日本版dmo形成・確立計画 1. 日本版dmoの組織 ·...

33
(別添)様式1 1 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 申請区分 地域連携DMO 日本版DMO候 補法人の名称 一般社団法人 長野伊那谷観光局 マーケティング・ マネジメント対 象とする区域 (都道府県名:長野県) 伊那市、駒ケ根市、箕輪町、辰野町、飯島町、南箕輪村、宮田村、中川村 所在地 長野県伊那市荒井 2500-1 いなっせ 3F 設立時期 2018 年 10 月 1 日 職員数 5人 代表理事 (理事長) (氏名) 向山 孝一「非常勤」 (出身組織名) KOA㈱ 取締役会長 電子部品メーカーKOA㈱取締役会長、長野県経営者協 会人材開発委員会委員長等歴任。幅広い人脈と識見を持ち 強いリーダーシップにより上伊那地域の経済発展や生活の向 上に取り組んでいる。 DMO総括 総合マネジメン ト・エリアブラ ンディング責任 (理事兼事務局長) (氏名) 中村 英二「専従」 (出身組織名) ㈱近畿日本ツーリスト関東 大手旅行会社に 27 年勤務、関東営業本部販売課長、上 田支店長、長野支店長などを歴任。直近では「信州上田真田 丸大河ドラマ館」、「信州総文祭」の観光プロデュースを行政・ 関係団体と連携して行い、観光による地域づくりに携わってき た。 国内外の観光情勢・旅行業界に詳しく、長野県域の状況に 精通し、マネジメントに高い能力を有する。 各種データの分 析・収集等(マー ケティング)の 責任者(専門人 材) ※必ず記入する こと (氏名) 若山 冬樹「専従」 (出身組織名) 中川村 中川村職員として 2017 年より上伊那広域連合に出向。リニ ア推進課に所属し豊富な行政経験を持ち、8 市町村等で構成 されていた旧上伊那観光連盟の運営やDMO設立関連業務 に携わってきた。 地域の実情に詳しく幅広い人脈、交渉能力に長け、データ 分析やその活用など観光地域マーケティング戦略について高 い知見と能力を有する。 プロモーション の責任者 (専門人材) (氏名) 吉岡 理恵「専従」 地元大手民間企業、伊那商工会議所など地域密着型事業 の経験が豊富で企画・運営にも携わり、数多くの情報収集業 務やプロモーション媒体の制作等に関わることからプロモーシ ョン責任者として適任である。 インバウンドの 責任者 (専門人材) (氏名) 滝田 由紀「専従」 大学では英語を専攻し英語検定資格を持ち、リゾートホテ ルや都市型ホテルでの勤務経験から、外国人接遇に豊富な 知識、ノウハウを有し、今後の上伊那DMOにおけるインバウ ンド事業の推進に主体的な役割を担う。

Upload: others

Post on 17-Jul-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

1

日本版DMO形成・確立計画

1. 日本版DMOの組織

申請区分 地域連携DMO

日本版DMO候

補法人の名称 一般社団法人 長野伊那谷観光局

マーケティング・

マネジメント対

象とする区域

(都道府県名:長野県)

伊那市、駒ケ根市、箕輪町、辰野町、飯島町、南箕輪村、宮田村、中川村

所在地 長野県伊那市荒井 2500-1 いなっせ 3F

設立時期 2018 年 10 月 1 日

職員数 5 人

代表理事

(理事長)

(氏名)

向山 孝一「非常勤」

(出身組織名)

KOA㈱

取締役会長

電子部品メーカーKOA㈱取締役会長、長野県経営者協

会人材開発委員会委員長等歴任。幅広い人脈と識見を持ち

強いリーダーシップにより上伊那地域の経済発展や生活の向

上に取り組んでいる。

DMO総括

総合マネジメン

ト・エリアブラ

ンディング責任

(理事兼事務局長)

(氏名)

中村 英二「専従」

(出身組織名)

㈱近畿日本ツーリスト関東

大手旅行会社に 27 年勤務、関東営業本部販売課長、上

田支店長、長野支店長などを歴任。直近では「信州上田真田

丸大河ドラマ館」、「信州総文祭」の観光プロデュースを行政・

関係団体と連携して行い、観光による地域づくりに携わってき

た。

国内外の観光情勢・旅行業界に詳しく、長野県域の状況に

精通し、マネジメントに高い能力を有する。

各種データの分

析・収集等(マー

ケティング)の

責任者(専門人

材)

※必ず記入する

こと

(氏名)

若山 冬樹「専従」

(出身組織名)

中川村

中川村職員として 2017 年より上伊那広域連合に出向。リニ

ア推進課に所属し豊富な行政経験を持ち、8 市町村等で構成

されていた旧上伊那観光連盟の運営やDMO設立関連業務

に携わってきた。

地域の実情に詳しく幅広い人脈、交渉能力に長け、データ

分析やその活用など観光地域マーケティング戦略について高

い知見と能力を有する。

プロモーション

の責任者

(専門人材)

(氏名)

吉岡 理恵「専従」

地元大手民間企業、伊那商工会議所など地域密着型事業

の経験が豊富で企画・運営にも携わり、数多くの情報収集業

務やプロモーション媒体の制作等に関わることからプロモーシ

ョン責任者として適任である。

インバウンドの

責任者

(専門人材) (氏名)

滝田 由紀「専従」

大学では英語を専攻し英語検定資格を持ち、リゾートホテ

ルや都市型ホテルでの勤務経験から、外国人接遇に豊富な

知識、ノウハウを有し、今後の上伊那DMOにおけるインバウ

ンド事業の推進に主体的な役割を担う。

Page 2: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

2

旅行商品の造成・

販売の責任者

(専門人材) (氏名)

宮澤 正己「専従」

(出身組織名)

(株)日本旅行

長野県観光協会、伊那市観光協会をそれぞれ 6 年、出身

旅行会社では総合旅行業務取扱管理者として、長年にわたり

国内外の旅行商品企画造成、催行、販売等を担当。

上伊那DMOでは、現在取り組んでいる滞在プログラムをは

じめ、今後は地域特性を活かした着地型新商品開発・受入整

備及び販売について主導的役割を果たし、関係者や旅行会

社等と連携し取り組んでいく。

連携する地方公

共団体の担当部

署名及び役割

長野県観光部(マーケティング支援)

長野県上伊那地域振興局(財政支援、事業実施支援、社会資本整備)

域内市町村観光担当部局(財政支援、事業実施支援、地域公共交通ほか)

伊南DMO「今後設立予定」(伊南地域観光振興全般)

連携する事業者

名及び役割

(一社)長野県観光機構:2018 年 4 月に設置された「DMO 形成支援センター」と協力し、マ

ーケティングデータ、ホームページ活用、インバウンド施策等「観光地域づくり」へ連携

市町村観光協会:観光資源開発、広域着地型旅行商品企画造成、広報宣伝活動等

商工団体:域内各商工会議所/商工会(特産品/地場産品の提供、開発/起業支援/販売協

力、視察受入)

農林業団体:JA 上伊那、上伊那森林組合(農林産物の開発/販売連携、農林業体験/農家

民泊等の整備拡大)

交通事業者:JR 東海/JR 東日本、伊那バス、県タクシー協会上伊那支部、県レンタカー協

会上伊那支部、伊那バス等(アクセス改善、二次交通整備、事業連携)

旅行会社:近畿日本ツーリスト、日本旅行、東武トップツアー等(誘客促進、市場動向、旅行

商品企画販売)

宿泊業者:伊那市旅館ホテル組合他(宿泊受入、企画連携)

金融機関:八十二銀行、長野銀行、アルプス中央信金、県信(金融支援、観光地経営アド

バイス)

ガイド団体:い~なガイドの会、伊那英語ガイドクラブ等(おもてなし向上)

官民・産業間・地

域間との持続可

能な連携を図る

ための合意形成

の仕組み

(該当する要件)

①~②

(概要)

民間主導行政支援による観光地域づくりを目指し、推進体制としてはまず民間出身の部

会長(CEO,CMOと位置付け)による企画広報部会と受入整備部会の2部会があり、企画

広報部会には情報一元化と滞在プログラム(二次交通を含む)、受入整備部会にはインバウ

ンドを傘下に置き、多様な関係者を交えまずはこのワーキンググループが現状分析、今後

の戦略、商品造成など具体的な事業構築、おもてなし向上などの議論を行っている。

ワーキンググループにはグループリーダーを配置、ワーキングとりまとめや部会長との連

携、調整を行う。(滞在プログラム WG は令和2年度から他の WG に移管し一体的管理)

ワーキンググループで共有された戦略(事案)は部会又は合同部会にて戦略の策定、そ

の後、理事会(理事長は民間、理事は企業経営者を中心に首長 2 名を含め計9名)にて全

体最適、合意形成を経て総会にて最終決定する。

理事会と部会の中間には独立したスタッフ機能として市町村観光課長、観光協会事務局

長等で構成された戦略会議を置き、4半期に1回程度を目途に開催し、行政・観光協会など

関係組織との情報共有や意思統一を行っている。

合意形成にあたっては地域の実情、既存団体等の意見・要望等を十分尊重し、事業推

進にあたっては必要により協議会・委員会・プロジェクトチーム等を設置する場合がある。

なお、長野県上伊那地域振興局及び2020年4月設立予定の伊南DMOとは役割分担を

明確化にし、より広域には伊那路観光連盟・伊那路木曽路観光連盟・南信州観光公社等と

も連携して上伊那観光地域づくりに一体となって取り組む。

Page 3: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

3

地域住民に対す

る観光地域づく

りに関する意識

啓発・参画促進

の取組

先進地講演会など意識啓発を目的としたシンポジウム・セミナーの開催や、長野伊那谷

観光局ホームページ、広域情報誌「広報かみいな」、地元ケーブル TV を使った広報用番

組制作などを通じイベント告知や趣旨説明・進捗状況等を掲載、また「郷土愛プロジェクト」

「三風の会」とも連携し、観光地域づくりに対する地域住民への理解を深める。

また、住民参加のワークショップの定期的な開催、情報発信におけるライター制導入、域

内主要観光施設視察や伊南 DMO や域内観光協会各種会議への参画及び出前意見交換

会などを通じ、幅広い意見集約と共有化、合意形成をめざす。

一般社団法人 長野伊那谷観光局役員名簿

Page 4: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

4

法人のこれまで

の活動

実績

(活動の概要)

地域連携DMO「(一社)長野伊那谷観光局」の母体となる上伊那観光連盟は、上伊那 8

市町村で構成される上伊那広域連合内に 1957 年設立(会員数 12)、これまで「上伊那広域

連合広域計画」に基づき事業計画を策定し様々な事業を行い地域が一体となって域内観

光振興に取り組んできた。

平成30年10月1日、地域への愛着と誇りを醸成し「地域の稼ぐ力」を引き出す観光地経

営の視点に立った舵取り役として地域連携 DMO「一般社団法人長野伊那谷観光局」が設

立されより強力な観光推進体制が確立されスタートした。

地域連携 DMO 設立後の主な活動、実績は次の通り。

1. 受入体制整備事業

(1)市町村からの要望が強くスケールメリットの大きいインバウンドを先行し部会長、グルー

プリーダーのもとワーキンググループを立ち上げ9回開催、延べ 238 名参加。英語版パ

ンフレットを作成し令和元年10月トラベルマート(大阪)商談会に参加、上伊那を PR し

た。引き続きインバウンド対応体験商品化、プロモーション活動等に取り組んでいる。

(2)3/15 滞在プログラムワーキンググループを立ち上げ、体験プログラム45プランの作成

やその素材を生かしテーマに基づいた売れる商品作りや販売手法を検討中。

(3)国・長野県・長野県観光機構などが行う各種研修会等への参加。

(4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を 2018

年度は春季とインバウンドを加え実施。国内 400、訪日外国人 41 サンプル回収。来訪

者の実態・傾向を把握分析し、今後の観光戦略に生かす。

(5)2/15 先進地事例としてそらの郷事務局次長出尾氏による「共感で世界をつなごう」講演

会開催。

(6)長野県上伊那地域振興局主催「上伊那観光タクシー実証実験」、「農泊推進事業」への

協力連携。

2.誘客宣伝事業

(1)ホームページの掲載内容充実やコンテンツ一部改修等を行っているが、3/19 情報発信

ワーキンググループを立ち上げ、編集会議やライター講座を月1回程度開催し、長野県

観光機構とも連動した全面的な見直しによる発信力の強化に取り組んでいる。

(2)広域観光パンフレット「伊那谷」3万部、「上伊那手打ちそばマップ」1万部をそれぞれ作

成し会員及び県内外関係個所に配布。

(3)県内外メディアに対する情報提供。

(4)6/15~16、3/5~6、2回JR名古屋駅にて伊那路木曽路観光キャラバン実施。

(5)信州アフターDC協賛として 7/28 飯田線リレー号イベント参加。

(6)八十二銀行八王子支店にて 12/12~2/19 「温泉」、「食」、「景観」をテーマとした観光

ディスプレイ設置。

(7)10月ツーリズモ EXPO ジャパン(大阪)、長野県旅行商品造成商談会に出展。

(8)レンタカー活用三遠南信エリアへのインバウンド FIT 誘客促進事業(中部運輸局主催)

に参加、プロモーションビデオの制作。NEXCO 中日本と伊那谷ドライブクーポン参画。

(9)台風19号災害復興観光 PR 事業として 2/1 テレビ信州「2020冬の祭典」に出展

3.広域連携事業

(1)伊那路・木曽路広域観光連携会議によるキャンペーン、イベント参加、PR 媒体の作成。

(2)伊那路観光連盟等関係団体との連携として各種事業、会議への参加、協力。

(3)長野県インバウンド推進協議会

(4)中央アルプス山岳観光協議会

(5)南アルプス北部観光協議会

Page 5: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

5

4.組織運営

(1)総会 年 1 回 、理事会 年3回、 事業連携会議 年 3 回、ワーキンググループ 月1

回程度、部会 適宜。

(定量的な評価)

長野県観光地利用者統計調査 実施主体:長野県

上伊那地域

(単位:延利用者数 千人)

区 分 平成 28 年 平成 29 年 平成 30 年

延利用者数 4,757 4,759 4,734

対前年比 104.3% 99.9% 99.9%

対平成 27 年比 104.3% 104.1% 103.8%

(単位:観光消費額 百万円)

区 分 平成 28 年 平成 29 年 平成 30 年

観光消費額 10,930 10,743 10,288

対前年比 99.8% 99.2% 95.8%

対平成 27 年比 99.8% 98.0% 94.0%

※上伊那観光消費額推移はP24参照

2018・上伊那地域来訪者満足度調査 2018.7~2019.4 国内旅行者 400 件データより集計

全観光圏(47 都道府県)は 2018 年度 10,241 件、長野県は 2018 年度は 1,291 件 日本人調査

実施会社:㈱アンド・デイ

総合満足度 大変満足 22.0%

<全観光圏 18.1% 長野県 25.8%>

リピート来訪 初めて 31.8% 二回目以上リピート率 60.3%

<全観光圏 初めて 37.3% 二回目以上リピート率 57.4%

長野県 初めて 26.1% 二回目以上リピート率 73.0%>

消 費 金 額 (交通費 6,030 円 宿泊費 15,090 円 飲食費 3,256 円

買い物 5,316 円 その他〈入場ほか〉2,838 円) 平均 18,124 円

<全観光圏 交通費 9,469 円 宿泊費 19,775 円 飲食費 5,541 円

買い物 5,321 円 その他〈入場ほか〉3,716 円) 平均 29,501 円

長野県 交通費 8,100 円 宿泊費 18,359 円 飲食費 4,449 円

買い物 4,812 円 その他〈入場ほか〉3,618 円) 平均 25,638 円>

期 待 値 来訪エリアでの滞在は期待を上回ったかは「大変そう思う」21.3%

「そう思う 39.5%

<全観光圏 「大変そう思う」15.7% 「そう思う 39.2%

長野県 「大変そう思う」22.9% 「そう思う 39.9%>

紹介意向 来訪エリアの紹介意向は「大変そう思う」23.5% 「そう思う」43.5%

<全観光圏 「大変そう思う」18.5% 「そう思う 42.8%

長野県 「大変そう思う」27.0% 「そう思う 43.8%>

来訪意向 来訪エリアの 1 年以内来訪意向は「大変そう思う」23.8% 「そう思う」

Page 6: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

6

31.0%

<全観光圏 「大変そう思う」13.6% 「そう思う 」25.2%

長野県 「大変そう思う」24.8% 「そう思う 」31.1%>

期待に応える

来訪エリアは期待に応えてくれるか「大変そう思う」17.0%「そう思う」 23.8%

<全観光圏 「大変そう思う」12.7% 「そう思う」 29.5%

長野県 「大変そう思う」19.8% 「そう思う」 30.7%>

愛 着 来訪エリアに愛着を持っているか、「大変そう思う」23.0% 「そう思う」24.3%

<全観光圏 「大変そう思う」13.5% 「そう思う」 29.5%

長野県 「大変そう思う」19.8% 「そう思う」 30.7%>

来訪エリアで大変そう思うが高い順位は

①自然景観や雰囲気 40% ②街並みや雰囲気 19% ③この地域ならではの食

事 18%/この地域ならではの土産 18%

同行者 夫婦 33% ひとり 16% 友人 15%

情報源 以前来訪経験 28% 家族友人等紹介 16% サイト・ブログ 13%

楽しみ 自然景観 54% 温泉 38% 食 35% 自然の豊かさ体験 29%

地域コンディションレポート 2017.1~2017.12 国内旅行者 396 データより集計

実施会社:リクルートライフスタイル

発地分析 上伊那エリアへの来訪者 1 位は長野県在住者で 26~36%、次いで愛知県 16~

21%、以下、岐阜県、東京都の順

旅程分析 全体の 27~32%は日帰り客、うち長野県在住者の半数は日帰り。宿泊客

でも上伊那域内宿泊は 3.5~3.9%に留まり域外流出が多い。

域外分析 来訪者の 29~30%は松本市から、ついで名古屋市 11~13%である。都市圏

からは首都圏より中京圏からの来訪者が圧倒的に多い。

来訪場所 駒ヶ岳ロープウェイ 39.9% 高遠城址公園 33.4% 千畳敷カール 24.3%

口コミ 7~9 月 277 件、駒ヶ岳登山等。4~6 月 185 件、高遠城址さくら等を反映。

ビジネス 2016 年度 55,333 人泊とビジネス客も多数来訪している。

滞在時間 平均滞在時間は上伊那全体で 8~10 時間、4~6 月が最も長い。

2017 年度 リニア中央新幹線長野県駅とのアクセスに係わる意向調査 上伊那地域振興局 南信州地域振興局

伊那谷への交通手段(リニア利用希望者割合)

東 京 圏 48.8%

名古屋圏 23.5%

大 阪 圏 46.4%

Page 7: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

7

長野県外国人延宿泊者数調査 実施主体:長野県

(単位:人泊、%)

区 分 平成 29 年 平成 30 年

延宿泊者数 構成比 延宿泊者数 構成比 対前年増減 対前年比

東 信 州 244,428 24.1 283,962 23.6 39,533 16.2

佐 久 230,174 22.7 266,477 22.2 36,303 15.8

上 田 14,254 1.4 17,484 1.5 3,230 22.7

諏 訪 53,376 5.3 57,479 4.8 4,103 7.7

伊那路 22,068 2.2 23,737 2.0 1,669 7.6

上伊那 14,392 1.4 14,137 1.2 △255 △1.8

南信州 7,676 0.8 9,600 0.8 1,924 25.1

木曽路 21,907 2.2 22,700 1.9 793 3.6

日本アルプス 376,733 37.2 446,407 37.1 69,674 18.5

松 本 186,167 18.4 197,626 16.4 11,459 6.2

北アルプス 190,566 18.8 248,781 20.7 58,215 30.5

北信濃 294,461 29.1 368,674 30.6 74,213 25.2

長 野 109,802 10.8 129,750 10.8 19,948 18.2

北 信 184,659 18.2 238,924 19.9 54,285 29.4

合 計 1,012,973 100.0 1,202,958 100.0 189,985 18.8

2017 年度 長野県観光機構「訪日外国人観光動態調査」

Page 8: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

8

(実施体制の概要)

現在エリア内の観光連携を行っている上伊那観光連盟を発展的に解消し、マーケティン

グ/マネージメント等の新機能・役割を加え、新たに設立する地域連携DMO(一社)長野伊

那谷観光局をプラットホームとした官民が密接に連携する地域一体の観光振興(地域づく

り)を強力に推進する。

実施体制は次の通り。

(注)令和2年度からは滞在プログラム WG は国内用は情報発信 WG へ、海外用はインバウンド WG に

業務移行し一体的に管理、推進することとする。

実施体制

Page 9: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

9

市町村観光協会など既存観光関係団体及び令和2年設立予定「伊南DMO」とは役割分

担を明確にしながら連携を強化する。役割イメージは以下の通り。

インバウンド事業を中心としたDMO役割イメージ図

国DMO

県DMO

上伊那DMO

伊南DMO

市町村

観光協会

国全域へのインバウンド誘客 国内観光戦略

自地域内観光戦略

県全域へのインバウンド誘客 県内観光戦略/二次交通

上伊那地域内観光戦略、二次交通

上伊那地域へのインバウンド誘客

伊南地域内観光戦略

独自施策推進

Page 10: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

10

2. 日本版DMO候補法人がマーケティング・マネジメントする区域

*人口は 2019.4.1 現在 -長野県-

リニア長野県駅(仮称)飯田市

【区域設定の考え方】

中央アルプス・南アルプス 2 つのアルプスに囲まれ、中央に天竜川が流れる上伊那は古来よりそれぞ

れ地域的な繋がりを持ち、地域特性を活かし相互に連携を図りながら自然と人が行き交い「魅力ある生活

/文化/産業」を育んできた。

1999 年から当地域で構成する 2 市 3 町 3 村で上伊那広域連合を設立し、市町村の特性を活かし地方

の時代に対応した「地域づくり」に取り組んできた。上伊那広域連合内には上伊那観光連盟を設置し、8

市町村が一体となって観光振興を図ってきたところである。

また、観光資源の面からみても 8 市町村は山岳高原(景観)、農林業(産物)、歴史・文化・風土など天

竜川水系の流域に位置し、コンセプトとして共通する点が多く、連携の素地が整っており上伊那広域連

合・上伊那観光連盟と同じ当該区域設定とするのが適切である。

市町村数 8(2 市 3町 3 村)

人口

(県人口構成割合)

184,255 人

(8.8%)

将来人口推計

(2030 年)

167,880 人

(H29 比△7.6%)

面積

(県土構成割合)

1,348K ㎡

(9.9%)

上伊那地域

中 央

ア ル プ ス

飯島町

中川村

箕輪町

駒ヶ根市

伊那市

南箕輪村

宮田村

辰野町

リニア中央新幹線

予定ルート

天竜川

ア ル プ ス

Page 11: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

11

今後、インバウンドはじめ事業推進にあたってはJNTO・県・周辺広域連合との連携・調整が一層重要

となり上伊那DMOはその中核的な役割を担った組織として、スケールメリットを生かした観光地域づくり

に取り組んでいく。

【観光客の実態等】

県調査によると、2018 年の上伊那の延観光地利用者数は 473.4 万人(対前年比 99.9%)、観光消費額

10,288 百万円(対前年比 95.8%)、いずれも前年割れ、長野県10地域振興局管内では8~9位にある。

㈱リクルートライフスタイルが 2014 年度に実施したGAP調査によると、上伊那エリアへの来訪経験者は

32.5%(県内、東海圏、首都圏の順)うち 1 回 13%、2~3 回 11.6%の割合が高く 4 回以上の比率が低い。ま

た、上伊那を知らない 29%(関西圏 48.6%、首都圏 39.6%、愛知県 22.2%)、知っているが訪れたことがない

38.5%。県内でも来訪したことがない 51%など全般的に認知度は低い。

上伊那への来訪場所としては駒ヶ岳ロープウェイ 39.9%、高遠城址公園 33.4%、千畳敷カール

24.3%、かんてんぱぱガーデン 22.6%の順、日帰りが全体の 40.5%、年代では男女とも 50 代以上の比

率が最も高い。

2017 年度はJRと共同で信州DC(デスティネーションキャンペーン)が実施され飯田線臨時列車の運行

や官民協働による歓迎行事など様々なイベントや“おもてなし”が展開された。

インバウンドにおいては、2018 年の外国人延宿泊者数は 14,137 人泊(対前年比 98.2%)前年を下回っ

た。台湾や中国はじめ東南アジアなどからの来訪が前年を大きく上回るものの全体的には長野県10地域

振興局管内では9位、下位に位置し、低迷、また知名度も低い。

外国人には高遠城址公園さくら祭り、駒ヶ岳ロープウェイなどの人気があり、他に伊那市での農家民泊

を利用した訪日教育旅行の受入や駒ケ根市と台中市との国際交流などもそれぞれ単独で行われて成果

もあげている。

【観光資源:観光施設、商業施設、自然、文化、スポーツ、イベント等】

・中央アルプス、南アルプスに代表される山岳高原と天竜川が縦断する優れた景観

・豊かな自然に育まれた農林業(農林産物と優れた食)

・温泉

・伝統ある祭りと各種行事、街道など(歴史・文化)

☆観光資源の詳細は別添「伊那谷資源一覧表」参照

中央アルプス駒ヶ岳 森林セラピーロード もみじ湖 陣馬形山からの眺望

(駒ケ根市) (南箕輪村) (箕輪町) (中川村)

千人塚公園 高遠城址公園 こもれ陽の径 松尾峡のホタル

(飯島町) (伊那市) (宮田村) (辰野町)

Page 12: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

12

【宿泊施設:域内分布、施設数、収容力、施設規模等】 <2016 年度・衛生行政報告例>

域内分布:域内全域

【利便性:区域までの交通、域内交通】

中央自動車道が域内を縦断し 3 つのインターチェンジがあり、車で首都圏から 3 時間、中京圏から 2

時間ほどの距離に位置し、来訪者の大半はマイカー、高速バスなど高速道路を利用。他に中央線/飯田

線を利用したJRでの入込もある。

2017 年度からスマートインターチェンジも伊那市・駒ケ根市の 2 ケ所増設された。

域内交通にはJR(東海及び東日本)飯田線はじめ公共交通機関、循環(コミュニティ)バス等が運行さ

れ、南アルプスジオライナーや辰野ほたる祭りなど季節限定の観光地間を結ぶ臨時バスの運行なども実

施されているが、エリアが広く、また運行本数等の関係もあり年間を通じた観光客を受入する十分な交通

体系とはなっていない。現在、伊那~木曽を結ぶ国道 361 号権兵衛峠が台風による土砂崩落で片側通

行また、2020年雪害による中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイの運休で観光面への影響が避けられない。

地域の足となり四季を通じ景観のすばらしいJR飯田線の利活用は 2017 年信州DC(ディスティネーショ

ンキャンペーン)における地域住民との協働による車中イベント企画など活発に展開され、2027 年リニア

中央新幹線との結節に向け上下伊那を一体とする“INA VALLEY”観光誘致策なども本格化しつつある。

また、国道 153 号線のバイパス整備や将来の三遠南信自動車道の全通により地域内及び当地域への

アクセスが飛躍的に向上し、遠州・三河がより近くなり、観光及びビジネスでの交流の活発化が期待され

る。

一方、2027年開通予定のリニア中央新幹線及び松本空港の国際化に連動し空港とリニア長野県駅

(飯田市)の中間に位置する当地域はアクセスの飛躍的向上とともに立地の良さに加え「リニア+空港(松

本/中部/羽田等)」をジョイントしたより多面的な周遊旅行プランの作成も可能となり広域周遊型ルートの

提案が可能となる。

二次交通の整備は今後の大きな課題であり、今後取り組むべき重要テーマに位置づけ、伊那谷自治体

会議、県調査結果、自動運転技術実証事業、観光タクシー実証実験の分析結果が具体的に出されたあ

全国宿泊施設タイプ客室稼働率

平成28年

計 59.7

旅館 37.1

リゾートホテル 56.9

ビジネスホテル 74.4

シティホテル 78.7

簡易宿所 25.0

会社・団体の宿泊所 27.1

計 35.1

旅館 26.3

リゾートホテル 35.4

ビジネスホテル 69.1

シティホテル 72.5

簡易宿所 11.5

会社・団体の宿泊所 18.8

観光庁「宿泊旅行統計調査」より

全国

長野県

Page 13: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

13

とその動きに連動・連携して検討・研究していきたい。

【外国人観光客への対応】

台湾、中国、東南アジア等から当地域への訪日旅行は年々増加しつつあるものの「高遠城址公園さくら

祭り」や「中央アルプス」など一部を除き外国人来訪者は少なく、知名度も低い。

宿泊統計調査でも 2018 年外国人延べ宿泊者数は 14,137 人泊(対前年比△255 人泊)、県内10地域

振興局中9位という下位に位置している。

上伊那観光連盟では、簡単な英語版パンフレットの作成やホームページに英語・韓国語・簡体語を掲

載し情報発信を行っていたが、WEBやSNSの本格活用はこれからである。

観光案内所は域内に 2 ケ所あるものの通訳案内人の配置など外国人に対応した受入体制整備は充分

でなく、観光地での外国語案内表示や WiFi などハード面でもインバウンド対応は不十分である。

また、一部行政/観光協会などでは中国・台湾等からの訪日教育旅行の受入や海外商談会への参加

や台中市との国際交流などに積極的に取り組み、成果も上がっているが単独での対応では限界があり、

入込効果が近隣地域にまで及んでいない。

当地域は「高遠城址公園、中央アルプス」以外にも山岳高原(景観)、農林業(産物、食、民泊)、歴史、

文化、伝統、祭り、人々の暮らしなど外国からの訪問客に大きな魅力(売り)となる素材が多くあり開拓する

余地は十分ある。

2020 年東京オリンピック、2027 年リニア中央新幹線の開通等を絶好の好機ととらえ、インバウンドを上伊

那DMO最優先課題に位置づけ、地域が一体となってスケールメリットを生かし本格的な受入整備・商品

造成・プロモーション等を行ない、選択と集中による施策投入により知名度アップと実効性を高めていく。

なお、インバウンドは長野県/(一社)長野県観光機構/JNTO/近隣広域連合/伊南DMO(2020年設

立予定)等とも連携し、一体となって推進する。

3. 各種データ等の継続的な収集・分析

収集するデータ 収集の目的 収集方法

WEBサイトのアクセス状況

HP「信州伊那谷観光情報」の解析

地域に対する顧客の関心度や施策

の効果等を把握するため。

(2017 年 1 月より)

Google Analytics(*web DATA 分

析、レポート作成機能)を活用して実

施。

アクセス数、新規アクセス率、ユーザ

ー数、ページビュー数、滞在時間等

を毎月把握解析し今後の施策に反

映していく。

2017 年度~ 上伊那エリア

来訪者満足度調査(日本人)

実施会社:㈱アンド・デイ

観光地の満足度、リピーター率、消

費金額について指標化し域内の経

済波及効果を測定し、他地域や前

年との比較検討を行い日本版DMO

必須指標に採用するとともに今後の

戦略・行動計画や第五次総合計画

に生かし、地域づくりに繋げる。

観光庁推奨調査表に準拠した調査

票で 2017 年より専門業者に委託し

夏/秋/冬の 3 シーズンに分け宿泊

施設や道の駅等 32 ケ所を調査地点

として来訪者の属性・居住地特性等

をアンケートによる聴き取り 17 調査/

留置 15 調査などで実施。

2018 年度からは外国人も調査対象

に加え継続実施している。

地域コンディションレポート

実施会社:リクルートライフスタイル

じゃらんリサーチセンター

来訪者(日本人観光客)の観光動態

調査。来訪者がどこから来ているか、

宿泊地、滞在時間、観光のニーズ等

の分析を行う。

2017.1~12 スマホなど活用した観光

動向情報とじゃらん利用者の宿泊デ

ータ・口コミ情報を抽出。

Page 14: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

14

2017 年度 リニア中央新幹線長野

県駅とのアクセスに関わる調査

実施:長野県上伊那地域振興局

長野県南信州地域振興局

リニア中央新幹線開業に向け、長野

県駅とのアクセスのあり方を検討する

に当たり必要となる各種データを収

集、分析を行った。

伊那谷居住者、首都圏・名古屋圏・

大阪圏観光客/居住者、域内交通事

業者対象にアンケートと WEB 形式

でリニア長野県駅との交通手段利用

意向等を調査・把握

4. 戦略

(1)地域の強みと弱み 好影響 悪影響

強み(Strengths)

・全国で唯一、中央アルプス、南アルプスの二

つのアルプスを展望できる雄大な山岳景観と

中央に天竜川が流れる豊かな自然環境(山

岳、ジオパーク、エコパーク、高原、河岸段

丘、棚田、星空等)

・豊かな自然に育まれた農林業と資源

(清らかな水、高い品質のお米、野菜、花卉、

果樹、木質バイオマス、畜産物)

・天下第一のさくら高遠城址公園や駒ヶ岳をはじ

めとする山岳高原/温泉も備えたリゾート

・伊那谷に共通した歴史、風土、文化

(信州そば発祥の地として各種そば、ソースか

つ丼、ローメン、ガレット、昆虫食などの郷土

食/食文化、地域の祭り、伝統的な行事、街

道・宿場ほか)

・高い技術を持つ「ものづくり産業」が集積(電

子、情報、機械、食品等)

・本州の中心

・外国との繋がり(台中市、JICA、JOCA等)

・来訪者への“おもてなしの心”

優しさ、人柄

弱み(Weaknesses)

・知名度の不足

・観光に対する地域住民の意識の低さ

・大半が通過型観光

・観光地域づくりを推進する組織がない

(一体となって観光地域づくり/稼ぐ力を生み出

すしくみができていない)

・ブランド化ができていない

・マーケティング、商品企画力の欠如

・二次交通整備が不十分

・人口減少、少子高齢化

機会(Opportunity)

・リニア中央新幹線、三遠南信道等の開通、国

道 153 号整備等によるアクセスの飛躍的向上、

新たな発展の可能性

(首都圏/中京圏から各 1~2 時間程度)

・松本空港とリニア長野県駅(飯田市)の中間に

位置する好立地

・環境、健康、体験交流型観光の高まり

(モノからコト消費へ)

・インバウンドにおけるゴールデンルートから地

方指向への高まり

・オリンピック、大阪万博

脅威(Threat)

・地域間競争の激化

・少子化、若者の旅離れ

・ニーズの多様化

・観光に携わるリーダー/専門人材不足

・貸切バス規制の影響

・北朝鮮等国際情勢による影響

・環境保護対策(放射性廃棄物処理場

建設計画)

・東海沖地震等の自然災害

・他地域で満足し、伊那谷に来ない

・治安の悪化

Page 15: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

15

H30 満足度調査「総合満足度に対する相関(横軸)×個別評価「大変そう思う」の割合(縦軸)」

0.0100.0200.0300.0400.0500.0600.0700.0

上伊那月別観光地利用者延べ人数(平成30年県観光地利用者統計調査)

H29上伊那月別観光地利用者延人数(単位:千人)

H30上伊那月別観光地利用者延人数(単位:千人)

Page 16: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

16

(2)ターゲット

○第1ターゲット層

インバウンド(中国・台湾、伝統文化・アクティビティに関心の高い米 FIT)

○選定の理由 国内旅行が縮小傾向にある中、日本全体で訪日外国人旅行者数が 3 千万人(2018 年度実績 3,119

万人)を超え、ゴールデンルート以外にも波及がみられるものの、上伊那地域の 2018 年度、外国人延べ

宿泊者数は 14,137 人泊、県内 10 地域振興局で9位という下位に位置し、インバウンドの恩恵を十分吸収

できていない。

当地域は全国で唯一、二つのアルプスに囲まれており豊かな自然や訪日客に人気の農林業体験、農

家民泊、町歩き、街道歩き、ものづくり、アクティビティ、信州そば、ソースかつ丼、ローメン、そばガレット、

シードル、オーガニック等の優れたコンテンツが数多くある。一方、高遠の城下町や辰野町小野の宿場の

特色ある街並みや、ここにしかない素材として地酒、伝統的な祭り、日本一の高地星空観察、健康増進プ

ログラム(長野県は 2015 年平均寿命女 87.67 歳全国 1 位、男同 81.75 歳と全国 2 位で長寿日本一の長

寿県でもあり、当地域も美しい自然や食材等健康長寿に恵まれた環境にある)などのヘルスツーリズム、

また昆虫食もある。

上伊那DMO設立を契機に、マーケット分析に基づきこうしたコンテンツの磨き上げや有機的結合、更

に新たな取り組みとして県等との連携による自転車活用の観光振興の検討など滞在型の訴求力の強い

商品を作り上げ、プロモーションを行い、具現性・実効性を高めていく。

(一社)長野県観光機構「訪日外国人観光動態調査」や「上伊那国籍別外国人のべ宿泊者数構成

比」でも明らかなように入込客数の多い台湾・中国をメインターゲットとしながらも、新たなターゲット国とし

て、当地域と親和性の高い伝統文化/アクティビティに関心のある米 FIT を新規開拓先のターゲットに設

定し、外国人に選択される「上伊那ブランド」を築き上げ、インバウンドの新たな需要を開拓するチャンスと

する。

また、インバウンドが中央から地方への傾向が強まる中、当地域は国際空港化をすすめる松本空港とリ

ニア中央新幹線長野県駅(飯田市)との中間に位置する好立地にあり、アクセスも飛躍的に向上し近隣と

の連携により「AIR(松本・セントレア等)to リニア」の広域観光周遊ルートとして新たな旅の形が作れる。

域内では市町村単位で訪日教育旅行受入や友好都市交流が行われているが単独では受入及び施策

投入に限界があり、東京オリンピック/パラリンピック、更にリニア中央新幹線、三遠南信道整備等を踏ま

え、訪日客の増加が見込まれる中、インバウンドは上伊那地域の各種団体/地域住民が連携を取りながら

一体となって取り組む優先課題であり、スケールメリットの生かせる最重要ターゲットである。

○取組方針 ホームページ、イベント情報など市町村単位で発信していた情報を整理し、可能なものから一元化を

図り効率化と発信力の強化を図る。

また、県とも連携しホームページの全面改訂を進め情報共有や新たにライター制を導入、多様な関係

者から斬新な情報の提供など内容の充実や多言語化(タイ語など)などを行いSNSの活用による発信力

の強化に努め、魅力溢れる上伊那を知っていただくところからスタートし、知名度の向上を図る。

インバウンド用上伊那観光総合パンフレットについては、インバウンドワーキンググループで議論を行い

外国語版としてまずは英語版を作成、その後、多言語化へ向け順次拡大する。

次に高遠城址公園さくら祭りや駒ヶ岳ロープウェイなど海外に知られたものについては、より一層の誘

致策や域内他地域との組み合わせ等によるシャワー効果を目指し、ここにしかない上伊那を堪能してい

ただくような「人とコト」を結びつける滞在体験型プログラム(そば打ち等各種体験プラン、町歩き、食べ歩

き、飲み歩きなどナイトタイムエンターテインメント、街道歩き、宿場めぐり、祭り、サイクルスポーツ、ユニバ

ーサル、交流等)の開発及び受入整備をインバウンドワーキンググループで進めていく。

滞在プログラムでは山岳、郷土食、体験、健康(ヘルスツーリズム)、癒し等を盛り込み滞在時間の延長

を図るとともに経済効果を高めるため宿泊を伴う高額商品や地産地消型商品を開発し、商品の幅を拡げ

Page 17: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

17

海外富裕層への販売も視野に入れる。 上伊那の独自性の高い資源として「山岳」、「食」、「歴史・文化」があげられるが、新たな取り組みとして

欧米などと親和性の高いこれらを複合的に組み合わせるアドベンチャーツーリズムを展開、まずはその一

環としてサイクルツーリズムを長野県、関連団体等と連携し取り組んでいく。(県 Japan Alp sycling プロジェ

クトに参加)具体的にはサイクルルートの設定、マップの作成、伊那英語ガイドクラブなどとの連携による

観光通訳ガイドの育成、サイクルステーションの設置、インバウンド向け旅行商品造成など関連コンテンツ

の磨き上げによる訴求力のアップ及び来訪者満足度向上を図る。(ユニバーサルツーリズムも検討課題)

商品化ができたら企画書を作成し、個人客にはHPなどSNSによる発信を行ない、団体客に対しては

毎年開催されている県主催海外商談会、インバウンドセミナー、トラベルマート等を通じ、まずは 2017 年

度(一社)長野県観光機構「訪日外国人観光動態調査」等マーケット調査でも明らかな当地への入込の

多い中国、台湾、東南アジア等の旅行会社に提案、合わせて滞在日数が長く、当地とも親和性の高い米

国(FIT)にもこれから取り組むアドベンチャーツーリズムを武器にアプローチしていきたい。

マーケティングの一環としては来訪者満足度調査は 2018 年度より外国人を調査対象に加えデータ収

集を行なうともに、観光ビッグデータや域内在住外国人の意見、農泊などインバウンド受入箇所への聞き

取り調査等を実施し、現状把握。インバウンドワーキンググループの開催により、マーケット分析やターゲ

ットを決定し、滞在プログラムを作成、インバウンド用商品づくりなど今後の戦略・プラン立案に役立ててい

く。(ワークショップにおけるマーケティングミックスの手法導入)

プロモーション活動、メディア活用、ファムトリップ、モニターツアー、外国語版案内表示、Wi-Fi 整備、

通訳案内人の養成などソフト・ハード面の整備はJNTO、県、近隣広域連合などと連携し実施する。

二次交通については受入整備部会の重要テーマの一つに位置付け、伊那谷自治体会議、県調査結

果、自動運転技術実証事業の分析結果が具体的に出されたあとその動きに連携して検討・研究を進めて

いく。

外国人に人気の民泊は、既に域内で取り組み又は取り組もうとしている団体があるので実態把握を行

い、まずは既存受入組織との調整と協力を模索し、県との連携や地域一体となった受入の仕組みづくり、

受入体制の構築により今まで上伊那に来ていない新規顧客の開拓に繋げたい。

受入民泊軒数拡大は民泊新法を受け農家民泊に限らず一般民家・古民家・遊休宿泊施設等にも拡大

し、地域全体での収容力を高めると共に、既存宿泊施設との競合を防ぐためホテル・旅館との組み合わ

せ型やホームステイ型とし、観光消費額の柱である宿泊者数の増加の一環として民泊事業の拡大を模索

し、体験滞在プランの開発により地域経済の発展及び将来のリピーター化に繋げたい。

インバウンドはスケールメリットが生かせる上伊那DMOで取り組む最優先課題であり、詳細は企画広

報部会に設けられたインバウンドワーキンググループで推進リーダーのもと多様な関係者(専門業者、外

部講師を含む)を交え協議し、施策をひとつづつ実現していく。

長期的には松本空港チャーター増便やリニア開業を見据えた広域観光周遊プログラムの開拓及びJIC

A駒ケ根事業所や駒ケ根市に本社を移転したJOCA(青年海外協力協会)、伊那英語ガイドクラブ等とも

連携を行い、人材育成とともにこれからのインバウンドの拡大や国際交流の促進に役立てる

なお、インバウンドは長野県や 2018 年度に発足した(一社)長野県観光機構DMO形成支援センター

及び県インバウンド推進協議会(当観光局も加盟、役員)と連携、一体的に取り組んでいく。

○第2ターゲット層

国内若年層(特に情報発信力の高い都市圏在住の 10~30 代女性)

○選定の理由 中央アルプス/南アルプス、二つのアルプスと中央を天竜川が流れる自然豊かな伊那谷。(INA

VALLEY)。

豊かな自然とそこに育まれた農林業(資源)、伊那谷に根付いた独特の風土/歴史/文化そして教育的

価値の高いジオパーク、エコパーク、さらに登山・キャンプ、マウンテンバイク・ラフティング、サイクリング等

Page 18: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

18

のアウトドアスポーツ、またヨガやピラティスなど当地域には若年層、特に 10~30 代女性に向け最適な体

験滞在型観光素材が数多く存在する。

また山岳高原・農林業・食など地域資源を生かした若者向け滞在プログラム、交流プランも組みやす

く、更に合宿、林間学校等に利用する体育館・競技場・文化施設・宿泊施設・キャンプ場など受入施設も

域内に充実している。(但し、農家民泊は簡易宿所許可取得農家が不足し需要に対応しきれない状況) これまでにもグリーンツーリズム、スポーツツーリズム、教育旅行、婚活、FC(フィルムコミッション)、アグ

リツーリズム、産業観光など若者を対象とした事業が域内各地で積極的に取り組まれ一定の成果もある。

DMO設立を契機に、ジオパークやアウトドア等関係団体・地元企業、観光協会等との連携調整を図り

ながらこれを基盤に一層受入を拡大し、新たな産業として地域全体に広げていく方策を検討する。

全国地方都市と同様、当地域も若年層の減少や大学等進学者の首都圏等域外への流出により活力

が低下している状況であり、持続可能な地域を存続することが困難になってきている。この現状を打破

する方策の一環としてIUターンの促進(リピーターを含む)や既存素材の有効活用による“若年層の来

訪増加による域内住民の生きがいや誇りの醸成と収入確保”をすすめ、若者が生き生きと集う活力のあ

る上伊那を目指す。

長野県学習旅行実態調査(2017)(域外から長野県・上伊那地域への学習旅行者数に関するデータ) 長野県観光部山岳高原課

■学習旅行全体 (単位:校、人)

小学校 中学校 高等学校 合 計

学校数 児童数 学校数 生徒数 学校数 生徒数 学校数 総 数

上伊那 129 6,755 260 12,328 158 9,388 547 28,471

県合計 1,015 143,789 1,745 305,701 1,823 367,009 4,583 816,479

(注)学習旅行とは学校又は教育関連機関主催の学校名が特定できる修学旅行、体験旅行、合宿等

■宿泊地域延べ児童・生徒数の状況 (単位:人)

小学校 中学校 高等学校 合 計

上伊那 6,755 12,328 9,388 28,471 (シェアー%) 4.7 4.0 2.6 3.5

県合計 143,879 305,701 367,009 816,479

■長野県に学習旅行で来訪する学校所在都道府県上位3位

小学校 中学校 高等学校 合 計

1位 東京都 東京都 東京都 東京都

2位 埼玉県 神奈川県 埼玉県 埼玉県

3位 愛知県 大阪府 愛知県 神奈川県

○取組方針 若者の旅行離れが進行する中で当地にはコンセプト「山と谷の風景美術館」にふさわしい素晴らしい自

然、山岳、景観をはじめキャンプ、トレッキング、街中散策など若者に人気の四季を通じた体験型素材が

数多くあり、近年は山ガール、城跡を訪ねたり街道歩きをしたりする歴女、婚活ツアー、卒業旅行、花、食

、星空など特に若い女性の来訪者も増えてきており、この流れをより加速させたい。

上伊那DMOでは既に活動している団体等とも情報共有しながら連携し、三大都市圏を中心に更なる

若年層、特に活動的な 10~30 代女性の誘致に取り組むこととする。

具体的には部会または部会の中でワークショップなどを開催し、若者に関心の高いテーマ(体験、町歩

Page 19: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

19

き、食べ歩き、スイーツ、サイクル、ハンググライダー、アウトドア、癒し等)を決め、ストーリー性を加えツア

ーコンテンツの磨き上げを行い、域内で完結する滞在型体験プログラムを作り上げる。

新たに取り組むアドベンチャーツーリズムについても自然、体験、歴史文化の組み合わせは当地域の

優れた素材として若年層にも訴求できる商品であり、今後インバウンドとともに積極的に造成していく。

滞在プログラムの周知については旅行商品説明会への参加やモニターツアーの実施、更にHP・SNS

などネットを最大限活用し、美しい風景、珍しい体験などインスタグラムなど視覚に訴えた発信や口コミも

重視する。

また、修学旅行、合宿、林間学校、クラブ活動、ゼミなど学生団体については、受入実態調査やマーケ

ット分析(県、旅行会社等への聞き取り他)を行い、体育館・キャンプ場など関連施設の洗い出しと活用方

法を模索し、ネットワーク化による地域一体となった団体形態別受入の仕組みづくりを検討する。 一方、「上伊那独自の“教育旅行用プログラム(適地開発)”」を商品開発し、長野県学習旅行誘致推進

協議会への加盟も検討しながら、今後は学習旅行説明会など長野県及び(一社)長野県観光機構等と連

携したプロモーションを展開し、上伊那が新たな教育旅行の適地として選択されるよう、新規顧客獲得に

繋げていく。

年々増加している農家民泊についても、すべてが簡易宿所許可取得又は届出の“安全・安心”をベー

スに教育旅行の他にアドベンチャーツーリズムの宿泊場所のひとつとしてインバウンドとも併行し宿泊先の

ひとつに選択する。

地域の魅力を国内外からの若年来訪者に伝え、地域住民に対しては地域への誇りを醸成し若年層の

地元定着率を高める。

大都市圏からは若い時に当地を訪れ交流する機会を多く持つことにより当地の魅力を感じ上伊那への

関心を高め、リピーターに繋げ、将来的には当地域への移住/定住に結びつけたい。

Page 20: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

20

(3)コンセプト

①コンセプト

「山と谷の風景美術館」 ~2 つのアルプス・彩(さい)の谷の物語~

コンセプトの考え方

上伊那エリア(8 市町村)は信州伊那谷の標高 500~3,000m に

立地しており、その標高差と四季が織りなす鮮やかな自然環境、そ

こで育まれた魅力ある暮らし・文化・産業は独自の価値を生み出し

ている。縦と横のどこを切り取っても絵画のように見える上伊那の風

景を屋根の無い「山と谷の風景美術館」と表現。

副題は全国唯一ここでしか見れない「二つのアルプス」と、アル

プスに護られ鮮やかに映える色とりどりの風景・営みを「彩」という言

葉で表し、そこから様々なストーリー(物語)が誕生し伊那谷のイメ

ージを更に広げていきたい。

平成30年度には、コンセプトの補完として基本理念マーケッティ

ング指針「護られし実りの國・長野伊那谷」(別紙)を作成、関係者

に共有。無垢な空気、あるがままの伊那谷の良さを伝えていく。

豊かな自然に護られ先人たちが築き上げてきた風土、文化は上

伊那特有で、誇れる遺産である。

少子高齢化が進展するなか、リニア中央新幹線や三遠南信道開

通等を見据え、上伊那DMOはこれからも地域の伝統や文化を大

切にしながら健康で安心して暮らせる観光地域づくり(住んでよし、

訪れてよし)のプラットフォーム(地域と観光客をつなぐ)として郷土

愛を育み、経済と雇用の活性化を図り、観光による更なる地域振興

と移住・定住の促進を目指す。(このコンセプトは外部講師を交えた

DMO検討会でワークショップを何回も開催し決定した)

Page 21: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

21

5. 関係者が実施する観光関連事業と戦略との整合性に関する調整・仕組み作り、

プロモーション

項目 概要

戦略の多様な関係者と

の共有

上伊那観光連盟を発展的に解散し、より多様な関係者が結集した(一社)

地域連携 DMO「長野伊那谷観光局」が発足。企画広報と受入整備の二部会

の元にインバウンド、情報発信、滞在プログラムの3ワーキンググループを置

き、それぞれテーマ・戦略を練り、合意形成を図る。その後、部会で戦略を構

築、行政・観光協会で構成された戦略会議に諮り、情報共有と部分最適を行

い、理事会で全体最適、最終的には総会で決定する。

また、テーマによっては二部会を統合した合同部会の開催、更に多様な関

係者・地域住民への周知と共有を図るため講演会、フォーラム、セミナー等を

開催する。

なお、必要な場合は協議会(委員会)等を設置し、長野県及び長野県観光

機構や今春設立予定の伊南 DMO とも連携を密に行う。

インバウンド先進地講演会 ワーキンググループ

観光客に提供するサー

ビスについて、維持・向

上・評価する仕組みや

体制の構築

上伊那DMO内の二部会(ワーキンググループ)にGAP調査、来訪者満足

度調査等の分析結果を関係者へフィードバックする仕組みや評価システムを

構築し、域内ガイド協会との連携・通訳ガイド育成や“おもてなし”に関する視

察/研修会等を継続的に実施し、顧客満足度の向上を図っていく。

サービスの維持・向上や施策の検証、体制構築についてはそれぞれのワ

ーキンググループを活用し協議するとともに、(一社)長野県観光機構DMO

形成支援センターからの全面的な協力・支援を仰ぎ一体となって取り組む。

現在、長野県とは二次交通の整備の一環として観光タクシー実証実験や

アドベンチャーツーリズムにおける自転車活用等での連携を継続中。

また、日本版DMO推進セミナーへの参画により他地域との情報共有や連

携及び新たな観光ビジネスを創出する人材の育成を図る。

今後、特産品・宿泊・アクティビティ等の観光品質認証制度についても関係

者の意見を聞きながら導入の検討を行い、品質保証と向上を目指す。

なお、リニア中央新幹線開業に伴い内外来訪者へのサービスの向上の一

環としてリニア長野県駅に JR・行政・南信州広域連合等と連携した「観光案内

所(兼アクティビティセンター)」の設置についても検討する。

高遠石工ガイドツアー ざざ虫漁視察

Page 22: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

22

一元的な情報発信・プ

ロモーション

管内観光協会とリンクした上伊那観光連盟ホームページの管理運営や新

宿駅西口観光キャンペーンなど地域一体となった情報発信、プロモーション

等に取り組んできたが、上伊那DMO立ち上げを契機に、情報発信の一元化

を企画広報部会の重点テーマの一つに位置付け、情報発信ワーキンググル

ープにて協議を行い、発信力強化と知名度の向上を図る。

既に実施した市町村会員からの聞き取り集約結果を受け、要望の多い販

促物制作、EXPO JAPAN・旅行商品造成商談会等のプロモーション活動、

情報発信等については可能なところから一元化(問い合わせ窓口の一本化

を含む)及び商談会等への上伊那代表としての参画等を進めていき、メディ

アの活用強化と共に業務の効率化や情報発信力をより一層、強化していく。

また、長野県観光機構とも連携し、当ホームページの全面改訂の一環とし

てライター制、編集会議などを導入しデータベースの整理、インスタグラム、

口コミなど新手法の取り入れ、広報用番組制作、アプリの開発を行い、SNS

を活用した最新の情報発信をより強化し、ブランドイメージを定着化する。

インバウンドの情報発信・プロモーションについては域内観光協会や既存

団体との調整・連携をすすめ、情報発信とインバウンドの2ワーキンググルー

プが一体となり推進、経費節減と効率化を図り、知名度のアップに繋げる。

インバウンド大口受入については関係団体等との調整を経て将来的には

上伊那DMOによるワンストップ窓口の開設が可能か検討していきたい。

ツーリズム EXPO ジャパン トラベルマート

信州伊那谷ガレットマルシェ

広域観光パンフレット

Page 23: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

23

6.KPI(実績・目標) (注 1)( )内は外国人に関するもの (注2)2018 年まで実績、2019 年以降目標値

資料 平成28~30年 長野県観光地利用者統計調査結果「広域・地域振興局別の状況

指標項目 単

2016 年

(度)

2017 年

(度)

2018 年

(度)

2019 年

(度)

2020 年

(度)

2021 年

(度)

●旅行消費額

【観光局来訪者

満足度調査】

円 ― 14,061

( )

18,124

( )

18,500

( )

18,900

( )

19,300

( )

日帰一人当たり

【県観光地利用

者計調査】

円 1,719

( )

1,712

( )

1,649

( )

1,683

( )

1,719

( )

1,755

( )

宿泊一人当たり

【県観光地利用

者統計調査】

円 11,992

( )

11,808

( )

11,679

( )

11,921

( )

12,179

( )

12,437

( )

●来訪者満足度

【国内】大変満足

の数値

% ― 20.7

( )

22.0

( )

23.0

( )

24.0

( )

25.0

( )

●リピート率

【2回以降の

来訪意向の計】

% ― 59.1

( )

60.3

( )

62.0

( )

64.0

( )

66.0

( )

●延べ宿泊者数

【観光地利用者

統計調査】

【外国人延宿泊者

数調査】

713,000

(16,462)

695,300

(14,392)

672,800

(14,137)

760,000

(25,000)

770,000

(37,000)

780,000

(48,000)

県総合 5 ケ年計画「上伊那地域計画」数値目標をベースに策定。今後実態に即し見直しを検討。

Page 24: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

24

H17 年~H30 年までの推移(長野県)

H17 年~H30 年までの推移(上伊那)

※上伊那の特徴…観光客は当地に来てはいるが消費額に繋がっていない。今後いかに消費額に繋げる事業を展開していくかが課題

日帰り客・宿泊客比率・一人当たり消費額(上伊那・長野県)

Page 25: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

25

※年次及び目標数値の設定にあたっての検討の経緯及び考え方

【検討の経緯】

消費金額、来訪者満足度、リピート率については 2017.7~2018.1 を夏/秋/冬 3 期に分け、上伊

那エリアを訪れた国内旅行者に観光庁の推奨調査票に準拠した項目で作成された「長野県DMO

版調査票」により域内 8 市町村の調査地点 32 ケ所を選定し“聞取調査”及び“留置調査”にて実施

・収集したデータ。

2018.3 に調査結果の報告があり、上伊那DMO検討会などで分析業務委託会社より調査結果説

明会を開催。関係者への共有を図り今後の上伊那DMOのKPI指標設定のための参考データとす

る。

平成 30 年度以降は新たに外国人も加えた調査を継続実施し、GAP調査やエリアと共に来訪者

満足度の分析と今後の戦略立案等に生かしていく方針。

業務委託会社:㈱アンド・デイ、じゃらんリサーチセンター

【設定にあたっての考え方】

2017 年に実施された上伊那エリア来訪者満足度調査結果を踏まえ、消費金額、来訪者満足度、

リピート率の 3 項目指標は 2018 年度より開催される外部講師を交えた上伊那DMO検討会及び上

伊那DMO設立後の企画広報と受入整備部会等で協議し一次案を作成、その後事業連携会議・

理事会・総会を経て正式に決定し、PDCAに基づき事業を展開し検証する。

延べ宿泊者数及び外国人延べ宿泊数については、上伊那独自のデータがないため長野県観光

部統計調査の 2022 年度目標数値を基準に、上伊那DMOにて年度毎を策定したが 2017~2018 実

績は前年割れなったため、原因分析を行い、2019 年度以降は実態に即した目標設定を行う予定。

長野県(上伊那地域振興局)の総合計画に合わせ今後の宿泊者数(外国人を含む)アップのための

諸施策についても長野県及び(一社)長野県観光機構と連携し取り組む。

●消費額

消費金額には交通費、宿泊費、飲食費、買物費、入場料等があり「0 円」、「不明」、「無回答」を除

いた平均金額。2017 年度数値をベースに 2018 年度は 10 月DMO設立のため年 2.4%に設定した

が、2018 年度は宿泊者数と宿泊単価のアップにより目標を大幅にクリア、2019 年度以降はこの数値

を基準に以前の年 6%から年 2%増に目標を下方修正した。

消費金額(客単価×入込客数)のアップには、「日帰りから宿泊へ」、「滞在時間の延長」及び「地

産地消」を視点に特に宿泊、次に買物、飲食の消費増など観光施策の総動員が不可欠であり部会

(ワークショップ)はじめ関係者と連携協力し、目標達成に向け努力していく。

なお、今後消費額については、長野県観光部において「観光地利用者統計調査」を毎年実施し

ており、「日帰り一人当たり単価」「宿泊一人当たり単価」の統計数値を集計していることから、当数値

をKPI指標として活用していく。

●来訪者満足度

来訪者満足度調査の「大変満足」の値に絞って分析することで「当地域(上伊那エリア)を紹介し

たい」、または「当地域へまた来たい(リピート率)」をアップさせる指標となるためTopBoxの「大変満

足」の分析値を採用。2017 年度満足度計 84.8%の内訳は、大変満足 20.7%、満足 38.8%、やや満

足 25.3%。

2017 年度数値をベースに 2018 年度は 10 月DMO設立のため年 0.7%増に目標設定したがクリ

ア、2019 年度以降はこの数値を基準に以前の年 2%から年 1%増に目標を下方修正した。

満足度アップに向け今後も「ホスピタリティー研修」等を開催予定。

●リピート率

2017 年度当地域に二度以上訪れたリピート率計 59.1%の内訳は 2 回目 9.3%、3 回目 7.3%、4

回目 4.5%、5 回目 4.8%、6~9 回目 7.8%、10 回目以上 25.3%。

2017 年度数値をベースに 2018 年度は 10 月DMO設立のため年 1.0%増に目標設定したがクリ

Page 26: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

26

ア、2019 年度以降はこの数値を基準に以前の年 5%から年 2%増に目標を下方修正した。

会員、県、地域との協力連携により魅力アップによるリピーター率向上のための諸施策を検討し、

事業展開する。

●延べ宿泊者数

2022 年度目標を長野県総合 5 ケ年計画「上伊那地域計画」の数値をベースに設定。2016 年度

実績の 10%程度の増である 80 万人に設定。年 1.5 万人の上積みとしたが 2017~2018 年度は前

年割れとなった。「上伊那地域計画」をベースとしているが実態を見据え今後、見直しを行う予定。

(外国人延べ宿泊数)

長野県総合 5 ケ年計画「上伊那地域計画」の数値をベースに 2021 年度目標を 2016 年度実績の

3 倍 48,000 人に設定。年約 6,400 人の上積みを目標したが 2017~2018 年度は前年割れとなった。

「上伊那地域計画」をベースとしているが実態を見据え今後、見直しを行う予定。

インバウンド事業でも宿泊者数アップは最重要KPI指標のひとつとして位置づけ、国内同様、県と連

携し積極的に取り組む。

(2)その他の目標 (注 1)( )内は外国人に関するもの (注2)2018 年まで実績、2019 年以降目標値

資料 ホームページアクセス数(セッション数)

※項目及び年次・目標数値の設定にあたっての検討の経緯及び考え方

【検討の経緯】

前項必須KPI以外としては、まずは実績データのあるWEBサイトのアクセス状況を選定、合わせ

て旅行業登録を契機に滞在周遊プログラム商品化数のアップを掲げた。

なお、現在予定している上伊那DMOの重点事業としてはインバウンド誘客、街歩きなどの滞在プ

ログラムの造成、情報発信の一元化、二次交通の整備の 4 つで、部会等で新たに独自KPIが設定さ

れた場合や検証結果によっては追加又は見直しをしていく。

【設定にあたっての考え方】

11,569 9,947

9,806

13,541 14,636

11,471 12,116

9,239

4,743 5,588 5,366

10,485

17,262

12,364 14,156

15,462

18,782

15,591 15,964

12,945

6,452 7,444

8,316

12,725

0

5,000

10,000

15,000

20,000

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

ホームページアクセス数推移

H29 H30

指標項目 単

2016 年

(度)

2017 年

(度)

2018 年

(度)

2019 年

(度)

2020 年

(度)

2021 年

(度)

●Webサイト

のアクセス状況 件

61,819

(1,389)

118,507

(1,333)

157,463

(2,886)

165,000

(3,000)

173,000

(3,100)

182,000

(3,200)

●滞在周遊プログ

ラム商品化数 本 ― ―

0

(0)

30

(20)

60

(40)

90

(60)

(セッション数)

Page 27: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

27

●WEBサイトのアクセス数

上伊那観光連盟のホームページを「長野伊那谷観光局」に改編し、上伊那に対する関心度合い

を把握するとともに、更なるアクセス数のアップ及びコンバージョン(最終的な成果)については長野

県観光機構とも連携し情報発信ワーキンググループ等を活用し公式サイトの全面改修等を行い、

WEB サイトを通じた情報発信力を強化と知名度の向上をめざす。

上伊那観光連盟ホームページのアクセス数は 2016 年にリニューアルを行い情報量をアップした

結果、2017 年~2018 年度はアクセス数が大きく伸びた。

2019 年度は新システムを導入、2018 年度数値をベースにそれ以降は年 5%増に目標設定した。

(外国人については年 3%程度増とする)

●周遊滞在プログラム商品化数

当地域での滞在時間の延長と旅行消費額の増加を図る一環として受入整備部会に滞在プログラ

ムワーキンググループを設置し、当地の魅力を生かし競争力のある滞在周遊型プログラムの造成と

商品化を積極的に行い誘客に繋げていく。外国人向け商品作りはインバウンドワーキンググループ

で、国内顧客向け商品づくりは専門プロジェクト(又はチーム)を立ち上げ地域住民を主に対象とす

る“上伊那魅力発見ツアー”の造成と販売並びに旅行会社に対してはモデルプラン(企画書)の提案

やプロモーションを行い、旅行商品化を図る。また滞在周遊プログラムの参加者には、アンケートによ

る満足度調査も実施し、ノウハウの蓄積を行い、調査結果をもとにプログラムのブラッシュアップや新

商品の開発に繋げ、顧客満足度の高い商品づくりを継続的に行い、新規顧客やリピーター獲得に

つなげていく。

2019年度地域限定旅行業を取得、本格的な旅行業進出を図るためこの年をベースに周遊体験

プログラム商品化数を国内30本、海外20本に設定。それ以降は年間で国内30本、海外20本をそ

れぞれ増加する目標とする。地域限定旅行業範囲を超える商品造成は地元旅行会社と連携する。

なお、今後旅行業が定着し軌道に乗る時点では滞在プログラムが実際に何本企画されたか、何

人来訪者に繋がったか等のアウトカム指標をKPI指標に加えていく予定。

地域限定旅行業 業務範囲

Page 28: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

28

7. 活動に係る運営費の額及び調達方法の見通し

(1)収入

年度 総収入(円) 内訳 2016 年度

(H28 年度)

13,856,862 円

【上伊那観光連盟会員分担金】 1,613,000 円 【広域連合ふるさと市町村圏補助金】 5,500,000 円 【長野県元気づくり支援金】 6,304,000 円 【繰越金】 439,835 円 【雑収入】 27 円 *行政負担職員人件費相当額(9,743,064 円)は含まず

2017 年度 (H29 年度)

14,968,808 円

【上伊那観光連盟会員分担金】 1,613,000 円 【広域連合ふるさと市町村圏補助金】 5,700,000 円 【長野県元気づくり支援金】 6,886,000 円 【繰越金】 769,782 円 【雑収入】 26 円 *行政負担職員等人件費相当額(18,857,302 円)は含まず

2018 年度 (H30 年度)

20,239,069 円

【上伊那観光連盟会員分担金】 5,413,000 円 【広域連合ふるさと市町村圏補助金】 5,700,000 円 【上伊那広域連合補助金】 3,000,000 円 【長野県元気づくり支援金】 5,660,000 円 【繰越金】 428,242 円 【雑収入】 37,827 円 *行政負担職員等人件費相当額(19,844,755 円)は含まず

2019 年度 (R 元年度) ※見込み

26,192,000 円

【市町村会員分担金】 5,108,000 円 【普通・賛助会員会費】 775,000 円 【広域連合ふるさと市町村圏補助金】 5,700,000 円 【上伊那広域連合補助金】 3,000,000 円 【長野県元気づくり支援金】 6,655,000 円 【商品取扱等手数料・受託料・寄付金・雑収入】 67,400 円 【繰越金】 4,886,600 円 *行政負担職員等人件費相当額(12,250,000 円)は含まず

2020 年度 (R2 年度) ※見込み

23,820,000 円

【市町村会員分担金】 5,108,000 円 【普通・賛助会員会費】 775,000 円 【広域連合ふるさと市町村圏補助金】 5,700,000 円 【長野県元気づくり支援金】 5,676,000 円 【広域観光推進業務委託料】 3,000,000 円 【商品取扱等手数料・送客手数料・受託料等】 50,000 円 【寄付金・雑収入】 2,117 円 【繰越金】 3,508,883 円 *行政負担職員等人件費相当額(12,250,000 円)は含まず

2021 年度 (R3 年度) ※見込み

23,850,000 円

【市町村会員分担金】 5,108,000 円 【普通・賛助会員会費】 800,000 円 【広域連合ふるさと市町村圏補助金】 5,700,000 円 【長野県元気づくり支援金】 5,640,000 円 【広域観光推進業務委託料】 3,000,000 円 【商品取扱等手数料・送客手数料・受託料等】 100,000 円 【寄付金・雑収入】 2,000 円 【繰越金】 3,500,000 円 *行政負担職員等人件費相当額(12,250,000 円)は含まず

Page 29: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

29

(2)支出

年度 総支出 内訳 2016 年度

(H28 年度)

13,856,862 円

【一般管理費】 307,742 円 【プロモーション経費】 4,176,066 円 【マーケティング経費(資源開発)】 7,851,602 円 【DMO設立関連経費】 388,770 円 【他団体負担金】 362,900 円 【繰越金】 769,782 円 *行政負担職員等人件費相当額(9,743,064 円)は含まず

2017 年度 (H29 年度)

14,968,808 円

【一般管理費】 361,559 円 【プロモーション経費】 5,206,635 円 【マーケティング経費(資源開発)】 7,726,240 円 【DMO設立関連経費】 883,232 円 【他団体負担金】 362,900 円 【繰越金】 428,242 円 *行政負担職員等人件費相当額(18,857,302 円)は含まず

2018 年度 (H30 年度)

20,239,069 円

【一般管理費】 1,093,891 円 【プロモーション経費】 2,454,208 円 【マーケティング経費】 6,612,093 円 【マネジメント経費】 3,000,000 円 【DMO設立経費・供託金】 1,829,477 円 【他団体負担金】 362,800 円 【繰越金】 4,886,600 円 *行政負担職員等人件費相当額(19,844,755 円)は含まず

2019 年度 (R 元年度) ※見込み 26,192,000 円

【一般管理費】 1,703,612 円 【プロモーション経費】 12,270,935 円 【マーケティング経費】 2,228,570 円 【DMOマネジメント経費】 6,000,000 円 【他団体負担金】 480,000 円 【繰越金】 3,508,883 円 *行政負担職員等人件費相当額(12,250,000 円)は含まず

2020 年度 (R2 年度) ※見込み 23,820,000 円

【一般管理費】 2,377,000 円 【プロモーション経費】 10,763,000 円 【マーケティング経費】 580,000 円 【DMOマネジメント経費】 6,000,000 円 【他団体負担金】 600,000 円 【繰越金】 3,500,000 円 *行政負担職員等人件費相当額(12,250,000 円)は含まず

2021 年度 (R3 年度) ※見込み 23,850,000 円

【一般管理費】 2,547,000 円 【プロモーション経費】 10,623,000 円 【マーケティング経費】 580,000 円 【DMOマネジメント経費】 6,000,000 円 【他団体負担金】 600,000 円 【繰越金】 3,500,000 円 *行政負担職員等人件費相当額(12,250,000 円)は含まず

Page 30: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

30

(3)自律的・継続的な活動に向けた運営資金確保の取組・方針

8. 日本版DMO形成・確立に対する関係都道府県・市町村の意見

9. 記入担当者連絡先

担当者氏名(役職) (事務局長)中村 英二 (係長)若山 冬樹

担当部署名 一般社団法人 長野伊那谷観光局

所在地 長野県伊那市荒井 3500-1 3F

電話番号(直通) 0265-78-2500

FAX 番号 0265-73-5867

E-mail [email protected]

10. 関係する都道府県・市町村担当者連絡先

都道府県・市町村名 長野県

担当者氏名 井出 尚人

担当部署名(役職) 観光部山岳高原観光課企画経理係(主任)

所在地 長野県長野市南長野幅下 692-2

電話番号(直通) 026-235-7247

FAX 番号 026-235-7257

E-mail [email protected]

都道府県・市町村名 長野県

担当者氏名 矢澤 弥彦

担当部署名(役職) 上伊那地域振興局 商工観光課(課長)

所在地 長野県伊那市荒井 3497

電話番号(直通) 0265-76-6832

FAX 番号 0265-76-6890

E-mail [email protected]

都道府県・市町村名 伊那市

担当者氏名 伊藤 隆博

担当部署名(役職) 観光課(課長)

・DMOの安定した運営のため県・エリア内市町村などからの負担金、支援金を受ける。

・体験プログラムなど着地型(滞在型)旅行商品の造成、販売(旅行業登録後)

・域内産品の物産展等での販売や宿泊手配における手数料収受( 〃 )

・HP、ガイドブック等への広告掲載収入

・レンタル事業

・会員の拡大(会費収入)

・寄付金、協賛金 等

長野県、伊那市、駒ケ根市、辰野町、箕輪町、飯島町、南箕輪村、中川村、宮田村は、一般社

団法人長野伊那谷観光局を伊那市、駒ケ根市、辰野町、箕輪町、飯島町、南箕輪村、中川村、

宮田村における地域連携DMOとして登録したいので、一般社団法人長野伊那谷観光局とと

もに申請します。

Page 31: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

31

所在地 長野県伊那市下新田 3050

電話番号(直通) 0265-78-4111

FAX 番号 0265-78-4131

E-mail [email protected]

都道府県・市町村名 駒ケ根市

担当者氏名 赤羽 知道

担当部署名(役職) 観光推進課(課長)

所在地 長野県駒ケ根市赤須 20-1

電話番号(直通) 0265-83-2111

FAX 番号 0265-83-1278

E-mail [email protected]

都道府県・市町村名 辰野町

担当者氏名 赤羽 裕治

担当部署名(役職) 産業振興課(課長)

所在地 長野県上伊那郡辰野町中央 1

電話番号(直通) 0266-41-1111

FAX 番号 0266-41-4651

E-mail [email protected]

都道府県・市町村名 箕輪町

担当者氏名 高橋 英人

担当部署名(役職) 商工観光推進室(室長)

所在地 長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪 10298

電話番号(直通) 0265-79-3111

FAX 番号 0265-79-0230

E-mail [email protected]

都道府県・市町村名 飯島町

担当者氏名 下條 伸彦

担当部署名(役職) 地域創造課(課長)

所在地 0265-86-3111

電話番号(直通) 0265-86-6781

FAX 番号 0265-86-2051

E-mail [email protected]

都道府県・市町村名 南箕輪村

担当者氏名 出羽澤 平治

担当部署名(役職) 産業課(課長)

所在地 長野県上伊那郡南箕輪村 4825-1

電話番号(直通) 0265-72-2176

FAX 番号 0265-73-9799

E-mail [email protected]

都道府県・市町村名 中川村

担当者氏名 松村 恵介

担当部署名(役職) 振興課(課長)

所在地 長野県上伊那郡中川村大草 4045-1

電話番号(直通) 0265-88-3001

FAX 番号 0265-88-3890

Page 32: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

(別添)様式1

32

E-mail [email protected]

都道府県・市町村名 宮田村

担当者氏名 田中 耕民

担当部署名(役職) 産業振興推進室(室長)

所在地 長野県上伊那郡宮田村 98

電話番号(直通) 0265-85-5864

FAX 番号 0265-85-4725

E-mail [email protected]

Page 33: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · (4)観光情報の把握及びKPI指標策定の基礎データとするため来訪者満足度調査を2018 年度は春季とインバウンドを加え実施。国内400、訪日外国人41サンプル回収。来訪

【区域】長野県、伊那市、駒ケ根市、辰野町、箕輪町飯島町、南箕輪村、中川村、宮田村

【設立時期】 平成30(2018)年10月1日 設立

【代表者】 代表理事(理事長) 向山 孝一

【責任者】 理事兼事務局長 中村 英二

【職員数】 5名

【連携する主な事業者】 区域内市町村及び観光協会、長野県、JA、交通事業者、金融機関、ガイド団体他

法人名:一般社団法人長野伊那谷観光局 「山と谷の風景美術館」 ~2つのアルプス 彩の谷の物語~“護られし稔りの國”

中国・台湾等からの来訪は増加傾向にあるものの県内宿泊統計調査では下位(8位)に位置しインバウンドは市町村からの要望が強くスケールメリットを生かして取り組む最優先課題であり、今後当観光局をプラットフォームとして県・県観光機構等と連携し地域が一体となって取り組む。

インバウンドワーキンググループでは来訪者満足度調査等マーケットを分析し、まずは広域インバウンド用パンフレットを作成、更に多くの受入実績のある高遠城址公園さくら祭りや中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイなど既存コンテンツを更にブラッシュアップや各種体験・民泊・交流・食・サイクルなど外国人に人気のある素材を新商品として開発、販売。

また、ホームページ外国語版の充実などSNSの活用やWiFi、観光地での外国人案内ガイドとの協業、観光地の案内板の多言語表示などソフト・ハード面での整備も充実する。

インバウンドに関する取組

上伊那DMO設立を契機にホームページ、SNS、パンフレット類

制作など市町村単位でそれぞれ行っていた情報発信について、可能なところから一元化・統合を推進するとともにライター組織の構築など新手法も導入、内容の充実と発信力の強化を図る。

中期的には、旅行商品造成商談会・観光セミナーや旅行会社/メディアに対する営業活動等プロモーション活動についても、JNTO・

県・近隣広域連合等と連携し、可能なところから上伊那8市町村代表として参加、情報発信する方向で検討し、効率化と市町村の負担軽減を目指す。

「二つのアルプスに護られし実りの國」 伊那谷は豊かな自然と悠久の人々の暮らしが根付いている。

中でも地域特性が強く地域共通かつ集客効果の見込めるものとして主なものに「アドベンチャー」、「山岳」、「農林業」があり、具体的には、サイクルからより広範なアドベチャーツーリズム、トレッキング、エコトラック、星空観察、ヘルスツーリズム、農林業体験と食、農家民泊等へ拡大する。

企画広報部会に設置された滞在プログラムワーキンググループで作成した体験プログラム22本を今後は受入整備とともにテーマに基づいた旅行商品に造成し、プロモーション活動等を通じ自販と共に旅行会社へ提案、販売していく。

また、インバウンドやリニア中央新幹線を見据え、他地域と連携した「広域観光ルート」の開拓も視野に入れた商品造成も検討する。

滞在プログラム開発に関する取組

域内交通はJRをはじめ公共交通機関、循環バス等があるものの、観光客を意識した二次交通の整備は大きな課題である。リニア長野県駅の開業を見据え、域内及びリニア長野県駅からの二次交通の確保については、観光タクシー実証実験や2020年代前半一般道での自動運転の実用化、県全体サイクルルートの作成等の動きもありソフト・ハードの両面から伊那谷自治体会議や県と連携し取り組む。

二次交通に関する取組

登録区分名:地域連携DMO (表:KPI(実績・目標))※()内は外国人に関するもの

情報発信の一元化に関する取組

天竜川

松本空港

リニア中央新幹線

南アルプス

中央アルプス

(表:実施体制)

指標項目単位

2016年(度)

 2017年(度)

 2018年(度)

 2019年(度)

 2020年(度)

2021年(度)

●旅行消費額 14,061 18,124 18,500 18,900 19,300

【観光局来訪者満足度調査】

( ) ( ) ( ) ( ) ( )

日帰一人当たり 1,719 1,712 1,649 1,683 1,719 1,755

【県観光地利用者計調査】

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

宿泊一人当たり 11,992 11,808 11,679 11,921 12,179 12,437

【県観光地利用者統計調査】

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

●来訪者満足度 20.7 22.0 23.0 24.0 25.0

  【国内】大変満足の数値

( ) ( ) ( ) ( ) ( )

●リピート率 59.1 60.3 62.0 64.0 66.0

【2回以降の来訪意向の計】

( ) ( ) ( ) ( ) ( )

●延べ宿泊者数【観光地利用者統

計調査】713,000 695,300 672,800 760,000 770,000 780,000

【外国人延宿泊者数調査】

(16,462) (14,392) (14,137) (25,000) (37,000) (48,000)

●Webサイト 61,819 118,507 157,463 165,000 173,000 182,000

のアクセス状況 (1,389) (1,333) (2,886) (3,000) (3,100) (3,200)

% ―

円 ―

% ―