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Nomura21 Global 2020年2月号
概要
株価チャートと移動平均線<週足> <月足>
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Nomura21 Global 2020年2月号
(9719)SCSK
当社は、情報システムの設計から構築、運用、保守サービスま
で手掛ける大手システムインテグレーターです。2011年10月に
住商情報システム(SCS)を存続会社としてCSKと合併し、
SCSKに商号が変更されました。
存続会社であるSCSは1969年に住友商事の情報システム部
門が独立し、誕生しました。一方、CSKは1968年に創業者大
川功氏がコンピューターサービス株式会社として設立しました。
両社とも大阪北浜が創業の地であり、大川氏が社名をコン
ピューターサービスとしたのは、当時住友商事の社長であった津
田久氏へ相談したことがきっかけとなっています。統合後、両社
の強みを生かしたクロスセルによる顧客当たりの売上単価向上
やコスト削減により、収益性の改善が進んでいます。
(2020年1月31日、2019年4-12月期決算発表予定)
(注)2020年1月20日現在の野村證券エクイティ・リサーチ部の予想。2014年7月22日より、日本株の大型銘柄の一部の値段の刻みが1円未満となっている。(出所)会社資料、野村證券エクイティ・リサーチ部より野村證券投資情報部作成
<所在地別>(2019年4-9月期連結)
(注)セグメント間調整後。業種別のその他には、会社セグメントの電力・ガス、サービス、その他が含まれている。(出所)会社資料より野村證券投資情報部作成
(注)決算は連結、2020年1月20日現在の野村證券エクイティ・リサーチ部の予想。実績、予想共に日本会計基準適用。(出所)野村證券エクイティ・リサーチ部より野村證券投資情報部作成
(9719)SCSK <情報技術>
組み入れ日:2019年7月19日
<営業利益>
①株価(2020年1月20日) 6,000 円
②レーティング Buy
③売買単位 100 株
④時価総額 6,251 億円
⑤予想1株当たり配当(2020.3期) 130.0 円
⑥予想配当利回り(2020.3期) 2.17 %
⑦1株当たり純資産(2019.3期) 1,863 円
⑧予想PER(2021.3期) 18.4 倍
⑨PBR(2019.3期) 3.22 倍
⑩予想ROE(2021.3期) 15.4 %
⑪自己資本比率(2019.3期) 61.4 %
売上高・営業利益(億円) 1株当たり純利益(円)・ROE(%)売上高構成比
<売上高>
公表なし 346 384
440 485
534
3,367 3,587 3,890
4,080 4,260
2018.3 19.3 20.3 21.3 22.3
予想
313.0
268.6
294.7
326.5
358.3
18.2%
14.6% 15.1% 15.4% 15.4%
2018.3 19.3 20.3 21.3 22.3
予想
<業種別>(2019年4-9月期連結)
製造
28.2%
流通
15.9%
金融
21.7%
通信・運輸
18.5%
その他
15.7%
(注1)株価は修正株価で、直近値は2020年1月20日現在。(注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単位変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。具体的には、東京証券取引所の取引で、2014年7月22日以降の株価が5,000円以下、2015年9月24日以降の株価が3,000円以下の値段の刻みが1円未満となった。(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成
1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
0
2000
4000
6000
8000
(年)
2015 2016 2017 2018 2019 2020
2000
3000
4000
5000
6000
700013週移動平均26週移動平均52週移動平均
(円) (円)
(年)
15/12802
5年(60ヶ月)移動平均10年(120ヶ月)移動平均
16/15280
16/63480
18/75480
18/123655
20/16060
90/83729
93/3566
99/117833
11/3885
20/16060
(年)
(注1)株価は修正株価で、直近値は2020年1月20日現在。(注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単位変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。具体的には、東京証券取引所の取引で、2014年7月22日以降の株価が5,000円以下、2015年9月24日以降の株価が3,000円以下の値段の刻みが1円未満となった。(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成
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Nomura21 Global 2020年2月号
PER(株価収益率) PBR(株価純資産倍率)
Point
従来、景気循環に連動していた日本のソフトウェ
ア市場は、IoTやビッグデータなど、ビジネスモデルを
変革させる新領域への投資が加わることで、構造
的に成長する市場へと変化しつつあります。野村
證券では、日本のソフトウェア市場は今後も年率4
~5%程度のペースで拡大すると予想しています。
12月調査の日銀短観では、2019年度の製造業
のソフトウェア投資額計画が前年度比+14.6%と
なり、9月調査に比べ2.2%下方修正されたものの、
依然として高い成長が見込まれています。ハード
ウェアの汎用化が進む中、製造業にとってソフトウェ
ア投資の重要性は増しており、今後も構造的な
拡大が期待されます。当社は、製造業向けの売
上高比率が28%と同業他社に比べ相対的に高く、
この恩恵をより享受しやすいと見られます。
加えて、自動車の電装化を背景に車載ソフトウェ
ア市場の拡大も期待されます。当社は1980年代
から車載ソフトウェアの開発を行っており、業界内
でも豊富な実績を有していることから、市場拡大の
恩恵を享受できると見られます。2019年7-9月期
では、車載向け組込みソフトウェアやソフトウェアの
品質検査サービスへの引き合いが強く、当社のモビ
リティシステム事業の営業利益は、前年同期比
2.3倍となりました。
当社株のPERは、ビジネスソフトウェアセクターの平
均(注)である22.9倍を下回っています。
(注)セクター平均は、野村證券エクイティ・リサーチ部の2020年度EPS予想を基に、野村カバレッジ企業12社の平均を使用(2020年1月20日時点)。
(9719)SCSK
業種別ソフトウェア投資額の見通し
車載向け組込ソフトウェア(イメージ図)
1. ソフトウェア投資の中期的な拡大
2. 製造業のソフトウェア投資拡大
3. 車載ソフトウェア市場の拡大が追い風
(大坂 隼矢)
(注)2020.3期以降の予想は野村證券エクイティ・リサーチ部(2020年1月20日時点)。(出所)日銀短観、野村證券エクイティ・リサーチ部より野村證券投資情報部作成
パワートレイン制御
• エンジン制御システム- ガソリンエンジン制御- ディーゼルエンジン制御
• トランスミッション制御システム
ボディー制御
• エコシステム• エアバックシステム• スマートエントリ• セキュリティシステム
シャーシ制御
• 車両安定性制御システム• パワーステアリング制御システム• 電子制御ブレーキシステム• トランクション制御
情報通信
• カーナビゲーションシステム• 自動車電話• ETCシステム• オーディオシステム
(注)全てを網羅しているわけではない。(出所)各種資料より野村證券投資情報部作成
(注)PERは今期野村予想ベース。TOPIXについては、野村予想が無い場合には東洋経済予想で補完する。図中個別銘柄の値がマイナス、左縦軸の最大値を著しく超えている、野村予想が無い、などの場合、表示していない。決算期末まで3ヶ月を切る場合には、来期予想を用いている。PBRは前期実績ベース。網掛け部分は平均から±1標準偏差の範囲(統計的に約3分の2の確率で収まる範囲)を示す。PERの標準偏差の範囲は、株式益利回り(PERの逆数)で計算の後割り戻しているため、上下対称でない。データは月次で、直近の値は2020年1月20日。(出所)野村證券金融工学研究センターより野村證券投資情報部作成
0
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2
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4
5
6
7
2010.3 2013.3 2016.3 2019.3 2022.3
非製造業
その他
情報通信
証券・保険
その他
銀行業
製造業
(兆円)
(期)
予想
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10
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40
2005 2007 2009 2011 2013 2015 2017 2019
SCSK
TOPIX
銘柄PER平均
(倍)
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2005 2007 2009 2011 2013 2015 2017 2019
SCSK
TOPIX
銘柄PBR平均
(倍)
(年)