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第9章 再生産曲線 stock recruitment relationship
「水産資源学」 北海道大学水産学部
准教授 松石 隆
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9.1 親仔関係の量的な解析
再生産の解明が更新資源の維持・運用に重要 サケ科魚類については、再生産関係の情報が得やすく、研究が進展
他の魚種については、コホート解析による以外情報の入手が困難
スケトウダラ太平洋系群の 加入量と親魚量→
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再生産機構
産卵 産卵量は産卵親魚量に比例
孵化 初期減耗 密度依存死亡 物理環境 天敵等生物環境
加入
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スケトウダラ太平洋系群の概算
親魚数4×108個体(VPA推定結果)
抱卵数1個体当たり1×106個(データ) 孵化率10% (私信) →1年の孵化数は4×1013 加入尾数(1歳) 1×109個体(VPA) 0歳~1歳の生残率は2.5×10-5
→加入量は親魚量に比例しない
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再生産曲線
親仔関係を定量的に示した物 同じ時点での個体数を比較するのがよい 例1 親世代の量:ある年の産卵総量 仔世代の量:その年の産卵に由来する年級群の総産卵量
例2 親世代の量:ある河川への遡上量 仔世代の量:その年の親由来の年級群の総遡上量
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9.2 再生産曲線の性質
親世代と子世代の時点が一致する場合
45゜線と再生産関係が交わる点が平衡点 資源量が変化しない 安定
時点が異なる場合は生残率により直線の傾きが変わる
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9.3 ベバートン・ホルト型再生産曲線
死亡率がその時々の密度で決まる場合 ( )
産卵量加入量定数
資源尾数定数
:::,
1
::,
ERE
R
Nba
NbNadtdN
βα
β
α
+=
+−=
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マダイの再生産曲線
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9.4 リッカー型再生産曲線
産卵量により死亡率や仔世代の量が決定される場合
( )EEeR
NbEadtdN
βα −=
+−=
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リッカー型再生産曲線の例
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9.5 漁獲の影響
漁獲をしないとEsで平衡状態
親魚量E1の時にC1漁獲すれば、次世代の仔の量もE1となり、平衡
平衡漁獲量が最も多くなるのは、再生産曲線の傾きが45゜となるE2のとき
1点鎖線の傾きが再生産成功を示す
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再生産関係の例
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マイワシ太平洋系群
http://abchan.job.affrc.go.jp/digests19/details/1901.pdf
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マサバ太平洋系群
http://abchan.job.affrc.go.jp/digests19/details/1905.pdf
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スケトウダラ太平洋系群
http://abchan.job.affrc.go.jp/digests19/details/1913.pdf
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スルメイカ秋季発生系群
http://abchan.job.affrc.go.jp/digests19/details/1919.pdf