w 投資環境ウィークリー · 2016-05-28 · 0.530 2.466 1.147 101.84 1.3430 136.77 102.09...

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料中で使用している指数について」を必ずご覧ください。 KOKUSAI Asset Management Co., Ltd. W W KOKUSAI Asset Management Co., Ltd. 1 今週の主要経済指標と政治スケジュール 注)経済指標、政治スケジュールの日程及び内容が変更になる可能性があります。 7/28 29 30 31 8/1 (米) 6月 中古住宅販売仮契約指数(前月比) 5月:+6.1% 6月:(予)+0.5% (日) (日) 2年利付国債入札 6月 家計調査(実質消費支出、前年比) 5月:▲8.0%、6月:(予)▲3.7% (日) 6月 鉱工業生産(速報、前月比) 5月:+0.7% 6月:(予)▲1.2% (日) 6月 現金給与総額(速報、前年比) 5月:+0.6% 6月:(予)NA (日) 黒田日銀総裁 講演(東京) (日) 6月 完全失業率 5月:3.5% 6月:(予)3.5% (米) 4-6月期 実質GDP(1次速報、前期比年率) 1-3月期:▲2.9% 4-6月期:(予)+3.0% (米) 7月 シカゴ購買部協会景気指数 6月:62.6 7月:(予)63.0 (米) 7月 米供給管理協会(ISM) 製造業景気指数 6月:55.3、7月:(予)56.0 (日) 6月 有効求人倍率 5月:1.09倍 6月:(予)1.09倍 (米) 7月 ADP雇用統計 (民間部門雇用者増減数、前月差) 6月:+28.1万人、7月:(予)+23.0万人 (他) フィリピン 金融政策決定会合 オーバーナイト・レート: 3.50%⇒(予)3.75% (米) 7月 雇用統計 失業率 6月:6.1%、7月:(予)6.1% (米) 5月 S&P/ケース・シラー住宅価格指数 (20大都市、前月比) 4月:+0.19%、5月:(予)+0.30% (欧) 7月 経済信頼感指数 6月:102.0 7月:(予)102.0 (中) 7月 製造業PMI(国家統計局) 6月:51.0 7月:(予)51.5 非農業部門雇用者増減数(前月差) 6月:+28.8万人 7月:(予)+23.1万人 (米) 連邦公開市場委員会(FOMC、~30日) 資産買入額(月額): 350億ドル⇒(予)250億ドル (他) アルゼンチン ソブリン債利払い猶予期限 (他) ブラジル 6月 鉱工業生産(前年比) 5月:▲3.2% 6月:(予)▲7.5% (米) 7月 ミシガン大学消費者信頼感指数 (確報) 6月:82.5、7月:(予)81.5 出所)Bloomberg等、各種資料より当社投資情報部作成 Focus 投資環境ウィークリー W http://www.kokusai-am.co.jp 2014728日号 情報提供資料 投資情報部 アルゼンチン:米裁判所命令で利払い停止中の国債の利払い猶予期限30到来。この時点までに過去の債務再編に応じなかった債権者への返済に合意でき なければ、上記の利払いができずデフォルトが発生する見込みです。しかし、同 国債や同国向け貸付の規模は小さく、アルゼンチン法に基づく国債の利払いも影 響を受けないため、上記の場合でも国際金融市場への影響は小さいとみられます。 フィリピン:景気拡大が続き消費者物価が上昇する中、中央銀行は前回6月の 政策会合で資金吸収手段の特別預金勘定(SDA)金利を2%から2.25%に引上げ。今 31政策会合では、政策金利が3.5%から3.75%へと引上げられる見込みです。 インフレ警戒的な中央銀行の姿勢は通貨ペソの相場を支えると予想されます。 中国:先週24日発表の7月のHSBC製造業PMI速報値は、52.0と前月の50.7より 改善し市場予想の51.0を超過、新規受注や生産が大きく改善しました。今週1政府の製造業PMIでも同様の改善が確認できれば、政府の小規模な景気刺激策で 景気が底を打ったことが印象付けられ、豪ドルなど資源国通貨を支えるでしょう。 ブラジル1鉱工業生産(6)では生産活動の低迷が確認されるでしょう。 市場参加者は現政権が続く限り経済運営は迷走し景気は回復しないと考えており、 ルセフ大統領の支持率が低下すれば、10月の大統領選挙で政権が交代し経済が改 善との期待からレアル相場が上昇する展開が予想されます(6)。 (入村) 先週は、ウクライナやパレスチナなどを巡る地政学的な緊張の高まりやIMFよる2014年の世界経済成長率見通しの引下げ(+3.6%+3.4%)など、マイナスの材 料が多かったものの、堅調な米企業決算や中国の景気指数の改善などにも支えら れ、主要国の株価は大きく崩れず、円は対ドルで小幅に下落して週を終えました。 17日のマレーシア航空機撃墜以降、米欧が対ロシア経済制裁の強化の協議を進 める一方、23日には親ロシア派がウクライナの戦闘機2機を撃墜、24日には米国 務省がロシア領内からウクライナ軍拠点への砲撃を非難するなど緊張は高まる一 方です。また、パレスチナ自治区ガザへのイスラエル軍の侵攻は拡大し、ガザ当 局者によると、住宅地、学校、病院、モスクも砲撃の対象となり死傷者数は増加 している模様です。地政学的緊張の高まりにもかかわらずリスク資産価格が大き く崩れていない背景には、米景気の堅調な回復への期待や同国の金融緩和解除が 極めて漸進的に行われるとの安心感があるとみられます。今週も、ウクライナや パレスチナを巡る緊張が続く一方、主要経済指標の多い米国に市場の関心が向か うとみられ、相場は先週と同様に一進一退の方向感を欠く展開が予想されます。 米国304-6月期実質GDP17月雇用統計ISM製造業景気指数など 重要指標が目白押し。29-30連邦公開市場委員会では、資産買入額が現行の 350億ドルから250億ドルに減額され資産買入終了は今年10月の見込みです(4) 地政学的緊張の高まりにもかかわらず、今週もリスク資産価格は大きく崩れない展開か

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料中で使用している指数について」を必ずご覧ください。 KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.

投資環境ウィークリー 2014年7月28日号W 国際投信投資顧問/投資情報部W

KOKUSAI Asset Management Co., Ltd. 1

今週の主要経済指標と政治スケジュール

注)経済指標、政治スケジュールの日程及び内容が変更になる可能性があります。

月 火 水 木 金

7/28 29 30 31 8/1(米) 6月 中古住宅販売仮契約指数(前月比)

5月:+6.1% 6月:(予)+0.5%

(日)(日)

2年利付国債入札6月 家計調査(実質消費支出、前年比) 5月:▲8.0%、6月:(予)▲3.7%

(日) 6月 鉱工業生産(速報、前月比) 5月:+0.7% 6月:(予)▲1.2%

(日) 6月 現金給与総額(速報、前年比) 5月:+0.6% 6月:(予)NA

(日) 黒田日銀総裁 講演(東京)

(日) 6月 完全失業率 5月:3.5% 6月:(予)3.5%

(米) 4-6月期 実質GDP(1次速報、前期比年率) 1-3月期:▲2.9% 4-6月期:(予)+3.0%

(米) 7月 シカゴ購買部協会景気指数 6月:62.6 7月:(予)63.0

(米) 7月 米供給管理協会(ISM) 製造業景気指数 6月:55.3、7月:(予)56.0

(日) 6月 有効求人倍率 5月:1.09倍 6月:(予)1.09倍

(米) 7月 ADP雇用統計(民間部門雇用者増減数、前月差) 6月:+28.1万人、7月:(予)+23.0万人

(他) フィリピン 金融政策決定会合 オーバーナイト・レート:    3.50%⇒(予)3.75%

(米) 7月 雇用統計 失業率 6月:6.1%、7月:(予)6.1%

(米) 5月 S&P/ケース・シラー住宅価格指数    (20大都市、前月比) 4月:+0.19%、5月:(予)+0.30%

(欧) 7月 経済信頼感指数 6月:102.0 7月:(予)102.0

(中) 7月 製造業PMI(国家統計局) 6月:51.0 7月:(予)51.5

非農業部門雇用者増減数(前月差) 6月:+28.8万人 7月:(予)+23.1万人

(米) 連邦公開市場委員会(FOMC、~30日) 資産買入額(月額): 350億ドル⇒(予)250億ドル

(他) アルゼンチン ソブリン債利払い猶予期限 (他) ブラジル 6月 鉱工業生産(前年比) 5月:▲3.2% 6月:(予)▲7.5%

(米) 7月 ミシガン大学消費者信頼感指数              (確報) 6月:82.5、7月:(予)81.5

出所)Bloomberg等、各種資料より当社投資情報部作成

Focu

s投資環境ウィークリー

Whttp://www.kokusai-am.co.jp

2014年7月28日号

情 報 提 供 資 料

投 資 情 報 部

◆アルゼンチン:米裁判所命令で利払い停止中の国債の利払い猶予期限は30日に

到来。この時点までに過去の債務再編に応じなかった債権者への返済に合意でき

なければ、上記の利払いができずデフォルトが発生する見込みです。しかし、同

国債や同国向け貸付の規模は小さく、アルゼンチン法に基づく国債の利払いも影

響を受けないため、上記の場合でも国際金融市場への影響は小さいとみられます。

◆フィリピン:景気拡大が続き消費者物価が上昇する中、中央銀行は前回6月の

政策会合で資金吸収手段の特別預金勘定(SDA)金利を2%から2.25%に引上げ。今

週31日の政策会合では、政策金利が3.5%から3.75%へと引上げられる見込みです。

インフレ警戒的な中央銀行の姿勢は通貨ペソの相場を支えると予想されます。

◆中国:先週24日発表の7月のHSBC製造業PMI速報値は、52.0と前月の50.7より

改善し市場予想の51.0を超過、新規受注や生産が大きく改善しました。今週1日の

政府の製造業PMIでも同様の改善が確認できれば、政府の小規模な景気刺激策で

景気が底を打ったことが印象付けられ、豪ドルなど資源国通貨を支えるでしょう。

◆ブラジル:1日の鉱工業生産(6月)では生産活動の低迷が確認されるでしょう。

市場参加者は現政権が続く限り経済運営は迷走し景気は回復しないと考えており、

ルセフ大統領の支持率が低下すれば、10月の大統領選挙で政権が交代し経済が改

善との期待からレアル相場が上昇する展開が予想されます(6頁)。 (入村)

先週は、ウクライナやパレスチナなどを巡る地政学的な緊張の高まりやIMFによる2014年の世界経済成長率見通しの引下げ(+3.6%→+3.4%)など、マイナスの材

料が多かったものの、堅調な米企業決算や中国の景気指数の改善などにも支えら

れ、主要国の株価は大きく崩れず、円は対ドルで小幅に下落して週を終えました。

17日のマレーシア航空機撃墜以降、米欧が対ロシア経済制裁の強化の協議を進

める一方、23日には親ロシア派がウクライナの戦闘機2機を撃墜、24日には米国

務省がロシア領内からウクライナ軍拠点への砲撃を非難するなど緊張は高まる一

方です。また、パレスチナ自治区ガザへのイスラエル軍の侵攻は拡大し、ガザ当

局者によると、住宅地、学校、病院、モスクも砲撃の対象となり死傷者数は増加

している模様です。地政学的緊張の高まりにもかかわらずリスク資産価格が大き

く崩れていない背景には、米景気の堅調な回復への期待や同国の金融緩和解除が

極めて漸進的に行われるとの安心感があるとみられます。今週も、ウクライナや

パレスチナを巡る緊張が続く一方、主要経済指標の多い米国に市場の関心が向か

うとみられ、相場は先週と同様に一進一退の方向感を欠く展開が予想されます。

◆米国:30日に4-6月期実質GDP、1日に7月雇用統計とISM製造業景気指数など

重要指標が目白押し。29-30日の連邦公開市場委員会では、資産買入額が現行の

350億ドルから250億ドルに減額され資産買入終了は今年10月の見込みです(4頁) 。

地政学的緊張の高まりにもかかわらず、今週もリスク資産価格は大きく崩れない展開か

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料中で使用している指数について」を必ずご覧ください。 KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.

投資環境ウィークリー 2014年7月28日号W 国際投信投資顧問/投資情報部W

KOKUSAI Asset Management Co., Ltd. 2

直近1週間の株式・長期金利・為替・商品価格

出所)Bloomberg 出所)Bloomberg

出所)Bloomberg 出所)Bloomberg注)使用しているデータは引値、値表示はザラバベースによる。

注)使用しているデータの値は、引値ベースによる。値表示は小数点以下切捨て

注)使用しているデータの値は、引値ベースによる。

03/4/287,607

07/7/918,261

02/10/97,286

07/10/914,164

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

20,000

22,000

2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014

主要国株式:日経平均株価、NYダウ、DAX®(日経平均、円)(NYダウ、ドル)

日経平均株価(左軸)

03/3/122,202

DAX®(右軸)

NYダウ(左軸)

(DAX®、ポイント)

07/7/168,105

09/3/96,547

09/3/107,054

09/3/93,692

14年7月25日9,64416,960

15,457

02/4/15.425%

03/6/133.114%

06/6/285.245%

07/6/125.295%

02/5/175.258%

03/6/120.435%

07/6/131.960%

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

6.0

2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014

主要国金利:日米独の10年国債利回り(%)

米国

日本

ドイツ

07/7/94.669%

08/12/302.055%

08/12/301.165% 10/10/6

0.840%

14年7月25日

2.466 

1.147

0.530

07/7/13168.95

02/1/31135.20

07/6/22124.14

02/1/310.8593

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

1.6

1.7

1.8

70

80

90

100

110

120

130

140

150

160

170

180

2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014

主要為替相場(円/ドル、円/ユーロ)

ユーロ円相場(左軸)

ドル円相場(左軸)

(ドル/ユーロ)

ユーロ安

ドル高

ユーロ高

ドル安

ドル安

ユーロ安

円高

ドル高

ユーロ高

円安

ユーロドル相場(右軸)

14年7月25日

1.3430 

101.84 

136.77

08/7/23169.96

08/7/151.6038

金融市場の動向

日経平均株価(円)

TOPIX(ポイント)

日経ジャスダック平均(ポイント)

NYダウ

(ドル)

S&P500種指数

(ポイント)

ナスダック指数

(ポイント)

ドイツDAX®

(ポイント)

英国FT100

(ポイント)

差 +242.16 +18.06 +43.28 ‐139.61 +0.12 +17.42 ‐76.01 +42.10

日本 米国 ドイツドル円

(円/ドル)

ユーロドル

(ドル/ユーロ)

ユーロ円

(円/ユーロ)

WTI原油

(ドル/バレル)

(ドル/オンス)

差 ‐0.010 ‐0.016 ‐0.008 +0.50 ‐0.0094 ‐0.31 ‐1.04 ‐6.10

日本株 米国株

長期金利:10年国債利回り(%) 為替相場

15,457.87 1,281.35 2,215.05 16,960.57 1,978.34 4,449.56

0.540 2.482 1.155 101.34 1.3524 137.08

4,432.15 9,720.02

103.13

0.530 2.466 1.147 101.84 1.3430 136.77 102.09

7月18日先々週末

欧州株

1,309.40

9,644.01

15,215.71 1,263.29 2,171.77 17,100.18 1,978.22

先週末7月25日

1,303.30

商品市況:先物価格

6,749.45

6,791.55

先々週末7月18日先週末7月25日

【金利】 地政学リスクの高まりを意識し上昇しづらい長期金利

【株式】 米景気回復期待は強く、地政学リスクあれど株価の下値は固い

【為替】 米失業率急低下でもない限り、ドル円相場は横ばいで推移か

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料中で使用している指数について」を必ずご覧ください。 KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.

投資環境ウィークリー 2014年7月28日号W 国際投信投資顧問/投資情報部W

KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.

注)EPSは一株当り利益、PERは株価収益率。今期予想の直近値は、3月決算銘柄の場合、2014年度の値を集計。予想は日本経済新聞社の値。

2014年7月25日1,035円1,016円

400

500

600

700

800

900

1,000

1,100

1,200

2013 2014

(円)

(年)

日経平均株価 予想EPS

今期予想

前期基準

2014年7月25日14.9倍

10

12

14

16

18

20

22

24

26

2013 2014

(倍)

(年)

日経平均株価 予想PER

過去平均 15.5倍(2011年~2014年7月25日)

割高↑↓

割安

全体

▲2.0%米国

▲2.2%

中国+1.5%

▲ 30

▲ 20

▲ 10

0

10

20

30

40

50

2012 2013 2014

(%)

(年)

日本 貿易統計輸出(前年比)

中国

2014年

7月52

米国

2014年

6月55.30

45

50

55

60

2012 2013 2014 2015(年)

米国、中国 製造業PMI

改善

↓悪化

3

【図1】 弱めの輸出は米国や中国の景気回復で改善の見込み 【図2】 決算発表を受けて利益見通しや割安さに修正があるか

日本 企業の決算発表を受けて利益成長期待が強まるか

出所)日本経済新聞社、Bloombergより当社投資情報部作成出所)財務省、ISM、マークイット

先週の金融市場は、日米企業決算の良好な結果を受けて、米国金利上昇で為替

相場が円安ドル高に推移するとともに、日本株が堅調に推移しました。

先週発表された6月の貿易収支(季調前)は▲8,222億円と、市場予想の▲6,429億円を下回りました。この背景は、輸出が前年比▲2.0%と、予想の同+1%を下

回ったことが主因です(図1左)。しかし今後は、米国や中国の景気回復が期待さ

れ、輸出は持ち直すと予想されます(図1右)。また、6月の全国消費者物価(除

く生鮮食品)は、市場の予想通り、前年比+3.3%となりました。日銀の試算による

消費税増税の影響(前年比+2%)を除くと、実質的な物価上昇率は前年比+1.3%と

なり、前月の同+1.4%から鈍化しました。円安ドル高が一服したことなどで輸入物

価の前年比が鈍化したことが主な背景です。今後は、日銀の予想通り、増税の影

響を除く消費者物価がしばらく前年比+1%台前半で推移し、年度後半から上昇が

加速し、今年度の終わりから来年度にかけて同+2%に近づいていくか注目です。

政府は、中長期の経済財政に関する試算を発表しました。前提となる景気の見

通しは、安倍政権が目標に掲げた10年平均(2013~2022年度)で実質成長率が

+2%、名目成長率が+3%です。この前提による基礎的財政収支の試算は、2015年度が名目GDP比▲3.2%と政府目標の同▲3.3%を下回る見通しですが、2020年度は

同▲1.8%と、政府目標の黒字化を達成できません。国際公約に掲げている財政目

標の未達は、国債の格下げなどで金利が上昇する可能性もあります。今後は、成

長率目標の実現に加え、更なる増税や歳出削減が必要となりそうです。

先週の決算発表は、キヤノン、ファナックなどの利益が市場予想を上回り、全

般的に良好な結果でした。日経平均株価構成銘柄の平均予想EPS(今期予想)は、

足元、横ばいで推移しており、株価の上値を抑える一因となっています(図2)。

好決算で今年度の増益期待が強まれば、予想PERでみた割安さに修正が入る可能

性もあり、日本株の株価上昇が期待されます。(石井)

注)左図の直近値は2014年6月。右図のPMIは購買担当者景気指数で企業の景況感を示す。米国がISM、中国がHSBCによる値。

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料中で使用している指数について」を必ずご覧ください。 KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.

投資環境ウィークリー 2014年7月28日号W 国際投信投資顧問/投資情報部W

KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.

2.53.03.54.04.55.05.56.06.57.07.58.08.59.09.510.010.5

‐100

‐80

‐60

‐40

‐20

0

20

40

60

80

100

2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

推計

失業率(右軸)2014年6月 6.1%

非農業部門雇用者数(前月差、左軸)

2014年6月 +28.8万人

毎月23.1万人雇用増(過去6ヵ月平均)

FOMCの失業率見通し(2014年6月時点)

‐10‐8‐6‐4‐20246810

2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

2014年1‐3月期▲2.9%

純輸出(輸出-輸入)

設備投資

個人消費

住宅投資

政府支出在庫投資

(予想)

実質GDP

米国 実質GDP前期比年率と需要項目別寄与度

注)予想(2014年4-6月期~2015年4-6月期)は当社投資情報部による。

先週の株式市場は良好な企業決算を消化しつつ緩やかに上昇し、24日にS&P500は1,987.98ポイントと 高値を更新しました(25日は反落し1978.34ポイント)。

30日には4-6月期実質GDPが公表されます。基調を見る上では、民間の内需のう

ち 終需要を示す個人消費、設備投資、住宅投資に注目すべきと考えます。個人

消費は、4-6月期は財の消費に一定の力強さがみられ、前期よりもGDPの押し上げ

に寄与するとみています。住宅投資も、中古市場の回復により成長にプラスに寄

与しそうです。設備投資も、前期の厳冬の影響から回復が見込まれることから、

成長を押し上げるものとみています(図1)。市場予想では、4-6月期の実質GDPは前期比年率+3.0%で、この通りであれば景気の拡大は順調に続いているものと判断

できそうです。このような中、7月29-30日のFOMC(連邦公開市場委員会)では、

量的金融緩和の資産買入額が現行の毎月350億ドルから250億ドルへ減額される見

通しです。資産買入は、10月のFOMCで終了が決定されるとみています。

今週公表される統計では、8月1日の6月個人消費支出(PCE)デフレーターも

注目です。市場予想では総合で前年比+1.7%、食料・エネルギーを除くベースで

同+1.4%が見込まれ、FRB(連邦準備理事会)のインフレ目標(前年比+2%)に

近づきつつあり、利上げ観測が広がりやすい状況ともいえます。ただしFRBには、

雇用が十分に回復するまで一定程度の高めのインフレ率は許容すべきとの主張も

あるようです。1日の7月雇用統計では非農業部門雇用者数は前月から20万人台前

半の増加が予想され、順調な雇用の改善が見込まれます(図2)。他方、失業率

は6月から横ばいの6.1%が見込まれ、FRBが想定する長期平均(5.2~5.6%)から

はまだ少し距離があります。加えてパートや長期失業者も多く、労働市場の「た

るみ(slack)」が依然目立つことから、緩和的金融政策は当面続くとみています。

1日には7月ISM製造業景気指数も公表されますが、前月の55.3からほぼ横ばい

となりそうです。企業活動は引き続き拡大傾向にあるとみられます。(末吉)

【図1】 4-6月実質GDPは前期比年率+3%程度か 【図2】 雇用統計では、雇用者の順調な増加が見込まれる

米国 想定通りの景気拡大が見込める中、FOMCは資産買入額の縮小を粛々と決定する見通し

4

注)推計は、当社投資情報部による。

出所)米労働省、米商務省、FRBより当社投資情報部作成出所)米商務省より当社投資情報部作成

(万人)(%) 米国 非農業部門雇用者数と失業率 (%)

(年)(年)

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巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料中で使用している指数について」を必ずご覧ください。 KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.

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‐15

‐10

‐5

0

5

10

2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

(%)

(年)

個人消費

政府消費

固定資本形成

在庫投資 純輸出

2014年4‐6月期

実質GDP+3.2%

実質GDP

30

40

50

60

70

80

90

‐1

0

1

2

3

4

5

1999 2002 2005 2008 2011 2014

(右軸)

ユーロ圏製造業PMI

2014年7月51.9

2014年6月+0.5

(左軸)

ユーロ圏消費者

物価上昇率

(%) (%)

(年)

5

各 国 経 済 ・ 金 融 市 場 の 視 点

【図1】 英国景気は2014年4-6月期も堅調を維持 【図2】 消費者物価上昇率の低迷から脱せるか

欧州 今週はユーロ圏消費者物価上昇率に注目

英国実質GDP成長率(需要項目別寄与度 前期比年率) ユーロ圏の消費者物価上昇率と製造業PMI

先週25日発表された英国2014年4-6月期実質GDPは前期比+0.8%、同年率換算では

+3.2%となり前期とほぼ同水準で堅調な景気拡大を示す数字となりました。

英国では堅調な景気拡大が続いています。これまで行われた政府の住宅取得支援

策も奏功し住宅投資等の固定資本投資が堅調、不動産価格が上昇し資産効果等を通

じ個人消費も順調に拡大しています(図1)。今月上旬にかけ訪問したロンドンの

不動産市場は特に堅調で、中東やロシアからの不動産投資が増加している模様です。

もっとも、BOE(英国中央銀行)らは住宅ローン対所得比率の厳格化などの市場

抑制策を発表したほか、モーゲージ承認件数も減少を見せていることから、住宅市

場の過熱感は今後和らぐとみられます。先週発表されたMPC(金融政策委員会)議

事録でも、以前の想定ほど住宅市場は強くないだろうとの見通しを示しており、や

や過熱感の見える目下の英国経済は、今後徐々に巡航速度に入る見込みです。

今週、欧州で注目の経済指標はユーロ圏消費者物価上昇率(7月)です(31日)。2011年暮れにユーロ圏消費者物価上昇率はここ数年のピークである+3.0%を付けるも、その後の景況感の持ち直しに反し下落傾向を辿っています(図2)。

2011年といえば欧州債務問題が本格化した時期でもあり、これ以降欧州金融機

関の信用創造(金融機関が貸出を行い、借入した主体はその融資金を預金口座で

受け取り、金融機関はその預金(預金保険料除く)を原資にまた新たな貸出を行

う、これを繰り返しお金の量を乗数的に拡大させる)機能の低下によりマネーサ

プライの伸びは低迷、物価の下押し圧力となっています。もっとも、一部で聞か

れる「ユーロ圏はデフレ(持続的物価下落)の入り口」目前との見方はやや行き

過ぎに見えます。景気が回復途上にある中、欧州の主要金融機関は財務健全性を

高め既に金融規制当局が要求する資本水準を満たしつつあるという事実は、「信

用創造機能の回復がそう遠くはない」という示唆とも取れるためです。(徳岡)

注)上図日付けは各データの直近値。右軸丸印の数値は景気の好不況の境目を示す。出所)欧州統計局、マークイットより当社投資情報部作成

注)需要項目別の寄与度の直近値は2014年1-3月期。実質GDPの直近値は2014年4-6月期で、需要項目別の発表は8月15日予定。

出所)英統計局より当社投資情報部作成

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各 国 経 済 ・ 金 融 市 場 の 視 点

出所)ブラジル地理統計院(IBGE)、CEIC、Datafolha、各種報道等より当社投資情報部作成 出所) Datafolha、各種報道等、ブラジル中央銀行(BCB)、Bloombergより当社投資情報部作成

【図1】 景気とともに低迷する現政権の支持率 【図2】 今後、選挙動向に左右されるであろうレアル相場(右)

10月5日に大統領選挙を控えるブラジルでは、景気低迷やインフレ率の高止まり

など経済状況の悪化が続く中(図1左)、政権支持率が低下を続けています(図1右)。

同選挙は、労働者党(PT)のジルマ・ルセフ現大統領、社会民主党(PSDB)のアエシ

オ・ネヴェス候補、社会党(PSB)のエドゥアルド・カンポス候補の三つ巴の争いとな

る見込みですが、調査会社(Datafolha)の世論調査では、それぞれ36%、20%、8%の

支持を集めルセフ現大統領が優勢。しかし、決選投票となった場合の投票意図で

は、ルセフ大統領はネヴェス候補と4%ポイントまで差を縮められています(図2左)。現政権は、複雑な税制や硬直的な労働市場などを放置して企業投資の低迷を招く

とともに、低所得層向けの給付金の増額や 低賃金の引上げを実施。投資低迷で

経済の供給能力が低下する中で民間消費が過剰に刺激されたため、経済成長率が

低下し物価は高止まりました。政府支出拡大によって財政収支は悪化し、経常赤

字も拡大、今年3月に格付大手S&Pによる格下げ(外貨: BBB→BBB-)を招きました。

世論調査で支持率第2位のネヴェス氏は、上下院議員を歴任しミナス・ジェライ

ス州知事時代に同州の行財政改革を実施。同氏が大統領になれば、同氏顧問のア

ルミニオ・フラガ元中央銀行総裁(同国にインフレ目標制を導入)が財務相に就任と

の見方も根強いようです。この場合、物価抑制、財政規律、変動相場などを重視

する健全な経済運営が行われるとの期待が強く、ルセフ大統領の支持率低下が報

じられた直後には、株価とレアル相場が上昇するという動きが続いています。

しかし、ルーラ前大統領を継承し大衆迎合的な政策運営を続けるルセフ大統領

への貧困層の支持は依然強い模様です。現段階では、同大統領が決選投票で僅差

で勝利し続投、経済運営は変化せず成長率の低迷、物価高、財政/経常収支の悪化

が続く可能性が高いと思われます。今月6日には選挙運動が始まり、8月下旬には

テレビ・ラジオでの広告が解禁され、同国は政治の季節に突入。レアル相場(図2右)は、当面、経済指標より選挙動向に左右される展開となるでしょう。(入村)

‐4

‐2

0

2

4

6

8

10

2004 2006 2008 2010 2012 2014

実質GDPと消費者物価の前年比

注) 直近値はGDP: 2014年1-3月期物価: 2014年6月

(%)

実質GDP(棒)

総合消費者物価:IPCA (線)

(年)0

10

20

30

40

50

60

70

2011/3/16 2013/6/7 2014/6/5

ジルマ・ルセフ政権への評価(%)

(年/月/日)

非常に良い/良い

普通

非常に悪い/悪い

注) 直近値は、

2014年7月15-16日 5354

5754

5047

46 4644

2931

27 27

31

3638 39

40

20

25

30

35

40

45

50

55

60

2013/8/9 2014/4/3 2014/7/16

大統領選挙決選投票での投票意図(%)

(年/月/日)

ジルマ・ルセフ

現大統領(労働者党)

アエシオ・ネヴェス

候補(社会民主党)

注) 直近値は、

2014年7月15-16日

1.2

1.4

1.6

1.8

2.0

2.2

2.4

2.6

2.80

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

2008 2010 2012 2014

外貨準備(左軸)直近値:2014年7月23日

(億米ドル) (レアル/米ドル)

直近値:2014年7月25日

為替相場と外貨準備(日次)

レアル高

レアル安

レアル相場:対ドル直物(右軸)

(年)

アジア・新興国 ブラジル:政権交代期待によるレアル相場上昇は持続するのか

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出所)Bloomberg等、各種資料より当社投資情報部作成

今週の主要経済指標と政治スケジュール

注) (米)は米国、(日)は日本、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(印)はインドをそれぞれ指します。赤字は日本、青字は米国、緑字はユーロ圏とEU全体、黒字はその他のイベントを表します。経済指標と政治スケジュール、企業決算の日程及び内容は変更となる可能性があります。

月 火 水 木 金

7/21 22 23 24 25(米) 6月 消費者物価(前月比)

5月:+0.4% 6月:+0.3%

(日)

(日)

20年利付国債入札

中曽日銀副総裁 講演(静岡市)

(日) 6月 貿易統計(季調値、通関ベース) 5月:▲8,613億円 6月:▲1兆808億円

(日) 6月 企業向けサービス価格指数(前年比) 5月:+3.6% 6月:+3.6%

(米) 6月 中古住宅販売件数(年率) 5月:491万件 6月:504万件

(米) フェイスブック 2014年4-6月期 決算発表(米)

(米)

6月 新築住宅販売件数(年率) 5月:44.2万件、6月:40.6万件ゼネラル・モーターズ(GM)

(日) 消費者物価指数(除く生鮮、前年比) 全国 5月:+3.4%、6月:+3.3% 東京 6月:+2.8%、7月:+2.8%

(米)

(米)

アップル 2014年4-6月期 決算発表

マクドナルド 2014年4-6月期 決算発表

(英) MPC議事録(7月9~10日分)(欧)

    2014年4-6月期 決算発表7月 製造業PMI(速報) 6月:51.8、7月:51.9

(米) 6月 耐久財受注(前月比) 5月:▲1.0% 6月:+0.7%

(他) インドネシア 大統領選 結果発表(中) 7月 製造業PMI(HSBC、速報)

6月:50.7 7月:52.0

(欧) 7月 サービス業PMI(速報) 6月:52.8 7月:54.4

(独) 7月 ifo景況感指数 6月:109.7 7月:108.0

(他) ニュージーランド 金融政策決定会合 キャッシュ・レート:     3.25%⇒3.50%

(英) 6月 小売売上高(前月比) 5月:▲0.5% 6月:+0.1%

(独) 8月 GfK消費者信頼感指数 7月:8.9 8月:9.0

(他) ブラジル 6月 経常収支 5月:▲66.4億米ドル 6月:▲33.5億米ドル

(英) 4-6月期 実質GDP(1次速報、前期比) 1-3月期:+0.8% 4-6月期:+0.8%

28 29 30 31 8/1(米) 6月 中古住宅販売仮契約指数(前月比)

5月:+6.1% 6月:(予)+0.5%

(日) 2年利付国債入札 (日) 6月 鉱工業生産(速報、前月比) 5月:+0.7% 6月:(予)▲1.2%

(日)

(米)

6月 現金給与総額(速報、前年比) 5月:+0.6%、6月:(予)NA7月 シカゴ購買部協会景気指数

(日)(日)

黒田日銀総裁 講演(東京)7月 新車登録台数(軽自動車除く、前年比) 6月:▲0.7%、7月:(予)NA

(日) 6月 商業販売額(小売業、前年比) 5月:▲0.4% 6月:(予)▲0.3%

(米) 4-6月期 実質GDP(1次速報、前期比年率) 1-3月期:▲2.9% 4-6月期:(予)+3.0%

(欧) 6月:62.6、7月:(予)63.06月 失業率 5月:11.6%、6月:(予)11.6%

(米) 6月 個人所得・消費(前月比) 所得 4月:+0.4%、5月:(予)+0.4% 消費 4月:+0.2%、5月:(予)+0.4%

(日) 6月 家計調査(実質消費支出、前年比) 5月:▲8.0% 6月:(予)▲3.7%

(米) 7月 ADP雇用統計(民間部門雇用者増減数、前月差) 6月:+28.1万人、7月:(予)+23.0万人

(独) 7月 失業者数(前月差) 6月:+0.9万人 7月:(予)▲0.5万人

(米) 6月 建設支出(前月比) 5月:+0.1% 6月:(予)+0.5%

(日) 6月 完全失業率 5月:3.5% 6月:(予)3.5%

(欧) 7月 経済信頼感指数 6月:102.0 7月:(予)102.0

(他) フィリピン 金融政策決定会合 オーバーナイト・レート:    3.50%⇒(予)3.75%

(米) 7月 米供給管理協会(ISM) 製造業景気指数 6月:55.3、7月:(予)56.0

(米) 5月 S&P/ケース・シラー住宅価格指数    (20大都市、前月比) 4月:+0.19%、5月:(予)+0.30%

(日) 6月 有効求人倍率 5月:1.09倍 6月:(予)1.09倍

(他) アルゼンチン ソブリン債利払い猶予期限 (米) 7月 ミシガン大学消費者信頼感指数              (確報) 6月:82.5、7月:(予)81.5

(米) 7月 雇用統計 失業率 6月:6.1%、7月:(予)6.1%

(米) 連邦公開市場委員会(FOMC、~30日) 資産買入額(月額): 350億ドル⇒(予)250億ドル

(中) 7月 製造業PMI(国家統計局) 6月:51.0 7月:(予)51.5

(他) ブラジル 6月 鉱工業生産(前年比) 5月:▲3.2% 6月:(予)▲7.5%

(米) 7月 新車販売台数(輸入車含む、年率) 6月:1,662万台 7月:(予)1,670万台

非農業部門雇用者増減数(前月差) 6月:+28.8万人 7月:(予)+23.1万人

4 5 6 7 8(日) 10年利付国債入札 (日) 6月 景気動向指数 (日) 日銀金融政策決定会合(~8日) (日)

(日)黒田日銀総裁記者会見6月 経常収支

(米) 6月 製造業受注 (米) 6月 貿易収支 (米) 6月 消費者信用残高 (日)

(日)

7月 銀行貸出

7月 景気ウォッチャー調査

(米) 7月 米供給管理協会(ISM) 非製造業景気指数

(伊) 4-6月期 実質GDP(1次速報) (欧) 欧州中央銀行(ECB)理事会

(米) 6月 卸売売上・在庫

(豪) 6月 貿易統計 (伊) 6月 鉱工業生産 (独) 6月 鉱工業生産(仏) 6月 鉱工業生産

(豪) 金融政策決定会合 (英) 6月 鉱工業生産 (他) ブラジル 7月消費者物価(IPCA、前年比) (豪) 6月 住宅ローン承認件数

(中) 7月 生産者物価指数 (中) 7月 消費者物価指数

9

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