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Title 報告
Author(s)
Citation 長崎大学留学生教育・支援センター紀要, 1, pp.1-18; 2019
Issue Date 2019-07
URL http://hdl.handle.net/10069/39370
Right
NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITE
http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp
留学生教育・支援センター
国際的な教育研究力強化に向けた組織の再編により、2018 年 7 月 1 日、旧
国際教育リエゾン機構の国際教育戦略推進部門はグローバル連携推進機構に、
留学生教育支援部門は留学生教育・支援センターと名前を変え、新たに出発
した。
留学生教育支援センターには 4 名の専任教員がいる。事務組織は学生支援
部・留学支援課が担っている。本センターは主として、留学生に対する日本
語教育、留学生支援、及び日本人学生の海外派遣(海外短期語学留学プログ
ラム)等を行っている。以下に順を追って、項目別に 2018 年度の活動の記録
を紹介したい。
1.留学生に対する日本語教育
長崎大学における留学生に対する日本語教育は、全て留学生教育・支援セ
ンターが担っている。日本語プログラムは以下の 7 つである。
( 1)一般プログラム
( 2)集中プログラム
( 3)長崎大学日本語・日本文化プログラム( JLCP)
2017 年度までは「長崎大学交換留学生プログラム(NUJALP)」という
名称で運営。
( 4)ライデン大学日本語・日本文化プログラム( LJC)
( 5)教養教育留学生用科目
( 6)長崎大学国際サマープログラム、長崎大学国際ウィンタープログラムの
日本語科目
( 7)日本語・日本文化研修留学生(日研生)プログラムの日本語科目
上記のプログラム等で開講されている日本語科目には、各プログラム独自
のものと、いくつかのプログラムに共通して開講されているものとがある。
後者の場合、基本的には初級から上級レベルまでの科目をすべてそろえてい
る「一般プログラム」の開講科目が共通科目として提供されている「集中プ
ログラム」「日本語・日本文化プログラム」「ライデン大学日本語・日本文化
-1-
報告
プログラム」これら 3 つのプログラムにおいては、専任教員がプログラム・
コーディネーターを務めている。また、「一般プログラム」と「国際サマープ
ログラムと国際ウィンタープログラム」の中のティームティーチングを行っ
ている日本語科目では、専任教員が日本語科目責任者を務めている。さらに、
「日本語・日本文化研修留学生(日研生)」プログラムのコーディネートも専
任教員が担っている。
以下に留学生教育・支援センターが担っている 7 つの日本語プログラムに
ついてプログラムごとに報告する。
開講されている日本語科目は全て 1 コマ 90 分で、 1 学期 15 週間実施され
ている(国際サマープログラムと国際ウィンタープログラムは 10 日前後のプ
ログラム期間 7 コマ~ 20 コマ程度の 1 コマ 90 分の日本語クラスの開講であ
った)。大学の単位認定が行われないプログラムにおいては、修了した学生に
は留学生教育・支援センター長名で成績証明書が発行される。
( 1)一般プログラム
一般プログラムは、大学院生、研究生を対象とした日本語プログラムであ
る。日本語のレベルは初級から上級まで、合せて 15 クラスを開講している。
なお、一般プログラムには留学生教育・支援センターの日本語プログラムや
長崎大学の留学プログラムに所属する学生も入っているため、受講人数の後
ろに( )で所属する学生の人数を示した。初級Ⅰ、Ⅱのみ、長崎大学に在
籍する学生・職員の配偶者も受講が可能である。
ここ数年、学部交換留学生で日本語が初級~中級に入る学生が増えてきた。
特に初級の学生の増加が目立ち、初級クラスが 30 名近くになるようになった。
そのため、2016 年度前期から初級Ⅰを 2 クラス、2016 年度後期から初級Ⅱも
2 クラス開講した。
※受講内訳の( )内は以下のものを指す。
大使館推薦:国費大使館推薦の研究留学生・教員研修留学生
一般:大学院生・研究生・研究員
学部交換:学部所属の交換留学生
大学院交換:大学院所属の交換留学生
日研生:日本語・日本文化研修留学生
-2-
留学生教育・支援センター紀要 第1号 2019年
JLCP:長崎大学日本語・日本文化プログラム生
2017 年後期に 1 年の予定で来日した長崎大学交換留学生プログラム
(NUJALP)生は 2018 年前期も引き続き NUJALP の名称を使用。
< 2018 年度前期>
科目 週 担当者 テキスト等 受講内訳
初級Ⅰ 5 コ マ ○夛田美有紀、小
谷 裕 子 、 浜 田 悦
子 、 酒 井 亮 子 、
溝部エリ子
『 NEJ: A New Approach to Elementary Japan ese vo l .1』
32 名(大使館推薦
4 名、一般 13 名、
学部交換 8 名、大
学院交換 5 名、配
偶者 2 名) 初級Ⅱ 5 コ マ ○古本裕美、小谷
裕子、坂本英子、
松尾まゆ美
『 NEJ: A New Approach to Elementary Japan ese vo l .2』
15 名(大使館推薦
2 名、一般 8 名、
学部交換 2 名、研
究員 1 名、配偶者
2 名) 中
級
Ⅰ
読解 2 コ マ 安田眞由美 『中級を学ぼう中級前期』 19 名(一般 10 名、
学 部 交 換 6 名 、
JLCP3 名、) 聴解 1 コ マ 松尾まゆ美 『 毎 日 の 聞 き 取 り plus40
上』等
18 名(大使館推薦
2 名、一般 8 名、
学 部 交 換 5 名 、
JLCP 3 名) 会話 1 コ マ 中村桂子 『にほんご会話上手!』 16 名(大使館推薦
2 名、一般 5 名、
学 部 交 換 6 名 、
JLCP 3 名) 作文 1 コ マ 小谷裕子 ハンドアウト 17 名(一般 7 名、
学 部 交 換 7 名 、
JLCP3名) 漢字 1 コ マ 渡邊佐智子 『 Kanj i Loo k and Learn』 13 名(大使館推薦
2 名、一般 4 名、
学 部 交 換 4 名 、
JLCP 3 名) 中
級
Ⅱ
読解 2 コ マ 松本久美子 『中級を学ぼう中級中期』 22 名(一般 5 名、
学部交換 7 名、大
学 院 交 換 1 名 、
NUJALP 3 名 、
JLCP4 名、教員 1名、研究員 1 名)
聴解 1 コ マ 小谷裕子 『 毎 日 の 聞 き 取 り plus40下』等
19 名(一般 2 名、
学部交換 10 名、
NUJALP3 名、
JLCP4 名)
-3-
報告
会話 1 コ マ 川﨑加奈子 ハンドアウト 19 名(一般 3 名、
学部交換 7 名、大
学 院 交 換 1 名 、
NUJALP 3 名 、
JLCP4 名、研究員
1 名) 作文 1 コ マ 夛田美有紀 『 留 学 生 の た め の 論 理 的
な文章の書き方』
24 名(一般 7 名、
学部交換 9 名、大
学 院 交 換 1 名 、
NUJALP 3 名
JLCP4 名) 漢字 1 コ マ 岩下真澄 『上級・超級日本語学習者
のための考える漢字・語彙
上級編』
18 名(一般 4 名、
学部交換 6 名、大
学 院 交 換 1 名 、
NUJALP 3 名 、
JLCP4 名) 上
級
Ⅰ
読解 2 コ マ 松尾まゆ美 『 新 中 級 か ら 上 級 へ の 日
本語』
16 名(一般 3 名、
研 究 員 1 名 、
NUJALP10 名 、
JLCP2 名) 総合 2 コ マ 永井智香子 ハンドアウト 15 名(一般 2 名、
NUJALP10 名 、
JLCP2 名、教職員
1 名) 上
級
Ⅱ
総合 C 2 コ マ 溝部エリ子 ハンドアウト 27 名(大学院交換
1 名、 NUJALP 22名、 JLCP4 名
総合 D 2 コ マ 永井智香子 ハンドアウト 26 名( NUJALP22名、 JLCP4 名)
*○はコーディネーター
< 2018 年度後期>
科目 週 担当者 テキスト等 受講内訳
初級Ⅰ 5 コ マ A○夛 田 美 有 紀 、
安 田 眞 由 美 、 浜
田 悦 子 、 渡 邊 佐
智 子 、 松 尾 ま ゆ
美
B○夛 田 美 有 紀 、
川 﨑 加 奈 子 、 小
谷 裕 子 、 酒 井 亮
子、溝部エリ子
『 NEJ: A New Approach to Elementary Japan ese vo l .1』
44 名(一般 20 名、
学部交換 7 名、大
学院交換 13 名、配
偶者 4 名)
初級Ⅱ 5 コ マ ○古本裕美、小谷
裕子、坂本英子、
溝部エリ子
『 NEJ: A New Approach to Elementary Japan ese vo l .2』
17 名(一般 8 名、
学部交換 4 名、大
学院交換 4 名、配
偶者 1 名)
-4-
留学生教育・支援センター紀要 第1号 2019年
中
級
Ⅰ
読解 2 コ マ 永井智香子 『中級を学ぼう中級前期』 7 名( JLCP1 名、
学部交換 3 名、一
般 3 名) 聴解 1 コ マ 小谷裕子 『 毎 日 の 聞 き と り plus40
上』 8 名(一般 4 名、
学 部 交 換 3 名 、
JLCP1 名) 会話 1 コ マ 松本久美子 『にほんご会話上手!』 23 名(一般 12
名、学部交換 9 名、
JLCP 1 名、研修生
1 名) 作文 1 コ マ 古本裕美 ハンドアウト 14 名(一般 2 名、
学部交換 10 名、大
学 院 交 換 1 名 、
JLCP1 名) 漢字 1 コマ 岩下真澄 『 Kanj i Loo k and Learn』 8 名(一般 3 名、
学 部 交 換 4 名 、
JLCP1 名) 中
級
Ⅱ
読解 2 コ マ 松本久美子 『中級を学ぼう中級中期』 11 名(一般 5 名、
学 部 交 換 3 名 、
JLCP 3 名) 聴解 1 コ マ 溝部エリ子 『 毎 日 の 聞 き と り plus40
下』等 10 名(一般 6 名 1名、 JLCP3 名)
会話 1 コ マ 古本裕美 ハンドアウト 17 名(一般 1 名、
学部交換 7 名、大
学 院 交 換 1 名 、
NUJALP 8 名) 作文 1 コ マ 永井智香子 ハンドアウト 8 名(一般 5 名、
JLCP3 名) 漢字 1 コ マ 夛田美有紀 『上級・超級日本語学習者
のための考える漢字・語彙
上級編』
4 名(学部交換 1名、 JLCP3 名)
上
級
Ⅰ
読解 2 コ マ 松尾まゆ美 『 新 中 級 か ら 上 級 へ の 日
本語』
18 名(一般 5 名、
学 部 交 換 5 名 、
JLCP8 名) 総合 2 コ マ 永井智香子 ハンドアウト 15 名(一般 3 名、
大学院交換 1 名、
学 部 交 換 3 名 、
JLCP8 名) 上
級
Ⅱ
総合 A 2 コ マ 夛田美有紀 『社会言語学入門』 20 名(一般 3 名、
JLCP 17 名) 総合 B 2 コ マ 中村桂子 『読む力(中上級)』 22 名(一般 5 名、
JLCP 17 名)
*○はコーディネーター
-5-
報告
( 2)集中プログラム
集中プログラムは国費大使館推薦の研究留学生や教員研修留学生を対象
としたプログラムである。集中プログラムにはひらがな・カタカナから学ぶ
「A コース」、初級後半から学ぶ「B コース」、中級から学ぶ「 C コース」が
ある。A コースの学生は一般プログラムの「初級Ⅰ」に、B コースの学生は
一般プログラムの「初級Ⅱ」に、C コースの学生はレベルに応じて一般プロ
グラムの中級以上のクラスに入る。集中プログラム A・B コースに在籍する
学生は日本語の受講に加え、大使館セミナークラスと日本の伝統文化を週 1
コマずつ、集中プログラム C コースに在籍する学生は日本語の受講に加え、
日本の伝統文化を週 1 コマ受講する。ここでは集中プログラム生のために開
講している「大使館セミナークラス」と「日本の伝統文化」について述べる。
「大使館セミナークラス」はリエゾン機構( 2018 年 7 月 1 日からは留学生
教育・支援センター)の専任教員のうち、日本語の専任教員 4 名がオムニバ
スで担当した。「日本の伝統文化」は茶道、華道、着物、日本舞踊を外部の
専門の講師の先生に依頼し、リエゾン機構の専任教員 3 名( 2018 年 7 月 1 日
からは留学生教育・支援センターの専任教員 2 名とグローバル連携推機構専
任教員 1 名)が能、謡、剣道、合気道、落語の講義と体験を行った。
なお、後期は大使館推薦の配置がなかったため、不開講となった。
※受講内訳の( )内は以下のものを指す。
大使館推薦:国費大使館推薦の研究留学生・教員研修留学生
< 2018 年度前期>
コース 科目 週 担当者 テキスト等 受講内訳 A 初級Ⅰ 一般プログラム「初級Ⅰ」参照 B 初級Ⅱ 一般プログラム「初級Ⅱ」参照 C 中級Ⅰ読解 一般プログラム「中級Ⅰ読解」参照
中級Ⅰ聴解 一般プログラム「中級Ⅰ聴解」参照 中級Ⅰ会話 一般プログラム「中級Ⅰ会話」参照 中級Ⅰ作文 一般プログラム「中級Ⅰ作文」参照 中級Ⅰ漢字 一般プログラム「中級Ⅰ漢字」参照
A, B 大 使 館 推 薦 セ ミ
ナークラス 1 コマ ○夛 田 美 有 紀 、
永井智香子、古
本裕美、松本久
美子
ハンドアウト 5 名(大使館
推薦 5 名)
-6-
留学生教育・支援センター紀要 第1号 2019年
A, B, C 日本の伝統文化 1 コマ ○夛 田 美 有 紀 、
古本裕美、松島
大輔、他
ハンドアウト 7 名(大使館
推薦 7 名)
*○はコーディネーター
< 2018 年度後期>
不開講
( 3)長崎大学日本語・日本文化プログラム( JLCP)
( 2017 年度までは「長崎大学交換留学生プログラム( NUJALP)」という
名称で運営)
長崎大学交換留学生プログラム(NUJALP)は、2004 年 10 月に開設された
プログラムであり、長崎大学と学生交流協定を締結している大学で日本語及
び日本文化を専攻する学部生を留学生教育・支援センターに受入れ、日本語
及び日本文化に関する教育を行ってきた。2017 年度後期に上級日本語・日本
文化コース( AJLC)と統合した後、 2018 年前期からは名称を「日本語・日
本文化プログラム( Japanese Language and Culture Program: JLCP)」に変更し、
運営を行っている。
< 2018 年度前期>
1. プログラム・コーディネーター
夛田美有紀・古本裕美
2. 受講生(計 47 名)
中国 34 名
台湾 5 名
韓国 4 名
アメリカ 1 名
イタリア 1 名
インドネシア 1 名
オーストラリア 1 名
-7-
報告
3. 受講科目
【必修科目】
科目 週 担当者 テキスト等 受講内訳
日本の文化・社会・言語Ⅱ 1 コマ 夛田美有紀 ハンドアウト等 24 名
( NUJALP19名、JLCP5 名)
日本の文化・社会・言語Ⅱ 1 コマ 古本裕美 ハンドアウト等 23 名
( NUJALP15名、JLCP8 名)
中級Ⅰ読解 一般プログラム「中級Ⅰ読解」参照 中級Ⅰ聴解 一般プログラム「中級Ⅰ聴解」参照 中級Ⅰ会話 一般プログラム「中級Ⅰ会話」参照 中級Ⅰ作文 一般プログラム「中級Ⅰ作文」参照 中級Ⅰ漢字 一般プログラム「中級Ⅰ漢字」参照 中級Ⅱ読解 一般プログラム「中級Ⅱ読解」参照 中級Ⅱ聴解 一般プログラム「中級Ⅱ聴解」参照 中級Ⅱ会話 一般プログラム「中級Ⅱ会話」参照 中級Ⅱ作文 一般プログラム「中級Ⅱ作文」参照 中級Ⅱ漢字 一般プログラム「中級Ⅱ漢字」参照 中級総合 A 1 コマ 夛田美有紀 3 名
( NUJALP2名、JLCP1 名)
上級Ⅰ読解 一般プログラム「上級Ⅰ読解」参照 上級Ⅰ総合 一般プログラム「上級Ⅰ総合」参照 上級Ⅱ総合 C 一般プログラム「上級Ⅱ総合 C」参照 上級Ⅱ総合 D 一般プログラム「上級Ⅱ総合 D」参照 日 本 語 能 力 試 験 N 1 対 策 講 座 1 コマ 古本裕美 ハンドアウト等 16 名
( NUJALP14名、JLCP2 名)
日本研究Ⅱ人間と文化 1 コマ 夛田美有紀 ハンドアウト等 20 名
( NUJALP17名、JLCP3 名)
日本研究Ⅱ人間と文化 1 コマ 松島大輔 ハンドアウト等 17 名
( NUJALP14名、JLCP3 名)
日本研究Ⅱ言語と社会 1 コマ 中村桂子 ハンドアウト等 20 名
( NUJALP17名、JLCP3 名)
日本研究Ⅱ言語と社会 1 コマ 松村真樹 ハンドアウト等 17 名
( NUJALP14名、JLCP3 名)
-8-
留学生教育・支援センター紀要 第1号 2019年
【自由選択科目】
科目 週 担当者 テキスト等 受講内訳
日本の伝統文化 1 コマ ○夛田美有紀、
大 坪 喜子 、 後
藤 信 行、 野 口
正人、林邦昭、
他
ハンドアウト等 13 名
( NUJALP6名、JLCP7 名)
茶道 1 コマ 髙木裕子 ハンドアウト等 15 名
( NUJALP12名、JLCP3 名)
日本文学 B 1 コマ 常吉幸子 ハンドアウト等 23 名
( NUJALP17名、JLCP6 名)
一般交換留学生の履修が許可されている教養教育科目 交換留学生の履修が許可されているグローバル・モジュール科目
*○はコーディネーター
4 . 学外活動
雲仙・島原への実地見学
< 2018 年度後期>
1. プログラム・コーディネーター
夛田美有紀・古本裕美
2. 受講生(計 29 名)
中国 21 名
韓国 3 名
台湾 3 名
イタリア 1 名
オーストラリア 1 名
3. 受講科目
【必修科目】
科目 週 担当者 テキスト等 受講内訳
日本の文化・社会・言語Ⅰ 1 コマ 夛田美有紀 ハンドアウト等 JLCP14 名 日本の文化・社会・言語Ⅰ 1 コマ 古本裕美 ハンドアウト等 JLCP15 名 中級Ⅰ読解 一般プログラム「中級Ⅰ読解」参照 中級Ⅰ聴解 一般プログラム「中級Ⅰ聴解」参照 中級Ⅰ会話 一般プログラム「中級Ⅰ会話」参照
-9-
報告
中級Ⅰ作文 一般プログラム「中級Ⅰ作文」参照 中級Ⅰ漢字 一般プログラム「中級Ⅰ漢字」参照 中級Ⅱ読解 一般プログラム「中級Ⅱ読解」参照 中級Ⅱ聴解 一般プログラム「中級Ⅱ聴解」参照 中級Ⅱ会話 一般プログラム「中級Ⅱ会話」参照 中級Ⅱ作文 一般プログラム「中級Ⅱ作文」参照 中級Ⅱ漢字 一般プログラム「中級Ⅱ漢字」参照 中級総合 B 1 コマ 古本裕美 『 初 級か ら の
日 本 語ス ピ ー
チ』
JLCP3 名
上級Ⅰ読解 一般プログラム「上級Ⅰ読解」参照 上級Ⅰ総合 一般プログラム「上級Ⅰ総合」参照 上級Ⅱ総合 A 一般プログラム「上級Ⅱ総合 A」参照 上級Ⅱ総合 B 一般プログラム「上級Ⅱ総合 B」参照 日本研究Ⅰ人間と文化 1 コマ 永井智香子 ハンドアウト等 JLCP12 名 日本研究Ⅰ人間と文化 1 コマ 松本久美子 ハンドアウト等 JLCP13 名 日本研究Ⅰ言語と社会 1 コマ 古本裕美 『 上 級へ の と
びら』等 JLCP13 名
日本研究Ⅰ言語と社会 1 コマ 松島大輔 ハンドアウト等 JLCP12 名
【自由選択科目】
科目 週 担当者 テキスト等 受講内訳
日本の伝統文化 1 コマ ○夛田美有紀、
荒 生 公男 、 大
坪 喜 子、 後 藤
信 行 、野 口 正
人 、 林邦 昭 、
他
ハンドアウト等 JLCP15 名
茶道 1 コマ 髙木裕子 ハンドアウト等 JLCP10 名 日本文学 A 1 コマ 下野孝文 ハンドアウト等 JLCP19 名 日本のアニメ 1 コマ 山田健太郎 ハンドアウト等 JLCP7 名 一般交換留学生の履修が許可されている教養教育科目 交換留学生の履修が許可されているグローバル・モジュール科目
*○はコーディネーター
4 . 学外活動
雲仙・島原への実地見学
-10-
留学生教育・支援センター紀要 第1号 2019年
( 4)ライデン大学日本語・日本文化プログラム( LJC)
2017 年度までは毎年春学期に派遣されてくるライデン大学の日本語学科 2
年生の学生を長崎大学日本語・日本文化プログラム( JLCP)で受け入れてき
た。2018 年度より、毎年春学期に開かれるライデン大学日本語・日本文化プ
ログラムとして独立したプログラムとなった。ライデン大学とは古くから学
生交流協定を締結しており、その覚書に基づき、授業料不徴収で受入れを行
っている。
< 2018 年度前期>
1. プログラム・コーディネーター
永井智香子
2. 受講生
オランダ・ライデン大学日本語学科 2 年生 16 名
3. 受講科目
< 2018 年度前期>
【必修科目】
科目名 週 担当者 テキスト等 受講生
ライデン総合 1 コマ 永井智香子 ハンドアウト等 LJC16 名 ライデン読解 2 コマ 松本久美子 『中級を学ぼう中級中期』 LJC16 名 ライデン聴解 1 コマ 小谷裕子 ハンドアウト等 LJC16 名 ライデン会話 1 コマ 古本裕美 ハンドアウト等 LJC16 名 ライデン漢字 1 コマ 夛田美有紀 『上級・超級日本語学習者の
ための考える漢字・語彙 上
級編』
LJC16 名
ライデン作文 1 コマ 永井智香子 ハンドアウト等 LJC16 名
【選択科目】
プレースメントテストの結果、上級以上になった者には日本語で開講されて
いる教養教育科目の受講を許可した。また、英語で開講されているグローバ
ル・モジュール科目は希望すればだれでも受講できる。
4. 学外活動
・雲仙・島原への実地見学
・長崎市茂木地区において、実地見学と小学校での児童との交流
-11-
報告
( 5)教養教育留学生用科目
留学生用科目は正規学部留学生のために教養教育の一部として開講されて
いる科目である。留学生用科目は選択科目で、日本語と日本事情があり、正
規学部留学生は留学生用科目を履修した場合、初修外国語等に単位の読み替
えができるようになっている。近年、学部交換留学生(特別聴講学生)の増
加により、正規学部留学生に加え学部交換留学生についても受講が認められ
るようになり、単位認定も行われている。また、日本語・日本文化研修留学
生についても、学部交換留学生と同様に留学生用科目の受講が認められてお
り、単位も認定されている。
*受講生については以下のように記す。
正規学部留学生(正規)、学部交換留学生(交換)
*「日本語上級Ⅱ a」については学部によって受講可能な曜日が定められて
いる。また、「日本語上級Ⅰ」(前期のみ開講)と日本事情(後期)につ
いては全学部受講可能なように開講日は水曜日に設定されている。
< 2018 年度前期>
科目 週 担当者 テキスト等 受講内訳
日本語上級Ⅰ 2 コマ 松本久美子 『学ぼう!にほんご中
上級』 20 名(正規 10 名、
交換 10 名) 日本語上級Ⅱ a (水曜日)
2 コマ 松島大輔 ハンドアウト 25 名(正規1名、
交換 24 名) 日本語上級Ⅱ a (木曜日)
2 コマ 古本裕美 『中・上級日本語教科
書 日本への招待 テキ
スト』
30 名(正規 13 名、
交換 17 名)
< 2018 年度後期>
科目 週 担当者 テキスト等 受講内訳
日本語上級Ⅱ b (水曜日)
2 コマ 松島大輔 ハンドアウト 17 名(正規 9 名、
交換 8 名) 日本語上級Ⅱ b (木曜日)
2 コマ 松本久美子 『留学生のための時代
を 読 み 解 く 上 級 日 本
語』及びハンドアウト
26 名(正規 8 名、
交換 18 名)
日本事情 1 コマ 松島大輔 ハンドアウト 52 名(正規 7 名、
交換 45 名)
-12-
留学生教育・支援センター紀要 第1号 2019年
( 6)長崎大学国際サマープログラム、長崎大学国際ウィンタープログラム
の日本語科目
2018 年 8 月に参加者資格を日本語 N3 レベルに限定して、募集をかけたと
ころ、集まらず、急遽、日本語科目なしの国際サマープログラムとして開講
された。 2019 年 2 月に開かれた国際ウィンタープログラムでは 1 コマ 90 分
のクラスを 2 クラス体制で 19 コマ行った。詳細については資料の「長崎大学
国際サマープログラムと長崎大学国際ウィンタープログラムの記録」を参照。
( 7)日本語・日本文化研修留学生
日本語・日本文化研修留学生(日研生)はプレースメントテストの結果に
基づき、適切なレベルで日本語科目を履修するとともに、一般交換留学生と
同様に学部(教育学部、経済学部、多文化社会学部)に所属し、指導教員の
指導の下、ゼミに参加したり、専門科目を受講したりすることができるよう
になっている。
長崎大学の場合、日研生のための特別のプログラムは設置していないが、
留学生教育・支援センターでも日研生担当の教員を定め、留学支援課(国費
留学生担当)とともに渡日前の受け入れ業務(学部配置等)を行い、渡日後
には日研生のみを対象とした生活指導と履修ガイダンスを実施するととも
に、研修期間を通して、生活上、学習上の指導助言に当たっている。また、
日研生は一般の交換留学生は履修できない留学生教育・支援センター提供
の日本語・日本文化専門科目(日本研究科目: 4 科目)を履修することがで
き る 。 こ の 科 目 は 留学生教育支援・センターが 運 営 す る 特 別 プ ロ グ ラ ム
( JLCP 及び LJC)に所属する学生対象に開講されている科目である。
< 2017 年 10 月~ 2018 年 8 月>
・担当者:松本久美子
・受け入れ学生: 1 名
大学推薦: 1 名(オランダ)
< 2018 年 10 月~ 2019 年 8 月>
・担当者:松本久美子
・受け入れ学生: 1 名
大学推薦: 1 名(オランダ)
-13-
報告
2.留学生支援
留学生教育・支援センターでは、 4 名の教員全員が留学生に対する指導相
談を行っている。日常の相談業務以外に留学生教育・支援センターとして行
っている業務にチューター制度がある。
チューター制度に関するもの(担当:松本久美子)
チューター制度は留学生の支援を主たる目的としており、留学生教育・支
援センターの教員 1 名と留学支援課留学生教育・支援班のチューター担当職
員が協力して業務を行っている。チューター制度の対象となる外国人留学生
は「新規渡日後 1 年未満のもの」であり、交換留学生もこれに含まれる。年々
交換留学生の数は増加しており、留学生の指導教員によるチューターの確保
が困難になってきたため、留学生教育・支援センターでも留学生の指導教員
による推薦を経ず個人的にチューターを希望する学生をプールする制度(一
般登録制度)を設け、チューターの確保に努めている。
・業務内容
①チューターオリエンテーションの実施(年 2 回: 4 月初旬と 10 月初旬)
②チューターに対するアンケート(自己評価用紙を兼ねたもの)の実施(年
2 回)
③チューターに対する指導・助言
④チューター・ガイドブックの作成及び改訂
チューター・ガイドブックはチューター担当教員がアンケート等の結果を
踏まえ、毎年改定を行っている。最新版は、2019 年 4 月発行の『チューター・
ガイドブック―制度の概要とチューターの心得(第 22 版)』である。なお、
チューター・ガイドブックは留学生のチューターと留学生に配布されている。
・チューター制度実施状況
チューターには以下の 2 種類がある。
①留学生の来日時のサポート(出迎え・市役所での手続等)のみ
②来日時から 1 年間(もしくは半年)を通してのサポート
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留学生教育・支援センター紀要 第1号 2019年
①については長崎大学に在籍する留学生(留学期間が 1 年以上の者)が新
規来日の留学生のサポートに当たっているケースも多い。教員推薦のチュ
ーターが留学生来日時にまだ決まっていないケースも増えており、その場
合は①の一般登録の学生が来日時の出迎え等のサポートを行っている。
2018 年度の一般登録者数及びチューター配置状況(学部・大学院・留学生
教育・支援センター)は以下の表に示すとおりである。
一般登録者数
登録時期 登録人数
2018 年 4 月 -2018 年 9 月 24 名 2018 年 10 月 -2019 年 3 月 46 名
計 70 名
< 2018 年度前期>
新入留学生総数 212 名
内、チューター配置対象学生 124 名
チューター配置数 113 名
*チューター配置対象学生よりチューター配置数が少ないのは、チューター
1 名に対して留学生が 2 名以上配置されたケースがあるため。
学部 教員推薦 学 務課 手配 一般 計
多文化社会学部 0 27 0 27
教育学部 13 0 0 13
経済学部 0 10 0 10
医学部 1 0 0 1
歯学部 0 0 0 0
薬学部 6 0 0 6
工学部 5 0 0 5
環境科学部 1 0 0 1
水産学部 1 0 0 1
計 27 37 0 64
研究科 教員推薦 学 務課 手配 一般 計
多文化社会学研究科 1 0 0 1 教育学研究科 2 0 0 2
経済学研究科 0 0 0 0
工学研究科 7 0 0 7
水産・環境科学総合研究科 6 0 0 6
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報告
医歯薬学総合研究科 10 0 0 10
熱帯医学・グローバルヘルス研究科 0 3 0 3 計 26 3 0 29
教員推薦 一般 計
留学生教育・支援センター 20 20
< 2018 年度後期>
新入留学生総数 186 名
内、チューター配置対象学生 146 名
チューター配置数 148 名
*チューター配置対象学生よりチューター配置数が多いのは、留学生 1 名に
対してチューターが 2 名配置されたケースがあるため。
学部 教員推薦 学 務課 手配 一般 計
多文化社会学部 0 20 0 20
教育学部 18 0 0 18
経済学部 0 23 0 23
医学部 3 0 0 3
歯学部 0 0 0 0
薬学部 1 0 0 1
工学部 20 0 0 20
環境科学部 3 0 0 3
水産学部 2 0 0 2
計 47 43 0 90
研究科 教員推薦 学 務課 手配 一般 計
教育学研究科 1 0 0 1
経済学研究科 1 0 0 1
工学研究科 11 0 0 11
水産・環境科学総合研究科 7 0 0 7
医歯薬学総合研究科 7 0 0 7
熱帯医学・グローバルヘルス研究科 0 17 0 17 計 27 17 0 44
教員推薦 一般 計
留学生教育・支援センター 14 14
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留学生教育・支援センター紀要 第1号 2019年
3.地域との交流活動
< 2018 年度前期>
・出島での国際交流活動(担当 :永井智香子)
2018 年 4 月 29 日に、長崎市の出島で行われた「出島オラニエフェステ
ィバル」に、オランダ・ライデン大学からの LJC の学生 2 名が参加した。
オランダの遊びを紹介することで、地域住民との交流を深めた。
・小学生との国際交流活動(担当 :永井智香子)
2018 年 6 月に、 LJC の学生 15 名が長崎市立茂木小学校の 6 年生と国際
交流活動を行った。留学生の国の紹介、日本や長崎の紹介、日本の遊び体
験などを行い、交流を深めた。
< 2018 年度後期>
・長崎県商工会青年部連合会・女性部連合会との連携事業
(担当:夛田美有紀・古本裕美)
2018 年 11 月に、 JLCP の学生 6 名を長崎県南島原市へ、 8 名を長崎県南
松浦郡新上五島町へそれぞれ派遣し、海外市場への進出、インバウンドの
受け入れ態勢の整備、海外からの人材の受入を希望する各企業にて合同で
調査研究等を行った。
・塾生(小・中・高)との交流会(担当:松本久美子)
2018 年 11 月に授業の一環として、 JLCP の学生 13 名が真未来塾(長崎
市平和町)を訪問し、塾生との交流会が行われた。塾生(小・中・高)に
よる長崎方言の実演による紹介やパワーポイントによる日常生活の紹介、
留学生とのペアワークやグループワークなど、活発な交流活動が行われた。
4. 日本人学生の海外派遣
( 1)長崎大学海外短期語学留学
長崎大学海外短期語学留学の初修外国語(中国語、韓国語、フランス
語、ドイツ語)について、 4 名の教員がそれぞれ言語教育研究センター
等の教員と共に派遣業務を担当している。派遣期間は 3 週間から 4 週間
である。業務内容は言語によって多少異なるが、概ね以下の 6 点にまと
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報告
められる。
①参加学生への周知活動:ポスター作成、教室での説明
②留学説明会( 2 回)
③出発前オリエンテーション
④引率(中国語のみ)
⑤報告会
⑥ JASSO 及び学内奨学金申請書類作成と報告書作成
派遣業務担当者は、以下のとおりである。
中国語 永井智香子(留学生教育・支援センター) 楊暁安(言語教育研究センター)
韓国語 松本久美子(留学生教育・支援センター) 劉卿美(言語教育研究センター)
フランス語 夛田美有紀(留学生教育・支援センター) 大橋絵理(言語教育研究センター)
ドイツ語 古本裕美(留学生教育・支援センター) 仲井幹也(経済学部)
( 2)留学相談
件数は多くないが、上記語学留学に参加した学生で半年または 1 年間
の交換留学を考える学生からの留学相談を受けている。また、留学生の
チューターをしている日本人学生で留学相談に訪れる者もいる。
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留学生教育・支援センター紀要 第1号 2019年