qgis2.0の登場とfoss4gの新展開
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近年QGISの利用者,開発者が増加するにつれ多くの機能やアイデアがQGISに集積してきています.Wired誌の昨年のOpen Source Rookie Of the Year awardにはQGISの災害対策用プラグインInaSAFEが選出されました.10月21日には無料版のGoogle Maps Engineの発表とともにQGISとの(ESRIもですが)統合がGoogleからアナウンスされGoogle Maps Engine Connector for QGIS Version 1.0がリリースされました.Webやクラウドでは処理できない多種多様な空間データ操作はQGISにまかせてクラウドと統合していこういう動きです.レガシーテクノロジーであるデスクトップGISがなぜかここにきて脚光をあびています.オープンデータの動きが加速化する中で空間データを扱うための高機能プラットフォームとしてQGISが注目を集めているのでしょう.FOSS4G2013開催中の9月20日にリリースされたQGIS2.0は高い性能と豊富な機能、拡張性をそなえFOSS4Gの新たな利用シーンを牽引していくソフトウェアとなっています.本発表ではQGIS2.0のリリースまでの過程とそれを取り巻く新たな利用環境について述べたいです.TRANSCRIPT
QGIS2.0の登場とFOSS4Gの新展開
OSGeo財団 日本支部
嘉山陽一
FOSS4G2013 OSAKA1
自己紹介
•OSGeo.JP 運営委員•OSGeo.org Charter member•GIS 学会(FOSS4G 分科会)会員•QGIS 日本語GUI 翻訳 コーディネータ
マニュアル翻訳•GIS プログラマ 研究員
朝日航洋株式会社•Twitter ID @pokopen•CSIS寄附研究部門 協力研究員•社会基盤情報流通推進協議会システムWG•
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2013.9.20QGIS2.0リリース
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1年3ヶ月ぶりのバージョンアップ
Version 0.1 ‘Moroz’ 2004/02/24
Version 0.2 ‘Pumpkin’ 2004/04/25
Version 0.3 ‘Madison’ 2004/05/25
Version 0.4 ‘Baby’ 2004/07/01
Version 0.5 'Bandit' 2004/10/02
Version 0.6 'Simon' 2004/12/19
Version 0.7 ‘Seamus’ 2005/09/01
Version 0.8 ‘Joesephine’ 2006/12/29
Version 0.9 ‘Ganymede’ 2007/10/26
Version 0.10 ‘Io’ 2008/04/25
Version 0.11 'Metis' 2008/07/22
Version 1.0 'Kore' 2009/01/24
Version 1.1 'Pan' 2009/05/13
Version 1.2 'Daphnis' 2009/09/03
Version 1.3 'Mimas' 2009/09/20
Version 1.4 'Enceladus' 2010/01/11
Version 1.5 ‘Tethys' 2010/08/01
Version 1.6 ‘Copiapó' 2010/11/28
Version 1.7 ‘Wroclaw' 2011/06/19
Version 1.8 ‘Lisboa’ 2012/06/21
Version2.0 ‘Dufour’ 2013/09/20
0.0.1-alpha July 2002
0.0.3-alpha August 10, 2002
0.0.4-alpha August 15, 2002
0.0.5-alpha October 5, 2002
0.0.6 November 24, 2002
0.0.7 November 30, 2002
0.0.8 December 11, 2002
0.0.9 January 25, 2003
0.0.10 May 13, 2003
0.0.11 June 10, 2003
0.0.12 June 10, 2003
0.0.13 December 8, 2003
0.1pre1 February 14, 2004
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2009年以来のメジャーバージョンアップ
Version 0.1 ‘Moroz’ 2004/02/24
Version 0.2 ‘Pumpkin’ 2004/04/25
Version 0.3 ‘Madison’ 2004/05/25
Version 0.4 ‘Baby’ 2004/07/01
Version 0.5 'Bandit' 2004/10/02
Version 0.6 'Simon' 2004/12/19
Version 0.7 ‘Seamus’ 2005/09/01
Version 0.8 ‘Joesephine’ 2006/12/29
Version 0.9 ‘Ganymede’ 2007/10/26
Version 0.10 ‘Io’ 2008/04/25
Version 0.11 'Metis' 2008/07/22
Version 1.0 'Kore' 2009/01/24
Version 1.1 'Pan' 2009/05/13
Version 1.2 'Daphnis' 2009/09/03
Version 1.3 'Mimas' 2009/09/20
Version 1.4 'Enceladus' 2010/01/11
Version 1.5 ‘Tethys' 2010/08/01
Version 1.6 ‘Copiapó' 2010/11/28
Version 1.7 ‘Wroclaw' 2011/06/19
Version 1.8 ‘Lisboa’ 2012/06/21
Version2.0 ‘Dufour’ 2013/09/20
0.0.1-alpha July 2002
0.0.3-alpha August 10, 2002
0.0.4-alpha August 15, 2002
0.0.5-alpha October 5, 2002
0.0.6 November 24, 2002
0.0.7 November 30, 2002
0.0.8 December 11, 2002
0.0.9 January 25, 2003
0.0.10 May 13, 2003
0.0.11 June 10, 2003
0.0.12 June 10, 2003
0.0.13 December 8, 2003
0.1pre1 February 14, 2004
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QGIS関連最近の動向
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Wired2012 Open Source ‘Rookies of the Year’
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2013.10.21Google Maps Engine
とQGISの統合がアナウンス
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QGISCloudのリリース
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Boundless(旧OpenGeo)が
QGISサポートを表明
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QGISコントリビュータはヨーロッパ勢が多い
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Bounderlessは米国を中心とした
FOSS4Gの有力企業
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しかもOpenGeo Suite
(GeoServer,PostGIS,OpenLayers..)とかWebでEnterPriseな
FOSS4Gの本山
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そもそも技術的な親和性なら
彼らが使うデスクトップGISなら
uDigでしょう
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この会社が自社製品の
フロントエンドの1つとして
QGISをいれたことは結構重要です
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デスクトップGISはどちらかというとレガシー技術です
(Web技術とかに比べて)
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従来のFOSS4Gでも注目の中心は
どちらかというとWEB技術
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BounderlessのEnterPriseツールのフロントエンドに
QGISが…
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BounderlessのGeoGitと
QGISが統合!!
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そもそもQGISは
FOSS4Gの世界で本流ではなかった
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Introduction of flood evacuation
route search system using QGIS,
PostGIS, GRASS and pgRouting
Yoichi Kayama
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ヨーロッパでの開催だから
QGISコミュニティの人とたくさん会えるのではという期待
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レギュラーのプレゼン枠で
QGIS関連発表は私のを含めてたった2本
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ワークショップも1本企画されていましたが
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途中で企画者と連絡がとれなくなってQGISのやつは当日キャンセル
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というようにFOSS4G内でも
QGISは主役じゃなかったし
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Workshopの当日キャンセル(しかも有料、
別料金)というひどさ
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ところが今年の9月
FOSS4G2013では
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プレゼン 8本基調講演 1本有料WS 4本無料WS 1本
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KeyNote Speech by Tim Sutton
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Standing Ovation !!!!!!
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3年前は傍流だったQGIS
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今年はカンファレンスの
主役
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FOSS4Gカンファレンスの
前の週
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イギリス南部の観光地Brighton
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世界中からQGIS Hacker
集結
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事前合宿後集団で
FOSS4Gカンファレンスに乗り込む
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カンファレンスの主役になる準備はされていたわけです
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そろそろまとめ
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FOSS4GTOKYOの森さんの
スライドから67
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オープンデータ
徹底的にいじる
QGIS!!!! 73
いよいよ空間に関する
データを徹底的にいじりまくる時代
到来74
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素晴らしいデータが公開
でもどうやっていじる?
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現状のWEBや
CLOUDではすぐにはできません
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QGISならすぐ読んで加工、編集が可能
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WEBやCLOUDと連動して
QGISを利用!!
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QGIS利用のための環境整備が
重要
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だれかがやってくれるわけ
ではなくやらなければよくはならない
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QGIS利用環境向上の
ための作業はたくさん
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まとめQGIS2.0リリース QGISがFOSS4G内でクローズアップ.WEB,クラウドとデスクトップを融合したジオデータ操作環境のキープロダクト
世界的オープンデータ、オープンガバメントの動きの中でQGISに代表されるFOSS4Gが必要とされる場面が増える……GISを必要とするユーザが地理が好きな特殊ユーザから一般ユーザに広がっていく
QGISが必要とされるケースがいままでより広がる。QGISの利用しやすい環境つくり(翻訳とかデバッグとか…)が今まで以上に必要,重要になる.
いろいろやばいから
皆様の助力を!!
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