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2 No.143 平成 29 年 2017 新潟焼山の観測体制 1月11日 (水) 、安倍総理大臣を団長とする政府調査団が来市。現地を視察後、商工団体や行政と意見交換をしました。大火後、初めて の雪景色。寒さが厳しい朝でしたが、現地では安倍総理が被災者の声に耳を傾ける場面もありました。調査後の意見交換では、「深刻な状 況をあらためて認識した。古い町並みや家族の歴史が一夜にして灰と化したわけで、国としては柔軟な対応が必要であると考えている。 住民の皆様が希望を持って前に進めるよう国として出来ることはすべて取り組む」と発言されました。 2~9 10~11 12~13 15 16 ◆糸魚川市駅北大火 ◆下水道使用料改定 ◆地区懇談会 14 ◆ジオまるとぬーなの税トーク (3) ◆まちフォト ◆糸魚川世界ジオパークだより (85)

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Page 1: No - Itoigawa · の雪景色。寒さが厳しい朝でしたが、現地では安倍総理が被災者の声に耳を傾ける場面もありました。調査後の意見交換では、「深刻な状

2No.143

平成29年

2017

新潟焼山の観測体制

 1月11日(水)、安倍総理大臣を団長とする政府調査団が来市。現地を視察後、商工団体や行政と意見交換をしました。大火後、初めての雪景色。寒さが厳しい朝でしたが、現地では安倍総理が被災者の声に耳を傾ける場面もありました。調査後の意見交換では、「深刻な状況をあらためて認識した。古い町並みや家族の歴史が一夜にして灰と化したわけで、国としては柔軟な対応が必要であると考えている。住民の皆様が希望を持って前に進めるよう国として出来ることはすべて取り組む」と発言されました。

2~9  10~11  12~13

15

16

◆糸魚川市駅北大火◆下水道使用料改定◆地区懇談会

14◆ジオまるとぬーなの税トーク (3)

◆まちフォト◆糸魚川世界ジオパークだより (85)

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糸魚川市駅北大火

本町十字路の交差点から東側を見る

被災状況

被災状況

火災等状況  出火  平成 28年 12月 22日(木) 10時 20分頃  覚知  平成 28年 12月 22日(木) 10時 28分  鎮圧  平成 28年 12月 22日(木) 20時 50分  鎮火  平成 28年 12月 23日(金) 16時 30分 焼損棟数   147 棟(全焼 120 棟 半焼5棟 部分焼 22棟) 焼失面積   約 40,000㎡(被災エリア) 負傷者    17人(一般2人 消防団員15人) ※中等症 1人 軽症16人被災者状況   120 世帯 224 人出動車両・人員 平成 28年 12月 22日(木)消防車等 1 26 台 活動人員 1,005 人         【内訳】 糸魚川市消防本部 糸魚川市消防団 新潟県応援消防隊             北アルプス消防 新川消防        平成 28年 12月 23日(金)消防車等 105 台 活動人員 949 人         【内訳】 糸魚川市消防本部 糸魚川市消防団 新潟県応援消防隊        2日間合計  消防車等 231 台  活動人員 1,954 人 

一面のがれきの奥は国道8号と日本海

平成 29年1月 31日現在

糸魚川市駅北大火

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糸魚川市駅北大火

仲町通りから東側を見る

「旧料亭大久保付近から海望公園方面を見る」

本町十字路の交差点から南側を見る

平成 28年12月23日撮影

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皆様からあたたかいお心遣いをいただきました皆様からあたたかいお心遣いをいただきました

糸魚川市駅北大火

 このたびの大火において、多くの皆様から 義援金、見舞金、ふるさと納税、支援物資の提供、ボランティア活動への参加等、あたたかいお心遣い、ご支援をいただきました。市民の皆様をはじめ全国の皆様からのご支援に応えることができるよう、全力で復旧・復興に向けて邁進してまいりますので、今後とも一層のお力添えをいただきますようお願い申し上げます。

平成29年1月31日現在● 支援物資 219件

● 義援金 10,291件  335,599,651 円

● ふるさと納税 17,916 件  436,371,065 円

● 見舞金 246件  107,678,688 円

たくさんの応援メッセージをいただきました

~ふるさと納税で ご寄付をいただいた方から~いつも糸魚川で頑張ってくれている同級生に感謝して

生きています。そして、故郷はいつまでも静かに続くものと信じていました。皆さんがどんなにか怖い思いをされたかと思うと、苦しく悲しいです。そんな中、どなたもご無事で避難されたというニュースを聞いて、糸魚川の力に敬意を表します。これは私達の誇りでもあります。皆様、どうぞお体にお気をつけてください。

テレビで大火を見てがく然としました。何度か糸魚川市には仕事でお世話になり大好きなまちです。お困りのことが多いと思いますが 何物にも勝る「命」を守り抜いた皆様がまた立ち上がり、歩き出されることを心より願い、応援していきたいです。頑張れ!

東日本大震災の際は多くの皆さんにたくさんの応援をいただき、少しずつですが、確実に復興は進んでいます。糸魚川市の皆さん、とても不安だと思います。とても大変だと思います。でも必ず復興します。必ず。前を向いて、少しずつ少しずつ歩いてください。遠いところからですが、応援しています。

小さい頃から糸魚川で楽しく過ごしたたくさんの思い出があります。亡くなった祖父母との唯一の思い出のお蕎麦屋さんや、私の大好きな街並みが火災で変わり果ててしまい、悲しい気持ちで涙が出ます。私の大好きな糸魚川のために、力になれたらと思います。

全国から支援物資が届きました

避難所の一角市民会館エントランス一面の物資

~避難所を開設した直後から 多くの支援物資が寄せられました~

クリスマスイブの避難所。ブ

ラック焼きそばやコーヒーなど

出前調理の差入がありました。

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国交省田中副大臣 2 月 3 日 ( 金 )

 被災現場にまだ火の気が残る発生翌日、県知事、防災局職員などが現地の状況を確認しました。 「現地を視察し、まだ危険な状況であることから、まずは住民の安全確保が第一と感じた。しばらくは県の職員を常駐させ、情報共有するなかで、対策を検討したい」と発言しました。

新潟県米山知事 12 月 23 日 ( 金 )

各方面から現地調査団が来市、甚大な被災状況を理解いただきました各方面から現地調査団が来市、甚大な被災状況を理解いただきました

総務省原田副大臣 12 月 29 日 ( 木 )

 現地視察および消防本部訪問のなかで、消防職員・消防団員を激励。「住民としっかり連携し、犠牲者が出なかったことは不幸中の幸いと考える。大規模火災時の水の確保を課題とし、検証を踏まえて検討するとともに消防団の装備充実に取り組む」と発言されました。

環境省伊藤副大臣 1 月 5 日 ( 木 )

総務省原田副大臣 12 月 29 日 ( 木 )

 現地視察および消防本部訪問のなかで、消防職員・消防団員を激励。「住民としっかり連携し、犠牲者が出なかったことは不幸中の幸いと考える。大規模火災時の水の確保を課題とし、検証を踏まえて検討するとともに消防団の装備充実に取り組む」と発言しました。

内閣府政府調査団 12 月 28 日 ( 水 )

 松本内閣府副大臣を中心とする政府調査団が来市され、被災地を視察しました。途中、訪問した避難所では一人ひとりに声掛けし、要望などに耳を傾ける中で、「政府としてはバックアップの体制はできた。被災者の声を聴き取り、できる限りの対応をしていきたい」と激励しました。

糸魚川市駅北大火

消防庁青木長官 12 月 27 日 ( 火 )

 がれき処理の工程について確認するとともに、今後の対策を検討するうえで、被災地や姫川河川敷のがれき仮置場などを視察しました。 「町の風情のなかに火災がれきがずっと残っているのは辛いことだと思う。復興の第一歩として、適正かつ円滑に処理ができるよう支援する と発言しました。

 青木消防庁長官を団長とする政府調査団が来市、悪天候のなか、現地を入念に視察するとともに消防本部を訪問し、「30時間におよび昼夜を徹して消火活動に尽力した消防職員・消防団員に感謝する。消防庁としても全力でバックアップしていくと激励しました。

 がれき処理が進む被災現場を確認し、あらためて今後のまちづくりについて検討しようと、田中国交省副大臣が来市、現地を視察後、意見交換をしました。「明日に向けて希望が持てるまちづくりに、国交省としても全力で取り組む所存であると発言しました。

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全国から「元気」をいただきました全国から「元気」をいただきました

糸魚川市駅北大火

出動前ミーティング 仕事内容と注意事項を確認していました。

思い出の品探し 婚約指輪やアルバムなどが見つかりました。

市内外の各種団体・個人から、カレーや豚汁などが提供されました。

糸魚川地域助け合いボランティアセンター

 12月23日(金)、ビーチホールまがたまにボランティアセンターが開設されました。その後、27日(火)には市民会館に移設し、市民の皆さんや企業・団体の方々から、ボランティア活動に従事いただきました。1月21日(土)からはビーチホールまがたまに移設し、活動が継続されています。

にいがた災害ボランティアネットワーク 新潟県赤十字安全奉仕団糸魚川市分団

事務局長の李仁鉄さん。穏やかな表情で落ち着いた指示をされていました。

火災発生直後から休むことなく赤十字活動をされていた川原 恭一さん。

発生翌日には先遣隊を送り、その報告により外部からの支援が必要と感じました。しかし、被災された方も地元支援者の皆さんもなかなか「助けて」とは言いにくいものです。糸魚川に来てよかったことの一つは、「受援力」が高く(助けられ上手)、すぐに私たちを受け入れてくださり、同じ目線で活動に入ることができました。このことで、経験やノウハウを丁寧にお伝えすることが可能になりました。 ここまでの支援活動は災害後のフォローで、外部からの支援者でもできる活動が多くありました。しかし、これからはまちづくりや日々の生活のこと、さまざまな悩み相談などに支援内容が移っていき、より地元の方の力が必要とされる場面が多くなると思います。糸魚川の皆さんに、支援のバトンをしっかりと引き継いでいきたいですね。

 火災が発生し、飛び火し始めた段階で、これは絶対にボランティアの力を借りなければいけなくなると思いました。中越沖地震などの活動経験を通じ、被災地に住む自分たちが主になることは困難だとわかっていたので、市内外から応援に来てくださった各種団体や安全奉仕団の仲間たちと協力しながら、ボランティアセンターで活動しました。 ボランティア活動は、依頼されたことだけをやり、報いを求めるものではありませんが、涙を流して喜んでもらったりすると、やはり嬉しいですね。

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 火災発生直後は、現状を確認することで精一杯でしたが、翌日から、青年会議所として何をしたら良いかの模索を始め、市対策本部や社会福祉協議会などを訪問しました。 以前から防災に関する研修などに参加するなかで、被災時には炊き出し支援などをイメージしていましたが、そこは充足されているように見えました。                それでは何をす               れば良いかと手               をこまねいてい               たところ、ボラン                ティアセンター               が開設され、運              営班に所属しま                した。

ボランティア延べ人数 750 人  ご厚情に心から感謝申し上げますボランティア延べ人数 780 人  ご厚情に心から感謝申し上げます

糸魚川市駅北大火

ボランティアセンター開設直後から熱心に働く当時理事長の松澤高志さん。

一般社団法人糸魚川青年会議所

12 月 29・30日 寄せられた衣類を丁寧に整理していました。

ボランティア活動をされている方に飲み物を配る仕事をしました。現地を見て、もしもこれが自分の家だったらと思うととても悲しい気持ちになりました。少しでも被災者の方の力になりたいと思いました。

谷内寛人さん(2年) 目黒 快さん(1年)

佐藤択郎さん(2年)

     目黒琉唯さん(1年)

参加した生徒の感想を紹介します

支援物資の整理をしました。取り組んでいる最中も、あたたかいメッセージと一緒にどんどん届きました。全国の皆さんが糸魚川を心配してくれていることに気づき、とてもありがたいと思いました。

被災された方は本当に何も残ってなくて、物資を持ち帰る姿を見て、自分たちがやっていることは必要とされていると実感しました。すごく悲しいと思うので、少しでも役に立てて良かったです。

朝、自分のできることを積極的にやろうと思って出かけました。被災地で全部焼けてしまった街を見て、さらに何か役に立ちたいと思いながら活動しました。これからもボランティア活動をしたいと思います。

糸魚川中学校

 12 月 23日(金)、「被災された方のために中学生として何かできることはないか」と市教育委員会に連絡をいただきました。支援物資の整理やボランティア休憩所の掃除、現場で働く方への飲み物配付作業などの仕事をお願いしたところ、冬休み中にも関わらず大勢の生徒が参加。黙々と作業に取り組む姿が印象的でした。

本年度理事長の岩﨑 護さん。「県内外の青年会議所から多くのご支援をいただきました。復興に向けてがんばります」と所信表明されました。

高野 碩さん(2年)

 運営班として主にボランティアの受付を担当しましたが、全国から集まって来られる皆さんの熱意に感動しました。年末年始も継続して参集して来られる皆さんのあたたかい支援を感じ、今後は、青年会議所としてはもちろん、一市民としても、地元住民ならではの支援をしていきたいと思いました。 今年は創設50周年を迎えます。まちづくり を考える団体としてこれからの糸魚川のため、自分たちに何ができるのか模索していきたいと思います。

(復興)

「何かお探しのものはありませんか」 と声掛けしたら、「コートがほしい」 と言われました。自分が探したコー トを気に入ってくれて、「ありがとう」 と言ってもらいました。喜んでもら えて嬉しかったです。糸魚川の笑顔 を取り戻すために、少しでも力にな りたいです。

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糸魚川市駅北大火

大火から 復興に向けて歩き出しました大火から 復興に向けて歩き出しました

<主な経歴等>

 元国土交通省総合政策局国土環境・調整課係長

 元国土交通省道路局路政課係長

 元国土交通省都市・地域整備局都市・地域政策課係長

 元山形県上山市副市長

(前職)国土交通省水管理・国土保全局下水道部課長補佐 

●被災者の早期の生活再建と被災事業者の事業再興を最優先に取り組 みます。●被災地域を含めた中心市街地を火災や災害に強く、活力に満ちた新 たなまちに再生することを目指します。

復旧・復興に向けた基本方針

●火災や災害に強いまちづくり ・土地区画整理事業などにより集約的な土地利用を推進し、狭小宅地  を解消するとともに道路網及び防災公園等の整備による災害に強い  市街地の再構築を進めます。●中心市街地として賑わいのあるまちづくり ・昔からの街並みのイメージを残しつつ、新しい都市機能を融合させ、   快適で利便性の高い、賑わいのあるまちづくりを進めます。●復興計画の策定 ・これらを踏まえ、人口減少、高齢化に対応するまちづくりの視点も  含めて復興計画を策定します。

都市基盤再生の方向

●市の組織 ・主に復旧・復興を担当する副市長を配置しました。  復旧復興業務を所管する復興推進課を新設しました。●市街地再生に係る関係者による検討組織 ・被災地域等の地元関係者および専門家等からなる復興計画の協議・検討  組織を設置したいと考えています。

組織体制

◇復興推進課 課長(部長職) 斉藤 孝       参事 太田 亘 (独立行政法人都市再生機構から派遣)       主査 渡辺 茂 主査 丸山 茂雄

(2月1日付け)

◇新たに就任した副市長 木 村 英 雄(46歳)(2月1日付け)

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糸魚川市駅北大火

これからの「まち」づくりこれからの「まち」づくり

災害に強いまち災害に強いまち

広い道路や防災公園、水利・消防用設備などが整備されたまち

賑わいのあるまち賑わいのあるまち

昔ながらの町並みを生かした中心市街地として賑わいのあるまち

多世代が、住み続けられる

まち

多世代が、住み続けられる

まち

子どもから高齢者まで安心して住み続けられる居住環境が整ったまち

災害に強く昔ながらの賑わいと

多世代が活発に交流するまち

災害に強く昔ながらの賑わいと

多世代が活発に交流するまち

災害に強く昔ながらの賑わいと

多世代が活発に交流するまち

第1回 糸魚川復興まちづくり推進協議会を開催しました

被災された皆様への説明会や相談を通じて、寄せられたご意見やご要望を踏まえ、被災者にしっかりと寄り添いながら、早期の生活再建、事業再興を最優先に取り組みます。また、被災地域を含めた中心市街地が火災や災害に強く、活力と賑わいに満ちたまちになるよう、これらからの「まち」づくりに取り組んでまいります。

 大規模火災からの復興まちづくりに向けて、国、県、市の実務担当者が情報共有し意見交換をする場として「糸魚川復興まちづくり推進協議会」を2月3日(金)、市民会館で開催しました。 会議の冒頭、視察に訪れていた国土交通省田中副大臣から激励の挨拶をいただき、その後、市が調査した被災者の意向調査や地区の課題などをもとに、今後の復興まちづくり計画の策定に向けた協議を行いました。

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下水道使用料改定

①下水道事業の運営状況について≪平成27年度決算(公共下水道事業特別会計、集落排水・浄化槽事業特別会計)≫

※下水道事業にかかる生活費は、施設や機械の老巧化に伴い年々増加していますが、依然として支出 額の約半分を親からの仕送りに頼っています。そして、親からの仕送りのほとんどはローン返済にあ てられています。一方で、施設の入替など改築も行わなければなりません。このため、節約につとめな がらも、少しでも自立した運営を行うために使用料の改定を行います。

※収入では、親からの仕送りである市の一般会計からの繰入金が268万円で全体の約5割を占めてい ます。支出においては、ローン返済である公債費が315万円で全体の約6割を占めています。

下水道事業の生活費の推移

8

7

6

5

(億)

6.516.51

H23年度

6.546.54

H24年度

6.846.84

H25年度

7.067.06

H26年度

7.327.32

H27年度

支出額に占める親からの仕送り(一般会計繰入金)

親からの仕送り(一般会計繰入金) その他

35

30

25

20

15

10

5

0

(億)

H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

14.5513.79 14.84

11.27 12.87

16.90 16.07 16.1417.60

15.08

収入総額 500 万円(28億1,005万円) 支出総額 497 万円(27億9,494万円)

給料(下水道等使用料) (総務費、維持管理費等)

150 万円(8億4,092万円) 生活費 130 万円(7億3,175万円)

(市債)

借入金 57 万円(3億2,100万円)

4月から下水道使用料を改定します4月から下水道使用料を改定します

 下水道使用料は下水道管や処理場の維持管理費・借入金の返済などに使われています。今後も安定的に下水道事業を継続していくため、平成29年4月から下水道使用料を改定します。皆様のご理解とご協力をお願いします。

収入総額28億1,005万円 支出総額27億9,494万円

これを年収500万円の家計に置き換えてみると以下のとおりです。

※差額は翌年度への繰越金

下水道マスコットキャラクター『スイスイ』

(前年度繰越金・受益者負担金等) (建設費)

臨時収入 10 万円(5,764万円) 家の改築費 52 万円(2億9,023万円)

(国、県からの支出金) (公債費)

親戚からの仕送り 15 万円(8,679万円) 返済金 315 万円(17億7,296万円)

(一般会計繰入金)

親からの仕送り 268 万円(15億370万円)

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下水道使用料改定

問合先 ガス水道局 下水道管理係 ☎ 552-1540

②下水道使用料の改定について◆時期:平成29年4月使用分(5月請求分)から

◆内容:平成33年度まで毎年、基本料金25円、超過料金2円ずつ改定

≪公共下水道・集落排水整備区域内にお住いの皆様≫改定後

改定前平成30年 平成31年 平成32年 平成33年

32.4円 34.4円 36.4円 38.4円 40.4円 42.4円公衆浴場汚水

基本料金1,620.0円 1,645.0円 1,670.0円 1,695.0円 1,720.0円 1,745.0円

改定月額(毎年25円ずつ)

改定月額

(毎年2円ずつ)

超過料金(1㎥につき)

162.0円 164.0円 166.0円 168.0円 170.0円 172.0円11㎥~30㎥まで

(10㎥まで)

194.4円 196.4円 198.4円 200.4円 202.4円 204.4円31㎥~50㎥まで

205.2円 207.2円 209.2円 211.2円 213.2円 215.2円51㎥~100㎥まで

216.0円 218.0円 220.0円 222.0円 224.0円 226.0円101㎥~以上

平成29年

≪合併処理浄化槽整備区域内にお住いの皆様で市設置型の浄化槽をお使いの方≫改定後

改定前平成30年 平成31年 平成32年 平成33年

32.4円 34.4円 36.4円 38.4円 40.4円 42.4円公衆浴場汚水

1,458.0円 1,483.0円 1,508.0円 1,533.0円 1,558.0円 1,583.0円改定月額

(毎年25円ずつ)

改定月額

(毎年2円ずつ)

超過料金(1㎥につき)

151.2円 153.2円 155.2円 157.2円 159.2円 161.2円11㎥~30㎥まで

162.0円 164.0円 166.0円 168.0円 170.0円 172.0円31㎥~50㎥まで

172.8円 174.8円 176.8円 178.8円 180.8円 182.8円51㎥~100㎥まで

183.6円 185.6円 187.6円 189.6円 191.6円 193.6円101㎥~以上

平成29年

基本料金(10㎥まで)

[参考]一般家庭の平均的な使用料例(月25㎥使用した場合 ※1円未満切捨)

平成29年4月使用分から平成30年3月使用分までの使用料基本料金(10㎥まで)…………………………………… 1,645円超過料金(11㎥~15㎥)… (25㎥-10㎥)×164円= 2,460円料金計(基本料金+超過料金)…… 1,645円+2,460円= 4,105円※以降毎年、基本料金が25円ずつ、超過料金が30円ずつの計55円ずつ増額になります。

[参考]一般家庭の平均的な使用料例(月25㎥使用した場合 ※1円未満切捨)

平成29年4月使用分から平成30年3月使用分までの使用料基本料金(10㎥まで)…………………………………… 1,483円超過料金(11㎥~15㎥)…(25㎥-10㎥)×153.2円=2,298円料金計(基本料金+超過料金)…… 1,483円+2,298円=3,781円※以降毎年、基本料金が25円ずつ、超過料金が30円ずつの計55円ずつ増額になります。

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地区懇談会

 市では、地域住民が“自ら考え、行動へ移す”ための一歩となる対話の場づくりを行い、住民が主体となって「持続可能な地域の実現」に向けて動き出すため、地区懇談会を開催してきました。平成27年度からの話し合いの一部をご紹介します。

平成27年7月~8月

18地区 357名

 地方が成長する力を取り戻し、急速に進む人口減少を克服するため、5年間で取り組む人口減少対策事業を盛り込んだ「総合戦略」を各自治体で策定することとなりました。 糸魚川市では広く市民の意見をお聞きし、総合戦略に反映させるため、各地区で話し合いの場を設けました。 まず、各地区の将来人口予測を説明した後、地区の将来像を描きました。「子どもたちがたくさんいて明るい声が聞こえる地区」、「個人個人のつながりを大切にする地域」などの意見が出されました。その後、人口ビジョンに掲げられた5つの視点(移住の促進、Uターンの促進、定住の促進、出生数の増加と健康寿命の延伸、交流人口の拡大)から人口減少対策のアイディアを出し合いました。

第1回地区懇談会での意見を踏まえ、総合戦略を策定しました。市のWebサイトでご覧いただけます

平成28年2月~8月

19地区 451名

 策定した総合戦略について報告するとともに、将来人口や地区の将来像に対し、どのような取組・対策が考えられるか、持続可能な地区を保つためにどうすれば良いかといった視点で話し合いを行いました。具体的には、島根県雲南市における小規模多機能自治の取組事例を中心に先進事例の紹介を行い、その後、「今困っていること」「これからの地域づくりに大切だと思うこと」について参加者同士で意見交換を行いました。

稼げる資源循環のまちづくり(か)

地域を担う人財が集うまちづくり(ち)

夢をかなえて若者や女性が輝くまちづくり(ゆ)

暮らしやすさで安心・元気なまちづくり(く)

検索 総合戦略の第一次改訂

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地区懇談会

平成28年9月~12月

13地区 295名

 第2回地区懇談会で明らかになった地区ごとの困りごとをいくつかピックアップし、解決するアイディアを考えました。最後に、出された意見に対して参加者全員で投票を行うことで意向がわかり、各地区で取り組むべきことが見えてきました。

問合先 定住促進課 地域振興係 ☎ 552-1511

「糸魚川みらいづくり交流会」は、他地域・多世代で話し合う場です。 住んでいる地域や世代が異なれば、状況や考え方が異なります。こうした違いを「見える化」し、お互いに対話を行うことで困りごとの解決策やこれからの地域づくりのヒントが得られます。 どなたでも参加可能です。一緒に地域づくりの一歩を踏み出しましょう!

取組内容を深掘りする活動発表会

世代別・地域別の困りごとについて対話を通じて見える化してみよう!

ヒスイ王国館(大町1丁目7-11)

平成29年  月  日(土)13:30~17:00 (懇親会 17:00~18:30)

2 25

・普段あまり顔を合わせることのない若い人達と会えました。・色々な世代の方 と々意見交換をさせて頂き、うれしく思いました。・各地の事例を聞いて、ヒントが得られました。・「みんなが何かしようと思っている」ことを確認できました。・今日参加する事で、地域愛の大切さと、それを育む大変さという事を考えさせられました。・地域づくりの今後の方向性が見えてきたように思いました。

参加された皆さんの感想を一部ご紹介します

【以下、困りごとと解決アイディアの一部を掲載します】

〇移住者を受け入れる仕組みをつくるには?(小滝地区) →移住のルールをつくり、受け入れ体制を整える。

〇多くの人達に地域行事や役員などに参画してもらうには?(浦本地区) →“ムコ・ヨメ”表彰を行う。地域に来てくれた人を大切にする。

〇伝統芸能や地域行事を若い世代に継承するには?(下早川地区) →学校、保育園の理解を得ながら、授業・教育のひとつとして実施する。

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ジオまるとぬーなの税トーク

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ジオまるとぬーなの税トーク  vol . 3(配偶者控除編)

テレビで、「103 万円の壁」が話題になっていたけど、これって何?

へぇー。税金を計算する時の上限となるから、「壁」っていうのね。

例えば妻の給与収入が 103 万円以下であれば所得金額は38万円以下となり、夫は所得税で 38万円(個人住民税で 33 万円)の配偶者控除を受けることができるんだ。

そうなんだよ。でも妻の所得金額が38万円を超えても、配偶者特別控除(※)というのがあって、所得金額が 76 万円未満なら段階的に控除され夫の税金を軽減できるんだ。

ありがとう。給与収入が103万円以上あっても、控除が受けられることがわかったわ。

※夫の所得金額が1,000 万円を超えるときは、配偶者特別控除を適用することはできません。

現在の配偶者特別控除額表

配偶者の所得金額

配偶者特別控除

所得税 個人住民税

38万円超~40万円未満 38万円33万円

40万円以上~45万円未満 36万円

45万円以上~50万円未満 31万円

50万円以上~55万円未満 26万円

55万円以上~60万円未満 21万円

60万円以上~65万円未満 16万円

65万円以上~70万円未満 11万円

70万円以上~75万円未満 6万円

75万円以上~76万円未満 3万円

新潟県交通災害共済

見舞金︓3万円 (実治療日数7日 )    ~最高 150万円年会費︓500円

新潟県市町村総合事務組合 (交通災害共済担当)

平成 29 年度会員募集

交通災害共済は、県内の全市町村で行う助け合いの制度です。

環境生活課 ☎ 552-1511

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まちフォト

プロジェクトΛ(ラムダ)がやってきた(1/21)

 昭和 24 年 1 月 26 日、法隆寺金堂で火災が発生したことから、その日を文化財防火デーとし、全国的に文化財保護運動を展開しています。 今年は1月22日(日)に「大神社(平)」、26 日(木)に「日光寺(下早川)」で消防訓練を実施しました。神社および寺院関係者、地域の皆さんも多数参加し、文化財持ち出し訓練や放水訓練など有事の際の対応を確認しました。

 被災地周辺の子どもたちを元気づけるため、1月8日を皮切りに毎週末開催している「こどもお楽しみ会」。第 3回目は富山高等専門学校メカテック部の学生が、「高専ロボコン 2016全国大会」でベスト8に入賞した「プロジェクトΛの操縦体験会」を開催してくれました。参加した大勢の親子連れは模範演技見学やリモコン操縦体験など、楽しい時間を過ごしました。

第 16 回日本海糸魚川荒波あんこう祭り (1/22・29・2/5)

文化財防火デー(1/22・26)

 大火発生後1か月が経過した 1月 22 日(日)、糸魚川会場での開催を初回として、復興に向けてまちを盛り上げようと、例年どおり、糸魚川、能生、青海の3会場で開催されました。どの会場も大勢の来場者で、あんこう汁販売コーナーには長蛇の列が。 市内外から訪れた方々からの、たくさんの応援メッセージも聞かれ、あらためて復興への意識が高まるイベントとなりました。

1月22日(日) 糸魚川会場市内5店舗の有志が、それぞれの個性を出し合う「創作あんこう汁」全 1,600 食が正午前に完売しました。

1月 29日(日) 能生会場開始前の 10 時時点で、あんこう汁販売所前には数百人の大行列。晴天に恵まれ、大勢の来場者が舌鼓を打ちました。

2月5日(日) 青海会場過去最高の4,500人の来場者のもと、会場となった親不知ピアパークは大賑わい。大盛況の1日でした。

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■発行 新潟県糸魚川市

    http://www.city.itoigawa.lg.jp

    [email protected]    〒941-8501 糸魚川市一の宮1-2-5

    ☎025-552-1511 FAX 025-552-8955

2平成29(2017)年

平成

29

年2

月1

日現

在カ

ッコ

内は

前月

■編集 糸魚川市総務課広報情報係

No.143

広報いといがわ 平成 29年2月号16

市のようす

広 報月 号

発行日 平成29年2月10日発行 印 刷 糸魚川綜合印刷株式会社

Itoigawa UNESCO Global Geopark Newsletter

糸魚川ユネスコ世界ジオパークだより

第 85 号なるほどなるほど

糸魚川糸魚川

知ってそうで知らないいといがわのはなし

ジオまる ぬーな

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ItoigawaUNESCO Global Geopark

United NationsEducational, Scientific and

Cultural Organization

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カレッジ受講生つれづれカレッジ受講生つれづれカレッジ受講生つれづれ~糸魚川ジオパークの宝物を発見!~~糸魚川ジオパークの宝物を発見!~~糸魚川ジオパークの宝物を発見!~ ジオ給食

食べてみたい!

食べてみたい!

食べてみたい!

食べてみたい!

  ※詳しくは市ホームページをご覧ください。

 新潟焼山は、24時間常時観測をしています。1月の火山性地震の回数は次のとおりです。

消防本部 防災係 ☎問合先 552-2311

-新潟焼山の観測体制-●1月 1 日~31日     6回

長野県出身の瀬下忠彦さん。夢中になってやっているヒスイ探しはとても楽しいそうです。

ハタハタのカレー揚げ

 楽しい街で暮らしているので何か地域の役に立てればと願い、

若年ながら糸魚川独自の環境について他県との比較考査を行いつ

つカレッジ内で研究を続けています。

 鉱物の魅力に取りつかれ、糸魚川で暮らしながら糸魚川ジオ

パークカレッジに参加しています。何千、何万年と時を経て岩

から剥がれ落ちたヒスイとの出会いを考えると、悠久のロマン

を感じさせてくれます。

 見つかったのは「放散虫」という海に棲むプランクトンの仲間の化石です。大きさは0.1~0.3mmと小さく、硬

い殻をもつため化石として残りやすい生き物です。殻の形を次々と進化させてきた放散虫は、現在も海に生息してい

ます。殻の形がかわると生きていた時代が決められる、便利で重要な化石です。

 新潟県最古の化石は、小滝にあった岩石(左の写真)の矢印部

分から見つかりました。この岩石は、県内最古の化石を含む石

や他の時代の石が、川などの底にたまってできました。もっと

古い時代の化石が見つかる可能性もあります。       

 

 化石が見つかった石は、小滝地区在住の伊藤加奈子さんから

いただいたものです。この石から見つかった4億年前の新種のサ

ンゴ化石には、伊藤さんの名前が付けられています。

 今回の発見は、糸魚川市と新潟大学・産業技術総合研究所と

の共同研究の成果です。今後も共同研究によって、単独ではむ

ずかしい調査・研究を続けていきます。          

    

4億2千万年前!新潟県最古の化石 小滝で発見

発見された化石の正体

 『はたはた』とは漢字で“鰰”と書き、雷

が鳴り響くような寒い時期にたくさんとれる

魚です。能生漁港産、骨やしっぽがついたま

ま丸々一匹に片栗粉とカレー粉をつけて油で

揚げました。

ほうさんちゅう

今回の発見についてはミュージアム休憩コーナーに展示中です。