thermo fisher scientific - us - life technologies next...2011 3 月号 life technologies next...

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No.3 2011 3 月号 Life Technologies NEXT PrestoBlue™ Cell Viability Reagent について、 もっと知りたい! P10 CONTENTS TECHNICAL REVIEW テクニカルレビュー 世界に誇るGIBCO ® ブランドの細胞培養製品 P3 次世代シーケンサに自由を! レーン毎に使える新フローチップ Applied Biosystems ® 5500 / 5500xl SOLiD™システム P4 トランスジェニックマウスの確認に最適 TaqMan ® Copy Number Assaysにマウス用が追加 P5 生タンパク質を見よう ブルーネイティブ電気泳動 P6 ラボにあると便利なツール Ambion ® ブランドの ZAPシリーズ P7 価格改定のお知らせ P12 学会展示会・セミナー  P12 セミナー・ワークショップ P12 クイズ  P12 INFORMATION インフォメーション PRODUCT REVIEW プロダクトレビュー Luminex ® システム用磁気ビーズを用いた ヒトサイトカインアッセイ Human Cytokine Magnetic 30-Plex kit P2 BigDye ® の最新技術! PCR産物の精製とシーケンス反応を1チューブで BigDye ® Direct Cycle Sequencing Kit P4 DNA増幅時のH + イオンを半導体チップで そのまま、リアルタイムに検出! 半導体シーケンサ Ion Torrent Personal Genome Macine™システム P4 NEW 新製品情報 トランスフェクション試薬について P8 シーケンス反応後の精製について P9 教えてライフテクノロジーズ ライフテクノロジーズ月刊情報誌

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Page 1: Thermo Fisher Scientific - US - Life Technologies NEXT...2011 3 月号 Life Technologies NEXT PrestoBlue Cell Viability Reagent について、 もっと知りたい! ... 1)解析にはBioPlex

No.3

2011

3月号

Life Technologies

NEXT

PrestoBlue™ Cell Viability Reagent について、もっと知りたい! P10

CONTENTS

TECHNICAL REVIEW テクニカルレビュー

世界に誇るGIBCO®ブランドの細胞培養製品 P3

次世代シーケンサに自由を!レーン毎に使える新フローチップ Applied Biosystems® 5500 / 5500xl SOLiD™システム P4

トランスジェニックマウスの確認に最適 TaqMan® Copy Number Assaysにマウス用が追加 P5

生タンパク質を見よう ブルーネイティブ電気泳動 P6

ラボにあると便利なツール Ambion®ブランドの ZAPシリーズ P7

価格改定のお知らせ P12 学会展示会・セミナー  P12 セミナー・ワークショップ P12 クイズ  P12

INFORMATION インフォメーション

PRODUCT REVIEW プロダクトレビューLuminex®システム用磁気ビーズを用いたヒトサイトカインアッセイ Human Cytokine Magnetic 30-Plex kit P2

BigDye® の最新技術!PCR産物の精製とシーケンス反応を1チューブで BigDye® Direct Cycle Sequencing Kit P4

DNA増幅時のH+イオンを半導体チップでそのまま、リアルタイムに検出! 半導体シーケンサ Ion Torrent Personal Genome Macine™システム P4

NEW 新製品情報

トランスフェクション試薬について P8 シーケンス反応後の精製について P9

教えてライフテクノロジーズ

ライフテクノロジーズ月刊情報誌

LTJ_NEXT_No3_110218-4.indd 2LTJ_NEXT_No3_110218-4.indd 2 11.2.18 5:34:57 PM11.2.18 5:34:57 PM

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LuminexⓇシステム用磁気ビーズを用いたヒトサイトカインアッセイ

Human Cytokine Magnetic 30-Plex kit

2

・ 30種類のヒトサイトカインを同時にLuminexⓇシステムで測定できます。・ 磁気ビーズにより、フィルタ詰まりを回避し、ビーズ洗浄をより容易に より迅速にしました。・ 洗浄後にマイクロプレートにビーズを保持できるので、自動化に向きます。 ・ NIBSCスタンダードが入っています。・ 自社製造抗体を用いて、次の高い性能スペックをパスしています。

ポリスチレンビーズのキットとの相関性

感度

回収率

正確性(再現性)

性能スペック

90%以上の相関性で相関します。

10 pg/ml 以下を検出可能

血清、血漿、TCS(組織培養上清)

細胞溶解物で80%-120%

アッセイ間CV、アッセイ内CV共に、10%以内

特長ポリスチレンビーズ

5.6µm 6.5µm

磁気ビーズ

Luminex

(注)サルのキットでは組織培養サンプルを用いて較正しています。1)解析には BioPlex Manager 4.0以上を備えた Bio Plexシステムまたは xPONENT®ソフトウェアを備えた Luminex 100®/200®、FlexMAP 3D® システムが必要です。2)自動化プレートウォッシャーと共に平底プレートで使用でき、従来のポリスチレンビーズ同様、フィルタープレートでも使用できます。3)磁気ビーズ洗浄機器としては、Bio Tek社の ELx50、ELx405、Bio-Rad社の Bio-Plex Proに適合します。 

The Molecular Probes® Handbook 11th Edition (英語版)

Molecular Probes®の蛍光知識を全て網羅した不朽のハンドブック好評発売中 

総ページ数: 1,060ページ製品番号

1冊1冊

サイズ

H37126H37127

製品名

Molecular Probes Handbook, 11th Edition [Hardcover]Molecular Probes Handbook, 11th Edition [Softcover]

価格

¥9,000¥5,000

製品番号 マーカーと内容

100test

サイズ

LHC6003M

製品名

Human Cytokine Magnetic 30-Plex kit

価格

¥360,000EGF, Eotaxin, FGF-basic, G-CSF, GM-CSF, HGF, IFN-α, IFN-γ, IL-1β, IL-1RA, IL-2, IL-2R, IL-4, IL-5, IL-6, IL-7, IL-8, IL-10, IL-12 (p40/p70) IL-13, IL-15, IL-17, IP-10, MCP-1, MIG, MIP-1α, MIP-1β, RANTES, TNF-α, VEGF

関連製品製品番号 マーカーと内容サイズ製品名 価格

100test LHC0001MHuman Cytokine Magnetic 10-Plex Panel ¥180,000ヒトGM-CSF, IFN-γ, IL-1β, IL-2, IL-4, IL-5, IL-6, IL-8, IL-10, TNF-α

100test LHC6004MHuman Ultrasensitive Cytokine Magnetic 10-Plex kit ¥260,000ヒトGM-CMSF IFN-γ IL-1β IL-2 IL-4 IL-5 IL-6 IL-8 IL-10 TNF-α

100test LHC0003MHuman Inflammatory Cytokine Magnetic 5-Plex Panel ¥112,000ヒトGM-CSF, IL-1β, IL-6, IL-8, TNF-α

100test LMC0001MMouse Cytokine Magnetic 10-Plex kit ¥180,000マウスGM-CSF IFN-γ IL-1β IL-2 IL-4IL-5 IL-6 IL-10 IL-12 (p40⁄p70) TNF-α

100test LPC0003MMonkey Cytokine Magnetic 28-Plex Panel(注)

(サル用磁気ビーズ)¥340,000サルEGF, Eotaxin, FGF-basic, G-CSF, GM-CSF,

HGF, IFN-γ, IL-1β, IL-1RA, IL-2, IL-4, IL-5, IL-6, IL-8, IL-10, IL-12, IL-15, IL-17, I-TAC, MCP-1, MDC, MIF, MIG, MIP-1α, MIP-1β, RANTES,TNF-α, VEGF

100test LMC0006MMouse Cytokine Magnetic 20-Plex kit ¥260,000マウスGM-CSF IP-10 FGF basic IFN-γ KC VEGF MCP-1MIG MIP-1α IL-1α IL-1β IL-2 IL-4 IL-5 IL-6 IL-10 IL-12 (p40⁄p70) IL-13 IL-17 TNF-α

NEW 新製品情報

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PRODUCT REVIEW プロダクトレビュー

3

GIBCOⓇブランドは高品質の製品、サービスとテクニカルサポートによって、研究者から45年にわたり信頼されています。GIBCOⓇは、基礎研究から創薬プロセスまであらゆる段階をサポートしています。

世界に誇るGIBCOⓇブランドの細胞培養製品

GIBCOⓇ製品といえば・・・ どんな製品を思い浮かべますか?

FBS トリプシン

DMEM培地 PBS

GIBCOⓇ細胞培養製品の詳細を網羅したカタログをお手元に1冊!

ご希望の方は、販売店様へご依頼もしくはインビトロジェンの会員サイトhttp://www.invitrogen.jp/mailservices/からお申し込みください。

GIBCOⓇブランド製品

それだけではありません!細胞培養をベースとしたワークフロー全般をサポートしています。

培地基礎培地無血清培地昆虫用培地など

細胞幹細胞初代細胞など

発現系昆虫細胞系哺乳類細胞系

など

血清FBS動物血清など

水溶液アミノ酸溶液細胞解離剤など

マトリックスコラーゲン

三次元培養用ゲルなど

添加剤サプリメント抗生物質成長因子など

バッファーPBS

HBSSなど

 他 多数NEW

間葉系幹細胞研究

間葉系幹細胞研究の鍵となる技術

Opening doors to new possibilities

幹細胞研究用製品リスト幹細胞培養・増殖因子 / 継代 / 分化 / マーカー

特殊培地&サプリメント sourcebookインビトロジェン

マトリックス

invitrogen GIBCO® Cell Culture System

More realistic biology & function

幹細胞研究

Many possibilities. One way forward.

ESCおよびiPSC研究の鍵となる技術

Neurobiology

GIBCO® 神経細胞培養

そのほか各分野の詳細な製品カタログもご用意いたしております。

ご好評につき、細胞培養カタログ2010-2011を増刷いたしました。

間葉系幹細胞研究の鍵となる技術[2010-70-CC]

幹細胞研究用製品リスト[2008-55-CC]

免疫学関連製品ガイド[2010-21-CC]

特殊培地&サプリメントsourcebook[2008-63-CC]

マトリックス(3次元培養)[2009-44-CC]

ESCおよびiPSC研究の鍵となる技術[2009-76-CC]

神経細胞培養[2009-59-CC]

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PRODUCT REVIEW プロダクトレビュー

4

ヒトエクソーム 2サンプル 1)(75bp x 35bp)

トランスクリプトーム 2サンプル 2)(1 x 75bp)

ChIP-Seq 4サンプル 3)(1 x 35bp)

Small RNA 16サンプル 4)(1 x 35bp)

メチル化 2サンプル 5)(1 x 75bp)

ヒトゲノム 1サンプル 6)(2 x 60bp)

1レーンで可能なアプリケーション

6レーンで可能なアプリケーション

1)100カバレッジとして2)5000万タグとして3)2700万タグとして

4)5000万タグとして5)2700万タグとして6)30カバレッジとして

製品番号

5500xl-11

5500-11

製品名

Applied Biosystems 5500xl SOLiD™ システム

Applied Biosystems 5500 SOLiD™ システム

価格

¥86,000,000

¥56,000,000

●レーン毎に使える新フローチップ

次世代シーケンサに自由を! レーン毎に使える新フローチップ

Applied Biosystems® 5500 / 5500xl SOLiD™システム次世代シーケンサは1ランでヒトゲノムを解読する膨大なスループットを有する一方で、1ランあたりのコスト負担は決して少なくありませんでした。しかしながら、日本国内の研究者にとって、スループットよりもシーケンスの精度向上とランニングコストの低減に対するニーズが高いことがヒアリングにより明らかとなりました。5500シリーズSOLiDシーケンサから採用される新しいシーケンス方式ECC(Exact Call Chemistry)モジュールは、精度99.99%までのシーケンスと塩基配列の出力を可能にします。また6レーンの新フローチップは、独立した流路により1レーン毎に異なるサンプルをシーケンスすることも可能です。必要なスループットに応じた試薬消費により、ランニングコストの低減を実現しました。SOLiDシステムは次世代シーケンサを誰もが利用できる研究ツールへと進化させます。

* システムには、シーケンサ本体、ワークステーションコンピュータ、無停電安定化電源装置、EZ Bead™ システム、Hydroshear DNA Shearing デバイス、Covarisシステムを含みます。

* 上記システムには、2次解析用クラスターサーバは含まれません。別途5500xlおよび5500 SOLiD™ システム専用の2次解析用クラスターサーバをご用意しています。

BigDye®Direct Cycle Sequencing KitはPCR Master Mixとシーケンシング反応試薬がセットになったキットです。PCR反応にはターゲットを増幅するPrimerの5’側にM13の配列を付加したM13 Tailed Primerが必要です。

BigDye® Direct Cycle Sequencing Kit

DNA増幅時のH+イオンを半導体チップで そのまま、リアルタイムに検出!半導体シーケンサ Ion Torrent Personal Genome Macine™システム 最新技術

www.appliedbiosystems.jp/website/ion.htm製品の詳細は

5500 SOLiD™ シーケンサ

サイズ

24反応

100反応

1,000反応

製品番号

4458689

4458687

4458688

製品名

BigDye® Direct Cycle sequencing kit

BigDye® Direct Cycle sequencing kit

BigDye® Direct Cycle sequencing kit

価格

¥13,000

¥44,000

¥402,000

• 蛍光を使わないので、ケミストリも機械もシンプルかつ安い• 半導体チップを交換するだけで、たやすく処理能力UP• ダイレクトなリアルタイム検出で、2時間でラン終了

次世代シーケンサに求める性能を聞きました!第1位 シーケンス精度 40人第2位 ランニングコスト 33人第3位 データ解析のしやすさ 26人

BMB2010における次世代シーケンサ利用者のアンケートに基づく

BigDye® の最新技術! PCR産物の精製とシーケンス反応を1チューブで 3月28日発 売

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PRODUCT REVIEW プロダクトレビュー

5

サイズ

360 assays(20µl反応, 96 well plate) 360 assays(20µl反応, 96 well plate) 360 assays(20µl反応, 96 well plate) 750 assays(20µl反応, 96 well plate)750 assays(20µl反応, 96 well plate)

製品番号

4400291

4400294

4442488

4458366

4458368

製品名

TaqMan® Copy Number Assays, Small

Custom TaqMan® Copy Number Assays, Small

Custom Plus TaqMan® Copy Number Assays, Small

TaqMan® Copy Number Reference Assay, Tfrc

TaqMan® Copy Number Reference Assay, Tert

価格

¥45,000

¥50,000

¥50,000

¥18,000

¥18,000

トランスジェニックマウスの確認に最適

TaqMan® Copy Number Assaysにマウス用が追加

マウス用TaqMan  Copy Number Assaysは、トランスジェニックマウスの遺伝子導入の確認をリアルタイムPCRを用いて容易に行えます。18万種類を超えるデザイン済アッセイの他に、内部コントロールとなる2種のTaqMan Copy Number Reference Assay(TFRC、TERT)、公共ゲノム情報を参照することでデザイン上避けるべきSNPおよび繰返し配列を除外した配列からTaqMan AssaysをデザインするCustom Plus TaqMan Copy Number Assays等、目的に応じて最適なTaqMan Assaysを選択して頂けます。

オンラインオーダーシステムでは、遺伝子発現解析用やCNV解析用、microRNA発現解析用、SNP解析用などの各種TaqMan Assaysや、Silencer Pre-designed siRNAなどを簡単にご注文頂けます。

登録用紙は弊社代理店にご請求いただくか、弊社ウェブサイトよりダウンロードできます。

http://www.appliedbiosystems.jp/website/storeinfo.htm

特長• 18万種以上のエクソン領域をターゲットとしたプレデザインアッセイ

• 汎用ベクターマーカーやレポーター遺伝子用アッセイを多数ラインナップ

• カスタム合成も対応可能

ご登録からご注文までの流れ

登録用紙に必要事項を記入する

Applied Biosystems製品取扱代理店に登録用紙を渡す

代理店が必要事項を記入し弊社宛に送信

ユーザー IDとパスワードをご登録者にemail でお知らせ

ログインしてオンラインオーダー可能

Applied Biosystems製品www.appliedbiosystems.jpwww.GeneAssist.jp

Ambion 製品www.ambion.com/jpwww.GeneAssist.jp

TaqMan Assaysのご注文は

オンラインオーダーシステムにご登録ください

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PRODUCT REVIEW プロダクトレビュー

6

製品番号

BN1002SP

BN1004SP

サイズ

1キット

1キット

製品名

BN-PAGE一次元目BN-PAGE スターターキットBN/SDS二次元目BN/SDS 2Dスターターキット

価格

¥154,000

¥216,000

従来の電気泳動法 Blue Native電気泳動(BN-PAGE)

生タンパク質を見よう

ブルーネイティブ電気泳動ブルーネイティブ電気泳動(BN-PAGE)は、一般的なSDS電気泳動と異なり、タンパク質の高次構造や複合体構造を維持したまま泳動分離することができる技法です。タンパク質相互作用解析をはじめ、さまざまな研究目的に応用が可能です。・ 複合体構造、タンパク質間相互作用の解析による機能プロテオミクスに ・ 関連タンパク質群の検索によるシグナルパスウェイ解析に ・ 通常の二次元電気泳動で困難な高分子タンパク質、膜タンパク質の発現プロテオミクスに ・ ネイティブ状態での純度検定や、ゲル内での酵素アッセイに

高次構造、複合体構造が維持されず、機能分子としての大きさに直接結びつく結果が得られません。

タンパク質の電荷の状態により泳動は影響を受けます。塩基性タンパク質は陰極側へ逆流してしまいます。

高次構造、複合体構造を維持したままで様々な電荷をもつタンパク質でも分離ができます。

Coomassie® G-250は、タンパク質分子の大きさに応じて一様に結合し、分子全体を負に帯電させる。

SDSと異なり、分子表面に比較的弱く結合し、タンパク質高次構造を壊すことが無い。

n-ドデシル-β-D-マルトシド(DDM)、ジギトニンなどの可溶化剤は、G-250とタンパク質の結合を阻害することなく溶解性をあげることができる。

タンパク質は元の電荷の状態に関わらず、複合体や高次構造を維持したままプラス極に引かれ、分離されます。

2D BlueNative-PAGEの例

●ブルーネイティブ電気泳動スターターキット

ウェスタンブロッティング検出にも対応可(実験結果)

4-16% NativePAGETM Gel

CBB stain

1048

(kDa)

720

480

242

146

66

20

Western blotting analysis

3-12% NativePAGETM Gel

CBB stain

1236

(kDa)

1048

480

242

146

66

20

Western blotting analysis

http://www.invitrogen.jp/info/workshop.shtmlワークショップの詳細やお申し込みはこちらから

実験実習つき★基礎から学べる “ブルーネイティブ電気泳動”

ワークショップ※ (東京・大阪)開催中!

Bovine mitochondrial extractをNative®PAGETM4-16% Bis-Trisゲルで分離した後、SDS-PAGE(NuPAGE 4-12% Bis-Tris ZOOM® ゲル)で展開した二次元電気泳動。SDS-PAGE電気泳動後、ゲルはSYPRO® Rubyタンパク質染色により染色。

PVDF膜を使用し、ミトコンドリア抽出物を抗NADH-ubiquinone oxidoreductase抗体で検出

これから始める方へ、初期導入時に必要な泳動槽と試薬をセットでお得にしました

LTJ_NEXT_No3_110218-4.indd 7LTJ_NEXT_No3_110218-4.indd 7 11.2.18 5:35:08 PM11.2.18 5:35:08 PM

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PRODUCT REVIEW プロダクトレビュー

7

●RNase ® Solution RNase除去剤Zap

Zap

ラボにあると便利なツール

AmbionⓇブランドの   シリーズ

特長

RNase除去なら RNase ⓇZAP

RNAを使った実験では、微量のRNaseでさえ、in vitro転写での収量の低下、RNA精製過程での分解、RPAやノーザンでの結果のばらつきを引き起こすことがあります。RNaseZap®には3種類の異なる成分が含まれており、それぞれがRNaseを不活化します。ガラス器具、プラスチック表面、実験台、ピペッターにコンタミしたRNaseを非常に効果的に除去できることが確認されています。また、マイクロチューブにコンタミしたRNaseを効果的に除去でき、その後の酵素反応を阻害しないことがわかっています。

●RNase ® Wipe RNase除去用ウェットティッシュタイプ・ RNaseZap®をしみ込ませた便利なウェットティッシュ• ガラスやプラスチック表面からコンタミしたRNaseを完全に除去• すぐにRNaseを不活化;乾熱滅菌やオートクレーブは不要

特長

RNase除去剤、RNaseZap®に、使いやすいウェットティッシュタイプが加わりました。便利なポップアップ容器にRNaseZapがしみ込んだ100枚のティッシュが入っています。使い方は簡単で、RNaseを除去した表面を拭き、蒸留水でリンスするだけです。RNaseZap WipesはすぐにRNaseを不活化するので、インキュベーションは不要です。

• ガラスやプラスチック表面にコンタミしたRNaseを完全に除去• ガラス器具の乾熱滅菌は不要• 高レベルのRNaseのコンタミ除去に優れており、乾燥したRNase Aも除去• 実験台、ピペッター、RNase-freeであることが必要な器具からの除去に最適

製品番号サイズ

AM9786M

AM9788M

100 枚

3 x 100 枚

製品名

RNaseZap® Wipes

RNaseZap® Wipes Refill

価格

¥10,000

¥27,000

製品番号サイズ

AM9780M

AM9782M

AM9784

250 mL

6 x 250 mL

4 L

製品名

RNaseZap® Solution (1 bottle)

RNaseZap® Solution (6 bottles)

RNaseZap® Solution (1 box)

価格

¥10,000

¥45,000

¥95,000

特長

pHメーターなどのRNase除去用 Electro ™ElectroZap™ Solutionは、腐食性が無い安定な洗浄用溶液で、シンプルで効率的な方法で電極表面を迅速に洗浄できるよう特別に処方されています。また、高レベルのRNaseやDNaseのコンタミに対しても効果があります。ElectroZap Solutionの使い方は簡単で、電極に直接スプレーしてRNase-free waterでリンスするだけです。その後に行なう酵素反応に影響するような残留物は残しません。

• pHメーターの電極にコンタミしたRNaseを瞬時に除去• 安定、安全で腐食性が無い• 強酸や強アルカリは不要• DNaseやその他のタンパク質も除去

製品番号サイズ

AM9785250 mL

製品名

ElectroZap™ Solution

価格

¥10,000

特長

PCR実験用 DNA ™

DNAZap™ Solutionは2種類の溶液から成り、それぞれ単独では効果を持ちませんが、2種類が混ざると強力な核酸分解剤になります。この混合物は表面に付着している高レベルのDNAとRNAを瞬時に分解します。コンタミした核酸をより迅速に除去できる製品もいくつかありますが、残念ながらこれらの製品のほとんどは単なる洗浄剤です。これらは実際には核酸を破壊せず(FigureのProduct AとB参照)、残存するコンタミした核酸が増幅する可能性が残ったままです。DNAZap Solutionは数分の作業でさまざまな表面から核酸を除去できる便利な試薬です。PCR用チューブにコンタミしたDNAを効果的に除去し、その後の酵素反応を阻害しません。コンタミしている全ての核酸が分解されるため、偽陽性を防止できます。

Figure Effect of Various DNA Decontamination Solutions on Radiolabeled PCR Products. PCR was performed incorporating [α–32P]dATP. The reaction was split into equal aliquots and dried to completion in a vacuum microcentrifuge. 10 μL of each test solution was added to one of the aliquots, vortexed, and incubated at room temperature for 5 min. The reactions were assessed on a 5% polyacrylamide gel and exposed to film.

• PCRに影響するレベルのDNAとRNAを即座に完全に分解する• PCR用のチューブ、サーマルサイクラーの表面、ピペッター、実験台、実験用の機器、マイクロチューブに最適

製品番号サイズ

AM9890M2 x 250 mL

製品名

DNAZap™ Solution

価格

¥13,000

955535

341

258

141

pUC19/

Sau3AI

H 2O co

ntrol

Product A

Product B

DNAZap

H 2O co

ntrol

RNase &

DNase

除去剤

RNase ® SolutionRNase ® WipesZap Zap

ZAP

ZAP

ZAP

LTJ_NEXT_No3_110218-4.indd 8LTJ_NEXT_No3_110218-4.indd 8 11.2.18 5:35:08 PM11.2.18 5:35:08 PM

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遠心ボルテックス

試薬の添加

8

教えてライフテクノロジーズ

Neon™ Transfection System

■トランスフェクション試薬について

教えてライフテクノロジーズライフテクノロジーズの製品について、よくある質問や知っていると便利な情報をご紹介します。

弊社では、リポソームと核酸の複合体を形成させて細胞自身の機能で導入するリポフェクション試薬と、電気的に細胞に穴をあけて強制的に核酸を導入するエレクトロポレーションのシステムを提供しています。

QA

リポフェクション試薬• プラスミド導入に最適 : Lipofectamine LTX (& Plus Reagent)• s iRNA導入のスペシャリスト : Lipofectamine RNAiMAX• 信頼と実績のロングセラー : Lipofectamine 2000

エレクトロポレーションシステム• 導入困難な細胞タイプへの核酸導入 : Neon™ Transfection System

トランスフェクションしたいのですが、どの試薬を選べばいいの?

細胞タイプごとのプロトコルまたは文献が弊社ウェブのテクニカルインフォメーション内に公開していますので、参考にしてください。また、一般的なガイドラインとして以下の試薬を推奨していますので、参考にしてください。

QA細胞タイプごとのトランスフェクションのリファレンスはありますか?

ピペットチップ型電極(特許)により、高効率・低毒性なエレクトロポレーションが実現することで、初代細胞や幹細胞などの導入が難しい細胞にも最適なツールです。

QAエレクトロポレーションシステム Neon™ Transfection Systemの特長は?

導入が難しい細胞を中心に、150種類以上の細胞タイプで実績があります。

上記以外にも、多くの細胞タイプで良好な結果が得られています。実績のある細胞名および各導入条件に関する情報は、弊社ウェブサイトからご覧いただけます。

QA

Neon™システムは、どんな細胞タイプで実績がありますか?

プラスミドトランスフェクション試薬の選択ガイド

新しい Neonのピペットチップ電極(A)と従来のキュベットタイプ(B)との比較ユニークなピペットチップのデザインにより、低毒性で高効率な遺伝子導入が可能となりました。

従来法

BNeonシステム

A

Neonシステムによるエレクトロポレーションは、従来のキュベットタイプではなく、ピペットチップ型チェンバーにて、サンプル採取およびエレクトロポレーションを行ないます。この革新的技術は、操作性を向上させるだけでなく、 チップ内で均一な電界を形成することで導入効率を高め、電極に金メッキを施すことで細胞へのダメージを軽減しています。

ピペットチップ型電極による導入

用途 推奨試薬一般的な細胞からトランスフェクション感受性細胞へのプラスミド導入 Lipofectamine™ LTX浮遊細胞へのプラスミドを導入 Lipofectamine™ LTX接着細胞へのプラスミド導入およびsiRNAとの同時トランスフェクション Lipofectamine™ 2000浮遊CHOおよび293細胞へのプラスミド導入(FreeStyle™ System使用の場合) FreeStyle™ MAX昆虫細胞 Cellfectin® Ⅱ

実績のある細胞名の例:

http://www.invitrogen.com/neon

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遠心遠心ボルテックスボルテックス

試薬の試薬の添加

遠心ボルテックス

試薬の添加

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パネル B:エタノール沈殿での精製の結果例

パネル A:BigDye ® XTerminator™ 精製キットでの結果例

■シーケンス反応後の精製について

通常の精製方法としてエタノール沈殿をしている場合は、十分にシーケンス反応物が精製していないと、未反応の蛍光色素がフリーで残る傾向にあります。テンプレート量を増やすなどして、基質としての蛍光色素の消費を促進するか、または精製処理能力の高い、BigDye® XTerminator™精製キットで処理をすると改善がなされると思います。

QAシーケンス反応後の精製をしても、フリーの蛍光色素が残ってしまいます。どうしたらよいでしょうか?

プレートにセプタを被せるかシールをした状態で室温なら48時間安定です。シールをして冷蔵保存すれば10日程度保存可能です。

QA

BigDye® XTerminator™で精製したサンプルはどのくらいの期間保存できますか

切り口の精度が低くなるため、BigDye® XTeminator™の吐出がうまくいかず、必要量を分注する事ができなくなる可能性があるため、おすすめできません。BDxの分注には必ず広径チップ(例:製品番号JP758)を使用して下さい。

QA

BigDye® XTerminator™精製に用いる広径チップは、汎用のチップの先端を切って使っても構いませんか?

可能ですが、十分かつ継続的に攪拌しながら分注する必要があります。BigDye® Teminator™はSAMと混合すると非常に沈殿しやすくなるため、作業に時間がかかると均一濃度での分注が困難になるためです。また SAM溶液がにごっている場合は攪拌しながら25-37℃に穏やかに温めて下さい。濁りが消えましたら、溶液が室温に下がるのを待ってご使用下さい。

Q

A

シーケンス反応の精製にBigDye® XTerminator™を使用していますが、BDx溶液とSAM溶液をあらかじめ混合してからサンプルに加える事は可能ですか

革新的なシーケンシング精製試薬、 BigDye® XTerminator™ 精製キットは、シンプルワークフローを目指すという目標のもと「加えて、混ぜて、そのまま泳動」という画期的なプロトコルを実現しました。サイクルシーケンシングを行ったプレートのまま、精製を行い、熱変性もおこなわずジェネティックアナライザにセットできます。

パネルAは BigDye® XTerminator™精製キットを使用し、高い品質のデータが得ることができ、さらに短鎖フラグメントの回収率も良好でした。エタノール沈殿法をおこなったパネルBでは70-80base付近に過剰な蛍光色素(ブロッブ)が見られ、シーケンス結果に影響を与えてしまいました。

BigDye® XTerminator™ 精製キット

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PrestoBlue™ Cell Viability Reagent について、 もPrestoBlue™ ってどんな試薬ですか?

今回はこの新製品 PrestoBlue™ に関して、よく頂く下記の質問について実際にテストしてみました。

PrestoBlue™は細胞膜透過性の無蛍光性化合物ですが、生細胞内で還元されると赤色蛍光を発するようになります。この性質を利用し、還元されたPrestoBlue™の赤色蛍光もしくは吸光を測定する事で、細胞のViabilityを知る事が出来ます。使い方は至ってシンプル: PrestoBlue™試薬を加えてインキュベートし、測定するだけです。

蛍光で測定した方が高感度でアッセイレンジが広いので、蛍光プレートリーダーなどが使えるようなら蛍光で測定頂く事をおススメします。

Figure 2, 3 は4x104 cells/well から5段階で2倍希釈したA549, Hela, MCF-7 細胞について蛍光および吸光で測定し比較しました。*PrestoBlue™添加後のインキュベーションは2時間、96ウェルプレートで測定しています。吸光でもご利用いただけますが、細胞数が少ない場合は蛍光の方がダイナミックレンジが広いためご利用可能であれば蛍光測定をおすすめします。Figure 2が蛍光、Figure 3が吸光での測定になります(データポイントはN=2です)。蛍光測定においてはトップリードとボトムリードでほとんど差は認められませんでしたが (data not shown)、US本社の見解ではインキュベーション時間が短い場合はボトムリードの方が高感度との事です。

PrestoBlue™reagent

(1)Add reagent to cells (2)Incubate (3)Read fluorescence (4)Process dataPrestoBlue™reagent

(1)Add reagent to cells (2)Incubate (3)Read fluorescence (4)Process dataPrestoBlue™試薬 1)細胞に試薬を加える 2)10分間インキュベート 3)蛍光 または 吸光を測定 4)解析

10分間で測定可能!!

蛍光と吸光で感度は違いますか?Q1

A1

細胞タイプによって感度が変わりますが、接着・浮遊を問わずに適用出来ます。

6種類の細胞を用いて、8x104 Cells/wellから2倍希釈にて6段階測定しました。幅広い細胞種にて細胞数に応じた計測結果を得られていますが、細胞の種類によってはインキュベーション時間を長くすることでより精度の高い測定が可能になると思われます。ご使用される細胞を使って実際にお試しください。(データポイントはN=2です)

*PrestoBlue™添加後のインキュベーションは2時間、96ウェルプレートで測定

どんな細胞タイプに適用できますか?Q2

A2

Figure 2 蛍光測定 Figure 3 吸光度測定

Figure 4 細胞タイプ毎の測定

Figure 1 PrestoBlue™ 添加直後の様子

上段: PrestoBlue™ 添加下段: PrestoBlue™ 未添加

RFU

100000

10000

1000

100A549 Hela MCF-7 Jurkat HL-60 K562

Cell Type

(cells/well)

80000400002000010000

500025001250

RFU

15000

10000

10000

5000

20000 30000 400000

Cells/well

Abs

0.15

0.1

0.05

10000 20000 30000 400000

A549

Hela

MCF-7

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TECHNICAL REVIEW テクニカルレビュー

11

、 もっと知りたい! 私が実験しました!

緑色や青色の蛍光色素と併用いただけます。PrestoBlue™ の蛍光波長(Ex/Em=535-560/590-615nm:赤色) と重ならない蛍光色素(青色、緑色、赤外 など)であれば併用可能です。Figure 6 はPrestoBlue™ 添加/未添加のA549細胞(1x105 cells/well) へ、青色蛍光色素 Hoechst 33342 (製品番号 H3570), 緑色蛍光色素 Calcein Green, AM (製品番号 C34852 など) を加え、蛍光顕微鏡で撮影した画像です。PrestoBlue™ を添加するとFigure 1 のようにウェルが青く染まりますが、顕微鏡で観察すると明視野像、青色蛍光像、緑色蛍光像が問題なく観察できました。ちなみに、還元されたPrestoBlue™ は速やかに細胞外へ代謝されるので、Ex/Em=535-560/590-615 nm の蛍光波長域で観察すると視野全体が赤色蛍光で染まっているのが確認されます。そのため、赤色蛍光との併用は不可となります。

他の蛍光色素と併用できますか?Q4

A4

インキュベーション時間は10分で大丈夫です。

10分未満のインキュベーションで大丈夫ですか?Q3

A3

PrestoBlue™は細胞数がある程度あれば5~6分間のインキュベーションでもアッセイ可能ですが、マニュアル通りの10分間で良好な結果が得られます。まずは10分を目安にご使用下さい。細胞数や種類によってはインキュベーション時間を長めにとることでより安定した測定結果を得られる場合があります。蛍光・吸光どちらでも測定出来ますが、感度面では蛍光測定の方が優れています。緑色や青色蛍光色素と併用可能なので、Fluo-4による細胞内カルシウムイオン測定や、GeneBLAzer® アッセイによる細胞内シグナリング解析などのアプリケーションにおいて、細胞数を評価する際にも有効です。

●まとめ

Figure 5 タイムコース実験

Figure 6 明視野像・蛍光像

PrestoBlue™ 添加

明視野 緑色蛍光 青色蛍光 赤色蛍光

*疑似カラー蛍光画像

Figure 2~4 の測定データはTecan Infinite® 200 PRO で測定 (測定協力 テカンジャパン株式会社 様)

PrestoBlue™ 未添加

製品番号サイズ製品名

PrestoBlue™ Cell Viability Reagent 25mL A13261 ¥22,000

PrestoBlue™ Cell Viability Reagent 100mL A13262 ¥49,000

価格

テクニカルサービス部 金井

Figure 5 は8x104 cells/well のA549細胞へPrestoBlue™試薬を添加し、1分おきに蛍光を測定したデータです(データポイントはN=2です)。添加5分後から蛍光強度の増加が緩やかになり、10分後にピークを迎えました。このことから、一定以上の細胞数の場合は10分間のインキュベーションで十分なデータが得られると考えられます。Note: 1分間隔での測定のため、Photobleaching (光退色) を起こし、添加10分後以降で蛍光強度が減衰していると考えられます。(実際は、細胞の代謝活性により添加10分後以降も蛍光強度が増加し続けます。) 短いインターバルでの繰り返しの測定等、過剰な光への曝露は光退色による感度低下に繋がるので避けて下さい。Note: 細胞数が少ない場合(社内検討では1x104 cells/well 以下)、より長いインキュベーション時間(30分~)が効果的です (data not shown)。

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 2019181716151413121110

RFU

4000

3000

2000

Time (m)10

LTJ_NEXT_No3_110218-4.indd 12LTJ_NEXT_No3_110218-4.indd 12 11.2.18 5:35:14 PM11.2.18 5:35:14 PM

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学会展示会・セミナー

第5回 日本ゲノム微生物学会年会

価格改定のお知らせ

展示会

ランチョンセミナー

会 期 : 2011年3月14日(月)~16日(水)会 場 : 東北学院大学土樋キャンパス(宮城県仙台市)

日 時 : 2011年3月15日(火)12:00-13:00(予定)会 場 : 東北学院大学土樋キャンパス 6号館2階(予定)演 題 : シーケンシング技術の最前線 次世代シーケンサSOLiD™システムと半導体シーケンサIon Personal Genome Machine(PGM™ )演 者: 熊井 広哉(ライフテクノロジーズジャパン株式会社 マーケティング)

記載価格は2011年2月現在の価格です。消費税は含まれていません。価格は予告なしに変更する場合がありますのであらかじめご了承ください。*本文中のオーダリングインフォメーションで   マークがついている製品はアプライドバイオシステムズブランド、  マークはインビトロジェンブランドでお取り扱いしています。研究用にのみ使用できます。診断目的及びその手続上での使用は出来ません。 記載の社名および製品名は弊社または各社の商標または登録商標です。The trademarks mentioned herein are the property of Life Technologies Corporation or their respective owners. © 2011, Life Technologies Japan Ltd. All rights reserved. Printed in Japan.

http://www.lifetechnologies.co.jp

LFT003-A1102OB

販売店

〒108-0023 東京都港区芝浦4-2-8 住友不動産三田ツインビル東館

ライフテクノロジーズジャパン株式会社

http://www.appliedbiosystems.jphttp://www.invitrogen.jp

ウェブサイト:

TEL.03(6832)9300 FAX. 03(6832)9580

ライフテクノロジーズは、2008年に Invitrogen Corporation と

Applied Biosystems Inc の統合により誕生しました。馴染みのある両社の社名を維持し、Invitrogenブランド からは高品質な試薬・消耗品を、 Applied Biosystemsブランド からはPCRやDNAシーケンシングの最新鋭の機器を含むトータルソリューションを提供するなど、科学者の多彩なニーズにお応えしています。

Life Technologies

Applied Biosystems

Novex®

タンパク質分離およびブロッティングSuperScript®

RT遺伝子発現TaqMan®

リアルタイムPCR

TOPO®

PCRクローニング

GIBCO®

細胞培養Lipofectamine®

トランスフェクション試薬Molecular Probes®

蛍光染料およびプローブ

Ambion®

RNAi & RNAサンプル調製

Dynal®

分離用磁気ビーズ

Gateway®

クローニングおよびタンパク質発現

Invitrogen

ライフテクノロジーズについて

この度、諸般の事情により4月から弊社製品の価格改定をさせて頂くことになりましたので、ご案内申し上げます。各製品の新価格につきましては、弊社ウェブサイトにございます新価格表をご覧ください。なお、新価格の適用は、4月1日受注分からとさせて頂きますので、その旨ご承知くださいますようお願い申し上げます。今後ともライフサイエンス研究の発展に一層貢献出来るよう努力いたしますので、倍旧のご支援を賜りたく、お客様各位にはご理解の程よろしくお願い申し上げます。

セミナー・ワークショップライフテクノロジーズジャパンでは最新技術のご紹介を始め、いろいろなテーマのセミナーや技術講習会を定期的に行っております。セミナー・ワークショップの最新情報・詳細・お申し込みは弊社ウェブサイトをご覧ください。

http://www.invitrogen.jp/info/workshop.shtmlインビトロジェン関連

http://www.appliedbiosystems.jp/website/jp/training/list.jspアプライドバイオシステムズ関連

以下のクイズに正解した方から抽選で10名様にLife Technologies特製マウスをプレゼントします。

QA

PrestoBlue™ Cell Viability Reagentが生細胞内で還元されると何色の蛍光を発するでしょうか?1.赤色  2.緑色  3.青色

http://www.lifetechnologies.co.jp/quiz.htm からご応募ください。   2月号のクイズの正解は 1.水素イオンでした。

Life Technologies特製マウス

応募締め切り:

2011年 4月 1日 (金)

※当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。

クイズに答えてLife Technologies特製マウスを当てよう!QUIZ

INFORMATION

http://www.appliedbiosystems.jp/website/jp/event/eventpage.jsp学会展示会・セミナーの最新情報は

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