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⼤隈塾リーダシップ・チャレンジ 2020 年 4 ⽉ 23 ⽇ 1 LEADERSHIP CHALLENGE 大隈塾 LC レポート vol.01 ⼤隈塾リーダーシップ・チャレンジは4 ⽉11 ⽇(⼟)12 ⽇(⽇)、2020 年度第 1 回の講義 を開催いたしました。 初⽇は株式会社丸井グループ代表取締役社⻑の⻘井浩さん、塾頭の駒井正義(前編)。2 ⽇ ⽬はコンディショニングトレーナーの有吉与志恵さん、そして、昨⽇に引き続き駒井正義 (後編)でした。 4 ⽉11 ⽇(⼟)(zoom を使ったオンライン講義) 13:00〜13:30 オリエンテーション(⼤隈塾の説明、zoom の使い⽅) 13:30〜15:00 第1講 講師:⻘井浩さん(株式会社丸井グループ 代表取締役社⻑) テーマ:「富とはなにか」 15:10〜16:40 第2講 講師:駒井正義(⼤隈塾塾頭、三井物産前副社⻑) テーマ:「会社の中でどう楽しく、⾯⽩く⽣きるか(前編)」 4 ⽉ 12 ⽇(⽇)(zoomを使ったオンライン講義) 09:00〜10:30 第3講 講師:有吉与志恵さん(コンディショニングトレーナー) テーマ:「仕事に効く⾝体の整え⽅」 10:40〜12:10 第4講 講師:駒井正義(⼤隈塾塾頭、三井物産前副社⻑) テーマ:「会社の中でどう楽しく、⾯⽩く⽣きるか (後編)」 おかげさまで、無事 7 年⽬の⼤隈塾 LC をスタートできました。ありがとうございました。 受講⽣数は 21 名と、昨年に引き続き⼤所帯となりました。 新型コロナウイルスで世界が揺れるなか、⼤隈塾 LC も講義のあり⽅を⾒直し、第 1 回はオ

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⼤隈塾リーダシップ・チャレンジ 2020 年 4 ⽉ 23 ⽇

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LEADERSHIP CHALLENGE

大隈塾 LC レポート vol.01

⼤隈塾リーダーシップ・チャレンジは 4 ⽉ 11 ⽇(⼟)12 ⽇(⽇)、2020 年度第 1 回の講義を開催いたしました。 初⽇は株式会社丸井グループ代表取締役社⻑の⻘井浩さん、塾頭の駒井正義(前編)。2 ⽇⽬はコンディショニングトレーナーの有吉与志恵さん、そして、昨⽇に引き続き駒井正義(後編)でした。 4 ⽉ 11 ⽇(⼟)(zoom を使ったオンライン講義) 13:00〜13:30 オリエンテーション(⼤隈塾の説明、zoom の使い⽅) 13:30〜15:00 第 1 講 講師:⻘井浩さん(株式会社丸井グループ 代表取締役社⻑) テーマ:「富とはなにか」 15:10〜16:40 第 2 講 講師:駒井正義(⼤隈塾塾頭、三井物産前副社⻑) テーマ:「会社の中でどう楽しく、⾯⽩く⽣きるか(前編)」 4 ⽉ 12 ⽇(⽇)(zoom を使ったオンライン講義) 09:00〜10:30 第 3 講 講師:有吉与志恵さん(コンディショニングトレーナー) テーマ:「仕事に効く⾝体の整え⽅」 10:40〜12:10 第 4 講 講師:駒井正義(⼤隈塾塾頭、三井物産前副社⻑) テーマ:「会社の中でどう楽しく、⾯⽩く⽣きるか (後編)」 おかげさまで、無事 7 年⽬の⼤隈塾 LC をスタートできました。ありがとうございました。 受講⽣数は 21 名と、昨年に引き続き⼤所帯となりました。 新型コロナウイルスで世界が揺れるなか、⼤隈塾 LC も講義のあり⽅を⾒直し、第 1 回はオ

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ンラインでの開催となりました。オンライン講義は⼤隈塾 LC では初の試み。講義とは別⽇にミーティングアプリ「zoom」の説明をするオンライン会議(接続リハーサル)も開催し、受講者のみなさんには zoom の操作に慣れていただきました。講師のみなさんにも、スタッフが事前に zoom の説明とリハーサルを⾏い、講義の進め⽅に関する打ち合わせを⼊念に⾏いました。 オンラインでの開催にあたって、今回は”キャンパスを持たない⼤学”「さとのば⼤学」スタッフの⽅にテクニカルサポートとして⼊っていただきました。おかげで講義当⽇は⼤きなトラブルもなく、⼩さなトラブルには迅速に対応できました。スタッフもノウハウを蓄積することができたので、さらにスムーズな運営ができるようにしていきます。 確かにコロナは⼤変な事態ですが、同時にこれを機にさまざまなことを⾒直す機会でもあります。遠⽅に住む⼈でも⾃宅から容易に参加できるなど、新たな可能性も⾒えた講義でした(今回は熊本からの参加者がいました)。今後も事態の推移を⾒極めながら、オンラインでの講義を実施します。 波乱の時代だからこそ求められる「リーダーシップ」について考えていく 1 年となりそうです。 第 1 講 講師:⻘井浩さん(株式会社丸井グループ 代表取締役社⻑) テーマ:「富とはなにか」

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・「富とは、私たちが⼈間のために準備できた未来の⽇数のことである。」by バックミンスター・フラー。 ・企業の⽣み出す富=今までは「お⾦」、これからは「企業価値」。 ・「お客さま」「株主・投資家」「お取引先さま」「地域・社会」「社員」の5つのステークホルダーから求められるものに応えるのが企業価値。5 つの重なり合う領域=5 密。 ・ステークホルダー間の「対話」を通じて、5 つが重なり合う領域を調和・拡⼤させていく。相⼿の⾔いたいことを「傾聴」する姿勢が重要。 ・フラーの定義によれば、環境問題に関わるステークホルダーは「将来世代」。5密に「将来世代」を加えた 6 密へ。 ・6つのステークホルダーが重なり合う領域=しあわせのプラットフォーム。利益=しあわせ。 ・ESG(環境、社会、ガバナンス)の台頭によって、「株主資本主義」から「ステークホルダー資本主義」へ。 ・21 世紀の富=ダイバーシティ+サステナビリティ+しあわせ。 【受講⽣のレポートより】 講話中、「利益を追求する投資家が、『利益とはしあわせ』という描き⽅に異論を唱えないのはなぜだろう?」という問いに対し、私は「利益が出てもしあわせにならなければ意味がないのは、投資家にも共通の価値観で、利益よりもしあわせが上位にあるということでは」と回答しました。⼆⽇間の学びから再考すると「投資家にとって、利益追求は期待通り、しあわせを⽣み出すのは期待以上だから」と考えた⽅がシンプルで良かったかなと、今は思い直しています。 ======================================== 環境をも「将来世代」という⼈で表し、講話中の質問「将来世代のシンボルとは?(家族や⼦供が居ない⼈にも伝わるような)」には、グレタ・トゥーンベリさんと回答頂き、共感出来ました。 ======================================== ⾃分はこれまで、短期的な側⾯で物事を考えることが多かったように思いますが、もっと⻑期的な⽬線で物事を考える必要があると感じました。また、ステークホルダーに「将来世代」を加えることで、⾃ずと環境問題にも向き合う必然性が⽣じることも、今回の気付きでした。 ======================================== とにかく利益を⽣み、株主や従業員に還元するだけの考えでは、この先、会社が⽣き残れない。精神的価値向上や、昨今⾔われている ESG の重要性も鑑み、仕事をしていかなければならない。 ======================================== 「対話はコミュニケーションより重要、相⼿を理解し尊重する」、今の⾃分に⽋けていないか⾒つめなおす機会となった。特に、⼀⽅的なコミュニケーションとなっているのではと思うところがある。

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======================================== 「富とはなにか」、今までの⽣活の中で、ここまで深く考える機会はなかったが、今回の講義で⾃分や家族の幸せとは、仕事においての幸せとは何か考える機会となった。 ======================================== ステークホルダー(特に加盟店やお客様・社員)に対してのコミュニケーションや対話の量・質が⾜りていなかったことにより信頼関係を損なわせてしまったことが多かった。我々の向かうベクトルや⽅針を全てのステークホルダーに伝える⼯夫をする必要性を感じました。 ======================================== 「富とは私たちが⼈間の為に準備できた未来の⽇数である」という⾔葉は私の価値観にはなく、どうしても企業価値や⾃⾝の価値に対して「売上⽬標や数値ありき」になっていたことを反省。全てのステークホルダー=(お客様・加盟店様・お取引様・株主・社員・地域社会・将来世代)に対して「今の⾃分が出来る事」を本気で取り組んでいきたいと感じました。 ======================================== 会社の売上・利益を拡⼤することが主⽬的になってしまうと、どうしても視野が狭く視点が低くなってしまいがちであるが、明確なステークホルダーの設定とそのステークホルダーの「しあわせ」を拡⼤することが⽬的になれば、必然的にその⼈(≒ステークホルダー)の「しあわせ」は何なのか、その「しあわせ」を広げていくにはどうしたらよいのか、という⾼い視座と広い視野でものごとを捉えられるのではないかと思った。 ======================================== 富や幸福については、これまで深く考えた事がなく、考えた際には⽬先の利益が思い浮かぶ思考でした。⾃分の将来への不安ばかりで、将来世代の事など考えてこなかったように思います。私たちが当たり前に感じている事、富とすら感じていない⽇常も昔の⽅々が創り上げてくださったこと。将来世代が当たり前に⽣活し、活躍できる未来を築けるのは私たちである事を意識していきたいと思いました。 ======================================== 将来世代に残せる未来の⽇数が富であり、どんなに資産を残しても戦争や災害で破壊されたら何の意味もないと解釈した。 ======================================== 「幸福学」の研究をしている前野隆司教授の講演を聞いたことがあるが、⽇本企業の多くが「幸福の増⼤」を経営理念・⽬標に掲げていないことに問題意識を抱いていた。⻘井社⻑はそれを体現している経営者の⼀⼈であると気付いた。 ======================================== 経営理念を⾒直したことで、丸井グループは経営危機を脱したとのお話があったが、経営者が会社という組織を存続させるために⼒を注ぐべきことは、いかに強固な「企業理念」をつくり、それを浸透させるかということに尽きると気付いた。 ========================================

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直接的には関係ないが、⼀つの会社で勤め上げることがスタンダードでなくなりつつある世の中にも同じような問題が潜んでいるように感じた。⾃分⾃⾝や後輩がいつ辞めるかわからない状況下で、⼈を育てる意識が⽋落すると、組織としての強さを失ってしまう。そうしないための⼈材育成の仕組みを構築することが、現代社会における経営者に求められる重要な要素ではないかと思った。 ======================================== 経営者視点で真正⾯から「将来世代という利害関係者」という考え⽅を聞くことは初めてでした。(環境運動家等からの発⾔としてはよく⽿にしますが……)その意味で、⻘井さんの講義を通して、「経営理念」という枠を超えて、資本主義経済の中に「将来世代への責任」を明確に取り⼊れるとすると、どういった枠組みがあり得るのか、現時点で考えがまとまっているわけではありませんが、こういった点も考えるきっかけとなりました。 第 2 講、第 4 講 講師:駒井正義(⼤隈塾塾頭、三井物産前副社⻑) テーマ:「会社の中でどう楽しく、⾯⽩く⽣きるか」

・「挑戦し続けることで⾃⼰変⾰をはかっていく」プロセスこそが、本当にいきいきと⽣きている状態。 ・⾯⽩おかしく⽣きるための 4 つの条件

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1、⼼⾝ともに健康である。 2、⾔いたいことを⾔い、やりたいことをやる。 3、上司から信頼される、同僚から⼀⽬置かれる、部下から尊敬される。 4、⾃分のやっていることを⾃⼰実現につなげる。

・モチベーションは「⼤⾔壮語」と「有⾔実⾏」で維持する。 ・「ノイローゼになってまで会社にいる必要はない」と開き直る。「会社を辞めてもいい」と思った瞬間、サラリーマンに怖いものはなくなる。 ・組織が活性化するかどうかは、コミュニケーションの総量に⽐例する。 ・組織で⽣きるために⼼がける 7 つのこと

1、どんなことがあっても偉くなる。ポストが⼈を作るので、ポストが上がるほど⾒える景⾊が変わり、⼈間としての器も⼤きくなる。 2、偉くなるために、強い意志を持ち続ける。 3、ポストは勉強量に⽐例する。ツキは努⼒の総量に⽐例する。 4、偉くなろうと思ったら、修羅場をかいくぐるしかない。修羅場がきたらチャンスだと思え。 5、努⼒は短期的であれ⻑期的であれ、100%報われる。努⼒は誰かがどこかで必ず⾒ている。 6、スランプになったらジタバタしない。⾝を縮めてひたすら勉強し、次のチャンスに備える。ポストコロナの世界になった時、スタートダッシュを切ることができるのは、いま勉強している⼈。 7、いいリーダーになるためには「絶対的な会話⼒(聴く⼒、周囲にコミュニケーションの嵐を巻きおこす⼒、⼈を動かす⼒、⼈に考えを伝える⼒)」が必要。

・⼈の機微がわかるリーダーになるためにすべきこと 1 勉強する、2 いろいろな⼈と会話する、3 旅に出る、4 ⾃然の中に⾝を置く、5 ⼩説を読む、6 芸術に触れる、7 映画を観る

・いいリーダーとは、いい教育者。いい教育には「愛」が必要。「愛」とは⾃⼰犠牲。⾃⼰犠牲とは時間を惜しみなく使うこと。 ・上司と合わないときは、さらにその上の上司に当たる。上司と喧嘩したら負けるのが組織の⼒学。 【受講⽣のレポートより】 気付けば本当に講義に惹き付けられていました。駒井さん⾃⾝が、とても⾃信をもってお話しされていること、また、とてもいきいきとされていることが⽬に⾒えて分かったからこそ、”どうやったらいきいきと⾯⽩おかしく⽣きていけるか”というお話に、説得⼒があったように思います。 ========================================

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会社に⾏くのが「楽しい」と思える、いきいきと⽣きていく4つの条件(「超健康である」「⾔いたい事を⾔って、やりたい事をやる」「承認の問題」「やっている事が⾃⼰実現に繋がっているか」)は、決して⾃⼰的な主張だけで実施している訳では無く、「相⼿を動かす」為に「⾃分⾃⾝」の⾏動、⾔動を変えないと出来ない事が良く分かりました。 ======================================== 7つの話をお伺いし、「利他の⼼」を持ち、部⾨や⽴場(上司、同僚、部下)を超えた、コミュニケーション能⼒が必須であると気づかされました。 ======================================== 「努⼒をしても報われないのでは?」という永遠のテーマに対して、明確な答えを教えて頂いた。⾃分にとって「⽣き⽅を変える⼤きな気付き」を得たことは⾮常に⼤きい学び。しかし、努⼒の仕⽅については、まだまだ⾃分⾃⾝で本気で考えた⽅法になっていないことを実感。⽬の前の仕事に対して、成果を出す為に「進まない原因は何か?」「本質の課題は何か?」を正しく理解して、⾃分⾃⾝が誰よりも学ぶというステップ踏んでいく必要性を理解した。 ======================================== ⾃分 1 ⼈では限界があり、巻き込む⼒がないとリーダーとしては成功しない。今までの⾃⾝の失敗や挫折した時を振り返ってみても、周りの⼈を巻き込めていないことが多かった事に気づくことが出来ましたし、駒井さんの講話を聴いていて最も猛省した部分でした……。また、周囲を巻き込む、⼈を動かす為には「理解・共感・共鳴」がないと不可能であり、それらを得る為の周囲との「コミュニケーションの質と量」が⾃分には圧倒的に⾜りていないことを痛感。普段の⾃分の仕事を振り返ったときに「⼀緒に仕事をしたい、助けてあげたいと思ってくれる⼈がどれだけいるだろうか?」と考えさせられました。それは普段からの⾃⾝の⾔動によるものであるし、⾃分⼀⼈ではなにも出来ないという「謙虚さ」と「素直さ」がまだまだ⾜りていないのではないかと思いました。 ======================================== 利他の⼼の境地には、まだまだ⾄っていないと感じています。どうしても⾃分⾃⾝のことが優先的になってしまい、後輩たちにも⼗分な教育ができていないと思います。リーダーとして、その境地に達することが絶対条件であると理解しました。そのためには、⾃分⾃⾝が成⻑する必要があり、それに向けた絶対的な勉強量・経験が必要です。併せて、コミュニケーション⼒・会話⼒なども意識して、⾝に付けていかねばなりません。 ======================================== 私は今までの会社⼈⽣において、⼤変上司に恵まれていたと思っている。中でもこの⼈についていきたいと思えた上司を思い返すと、駒井さんがお話しされていたキーワードに当てはまる部分が多いことに気付いた。 ======================================== ⽇本では謙虚さが美学のように考えられ、出世をネガティブに捉えがちです。偉くなると給料は上がりますが、それ以上の責任、仕事量、プライベートの犠牲などの覚悟を持たないといけ

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ないと⾔われ、結果的に出世したくないという若者が増えています。駒井さんは偉くなる事に対して、とてもポジティブな意⾒を述べられました。もちろん、相当な覚悟が必要ですが、偉くなる事で周りを幸せにもできる。⾃⼰実現しやすい環境にもなるという⾔葉はとても響きました。⼈を幸せにできるように、努⼒と謙虚さを兼ね備えていきたいと思います。 ======================================== ビジネスとは⼀⾒無関係に思える、映画、⼩説、⽂化芸術に多く触れることが⼈⽣の幅を広げ、感性を鍛え、ひいては⼈間関係の潤滑油となっていくことに共感しました。社員というより⼈間としての幅を広げることの重要性を感じる毎⽇です。 第 3 講 講師:有吉与志恵さん(コンディショニング・トレーナー) テーマ:「仕事に効く⾝体の整え⽅」

・現代⼈の⼆⼤健康問題=メタボリックシンドロームとロコモティブシンドローム。 ・体⼒の構成要素=「運動能⼒(筋⼒、持久⼒)」と「栄養・休養能⼒(免疫⼒、回復⼒)」 ・回復⼒=寝て疲れが取れているかが指標。23 時〜2 時が成⻑ホルモンの出る睡眠のゴールデンタイム。 ・⽢いもののとりすぎで⾎糖値の乱⾼下が起き、免疫⼒も下がる。 ・免疫⼒を上げる 4 つの栄養素=タンパク質、ビタミン C、ビタミン B、鉄。 ・不調の原因=運動不⾜、夜ふかし、⽢いもののとりすぎ、タンパク質の不⾜など。特に⼤きい要因は姿勢の悪さ。 ・コンディショニングとは、筋⾁を鍛えるのではなく「整える」こと。⼈間本来のホメオス

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タシス(恒常性)=もとに戻ろうとする仕組みをきちんと働かせること。 ・体温が 36.5℃を切ると、⾝体に⽀障が出る。36.7〜36.8℃が望ましい。 ・継続してほしいワークは、⾜⾸回しと呼吸法。息をゆっくり吐くと精神が安定する。 ・習慣化の法則=1知識、2意識、3無意識

1、健康に関する正しい知識を学ぶ。 2、コンディショニングを意識的に⽣活に組み込む。 3、⻭磨きと同じように、毎⽇やらないと気持ち悪くなるくらい無意識のルーティンにする。

【受講⽣のレポートより】 何事も、⾝体が資本。つい、⾝体に負担をかけてでも時間をかけて業務をこなす……という発想になってしまうことがあるが、この先いつまでも続かない(続けられない)ということを、⾃分にも分からせるべき。体⼒的な⾯のみならず、⼼理的な意味合いも⼤きく、駒井さんが仰っていた「⼼⾝ともに超健康であること・⾯⽩おかしく⽣きること」に繋がる、基本的な部分だと思う。 ======================================== ⾷品メーカーに勤める者として、これまでは健康⽣活を「⾷ 8 割、運動 2 割」で捉えてきましたので、運動軽視を反省する有難い機会となりました。社会的地位を⾼めるために、トレーナーの通勤はスーツにしているという意識や⾏動(リーダーシップ)からも⼤いに刺激を受けております。 ======================================== ロコモティブシンドロームという⾔葉は、今回初めて知りました。体⼒を整えるためには、運動だけに⽬が⾏きがちだと思いますが、免疫⼒・回復⼒を⾼める必要があるということを今回学びました。これは、就寝時間であったり、湯ぶねにつかる時間であったり、⾷事内容であったり、普段の⽣活習慣を⾒直し、しっかりと休息を取ってストレスを溜めないことがとても⼤事だと理解しました。講義受講以降の変化として、⾜⾸回しの実践を毎⽇継続しています。また、夜 11時を過ぎると、睡眠のゴールデンタイムに突⼊したなと思い、意識的に早く寝るようになりました。これらの⾏動については、今後も続けていきたいと思っています。 ======================================== 「⽣活習慣は体でできている」は仕事の仕⽅に通じるところがあると考えた。良い習慣を⾝につけることで、体が健康を取り戻すように、仕事においても良い循環になるのではないかと考えた。体温の話についても同様で、仕事にも組織にも適切な温度感があり、熱すぎても冷たすぎてもダメで、どの温度帯が適温なのか考える機会となった。 ======================================== ⾜⾸回しは、その場で⾃分⾃⾝の体に変化があり、体の仕組みについての驚きと何よりも「楽しさ」を味わう事が出来ました。継続したいと思います。 ========================================

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体からのサインは様々なところから出ており、それに気づいて動かすことを習慣化するための意識・⾏動改⾰が⾃分には必要であると感じた。まずは、宿題である⾜⾸回しと呼吸を必ず毎⽇継続することから始め、意識を変えていきたいと思う。 ======================================== 今回の講義で印象に残ったワードは「意識的に⽣活に取り込む」ステージから「ルーティン化しないと気持ち悪い状態(無意識)」の状態までもっていくことが重要だという点です。⾔葉で⾔うのは簡単ですが、なかなか続かないというのが正直なところだと思います。「やらないと気持ち悪い状態」までもっていくことが出来れば、必然的に続いていくというのは⾮常に納得できました。これはコンディショニング・トレーニングだけに留まらず、⽇々の⾃⼰啓発などにも当てはまるような気がしますので、今後は何においても「やらないと気持ち悪い状態」まで続けていくことを意識しながら取り組みたいと思いました。 ======================================== 健康維持というと、ジムに通ってストイックに……というイメージがあったが、「元に戻ろうとする仕組み=整える」という⾃分にない考え⽅を新たに持つことができた。いきいきと働き、⽣活していく上でも、極めて重要なことであると認識できた。 ======================================== メンタルで思い悩む⼈が増える中で、「コンディショニング」という概念が、より⾝近に(安価に)、広く浸透していくことで、社会問題の解決に繋がると思った。そのためには、正しい知識を持ったコンディショニング・トレーナーを増やすべきであり、この分野の裾野が広がって欲しいし、⾃分⾃⾝も学びたい。

⼤隈塾リーダーシップ・チャレンジレポート vol.01

2020年4⽉23⽇発⾏(通算62号)

⼤隈塾事務局(⼀般社団法⼈ストーンスープ)

杉本健太郎 [email protected]

169-0051 東京都新宿区⻄早稲⽥1-9-19 アーバンヒルズ早稲⽥207

tel:050-3558-7527

mail:[email protected]