p024 025 a - tsushima · 2014. 12. 25. · 基本計画 第3編 基本計画 第 第3編...

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3 基本計画 第1章 行財政運営の基本方針 第2章 基本指標 第3章 土地利用計画 第4章 重点戦略 ■総論 第1章 市民とともに歩む自立した行政経営 第2章 健やかにいきいきと暮らせるまち 第3章 生活と産業の調和した安心・安全なまち 第4章 豊かな心と文化を育むまち 第5章 快適な暮らしを支える基盤の整ったまち ■分野別計画

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  • 第3編

    基本計画第1章  行財政運営の基本方針

    第2章  基本指標

    第3章  土地利用計画

    第4章  重点戦略

    ■総論

    第1章  市民とともに歩む自立した行政経営

    第2章  健やかにいきいきと暮らせるまち

    第3章  生活と産業の調和した安心・安全なまち

    第4章  豊かな心と文化を育むまち

    第5章  快適な暮らしを支える基盤の整ったまち

    ■分野別計画

  • 基本計画第3編

    基本計画

    第3編

    第3編 基本計画

    総論

    27

     本市の財政状況は、歳入は地方交付税の減少や近年の社会経済情勢の悪化に伴う市税収入の伸び悩みなどの影響により、平成15年をピークに横ばいとなっており、財政運営に必要な一般財源は頭打ちとなっています。今後も、市税は少子高齢化や社会の成熟化などの影響により大幅に増加することが見込めない状況にあります。 一方歳出は、医療費や福祉費を中心とした扶助費が年々増加し、今後も確実に増加するものと予想され、これに近年高水準で推移している公債費と人件費

    を加えた義務的経費は今後も削減が難しくなっています。さらに、市民病院や介護保険、国民健康保険などの特別会計に対する一般会計からの繰出金が増加し、これらの義務的経費と特別会計への繰出金が財政を大きく圧迫しています。 その結果、投資的経費はピーク時(平成8年度)の10分の1以下となっており、苦しい行財政運営を強いられています。この傾向が大幅に改善するには長期間を要することが見込まれることから、今後も一層の歳出抑制と財源確保を進めていく必要があります。

     市民との協働によるまちづくりを進めるため、これまで以上に市民の目線に立って物事を考え、地域課題の解決に向けて市民と一緒になって行動できる人材を育成し、協働を推進するための組織体制の整備

    を進めます。また、職員一人ひとりが常に問題意識を持ち、積極的に改善改革に取り組む意識づくりを進め、チャレンジし、考え続ける組織風土づくりを推進します。

    行財政運営の基本方針

    第1章

    第1章 行財政運営の基本方針

    財政の状況11

    基本的な考え方22

     必要な行政サービスを的確に提供し、自立的な財政運営を進めていくため、引き続き行政改革による経費の抑制を図りつつ、限られた財源の中で、選択と

    集中の観点に立ち、真に必要な事業を見極め、効果的・効率的な行財政運営を推進します。

    選択と集中による効果的な行財政運営

    総 論

    職員の人材育成と組織風土の改革1

    選択と集中による効果的な行財政運営2

     厳しい財政状況の中でも、市民生活に必要不可欠なサービスを確実に提供し、社会情勢の変化に迅速に対応できる持続可能な行財政運営を進める必要があります。そのための基本的な考え方を以下のとおりとします。

  • 第1節

    28

     行政の持つ経営資源(財源・人材・施設)を今まで以上に有効に活用するのはもちろんのこと、市民・地域・事業者など民間が持っている資源を効果的に組み合わせることにより、地域で求められている公共サービスに適切に対応します。

     そのために、地域のさまざまな主体が、それぞれの得意分野や特長を生かして連携し、補い合うことによって、課題解決に向けてお互いの力を発揮する協働のまちづくりを推進します。

     施策や事業の目的・目標を明らかにし、計画の策定(Plan)・実施(Do)・評価(Check)・改善(Action)のサイクルを適切に回すことにより、評価結果が各部署

    の計画や次の事業内容、予算にフィードバックされる仕組みを構築し、効果的な事業展開につなげます。

    協働による地域資源の有効活用3

    施策効果を高めるマネジメントシステムの確立4 63,723 63,30061,200

    3.233.06 2.94

    2.812.68 2.56

    19,70821,393 22,307 23,400

    24,600 25,800

  • 基本計画

    第3編

    第3編 基本計画

    総論

    29

     本市の人口は、平成2年(1990年)までは約59,000人前後で横ばいの傾向が続き、その後、マンションの建設などによる転入者の増加などによって人口は増加し、平成7年(1995年)には63,000人を超えました。その後も緩やかな増加傾向が続き、平成17年(2005年)には、65,547人となっています。 将来人口推計によると、平成32年(2020年)には、約61,200人に減少することが予想されます。しかし、市民が暮らしやすい快適なまちづくりを着実に進めることによって、人口の維持をめざし、平成32年(2020年)の将来人口を66,000人と設定します。

     本市の世帯数は、核家族化の進行や単身世帯の増加などの要因によって、人口の伸び以上に増加を続け、平成17年には22,000世帯を超えています。 一方で、1世帯あたり世帯人員の動向をみると、平成7年には3.23人でしたが、平成17年には2.94人と3人を割り込み、今後も減少傾向が続くことが見込まれます。 このようなことから、平成32年の将来世帯数は25,800世帯と設定します。

    基本指標

    第2章

    第2章 基本指標

    人口11

    世帯数22

    70,000

    65,000

    60,000

    55,000

    50,000

    75,000(人)

    H7 H12 H17 H22 H27 H32 (年)

    25,000

    20,000

    15,000

    10,000

    5,000

    0

    30,000(世帯)

    3.5

    3.0

    2.5

    2.0

    1.5

    1.0

    0.5

    0.0

    4.0(人)

    H7 H12 H17 H22 H27 H32 (年)

    63,72363,72363,723

    65,422

    人口(実績値)

    世帯数(実績値)

    65,547 65,700 65,800 66,000

    64,800

    目標人口 単純推計人口

    世帯数(推計値)

    1世帯あたり世帯人員(実績値) 1世帯あたり世帯人員(推計値)

    資料:国勢調査・平成22年以降は市の推計値

    資料:国勢調査・平成22年以降は市の推計値

    63,30063,30063,300

    61,20061,20061,200

    3.233.233.233.063.063.06 2.942.942.94

    2.812.812.812.682.682.68 2.562.562.56

    19,70819,70819,70821,39321,39321,393 22,30722,30722,307 23,40023,40023,400

    24,60024,60024,600 25,80025,80025,800

  • 30

     平成17年には、年少人口(0~14歳)は10,316人(総人口に占める割合15.7%)、生産年齢人口(15~64歳)は42,495人(同64.8%)、老年人口(65歳以上)は12,736人(同19.4%)となっています。特に近年は、老年人口の構成比が急激に増加しており、平成12年には老年人口が初めて年少人口を上回りました。 今後も同様の傾向が続くことが予測され、平成32年には、年少人口(0~14歳)は7,100人(総人口に占める割合10.8%)、生産年齢人口(15~64歳)は39,000人(同59.1%)、老年人口(65歳以上)は19,900人(同30.2%)になると設定します。

     本市の就業人口は、平成7年に33,384人となりピークを迎えたものの、その後は減少傾向にあります。産業別分類による就業者の状況では、第3次産業就業者が増加し、第1次産業及び第2次産業の就業者が減少しています。 この傾向は今後も継続すると見込まれるため、平成32年において、第1次産業就業者数は500人(就業人口に占める割合1.6%)、第2次産業就業者数は8,200人(同26.7%)、第3次産業就業者数は22,000人(同71.7%)になると設定します。

    年齢別人口33

    就業人口44

    80

    60

    40

    20

    0

    100(%)

    H7 H12 H17 H22 H27 H32 (年)

    老年人口(実績値)

    生産年齢人口(実績値)

    年少人口(実績値)

    老年人口(推計値)

    生産年齢人口(推計値)

    年少人口(推計値)

    資料:国勢調査・平成22年以降は市の推計値

    ※端数処理の関係で構成比の合計が100%にならないことがある。

    ※端数処理の関係で構成比の合計が100%にならないことがある。

    80

    60

    40

    20

    0

    100(%)

    H7 H12 H17 H22 H27 H32 (年)

    第3次産業(実績値)

    第2次産業(実績値)

    第1次産業(実績値)

    第3次産業(推計値)

    第2次産業(推計値)

    第1次産業(推計値)

    資料:国勢調査・平成22年以降は市の推計値

    ※実績値(H7~17)は、分類不能があるため構成比の合計が 100%とならないことがある。

    12.812.812.8 15.915.915.9 19.419.419.4 23.623.623.6 28.028.028.0 30.230.230.2

    71.171.171.1 68.468.468.464.864.864.8

    61.961.961.9 59.459.459.4 59.159.159.1

    59.059.059.0 61.961.961.9 62.762.762.7 66.866.866.8 69.469.469.4 71.771.771.7

    37.737.737.7 34.834.834.832.732.732.7 31.031.031.0

    3.23.23.2 2.82.82.8 2.52.52.5 2.32.32.3 2.02.02.0 1.61.61.6

    28.628.628.6 26.726.726.7

    16.116.116.1 15.715.715.7 15.715.715.7 14.514.514.5 12.612.612.6 10.810.810.8

  • 基本計画

    第3編

    第3編 基本計画

    総論

    31

    基本指標

    第2章

    ■基本指標

    ※実績値: 国勢調査(総務省統計局)※産業別就業人口の合計は、分類不能があるため総就業者数と一致しない。※推計値: 国勢調査ベースによる推計※端数処理の関係で、構成比の合計が100%にならないことがある。

    ※実績値:国勢調査(総務省統計局)

    63,723

    19,708

    3.23

    10,232

    45,313

    8,178

    16.1

    71.1

    12.8

    33,384

    1,052

    12,575

    19,711

    3.2

    37.7

    59.0

    総人口(人)

    総世帯数(世帯)

    世帯あたり人員(人/世帯)

    0~14歳(人)

    15~64歳(人)

    65歳以上(人)

    0~14歳(%)

    15~64歳(%)

    65歳以上(%)

    総就業者数(人)

    第1次産業(人)

    第2次産業(人)

    第3次産業(人)

    第1次産業(%)

    第2次産業(%)

    第3次産業(%)

    65,422

    21,393

    3.06

    10,284

    44,757

    10,381

    15.7

    68.4

    15.9

    32,867

    922

    11,447

    20,338

    2.8

    34.8

    61.9

    65,547

    22,307

    2.94

    10,316

    42,495

    12,736

    15.7

    64.8

    19.4

    32,142

    799

    10,496

    20,159

    2.5

    32.7

    62.7

    65,700

    23,400

    2.81

    9,500

    40,700

    15,500

    14.5

    61.9

    23.6

    31,800

    700

    9,900

    21,200

    2.3

    31.0

    66.8

    65,800

    24,600

    2.68

    8,300

    39,100

    18,400

    12.6

    59.4

    28.0

    31,200

    600

    8,900

    21,700

    2.0

    28.6

    69.4

    66,000

    25,800

    2.56

    7,100

    39,000

    19,900

    10.8

    59.1

    30.2

    30,700

    500

    8,200

    22,000

    1.6

    26.7

    71.7

    平成7年(1995年)

    平成12年(2000年)

    平成17年(2005年)

    平成22年(2010年)

    平成27年(2015年)

    平成32年(2020年)

    実績値 推計値

    人口

    世帯数

    年齢別人口

    年齢別人口構成比

    就業人口

    産業別就業人口

    産業別就業人口構成比

    12.8 15.9 19.4 23.6 28.0 30.2

    71.1 68.464.8

    61.9 59.4 59.1

    59.0 61.9 62.7 66.8 69.4 71.7

    37.7 34.832.7 31.0

    3.2 2.8 2.5 2.3 2.0 1.6

    28.6 26.7

    16.1 15.7 15.7 14.5 12.6 10.8

  • 32

     本市の市街化区域は、市域の26.6%で、市街化調整区域が73.4%を占めています。市街化区域内での建物の老朽化や空き地の増加が進んでいる一方、市街化調整区域においては住宅や工場の点在化が進んでいます。それぞれの課題に対応して、都市と自然・農業が調和したバランスのとれた土地利用へと誘導する必要があります。

     土地区画整理事業等の面的整備の遅れから、低未利用地域が存在しており、一部個別に住宅立地などが進んでいます。そのため、道路や公園な

    どの基盤整備を進め、有効な土地利用を図る必要があります。

     神守東部の工業地域は面積も狭小であることから、すでに飽和状態となっています。今後、工場等の立地には、新たな用地の確保が必要です。 市内中心部の準工業地域は、住工が混在して

    いる現状から、工場等の操業環境と居住環境との共生を図るとともに、適切な用途への見直しを検討する必要があります。

    第3章 土地利用計画

    現状の土地利用特性と課題11

    1 住居系の用途地域

    2 工業系の用途地域

     津島駅周辺から津島神社にかけて帯状に商業地域が形成されてきましたが、経営者の高齢化や空き地・空き店舗の増加などから、商店街の空洞化が進んでいます。今後は、計画的に都市機能の

    整備を図りながら商業環境と居住環境とのバランスのとれた複合的な土地利用を検討する必要があります。

     土地改良事業をはじめ農業基盤整備が積極的に行われてきたことから、神守地域と神島田地域を中心に、比較的まとまった農地があります。しかし、後継者不足や担い手の高齢化などにより、農家戸数の減少と農業以外の土地利用も進んでいます。そのため、農地の利用集積に努め、農業経営の効率化を推進するとともに、新規就農者を育成するなど、農業の振興と農地の保全に努める必要があります。

     既存集落については、道路や排水等の基盤整備を進め、田園環境と調和した豊かな居住環境の保全を図る必要があります。 地域振興と財政基盤の強化の観点から、土地需要の高い東名阪自動車道蟹江IC周辺やJR永和駅周辺等の地域については、企業誘致等の必要性を考慮し、営農環境との調和や保水・景観の役割に配慮した良好な開発を計画的に誘導していく必要があります。

    3 商業系の用途地域

    市街化区域

    市街化調整区域

  • 33

    土地利用計画

    第3章

    用途別土地利用方針22

    1 市街地居住ゾーン

    2 産業創造ゾーン

    3 地域振興ゾーン

     既成の市街化区域においては、都市基盤整備を進め、快適で安心・安全な生活空間の形成を図ります。住工混在となっている地域については、生活環境の改善を図るため、用途の見直し等により、混在の縮小に努めます。 また、神守、唐臼地区などの暫定的な土地利用がなされている地域「第1種低層住居専用地域」は、道

    路整備や街区公園配置等の基盤整備方針を定めます。 名鉄青塚駅周辺においては、鉄道駅への利便性を有効に活用するため、快適に暮らし続けることができる居住環境の改善、地域に密着した店舗等の誘導を促進します。

     神守地区の既成工業地域については、地域産業の活性化を図るため、既存工場の高度化を促進するとともに、緑化などを進め周辺に点在する住居の生活環境の向上を図ります。 交通利便性に優れた東名阪自動車道蟹江IC至近

    の白浜地区や主要幹線道路である西尾張中央道沿線の神守地区については、流通業務施設や生活利便施設等の立地が進んでいることから、今後も技術先端型産業や流通業務関連施設等の立地を周辺環境に配慮しながら誘導します。

     まとまった農地が存在する神守地域や神島田地域は、農業振興や保水・景観の観点から農地の保全を図りますが、鉄道駅やインターチェンジ、幹線道路といった優れた交通条件が活用できるJR永和駅周辺や

    百町地区、唐臼・中一色地区、大縄地区、宇治地区については、地域振興に寄与する良好な開発を周辺環境との調和に配慮しながら計画的に誘導します。

    4 市民交流ゾーン

     名鉄津島駅周辺については、中心市街地としての機能を再生し、活発な市民交流の拠点とするために、生活空間との調和を図りながら、商業・業務・交流施設

    を中心とした日常生活のための利便施設の集積に努めます。

    5 沿道ゾーン

     西尾張中央道や下萱津佐織線、名古屋津島線といった市街化調整区域の県道周辺においては、農業との調和を図りながら、沿道利用施設を誘導します。

     市街化区域内の国道155号沿線や名古屋津島線周辺においては、背後の住宅地と調和のとれた商業・業務・住居の複合的な土地利用を推進します。

    基本計画

    第3編

    第3編 基本計画

    総論

  • 第1節

    34

    6 田園環境ゾーン

    7 歴史文化ゾーン

    8 その他

     集団的に農地が存在する地域については、農業振興のための農地保全や良好な営農環境の保全、農業生産基盤の整備を進めます。また、水資源の涵養や貯留機能、景観や自然環境の保全といった農地の多面的機能を活用して、地域の豊かな暮らしと生産基盤を保持します。

     市街化調整区域内に点在する既存集落については、生活道路の整備や狭あい道路の解消による環境改善を推進し、安全で快適な居住環境を創出し、田園と住居が調和・共存する良好な田園景観の維持・形成に努めます。

     堀田家住宅などの歴史的建造物や自然的景観を残した天王川公園、伝統的なまつり、この地域特有の茶の湯文化など、市を代表する歴史文化資源が集積している津島神社周辺地域においては、今後も歴史

    的景観や周辺環境との調和に配慮しながら、地域の歴史的資源や文化を保全し、後世へ伝承するように努めます。

     河川・水路などについては、治水対策や自然環境の保全に配慮した快適な親水空間の創出に努めます。 公園緑地については、うるおいのある市民生活や

    防災機能だけでなく、市民の健康増進にも配慮し、適正配置と整備に努めます。

    (都)名古屋津島線

    名鉄津島駅

    天王川公園

    市民病院

    津島神社

    市民の森

    蟹江I.C

    JR永和駅

    東公園

    西尾張中央道

  • 35

    土地利用計画

    第3章

    土地利用計画図基本計画

    第3編

    第3編 基本計画

    総論

    市街地居住ゾーン

    産業創造ゾーン

    地域振興ゾーン

    市民交流ゾーン

    沿道ゾーン

    田園環境ゾーン

    歴史文化ゾーン

    名鉄尾西線 名鉄津島線

    (都)名古屋津島線(都)名古屋津島線(都)名古屋津島線

    名鉄津島駅名鉄津島駅名鉄津島駅

    天王川公園天王川公園天王川公園

    市民病院市民病院市民病院

    津島神社津島神社津島神社

    市民の森市民の森市民の森

    蟹江I.C蟹江I.C蟹江I.C

    JR永和駅JR永和駅JR永和駅

    東公園東公園東公園

    下萱津佐織線

    名鉄青塚駅

    JR関西本線

    東名阪自動車道

    国道155号

    西尾張中央道

    西尾張中央道

    西尾張中央道

    N

    S

    W E

    凡 例

  • 36

    1 自立した市民活動の支援

    2 協働を進める仕組みづくり

    第4章 重点戦略

    背景・ねらい11

    今後ますます多様化する市民ニーズに対応するためには、行政の力だけではなく、柔軟な発想と機動力を持っている市民の力、地域の力を活用したまちづくりを進めることが重要となってきます。本市においては、活発な活動を展開している市民活動団体やコミュニティがみられる一方で、継続的に自立した活動ができるまでに育っていない組織も

    みられ、こうした活動組織の育成・支援を図っていく必要があります。市民活動やコミュニティ活動を活性化し、市民・地域・行政が協力して笑顔で支えあう協働のまちづくりを重点的に進め、市民が安心して暮らせるまちを実現します。

    市民主体のまちづくりを推進するため、市民活動団体やコミュニティが自立的に活動できるよう支援体制の強化を図ります。市民活動やコミュニティ活動等に関する情報の収集・提供を行い、活動団体の交流の機会を確保します。既存施設を有効に活用し、幅広い市民活動団体や市民の交流、コミュニティ内の地区住民の交流活動を促進します。

    重点戦略の構成22

    重点戦略 1 笑顔が広がる協働のまちづくり

    該当基本施策1-1-1 市民と行政のパートナーシップの確立1-1-2 コミュニティ活動の活性化1-2-2 効率的・効果的な行政経営の推進

    地域を担うさまざまな主体が、互いに協力しながら共通の目的を達成するために、それぞれが担う役割や留意事項などを示す共通のルールを確立します。行政が行う施策や事業計画等の策定段階から市民が主体的に参加できる機会を設けるなど、行政運営に対する市民参画の機会拡充に努めます。市民やコミュニティ、NPO、事業者、行政がそれぞれの知恵や力を出し合い、公共の課題解決に向けた取組みを協力して実施するため、協働事業の提案・検討制度を確立します。

    該当基本施策

    1-1-1 市民と行政のパートナーシップの確立1-1-2 コミュニティ活動の活性化1-1-3 市民と行政の情報交流の拡大1-2-2 効率的・効果的な行政経営の推進

  • 重点戦略

    第4章

    37

    基本計画

    第3編

    第3編 基本計画

    総論

    1 ともに支える地域福祉の推進

    2 地域全体で取り組む医療体制の充実

    背景・ねらい11

    ●高齢者世帯の増加、地震や犯罪への不安の高まりなどによって、誰もが安心して暮らせる安全なまちづくりに対する市民の関心は高まっています。こうした地域住民の不安を解消するために、福祉や医療、災害・防犯対策等の取組みを今まで以上に充実していく必要があります。

    しかし、こうした取組みは行政の施策だけできめ細かく対応するには困難なものもあり、高齢者や障がい者に対する地域での助け合い活動や自主的な防災・防犯活動を活発に展開するなど、みんなの力で安心して暮らせる安全なまちづくりを進めます。

    保健・医療・福祉の連携を充実させ、在宅福祉を中心に、よりきめ細かなサービスが提供できる総合的な福祉サービスの供給体制を確立します。地域福祉の担い手となる人材を確保するために、ボランティアの育成やボランティア活動の促進、福祉教育の推進を図ります。高齢者や障がい者など、誰もが地域の中でいきいきと安心して生活できるよう、地域の人たちが互いに助け合い支えあいながら、心豊かに暮らせる地域社会をめざして取組みを進めます。地区社会福祉協議会の設立を支援し、コミュニティや学校・PTAなどの地域組織、ボランティア団体、福祉当事者組織、社会福祉施設などの関係者が連携し、地区単位でのきめ細かな福祉サービスの提供体制を確立します。

    重点戦略の構成22

    該当基本施策1-1-2 コミュニティ活動の活性化2-1-1 元気に暮らせる健康づくり2-2-1 地域福祉体制の充実

    地域の基幹病院の一翼を担い、市民共通の財産である市民病院をはじめ、各医療機関等を市民ぐるみ・地域ぐるみで守り育て、海部地区の地域医療を守っていくための取組みを進めます。市民が必要な医療を安心して受けられるようにするため、市民病院と地域の医療機関との連携を強化し、市民に密着した医療サービスの充実を図ります。24時間365日必要な救急医療が受けられるようにするため、市民病院の救急医療体制の充実を図り、地域の病院や診療所などとの連携を強化します。市民一人ひとりが自分の健康に関心を持ち、健康づくりを心がけるきっかけづくりや、医療機関の適正な利用を促すために、関係部署の横断的な取組みを推進します。

    該当基本施策 2-1-1 元気に暮らせる健康づくり2-1-2 安心できる地域医療の充実

    重点戦略 2 安心して暮らせる安全なまちづくり

  • 第1節

    38

    3 災害に強く、犯罪のないまちづくり

    雨水排水の整備が遅れている地域においては、道路への雨水管の設置、公共施設等における雨水貯留・浸透施設の整備などの流出抑制を考慮した総合排水計画を策定します。日頃からの災害への備えや災害時の迅速・円滑な避難、要援護者の安否確認と避難誘導など、災害の被害を最小限に抑えることができるよう自主防災活動の充実と市民への情報伝達システムの構築を図ります。市民の防犯意識の高揚を図るとともに、多くの地域住民の参加による自主的な地域パトロール活動を促進します。災害時においても水の供給ルートが確保されるよう水道施設の更新などを進めます。

    該当基本施策

    1-1-2 コミュニティ活動の活性化3-3-2 防災対策の充実3-3-3 水害の不安がないまちの形成3-3-4 安心して暮らせる地域づくり5-3-1 安全で安定した水の供給

  • 重点戦略

    第4章

    39

    基本計画

    第3編

    第3編 基本計画

    総論

    1 市民と進める循環型社会づくり

    背景・ねらい11

    低炭素社会の実現に向けて、市民一人ひとりの生活様式や都市構造、産業構造の転換が求められています。本市は、ごみの分別収集によるごみの減量化や市民による環境調査など、先進的な取組みを行ってきた実績から、市民の環境に対する意識も高く、時代に対応した環境にやさしいまちづくりを一層推進します。市民レベルでは、太陽光発電などの再生エネルギーの導入や生ごみのたい肥化などの取組みを推進し、循環型社会の構築をめざします。

    都市レベルでは、鉄道駅を交通の結節点として機能の充実を図り、車に過度に依存しない都市づくりを推進するとともに、環境に配慮した事業者の育成・誘致を進めます。また、歴史的に水、川との関わりが深く、美しい水辺環境を形成してきた本市の特色を生かし、公共用水域の水質保全と快適でうるおいある水環境の実現をめざします。公共用水域の水質保全のため、下水道の普及を一層促進する必要があり、下水道への関心を高めるための啓発活動等を実施し、下水道への接続を促進します。

    重点戦略の構成22

    地球温暖化防止実行計画を策定し、市民・事業者・行政が一体となった地球温暖化対策を推進します。住宅太陽光発電施設の設置助成や市民共同発電活動への支援など、再生可能エネルギーの普及を図ります。生ごみの分別回収とたい肥化、使用済食用油の回収と軽油代替燃料への活用、レアメタル※の回収など、資源循環型の仕組みを構築します。

    該当基本施策 3-2-1 持続可能な生活環境づくり3-2-2 資源循環型のまちづくり

    重点戦略 3 快適で活力ある環境まちづくり

  • 40

    3 うるおいある水環境づくり

    2 環境負荷の少ないまちづくり

    下水道事業の一層の促進、合併処理浄化槽の普及促進を効果的に行うことにより、快適で衛生的な生活環境の確保と水質の保全をめざします。市民の水環境への関心を高めるため下水道が果たす役割を広く啓発するとともに、下水道への接続に伴い不要となる浄化槽の雨水貯留施設としての有効利用を促進するなど、市民の理解と協力を得ながら下水道の普及促進を図ります。治水上の安全を確保しつつ、生物の良好な生息・生育環境に配慮した多面的な川づくりの推進や、水辺と親しめる身近な空間の確保を図るとともに、市民の協力による水路清掃や水辺の環境学習などを促進し、うるおいある水辺ネットワークの形成を図ります。

    該当基本施策

    3-2-1 持続可能な生活環境づくり3-3-3 水害の不安がないまちの形成5-2-4 身近に憩える公園等の確保5-3-2 公共用水域の水質保全

    鉄道、バス等の公共交通機関や徒歩・自転車などを活用して、車に過度に依存しない環境づくりを進めます。名鉄津島駅、名鉄青塚駅、名鉄バス津島営業所を公共交通の結節点としての機能強化を図り、地域と連携して公共交通のあり方を検討しつつ利便性の向上を図ります。名鉄津島駅周辺においては多様な都市機能が集積する拠点形成をめざし、また、名鉄青塚駅周辺は、快適に暮らせる居住環境の改善や地域に密着した店舗の立地促進を図るなど、駅を中心とした身近な生活圏の形成を図ります。事業者が環境への取組みを効率的・効果的に行うために、津島商工会議所と連携して環境経営システム「エコアクション21※」の普及を進めるなど、環境に配慮する事業者の育成を図ります。

    該当基本施策3-2-1 持続可能な生活環境づくり5-1-1 総合的な交通ネットワークの形成5-2-1 魅力あるまちの形成

  • 重点戦略

    第4章

    41

    基本計画

    第3編

    第3編 基本計画

    総論

    1 魅力発信とリピーターづくり

    背景・ねらい11

    尾張津島天王祭・秋まつり・藤まつり、津島神社の初詣には、多くの人が訪れており、本市の地域資源は季節のイベントに合わせた活用がされています。しかし、その集客は一時的なものであることは否めず、年間を通じて集客力を高める取組みは必ずしも十分ではありません。歴史文化を訪ねる観光や学習体験型観光に対する社会の需要が高まっている中、本市の歴史文化資源は多くの人を引きつける魅力が十分にあり、ま

    た、それを生かす人材も地域で十分確保できると考えられます。地域資源を活用したまちの活性化を図るため、いつ訪れても津島の歴史文化に触れられる古い町並みや案内サービス、楽しく散策しながら買い物・飲食ができる施設の充実に努めるとともに、地域住民がいきいきと暮らせるまちづくりを進める中で、市民が主体的に地域資源を活用して観光交流につなげていく観光まちづくりを推進します。

    重点戦略の構成22

    本市の歴史文化の魅力を学び、体験できる機会を充実させ、津島のファン層を拡大しリピーターの確保を図ります。津島市観光協会・津島商工会議所・NPOなどが取り組む各種学習体験・イベント・PR事業などを積極的に支援します。津島の魅力を広く市民が理解できるよう、市民活動団体や学校などと連携して、歴史文化に関する学習講座や体験学習の充実を図ります。堀田家住宅などの文化財は、歴史文化に触れることができる重要な施設として、保全を図りながら、その活用を積極的に進めます。観光交流センターは、地域の観光資源等に関するさまざまな情報を収集、発信する拠点施設として充実を図ります。

    該当基本施策3-1-3 交流産業の振興4-2-1 生涯学習環境の充実4-3-1 文化の継承と創造

    重点戦略 4 歴史文化が息づく魅力あるまちづくり

  • 42

    3 まちなかの回遊性と魅力の向上

    2 おもてなしの人づくり

    来訪者が津島のまちなかを楽しみながら回遊できるよう観光資源のネットワークを充実させるとともに、地域資源を活用した新たな施設の整備を検討し、観光魅力の向上を図ります。津島の歴史が感じられる本町筋周辺や津島神社・天王川公園周辺は、景観資源の保全や周辺景観と調和した建物の建て替え誘導などにより、歴史のまちにふさわしい景観の保全・形成を図ります。来訪者が快適にまちなかを回遊できるように、歩道や案内板などの整備を図ります。来訪者へのサービスの提供と地場産業の活性化のため、特産品・ブランド品の開発と販売などについて検討を行います。

    該当基本施策3-1-3 交流産業の振興5-2-1 魅力あるまちの形成5-2-3 個性豊かな都市景観の形成

    歴史文化資源を活用した持続的なまちづくりを進めるため、これらを守り伝えながら活用していく人材の育成を図ります。専門家による研究成果を活用して地域の歴史文化の価値を広く市民に伝えるとともに、来訪者にわかりやすく案内する観光ボランティアの育成・支援を図ります。来訪者の満足度を高めるためには、買い物や食事の楽しみを提供する商業者の存在が重要であり、関係事業者の協力を得ながら充実を図ります。

    該当基本施策3-1-2 商工業の振興3-1-3 交流産業の振興

  • 重点戦略

    第4章

    43

    基本計画

    第3編

    第3編 基本計画

    総論

    1 子育てサポート体制の充実

    2 豊かな心を育む地域づくり

    背景・ねらい11

    子どもは地域の宝であり、子どもたちの笑顔があふれ、元気な声が聞こえる地域社会は何ものにもかえられないものです。次代を担う子どもたちが健やかに成長し、自分たちのまちに愛着と誇りが持てる大人となるよう地域のみんなが愛情を持って接し、育むことが重要です。

    そのためには、地域ぐるみで子育てしやすい環境づくりに取り組み、子育て世帯が住み続けたい、住んでみたいと感じる子育て環境の整備を推進します。また、学力だけでなく、スポーツや体験学習などを通して心身ともに健康で、個性豊かな創造力を持った次代を担う人づくりを進めます。

    放課後子ども教室、放課後児童クラブ、児童館等のさまざまな機能を活用して、地域における子どもたちの放課後の遊びや生活の場の充実を図ります。地域の人たちが持っている経験や知識を活用し、体験学習やスポーツ活動などを通じて子どもたちと関わりが持てる機会の充実を図ります。子育て家庭と地域をつなぎ、子どもたちが地域社会の中で健やかに育まれるよう、親子が気軽に参加でき、多様な世代が交流する地域活動などの機会の充実を図ります。

    重点戦略の構成22

    重点戦略 5 次代を担う人づくり

    該当基本施策2-3-1 安心して子育てできる環境づくり4-1-1 生きる力を育む教育の充実4-1-2 健やかな青少年の育成

    乳幼児健診等の各種健診とその場を活用した相談・指導体制を整え、病気や問題の早期発見、適切な育児・療育を継続的にサポートする体制を充実します。延長・障がい児・一時預かり・休日保育など子どもや親の状況に応じた適切な保育サービスの充実を図り、乳幼児家庭が安心して子育てできる環境をつくります。育児不安等の解消を図るために、子育て支援センターを中心にきめ細かい相談指導や親同士の交流・学習、子育てを通じた自主活動グループの育成など、サポート体制の充実を図ります。

    該当基本施策2-1-1 元気に暮らせる健康づくり2-3-1 安心して子育てできる環境づくり

  • 44

    3 学校・地域・家庭の連携体制の確立

    子どもたちの健やかな成長のために、学校のみならず家庭や地域との連携体制を充実させ、地域と一体となった学校教育の推進を図ります。PTAや子ども会、各種協議会など関係機関との連携、情報共有を効果的に行い、子どもの問題に迅速に対応できる支援体制を確立します。保護者等の理解と協力を得ながら、幼保小中学校の連携を進め、子どもたちの成長に合わせたきめ細かな教育の推進を図ります。地域ぐるみで健全な子どもを育むという共通の目標のもとに、地域のさまざまな構成員が互いに連携・協力しながら子どもたちと関わりが持てる体制づくりを進めます。

    該当基本施策1-1-2 コミュニティ活動の活性化2-3-1 安心して子育てできる環境づくり4-1-1 生きる力を育む教育の充実

    P025P027P028P029P030P031P032P033P034P035P036P037P038P039P040P041P042P043P044.pdf