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NCDNon-communicable Diseases; 非感染性疾患1. 厚労省. 平成28年版厚生労働白書. 2016; https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/16/. Accessed 10/23, 2019. 2. 厚生労働省保健局. 「2040年を展望した社会保障・働き方改革の取りまとめ」について. 2019; https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05179.html. Accessed 10/23, 2019. 全体像と今後の課題 日本の総人口は2040年にかけて減 少、少子高齢化が進展し、2050年 には1億人を下回ると推定されていす。総人口に占める生産年齢人口 (15歳~64歳 )の割合は2040 年には5,978万人(53.9%)に減 少すると推計されています 1 日本は世界トップクラスの長寿国です が、平均寿命と健康寿命との差は 2001年から2013年にかけて、男性 で8.7⇒9.0年、女性で12.3⇒ 12.4年と微増しており 1 、介護の負 担が大きくなっています 厚生労働省は2040年を展望し、誰 もがより長く元気に活躍できる社会を 実現するために、生活習慣の改善、 疾病予防、重症化予防を推進して います 2

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NCD(Non-communicable Diseases; 非感染性疾患)

1. 厚労省. 平成28年版厚生労働白書. 2016; https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/16/.Accessed 10/23, 2019.

2. 厚生労働省保健局. 「2040年を展望した社会保障・働き方改革の取りまとめ」について. 2019;https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05179.html. Accessed 10/23, 2019.

全体像と今後の課題

日本の総人口は2040年にかけて減少、少子高齢化が進展し、2050年には1億人を下回ると推定されています。総人口に占める生産年齢人口(15歳~64歳 )の割合は2040年には5,978万人(53.9%)に減少すると推計されています1。

日本は世界トップクラスの長寿国ですが、平均寿命と健康寿命との差は2001年から2013年にかけて、男性で8.7⇒9.0年、女性で12.3⇒ 12.4年と微増しており1、介護の負担が大きくなっています 。

厚生労働省は2040年を展望し、誰もがより長く元気に活躍できる社会を実現するために、生活習慣の改善、疾病予防、重症化予防を推進しています2。

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NCDの負担

日本全国で約22万人が新規に脳卒中を発症、再発も含めると約29万人が発症1

(推定値)

患者さんの負担

6ヶ月以上続く慢性筋骨格系疼痛のある人は約15%で、成人の6人に1人に当たる3

うつ病や躁うつ病などの気分障害で治療中の患者さんは推定で約120万人。こころの病気で通院・入院してい

る患者さんのうち、約65%が15~64歳4

2015年の心不全による入院患者数は約24万人で、年に1万人以上の割合で増加

(循環器専門医研修施設・研修関連施設)2

1日あたり約720万人が医療機関に来院し、そのうち約半数が65歳以上の高齢者4

社会の負担

2017年の日本の国民医療費43兆円のうち、「循環器系の疾患」に約6兆円、次いで「新生物<腫瘍>」に約4.4兆円、「筋骨格系及び結合組織の疾患」に約2.4兆円が支払われた6

1.Takashima N, et al. Circulation journal. 2017;81(11):1636-1646.2.急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版). 2017.3.Nakamura M, et al. Journal of orthopedic science. 2011;16(4):424-432.4.厚生労働省. 平成29 年(2017)患者調査の概況. 2019; https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/dl/kanja.pdf. Accessed 10/23, 2019.5.益山光一. 医療保険財政への残薬の影響とその解消方策に関する研究. 2015. https://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=201504011A#selectHokoku.

Accessed 03/12, 2020.6.厚生労働省. 平成29年度 国民医療費の概況. ; https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/17/index.html. Accessed 03/12, 2020.7.Inoue S, et al. PloS one. 2015;10(6):e0129262.8.厚生労働省. 自殺・うつ対策の経済的便益(自殺やうつによる社会的損失). 2010; https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000qvsy.html. Accessed 03/12, 2020.

慢性疼痛による経済損失は年間約1.9兆円7、

自殺とうつ病による経済損失は年間2.7兆円と推定されている8

日本の残薬に関する研究によると、年間100億~3300億円の残薬があると推計5

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推定患者数(日本)

2300万人日本人の4.5人に1人は

慢性疼痛を有する1

慢性疼痛は医療コストを増大させ、

肉体的・精神的な健康感を低下させる2

慢性疼痛患者さんの3人に1人は未治療1

全脳・心血管死の50%が120/80mmHgを超え

る血圧値に起因する3

高血圧患者さんの3人に 1人は高血圧を認識しておらず10人に1人は未治療3

うつ病患者さんの5人に3人は医療機関を受診して

いない4

自殺の2割はうつ病などの気分障害が原因5

日本の健康障害の第4位6

4300万人日本人の2.3人に1人は

高血圧3

500万人日本人の15人に1人は生涯

に1度うつ病を経験4

疾病負担

慢性疼痛 高血圧 うつ病

NCDの現状

1.小川 節ら, 臨床整形外科. 2012;47(6):565-574.2.Takura T, et al. Journal of orthopedic science. 2015;20(4):750-760.3. 高血圧治療ガイドライン2019. 日本高血圧学会; 2019.4.川上憲人. 精神疾患の有病率等に関する大規模疫学調査研究. 2016.5.警察庁. 平成30年中における自殺の状況. 2019; https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/jisatsu.html. Accessed 10/23, 2019.6.IHME.. 2017; http://www.healthdata.org/japan. Accessed 10/23, 2019.

受診率

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NCDの負担軽減が期待される領域

1.Mitsutake S, et al. Preventing chronic disease. 2019;16:E11.2.国立研究開発法人国立がん研究センター. 2019; https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2019/0409/index.html. Accessed 3/12, 2020.

4.厚生労働省. 平成30年版厚生労働白書. 2019; https://www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/. Accessed 10/23, 2019.5.Takashima N, et al. Circulation journal .2017;81(11):1636-1646.

7.Okura Y, Ramadan MM, Ohno Y, et al. Circulation journal : official journal of the Japanese Circulation Society. 2008;72(3):489-491.8.厚生労働省. 高齢者の医薬品適正使用の指針. 2018.

80%75歳以上の約8割で2疾患以上、約6割で3疾患

以上の慢性疾患が併存している(東京都)1

51%脳卒中発症者数は再発も含むと年間推定約29万人5

40~64歳で介護を必要とする者のうち介護が必要となった主な原因の51%は脳卒中で最も割合が高い4

67.9%全がんの5年相対生存率は67.9%2。がん患者さん・経験者が働きながらがん治療を受けられる

可能性が高まっている3

50%心不全で入院したことのある患者さんの5年生存率は50%で、大腸がんと同程度6。2020年には患者数が

120万人、30年には130万人に達すると推測されている7

1/10現役世代の10人に1人は糖尿病あるいは糖尿病予備軍。それぞれ約1,000万人と推計されている4

40%全国の保険薬局における処方調査によると、75歳以上の40%が5種類以上、25%が7種類以上

の薬剤を処方されている8

3.厚生労働省. がん対策推進基本計画(第三期). 2018; https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000183313.html. Accessed 3/12, 2020

6.日本心不全学会. 『心不全の定義』について. 2017; http://www.asas.or.jp/jhfs/. Accessed 03/12, 2020.