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TRANSCRIPT
NEC 我孫子事業場
田んぼアートで「トキ」を描きました。田んぼアートで「トキ」を描きました。 (2008年7月:草取りイベント集合写真)(2008年7月:草取りイベント集合写真)
佐藤 純孝
我孫子地区責任者
◆ご挨拶
-1-
我孫子事業場は、NECの中でも特に水と緑豊かな自然環境のすばらしいところであり、 この豊かな
自然と調和すべく、敷地内には「シラカシ、マテバシイ、ケヤキ、サザンカ、ツツジ」など数多くの樹木を植
栽して緑化を推進しています。また、環境との調和を経営の最高課題の一つとして企業活動の全域で、
一人ひとりが環境へのやさしさを優先して行動することを行動指針の基本として取り組んでいます。
当事業場では、キャリアネットワーク事業に関わるブロードバンドネットワーク製品の技術開発センター
として、近年、特に環境に配慮した製品開発と共に、禁止物質を含有しない製品のグリーン化を積極的
に推進しています。例えば、省電力化、資源循環(材料資源の減量、リユース可能部品の採用、プラス
チック材料名表示、解体容易性、リサイクル)、RoHS指令対象物質の全廃やREACH規則等グローバ
ルでの環境規制に対応したグリーン化等、環境に配慮した製品を提供していくことを最重要課題として
取り組んでいます。
また、事業活動から排出される資源を分別してリユース、リサイクルの推進を図り、2000年度に達成したゼロエミッションを維持すると共に、更なるリサイクルの質の向上にも努めています。
一方、2004年度には、NECとNPO法人アサザ基金との協働により、霞ヶ浦の水源地である石岡市において、荒廃した谷津田を復田しての田んぼ作りによる自然再生事業を開始して、従業員及び家族の参加による自然体験型環境意識啓発活動を行なっており、先般、6年目の田植えを無事終えました。
更には、「NECあびこ少年少女空手道教室」の運営、および「あびこラグビースクール」「NEC杯あびこ少年サッカー大会」や「NECカップ千葉県ラグビースクールトーナメント大会」の開催など、地域の子供達を対象に、スポーツを通じての健全育成プログラムを継続的に実施しています。また、「社外の企業、学校、地域の方への環境の取り組み紹介と見学会」の開催や「我孫子市クリーンフェスタ」への出展を行なうなど地域社会との共生を重視した活動を永年に亘って実施しております。
ここに、2008年度の我孫子事業場における環境の取り組みとその成果について、環境報告書「環境アニュアルレポ-ト2009」を取りまとめました。
本アニュアルレポ-トをご一読いただき、NEC我孫子事業場の環境管理の取り組みについてご理解を頂くとともに、忌憚のない意見を頂戴頂ければ幸いに存じます。
【金木犀(キンモクセイ)】
~我孫子事業場は自然がいっぱい!~
【池】 【タイサンボク】 【睡蓮(スイレン)】
◆目次
1.我孫子事業場の概要 --------------------------------------------32.環境方針 -----------------------------------------------------------43.ISO14001認証登録 -----------------------------------------54.環境管理組織・運営体制 ---------------------------------------55.環境監査------------------------------------------------------------66.法の遵守------------------------------------------------------------77.環境負荷概要------------------------------------------------------88.環境負荷低減&CSR推進活動--------------------------------9(1)2008年度の活動目標と成果 ------------------------------9(2)2009年度の活動目標 ------------------------------------10
(3)環境配慮型製品開発の推進 --------------------11
(4)化学物質管理 --------------------------------12
(5)廃棄物削減と再資源化 -------------------------13
(6)教育・訓練、意識啓発活動 ----------------------14~16
(7)地域社会との調和、貢献、交流 ------------------17~20
-2-
我孫子事業場の概要・所在地 千葉県我孫子市日の出1131番地・敷地面積 約315,000㎡ (約95,500坪)・延床面積 約127,800㎡ (約38、700坪)・創 立 1982年 (昭和57年10月)・従業員数 約4,500名(関係・協力会社を含む)・主要開発製品 下記による。
1.我孫子事業場の概要
1982年、NEC我孫子事業場は、清麓の利根のほとりに誕生しました。
当事業場は、都心から30キロ圏の千葉県北西部に位置しており、利根川と手賀沼に挟まれた水と緑豊な、我孫子市にあります。事業場の敷地には、古利根川の一部が池として残っており、今も、数多くの水鳥や、貴重なトンボも生息するなど、自然に恵まれた環境にあります。
当事業場では、現在、 「いつでも・どこでも・何でも・だれでも」情報を自由にやり取りできるユビキタスネットワーク社会を実現する為のNGN(次世代ネットワーク)製品の開発拠点に位置づけられており、ブロードバンドネツトワーク製品や光デバイスの企画・開発を行っています。
また、NGNトランスポート、およびサービスプラットフォーム製品の開発、各種評価試験やお客様との検証などを通じて、各通信キャリア様のNGN構築に貢献すべく「我孫子NGNコンフォーマンスセンター」を設立して、セキュアで高品質な評価環境により、お客様にNGN製品の機能・性能を十分にご確認頂き、安心してご購入頂ける環境を提供しています。
-3-
DW4200
ROADM
DW4000
基幹系WDM
WDM製品WDM製品
MW0500
小型 CWDM
MZ1100/1200
10GbE/STM-64長距離伝送装置
中容量WDM
MW1000
EthernetEthernet多重製品多重製品GbE多重 & Ethernet XC
MG2300
FE�GbE 多重化装置MG2000
GbE→STM-16多重MG4040
U-Node
SDH/Ethernetハイブリッドノード
U-Node
SDH/Ethernetハイブリッドノード
SDHSDH製品製品
小型SDHノード
C-Node
V-Node
中容量SDHノード
UN5000
MSP
光ネットワーク事業部光ネットワーク事業部
NS2480
AM32/AM34
DSLAM
ブロードバンドアクセス製品ブロードバンドアクセス製品
GEPON
AM3110
MSAN
ホームネットワークホームネットワーク製品製品
アクセスNWPRJアクセスNWPRJ
STB ME200 NS200
高速高速INFINF
チューナブルレーザ
WDM-SFP
40G光源
光デバイス光デバイス事業部事業部
アクセス系アクセス系INFINF
P2P-SFPPON
事
音声系/付加価値ネツトワーク製品
レイヤ2集約スイッチ
高性能マルチレイヤスイッチ
IP8800/RIP8800/SJunlper
(OEM製品)
IPネットワーク事業部
IPバックボーン/サービスエッジ製品 次世代サーバ
NGN製品
SMD-C
CX2600/220CX2600/240
SSE
CX2800/210
-4-
2.環境方針
我孫子事業場は、従来から事業場としての環境方針を制定し、この方針に基づいた環境活動を
展開して参りました。
1999年度からは、これまで各事業場毎に構築していた環境マネジメントシステムをNEC全社で一本化するにあたり、事業場毎に制定していた環境方針をNECの環境憲章へ統合して、以後、この環境憲章に基づいて環境活動を展開しています。
この環境憲章は、ポスターを作成して事業場フロア内各所に掲示しています。また、当事業場の環境管理ホームページに掲載し、構内関係会社を含む全従業員に電子情報として開示して周知すると共に、新たに我孫子事業場に勤務または転入される方に対して、毎月開催する受け入れ者教育や外部の関係協力会社に対して、本アニュアルレポートを配布することにより、周知しています。
環境憲章
環境理念
NECは環境と調和するテクノロジーと環境にやさしい生産の追求をとおして 自然のいとなみを尊重し世界の人々が人間性を十分に発揮できる豊かな社会と環境の実現に貢献します。
行動指針
前 文
NECは環境との調和を経営の最高課題のひとつとして企業活動の全域で一人
ひとりが環境へのやさしさを優先して行動します。
1.開発・設計の段階で環境・安全を考慮した評価を行い、環境保全に適合した省資源、省エネルギーの製品を提供する。
2.生産、販売・物流、使用、廃棄などの段階で環境技術の開発・向上につとめ、環境保全に貢献できる資材・工法、再利用の積極的な導入をはかる。
3.国・地方自治体などの環境規制を遵守することはもとより、自主管理基準を設定し、環境管理レベルの向上につとめる。
4.全員への環境教育を徹底し、環境への意識向上をはかると共に、地球的規模の視点に立った環境保全活動により社会に貢献する。
5.分担役員を頂点とした環境管理の組織・運営制度を整備し、責任所在の明確化をはかると共に、常に最新の環境規範にしておく。
6.環境監査により活動を確認して改善施策を実行し、自主管理の維持向上につとめる。7.開発した環境の技術・管理手法を積極的に公開し、環境保全に貢献する。
制定 1991年11月22日 日本電気株式会社
省エネルギー連絡会
主要関係会社も参画
NEC我孫子事業場として認証を取得
審査機関:日本規格協会(JSA)
登録日 :‘97 .10.27
登録継続:‘98 .10.29
NEC全社一括として認証を取得
審査機関:日本品質保証機構(JQA)
登録日 :‘99.10.31登録更新日:‘06.10.31 (最近の更新審査)
改定日 :‘08.10.3
我孫子事業場では、国際規格のISO14001を97年10月に認証登録しました。その後99年10月にNEC本社のISO導入に伴い、環境管理の効率化を目指した業務革新と経費の削減を目的として、NEC全社で一本化したEMSとしてISOの認証を登録して、以降継続しています。
3.ISO14001認証登録
【認証取得の経緯】
-5-
我孫子事業場では、環境管理活動を積極的に効率よく推進する為、事業場の責任者である我孫子支援部長を我孫子地区責任者として、又、各事業ラインの代表を管理体環境管理責任者として組織化しています。また、各事業ラインおよび主だった関係会社の実務者により構成される各種委員会を定期的に開催し、横断的環境管理活動を展開・推進しています。(2009年度体制)
4.環境管理組織・運営体制
我孫子地区環境推進部門長
地区環境関連委員会管理体環境管理連絡会
環境管理活動連絡会
モバイルNWJH管理体
NWソフトウェアJH管理体
NTTJH管理体
スタッフ管理体
スタッフ部門長
我孫子地区責任者
横断的活動
光NW管理体
NWプラットフォーム管理体
光デバイス管理体
法定管理者・責任者、資格者
我孫子事業場では、環境負荷の削減状況、環境保全状況の総合的把握、ISO国際規格の適合状
況を判定するため、セルフチェックによる自己評価と環境経営監査の2段階で環境監査を行っています。
98年からは、環境監査に日本経営品質賞の評価の仕組みを取り入れ、定量評価方法を導入しまし
た。更に監査方法は、NECの社内専門家と公認のCEAR登録審査員が厳しく実施し、監査の透明性と公平性を期しています。
また、環境監査とは別に、社内の専門組織による環境関係の遵法監査を3年ごとに受けており、遵
法に対しても万全を期しています。
監査における指摘事項に対しては、是正計画を作成して改善を図り、活動の継続的なレベルアップ
に努めています。
環境経営監査インタビュー風景
評価出来る点 :5件
期待する点 :3件
指摘事項:
改善を要する点:1件
課題 :3件
5.環境監査
【2008年7月環境経営監査結果】
-6-
環境経営監査パトロール風景
-3
-2
-1
0
1
2
3 評価 期待 改善 課題
情報公開
地域貢献
遵法
製品活動
情報の共有化
内部環境監査
不適合並びに是正措置
監視と測定
記録
アセスメント
リスク対策
廃棄物管理
化学物質管理
協力会社
教育
資源循環
資源有効利用
地球温暖化防止
目的目標・環境計画
環境側面
法入手
環境ビジョン
リーダーシップ
6.法の遵守
我孫子事業場では、法律等で定められている各種届出や、排水、排ガス等の分析測定を確実に実施しています。
特に、分析測定の結果に関しては、法規制値より厳しい“自主管理基準値”を設定して監視しており、2008年度も全ての測定項目において遵守しました。
我孫子市長
提出項目
◇届出・報告関係
提出先
特定施設事前協議書
届出関係
提出理由
市環境条例 我孫子市長
市との公害防止協定
産業廃棄物管理票
交付等状況報告書
千葉県知事
2件
2件
1件
区 分
報告関係
件数
-7-
特定施設変更届
大気測定結果報告
千葉県知事
廃棄物処理法
1件茨城県条例
件数測定理由
2件
ばい煙発生施設(ボイラー)
◇分析・測定関係
騒音
生活系排水下水道D管理点水質関係
大気関係
振動
区 分
敷地境界
敷地境界
地下水(観測孔)
市との公害防止協定
市の立入調査、自主測定
市の立入調査、市公害防止協定
市との公害防止協定
市の立入調査、自主測定
4件
6件
4件
4件
分析測定箇所
産業廃棄物茨城県内処分実績報告書
各1件
茨城県知事
市との公害防止協定
秋田県知事
山形県知事
宮城県知事
神奈川県知事
7.環境負荷概要
我孫子事業場の事業活動に伴う環境負荷状況を把握、評価した上で、環境負荷を低減すべく環境目的・目標に反映して活動の展開を行っています。
以下に我孫子事業場の事業活動に伴う環境負荷マスフローを示します。
※ エネルギ-電力:64,838MWH石油(灯油):99kl
上水135km3
※ 化学物質法規制: 847kgその他:5,397kg
素材・ 材料紙:9t半田:4kgプラスチック包装材:0.6t
産業廃棄物: 50t 一般廃棄物:173t
特管産廃:0.1tCO2排出量
27.6kt
排ガス(NOx等)
再資源化物古紙:34tミックスペーパー:21t段ボール:18t空缶・空瓶:29tその他:14t
3,891km3
新製品開発
2000年6月100%再資源化達成
※印が主な環境側面
-8-
ゼロエミッション達成
排水128km3
都市ガス301km3
我孫子事業場における環境管理活動は、事業に係わる環境負荷、それらの環境影響評価結果、
全社の環境目標並びに法及びその他要求事項を踏まえ、年度毎に目的・目標の制定及び実行計画
を策定して、この計画に基づいた活動を展開して、四半期毎の進捗管理、フォローを行なっています。
法&要求事項
目的/目標環境負荷 実施計画 活動
展開全社目標
影響評価
(1)2008年度の活動目標と成果
評価区分 目 標
地球温暖化防止
成 果
8.環境負荷低減&CSR推進活動
-9-
CO2排出量絶対値 :29kt以下(90年度比25%減)CO2排出量原単位(フロア面積比):(90年度比35%減)CO2排出量原単位前年度比1%削減
27.5kt38%減2.4%増
資源有効利用
ゼロエミッションの維持100% 100 %
◎
◎
◎
リスクミニマム
法遵守率100%実施 ・届出及び報告事項の遵守・管理対象の排出基準の遵守
100%100%
○
◎
化学物質収支管理100%実施 (全物質)
10月・4月実施
冷媒用フロン、消火器用ハロンの保有部門毎の管理化
◎◎○
◎
◇活動目標達成状況(達成率100%以上:◎/80%以上:○/80%未満:×)
環境コミュニケーション
地域貢献の推進、自治体等への協力の推進環境アニュアルレポート発行、環境HP開設、環境広報の推進
通勤路清掃実施市主催イベント出展田んぼ作りPJ実施等
◎
◎
新規化学物質・設備・廃棄物の事前評価 100%実施
◎
NOx、SOx排出量 02年度レベルに維持
○×
100 %
参加率 92%高環境意識層 55%
化学物質MSDS100%整備及び未登録品の購買規制 ◎100 %
ボイラー更新により、
NOx40%減SOx排出0
◎
対象設備の把握保有リストの更新
従業員の環境教育参加率100% 高環境意識層70%
新任主任、新任管理者、転任者への100%環境教育実施 実施率95%以上
※実績管理項目については、本表から除く。
(2)2009年度の活動目標
2009年度についても2008年度に引き続き、我孫子事業場として目標を定め、環境負荷の低減
など継続的に改善活動を推進しています。
区分 目 標
地球温暖化防止 CO2排出量絶対値削減 :28.5kt以下(90年度比26%減)
エネルギーCO2排出量原単位(面積比):0.223以下(90年度比36%減)
原油換算原単位CO2排出量前年度比1%減
リスクミニマム 法遵守率100%実施・届出及び報告事項の遵守・管理対象の排出基準の遵守
化学物質収支管理(法規制物質対象)100%実施及び未登録品の購買規制
冷媒用フロン、消火器用ハロンの保有部門毎の管理継続
◇活動目標 ※実績管理項目については、本計画から除く。
環境意識啓発
環境コミュニケーション
地域貢献
高環境意識層の拡大 NECグループ従業員:70%以上環境意識調査への参加 〃 :100%
各種イベント・資料への“IT、で、エコ”マークの活用
全社開催教育/受入者教育の100%実施
通勤路清掃実施と地域委員会・イベントへの参加
NOx、SOx排出量(08年度レベルに維持)
新規化学物質・設備・廃棄物の事前評価100%実施
環境アセスメント(工場・建物の新設・撤去時)100%実施
-10-
資源循環 廃棄物排出量の前年度以下に維持管理(全:332t以下/一廃:282t以下/産廃:50t以下)
ゼロエミッションの維持資源有効利用
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
50
99年度 00年度 01年度 02年度 03年度 04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
我孫子事業場では、ブロードバンドネットワーク製品の技術開発センターとして、環境に配慮した製品開発に取り組んでいます。
活動の成果としては、NECの環境配慮基準に適合した製品に付与される「エコシンボル」の製品登録に向けて取り組み、1999年度から、全事業部門の主力製品に順次適用され、以降登録製品を拡大して来ました。
更に2005年度からは、新規開発製品の全てを環境配慮型製品に、そして、エコシンボル製品にするべく活動を強化して来ております。欧州・中国RoHS指令やREACH規則など製品含有化学物質に関する法規制の適合や管理体制を強化すると共に製品のCO2排出量削減などの目標を掲げて取り組んでいます。
(3)環境配慮型製品開発の推進
-11-
≪2008年度ブロードバンドネットワークJH製品環境目標に対する実績≫
≪エコシンボル製品登録件数推移≫
203
81
3 11
23
51 61
累計件数
( )
10
○44.3%
製品の省電力化(性能比)05年度比20%削減
製品のCO2排出量削減
○23社PMR完了
月次会議で活動
【99.9%(40046)】
サプライヤPMR推進
REACH管理体制整備
【JGPSSIフォーマット調査推進】
製品含有化学物質
対応力強化
○100%0件
新規設計品適合率:100%違反件数:0件
製品RoHS規制適合
○100%(31/31)【100%(108/108)】
エコシンボル登録率100%【アセスメント合格率100%】
エコシンボル対象製品登録【製品アセスメント実施】
評価実 績目 標活 動 項 目
126
180
0
60
90
120
150
(件数)
31
45
10
3
10
28
12
8
71
172
46
30
化学物質
使用可否事前評価
登録申請
使用使用状
況把握
MSDS・IN/OUT・収支管理
行政報告
報告対象物質該当なし
(PRTR)
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
50
95年度 96年度 97年度 98年度 99年度 00年度 01年度 02年度 03年度 04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
(4)化学物質管理
我孫子事業場で使用する化学物質は、法規制、管理・使用方法等について事前評価の上、使用可否の判断を行なっています。
新規の化学物質は、MSDSの登録を行い、登録のない物質は購入できない仕組みを構築しており、使用量のIN・OUT管理を行うと共にPRTR法に基づいて法規制物質及び電機・電子業界指定物質の他、事業場で使用している全ての化学物質に対して収支管理を実施して管理しています。
又、化学物質の種類数、使用量の削減の目標を設定し、毎年内容の見直しを行い環境負荷の低減を図っています。
購買規制
その他物質
86%
◇化学物質収支管理結果(収支比率:全物質対象)
物質数計36種
◇【種類別物質数と使用量推移】(物質数)
廃棄物(再資源化)
12.5%
法規制物質
14%
大気
11.0%製品・消費
61.9%
下水道
14.0%
(量t)
6.2t
使用量
毒物
有機溶剤
その他
劇物
危険物
-12-
2
4
6
8
10
0
●
●
●
●
●●
●●
●
●
●●●
●●
再利用
0.6%
798655
463 404 362 365 340 323 276
117
9275 57 65
5064
128
81
0
100200
300400
500
600700
800900
1000
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
(5)廃棄物削減と再資源化
我孫子事業場から排出する廃棄物として、紙屑、生ごみ等の一般廃棄物と廃プラスチック、
廃酸、廃アルカリ等の産業廃棄物があります。
一般廃棄物については、既に数年前からゼロエミッションを達成し、継続していますが、
2000年6月に産業廃棄物についても再資源化処分業者の開拓により、ゼロエミッション
を達成し、以降継続して維持管理を実施しております。
以下に、近年の廃棄物削減及び再資源化についての改善事例を紹介します。
◇改善事例
産業廃棄物
④木屑の再資源化
一般廃棄物
③芯なしトイレットペーパーの導入
④食堂メニュー見本の疑似化
⑦ミックスペーパーの分別回収
区 分 改 善 内 容
①容器包装「その他プラスチック類」の分別回収開始と資源分別ポスターの見直し、資源分別通信簿制度の導入及びHPによる分別方法情報発信
2008年度当たり改善量
99/08
97/05
00/01
適用開始時期
02/02より試行
99/07
99/06
9t
⑤生ごみのコンポスト化 98/10
2008年度分別率 92%
5万ロール0.5t削減
6t削減
21t
③食堂汚泥の堆肥への再資源化
0.2t削減
⑥段ボール廃材の緩衝材化 18t削減 98/07
-13-
⑩ペットボトルキャップのポリオワクチン化
07/04
①GT(グリストラップ)浄化装置の汚泥削減 01/08
19t
5t削減
②空きファイルのリユース化
08/02
0.2t削減
65t②秘文書の裁断圧縮固形化による再資源
(トイレットペーパー)化
(トン)廃棄物排出量推移(00年度 → 08年度)
00年度比
65%減
01/04
1.7t
926
772
544496
437 429 397 388326
産業廃棄物一般廃棄物
⑧ペットボトルの有価売却化
⑨雑誌の有価売却化
05/08
07/04
30.8t
14t
(6)教育・訓練、意識啓発活動
-14-
NECでは、環境経営の基礎となる人材育成のために、さまざまな教育プログラムを用意し、新入社員教育、新任管理者教育や全社員一斉WEB教育、職種別環境教育などを実施しています。
我孫子地区においては、関係協力会社の新規受け入れ者や転入者に対する受け入れ教育を実施して、環境方針の周知や当事業場の環境の取り組みを等を紹介して日常の事業活動の中で環境に配慮した行動が実践出来るように環境教育を実施しています。
◆教育実績(我孫子地区)
一般教育 参加者数
635名
リスク対策の一環として、危険物や廃液等の漏洩、停電時、自然災害(地震等)、設備からの出火など緊急事態を想定した各種の対応訓練を実施しています。
12月
◆緊急事態想定訓練実績例
緊急事態想定訓練例
地震対応訓練(地下タンク)
ボイラー設備燃焼異常対応訓練
参加者
9月
地震対応訓練(ボイラー薬品)
設備出火(制御盤)対応訓練
12月
3月
協力会社受入れ教育
1)環境教育
2)緊急事態想定訓練
実施月
毎月
廃アルカリ漏洩訓練
15名
資源分別立会い指導
また、特に我孫子市に処理を依頼している一般廃棄物については、教育を兼ねた分別状況の調査、立会い指導、資源分別通信簿制度の導入などを実施して従業員への意識付けを行っています。
6/10月 40名
資源分別立会い指導風景
資源分別通信簿制度の導入
ごみ減量・リサイクル推進事業所認定章(3回目の更新申請によりゴールド)
2008年6月12日
10月 12月
12月
3月
9月
緊急事態想定訓練風景
実施月
最終排水路の異常時対応訓練
10月
5月
12名
14名
15名
15名
12名
3R<解説>廃棄物をできるだけ出さない社会をつくるた め の基本的な
考え方。・Red uc e(リデュース=設計段階から廃棄物抑制を配慮する)・Reu se (リユース=部品 ・製品の再利用)・Recyc le(リサイクル=材料としての再利用 )
さらに詳しく知りたい方はこちら ⇒ 経済産業省3R政策
<ミニ知識>製品 の企画・設計段階から廃棄する 時の方法を考えることが最 も重要。社内の製品アセスメン ト制度でも3Rの対応 状況をチェックしてい る。
「循環 型社会形成推進基本 法」は、この 考え方に 基づき、廃棄物処理 やリサイクルの 優先 順位を(1 )リデ ュー ス、(2 )リユ ース、(3)リサイクル、 (4)熱回 収(サーマルリサイク ル )、(5)適正処分
―と定めている。3Rに 「リフ ューズ (R efuse=ごみになるものを買 わない )」を 加えて 「4R 」、
さらに 「リペ ア(R epa ir=修理して使う)」を加えて「5 R」という場合もある。
廃棄物発生抑制の基本だね!
3)環境意識啓発
環境意識啓発として、従業員に自主的な環境意識の向上が図れるよう環境月間記念植樹、環境施設見学会、各種環境講演会の参加やパネル展示会を実施しています。
講習会・見学会・講演会他 参加人数
◆環境施設見学会・講演会・展示会実績
①環境施設見学会柏市南部クリーンセンター
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②環境月間記念植樹月桂樹:約70cm <ポット苗育成>
6月
⑥環境連想ゲーム鹿児島大学・NEC液晶テクノロジー㈱
11月
12月
7月
④環境用語解説集食堂カード掲示①環境施設見学会
②環境月間記念植樹
月桂樹
⑦省エネルギー講演会東京電力㈱ 省エネグループ
食堂利用者多数
⑥環境連想ゲーム
③環境用語解説集パネル展示会 11月
⑤「せっけん作り」 講習会NPO法人・せっけんの街
11月
実施月
③環境用語解説集パネル展示会④ 〃 食堂カード掲示
2月 43名
20名
⑦省エネルギー講演会
19名
食堂利用者多数
20名
21名
⑤「せっけん作り」講習会
4)環境意識啓発プログラム自然体験プログラムによる、環境知識もあり行動も伴った環境意識の高い層(=エコ
エクセレンス層)の向上施策の一環として、「NPO法人アサザ基金」との協働で2004年度より「NEC田んぼ作りPj(with アサザ基金)」を スタートさせ、霞ヶ浦の水源地である茨城県石岡市東田中にある休耕中の谷津田を復田して、2008年度はNECグループ従業員・家族の参加(計1,355名)による田んぼアート作り(5周年記念)、稲作、味噌造り、酒造り体験を行いました。
≪2008年度の田んぼ作りPj活動≫
<復田後>
2004年4月2004年2月
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アサザの花
田植え2ケ月後
田んぼに設置したネットワークセンサー
IT、で、エコ
新酒「愛酊で笑呼」誕生!
3月蔵出し
1月酒仕込み
11月脱穀
10月稲刈り
8月自然学校
5月田植え
7月草取り
「田んぼアート2008」 観察状況
5/17田植え
田植え後40日目
田植え後49日目
田植え後56日目
田植え後60日目田植え後74日目
田植え後88日目
田植え後104日目
田植え後119日目
<復田前>
(7)地域社会との調和、貢献、交流
我孫子事業場では、企業市民として地域社会への貢献と調和を図るべく、千葉県及び我孫子市の環境保全に関わる各種委員会への参加、行政との環境情報交流会の実施、地域イベントへの積極的参加及び通勤路清掃など地域との交流を推進しています。
◆千葉県・我孫子市の各種委員会への参加・交流
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環境美化推進委員としての不法投棄状況確認と報告
千葉県環境保全協議会にてエコメッセ千葉に参加
会社敷地外周辺への不法投棄会社敷地外周辺への不法投棄9/5発見
②不法投棄されたホイル
③不法投棄されたタイヤ2本
①不法投棄されたタイヤバッテリー
2008年度の活動委員会 役職 内容
1 千葉県環境保全協議会 理事
2 同上 東葛北部部会 会長
3 我孫子市環境審議会 委員
4 我孫子市廃棄物 会長
5 我孫子市 理事エコワーク町会
6 環境美化推進委員 委員
活動計画の審議、 総会、理事会:4回活動報告及びセミナー、 施設見学会 :2回
施設見学会 研修会等 :5回
保全協議会の連絡及び 部会開催 1回会員会社間の情報交流 (施設見学会)
悪臭規制基準の変更我孫子エコプロジェクトⅡ 審議会1回手賀沼の現状について
H20年度事業報告 調査会1回(欠席)現状の課題について
事業者の廃棄物削減等 乗り入れ許可申請
市内へのゴミの投棄、 不法投棄発見報告1件散乱状況の調査・報告 通勤路清掃実施報告
◆社会貢献活動
毎年6月と11月のNEC環境強化月間に社会貢献活動として、関係会社及び協力会社
を含む従業員による通勤路清掃を実施しています。
H20年度も、例年通り6月と11月に実施し、合計271名が参加して、合計84k
gのゴミを回収して我孫子市の「さわやか環境づくり」に貢献しました。
我孫子市さわやかな環境づくり条例に基づき、当環境管理部門のメンバーが環境美化推進委員
の委嘱を受け、通勤・退社時及び業務パトロールにより、ゴミ類のポイ捨て、不法投棄の調査監視を
行っています。
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☆H12年度から
導入している環境にやさしいポリ袋
(回収時に利用)
参加人数&ごみ回収量の推移参加人数&ごみ回収量の推移
(データが残っているH6年~)
回収量(Kg)
参加人数(人)
参加人数
回収量
2)環境美化推進員としての監視
1)通勤路清掃
・
142名
44kg
清掃開始前の集合風景 清掃風景
天王台駅付近清掃風景 回収ごみ
0
100
200
300
400
500
600
700
H6年
11月
H7年
11月
H8年
11月
H9年
11月
H10年11月
H11年11月
H12年11月
H13年11月
H14年11月
H15年11月
H16年11月
H17年11月
H19年6月
H20年6月
0
50
100
150
200
250
◆地域社会との交流
週2回、我孫子事業場内武道場を開放し、地域の小学
生を対象に、社員ボランティアが師範となり空手道教室を
開催しています。
今年で23年目を迎えるこの教室は、50名が登録し、年
間延べ2,800名程が参加し、卒業生も200数十名を越え、
これからも地域活動の一環として、青少年の育成と護身は
もとより、礼儀と健康を重視し、心身の健全な発展に寄与
しています。
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H16年度から正式に開校した「あびこラグビースクール」
を今年も開催しました。NECラグビーフットボール部「グリー
ンロケッツ」のOBや地域の指導者など多くのボランティアの
協力を頂き、地元の幼稚園児から小中学生を対象に、月
に3回の練習を行っています。H20年度は160名が登録し、
延べ3,500名が参加しました。
基本方針に「ラグビーを楽しく練習し、一人でも多くのラ
グビー大好き少年・少女を育成する」ことを掲げて、勝利に
とらわれずにラグビーというスポーツを明るく楽しめるよう指
導に取り組んでいます。
3)「NEC杯あびこ少年サッカー大会」(08年9月23日)
今回で17回目を迎えたこの大会は、我孫子市の企業とし
て地域社会づくりに参加し、少年達の健全な育成とスポーツ
の振興を図る目的で行われています。
昨年に続き、市内在住の小学生40チーム、総勢約800
名が参加し、トーナメント戦でNEC杯を目指し熱い戦いが繰
り広げられました。
1)「あびこラグビースクール」(通年)
2)「NEC少年少女空手道教室」(通年)
4)「NECカップ千葉県ラグビースクール トーナメント大会」(08年11月22日)
千葉県下のラグビースクール全チームを対象に、ラグビー
フットボールの普及育成と競技力向上を目指し、13スクール
(50チーム)の1,500名で、トーナメント大会を開催しました。
この大会では、子ども達がラグビーフットボールを通じ、仲間
と共に助け合い、自ら考えて道を切り開く機会を提供すると
共に、千葉県下で活躍している、ラグビースクール同士の交
流を深めることを目的としています。
◆地域社会との交流
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廃棄物の3Rをテーマに、我孫子市クリーンセンターで開催
されたクリーンフェスタ2008に出展し、事業場の3Rの取り
組みを紹介するパネルの展示を行いました。
クリーンフェスタには1,000名程の市民が参加され、当事業
場の展示ブースにも多くの方々に訪れて頂き、NECの取り組
みを理解して頂きました。
8)「エコキャップ収集活動」(08年2月5日~)
6)「NPO・せっけんの街」との交流 (08年11月19日)
5)「我孫子市クリーンフェスタ2008」 (08年10月26日)
エコキャップ推進協会が取り組んでいるエコキャップ
運動に千葉連合と日本電気労働組合我孫子支部との協同
により、NECとして始めて参加しました。
2008年度は、約555,680個のキャップを収集して、
エコキャップ推進協会に届け、694人分のポリオワクチン
を世界の子どもたちに届けることが出来ました。
7)「東葛北部部会:環境施設見学会」 (09年2月19日)
環境月間の行事の一環として、「NPO法人せっけんの街」
と協働して6月には廃食油から作ったせっけんの販売、11
月にはせっけん作りを20名が参加して実施しました。せっ
けん作りでは、せっけんと合成洗剤の水質汚染に対する違い
を「地球にやさしいくらし方」と題して講話を頂いた後、固形
せっけん、とろとろせっけんの2種類を作りました。参加者
一同、せっけん作りを楽しみながらも、環境について真剣に
考える機会となりました。
柏市、野田市、流山市、我孫子市に在籍している企業の集まり
である東葛北部部会において、東京都環境整備公社が主催する
東京エコタウンの廃棄物処理施設(下記3箇所)を見学しました。
◆バイオエナジー㈱:都内の事業系一般食品廃棄物や他県の食品
製造業からの産業廃棄物を受入、メタン発酵システムにより、
24,000kwhの発電を行い、その60%を外部に売電
◆高俊興業㈱:都内からの廃プラや木くず等の一般廃棄物や建設
系混合の産業廃棄物を受入、高精度選別再資源化システムに
より90%以上の再資源化率を達成
◆日本環境安全事業㈱:1都3県の区域内にあるPCB廃棄物を
受入、化学処理(高濃度PCB:水熱酸化分解法/低濃度PCB:
脱塩素化分解法)により無害化して鉄・銅や処理油としての再資
源化及び排水として放流
日本環境安全事業㈱
日本電気株式会社 我孫子事業場〒270-1198 千葉県我孫子市日の出1131番地
発行 :我環資09-018号
2009年6月23日 1版
問い合わせ先:環境推進部・我孫子環境管理推進センター
E-mail: [email protected]
TEL :(04)7185-7040(ダイヤルイン)
FAX :(04)7185-7805
本誌の情報はインターネットでもご覧いただけます。
http://www.nec.co.jp/eco/ja/
本誌は再生紙を使用しています。
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お手数ですが、ご回答は本誌に記入の上、FAX又は電子メールで下記まで送付お願い致します。送付先:NEC我孫子事業場 我孫子環境管理推進センター
★FAX:04-7185-7805 ★E-Mail:[email protected]
Q1:環境アニュアルレポートで、活動内容が理解できましたか?
Q3:今後、環境活動を推進していくうえでアドバイスなどがございましたらご記入ください。
★貴重なご意見ありがとうございました。差し支えなければ下記にもご記入下さい。
E-mail:
Tel: Fax:ご連絡先
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ご意見
Q2:我孫子地区の環境活動のうち、どの活動に興味をお持ちになりましたか?(複数回答可)
□1.我孫子事業場の概要□2.環境方針□3.ISO14001認証登録□4.環境管理組織・運営体制□5.環境監査□6.法の遵守□7.環境負荷概要
8.環境負荷低減&CSR推進活動□(1)2008年度の活動目標と成果
□(2)2009年度の活動目標□(3)環境配慮型製品開発の推進□(4)化学物質管理□(5)廃棄物削減と再資源化□(6)教育・訓練、意識啓発
(7)地域社会との調和、貢献、交流□ ①県・市の各種委員会への参加・交流□ ②社会貢献活動□ ③地域社会との交流
ご意見
□理解できた □一部理解できた □全く理解できなかった