浦安 プロジェクト territorial design studies unit projects...

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Territorial Design Studies Unit Projects 2015 浦安 プロジェクト Urayasu Project MEMBERS Aya KUBOTA (prof.) Chihiro Morikawa (M2) Misa LEE (M2) ご興味のある方は、[email protected] までご一報ください。 青丈慎叔聖逮柔凧鍾州礁 禎診 推蛸嫡州寝職披 Perspective of Research ①ロジ空間 ・外部空間の使いこなし ・心地よいまちのスケール感 ・距離の近さ(コミュニティ) ・お互いさま文化 ・まちの奥行き ・静かな住環境 ・水辺のオープンスペース ・賑わい回遊路 古民家など漁村文化の物的な点 ②ガワ・アン街区 市街地環境の向上に 資する市有地 ③境川を中心とした文化 礁撰船尻叔豚馬殊柔緒殉縮晶循揮書 枢仁捗 腺鍾州裳狽 腺鍾叔繊娠手酒相冗嘗助縮準娼晶署 診勝招準熟竣署州惹汁灼従 Management of using city-owned lands effectively Next Urayasu PJ... MEMBERS . f o r p A T O B U K a y A Koichi Ikeda(research fellow) Hiroo Tanaka(research fellow) 2 M a w a k i r o M o r i h i h C 2 M E E L a s i M 1 (M Taiga Sunazuka / 膅祊种窊篊籗窾篖竴箵穖穪䐢 生みだす 日常 非日常 受けいれる 生業 生きがい・趣味 にぎわい 生活、暮らし 災害時対応 市有地の 活用方策 ・地域の防災性能の向上 (空地率、通り抜け道など) ・住環境の向上 (採光、通風など) ・住民等が利用可能な場とし ての地域資源 市有地の空地である特性 を活かしながら、住文化 を活かした新しい活動を 生み出す場として活用 琢枢 辱蕩 [突発性リスク]同時多発火災など [進行性リスク]固有性の喪失など 漁村から住宅地に変化するなかで (生業の喪失) 大切にすべき住文化 提案の実現に向けて ・浦安三社例大祭(6/17~19)調査 ・提案を元に地域住民とのヒアリング、ワークショップ ・まちづくりコンセプトブックの作成 ・仮設UDC(市有地マネイジメント)の社会実験 =空き家・空き地などの活用 アン街区は接道してい ないため、個別の建替 えが不可となり、市有 地となる。 Design Codes Awareness of the issues Distribution of city-owned lands 裳誘伯鍾州錘宣長 Urayasu, used to be a Fishery City 浦安の中でも古くからの集落であった猫実・堀江地 区は、漁師町として栄えた町だった。地域の真ん中に 流れる境川にべが舟がつけられ、男性はそこから海へ 出て漁を、女性・子どもは家の前の路地や近くの作業 場で貝むき / 海苔すき作業をして生計を立てていた。 しかし、1949 年のキティ台風で多大なる被害を 被ったことが境川の護岸整備へと踏み込むきっかけと なった。さらに 1958 年の江戸川工場悪水放流事件を 契機に漁業不振に陥り、1971 年に漁業権を全面放棄 後、東京への通勤圏という立地の良さもあって現在は 住宅が増え、ベッドタウンの様相を呈している。なお 当時の地割りは今もほとんど変わらない形態のまま 残っており、木造密集市街地を形成している。 撤相綻先灼従輯柔禎診情寝但州勿辛 凧鍾綬切蹴汁樹遮酒優週酌 莱州裳誘弾疎州照頒州馳壌 醤繊娠髄需手樹州台神季槽牌積粧衰乗稀 妓 禎診情添 ¬醤繊悼¬ 十戎壷燮宜 首都直下地震が危ぶまれている中で、同時多発火災 等の突発性リスクを軽減させるための防災面の向上は、 浦安市においても早急に対処すべき課題として考えら れている。2014 年には一部区画整理事業が完了し、 地域の真ん中の道路が拡幅された。これにより以前に 比べ災害危険度は減ったとはいえ、かつてのような外 部空間も含めて生活が成り立つ暮らし方は薄れ、個々 の生活が内に閉じていき均質化が進んでいる。このよ うな進行性リスクからも目を背けず、防災上の課題に も対応できるような木密地域のあり方を模索していく。 駝州謝柔凧鍾 1 杓酬樹収手州嬪壌 静遭需酒従遮州謝柔未酌仲遮寸 撰輯惹収取汁酒凧鍾相冗 焦州訟爵章酌微錫凧鍾相冗 ▲ 浦安市は、元町・中町(第1期埋立て)・新 町(第2期埋立て)の 3 つ地域がある。その 中でも浦安 PJ の主な対象敷地は、元町にある 猫実・堀江地区。 H25 年度 「規制誘導方 針等検討調査 業務」 H26 ~ 27 年度「漁村の住文化の継承」調査 防災対策・都 市計画の検討 火災の延焼や避難・消 防活動が困難など 低未利用地・生活風景・ 路地、コミュニティ等 まちづくりの 調査 まちづくりの ①木造密集市街地 ②元町らしさの消失 産業や交流の機会が少ない ③まちかでの活動 や営みの減少 高齢者の一人暮らしの増 加、社会との接点減少等 ④高齢化・孤立化 B. 元町の文化 ・歴史の継承 C.まちの営みを つくる D.地域内の交流 を促す A. 防災性能の向上 目標とする まちづくり まちづくり 都市構造の捉え直し 4つの方針に基づいた 路地調査 コミュニティ 調査 形成史調査 アクティビティ 調査 < 日常のデザイン > < 非日常のデザイン > 提案1.市有地の活用 提案2.活用をマネイジメントする組織づくり 市有地を活用した 空間マネイジメント 元町の地域資源の把握 「ロジ空間」・「ガワ・アン構造」・「境川を中心とした文化」 元町のデザインコード 課題 方針 戦略 提案 空間像 元町らしいまちの姿

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Page 1: 浦安 プロジェクト Territorial Design Studies Unit Projects …ud.t.u-tokyo.ac.jp/projects/archives/p2015/urayasu_2015_compressed.pdf浦安 プロジェクト Territorial Design

Territorial Design Studies Unit Projects 2015浦安 プロジェクトUrayasu Project

MEMBERSAya KUBOTA (prof.)

Chihiro Morikawa (M2)Misa LEE (M2)

ご興味のある方は、[email protected]までご一報ください。

Perspective of Research

①ロジ空間・外部空間の使いこなし・心地よいまちのスケール感・距離の近さ(コミュニティ)

・お互いさま文化・まちの奥行き・静かな住環境

・水辺のオープンスペース・賑わい回遊路・古民家など漁村文化の物的な点

②ガワ・アン街区

市街地環境の向上に資する市有地

③境川を中心とした文化

Management of using city-owned lands effectively

Next Urayasu PJ...

MEMBERS).forp( ATOBUK ayA

Koichi Ikeda(research fellow)Hiroo Tanaka(research fellow)

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生みだす

日常 非日常

受けいれる

生業生きがい・趣味 にぎわい

生活、暮らし 災害時対応

市有地の活用方策

・地域の防災性能の向上 (空地率、通り抜け道など)・住環境の向上 (採光、通風など)

・住民等が利用可能な場とし ての地域資源

市有地の空地である特性を活かしながら、住文化を活かした新しい活動を生み出す場として活用

[突発性リスク]同時多発火災など

[進行性リスク]固有性の喪失など

漁村から住宅地に変化するなかで(生業の喪失)大切にすべき住文化

提案の実現に向けて・浦安三社例大祭(6/17~19)調査・提案を元に地域住民とのヒアリング、ワークショップ・まちづくりコンセプトブックの作成・仮設UDC(市有地マネイジメント)の社会実験  =空き家・空き地などの活用

アン街区は接道していないため、個別の建替えが不可となり、市有地となる。

DesignCodes

Awareness of the issues

Distribution of city-owned lands

Urayasu,used to be a Fishery City

 浦安の中でも古くからの集落であった猫実・堀江地区は、漁師町として栄えた町だった。地域の真ん中に流れる境川にべが舟がつけられ、男性はそこから海へ出て漁を、女性・子どもは家の前の路地や近くの作業場で貝むき /海苔すき作業をして生計を立てていた。 しかし、1949年のキティ台風で多大なる被害を被ったことが境川の護岸整備へと踏み込むきっかけとなった。さらに 1958年の江戸川工場悪水放流事件を契機に漁業不振に陥り、1971年に漁業権を全面放棄後、東京への通勤圏という立地の良さもあって現在は住宅が増え、ベッドタウンの様相を呈している。なお当時の地割りは今もほとんど変わらない形態のまま残っており、木造密集市街地を形成している。

 首都直下地震が危ぶまれている中で、同時多発火災等の突発性リスクを軽減させるための防災面の向上は、浦安市においても早急に対処すべき課題として考えられている。2014年には一部区画整理事業が完了し、地域の真ん中の道路が拡幅された。これにより以前に比べ災害危険度は減ったとはいえ、かつてのような外部空間も含めて生活が成り立つ暮らし方は薄れ、個々の生活が内に閉じていき均質化が進んでいる。このような進行性リスクからも目を背けず、防災上の課題にも対応できるような木密地域のあり方を模索していく。

▲ 浦安市は、元町・中町(第1期埋立て)・新町(第2期埋立て)の 3つ地域がある。その中でも浦安 PJの主な対象敷地は、元町にある猫実・堀江地区。

H25 年度「規制誘導方針等検討調査業務」

H26 ~ 27 年度「漁村の住文化の継承」調査

防災対策・都市計画の検討

火災の延焼や避難・消防活動が困難など

低未利用地・生活風景・路地、コミュニティ等

まちづくりの

調査

まちづくりの

①木造密集市街地 ②元町らしさの消失

産業や交流の機会が少ない

③まちかでの活動や営みの減少 高齢者の一人暮らしの増

加、社会との接点減少等

④高齢化・孤立化

B. 元町の文化 ・歴史の継承

C.まちの営みをつくる

D.地域内の交流を促す

A. 防災性能の向上

目標とする

まちづくり

まちづくり

都市構造の捉え直し4つの方針に基づいた

路地調査コミュニティ調査

形成史調査 アクティビティ調査

<日常のデザイン><非日常のデザイン>

提案1.市有地の活用提案2.活用をマネイジメントする組織づくり

市有地を活用した空間マネイジメント

元町の地域資源の把握

「ロジ空間」・「ガワ・アン構造」・「境川を中心とした文化」 元町のデザインコード

課題

方針

戦略

提案

空間像 元町らしいまちの姿

現状と方針

戦略と提案