no. ゆたか証券no.1087 マーケット展望 米大統領選はバイデン氏が優勢強める...

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商号等/豊証券株式会社 金融商品取引業者 東海財務局長(金商)21 加入協会/ 日本証券業協会 2020.10.16 NO.1087 マーケット展望 米大統領選はバイデン氏が優勢強める 米企業の業績動向にも要注目 産業ニュース EVや環境対応車を巡る最近の動向 企業ニュース (東証1部:5301)東海カーボン (東証1部:5802)住友電気工業 (東証1部:6183)ベルシステム24ホールディングス (東証1部:6436)アマノ (東証1部:9843)ニトリホールディングス パフォーマンス一覧 №1079 参考銘柄 5 社平均の高値騰落率は 5.7% 対日経平均相対パフォーマンスは 2.2% ゆたか証券 マーケットウィークリー

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  • 商号等/豊証券株式会社 金融商品取引業者 東海財務局長(金商)第 21号

    加入協会/ 日本証券業協会

    2020.10.16

    NO.1087

    マーケット展望 米大統領選はバイデン氏が優勢強める

    米企業の業績動向にも要注目

    産業ニュース EVや環境対応車を巡る最近の動向

    企業ニュース

    (東証1部:5301)東海カーボン

    (東証1部:5802)住友電気工業

    (東証1部:6183)ベルシステム24ホールディングス

    (東証1部:6436)アマノ

    (東証1部:9843)ニトリホールディングス

    パフォーマンス一覧 №1079参考銘柄 5社平均の高値騰落率は 5.7%

    対日経平均相対パフォーマンスは 2.2%

    ゆたか証券 マーケットウィークリー

  • マーケットウィークリー・1087号 2020.10.16

    マーケット展望 米大統領選はバイデン氏が優勢強める

    米企業の業績動向にも要注目 作成者:森田 潤

    世界では新型コ

    ロナの感染拡大

    が続く

    感染したトラン

    プ大統領はスピ

    ード退院

    副大統領候補の

    討論会では民主

    党のハリス氏が

    高評価

    バイデン氏優勢

    でも株価への影

    響は限定的

    むしろ「バイデ

    ン・ラリー」に

    期待?

    9月、外国人は日

    本株を大幅売り

    越し

    世界では新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。WHOによ

    ると、世界全体の1日の新規感染者数は30万人を超え、これまでで最悪

    のペースとなっており、10月12日現在の累計感染者数は3,742万人、死

    者は107万人に上っている。先進国で足元の状況が厳しいのが欧州で、

    イギリスやフランスでは日々の新規感染者数が春のピークを上回り、

    1万人を大幅に超える日が続く。4-6月の欧州経済の落ち込みは日本や

    米国以上だったが、回復の足を引っ張ることが懸念される。

    米国の日々の新規感染者数は7月からは落ち着いたものの、依然、高

    い水準が続く。そのような中でトランプ大統領も感染したが、特別な

    治療の効果もあってか、入院からわずか3日で退院した。はたから見て

    いると不安に映るが、大統領選を前に、体力に問題がなく、コロナに

    打ち勝った強い大統領というアピールが必要なのだろう。

    大統領選関連では、7日、副大統領候補のテレビ討論会が開催された。

    大荒れだった大統領候補の討論会と異なり、常識的な論戦となった。

    副大統領は、将来、大統領に不測の事態が起こった場合に大統領にな

    る可能性があるが、大統領候補が74歳で新型コロナに感染したトラン

    プ氏と、間もなく78歳になるバイデン氏ということで、政策のみなら

    ず、両副大統領候補の「資質」にもこれまで以上に関心が集まった。

    討論会後の世論調査によると、資質についてはトランプ陣営のペン

    ス氏、バイデン陣営のハリス氏ともに認められたようだが、討論の軍

    配についてはハリス氏に上げる人が多かったようだ。

    以前は、民主党のバイデン氏が大統領になると、税制や規制の面で

    大企業や市場に厳しい政策が予想され、株価にネガティブだという見

    方が多かった。しかし、世論調査でバイデン氏優位が強まり、勝敗予

    想などでもかなりの確率で勝つとみられるようになる中でも、それを

    理由に株を売る動きは小さい。今月、民主党が多数派を占める下院が

    IT大手に対する規制強化の報告書をまとめるなど、懸念が現実にな

    るような動きもあるが、反応は限定的だ。

    ここへきて市場参加者の間からは、バイデン氏が勝利しても株価は

    下がらない、むしろ「バイデン・ラリー」が期待できる、などと強気

    な声も聞こえてくる。経済が厳しい中で、株価を押し下げる政策をす

    ぐには実施しないだろう、あるいは増税はあっても大規模な景気対策

    が期待できる、という見方だ。加えて大統領選とともに行われる議会

    選挙で、現在共和党が多数の上院で民主党が多数になれば、民主党が

    唱える大規模な経済対策がすんなり決まりやすくなる、という期待も

    あるようだ。大統領選とともに議会選の動向にも注意しておきたい。

    さて日本株に目を向けると、投資主体別売買動向で、海外投資家の

    9月の売り越しが目を引く。長期間続いた安倍政権が終わったことを嫌

    気したのか、日本経済に弱気な見方をしているのか、米国株調整にあ

    わせた売りなのか分からないが、9月は月間で1兆円以上を売り越した。

    3月以来の大幅な売り越しだ。コロナ禍にもかかわらず、ドルベースで

    見た日経平均が昨年12月につけたバブル崩壊後の高値を更新したこと

  • マーケットウィークリー・1087号 2020.10.16

    日本株は 10月も

    堅調、日経平均

    VIは2月急落前

    水準に低下

    マザーズ市場は

    コロナ下落分の

    「倍返し」

    個別の成長企業

    物色は続きそう

    当面は米企業決

    算に注目

    も、売りを誘ったのかもしれない。

    ここで注目したいのは、海外投資家が大幅に売り越す中でも、日本

    株が堅調だったことだ。今後、例えば大統領選挙通過などで海外投資

    家の姿勢が変われば、需給が株価を押し上げる展開もありうる。

    その日本株は10月に入っても堅調で、日経平均は8~9日には、ザラ

    場で23,700円台をつけている。9日の日経平均VI(予想変動率の指標)

    は、米国株急落直前の2月21日以来、およそ8カ月ぶりに20を下回った。

    VIの低下は、このところの日経平均の値動きが小さくなっているこ

    とに加え、下値を警戒する投資家が減っていることを示唆している。

    より強気派が増えているのが新興のマザーズ市場だ。東証マザーズ

    指数は、昨年終値の897ポイントから、3月19日の終値ベースの安値557

    ポイントまでおよそ4割下落したが、5月20日に昨年終値を回復し、そ

    の後も上昇基調が続いている。多少のもみ合いを挟みながら、9月後半

    から騰勢を強め、10月12日終値は1,351ポイントとなり、昨年末比の上

    昇率は5割を超えた。ドラマの「半沢直樹」ではないが、昨年末から3

    月安値までの下落分の「倍返し」以上を達成している。

    足元の水準は18年1月以来の高値圏だが、この時の終値ベースの高値

    が1,355ポイントであることや、直近は上昇ペースが速かったこともあ

    り、目先はスピード調整があってもおかしくない。ただ、日本全体の

    経済活動の水準がコロナ前を回復するには時間がかかるとみられるこ

    とから、新興企業のような個別要因で成長が期待される銘柄を探す動

    きは、傾向として続くとみている。

    10月第3週からは、米国主要企業の決算発表が始まる。ワクチン開発

    などが進んでいることもあり、経済活動の正常化への期待感から、こ

    のところの株式市場では景気敏感株が注目されることも多いが、やは

    り大手テクノロジー企業の業績の相場全体への影響が大きいだろう。

    IT銘柄はバリュエーションの高さも指摘されるが、業績成長期待

    が株価を支えているといえる。9月の急落で極端な期待感は後退したと

    みているが、大統領選後、株価が上昇基調に戻るためには、4-6月のよ

    うな上振れはなくても、市場が予想する程度の業績は求められるだろ

    う。逆に失望感を伴う内容だと、再度相場が調整する恐れもある。

    まだまだ予断を許さない大統領選の動向はもちろん気になるが、ま

    ずは米企業の業績動向に目を向けたい。

    (出所)QUICKデータよりCAM作成 ※直近株価はいずれも10月12日

    ◇東証マザーズ指数の推移

    02004006008001,0001,2001,400

    10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

    月足(2010年~)

    5006007008009001,0001,1001,2001,3001,400

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

    日足(年初来)

  • マーケットウィークリー・1087号 2020.10.16

    産業ニュース EVや環境対応車を巡る最近の動向 作成者:奧村義弘

    クリーン化やデジ

    タル化の流れが加

    速、テスラ株急騰

    新型コロナウイルス感染症の拡大を経て、世界的にクリーン化やデジタル化の流れ

    が加速している。株式市場では、自動車分野でテスラ株が話題を集めている。関心を

    集めていた9月22日の同社の電池事業説明会(バッテリーデー)では23年ごろをめど

    に2万5,000ドル(約265万円)の新型EV(電気自動車)を販売する計画が明らかにな

    った。既存のスポーツカーやプレミアムセダンに普及価格帯のラインアップが加わる

    ことになる。テスラはEV市場の「プラットフォーマー」になることを狙っており、

    パワートレインに関わる電動技術や自動運転のための車載コンピューターも含めて、

    他社に販売しようという戦略を持つ。車両価格に占めるウエートの大きい、電池のコ

    ストダウンは大きな課題となっている。これまでテスラ車の電池生産ではパナソニッ

    ク(6752)の存在が大きかったが、テスラは中国のCATLや韓国のLG化学などと

    調達契約を結ぶなどの動きを見せ、自社主導でコスト低減を実現する意志を前面に出

    している。足元、ゼロエミッション社会の実現に向け、世界的に環境規制が強まりつ

    つある。米国ではカリフォルニア州知事が2035年をめどに州内でのガソリン車の新車

    販売を禁止することを発表した。欧州でも脱炭素社会の実現に向け、環境規制は一段

    と強化される方向で、EV販売で勢いを増す同社の動きに関心が高まっている。

    2050年のゼロエミ

    ッションに向けた

    国民的な合意形成

    を図る必要がある

    一方、日本では9月に経済産業省の主催で「モビリティの構造変化と2030年以降に向

    けた自動車政策の方向性に関する検討会」が開催された。その議事要旨などをみると、

    2050年のゼロエミッションという目標から考えると、多くの解決しなければばらない

    問題が存在する。幅広いすそ野を持つ自動車産業の構造変化への対応は、日本にとり

    避けられない課題だが、消費者の意識改革も重要だ。国内で「2050年二酸化炭素(CO2)

    排出実質ゼロ」表明をした自治体は2020年10月8日現在158に達する。このことは自動

    車の世界に目を転じるとガソリン車やプロパンガス車は2050年には走っていないこ

    とを意味する。しかしその認知度は低いと言わざるをえない。2050年には一次エネル

    ギーの利用がほぼ許されないとの国民的な合意形成を図る必要があろう。また欧州と

    異なり、隣国から容易に電力を購入できない日本においては、いかにCO2を排出せず安

    価に電力を供給できるかが課題となる。政府が原子力発電に代わる再エネ政策などエ

    ネルギーインフラをどのように構築するかは、自動車の電動化と同時進行で検討を要

    する重要課題と言えよう。

    504

    127

    102

    0

    100

    200

    300

    400

    500

    600

    ◇テスラ株の推移(20年初=100、

    ~20.10.9)

    テスラ

    ナスダック

    日経平均

    (出所)Quick Astra Manager よりCAM作成

    2.6

    9.0

    11.7 13.4

    20.8 22.5 24.9

    29.7

    34.8 36.4

    37.8 39.2

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    30

    35

    40

    45

    2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019

    ◇新車販売台数(乗用車)に占める

    次世代自動車の割合(国内)

    (出所)日本自動車工業会資料よりCAM作成

    (%)

    ◇次世代自動車(乗用車)の国内販売台数(2019年)   (単位:台、%)

    台数 構成比ハイブリッド車 1,472,281 87.3プラグインハイブリッド車 17,609 1.0電気自動車 21,281 1.3燃料電池車 685 0.0クリーンディーゼル車 175,145 10.4(出所)日本自動車工業会

  • マーケットウィークリー・1087号 2020.10.16

    ◇主な次世代自動車関連銘柄の株価、予想PER、関連製品等

    (単位:円、倍)

    銘柄名 コード 株価

    (10/9)

    予想

    PER

    関連製品等

    東レ 3402 493.0 19.7 セパレーター、水素タンクで使用する炭素繊維複合材

    旭化成 3407 926.4 - リチウムイオン電池用セパレーター

    信越化 4063 14,135 - モーター用高性能磁石

    三菱ケミHD 4188 613.6 17.8 電池用電解液・負極材、炭素繊維複合材

    住友鉱 5713 3,348 28.7 二次電池用正極材(ニッケル酸リチウム)

    富士電機 6504 3,315 - 車載向けパワー半導体、モジュール

    日電産 6594 10,150 59.5 トラクションモーターシステム(E-Axle)

    パナソニック 6752 894.0 20.9 車載用リチウムイオン電池

    TDK 6762 12,080 31.8 積層セラミックコンデンサ、センサー

    村田製 6981 6,868 29.3 積層セラミックコンデンサ、通信モジュール

    日産自 7201 381.5 - 新型クロスオーバーEV「アリア」を2021年投入

    トヨタ 7203 6,967 26.7 FCVの新型「MIRAI」を2020年末投入

    岩谷産 8088 4,125 12.0 FCVに水素を供給する「水素ステーション」

    (注)予想PERは今期会社予想、-は会社予想の未発表銘柄 (出所)CAM作成

    ハイブリッド車が

    当面優位な展開か

    現実的に新しい環境対応車が受け入れられるかは、製品・サービスのライフサイク

    ル全体(資源採取―原料生産―製品生産―流通・消費―廃棄・リサイクル)からの評

    価が重要だ。2020年に納車台数50万台以上の目標を持つテスラ社の躍進に目を奪われ

    がちだが、世界新車販売(2019年9,130万台)に占めるEVの割合はまだ少数派。今後

    10年で見れば電動車に占めるHV(ハイブリッド車)やPHV(プラグイン・ハイブ

    リッド)の占める役割はまだ大きい。EVは充電インフラの整備や航続距離、車両価

    格の高さなどがネックで本格的な普及には時間がかかろう。トヨタ(7203)はその培

    ってきたHV技術には定評があり、2万件を超える関連特許を無償提供、同基幹部品

    を外販するなどしてその陣営拡大に努めている。ここに来て中国がNEV(New

    Energy Vehicle;新エネルギー車)規制においてEV重視からHVも考慮していくと

    いう方針の修正に転じたことは、同社にとり拡販への追風となろう。このように各国

    の環境規制強化への優れた対応力を見せてきたトヨタだが、今後の各国・地域の地球

    環境改善に向けた政策の内容によっては、電動化、脱化石燃料転換に関わる技術戦略

    の見直しを迫られる可能性がある点には注意しておきたい。

    EV、FCVには

    課題解消に向けて

    技術革新の余地が

    大きい

    EVが本格普及するにはさらなる技術革新やインフラの整備などが必要だ。電池そ

    のものにも技術革新の余地が大きく、テスラだけではなく様々な企業が新たな事業機

    会を有している。日本の部材メーカーにもチャンスがあろう。また将来の車がEVな

    のか燃料電池車(FCV:燃料は水素)かという議論もある。どちらの車も途中のプ

    ロセスが異なるが、電気で動く自動車であることは同じである。世界的な技術覇権を

    握りたい中国では、EV技術に加え現実的なコストパフォーマンスに優れるハイブリ

    ッド技術を取り込みつつ、国策として戦略の軸足をFCVの技術開発にも移し始めて

    いる。中国は日本のトヨタとの合弁で研究開発を展開、まず商用車などを中心にその

    実用化を図る模様。足元、欧州でもさまざまなモビリティで水素活用が実証されてお

    り関心の高まりがうかがえる。日本では燃料電池車に対する消費者の関心は高くはな

    いが、実証試験を中心に、様々な技術を持つ企業の参画が進められている。2020年末

    にトヨタのFCV「MIRAI」の次期モデルが投入される予定である。環境問題へ

    の関心の高まりや将来のエネルギー利用を考えるきっかけとなることを期待したい。

  • マーケットウィークリー・1087号 2020.10.16

    企業ニュース 東海カーボン (東証1部:5301)https://www.tokaicarbon.co.jp/ 作成者:兵藤三郎

    炭素・黒鉛製品をグローバルに展開

    1918年、東海電極製造として創立。1975年に現社名に変

    更。炭素(カーボン)業界のパイオニアとして、幅広い産

    業界に向け、高品質な炭素・黒鉛製品をグローバルに展開

    し、事業領域も拡大させてきた。黒鉛電極の価格上昇・ス

    プレッド拡大を背景に17.12期、18.12期と業績を急拡大さ

    せてきたが、19.12期に一転、黒鉛電極の需要の急減により

    足元は厳しい環境となっている。現在、M&Aなども活用

    し、主要事業依存の事業ポートフォリオ改善に取り組んで

    いる。17年11月の黒鉛電極の北米拠点買収や、18年9月の北米拠点獲得によるカーボンブラック

    生産能力倍増などで主要事業を強化。一方、18年6月韓国東海カーボンの連結子会社化によるフ

    ァインカーボン事業の収益拡大、18年以降の工業炉増産投資継続、19年8月TokaiCOBE

    X買収によるアルミ精錬炉用カソード事業参入などで成長事業を強化してきた。

    黒鉛電極売価下げ止まりで業績回復期待

    20.12期・第2四半期(1-6月)の連結業績は、売上高が937億円、前年同期比33%減、営業利益

    が58億円、同86%減。TokaiCOBEXの新規連結効果(129億円)による精錬ライニング、

    5G・IoT関連市場の成長を背景とした工業炉の増収は有ったものの、主要事業である黒鉛電

    極とカーボンブラックの販売数量減少・売価下落により大幅な減収となった。営業利益は減収影

    響に加え、マージンの減少で減収幅を大きく上回る減益となった。黒鉛電極及びカーボンブラッ

    クは共に、自動車生産動向が業績を左右する事業であり、新型コロナウイルス感染拡大に伴う、

    電炉メーカーの操業減、自動車・タイヤメーカーの一時的な工場閉鎖なども影響した。

    20.12期業績の会社計画は、売上高が1,900億円、前期比27%減、営業利益が61億円、同89%減

    第2四半期における業績の進捗などを勘案し、期初計画から売上高を612億円、営業利益で221億

    円下方修正。足元では自動車生産や鋼材需要に回復が見込まれる模様。黒鉛電極の21年1-6月納

    入分価格引き上げ(現行価格から10~20%)が発表され、業績は底打ちしたと予想する。

    [株価動向・投資判断]

    中長期的には需要拡大が期待できる黒鉛電極だが、需要減・売価下落・マージン縮小で足元の

    業績は大幅に悪化している。今回の会社側の値上げ発表で、来期以降の業績回復が見込めよう。

    ◇主要セグメント(19.12期売上高構成比)

    主要セグメント 構成比 主要製品

    黒鉛電極 35% 電気製鋼炉用黒鉛電極

    カーボンブラック 39% タイヤ用ゴム補強材

    ファインカーボン 11% 特殊炭素製品

    精錬ライニング 6% アルミ精錬用カソード

    工業炉・関連製品 5% 工業用電気炉

    (出所)東海カーボン資料よりCAM作成

    <5301 東海カ 業績:日本基準>      [今期予想の配当金は発行会社予想]

    売上高 営業利益 経常利益 当期利益 1株利益 1株配当

    百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 円 円

    18.12 231,302 ( 118 ) 73,065 ( 559 ) 72,991 ( 468 ) 73,393 ( 494 ) 344.3 記24.00

    19.12 262,028 ( 13 ) 54,344 ( ▲ 26 ) 52,986 ( ▲ 27 ) 31,994 ( ▲ 56 ) 150.1 48.00

    20.12 予 190,000 ( ▲ 27 ) 6,100 ( ▲ 89 ) 5,000 ( ▲ 91 ) 1,000 ( ▲ 97 ) 4.7   30.00

    [主要株価指標] (売買単位:100株)

    株価(2020/10/9) 1,225 円

    年初来高値(高値日) 1,234

    同 安値(安値日) 666

    予想PER(20.12予) 倍

    1株株主資本(PBR算出用) 円

    PBR 1.31 倍

    予想配当利回り 2.45 %

    (1株当たり配当金年30.00円)

    ROE(19.12) 16.0 %

    発行済み株式数 22,494 万株

    円(20/10/9)

    円(20/3/17)

    935.7

    261.2

    600

    800

    1,000

    1,200

    1,400[週足]

    13週平均

    26週平均

    https://www.tokaicarbon.co.jp/

  • マーケットウィークリー・1087号 2020.10.16

    企業ニュース 住友電気工業 (東証1部:5802) https://www.sei.co.jp/ 作成者:奥村義弘

    国内最大手の電線メーカー

    1911年設立、創業は1897年の「住友伸銅場」の開設に

    さかのぼる。電線・ケーブルの製造技術をベースに、新

    製品・新技術を創出してきた。現在では、自動車関連、

    情報通信関連、エレクトロニクス関連、環境エネルギー

    関連、産業素材関連の5セグメントでグローバルに事業

    展開する。自動車関連で手掛けるワイヤーハーネスが収

    益の柱。技術力には定評があり、データセンターや海底

    向けの光ケーブルやデバイス、5G通信向けのGaN(窒化

    ガリウム)デバイスへの成長期待も高い。中期経営計画

    では、23.3期に売上高3.6兆円、営業利益2,300億円、R

    OIC(投下資産営業利益率)9%以上、ROE8%以上

    を目標に掲げる。

    悪材料を織り込み、来期に向け業績改善が見込めよう

    21.3期の第1四半期(4-6月)業績は売上高が5,153億円、前年同期比31%減、営業損失が372億

    円(前年同期は営業利益194億円)。自動車関連ではワイヤーハーネス、防振ゴムとも需要が落ち

    込んだことに加え、ロックダウンの影響で操業停止拠点の生産を他地域でカバーするための空輸

    費用なども発生し、営業損失は392億円と、前年同期比505億円悪化した。産業素材関連では、超

    硬工具や焼結部品の需要が大きく減少、操業低下に伴う収益性の悪化もあり、営業損失は32億円

    と同82億円悪化した。一方、情報通信関連は、売上高が513億円、同8%増、営業利益が60億円、

    同160%増。携帯基地局向けはGaNデバイスを中心に好調であった。

    21.3期の通期会社計画は期初には新型コロナの影響から未定であったが、第1四半期決算発表

    時に売上高が2兆7,500億円、前年比11%減、営業利益が550億円、同57%減と発表された。予想1

    株当たり年間配当金は前期比8円減配の32円。自動車関連は、第1四半期は生産混乱に伴う一時的

    なコスト増要因も発生したが、自動車生産の回復は想定線上にあり収益は改善に向かおう。情報

    通信関連では5G基地局向けGaNデバイス、データセンター用光部品などが好調を継続しよう。

    [株価動向・投資判断]

    円高、米中摩擦の激化などがリスク要因だが、中長期で成長期待の高い事業を多く持つ。

    自動車関連

    54%

    情報通信関連

    7%

    エレクトロ

    ニクス関連

    8%

    環境エネル

    ギー関連

    22%

    産業素材関連

    9%

    ◇売上高構成比(20.3期)

    (出所)住友電気工業発表資料よりCAM作成

    <5802 住友電 業績:日本基準>      [今期予想の配当金は発行会社予想]

    売上高 営業利益 経常利益 当期利益 1株利益 1株配当

    百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 円 円

    19.3 3,177,985 ( 3 ) 166,260 ( ▲ 4 ) 188,649 ( ▲ 3 ) 118,063 ( ▲ 2 ) 151.4 48.00

    20.3 3,107,027 ( ▲ 2 ) 127,216 ( ▲ 23 ) 130,498 ( ▲ 31 ) 72,720 ( ▲ 38 ) 93.2 40.00

    21.3 予 2,750,000 ( ▲ 11 ) 55,000 ( ▲ 57 ) 48,000 ( ▲ 63 ) 10,000 ( ▲ 86 ) 12.8 32.00

    [主要株価指標] (売買単位:100株)

    株価(2020/10/9) 1,206.0 円

    年初来高値(高値日) 1,657.0

    同 安値(安値日) 959.0

    予想PER(21.3予) 倍

    1株株主資本(PBR算出用) 円

    PBR 0.65 倍

    予想配当利回り 2.65 %

    (1株当たり配当金年32.00円)

    ROE(20.3) 4.7 %

    発行済み株式数 79,394 万株

    円(20/1/7)

    円(20/3/17)

    1,869.3

    94.1

    900

    1,100

    1,300

    1,500

    1,700

    1,900[週足]

    13週平均

    26週平均

  • マーケットウィークリー・1087号 2020.10.16

    企業ニュース ベルシステム24ホールディングス (東証1部:6183)https://www.bell24hd.co.jp/ 作成者:村上大志

    コールセンターサービスの大手

    1982年設立。電話業務代行サービスのアウトソーシン

    グビジネスモデルをいち早く確立させたコールセンター

    サービスの大手。2020年9月末時点で国内37拠点、18,000

    席超のコールセンターを持つ。伊藤忠商事及び凸版印刷

    と資本業務提携を締結しており、顧客基盤の拡充に加え、

    IT活用による新たなサービスの創出や海外事業の拡大

    などに取り組んでいる。20.2期の事業別売上収益構成比

    はコールセンターを主とするCRM※事業99%、その他事

    業1%。10月7日に発表された新中期経営計画では23.2期

    の売上収益1,480億円、営業利益140億円、営業利益率

    9.5%を目指す。※CRM(Customer Relationship Management):顧客関係管理

    新規案件の遅れを大型スポット案件でカバー

    21.2期・第2四半期累計(3-8月)の連結業績は売上収益が669億円、前年同期比6%増、営業利

    益が66億円、同13%増。新型コロナウイルスの影響により新規案件に遅れが生じたものの、給付

    金対応など社会インフラとしての大型スポット案件の獲得が業績に貢献した。また、既存の継続

    案件の売上が拡大したほか、伊藤忠商事や凸版印刷との協業強化によるシナジー案件も堅調だっ

    た。利益面では、販管費等の増加を増収効果や収益性改善でカバーした。

    21.2期の通期会社計画は売上収益が1,320億円、前期比4%増、営業利益が115億円、同4%増。

    下期は前年の消費税増税関連のスポット特需の反動減などが懸念されるが、新型コロナの経済対

    策関連のスポット案件が継続しカバーできよう。新中計の重点施策として、在宅ワークの強化(在

    宅オペレーターを現在の約1,000席から4,000席へ)、音声データを活用したDX(デジタルトラ

    ンスフォーメーション)の推進、伊藤忠商事や凸版印刷とのアライアンス強化の3つを挙げてい

    る。特にDXの推進では、自社が保有する膨大な音声データの分析によるコンサル機能の強化な

    どを目指す。新サービスでは、AI(人工知能)を活用した自動回答システムをソニーと共同で

    開発した。コンタクトセンターの業務効率化や利便性向上に寄与し、導入先の拡大に期待したい。

    [株価動向・投資判断]

    協業深化やDX推進などで持続的な成長が期待できよう。

    <6183 ベル24HD 業績:IFRS>      [今期予想の配当金は発行会社予想]

    売上収益 営業利益 税引前利益 当期利益 1株利益 1株配当

    百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 円 円

    19.2 121,113 ( 5 ) 8,580 ( ▲ 8 ) 7,944 ( ▲ 7 ) 5,397 ( ▲ 4 ) 73.4 36.00

    20.2 126,663 ( 5 ) 11,105 ( 29 ) 10,534 ( 33 ) 7,006 ( 30 ) 95.3 42.00

    21.2 予 132,000 ( 4 ) 11,500 ( 4 ) 11,050 ( 5 ) 7,200 ( 3 ) 97.9   42.00

    [主要株価指標] (売買単位:100株)

    株価(2020/10/9) 1,691 円

    年初来高値(高値日) 1,865

    同 安値(安値日) 852

    予想PER(21.2予) 倍

    1株株主資本(PBR算出用) 円

    PBR 2.40 倍

    予想配当利回り 2.48 %

    (1株当たり配当金年42.00円)

    ROE(20.2) 14.8 %

    発行済み株式数 7,362 万株

    円(20/8/6)

    円(20/3/19)

    704.1

    17.3

    800

    1,000

    1,200

    1,400

    1,600

    1,800

    2,000[週足]

    13週平均

    26週平均

    40

    60

    80

    100

    120

    140

    400

    600

    800

    1,000

    1,200

    1,400

    17.2 18.2 19.2 20.2 21.2・予

    ◇売上収益・営業利益の推移

    売上収益(左軸) 営業利益(右軸)(億円) (億円)

    (出所)ベルシステム24ホールディングス資料よりCAM作成

    https://www.bell24hd.co.jp/

  • マーケットウィークリー・1087号 2020.10.16

    企業ニュース アマノ (東証1部:6436)http://www.amano.co.jp/ 作成者:村上大志

    就業時間管理システムの国内最大手

    1931年創業。就業時間管理システムの国内最大手。1931

    年に国産初のタイムレコーダーを開発し、1950年に獲得

    した国鉄からの大口受注をきっかけに事業が拡大した。

    1951年に、タイムレコーダーの納入先である工場の作業

    環境改善を目的に、工業用クリーナー事業を開始。また、

    1967年には国内初の駐車場発券機を開発しパーキング事

    業にも進出した。中期経営計画(21.3期~23.3期)の数

    値目標は売上高1,400億円以上、営業利益185億円以上。

    20.3期の事業部門別売上高構成比は時間情報システム事

    業75%(情報システム23%、時間管理機器3%、パーキン

    グシステム49%)、環境関連システム事業25%(環境シ

    ステム17%、クリーンシステム8%)。

    主力事業は持ち直しの兆し、クラウドサービスの伸長に期待

    21.3期・第1四半期(4-6月)の連結業績は売上高が254億円、前年同期比17%減、営業利益が

    8,200万円の赤字。テレワークの増加に伴い就業管理クラウドサービスは伸長したが、外出自粛

    による駐車場稼働率の低下でパーキングシステムが低調だったことに加え、企業の設備投資抑制

    による環境システムの需要減が響き営業損失となった。

    21.3期の会社計画は、売上高が1,100億円、前期比17%減、営業利益が70億円、同57%減。第1

    四半期は新型コロナウイルス感染拡大により減収・営業損失だったが、期初に策定した計画の想

    定範囲内だった模様。しかし、先行き不透明感が強いことから第2四半期終了時点において数値

    計画の見直しを実施する予定。企業の設備投資に対する慎重姿勢継続による環境システムの低迷

    には留意したいが、主力のパーキングシステムは消費者の自動車移動の回復により、第1四半期

    を底に持ち直しが見込めよう。また、情報システムではテレワークの増加や働き方改革の加速で、

    国内トップシェアの就業・勤怠クラウドサービスの伸長が期待される。

    [株価動向・投資判断]

    拡大が期待されるクラウドサービスはストックビジネスで、利益率も高い。機械セクター内に

    おける出遅れ銘柄の1つとして着目できよう。

    0

    20

    40

    60

    80

    100

    120

    140

    160

    180

    0

    200

    400

    600

    800

    1,000

    1,200

    1,400

    1,600

    17.3 18.3 19.3 20.3 21.3・予

    ◇売上高・営業利益の推移

    売上高(左軸) 営業利益(右軸)

    (億円) (億円)

    (出所)アマノ資料よりCAM作成

    <6436 アマノ 業績:日本基準>      [今期予想の配当金は発行会社予想]

    売上高 営業利益 経常利益 当期利益 1株利益 1株配当

    百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 円 円

    19.3 131,713 ( 6 ) 15,161 ( 6 ) 16,090 ( 7 ) 9,142 ( ▲ 9 ) 121.2 80.00

    20.3 133,084 ( 1 ) 16,168 ( 7 ) 16,864 ( 5 ) 10,567 ( 16 ) 141.4 84.00

    21.3 予 110,000 ( ▲ 17 ) 7,000 ( ▲ 57 ) 7,800 ( ▲ 54 ) 6,100 ( ▲ 42 ) 81.6   40.00

    [主要株価指標] (売買単位:100株)

    株価(2020/10/9) 2,588 円

    年初来高値(高値日) 3,350

    同 安値(安値日) 1,971

    予想PER(21.3予) 倍

    1株株主資本(PBR算出用) 円

    PBR 1.86 倍

    予想配当利回り 1.55 %

    (1株当たり配当金年40.00円)

    ROE(20.3) 9.8 %

    発行済み株式数 7,666 万株

    円(20/1/10)

    円(20/7/31)

    1,394.4

    31.7

    1,800

    2,000

    2,200

    2,400

    2,600

    2,800

    3,000

    3,200

    3,400

    3,600[週足]

    13週平均

    26週平均

    http://www.amano.co.jp/

  • マーケットウィークリー・1087号 2020.10.16

    企業ニュース ニトリホールディングス (東証1部:9843)https://www.nitorihd.co.jp/ 作成者:高見澤晶子

    来期の成長戦略に関心が集まる

    家具・インテリア販売チェーン。21.2期・第2四半期末の

    グループ店舗数は626店で、内訳は国内559店、台湾33店、

    米国2店、中国32店。20.2期に33期連続の増収増益を達成。

    商品開発、コーディネート提案、通販事業、海外展開など

    の強化により、さらなる業績成長を目指す。コロナ禍で在

    宅時間が増える中でオフィス関連家具や整理・収納用品が

    けん引し、既存店売上高は好調に推移している。売上成長

    により今期の計画達成確度が高まっているが、市場の注目

    は来期も増収増益を継続できるかという点に移っている

    とみられる。会社は出店加速による売上拡大、業務システ

    ムの見直しによる経費削減などに言及しており、来期の増

    収増益に意欲を見せている。

    上期の好調を踏まえ通期計画を上方修正

    21.2期・第2半期累計(2月21日-8月20日)の連結業績は、売上高が3,625億円、前年同期比13%

    増、営業利益が806億円、同45%増。国内の既存店売上高(受注ベース)は同14%増と好調。EC

    の利用増により通販事業の売上高が同56%増となったことも増収に寄与した。営業利益は、仕入

    れにかかる為替レートの影響や商品入れ替えなどの原価対策により粗利益率が2.6ポイント改善

    したことに加え、販管費のコントロールに努めたことで大幅増益となった。

    21.2期の通期会社計画は、売上高が7,026億円、前期比9%増、営業利益が1,329億円、同24%増。

    期初計画から売上高で494億円、営業利益で207億円を増額した。会社は下期の新型コロナウイル

    ス感染症の収束見通しなど不透明要素を勘案し、保守的な修正にとどめた模様。9月の既存店売

    上高は前年同月比2%減だが、前年の消費増税に伴う駆け込み購入の反動減が要因の一時的な動

    きであり、今期は増収基調が続くとみられる。販管費では、店舗改装や新たな売場づくりなど店

    舗投資を増やすほか、アプリ会員獲得のための経費を追加するとしている。

    [株価動向・投資判断]

    来期も増収増益を目指す姿勢を評価したい。国内の出店ペース、販売動向などが注目されるほ

    か、来期から出店を再加速する予定の中国事業にも関心が集まろう。

    -20

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    19年6月 19年9月 19年12月 20年3月 20年6月 20年9月

    ◇国内既存店売上高の推移

    (前年同月比)

    (注)ニトリ、デコホーム、通販事業が対象

    (出所)ニトリホールディングス資料よりCAM作成

    (%)

    <9843 ニトリHD 業績:日本基準>      [今期予想の配当金は発行会社予想]

    売上高 営業利益 経常利益 当期利益 1株利益 1株配当

    百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 円 円

    19.2 608,131 ( 6 ) 100,779 ( 8 ) 103,053 ( 9 ) 68,180 ( 6 ) 608.1 97.00

    20.2 642,273 ( 6 ) 107,478 ( 7 ) 109,522 ( 6 ) 71,395 ( 5 ) 635.4 108.00

    21.2 予 702,600 ( 9 ) 132,900 ( 24 ) 134,100 ( 22 ) 85,300 ( 19 ) 756.0   115.00

    [主要株価指標] (売買単位:100株)

    株価(2020/10/9) 21,665 円

    年初来高値(高値日) 23,455

    同 安値(安値日) 12,725

    予想PER(21.2予) 倍

    1株株主資本(PBR算出用) 円

    PBR 4.02 倍

    予想配当利回り 0.53 %

    (1株当たり配当金年115.00円)

    ROE(20.2) 13.5 %

    発行済み株式数 11,444 万株

    円(20/8/4)

    円(20/3/13)

    5,390.1

    28.7

    12,000

    14,000

    16,000

    18,000

    20,000

    22,000

    24,000

    26,000[週足]

    13週平均

    26週平均

    https://www.nitorihd.co.jp/

  • マーケットウィークリー・1087号 2020.10.16

    パフォーマンス一覧 №1079参考銘柄 5社平均の高値騰落率は5.7%

    対日経平均相対パフォーマンスは2.2%

    (注1)基準日株価は各マーケットウィークリー発刊日の終値、高値は基準日以降の高値 (注2)銘柄の網掛けは高値で10%以上上昇した銘柄

    (注3)対日経平均相対パフォーマンスは基準日からの各銘柄の騰落率から同日経平均の騰落率を引いたもの

    (注4)アニコムホールディングスの株価は、9月28日以前を1:4で分割調整済み

    (注5)第一三共の株価は、9月28日以前を1:3で分割調整済み

    【重要開示事項】

    ■ 本資料は、ちばぎんアセットマネジメント株式会社(以下「CAM」と略す。)調査部が投資判断の参考と

    なるよう情報提供のみを目的として作成したものです。

    ■ 執筆アナリストは、本資料に掲載されている企業の証券を保有しておりません。

    ■ 顧客資産の運用において、本資料に記載されている証券の売買を指図することがあります。

    ■ また、本資料はCAMが信頼できると考える情報源から得た上記日時現在の各種データなどに基づいて作成

    されていますが、その情報の正確性および完全性についてCAMが保証するものではありません。

    ■ 加えて、本資料に記載されたCAMの意見ならびに予測は、予告なしに変更することがあります。

    ■ 本資料はCAMの著作物であり、著作権法によって保護されております。CAMの事前の承認なく、本資料

    の全部もしくは一部を引用または複製、転送等により使用することを禁じます。

    ■ なお、投資に関する最終決定は、お客様御自身の判断でなさるようお願いいたします。

    ■ また、掲載した企業について株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むおそれが

    ありますのであらかじめご了承下さい。

    掲載 執筆者 基準日 基準日 高値 20.10.12NO. 銘柄 株価 高値日 騰落率 終値 騰落率

    日経平均 20.8.21 22,920.30 23,725.58 20.10.9 3.5 23,558.69 2.8TOPIX 20.8.21 1,604.06 1,665.90 20.9.29 3.9 1,643.35 2.4

    1079 5社平均値 5.7 1.6(対日経平均相対パフォーマンス) (2.2) (-1.2) ショーボンドホールディングス 1414 高見澤 20.8.21 5,150 5,350 20.9.29 3.9 5,090 -1.2(対日経平均相対パフォーマンス) (0.4) (-4.0) 小野薬品工業 4528 兵藤 20.8.21 3,280 3,422 20.9.18 4.3 3,342 1.9(対日経平均相対パフォーマンス) (0.8) (-0.9) TDK 6762 村上 20.8.21 11,190 12,180 20.10.12 8.8 12,030 7.5(対日経平均相対パフォーマンス) (5.3) (4.7) トヨタ自動車 7203 奥村 20.8.21 7,082 7,213 20.8.25 1.8 6,911 -2.4(対日経平均相対パフォーマンス) (-1.7) (-5.2) 三井不動産 8801 高見澤 20.8.21 1,852.5 2,029.0 20.9.14 9.5 1,889.5 2.0(対日経平均相対パフォーマンス) (6.0) (-0.8)

    1080 テラスカイ 3915 村上 20.8.28 4,620 5,750 20.10.12 24.5 5,610 21.4 三井化学 4183 兵藤 20.8.28 2,479 2,768 20.9.15 11.7 2,642 6.6 富士フイルムホールディングス 4901 兵藤 20.8.28 5,012 5,325 20.9.24 6.2 5,192 3.6 ライオン 4912 高見澤 20.8.28 2,236 2,288 20.9.3 2.3 2,099 -6.1 アニコムホールディングス 8715 奥村 20.8.28 1,113.75 1,173 20.10.7 5.3 1,151 3.3

    1081 ライト工業 1926 高見澤 20.9.4 1,653 1,653 20.9.4 0.0 1,593 -3.6 日本新薬 4516 兵藤 20.9.4 8,350 8,980 20.9.16 7.5 8,070 -3.4 アース製薬 4985 高見澤 20.9.4 7,810 7,990 20.9.28 2.3 7,040 -9.9 ルネサスエレクトロニクス 6723 奥村 20.9.4 681 854 20.10.12 25.4 842 23.6 コナミホールディングス 9766 村上 20.9.4 4,215 4,620 20.10.7 9.6 4,525 7.4

    1082 T I S 3626 村上 20.9.11 2,078 2,314 20.10.9 11.4 2,261 8.8 メルカリ 4385 高見澤 20.9.11 4,715 5,840 20.10.12 23.9 5,820 23.4 ソラスト 6197 村上 20.9.11 1,322 1,423 20.10.5 7.6 1,394 5.4 マキタ 6586 奥村 20.9.11 4,815 5,260 20.9.29 9.2 4,965 3.1 島津製作所 7701 兵藤 20.9.11 3,330 3,375 20.9.14 1.4 3,115 -6.5

    1083 五洋建設 1893 高見澤 20.9.18 693 710 20.9.29 2.5 658 -5.1 デンカ 4061 兵藤 20.9.18 3,205 3,300 20.9.23 3.0 3,155 -1.6 ソルクシーズ 4284 村上 20.9.18 996 1,284 20.10.6 28.9 1,177 18.2 ミルボン 4919 高見澤 20.9.18 5,790 5,910 20.9.28 2.1 5,600 -3.3 富士電機 6504 奥村 20.9.18 3,455 3,460 20.9.29 0.1 3,270 -5.4

    1084 GMOペイメントゲートウェイ 3769 奥村 20.9.25 11,090 12,360 20.10.12 11.5 12,310 11.0 第一三共 4568 兵藤 20.9.25 3,252 3,355 20.9.30 3.2 2,838.0 -12.7 クボタ 6326 奥村 20.9.25 1,835.0 1,979.5 20.10.8 7.9 1,931.0 5.2 日本郵船 9101 高見澤 20.9.25 1,886 1,980 20.10.12 5.0 1,940 2.9 トラスコ中山 9830 村上 20.9.25 2,604 2,733 20.9.30 5.0 2,626 0.8

    1085 ZOZO 3092 高見澤 20.10.2 2,939 3,165 20.10.12 7.7 3,150 7.2 エーザイ 4523 兵藤 20.10.2 9,543 9,824 20.10.6 2.9 9,303 -2.5 日本製鉄 5401 奥村 20.10.2 983.3 1,116.0 20.10.8 13.5 1,081.0 9.9 ソニー 6758 村上 20.10.2 7,753 7,929 20.10.5 2.3 7,768 0.2 任天堂 7974 村上 20.10.2 58,200 58,880 20.10.12 1.2 58,730 0.9

    1086 味の素 2802 兵藤 20.10.9 2,117.0 2,126.0 20.10.12 0.4 2,113.5 -0.2 キユーピー 2809 兵藤 20.10.9 2,317 2,323 20.10.12 0.3 2,285 -1.4 マブチモーター 6592 村上 20.10.9 4,180 4,250 20.10.12 1.7 4,225 1.1 スタンレー電気 6923 奥村 20.10.9 3,095 3,095 20.10.9 0.0 3,065 -1.0 ピジョン 7956 高見澤 20.10.9 5,020 5,050 20.10.12 0.6 4,965 -1.1

    (単位:円、%)

    マーケットウィークリー201016.pdf1087号01展望1016.pdf1087号03産業1016.pdf1087号5301東海カーボン.pdf1087号5802住友電気工業.pdf1087号6183ベルシステム24HD.pdf1087号6436アマノ.pdf1087号9843ニトリホールディングス.pdf1087号パフォーマンス1016.pdf