特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

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令和元年度 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設<ユニット型> 指 導 監 査 基 準(運営) 横浜市 健康福祉局 監査課

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Page 1: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

令和元年度

特別養護老人ホーム介護老人福祉施設<ユニット型>

指 導 監 査 基 準(運営)

横浜市

健康福祉局 監査課

Page 2: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

2

 老人福祉法、社会福祉法及び介護保険法等の関連法令、横浜市の定める条例及び通知、指導監査に関する通知等に違反が認められる事項については、原則として改善のための必要な措置をとるべき旨を文書により指導します。指導に対し、期限を付して法人等から報告を求めます。 また、必要と認める場合には、法人における改善状況の確認のため、実地において調査を行うことができます。

老人福祉法、社会福祉法及び介護保険法等の関連法令、横浜市の定める条例及び通知、指導監査に関する通知等に軽微な違反が認められる場合又は違反について文書による指導を行わなくとも改善が見込まれる場合には、口頭で指導します。

法令又は通知の違反が認められない場合であっても、施設運営に資するものと考えられる事項については助言を行います。

文書指摘事項

口頭指摘事項

助言事項

注)1 指導監査の結果については、その改善状況又は改善の予定等を含め、理事会等への報告を行ってください。注)2 「口頭指摘事項」及び「助言事項」についても、指導の内容に関する認識を共有できるよう、文書で交付します。

指摘の区分   適正でない点、不備な点の状況は多様であるため、次のとおり、改善を指導する際の標準的な区分を設定します。

指導基準   着眼点ごとに、適正でない点、不備な点が認められた場合に指導を行う主な内容を基準として示します。

指導監査基準について

着 眼 点   関係法令、条例、通知等に基づいて実施する指導監査の主な範囲及び観点を示します。

根拠法令等   指摘事項の根拠となる法令、条例、通知等を掲載します。関連する法令等が多数ある場合は、主なものを掲載します。

Page 3: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

3

関係法令・通知等

省 略 標 記 正 式 名 称

●関係法令

社福法 社会福祉法 法律第45号

社福法施行令 社会福祉法施行令 政令第185号

社福法施行規則 社会福祉法施行規則 厚生省令第28号

老福法 老人福祉法 法律第133号

老福施行令 老人福祉法施行令 政令第247号

老福施行規則 老人福祉法施行規則 厚生省令第28号

特養条例 横浜市特別養護老人ホームの設備及び運営の基準に関する条例 平成24年横浜市条例第74号

介護保険法 介護保険法 法律第123号

介保施行令 介護保険法施行令 政令第412号

介保施行規則 介護保険法施行規則 厚生省令第36号

基盤強化法 介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律 法律第72号

老福条例 横浜市指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営の基準等に関する条例 平成24年横浜市条例第70号

報酬基準 指定施設サービス等に要する費用の額の算定に関する基準 厚生省告示第21号

居宅報酬告示 指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準 厚生省告示第19号

予防報酬基準 指定介護予防サービスに要する費用の額の算定に関する基準 厚労省告示第127号

虐待防止法 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律 法律第124号

土砂災害防止法 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律 法律第57号

●関係通知等

特養通知 横浜市特別養護老人ホームの設備及び運営の基準に関する条例について(通知) 健高施第3624号

指導監査 老人福祉施設に係る指導監査について 老発第481号

老福通知 横浜市指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営の基準等に関する条例について(通知) 健高施第3626号

報酬通知指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準(短期入所サービス及び特定施設入居者生活介護にかかわる部分)及び指定施設サービス等に要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について

老企第40号

指定介護予防サービスに要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について

老計発、老振発、老老発0317001号

「指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準(訪問通所サービス及び居宅療養管理指導及び福祉用具貸与に係る部分)及び指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について」等の一部改正について

老企第36号

介護保険指導監査 介護保険施設等の指導監督について 老発第1023001号

夜勤職員基準 厚生労働大臣が定める夜勤を行う職員の勤務条件に関する基準 厚生省告示第29号

身体拘束ゼロ 「身体拘束ゼロ作戦」の推進について 老発第155号

身体拘束ゼロへの手引き 「身体拘束ゼロへの手引き~高齢者ケアに関わるすべての人に~」 厚生労働省「身体拘束ゼロ作戦推進会議」

苦情解決指針 社会福祉事業の経営者による福祉サービスに関する苦情解決の仕組みの指針について 老発第514号ほか

防火安全対策 社会福祉施設における防火安全対策の強化について 社施第107号

事故報告本市要領 介護保険事業者における事故発生時の報告取扱い要領 福事第112号

予防報酬通知

Page 4: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

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項目 根拠法令等 指導基準

(1)

設置者は、横浜市暴力団排除条例(平成23年12月横浜市条例第51号)第2条第2号に規定する暴力団、同条第5号に規定する暴力団経営支配法人等又は同条例第7条に規定する暴力団員等と密接な関係を有すると認められる者に該当しないか。

特養条例第3条暴力団、暴力団経営支配法人等、暴力団員等と密接な関係を有する者に該当する。

(1)運営規程の概要、従業者の勤務の体制、協力病院及び利用料その他のサービスの選択に資すると認められる重要事項が掲示されているか。

老福条例第54条(第34条準用)運営規程の概要、従業者の勤務の体制、協力病院及び利用料その他のサービスの選択に資すると認められる重要事項のうちいずれかが掲示されていない。

運営規程を設けていない。

運営規程に必要事項が記載されていない。

重要事項説明書の内容に不備がある。

文書を交付し、説明していない。

書面による同意をとっていない。

(1) 正当な理由なく指定介護福祉施設サービスの提供を拒んでいないか。老福条例第54条(第7条準用)老福通知第5-11(第4-2準用)

正当な理由なく指定介護福祉施設サービスの提供を拒んでいる。

(1)

入居予定者が入院治療を必要とする場合その他入居予定者に対し自ら適切な便宜を提供することが困難である場合は、適切な病院若しくは診療所又は介護老人保健施設若しくは介護医療院を紹介する等の適切な措置を速やかに講じているか。

特養条例第43条(第13条準用)適切な病院又は診療所を紹介する等の適切な措置を速やかに講じていない。

(1)指定介護福祉施設サービスの提供を求められた場合は、その者の提示する被保険者証によって、被保険者資格、要介護認定の有無及び要介護認定の有効期間を確かめているか。

必要な要件を確認していない。

(2)被保険者証に認定審査会意見が記載されているときは、当該認定審査会意見に配慮して、サービスを提供するように努めているか。

認定審査会意見に配慮したサービスを提供していない。

(1)

入居の際に要介護認定を受けていない入居申込者については、要介護認定の申請が既に行われているかどうかを確認し、申請が行われていない場合は、入居申込者の意思を踏まえて速やかに当該申請が行われるよう必要な援助を行っているか。

要介護認定申請について、必要な援助を行っていない。

(2)要介護認定の更新の申請が遅くとも当該入居者が受けている要介護認定の有効期間の満了日の30日前には行われるよう必要な援助を行っているか。

更新申請について、必要な援助を行っていない。

(1)

法定代理受領サービスに該当しない指定介護福祉施設サービスに係る費用の支払を受けた場合は、その提供した指定介護福祉施設サービスの内容、費用の額その他必要と認められる事項を記載したサービス提供証明書を入居者に対して交付しているか。

老福条例第54条(第14条準用)老福通知第5-11(第4-8準用)

必要と認められる事項を記載したサービス提供証明書を入居者に交付していない。

 9 保険給付の請求のための証明の交付

 6 サービス提供困難時の対応

 5 提供拒否の禁止

 7 受給資格等の確認

老福条例第54条(第9条準用)老福通知第5-11(第4-3準用)

 8 要介護認定の申請に係る援助

老福条例第54条(第10条準用)老福通知第5-11(第4-4準用)

着眼点

 1 暴力団の排除

 2 掲示

 3 運営規程

(1)

次の事項が記載されているか。・施設の目的及び運営の方針・職員の職種、数及び職務の内容・入居定員(専用の居室のベッド数)・ユニットの数及びユニットごとの入居定員・入居者へのサービスの提供の内容及び費用の額(一日の生活の流れの中で行われる支援の内容、介護保険等の費用、ユニットの提供を行うことに伴い必要となる費用、日常生活等の上で入居者から支払を受ける費用の額)・施設の利用に当たっての留意事項(入居生活上のルール、設備の利用上の留意事項等)・非常災害対策・その他施設の運営に関する重要事項

特養条例第35条特養通知第5-3

 4 内容及び手続の説明及び同意

(1)

指定介護福祉施設サービスの提供の開始に際しては、あらかじめ、入居申込者又はその家族に対し、運営規程の概要、従業者の勤務の体制その他の入居申込者のサービスの選択に資すると認められる重要事項(事故発生時の対応、苦情処理 の体制等)を記した文書を交付し説明を 行い、当該提供の開始について文書により入居申込者の同意を得ているか。

老福条例第54条(第6条準用)老福通知第5-11(第4-1準用)

Page 5: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

5

項目 根拠法令等 指導基準着眼点

(1) 入退所決定が適切に行われているか。 入退所決定が適切に行われていない。

(2) 入退所検討委員会は設置されているか。 入退所検討委員会が設置されていない。

委員会に関する要綱が定められていない。

要綱に不備がある。

(4) 毎月1回以上、入退所検討委員会を開催しているか。 入退所検討委員会の開催頻度が不適切である。

(5) 退所に関する基準が定められているか。 退所に関する基準が定められていない。

点数化に関する基準が定められていない。

点数付与が適切におこなわれていない。

議事録が整備されていない。

議事録の記載に不備がある。

考慮していない。

議事録の記載に不備がある。

指針が整備されていない。

指針に不備がある。

「身体的拘束適正化検討委員会」が設置されていない。

委員会の構成メンバーの責務及び役割分担が明確になっていない。

専任の身体的拘束等の適正化対応策を担当する者が決まっていない。

(3)「身体的拘束適正化検討委員会」を3か月に1回以上開催しているか。

委員会を3か月に1回以上開催していない。

(4)「身体的拘束適正化検討委員会」の結果を、介護職員その他の従業者に周知徹底を図っているか。

委員会の結果について、周知徹底を図っていない。

研修が適切に実施されていない。

研修の記録がない。

「緊急やむを得ない身体拘束に関する説明書」等に理由等必要事項が記録されていない。

記録の内容が不十分である。

「緊急やむを得ない身体拘束に関する説明書」等への記載内容を家族に説明していない。

家族への説明に一部不備がある。

家族への説明が書面で確認できない。

(8) 当該記録について、2年間保存しているか。 保存記録が2年間保存されていない。

(9)「緊急やむを得ない身体拘束に関する経過観察・再検討記録」を作成し、入所者の日々の状態等の観察、拘束の必要性や方法に関わる再検討を行っているか。

「緊急やむを得ない身体拘束に関する経過観察・再検討記録」が作成されていない。

入退所検討委員会議事録が整備されているか。

(8)要介護1又は2の方の入退所を検討する際に、特例入所の要件に該当しているか否かを考慮しているか。(平成27年4月1日以降に入所した方に限る。)

 11 身体的拘束の廃止

(1)

下記の①~⑦の項目を盛り込んだ「身体的拘束等の適正化のための指針」が整備されているか。①施設における身体的拘束適正化に関する基本的考え方、②身体的拘束適正化検討委員会その他施設内の組織に関する事項、③ 身体的拘束等の適正化のための職員研修に関する基本方針、④施設内で発生した身体的拘束等の報告方法等のための方策に関する基本方針、⑤身体的拘束等発生時の対応に関する基本方針、⑥入所者等に対する当該指針の閲覧に関する基本方針、⑦その他身体的拘束等の適正化の推進のために必要な基本方針

特養条例第37条、第43条(第10条準用)特養通知第4-3、第5-10(第1-8準用)身体拘束ゼロ身体拘束ゼロへの手引き指導監査

(2)

身体的拘束等の適正化のための対策を検討する委員会(身体的拘束適正化検討委員会)が設置されているか。

※事故防止検討委員会、感染対策委員会と一体的に設置・運営することは差し支えない。

(5) 身体的拘束等の適正化のための研修を年2回以上実施しているか。

(6)身体的拘束等を行う場合には、その態様及び時間、その際の入所者の心身の状況並びに緊急やむを得ない理由を記録しているか。

(7)

身体的拘束等を行う場合には、事前に、当該入所者又はその家族に、身体的拘束等の内容、目的、理由、拘束の時間、期間等を説明しているか。

※ただし、やむを得ない事情により事前に当該説明をすることが困難な場合は、この限りでない。

 10 入退所

老福条例第54条(第11条準用)老福通知第5-11(第4-5準用)横浜市特別養護老人ホーム入退所指針(平成27年3月)指定介護老人福祉施設の入所に関する指針について(平成14年8月7日老計発第0807004号)

(3) 委員会に関する要綱は定められているか。

(6) 点数化に関する基準が定められ、点数付与が適切に行われているか。

(7)

Page 6: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

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項目 根拠法令等 指導基準着眼点

(1)介護支援専門員に施設サービス計画の作成に関する業務を担当させているか。

施設サービス計画の作成に関する業務を担当させていない。

施設サービス計画が作成されていない。

施設サービス計画が一部作成されていない。

(3)入居者の希望及び入居者についてのアセスメントの結果に基づき、入居者の家族の希望を勘案して、施設サービス計画の原案を作成しているか。

入居者の家族の希望を勘案して、施設サービス計画の原案を作成していない。

(4)サービス担当者会議の開催又は担当者に対する照会等により、当該施設サービス計画の原案の内容について、担当者から、専門的な見地からの意見を求めているか。

サービス担当者会議等の開催により、担当者から、専門的な見地からの意見を求めていない。

入居者又はその家族に対して説明し、文書により同意を得ていない。

文書による同意を一部得ていない。

施設サービス計画の内容または様式に不備がある。

(6) 施設サービス計画を作成した際には、入居者に交付しているか。 入居者に交付していない。

(7)施設サービス計画の作成後、必要に応じて施設サービス計画の変更を行っているか。

必要に応じて施設サービス計画の変更を行っていない。

定期的に入居者と面談していない。

モニタリングの結果を記録していない。

 12 処遇計画(施設サービス計画)

特養条例第43条(第15条準用)特養通知第5-10(第4-2準用)老福条例第54条(第16条準用)老福通知第5-11(第4-10準用)

(2) 施設サービス計画について、入居者の全員に対して作成しているか。

(5)施設サービス計画の原案の内容について、入居者又はその家族に対して説明し、文書により入居者の同意を得ているか。

(8)定期的に入居者と面談し、モニタリングの結果についても記録しているか。

Page 7: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

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項目 根拠法令等 指導基準着眼点

機能訓練を行っていない。

機能訓練の記録がない。

入居者の心身の状況・嗜好に応じた適切な栄養量及び内容となっていない。

医師又は栄養士を含む会議において食事内容の検討が行われていない。

(2) 予定献立表及び実施献立表は作成されているか。 予定献立表又は実施献立表が作成されていない。

(3)入居者の生活習慣を尊重した適切な時間に提供されているか。また、十分な時間が確保されているか。

適切な時間に提供されていない。または、十分な時間が確保されていない。

(4)できる限り離床し、共同生活室で食事を摂るよう支援しているか。その際、共同生活室で食事を摂るよう強制していないか。

共同生活室で食事を摂るよう支援されていない。または、共同生活室で食事を摂るよう強制している。

(5) 食事提供前に検食を実施しているか。 食事提供前に検食を実施していない。

(6)保存食(調理済食事、原材料)は、-20℃以下で2週間保存されているか。

-20℃以下で2週間保存されていない。

(7)調理従事者は臨時職員も含め、定期的な健康診断及び月に1回以上の検便をうけているか。(O157の検査も含む)

調理従事者の検便を定期的(月に1回以上)に行っていない。

(8)給食施設におけるねずみ、こん虫の駆除を半年に1回以上(発生を確認した時はその都度)実施し、その実施記録を1年間保管しているか。

駆除が半年に1回以上実施されていない。

(9)栄養マネジメント加算を算定していない場合は、次の事項に対応しているか。

入居者年齢構成表または加重平均栄養所要量表が年2回作成されていない。

食品構成表のみが年2回作成されていない。

イ検食が医師又は栄養士等により毎食前に行われ、その所見が検食簿に記載されているか。

検食簿が整備されていない。

ウ嗜好調査及び残食(菜)調査が適切になされており、その結果等が献立に反映されているか。

嗜好調査または残食(菜)調査が適切に行われていない。

(1)入居者の心身の状況・嗜好に応じて適切な栄養量及び内容となっているか。医師又は栄養士を含む会議において食事内容の検討が行われているか。

特養条例第18条、第43条(第27条準用)特養通知第4-5、第4-12

社会福祉施設等における衛生管理の徹底について(平成15年12月12日社援基発第1212001号)

大量調理施設衛生管理マニュアル(平成9年3月24日衛食第85号)

社会福祉施設等における食品の安全確保等について(平成20年3月7日老計発第0307001号)

報酬通知

栄養ケア・マネジメントの実施に伴う帳票の整理について(平成17年9月7日健習発第0907001号・老老発第0907001号)ア

入居者年齢構成表、加重平均栄養所要量表及び食品構成表を必要に応じて作成しているか。(少なくとも6月に1回)

 13 機能訓練

(1)

入居者に対し、その心身の状況等に応じて、日常生活を営むのに必要な機能を改善し、又はその減退を防止するための訓練を行っているか。(機能訓練室における機能訓練に限るものではなく、日常 生活の中での機能訓練やレクリェーション、行事の実施等を通じた機能訓練を含む)

特養条例第43条(第21条準用)特養通知第5-10(第4-8準用)指導監査

 14 食 事

Page 8: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

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項目 根拠法令等 指導基準着眼点

(1)

自立的な日常生活を営むことを支援するという点で、入居者の日常生活における家事を、入居者が、その心身の状況等に応じて、それぞれの役割を持って行うよう支援しているか。(日常生活における家事には、食事の簡単な下準備や配膳、後片付け、清掃やゴミ出しなど多様なものが考えられる。)

入居者の日常生活における家事を、入居者が、その心身の状 況等に応じて、それぞれの役割を持って行うよう支援していない。

適切な方法により、入浴の機会を提供していない。

入浴又は清拭の記録が不適切である。

排せつの自立について必要な援助、又は誘導等の介助を行っていない。

プライバシーの配慮がない等、排せつの自立について必要な援助、又は誘導等の介助が適切になされていない。

おむつ交換が入居者の心身及び活動の状況に応じて、適切に行われていない。

おむつ交換の記録がない。または、記録が適切でない。

褥瘡が発生しないよう適切な介護が行われていない。

発生を防止するための体制が整備されていない。

離床、着替え、整容等の介護が適切に行われていない。

介護日誌等の記録に不備がある。

(7) 常時1人以上の常勤の介護職員を介護に従事させているか。常時1人以上の常勤の介護職員を介護に従事させていない。

(8)入居者の負担により、当該ユニット型特別養護老人ホームの職員以外の者による介護を受けさせていないか。

入居者の負担により、職員以外の者による介護を受けさせている。

(1)医師又は看護職員は、常に入居者の健康の状況に注意し、必要に応じて健康保持のための適切な措置を採っているか。

健康保持のための適切な措置を採っていない。

定期の健康診断を実施していない。

健康診断が、適切に行われていない。

協力病院が定められていない。

協力病院との間で、契約等が書面により締結されていない。

(2)入居者の口腔衛生等の観点から、協力歯科医療機関について定めているか。

協力歯科医療機関が定められていない。

 17 協力病院等

(1)入院治療を必要とする入居者のため に、あらかじめ、1以上の協力病院を定めているか。

特養条例第43条(第28条準用)特養通知第5-10(第4-13準用)

褥瘡が発生しないよう適切な介護を行うとともに、その発生を防止するための体制を整備しているか。

(6) 食事、離床、着替え、整容等の介護が適切に支援されているか。

 16 健康管理

特養条例第43条(第22条準用)特養通知第5-10(第4-9準用)指導監査

(2) 定期の健康診断は、適切に行われているか。

  15 介 護

特養条例第38条特養通知第5-6指導監査

(2)入居者が身体の清潔を維持し、精神的に快適な生活を営むことができるよう、適切な方法により、入居者に入浴の機会を提供し、又はやむを得ない場合は清拭をしているか。

(3)

排せつの介護は、入居者の心身の状況や排せつ状況などをもとに、自立支援の観点から、トイレ誘導や排せつ介助等について適切な方法により支援されているか。また、プライバシーの確保に配慮がなされているか。

(4)

入居者がおむつを使用せざるを得ない場合には、排せつの自立を図りつつ、その心身及び活動の状況に適したおむつを提供するとともに、おむつ交換は、頻繁に行えば良いということではなく、入居者の排せつ状況を踏まえて実施しているか。

(5)

Page 9: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

9

項目 根拠法令等 指導基準着眼点

活動の機会を提供していない

自律的に行う活動を支援していない。

(2)家族や友人が気軽に来訪・宿泊することができるよう配慮されているか。

来訪・宿泊することができない。

その者の同意を得て代わって行っていない。

金銭にかかわるものについて書面等をもって事前に同意を得ていない。

代行した後確認を得ていない。

(4)入居者の家族に対し、当該施設の会報の送付、施設が実施する行事への参加の呼びかけ等によって入居者とその家族が交流できる機会を確保するよう努めているか。

入居者とその家族が交流できる機会を確保するよう努めていない。

(5)

入居者の生活を当該施設内で完結させてしまうことのないよう、入居者の希望や心身の状況を踏まえながら、買物や外食、図書館や公民館等の公共施設の利用、地域の行事への参加、友人宅の訪問、散歩など、入居者に多様な外出の機会を確保するよう努めているか。

入居者に多様な外出の機会を確保するよう努めていない。

(1)常に入居者の心身の状況、その置かれている環境等の的確な把握に努め、入居者又はその家族に対し、その相談に適切に応じるとともに、必要な助言その他の援助を行っているか。

特養条例第43条(第19条準用)特養通知第5-10(第4-6準用)

入居者又はその家族に対し、その相談に適切に応じるとともに、必要な助言その他の援助を行っているか。

苦情受付担当者及び解決責任者が定められていない。

苦情処理の体制及び手順等が定められていない。

苦情受付担当者氏名及び解決責任者氏名、苦情処理の体制及び手順等のいずれかが掲示されていない。

苦情処理の記録がない。

苦情処理の記録を2年間保存していない。

(3)苦情解決に社会性や客観性を確保し、利用者の立場や特性に配慮した適切な対応を推進するため、第三者委員を設置しているか。

第三者委員が設置されていない。

(4)苦情を受け付けた際、虐待の未然防止及び早期発見の観点から内容をよく検証し、必要があれば通報する等の措置を取っているか。

虐待防止法第20条、21条苦情処理において、検証や通報等の必要な措置を取っていない。

 20 苦情処理

(1)

入居者及びその家族からの苦情に迅速かつ適切に対応するため、苦情を受け付けるための窓口を設置するほか、相談窓口、苦情処理の体制及び手順等当該施設における苦情を処理するために講ずる措置の概要を明らかにし、これを入居者又はその家族にサービスの内容を説明する文書に記載するとともに、施設に掲示しているか。

特養条例第43条(第30条準用)特養通知第5-10(第4-15準用)苦情解決指針

(2)苦情を受け付けた場合には、当該苦情の内容等を記録しているか。また、この記録を2年間保存しているか。

(1)入居者の嗜好を把握した上で、それに応じた趣味、教養又は娯楽に係る活動の機会を提供しているか。また、入居者が自律的に行う同好会やクラブ活動などを支援しているか。

特養条例第40条特養通知第5-8

(3)

入居者が日常生活を営むのに必要な行政機関等に対する手続(郵便、証明書等の交付申請等)について、その者又はその家族が行うことが困難である場合は、その者の同意を得て代わって行っているか。特に金銭にかかるものについては書面等をもって事前に同意を得るとともに、代行した後は、その都度本人に確認を得るとともに、併せてその経過を記録しておくこと。

 19 相談及び援助

 18 社会生活上の便宜の提供等

Page 10: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

10

項目 根拠法令等 指導基準着眼点

(1)

入居者について、病院又は診療所に入院する必要が生じた場合で、入院後おおむね3月以内に退院することが明らかに見込まれるときは、その者及びその家族の希望等を勘案し、必要に応じて適切な便宜を供与するとともに、やむを得ない事情がある場合を除き、退院後再び当該特別養護老人ホームに円滑に入居することができるようになっているか。

特養条例第43条(第23条準用)特養通知第5-10(第4-10準用)

退院後再び当該特別養護老人ホームに円滑に入居することができるようになっていない。

(1)

入居者が次に該当する場合、遅滞なく、意見を付してその旨を市町村に通知しているか。

①正当な理由なくサービスの利用に関する指示に従わないことにより、要介護状態の程度を増進させたと認められるとき。②偽りその他不正の行為によって保険給付を受け、又は受けようとしたとき。

老福条例第54条(第24条準用)老福通知第5-11(第4-18準用)

市町村に通知をしていない。

(1)現に処遇を行っているときに入居者の病状の急変が生じた場合その他必要な場合のため、あらかじめ、医師(配置職員)との連携方法その他の緊急時等における対応方法を定めているか。

特養条例第43条(第24条の2準用)医師との連携方法その他の緊急時等における対応方法を定めていない。

(1)特別養護老人ホームは、地域に開かれたものとして運営されるよう、地域の住民やボランティア団体等との連携及び協力を行う等地域との交流を行っているか。

特養条例第43条(第31条準用)特養通知第4-16

地域の住民やボランティア団体等との連携及び協力を行う等地域との交流を行っていない。

基準どおり整備されていない。

医務室について、診療所としての許可を得ていない。

(2) 施設内外が清潔に保たれているか。特養条例第43条(第27条準用)特養通知第5-10(第4-12準用)

清潔に保たれていない。

感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための対策委員会が設置されていない。

委員会の構成メンバーの責務等の取り決めが定められていない。

委員会の構成メンバーの責務等の取り決めの内容が適切でない。

委員会がおおむね3月に1回以上開催されていない。

委員会開催結果について職員に周知徹底が図られていない

(2)感染症及び食中毒の予防及びまん延防止のための指針が整備されているか。

指針が整備されていない。

研修が適切に実施されていない。

研修の記録がない。

貯水槽の清掃を年1回行っていない。

貯水槽の検査を年1回行っていない。

貯水槽の清掃及び検査の記録を保管していない。

厨房で残留塩素濃度の確認を毎日行っていない。

(5)別に厚生労働大臣が定める感染症又は食中毒の発生が疑われる際の対処等に関する手順に沿った対応が行われているか。

国が定める対処等に関する手順に沿った対応が行われていない。

 23 緊急時等の対応

 26 衛生管理等

(1)

感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための対策を検討する委員会(感染対策員会)を概ね3月に1回以上開催するとともに、感染症が流行する時期等を勘案して必要に応じ開催し、その結果について職員に周知徹底を図っているか。 ※事故防止検討委員会、身体的拘束適正化検討委員会と一体的に設置・運営することは差し支えない。

特養条例第43条(第27条準用)特養通知第4-12

水道法第34条の2水道法施行規則第55条、第56条

社会福祉施設等における衛生管理の徹底について(平成15年12月12日社援基発第1212001号)

大量調理施設衛生管理マニュアル(平成9年3月24日衛食第85号)

社会福祉施設等における感染症等発生時に係る報告について(平成17年2月22日老発第0222001号)

厚生労働大臣が定める感染症又は食中毒の発生が疑われる際の対処等に関する手順(平成18年3月31日厚労告第268号)

(3)職員に対し、感染症及び食中毒の予防及びまん延防止のための研修を年2回以上実施しているか。

(4)貯水槽が設置されている場合、貯水槽の清掃が年1回、検査が年1回行われ、その記録が保管されているか。貯水槽の水を調理に使用している場合、厨房で残留塩素濃度の確認を行っているか。

 21 入居者の入院期間中の取扱い

  24 地域との連携等

  25 設備等

(1)ユニット(居室、共同生活室等)、医務室等が基準どおり整備されているか。

特養条例第36条特養通知第5-4

 22 入居者に関する市町村への通知

Page 11: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

11

項目 根拠法令等 指導基準着眼点

いずれかの職員が基準どおり配置されていない(人員の欠如)。

職員の配置が明確になっていない。

(2) 夜勤を行う職員が基準どおり配置されているか。 夜勤を行う職員が基準どおり配置されていない。

辞令(兼務辞令)が交付されていない。

雇用契約書または雇入通知書がない。または、更新されていない等の不備がある。

(4) 資格を必要とする職種について、資格証明の写しを保管しているか。 資格証明の写しを保管していない。

(5) タイムカード等により職員の出勤状況が確認できるか。 職員の出勤状況が確認できない。

就業規則が作成されていない。または、不備がある。

労働基準監督署に届出がされていない。

協定が締結されていない。

労働基準監督署に届出がされていない。または、失効している。

(3) 賃金の一部控除(法定外控除)に関する協定が締結されているか。 労働基準法第24条 協定が締結されていない。または、失効している。

(4)衛生管理者、産業医が選任され、労働基準監督署に届出がされているか。(労働者50人以上のすべての事業場)

労働安全衛生法第12条、第13条 いずれかが不備である。

(5)衛生推進者が選任され、職員に周知されているか。(労働者10人以上50人未満の事業所)

労働安全衛生法第12条の2労働安全衛生規則第12条の2、第12条の3、第12条の4

いずれかが不備である。

衛生委員会が設置されていない。

衛生委員会が月1回開催されていない。

1年以内ごとに1回実施していない。

健康診断の実施状況に不備がある。

6月以内ごとに1回実施していない。

健康診断の実施状況に不備がある。

1年以内ごとに1回実施していない。

ストレスチェックの実施状況に不備がある。

(10)宿直で断続的な業務を行っている場合等、労働基準監督署長の許可を受けているか。

労働基準法施行規則第23条最低賃金法第7条

労働基準監督署長の許可を受ていない。

労働安全衛生法第18条労働安全衛生規則第22条、23条

(7)常時使用する職員に対し、1年以内ごとに1回、定期的に健康診断を実施しているか。

労働安全衛生法第66条労働安全衛生規則第44条

(8)深夜業務従事者に対して、当該業務への配置換えの際及び6月以内ごとに1回健康診断を実施しているか。

労働安全衛生法第66条労働安全衛生規則第44条、第45条

  28 労務管理

(1) 就業規則が作成され、労働基準監督署に届出がされているか。 労働基準法第89条、第90条

(2)時間外・休日労働に関する協定が締結され、労働基準監督署に届出がされているか。

労働基準法第36条

(6)衛生委員会が設置され、月1回委員会が開催されているか。(労働者50人以上のすべての事業場)

(9)ストレスチェックを実施しているか。(労働者50人以上のすべての事業場)

労働安全衛生法第66条の10労働安全衛生規則第52条の9

 27 職員の配置

(1)施設長、医師、生活相談員、介護支援専門員、介護職員、看護職員、栄養士、機能訓練指導員が基準どおり配置されているか。

特養条例第43条(第6条準用)、第12条、第41条特養通知第1-4、第1-8、第5-9老福条例第4条、第52条老福通知第2、第5-10夜勤職員基準労働基準法第15条,32条労働基準法施行規則第5条

(3)辞令、雇用契約書または雇入通知書等により、職員の勤務時間と職務内容が明らかとなっているか。

Page 12: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

12

項目 根拠法令等 指導基準着眼点

勤務表が作成されていない。

勤務表が一部作成されていない。

勤務表に不備がある。

研修の機会が確保されていない。

継続性が重視されていない

(3) 職員の勤務体制を定めるにあたっては継続性が重視されているか。 継続性が重視されていない

(4) 介護職員等の勤務体制は、次の配置を行わなければならない。

ア日中については、ユニットごとに常時1人以上の介護職員又は看護職員が配置されているか。

日中について、介護職員等の勤務体制が確保されていない。

イ夜間及び深夜については、2ユニットごとに1人以上の介護職員又は看護職員が配置されているか。

夜間及び深夜について、介護職員等の勤務体制が確保されていない。

ウ ユニットごとに常勤のユニットリーダーを配置しているか。ユニットごとに常勤のユニットリーダーを配置していない。

(1)ユニットごとの入居定員及び居室の定員を超えて入居させていないか。(災害その他のやむを得ない事情がある場合を除く)

特養条例第42条 定員を超えて入居させている。

(1)①防火管理者を選任し、②消防署に届け出ているか。(職員数+入居者数が10人以上)

①消防法第8条第1項②消防法第8条第2項

防火管理者が選任されていない。または、消防署に届出(変更届を含む)がされていない。

①消防計画を作成し②消防署に届け出ているか。

①消防法第8条第1項 消防法施行令第3条の2②消防法施行規則第3条

消防計画が作成されていない。または、消防署に届出(変更届を含む)がされていない。

③水害・土砂災害・地震等を含む災害に対処するための計画を作成しているか。④計画の内容について職員に周知されているか。

③特養条例第43条(第9条準用)④特養通知第5-10(第1-7準用) 土砂災害防止法第8条の2 水防法第15条の3 介護保険施設等における利用者の安全確保及び非常災害時体制整備強化・徹底について(平成28年9月9日老総発0909第1号ほか)

水害・土砂災害・地震等を含む災害に対処するための計画が作成されていない。計画の内容について職員に周知されていない。

非常災害時の関係機関への通報及び連携体制が整備されていない。

定期的に職員に周知していない。

避難訓練及び消火訓練が全く実施されていない。

避難訓練または消火訓練の実施回数及び内容に不備がある。

実施記録が整備されていない。

②そのうち1回は夜間訓練又は夜間を想定した訓練が実施されているか。

夜間を想定した訓練が実施されていない。

③水害・土砂災害・地震等の場合を含む災害に対処するため避難訓練を実施しているか。

水害・土砂災害・地震等を想定した避難訓練が実施されていない。

 30 定員の遵守

 31  非常災害対策

(2)

⑤消防災害時の関係機関への通報及び連携体制を整備し、それらを定期的に職員に周知しているか。

⑤特養条例第43条(第9条準用) 特養通知第5-10(第1-7準用)

(3)

①消火訓練及び避難訓練を年2回以上実施しているか。

特養条例第43条(第9条準用)特養通知第5-10(第1-7準用)防火安全対策消防法施行規則第3条第10項介護保険施設等における利用者の安全確保及び非常災害時体制整備強化・徹底について(平成28年9月9日老総発0909第1号ほか)

 29  勤務体制の確保等

(1)原則として月ごとに勤務表を作成し、職員の日々の勤務時間、常勤・非常勤の別、介護職員及び看護職員等の配置等が明確にされているか。

特養条例第41条特養通知第5-9指導監査

(2)職員の資質の向上を図るため、研修機関が実施する研修や当該施設内の研修への参加の機会を計画的に確保しているか。

Page 13: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

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項目 根拠法令等 指導基準着眼点

(4)避難訓練等については、地域住民及びボランティア組織等の参加により実施しいるか。

横浜市防災計画震災編第2部第9章第3節

地域住民及びボランティア組織等の参加により実施されていない。

(5)地域住民及びボランティア組織等と緊急の場合の応援、協力体制を確保しているか。

特養通知第5-10(第1-7準用)横浜市防災計画震災編第2部第9章第3節

応援、協力体制が確保されていない。

(6)

消防設備について、①消防設備士又は消防設備点検資格者に点検させ(②6か月ごと)③1年に1回点検結果を消防署に報告しているか。(延べ面積が1千㎡以上)

①消防法第17条の3の3 消防法施行令第36条第2項②消防法施行規則の規程に基づき、消防用設備等又は特殊消防用設備等の種類及び点検内容に応じて行う点検の期間、点検の方法並びに点検の結果についての報告書の様式を定める件(消防庁告示第9号 平成16年5月31日③消防法施行規則第31条の6

1年に1回点検結果が消防署に報告されていない。または、6か月ごとに点検していない。

(7)消防設備について、消防機関の検査を受け、指摘事項に対し改善措置を講じているか。(延べ面積が300㎡以上のもの)

消防法第17条の3の2消防法施行令第35条第1項消防法施行規則第31条の3

改善措置を講じていない。

食糧等の備蓄がない。または不備がある。

備蓄品の保管状況を記録していない。

(1)

以下の項目について実施しているか1日常の対応(1)所内体制と職員の共通理解(2)不審者情報に係る地域や関係機関等との連携(3)施設等と利用者の家族の取組み(4)地域との協同による防犯意識の醸成(5)施設設備面における防犯に係る安全確保(6)施設開放又は施設外活動における安全確保・通所施設における利用者の来所及び帰宅時における安全確保2不審者情報を得た場合その他緊急時の対応(1)不審者情報がある場合の連絡体制や想定される危害等に即した警戒体制(2)不審者が立ち入った場合の連絡・通報体制や職員の協力体制、入所者等への避難誘導等

社会福祉施設等における防犯に係る安全の確保について(0915雇児総第1号ほか平成28年9月15日)

防犯対策に係る対応を実施していない。

 32 防犯対策

(9)

夜勤者(直接処遇職員)とは別に、宿直者を配置しているか。 宿直者を配置していない場合において、夜勤職員基準を満たす夜勤職員を配置し、かつそのうち1以上の者を夜間における防火管理の担当者として指名しているか。

特養通知第5-9(3)(第4-11(2)準用)防火安全対策夜勤職員基準第5号

(8)地震等への備えとして、3日分の水及び食糧が備蓄されているか。(利用者+職員分)

横浜市災害時における自助及び共助の推進に関する条例第6条横浜市防災計画震災対策編第2部第8章第4節

夜勤者と別に宿直者を配置していない場合において、基準を満たして配置された夜勤者のうちの1人以上を防火管理の担当者として指名していない。

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項目 根拠法令等 指導基準着眼点

(1)職員は、正当な理由がなく、その業務上知り得た入居者又はその家族の秘密を漏らしていないか。

業務上知り得た秘密を漏らしている。

(2)

職員であった者が、正当な理由がなく、その業務上知り得た入居者又はその家族の秘密を漏らすことがないよう、必要な措置を講じているか。(具体的には、職員の雇用時等に取り決め、例えば違約金についての定めを置くなどの措置を講ずべきこととする。就業規則、雇用契約書等)

職員であった者が、業務上知り得た秘密を漏らすことがない よう、必要な措置を講じていない。

(3)居宅介護支援事業者等に対して、入居者に関する情報を提供する際には、あらかじめ当該入居者の同意を文書により得ておかなければならない。

老福条例第54条(第35条準用)老福通知第5-11(第4-27準用)

書面による同意をとっていない。

指針が整備されていない。

指針に不備がある。

改善策を検討していない。

改善策を従業者に周知徹底していない。

取り決めの内容が適切でない。

研修が適切に実施されていない。

研修の記録がない。

(8)賠償すべき事態において速やかに賠償を行うため、損害賠償保険に加入しておくか、又は賠償資力を有することが望ましい。

損害賠償保険に加入していない。

(6) 事故の状況及び事故に際して採った処置を記録しているか。

(3)

事故発生の防止のための委員会(事故防止検討委員会)が設置されているか。※感染対策委員会、身体的拘束適正化検討委員会と一体的に設置・運営することは差し支えない。

事故防止検討委員会が設置されていない。

委員会の構成メンバーの責務等の取り決めが定められていない。

 33 秘密保持等

特養条例第43条(第29条準用)特養通知第5-10(第4-14準用)指導監査

 26 事故発生の防止及び発生時の対応

(1)事故が発生した場合の対応、事故発生の防止のための指針が整備されているか。

特養条例第43条(第32条準用)特養通知第5-10(第4-17準用)事故報告本市要領

(2)事故が生じた際には原因を解明し、再発防止を防ぐための対策を講じているか。

事故の状況及び事故に際して採った処置の記録がない。

(7)事故の状況及び事故に際して採った処置の記録を2年間保存しているか。

事故報告を保存していない。

(4)事故発生の防止のための職員に対する研修が年2回以上実施されているか。

(5)事故が発生した場合に、速やかに市及び入居者の家族等に連絡を行うとともに、必要な措置を講じているか。

市に報告が必要な事故報告がされていない。

Page 15: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

15

項目 根拠法令等 指導基準着眼点

受け取り可能な費用以外の費用を受け取っている。

書面による同意をとっていない。

責任者及び補助者が選定されていない。

通帳と印鑑が別々に保管されていない。

通帳等と預り金台帳の金額が一致しない。

金額を証明する証憑類が保管されていない。

(1) 受領書は保管されているか。 受領書が保管されていない。

(2) 引き渡すまで長期間を要していないか。 長期間を要している。

(1) 各サービス提供に際し、必要な人員を満たしているか サービス提供に必要な人員が配置されていない。

サービス提供に必要な要件が満たされていない。

サービス計画書など、必要な書類が作成されていない。

サービス提供の開始に際し本人または家族等から必要な同意を得ていない。

計画書等について、必要な見直しが実施されていない。

サービス提供の変更に際し本人または家族等からの同意を得ていない。

(4) 各サービス提供に関して、必要な記録が残されているか。 必要な記録が残されていない。

(1)介護福祉施設サービスの事業の会計をその他の事業の会計と区分しているか。

老福条例第41条老福通知第5-11(第4-32準用)

会計を区分していない。

 37 会計の区分

 36 介護報酬請求

報酬基準居宅報酬告示報酬通知

(2) 各サービス提供について、必要な要件を満たしているか。

(3)各サービス提供について、入居者の状況に対応し必要な見直しを実施しているか。

(3) 施設長は、定期的に預金・現金残高の状況について確認しているか。 施設長が定期的に確認していない。

(4)

(2) 預り金取扱規程に則った管理がされているか。取扱が規程等に定められていない。または、規程に則った取扱がされていない。

 34 利用料の受領、入居者預り金等

(1)

(9)適切な管理が行われていることの確認が複数の者により常に行える体制で出納事務が行われているか(牽制体制の構築)。

複数の者により常に行える体制で出納事務が行われていない。

 35 入居者遺留金品

社会福祉法人の認可等の適正化並びに社会福祉法人及び社会福祉施設に対する指導監督の徹底について(平成13年7月23日老発第274号)

(3) 処理の経過が記録されているか。 処理の経過が記録されていない。

老福条例第46条老福通知第5-4(第4-7準用)

居住、滞在及び宿泊並びに食事の提供に係る利用料等に関する指針(平成17年9月7日厚生労働省告示第419号)

厚生労働大臣の定める利用者等が選定する特別な居室等の提供に係る基準等(平成12年3月30日厚生省告示第123号)

通所介護等における日常生活に要する費用の取扱いについて(平成12年3月30日老企第54号)

社会福祉施設等における利用者からの預り金について(平成29年7月18日健監第202号)

下記①から⑥までの受け取り可能な費用に係るサービスの提供に当たっては、あらかじめ、入居者又はその家族に対し、当該サービスの内容及び費用を記した文書を交付して説明を行い、当該入居者の同意を文書により得ているか。

①食費、②居住費、③入居者が選定する特別な療養室の提供に伴う費用、④入居者が選定する特別な食事の提供に伴う費用、⑤理美容代、⑥その他の日常生活費

(8)通帳等と預り金台帳の金額が一致するか。また、その金額を証明する証憑類が保管されているか。

(5)入居者等との保管依頼書(契約書)個人別出納帳等必要な書類を備えているか。

必要な書類が整備されていない。

(6)責任者及び補助者が選定され、通帳と印鑑が別々に保管されているか。

収支の状況を定期的に入居者(家族)に知らせているか。収支の状況を定期的に入居者(家族)に知らせていない。

(7) 通帳、印鑑、現金は安全な方法で保管されているか。 安全な方法で保管されていない。

Page 16: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

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項目 根拠法令等 指導基準着眼点

記録が整備されていない。

従業者の勤務の体制についての記録が5年間保存されていない。

記録が整備されていない。

2年間保存されていない。

提供した具体的な生活介護の内容等の記録が5年間保存されていない。

(1)居宅介護支援事業者又はその従業者に対し、要介護被保険者に当該指定介護老人福祉施設を紹介することの対償として、金品その他の財産上の利益を供与してはいないか。

居宅介護支援事業者等に対し、対償にかかる金品等の供与がある。

(2)居宅介護支援事業者又はその従業者から、当該指定介護老人福祉施設からの退去者を紹介することの対償として、金品その他の財産上の利益を収受してはいないか。

居宅介護支援事業者等から、対償にかかる金品等の収受がある。

広告が虚偽又は誇大なものとなっている。

パンフレットやインターネット等の内容に、実態と異なる箇所がある。

 40 広告

(1)当該指定介護老人福祉施設について広告をする場合は、その内容が虚偽又は誇大なものとなっていないか。

老福条例第54条(第36条準用)

 38 記録の整備

(1)従業者、設備及び会計に関する諸記録を整備しているか。そのうち、従業者の勤務の体制についての記録は5年間保存しているか。

老福条例第54条(第42条準用)

(2)入居者に関する記録を整備し、その完結の日から2年間保存しているか。そのうち、提供した具体的な生活介護の内容等の記録については5年間保存しているか。

老福条例第54条(第37条準用)老福通知大5-11(第4-28準用)

 39 居宅介護支援事業者に対する利益供与等の禁止

Page 17: 特別養護老人ホーム 介護老人福祉施設

17

項目 根拠法令等 指導基準着眼点

(1) ①法令遵守についての方針等(方針、内部規程等)を定めているか。法令遵守についての方針等(方針、内部規程等)を定めていない。

②法令遵守の方針等(方針・内部規程等)について、職員に周知しているか。

法令遵守の方針等(方針・内部規程等)について、職員に周知していない。

法令遵守責任者を定めていない。

法令遵守責任者の役割を定めていない。

④法令遵守の状況を定期的に又は必要に応じて随時検証し、法令遵守についての方針を適宜見直しているか。

法令遵守の状況を定期的に又は必要に応じて随時検証し、法令遵守についての方針を適宜見直していない。

①遵守すべき関係法令等について関係情報を収集し、事業所職員等に周知させているか。

遵守すべき関係法令等について関係情報を収集し、事業所職員等に周知させていない。

②経営者(陣)への報告体制の整備をしているか。 経営者(陣)への報告体制の整備していない。

③法令遵守責任者と事業所等の間で、情報交換の場(例:定例会議、イントラネット等)を設けているか。

法令遵守責任者と事業所等の間で、情報交換の場(例:定例会議、イントラネット等)を設けていない。

内部通報等の報告があった場合、事実関係を調査するなど、原因を把握し改善を図る等の対策がとられていない。

内部通報の報告があった場合、その内容を整理・分析し、未然防止策を作成する等の上、事業所等に還元するなど運営の改善に努めていない。

⑤利用者等からの相談・苦情等のうち、法令等に違反すると思われる事項について、法令遵守責任者に報告する体制を整備しているか。

利用者等からの相談・苦情等のうち、法令等に違反すると思われる事項について、法令遵守責任者に報告する体制を整備していない。

⑥研修や朝礼等により法令等遵守事項を職員等に周知しているか。研修や朝礼等により法令等遵守事項を職員等に周知していない。

法令等遵守の状況にする情報を的確に分析し、法令等遵守体制の実効性の評価を行ってない。

必要に応じて改善計画を策定するなどし、適時適切に問題点等の改善を実施していない。

法令遵守規程の整備【事業所(施設)数20以上の法人のみ対象】

法令順守規程が整備されていない

法令順守規程に不備がある。

イ 法令順守規程が整備され、各事業所・施設に周知しているか。法令順守規程が各事業所・施設に周知されていない。

業務執行の状況の監査【事業所(施設)数100以上の法人のみ対象】

ア 業務執行の状況の監査(法令順守に係る監査)を定期的に実施しているか。

業務執行の状況の監査(法令順守に係る監査)を実施していない。

イ 内部監査の対象となる項目及び実施手順等を定めた要領等を策定しているか。

内部監査の対象となる項目及び実施手順等を定めた要領等を策定していない。

ウ 内部監査計画を策定しているか。 内部監査計画を策定していない。

介護保険法第115条の32、第115条の33、第115条の34

介護サービス事業者に係る業務管理体制の監督について(厚生労働省老健局長通知H21.3.30老発0330077号)介護サービス事業者業務管理体制確認検査指針

③法令遵守責任者を定めているか。またその役割を定めているか。

(2)

④内部通報等の報告があった場合、事実関係を調査するなど、原因を把握し改善を図る等の対策がとられているか。 また、報告があった場合、その内容を整理・分析し、未然防止策を作成する等の上、事業所等に還元するなど運営の改善に努めているか。

⑦法令等遵守の状況にする情報を的確に分析し、法令等遵守体制の実効性の評価を行ってるか。また、その結果に基づき、必要に応じて改善計画を策定するなどし、適時適切に問題点等の改善を実施しているか。

(3) ア 法令遵守規程を作成しているか。

(4)

【参考】業務管理体制の整備(主たる事業所の所在地が本市内でかつ、本市内のみに事業所等が所在する事業者が対象)