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Pressductor ラジアル張力計 PFRL 1010.5 - 5 kN (ラジアル測定) 計測・分析機器事業部インダストリアル・オートメーション事業本部 張力計として、希有な軸受タイプ。 スリムなボディと自由な取付角度で 幅広い要件にフレキシブルに対応。 ミドルレンジの用途をカバーし、 シリーズ他製品と同様、耐環境性、 耐振動性にも優れます。 PFRL 101の内部構造と 磁歪式測定による信号生成のしくみ 取付方法3タイプの基本取付方法 取付方法|壁面取付の例 Pressductor ® :磁歪式計測方式の概要 高い信号レベル(約 30 μ W)、超微小の物理的変形 Pressductor ® の磁歪式原理は、ウェブ張力の変動を物理的/機械的 運動ではなく、センサー内の磁界の変化により生じる起電力を感知する ことで計測しています。 ABB 独自のこの原理によって張力計の信頼性が 高くなり(特にドリフトがありません)、耐久性、再現性にも優れ、広い 測定レンジを得られます。 ステンレス製の角材から削り出した張力計は、耐久性と剛性に優れ、 公称負荷を上回る範囲を測定することができると同時に、過負荷容量 も大きくなります。そして、高速運転時でも機械振動の一因となることは ありません。磁歪式計測の作用(磁束)はスチール芯内部で生じるので、 汚れや流体のような環境要因が性能に影響を及ぼすこともありません。 また、ステンレスの張力計にはシーリングも不要です。さらに、センサー のインピーダンスが 2-3 Ω以下と低く、高周波や磁場の干渉を受けに くくなっています。 設計者にとってのメリットとは? - 極めて高いバネ定数 (超微小の機械変動) - 広い測定レンジ - 高い信頼性 ラジアル張力計 PFRL 101 の多彩な取付方法 スペースの制約や壁面への直接取付が困難な機械への導入にも対応 軸受タイプのラジアル張力計 PFRL101 は、磁歪式張力計のメリット はもちろんのこと、スリムなボディ、自由な設置角度により、既存の 張力計では導入できなかった箇所にも設置が可能という大きなメリット を有しています。右図のように、基本的な取付方法の他にもさまざまな バリエーションがあります。また、固定シャフトにもアダプターキットで 対応可能です(次頁に図)。 オペレータにとってのメリットとは? - ドリフトがない - 再校正が不要 - 故障の心配がない - 高い信頼性 ※測定方向は設置角度による (左から)PFRL 101A, PFRL 101B, PFRL 101C, PFRL 101D 磁界 荷重 磁歪式 センサー部 熟成された設計ノウハウが 反映された張力計本体 磁歪式センサー部 直付け(止まり嵌め) アダプター使用 スペーサー使用 ペデスタルブラケット (外形寸法は次ページ)

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Page 1: Pressductor ラジアル張力計 PFRL 101 0.5 - 5 kN · には、直線性偏差、ヒステリシス、再現性エラーが含まれます 5)AISI 304に類似する耐食性

PressductorⓇラジアル張力計PFRL 101:0.5 - 5 kN (ラジアル測定)

計測・分析機器事業部|インダストリアル・オートメーション事業本部

張力計として、希有な軸受タイプ。スリムなボディと自由な取付角度で幅広い要件にフレキシブルに対応。ミドルレンジの用途をカバーし、シリーズ他製品と同様、耐環境性、耐振動性にも優れます。

PFRL 101の内部構造と磁歪式測定による信号生成のしくみ

取付方法|3タイプの基本取付方法

取付方法|壁面取付の例

Pressductor®:磁歪式計測方式の概要高い信号レベル(約 30μW)、超微小の物理的変形Pressductor®の磁歪式原理は、ウェブ張力の変動を物理的/機械的運動ではなく、センサー内の磁界の変化により生じる起電力を感知することで計測しています。ABB独自のこの原理によって張力計の信頼性が高くなり(特にドリフトがありません)、耐久性、再現性にも優れ、広い測定レンジを得られます。

ステンレス製の角材から削り出した張力計は、耐久性と剛性に優れ、公称負荷を上回る範囲を測定することができると同時に、過負荷容量も大きくなります。そして、高速運転時でも機械振動の一因となることはありません。磁歪式計測の作用(磁束)はスチール芯内部で生じるので、汚れや流体のような環境要因が性能に影響を及ぼすこともありません。また、ステンレスの張力計にはシーリングも不要です。さらに、センサーのインピーダンスが 2-3Ω以下と低く、高周波や磁場の干渉を受けにくくなっています。

設計者にとってのメリットとは?- 極めて高いバネ定数 (超微小の機械変動)- 広い測定レンジ- 高い信頼性

ラジアル張力計 PFRL 101の多彩な取付方法スペースの制約や壁面への直接取付が困難な機械への導入にも対応軸受タイプのラジアル張力計 PFRL101は、磁歪式張力計のメリットはもちろんのこと、スリムなボディ、自由な設置角度により、既存の張力計では導入できなかった箇所にも設置が可能という大きなメリットを有しています。右図のように、基本的な取付方法の他にもさまざまなバリエーションがあります。また、固定シャフトにもアダプターキットで対応可能です(次頁に図)。

オペレータにとってのメリットとは?- ドリフトがない- 再校正が不要- 故障の心配がない- 高い信頼性

※測定方向は設置角度による

(左から) PFRL 101A, PFRL 101B, PFRL 101C, PFRL 101D

磁界

荷重

磁歪式センサー部

熟成された設計ノウハウが反映された張力計本体

磁歪式センサー部

直付け(止まり嵌め) アダプター使用 スペーサー使用

ペデスタルブラケット(外形寸法は次ページ)

Page 2: Pressductor ラジアル張力計 PFRL 101 0.5 - 5 kN · には、直線性偏差、ヒステリシス、再現性エラーが含まれます 5)AISI 304に類似する耐食性

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主な仕様

お問い合わせ先ABB株式会社 インダストリアル・オートメーション事業本部〒141-6022 東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPartk Tower22階Tel: 03-4523-6700|Fax: 03-4523-6790

www.abb.co.jp/pressductor

型番

公称負荷

(定格容量)

拡張負荷 1)

過負荷容量 2)

測定方向

横方向

軸方向

たわみ 3)

バネ定数

型番

公称負荷

(定格容量)

張力計口径

スナップリング間距離

自動調芯玉軸受  SKF#       シャフト径球面ローラー軸受 SKF#       シャフト径

kN(kg)mmmm

mm

mm

PFRL 101共通の仕様操作原理

精度クラス 4)

再現性

作動範囲

ステンレス鋼

運転温度範囲

零点ドリフト 6)

感度ドリフト 6)

1)これらの値は、許容される「拡張容量」を考慮した場合の張力計合計容量を示します。拡張範囲内では、負荷が公称負荷を超える場合、測定精度にいくらかの低下が見られます 2)張力計の校正に影響を及ぼさない最大許容負荷 3)公称負荷(定格容量)時 4)精度クラスは最大偏差として定義され、公称負荷(定格容量)における感度のパーセンテージとして表示されます。これには、直線性偏差、ヒステリシス、再現性エラーが含まれます 5)AISI 304に類似する耐食性6) +20°C ~ +80°Cに適用します

kN(kg)kN(kg)

kN(kg)kN(kg)kN(kg)mmkN/mm

PFRL101A0.5(51)0.75(77)

2.5(255)2.5(255)2.5(255)0.0150

0.5(51)32142201E12--

0.5(51)351)

111202E15--

0.5(51)351)

142202E15--

0.5(51)40162203E17--

1.0(102)40162203E17--

1.0(102)47182204E20--

1.0(102)52182205E2522205E25

0.5(51)80232208E4022208E40

1.0(102)80232208E4022208E40

2.0(204)80232208E4022208E40

5.0(510)110282212E6022212E60

5.0(510)125312214E7022214E70

PFRL101B1.0(102)1.5(153)

5.0(510)3.0(306)5.0(510)0.01100

PFRL101C0.5(51)0.75(77)

2.5(255)1.25(128)2.5(255)0.0150

1.0(102)1.5(153)

5.0(510)2.5(255)5.0(510)0.01100

2.0(204)3.0(306)

10.0(1020)5.0(510)10.0(1020)0.01200

PFRL101D5.0(510)7.5(765)

25.0(2551)10.0(1020)25.0(255)0.01500

PFRL 101およびペデスタルブラケットの外形寸法(mm)

グリースニップル(PFRL 101Aは除く)グリース注入不要の密閉型軸受を推奨。ただし、グリース注入を要す軸受を使用する場合、ニップル用加工済張力計もオプション対応可。

%%

%/°C%/°C

電磁、Pressductor Ⓡテクノロジー± 0.5<± 0.130:1SIS 23875), DIN X4CrNiMo165-10°C ~ +80°C<± 0.015<± 0.015

FRtot =FR=T(cosβ-cosα)FVtot =FV+自重=T(sinβ+sinα)+自重

FRtot =T(cos(β+γ)-cos(α - γ))-自重×sinγFVtot =T(sin(α-γ)+sin(β+γ))+自重×cosγ

FRtot =FR+自重=T(sinα+sinβ)+自重FVtot =FV=T(cosα-cosβ)

A シャフト径 B 張力計口径C スナップリング間の距離

自動調芯軸受付き

固定シャフト・アダプタキット|以下のシャフト径に対応¾, 1, 1⅛, 1¼, 1½(inch)/20, 25, 30(mm) 各寸法の位置

1) ご注文時にはスナップリング間の距離を指定して下さい。 注)表中の軸受仕様はサンプルであり、他にも異なるシャフト径の軸受を使用できます。詳細はお問い合わせ下さい。

A B

C

A B

C

A B

C

A B

C

PFRL 101A PFRL 101B PFRL 101C PFRL 101D

A 47 B 47C 47 D 47

A 37 B 37C 50 D 56

A 105 B 125C 175 D 225

A 45 B 45C 65 D 70

A 60 B 60C 100 D 130

A 143 B 163C 213 D 263

A 60 B 60C 100 D 130

A 145B 145C 240D 285

A 135B 135C 190D 235

自重自重

自重

自重自重

自重

自重自重

自重

ウェブ張力と測定方向の関係

FR

FR

性能をフルにご活用いただくために - 2つの10%ルールにご留意下さい!1 Tの10%<FR:張力計で感知されるウェブ張力の割合は合計ウェブ張力の最低10%以上2 公称負荷の10%:通常操作中に感知される外力は、張力計容量の10%以上*上記は目安です。上記条件から外れる場合もお気軽にご相談下さい。

FR:測定方向における張力の外力分力 , FRtot:測定方向における合計外力 ,FV:測定方向に対して横方向張力の外力分力 , FVtot:横方向における合計外力 ,T:ウェブ張力 ,自重:ロールおよび軸受の重量 , α /β:たわみ角 , γ:張力計取付角度

PFRL 101の測定方向FR

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