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1 地方公共団体における 統合型GISの推進 総務省自治行政局地域情報政策室 平成19年10月30日

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Page 1: 地方公共団体における 統合型GISの推進 - MLIT · 統合型GISの導入に関する地方財政措置 データ整備 【普通交付税】 統合型GISを運用するためのシステム整備に対し

1

地方公共団体における統合型GISの推進

総務省自治行政局地域情報政策室

平成19年10月30日

Page 2: 地方公共団体における 統合型GISの推進 - MLIT · 統合型GISの導入に関する地方財政措置 データ整備 【普通交付税】 統合型GISを運用するためのシステム整備に対し

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地方公共団体が利用する地図データのうち、複数の部局が利用するデータ(例えば道路、街区、建物、河川など)を各部局が共用できる形で整備し、利用していく庁内横断的なシステム。

統合型GISを導入することにより、データの重複整備を防ぎ、各部局の情報交換を迅速にし、行政の効率化と住民サービスの向上を図ることができる。(統合型の地理情報システムに関する全体指針 平成13年7月12日)

道路

建物

街区

他・・・

申請状況確認 下水道施設施設管理図

20080準工

20080近商

20080近商

20080近商

30

20080準工

20080準工

都市計画決定

・・・

路線価 売買事例台帳情報

都市計画業務

下水道業務

固定資産業務

福祉業務

対象者位置バスルート救急ルート 施設情報

その他業務

統合型GISとは

共用の地図データの整備

個別の地図データの積み重ね

庁内の各部局で共用地図を活用

〔定義〕

〔効果〕

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電子自治体の基盤となる統合型GISの整備

メタデータ

共用空間データベース

建物・道

路データ

台帳データ

都市計画業務

個別空間

データ

行政区域

境界杭

基準点

街区

道路中心線

道路

車歩道境界線

建物

軌道

河川水涯線

湖池

海岸線

水部構造物

標高

画像

クリアリングハウス

個別空間

データベース

ネ ッ ト ワ ー ク

○○業務

上下水業務 ○○業務道路業務固定資産業務

都市計画主題データ

○○課に△△データ有り

道路・海岸線データ

e

SS

個別データ 個別データ 個別データ 個別データ 個別データ

統合型GIS導入

個別型GIS

統合型GIS統合型GIS

固定資産業務、都市計画業務、道路業務、上下水業務 ・ ・ ・ 個別空間

○○業務

○○業務

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統合型GIS共用空間データ

共用可能なデータ 共用可能

なデータ共用可能な

データ

共用可能なデータ

業務独自のデータ

業務独自のデータ

業務独自のデータ

業務独自のデータ

重複投資

道路課 水道課 都市計画課 福祉課

共用空間データ

個別空間データ

個別空間データ

個別空間データ

個別空間データ

道路課 水道課 都市計画課 福祉課

◎共用空間データ(16項目)

① 行政区域② 筆③ 境界杭④ 基準点⑤ 街区⑥ 道路中心線⑦ 道路⑧ 車歩道境界線⑨ 建物⑩ 軌道⑪ 河川水涯線⑫ 湖池⑬ 海岸線⑭ 水部構造物⑮ 標高⑯ 画像

統合型GIS

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統合型GISに関する総務省の取組み

平成 9年度 ・地理情報システム(GIS)に関する調査研究

平成11年度 ・統合型GIS共用空間データベース仕様に関する調査研究

・統合型GISの整備に対する財政支援措置の新設(特別交付税措置)

平成10年度 ・地方公共団体業務に係る各種地理情報システム(GIS)の相互利用に関する調査研究

平成12年度 ・統合型GIS共用空間データベース及び広域活用のあり方に関する調査研究

平成13年度 ・統合型GISの普及に向けた空間データ更新手法に関する調査研究・統合型の地理情報システムに関する全体指針・統合型の地理情報システムに関する整備指針・共用空間データ調達仕様書及び基本仕様書

平成14年度 ・広域における統合型GISの普及に向けた調査研究

・統合型の地理情報システムに関する運用指針

・統合型の地理情報システムに関する活用指針

平成15年度 ・統合型GIS導入・運用マニュアル

平成16年度 ・統合型GISの整備に対する財政支援措置の拡充(普通交付税措置)

平成18年度 ・統合型GISの整備促進に関する調査研究(指針改訂→平成19年度)

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62001 2003 2006 ~

◆IT基本法

◆IT戦略本部設置(本部長:内閣総理大臣)

IT基盤整備

ee--JapanJapan戦略戦略ⅡⅡ(2003(2003年年77月月) )

ee--JapanJapan戦略戦略(2001(2001年年11月月))

IT利用・活用重視 ITの構造改革力の追求

IT新改革戦略IT新改革戦略(200(20066年年11月月) )

新電子自治体新電子自治体推進指針推進指針

(200(20077年年33月月) )

電子自治体推進指針電子自治体推進指針(2003(2003年年88月月) )

(電子行政の目標)

世界一便利で効率的な電子行政-2010年度までに

オンライン申請率50%達成等

(電子自治体の目標)

2010年度までに利便・

効率・活力を実感できる電子自治体を実現

電子政府・電子自治体推進電子政府・電子自治体推進プログラムプログラム(2001(2001年年1010月月) )

IT革命に対応した地方公共団体IT革命に対応した地方公共団体における情報化施策等の推進ににおける情報化施策等の推進に

関する指針関する指針((20002000年年88月月) )

・共同アウトソーシングの推進等

・LGWAN・住基ネットの整備等

我が国のIT戦略と電子自治体推進指針の展開

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○ 現行の電子自治体推進指針の策定(平成15年8月)から、3年以上が経過

○ この間、LGWAN、住民基本台帳ネットワーク等の基盤整備、CIO任命や共同アウトソーシングの取組、情報セキュリティポリシー等の整備も進む

電子自治体の現状

○ 住民サービスに直結する地方公共団体の電子化が十分ではない等、国民・企業等利用者が利便性・サービスの向上を実感できない

○ 業務・システムの効率化が不十分

○ コミュニティ再生、安全・安心な地域づくり等の地域の課題解決にITの有効活用が必要

○ 情報漏洩などへの対策の実効性が不十分

電子自治体の課題

○ 平成18年1月にIT新改革戦略策定。「世界一便利で効率的な電子行政」を実現することを目標として掲げる

○ 「Web2.0」という言葉に象徴される新しい情報通信技

術やサービスモデルが急速に進展

○ 地方分権改革の加速、地方公共団体の厳しい財政状況、地域の社会的問題の増大

環境の変化

新指針策定の背景

今後の電子自治体の方向性の提示が必要

新電子自治体推進指針

住民視点と費用対効果の視点、民間事業者やNPOとの連携推進

(1)行政サービスの高度化(2)行政の簡素化・効率化(3)地域の課題解決

(1)電子自治体の推進体制の強化(2)共同化・標準化の一層の推進(3)新しい技術・モデルの活用(4)情報セキュリティ対策の強化

総務省において毎年度推進状況をフォローアップし施策にフィードバック

新電子自治体推進指針(H19.3.20)の概要

実現に向けた取組方針

今後の重点的な取組事項

共通的な推進事項

ベンチマーク指標の設定

2010年度までに利便・効率・活力を実

感できる電子自治体を実現する

【実現すべき目標】

各地方公共団体が電子自治体関連施策を推進する際の参考として作成

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新電子自治体推進指針における統合型GISの導入の促進

Ⅱ 今後の重点的な取組事項

1 行政サービスの高度化 (6) その他の取組事項 ② 統合型GISの導入の促進

統合型GIS(Geographic Information System:地理情報システム)は、地方公共団体が利

用する地図データのうち、複数の部局が利用するデータ(例えば、道路、街区、建物、河川など)を各部局が共用できる形で整備し、利用していく庁内横断的なシステムである。統合型GISを導入することにより、①地図データの整備に係る重複投資を防ぎ、②部局を超えた情報

共有への活用など行政の効率化や③ハザードマップの提供など住民サービスの向上を図ることができる。統合型GISは、福祉、防災、観光、環境など様々な行政分野で、電子申請・届出、

情報発信、自治体内での政策判断などに活用可能であり、「電子自治体における共通のプラットフォーム」の一つとして位置づけることができる。

統合型GISは、平成18年4月現在、都道府県で14団体(29.8%)、市町村で292団体(15.8%)において整備されている。今後、一層の整備促進を図るため、広域的な整備・運営、

住民、コミュニティ、民間事業者との連携等により整備の効率化と利活用の拡大を進めることが必要である。

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【特別交付税】統合型GISの導入に必要な共用空間データ整備費の

50%に財政力に応じた補正をかけた額(限度額:都道府県240百万円 市町村120百万円)

15年度: 都道府県: 8団体 159,121千円市町村: 92団体 719,119千円

16年度: 都道府県: 6団体 164,108千円市町村: 100団体 522,629千円

17年度: 都道府県: 6団体 148,736千円

市町村: 113団体 605,644千円

18年度: 都道府県: 6団体 106,209千円

市町村: 87団体 795,896千円

統合型GISの導入に関する地方財政措置

データ整備

【普通交付税】統合型GISを運用するためのシステム整備に対し

16年度から5年間《総額:95億円×5年=475億円》

(都道府県40百万円×5年 市町村4百万円×5年)

【過去の実績(措置額)】

システム整備

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導入済み

整備中

調査中

検討中

未検討

導入済み

整備中

調査中

検討中

未検討

統合型GISの導入状況

都道府県都道府県 市町村市町村(H19.4.1時点)

47団体

17団体(36.2%)

5団体5団体

18団体

2団体

1,827団体

374団体(20.5%)

120団体

48団体580団体

705団体

96118

158

301 297 292

374

3.0% 3.6% 4.9%

9.6%12.3%

15.8%

20.5%

0

100

200

300

400

H13.4 H14.4 H15.4 H16.4 H17.4 H18.4 H19.4

0

5

10

15

20

25

30

35

35

7

1214 14

17

6.4%

10.6%

14.9%

25.5%

29.8% 29.8%

36.2%

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

H13.4 H14.4 H15.4 H16.4 H17.4 H18.4 H19.4

0

5

10

15

20

25

30

35

40

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0

2

4

6

8

10

12

14

農林政 消防防災 環境 道路 都市計画

系列1

統合型GISの主な利用業務

0

50

100

150

200

250

固定資産税 道路 都市計画 農林政 下水道

系列1

(H19.4.1時点)

都道府県都道府県

市町村市町村

導入済み団体17団体

導入済み団体374団体

11 11

回答が多かった上位5業務(複数回答)

(64.7%)(64.7%)(76.5%) (64.7%)

244

205 200 181 176

(65.2%) (54.8%) (53.5%) (48.4%) (47.1%)

10

(58.8%)

1311

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個別型GISの整備状況

都道府県 市町村

45(95.7%)

1(2.1%)

1(2.1%)

合計

47

(100.0%)

既に導入済み…45

データのみ整備中…0

システムのみ整備中…0

データ・システムとも整備中…0

調査中(システム設計等)…0

導入検討中…1

未検討…1

既に導入済み…1,062

データのみ整備中…9

システムのみ整備中…2

データ・システムとも整備中…27

調査中(システム設計等)…15

導入検討中…134

未検討…578

578(31.6%)

1,062(58.1%)

134(7.3%)15

(0.8%)

27(1.5%)

2(0.1%)

9(0.5%)

合計

1,827

(100.0%)

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GISの整備方法及び活用状況

都道府県 市町村

12(26.1%)

14(30.4%)

24(52.2%)

1(2.2%)

26(56.5%)

18(39.1%)

22(47.8%)

1(2.2%)

7(15.2%)

10(21.7%)

0

10

20

30

40

50

や 

 

 

る 

 

 

 

 

て 

 

 

る 

 

 

 

と 

る 

 

る 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

を 

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る 

プ 

る 

 

 

 

 

 

 

 

る 

 

 

 

 

 

の 

 

る 

 

 

 

 

 

100(8.4%)

94(7.9%)

102(8.6%)15

(1.3%)

166(14.0%)

362(30.6%)

352(29.7%)

15(1.3%)

102(8.6%)

98(8.3%)

0

200

400

600

800

1,000

や 

 

 

る 

 

 

 

 

て 

 

 

る 

 

 

 

と 

る 

 

る 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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る 

プ 

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の 

 

る 

 

 

 

 

 

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台帳の電子化状況

都道府県 市町村

0

26(55.3%)

14(29.8%)

15(31.9%)

6(12.8%)

27(57.4%)

2(4.3%)

2(4.3%)

5(10.6%)

9(19.1%)

27(57.4%)

0

10

20

30

40

50

251(13.7%)

812(44.4%)

783(42.9%)

1,405(76.9%)

156(8.5%)

453(24.8%)

1,362(74.5%)

153(8.4%)35

(1.9%)

59(3.2%)

589(32.2%)

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

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経緯

総務省は、従前より、地方公共団体における統合型GIS(地理情報システム)の整備促進のため、指針の策定や調査研究等の各種の施策を実施するとともに、特別交付税や普通交付税による財政支援措置を講じてきた。その結果、地方公共団体における統合型GISの整備は着実に進展したが、

厳しい地方財政状況の中、なお一層整備促進を図るためには、より効率的で安価なシステム整備のための方策や効果的な活用方策が必要。また、平成19年5月に制定された「地理空間情報活用推進基本法」においては、地理情報システムの利用拡大等の施策の策定・実施が地方公共団体の責務と規定されたところ。このような状況を踏まえ、地方公共団体の取組の参考となるよう、従前の統合型GISに関する指針を見直し、「統合型GIS推進

指針」を作成。

共用空間データは地理空間情報の共通基盤として位置付けられるもの。● 「共用空間データ」を構築することにより、全体としてデータ整備の重複を防ぎ、データ作成費用を削減。● 様々な行政分野において、住民サービスの向上、業務の 効率化・高度化、地域の課題解決を図る。

統合型GISの位置づけと目標

(1)整備について電子自治体における共通のプラットフォームの一つとして、各地方公共団体の実情に即した整備が重要。特に、隣接する市町村間や広域行政体、都道府県間での共用空間データの共同整備は、データ整備費用の低減とともに、情報交換の円滑

化による業務効率化に有効。(2)運用について

共用空間データはもとより、個別空間データ等についても確実かつ効率的に更新されることが重要。また、職員が日常的に使いこなせるよう、研修の実施やサポート体制の整備が必要。さらに、必要に応じてシステムの拡張やデータの拡充を図ることも重要。

(3)活用について地域コミュニティの活性化や住民参加のツールとしての利用とともに、地域の民間事業者による活用や連携を図り、利便性・効率性・

地域活力を実感できる電子自治体の構築に繋がる活用が必要。

統合型GISの整備・運用・活用の考え方

個人情報保護について

個人情報に該当するデータについては、各地方公共団体の定める個人情報保護条例に基づき、適正に取り扱わなければならない。

地理空間情報活用推進基本法の成立

(平成19年5月30日公布、8月29日施行)

● 統合型GISに関する全体指針、運用指針、活用

指針、整備指針の見直し・一本化。

● 先進事例、独自事例を幅広く集め、提供。

統合型GIS推進指針の概要

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1.電子自治体の取組との連動(例)共同化の取組

各種手続等のオンライン利用促進

1.電子自治体の取組との連動(例)共同化の取組

各種手続等のオンライン利用促進

今後の統合型GISの方向性

3.コミュニティや住民参画(例)地域SNSでの活用

住民参加の安全安心マップ作成

3.コミュニティや住民参画(例)地域SNSでの活用

住民参加の安全安心マップ作成

2.民間ビジネスの活用・連携(例)各地における官民連携の取組

ASPサービス等民間サービスの利用

2.民間ビジネスの活用・連携(例)各地における官民連携の取組

ASPサービス等民間サービスの利用

4.自治体内部の通常業務における活用(例)環境・福祉、清掃、観光など

4.自治体内部の通常業務における活用(例)環境・福祉、清掃、観光など

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政府全体でのGISへの取り組み

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平成 7年 9月 「地理情報システム(GIS)関係省庁連絡会議」設置

平成 8年12月 「国土空間データ基盤の整備及びGISの普及の促進に関する長期計画」決定~ 政府の取り組みの基本方針(基盤の整備と普及)を確認

平成11年 3月 「国土空間データ基盤標準及び整備計画」決定~ 基盤的な地図データの項目を標準として定め、整備計画を決定

平成12年10月 「今後の地理情報システム(GIS)の整備・普及施策の展開について」申し合わせ~ 政府の保有する基盤的な情報の電子化・提供を重点的に推進

平成14年 2月 「GISアクションプログラム2002-2005」決定~ 基盤環境の概成とそれを活用したサービスの実現へ

平成17年 9月 「測位・地理情報システム等推進会議」の設置に伴い、「地理情報システム(GIS)関係省庁連絡会議」を廃止

平成19年 3月 「GISアクションプログラム2010」決定~ 世界最先端の「地理空間情報高度活用社会」の実現を目指して

GISに関する政府の取組みの経緯

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GISアクションプログラム2010~世界最先端の「地理空間情報高度活用社会」の実現を目指して~(2007.3.22)

(1)計画期間:2006年度から概ね5ヶ年

(2)計画目標:地理空間情報が高度に活用される社会の実現

①基盤地図情報を位置の基準として相応しい整備水準へ高める

②地理空間情報の流通を促進するための基準・ルールの概成

③産学官連携の体制の構築 等

(3)今後の施策の展開

①地理空間情報の整備・提供に係る施策

②地理空間情報の利用・活用に係る施策

③GISの推進に係る基礎的条件の整備

④国、地方公共団体、民間等の参加と連携の強化

【統合型GISに関する記述】第Ⅱ部 今後のGIS施策の具体的な展開

1.地理空間情報の整備・提供に係る施策(1)基盤地図情報に係る施策

②基盤地図情報の整備・更新

・・・地方公共団体が庁内の複数部局でGISを共用する「統合型GIS」を導入する際に整備する「共用空間データ」(庁内で共用できる地図データ)が基盤地図情報のデータ項目を多く含むことから、「共用空間データ」の整備を促進するため、国は、技術的支援や補完的な財政措置を行う。

2.地理空間情報の利用・活用に係る施策(2)地方公共団体及び民間における利用・活用の推進

・・・地理空間情報を庁内で共用することにより、横断的に利活用する統合型GISについて、地方公共団体への導入を促進するため、国は技術的支援や補完的な財政措置を行う。

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2005年 3月 衛星測位の環境の確保と地理情報システム(GIS)の整備を目的として、自由民主党「測位・地理情報システムに関する合同部会」発足

2005年 8月 自由民主党マニフェストにおいて基本法案国会提出の記述052.国家基盤としての衛星測位の確立と骨格的空間情報の整備衛星測位の精度と信

頼性を国家が保証できる体制を構築し、骨格的空間情報の標準化と整備促進のため、「測位・空間情報基本法」を次期通常国会に提出する。

2005年 9月 「測位・地理情報システム等推進会議」設置

2006年 4月 自由民主党合同部会において、議員立法による措置を検討することを確認

2006年 6月12日 法案が与党により第164回通常国会に提出

2006年10月 第165回国会(臨時)において継続審議

2007年5月23日 第166回国会(通常)において可決・成立

2007年5月30日 公布(平成19年法律第63号)

2007年8月29日 施行

「地理空間情報活用推進基本法」(議員立法)「地理空間情報活用推進基本法」(議員立法)の経緯の経緯

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21

○我が国の衛星測位(注)は米国の衛星システムGPS(Global Positioning System)が基盤

(注)複数の人工衛星の信号を用いる位置の決定及び時刻、移動経路等の情報の取得

○我が国において衛星測位は 国民生活や産業活動に深く浸透しており、重要な社会基盤となっている

地理空間情報活用推進基本法の必要性について

2002年の世界測地系の導入に伴い、地理情報システムと衛星測位の連携の可能性が拡大

○阪神淡路大震災(1995年1月)後、政府においてGIS(注)を推進 (1/25000レベル、1/2500レベルは概成)

(注)地図データと、地図上に位置づけられる様々な情報を用いて、視覚的な表現、高度な分析、迅速な判断を可能にするシステム

○個別に推進されており、連携・統合の強化が必要

○今後は様々な情報の重ね合わせを可能とする、より高精度で新鮮な「共通白地図」が必要

衛星測位地理情報システム(GIS)Geographical Information System

都市計画図

下水道台帳

・・・・

共通白地図

重ね合わせ

統合利用を可能に

数値地図2500

カーナビ測量

連携・統合

GPS衛星

地番

道路建物

住居表示

歩行者ナビ

カーナビ住居表示

建物 道路

様々な民政利用

産業の発展と国民 生活の向上への貢献

緊急対応の迅速化

迅速で的確な災害対応

地番

人口統計

防災施設

下水道台帳

都市計画図 等

(国土交通省資料)

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地理空間情報活用推進基本法地理空間情報活用推進基本法の基本理念の基本理念基盤地図情報、統計情報、測量に係る画像情報等の地理空間情報は

国民生活の向上及び国民経済の健全な発展を図るための不可欠な基盤

1. 地理空間情報(空間上の位置を示す情報(当該情報の時点情報を含む)等)の整備・提供、地理情報システムや衛星測位の利用推進、人材育成、関係機関の連携強化等による総合的・体系的な施策の実施。(国土空間データ基盤(NSDI:National Spatial Data Infrastructure)の形成)

2. 地理空間情報の活用の推進に関する施策が相乗効果を発揮するよう、関係施策を実施。

3. 信頼性の高い衛星測位によるサービスを安定的に享受できる環境の確保。

4. 効果的・効率的な公共施設の管理、防災対策の推進及び国土の利用・整備・保全、国民の生命・身体・財産の保護。

5. 行政運営の効率化・高度化。

6. 多様なサービスの提供。

7. 多様な事業の創出と発展及び環境との調和。

8. 民間事業者の技術提案及び創意工夫の活用。

9. 個人の権利利益侵害、国の安全の確保への配慮。

「地理空間情報」とは空間上の特定の位置を示す情報(当該情

報に係る時点に関する情報を含む)とこれに関連付けられた情報。

水域や空域においても特定の位置を示す情報とこれに関連付けられた情報は地理空間情報である。

「基盤地図情報」とは電子地図上における地理空間情報の位置

を定めるための基準となる情報で電子化されたもの。

道路や鉄道のように場所の目印となり、または三角点のように地図作成の基準となる。

「地理情報システム」とは地理空間情報を電子地図上で一体的に処

理する情報システム。大量の地理空間情報の場合や他の情報

との複雑な照合が必要な場合であっても、分析結果を視覚的に表現することにより、迅速かつ的確な判断等が可能となる。

(国土交通省資料)

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(行政における地理空間情報の活用等)

第十四条 国及び地方公共団体は、地理空間情報の活用の推進に関し、国民の利便性の向上を図るとともに、行政の運営の効率化及びその機能の高度化に資するため、その事務及び事業における地理情報システムの利用の拡大並びにこれによる公共分野におけるサービスの多様化及び質の向上その他の必要な施策を講ずるものとする。

(基盤地図情報の整備等)

第十六条 国は、基盤地図情報の共用を推進することにより地理情報システムの普及を図るため、基盤地図情報の整備に係る技術上の基準を定めるものとする。

2 国及び地方公共団体は、前項の目的を達成するため、同項の技術上の基準に適合した基盤地図情報の整備及び適時の更新その他の必要な施策を講ずるものとする。

(地図関連業務における基盤地図情報の相互活用)第十七条 国及び地方公共団体は、都市計画、公共施設の管理、農地、森林等の管理、地籍調査、不

動産登記、税務、統計その他のその遂行に地図の利用が必要な行政の各分野における事務又は事業を実施するため地図を作成する場合には、当該地図の対象となる区域について既に整備された基盤地図情報の相互の活用に努めるものとする。

(基盤地図情報等の円滑な流通等)第十八条 国及び地方公共団体は、基盤地図情報等が社会全体において利用されることが地理空間

情報の高度な活用に資することにかんがみ、基盤地図情報の積極的な提供、統計情報、測量に係る画像情報等の電磁的方式による整備及びその提供その他の地理空間情報の円滑な流通に必要な施策を講ずるものとする。

地理空間情報活用推進基本法における地方公共団体の責務規定

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• 測位・地理情報システム等推進会議事務局

今後のスケジュールについて○9月14日(金) 地理空間情報活用推進基本計画素案(たたき台)説明会(対推進会議関係府省)

○9月19日(水) 地理空間情報活用推進基本計画素案(たたき台)説明会(対民間団体等)

○10月 上旬 関係府省意見、民間団体等からの意見も踏まえ、関係府省と調整しつつ、基本計

画素案を作成↓

中旬 測位・地理情報システム等推進会議幹事会 ⇒ 基本計画素案の了承↓自民党地理空間情報活用推進合同部会等↓必要に応じて素案を修正し、基本計画案(パブコメ案)を作成↓

下旬 パブリックコメント(30日間)↓

○11月 下旬 基本計画案作成

↓○12月 上旬 閣議決定

地理空間情報活用推進基本計画(法第9条第1項)策定スケジュール

(測位・地理情報システム等推進会議資料より)

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基盤地図情報を含む法定図書等とその整備主体

(測位・地理情報システム等推進会議資料より)

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ご清聴ありがとうございました

◆お問い合わせ総務省自治行政局地域情報政策室TEL 03-5253-5525

◆さまざまな情報はここから統合型GISポータルサイトhttp://gisportal.soumu.go.jp/

総務省電子自治体HPhttp://www.soumu.go.jp/denshijiti/index.html