【udc2015】ソリューション 156 push大阪

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PUSH大阪PUSH広報 ~自治体広報情報を用いた 地域課題分析基盤に向けて~ PUSH大阪開発Team 古崎 晃司 2016/2/27 1 http://push.jp.net/ 2016/02/27(土) アーバンデータチャレンジ2015ファイナル・ステージ ソルーション部門 応募番号【156UDC2015ファイナル・ステージ

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Page 1: 【UDC2015】ソリューション 156 push大阪

PUSH大阪&PUSH広報~自治体広報情報を用いた

地域課題分析基盤に向けて~

PUSH大阪開発Team古崎 晃司

2016/2/27 1

http://push.jp.net/

2016/02/27(土)アーバンデータチャレンジ2015ファイナル・ステージソルーション部門 応募番号【156】

UDC2015ファイナル・ステージ

Page 2: 【UDC2015】ソリューション 156 push大阪

背景:「PUSH大阪」の開発

解決したい問題:行政情報の有効活用

1. 行政が発信する「価値」のある情報が,必要な人になかなか届かない.

2. 新しい仕組みの導入に,コストをかけたくない.

→既存の情報・仕組みを,うまく活用することで解決したい.

解決のアプローチ

1. すべての情報を一律に提供するのではなく,利用者が「関心のある/必要な」情報のみを配信する

2. 自治体のHPで既に配信されているRSS(ホームページの新着情報のデータ)を利用することで,低コストでサービスを実現

→「PUSH大阪」の開発2016/2/27 2UDC2015ファイナル・ステージ

市民が広報誌やHPを読まない

業務は増やしたくない

Page 3: 【UDC2015】ソリューション 156 push大阪

「PUSH 大阪」とは

行政が発信する情報が,なかなか市民に届かないという課題を,ユーザが関心のある情報のみを,簡単に取得できる仕組みで解決しよう!というアプリ( iOS・Androidアプリ版/Web版を提供)

2016/2/27 3

カテゴリで絞込

地域(区)や対象者で絞込

記事の閲覧(大阪市HPへ)

「PUSH大阪」の特徴• 大阪市HPの最新情報が,

スーマートフォン等で簡単に閲覧できる

• 興味があるカテゴリ,地域を登録しておくと,「興味がある情報」のみが届く

• Android版では配信された情報を定期的に通知バーに表示することで,普段見落としがちな情報に気づかせる工夫.

• 大阪市HPの更新情報(RSS)を利用するので,導入に際し自治体での追加作業は不要

http://push.jp.net

UDC2015ファイナル・ステージ

Page 4: 【UDC2015】ソリューション 156 push大阪

「PUSH大阪」の仕組み

2016/2/27 UDC2015ファイナル・ステージ 4

大阪市,24区がそれぞれ配信しているRSSを自動収集

メタデータ RSSの内容を解析し,

各記事の想定対象者などのメタデータを自動付与

RDFデータベースに格納

ユーザが登録した属情報に応じた情報を配信

Linked Open Data(LOD)として公開(※)

スマートフォンアプリ &Webアプリにより配信

HPの新着情報(RSS)を自動収集

追加情報の自動付与

※開発当初(2014年8月)はオープンデータで無かった大阪市のRSSが,2015年11月からオープンデータ(CC BY)に!

Page 5: 【UDC2015】ソリューション 156 push大阪

「PUSH大阪」の技術的優位性(1/2)1.今あるHPの最新情報を“そのまま”活用できる!

→サービス導入の“追加コストがほとんど不要”

→既に“多くの情報”がある (大阪市では約40件/日)

2.RSSがあれば,対象データを“簡単に”拡大できる!

→ブログ,Faecbookページにも対応可能

100以上の自治体に対応

「PUSH広報」(他都市版)

大阪市のHP地域コミュニティのブログ, Facebook

地域コミュニティ発の情報を同時に配信!(2015/3/2開始)→地域活動の活性化ツールへ

2016/2/27 UDC2015ファイナル・ステージ 5

Page 6: 【UDC2015】ソリューション 156 push大阪

「PUSH大阪」の技術的優位性(2/2)3.RDFを用いた拡張性の高い仕組みでDBを実装しているため,「PUSH大阪のDBを用いた,様々なシステム(機能)」が実現できる

→Web版では,その一部を拡張機能してテスト中

2016/2/27 6

取得データの統計 各記事に関連するデータの表示(β版)

地域情報の分析に利用可能

利用者の関心に応じた,関連情報の推薦に活用可能

UDC2015ファイナル・ステージ

Page 7: 【UDC2015】ソリューション 156 push大阪

「地域課題分析基盤」に向けた展開

収集した情報をLOD化(オープンデータとして公開)することで,自治体が発信する広報情報を比較・分析する基盤化

データ公開サイト http://push.jp.net/data.html

• 80自治体を対象に,1年間収集した情報をLOD化• SPARQLエンドポイント(LOD用標準検索API)を提供

2016/2/27 UDC2015ファイナル・ステージ 7

自治体毎の比較ができる簡易分析ツール

SPARQLクエリによる詳細な検索・分析

Page 8: 【UDC2015】ソリューション 156 push大阪

ある“キーワード”をよく使う自治体

2016/2/27 UDC2015ファイナル・ステージ 8

キーワードを指定して比較

Page 9: 【UDC2015】ソリューション 156 push大阪

各自治体でよく使われるキーワード

2016/2/27 UDC2015ファイナル・ステージ 9

キーワード 件数

施設 166地域 159福祉 154住宅 149介護 91環境 86消防 84保育所 84教育 81法人 80

大阪市キーワード 件数障害 50保育所 50アルバイト 41福祉 38企業 35介護 30大学 30市営 28地下鉄 24生活 20

横浜市キーワード 件数気象 167牛 118科学 55美術 52美術館 40議会 37大学 32文化 32乳幼児 22感染症 19

金沢市キーワード 件数臨時職員 89建設 83定時 77水道 60空き家 41保育所 31住宅 29議会 22購入 22市営 20

室蘭市

記事(タイトル)に含まれるキーワードTOP10

自治体毎に特徴のあるキーワードが現れている.

※「事業」など一般的なキーワードは除外しています.

Page 10: 【UDC2015】ソリューション 156 push大阪

特徴的な(おもろい)キーワード

2016/2/27 UDC2015ファイナル・ステージ 10

“いちばん”多く現れたキーワードが特徴的な自治体

さいたま市動物

金沢市気象 糸魚川市

神戸市美術

千葉市動物

奈良市プラネタリウム

南越前町CATV

詳細な分析を進めると,いろいろなことが見えてきそう!

Page 11: 【UDC2015】ソリューション 156 push大阪

月ごとの配信記事数の傾向

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4‐5月は配信記事数が少ない

Page 12: 【UDC2015】ソリューション 156 push大阪

SNS上でのシェア数ランキング(β版)

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http://push.jp.net/BBT/fb‐ranking.html

• Twitterでのシェア(ツィート)数はFacebookの2倍以上?

• Twitterは犬・猫・動物関係の記事が多い(上位20の半数)

http://push.jp.net/BBT/tw‐ranking.html

Page 13: 【UDC2015】ソリューション 156 push大阪

まとめ

• PUSH大阪&PUSH広報• 自治体がHPで公開している広報情報(新着情報のRSS)を,

利用者のニーズ合わせて配信するアプリ・サービス• “RSSという自治体HPに広く普及している形式”を活用するこ

とで,地域横断的な展開が可能(100以上の自治体に対応)

→今後,“オープンデータが自治体のCMS等に組み込まれた際に可能となる仕組み”を先取りした事例!

• 「地域課題分析基盤」に向けた展開• 80自治体を対象に1年間収集したデータをオープンデータ

(LOD)として公開(http://push.jp.net/data.html)• いくつかの事例を通して,地域毎の特徴・時系列に沿った傾

向などを分析する為に,有用な情報源となり得ることを確認

• 今後,対象自治体の拡大・データ収集の継続と共に,他のオープンデータなどと組み合わせることで,地域課題の分析基盤として発展させていく予定

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