momo肝通信 vol2.pptx 最終版 20141005kanen.ccsv.okayama-u.ac.jp/upload/topics/10/file.pdf ·...

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岡山大学病院 肝臓病情報紙 H26.11.18(火)13:00~ テーマ:肝硬変から肝臓移植まで 診断と治療 講演者:安中哲也医師 桑木健志医師 場所:岡山大学病院 西6階カンファレンスルーム 第3回の開催予定 第2回目は、医師から、肝臓がんの 診断・治療、薬剤師からネクサバール の飲み方、副作用の対処法、治療費 について、看護師からカテーテル治 療・ラジオ波焼却術を受ける患者さ んの療養生活についてのお話があり ました。 楽しくクイズをまじえながらのお話 に、約30名の皆さんが熱心に耳を傾 けておられました。 7月に福岡県久留米市で行われた日本慢性看護学会で、【肝臓病教室開催を目的とした患 者ニーズ調査〜入院患者と外来患者との比較〜】(発表者:迫間知子)と【肝臓病教室開催 を目的とした患者ニーズ調査〜肝臓病と診断されてからの経過した時間の違いからわかる こと〜】(発表者:原恵美)の二演題を発表しました。 肝臓病教室の開催前に行った今回の調査で患者様の声を拝見し、病気の経過の不安や 新規治療への期待だけでなく日常生活で抱える疑問・不安も改めて知る機会となりました。 その結果をふまえて、肝臓病教室の内容を検討することを発表しました。 会場では肝臓病教室での看護師の役割についても質問があり 当院での取り組みについて説明しました。 院内で実施している肝臓病教室では患者様だけでなく家族の方 も参加可能です。必要な情報を日常の言葉を使って繰り返し お伝えしていきます。病気のこと、食事・薬・日常生活全般について 一緒に関心をもって頂き、医療者と共に疑問や解決策を見つけ 出す場にしていければと考えております。 西6病棟 看護師 恵美 学術集会で発表しました 1 看護師 迫間 看護師 看護師 草信 事務 笠原 発行元:岡山大学病院 岡山県肝炎相談センター 0862356851 発行日:2014106

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岡山大学病院 肝臓病情報紙

H26.11.18(火)13:00~テーマ:肝硬変から肝臓移植まで

診断と治療講演者:安中哲也医師

桑木健志医師 他場所:岡山大学病院

西6階カンファレンスルーム

第3回の開催予定

第2回目は、医師から、肝臓がんの診断・治療、薬剤師からネクサバールの飲み方、副作用の対処法、治療費について、看護師からカテーテル治療・ラジオ波焼却術を受ける患者さんの療養生活についてのお話がありました。楽しくクイズをまじえながらのお話

に、約30名の皆さんが熱心に耳を傾けておられました。

7月に福岡県久留米市で行われた日本慢性看護学会で、【肝臓病教室開催を目的とした患者ニーズ調査〜入院患者と外来患者との比較〜】(発表者:迫間知子)と【肝臓病教室開催を目的とした患者ニーズ調査〜肝臓病と診断されてからの経過した時間の違いからわかること〜】(発表者:原恵美)の二演題を発表しました。肝臓病教室の開催前に行った今回の調査で患者様の声を拝見し、病気の経過の不安や

新規治療への期待だけでなく日常生活で抱える疑問・不安も改めて知る機会となりました。その結果をふまえて、肝臓病教室の内容を検討することを発表しました。会場では肝臓病教室での看護師の役割についても質問があり当院での取り組みについて説明しました。院内で実施している肝臓病教室では患者様だけでなく家族の方

も参加可能です。必要な情報を日常の言葉を使って繰り返しお伝えしていきます。病気のこと、食事・薬・日常生活全般について一緒に関心をもって頂き、医療者と共に疑問や解決策を見つけ出す場にしていければと考えております。

西6病棟 看護師 原 恵美

学術集会で発表しました

1

看護師迫間

看護師原

看護師草信

事務笠原

発行元:岡山大学病院岡山県肝炎相談センター086‐235‐6851発行日:2014.10.6

2014年8月から消化器内科に新たにオリンパス社のバイポーラRFAシステムCelonPOWER(セロンパワー)を導入しました.このシステムは、国内では初めてとなるバイポーラ方式を採用した肝臓がん治療用のラジオ波焼灼装置です.従来の装置では治療困難な部位にあるがんや,大きながんも治療可能とされています.今後は患者さんやがんの状態をみてそれぞれの装置を使い分けて治療することが出来るようになります.また,2014年 9月より簡便に肝臓の硬さを測定できる

FibroScan(フィブロスキャン)という装置を超音波診断センターに導入しました.従来どおりの超音波検査に引き続いて,短時間で針生検などを行わずに肝臓の硬さを測定することができる様になりました.定期的に肝臓の硬さを測定することで,肝硬変への進展速度や,肝炎ウイルス排除後の肝臓の状態を知るための目安になるものと期待しています.

フィブロスキャン

肝がんは、ウイルス性肝炎やアルコール・脂肪肝などの慢性的な肝臓病で、慢性肝炎や肝硬変となった肝臓に多く発生する悪性腫瘍です。

肝がんの大部分は肝細胞がんとよばれるであり、その診断には血液検査と画像検査が用いられます。血液検査では、がんがある時に血液中で増加することのある「腫瘍マーカー」の測定を行

います。肝がんの腫瘍マーカーには、アルファフェトプロテイン(AFP)・AFP-L3分画・ピブカツー(PIVKA-Ⅱ)などがあります。画像検査では、CT・MRI・エコーが用いられます。CT・MRIで肝がんの診断を行うときは、造影剤と呼ばれる薬を使いながら検査を行います。

肝がんの症状はなかなか出てきません。早期発見・早期治療を行うためには、上に挙げた検査を定期的に行って、積極的に肝がんを見つけに行く必要があります。そのためには定期的な外来通院が必要です。都合で外来受診できないことがあっても、必ず病院へ連絡して代わりの予約をとって、外来通院をやめないようにして頂きたいと思います。

近年、がん治療において経口抗がん剤を使用することが増えてきています。肝細胞癌の治療においてもネクサバールⓇ錠という飲み薬が使われています。自宅で治療を行えるというメリットはありますが、副作用のために治療が継続できなくなる場合もあります。そこで、ネクサバールⓇ

錠の服薬継続を支援する目的で、2010年に医師、看護師、薬剤師を中心にチーム ネクサバールが発足しました。入院では薬の飲み方や副作用を説明し、副作用を予防するためのコツをお話しています。外来では医師の診察を待つ時間を利用して、看護師や薬剤師が副作用状況を確認し、医師に必要な情報を提供することで、副作用をコントロールしながら効果的な治療を行っています。

バイポーラRFAシステムCelonPOWER

肝臓の新しい治療装置と検査装置について

岡山大学病院 消化器内科中村進一郎

肝がんの診断岡山大学病院 消化器内科

森元裕貴

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チームネクサバール岡山大学病院 薬剤部

槇田崇志

インターフェロンを使用しない日本初のC型肝炎治療薬林 桂一郎(岡山大学病院 治験推進部)

2014年9月、C型肝炎ウイルスの増殖を抑え、肝臓の機能を改善させる抗ウイルス薬、「ダクルインザ®錠60mg(ダクラタスビル塩酸塩)」、「スンベプラ®カプセル100mg(アスナプレビル)」が発売されました。今回は、ダクルインザ・スンベプラ併用療法の特徴や注意点についてご紹介させていただきます。ダクルインザ、スンベプラは、C型肝炎ウイルスに直接作用してウイルスの増殖を抑える

お薬です。2剤を併せて24週間服用することで、ウイルス排除を目指します。ダクルインザは1日1回(1回1錠)、スンベプラは1日2回(1回1カプセル)服用します。1日

の服用回数が異なるので、飲み間違いには注意が必要です。また食前、食後を問わず服用することができます。治療効果が高く、80〜90%の患者さんでウイルス排除が期待できます。副作用には肝機能障害や鼻咽頭炎、発熱などがあります。治療期間中は定期的に血液検査等を行い、薬の効果や副作用が出ていないかを確認することが重要です。

『治験』をご存じですか?難波志穂子(岡山大学病院 治験推進部)

皆さん『治験』という言葉を聞いたことがありますか?新しい薬や医療機器を世の中で広く使えるようにするためには、有効性(薬が病気に効く程度)や安全性(副作用の程度)を評価し、厚生労働省から承認を得る必要があります。厚生労働省から発売の承認を得るための臨床研究を『治験』といいます。上記のダクルインザ錠、スンベプラカプセルも治験に参加して下さった患者様(岡山大学病院でも10数名の方がこの治験に参加して下さいました。)のご協力のおかげで承認を得て、販売の日を迎えることができました。治験に参加される患者さんの不安を減らし治験を安全に進めるために、治験コーディネーターは、患者さん一人一人に寄り添い、意思決定のサポートや必要な情報提供を行っております。当院では、看護師、薬剤師、臨床検査技師等が治験コーディネーターとして活動しています。岡山大学病院は、臨床研究中核病院に選定され、新規治験受託件数が日本の大学病院の中で第4位(2012年度)となっています。消化器内科(肝臓領域)は、治験に参加して下さる患者さんも多く、池田房雄先生、白羽英則先生は治験参加患者さんの人数が特に多い医師として、病院長から表彰されました。池田房雄先生は、3年連続で病院長から表彰されており、責任医師として大きく治験に貢献していただいています。

もし治験に興味がある方がございましたら、治験推進部(086-235-7991)までお問い合わせ下さい。

治験推進部スタッフ

消化器内科池田房雄先生

消化器内科白羽英則先生

呼吸器内科堀田勝幸先生病院長

槇野博史先生

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岡山大学病院の外来は医科18部門と歯科8部門に分かれています。外来は約70名の看護師が勤務しており、“ワーク・ライフ・バランス”を考慮した色んな勤務形態で配置されています。この大所帯のスタッフを束ねているのが、我らが頓原裕美外来師長です。頓原師長はバイタリティに溢れ、新しい取り組みを積極的に導入し、看護師が患者さんに適切な専門的知識や技術が提供できるよう、環境を整えマネージメントしてくださっています。当外来は、医科外来棟2階のエスカレーターを降りてすぐ右手にある内科外科Bフロアにな

ります。現在、C型肝炎でIFN治療を受けられる患者さんに、アンケート記入後、看護師と面談

して頂く事で、体調の変化などを素早くキャッチし、医師と情報を共有して治療継続をサポートしています。9月からは内服での抗ウイルス治療も開始され、患者さんがより積極的に治療が受けられるように看護を構築しています。ご相談等があれば、気軽にBフロアにお立ちよりください。

文責:看護師 三宅 加代子

編集後記:皆様いかがお過ごしでしょうか。おかげさまでMOMO肝通信もVol.2を刊行することができました。天高く馬肥ゆる秋、今回は盛りだくさんの内容となっております。

ブドウや栗、カボチャなど秋の味覚が満載で御飯のおいしい季節となりましたが、食べ過ぎ・飲み過ぎに注意して肝臓に優しい生活を送りたいものですね。それでは皆様、ごきげんようさようなら。 編集委員(下村、難波)

消化器内科外来からのお知らせ

岡山大学病院は「出張肝臓病教室」 を始めています。

内容・肝炎検査の必要性、治療にかかる費用等・30分~1時間程度

岡山大学病院の医師・看護師・栄養士・ソーシャルワーカー等の様々な職種が企業や医療機関に出向き、分かりやすくお話いたします。

今のところ、・岡山大学・津山の専門学校などでの開催が決まっています。

ただいま出張先募集中です!ご連絡をお待ちしております。

問い合わせ先:肝炎相談センター086-235-6851

H26年9月7日(日)「肝臓病とわかったらどうする」備前市市民センター 小ホール

山本和秀先生池田房雄先生:肝機能異常といわれたら坂本八千代先生:あなたは肝臓にやさしい食事していますか

大西 秀樹先生:最新の肝癌診断と治療について

予定表

H26年7月24日(木)倉敷市芸文館 アイシアターにて開催されました。多数のご参加ありがとうございました。次回は H27年1月を予定しております。詳細は次回掲載する予定です。

お問い合わせ肝炎相談センター 086-235-6851

H26年11月2日(日)「進歩しつづけるC型肝炎治療」岡山コンベンションセンター レセプションホール

講演 守本洋一先生(倉敷中央病院):C型肝炎の疫学・病態・予後小橋春彦先生(岡山赤十字病院):C型肝炎に関する岡山県の取り組み池田房雄先生:C型肝炎の最新治療

パネルディスカッション 山本和秀先生、小橋先生、守本先生、池田先生藤岡真一先生(岡山済生会総合病院)、川口光彦先生(川口メディカルクリニック)

お問い合わせ 086-803-8013 山陽新聞社広告本部

市民公開講座

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地域肝炎対策サポーター研修

頓原 裕美 看護師長 Bフロアの看護師Bフロアの看護師

青井三宅森光

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