最新の国勢調査に基づく将来人口予測が可能に!平成30年7月31日...

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平成30年7月31日 国土技術政策総合研究所 最新の国勢調査に基づく将来人口予測が可能に! ~地区レベルの将来人口予測ツールを改良~ 国総研では、研究の一環として作成した「小地域(町丁・字)を単位とした将来人口・世帯予測ツー ル[試行版]」を平成29年1月27日に公開し、コンパクトシティ形成に向けた立地適正化計画、都市計画 マスタープラン、空家等対策計画の策定等に活用いただくなど、大変多くの方々にご利用いただいて いるところです。本ツールは、「立地適正化計画作成の手引き」(国土交通省都市局都市計画課、 http://www.mlit.go.jp/toshi/city_plan/toshi_city_plan_tk_000035.html )においても、地区別将来人口 予測手法の一例として紹介されています。 本ツールについては、多くのユーザーの皆様より、平成 27 年国勢調査結果に基づく最新の将来人 口予測に対応できるようご要望をいただいておりましたが、予測に必要な市区町村別将来推計人口 (平成 30 年推計)が平成 30 年 3 月 30 日に国立社会保障・人口問題研究所から公表されたのを受け、 この度改良版(バージョン 2)を作成、公開しました。これにより、今後、各種計画の新規策定や見直し において、最新の将来人口予測に基づく検討が可能となります。この他、改良版では、ユーザーの皆 様からのご要望を踏まえ、64bit 版 Excel への対応や、グラフ作成機能の追加等も行っています。 今後も国土交通省都市局都市計画課とも共同して本ツールの地方公共団体の都市計画部局等へ の普及を図るとともに、更なる改良に向け、多くの方々のご利用とご意見・ご感想を期待するもので す。 ■本ツールの主な特長(下線はバージョン 2 の新機能) これまで市区町村単位でしか得られなかった5歳階級別・性別人口及び世帯数 の将来予測が、 小地域(町丁・字)単位で可能。 平成 27 年国勢調査結果に基づく最新の将来予測が可能(従来版は平成 22 年国勢調査結果に 対応)。 Microsoft Excel(32bit 版、64bit 版)上で操作でき、さらに、プルダウンメニュー等で簡単に操作が 可能。 全国の人口データベースが付属しており、新たなデータの準備が不要。 予測結果について、人口推移や人口ピラミッド等のグラフの作成が可能。 予測結果は、Microsoft Excel 上でマップ表示が可能(凡例の表示も可能)。 地理情報システム(GIS)での活用も可能で、予測結果の 100mメッシュへの配分も可能。 ※ 世帯数の将来予測については、予測に必要な最新のデータが国立社会保障・人口問題研究所から公開さ れていないため、現時点では予測をすることができません。必要なデータが同研究所から公開された後に、 世帯数の将来予測ができるバージョンの公開を予定しています。 資料配布の場所 1.国土交通記者会 2.国土交通省建設専門紙記者会 3.国土交通省交通運輸記者会 4.筑波研究学園都市記者会 3031日同時国総研では、小地域(町丁・字)を単位とした将来人口・世帯予測ツールの改良版を 公開しました。これにより、ユーザーの皆様からご要望の多かった、平成 27 年国勢調査 結果に基づく最新の将来人口予測等が可能になりました。

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Page 1: 最新の国勢調査に基づく将来人口予測が可能に!平成30年7月31日 国土技術政策総合研究所 最新の国勢調査に基づく将来人口予測が可能に!

平 成 3 0 年 7 月 3 1 日

国土技術政策総合研究所

最新の国勢調査に基づく将来人口予測が可能に!

~地区レベルの将来人口予測ツールを改良~

国総研では、研究の一環として作成した「小地域(町丁・字)を単位とした将来人口・世帯予測ツー

ル[試行版]」を平成29年1月27日に公開し、コンパクトシティ形成に向けた立地適正化計画、都市計画

マスタープラン、空家等対策計画の策定等に活用いただくなど、大変多くの方々にご利用いただいて

いるところです。本ツールは、「立地適正化計画作成の手引き」(国土交通省都市局都市計画課、

http://www.mlit.go.jp/toshi/city_plan/toshi_city_plan_tk_000035.html)においても、地区別将来人口

予測手法の一例として紹介されています。

本ツールについては、多くのユーザーの皆様より、平成 27 年国勢調査結果に基づく最新の将来人

口予測に対応できるようご要望をいただいておりましたが、予測に必要な市区町村別将来推計人口

(平成30年推計)が平成30年3月30日に国立社会保障・人口問題研究所から公表されたのを受け、

この度改良版(バージョン 2)を作成、公開しました。これにより、今後、各種計画の新規策定や見直し

において、最新の将来人口予測に基づく検討が可能となります。この他、改良版では、ユーザーの皆

様からのご要望を踏まえ、64bit 版 Excel への対応や、グラフ作成機能の追加等も行っています。

今後も国土交通省都市局都市計画課とも共同して本ツールの地方公共団体の都市計画部局等へ

の普及を図るとともに、更なる改良に向け、多くの方々のご利用とご意見・ご感想を期待するもので

す。

■本ツールの主な特長(下線はバージョン 2 の新機能)

これまで市区町村単位でしか得られなかった5歳階級別・性別人口及び世帯数※の将来予測が、

小地域(町丁・字)単位で可能。

平成 27 年国勢調査結果に基づく最新の将来予測が可能(従来版は平成 22 年国勢調査結果に

対応)。

Microsoft Excel(32bit 版、64bit 版)上で操作でき、さらに、プルダウンメニュー等で簡単に操作が

可能。

全国の人口データベースが付属しており、新たなデータの準備が不要。

予測結果について、人口推移や人口ピラミッド等のグラフの作成が可能。

予測結果は、Microsoft Excel 上でマップ表示が可能(凡例の表示も可能)。

地理情報システム(GIS)での活用も可能で、予測結果の 100mメッシュへの配分も可能。

※ 世帯数の将来予測については、予測に必要な最新のデータが国立社会保障・人口問題研究所から公開さ

れていないため、現時点では予測をすることができません。必要なデータが同研究所から公開された後に、

世帯数の将来予測ができるバージョンの公開を予定しています。

資料配布の場所 1.国土交通記者会 2.国土交通省建設専門紙記者会 3.国土交通省交通運輸記者会 4.筑波研究学園都市記者会 平成30年7月31日同時配布

国総研では、小地域(町丁・字)を単位とした将来人口・世帯予測ツールの改良版を

公開しました。これにより、ユーザーの皆様からご要望の多かった、平成 27 年国勢調査

結果に基づく最新の将来人口予測等が可能になりました。

Page 2: 最新の国勢調査に基づく将来人口予測が可能に!平成30年7月31日 国土技術政策総合研究所 最新の国勢調査に基づく将来人口予測が可能に!

■本ツールの入手方法

一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会が運用するポータルサイト「G 空間情報センター」

(https://www.geospatial.jp/)においてユーザー登録の上、国土交通省国土技術政策総合研究所の

サイト(https://www.geospatial.jp/ckan/organization/nilim)から、本ツールをダウンロードして下さい。

(無償にてご利用いただけます。)

(お問い合わせ先)

国土交通省 国土技術政策総合研究所 都市研究部 都市計画研究室 室長 勝又 済

TEL:029-864-2211(内線 4521) FAX:029-864-6776 E-mail: [email protected]

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0250500

0 250 500

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上女性

男性

平成27年

○○地区

人口ピラミッド(要因法・地区毎)

0250500

0 250 500

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上女性

男性

平成37年

○○地区

人口ピラミッド(要因法・地区毎)

0250500

0 250 500

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上女性

男性

平成47年

○○地区

人口ピラミッド(要因法・地区毎)

0250500

0 250 500

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上女性

男性

平成57年

○○地区

人口ピラミッド(要因法・地区毎)

小地域(町丁・字)を単位とした将来人口・世帯予測ツールのイメージ

<人口ピラミッド>

<総世帯数、高齢者が世帯主の単身・夫婦のみ世帯数>

図3 チェックボックス方式による人口予測手法の設定画面 (人口予測手法やパラメータをチェックボックスで設定します。)

図2 プルダウンメニュー方式による対象都市の設定画面 (予測を行う都市をプルダウンメニューで選択します。)

図1 将来人口・世帯予測プログラムのメインメニュー (メニューのガイドに従って操作を進めていきます。)

本ツールに付属のプログラムにより、予測結果について、次のようなグラフやマップを作成することなどが可能です。(グラフ作成機能はバージョン 2 の新機能)

<人口予測結果のマップ表示例>

【小地域(町丁・字)単位】 【100mメッシュ単位】

総人口[人]

20未満

20以上40未満

40以上60未満

60以上80未満

80以上100未満

100以上

総人口[人]

100未満

100以上500未満

500以上1000未満

1000以上2000未満

2000以上3000未満

3000以上

0%

10%

20%

30%

40%

50%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

総世帯数 高齢者が世帯主の

単身・夫婦のみ世帯数世帯割合(%)

総世帯数、高齢者が世帯主の単身・夫婦のみ世帯数

(要因法・地区毎)

○○地区

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将来人口・世帯予測ツールのアクセス及びダウンロード実績※

延べアクセス件数は 2000~3000 件/月で推移して

います。

主なダウンロードユーザーの属性は、民間企業

(50.6%)、大学・高専(14.5%)、市区町村(14.8%)、協

会・団体(10.8%)の順です。

民間企業には、集約型都市づくりを進める立地適正化

計画や、都市計画マスタープラン等の策定支援に関

わる都市計画コンサルタントが多く含まれています。

ユーザーの皆様からは、①平成 27 年国勢調査結果

への対応、②64bit 版 Excel への対応、③グラフ作成

機能の追加、④簡易マップ表示での凡例表示機能の

追加等のご要望をいただいておりました。

<累計延べダウンロード件数におけるユーザー属性別構成比>

国2.1% 都道府県

1.4%

市区町村14.8%

大学・高専14.5%

高等学校0.0%

研究機関0.4%

協会・団体10.8%

NPO0.1%

民間企業50.6%

交通事業者0.1%

マスメディア0.0%

金融機関0.7%

医療機関0.2%

その他4.1%

累計延べダウンロード

件数(2052件)における

ユーザー属性別構成比

(2017/3~2018/6)

※アクセス及びダウンロード実績に関するデータは、一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会よりご提供いただいています。

<月間延べダウンロード件数の推移(ユーザー属性別)>

0

50

100

150

200

250

2017年3月

2017年4月

2017年5月

2017年6月

2017年7月

2017年8月

2017年9月

2017年10月

2017年11月

2017年12月

2018年1月

2018年2月

2018年3月

2018年4月

2018年5月

2018年6月

月間延べダウンロード件数

ダミーその他

医療機関

金融機関

マスメディア

交通事業者

民間企業

NPO

協会・団体

研究機関

高等学校

大学・高専

市区町村

都道府県

(件)

※2017年1~2月はデータログ無し

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

7000

8000

2017年1月

2017年2月

2017年3月

2017年4月

2017年5月

2017年6月

2017年7月

2017年8月

2017年9月

2017年10月

2017年11月

2017年12月

2018年1月

2018年2月

2018年3月

2018年4月

2018年5月

2018年6月

月間延べアクセス件数

(件)2017年1月27日公開

<月間延べアクセス件数の推移>

将来人口・世帯予測ツールの利用例

【神奈川県秦野市での利用例】

立地適正化計画の居住誘導区域

設定の検討作業において、将来

人口・世帯予測ツールを利用し、

バス交通の将来人口カバー率を

推計した例です。

(100m メッシュ単位人口データを

基に、バス停 300m 圏の将来生

産年齢人口の変化とカバー状況

を 2010 年から 2040 年まで 5 年

間隔で推計)