一一salmon.fra.affrc.go.jp/kankobutu/iho/sakemasu_iho_56.pdfこ れ で は 協 力 の 実 効...

12
(競 = 第刊複) 合組同協業漁殖增館鮭道海北 : E E - : - : : f 調 - i f ( 20 ( 18 ) ( 15 ) - : : : ' - f 1 - : - l - : - : J : - ? - - l - 1 1 : - ? : - 9 - - l - - 1 2 十(年五五fL - )年十三和 a l l 1 a W - f - -

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Page 1: 一一salmon.fra.affrc.go.jp/kankobutu/iho/sakemasu_iho_56.pdfこ れ で は 協 力 の 実 効 を 期 す る 上 に 支 障 を 来 す 要 因 を 包 蔵 し て お る の

数 大 十 五 第

(競 = 第 刊 複 )

合組同協業漁殖增館鮭道海北

:

E一一E增殖通信(第四号

一集

-:

-・・

綱:一一一 :

f調

-i,fの

十勝川下流打内に

於ける

(20 ・ (18) (15)

能的解化・一…-業に

対する協力

体制に開する私見要一一:

水所:一一一 :

'一湖防

止に

ついて

能-f放流一1-:-l-魚の実数

一:- :

出に

ついて

千一一一一一解化場の不銀に対する

一解J

:-一

?一

--l-.

1

1・:

-?

:

-

北海一一一一さけ一ほす解化開

9

--l-

-一一

()

(12

月一十(年五五fL- ) 年 十 三 和all

1a一一館

一一一W-一

第五十六f昭-

-

三十年十

一月三十日発行

Page 2: 一一salmon.fra.affrc.go.jp/kankobutu/iho/sakemasu_iho_56.pdfこ れ で は 協 力 の 実 効 を 期 す る 上 に 支 障 を 来 す 要 因 を 包 蔵 し て お る の

一一一一一一明解一化事業は本来は

:

一韓漁業者がその資源保全のため

自ら行ふ

べきものであるがこれを行ふ場所は河川である

ため対社会関係が複雑であると共に

事業は多分に

公益性を

有しており又事業施行地と漁業地とは必ずしも一致せず遠

近便否が相違しており従て漁業者の関心程度も異る等の事

情と尚この事業に

は高度の科学的研研を伴ふ必要あること

から観て現状下では国営が最適と認められる

。換言すれば

国は漁業者のために

代つて行ふことに

なるのであるからそ

の恩惠に浴する漁業者は積極的に

これに

応へる義務がある

わけである

。これが協力の形で表はさるべきである

然るに

北海道に

於ける現行の協力体制の例で見ると北海

道一一一一一第保護協力会連合会

(以下連合会と称す

)がその使命

を帯びておるが

、その構成員は主として沿川住民代表であ

って鮭轉漁業者としては北海道一一一一一=第增殖漁業協同組合

(以

下增協と称す

)以外の参加者は比較的少い

。又增協の組合

員数も全道一一一一一轉漁業者の約半数に

過きない

。一方協力のた

めに

負担する費用の約七割近い額は増協の河川産親魚の取

扱ひから生ずるもので漁業者としての負担は近年の相次ぐ

凶漁に

禍されておることも原因であるが

、その七割の額に

対して僅か二%程度に

過ぎない

。結局現状では河川産親魚

から生ずる增協負担の:

力が費用の、一一・一f力である

。従て河川

産親魚の豊凶と之に

関連する增L協の財政状態如何に

よって

協力事業の消長が表は一る・・、一一Jとに

なり、充分なる協力発揮

支障を来しておる

斯様な状况に

在ては協力費の問題に

止まらず協力体制の

在り方に

も検討を加へねばならない

。即本来連合会に

一元

化されておる協力体制は增協に

'

6

って更に

別の協力体が存

在することに

なり事実上的一力体制は二元的である

。殊に

協は

aに

その資任に

於て一一一一一林'関

一業特別融資一値円を借入れ

て孵化施設拡充への

一大協力を行つておること

や增協設立

当時に

於ける道当局の指

一s方針として增協を実質的協力体

として之に

一元化する示嗟をしたことはこの事実を英書す

るものと言

へるo

- 1 -

田 '

鮭鱒孵化事業に對する協力体制に

關すろ私見要旨

Page 3: 一一salmon.fra.affrc.go.jp/kankobutu/iho/sakemasu_iho_56.pdfこ れ で は 協 力 の 実 効 を 期 す る 上 に 支 障 を 来 す 要 因 を 包 蔵 し て お る の

これでは協力の実効を期する上に

支障を来す要因を包蔵

しておるのであるから速かに改善刷新を要するものと考へ

ておったが最近北洋

:

一節漁業の進展日覚しきものあり、こ

の影響は本適

:

離'

韓解化事業を更に

拡充発展せしむる必要に

迫らる

,一ことは必然であるので'

それに

は,一王

'a的で有効適

切なる協力が行はる・・?

ことを念願するのであるが、この協

力行ふに

は合理的

」・強力なる体制であらねばならないので

此際協力の意義を明確に

すると

共に

解化事業を行ふ国に

し孵化事業の施行と協力体制の在り方に

必要なる基本方針

の確立を要望しこれに

基いて受一,--

一-f者としての心構へを定む

べきであると思ふので敢て愚見を述べて開係各位の参考に

供し併せて批判と教示とを期待する次第である

一、協カの意義

'

(一)協力は館

ae資源涵養に

よる受益者たる

:

難一E漁業者

孵化事業関係者を含む

)としての義務であると共に

的增殖に

障害を与へる事業を行ふ者はその代償として

一…一 :

-

--一一一一を負うべきであるとの観点から行は一る一・・

、一も

のとするo

(二)協力は精神的と物資的との両面から行は一る・、、一が何れ

しても個々の人が行--よりもその力を結興すること

が効果的であるし又

一,一一化一 :

t・業の性格か一」,-l-ても通当な

る団体に

待つことか一部

一一一一・-・一いe

(三)物質面の協力に

は一期化事業

(その事業の

一部のこと

もぁり得る

)の現業を以てする場合と必要なる費用

施設に

よるものを含む

)提供に

よる場合或はこの両者

の併用に

よる場合とあるo

精神的協力はその範

一一も広いし受益者や障書を与へる

者のみに

求める必要なく社

一̂一一各方面から受くべきであ

る〇

(四)協力は前述の如く受益者の義務であって事業経営に

よって生ずる直接の利益の選元でない

。従て協力負担

は受益者の漁業経営の

一部であると解す

べきだ

。障害

を与へる者の協力負相一に関しては別に

検・

;-'

を要する

、国及び国営解化事業に對する要望

(一)漁鮭節業の免許、許可の条件

として増殖義務

(協力

要する費用負担を含む

)を負はしむるこ

とを漁業法

定めら一,0.、、一こと

を一一一一-aむが或は現行の資源保謹法第二

+一条を改正して-a力の一一 :

-一 i

一f0一と:

協力体制の在り方を明

確に

定め

受益者の義務として強力のものとし且速に

施さ一る・、、一ことを望む

(二)親魚捕期M

事業は採卵に

直結して解化事業の踏出第

歩の重要部門であるこ

とから解化放流と共に

一貫実施

さ一る

.、一のが本質である故一-一在の国営制度下に

在ては解

一J場一-/-

:

面的に

捕理

・一一一・=t一営す'-'

きである

- 2 -

(三)金面的直営が出来なぃために

委一託

一性営を行ふの已む

なき理由は主として直営に

要する国費予算が之に

伴ほ

ないことに

在るのだが之は当然協力に

よつて解決すべ

きである

(四)然しそれでも尚急速に

全面的直営とすることが実行

困難であるとすれば現業を以て協力を受ける意味で委

-ll-経営を行ふことは已むを得ないであろうがこの場合

は解化事業施行上直営に

よるを特に

必要とするか又

は研究調査指導等のため必要なる場所を除く他は全面

的に

委一;ll-し採卵能率の向上のための指導監督を充実す

べきだ

。・

(五)その理由は一委託する以上は受--l-者をして安定した経

営が出来るやうに

しなければ日的を達し難いことは明

であるから捕整場と

して優良のものと否

らざるものと

線合して経営

上調整を可能ならしむるに

在る

然るに

従来の委託の仕方は優良場所を直営とし否らざ

る場所を委--l-する傾向に

在るがこれは受託者の経営を

不安定ならしむる原因となり引いて協力性発輝の障書

となるから改めらるべきだ

(六)但委託経営は時として親魚捕獲を地方的利益の対象

とし一一一一は之を利椎化する弊書を一酸」一・・・一m一も往々あるから

これに

対する監組

」は厳しく一せねばならない

(七)以上に

述べた直営に

よる親一一g払下の場合でも又委

:

よる場台でも協力負和一FEの義務を負・

一一一a一,,一益者より成る

団体を対象とし個人はS論一一一-f体と離

も小区域に

限るも

のは選けるべきだ

(八)親色

払下は解1「ヒ事業に

協力する条件の下に

無償載は

特別低廉

なる

,--l-格で行は一,(-一

..4

を.--部一むo

'協

(一)協力体は法'

的根拠のもとに

一一一一化事業協力に

関する規

程に

より設立される団体であってその規程に

基いて概

ね次の事柄が定められること

(二)協力体の構成員は

:

nl

話一漁業者を主軸として之に

沿川

.一

住民

(保護協力会々員

)の代表者

一一・一・'・J識部'

始一者を加へ

3

て組織する法人とする

(三)この団体は

al-的資源の保護增殖のため国営孵化事業

の実施に

協力すると共に

採--laの充実向上に'-n一力し親魚

及び一一一一一一一M一の保

一設に

つとめるものとする

(四)この団体はその維持と協力に

要する費用は構成員各

自の義務

一一一 :

-一担と

一一一一一…一・

,一下又は

--l-渡一一スー-に:

ふ義務負担

とに

よるものとする

(一一 ::

-

) :一一力費の使途は必要なる河川の開係地区の地元協力

と金適的協力とに

使用区分されるものとする

(六)この団体は北海適の場合は金道単

一のものとするか

或は地区別に

設立さるぺきかは考究を要するところで

Page 4: 一一salmon.fra.affrc.go.jp/kankobutu/iho/sakemasu_iho_56.pdfこ れ で は 協 力 の 実 効 を 期 す る 上 に 支 障 を 来 す 要 因 を 包 蔵 し て お る の

あるが已往の経験から観れば地元の熱意を集中せしむ

ることが協力の効果を期待する根本的必要条件である

と思はる

,一のでそれに

は諸般の状勢をも勸考して全適

を数区に

大別して各区に

単位協力体を設け更に

協力事

業の企画立案

、地区間の連絡調整、,調査一試験の実施等

の綜合機構を設けることが適切であると思はる

(一)この協力機構を設立するに

は已設協力体の扱ひ方や

最近劫興した沖合或は北洋館-a9漁業との関係叉は本機

構の実施に

必要なる法規の整備等のため或期間を要す

るのでその間は全国

:

的9--一化事業の大部分を占むる北

海道の協力機構を対象として之を定め

.-

,全国的機構に

移行して行くことがよいと思ふ

。・

(二)協力費の一取扱方に

関しては受益者の協力体加入の有

無、協力費の使途等に

)て・一n担金を直接国が吸ひ上

げるのがよいか

、或は協力体に

之を委任するのがよい

、或はこの両者を適宜併用するのがよいか関係者間

於て協議して決定すべきであると思ふ

。'

止に

っぃ

- 4 -

北海道立水産孵化場

戦後、北海道の資源が重要視され

、諸工業が急速に

発達

して、我国の産業復興の上に

大きな貢献をなしっっある事

は誠に喜ばしい限りであるが

、反面

、これ等産業の発展は

水質汚濁問題を起し、最近は

、その害毒が直接関係する水

産方面ばかりでなく、農業

、保健衛生方面に

迄も及ぼし、

紛争を藤成してきている事は、本適の開発の

上に一一一一一に通一一一一一

とするところである

本道の水質一一一一一一濁の実態や、その被害に

ついては既に

研究

者の方々に

よって、大正一兀:年より昭和の今日に

至る迄、詳

細な調査の結果が報告され、技術的に

は既に解決されてい

る問題なのに

かかわらず、その多くはいぜんと

して改善さ

れていない現况である

現在

、本道で特に

間題に

なってきているのは

、一ハルプ

、一般一一一一一工業

の廃水に

伴ふ溶解性有機物の間題である

。ハ

ルプ

製造に伴つて生ずる廃水は

、河川に

入つて水の腐敗を

起させ

、水中酸素を消耗し、魚類の生活をおびやかす様に

なる

。又、有機物の河川流入に

よって発生する糸状菌は

古編の様に

なって河床を被覆し

、魚類の天然産卵床を荒廃

させ

、そのちぎれて流下するものは

、漁具に

密着して機械

的障害を現はしている

。石狩川に

対-る国策バルプ

会社

常呂川に

対する北見バルプ

会社

、新割路川に

対する十条製

紙会社の廃水の河川流入の間題がそれである

。今

、石狩川

を代表してその状况を述ぺてみ

ると

現在の石狩川中流地

区は

、旭川市に所在する国策バルプ

会社の廃水の流入に

って極度に

汚濁されている現况で、il-っては本道の名所の

一っに

数えられた神居古潭の清一一洲一な水も、今は黒変し泡沫

を浮べて流れている事は萬人の認めるところであら---。こ

の;下流深川町音江村の難採卵場では、

:

の捕一一理時期に

なる

と漁具に

は流下する浮游物が附着するため作業に

支障をき

たし、特に

塵除作業を行はなければならず、又、蓄養する

鮭の一囲に

これが着いて発死するものがあり、魚体に

は異臭

がっいてその品質を低下させる為、河川での蓄養は不可能

、特に

清水を導いた蓄養池を陸上に

造つてこれに

移し、

異臭をぬかなければならない状態である

。この害毒は

、ひ

とり水産面ばかりでなく、農業方面に

も甚大で、

流下する浮游物は深川土地改良区の幹線隧道と

、石狩川を

石垣装工

の関渠に

一糎以上の厚さに

粘膜状に

密着して流速を阻止し

たり

、タ

ビン水車の入口の座除金具に

着いて通水を不能

し遂に

水車や場水機の運転が出来なくなるので

、一日数

回鹿除作業をやらなければならないし、水田の方でも、こ

の浮游物が水田に

沈澱して直播組種の上を-ifい発芽を運ら

せたり、不能に

するために

減収させられている水田が六二

丁歩に

及び、浮游物のために

流速が害されて

、導水門から

の流入量が減るために

当然水不足をきたし、,-

,一一J,の一ために

収している状態なので

、数年前から補水のために

一九

一固所

の揚水機

を設置して一准慨をやっているが

、その工事費は何

れも送電線工事が附滞してくるため

、尨大な額となり、土

地改良区の運営

上の難点となっている事等の問題が

、今回

深川土地改良区に

よって明らかに

されている

石狩川の水質に

っいては

、当場で昭和二五年以降

、旭川

市より江別市に

至る石狩川に

観測定点十ヶ点を設けて毎月

の水質を継続調査してきているが

、今・一一一一一一の観測結果の概要

を述べると

、石狩川の旭川市より上流,-・. J--一牛朱別川

(石持

川の支流で旭川市で石狩川に

合流する

。この川に

は旭川で

国策バルプ

の廃水が入り

、まったく廃水沈一般

池の様に

なっ

ている

)の上流の水は

、有機物が少なく

、酸素が十分溶け

込んでをり、養魚用水として良好な水質である

。水の過マ

ンガン酸加里消費量

(過マンガ

ン酸加里消費量の測定は

水中の有機物の多少を判定する方法の

一っで

、有機物を分

解するのに

過マンガ

ン酸加里を使用する方法で

、消費され - 5 -

Page 5: 一一salmon.fra.affrc.go.jp/kankobutu/iho/sakemasu_iho_56.pdfこ れ で は 協 力 の 実 効 を 期 す る 上 に 支 障 を 来 す 要 因 を 包 蔵 し て お る の

た過マンガン酸加里の量、若しくは其の際酸化の為に

消費

された酸素の量で表はす

)は酸素として石持川上流は

一'六

から

三・六PP

一n(PPmとは百万分率で通常水一立中のミリ

グラ

量をいつている

)牛朱別川上流は

二'三から

四'、

))-)

PPmで正常河川水の含有量であるが

、国策バルプ

の廃水が

入つた牛朱別川の水はこれが六七・五から二四六'〇PPmと

なり

、石狩川に

合流した下流で三六・八から二八五.

'四PPm

深川まで流下して九・九から五八・八PPm、更に

江別附近ま

で下つてやっと正常河川水の含有量に

近ずき

四'九から

五・八PPmとなるが

、江別附

一ー一一一'でも、豊平川

(幌平橋下

一・九から四・三PP

一一一にくらぺれば、なほ

一段と有機物の

含有量は大である

魚類の生活に

直接関係のある・一一一一一存酸素量は過マンガン酸

加里消費量とは逆に

、石狩川上流と牛朱別川上流では、含

有量が

一立中六・五から一〇・三ccで殆んど飽和状態で、時

期に

よっては過飽和に

なることもぁるが、国策バルプ会社

の廃水が入る牛朱別川ではこれが〇・三から五'七cc、石狩

川に

合流した下流で二・二から六・六cc、深川で

四'二から

八・一cc、江別で四・〇から八・三ccである

。豊平川

(幌平

橋下

)の溶存酸素量の周年変化は六'二から一〇'三ccで、

これを正常河川水の含有量とすれば、江別附近でも時期に

よりやや低下することが認められる

。それで廃水の流入す

る牛朱別川が時期に

より

〇・三ccの無酸素状態に

まで低下

するといふ事は間題外とLても、牛朱別川が合

する石狩

川地区が時期に

より

二・二ccまで低下する事は極めて危険

で'

、魚類生活出来るか出来ないかの限界点に

近ずく状態と

なる事は注目すべきである

元来、バルプ

廃水の様に

多量の有機物を含む廃水を浄化

するといふ事は中々困難な事ではあるが

、現在

、有機物に

富ん.. 一廃水の一一一一一一一化に

賞用されている方法は

、生物湖過法の

みでありこ

れが採用されている

。本法はこの方面の最高権

威者である柴田

三郎博

士の研究に

より、現在本州方面のバ

ルプ

工場では指導をうけて何れも一億内外の費用を投じて

実施し、含水の防除に

努力しているといふから、石狩川も

本法の採用以外に

正常に

する策はないであらうし、石狩川

のみの間題ではなく、本道に

ある全部のバルプ

工場に

対し

、寒地に

適した生物流過法を早急に

研究して施設の道を

構ずる様に

しなければ、今後又、いくら廃水問題をと

りあ

げてさわいでみ

ても解決の方途は見出されないと考える

次に

般粉工場であるが

、現在全適で約二〇〇〇のI場が

数えられているが、こ

れ等が放出する廃水の中に

は・

、一著を

洗つた洗滌廃水と、一響をすりっぶした水

:

-i一一一廃

水との二種類

分けられる

。前者に

は泥がっきもので'

後者に

は防除至

難な溶解性有機物が多量に

含まれている

。廃水が河川に

ると、糸状蘭が築殖し、これが河床を被-lfするため

、魚の

天然産卵床を荒廃させ、こ

れがちぎれて流下して漁具に附

- 6 -

着して機械組な障書を与へるo

廃水中に

含まれる溶解性有

機物は水中酸素を消耗し、B〇D値

(BODと

一般に云つ

ているのは五日間の生物化学的一酸素消費量のことであり、

主として、含水炭素系物質の酸化に消費される酸素量をい

ふので

、近時、この生物化学的酸素消費量の検定が水の汚

染程度を判定する指針として採用されてをり、要するに

水中の有機物に

よって水中の酸素が消費される分量の多集

を測定するものである

)を高めるので

、河口附近の海水の

停滞する処では

、これらの

一部は炭化し、局部的に

は無酸

素状態を作つて魚類に

生理的な障害を与えることに

なる

昨年は

、北海道

:

解一解一增殖組合海別事業場

(北見

)で蓄養中

太一Et

・一ハ四一尾中、六C三尾が

一朝に

して発死してい

。これは蓄養池に

澱粉工場廃水が流入した事に

起因して

い.る

。叉

、網走湖の場合は、近時、本湖に

:

息している

、鯉等に

、又遡上してくる能的族に

特殊な臭気がっいて

品質を低下させる迄に

なっているが

、本湖はその性状とし

て海水が逆流しているので

、海水中に

含まれる

一一一一一酸の存在

の下に

、疏酸遼元バクテリァが一一一一殖して、湖の深部に

は多

量の

一一一一化水素が認められ、水面下約八米以深は無酸素属を

形成している

。この確酸選元バクテリァの繁殖を促進する

ために

必要な栄養源は

、沿岸に

ある多くの一般粉工場から廃

出される有機物が湖へ継続的に

流入して書積されて行く結

果であらうと考へられる

。一操一一一0・湖でも、昨年は原生動物の

異常発生を呈し、湖面下三尺位の水域が紫赤色に

変ずるま

でに

なった

。これが情天の水温の高い時に

なると

、水面近

くまで浮上するといつた現象を呈した

。この原生動物の異

常発生の為に

、本湖に

樓息している魚貝類に

は幸い被書が

現はれなかったが

、これが漁網に

密着して網目をふさぐと

いふ障害が認められた

。もともと本湖に

はその性状から以

前より原生動物が多い事は報告されているが

、特に

昨年は

上流に

ある澱粉工場廃水の継続的な湖への流入蓄積に

よる

肥料分増大に

湖の水温上昇

湖水の交代の関係等が拍車

をかけて

この異常発生をみ

たものと考えられる

狩太地区の般粉工場を視察したが

、群在する家庭工業的

な小規模の工場は'

廃水沈般池を持つているものは

一軒も

ない

。一河川を中心として群在する各工業より無差別放流

される廃・一一小・が集まれば、これは英大な量となる

。般粉

工場

は単に

廃水沈澱池を造る事に

よって河川の一一r一濁は防

止出来

るとは考へていないが

、工場設立の許可を受

‘Tる為の最少

限の施設

(廃水沈澱池を設置するといふこと

)すら実行さ

れていない現状では話に

ならない

。廃水の放流される枝川

(この地区は尻別川を中心とする枝川が多く、その上流に

工場があり枝川の水で要を洗滌し、水車を廻して-9をすり

っぶす

)は糸状商が茂生し悪奧を発ち、河底は腐敗し、か

っては清洌な溪流もまったく荒廃し、茂生した糸状菌はち -1 -

ぎれて流下

し本川に

入つて行く

これが蓄積される処は当

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然腐敗が起るであら---し、物に

まとわり着いて、謂所のろ

の書を現はす

。效率の悪い小工場が殆んど採算もとれない

状態で乱立して操業している現状では汚水だめの施設すら

もなかなか出来ないであらう

。般粉工場は町村では重要な

産業の

一っで

、多分に

公共性を持つものであるから、指導

よっては整理統合といふ事も難事とは考へら

で、関係市町村役場或は農協が

、よろしく通切な指導を行

って

、これら工場を整理統合し、效率の良い近代設備のI

場に

切替へ、廃水に

関しては

、柴田博

士の提称されている

搬布浦過床法を採用して完全に

浄化する事が理想であらう

とに

かく澱粉廃水の問題も現在の状態では

、今後いっまで

たっても解決されないと考える

この様に

、廃水の影響は魚類及び浅海生物の增殖をやる

上に

大きな障害がある訳で

、この間題が解決されなけなば

資源の維持培養といふ事はまったく難しく、現在行つてい

る增殖手段に

よる生産量の確保は期待し得ない事に

なる

この様な事態となってきたので、当場では昨年

、水質汚濁

防止委員会をっぐり、この間題に

積極的に乗出した

。又、

当場の外廊団体である北海道

:

再協力会連合会も、水産一課

水産孵化場

、水産試験場等の指導の下に

、漁業団体

、土地

改良区連合会を含めた北海道水質汚濁防

止対策連合会を設

立して

、ェ場許可管理の強化徹底に

ついて行政上適切な措

置がなされる様陳情に

及んだ次第である

。又、道の科学技

術審義会では

、現在本道の行政上に

、はたまた本道の総合

開発の上に

必要と認めた要望課題として、鉱工業廃水の間

題がとりあげられた

。昨年はまず波粉

工場廃水処理方法の

研究に着手されているし、本年はバルプ

工業廃水防除に

する研究がなされることに

なっている

。更に

北海道総合開

発委員会に

は新たに

水部会が設置され、本道の総合開発上

の基本間題となる水に

関する合理的な利用'

開発、保全と

いふ事が考へられる様に

なった

去る八月七日、厚生省公衆術生局環境衛生部

、田

辺水道

課長の御来道を機に

、水部会の主催で水質汚濁問題にっい

て中央の動きをぉ伺した次第であるが

、かに

かく最近中央

於ても、

この間題が增々発生して社会間題も起きている

ほどで、昨年の調査結果では

、全国の工場

'事業場の廃液

よる被害件数は

一二九四件

、その被害人ロ二三二七五三

人、鉱山廃水に

よる被害件'

一四五八件

、その被害入口

八三九九四人、汚水を含む汚物に

よる被

-lf件数

一〇四四六

、その被害人口

一二一七六人

、合計被害件数二四八六

四件

、その被害人ロ八二八九二三人で

、なほ未報告を追加

すれば.

極く内輪に

見ても、その被書人ロは

一〇〇萬人は下

らないであらうといふことで、とに

かくこの問題をなんと

か処置しなければならない状勢となってきてをり、通産省

の産業合理化審義会では

、工場が廃水をどう処理したらよ

いかといふ事が真剣に

とりあげられる様に

なった

。この様

- 8 -

通産省自体が積極

的に

問題解

決に

乗り出してきているし

これに

呼応して厚生一一一一,も水質汚濁防止委員会をっくり、活

動をはじめ、通産省と連一一一的

'

'

して水質汚濁防止法の制定を急

一方、

研究所の設置をやってゆきたいといふ我々に

とっ

ては誠に

明るい見通しのお話であった事を附記する

総、りに

この水質汚濁の問題は、役:

、漁農人、工場人が

お互に

協力し合つて廃水処理といふ仕事をやることに

よつ

てはじめて円満な解決を見出されるものと考へている

。こ

の点を一筆

者は念願してやまない次第である

(二一ル・L・九・一六

鮭鱒放流確魚の実數算出に

っぃて

能-l9人工ふ化事業実施に

当り放流権一 :

の実数を正確に

握することは、そのふ化場に

於けるふ化技術の良否検'一一一Jの

上からも叉洞掃、

生態等調査試験の上からも重要な間題で

あると思考するのであるが、従来実施されている方法に

幾多の疑間及び欠陥があるやに

見受けられるので、当支場

としては正確に

実数を算出し得る方法にっいて昭和二十六

年以来次の三ツの方法を採用し実数の把握に

努めて来た

即ち、

:L

(昭和二十六年度実施

受卵

---t(但し同型のもの

)二枚に

夫々同量の水を張り、

その片方に

三千尾

(一例

)の稚---aを

一尾'つっ数ぞえて放

し、これを基準として他の一枚に

入れた権魚を目算で比

北海道一r一、け、ます

ム化場天塩支場

較して算出する方法

2

(昭和二十七年度実施

円型金網製の容器

(径一〇種、高さ

一一組'

持手付

)に

稚魚を掬い

、その実数を数回数ぞえて平均尾数を求め、

之を基準として、

その日の総物回数に一来じ算出する方法

3

(昭和二十八年

度実施

一瓩当りの一一一一一一一M一実数を数同数ぞえて平均尾数を求め

、之

を基準として、その日の総放流一一一一一数に一来じて算出する方

'

以上のうち第

一の比較法は限で対照比較するため正確を

期し難く、又第二の容量法に

よる場合は、概ね正確に

近く

算出し得るも、

容器に

一一能:

m一を掬う場合、常に

上縁と平行に - g -

Page 7: 一一salmon.fra.affrc.go.jp/kankobutu/iho/sakemasu_iho_56.pdfこ れ で は 協 力 の 実 効 を 期 す る 上 に 支 障 を 来 す 要 因 を 包 蔵 し て お る の

一一一を掬うことが因難であって誤差を生ずると共に

稚魚を

損傷する等の欠点が見受けられ実際化に未たしの感があっ

たが

、第三の重量法に

よる場合は、一構一一M一の損梅も殆どなく

又作業も迅速且つ-E易に

して容'

易に

実施し得るのみ

ならず

当支場の如く放流稚無の,-一, :

, :

部を往復約一-fi-粁離

れた一大:一一一 :一川本

流に

輸運放流している処であっても一日に

一'

)-一一-lr-〇

萬尾は楽に

放流し得を利点を有し、広く要励に

価するもの

と考えられるので、-

J

・・、・一

その方法を発表するものである

諸覧の御批判を願えれば華;t一である

一、現行算出方法に

対する疑間

:

-:一一一び

欠陥と考えられる事項

現在の放流尾数算出方法は、坪当りの発死尾数を目算し

その平均数に

総坪数を一3不じて一得

た数字に

、解出後一一一一一一一-一池

散布する迄の間に

発死した数字及び浮遊後金網等に

着して一発死した数字を加えたものを、孵出後の損耗と見

做し、之を解出尾数から減じたものを以つて放流尾数と

する方法が広く用ゆられてをるが実際に

'

1養;--a池に

敝布した稚,mM

、多くの場合浮遊までの間

積雪且つ日覆板の下

一一J-

l'-'一審まで飼育されているので

、こ

の間の斃死状況を日々監察することが至難である

2浮遊前の斃死;--aは

、長期間放置されるため、多くのも

のは水生菌と泥に

まみ

れ又は玉石の間隙に

落ち込み

或は

溶一解して仕舞ふ

ものもある

。更に

」大收されるもの等もあ

って日-llf板除

去後一一の間に

於ける一発死数・・地発

提す

る事は

至難である

3浮遊後の一発死無でも低水温のため属-ilW吸収までに長期

間を要するケ

処に

ありては前二項と同様な状態を呈する

場合が多い

'

4銅

一一・一一一一一?件の良好な個処に

あっては、日々斃死-laを取り

あげ記録することも出来るが、この場合に

於いても浮遊

前の一発死.m一にっいてはその状態を正確に

把握することは

一一一一一難であるo

等の疑間及び欠陥があるので

、解出後の損耗を出来るだ

け少くする銅育管理の方法に

っいては今後充分考究の必

要があると考えるも、差当つての間題として

、解出後の

相一一一一一一の如何に

一列らず正確に

近い放流尾数を算出する事が

必要と考える

'

二、重量に

よる稚一照算出方法

放流稚

.照の実数を正確に

近く算出する万法として当支場

が採用している重量法の実施要領は

一一一一一一の通りである

1

使

1

稚一m、前一綱、生費一一一一、二賞匁自動合一-:

、測定容器

(受卵

盆又は

一一一一一一一側器

)、柄約

、卵掬又はタ

モ網、輸運確

(輸

運放流を要する個処

2

イ、先'っ養;lla-li-内の稚;-laを掬つて生一資網の中に

入れる

、自動台一-〇--

一に

容器

(受-9

一一一一m一スは一一n-一先面器

)をのせ

- 10 -

この中に

柄的で水を一人れて重量が丁度

一瓩又は二一一一一一

('1 :

る様に

する

ハ、次に

生一資網から卵掬叉はタモ綱で稚魚を掬上げ、

よく水を切つた上、容器の中に

入れて一-の目盛が二

配又は三一瓩を示す様に

するo

一一、以上の操作に

よって稚魚は

一一a一測定されたことに

なるので

、この稚魚の実数を一尾つ一・・、、一数える

、稚魚の実数測定は

一回では誤差が多いので放流の

都度少くとも五回以上実施し、これが平均尾数を以

って当日の一一一一一一当りの基準尾数とする

へ、重量を尾数に

換、算するにはその日0総放流重量に

一瓩当りの基準尾数を一集

じて算出する

三、測定上の注意事項

、稚魚を生實綱に

収容する際は、一時に

多数を入れる

と疲労し易く室息の虞れがあるので生資綱の大きさに

応じ一一理当量を入れる・:一一--が必要である、尚一Jの操作途中

一時作業を中止する場合は、生一資網内の稚-llaを大半

測定放流後に

行ふことが

一雖ましい

、稚無を

:

沸つて容器に入れる際の水切りを出来るだけ

完金に行ふためには

、その綱地は水切りのよい繰綱等

にすること

一一一一一一一一一しく且つ常に同じ状態に水切りを行ふ

ことが必要である

じにする事が必要である

。即ち実效算出の際

五〇〇疋

の稚;lla勢数を数え放流の場合

一一地叉は二瓩の重量測定

を行ふことは実際の尾数に誤差を生ずるので、あくま

でも同

一の重量を使用する

、基準尾数の算出は

一一一流の都度行ふことが望ましい

、基準尾数を一,f出する際、・

一(-'一一/-◆未満の数字は之を

切捨ィ・・、

・、、一基準尾数を求める

。このことは水切りを完全

行つても若一一-の誤・

整は兜れないこし一.

J

・、、一作業に

より極

く少数ではあるが損----を

'

生ずる-1-並に

放流の最後の回

数近くなると若干の座・一一 :一の混入がさけられないため

その誤差を出来るだけ少くするために

行ふ

ものである

へ、--

t一一S一を'--一M一る一条

は一雜.,

:一一一一一一一人は略一一,-L

等の法-

入物は必ず除

去すること

以上の方法で算出する場合は絶対正確とは行かなくとも

正確に

-lfく近い放流尾数を把一建する事が出来る

。但しこの

方法に

よる場合に

於いても之を実施するものが良心的に

定するのでなければ正確に

算出し一一nない::

-一」--は論を険たない

ところである

。尚全々水切りを行ふこと

なく一一一一一一測定した

場合の誤差は

一Lル

〇:一

'ハ、

.,一一一一一,f度であるから右

の方法を

確実に

励行すれば初期の目的は完4J

達成するものと考え

られる

- 11 -

ノ、

基準尾数を算出するときの重量と

、放流の重量は同

Page 8: 一一salmon.fra.affrc.go.jp/kankobutu/iho/sakemasu_iho_56.pdfこ れ で は 協 力 の 実 効 を 期 す る 上 に 支 障 を 来 す 要 因 を 包 蔵 し て お る の

歳孵化

場の不振に

する

考察菊

本道重要産業の内水産物の産額は他を圧して居つて

、一最

産物は明治三十二年頃に

なって漸く漁業と併行するように

なったことは、統計の示すところで、しかも重要水産物に

.しては保護政策を取つた事も瞭かである

。而'

して能-lleは

当時よりすでに

濫整酷漁の徴あるに

鑑み

、明治二十

一年早

くも千歳孵化場を創設され、爾来すでに

六十;ハ年と

なって

居り、官庁が経一一一一 :

する産業施設としては最も古いもので、

先人の一意限に

対してはまことに

敬服すべきである

。而して

半世紀に

余る跡を回顧すれば、此の間に

於て孵化事業に

献した功績はまことに

大なるものがあるが

。該事業終局の

目的たる資源は果して増産されたか否かに

ついては

、遺憾

ながら近年特に下向の

一途を辿る如く見えることは

、古い

歴史ある千歳孵化場だけに

一属痛ましさを覚える

。殊に

去二十二年前迄自分も多年に

亘り一敎育された情として、感

一入のものがあり

、彼の堂々たる五千万粒大孵化場の設

備を発して

、昨年の如き辛うじて四百万粒の採卵をなした

る如きは

、まことに

的の痛い思いである

。物論本道五十の

体に

於ては音日の盛一一一一なく、北海適の

:

資源を維持する為

の目標四億に

近い一一確一M一の放流という事に

は漸くその半ばに

過ぎない状態であるが

、これは本適の開発に

伴う諸産業の

発達と

、人口の增加に

よる関係を度外視する事は出来ない

し、今後如何に

せば此の目標に

到連することが出来るかを

識者の深い研究に

俟たなければならないのである

予は千歳解化場衰類の因をなすものは

、実に

千歳川を利

用する水田用一准概-n堀鑿によることを多年唱えて来たが

之に

対して些か述ぺて見度い

。或は今更死児の齢を数うる

如き愚痴をと言はれる人あらば、共に

談ずるを好まない

何事も爾後の批評は易いものであるが、こ

れは時代ノ

、に

於ける当時の扱者の感覚等を強く反影・一q一ることを見逃す事

は出来ない

当時夕張部南長沼土功組合は、千歳村字蘭越千歳川右岸

より百五十個の水を引用し、約五理'

の長沼村に約二千町歩

の造田を目的とする一紹波溝開一一益は、大正十三年に着手され

たが

、土木技術上の事は別段の困難もなかったようだ、間

-- 12 -

孵化場中に

は着々その效果

の現はれて居る処もあるが、大

題は-千歳川の水を約三分ノ

一即ち百五十個を引用する、そ

の一一一m演薄に

は必然的に

千歳孵化場より放流される稚魚の大

部分は之れに

流入する事に

なる

。孵化場としては当然の要

求として

、この稚魚流入を絶対防止するに

あらずんば孵化

事業の立場より設置に

資成する事は出来ない旨

を強力に

張した

。之に

対し組合側は此の問題の解決に

よって二千町

歩の水田が生れ出るか否かの大間題であるから、一一一一.m一の流

入防止のI作に

対しては絶対に

万全を期する設計を為すこ

との協議をなし、組合の専任技師は真に

心血を注いで設計

された事には敬意を表するものがある

。而して肝心の水を

引用する取入口

の前面に

は三十七間のコンク:

‘Tー

ト壁を設

、その中属水中に

は円径

一尺の百二十六個処の吸水口が

あり、これに

一分目の金網戸を

一一一一一入して稚無の流入を防止

し、随時之を撤去して塵

一一,を掃除するという実に

周到なる

設計である

。而して此の網戸掃除は易きに似て実は非常に

煩雑なことで、若し此の綱戸の掃除を意るとさは塵芥の為

通水を妨げられるので

、間断なく之を行はなければなら

ぬ事と

、.反面此の事を励行せず甚だしきはその煩に堪えぬ

ので

、この綱戸を撤去するとせば、稚魚は容:

なく之に

入するという事に

なるので、組合側に

対し場は綱戸掃除は

人力を以てする以上、昼問は

一兒も'角、夜問に

これを施行す

ることは

、恐らく容易から一9ものと思---が如何との問に

し組合側は

、許可を得る最大条件は此の事であるから、番

人を常置して絶対之を連守する堅い決心を

:一一一一確されたのに

動かされ、・遂に

当時の主任

も道庁も之を承諾したのが

、今

日の因をなしたとい---事が出来る

。而して実施の結果如何

を見るに

、いかに

千歳川

'

の水が清冽なりとい---も五分間も

立たぬ間に

座芥は忽ち金綱一一-,

の目を塞ぎ、百二十六の一9戸

は其の半ばも掃除せぬ---ちに

通水を.狙止する状態で、其の

一'力,-一は真に

名状すべからざるものがあったわけで、長沼土

功組合よりは水の少ないのは水田に

困る

、速かに

多く水を

流せと直通電話に

よって水路番に

督促されるので、番人も

止むを得ず幾つかの相戸を撤

一」一一して通水するの手段に出で

千歳孵化場よりは此の掃除の励行に

対して随時監視をなし

たが

、夜間は如何共なじ難く稚魚は

一ァキメ

ンに

一一9演薄に

入した事は当然で'

一一一一一--の水路を実地に

検分するに

、到る処

稚魚の游泳を見た事は真に

失望に

値するものであった

元来千歳孵化場は創立以来親

無の捕整採卵は

、毎年

+二月

一日より実施され、翌年

一m-・半ば或は

一.-一一一、稀れに

二月に

及ぶ事もあった

。親

魚の一:

-M一上盛期は十二月二十日前後で

、'

時に

一夜数千尾に

及ぶ事もあった

。然も之等の孵化放流

される時は例年五月上旬頃で、年に

より石狩川の增水ある

時は六月に

至ることもあった程で、随て一一一一e演薄への通水時

四月末より五月は盛んに

流下する時で、稚魚の防

止を厳重

せぬ以上、之が流入は絶対に

防ぎ得なかったのが実状で

あった

。或論者はこれは監督の立場に在る千歳孵化場の監

督の緩漫に

るものと言はんも、之れが実施は限りある人

- 1:;-

Page 9: 一一salmon.fra.affrc.go.jp/kankobutu/iho/sakemasu_iho_56.pdfこ れ で は 協 力 の 実 効 を 期 す る 上 に 支 障 を 来 す 要 因 を 包 蔵 し て お る の

力に依つては不可能の実状で

、此の事は今日迄長年月に

り後期即ち十二月の親

.照を殆んど皆無ならしめる最大原因

を作つたと見ることは敢て不可思義とするに

足らぬものと

思料する

。勿論千歳孵化場も常に

.照の安全流下に

対して

は研究を怠らず創意工夫に

よって実地に一試み

て居つ,たこと

は言

---迄もない

なほ石狩川の走り魚即ち十月に、源上する親

:

m

、と多からし

める意向から、昭和二年から始めて親魚の捕嬢採卵を実施

し、幸い效を奏して今日に

至つておるが、

これに属する稚

魚の放流は

、後期のものに比すれば一m-Fn々早く放流されるも

一准一一一一一構の流入する

もの

,一多い点には

大して

変りはない

その後昭和二十二年頃稚,m、の流下時期を幾分でも早からし

めるねらいから、支川ナ

イべツ一傷水川を利用して養魚池を

築造して発限卵を此処に収容して解化せしめ

、属変収縮後

直ちに

放流されたので、この大一准一慨溝に入らずに稚魚を流

下せしめる事が出来たわけであるが

、今日に於ては

、下流

江別の石狩川合流点迄の問には何時の間にか一紹概溝や揚水

場が六ヶ処も出来

、更に多数計画されているので、

これか

らも自然に吸い上げられる事がわかっている

。斯くして早

期放流のものも,

後期のものも客々同様の運命に相遇する

わけで、殆んど二十年間も止むを得ないとい-l-形で見送ら

れた事は

、千歳孵化場今日衰徴を招いだ原因と思う

然るに昭和二十二年頃から時の支場長によって稚魚放流

所謂百年河清を待つの類とすれば

、せめて灌-af構による被

害を最少限度たらしむべく、関係官民の検討

を祈つて嵌ま

ない

'

更に石狩漁業者各位に切望す一一〇'-'一一,とは

、近年・鮭漁業不振

の結果

、流し細許可当時,の経緯を忘れて

、単に漁獲がない

から生活が出来ない

、であるから如何に官憲に取締られる

も之を犯すと公言し

伝統的だった公休日さいも全廃せ

んとして僅かに

一旬一回を公休目としたが、然らば石狩川

-ll-上した親---aは何時の機会に

上流に

上ぼ

るものであろ--l

即ち

器は曳網

夜間は流し網等の連続

一--

一ケ

月僅かに

三日より

一一M一上の目がなく

然かも此の日に源つた一国

の子孫

が将来石狩川の資源を文配する使命を持てとは

手品師な

らぬ孵化場の能くすることでないことは

、識者の意見を聴

く迄もないであろう

石狩の漁民は真に資源識持の将来に思いを致して之を愛

護し、単に

一部貧困者の救済の為のものであってはならぬ

ことを強張し、敢て反省を望む次第である

用イケ

ス船が考案され、爾来年々これに依

て石----川本流迄

稚魚の放流を継続されるに

至つたので

、沿川一種癌溝に於け

る流入の一普は大いに軽減された事は事実であって、幾分で

も授和されるものと思はれる

。只だ石--lf川後期の親;lla源上

は殆んど皆無状態に

陥つたことは

、孵化事業の效果に疑念

を持たれ、或論者の如く、河川汚湖間題は高唱されながら

石狩川本流には親一一M一が相当の一一一M一を上見て居るに拘はらず、

清麗な千歳川に多く上ぼ

らぬ事は不思議であると試刺され

るが

、稚,

:

M一放流時期と灌演溝関係を検・

-

すれば

、長期間に

りて灌概薄の稚無防止の不一1Eによって、

其稚-laの生命を

絶たれ、何代に

も一ロ一って其の後継者を:一一一ハった結果と断じて

誤ないものと認める

長沼灌概溝設置当時書心した防備設備も'

形式の上では

まことに

堂々感嘆に値するも、今日に至つては許可を得る

ための

一っの手段でなかったかとさい見られるもので、種

概溝側に

於ても当時.の人々は今居らないし、此の大規模の

設備を擁して徒らに長大息するの外はない状態である

灌概溝稚無流入間題は益々頻繁と

なるべきは明瞭であっ

て見れば、重要産業の立ち場から一方的な意見を

一排・して千

歳川の前徹を踏

まぬ事を念願するものである

河川水質汚一画問題は

一朝にして解決を見られぬのみか、

拓殖の進歩に

:

伴い益々難航を続けても維し今日以上の清澄

を見る事は或は.

:一一, :

.-

'

でなか

ら---とは、一部科学者の言で、

- 1ll-

ia技

:

Etn査の結果

北見、根室地方で漁一M一される性

:

大-fは流綱によって沿岸

に到達する前に漁腦されるがその中に流綱から脱け出て来

るものはM一--a体に網抜跡を有してぉる

。この数は相当あるこ

とは従来から沿岸定置綱や河川捕嬢によって知られておる

がその具体的数量を調査したのが本組合所属の親魚捕獲場

で一昨二十八年度であってその結果は本誌第五十五号に記

述してあるが昨二十

九年度に

於ても引続きこれを行つた

それによれ'一一.一一一標

.・一,(館一は雄武、一補滑、一M一一,別、海別、ルシ

忠類と合計六川であって前年度一一一一一一一な資料を提供した標津

川と西別川の調査が

なかったことは遺憾

.である

。然し新に

一一9走より科一:a一に至る沿岸建相の漁整に就ての調査があった

外に

:

能の網抜

一M一が湧別川と十勝川から発見されたことは特

筆に価することである

調査の

'一一一果を要約すれば次の通

一、一棒

太一一一-lSは総捕獲数三、八〇四尾に

対し網抜魚数四

一一

尾で一〇・八一%に当り前年度の六

・〇一%に比較して著

しく增加した

。尚本年度は八月下旬に最も多かったこと

は前年度の七月中旬に最も多かつたのと異る点である

二、河川と沿岸建綱との比較では割合は後者が多いが全期

- 1S -

Page 10: 一一salmon.fra.affrc.go.jp/kankobutu/iho/sakemasu_iho_56.pdfこ れ で は 協 力 の 実 効 を 期 す る 上 に 支 障 を 来 す 要 因 を 包 蔵 し て お る の

間を通じての出現消長は両者大体

一致した

三、綱跡の在る部位は綜合して見れば本年度は頭

管背一觸

の中間部が最も多いが前年度は背館前部に最も多かった

四、本年度始めて出た一離

の細抜魚は十勝川では捕獲数に対

して八

・四七%、湧別川では〇・八四%両者間に相当の

開きがあった

五、一態の綱抜跡の部位は十勝川は頭部後端に最も多いが湧

別川では背一觸前部が最も多かった

この部位の異ることは

:

一時共に.

魚体の大小によるもので

あって魚体が大きいものは頭部後端に

、小形のものは背

一觸前部にあることになるo

左に昭和二十九、二十八年度の状一一一一一を集計表示す'

(単位:…・尾

計 下 中 上

八 七

承計 下 中 上 計 下 中 上

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調査河川

( :

9場

昭和二十九.一年度

一降・一n-一的雄武川

、清-ll-川

、--勇別川

、海別川

、ルシヤ川

、忠類川、網走-斜里沿海定-a漁用

昭和二十八年度

一題:

太-ili

一一解一一一一一川、清.ll-川

、海別川

、標津川

、西別川

(半国

十-E川下流打内に於ける早期

-e書-採卵成積

十勝川下

流河ロに

近い捕獲場では九月、十月の早期確を

蓄養して成執一せしめ採卵を向上せしむる方法に就て多年苦

心して来たが打内川と称する小派流を利用することに著目

したのは去る昭和二十六年でこの年は試験的に

小規模に実

施して自信を得たので爾来多額の費用を投じて施設を拡充

した結果遂年成績を挙げた

。一一一一一に昨年

二十九年度には

一万

参千余尾を蓄賽して二八、二七三、五〇〇粒を採卵し十除

川水系の総採卵数六八、六八三、九〇〇粒に対し四一・二

%を占める好成績を示した

。内陸の開発が進むに伴ひ

:

一nt

本来の上流産卵場に到達せしむることは極めて困難に

なっ

た現在又今后に対し河ロに近い下流に於て催熱せしめ採卵

することの従来の技術的困難を克服する目安がっいたもの

して注目すべきことであるo

この打内川は十勝川の下流オサ

スより

一相下

流で分派し

て流程約二里で十勝川ロより約半里上流にて本流に分する

派流であってこれをその上流部に

於て無止を施して約百八

十間,

巾平均二十間、水深約十尺の持装場を造り九月上旬

より十月中旬迄の間の未熟一捕m'-

-

M一を:一一一流し

一月になって

成熟せるものより順次採一一用一一するのである

。割一一一m一は上流タ

コラ

イ、ォサ

スに於て地更網に

よって捕整し活州船によ

つて運搬して来るのである

本施設は主として大津村離-ae漁業者就中特に多年n一化事

業に献身的努力を惜まない斉藤兵太郎氏の協力によるもの

であるo

左に

連年の書養成續を示す

- 17 -

Page 11: 一一salmon.fra.affrc.go.jp/kankobutu/iho/sakemasu_iho_56.pdfこ れ で は 協 力 の 実 効 を 期 す る 上 に 支 障 を 来 す 要 因 を 包 蔵 し て お る の

二 二 二 二

九 八 七 六

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十 十 十 十- 一 月 月月 月 二 二三 二 十 十十 十 二 五 .

日 三 日 日終 日 終 終了 終 了 了

一、-hl-獲数より器装数多いことあるのはゥッナ

イ川に自然に

源上して帶養池に入るものあるによるo

、三十年度に於ても引続き実施しておるが詳細は末だ不明であるが約八千七百尾を

:一川解

一一u、から一畫一一一一してあるo(半

国、一l

(第四

円を受けて解化施設の拡

・一充

(本誌第二号所載

)を行なった

その年賦償遼の重圧と組合員及非組合員たる漁業者の不漁

災害に

よる負担金及協力金の未納等によって愈々組合運営

は危機に追ひ込まれたので之が打開策に就て今春来苦心を

重ねたが幸ひ当局の援助によって本年度は先特融施設に対

する借

上料を受けて償選の一部に充てることになり組合運

営の前途に

一点の光明を望み得ることに

なった

。然しこれ

のみでは到底自

立再建は出来ないし又言一一?一、一これは他力本

願であって他に組合として自主的に最善の努力をっくさね

ばならないことは言ふ造もないので、そのために第

一に経

営の合理化を図るぺきであるので職員数の三割を減員し又

一一一-要経費を出来るだけ

一一-約'

した第

。二にはeス

一一に捕獲場の内

- 18 -

-a近

本組合は昭和二十七年

二月十三日に設立されてから四年

目を迎へた

。設立の趣旨

は今更説く必要はないがこの間に

於て主たる目的である国営孵化事業の実施に対し物心両面

から出来る範囲で協力をして来たのであるが脇力の主軸と

なる採卵用親魚捕獲数が組合設立以来連年

の不况であって

収入が予定の額に

達しないため組合経一一一一一一一は=-

一一1-常なる困難に

陥つた

。代一も一」の問最大の協力事業と

も一ァ一・一,一、き特融

一億

事業に影響を及ぼさない範囲で収入增加を企図した

そこで此際孵化事業による資源保全からの受益者と

して

組合経営に協力を御願ひし度く即組合員は組合賦課金とし

て非組合員と

しては協力金として各自漁業権

一ケ

統にっき

金壱千円の割で負担されることを要望する

。又沖合、北洋

於ける流綱漁業者及母船会社もその漁獲資源の一部は北

海道の沿岸-i

.一的と密接なる関係あることは

'

標識放流や

一前:体

調査の結果から判然としておる理由から応分の協力を得る

こ、・一J・・、一し大体見透し・力r

っいたのである

以上の状况を判断されて各位

の御後援を期待するもので

ある

。尚参考として本組合設立以来の孵化場

への協力の一

部である親魚捕

一部一採卵成績を左に添付した

l 捕

是 会 獲

i重 i空 ,整 数

- - - - - --l

一 重 1 採

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- 19 -

右数字は捕獲数

(単位:・

左記字は全道数に対する%

採卵数

(単位:・粒

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組合員数

二四〇名

正組合員数

二三八名

準組合員数

二名

七九四萬円

七九四口

札幌市北三条西七丁目

十勝支所

帯広市東

一条南

一丁目

根室支所

標津村

以上に所属する職員数

十八名

三十名

Page 12: 一一salmon.fra.affrc.go.jp/kankobutu/iho/sakemasu_iho_56.pdfこ れ で は 協 力 の 実 効 を 期 す る 上 に 支 障 を 来 す 要 因 を 包 蔵 し て お る の

-〇本誌は本年春期に発行する予定であったがいろ

くの都

合で延引し漸く今回発行することになった

。従て以前か

ら寄稿をぉ願ひしてある各位に対して一誠に申訳ない次第

で鉉に深く御詑びする次第で一一一める

〇:

轉增殖通信は従来は別刷にして本誌と共に組合員に配

布しておったが今回は本誌の中に刷込んで見た

。これは

組合員以外の方に

も本誌と

:

共に読んで一買ひたいと考へた

のであるがこの企は必ずしも今

後不動のものでない臨機

応変にしたいと思ふ

〇本年

:

解一一一漁nは

一体に・一方しくない

。総漁獲高二百万貫に

しないではないかとも称せられておる

。この原因は過去

於ける稚魚放流数が比較的少かったf

め回帰が少いの

加へて九、十月道北、道東方面が連日の風雨に見はれ

漁整が海、河共に

少かったことによる

。然も本年

の北洋

方面の漁一一構aは異常に発展してその資源

一部をなす本道へ

回帰するものが多く漁獲されたことも不漁の一因と考へ

られてよいと思ふ

。要するに本道としては孵化放流数を

極力増加すると共に放流効果を減殺しないことに努力す

ること受益者たる漁業者各位

の一一一力を高度に

発輝して一買

ふことが最大の要事であろ--l

ff

構.

-i

一理

一、館-a9其の他淡水々族に関する理論及び応用両面の寄稿

を歓迎する

一、本誌に掲載したものには薄謝を呈する

一、寄稿は随時本組合に送附ありたい

。原一禍用紙御希望の

方は御

一報を」.-,J

昭和三十年十

一月二十五日印刷

昭和三十年十

一月三

日発行

一mi●

札幌市南十四条西

一丁目

器指

電話②二八五〇番

札幌市南

一条西五丁目

札幌市南

一条西五丁目

電語③

一六二三番

札幌市北二条西三丁目

発行所

北海道

:

的增殖漁業協同組合

電話②二四五三番

- 2D-