会 議 録(第3号) 4.出席議員(17名)- 3 - 議長(中村武弘君)...
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平成30年第4回府中町議会定例会
会 議 録(第3号)
1.開 会 年 月 日 平成30年9月 7日(金)
2.招 集 の 場 所 府中町議会議事堂
3.開 議 年 月 日 平成30年9月11日(火)
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4.出席議員(17名)
議長 中 村 武 弘 君 副議長 山 口 晃 司 君
1番 岩 竹 博 明 君 2番 木 田 圭 司 君
3番 橋 井 肇 君 4番 梶 川 三樹夫 君
5番 繁 政 秀 子 君 7番 二 見 伸 吾 君
8番 上 原 貢 君 9番 益 田 芳 子 君
10番 児 玉 利 典 君 11番 林 拡 君
12番 西 友 幸 君 13君 中 村 勤 君
14番 西 山 優 君 17番 小 菅 巻 子 君
18番 力 山 彰 君
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5.欠席議員(0名)
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6.付議事件
1 会議録署名議員の指名
2 一般質問
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7.説明のため会議に出席した者
町 長 佐 藤 信 治 君
副 町 長 岡 野 浩 子 君
教 育 長 高 杉 良 知 君
企 画 財 政 部 長 戸 田 秀 生 君
総 務 部 長 坂 本 雅 司 君
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福 祉 保 健 部 長 山 西 仁 子 君
生 活 環 境 部 長 金 光 一 隆 君
建 設 部 長 井 上 貴 文 君
向洋駅周辺区画整理事務所長 脇 本 哲 也 君
消 防 長 寺 尾 光 司 君
教 育 部 長 奥 田 米 穂 君
総 務 部 次 長 大 塚 圭 子 君
生 活 環 境 部 次 長 屋 敷 学 君
建 設 部 次 長 兼 監 理 課 長 池 口 豊 記 君
町 民 生 活 課 長 岩 﨑 雅 男 君
都 市 整 備 課 長 磯 亀 智 君
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8.職務のため会議に出席した者
議 会 事 務 局 長 榎 並 隆 浩 君
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9.議事の内容
(開議 午前 9時30分)
○議長(中村武弘君) 皆さん、おはようございます。
ただいまの出席議員は17名で、定足数に達しておりますので、議会は成立いたし
ております。よって、平成30年第4回府中町議会定例会第3日目の会議を開きます。
本日の議事日程でございますが、お手元に配付いたしております日程で会議を進め
てまいりたいと思いますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村武弘君) 御異議なしと認めます。よって、議事日程のとおり会議を進め
ることと決定いたしました。
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○議長(中村武弘君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日は、4番梶川議員、5番繁政議員を指名いたします。よろしくお願いいたしま
す。
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○議長(中村武弘君) 日程第2、一般質問を議題に供します。
本日は、昨日に続き厚生関係の質問を行います。
厚生関係、第2項、災害時の情報伝達について(防災ラジオの導入)、3番橋井議
員、4番梶川議員、10番児玉議員、2番木田議員、7番二見議員の質問を行います。
最初に、3番橋井議員。
○3番(橋井 肇君) 皆様おはようございます。
まず初めに、このたびの西日本豪雨で被災をされた方々に心よりお見舞いを申し上
げますとともに、昼夜にわたり献身的に活動してくださった行政の方々に感謝を申し
上げます。
それでは、質問をさせていただきます。
災害時の情報伝達について。
このたびの西日本豪雨で、緊急時の情報の重要性が改めてクローズアップされてお
ります。町から発信される防災情報として、全国瞬時警報システムJアラート、府中
町防災・安全安心情報メールサービスがあります。
しかし7月の豪雨のような場合、防音性の高い室内や悪天候などの状況下では、防
災無線は豪雨時など雑音が多く、放送内容が聞き取りにくい、メールサービスは登録
者が少ないなど、いずれも確実な情報伝達には課題があると思われます。
災害時の避難指示や勧告、Jアラートなどの緊急情報を迅速に伝えるため、全国の
自治体において導入が進みつつあるのが、緊急告知機能つきの防災ラジオの利用です。
防災ラジオとは、通常のポータブルラジオとは異なり、国や自治体が緊急情報を発
表した場合、自動的にその放送に切りかわって危険を知らせる機能がついています。
電源を切っている場合でも自動起動するため、緊急情報を聞き逃す心配がありません。
携帯電話、パソコンを利用しない方、視覚障がいのある方等々、町民に漏れなく防災
情報を伝達する手段として必要だと思います。
現在、町の発信する防災情報だけでは不十分だと思いますが、町の考えをお聞かせ
ください。
○議長(中村武弘君) 続いて、4番梶川議員。
○4番(梶川三樹夫君) 皆さん、おはようございます。
私も、7月豪雨災害の対応と今後の課題について質問させていただきます。
7月の豪雨災害では、各地で甚大な被害をもたらしました。町内でも榎川の氾濫を
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初め、各所に土砂が流出するなど大きな被害をもたらすものとなりました。
今回の災害対応を振り返り、今後の対応に生かすために以下質問をしたいと思いま
す。
1つ目、避難発令及び避難所の開設とその運営について。
2つ目、災害時における防災無線の役割と運用方法について。
3つ目、河川監視カメラの運用方法について。
4番目、今回の災害で応援してくださったボランティアの人数とその活動について。
以上4点を質問いたします。よろしくお願いいたします。
○議長(中村武弘君) 続いて、10番児玉議員。
○10番(児玉利典君) 皆さん、おはようございます。10番児玉でございます。
まずは、平成30年7月豪雨災害で被災されました方々には、心からお見舞い申し
上げたいと思います。
また、町長以下町職員の皆様におきましては、連日連夜、不眠不休の対応をいただ
き、府中町社会福祉協議会を初めとする多くのボランティアの皆さんや町内会、そし
て各種団体の皆様方の御尽力には心から敬意を表し、感謝申し上げる次第でございま
す。ありがとうございました。
それでは、質問に入らせていただきます。
このたびは冒頭に申し上げました災害関連の質問として、私のほうからは大規模災
害における避難対応について質問させていただきます。
質問趣旨でございますが、今回の災害はかつて経験のない被害となりましたが、関
係各位の御尽力のもと、当町においては幸いにも死者、行方不明者はおられませんで
したが、町内では土砂崩れなど多くの爪跡を残すとともに、町民の避難の対応にはさ
まざまな問題点や反省点を残したと思います。
町民の皆さんからは、せっかく更新したデジタル防災無線が聞き取りづらい、どこ
に避難したらよいかわからないとか、無線内容をどこに確認したらよいかわからない
などの御意見がございました。
また、7月6日の大雨特別警報発令後に避難指示が出て以降、避難所は一時いっぱ
いになり、駐車場がなく行く当てがないなど、どう行動すればよいかわからず不安に
なる方もおられました。
このような直ちに命を守るべく行動をとる際に、避難情報である避難準備や避難勧
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告、避難指示の言葉の意味や危険度、緊急度等がわからず、避難命令がいつ出るのか
などという問い合わせもありました。後の新聞やテレビ等でも全国的に同様の問い合
わせがあったということで、その段階で避難命令という定義がないということも知り
ました。このように、いざという時の防災知識や防災意識がなかったことも大きな問
題であると考えます。
今回の災害で多くの被害がありましたが、町民の皆さんの防災意識向上のためには、
ある程度の訓練も必要かと思いますし、今後起こり得る災害に備え、以下2点を質問
します。
1、町が考える適切な避難誘導方法とその啓発方法について。
2、町民の皆さんが安全に避難するために必要なこと。
以上2点について、御答弁をお願い申し上げます。
○議長(中村武弘君) 続いて、2番木田議員。
○2番(木田圭司君) 皆さん、おはようございます。このたびの7月災害で亡くなら
れた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された方々にお見舞い申し上げ、質問
をさせていただきます。
防災・減災計画と被災者への対応はという質問事項でございます。
今回の災害は想定外だったかもしれませんが、昨今の異常気象でいつ災害が発生し
ても不思議ではありません。あらゆる事態を想定して計画を早急に立てなければなら
ないと思います。
ついては、次の5点についてお伺いいたします。
1つ、本町地区を初め、家屋損壊など大きな被害を受けた方への対応は。
2つ、各種団体との連携や緊急事態への対応はスムーズに行えましたか。
3つ目、榎川河川改修の計画について、今後、県とはどのように協議を進めるので
すか。これは多分相当前に都市計画決定されて、榎川自体を拡幅する、道路も拡幅す
るというような内容だったと記憶しております。その計画後にもセットバックせずに
新築の家が建ったりしてるんで、その辺についてのこともお伺いしたいと思います。
4つ目、砂防ダムの計画について、国、県とどのように協議をするのですか。
最後、5つ目は、災害についてはいろいろ検証されると思います。これをいつごろ
行うのかということと、この結果を今後どのように反映させていこうと考えています
かという5点の質問でございます。
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よろしくお願いします。
○議長(中村武弘君) 続いて、7番二見議員。
○7番(二見伸吾君) 西日本豪雨災害における榎川氾濫と治山治水について質問をい
たします。
7月6日から西日本を中心に激しい雨が降り、土砂崩れや水害が相次ぎました。中
国5県で178人、広島県は113人の方が亡くなっています。
府中町では10日、土砂と流木が寺山橋でせきとめられ、榎川が越水し、本町三丁
目に濁流が流れ込みました。町内の住家被害は全壊2件、半壊17件、一部損壊
50件、床上浸水7件、床下浸水54件となっています。人的被害がなかったのは幸
いでした。
今回の災害について湯﨑英彦広島県知事は、新聞各紙のインタビューに答えていま
すけれども、話の焦点はいずれも県民にどうすれば避難してもらえるのか、避難せぬ
理由検証をと、こういうことになっています。避難も確かに重要ですけれども、その
前に避難しなくてもよい状況をつくることができなかったのかと、この検証が必要と
思われます。
府中町で言えば、榎川の越水、氾濫は防ぐことができなかったのかということであ
ります。確かに物すごい雨が降った。しかし、豪雨が降れば災害になるのかというと、
なる場合もあればならない場合もある。河川工学の専門家は、水害は異常な自然現象
が誘因となって発生する社会現象というふうに述べています。社会現象、すなわち土
地利用や開発状況、そして治山や河川改修があったのかなかったのかいうことによっ
て影響を受けるわけであります。
きょうは山の崩壊を最小限にとどめる森林整備を含む治山、川の越水を防ぐ河川改
修という治水がどうであったのかについて、質問をいたします。
まず、山の問題です。広島県の土砂災害危険箇所数は約3万2,000カ所で、全
国一です。広島県はその理由として、平野部が少ないことから山すそまで宅地が広が
っているということとともに、脆弱な地質を挙げています。「本県の地質は、花崗岩
及び流紋岩が広く分布し、県下のほぼ70%を占めている。特に、花崗岩は48%を
占め、断層や節理等から水がしみ込むと深部まで化学的変化が進行し、いわゆる真砂
土と呼ばれる風化花崗岩となるため、土砂災害が発生しやすく、土石流危険渓流、急
傾斜地崩壊危険箇所数等が全国最多である」と、このように広島県地域防災計画の基
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本編に書かれています。
このように、土砂災害が起きやすいことは十二分にわかっているわけです。そして、
それは単なる可能性の問題ではなく、実際に土砂災害が起きてきました。
近年の土砂災害だけでも、次のようなものがあります。
1999年6月、6.29豪雨災害。被災箇所、土石流等災害で139カ所、がけ
崩れ災害で186カ所に、死者31名、行方不明者1名、家屋全壊が154戸。
2005年9月、台風19号。大雨が集中した廿日市市を中心に被害が多発し、家
屋全壊4戸、一部損壊44戸、土石流13渓流、がけ崩れ7カ所、地すべり1カ所の
土砂災害が発生。
2006年9月、台風13号。大雨が集中した芸北地方を中心に、死者1名、行方
不明者1名、家屋全壊4戸、半壊6戸の被害が発生。土砂災害は、土石流9渓流、が
け崩れ11カ所。土砂災害による被害は、家屋全壊3戸、半壊1戸。
2010年7月、7.16庄原ゲリラ豪雨。死者1名、家屋全壊14戸、半壊
14戸。土砂崩落は約500カ所、うち土石流災害37カ所、がけ崩れ災害6カ所発
生と多数の斜面崩壊が起こり、川北川や西城川の支流で土石流が発生。
2014年8月、広島市豪雨土砂災害。死者74人、関連死3人、家屋全壊
133戸、半壊122戸、土石流災害107カ所、がけ崩れ災害59カ所。
5年とたたずに土砂災害が起きています。
そして、100年に一度と言われた2014年の豪雨災害からわずか4年で今回の
豪雨災害が起きました。豪雨という異常な自然現象を災害にさせないための手だては
打たれたのでしょうか。
先ほども申しましたように、広島県内の、そして府中町の地質は、花崗岩とそれが
風化した真砂土です。この真砂土をできるだけ流出させず、災害にしないために必要
なのは、治山です。治山とは、荒廃山地など復旧や森林の維持・造成を通して、水資
源の涵養と土砂流出の防止を進め、国土の保全、水資源の確保を図ることであります。
古くから、治水は治山にあり、川を治める根本は上流の森林造成にありと言われてお
り、この点での努力がどうだったのかが問われています。
森林には、さまざまな機能、効用があります。災害との関連で言いますと、水を蓄
える保水機能、そして山崩れを防ぐ侵食防止機能が重要です。
まず保水機能ですけれども、木のないところでは雨水は土とともに地表をそのまま
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流れていきます。森林であれば、葉や枝で一旦雨水は受けとめられ、枝や幹を伝わっ
て地表に達します。地表には落ち葉の層があり、そこに吸収された後、土の中に浸透
する。それが地下水となって徐々にしみ出し、河川に流れ出ます。
森林の土壌は、落ち葉や落ち枝などが腐って積み重なり、そこにはミミズなどがい
て土を耕したり掘ったりするので、土壌はスポンジ状になります。このスポンジ状の
土壌が雨水を蓄え、きれいでおいしい水をつくり出すのです。
このような森林の働きによって河川の水量は平準化され、洪水や渇水を防いでおり、
森林は緑のダムと言われています。急激な流出を抑える森林の働きは、河川の水量を
平準化し、下流の洪水を防ぐだけでなく、地表を流れる雨の量を減らし、速度を落と
すことによって土の侵食を防ぎます。
1年間でどのくらい侵食するのか。日本で傾斜15度以上という条件ですけれども、
森林で土の厚み0.2ミリ、農耕地はその8倍、裸地で50倍となり、荒廃地では森
林の170倍、土の厚み30ミリ以上に達するといいます。
浸透力の劣った土のところでは、地表を流れる水の割合が大きくなり、土も流れや
すくなるのです。
森林が山崩れを防ぐのは、木の根によるものです。樹木の細い根は土に網をかけた
ように働き、太い根はくいを打ったように作用して土壌を縛りつけ、崩れ落ちるのを
防いでいるのです。斜面の下のほうに立っている樹木は、上から落ちてくる土石を食
いとめ、それより下に勢いをつけて落ちるのを妨げています。
豪雨災害が起こったところとそうでないところを比べると、森林が良好な状態にあ
る山地は崩壊しにくいことが明らかになっています。もちろん、良好な森林であれば
絶対に崩壊しないというわけではありません。しかし、一般的には、よい森林ほど崩
壊は起こりにくいんです。
現在、日本の山々ははげ山でなく緑に覆われています。それは第二次世界大戦後に
政府のとった拡大造林政策によるものであります。木材不足を解消するために、主に
広葉樹からなる天然林を伐採し、スギやヒノキ、カラマツなど成長が比較的早い針葉
樹の人工林が植えられていきます。造林ブームが起き、わずか15年から20年の間
に現在の人工林の総面積約1,000万平方メートルのうちの約400万平方メート
ルが造林されたと言われています。
しかし、木材の輸入自由化によって外材の輸入量が年々増大し、林業経営は成り立
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たなくなっていきました。現在では、間伐を中心とした保育作業や伐採、搬出などに
かかる費用も回収できず、間伐や収穫のために伐採をしても採算がとれない。その結
果、日本の森林は十分な手入れがされず、荒廃が目立つようになっています。今回の
西日本豪雨災害も森林放置が一つの要因になっています。
府中町内や県内外の被災現場の崩落箇所を見ると、間伐がされておらず、木々が細
い。枝のように細い木は根も張っていません。人工林は下草刈り、間伐や除伐を実施
し、光と養分が行き届くようにすることが大切です。太い樹木を育て、根が土をしっ
かり縛りつけるようにすれば、土砂の崩れを抑えることができます。
府中町の面積約1,000ヘクタールのうち森林は435ヘクタールで、町有林は
約半分の225ヘクタール、私有林が199ヘクタール、県有林が11ヘクタールで
す。
天然林も必要に応じて手を入れることが必要だそうですけれども、何といっても人
工林は放っておくと過密になり、木々は成長することができず、森林の持つ本来の力
を発することができません。
生活環境部からいただいた資料にも、「手入れをせずに放置されると、やぶのよう
な状態になり、つる性植物などにより、木の成長が阻害され、日光が差し込まないた
めに林床植生が減少し、土石流の発生、山腹崩壊や風倒被害を受けやすくなる」と、
このように書かれていましたけれども、まさにそのとおりであります。
2007年度から町は府中の森づくり事業に取り組んできました。2008年度か
ら2017年度までの10年間で約22ヘクタールが除伐、間伐をされました。整備
が必要な町有林、人工林ですけども、87ヘクタールですから、進捗率は25%にす
ぎません。このテンポでは、あと40年以上かかってようやっと一巡することになり
ます。
森林整備は、苗木を植えてから5年から7年は下草刈り、10年を過ぎると30年
生近くまで5回ほど枝打ちをします。8年から10年ごろから育ちの悪い木、枯れか
かった木などを間伐。これを5年ぐらいの間隔で繰り返し、40年から50年、ある
いは70年程度で主伐、切ることになります。
こうしたサイクルを考えたときに、10年間で22ヘクタールというのではとても
森林整備は間に合いません。
森づくり事業は、ひろしまの森づくり県民税を財源として進められてきましたけれ
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ども、県からの交付金は年間わずか260万円にすぎません。
県の森林整備加速化・林業再生基金事業の間伐予算は、2009年から2016年
まで、8年間の合計が約15億円で、間伐された面積は約5,400ヘクタールです。
これは県全体の森林面積の0.9%、県市町有林の1割ほどにすぎません。これでは
県全体としても森林整備は遅々として進みません。
そこで伺います。
県の森林整備予算を抜本的に引き上げる必要があると思いますが、町としてはどの
ように考えますか。
また、森林整備を進めていくに当たって、予算以外にも何か問題があるのでしょう
か。
森林整備のテンポを上げていくことがまずもって必要だと思いますが、整備をすれ
ば崩れにくくなるものの、残念ながら全く崩れないということにはなりません。崩れ
た土砂を受けとめるために、砂防ダムや治山ダムがつくられてきました。広島県内に
は、砂防ダムが約2,000基、治山ダムが約7,700基あります。
砂防ダムは、大雨で土石流が起きたときに土砂をせきとめる役割を担い、治山ダム
は崩れるおそれがある山の谷部分などに設置され、谷に土砂を堆積させ、森林を維持
することで、土石流を起きにくくするのが目的だとされています。
治山ダムは、その周辺の森林を守ることでダムと森林の土砂流出防止機能を一体的
に発揮させることを目的としているために、ダム本体のみで土砂の流出をとめること
を目的とした砂防ダムよりは小規模なものになるそうです。
この砂防ダムや治山ダムの土砂をとめるという働きが、渓流から海にわたって生態
系を壊すと、このようにも言われています。
渓流においては、1、ダムが建設されることによって、魚や水中昆虫、両生類や哺
乳類の移動が遮断をされる。2、ダム上流は土砂が堆積することによって、瀬やふち
のような動植物の生育環境が壊される。3、上流の環境が変わり、そこに適していた
生物が減り、下流の環境に適している種が移動して生態系のバランスが崩れる。4、
工事用道路や森林伐採という工事そのものが生態系を破壊するといったものでありま
す。
それ以外にも、土砂が下流に流れないことによって河床が低下をし、魚の上流への
遡上を妨げる、土砂が海岸まで達しないので海岸が侵食され後退する、森林からの養
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分が海に届かず、海藻などが死滅し、いそ焼けするといった弊害もあります。
このようなデメリットに加え、肝心な砂防という点でも限界があることが今回の災
害で改めて明らかになりました。
榎川の越水、氾濫の原因の詳細な検証はこれからですけれども、土石流が7カ所の
砂防ダムを乗り越え、たまっていた土砂などが一気に下流へ出たと言われています。
坂町の小屋浦地区の砂防ダムは、土砂と巨石によって流出し、15人が亡くなりま
した。広島市安芸区矢野では、ことし2月に完成したばかりの治山ダムに土石流が押
し寄せ、土砂がダムを越えて流出し、下流の住宅地を襲いました。
榎川の氾濫について国土交通省は、砂防ダムが泥流の勢いを弱めるなど一定程度の
効果があったというふうにしていますけれども、砂防ダムは既にかなり埋まっていて、
ダムがあることでかえって土石流が激しく下流に流れたのではないかという見方もあ
ります。
砂防ダムや治山ダムが全く役に立たないとは思いませんけれども、以上のような限
界をよく踏まえた対応が必要だと思います。
とりわけ大切なのは、ダムの維持管理であります。真砂土は崩れやすいわけですか
ら、ダムが土砂で埋まっていないかを日常的に点検をし、浚渫を適宜実施することで
す。現在、砂防ダムの目視点検は5年に1度。これでは災害を防ぐことはできません。
真砂土という大変崩れやすい脆弱な地質の上で私たちは暮らし、一たび豪雨が降れ
ば、今回のような大災害が起きるわけです。
そういう中で、広島県の治山のための予算はどうなっているでしょう。
先ほども申しましたように、広島県内の土砂災害危険箇所は約3万2,000カ所
もあります。そのうち対策が必要なのは約1万1,000カ所ですけれども、その
7割が未整備です。昨年は14カ所しか整備できず、1年間の進捗率、わず か
0.1%にすぎません。
ことし5月11日の広島県議会、社会基盤整備対策特別委員会で、私たち日本共産
党の辻つねお議員が、「このペースだと整備完了に何年かかるか」と問うたところ、
「約200年」と砂防課長は答弁をいたしました。
広島県は、危険な急傾斜地ワースト1でもあるにもかかわらず、実は砂防予算をず
っと減らし続けています。
1995年には170億円ありました。それが年々減って1999年には140億
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円になりました。この年の6月29日、広島市佐伯区や呉市などで豪雨土砂災害が起
き、死者31名、行方不明者1名、家屋全壊154戸という被害が出ました。豪雨災
害があったので、翌2000年度と2001年度は砂防予算がふえ、2001年度は
180億円になりました。
しかし、災害から3年がたった2002年から再び減りはじめ、2014年度には
2001年度の3分の1である59億円まで砂防予算、落ち込んだんであります。そ
して、まさにその59億円まで下がった年、2014年に、広島市安佐南区、安佐北
区を襲った豪雨災害が起きたわけであります。
災害の翌年、2015年度は82億円、2016年度は97億円、2017年度が
105億円。ようやく100億円を超えたかと思いましたけれども、3年目の今年度
97億円へとまた下がる。ことし豪雨災害が起きなければ、またこの調子で下がって
いくことになったと思います。災害が起こった2~3年は砂防予算がふえるけれども、
喉元過ぎれば予算を削る。長期的には減少傾向となっているわけです。
先ほども述べましたように、砂防ダムや治山ダムをやたらつくればいいとは思って
いませんけれども、つくった以上は、その本来の役割が果たせるように維持管理する
こと、また生態系をできるだけ壊さないように砂防ダム、治山ダムの改良を図るべき
であります。
そこで質問です。
砂防予算は2001年には180億円ありました。今は100億円を切っています。
今回のような災害を起こさないために、広島県の砂防予算は抜本的に引き上げるべき
だと考えますが、町としてはどのようにお考えでしょうか。
次に、榎川の越水、氾濫が起きたもう一つの原因は、河川改修のおくれであります。
今回の越水は、寺山橋に土砂と流木が堆積したことが直接的な要因であります。上流
から流れてきた土砂が、勾配が緩やかになったりゅうせん幼稚園の前付近で滞留をし、
土砂と流木で寺山橋が塞がって越水をいたしました。こういう越水は特段珍しいもの
ではありません。
河川学のテキストにも、「山腹崩壊や土石流で発生した土砂が河道区間に堆積する
と、洪水位を上昇させ、越水被害を発生させることがある。山腹崩壊により斜面の樹
木が河道に流入して流木化すると、橋梁部を閉塞して越水災害を発生させる」とあり
ます。私自身も2014年の豪雨災害のときに、広島市安佐北区の水路が流木によっ
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て閉塞し、越水した現場を見ました。豪雨がこういう災害を引き起こすことは十分予
測できたわけであります。
こういうケースを具体的に検討していたかどうかはわかりませんけれども、豪雨災
害に見舞われることは当然予想されていましたので、榎川には河川改修の計画がござ
いました。
2002年に策定をされました一級河川太田川水系、太田川下流ブロック整備計画
によりますと、榎川の河川改修施工区間は、最下流から新宮橋下流まで1,400メ
ートルの区間であります。府中大川との合流地点で、計画高水流量60立方メートル
毎秒、山田川との合流地点で53立方メートル毎秒、総社橋付近で50立方メートル
毎秒を流下させることになっています。
今回流れてきたのは土砂と流木ですので、そのことを考慮に入れなければなりませ
んけれども、計画高水流量を流下させる河道断面が改修工事によって確保されていれ
ば、川に土砂が流れ込んできても土砂と流木は下流に流れ、越水、氾濫することはな
かったのではないでしょうか。
河川改修の経過ですけれども、1998年度から2001年度まで、府中大川と榎
川との合流から経免橋までの約140メートル、護岸と橋梁改修工事を県事業として
実施をいたしました。しかし、翌年から事業は休止。都市型の集中豪雨が懸念され、
町は2007年度から県知事に対して榎川河川改修の早急な事業着手を求め、提案活
動を実施をされました。そして、2010年度から榎川改修工事が始まり、現在に至
っています。このように伺いました。
これまでの実績ですけれども、2010年から2011年が35メートル、
2011年から2012年が40メートル、2012年から2013年が68メート
ル、2013年から2014年が31メートル、2014年は予算がつかなった。
2015年は22.9メートル、2016年から2017年が22.6メートル、
8年間かかってようやく府中大川との合流地点から約220メートル、役場の前まで
来ました。このペースでいきますと、新宮橋までの工事が完了するのにあと50年か
かるということになります。これでは50年の間に豪雨災害が再び、三たび、あるい
は四たび起きることになるでしょう。
改修工事は遅々として進みません。なぜ進まないんでしょうか。
県の予算を調べて驚きました。2000年度には378億円あった河川事業予算が、
- 14 -
今年度には72億円、5分の1に減っています。これでは榎川改修に予算が回ってく
るはずがありません。
そこで伺います。
県の河川改修予算が1999年度の378億円から2018年度の72億円まで減
らされてきたことについて、町としてどのようにお考えでしょうか。
榎川の河川改修が少なくても寺山橋より上まで進んでいれば、今回の越水、氾濫は
防ぐことができたのではないかと思いますが、町としての見解を聞かせてください。
以上です。
○議長(中村武弘君) 答弁。
生活環境部長。
○生活環境部長(金光一隆君) おはようございます。生活環境部長です。
3番橋井議員の災害時の情報について(防災ラジオの導入)、4番梶川議員の7月
豪雨災害時の対応と今後の課題について、10番児玉議員の大規模災害における避難
対応について、2番木田議員の防災・減災計画と被災者への対応は、7番二見議員の
西日本豪雨災害における榎川氾濫と治山治水についてを他部署の質問項目を含め、一
括で御答弁させていただきます。
なお、同趣旨の質問については、あわせて答弁させていただきますので、質問項目
の順序が前後することがございますが、御容赦ください。
それでは、橋井議員の災害時の情報伝達が不十分なので防災ラジオの導入をする考
えはないのかと、梶川議員の2つ目の質問、災害時における防災無線の役割と運用方
法はをあわせて御答弁させていただきます。
防災行政無線は町の防災情報を伝達するほか、地震、津波などの緊急情報を瞬時に
住民に伝達する全国瞬時警報システム、Jアラートと連動しており、町の防災情報伝
達の基幹として位置づけております。
避難勧告や防災に関する情報の伝達を主として使用し、平常時においても行方不明
など人命にかかわる事項や公共性のある事項について使用することとし、非常時の情
報伝達手段としての運用を行っているところでございます。
そのほか、防災行政無線を補完する情報伝達方法としまして、府中町の防災・安全
安心情報メール、エリアメール、町のホームページ、フェイスブックへの掲載、防災
行政無線テレホンサービス、広報車による呼びかけ、Lアラートを通じてテレビやラ
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ジオに同様の内容を発信するなど、多様な情報伝達に努めているところでございます。
屋内外問わず町内全域に一斉に伝達でき、町の防災情報伝達の基幹として位置づけ
ている防災行政無線ではございますが、議員御指摘のとおり、近年の防音性の高い家
屋、建物の高層化の増加により、強い風雨時においては屋内で聞こえにくいといった
御意見も頂戴することがございます。
そのため、防災行政無線を補完する伝達手段として運用している府中町防災・安全
安心情報メールを配信を行っておりますが、9月4日現在、登録件数が3,455件
であり、世帯換算でも約15%と低い登録率にとどまっており、登録数の増加に取り
組む必要があると考えております。
議員御提案の防災ラジオは、災害などが発生した場合に自治体の要請を受けてコミ
ュニティー放送事業者が開始信号を発信し、その信号を受信することでラジオが自動
起動し、起動したラジオから災害放送が放送されるもので、携帯電話やパソコンを所
持しない方への情報伝達手段としては有効な方法の一つであると考えております。
町としましては、災害情報手段の多様化、充実化を進めていく中で、今後、防災ラ
ジオ導入、市町村への効果等の情報収集を含め、住民に皆様に確実に情報伝達ができ
る方法を検討し、現在の情報伝達方法に加えた情報発信の多チャンネル化を進めてま
いりたいと考えております。
続いて、梶川議員の1つ目の質問、避難発令及び避難所の開設とその運営はと、児
玉議員の2つ目の質問、町が考える適切な避難誘導方法とその啓発方法と、町民の皆
さんが安全に避難するために必要なことをあわせて御答弁させていただきます。
避難情報の発令に関しては、平成26年6月に改定しました府中町避難勧告等の判
断・伝達マニュアルに従い、住民の皆様に避難情報を発信しております。このマニュ
アルでは、降雨や災害の進展状況に応じた段階ごとの対応、住民のとるべき行動を規
定しており、避難勧告を初めとした避難情報発令の判断基準である水位周知河川の水
位条件やその気象状況など、発令の状況による判断材料を定めたものでございます。
なお、現在の避難発令の基準につきましては、7月の豪雨災害後は二次的災害のお
それがあるため、通常の発令基準より一段階早い暫定基準で運用し、現在早目の避難
を呼びかけております。
次に避難所の開設とその運営はについてですが、原則、避難所は全て開設するので
はなく、災害の内容や規模、発生場所によって開設場所をその都度検討し、開設する
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運用を行っています。
平成30年7月豪雨災害時には、河川氾濫のおそれのあった避難準備・高齢者等避
難開始情報を発令時に3カ所、土砂災害のおそれのあった避難準備・高齢者等避難開
始情報発令時に1カ所の4カ所、避難勧告発令時に追加で7カ所で11カ所、避難指
示発令時に1カ所追加で12カ所を開設、以後2カ所を追加し、合計14カ所を開設
いたしました。
避難所の運営については、1カ所につき職員2名体制を原則とし、避難者の管理、
食事や飲料水、毛布の提供などを行っております。今回の災害は、町で経験したこと
のない大きな災害であったこともあり、避難所の開設状況が住民の皆様にわかりにく
かったことは課題として認識しており、開設・運用方法など、見直しを考えていると
ころでございます。
続きまして、町が考える適切な避難誘導方法とその啓発方法、そして町民の皆様が
安全に避難するために必要なことについてですが、今回の豪雨災害のように、大きな
災害になればなるほど公助が行き届かなくなり、地域の防災力、共助が大変重要とな
ってまいります。
公助では対応不十分な避難行動誘導として、町内会や自主防災会による集団避難、
避難呼びかけの推奨が必要と考えております。住民の皆様に防災知識の向上や防災意
識の醸成のための取り組みとしまして、広報ふちゅう9月号で防災に関する特集記事
により、災害への備えとその重要性などについて掲載いたしました。特に、災害の危
険性の度合いにより、発令する避難情報の区分と住民に求める避難行動について周知
を行いました。
また、今後の取り組みとして、防災訓練や出前講座等を積極的に開催するとともに、
ハザードマップの活用により、適切な避難行動を行っていただけるよう、防災情報の
普及啓発に努めてまいります。
続きまして、梶川議員の3つ目の質問、河川監視カメラの運用方法、4つ目の質問、
今回の災害で応援してくださったボランティアの人数とその活動についてについて、
続けて御答弁させていただきます。
河川監視カメラの運用方法についてですが、榎川の河川監視カメラについては、国
土交通省が水分峡森林公園の大堰堤の下、さくら広場付近に、広島県が山田川との合
流地点である山田大橋付近に設置しております。いずれも豪雨災害の二次災害防止を
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目的として、降雨時における水量や水位の変動を確認するための定点観測用として設
置されたもので、今期の出水期後に撤去される予定でございます。
なお、山田大橋付近については、天端から1.8メートルまで水位が上昇した場合
に観測が開始される危機管理型水位計が新たに設置され、インターネットで観測でき
ることになります。今後は、危機管理型水位計を活用し、パトロールとあわせ、榎川
の水量や水位の変動を確認することで、災害防止に努めたいと考えております。
続いて、今回の災害で応援してくださったボランティアの人数とその活動について
ですが、府中町ボランティアセンターは7月14日から8月10日までの間開設され、
延べ1,873名の方に御協力をいただきました。最も多い日で188名の方がボラ
ンティア活動に携わっていただき、活動内容のその大半が宅地内に流入した土砂の撤
去作業となっております。
なお、ボランティアセンターの開設前においても、人数等の把握はできておりませ
んが、町内会や自主防災会を中心に数多くの方々が土砂撤去等の作業を行っていただ
きました。御尽力いただいた皆様に対して、改めて深くお礼を申し上げます。
続きまして、木田議員の1つ目の質問、本町地区を初め、家屋損壊など大きな被害
を受けた方への対応はについてですが、今回の災害において、町域では土砂崩れや榎
川氾濫による家屋被害、宅地内土砂流入といった被害が数多く発生しました。土砂崩
れが発生した地域においては、土砂の撤去や二次災害防止のため、ブルーシート張り
の応急を行ってまいりました。家屋などへの土砂流入においては、ボランティアの方
の御協力もいただき、土砂の撤去を実施したところでございます。
また、家屋が半壊以上の被害を受け、家屋解体撤去を希望される被災者については、
土砂撤去とともに町で解体撤去を行うよう準備を進めているところでございます。
被災者への支援については、支援のもととなる罹災証明の事務を早期に着手し、罹
災証明書の発行を行いました。また、支援につきましても、総合相談窓口を設置し、
被災者支援に関する情報を一元的に御案内するとともに、罹災状況に基づき適用でき
る制度の御案内など、ダイレクトメールなどでお知らせをし、被災者個別に寄り添っ
た対応、支援策の周知を行っているところでございます。
また、被災地域においては、被災地区全戸を保健師が訪問し、健康面のチェックや
お困りごとをお聞きし、対応できる支援について御案内を行ってきたところでござい
ます。今後も引き続き必要な生活支援を行ってまいります。
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続いて、木田議員の2つ目の質問、各種団体との連携や緊急事態への対応はスムー
ズに行えたかと、5つ目の質問、今回の災害について検証されると思うがいつごろ行
うのか、また、この結果は今後、どのように反映させていこうと考えているのかにつ
いて、あわせて御答弁させていただきます。
今回の災害は、現在の職員誰一人も経験したことのない災害となりました。地域防
災計画や各種マニュアルを作成し、災害に備えておりましたが、現実には多くの課題
が散見し、議員御指摘の各種団体との連携や緊急事態対応など、あらゆる災害対応で
混乱が生じました。今回の災害を教訓とするため、現在、災害対応の検証を進めてお
ります。
検証については、現在、応急的復旧は完了はしておりますが、本来の機能を確保で
きない状況で迎える台風期に向け、早急に初動体制を整える必要があることから、検
証の視点を2つに分けて検証を進めています。
1つ目は、応急的復旧の現況で定期的に確認すべき項目と天候状況に応じた対応策、
2つ目は、将来的な大規模災害に向けた計画的な体制の構築です。
1つ目については、8月末に風雨災害初動マニュアルを作成し、現在の災害復旧状
況に応じた風雨災害のおそれがある場合の職員の初期初動の体制を整えてまいりまし
た。
2つ目については、地域や各種団体等の連携について多くの課題がありましたので、
自主防災会、町内会、消防団、社会福祉協議会などから意見をお聞きし、課題の抽出、
整理を行い、その対応策についても検討し、10月末ごろまでに豪雨災害検証結果報
告書を作成したいと考えております。この検証結果をもとに11月以降、地域防災計
画の再構築、各種計画及び各種マニュアルの改訂または新設を進め、防災体制等の再
整備を行ってまいりたいと考えております。
続きまして、木田議員の3つ目の質問、榎川河川改修の計画について、今後県とは
どのように協議を進めるのかと、二見議員の4つ目の質問、県の河川改修予算が
1999年度の378億円から2018年度の72億円まで減らされてきたことにつ
いて、町としてどのように考えるのかについて、あわせて御答弁させていただきます。
広島県予算においては、財政健全化への取り組みや社会保障費の増大により、河川
改修のみならず、建設事業全体でピーク時の4分の1程度まで減少し続けております。
そのような状況の中、榎川の河川改修につきましては、平成10年度に工事着手し、
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一時期中断した時期もありましたが、平成22年度より事業が再開されましたが、し
かしながら広島県の単独事業ということもあり、ここ数年は年間20メートルから
30メートルの進捗にとどまっております。
このような状況から、町としても毎年、提案活動等により榎川の河川改修の促進を
広島県に対し強く要望してまいりました。今回の災害を教訓に、今後は河川改修のさ
らなる促進と、今回の災害によって護岸が崩落した箇所の復旧に当たっては、河川整
備計画との整合性を図り進めるよう、広島県に対し要望していきたいと考えておりま
す。
続きまして、木田議員の4つ目の質問、砂防ダムの計画について、国、県とどのよ
うに協議するのかと、二見議員の3つ目の質問、砂防予算は2001年には180億
円あったが、今は100億円を切っている。今回のような災害を起こさないために広
島県の砂防予算を抜本的に引き上げるべきだと考えるが、町としてどのように考える
かについて、あわせて御答弁させていただきます。
広島県においては、ひろしま砂防アクションプラン2016に基づいて、平成
28年度から平成32年度の5カ年における土砂災害に対するハード及びソフト対策
が進められおり、この計画では、府中町内の砂防ダムの整備は計画されていませんが、
このたびの災害により、広島県において今後の水害・土砂災害対策のあり方検討会が
組織され、河川、ダム、砂防の分野について、被災状況の把握、被災要因の検証、そ
れを踏まえた対策のあり方について検討されることとなっております。
府中町においても、このたびの豪雨災害により各所で土石流が発生、特にみくまり
一丁目において大きな被害が生じており、砂防の整備が必要です。現在、緊急的にみ
くまり一丁目の山中に砂防ダムを整備するよう、県に対して要望を行っており、協議
も行っているところでございます。
また、そのほかの箇所で発生した土砂災害についても、水害・土砂災害対策のあり
方検討会での対策方針を踏まえ、次期砂防アクションプランに位置づけられ、対策が
講じられるよう、引き続き要望していきたいと考えております。
続きまして、二見議員の1つ目の質問、県の森林整備予算を抜本的に引き上げる必
要があると思うが、町としてはどのように考えるかについてですが、御承知のとおり
当町は平成20年度からひろしまの森づくり交付金を活用した森林整備に取り組んで
いるところでございます。
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また、水分峡森林公園におきましては、みくまりの森サポートクラブに月1回以上
森林整備をしていただいております。みくまりの森サポートクラブにより実施してい
ただいている箇所は、今回の災害においては流木等が発生していませんでした。みく
まりの森のサポートクラブの皆様には、感謝しているところでございます。
森づくり交付金につきましては、人口割や森林面積割によって定められており、平
成29年度の交付額は260万円となっております。おおむね毎年度、同程度の額が
交付されており、平成20年度から平成29年度までの10年間、約22ヘクタール
の森林整備を行ってまいりました。里山防災林整備などの特認事業メニューがありま
すが、これまでは中山間地域が採択されやすい傾向にあり、当町が事業採択を受ける
のは困難でございましたが、今回の災害を受け、事業採択の可能性も出てきたのでは
ないかと考えております。今後、特認事業採択に向けた事業設計、森林整備の拡充が
可能かどうかを調査研究してまいりたいと考えております。
また、森林環境譲与税が平成31年4月から交付されることとなっております。森
林環境譲与税の財源は、森林環境税となります。2018年度の税制改革で森林環境
税が創設されることとなり、2024年度から住民税に1,000円が上乗せされる
こととなっております。2019年度から2023年度は、間伐や再造林などの森林
整備事業の財源として地方譲与税である森林環境譲与税が自治体へ配分されます。町
として有効活用できるよう工夫してまいりたいと考えております。
この制度の導入によって、森林整備に対する安定的な財源が確保され、森林の公益
的機能の発揮に寄与するものと考えております。ただ当面、森林整備の根幹である林
道が崩壊しているため、可能な限り早期の復旧の完了をまず目指してまいります。
続きまして、二見議員の2つ目の質問、また森林整備を進めていくに当たって、予
算以外にも何か問題があるのかについてでございますが、森林整備を担う事業者不足
が挙げられると思います。
間伐等の森林整備につきましては、専門知識や急峻な場所などで実施できる技術が
必要でございます。そのような技術を有する業者が少ないのが現状であり、特に森林
整備の時期として適していると言われている11月、12月については、県内の各市
町で間伐等が集中し、広い範囲を業者に発注することが困難な状況となっております。
今後、他の市町の事例も参考にし、森林整備を担う業者の確保に努めてまいりたいと
考えております。
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今回の災害の被害調査においても、これまで森林整備を実施した箇所については、
流木の被害が軽減されており、森林整備は治山において重要な役割を担っていること
を改めて認識しており、今後も森林整備事業を継続実施してまいります。
続きまして、二見議員の5つ目の質問、榎川の河川改修が少なくとも寺山橋より上
まで進んでいれば、今回の越水、氾濫は防ぐことができたのではないか。町としての
見解をについてですが、今回の榎川の越水、氾濫は、山中より流れ出た土砂と流木が
寺山橋でせきとめられ発生したものでございます。降雨からおくれて土砂と流木が一
気に流出した要因については、現段階で明確になっていないものの、公益社団法人砂
防学会の災害調査結果では、林道盛り土の崩壊が降雨からおくれて発生した。または、
渓流内の一次堆積土砂の急激な侵食、決壊が降雨からおくれて発生した。以上二通り
が想定されております。
越水、氾濫を防ぐことができたのではないかという質問でございますが、榎川の河
川改修につきましては、広島県が河川整備計画に基づいて整備を実施しています。町
としましては、今回の災害による榎川の復旧と河川の整備計画との整合性を図り、早
期の河川改修を実施し、本来の河川機能を構築していただくよう強く県へ要望してま
いります。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。
○議長(中村武弘君) 2回目の質問はございますか。
3番橋井議員。
○3番(橋井 肇君) 御答弁ありがとうございます。情報発信の多チャンネル化とい
うことで、防災ラジオも含め検討するという前向きな御答弁であると理解をさせてい
ただきました。
災害時に避難情報等を住民に確実に伝達するには、災害時の情報伝達手段の多重化、
多様化が重要であります。防災行政無線、ケーブルテレビ、コミュニティFM、緊急
速報メール、ホームページ、登録制メール、ツイッター、フェイスブック等、情報伝
達手段の多重化、多様化が今進んでおります。
9月6日に起こった北海道地震では、大規模な停電が起きました。停電時には、テ
レビの情報が入らない、スマホのバッテリーが切れるなど、電気機器は使えません。
屋外スピーカーによる防災放送は、豪雨、強風の中では音がかき消されてしまい、ほ
とんど聞こえないことが以前から住民の方から声が上がっておりました。乾電池で使
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用できるラジオが今注目をされております。乾電池式で、しかも災害時に自動受信の
できる防災ラジオの普及が今、全国の自治体で進んでおります。緊急性の高い情報を
24時間いつでも家の中に音声が流れる、高齢の方々にも隅々まで情報を届けること
ができる防災ラジオ。ぜひとも導入をしていただきたいと思います。一人も漏れなく
災害情報を入手できる手段を模索していただきたい。
また、町内には外国人のおられる世帯が平成30年3月1日現在で293世帯あり
ます。言葉のわからない方もおられます。多言語での情報発信も検討していただきた
いことを要望して、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(中村武弘君) 続いて、4番梶川議員。
○4番(梶川三樹夫君) まず、ボランティアの方々、延べ1,873人というふうに
聞きまして、本当にその方々に災害復旧に御尽力いただいたことに感謝を申し上げた
いと思います。
あと、避難発令及び避難所の開設については、今回の災害の経験を生かして早目、
早目に対応していただきたい。そして、適切な運用方法をお願いしたいというふうに、
これは要望しておきます。
もう一つ質問したいと思います。
防災無線による住民への伝達の仕方についてですが、町民の方からうちの会議のと
きに、町内会の会議のときに要望があったのですが、榎川の氾濫のときの放送につい
てです。榎川が氾濫しましたという放送が流れたのですが、どこで氾濫したかがわか
らない。だから、どこにどう逃げようかとかですね、その対処に困ったと言うんです
ね。具体的な場所を示すべきだったのではないかという御意見をいただきましたので、
それについて、伝達の仕方について研究してほしいということで、何か考えがあれば
お願いしたいと思います。
以上です。
○議長(中村武弘君) 続いて、10番児玉議員。
○10番(児玉利典君) 御答弁ありがとうございました。避難情報の定義、あるいは
具体的な行動につきましては、通告後にありました広報ふちゅうのほうで掲載されて
おりましたので、これで町民の皆さんにも避難情報については周知できたんではない
かなというふうに思います。ありがとうございました。
それから、私のほうから2回目の質問としましては、2年前から土砂災害警戒区域
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の制定並びに住民説明会を行っております。現在までに北小学校区域と東小学校区域
については終了しておりまして、北小区域につきましてはハザードマップが作成され
ております。今回の災害との関連性も含めてハザードマップの検証、いわゆる確から
しさの検証についてされているのか御質問させていただきます。
できていないようであればいつごろをめどにされるのか、その日程を教えていただ
ければと思います。
○議長(中村武弘君) 続いて、2番木田議員。
○2番(木田圭司君) 御答弁ありがとうございました。このたびの災害で先ほどから
ボランティアのお話も出てます。町の職員さんも本当に一生懸命頑張られたのを私も
見させてもらってますし、質問にも出したように、被災者にしっかり寄り添った形で
対応してくださってるというふうに理解をしております。
御答弁の中に、「現在の職員誰一人も経験をしたことがない」というふうな答弁が
あったと思います。例えば、自衛隊のOBの方とかそういう方を入っていただくとか、
そういうような考えがあるかどうかということをお聞きしときたいと思います。
先ほどちょっと職員さんのことを触れましたけど、胸まで川の水につかって頑張ら
れた方とかずっと休まずになかなか家に帰れなかった方とか、たくさんおられると思
います。職員さんのほうのケアもまだまだやることいろいろ続いていくと思うんです
けど、そこら辺もしっかりしていただいて、これでもうぱっと終わるいう話じゃない
と思うんで、その辺もやっていただきたいと思います。
それから、各種団体との連携いう部分で、ここには答弁にはなかったんですけど、
警察とか警備とか清掃業の協会さんとか、そちら側から心配されてお話をいただいた
りいうこともありまして、状況的になかなか大変だったんだろうというのは理解はし
てるんですが、私がお話しさせていただときも、もうほぼほぼ話は済んで連絡をして
もらうだけみたいな状況で何のリスクもないのもございましたので、その辺はできれ
ば早急な対応をしていただきたいと、今後に向けですね。
このたび本当に皆さん多分御存じと思いますけど、町内会さんもそうですけど、M
社さんの若手社員さんとかラグビー部の外国人の大きな選手さんなんかもたくさん出
ていただいて、私もちょっと一緒に作業させてもらったんですけど、そうはいっても
あくまでこれボランティアさんなんで、あんまりボランティアさんを当てにせずにや
っぱり町として、行政として、まずそこが基本にあって、先ほど言いましたように専
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門家の方とかいろんな方を中心にいうのが基本的なことになるんじゃないんかと私は
理解しとるんですけど、その辺の考えもあれば教えていただきたいと思います。
以上です。
○議長(中村武弘君) 続いて、7番二見議員。
○7番(二見伸吾君) 2点ほど伺いたいと思います。
6日未明、北海道で6強の地震が起き、厚真町で大規模な土砂崩れが起きました。
崩れたところを見ますと、やはり間伐がされておらず、木々が細い。地震の場合は深
いところで崩れたところは、これ森林ではどうしようもないんですけれども、写真や
テレビで見たところ、浅いところでもし森林整備が進んでいれば、この北海道でも崩
れるところは軽減できたのではないのかなというふうに考えております。南海トラフ
大地震も予想をされていますので、地震による被害を軽減するためにも、森林整備は
重要だということをつけ加えておきたいと思います。
森林整備、砂防、河川改修の予算が不十分であることについて、生活環境部長は否
定をされませんでした。森林整備はもともと少ない。砂防予算は2001年の半分。
河川改修に至っては、1999年の5分の1であります。答弁に森林環境譲与税の話
が出ました。これは森林環境税とセットで目的はいいと思うんですけれども、新たな
税をつくる事実上の増税であります。個人住民税の均等割の納税者から国税として
1人年間1,000円を上乗せして徴収をする。こういうやり方には問題があるとい
うことは指摘をしておきたいというふうに思います。
また、税の規模は600億円ですけれども、この600億円はまとまったら相当な
額ですけど、一体府中町どのぐらい来るんだろうかということで試算をしてみました。
人工林は全国で1,000万ヘクタールございます。府中町の人工林面積は、私有林、
町有林、県有林、全て合わせて114ヘクタールであります。日本の森林面積の
0.00114%。面積だけで補助金決まるわけじゃないと思いますけれども、こう
いった仮定で計算をしてみますと、600億円の0.00114%ですので、68万
4,000円、70万円前後で、今までの県の260万円よりもちろんふえるのはい
いことですけれども、極めて少ないと言わざるを得ない。
そこで、1問目ですけれども、この程度の金額で若干テンポは上がるでしょうけれ
ども、大きな効果を上げるということにはならないのではないか。町はこの点につい
てどのようにお考えでしょうか。森林整備を実施した箇所については流木の被害が軽
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減されており、森林整備は治山において重要な役割を担っていることを改めて認識し、
今後も継続実施するという答弁でした。災害を防ぐ効果があることが改めて確認、実
証されたわけですので、テンポを上げて進める。そのために必要な財源の確保に努力
をしていただきたいと思います。
湯﨑英彦広島県知事は中国新聞のインタビューで、記者の「ハード対策は重要では
ありませんか」という問いに対して、「整備を続けるのはもちろん大事だ。ただ、ど
んなに強固で丈夫なものをつくっても、常に想定を超える事態は起き得る。その前提
での行動が必要になる」と、このように述べております。一般論としては確かにそう
でしょう。
しかし、先ほど紹介したように、豪雨災害は県内で頻繁に起きてきたわけでありま
す。何よりわずか4年前、2014年にあれだけの災害が起きた。それを「常に想定
を超える事態は起き得る」などとうそぶいている。整備を続けるのはもちろん大事と
いうが、予算をふやすどころか減らし続けてきたことへの反省はみじんもありません。
地元説明会、引っ越し時のハザードマップ配布など努力をしてきた。それでも多く
の方が土砂災害で、しかも警戒区域内で亡くなった。情報があっても、避難行動につ
ながっていない可能性があるのが大きな課題。結局、避難の問題に矮小化し、責任を
県民に転嫁しているわけであります。
このようの姿勢は、自助、共助、公助と一体のものであります。
「みんなで減災」県民総ぐるみ運動行動計画の知事メッセージで、県民がみずから
の身はみずから守る自助、地域の住民が互いに助け合い地域の安全を確保する共助、
県、市町等が県民の生命、身体及び財産を守るために行う公助、それぞれの役割分担
と相互の連携のもと、社会全体で減災に取り組むと。
3つの役割分担と相互の連携と、このように言っておりますけれども、あらゆる自
助・共助・公助論に共通していますけれども、この3つには順序がある。まず、自助、
次いで共助、そして最後におずおずと公助が登場する。自分でやってください。みん
なで助け合ってください。それでもできないことは、国ないし自治体がやりましょう。
こういう組み立てになっているわけです。
災害時に自助や共助が必要なことは当たり前のことです。事実、災害があるときに
は、皆さん自助、共助をして現状をしのいでいる。そのことは前提であって、さらに
自助、共助を求めるのはおかしい。国や自治体の出番なんです。災害を最小限に食い
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とめる国や自治体の努力、施策こそ求められてると思うんです。
避難の問題、自助、共助を必要以上に強調するだけでは、被害を減らすことになら
ない。避難というソフトの問題を前面に出し、森林整備や砂防ダムや治山ダムの整備、
河川改修といったハード整備の予算を削り続けてきたこと、この失策を覆い隠すもの
だというふうに思います。
そこで伺います。
このように、避難と自助を過度に強調した防災対策は大きな問題だと思いますが、
町はどのように考えますでしょうか。
以上です。
○議長(中村武弘君) 答弁。
生活環境部長。
○生活環境部長(金光一隆君) まず、梶川議員の質問で、榎川の越水、氾濫時期に町
で避難指示の情報を出したんですが、そのときに榎川が氾濫していると、すぐ危険な
のでお逃げくださいという情報で、どこが越水したという情報が抜けておったと。
これも課題として反省しておるところなんですが、この状況が、榎川が越水、氾濫
の情報については住民の情報から入ってまいりまして、すぐ職員をやって確認して、
これはもう大変だということですぐ情報を流さないけんいうところで、慌てておった
ところでちょっとすぐ榎川、またその越水付近、越水したところはわかったんですけ
ど、そのほかのところについてもすぐには情報がつかめてなかったので、まず榎川付
近について、そこの北小学校区、府中小学校区、一部東小学校区について、榎川付近
の方については逃げてくださいという情報をまず流しました。
後で課題として残ったのは、その後パトロールしてほかには越水したところはなか
ったと、危険なところはなかったいうところで、情報をさらに追加してどの地区が今
越水してますということでちゃんと情報を伝えるべきだったというところは十分反省
してますので、今後、そういう形でちょっと生かしていきたいと思っております。
次に、児玉議員の土砂災害特別区域で北小学校区のハザードマップを作成しており
ますが、今回の災害でハザードマップはどのように検証を行っておるのかという御質
問ですけど、このたびの災害検証につきましては、先ほど答弁したとおり自主防災会
や町内会からの意見をお聞きして、課題の抽出、整理、対応策の検討を10月末ごろ
までに行う予定としてます。今のハザードマップにおいても、活用について、検証に
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ついても、この時期にあわせて行っていきたいと考えております。
続きまして、木田議員の1つ目の質問で、今回の災害においていろいろ課題等があ
ったので、自衛隊のOB等を採用して強化したらどうかという質問であったと思いま
すが、これについては今現在防災については、安心安全室に所掌事務があります。今
回の災害を受けて、防災において町においても機能を強化する必要があると考えてお
りますので、そこをしっかり体制の庁内の強化をまず図りまして、それを検証した上
で今後、どういった体制がいいのかいうことは考えていきたいと思っております。
続きまして、各種団体との連携でうまくいってなかったという再質問であったと思
うんですけど、これについては今なかなか今回の災害で必要な方、今言われた災害ご
みがたくさん出るとかそういったところがあって、それをどうするかというところで、
かなり今木田議員が言われたようにそういった団体に助けてもらっておるのは事実で、
本当に助かっております。
ただ、(聴取不能)として計画的には連携の部分がかなりそこは脆弱であったので、
今後、そういった連携を密にしまして、今後の対策に生かしていきたいと思っており
ます。
それと、二見議員の1つ目の質問で、この程度の金額では大きな効果が上げれんで
はないのかという質問ですけど、まずは里山防災林整備など森づくりの交付金の特任
事業や、森林環境譲与税の活用などによって財源の確保に努めながら新規事業に取り
組み、治山のため、より効果的な整備箇所を県と協議しながら選定して、町の森林整
備を進めてまいりたいと考えております。
2つ目なんですけど、避難と自助を過度に強調した防災対策は大きな問題であるが、
どのように考えるのかということの質問ですけど、これは議員の御指摘のとおり、災
害時において自助、共助が必要であり、適正なタイミングでの避難行動は命を守る行
動として重要と考えており、それと同時に、同様に、命を守るための防災対策におい
て、森林整備、砂防ダム、治山ダムの整備、河川改修など、ハード整備も重要である
と考えております。
町としましても、これまで広島県に対して河川改修の整備要望を行っておりますが、
今後も強く要望を続けていきたいと考えております。
以上です。
○議長(中村武弘君) 3回目に入る前に答弁が抜けとるのがありますか。いいですか。
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ちょっと数が多いもんで、よろしいですか。
それでは、3回目の質問に入ります。
橋井議員はよろしいですか。
4番梶川議員。
○4番(梶川三樹夫君) では、要望をちょっと3点言って終わりたいと思います。
まず、第1番目ですが、国土交通省や県が設置した河川の監視カメラ、非常にあり
がたいと思っておりますが、今後撤去されるというふうに言われたので、これ何とか
常設というか、常備にしていただきたいなと思いますし、もしそれがかなわないとい
うことになれば、町のほうでもできるのかどうかわかりませんが、町のほうでも考え
ていただきたいというふうに思います。
そして、2番目ですが、府中大川の河川監視カメラの情報をリアルタイムで見るこ
とできる広島県のウエブサイトがあるんですが、府中町のホームページからも見れま
すよというふうに聞きました。
ただ私、朝ちょっと見てみないといけないと思ってあけたんですが、どこにどうな
ってるかわからないんですね。ちょっともっとわかりやすいように、若い人ネットで
情報得ますので、河川の監視カメラの情報がすぐにわかりやすいように、ホームペー
ジに見ることができるようにちょっと工夫もしていただきたいというふうに要望して
おきます。
最後に、先日府中ポンプ場の見学をさせていただいたんですが、非常に府中ポンプ
場も頑張っておりますが、府中大川が浚渫がされてないので、浚渫されてないという
よりも今回の土砂がすごくたまってるので、排出が非常に難しくなってるということ
を聞いております。ぜひ府中大川の浚渫も榎川の浚渫とともに要望していただきたい
というふうに思います。
以上、要望です。
○議長(中村武弘君) 続いて、10番児玉議員。
○10番(児玉利典君) 御答弁ありがとうございました。10月末をめどにこういっ
た検証していただけるというところでございます。非常に期待したいところではあり
ますけども、私も頑張ろう広島、そして頑張ろう府中町で、早期復旧、そして復興に
向けまして、微力ではありますが頑張ってまいりたいと思います。
今回の災害を受け、さまざまな角度から検証していただき、これらを教訓として今
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まで以上の台風や豪雨、そして地震にも耐え得る減災、防災活動に生かしていただく
ことを強く要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(中村武弘君) 続いて、2番木田議員。
○2番(木田圭司君) 体制強化いうことで、別に自衛隊のOBの方に限らずそういう
専門家というか、大学教授になるんか何かわかりませんけど、そういう方の意見を聞
けるような体制を、別に採用するとかどうこうじゃなくても、検討していただけたら
というふうに思っております。
それから、引き続き被災者の方々のケアはもちろん、職員さんのケアも引き続きお
願いしたいと思います。
私、一番気にかかってるのが各種団体との連携の部分で、こういう非常時の判断と
いうか、スピード感ですよね。先方から連絡をいただいとる。御存じだと思いますけ
ど、心配されて府中町さんはどうなんですかと、近隣で府中町さんだけ要請が出てな
いですよということがございまして、すぐそのお話をさせていただいて、結構1週間
近くかかったんだったかな。これ全く何のリスクもないんですね。県のほうへ電話を
一本入れていただければ、そこから実際に全国でボランティアをやられてる大きな組
織の方に頼む、頼まないはもう全く問題ないんで、とりあえず府中町として県のほう
へ一報入れて、そこまでは全く何の、もう電話一本で済む話なので、そこまでやるの
に1週間近くかかったと思うんで、状況的にいろいろ大変だったとは思うんですけど、
例えば宮の町の埃宮の一方通行の分も、もう東署の署長へ町長から連絡を入れてもら
えば一方通行解除できますよというとこまで調べて、やっぱりそれから多分やっぱり
1週間近くかかったというふうに思っております。
いろいろ大変だったのはわかるんですけど、これも電話一本で済む話なので、その
辺のことはちょっと再度いろいろ検討していただけたらというふうに思っております。
要望させていただいて、私の質問をこれで終わりたいと思います。ありがとうござい
ました。
○議長(中村武弘君) 続いて、7番二見議員。
○7番(二見伸吾君) 水があふれた寺山橋のすぐ近く、埃宮公園には、皆さん御存じ
のように大正15年にあった水害の記念碑があります。碑文には、災害の状況が概要
次にように書かれています。
大正15年9月11日午前0時ごろ、豪雨があり榎川その他の河川が氾濫して堤防
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が決壊。3,500間、約6キロメートルですけども、にわたって橋が流され、
20余りの家屋が流失。26軒が半壊埋没、耕地は砂に埋もれ、白い河原となり、
66町歩、田畑、山林、河川などの被害は数え切れない。死者3名、負傷者数名、被
害総額は100万円を超えると。
調べてみますと、比較の方法はいろいろあるようですけれども、当時の100万円
は今の約6億円に当たるそうであります。90年前にも相当な被害があったわけです
が、災害から20年近くたって1944年に記念碑が建てられたのは、災害を風化さ
せたくないという思いだったんではないでしょうか。
また、今回水につかった本町地区の一部には、今も町内会がそう呼ばれているよう
に、砂原という字名でした。2006年1月の広報ふちゅうに、「榎川上流の森林伐
採を行ったことにより山肌が露出し、雨が降るたびに花崗岩が崩れ、砂状になってし
まい、たびたび洪水が発生し、家屋の流出が繰り返し起こり、昔の面影を失ってしま
った。天保7年、1836年です。洪水の際には、この集落は一面全体が砂の原とな
ってしまったため、このころから砂原と呼ばれるようになった」というふうに紹介を
されています。このような事情で中郷と読むんでしょうかね。名前が砂原に変わった
わけであります。
「 安 芸 府 中 町 史 」 に よ り ま す と 、 こ れ よ り さ ら に 1 3 0 年 前 、 宝 永 5 年 、
1708年に、帳簿に既に砂原という地名が記されているというふうにありました。
「後にこの水害の記憶と結びつけられ、人口に膾炙(かいしゃ)されるようになった
ものであろう」というふうに町史に書かれています。これもまた災害を記憶し続ける
ために地名にしたのではないでしょうか。
府中大橋近く、新幹線高架下の道路の真ん中に丸い大きなオブジェがあります。サ
ッカーボール兼用だったようですけれども、真ん丸の「ころび石」であります。土砂
災害で石が転がってくるのはどこでもあります。しかし、私は球状の石などあるはず
がないと、専らデザインのために真ん丸にしたんだろうと、このように思っておりま
した。
しかし、今回、榎川の府中北小近くで、まさに真ん丸の「ころび石」が橋にひっか
かっているのを目撃しました。「石コロヒ」という地名とともに、「ころび石」は伝
承として語り伝えられてきたのだと、このように思います。
災害は忘れたころにやってくるといいます。だからこそ、府中町の地に生きた先人
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たちは、石碑や地名、言い伝えの形で災害の記憶をつなぎ、そのことによって後世に
生きる人々、私たちに災害に備えをしてほしいと、このように願ったんではないでし
ょうか。この先人の思いを無駄にしないことが大切で、職員の皆さんはそのことを十
分踏まえて努力をし、奮闘されていると、このように思います。
しかし、残念ながらこれまで述べましたように、広島県や国は災害を未然に防ぐと
いう努力が足りない。というよりも予算を減らす。逆行しています。
町民の暮らしと命を守るために、県や国の姿勢を変えるためにも、私自身も力を尽
くすことを表明して質問を終わります。
○議長(中村武弘君) 以上で、第2項、災害時の情報伝達について(防災ラジオの導
入)、3番橋井議員、4番梶川議員、10番児玉議員、2番木田議員、7番二見議員
の質問を終わります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~○~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(中村武弘君) ここで休憩をしたいと思います。再開は11時25分。
(休憩 午前11時10分)
(再開 午前11時25分)
○議長(中村武弘君) 休憩中の議会を再開します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~○~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(中村武弘君) 続いて、厚生関係、第3項、「神武東遷の道」で町のPRを、
12番西議員の質問を行います。
12番西議員。
○12番(西 友幸君) 皆さん、こんにちは。今回府中町の災害に対し、心からお見
舞い申し上げますとともに、役場の職員の方に休みの日でも休日出られて、随分頑張
っておられる姿も拝見しましたので、役場の職員及び災害ボランティアの方に本当に
感謝申し上げます。
それでは、本題に入らせていただきます。
今回、41号議案にもありましたけど、「神武東遷の道」で町のPRをと題して町
の観光のPRについてお伺いします。というのは、府中町の町の特産品ですね。これ
が全くないと言ってほぼ間違いないと思います。水分峡とマツダ自動車とそれぐらい
ですね、強いて挙げればですね。
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それでは、質問に入ります。
平成30年4月の常任委員会で、「神武東遷の道」日本遺産認定推進協議会への参
画について、町長から報告がありました。日本神話において、神武天皇が日向を発ち、
大和を征服して橿原宮で即位するまでを記した説話を「神武東遷の道」として、出立
の地「宮崎市」とその終着の地「橿原市」が、東遷の途上で縁のある市町村とともに
日本遺産への認定に向け、創設する協議会へ参画するというものでした。
東遷の途中で、神武天皇は現在の多家神社で7年を過ごされたことで、県内では唯
一構成文化財として参画を求められました。今回の認定が認められれば、町のPRに
大きく活用できると思いますが、次の点について伺います。
1、申請に当たり、この説話の中心となる多家神社とは、今後どのような協議をし、
決めていくのでしょうか。多家神社の協力なしに認定はないと思いますので、ぜひ前
向きに協力をしていただけるようにお願いします。
また、町内には多家神社のほかにもいろんな神社がありますね。出雲大社とかそう
いったとこも前回も申しましたが、神楽殿いうんが今度、来年でき上がりますので、
これもPRの一つに神楽をやってくれるということでなると思います。文化財等があ
りますが、今回の申請に含め、あわせてPRすることはできないのでしょうか。今回
の登録に関連して、多家神社周辺の神社や文化財等もできればより多く町をPRでき
ると思います。
2番目として、平成31年1月には文化庁への登録申請を行うと報告がありました
が、申請から認定のスケジュールはどのようになっていますか。登録申請に4カ月く
らいですが、今後に必要な事務の量がわからないので、スケジュール等には問題ない
のでしょうか。
3番としまして、申請から認定までの間には、認定後速やかに町のPRができるよ
うに準備が必要だと考えます。イベント等の企画だけでなく、この機会に町のPRの
ために特産品を何か考案されるべきだと思います。
前々回だったですかね、私過去に一般質問で特産の開発はということで何度か尋ね
ましたが、前向きに検討されているように思えず、仮に今回の申請で日本遺産の認定
がされなくても、町のPRのために特産品を早急に開発すべきだと思いますが、いか
がでしょうか。
これが私の質問でございます。よろしくお願いします。
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○議長(中村武弘君) 答弁。
生活環境部長。
○生活環境部長(金光一隆君) 12番西議員の「神武東遷の道」で町のPRをに答弁
させていただきます。
神武東遷は議員の質問中の説明であったように、古事記や日本書紀が伝える神武東
遷神話に縁のある自治体が協議会を設置し、日本遺産の認定に向け準備を進めている
ところであり、この申請で認定を受けることができれば、当町の観光事業を初め、町
の魅力発信事業においても、大いにPRできるコンテンツになるものと考えておりま
す。
さて、1つ目の御質問、多家神社とどのように協議し、決めていくのかについてで
ございますが、これまでも多家神社とは宮崎市からの神武東遷の日本遺産認定協議会
への参画要請時から意見を伺うなど、日本遺産認定に向け、連携を取っております。
今後も引き続き、関係団体を含め、必要な協議などを行っていき、日本遺産認定に向
けて準備を進めてまいります。
また、多家神社以外の神社、文化財等を今回の申請に含めてPRとのことですが、
今回の日本遺産申請では、神武天皇にまつわる箇所についての構成文化財としてPR
は可能とは思われますが、この申請に含めることはできないため、日本遺産とは別の
形でPRしていく必要があると考えております。
府中町では、平成29年度に作成しました府中町観光マップで町内の神社、文化財
等を紹介しており、このマップを引き続き観光拠点に配架し、PRに努めてまいりま
す。
2つ目の御質問、申請から認定までのスケジュールはどのようになっているのかに
ついてでございますが、平成30年10月29日に宮崎市において、第1回の「神武
東遷」日本遺産認定準備協議会の開催が決定しております。この会議では、「神武東
遷」ストーリー(案)や、認定された場合に実施する事業等の計画(案)など、申請
内容等について説明がある予定となっております。
その後、平成31年1月に予定されている事務担当者による幹事会において、申請
内容の確認、第2回「神武東遷」日本遺産認定準備協議会で申請内容の承認を行い、
平成31年2月に文化庁へ申請し、平成31年4月に日本遺産認定の発表というスケ
ジュールとなっております
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3つ目の御質問、町のPRのために特産品の考案についてですが、この日本遺産が
認定された場合は、認定協議会に対して補助金が交付され、さまざまな事業が行われ
る予定となっております。
現在の案では、多言語化を含む紹介ホームページ、ホームページでダウンロード可
能なアニメーション、パンフレットの作成、共通の案内板、説明板の設置など、協議
会共通のPR活動を行う予定となっております。府中町においても、広報ふちゅう
7月号の裏表紙において、神武東遷の紹介を行うなど、町民に対しても日本遺産の認
知を行っているところでございます。
今後、これらのPR活動により、町外から府中町に訪れる人がふえることを想定す
ると、議員御指摘のとおり、町をPRする新たな特産品の開発は、重要な要素となる
ものと考えております。ついては、今回の日本遺産の申請を大きなチャンスと捉え、
構成文化財である多家神社を初め、府中町観光協会、府中町商工会、府中町教育委員
会と府中町で日本遺産認定に向けた協議会を設立し、町をPRできる新たな特産品の
開発についても、その当協議で協議を行ってまいりたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(中村武弘君) 2回目の質問ございますか。
12番西議員。
○12番(西 友幸君) 考え方はいろいろあるんですけど、現実に府中町の水いうん
もできた経緯もありますし、ことしか来年ぐらいに商工会が府中町の水と、水分の水
ですね、そういったもん出してくれるし、私のほうちょっと考えて単純なんですが、
府中町ツバキですよね、町の花が。ツバキいうても髪に塗ったりするもん、もういっ
ぱいできてますね。この前も部長に1個サンプル渡したですよね。よその町ではこう
いったもんが売ってますよと、ツバキに関して。
それで、先ほどちょっと資生堂に聞いたんですけど、例えば私、そごうなんかで化
粧品のとこちょっと見てみたら、4万5,000円ぐらいで化粧水、香水、クリーム、
そういったもんを4点セット、3点セットで売れてるんですね。それを例えば旅館と
かホテルにお願いして売っていただいてる、努力している町がいっぱいあります。私
もちょっと今ツバキがないもんで、可能性としてはできんことない思うんですよ。
私も工業化学の出ですので、例えばツバキ油を保水性がありますのでクリームもで
きるし、ツバキ油もできる。例えば、花粉ってすごくいいにおいするんです。ツバキ
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の花粉はね。香水もできる思うんですよ。ばらの香水なんかいっぱいできてるし、ラ
ベンダーなんか催眠効果があるというんで、ラベンダーの香水もあります。これはで
きんことないです。やって、本来やる気があれば。私も自費でちょっと最初やってみ
ようと思ってますけど、ぜひそういった町のPRできるものをこの1年ぐらいかけて
何とかやっていただきたい。
私もそういったもん専門ですので、努力して何とかつくりたい。資生堂さんとでき
れば提携、タイアップできればいいなと思ってますけど、本当に町のほうも考えてい
ただかないと、府中町それで何があるんですかというような感じなんじゃないかと。
まちおこしにぜひ必要じゃないかと思っとるんですが、ツバキでなくても町の木とか
いろいろあると思うんですが、町のものを題材にしたものを中心として、何かをつく
っていただきたいということをぜひお願いして、そこらもやる気あるのかどうかいう
ことだけあと聞きたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(中村武弘君) 答弁。
生活環境部長。
○生活環境部長(金光一隆君) 答弁の繰り返しにはなりますが、今回の日本遺産の認
定に向けたこれを大きな町の情報発信、PRできるチャンスと捉えておりますので、
そこはしっかりと今言った特産品等の町をPRできるものについては、しっかり考え
ていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(中村武弘君) 3回目の質問はいいですか。
○12番(西 友幸君) いいです。
○議長(中村武弘君) 以上で、第3項、「神武東遷の道」で町のPRを、12番西議
員の質問を終わります。
以上で、厚生関係の質問全部を終わります。
続いて、建設関係の質問を行います。
建設関係、第1項、安全で快適な道路の整備について、17番小菅議員の質問を行
います。
17番小菅議員。
○17番(小菅巻子君) 私が最後でございます。頑張りたいと思います。
先日、車で町内を移動してると、どなたかが側溝を掃除されたんでしょうか。土砂
が道路のわきに少し残っているのを見ました。町内の道路にはふたがけをしてない側
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溝もたくさんあるんだなというふうに思いました。
そこで、安全で快適な道路の整備についてと題しまして、次のとおりお伺いをいた
します。
町民が日々行き来する道路は、生活に欠かすことのできないものであり、安全で快
適に利用したいものです。町民が道路を安全で快適に利用できるよう、町は計画的に
道路改良を進めていると思いますが、側溝のふたがけを要望する声も多いのではない
かと私は思います。私も何件かそのような町民の声を聞いたこともあります。
側溝にふたがけをすることで、歩行者や車両が側溝に転落する危険がなくなるだけ
でなく、ふたがけをして広がった部分は道路として使えることができ、例えば車同士
が余裕を持って安全に離合できるようになると思います。
これまでも町は道路を改良してこられましたが、引き続き町民が安全で快適に道路
を利用できるよう、次の2点についてお伺いをいたします。
1、ふたがけを含めた交通安全対策事業として、どのような町内道路の改良計画を
立ててますか。また、改良する場所の優先順位などは、どのようにして決めておられ
るのか教えてください。
2番目、最近5年間でどこの側溝のふたがけを実施されたのか、その場所も教えて
いただきたいと思います。
以上、よろしくお願いします。
○議長(中村武弘君) 答弁。
建設部長。
○建設部長(井上貴文君) 17番小菅議員の一般質問、安全で快適な道路の整備につ
いて御答弁させていただきます。
府中町では、第4次総合計画の基本施策である快適・安全な生活環境の確保に係る
取り組みといたしまして、町道の側溝等の開渠を暗渠化して道路の有効幅員を広げる
工事を道路新設改良事業として推進しております。今年度は、社会資本整備総合交付
金を活用し4,800万円の予算を計上し、町内5つの町道路線のふたがけ工事を行
う予定としております。
議員からの1点目の御質問、ふたがけを含めた交通安全対策事業としての町内道路
の改良計画、優先順位等について御答弁させていただきます。
道路改良工事につきましては、議員の御指摘のとおり、町内会を初め町民の皆様か
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らの御要望が多く上がってまいりますが、公平性の観点から1地区に整備が集中しな
いように、要望等を踏まえ、整備を進めております。
整備路線を決定する上での優先度の考え方につきましては、側溝のふたがけ等、道
路改良を行うことにより有効幅員4メートルを確保することができること、行きどま
りの道路等でなく事業効果が大きいこと、通学路等の安全性を確保することなど、そ
れらのことを含め計画をしておりますが、町民の皆様から御要望や御相談がございま
したら、町職員により現地を確認し、要望された皆様方に事業予定を含め、御説明を
させていただいているところでございます。
続きまして、2つ目の質問、直近5年間での側溝のふたがけを実施した箇所につい
て御答弁いたします。
過去5年間の実績は、総延長で約1,200メートル、延べ路線数で21路線、年
度ごとの平均にいたしますと、延長で約250メートル、4路線を整備しているとこ
ろでございます。
年度ごとの実施箇所につきましては、平成25年度、平成26年度、平成27年度
は柳ケ丘、緑ケ丘地区の12路線、平成28年度が柳ケ丘、緑ケ丘、八幡、浜田地区
の4路線、平成29年度が柳ケ丘、緑ケ丘、浜田、みくまり、大通地区の5路線とな
っております。
本事業につきましては、今後とも議員御指摘のとおり、町民が安全で快適に道路を
利用できるよう、国の支援メニューを活用しながら計画的に、そして継続的に事業を
推進してまいります。
答弁は以上です。よろしくお願いいたします。
○議長(中村武弘君) 2回目の質問ございますか。
17番小菅議員。
○17番(小菅巻子君) 答弁ありがとうございました。ふたがけをしていただくと本
当に余裕を持って車が離合できるっていうところも、私が車で回らせてもらったとき
にそういうとこも見受けました。
それと、急な坂、勾配がありましてね、急な、そこにちょこちょこ自転車が落ちる、
バイクが落ちる、車のタイヤが落ちるっていうようなところがあります。そういうと
ころも通学路なんですけど、子どもたちが朝通学しようとすると、そこにどんと落ち
る、車はタイヤを溝にはめてしまうっていうことで、なかなか子どもたちも厳しい、
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狭いところですので、厳しい状態で危ない状態で通学をしてるっていうところも見ま
した。
いろんな形でもって要望はたくさんあって、順番を決めるのも大変だということも
あるでしょうし、また建設部のほうでは公平性を保つためにっていう言葉もありまし
たので、いろいろ配慮をしながら進めていただいてるんだなというふうにも思いまし
た。
だけど、やっぱり危険度が高いっていうところ、まして通学路なんかは、やっぱり
生徒たちに何かあってはいけないですし、また住民の方たちに何かあってもいけない
っていうことで、そういう危険度の高いところは優先して取り組んでいただきたいな
というふうに思っておりますけど、そのことに関してちょっと答弁をいただければな
というふうに思います。
それで、予算的なものありましょうし、これから来年度に向かって予算も組まれて
いかれるんじゃないかなというふうに思います。だけど、一番望むのは、しっかり命
にかかわるものを優先順位として予算を確保して、それで取り組んでいただきたいな
というふうに思います。よろしくお願いします。
○議長(中村武弘君) 答弁。
都市整備課長。
○都市整備課長(磯亀 智君) 17番小菅議員の御質問について御答弁いたします。
まず、議員御指摘のとおり、町民の皆様が道路を安全で快適に利用していただく上
で、大変な重要な工事であると認識し、町といたしましても力を入れて取り組んでい
るところでございます。
それで、危険な箇所につきましては、この道路改良工事で対応が難しい場合は、部
分的な維持補修工事等で対応することも可能ですので、その部分については町の職員
のほうで現地を確認し、危険な箇所がないように取り組んでまいりたいと思っており
ます。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○議長(中村武弘君) 3回目の質問ありますか。
17番小菅議員。
○17番(小菅巻子君) いろいろとこれからまた現地なんかも聞いていただければ御
案内させていただきますし、そこはもう本当に狭いのよね。それで、猛スピードであ
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んた下るわけよね。だもんだから、自転車もバイクも離合できないから車のタイヤも
っていう形なんですけど、そういうところも府中町の町内にはいっぱいあるというふ
うに思いますし、本当にしつこいようですけど命にかかわることですので、予算をし
っかり確保して来年度に向けて頑張っていただきたい、取り組んでいただきたいなと
いうふうに要望して、私の質問を終わります。
○議長(中村武弘君) 以上で、第1項、安全で快適な道路の整備について、17番小
菅議員の質問を終わります。
以上で、建設関係の質問を終わります。よって、日程第2、一般質問を終わります。
ここでお諮りします。
以上で、本日の日程は全部終了しました。本日はこれをもって散会といたしたいと
思いますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(中村武弘君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって散会とし、
次回は9月19日午前9時半から会議を開きます。御苦労さまでした。
(散会 午前11時54分)