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医療・介護改革の取組 資料5 平成29622厚生労働省

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Page 1: 地域医療構想の進捗状況 - 首相官邸ホームページ8.7 万床 急性期 40.1 万床 ( 34 %) 回復期 37.5 万床 ( 31 %) 高度急性期 13.1 万床 (

医療・介護改革の取組

資料5

平成29年6月22日厚生労働省

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地域医療構想の進捗状況

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「地域医療構想」の達成の推進

【足下の病床機能】(平成27年7月現在)

【2025(平成37)年の病床必要量】

平成28年度末に全都道府県で策定完了⇒地域ごとに、2025(平成37)年時点での病床の必要量を『見える化』

計119.1万床(※)

※ 内閣官房推計(平成27年6月)の合計114.8~119.1万床の範囲内

A病院急性期250床

B病院 急性期200床

C病院 急性期100床

手術件数

50(件/月)

40(件/月)

リハビリ件数

5(件/月)

200(件/月)

160(件/月)

100(件/月)

C病院は、・ 手術の件数は少ない・ リハビリの実施件数は他院と同等

C病院を回復期機能へ転換し、病床数を50床に減床

病床の役割分担を進めるため、手術やリハビリの件数や、疾病ごとの患者数等のデータを国から提供。

データを活用し、個別の病院名や転換する病床数等の具体的対応方針を集中的に検討。

個別の病院名や転換する病床数等の具体的な事業計画を策定した都道府県に対し、重点的に配分。

国からデータ提供

①機能分化・連携のための診療等のデータ提供

②地域医療介護総合確保基金による支援

③診療報酬・介護報酬改定による対応平成30年度診療報酬・介護報酬同時改定をはじめ、今後の診療報酬改定・介護報酬改定において、病床の機能分化・連携の取組の後押し、介護施設、高齢者住宅、在宅医療等への転換等の対応を進める。

議論の一例

C病院の方針

●平成29年度以降、地域ごとの「地域医療構想調整会議」での具体的議論を促進。●病床の機能分化・連携の議論に必要な診療等データの提供、基金の重点配分、診療報酬・介護報酬での対応を実施。

計133.1万床

約3割縮減

介護施設、在宅医療等に転換

約3倍に拡充

約2割縮減

急性期59.3万床(48%)

高度急性期16.9万床(14%)

慢性期35.4万床(28%)

回復期12.9万床(10%)

休眠等8.7万床

急性期40.1万床(34%)

回復期37.5万床(31%)

高度急性期13.1万床(11%)

慢性期28.4万床(24%)

介護施設、在宅医療等約30万人

配分実績(平成28年度)

合計904億円

機能分化・

連携のための

施設整備等

458在宅医療等

の整備

47

従事者確保

400

平成29年4月12日 経済財政諮問会議塩崎臨時議員提出資料

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② 地域医療構想の実現、医療計画・介護保険事業計画の整合的な策定等

地域医療構想の実現に向けて地域ごとの「地域医療構想調整会議」での具体的議論を促進する。病床の役割分担を進めるためデータを国から提供し、個別の病院名や転換する病床数等の具体的対応方針の速やかな策定に向けて、2年間程度で集中的な検討を促進する。これに向けて、介護施設や在宅医療等の提供体制の整備と整合的な慢性期機能の再編のための地域における議論の進め方を速やかに検討する。このような自主的な取組による病床の機能分化・連携が進まない場合には、都道府県知事がその役割を適切に発揮できるよう、権限の在り方について、速やかに関係審議会等において検討を進める。また、地域医療介護総合確保基金について、具体的な事業計画を策定した都道府県に対し、重点的に配分する。

地域医療構想における2025年(平成37年)の介護施設、在宅医療等の追加的必要量(30万人程度)を踏まえ、都道府県、市町村が協議し整合的な整備目標・見込み量を立てる上での推計の考え方等を本年夏までに示す。

「経済財政運営と改革の基本方針2017」(平成29年6月9日閣議決定)[抜粋]

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医療法に定める地域医療構想調整会議の開催

新たな中核病院の整備による自治体病院等機能再編成のイメージ

・国立病院機構弘前病院(342床)

・弘前市立病院(250床)

統合し、新たな中核病院(440~450床)を整備

地域医療構想の記載内容(病床機能の分化・連携の推進)

構想区域内における医療機関の役割分担の明確化、連携体制の強化による、効率的・効果的な医療提供体制を構築 自治体病院等の機能再編成を推進

・黒石病院(257床)・大鰐病院(60床) ・板柳中央病院(87床)・その他の中小病院

病床規模の縮小や回復期・慢性期機能へ転換

調整会議(津軽構想区域)での議論

新たな中核病院の整備による医療資源の集約を通じて、救急医療体制の確保と充実、急性期医療、専門医療の対応力向上 その他の医療機関については、病床稼働率等の状況を踏まえた、病床規模の見直し及び回復期・慢性期機能へ転換

黒石病院(機能分化、病床削減)

回復期機能へ

大鰐病院(機能転換、病床削減)

慢性期機能、老健等へ回復期、慢性期機能へ

板柳中央病院(機能分化)

新たな中核病院

基本的な方向性について、関係者間で合意。今後、具体策について議論を深化。

青森県の地域医療構想調整会議における検討内容について

<津軽構想区域>

・救命救急センター・臨床研修指定病院・地域災害拠点病院・地域周産期母子医療センター・地域医療支援病院 等

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3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月

都道府県全体

地域医療構想調整会議の進め方のサイクル(イメージ)

調整会議

・都道府県職員研修(前期)・データブック配布及び説明会・基金に関するヒアリング

・都道府県職員研修(中期)

・地域医療構想の取組状況の把握

・都道府県職員研修(後期)・病床機能報告の実施

(平成29年度については、第7

次医療計画に向けた検討を開始)

●具体的な機能分化・連携に向けた取組の整理について

・県全体の病床機能や5事業等分野ごとの不足状況を明示

●病床機能報告や医療計画データブック等を踏まえた役割分担について確認・不足する医療機能の確認・各医療機関の役割の明確化

・各医療機関の病床機能報告やデータブックの活用

●機能・事業等ごとの不足を補うための具体策についての議論

・地域で整備が必要な医療機能を具体的に示す

・病床機能報告に向けて方向性を確認

・機能ごとに具体的な医療機関名を挙げたうえで、機能分化・連携若しくは転換についての具体的な決定

・具体的な医療機関名や進捗評価のための指標、次年度の基金の活用等を含むとりまとめを行う

●病床機能の分化・連携に向けた好事例や調整困難事例について収集・整理(国において全国状況を整理)●地域住民・市区町村・医療機関等に対する情報提供(議事録の公開、説明会等)

1回目 2回目 3回目 4回目

全ての都道府県で構想策定完了予定

:国から都道府県へ進捗確認

○ 次のような年間のスケジュールを毎年繰り返すことで、地域医療構想の達成を目指す。

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国消費税財源活用

市町村

市町村計画(基金事業計画)

都道府県

都道府県計画(基金事業計画)

基金※国と都道府県の

負担割合2/3、 1/3

申請

事業者等(医療機関、介護サービス事業所等)

交付

交付

地域医療介護総合確保基金

交付提出

交付提出

申請

地域医療介護総合確保基金の対象事業

1 地域医療構想の達成に向けた医療機関の施設又は設備の整備に関する事業

2 居宅等における医療の提供に関する事業

3 介護施設等の整備に関する事業(地域密着型サービス等)

4 医療従事者の確保に関する事業

5 介護従事者の確保に関する事業

都道府県計画及び市町村計画(基金事業計画)

○ 基金に関する基本的事項・公正かつ透明なプロセスの確保(関係者の意見を反映させる仕組みの整備)・事業主体間の公平性など公正性・透明性の確保・診療報酬・介護報酬等との役割分担

○ 都道府県計画及び市町村計画の基本的な記載事項医療介護総合確保区域の設定※1 / 目標と計画期間(原則1年間) /事業の内容、費用の額等 / 事業の評価方法※2

※1 都道府県は、二次医療圏及び老人福祉圏域を念頭に置きつつ、地域の実情を踏まえて設定。市町村は、日常生活圏域を念頭に設定。

※2 都道府県は、市町村の協力を得つつ、事業の事後評価等を国は都道府県の事業を検証し、基金の配分等に活用

○ 都道府県は市町村計画の事業をとりまとめて、都道府県計画を作成

○ 団塊の世代が75歳以上となる2025年を展望すれば、病床の機能分化・連携、在宅医療・介護の推進、医療・介護従事者の確保・勤務環境の改善等、「効率的かつ質の高い医療提供体制の構築」と「地域包括ケアシステムの構築」が急務の課題。○ このため、平成26年度から消費税増収分等を活用した財政支援制度(地域医療介護総合確保基金)を創設し、各都道府県に設置。各都道府県は、都道府県計画を作成し、当該計画に基づき事業を実施。

平成29年度政府予算:公費で1,628億円(医療分 904億円、介護分 724億円)

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第7次医療計画・第7期介護保険事業(支援)計画の見直しの概要

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医療機能の分化・連携と、地域包括ケアシステムの構築を一体的に推進

平成25年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度平成26年度 平成30年度

同時改定(予定)

基金(医療分のみ) 基金(介護分を追加) 基金 基金

総合確保方針

医療計画基本方針

病床機能報告

医療介護総合確保法

改正医療法

改正介護保険法

総合確保方針

介護保険事業(支援)計画策定

医療計画

策定

介護保険事業

(支援)計画策定

介護保険事業計画基本指針

介護保険事業計画基本指針

・2025年度までの将来見通しの策定

介護報酬改定 診療報酬改定基金造成・執行

地域医療構想(ビジョン)の策定

第6期介護保険事業(支援)計画に位置付けた施策の実施

・2025年の医療需要と、目指すべき医療提供体制・目指すべき医療提供体制を実現するための施策

・介護サービスの拡充/・地域支援事業による在宅医療・介護連携、地域ケア会議、認知症施策、生活支援・介護予防等の推進

第6次医療計画 第7次医療計画第7期介護保険事業計画第5期介護保険事業計画 第6期介護保険事業計画

病床機能分化・連携の影響を両計画に反映

医療保険制度改革法案の成立(平成27年5月27日)

必要な措置を平成29年度までを目途に順次講ずる

地域医療構想のガイドライン(年度末)

・医療保険制度の財政基盤の安定化・保険料に係る国民の負担に関する公平の確保・保険給付の対象となる療養の範囲の適正化 等

医療保険制度改革

医療と介護の一体的な改革に係る今後のスケジュール

病床機能報告 病床機能報告

病床機能報告

改正介護保険法

介護報酬改定(臨時)

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在宅医療等の新たなサービス必要量の考え方について

⑤現時点の老健施設の入所者数

【現

状】

①障害者・難病患者

③一般病床でC3基準未満の患者数

④現時点で訪問診療を受けている患者数

【将

来】

慢性期機能 及び 在宅医療等回復期機能

②療養病床の入院患者数

地域差の解消

医療区分1の70%

回復期リハ病棟の患者数

都道府県及び市町村は、在宅医療等の新たなサービス必要量について、協議の場を活用し医療、介護各々の主体的な取組により受け皿整備の責任を明確にした上で、次期医療計画及び介護保険事業計画における整合的な整備目標・見込み量を設定する。

外来受診

在宅医療(訪問診療)

(医療の対応)

(介護の対応)介護療養からの転換

医療療養からの転換

施設サービス(特養、老健)

居宅サービス

40歳未満その他(※1)

(※1)その他:介護保険の要介護被保険者等が訪問看護等の提供を受ける場合、末期の悪性腫瘍、難病患者、急性増悪等による主治医の指示があった場合などに、医療保険の給付が行われる。

(※2)外来サービスを利用する者の一部には、居宅サービスを利用する者もあり

※2

医療、介護のどの類型の受け皿で対応するべきか検討し、整合的な整備目標・見込み量を設定

29.7~33.7 万人程度 (内閣官房推計(平成27年6月)

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(効果的な施策の推進)

在宅医療の見直しについて

在宅医療

(効果的な施策の推進)

○ 地域医療構想や介護保険事業計画と整合性のとれた、実効的な整備目標を設定し、在宅医療の提供体制を着実に整備する。○ 多様な職種・事業者を想定した取組み、市町村が担う地域支援事業と連携した取組みなど、より効果的な施策を実施する。

○ 医療サービスと介護サービスが、地域の実情に応じて補完的に提供されるよう、都道府県や市町村の医療・介護担当者等の関係者による協議の場を設置し、介護保険事業計画等における整備目標と整合的な目標を検討。※ 例えばサービス付き高齢者向け住宅等の整備等に関する

計画や療養病床の動向など在宅医療の提供体制を考える上で地域において留意すべき事項や、協議の進め方について、今後、国において整理し、都道府県に示していく。

実効的な整備目標の設定(協議の場の設置)

多様な職種・事業者を想定した取組

○ 在宅医療の提供者側に対する施策に偏重しないよう、多様な職種・事業者が参加することを想定した施策を実施。

(例)・地域住民に対する普及啓発

・入院医療機関に対し在宅医療で対応可能な患者像や療養環境についての研修

・入院医療機関と、かかりつけの医療機関や居宅介護支援事業所等との入退院時における情報共有のための連携ルール等の策定 等

地域支援事業と連携した取組

○ 医師会等と連携し、また保健所を活用しながら、地域支援事業の在宅医療・介護連携推進事業を担う市町村を支援。特に、以下のような医療に係る専門的・技術的な対応が必要

な取組は、重点的に対応。

(ウ)切れ目のない在宅医療と在宅介護の提供体制の構築(オ)在宅医療・介護連携に関する相談支援(ク)在宅医療・介護連携に関する関係市区町村の連携

市町村

協議の場・医療計画

・市町村介護保険事業計画

都道府県

両計画で整合的な目標を検討

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○ 介護保険法において、厚生労働大臣は、介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施を確保するための基本的な指針(以下「基本指針」という。)を定めることとされている。

○ 都道府県及び市町村は、基本指針に即して、3年を一期とする都道府県介護保険事業支援計画及び市町村介護保険事業計画を定めることとされており、基本指針は計画作成上のガイドラインの役割を果たしている。

基本指針とは

<スケジュール>6月21日 介護保険部会において基本指針案を議論

7月上旬 自治体に対して基本指針の全文を提示

各都道府県、市町村において介護保険事業(支援)計画を策定

平成30年度~ 第7期介護保険事業(支援)計画スタート

○ 高齢者の自立支援・重度化防止に向けた保険者機能の強化の推進

○ 「我が事・丸ごと」、地域共生社会の推進

○ 平成30年度から同時スタートとなる医療計画等との整合性の確保

○ 介護を行う家族への支援や虐待防止対策の推進

○ 「介護離職ゼロ」に向けた、介護をしながら仕事を続けることができるようなサービス基盤の整備

第7期基本指針のポイント

第7期介護保険事業(支援)計画に関する基本指針の策定について

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市町村介護保険事業計画 国 都道府県医療計画

28年12月

29年1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

30年1月

2月

3月

第7次医療計画・第7期介護保険事業計画 策定スケジュールのイメージ

第7期介護保険事業計画スタート

・介護保険事業計画を議会に報告・介護保険条例の改正

基本指針案の提示

計画策定のための準備作業・基礎データの収集・実態調査、ニーズ調査・これまでの施策の整理・課題の検討 等

策定指針の通知

パブリックコメント

医療審議会へ諮問

第7期計画策定に関する基本的考

え方、在宅介護実態調査の分析手法の提示

・二次医療圏の設定

・基準病床の設定

・5疾病・5事業及び在宅医療の課題、目標、施策の検討 等

第7次医療計画スタート

協議の場

・対応すべき需要について

・整備目標・見込み量の在り方について

(達成状況の評価について)

総合確保方針の告示計画策定のための準備作業

・基礎データの収集・実態調査、ニーズ調査・これまでの施策の整理・課題の検討 等

パブリックコメント

・サービス見込み量の設定

・保険料の仮設定 等

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国保の都道府県ガバナンス強化の取組状況

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● 地域における『予防・健康・医療・介護』は、それぞれ密接に関連するが、制度がバラバラ。都道府県の役割は限定的。

● 都道府県を、個人・保険者・医療機関等の自発的な行動変容を促す司令塔へ。このため、制度(権限)・予算(財政)・情報(データ)・人材などの面で、都道府県の保健ガバナンスの抜本強化を検討。

都道府県の保健ガバナンスの抜本強化-地域の予防・健康・医療・介護の司令塔としての都道府県の役割の明確化 -

予防・健康医療・介護の司令塔

予防・健康医療

介護提供体制 保険

都道府県の役割

適正化計画の策定

医療計画の策定

国保の保険者(H30~)

市町村支援

●医療政策、データ分析等に精通した人材確保に向け、関係者で連携。

人材の強化-主体的な医療施策の企画立案能力の向上-

制度(権限)の強化-都道府県が取りまとめる協議体の構築(「保険者協議会」の改組)-

関係省庁で連携

都道府県

大学(医療情報等)

●住民の健康づくりや、効率的な医療・介護の提供体制の構築など、様々な地域課題に取り組む。

人材派遣・研修・支援

連携

都道府県 「保険者協議会」

国保

広域連合

協会 健保

共済医療関係者

企業 市町村 各保険者等

<必要に応じて参加>

●「保健医療データプラットフォーム」を都道府県が分析。保険者・個人等の行動変容を促す。

情報(データ)の強化-都道府県によるビッグデータへのアクセス確保・分析機能強化-

保健医療データプラットフォーム

分析

②抗生物質の処方や重複投薬の状況等

①脳卒中患者の治療後の医療・介護サービスの傾向

<地域特性分析の例>

都道府県本庁に、行政医師が1名しかいない県が、10県。

予算(財政)の強化-都道府県のインセンティブ改革(保険者努力支援制度等)-

重症化予防

後発医薬品

重症化予防

後発医薬品

アウトカム

取組状況中心の評価 アウトカム評価追加

見直し

医療費適正化の実効的推進

●インセンティブ制度を拡充するとともに、アウトカム指標を導入。

平成29年4月12日経済財政諮問会議 塩崎臨時議員提出資料

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【検討を開始】○ 都道府県が責任を持って減らすべき「地域差」について分析を進めた上で、普通調整交付金における調整の在り方について、改革の施行状況も踏まえつつ関係者間で議論し、結論を得て対応

【平成30年度から実施】○ 保険者努力支援制度に加え、調整交付金からの財源も追加することで、総額1,000億円規模のインセンティブの仕組みを構築

【平成30年度から実施】○ 取組状況中心の指標に加え、各都道府県の医療費適正化等の取組の「成果を評価する指標」(年齢調整後医療費水準等)を導入することで、都道府県による実効的な取組を推進

都道府県ガバナンスの強化に向けた国保制度のインセンティブ改革について● 国保制度における医療費適正化等のインセンティブを強化し、都道府県間の医療費格差を解消していくため、・平成30年度より、①医療費適正化等の取組の成果を評価する指標の導入、②1,000億円規模のインセンティブの仕組みを設けるとともに、

・③普通調整交付金の見直しについても検討していく

平成30年度に、都道府県が国保の保険者に加わる国保改革が施行 この機会を捉え、地域の予防・医療等の司令塔としての都道府県の役割発揮を促すため、国保制度において様々なインセンティブを付与する必要

課題

①「成果を評価する指標」の導入

②1,000億円規模のインセンティブ制度の構築

③普通調整交付金の見直しの検討

予防・健康医療

提供体制 保険都道府県の役割

適正化計画の策定

医療計画の策定

国保の保険者(H30~)

保険料

県調整交付金

国定率負担医療費水準等に基づく評価を追加

重症化予防

後発医薬品

重症化予防

後発医薬品

成果を評価

取組状況中心の評価

見直し

【③普通調整交付金】所得調整の仕組みとして

有効に機能。⇒ この機能を維持しつつ、解消すべき「地域差」を算定対象とすることの是非について検討

国調整交付金

医療費との関係 所得との関係1人当たり普通調整交付金(円)

1人当たり所得(円)1人当たり医療費(円)

国・県の負担(50%)

住民の負担(50%)

9%

32%

9%

【②特別調整交付金+保険者努力支援制度】保険者努力支援制度(700~800億円)に加え、特別調整交付金の財源(200~300億円)も活用

【①保険者努力支援制度】700~800億円(30年度~)

平成29年5月23日経済財政諮問会議 塩崎臨時議員提出資料

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第3章 経済・財政一体改革の進捗・推進

3.主要分野ごとの改革の取組

(1)社会保障

② 地域医療構想の実現、医療計画・介護保険事業計画の整合的な策定等

(前略)

国保の財政運営責任を都道府県が担うことになること等を踏まえ、都道府県のガバナンスを強化するとともに、アウトカム指標等による保険者努力支援制度、特別調整交付金等の配分によりインセンティブを強化する。現行の普通調整交付金は、医療費が増えると配分が増える算定方法ともなっているため、所得調整機能を維持しながら、医療費適正化のインセンティブを効かせる観点から、地域差に関する調整・配分の在り方を検証し、2018年度(平成30年度)の新制度への円滑な移行に配慮しつつ速やかに関係者間で見直しを検討する。また、市町村の法定外一般会計繰入れの計画的な削減・解消を促す。

(後略)

経済財政運営と改革の基本方針2017(抄)(平成29年6月9日閣議決定)

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指標⑤ 第三者求償の取組の実施状況

○第三者求償の取組状況

○考え方について

保険者努力支援制度(前倒し(平成28年度分))について

【評価指標の考え方について】○ 糖尿病等の重症化予防、後発医薬品の使用促進、特定健診受診率向上、個人へのインセンティブ提供などの医療費適

正化に資する取組の実施状況を項目として設定する。

【評価指標ごとの加点の考え方について】○ 各評価指標ごとに医療費適正化効果、取組の困難さ及び基礎的な体制構築等を総合的に考慮し5~40点を配点する。

【予算規模について】○ 前倒し分にあっても、一定のインセンティブを付与する観点から150億円の予算とする。

○評価指標について

指標① 特定健診・特定保健指導の実施率、メタボリックシンドローム該当者及び予備群の減少率

○特定健診受診率・特定保健指導受診率○メタボリックシンドローム該当者及び予備群の減少率

保険者共通の指標 国保固有の指標

指標② 特定健診・特定保健指導に加えて他の健診の実施や健診結果等に基づく受診勧奨等の取組の実施状況

○がん検診受診率○歯科疾患(病)検診実施状況

指標③ 糖尿病等の重症化予防の取組の実施状況

○重症化予防の取組の実施状況

指標④ 広く加入者に対して行う予防・健康づくりの取組の実施状況○個人へのインセンティブの提供の実施○個人への分かりやすい情報提供の実施

指標⑤ 加入者の適正受診・適正服薬を促す取組の実施状況○重複服薬者に対する取組

指標⑥ 後発医薬品の使用促進に関する取組の実施状況○後発医薬品の促進の取組○後発医薬品の使用割合

指標① 収納率向上に関する取組の実施状況

○保険料(税)収納率

※過年度分を含む

指標② 医療費の分析等に関する取組の実施状況

○データヘルス計画の策定状況

指標③ 給付の適正化に関する取組の実施状況

○医療費通知の取組の実施状況

指標④ 地域包括ケアの推進に関する取組の実施状況

○国保の視点からの地域包括ケア推進の取組

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0.00

20.00

40.00

60.00

80.00

100.00

120.00

140.00

160.00

180.00

200.00

全国

北海道㊱

青森県㊷

岩手県㉟

宮城県㉛

秋田県㊼

山形県⑫

福島県㉜

茨城県㉘

栃木県㊲

群馬県㊳

埼玉県㉑

千葉県㉞

東京都㊻

神奈川県㊹

新潟県①

富山県⑦

石川県④

福井県㉗

山梨県㉖

長野県⑯

岐阜県㉙

静岡県⑪

愛知県㉕

三重県㊺

滋賀県⑧

京都府㊶

大阪府㉔

兵庫県㉚

奈良県㊵

和歌山県⑳

鳥取県㊸

島根県㉝

岡山県㉒

広島県㉓

山口県㊴

徳島県⑮

香川県⑲

愛媛県⑱

高知県⑭

福岡県⑬

佐賀県③

長崎県②

熊本県⑩

大分県⑤

宮崎県⑥

鹿児島県⑨

沖縄県⑰

平成28年度 保険者努力支援制度 都道府県別平均獲得点(275点満点)※体制構築加点(70点)を除く

特定健診・特定保健指導・メタボ(60点)

がん・歯周疾患検診(20点)

重症化予防(40点)

個人インセンティブ・情報提供(40点)

重複服薬(10点)

後発医薬品促進の取組・使用割合(30点)

収納率(40点)

データヘルス計画(10点)

医療費通知(10点)

地域包括ケア(5点)

第三者求償(10点)

平均獲得点数

①184.87 ②176.95③175.65

㊼89.88 ㊻92.71㊺96.59

速報版

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参考資料

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療養病床

一般病床

平均在院日数性別・年齢階級別人口 ×

性別・年齢階級別一般病床退院率

+流入

入院患者数

流出入院患者数

-×

病床利用率

在宅医療等対応可能数

性別・年齢階級別人口

× + 流入入院患者数

流出入院患者数

病床利用率

性別・年齢階級別療養病床入院受療率

基準病床数の見直しについて

○ 基準病床数の算定式について、地域医療構想における病床の必要量の算定方法との整合性を考慮し、必要な見直しを実施。

介護老人保健施設及び特別養護老人ホームの定員数としていた「介護施設等対応可能数」について、地域医療構想と整合的な、在宅医療や介護施設で対応可能な数を見込む「在宅医療等対応可能数」へ見直し。※具体的な算定方法については、「医療計画の見直し等に関する検討会」で引き続き検討中。

介護老人保健施設や特別養護老人ホームと一体的に算定していた「入院・入所率」について、療養病床に限った「入院受療率」へ見直し。

【性別・年齢階級別療養病床入院受療率】

【在宅医療等対応可能数】

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5疾病の見直しについて

○ これまでがん医療の均てん化を目指し体制整備を行ってきたが、がん医療が高度化、複雑化してきていることを踏まえ、均てん化が必要な分野、集約化が必要な分野を検討し、今後のがん医療体制を整備する。

○ がんの予防や社会復帰、治療と職業生活の両立に向けた支援に取組む。

がん

○ 脳血管疾患による死亡を防ぎ、また、要介護状態に至る患者を減少させるため、発症後、病院前救護を含め、早急に適切な急性期診療を実施する体制の構築を進める。

○ 急性期から慢性期を通じて、リハビリテーションや、再発・合併症予防を含めた、一貫した医療を提供する体制を構築する。

脳卒中

○ 「急性心筋梗塞」を「心筋梗塞等の心血管疾患」と見直し、心不全等の合併症等を含めた医療提供体制の構築を進める。○ 急性心筋梗塞による突然死を防ぐため、発症後、病院前救護を含め、早急に適切な治療を開始する体制の構築を進める。○ 急性期の治療に引き続き、回復期及び慢性期の適切な治療を含めた医療提供体制を構築する。

心筋梗塞等の心血管疾患

○ 発症予防・重症化予防に重点をおいた対策を推進するため、地域における連携体制の構築を目指す。

○ 重症化予防対策には、受診中断患者数の減少や早期からの適切な指導・治療が重要であり、医療機関と薬局、保険者が連携する取組みを進める。

○ 日常生活に近い場でも栄養・運動等の指導を受ける事が可能となるよう、医療従事者が地域での健康づくり・疾病予防に参加できる機会を創出する。

糖尿病

○ 精神障害者が、地域の一員として安心して自分らしい暮らしをすることができるよう、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築を目指す。このため、平成32年度末・平成37年(2025年)の精神病床における入院需要(患者数)及び、地域移行に伴う基盤整備量(利用者数)の目標を明確にした上で、障害福祉計画等と整合性を図りながら基盤整備を推し進める。

○ 統合失調症、うつ病・躁うつ病、認知症、児童・思春期精神疾患、依存症などの多様な精神疾患等に対応できる医療連携体制の構築に向けて、多様な精神疾患等ごとに医療機関の役割分担・連携を推進するとともに、患者本位の医療を実現していけるよう、各医療機関の医療機能を明確化する。

精神疾患

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5事業の見直しについて

○ 円滑な受入体制の整備やいわゆる出口問題へ対応するため、救急医療機関とかかりつけ医や介護施設等の関係機関との連携・協議する体制を構築する。また、日頃からかかりつけ医を持つこと、救急車の適正利用等についての理解を深めるための取組みを進める。

○ 救命救急センターの充実段階評価を見直し、地域連携の観点を取り入れる。併せて、救急医療機関について、数年間、受入れ実績が無い場合には、都道府県による指定の見直しを検討する。

○ 初期救急医療機関の整備とともに休日夜間対応できる薬局、精神科救急と一般救急との連携等をさらに進める。

救急医療

○ 被災地域の医療ニーズ等の情報収集や医療チーム(DMAT、DPAT、JMAT等)との連絡調整等を行う災害医療コーディネート体制の整備を進める。さらに、大規模災害時に備え、災害時における近隣都道府県との連携を強化する。

○ 災害時の診療機能の低下軽減や早期回復を図るため、事業継続計画(BCP)の策定について、推進する。

災害医療

○ へき地における医療従事者の確保やチーム医療の充実については、「へき地保健医療計画」を「医療計画」に一本化した上で、医療計画における医療従事者の確保等の取組みと連動して進める。

○ へき地における巡回診療等の実績に基づいて、へき地医療拠点病院の要件を見直す。

へき地医療

○ 「周産期医療体制整備計画」を「医療計画」に一本化し、基幹病院へのアクセス等の実情を考慮した圏域を設定する等の体制整備を進める。

○ 災害時に妊産婦・新生児等へ対応できる体制の構築を進めるため、「災害時小児周産期リエゾン」の養成を進める。○ 総合周産期母子医療センターにおいて、精神疾患を合併した妊婦への対応ができるような体制整備を進める。

周産期医療

○ 日本小児科学会の提言も踏まえ、小児中核病院、地域小児医療センターのどちらも存在しない圏域では、「小児地域支援病院(仮称)」を設定し、拠点となる医療機関等と連携しつつ、地域に必要な入院診療を含む小児診療体制を確保する。

○ 研修等を通じて地域で活躍する人材の育成を図るとともに、引き続き小児救急電話相談事業(#8000)の普及等を進める。

小児医療

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(カ)医療・介護関係者の研修会

*地域の実情に応じて➁と➂を同時並行で実施する場合もある。

在宅医療・介護連携推進事業○ 在宅医療・介護の連携推進については、これまで医政局施策の在宅医療連携拠点事業(平成23・24年度)、在宅医療推進事業(平成

25年度~27年度)により一定の成果。それを踏まえ、平成26年介護保険法改正により制度化。○ 介護保険法の地域支援事業に位置づけ、市区町村が主体となり、郡市区医師会等関係団体と連携しつつ取り組む。○ 本事業の(ア)~(ク)の8つの事業項目すべてを、平成30年4月にはすべての市区町村が実施。○ 8つの事業項目は、郡市区医師会等(地域の医療機関や他の団体を含む)に委託することも可能。○ 都道府県は、市町村における事業の進捗状況等を把握し、地域の課題等を踏まえ、都道府県医師会等関係団体と緊密に連携しつつ、保健所等を活用しながら、市区町村と郡市区医師会等関係団体等との協議の支援や、複数市区町村の共同実施に向けた調整等により支援。

○ 国は、事業実施関連の資料や手引き、事例集の整備、セミナーの開催等により支援するとともに、都道府県を通じて実施状況を把握。

事業項目と事業の進め方のイメージ

在宅医療・

介護連携の推進

(イ)在宅医療・介護連携の課題の抽出と対応策の検討

■地域の医療・介護関係者等が参画する会議を開催し、在宅医療・介護連携の現状を把握・共有し、課題の抽出、対応策を検討

(ア)地域の医療・介護の資源の把握■地域の医療機関、介護事業所の機能等を情報収集

■情報を整理しリストやマップ等必要な媒体を選択して共有・活用

(ウ)切れ目のない在宅医療と在宅介護の提供体制の構築■地域の医療・介護関係者の協力を得て、在宅医療・介護サービスの提供体制の構築を推進

市区町村

医療関係者 介護関係者

PDCAサイクルで継続的に実施することで成長

➂(ア)(イ)に基づいた取組の実施

(エ)在宅医療・介護関係者の情報共有の支援■情報共有シート、地域連携パス等の活用により、医療・介護関係者の情報共有を支援

■在宅での看取り、急変時の情報共有にも活用

(オ)在宅医療・介護関係者に関する相談支援■医療・介護関係者の連携を支援するコーディネーターの配置等による、在宅医療・介護連携に関する相談窓口の設置・運営により、連携の取組を支援

(キ)地域住民への普及啓発■地域住民を対象にしたシンポジウム等の開催■パンフレット、チラシ、区報、HP等を活用した、在宅医療・介護サービスに関する普及啓発

■在宅での看取りについての講演会の開催等

(ク)在宅医療・介護連携に関する関係市区町村の連携■同一の二次医療圏内にある市区町村や隣接する市区町村等が連携して、

広域連携が必要な事項について検討

➀地域の医療介護連携の実態把握、課題の検討、課題に応じた施策立案

➁地域の関係者との関係構築・人材育成(カ)医療・介護関係者の研修■地域の医療・介護関係者がグループワーク等を通じ、多職種連携の実際を習得

■介護職を対象とした医療関連の研修会を開催 等

*図の出典:富士通総研「地域の実情に応じた在宅医療・介護連携を推進するための多職種研修プログラムによる調査研究事業」報告書を一部改変(平成27年度老人保健健康増進等事業) 23

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新たな介護保険施設の創設

○今後、増加が見込まれる慢性期の医療・介護ニーズへの対応のため、「日常的な医学管理が必要な重介護者の受入れ」や「看取り・ターミナル」等の機能と、「生活施設」としての機能を兼ね備えた、新たな介護保険施設を創設する。

○病院又は診療所から新施設に転換した場合には、転換前の病院又は診療所の名称を引き続き使用できることとする。

<新たな介護保険施設の概要>

見直し内容

名称介護医療院※ただし、病院又は診療所から新施設に転換した場合には、転換前の病院又は診

療所の名称を引き続き使用できることとする。

機能要介護者に対し、「長期療養のための医療」と「日常生活上の世話(介護)」を一体的に提供する。(介護保険法上の介護保険施設だが、医療法上は医療提供施設として法的に位置づける。)

開設主体 地方公共団体、医療法人、社会福祉法人などの非営利法人等

※具体的な介護報酬、基準、転換支援策については、介護給付費分科会等で検討。

☆現行の介護療養病床の経過措置期間については、6年間延長することとし、平成35年度末までとする。

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【現行】 市町村が個別に運営【改革後】 都道府県が財政運営責任を担う

など中心的役割

市町村都道府県

・ 財政運営責任(提供体制と双方に責任発揮)

・ 市町村ごとの納付金を決定

市町村ごとの医療費水準、所得水準を考慮することが基本

・ 市町村ごとの標準保険料率等の設定

・ 市町村が行った保険給付の点検、事後調整

・ 市町村が担う事務の標準化、効率化、広域化を促進

・ 資格管理(被保険者証等の発行)

・ 保険料率の決定、賦課・徴収

・ 保険給付

・ 保健事業

(構造的な課題)

・年齢が高く医療費水準が高い

・低所得者が多い

・小規模保険者が多い

都道府県が市町村ごとに決定した

国保事業費納付金を市町村が納付

・国の財政支援の拡充

・都道府県が、国保の運営に中心的役割を果たす市町村

市町村

市町村

市町村

市町村

国保運営方針(県内の統一的方針)

給付費に必要な費用を、全額、市町村に支払う(交付金の交付)

※被保険者証は都道府県名のもの

※保険料率は市町村ごとに決定

※事務の標準化、効率化、広域化を進める

○平成30年度から、都道府県が財政運営の責任主体となり、安定的な財政運営や効率的な事業の確保等の

国保運営に中心的な役割を担い、制度を安定化

・給付費に必要な費用は、全額、都道府県が市町村に交付

・将来的な保険料負担の平準化を進めるため、都道府県は、市町村ごとの標準保険料率を提示(標準的な住民負担の見える化)

・都道府県は、国保の運営方針を定め、市町村の事務の効率化・広域化等を推進

○市町村は、地域住民と身近な関係の中、資格管理、保険給付、保険料率の決定、賦課・徴収、保健事業等、

地域におけるきめ細かい事業を引き続き担う

国民健康保険の改革による制度の安定化(運営の在り方の見直し)

なお、国の普通調整交付金については、 都道府県間の所得水準を調整する役割を担うよう適切に見直す

○ 詳細については、引き続き、地方との協議を進める 25