「石州瓦（島根県）のオーストラリアでの展開について」

石州瓦工業組合 理事長 木村博紀ジェトロ松江貿易情報センター 所長 高多篤史

石州瓦とは

・島根県西部（石見地方）で生産

・江戸時代から４００年続く産地

・日本での屋根瓦シェアは第２位

当事業までの経緯

・より「ブランド力」を高め、海外販路を拡大したい→ターゲット国の情報収集や市場分析

・海外市場の評価を日本国内へフィードバック→国内市場での「石州瓦ブランド」の再構築

実施内容：１年目

・自己分析

・ターゲットをオーストラリアに決定（現地市場調査を開始）

・「海外ブランド戦略」の策定…「コンセプト」を決定

オーストラリア市場調査

コンセプト

400年の知恵と技の結晶が我々の製品です。

1200度以上の焼成温度と向き合ってきた職人の知恵と技は科学的にも理にかなっており、石州瓦には耐久性、断熱性、防水性、耐塩害性、凍害性能などほぼ全ての性能面において高い次元でバランスされた特徴がある。それらがメンテナンスフリー、つまり高い経済性にもつながっている。工業製品でありながら工芸品ともいえる個性を放つ多彩なラインナップは「アルティザン」と呼ばれる職人たちのクラフトマンシップ、クリエイティビティーによるものである。

実施内容：２年目

・営業ツールの作成

・キーパーソンの石州瓦産地への招聘

・「カウラ市日本庭園」への採用決定

・施工方法の説明

営業用ツール

・パンフレット ・ウェブサイト

キーパーソンの石州瓦産地への招聘

・現地キーパーソンとの関係構築２０１８度渡豪時にインタビューを行った設計士（Renjie Teoh氏）を島根県へ招聘。石州瓦への理解を深めてもらい、業界内でのクチコミ活動を行っていただく。

「カウラ市日本庭園」への採用決定

施工方法の説明

今後の活動予定

プロモーション・販路開拓活動

・展示会への出展

・商談会の開催

・個別にて設計士、販売店への営業活動

事業の成果

・石州瓦初の豪州での屋根瓦採用

・マコーマック豪州副首相の宣伝動画を撮影

・海外のステークホルダー向けの資料の作成

実績：カウラ市日本庭園へ石州瓦採用

マコーマック豪州副首相と大村在豪州日本公使（カウラ日本庭園竣工式にて）

ご清聴ありがとうございました。