時間ながらもたくさんの疑問に答えていただき日本、アメリカそれぞれの優れている点、また海外で活躍する人の普段知ることができないことを知る貴重な経験になりました。

ーラム

私たち自身でプログラムを計画した「工学院プログラム」の日に、サンノゼ・スクエア・マーケット周辺で街頭インタビューを行いました。正直あまり英語が得意ではなく、インタビューに戸惑ってしまうこともありましたが、頑張って現地の人に話を聞くことで、新たな発見をすることも出来ました。とても良い経験になったと思います。

コン レー に て街 ン ーを実 た

自由時間に立ち寄ったお店や街中でもテクノロジーを体験することが出来ました。日本には少なく身近なものではないのでとても刺激的なものに感じました。

中に で最 ク ロジーを

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MoG in CAMBODIARaindrop & Rokhak

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世界を見に行くんじゃない、世界を変えに行くんだ

MoG in Cambodia

12/11 ㊌

スケジュール 成田空港集合 成田 ➡ ハノイ ➡ シェムリアップ

最終報告プレゼンテーション

12/12 ㊍ 午前:プレゼンテーションの準備午後:プレゼンテーション

12/13 ㊎ 作業

12/15 ㊐・16 ㊊

午前:スラム街(水上スラム・地上スラム)訪問 午後:作業12/14 ㊏

作業

販売会 自分たちが考えた集客方法・商売方法・ 新商品で実行した。

12/17 ㊋

12/18 ㊌ 最終報告プレゼンテーション12/18 ㊌

世界遺産アンコールワット観光12/19 ㊍

シェムリアップ ➡ ハノイ ➡ 成田 解散12/20 ㊎

very50と工学院「情報」授業とのコラボで進んだトレーニングは 5カ月、

ビジネスの手法(マーケティング理論、ロジカルシンキング)と ICT 活用で、

社会課題解決への仮説を練り上げカンボジア(シェムリアップ)の地に

生徒たちは臨みました。

現地では「持続可能な経営」を目標に、カンボジア女性の自立を目指す

社会起業家とともに協働で活動。仮説と現実とのギャップを埋め、「現場

の根拠」を大切に生徒は前進します。100人を超える観光客への市場調査、

販売促進(チラシ、ポスター、ポップの制作)、SNS を活用したプロモーショ

ン、ストーリー重視の商品開発、呼び込み、接客、内装(レイアウト、ディ

スプレイ、ファサードの工夫)…、エネルギッシュなアジアの街に勇気を

持って飛び込む生徒、彼等の語学力と ICTが「目的」のために活かされ、

躍動します。

「スラムに行って僕の中の何かが変わりました」…スラム訪問後、一層の

“熱” をまとい、世界を変えるために、目の前の人のために生徒はベスト

を尽くします。気付けば、1人1人の強みが発揮される “ONE TEAM” …

最強のプロジェクトチームが誕生していました。  

Man for others! 全人格で他者のために生きる、今、ここ!…言葉を越

えた「純粋経験」…人生に大きな影響を与えるプロジェクト、彼等の “旅”

はこれからも力強く進みます。

引率教諭 纓坂 誠

① ソーシャルビジネス「Raindrop」と「Rokhak」のために「持続可能な経営」へ貢献する。

② 社会起業家のティーダさんとスロワーズさんのためにベストを尽くす。

③ 一人一人の能力を活かした最強の TEAM となる。

Our Mission

Target SDGs

実施日程:12 月 11 日㊌~ 20 ㊎ 9泊 10 日研修地域:カンボジア シェムリアップ企画協力:very50宿泊地:Parent Heritage Angkor Villa参加生徒:20 名(男子 10 名・女子 10 名)引率教員:1名 very50 スタッフ:4名

研修データ

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MoG in Cambodia

9月から本格的に事前トレーニングがスタートしました。毎週金曜日に新宿校舎で行われる「情報」授業と very50 との協働でトレーニングを推進していきました。MoG のコンセプト・意義・ねらい・日本及びカンボジアの背景への理解・リーダーシップ・ロジカルシンキング・マーケティング基礎・目標設定・中間フィードバック・idea 作り・スカイプでの現地起業家との情報交換。情報はデータ分析、チームの情報共有(クラウドを用いた)、プレゼンテーションの効果等々、適宜サポートしながら進みました。出発前にこうしたトレーニングをおよそ10 回ほど行いました。

「大胆に、明るく、深追いはせず」というモデルを学生トレーナーに学びながら、生徒たちは再チャレンジを促されるなかで、1 人、また、1 人と足をとめ、大通りのパブストリートから、アンブレラストリートへと足を運んでくれる通行人が出てきました。心が折れかかっていた生徒の表情もしだいに明るくなっていきました。アイコンタクト、スマイル、元気、サンキューの気持ち…、現場で必要なのは、語学力以上に自分の強みを活かした勇気と度胸が必要と生徒たちは経験の中で体感しました。照れてるうちは何も状況は変わらない…、でも、なんとかしなければ何もチームに貢献できない、そのような状況に置かれる中で生徒は逞しく、勇気ある一歩を踏み出していきます。

街頭インタビューの内容は「国籍、年齢、シェムリアップに来た理由、買ったお土産、写真に映ってるアクセサリーをいくらだったら買うか、好きな色、好きなアクセサリーは」です。結果、出身地域はヨーロッパから、年齢は 20 代が 1番多いこと、観光を目的に来たこと、お土産はカンボジア感がある物、値段は 5ドル以上くらいのものを購入していること、好きな色は青が 1 番多いということ、がデータ処理の結果わかりました。

接客、呼び込み、来店後の顧客アンケートをローテーションで分担しました。チラシを持っての呼び込みは初めての経験。基本的には通行人に相手にされないのが現実です。丁寧に呼びかけているのに無視されるということを2,3度繰り返すと心が折れそうになる生徒も出てきます。

アジアをはじめとする新興諸国で、人々の自立支援を行っている社会事業家の方に協力して、経営課題の解決に挑むプロジェクトを MoG と呼んでいます。MoG は Mission on the Ground の略で日本語にすれば「地上の使命」。事前の講義やワークショップで、活動に必要な思考や実現させるための手順を学んだうえで、事業計画を立てます。現地では事業を担う人々にそれを提案し、日程の許す限り自分たちの手で仕事を進めます。工学院では 2015 年に MoG がスタートし、参加者募集型で毎年実施しています。ハイブリッドインターナショナルコースではこの MoG を Global Project として実施します。

MoGとは?Mission on the Ground

工学院大学新宿キャンパスで行う事前トレーニング

Raindrop & Rolhah

今回私たちのビジネスパートナーは、N’ s BASEというテナントに出品し、観光客に商品を販売している「Raindrop」「Rokhah」という2つの会社です。どちらもカンボジア女性の自立を目的に、農家、女性の雇用、女性による販売を通して収入を得ていくことを進めています。しかし店舗が大通りから外れた場所にあるため、集客力が低調であり、売り上げが伸び悩んでいることが課題となっていました。

市場調査大切なのは勇気と度胸

商品開発

Rokhak チームは農村にある Rokhak の工場に向かいました。2 時間に及ぶミーティングで、持続的な経営基盤をつくる売れ筋商品として小物入れと名刺入れのプロトタイプが実現に向けて動き出しました。生徒が紙で作成した試作品を参考に、工場のスタッフさんが本物の素材でプロトタイプを完成。早速、試作品を店舗に試験的に置くことが決まりました。もちろん素材とデザインがマッチしないことから、不採用になったアイデアもあります。現場に行かなければわからない、状況によって柔軟な対応が求められる実社会の現実を知ることになります。

Raindrop チームのプロダクト班は、調査の結果をふまえ、カンボジアらしさをどう反映するか、色をどのように組み合わせるか、試行錯誤を繰り返し、パワーストーンとカンボジアにおける色の意味を掛け合わせて商品を製作するアイデアにたどり着きました。「紫=Happy Beautiful」、「黄色=Happy En joy」、「白=Hones t」、「青=Independent」という具合です。「カンボジアではこの色は~の意味があるんだよ」購入してもらった顧客に、旅の思い出とアクセサリーとが結びつくことをイメージしています。

日本で用意した、プロトタイプのアクセサリーや、マーケティング理論を背景とした戦略について、First presentation を行ったとき、Rokhah のスロワーズさんはプレゼンに感心しながらも、「私だけがこの社会で強力になっていくことは望んでいないの。私の活動がカンボジアの女性たちに刺激を与えて自立してくれる女性たちが増えることを願っているし、大切にしていきたい」というメッセージを伝えてくれました。どうやってお店の知名度を上げ、安定的な利益を得ていくかを考えてきた生徒に新たなテーマが目の前で突き付けられました。社会課題解決とビジネス(経済性)の両立、起業家精神にどこまで寄り添い再構築していくか、生徒たちの思考は一層深まります。価値(哲学)や生き方が問われるプロジェクトです。

Page 23: KOGAKUIN GLOBAL PROJECT 2019 KOGAKUIN …高校2年生の「Global Project」は、従来行われてきた高校の修学旅行から大きく変わり、 5つのグループに分かれて活動するプロジェクトになりました。『持続可能な開発目標(SDGs)』

MoG in Cambodia

Raindrop チームは、店のイメージやアンブレラストリートという立地を考えて、ブルーを基調としながら、雨の雫をデザインにちりばめ、シンプルでファッション性のあるチラシを制作することにつとめました。アンブレラストリートへ足を運んでもらうため、わかりやすい地図を掲載するとともに、有名なジェラート屋さんにチラシを置いてもらうことにも成功しました。

レイアウトやディスプレイについて Very50 のトレーナーから専門的なアドバイスをもらい、Rokhakチームは、店に入り最初にみる風景「ファサード」に工夫を凝らしました。おしゃれな商品を前面に押し出し、目立つように配置。観光客に気をとめてもらい入店してもらうためです。接客については、商品開発の背景(目的:社会課題解決や、商品のストーリー)を丁寧に説明することに心掛けました。誰が接客をしても良いように「接客マニュアル」も作成しました。

データの収集も心掛けました。閉店までの間に「何人の通行人が店舗前を通り、何人が通り過ぎ、何人が店の中をのぞき、何人が入店し、何人が買ってくれたのか」、Raindrop チームが調査した結果は、Rokhakチームにも活かされていきます。これらの取り組みを通して、顧客数は確実に増えていきました。「仮説の段階に留まらずに、Factを追求する」「提案に説得力を持たせるために現実のデータを示さなければならない」と更なる行動力をトレーナーから促されます。

販売 プロジェクト中に実績を上げた全てが最終プレゼンで採用!

「持続可能な経営」を目標に、市場調査で得たデータを根拠に、商品の提案、広告宣伝(SNS での展開、チラシ)、サービス(接客マニュアル)を中心に提案を行いました。起業家の2人は、ほとんどすべての提案を採用してくれました。

ここでは、見送られた提案をあえて報告します。多くの NGO(社会起業)が社会性と経済性との両立という難題に直面しています。Rokhak チームはブランディング、世界で通用するブランドにRokhak を高めようという提案(「Carry your confidence」)をしました。NGO が抱える難題を乗り越える高度な「価値への提案」です。スロワーズさんの社会貢献への拘りから今回採用は見送られましたが、ハイレベルな段階まで生徒は向き合った証です。

プロジェクトベースドラーニング(PBL)「Think Make Share」を実社会で通用する段階へと高度に引き上げる、「なぜ?それで?本当に?」の問いを繰り返し、Critical Thinking を総動員し、カタチにする。「高校生なのに頑張ったね」では終われない、結果を求められるプロジェクトに、両チームとも、チーム力を MAX にまとめあげ見事に駆け抜けていきました。

結果として、通常時の 10 倍の売り上げを計上しました。また、私たちが立てた目標を大幅に超えることができました。私は最初お店の中で案内をしました。お客さんは色々な国の方がいて、時間がないのにオーダメイドの商品を選んでくれたときはうれしかったです。また、自分が企画したもので起業家のティーダさんにも貢献できて嬉しかったです。外でチラシを配ったときは、チラシをもらってくれない人、話を聞いてくれない人もたくさんでした。それでも、みんな頑張って集客をしていて自分も頑張らないとな、という気持ちになりました。販売会の 1 日は長いようで短かったですが、とても充実した1日になりました。

最終プレゼンでは、両チームとも、この10日間でやったことを深くかつ簡潔にまとめることができました。また、サービス班ではスタッフマニュアルを冊子にまとめて起業家さんの手元に残るように丁寧にまとめていました。更に、販売会ででた結果も発表しました。結果から今後も見据えて、これからも売り上げをどう上げ続けるかを考えた上で、パンフレットなどを他店のお店にも置いてもらいました。また、看板を作りお店がある日にはそれを外に出してもらい、集客をしてもらうようにしました。他にも、新商品も置いてもらうことができました。 最終プレゼンの日は、プレゼンを作るのに大忙しでした。ですが、提案した内容などが起業家さんに通って嬉しい気持ちでいっぱいでした。

カンボジアにある世界遺産アンコールワットに行きました。感想としてはさすが世界遺産だけあって評判通りすべてが最高でした。自然の緑が周りにある中に歴史ある寺院が堂々とたたずんでおり、その光景を初めて見たとき言葉にできない神々しさを感じたことを覚えています。壁、壁画、像にはそれぞれにストーリがありそれを聞くとより楽しめます。また何より僕の心が踊らされたのはその自由さです、壁画には触れてはいけないなどの多少のルールはありましたが他の世界遺産や日本の遺跡などに比べると規制が軽く、寺院そのものの姿を見ることができ歴史的な雰囲気を感じられ好奇心がくすぐられました。

アンコールワット観光

「オーナーさんのために」を主として、各グループで、一人一人今日の役割りを明確にして1日をより効率的に深く過ごせるように心掛けました。シェムリアップでは市場調査や商品開発を主に行いました。トレーナーのタニヒロさんより「何のためにアンケートを取るのか」など「空・雲・雨」の思考法を伝授してもらいました。また、説得力のある実社会での提案のために、どのようにデータを集め、そのデータが成功にとってどう有用な根拠となるのか、アンケートを実施する意味を含めクリアにしていくためのアドバイスなども頂きました。また、「具体から抽象」「抽象から具体」を行き来しながら、拘るところ、大きく捉えるところのバランス感覚についても伝えてもらい、それを自分なりにどう実行できるかなどをより深く考えた10日間でした。

カンボジアのスラム街を視察しました。スラムには地上スラムと水上スラムがあります。地上スラムではトイレなどが共有スペースで、いつ壊れるかわからないところにあり、すごく危険で、近くの水は緑色でた。水上スラムでは子どもたちがボートに乗って蛇を首に巻き、写真を撮った観光客からお金を要求したり、そこの水で体を洗うなど水上ならではの生活をしていました。子供たちの働く姿や、食べ物が不足している状況を知り、3食ご飯を食べ、毎日違う洋服を着て、学校にも行かせてもらってる自分たちが幸せなことを改めて実感しました。これからもっと1つ 1 つ物事を大切にし、感謝を今まで以上にしようと思いました。

スラム街視察

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OKINAWA

CAMBODIA

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MoG in cambodia

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