勝手にマーケティング大学 第2回勉強会...

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1 Copyright © 2012 勝手にマーケティング大学 All Rights Reserved. http://kmarketing-univ.jimdo.com/ 勝手にマーケティング大学 2 回勉強会 2012 5 20 『インサイト』 消費者が思わず動く、心のホットボタン ※本勉強会並びに本レジュメの内容、登場する事例、図等については下記書籍より引用させて頂いております。 『インサイト 消費者が思わず動く、心のホットボタン』桶谷 ダイヤモンド社刊 『「思わず買ってしまう」心のスイッチを見つけるための インサイト実践トレーニング』桶谷 ダイヤモンド社刊

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Page 1: 勝手にマーケティング大学 第2回勉強会 『インサイト 消費者が思わず動く、心のホットボタン』2012年5月20日

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勝手にマーケティング大学 第 2回勉強会 2012年 5月 20日

『インサイト』

消費者が思わず動く、心のホットボタン

※本勉強会並びに本レジュメの内容、登場する事例、図等については下記書籍より引用させて頂いております。

『インサイト 消費者が思わず動く、心のホットボタン』桶谷 功 著 ダイヤモンド社刊

『「思わず買ってしまう」心のスイッチを見つけるための インサイト実践トレーニング』桶谷 功 著 ダイヤモンド社刊

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インサイトとは?

●一言で言うと「消費者のホンネ」

→消費者も気づいていない(言語化できていない)

●消費者に購買行動を起こさせる「心のホットボタン」

●売上を大きく伸ばし、閉塞を打開する力を持っている

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「インサイト」と「消費者分析」の違い

●ユーザー分析(分類)とは違う

例:製品デザインの場合 「好み」で分類

「キュートなのが好き」

「派手なのが好き」

「落ち着いたのが好き」

「メカニックなかんじが好き」

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「インサイト」と「消費者分析」の違い②

●インサイトでは、選ぶときの「気持ち」に目を向ける

例:製品デザインの場合

どのユーザーにも共通する、

心の奥底にある気持ちや感情は何か?

「センスがいいと思われたい」

「個性を出したいけど、目立ちすぎるのはイヤ」

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プチワーク

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インサイトの種類

●ヒューマンインサイト

→すべての人、ある世代の人が共通して持っている関心、

気持ち、感情などのホットボタン

●カテゴリーインサイト

→消費者が、その商品カテゴリーに抱いている感情や気持ち、潜在ニーズなど。

→特定のブランドに対するパーセプション(認識)

そのブランドを購入する動機となっている深層心理、購入の心理的バリア

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インサイトと「プロポジション」

●「インサイト(=ホンネ)」が分かっただけでは売れない

●「プロポジション」という解決策

→消費者を口説く、ブランド・商品からの提案

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例:ハーゲンダッツの場合

プレミアムアイスクリ―ムという

市場を作り出すことに成功

●カテゴリーインサイト

「アイスクリームは子供の食べ物」

●プロポジション

「大人が、口と心で味わう究極の喜び」

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プロポジションが軸になる

●「短期利益」と「長期ブランディング」を両立

●「売れるコンセプト」であり、「ブランド」へも進化する

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最も使えないインサイトとは?

●製品特徴の裏返しになっているだけ

→「低カロリーの高級チョコレート」

●面白い事例

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事例研究‐ハーゲンダッツ①

●フェーズごとにインサイトを変える

導入期 ・・・大人のアイスクリーム

成長期 ・・・幸せに浸る、パーソナルな

成熟期 ・・・贅沢=ゆっくりとした時間

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事例研究‐ハーゲンダッツ② 導入期

プレミアムアイスクリ―ムという

市場を作り出すことに成功

●カテゴリーインサイト

「アイスクリームは子供の食べ物」

●プロポジション

「大人が、口と心で味わう究極の喜び」

「大人のアイスクリーム」

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事例研究‐ハーゲンダッツ② 導入期

「大人のアイスクリーム」をどう表現する?

①大胆なTVCM「ベッド編」「バス編」

→「大人の」≒「官能的な」

②数字でクオリティを見せる「ナンバーキャンペーン」

→ 4 、 39μ 、-26

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事例研究‐ハーゲンダッツ③ 成長期Ⅰ

●キーインサイト 「幸せに浸る」

→なぜ、ハーゲンダッツを買うのか?

→美味しいから? こってり、濃厚・・・

●女性のいろいろな気持ちを捉えていく

→ 1日がんばった自分への「ご褒美」

→ 自分だけのもの = パーソナルなもの

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事例研究‐ハーゲンダッツ⑤ 成長期Ⅱ

●「大人のプレミアムアイスクリーム」というブランドを確立

→「ブランド」から「製品」へ

●「グリーンティー」

→ プロポジションは「濃いグリーン(色)」

×「抹茶の量がふんだん」「最高級抹茶を使用」

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事例研究‐ハーゲンダッツ④ 成熟期

●キーインサイト 「ゆっくりとした時間」

→「高級」「贅沢」というイメージを保ちつつ、

ハーゲンダッツに親しみを持ってもらうには?

→TVCM 森の中で女性が一人でアイスを味わう

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事例研究‐ハーゲンダッツ④ 成熟期

●「カスタードプティング」

→ プリンは子供むけの安いおやつ

→ どういうプリンを一番美味しいと思っているか?

→「パティシエのプティング」というプロポジション

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ヒューマンインサイトからの発想

プロポジション

キーインサイト

願望

ニーズ

恐れ

不安

セルフ

イメージ

シチェーション

ニーズ

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カテゴリーインサイトからの発想

インサイトはキーとなる問題点、

プロポジションはその裏返しとなる解決策となることが多い

プロポジション

キーインサイト

ユーザー

モチベーション

ノンユーザー

バリア

パーセプション

ギャップ

対競合

ブランド

カテゴリー

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まとめ

●なぜ、その商品を買うのか?買わないのか?

感情、気持ちを掘り下げる

●ベネフィット起点では限界がある

●インサイトとプロポジションを行き来する

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『勝手にマーケティング大学』

日本初!学費なし!試験なし!ついでに単位もなしの大学!つまり、「有志の勉強会」です(笑)

プロのマーケターから学生まで、マーケティングを過剰に学び、極めたい人々が集う勉強会です。

▼『勝手にマーケティング大学』公式サイト

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▼『勝手にマーケティング大学』公式 FACEBOOKページ

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