「核融合の総合的体系化の推進(代表:飯吉厚夫)」の活動...

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科研費総合研究(A) 「核融合の総合的体系化の推進(代表:飯吉厚夫)」の活動と 研究組織ネットワークの検討について (1993年9月30日受理) 上記課題は,核融合科学研究所長飯吉厚夫を代 表者として,平成3年度より3年問の計画で実施 されているものである.研究課題は,これからの 核融合の学問的総合化に向けて重要な研究課題を 抽出し,合わせて大学の核融合研究の総合的・有 機的な推進をはかるための方策を検討することで ある.核融合研究は磁場閉じ込め,慣性閉じ込め 共に臨界条件に近づくなど新しい研究成果と研究 の広がりを見せており,研究体制については核融 合科学研究所の創設によって新しい展開を迎えよ うとしている. このような現状の下で,上記のような検討を加 えることは時宜を得たものと言えよう.具体的進 め方としては,初年度(平成3年)に於ては富士 教育研修所,中津川研修センター等で全体会議を 3度開催して我国の大学を中心として核融合研究 の現状を把握することを行った.次年度(平成4 年)は,研究分野を P亘asma Science (とりまとめ代表・西田 靖(宇都宮大学)) Fusion Science (とりまとめ代表:玉野輝男(筑波大学〉) Fusion Engineering (とりまとめ代表:山科俊郎(北海道大学)〉 の3分科に分け, (i)重点研究課題の検討と, (i重)大学における研究体制のあり方 について,各分科毎の数回の会合と年度当初と年 度末の幹事会を中心にして検討し,富士研修所で の全体会議に於て討論を重ねた.最終年度(平成 5年〉には4回の幹事会,南青山会館での1回の 全体会議において重点研究課題の検討のまとめを 行い,現在報告書としてまとめの作業に入ってい る.特に,(i)の内容は若き後輩の良きガイダンス となることを念頭にしてまとめるなど,これまで のこの種の報告書と一味違った内容となることを 期待している.又,核融合学会誌に発表し多くの 方々に参考にしていただけるよう考えている.例 えば,報告書の特徴のひとつとして,従来の核融 合プラズマ閉じ込め方式別の検討と異なり,閉じ 込め物理による分類・検討等が進められたことが 挙げられ,核融合学としての普遍的課題の検討が 深められてきていることが示されている. 尚,研究体制については,平成4年7月に学術 審議会より答申の出された「21世紀を展望した学 術研究の総合的推進方策について」の中で,特に 1)関連研究組織のネットワークの形成 2)卓越した研究拠点の形成 の重要性が指摘されていることと関連して,核融 合研究組織のネットワークの形成についての検 討・討論が活発に進められている.答申では, 「大学共同利用機関等には,当該分野の関連研究 組織ネットワークの中心機関としての役割が期待 され,そのための体制の一層の整備が求められる」 とされている。また,卓越した研究拠点(センタ ー・オブ・エクセレンス(COE))の要件として, ・的確な研究評価 ・研究者の流動性の確保 1380

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科研費総合研究(A)

「核融合の総合的体系化の推進(代表:飯吉厚夫)」の活動と

      研究組織ネットワークの検討について

(1993年9月30日受理)

 上記課題は,核融合科学研究所長飯吉厚夫を代

表者として,平成3年度より3年問の計画で実施

されているものである.研究課題は,これからの

核融合の学問的総合化に向けて重要な研究課題を

抽出し,合わせて大学の核融合研究の総合的・有

機的な推進をはかるための方策を検討することで

ある.核融合研究は磁場閉じ込め,慣性閉じ込め

共に臨界条件に近づくなど新しい研究成果と研究

の広がりを見せており,研究体制については核融

合科学研究所の創設によって新しい展開を迎えよ

うとしている.

 このような現状の下で,上記のような検討を加

えることは時宜を得たものと言えよう.具体的進

め方としては,初年度(平成3年)に於ては富士

教育研修所,中津川研修センター等で全体会議を

3度開催して我国の大学を中心として核融合研究

の現状を把握することを行った.次年度(平成4

年)は,研究分野を

 P亘asma Science

  (とりまとめ代表・西田 靖(宇都宮大学))

 Fusion Science

  (とりまとめ代表:玉野輝男(筑波大学〉)

 Fusion Engineering

  (とりまとめ代表:山科俊郎(北海道大学)〉

の3分科に分け,

 (i)重点研究課題の検討と,

 (i重)大学における研究体制のあり方

について,各分科毎の数回の会合と年度当初と年

度末の幹事会を中心にして検討し,富士研修所で

の全体会議に於て討論を重ねた.最終年度(平成

5年〉には4回の幹事会,南青山会館での1回の

全体会議において重点研究課題の検討のまとめを

行い,現在報告書としてまとめの作業に入ってい

る.特に,(i)の内容は若き後輩の良きガイダンス

となることを念頭にしてまとめるなど,これまで

のこの種の報告書と一味違った内容となることを

期待している.又,核融合学会誌に発表し多くの

方々に参考にしていただけるよう考えている.例

えば,報告書の特徴のひとつとして,従来の核融

合プラズマ閉じ込め方式別の検討と異なり,閉じ

込め物理による分類・検討等が進められたことが

挙げられ,核融合学としての普遍的課題の検討が

深められてきていることが示されている.

 尚,研究体制については,平成4年7月に学術

審議会より答申の出された「21世紀を展望した学

術研究の総合的推進方策について」の中で,特に

 1)関連研究組織のネットワークの形成

 2)卓越した研究拠点の形成

の重要性が指摘されていることと関連して,核融

合研究組織のネットワークの形成についての検

討・討論が活発に進められている.答申では,

「大学共同利用機関等には,当該分野の関連研究

組織ネットワークの中心機関としての役割が期待

され,そのための体制の一層の整備が求められる」

とされている。また,卓越した研究拠点(センタ

ー・オブ・エクセレンス(COE))の要件として,

 ・的確な研究評価

 ・研究者の流動性の確保

1380

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内外情報 「核融合の総合的体系化の推進(代表:飯吉厚夫)」の活動と研究組織ネットワークの検討について

 ・内外に開かれた研究体制

が特記されている.核融合研究は目的指向のビッ

グサイエンスであり,1980年からの10年間の科学

研究費核融合特別研究の時代のネットワークの原

型が現在もうまく残されており,核融合研究の高

度化の為にはこのネットワークの一層の有機的な

組織化によって研究が更に活性化されることが期

待される.前述の3つの研究分野を基盤としての

「核融合研究ネットワーク」の形成による核融合

研究の活性化・高度化の具体的な検討が続けられ

ており,研究企画・組織運営の為や情報交換の為

のネットワークの構築と卓越した研究拠点

(COE)の形成・整備を行うことでの核融合研究

の活性化・高度化をはかろうとする事の是非の議

論が続けられている.この点に関しては,未だ結

論に到っていないため,引き続いて平成6年度以

降もネットワーク構想の検討を続けることとし,

そのための何らかの予算処置を要求することを考

えている.従って今回の報告書は第1部,第2部

に分けて,

 第1部 核融合の現状と将来

    内容:研究の動向,未解決の課題・未踏

      の研究領域,重要研究課題と将来

      への提言

 第2部 大学の研究の進め方

    内容:研究体制・研究の相互協力,共同

      研究,人材養成,国際協力,研究

      組織ネットワーク

であり,広く皆様に読んで頂きたく本年度内にま

とめる予定である.

     (幹事:核融合科学研究所 山暗耕造〉

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簿誘餐容肇騰灘敬琴灘挙難登、く灘鞭器額器登難登難騰挙簿登、鐙登敬

慈顯購簾綴難雛灘瓢纒漁鐘譲鐘譲鐘藪怠裟錘窪餓窺漁餓鍛黛壌鐘譲餓窺澱鎖(黛窪窺漁鐘会鐘

ワークショップLocal Transport Studies in Fusion Plasmas報告

 伊 藤 公孝(核融合科学研究所)

(1993年9月30日受理)

 上記ワークショップが8月30日より9月3日ま

でバレンナ(イタリア〉にて開催され,活発な討

議が行われたので報告します.

 最近,核融合実験炉の工学設計が進められるな

ど核融合研究も新局面を迎えているが,それと同

時に,プラズマ閉じ込めの原理的理解にも努力が

注がれ,輸送現象の研究にも新展開が見られてい

る.その一環としては米国でTTF(Transport

TaskForce)が進められており,欧州では,熱

パルス応答などに重点を置いた輸送問題のワーク

ショップが開かれてきた.本ワークショップは,

これらの機運をふまえ,トロイダル・プラズマの

輸送現象に関し,最新のデータや描像と理解を交

換するとともに,今後の研究の方向を明確にしよ

うとして計画されたものである.J.D.Callenを

議長とし8ヶ国からの委員でプログラムを計画し

た.参加者約60名(参加国14ヶ国),我国からは,

遠山(東大),福山(岡山大),上原・白井・永島

(原研),花田(京大),及び筆者の7名が出席した.

 本ワークショップでは,課題を

  (1)定常輸送現象(2)

(3)

(4)

非定常輸送応答

揺動と輸送

理論及びモデリング

の4つの観点から区分し,議論が行われた.各々

の部門でレビュー講演,一般講演,サマリーが行

われ,最後に全体のサマリーがなされた.以下に,

この流れに沿いながら,ワークショップの成果を

報告する.

定常輸送現象

 会議では‘LocalTran$portヲというサブ・タイ

トルであったが,定常輸送現象とまとめておく.

(J.Cordeyがレビューを行った.)エネルギー閉

じ込め時問τEのスケーリングといった次元の解

析を一歩進め,各磁気面で,そこを横切るプラズ

マや熱の流れと,プラズマの密度・温度などの勾

配の関係を研究するものである.(その関係が判

明したら,閉じ込め時問の振る舞いも理解できる

だろう.)

 小型・中型・大型の各装置からの輸送係数のデ

ータが揃い始めた,という印象を得た.例えば,

オーミック加熱のトカマクでは,低い密度では

τEが密度とともに増えるが,ある密度を境にし

て飽和することが知られている.JT-60Uでは,

巧みにOHプラズマのイオン温度分布を測り,

イオンの熱輸送係数κiと電子の熱輸送係数κ.に

ついて,κ,~1/%eであるがκiはπeとともに増

すとの結果を得て報告した.

 L一モードでのプラズマ温度分布形が余り変化し

ない,いわゆる‘ProfileResiliency’については,

「粒子あたりの熱流と温度勾配の比,X。ffが温度

(勾配の)増加関数である」という考え方で説明す

る事が主流になっている.(これはJETの主唱す

ることであるが,その影響は大きい.TFTRグル

ープが,熱流g,と勾配7Tの間のグラフで,原

点を通るカーブを“外挿で”引いていたのが筆者

には気になった.)しばしば使われるRebutモデ

ルについては,実験との不一致を指摘する意見が

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内外情報/会議報告 ワークショップ Local Transport Studies隻n Fusion Plasmas報告

増えた.

 更に,改善閉じ込めモードでも輸送係数の分布

が示されている.最もデータが豊富なのは,H一

モード及びVH一モードである(DIII-Dの独壇

場.)いずれも,現在のところ,径電場の不均一

性との相関が実験解析で熱心に行われている.自

発的な電場の変化を調べるだけでなく,トロイダ

ル対称性を失わせ(m=1外部コイルを使う)電

場を変化させ,改善度の低下も観測している.径

電場構造形成と閉じ込め改善の間の相関は明確に

された.しかし,厳密にはまだ因果関係は検証さ

れていない.原理的には,外部コイルの励起磁場

を時間変化させ,それによりプラズマの回転速度

を増すことも可能である.(JFT-2Mで,その実

験が始められている.)それにより閉じ込め時間

が改善されれば,一層印象的な成果となろう.輸

送障壁の構造の理論は発展しているので,定量的

比較が可能になる日も近いと思う.その他にも多

くの改善モードが解析されている.高βリプラズ

マの輸送解析をJETが示した.またWT-3はLH

電流駆動のとき電流分布変化を伴って閉じ込めが

改善される事を示した.径電場だけでなく,電流

分布の変化を通じた輸送改善の端緒という,新し

い方向が示された.

非定常輸送応答

 この会合で最も多数の発表があったのは熱パル

スなど摂動に対する応答であった.(レビューを

N.Lopes-Cardozoが行っている.)

 筆者にとって,最も興味深かったのは,ピンチ

現象(輸送の定式化から言うと,輸送行列の非対

角項〉に関する実験結果である.

 熱流と勾配の関係に関して,熱流のピンチの可

能性が論じられてきた.Dm-DのECH加熱(中

心を外した場合)で主張されていた電子の熱ピン

チ現象は,その後多くの検証を行い,確かなもの

と見倣されるようになった.RTPトカマクでも,

ECH加熱実験(off-axis)では,電子エネルギー

のピンチが見られると報告した.粒子のピンチは

広く知られている.運動量のピンチの存在を,

JT-60U及びJFT-2Mが初めて確認し,報告して

伊藤

いる.(以前よりTFTRでは運動量の閉じ込めを

研究し,そこではピンチをゼロとした解析を公表

している.このワークショップの議論により,「プ

リンストンの実験結果はピンチの存在を否定しな

い」という形で決着した.〉’常にあるとは限らない

ものの,

r=一1)7κ十丁』,

Pφrニー1%i%iμ7レの十PψrO,

σ,=一多zκ7T十grrO

という形で,各々の勾配に直接比例しない輸送流

束が存在することが示された.各々の流れを考え

るだけでなく,熱・粒子・運動量の流束全体を考

える事が理解のために必須であるが,これで全体

のバランスがよくなった.(添字0を付けた分も,

異常輸送では結局は何かの勾配や非対称性で生み

出されているだろう.そう考えると,前の項で述

べたJETの結果に矛盾しない.〉この全体の描像

が提案できたのは,本会合の成果として特筆すべ

きである.

 熱パルスの伝播により輸送係数を評価する実験

は広く行われている.またそうして求められた

糧Pが,エネルギー・バランスから得られたκPB

より大きい事もよく知られている.その実験解析

法が多く発表された.解析法は詳細に議論された

が,残念ながら,その結果である,κHP>κPBと

いう観測が,どのような意味を持つのか議論は深

まらなかった.例えば,上に述べた様に,Xeffが

7TやTの増加関数であるなら,κHP>κPBとい

う結果になるが,データの解析は,装置ごとに異

なり,一貰した比較を行う域には達していない.

また密度の変動と電子温度の変動の干渉が知られ

ており,それが結果の解釈を左右する.JET-2M

では,イオンにも鋸歯状振動のとき応答がある見

を見出しており,その影響も今後調べら・れるべき

である.

 また,L一モードからH一モードヘの遷移情報が

表面から内側へ伝わる場合など,遷移情報の伝達

も実験研究が始められている.JETの初期的結果

では,その伝達速度を輸送係数κi.fで表現すると

κinf~XPBという大’きな値になるとしている.か

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プラズマ・核融合学会誌 第69巻第11号  1993年11月

ねてから,高Zモードの崩壊(JET〉やペレット

による冷却(JIPP-TllU)等の情報が速く伝わる

事も知られており,今後κPB,κHP,κi.歪三者の関

連の解明が重要である.

振動計測

 A.Woottonがレビューを行い,進境著しいこ

の分野の成果を明確に示した.

 第一に,密度やポテンシアルの揺動が,周辺だ

けでなく,内部でも測られるようになった事であ

る.歴史のある散乱計測に加え,重イオン・ビー

ム・プローブ(HIBP),荷電交換ビーム分光

(BES〉,マイクロ波反射計,等が,波長領域,空

間分解能など,計測領域を拡大した.また,大型

装置でのデータが得られている.それに伴い,L一

モードからH一モードなど改善モードヘの変化に

伴い,揺動も如何に変化するか調べられるように

なった.波数1cm}1の領域の揺動が主だとする

TFTRのL一モードでの実験結果は,実験家の物

の見方に強く影響している.

 揺動の相関長」∬と相関時間』置が得られる

と,それを用いて輸送係数の次元量4詔2/4∫を

評価できる.その値は,上記κ。ffの値に近いと

いう結果がでている.また,DIII-Dでは,H一モー

ドで輸送障壁が出来ている磁気面では,・反射計で

測る揺らぎも激減していることを見出している.

JET-2Mでは,・周辺揺動をプローブで計測し,電

場シアの強いところで揺動と揺動輸送流が減って

いることを確認している.これらは,少なくとも

定性的には,異常輸送の鍵を握る揺動を観測し始

めたことを意味する。定量的には,これから考え

るべきことが多い.[例えば,密度の揺らぎから

』必2/窺を求めたら,それは粒子輸送係数に対

応するもので,熱輸送には一致しないだろう.]

熱輸送を論じるには,当然温度の揺動を測る必要

がある.TEXTとTFTRがその試みを報告した.

会場で一は,・コメントとしてのみ示されたが,

W7-ASステラレータでは,ECE放射計測に巧妙

な干渉法を導入し黒体輻射の統計的揺らぎを消去

し,放射温度揺動の観測に成功している.トーラ

スの強磁場側であるが,1%程度のレベルを見出

した.いよいよ電子温度揺動が測られる時代に

なったという強い印象を受けた.

 電場の揺動と,磁場の揺動と,どちらが異常輸

送の原因であるか,という問題も,揺動計測の中’

心課題である.・現在のところ,イオンと電子の熱

輸送係数の比較,高速電子の閉じ込め,必要な程

度のポテンシアル揺動が見られること,などの観

測からは,電場揺動が原因とする見方が有力であ

る.しかし,磁場揺動が原因であるか否か判定す

べき直接計測がなされておらず,この判断は最終

的ではない.

理論とモデリング

 輸送理論でも大きな進歩が示された.(B.Car-

reras及び筆者がレビューを行づた.)

 まず,CulhamのJ.Connorが実験結果と理論

式の比較を系統的に行い,妥当な理論モデルを選

別した.JETでは,分布と輸送係数分布が比較的

小さな誤差で評価されている放電が多数あり,そ

うした放電を対象として,実験と理論式の比較を

行う事ができる数十の理論を検証した.その結果

捕捉イオン不安定性,捕捉電子不安定性,イオン

温度勾配モード,ドリフト波,磁気面破壊,など

理論モデルの殆ど全てが,統計的に不適切(実験

結果と無相関または逆相関〉と結論された.わず

か1,2の理論が‘promising’という判定になっ

た.定量的に判定するところまで解析が進んだ意

義がある。

 ‘promising’な異常輸送理論の新しい展開が示

された.核融合研・九大・岡由大・原研の共同研

究で提案しているもので,自己維持乱流の考えを

導入して,乱流と異常輸送の理論を一新したもの

である.従来,線形不安定性が非線形安定化で飽

和する,という描像で異常輸送理論が作られてい

る.それを改め,非線形過程が不安定性を強め,

非線形の不安定化と安定化の釣り合いで定常乱流

が定まるという考えである.こうして得られた輸

送係数は,(1)温度が温度勾配とともに増大する,

(2)周辺の方が中央部より大きなκを持つ,(3)電

流や質量比A/Zが増すほどκは低下する,と

いった性質が自動的に得られる.更に,電場の効

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内外情報/会議報告 ワークショップ Local Transport Studies in Fusion Plasmas報告

果や,磁気シァの変化が輸送係数に与える影響も 終わりに

定量的に示された.会場では,福山の輸送シミュ

レーションにより,L一モードや高βpモードが説

明されることが示された.このモデルはまだ未熟

であるが,(電子と,イオンのエネルギーを分離

して考えていない,等)基礎方程式(第一原理)

から明確な仮定と近似によって結果が得られてい

る.

 H一モードに関する理論では,電場分岐に基づ

くものが作業仮説として広く用いられており,こ

の考えは,世界的に市民権を得た.現在の研究前

線では,異常輸送によりプラズマに働く力の詳細

な理論や,空間・時問的発展・構造の理論が集中

的に議論されている.筆者等は,・流束が勾配に対

し多重値を取るという相転移の描像を提案して来

ているが,理論はこの線に沿って発展している.

(ASDEX-Uでは,連続的ELMを解析し,この

描像を実験的に確認している.)輸送行列の非対

角項の研究も進んでいる.密度分布がCntr-NBI

でピークする現象もモデルが示され,シミュレー

ション結果が発表された。

伊藤

 以上述べたように,風光明媚一なコモ湖畔でのこ

のワークショップでは,当初の目的を充分達成し

たと言えます.第一原理から出発して異常輸送現

・象を説明出来る日も遠くないとの,楽観的確信を

筆者は持ちました.発表内容は,Intemational

SchoolofPlasmaPhysicsの『プロシーディングと

 して刊行予定です.

 わが国の核融合研究が世界第一級であること

は,技術的信頼度・達成パラメータの面から見れ

ば,世界の認めるところです.本会合では,それ

に限らず,物理研究の面でも世界をリードしうる

位置に達した事を広く示す事ができたのではない

かと思います.日本から強力なグループが本ワー

クショップに参加する事を可能にして頂いた各方

面からの御支持にこの場を借りて感謝いたします.

 なお,来年度にはEPSに付随して,プラズマ

輸送のワークショップ(於スウェーデン)が計画

 されているそうです.

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「科学計算と微分方程式に関する国際会議

(Intemational Conference on Scientiflc Computation

and Differentlal Equations(SCADE93))」報告

 渡 辺 二 太

(核融合科学研究所)

(1993年10月6日受理〉

開催日時:1993年1,月4日(月)一8日(金)

開催場所:オークランド大学(ニュージーランド)、

開催規模:参加者149名,参加国数27

 当国際会議は,常微分方程式の数値解析を主テ

ーマとした国際会議である.毎回各国から100~

150名の専門家を集め,Albuquerque(1986),

Toronto (1988〉,London (1989),Helsinki (1990)

と開催されてきた.

 今回は,常微分方程式の代表的数値解析法であ

るルンゲ・クッタ法に関して,ツリー構造表現の

導入,公式の係数を表現する行列の創案等で知ら

れる」.Butcher教授の在籍するオークランド大学

で開催された.参加者の国別割合を図1に示す.

 常微分方程式系はプラズマ・核融合研究のみな

らず,理工学の多くの分野に現れ,その定量的解

析には数値解析が不可欠である.常微分方程式の

40

参加

者20数

0アオニイ日カイドノそメ1ユギ本ナタイルのリス1リ ダリツウ他カ トジス    ア  エ ラ 1        ! リラ アン  ド

図1 SCADE93の国別参加者数

数値解析については優れた汎用サブルーチンが計

算機メーカー提供の科学計算用ライブラリー集に

収録されており,「普通」の問題ならば難なく解

を得ることができる.しかしながら,現実の問題

に直面したときには,常微分方程式に表現しても,

あるいは常微分方程式に帰着しても,通常の手法

では数値解析が実質的に不可能となる場合がしば

しば有る.

 その一つの代表は「硬い微分方程式(Stiff-Dif-

ferentialEquation〉」と呼ばれるもので速い応答

と緩やかな応答の混在する系を記述するときに現

れる.時問発展境界値問題を記述する偏微分方程

式を空問変数について差分化し,大次元の連立常

微分方程式に帰着したときも,通常は硬い微分方

程式となる.

 系の硬さが無限大に相当するものとして捉える

ことのできる微分・代数方程式も数値計算は難し

い.微分・代数方程式は,制御変数を含む方程式,

あるいは制約条件つき方程式に代表されるよう

に,その数値解析法の確立は多方面から望まれて

いる.

 磁場中の粒子軌道の長時問追跡に代表されるよ

うな,力学系の高精度・長時間の数値計算も現代

の多数の研究者の関心を集めている.力学系の長

時間追跡を,永年誤差(計算ステップ数に比例し

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内外情報/会議報告 「科学計算と微分方程式に関する国際会議」報告

て増加する数値誤差)を含まずに実行可能とする

シンプレクティク数値積分法の開発,あるいは,

LSI(高集積半導体回路)の発展に伴う並列演算処

理装置の現実化・普遍化に伴う常微分方程式の高

速演算も多くの人々によって研究されている.

 当国際会議は,常微分方程式の数値解析を主テ

ーマとして,上記を背景として開催されている.

今回の発表論文のタイトルとアブストラクトから

keywordを拾い挙げた結果を図2に示す.最多

keywordが偏微分方程式であったことに今後の研

究の趨勢が感じられる.当国際会議の発表論文は

査読を受けた後,孟伽伽66s伽C伽餌観伽αZ

班α地6卿副osdevotedtoSCADE93として印刷され

る.

 ニュージーランドの面積はわが国のほぼ75%

で,緯度は南北の違いを除けばほぼ重なる(総人

口は約350万人,首都はニュージーランドのほぼ

中央に位置するウェリントン),オークランドは

ニュージーランドの北端ともいえるところに位置

する,ニュージーランド最大の都市である(人口

は約100万).太古の昔,一大カルデラ式火山が

活動し,その後外輪山にあたる部分のみを陸地と

島との形で残し,中央火口部は陥没し海となった

35

30

25

蕪  20

採継  15

10

偏 ル 陰微 ン 的分 ゲ 差方   分程 ク 法求 ツ

 タ 法

安 並 硬 微 境

定列い分、界/ 計 微   値安 算 分 代 問定   方 数 題性   程 方 /   式 程 固    式 有     値      問     ’題

精 多度 段/ 法誤差/高精度.

遅延微分方程式

図2 SCADE93の論文(アブストラクト)に表れた

  keywordの頻度

渡辺

のがオークランドの地形である.会議の開催に際

して,実行委員会からe-mailで配布された案内

文には,空港から大学への丁寧な交通案内,気候

に関する情報とともに,市内ではチップが一切不

要であることも述べられている.旅行代理店が渡

してくれたガイドブックによれば,例外はあると

しても治安は極めて良好とある.これらの記述に

好感し,さらに,会場のオークランド大学が市中

心部に隣接していることも重なり,短期問の滞在

であったが,今から思えば夢のような日々を過ご

すことができた.

 名古屋空港からの直行便(飛行時間:約11時

間)でオークランド空港へは早朝の6時30分(1

月3日(日))に到着した.サマータイム制のため,

夏とはいえオークランドの朝はまだ明けきっては

いない.オークランド博物館の見学はこの日に済

ませた.マオリ族の砦跡のある,オークランド市

の最高地点マウント・イーデン(海抜196m)への

早朝のジョギングでは,旧噴火口を横目に見,頂

上からはタスマン海と南太平洋を両脇に抱えるオ

ークランド市が展望できた.モツイウェア島への

会議参加者全員でのエクスカーションでは,海岸

に繁茂する特異な赤い花の大木(ポフツカワ,別

名ニュージーランド・クリスマズツリー)に目を

奪われた.J.Butcher教授の60才(還暦)のお祝

いも兼ねたバンケットでは各国の研究者が教授の

ひととなりを称賛しお祝いを述べた.会議初日の

夕方から開かれた歓迎レセプションで,若い学生

に南十字星はどれかと聞けば,深夜でなければ見

えないと教えられた.ここニュージーランドは夏

なのに北の空にはオリオンが高く大きく輝いてい

た。

 ニュージーランドの通貨のわが国での両替は得

策でないとの旅行案内書の記述に従い,手持ちの

ニュージーランド・ドルをOにして出発ゲートの

前に立ったら,20ドルの空港税納付済を示すチ

ケットを提出せよと言われ,円・ドル交換のため

あわてて銀行窓口に走ったこと,帰国した途端に

インフルエンザに感染し,これまでに経験したこ

との無いほどのひどい目にあったことも忘れられ

ない.

1387

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lCENES’93会議報告

     岡 本 正 雄

    (核融合科学研究所〉

     高 部 英 明

(大阪大学レーザー核融合研究センター)

    (1993年10月29日受理)

 ICENESラ93が,平成5年9月20日から24日に

かけて・干葉市幕張メッセの国際会議場で開かれ

た.ICENESとは,qntemational Conference

on Emerging Nuclear Energy System”の頭文字

をとったもので,この国際会議は,従来の考えに

とらわれること無く,核エネルギー生成とその応

用に関する新しい概念・斬新な着想等を国際的視

野で議論する事を主な目的としている.2年に一

度開催され,今回は7回目に当たり,世界各国

20数ヶ国から約250名が参加した.会議での話題

は主として,1)核融合によるエネルギー生成と

その応用,2)核分裂エネルギー生成における技

術革新とその応用,3)加速器のエネルギー・シ

ステムヘの応用,4)エネルギー蓄積と変換の画

期的アイデア,5)核融合・核分裂以外のエネル

ギー開発,6〉その他,に分けられる.招待講演,

口頭研究発表,ポスター研究発表等でおよそ100

件余りが発表された.ポスター・セッションは3

日に分けて行われたが,セッション開始に先立っ

て30名余りの発表者が順次登壇して一人2分問

の要旨説明を行った.この方式はポスタ巨・セッ

ションを非常に充実させたと思われる.以下に磁

場閉じ込め方式と慣性閉じ込め方式に分けて述べ

る.ポスター、Fセッションでの発表の内約半数が

核融合関係であった.

1.磁場閉じ込め方式

 核融合関連のうち6~7割が磁場閉じ込め方式

(MCF〉に関するもの,及びその応用についての

ものであった.

 本会議では,重水素(D)とヘリウム3(3He〉

を燃料とするD-3He核融合炉の研究が大きな中

心課題の一つであり多数の研究発表が行われた..

D-丁炉は第一世代の核融合炉として開発が進め

られているが,実用炉を考えると,材料,トリチ

ウムの取扱い,14MeV中性子による放射化,経

済性,等多くの困難な問題がある.D-3He核融

合炉の場合,D-丁炉と比較すると燃焼条件ある

いは自己点火条件は一層厳しくなるが,中性子の

発生が少なく(全核融合出力に対して5%以下),

また,核融合出力のかなりの部分が荷電粒子の形

で取り出せる(D-Tでは中性子が8割を担う)と

いう大きな特長がある.この結果,中性子の発生

が少ないので材料や放射化の間題を大幅に軽減す

る事が可能セ,また,核融合出力のかなりの部分

を直接エネルギー変換により電気エネルギーに効

率良く変換する事ができるので,全プラント効率

を大幅に向上できる可能性がある.この様な大き

な魅力があるので,b-Tと比較すると一桁近く

大きな%τEと数倍の温度が要求されるが,D-3He

炉の可能性が真剣に追求されている.さらに,地

上には殆ど無い3Heが月面に豊富に存在する事

が発見されてから(推定100万トン以上)この研

1388

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内外情報 ICENES’93会議報告

究には一層拍車がかけられた.

 D-3He核融合炉の炉概念に関する研究発表が

多数あり,磁場閉じ込め方式(MCF)として,ト

カマク,タンデム・ミラー,FRCなどが考えら

れている.ARIES-IIIトカマク炉(Pedretti他)

では,第2安定化領域での運転を考えており,ス

タートアップとしてトリチウムを使うかどうか検

討している.D-3He核融合において注意せねば

ならない事は,作動温度が高いためシンクロトロ

ン放射が非常に大きくなる事である.この放射損

失を少なくするために,全ての炉概念設計では第

一壁の放射反射率を大きく取っているが,同時に

プラズマのベータ値も充分大きくせねばならな

い.トカマクなどを用いる方式はこの点が充分検

討されているかどうかが間題であると思われる.

また,D-3He炉では,直接エネルギー変換(DEC)

を行う事が必須であるが,トカマク方式では直接

エネルギー変換器の設置に問題があると思われ

る.プラズマ・ベータ値が高い事,DEC設置が

容易である事の観点からFRC(逆磁場配位〉を用

いたARTEMIS(Momota他〉が最も整合性が良

いと思われる.ーこの設計では,プラズマ・ベータ

が90%以上,DECとしてカスプ磁場(電子,熱

イオン,15MeVプロトンの分離とエネルギー回

収)と進行波DEC(15MeVプロトンのエネルギ

ー回収)の組み合わせを考えており,電気出力が

1,000MWeでプラント効率はおよそ60%,第一

壁への熱負荷は2.OMW加2,中性子負荷は0.18/㎞2である.

 シンクロトロン放射に関する詳細な研究,及び

その電流駆動への応用が発表された(Kembichler〉.またD-3He燃焼プラズマ中の高

エネルギーイオンの存在による燃料イオンや核反

応生成イオンの速度分布関数の歪みとそれによる

核反応率の変化等の基礎的研究も発表されている

(Matsuura他).

 D-3He炉や中性粒子入射装置と関連して直接

エネルギー変換(DEC)に関する研究が多数発表

された.これらはいずれも静電的直接工』ネルギー

変換の限界を認識した上での新しい方式を提案し

たものである.負イオン源・中性化セル系での荷

岡本,高部

電粒子の回収のために回転電磁場を使う方式が提

案された(Matsuoka).D.3He炉で生ずる

15MeVプロトン,熱イオン,電子の分離とエネ

ルギー回収のためにE×.Bドリフトを用いる方

法(K4tayama他〉,カスプ磁場をプラズマ端に印

加する方法(Tomita他)などが提案された.最も

興味あるDECは進行波を加えて15MeVプロトンのエネルギー回収を行う方法であろう(Tomita

他,Sato他).このTWDECは,変調部と減衰

部から成り,変調部を通過するプロトンを,グリッ

ド・メッシュで励起した進行波を加えて変調し,

位相空問でプロトンをバンチさせる.減衰部は電

送回路で結合している一群のグリッド・メッシュ

から成る.バンチされたプロトンはライナックと

同じ原理(逆過程)で減速されエネルギーが回収

される.

 トカマクD-丁炉の持つ問題点(プラズマ・

ディスラプション,パルス運転,プラズマ対抗壁

への高熱流束,保守・修理・維持の困難さ等)の

指摘とその解決策等の概観と展望についての講演

があった(Shikazono).保守・修理・維持が容易

にできるトカマクD-丁炉が提案された(Nishio

他).この炉では,アスペクト比が6と高く,ほ

ぼ100%のブートストラップ電流を期待し,トー

ラスを12のモジュールに分け各々を主半径方向

に引き抜く事ができるように考えている.

 核融合炉から出てくる熱エネルギーや放射エネ

ルギーをタービンに利用できる形に変えず,別の

エネルギー形態に変換して利用しようという試み

がある.これに関連して,温度勾配による熱起電

力を応用して,プラズマからの熱エネルギー(放

射,または粒子が運ぶもの)を直接電気エネルギ

ーに変換しようというアイデアが提案された

(Yamaguchi他,Iiyoshi他).強磁場中での温度

勾配による熱起電力は一般化されたオームの法則

にネルンスト効果として現れる.プラズマ「からの

熱エネルギーを,磁場に平行においた半導体に当

て温度勾配を作り,この効果を利用して電気エネ

ルギーに変換しようとするもので,変換効率を詳

しく検討している.

 核融合炉から得られるエネルギーを電気どは全

1389

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プラズマ・核融合学会誌 第69巻第11号  1993年11月

く別の形態のエネルギーに変換する事もできる.

核融合プラズマからの放射を利用して水素ガスを

効率よく生成するアイデアが提案された(Sudo

他,Iiyoshi他).D-3He核融合プラズマは

100keV程度の温度を持ち強いガンマ線を放射す

る.放射のスペクトルは,半導体に照射すると等

価温度が高いので,大量の電子・ホール対を生成

する事が期待される.Tρ2のような半導体を電

解液に浸しフォトンを照射すると,フォトンのエ

ネルギーがある値を越えていると電気分解が起こ

る事が知られている.変換器を設計し,前述の

ARTEMISを例にとると,制動放射612MWのう

ち110MW相当の水素ガス(一日当たり63トン)

を生成できる事が報告された.

 本会議では,D-3He炉が大きな話題であった.

この炉の実現にとって一番大きな問題点は,自己

点火条件を満たす良好なプラズマが得られるかど

うかであろう.クリーンなエネルギー源として期

待されている水素生成に関して興味ある研究発表

があったが,1件のみであった事は少々残念で

あった.               (岡本)

豆.慣性閉じ込め方式

 Emerging Nuclear EnergyのEmergeという

意味を辞書で引いてみたら

 1.〈水中,暗闇から>出てくる,現れる

   (appear).

 2.〈貧困,低い身分などから>脱する,浮か

   び上がる(come out).

 3.〈新事実などが>現れる,明らかとなる.

とあった.本会議発表のうち,36件が慣性核融

合(ICF)関連の話題であった.全体の約1/4が

ICF関連ということは,Emergingなエネルギー

としてICFが重要な位置を占めているというこ

とか,果して,ICFは,1,2,3のどの意味での

Emergingかは人によって判断の別れるところで

あろう.

 ICF関連の話題は大別すると,

 ①ターゲット設計,核反応粒子輸送,爆縮関連

  の物理・

 ②慣性核融合炉設計

③慣性核融合用ドライバー

④慣性核融合全般

となる.

①の話題では,「どれだけのドライバーエネル

ギーの投入でどれだけの核融合エネルギーが出て

くるか」という基本的な命題が新しい研究成果に

もとづいて議論された.理論・シミュレーション

による予測がどれだけ現実的(現在まで実験的に

判明した制限条件等を取り込む)に行われている

かがポイントである.爆縮物理の解明が進むにつ

れ,核融合利得スケーリングの確度が向上し,そ

のために必要な技術仕様,開発課題が明確になっ

てきたのが印象的であった.

 ただ炉設計主体の会議では,爆縮実験と密着し

て研究を進めているものの目からは大胆にみえる

仮定の下での設計が多々見られた.しかし,

史Emerging”な話題としては少々乱暴と思われる

仮定でも中身に新鮮味があれば新しい着想として

許されるのではないか.新しい可能性を開くもの

として内容についての厳密な評価を行いながら大

切に育ててゆくべきものと思う.

 炉心設計に関連して,核反応プラズマからの放

出中性子スペクトル解析(ターゲット中で中性子

は衝突によりエネルギー散逸をうける)やそのス

ペクトルでのトリチウム増殖率の計算,又,DT

核融合でどの程度までTの割合を下げても利得を

維持できるか等の発表があった.

 ②の話題がエネルギー開発を志向する本会議で

のICFの主テーマであった.阪大レーザー研で

進めて来たレーザー核融合炉「光陽」の物理,工

学設計及び発電プラントとしての経済性評価など

について未来工研の神前氏らにより発表があっ

た.レーザー効率10%,ペレット利得150でエネ

ルギー循環率20%以下とし,4MJのレーザーを4

つの炉に繰返し照射することによりプラントのコ

スト低減を図るというアイデアである.・1基みレ

ーザーにモジュール化さ、れた炉チャンバーを駆動

するこの方式により,経済性の最適化が可能とな

り,COE(CostofElectricity)評価の信頼性が

向上する.結果として約4¢/kwhまで評価値の

下限が下がるとのことで,これは軽水炉(LWR)

1390

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内外情報 ICENES’93会議報告

より低い値である.

 「光陽」の詳細設計については,炉チャンバー,

ドライバー,燃料ペレット設計等についてそれぞ

れ発表があった.レーザーは32ビーム,液体金

属ブランケット(LiPb)を炉壁にそってシリコン

ヵ一バィト(SiC)のメッシュに染み込ませて流

下させることにより除熱,冷却,トリチウム増殖

を行う.ICFではドライバーと炉チャンバーとが

隔離できるので,炉設計が大変楽になる点が強調

された.ICF炉については最近米国でKrFレー

ザー炉SOMBREROや重イオンビーム炉OSIR-

IS等の設計が行われており,これらについての

報告もあった.

 軽イオンビーム(LIB〉核融合炉HBRAの概念

設計が米国Sandia研より報告された。30MeV

のLiイオンで4MJ入力320MJの出力(ペレット

利得80)の設計で,3-12Hz運転.1200MWeの

出力モードではプラント建設価格$1300/kweと

のことであった.

 ③のドライバーについては,KrFレーザー開

発に関する発表が日本(電総研〉と中国(北京,

原子エネルギー研)よりあった.中国では100」/

1ns,1014Wκm2の装置を建設中である.重イオ

ン(HIB〉装置について,バークレーのILSE

(lnductlonLinacSystemExperiments)計画の

紹介があった.現在DOEに提案中で44M$で4

ビーム35」出力のドライバー開発研究,及びプラ

ズマとの相互作用基礎実験を行うというものであ

る.

 ④のICF全般の話題として,米国DOEのICF

部長Sluyter氏より講演があった.DOEはNIF(NationalIgnitionFacility)建設に聖℃o”サイン

をすでに本年1月15日に出しており,現在概念

設計を進めている.・これは500M$の建設費をか

け,大学との共同研究も行う大型装置となる.米

国ではクリントン政権となりICF研究はエネ

岡本,高部

ルギー応用への視点を強めつつ,より積極的と

なっている.MFは1-2MJouleの固体ガラスレー

ザーでペレット利得1-10を目指し,点火,核燃

焼波伝搬の確認実験を行うと報告された.現在の

NIFレーザーの仕様は

  ・12ビームライPン(240本のビームレット)

  ・1.8MJoule(3ω出力)

  ・500TW(ピーク出力)

  ・500-2000TW允m2(集光強度〉

  ・<20ns(パルス幅)

  ・10%rms(ビームパワーバランス)

である.波形整形パルスは強度のダイナミックレ

ンジとして連続パルス波形で1:50,ピケット

フェンス型で1:,10となっている.

 今後のスケジュールは94年夏に工学設計を開

始(~60M$),95年夏に建設地の決定,96年夏

には建設開始,4年をかけ建設し,2000年の秋よ

り稼動開始となる.

 会議第2日目に宮島先生が「日本における核融

合エネルギー開発」と題して招待講演を行われ

た.世界的にも活発化してきたICFによる核融

合推進の機運とともに,最近のICF研究の進展

についても詳しく紹介された.ICFを研究してい

る研究者として心強く感じた次第である.

 最後にICF関連として興昧ある発表がMiley

氏よりあった. IEC(lnertial Electrostatic

Confinement)Deviceと呼ばれ,Portable Neut-

ron Sourceとして2.5万~5万ドルで販売もして

いるとのこと.球形容器の中心にグリッドをおき

球壁との間に80-100kVの電圧をかけ,DTで毎

秒109中性子を定常に発生できるとのこと.現在

の装置の電流値を4-5桁スケールアップして,

D-3Heの炉を設計しようという野心的なもので,

これぞEmergingNuclearEnergyにふさわしい

トピックであった.          (高部)

1391

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第20回核融合及びプラズマ物理に関するヨーロッパ会議報告

 岡 村 昇 一

(核融合科学研究所)

 菊 池   満

(日本原子力研究所)

(1993年11月5日受理)

11.はじめに

 表記国際会議が,1993年7月26日から30日ま

で,ポルトガルのリスボン市で開催された.全参

加者数は約600名,発表件数は招待講演28件を含

めて全部で399件であった.一般論文は,実行委

員会側で選択した23件が各々20分の口頭発表と

なっているが,その他は全てポスター発表である.

分野別の発表件数を記すと以下のようになる.ト

カマク=83,ステラレータ=25,代替閉じ込め

=29,周辺プラズマ=73,加熱・電流駆動=55,

計測=43,慣性閉じ込め・=7,プラズマ理論=56.

今回は発表者の申請した分野を実行委員会側で変

更したりして,閉じ込め方式で分類されたセッ

ション以外の枠が拡大している.’しかしながら,

本報告では装置のタイプに沿った形で会議で発表

された主な成果を概括する.紙数の都合もあり,

ある程度著者の興味を中心とした報告となること

をお許し願いたい.

2.トカマク研究

大型トカマク 現在JETはダイバータ改造工事

中であり,TFTRはDT実験準備中ということも

あって,JT-60Uの世界新記録達成が最も目新し

い成果であった.核融合積(πi(0)τ壱otz(0)=

1.1x1021keV・s・m}3),DD中性子発生率(5.6

×1016/s),イオン温度(4keV〉,非誘導駆動電

流(3.6MA)のそれぞれのパラメータで世界最高

値を得たことが発表された.このようなプラズマ

性能が本体改造,重水素化と2年間にわたるプラ

ズマ調整によって達成できたことは,核融合研究

者として「成せば成る」と勇気づけられる.核融

合科学研究所の世界最大のヘリカル装置LHDも

順調に建設が進行し,核燃焼実験を除けば,我が

国がいまや核融合炉開発研究の牽引車となりつつ

あると言ってもよい.

定常トカマク炉への展望 1990年の制御核融合

国際会議(IAEA主催)での定常トカマク動力炉

(日本;SSTR,米国IARIES)の登場以来,ブー

トストラップ電流を利用したトカマクの定常化研

究の重要性が広く認識された.米国の次期計画

(TRX装置)や,原研のJT-60U改造計画(JT-60SU〉も定常化研究を前面に出した設計と

なった.このような状況にあって,菊池がSSTR

の設計を踏まえて定常炉開発の展望と開発課題に

関する招待講演を行った.日米の今後の先進トカ

マク研究はブートストラップ電流を利用した定常

化研究に向きつつあり,今回の会議で定常トカマ

ク動力炉の構想は欧州でも多くの支持を得た.

lTER(EDA)の設計活動 ガルヒングサイトのパ

ーカー副所長から報告があった.CDA(概念設計

活動)から設計値が大きく変わり,主半径は6m

から7.75mに,プラズマ電流は22MAから25MA

に増えた.さらに,工学的な観点でも変更点が数

多く見受けられる.Rebut所長の考えに従って進

1392

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内外情報/会議報告 第20回核融合及びプラズマ物理に関するヨーロッパ会議報告

められていることが強調されていた.ダイバータ

部分の設計に関しては,ガスターゲットダイバー

タ(ダイバータプラズマ前面に多量の中性粒子を

導入し,荷電交換反応によって除熱する方式)の

計算が精力的に行われている.荷電交換反応での

除熱はそれほど有効ではなく多少不純物を導入す

ることも考えているようである.工学R&Dの順

調な進展のために一刻も早く基本設計の収束が望

まれる.

Hモード関連 DIII-Dでは,Lモードの4倍もの

閉じ込め性能ももつVHモードに関して2つの重

要なポイントについての理解が進んだ.すなわち,

(1)E×B速度シアー領域の拡大と,(2)周辺部第

二安定化領域の拡大に関してである.高イオン温

度VHモードでは,%i(0)τ査otz(0)=5.2×

1020keV・s・m-3と3大トカマク並みの性能が得ら

れている、.高性能プラズマはダブルヌルダイバー

タ配位で得られる.L-H遷移時のイオン衝突度

(collisionality)については,(レ*i)は《1である

が不純物の効果を考慮したゾiは1近くで遷移を

起こすことがJT-60UとJETで確認された.ま

たJT-60Uでは,高磁場低衝突度プラズマヘの

NBI入射において,はっきりとしたL-H遷移を

伴わないHモードが観測された.Hモード時の

ヘリウム輸送については,Elmy Hモードで特に

ヘリウムが溜まり易いという結果にはなっていな

い(DIILD,JT-60U).

理論 TAEの解析,シアーと輸送の関係等の理

解が進んだ.TAEは今後TFTR,JETの実験結果を注意深く見ておく必要がある.

岡村,菊池

Heliotron-Eからは106GHz ECHによる閉じ込

め改善実験等について報告があった.ヘリカル系

はウクライナでUragan2Mが動きだしたのをは

じめ,日本ではLHD,スペインではTJ-II,オー

ストラリアではH-1などが建設中であり,これ

からさらに多様な実験結果の出てくることが期待

される。

Hモード関連 1992年のIAEA国際会議におい

て,期せずしてWendelstein7-ASとCHSから

のヘリカル系でのHモードについての実験結果

がPost-dead㎞e paperに採択されたが,今回の

EPSではその後の研究結果が報告されていた.

トカマクでのHモードとほぼ同じ現象が起こっ

ていることがさらにはっきりとしてきたと言える

が,グローバルな閉じ込め改善の程度はトカマク

と比べるとそれほど大きくはない.加熱パワーな

どのハードウェアの制限からくる実験条件の範囲

を広げて,さらに研究を進める必要があるだろう.

4.代替方式

 ヨーロッパ会議に限って言えば,代替方式の主

流は,新しく実験を開始したPadovaのRFXを

代表とするRFPであると言ってよいだろう.

RFXでは電流値としては0.65MAまで到達した

ものの,閉じ込め時間は1msecあたりで本来の

性能は出ていないようである.不純物量がまだ十

分に抑えられていないためであるとしている.日

本で頑張っているタンデムミラーのGamma10

からは,非等方な速度空問分布を持つプラズマの

安定性に関する実験結果が報告されていた.

3.ヘリカル系(ステラレータ)

実験の現状 ヨーロッパ会議ということもあっ

て,Wendelstein7-ASからは数多くの発表が

あった.ヘリカル系で初めてGAE(GlobalAlfven Eigenmode)が,接線入射NBI実験で観

測されたとの報告の他,磁場配位を変えるなどし

て輸送を丁寧に調べる実験が行われている.

CHSからは,閉じ込めの磁場依存性や粒子輸送

の問題,またNBI加熱とECHを組み合わせた電

場制御実験の結果が報告されている.

5.その他核融合研究の目的・現状・未来 招待講演で特に

印象のあったのが,前JET副所長Bickerton博

士の特別公開講演であった.ユーモアに富んだ講

演で,ポルトガルの大航海時代の諺「ギャンブル

無くして成功は得られない」を引用しつつ,公衆

による核融合研究のサポートを増やし,それに

よって政治を動かして核融合を前に進めよう,と

の方針を示された.氏はブートストラップ電流の

理論予測をおこなった理論家でもあり,たゆまぬ

1393

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プラズマ・核融合学会誌 第69巻第11号  1993年11月

核融合への情熱は見習うべきものがあった.

日本の役割 初めに記したように,今後の世界の

核融合開発研究の中で,日本の研究が中心的役割

をはたすであろうことが,だいぶはっきりとして

きた.何時までも外国にくっついているような姿

勢はもはや許されない,国際会議に関しても,

APSだのEPSだの言っているのでなく,日本の

核融合研究者が全て参集するような定期的会議

で,国際会議としても認められるようなものが定

着してもよい時期にきたのではないか.

1394

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瀟難雛朧澱窺漁餓窪籔鋸⊂餓餓餓鍛鐘

平成5年度文部省科学研究費補助金採択課題一覧表

          プラズマ・核融合関連

重 点領域研 究 (金額単位=千円)

代  表 者 配 分研   究   課   題

所   属 氏  名 予定額

プラズマプロセスにおけるフリーラジカルに関する研究 名   大   工 後藤 俊夫 39,500

プラズマプロセスによるフリーラジカル発生,反応,輸送と膜 北   大   工 田頭 博昭 2,100

堆積過程の統合的研究

誘導結合式・高密度プラズマ堆積プロセスにおけるフリーラジ 東   大   工 吉田 豊信 2,600

カル制御

パルスプラズマを用いたラジカル生成の制御 京   大   工 八坂 保能 2,100

プラズマプロセスにおける水素ラジカル計測法の確立とその化 九 大 総 理 工 村岡 克紀 2,000

学反応過程解明への適用

シランプラズマにおける陰極シース内のラジカル生成とその挙 長  崎  大  工 藤山  寛 2,100

プラズマ材料プロセスにおける固体表面フリーラジカルの動力 岐阜薬科大薬 葛谷 昌之 2,000

学に関する研究

X線ガンマ線によって融解蒸発する星のダイナミックス 群  馬  大  工 矢部  孝 800

超新星1978Aリング形成の電磁流対的過程とX線・ガンマ線放 名大太陽地球環境研 鷲見 治一 1,000

射の研究

蒸気爆発現象の評価法 筑波大構造工 成合 英樹 32,400

蒸気爆発の動力学 東   大   工 秋山  守 5,000

超高速非平衡熱流体科学 東工大原炉研 井上  晃 45,100

蒸気爆発に於ける圧力波の発生・伝播と機械的エネルギーへの 阪   ・大   工 宮崎 慶次 3,900

転換特性

総合研究 (A)

宇 都 宮 大 工東   大   工 ・西田  靖小田 哲治 3,1002,700

(継続)

太陽面爆発と太陽活動現象の研究 東   大   理 内田  豊 3,900

プロセス用プラズマのシース 新居浜工業高専 板谷 良平 3,800

メカニカルアロイングによる新しい合金相の形成とその物性 京   大   工 新宮 秀夫 3,800

核融合の総合的体系化の推進 核融合科学研 、飯吉 厚夫 4,200

ダイバータ模擬試験装置を用いた不純物及び水素リサイクリン 名   大   工 高村 秀一 1,900

グ制御研究の新展開

1395

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プラズマ・核融合学会誌 第69巻第11号  1993年11月

核融合次期装置における材料システム的課題JMTR照射とRTNS-II照射の比較による核分裂一核融合中性子照射損傷相関の研究

東北大金材研名   大   工 松井-秀樹桐谷 道雄 3,2006,400

総合研究(B)核反応プラズマの計測に関する調査研究 九 大 総 理 工 村岡 克紀 2,300

一般研究(A)レーザ誘発プラズマの発生・消滅機構の微細構造と放電誘導過 九州東海大工 赤崎 正則 11,000

程の動特性に関する研究

高エネルギー粒子照射における反跳エネルギー効果の研究 名   大   工 桐谷 道雄 26,400

磁場に沿った電位と熱流の研究   ●筑 波 大 物 理 玉野 輝男 18,000

球状トカマクによるプラズマ閉じ込めの研究 東   大   理 遠山 潤志 23,500

(継続)

高ベータ閉じ込めミラー磁場中FRCプラズマの高エネルギー 阪   大   工 後藤 誠一 1,800

粒子効果

低qトロイダルプラズマの磁気圧縮による電流分布収縮と加熱 東   大   工 小川 雄一 6,700

助長

一般研究(B)3次元磁力線再結合機構の研究 東   大   理 寺澤 敏夫 4,800

磁気圏境界層・尾部領域のプラズマ波動及び波動粒子相互作用 京      大 松本  紘 3,500

の計算機実験

プラズマ電離場中を通過する薄膜物質の分子流体的特性の解明 三  重  大  工 加藤 征三 3,800

直流電力ケーブル中の蓄積空間電荷分布測定に関する研究 武 蔵 工 大 工 高田 達雄 3,100

超伝導マグネットのミクロ安定性の体系的研究 核融合科学研 佐藤  隆 1,500

プロセスプラズマ内の負イオンのカイネティックスに関する研究 名   大   工 河野 明広 4,500

マイクロ波リモートプラズマによる新しい窒化物半導体単結晶 豊橋技科大工 吉田  明 4,000

薄膜成長と評価

陽電子プラズマの特性と制御に関する実験 京  大  教  養 毛利 明博 3,500

炭酸ガスレーザービート波を用いるプラズマ加速器の開発 阪       大 北川 米喜 6,400

高温プラズマ周辺部の水素原子密度および速度分布関数の計測 九 大 総 理 工 村岡 克紀 3,300

法り開発                      ・

ブートストラップ電流を考慮した自由境界MHDプラズマの平 北   大   工 本間 利久 6,500

衡解析

核融合炉材料照射試験用強力中性子源のための高分解能中性子 東   大   工 井口 哲夫 4,700

スペクトロメータの開発

核融合炉高熱負荷面の遠心力を利用した衝突噴流冷却の研究 東工大原炉研 井上  晃 5,200

ダイバータ模擬試験装置を用いた新しいヘリウム灰排出法の研究 名   大   工 上杉 喜彦 3,100

X線単色画像計測を用いた爆縮コアプラズマの温度・密度マッ 阪       大 西村 博明 4,400

ピング

核融合プラズマ対向壁としての高Z材の特性 阪   大   工 田辺 哲朗 5,300

トカマクの閉じ込め改善モード及びスクレイプ・オフ層エネル 成  践  大  工 宮本 健郎 3,500

ギー輸送の理論的研究

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内外情報 平成、5年度文部省科学研究費補助金採択課題一覧表

サイズ連続可変ペレット入射法の開発とプラズマヘの入財研究 核融合科学研 佐藤浩之助 2,600

次世代のプラズマ対向材料・一トリチウム相互作用に関する基礎 東   大   工 山脇 道夫 5,200

的研究

Sic複合材の評価と改良 東工大原炉研 岡本 眞實 3,200

(継続)

プラズマ溶射による耐摩耗・耐食性に優れた高炭素鉄合金非晶 九 州 工 大 工 岸武 勝彦 900

質相のコーテイング

外部磁場をもつMPD(電磁プラズマ加速)推進機の放電加速 阪 大 基 礎 工 吉川 孝雄 2,500

機構の研究

再結合酸素プラズマにおける負イオン・オゾン生成の競合過程 名      大 門田  清 800

短波長パルスレーザのための縦電場励起放電の研究 日  大  理  工 宮本  徹 900

エンドプレートバイアスによる不安定性の制御 筑波大物理工 問瀬  淳 1,400

マイクロ波航跡場法による大振幅電子プラズマ波の励起 宇 都 宮 大 工 西田  靖 1,400

高密度プラズマによる高密度イオンビームの多価電離現象の研 東工大総理工 糟谷 紘一 1,300

ボロニゼーションによる粒子制御の最適化 名   大   工 菅井 秀郎 1,300

高周波によるテアリング不安定性とプラズマ崩壊の制御 京   大   理 曄道  恭 2,300

1¢RF速波のモード変換による電子加熱と電位形成 京   大   工 八坂 保能 1,300

ビームプローブ・レーザー分光法によるプラズマ中の磁場分布 核融合科学研 藤田 順治 2,300

計測法の開発

プラズマ航跡場による電子ビームの加速 高エネルギー物理学研 小方  厚 900

熱的非平衡二相流の流動・伝熱特性と緩和現象 東工大原炉研 有冨 正憲 1,300

大型プラズマ実験装置における水素の超透過現象に関する研究 京   大   工 東  邦夫 1,000

チャープレーザー光の非線形伝搬特性と同位体分離性能の評価 阪       大 井沢 靖和 1,900

高密度液体金属の二相流自然循環MHD発電特性に関する基礎 東工大原炉研 斉藤 正樹 1,500

研究

プラズマを利用したセラミックスの焼結 京都工繊大工芸 木島 弍倫 1,400

プラズマ生成した超活性種を用いる有機合成反応 埼 玉 工 大 工 手塚  還 1,000

高密度天体プラズマ中の相転移現象 東   大   理 一丸 節夫 1,200

一般研究(C)核融合エッジプラズマにおける低エネルギーイオンの分子との 近 畿 大 理 工 日下部俊男 1,806

電荷移行衝突に関する研究

電荷移動モデルによるプラズマCVD窒化(酸化)Si膜の微視 金  沢  大  工 長谷川誠一 1,500

的結合構造変化の解析

パルス放電を用いたプラズマCVDによるダイヤモンド膜の作成 愛知教育大教育 野田三喜男 1,500

レーザ共鳴電離法によるスパッタリング表面初期過程の研究 阪   大   工 井上 雅彦 800

大気圧プラズマと水溶液ミストを用いた機能性無機酸化物薄膜 長岡技科大工 丸山 一典 1,700

の合成と評価

核融合炉侯補材タングステン焼結合金の熱衝撃強度の破壊力学 長岡工業高専 小林  訓 1,400

的評価

レーザ誘雷を目的とする微小出力炭酸ガスレーザ重畳による大 京   大   工 久保  宴 1,900

気プラズマの高効率生成

気相成長新規高分子薄膜による劣化フリー高温超伝導薄膜微細 名   大   工 高井 吉明 2,000

加工とデバイス特性

ECRプラズマCVDによる高品質微結晶ゲルマニウム膜の成膜 東京工芸大工 青木 彪 800法

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プラズマ・核融合学会誌 第69巻第11号  1993年11月

プラズマ反応を利用した高性能希土類系金属問化合物磁性材料 阪   大   工 町田 憲一 2,100

の合成

プラズマエッチングとプラズマ重合の同時制御による金属 北九州工業高専 原口 俊秀 1,700

高分子組成傾斜膜の試作

急冷式プラズマ回転電極法によるチタン基アモルファス粉末の 東北大金材研 木村 久道 500作製とそのバルク化

水素貯蔵合金の表面改質 富   山   大 藍田  完 1,200

反応性プラズマ溶射法による傾斜機能TiN厚膜の作製 豊橋技科大工 福本 昌宏 1,700

ガストンネル型プラズマ溶射による傾斜機能ジルコニアコー 大阪大溶接研 小林  明 1,600

テイングの作製

チタン合金のプラズマ窒化 応 用 科 学 研 桑原 秀行 1,500

プラズマ中での反応と超急冷凝固によるTiA4-Ticナノ複合材 阪 大 産 業 研 村上 健児 2,000

マイクロ波大気圧ヘリウムプラズマの生成とその極微量元素質 東  洋  大  工 岡本 幸雄 1,200

量分析への応用

その場質量分析によるプラズマ重合の素過程 京   大   工 竹原善一郎 1,200

コロナ放電による火炎の汚染物質排出特性の制御とその機構解明ガスおよびプラズマ切断における形状誤差の予測とその制御 東  海  大  工阪 大 溶 接 研 木村 逸郎村川 英一 1,100600

変調電子ビームによるタンデムミラーの電位計測 筑 波 大 物 理 斉藤 輝雄 2,000

アルペンイオンサイクロトロン不安定性と温度非等方性緩和の 筑波大プラズマ研 市村  真 1,500

研究

イオンビーム・プラズマ系内における多モード・ソリトンの実 宇 都 宮 大 工 本沢 忠夫 1,600

験的破究

ピンチ放電による超高圧縮状態プラズマの物性 群  馬  大  工 平野 克己 1,300

プラズマ合体を利用したスフェロマック配位,逆転磁界配位問 東   大   工 小野  靖 1,200

の平衡遷移過程の解明

熱プラズマによる廃棄物からの金属資源回収 東  工  大  工 神沢  淳 700

レーザー核融合における爆縮プラズマとペレットのCT診断技術 岐 阜 大 工 阪上 幸男 1,500

異常分散媒質中のアルヴェン波束の伝播 静 岡 大 教 養 天岸 祥光 1,900

新領域強結合プラズマの物性 名      大 庄司多津男 1,400

リチウムコーティングとプラズマ・表面過程の基礎研究 名   大   工 豊田 浩孝 1,600

アップシフト周波数による電子サイクロン波電流駆動 京   大  一理 前川  孝 1,700

顕微レーザー分光法によるミクロプラズマの時空間分解計測 京都工繊大工芸 橘  邦英 1,900

絶縁放電管を利用したRFPプラズマヘのDCヘリシティー入 京都工繊大工芸 政宗 貞男 1,700

射とMHD緩和

プラズマ中の禁制遷移と四重極遷移のレーザー誘起蛍光法によ 広  島  大  工 尾田 年充 1,800

る研究

大強度紫外線源を用いた光電離プラズマの研究 九 大 総 理 工 田中 雅慶 1,700

不均一磁化プラズマにおける渦の多体問題:自己組織化の機構 中央大総合政策 河野 光雄 1,000

長時問放電時のディスラプションと熱崩壊の研究 九 大 応 力 研 中村 一男 600

高温プラズマの分光診断のための軟X線用多層膜回折格子の 大阪市立大工 石黒 英治 2,100

開発

プラズマと表面の相互作用 大 同 工 大 工 奥田 孝美 800

回転する相対論的電子ビームを用いた円型な自由電子レーザの 宇 宙 科 学 研 齋藤 宏文 1,000

ミリ波帯における研究

非軸対称トーラスプラズマ3次元平衡安定性計算機解析の並列 核融合科学研 林一 隆也 400

超高速化

放電空間中バックミンスターフラーレンの自己形成過程の研究 静  岡  大  理 三重野 哲 1,500

炉心プラズマの分布と輸送の物理 九 大 応 力 研 伊藤 早苗 700

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内外情報 平成5年度文部省科学研究費補助金採択課題一覧表

磁場反転配位中D-3He核燃焼プラズマの回転平衡・輸送モデ 核融合科学研 冨田 幸博 700ルに関する研究

高周波ジュール放電によるヘリアック・プラズマ生成と電子閉 東  北  大  工 北島』純男 2,100

じ込め時問計測の研究

日本における食品人体間のトリチウム移行 秋  田  大  医 久松 俊一 900

高熱流束による核融合炉第一壁の亀裂伝播 筑波大構造工 斉藤 正克 1,200

磁場反転配位(FRC)プラズマの安定性 新  潟  大 理 石田 昭男 1,400

新炭素材料の粒子線照射とミクロ組織の観察 名   大   工 井関 道夫 1,700

半導体レーザー励起固体とレーザードライバーに関する基礎的 阪       大 山中 正宣 800

研究

プロトン導電性リチウム化合物の水素吸収放出特性 阪   大   工 山中 伸介 1,600

フラクタル次元を使った水素リサイクリングの評価手法に関す 広  島 大 工 西野 信博 2,000

る研究

超流動ヘリウムによる超伝導マグネットの冷却に関する基礎的 九   大   工 福田 研二 1,400

研究

核融合炉プラズマ対向材におけるプラズマ粒子注入効果の微視 九 大 応 力 研 室賀 健夫 1,000

的過程

周辺磁化プラズマの電位形成と輸送の理論 姫 路 工 大 工 佐藤 邦弘 800

核融合炉の液体金属ダイバータヘの高エネルギー入射による電 東工大原炉研 高橋  実 1,900

磁・熱流体力学的挙動

レーザー核融合ロケットの設計研究 九   大   工 中尾 安幸 900

電気流体力学における対流パターンの非線形発展 九 州 工 大 工 甲斐 昌一 2,400

自己組織化とエントロピー排出の物理 核融合科学研 佐藤 哲也 700

(継続)

半導体中電子正孔プラズマの輸送現象についての研究 阪  大  教  養 中田 博保 700

ミュオン触媒核融合の原子過程理論 理 化  学 研 島村  勲 300

磁場によって誘起される流体散逸構造に関する実験的研究 九 大 総 理 工 本地 弘之 500

高圧型マイクロ波プラズマCVD法による微粒子の作成とその 愛  媛  大  工 八木 秀次 600応用に関する研究

PVD薄膜による研削表面温度分布の測定 岐 阜  大 工 加藤 隆雄 500

液晶高分子の流れとそのシミュレーションに関する研究 阪   大   工 森  教安 1,000

ヘリカル型核融合炉装置設計のための熱流体解析コー.ドの開発 名  工  大  工 長野 靖尚 400

プラズマによる活性化学種の生成と燃焼排ガス処理への適用に 湘南工科大工 森棟 隆昭 300関する研究

磁界の強さを変数とする有限要素法と境界要素法の併用による 早稲田大理工 小貫  天 400三次元渦電流場の解析

レーザ生成プラズマ方式オープニングスイッチによる超高速パ 熊 本 大  工 秋山 秀典 700ルスパワーの発生

スパッタ形プラズマ源を用いた窒化鉄系高飽和磁化軟磁性薄膜 東京工芸大工 星  陽一 500の作製

選択性逆転の可能なプラズマ低温プロセスに関する研究 東  北  大  工 松浦  孝 900

セラミックスの電気伝導特性におよぼす電子励起,格子励起お 九   大   工 木下 智見 700よび電場の同時効果

プラズマポリマー薄膜を利用した二酸化炭素分離膜の開発 静  岡  大  工 稲垣 訓宏 800

乱流を伴ったパルスプラズマジェットの研究 名   大   工 林  光一 800

マイクロチャンネルプレートによる光電子分光の開発と電位に 筑 波 大 物 理 長  照二 500よる電子閉じ込め則の研究

大振幅磁気流体波による急激な粒子加速 名      大 大澤 幸治 600

1399

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プラズマ・核融合学会誌 第69巻第11号  1993年11月

大気圧下に於けるマイクロクラスターイオンの質量分析法の開発 東  北 大 工 飯沼 恒一 1,200

細線状固体Krを負荷に用いる高速高密度Z放電からの短波長 東工大総理工 堀岡 一彦 300

輻射過程の研究 .

強いラングミュア乱流の構造についての実験的研究 金  沢  大  理 増崎  克 600

エルゴディク磁場形成に伴うRFPプラズマのエネルギー損失 名      大 佐藤 紘一 500

機構の研究

慣性核融合プラズマにおけるエネルギー過程の量子シミュレー 岡  山  大  工 東辻浩夫 400

ションに基づく解析

高速電子を含むダブルレイヤー形成過程の解明 東   海   大 河村 和孝 400

逆磁場配位プラズマの低密度生成 日 大  理  工 野木 靖之 600

境界プラズマ研究のための原子分子データ及びプラズマ壁相互 核融合科学研 川村 孝弍 600

作用データの評価と処理

トーラスプラズマのファジィ論理制御 核融合科学研 山崎 耕造 500

密度波伝播によるカオテックトポロジー構造の解明 京       大 図子 秀樹 800

異常輸送に基くディスラプティブ不安定性発生と緩和の機構 核融合科学研 伊藤 公孝 700

非平衡電離プラズマでのスペクトル線形成 核融合科学研 加藤 隆子 600

プラズマにおける原子の遷移確率変化の検証とその機構解明 核融合科学研 佐藤 国憲 600

並列演算プロセッサによる非平衡プラズマのモンテカルロシ 北海道大短大 伊達 広行 900

ミュレーション解析

コロナ放電による窒素酸化物公害ガス分解のシミュレーション 北   大   工 菅原 広剛 900

誘雷用レーザ光生成プラズマの拡散制御法の探求 神  戸 大 工 竹塑 裕正 900

奨励研究(A)プラズマCVDプロセスのモデリングとコンピュータビジュァ 室 蘭 工 大 工 佐藤 孝紀 900

ライゼーション

ECRプラズマによるダイヤモンドCVDにおける水素ラジカル 東京工芸大工 西川 泰央 900

注入の効果

反応性プラズマによる超微粒子生成の速度論的研究 東北大素材工学研 埜上  洋 800

CVD法による窒化チタン(TiN)の合成及び物性 東   大   工 金  煕溶 900

熱プラズマ噴流層による廃PET材の処理と再資源化 東  工  大  工 関口 秀俊 900

ECRプラズ》エッチング装置による化合物半導体エッチング 東一 大   工 霜垣 幸浩 900

反応機構の解明

新型斜入射式イオン計測器による径方向プラグ電位分布測定と 筑 波 大 物 理 近藤 真史 900

イオン閉じ込め効果の研究

反応性熱プラズマによる傾斜機能材料の作成 東  工  大  工 渡辺 隆行 900

遅波プラズマ導波管の中での逆キャビトンの測定 新   潟   大 小椋 一夫 900

三次元収束型自己磁場絶縁大強度パルス軽イオンビームダイオ 長岡技科大工 江  偉華 800

一ドの開発と動特性評価高効率爆縮のためのレーザー核融合用ペレットの磁気懸架の研究微粒子を含むプラズマの生成とその静電的特性の解明 岐 阜  大 工名   大   工 吉田 弘樹大野 哲靖 900900

プラズマ計測用大出力光励起遠赤外レーザーの単一モード化 名   大   工 佐々木浩一 900

ヘリコン波による高密度プラズマ生成のための高効率アンテナ 名      大 坂和 洋一 900

の開発

WT-3トカマクにおける高効率電子加熱 京   大   理 花田 和明 900

宇宙大型建造物と宇宙プラズマの電磁力学的相互作用の研究 京      大 臼井 英之 1,100

小型ECRプラズマ源の開発とダイヤモンド薄膜作製への応用 阪   大   工 八田 章光 900

レーザー生成高ZプラズマからのX線輻射輸送に関する理論的 岡  山  大  工 西川  亘 900

研究

1400

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内外情報 平成5年度文部省科学研究費補助金採択課題一覧表

ゼルフコンシステントなダイナモ過程の理論・シミュレーショ 広  島 大 理 草野 完也 900ン研究

エッチングプラズマにおけるイオンの二次元的挙動の解明 佐 賀 大 理 工 奥野 喜裕 900

永久磁石を用いたECRスパッタリング装置の開発 琉  球  大  工 米須  章 900

ホローカソード放電プラズマ中の電場測定 広島電機大工 酒井  恒 900

プラズマ中蒸発Ti原子のポストイオン化によるTio2ルチル 福井工業高専 沖村 邦雄 700作成の試み』

粒子運動論的効果を考慮した自己組織化モデリング 核融合科学研 高丸 尚教 500

金属混合黒鉛の高温下における蒸発および耐水素イオン特性の 北   大   工 藤田 一郎 800

評価

ディスラプション時に発生する逃走電子の制御に関する研究 東工大原炉研 筒井 広明 900

慣性核融合におけるD6Li反応を利用したペレット診断 九   大   工 小田 明範 800

レーザーイメージング法による環状型プラズマ閉込め装置内の 福 岡 工 大 工 松尾 敬二 900

密度揺動分布計測法の開発

核融合燃料ペレット入射用レールガンの高繰り返し化 熊  本  大  工 勝木  淳 900

炭素材料における水素リサイクリング機構に関する研究 近 畿 大 理 工 渥美 寿雄 900

トリチウム水内部被曝による障害の低減法に関する実験的検討 産業医科大医 樫由 尚樹 1,100

新古典輸送効果を含むMHD平衡安定性解析 核融合科学研 市口 勝治 900

核融合炉超電導マグネットにおけるエネルギー損失評価に関す 東  北  大  工 橋爪 秀利 800

る基礎研究

試験研究(B)高エネルギー大出力プラズマ熱源を用いた超高温多機能試験炉 阪 大 溶 接 研 小林  明 7,000

の開発に関する研究

プラズマグラフトフィリング重合法を用いた中空糸状有機溶媒 東   大   工 木村 尚史 7,400

分離膜の開発

新方式ECRアンテナによるプロセス用大面積均一プラズマの生成 東  北  大  工 佐藤 徳芳 11,000

半導体検出器のX線感度新理論に基づく新型X線計測器の試 筑 波 大 物 理 長  照二 6,200

作開発

ミリ波・サブミリ波帯二次元イメージングアレイによるプラズ 筑 波 大 物 理 間瀬  淳 2,800

マ診断

オゾン発生用プラズマリアクターの研究開発 徳山工業高専 前園 一郎 1,200

パルスレーザーと自由電子レーザーとの相互作用による軟X レーザー技術総合研 今崎 一夫 10,000

線コヒーレント光源の開発

J×B駆動回転プラズマを用いた同位体遠心分離法の開発研究 茨  城  大  工 池畑  隆 3,500

原子炉照射材料の引張試験用試験片自動着脱装置の試作 東   大   工 香山  晃 6,300

制動X線計測法に基づくトリチウム流量・流路制御システム 富   山   大 松山 政夫 4,500

の開発

D-丁反応制御のための炉壁材料における水素同位体のリサイク 名   大   工 森田 健治 4,700

リングモデルの確立

半導体材料の核融合中性子照射効果ダイナミクスの研究 阪   大   工 飯田 敏行 7,100

(継続)

高均一大口径ECRプラズマリアクタrの開発研究 京   大   工 八坂 保能 2,300

低周波プラズマCVD(TEOS+02)によるシリコン酸化膜の低 北  大  短  大 下妻 光夫 1,100

温形成プロセス開発

長ギャップ放電を用いた高効率オゾン生成装置の開発 大 同 工 大 工 近藤 芳孝 600

1401

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プラズマ・核融合学会誌 第69巻第11号  1993年11月

パルスアークプラズマ放電によるY系酸化物高温超伝導薄膜作 佐「世保工業高専 須田 義昭 400製に関する研究

電子衝撃脱離式新型高性能負イオン源の開発 愛  媛  大  理 河野 博之 1,000

プラズマ溶射による溶融炭酸塩燃料電池用耐食セラミック傾斜 小山工業高専 奥山  優 500材料の開発

波動加熱を用いた新しい定常高熱流プラズマ源の開発 名   大   工 高村 秀一 1,500

無電極大気圧高純度プラズマの実用化研究 東工大原炉研 嶋田 隆一 3,200

表面磁場を用いる大口径RFプラズマの開発 名   大  、工 菅井 秀郎 2,400

誘導性エネルギー蓄積方式による150kJパルスパワー発生装置 熊  本  大  工 秋山 秀典 3,600

の開発

新型超高周波励起CO2/CO平板型レーザーの開発研究 東   海   大 藤岡 知夫 4,900

微生物を用いたトリチウムガス除去装置の開発 茨  城  大  理 一政 満子 500

核融合実験用超流動ヘリウム冷却超伝導マグネットの新しい冷 京 大 原 子 研 塩津 正博 5,000

却設計基準の開発

シート・プラズマによる同位体分離 東   海   大 河村 和孝 1,800

国際学術研究 (金額単位:千円)

研 究 代 表 者 配 分 研究者数課   題   名 調査国

所   属 氏  名 予定額()は外国人  数

禾体物理学における高密度プラズマ.縮退星の構造と動力学 米国 東大大学院理 一丸節夫 3,500 7(3)

ヘリカル系プラズマの閉じ込め性能 ドイツ,英国 核融合科学研 岡本 正雄 2,000 12(2)

の向上に関する理論共同研究

新型核融合炉のためめ基礎研究 ロシア 核融合科学研 松岡 啓介 3,000 10(3)

核融合炉用低放射化制御材料に関す 米国 北  大  工 高橋平七郎 2,000 7(3)

る基礎研究

プラズマ合体を用いた磁気リコネク 米国 東  大  工 桂井  誠 3,000 6(3)

ション現象の実験的研究

カオス現象とその工学関連性 米国,英国 京  大  工 上田 院亮 2,000 3(2)

高強度X線加熱プラズマ中のエネ1 ドイツ 阪大レーザー研 中井 貞雄 2,000 12(4)

ルギー輸送過程

ヘリカル装置における核融合プラズ ドイツ,スペイ 核融合科学研 藤原 正巳 4,000 22(9)

マ閉じ込め開発研究 ン

真空ポンプ付きリミターによる高温 ドイツ 核融合科学研 黒田  勉 3,000 10(4)

プラズマの熱・粒子制御研究

逆転磁場ピンチプラズマのデータベ イタリア 東  大  工 井上 信幸 2,500 8(3)

一ス評価

超多重並列計算機による核融合プラ スイス,米国, 核融合科学研 佐藤 哲也 3,500 15(6)

ズマシミュレーション

トーラス型核融合プラズマの閉じ込 中国 核融合科学研 渡利 徹夫 2,500 19(6)

め研究

米国 核融合科学研 藤田 順治 1・80q 18(8)

1402

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1日本学術会議だより 瀞.30

アジア学術会議 11月に開催平成5年10月 日本学術会議広報委員会

 今回の日本学術会議だよりでは,アジア学術会議,本年6月に閣議了解を得ました平成6年度日本学術会議共同主催国際

会議の概要及び日本学術会議が本年度において実施する地域活性化施策推進事業等についてお知らせします。

アジア学術会議について

1 日本学術会議は,アジア地域の各国を代表する科学者 を東京に招き、本年11月15日(月)から18日(木)までの4日問,アジア学術会議を開催します。

2 アジア地域との学術分野における交流の重要性については, 「学術分野における国際貢献についての基本的提

言」 (平成5年4月,日本学術会議第116回総会採択)においても指摘されたところですが(「日本学術会議だ

・より」 (Nα29)参照),地理的,歴史的,文化的に多く

 の共通点を持つ近隣諸国間の交流は,それぞれの国の学術の発展,ひいてはその地域全体の学術の発展にとって極めて重要なことであります。

  このことから,日本学術会議は,アジア地域の各国に おける学術研究の現状について情報交換を行うとともに,

 アジア地域における学術研究分野での連携・協力の在り方などについて討議し,併せてアジア地域の学術研究者

 間の相互理解と信頼を深めることを目的として,本年度からアジア学術会議を開催することとしました。

3 このアジア学術会議は,特定分野に限らない全学問領域にわたるアジア地域の科学者による連携・協力のため

 の初の国際会議であり,その意義は極めて大きく,日本 学術会議では,会議の成果をあげるため,既に本年4月, アジア学術会議実行委員会(委員長:渡邊格・日本学術 会議副会長,副委員長=川田侃・同副会長)を設置し, 関係学協会の御協力の下,開催に向け,鋭意,準備を進 めているところです。

 会議の概要は以下のとおりです。

(1)主催   日本学術会議

(2)日 程

  11月15日(月〉開会式(基調講演,特別講演等)         歓迎レセプション    16日(火)会議(自由討議)    17日(水)視察(筑波研究学園都市)    18日(木)会議(自由討議),閉会式

(3)会場  三田共用会議所

    [蓋翻聾謬篇一8〕

(4)参加者

  インド,インドネシア,シンガポール,タイ,大韓  民国,中華人民共和国,日本,フィリピン,マレイシ  アの各国の学術推進機関(アカデミー等)から推薦さ  れた人文・社会科学系及び自然科学系の科学者21名

 (日本からは,近藤次郎日本学術会議会長及び川田侃 同副会長が出席の予定)

(5)議題  「アジア地域における学術の発展とそのための連携 ・協力について」

平成5年度地域活性化施策推進事業の実施にっいて一地域の過去,現在,未来を探る一

 東京一極集中を是正し,国土の均衡ある発展を図るため,地域を活性化することの必要性が叫ばれています。この中で,地域において,情報発信能力を高め,産業技術の進歩,暮らしの質的向上を促す総合的な学術研究の力の向上は,「豊かな国民生活」を実現するために不可欠のことであり,

また,国際的に開かれた地域を形成するためにも有効なことと考えられます。このため,日本学術会議では,本年度において,国土庁の地域活性化施策推進費を活用して,全国3か所での地域における産学官の協力による公開フォーラムの実施とその報告書作成を柱とする“ふるさと学会”開催事業を実施することとしました。

 本事業は,地域を対象とする学術研究の成果を人文,社会,自然科学を網羅して総合的に取りまとめ,その地域の過去の歴史,現在の状態,将来の予想を明らかにし,地域のアイデンティティーと将来像を考える一助とするとともに,この過程において,地域の産学官の連携や学術研究者と地域住民の交流をも促進することを狙いとするモデル事業と位置づけています。

平成6年度に開催する日本学術会議共同主催国際会議

   日本学術会議は,昭和28年9月の国際理論物理学会議の開  催以来,平成5年度までに135件の国際会議を関係の学術  研究団体と共同して開催し,我が国のみならず世界の学術  水準の向上に努めてきたところです。   平成6年度においても,次表の6会議を共同主催するこ  ととし,本年6月25日,これらの国際会議の開催とこれに  ついて所要の措置を講ずる旨の閣議了解を得ました。   また,本年は,平成8年(1996年)度開催分の国際会  議について共同主催の申請を受け付けており,締切りは12  月10日です。   詳しくは,下記までお問い合わせください。     【問い合わせ先】      日本学術会議事務局学術部情報国際課国際会議係

1403     電話03-3403-6291(内)254・255

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プラズマ・核融合学会誌 第69巻第11号  1993年11月

平成6年(1994年)度日本学術会議・国内学術研究団体共同主催国際会議概要

会  議  名 第8回国際神経・筋学会 第24回国際園芸学会議 第30回錯体化学国際会議

母 体機 関世界神経連合 国際園芸学会 国際純正・応用化学連合

共 催 団 体日本神経学会 園芸学会 (社)日本化学会錯体化学研究会

参加予定人数参加予定国数国外1,100人国内 800人計  1,900人〔41か国・2地域〕 国外1,000人国内 750人計 1,750人〔88か国・2地域〕 国外 300人国内 700人計 1,000人〔46か国・2地域〕

開 催 時 期 7月10日~15日(6日間) 8月21日~27日 (7日間) 7月24日~29日(6日間)

開 催 場 所 京都市(国立京都国際会館) 京都市(国立京都国際会館) 京都市(国立京都国際会館)

開 催 間 隔 4年ごと 4年ごと 1ないし2年ごと

組織委員会 委 員 長 国立精神・神経センター名誉総長 里 吉 栄二郎 東京農業大学農学部教 授 岩 田 正 利 (準備委員会代表者)立命館大学理工学部教 授 大 瀧 仁 志

会  議  名第21回世界心電学会

第47回国際情報ドキュメンテーション連盟総会

第2回国際病態生理学会総会

母 体 機 関世界心電学会 国際病態生理学会

共 催 団 体

日本心電学会(財)日本心臓財団 (社)情報処理学会(社)情報科学技術協会情報知識学会

日本病態生理学会

参加予定人数参加予定国数国外 500人国内1,000人計 1,500人〔30か国〕 国外 400人国内 800人計 1,200人〔55か国・1地域〕 国外 500人国内 800人計 1,300人〔62か国・2地域〕

開 催∫時 期 7月3日~7日(5日問) 一 10月2日~9日(8日間) 11月19日~24日 (6日間)

開 催 場 所 横浜市(横浜国際平和会議場) 大宮市(大宮ソニックシティ) 京都市(国立京都国際会館)

開 催 間 隔 毎年 2年ごと 4年ごと

組織委員会 委 員 長 国立療養所中野病院病院長 春 見 建 一 国文学研究資料館客員教授 藤 原 鎮 男 日本臓器製薬株式会社生物活性科学研究所所 長大 村  裕

 日本学術会議主催公開講演会

一女性科学研究者に期待する一日本学術会議は,学術の成果を国民に直接還元するため

の活動として,日本学術会議会貝が講師となって,市民を

対象に年3回公開講演会を開催しています。

この度,次の公開講演会を開催しますので,お知らせします。多数の方々の御来場をお待ちしています。

(1)日 時  平成5年11月26日(金)13:00~16:30(2)会 場  日本学術会議講堂

   (地下鉄千代田線「乃木坂駅」下車徒歩1分)(3)テーマ  「女性科学研究者に期待する」

(4)演題及び演者・女性科学研究者問題に関する日本学術会議の取組

  須藤 一(第5部会員,東北学院大学工学部教

    授)・女性学ジェンダー論の発展と役割

  加藤春恵子(第1部会員,東京女子大学現代文化

    学部教授).・自然科学分野に見られる女性進出とこれに伴う諸問題

  本間  愼(第6部会員,東京農工大学農学部教

    授)        1404

・女性科学研究者の地位向上と基盤整備(スウェーデンを例として)

 一番ケ瀬康子(第1部会員,日本女子大学人間社

    会学部長)

〔申込方法〕

聴講(入場無料)を希望される方は,はがきに,郵便番

号,住所,氏名を明記し,11月12日までに下記あてお申し込みください(複数人の連記可,F A X送付可)。締切り後

も,席に余裕があれば,受け付けますので,下記あてお問

い合わせください。

〒106東京都港区六本木7-22-34 日本学術会議事務局「公開講演会係」  T E L O3-3403-6291㈹ 内線228

  FAXO3-3403-6224

「日本学術会議だより」について御意見・お問い合

わせ等があ融)ましたら,下記までお寄せください。

〒106東京都港区六本木7-22-34

 日本学術会議広報委員会 電話03(3403)6291

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撚1996年プラズマ理工学国際会議ニュース1                      レ            

㊥⑥醗@㊨@㊥⑥竈鐙@竃興  閃  囲  閃  興  閃  閃  閃  閃  囚  ㈹  閃

10,月1日に開かれた第32回理事会において,標

記国際会議を当学会の主催のもとに,1996年に名

古屋市で開催することが決定されました.学会で

は,準備委員会を組織して,会議開催の準備を始

めました.当面は,日本学術会議との共同主催を

実現させるため,核融合研究連絡委員会,物理学

研究連絡委員会を通して日本学術会議へ申請する

作業を行っています.

現時点で準備委員会が作成した開催原案は次の

とおりです。

会議の名称:1996年プラズマ理工学国際会議

開催時期:平成8(1996〉年9月9日(月)

            ~9月13日㈹開催場所:名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)

参加者数:約600名

会議の内容:核融合科学及び宇宙科学の基礎学問

    としてのプラズマ理工学,プラズマ

    非線形物理,非中性プラズマの物理,

    プラズマ応用の新分野,その他

有意義な会議が開催できますよう,.会員各位の

ご協力をお願い致します.

 なお,ご意見,ご質問がありましたら,学会事

務局又は下記連絡先までお寄せ下さい.

連絡先:核融合科学研究所 藤田順治

   Tel:052-781-5111内線6963,

     052-781-2382(直通)

   Fax:052-781-5135

「トリチウム研究の現状と動向」研究専門委員会第2回開催のご案内

同研究専門委員会委員長

富山大学水素同位体機能研究センター

        渡辺国昭

表記の研究専門委員会を下記の要領で開催致します.参加ご希望の方はご連絡下さい。

 日時:1993年12月17日㈹13:00-17:00

 場所:核融合科学研究所土岐地区

    加熱実験棟2階会議室

3.議 題:(1)JT-60UのDD実験とトリチウム

     宮  直之(原研那珂研炉心プラズマ)

    (2)TFTRにおけるDT実験

     林   巧(原研東海研TPL)

    (3)トリチウムの生物影響と環境トリ

     チウム     ー政 祐輔(茨城大学理学部生物)

4.連絡先:佐久問洋一(核融合科学研究所)

    Te1:052-781-5111(内)4576,4545

    Fax:052-782-8493

1405

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 第11回年会の特別講演とシンポジウム等のご案内

平成6年3月25日㈹一27日(日),於中部大学(愛知県春日井市松本町1200TdO568-51-1111)

一般講演:

 申込期限・平成5年12月10日(金)

 学会事務局必着,本誌9月号(p.1087)参照

公開特別講演:

 25日(金)

 13:00 『宇宙と核融合』   毛利 衛(70分)

 14:20 『東海地区における研究学園都市構想

    をめぐる話題』

      河合 章(中部通商産業局)(40分〉

    「科学の分野における国際交流の現代

    的問題点」

    ・姉妹校提携に関して:田中友安(中部

    大工)(40分)

    ・プラズマ・核融合分野の国際交流:藤

    田順治(核融合科学研)(40分)

    ・1日ソ連の現状:市川芳彦(中部大工)

    (30分)

特別講演:

 26日田

 14:30 『化学工学からみた核融合燃焼』

          架谷昌信(名大工)(50分)

レビュー講演:

 26日仕)

 15:30 『ダイバータ科学への取り組みはこれ

    でよいのか』高村秀一(名大工)(50分)

シンポジウム:

 25日囲9:30    「電子ビーム励起プラズマ」

    〔旅電特性:池澤佛治郎(中部大工)(40

    分)    ・隔膜を有する装置1森田慎三(名大先

    端研)(40分〉

   ・エッチングに関して:原民夫(理研)

    (40分〉

   ・成膜に関して:土岐和之(日本電子㈱〉

    (40分)

26日(±)9:30

    「放電プラズマの基礎と応用」

 〔基礎〕

   ・プラズマ源:河合良信(九大総理工)

    (30分)

   ・電子エネルギー分布の計測:大江一行

    (名工大〉(30分)

   ・シースの役割:藤田寛治(佐賀大工)

    (30分)

 〔応用〕

   ・核融合炉の第一壁のプラズマプロセス

    :菅井秀郎(名大工)(30分)

   ・プラズマプロセス用電子機器:松田隆

    (バイオリサーチ)(30分)

 27日(日)9:30

    「レーザー技術とプラズマ」

   ・計測用遠赤外レーザーの開発:岡島茂

    樹(中部大工〉(40分)

    ・レーザープラズマ画像計測:坂上幸男

    (岐大工)(40分〉

    ・高気圧レーザープラズマ:山田諄(愛

    工大)(40分)

関連行事:

 26日出 13:30 論文賞受賞式および受賞講演

        (予定)

    16:30 関連報告会

    17:30 懇親会(会費4000円)

1406

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       第6回専門講習会開催のお知らせ

今年も下記の要領にて第6回専門講習会を開催いたします.詳しい講演内容・申込書は8月号に

はさみ込みました。多数の参加をお待ちしております.

7一マ日 時場  所

参加費

定  員

プラズマ生成・制御とその応用

平成5年12月9日休)一10日㈹

九州大学筑紫地区共通管理棟大会議室

正会員,賛助会員(協賛学協会会員を含む)

学生会員外

100名程度

20,000円

6,000円

30,000円

専門講習会プログラム

〔 〕内は講演者

12月9日㈱ 12月16日陶

8:55~ 開 会

9:00~ 10:30 プラズマ現象とその多岐にわたる応用分野     〔村岡克紀:九大総理工〕 プラズマの数式的記述1 一単一粒子像から導かれる    プラズマ現象とその応用一      〔藤山 寛:長崎大工〕

10:40~ 12:10 プラズマ発生法とその課題     〔河合良信:九大総理工〕 プラズマの数式的記述II一流体像から導かれる    プラズマ現象とその応用一      〔真壁利明:慶大理工/

昼 食 (12:10~13:30)

13:30~ 15:00 超LSIにおける高精度プラズマエッチング技術     〔寒川誠二:日本電気㈱〕 プラズマの磁気閉じ込めと熱核融合エネルギーの開発研究     〔伊藤智之:九大応力研〕

15:10~ 16=40 見学会(TRIAM,電離気体実験施設,河合研,西村研,小川研 他) プラズマ現象の光科学分野への応用    〔平本立躬:ウシオ電機㈱/

質疑応答(16:40-17二〇〇)

17:00~ 懇親会(~19:00) 終了式(~17:30)

1407

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第2回『論文賞』候補者の推薦について

 本学会では,プラズマ理工学及びその核融合制御への応用に関する学理の発展並びに関

連技術の進歩に寄与する優秀な論文に対し,「プラズマ・核融合学会論文賞」を贈呈いた

しま.す.つきましては,下記の要領で受賞侯補者の推薦を募集いたしますので,相応しい

受賞侯補者をご推薦下さいますようご案内申し上げます.

1.受賞資格

2・推薦方法

3.受賞対象

4、件  数

5. 賞

6.必要書類

          募集本会個人会員

本会正会員3名以上の連名,また

は賛助会員代表者,もしくは評議

員の単名の推薦による.ただし,

選考委員は推薦できない.

原則として募集期限から過去3年

の間に,本学会誌に掲載された研

究論文.今回は本年11月号までを

対象とする.

3件程度.ただし,該当なき場合

は贈呈しない.

本賞は表彰状とし,副賞としてメ

ダル及び賞金5万円を贈呈する.

ただし,本賞は受賞論文の著者の

うちの本学会会員全員に,副賞は

受賞論文1件につき1組贈呈する.

所定用紙に記載した推薦書1通

に,コピー7部及び論文別刷り等,

要 項

7.提出先8.期  限

9.贈呈式

10.選考方法

選考に必要な参考資料各7部(た

だし書籍等は1部)を添付のこと.

プラズマ・核融合学会事務局

平成5年12月10日 (金〉必着

平成6年3月26日 (土)

(第11回年会2日目,於中部大学)

下記の7名からなる選考委員会に

おいて選考を行い,理事会へ推薦

する.理事会は,選考委員会推薦

の最終侯補者の中から受賞を決定

する.

平成5年度選考委員会(敬称略〉

委員長副委員長

幹  事

幹  事

委  員

井上信幸(先任副会長)

山科俊郎(新任副会長)

山中龍彦(編集委員長)

後藤誠一(企画委員長〉

3名   (後日公示)

推薦書用紙は学会事務局Tel(052)231-4535/

Fax(052)231-7557へご請求下さい.

ゼ躍篇叢葺菊韻糊澤    皿翻 皿皿器 皿皿幾

羅灘鷺搬滋・錨懲鵜謡」

1408

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P隔gma&・『ヨ凹劇◎恥◎創er祠@r

開催月日名      称 (開 催地)

主催・間い合わせ先

1993 核融合科学研究所共同研究 〒816春日市春日公園6-1

12.1 一プラズマ中のカオス現象一 九州大学総合理工学研究科(核融合科学研究所,名古屋) 河合良信

Tel O92-573-9611

Fax O92-57レ8894

1993 第20回炭素材料学会 〒113東京都文京区湯島2-1643 斉藤ビル12.1-12.3 (東海大学沼津校舎) 炭素材料学会事務局

Tel O3-3815-8514

Fax O3-3815-8529

1993 4th 至nternational Conference on Co監d Lin(ia Nelson

12.6-12.9 Fuslon Conference Coor(1inator(Hyatt Regency Maui,Hawaii,USA) Electric Power Research Institute

3412Hi豆lview AvenuePalo A隻to,CA94303-9743

Tel1-415-855-2127

Fax1-415-855-2041

1993 放電研究グループ秋のシンポジゥム 〒113 東京都文京区本郷7-3-1

12.8 一ISH’93(高電圧工学国際会議〉から 東京大学工学部電気工学科世界に向けて何が発信されたか一 日高邦彦

(琉球大学工学部,沖縄県中頭郡) Tel O3-3812-2111(内)6654

1Fax O3-3818-5706

1993 第6回専門講習会 本学会

12.9-12.10 (九州大学筑紫地区) 学会事務局Tel O52-231-4535

現地実行委員長 村岡克紀Tel O92-573-9611(内)415

(関連記事第69巻7号,8号はさみこみ参照)

1993 核融合科学研究所共同研究 〒860熊本市黒髪2-39-1

12.17-12.18 一パルスパワー技術によって生成され 熊本大学工学部電気情報工学科た高エネルギー密度プラズマの物理一 秋山秀典(核融合科学研究所) Tel O96-344-2111(内)3618

.1994 第2回反応性プラズマ国際会議 応用物理学会

1.19-1.21 第11回プラズマプロセシング研究会 〒464-01名古屋市千種区不老町(ICRP-2/SPP-11) 名古屋大学工学部電子情報学科(パシフイコ横浜・国際平和会議セン ICRP-2/SPP-11事務局ター) 河野明廣

Te1052-781-5111(内)3315

Fax O52-782-4549

1994 第32画原子力総合シンポジウム 日本原子力学会

2.23 (学士会館本館,東京都千代田区) Tel O3-3508-1261

1994 第11回本学会年会 本学会

3.25-3.27 (中部大学工学部)

1994 日本物理学会第49回年会 日本物理学会

3.28-3.31 (福岡工業大学) Te103-3434-2671

1994 第41回応用物理学関係連合講演会 応用物理学会

3.28-3.31 (明治大学生田校舎) Tel O3-3238-1041

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開催月日名      称 (開 催 地)

主催・問い合わせ先

1994 日本原子力学会春の会 日本原子力学会

3.29-3.31 (筑波大学) Tel O3-3508-1261

1994 10th  Topical Conference  on  High一 American Physical Society,Laboratory for

5.8-5.12 Temperature Plasma Diagnostics Laser Energetics/University of Rochester,US

(Rochester Plaza Hotel,Rochester,NY, DOEUSA) Jean Steve,University of Rochester,Labora一

tory for Laser Energetics,NY 14623-1299,

USA

1994 International Conference on Dynamical 〒192-03 東京都八王子市南大沢1-1

5.23-5.27 Systems and Chaos 東京都立大学理学部物理学科(東京都立大学) International Conference on Dynamical Sys一

tems and Chaos

東京一1994事務局

Te10426-77-1111(内)3375

Fax O426-77-2483

e-mail saito@star.phys.metro-u.ac.IP

1994 第11回制御核融合装置におけるプラズ 日本原子力研究所

5.23-5.27 マ表面相互作用に関する国際会議 〒311-Ol 茨城県那珂郡那珂町向山801-1

r llth 、International Conference  on 日本原子力研究所炉心プラズマ研究部

Plasma Surface Interactions in Con一 第11回PSI会議事務局

trolled Fusion Devices一 Fax O292-70-7419

(常陽藝文センター,水戸市) アブストラクト締切1993年11月30日

1994 2nd Japan-China Sympos三um on Mate一 日中科学技術交流協会/先進エネルギー材料

6.5一一6.8 rials for Advanced Energy Systems 研究会/中国核工業部/中国科学院

and Fission an(i Fusion Engineering, 〒113 東京都文京区本郷7-3-1

7th  Japan-China  Symposium  of 東京大学工学部材料学科(香山研究室)

JCSTEA Series シンポジウム実行委員会事務局:浜中久美子

(サテライトホテル後楽園, /木村瑞里

東京都文京区) Te103-3812-2111(内)7134-7137

Fax O3-5689-5828

〒113 東京都文京区湯島1-7-11南新ビル6F

日中科学技術交流協会:水谷亜希子

Tel O3-3815-7241

Fax O3-3815-7242

1994 8th International Symposium on Solar 国際太陽地球系物理学科学委員会

6.5-6.10 Terrestrial Physics-Dedicated to So監ar 〒980 仙台市青葉区字青葉

Terres㌻rial Energy Program 東北大学理学部宇宙地球物理学科

(仙台国際センター) 大家 寛Tel O22-222-1800(内)3332

Fax O22-262-6332

1994 Conference on Plasma Sciences NF6.6-6.8 (Santa Fe,NM,USA)

1994 10th Interantional Conference on High NF6.20-6.24 Power Particle Beams

(San Diego,CA,USA)

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開催月日名      称   (開 催地)

主催・間い合わせ先

199410.24-10.286th Latin American Workshop on Plas-ma Physics(lguacu,Brazil)

199410.31-11.4International Conference on PlasmaPhysics(ICPP94)(lguacu,Brazil)

本学会事務局で知り得たプラズマ・核融合関連の国内・外の学術的会合をカレンダーにまとめました。

これ以外の情報をご存知の方は事務局までご一報下さい.なお「NF」と記されているものについては,

IAEA発行のNuclearFusion誌を参考にしました.

平成6(1994)年度分(1994年4月~1995年3月)の会費払込みのお願い

 本学会は会員の皆様の会費を基本的な財源として運営されています.今年も平成6(1994〉

年度分の会費の払い込み時期がまいりました.会費は前納制となっておりますので,下記の要

領にてお早めにご納入下さい.会員の皆様のご理解とご協力をお願いいたします.なお,定款

の改訂により,平成6(1994)年度分から学生会員の会費が5,000円から3,600円に減額となりま

した.これを機会に学生の方々にぜひとも入会をおすすめ下さるよう重ねてお願いいたします.

会   費

払込み期限

払込み方法

              記

:正会員 3,000円,学生会員 3,600円

:会計処理上遅くとも平成6(1994)年3月12日(土)までには払い込みをお済ませ下

さるようお願いいたします.

:本誌折り込みの郵便振替用紙をご利用下さい.また必要ならばお電話等で学会事

務局まで用紙をご請求下さい.

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Kupschus, P.H., Bailey, W., Gadeberg, M.. Organ, M., Twynam, P.. Watson, M.,

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Bindslev, H.,

Thrlee Wave Mixing and Thomson Scattering (National Conference on High Temperature Plasma

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Bell, A.C.,

Regulatory Aspects of Fusion Power Lessons from JET Experience. JET-P(93)52, June 1 993 , 1 5p.

Serio, L.,

Analysis of Tritium Permeation into the JET Baking System, JET-IR-(93)-07, June 1993, 15p.

Krlin. L.,

Radial Diffusion of Toroidally Trapped Particles Induced by Lower Hybrid and Fast Waves,

IPPCZ-327, Oct. 1992, 6p.

Pen~iika, V. ,

On Effects of a Lccal Plasma Density Growth Due to Ponderomotive Forces at Fast Wave Launching

in Tokamaks, IPPCZ-328. Dec. 1992, 13p.

Castor Tokamak Team,

n)p prague Contiibutions to the IA,EA Technical Committee Meeting on Research Using Small

Tokamaks, IPPCZ-329, Jan. 1993, 37p.

Z~ek, F.. StOckel. J., Badalec, J., Jakubka~ K., KleteCka, P., Kry~ka. L., Knth~ V., et al.

Edge Plasma Experiments on CASTOR Tokamak, IPPCZ-332, Apr. 1 993, 1 2p.

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Nov. 1992, 134p.

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Electron Cyclotron Resonant Heating: A Simpler Method for Deriving the Linear Wave Equations in

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プラズマ・核融合学会誌 第69巻第11号  1993年11月

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プラズマ・核融合学会誌 第69巻第11号  1993年11月

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く文献複写サービスについて〉

核融合科学研究所所員:

  文献を貸し出しますので,各自複写してください.貸出期間は1週問です.

核融合科学研究所共同研究者:

  当該共同研究に必要な文献については,核融合科学研究所が費用を負担しますので,複写申し  込み時に共同研究の課題名を明示してお申し出ください.受付け七から送付まで1週間から10

  日程かかります.

その他の場合:

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  希望の方はお申し出ください.この場合も受付から送付まで1週問から10日程かかります.

文献複写の申し込み先 核融合科学研究所 文献資料室

〒464-01 名古屋市千種区不老町

TEL:052-781-5m(内線6978)

FAX:052-789-1037

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1993年11月の用語解説1

●《1B’力燃(NeutralBeamlnlecti・nHeating)

     高速の中性水素原子をプラズマ中へ入射させ,そのエネルギーを与えることによりプ    ラズマを加熱する方法をNBI(中性粒子入射)加熱という.中性粒子は磁場の影響を受    けることなく入射できるので磁気閉じ込め方式の核融合実験装置で幅広く用いられてい    る.プラズマ中で荷電交換あるいは衝突電離によりイオンとなるがこの変換特性長は,

    概ね入射エネルギーに比例し,プラズマ密度に反比例する.従って,プラズマ小半径が

    1mを越える核融合炉では数100keV以上の入射エネルギーが必要である.     高速イオン粒子は衝突緩和過程によりプラズマを加熱する.エネルギーが電子温度の

    10数倍以上より高い場合は電子加熱が主となるので,イオンヘの加熱効率を高めるた    めには標的プラズマの電子温度を高くする必要がある.一方,中性粒子ビームをトーラ

    スの接線方向に入射させるとOhkawa電流が駆動される.プラズマ電子の遮蔽電流に    より打ち消されてしまう水素プラズマ(Z.ff=1)を除いて,正味のプラズマ電流が駆

    動される.核融合炉規模での電流駆動に応用するには1MeV以上の入射エネルギーが    必要となるが,高密度領域での効果的な電流駆動方式として期待されている.また,開    放端型磁気閉じ込め装匿のプラズマ電位の形成にもNBlは利用されている,

                               (核融合研 竹入康彦)

●乙HRF(Lower Hybrid Range of Frequency)

     磁場プラズマ中ではイオン・サイクロトロン共鳴と電子サイクロトロン共鳴の中問に

    低域混成共鳴とよばれる共鳴周波数が存在する.イオンのプラズマ振動と電子の分極ド    リフト運動が絡んだ共鳴条件で,ωLH=ωp重/(1+ω召e/ω§。)1/2で近似される.ここに,

    ωp孟,ωp.はそれぞれイオシ又は電子プラズマ周波数,ω、eは電子サイクロトロン周波数

    である.トカマクのような強磁場中では,イオンプラズマ振動に近く,弱磁場では電子

    とイオンのサイクロトロン周波数の幾何平均の周波数になる.この共鳴周波数近傍の周

    波数帯をLHRFと呼ぶ。この周波数帯の波はプラズマ電子密度の設定により電子また    』はイオンと相互作用させることができる.トカマクで1Q19m-3程度の電子密度の場合に

    はωLHが数GHzの周波数帯になるため,クライストロンと呼ばれる大電力の電子管や    導波管が使用でき,プラズマの加熱やトカマクの非誘導電流駆動に利用されている.特    に,1最近ではLHRFを使った低域混成波電流駆動(LHCD)研究が進展し,核融合炉の    最有力候補とみなされているトカマクの重点課題である定常化に大きく寄与しでいる.

                               (原研核融合 今井 剛)

●電離真空計(lonization Gauge)

     気体中で生成たれた電離イオンによる電流を測定して圧力を問接的に求める真空計で

    ある.イオン電流は広い圧力範囲で正確に測れるので動作範囲も広く,圧カー電流の比    例性にも優れている.通常気体の電離に電子を利用し,陰極の方式により冷陰極電離真    空計と熱陰極電離真空計に大別される.信頼性が高く多く使用されているのは後者で,

    高真空で主に使用される三極管型電離真空計,超高真空測定用のベアードアルパート真    空計(B-Aゲージ),中真空用のシュルッ真空計などがある.いずれも,陰極(フィラ

    メント),陽極(グリッド),イオンコレクタの3電極をもつ.イオン電流1、は電子電流

    (エミッション電流)1.と圧力Pに比例する.

1c=K・1e・P

 比例係数Kは電離真空計の感度係数で,国家標準器で値付けした副標準電離真空計(VS-1)との比較校正法で求めている.Kは窒素に対する値を与え為ことになっている

のでGIS Z8750),他の気体では比感度を用いて感度補正をする必要がある.未補正の値は窒素相当圧または窒素換算値と呼ばれている.使用可能な圧力範囲は,低い方は軟x線効果などで,高い方はKや∠.を一定値に保てなくなるために制限される.感度の

校正時と異なる温度で使用するどきは温度補正が必要である(JIS Z8752).

                          (大阪市大工 美馬宏司)

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【本学会の方針】

 プラズマの研究は,将来のエネルギー源として

期待される核融合の地上での実現をめざして,.こ

こ40年程の問に大きな成果を挙げてきました.そ

の結果,核融合炉心プラズマの実現に大きく近づ

いたばかりでなく,このために開発された技術は

先端技術として応用されています.また,プラズ

マに関する研究や経験は,現在特に注目されてい

る工業へのプラズマ応用と深い関わりをもってい

ます.一方,近い将来原型核融合炉を完成させる

ため,物理学,電気工学,材料工学,真空工学,

原子炉工学,放射線科学などの幅広い分野にまた

がり盛んな研究開発が行われています.

 この学会は,1958年湯川秀樹博士を会長として

生れた研究者組織「核融合懇談会」が母体となっ

て,1983年学術団体「プラズマ・核融合学会」と

して発足し,1988年には社団法人となりました.

現在は,プラズマ理工学及び核融合科学に携わる

研究者・学生ばかりでなく,宇宙プラズマやプラ

ズマ応用技術等に関心を持つ人々にも広く参加し

ていただいています.学会としては,核融合学に

とどまらず,関連する技術開発,さらにはプラズ

マ応用等についての優れた情報交換の場となるよ

う努力しています.

【役  則

 会  長  森   茂

 副会長  井上 信幸

 副会長  山科 俊郎

 常務理事  川村 孝弍

 理  事  伊藤智之

 理  事  井上  晃

 理事大引得弘 理事柿澤憲一 理事後藤誠一(企画委員長)  理  事  佐藤徳芳

  理  事  高村秀一

  理  事  宅間  董

  理  事  玉野輝男

  理  事  田村早苗

  理  事  戸田 三朗

  理事藤田順治  理事森野信幸(財務委員長)  理事山中龍彦(編集委員長)  監  事  坂本雄一

  監事森川鐵也

          編集委員会のメンバーに

         加わってまだ数ヶ月の新米

         です.あまり役に立ってい

ませんが先輩委員,事務局の方々にいろいろ教え

ていただいて少なくとも他の委員の方々の迷惑に

ならないようにと努力しています.私は以前,こ

の学会と同規模の他の学会の編集委員を務めた経

験がありますが,本会のようなどちらかといえば

物理・電気系の学会とは随分と違っており毎回の

編集委員会で勉強させていただいています.私が

感じましたことを少し述べさせていただきます.

まず第一に編集委員会での編集委員の方々からの

意見が多く,非常に活発である事です.逆に言え

ば非常に民主的(?〉であり委員長が意見をまと

めるのに苦労し編集委員会の時問がかかる事で

す.、何事も完壁さを追い求める姿勢に満ちていま

す.私などは見習わなければ……と思います.毎

回学会誌に戦せ、る記事の構成(校正),企画など

に対して真剣に議論し学会誌の充実に編集委員会『

の寄与が非常に大きいことに驚いています.毎号

の学会誌の校正を編集委員が持ち回りで行うとい

うことにも驚きました.またプラズマ・核融合に

関係する研究者の分野は広く,その全分野を平等

にカバーしながら,少なくとも全分野の人に記事

の意義と面白さが解ってもらえるような記事内容

にするようr編集委員として努力したいと考えて

います.また編集委員長が9月号で述べておられ

る様に,この学会誌が一層世界的に認められる為

には,英文の記事を増やすこと,特に研究論文は

英文で出すことに統一したほうが良いのでは,と

私見ながら思っています.このまま英文誌を作ら

なくてもその方向を推し進めても良いのでは,と

考えています.

 働きが悪く,新米でろくに編集に役立っていま

せんが,編集後記を書くはめになりました.埋め

草と思って気楽に引き受け,締め切りの3日前に

事務局の女性から催促され,論文を書くより苦労

しました.ボヤキ,ボヤキ…唖の編集後記で誠に

申し訳ありません.    一 』  (T。M)

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