13:00-13:45 a-1 「ノーツあるある!」巷でよく聞く その · pdf...
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株式会社OSK 第一ソリューション部
開発・支援エンジニア
上級課長
佐藤 権一
13:00-13:45 A-1
「ノーツあるある!」 巷でよく聞くその悩み、解決策をお客様事例を交えながらお教えします
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機能面など現状の「あるある」
• Notesは検索がイマイチ
• ユーザー管理が独自で大変
• 新しいNotesは、全ての動作が重い
• メール・カレンダーが変わり映えしない
• 再インストールしてもStandard版を復旧できない
• Noteは、情報が乱立して整理できない
バージョンアップの「あるある」
• Notesをアップグレードすると動作検証工数がばかにならない
• Notes 5を9にアップグレードするには2回アップグレードが必要
• SamtimeやConnectionsを評価しようとすると環境構築が大変
• 他社製品に移行するのが大変/他社製品から移行するのが大変
Web化の「あるある」
• Web対応が難しい
• モバイル対応が難しい
「ノーツあるある」アジェンダ 1of2
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ライセンスの「あるある」
• Notesのライセンスは非常識に高い
• 仮想化環境ではライセンス管理が大変
将来を見た「あるある」
• IBM VerseがリリースされてNotesはなくなるのか
• 他社製品からNotesへの移行事例がない?
• ロードマップがない/わからない
• 書籍がない
• 技術者が居ない
• マイナンバーに対応できるかわからない
「ノーツあるある」アジェンダ 2of2
「ノーツあるある」・・・機能,現状課題編
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検索がいまいち
従来製品と比べると大幅に機能強化されています。
– クイック検索
– 全文検索
– ドメイン検索
– 検索ツールバー
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検索がいまいち
クイック検索
最初の列でなくても利用できます。
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検索がいまいち
全文検索
検索結果の並び順を指定しやすくなりました。
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検索がいまいち
ドメイン検索
Notes標準機能で横断検索も可能です。
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検索がいまいち
検索ツールバー
便利な検索機能が集約されています。
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ユーザー管理が独自で大変
意外に知られていないDJX管理ツール
– ユーザー名に漢字名を使っていなくても利用可能
– スケジュール実行が可能
– カスタマイズによる機能追加が可能
Dominoディレクトリがメタディレクトリになっている事例は、意外に多い。
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ちょっとした設定で快適に利用できます。
• Standard/Designer(Eclipse)クライアント
– jvm.propertiesファイルの vmarg.Xmxを設定
• Administratorクライアント
– 起動時に余計なスキャンを実行しないhttps://www.ibm.com/developerworks/community/files/form/anonymous/api/library/7c442dc5-3008-4545-90a4-e895ec022037/document/6081eb89-5cbe-4d73-8687-04b68c520b74/media/11-12-16%20Session2_Murakami.pdf
新しいノーツではすべての動作が重い
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Standard/Designer(Eclipse)クライアント
2GB以上のメモリを搭載したPCなら、
<NotesProgram>/framework/rcp/deploy/jvm.properties
ファイルで “vmarg.Xmx=Xmx1024m”に変更http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21645978
新しいノーツではすべての動作が重い
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Administratorクライアント
[ファイル ]-[プリファレンス ]-[システム管理 ]メニューでシステム管理プリファレンスを設定
新しいノーツではすべての動作が重い
[基本]タブ-[起動設定] [ファイル]タブ-[Dominoのファイルのみ検索]
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機能強化されていますが、操作性は一貫しています。
メール・カレンダーが変わり映えしない
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動作がおかしくなったNotes Standardクライアントを再インストールしても復旧できない場合は、NICEツールを使用します。http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21577746
再インストールしてもStandard版を復旧できない
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データベースの作成と削除を統制できれば、ある程度は、乱立を防止できます。
乱立を解消する際は、NSFファイル単位でデータベースを再配置できるので、物理的な解決は容易です。
データベースを捨てられなければ、
閲覧専用のデータベースを安価なストレージに移すことも考えられます。
Notesは、情報が乱立して整理できない
「ノーツあるある」・・・バージョンアップ編
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Notes 6.0以降は、徐々に品質が向上しています。動作検証は、特に重要なデータベースに絞って、
影響の小さい障害は、移行期間中に修正する対応も可能です。
Notesをアップグレードすると動作検証工数がばかにならない
0
50
100
150
200
250
大
中
小
バージョン間での非互換件数推移
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Notes5からNotes 9にアップグレードする際は、一度Notes 6.5に上げてからNotes 9.0にアップグレードすることが推奨されています。
但し、ポイントを押さえて移行すればNotes 5から9に容易にアップグレードできます。http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/ldd_tech/2014_nd9_server_up_guide.html
古い設計を利用する際は、注意が必要です。
• 表示用の計算結果フィールド
• 制限付きセクション
• 数値フィールド
Notes 5を9にアップグレードするには2回アップグレードが必要
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SametimeやConnectionsは、Lotus Green Houseが利用できます。
Lotus Green House のアカウントは、NotesStandardクライアントの右サイドバーからも利用できます。https://greenhouse.lotus.com/
SametimeやConnectionsを評価しようとすると環境構築が大変
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IBM Notesは、様々なインターフェースを持っているのでデータの移行は比較的容易です。
– [ファイル]-[呼び出し」メニュー/[書き出し]メニュー
– [編集]-[リンクのコピー]-[表]メニュー
– Lotus Script (Win API/Notes CAPIも利用可能)
– Microsoft Component Object Model(COM)
但し、
プログラムロジックは、移行できません。
アクセス権は、移行が難しいことが多いです。
データを移行しないでシステムを乗り換えることが可能であれば、切り替えは簡単です。
他社製品に移行するのが大変/他社製品から移行するのが大変
「ノーツあるある」・・・Web対応編
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• DominoサーバーがREST APIに対応しているので、WebフロントエンドをDomino Httpタスク(Notesデータベース)にする必要はありません。
• 情報の少ないDojoを利用しなくてもjQueryでの開発も可能です。
Web対応が難しい
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手っ取り早くモバイル機器に対応するには、データベースをWeb対応に改修します。以下のポイントに留意するとモバイル対応も容易です。
• すべてをWeb化するのではなくモバイル機器から利用する機能だけをWeb化する
• モバイル対応している標準テンプレートを利用する
Notes以外の基盤をモバイルのフロントエンドに利用することも可能です。
モバイル対応が難しい
「ノーツあるある」・・・ライセンス編
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• 意外と知らないライセンスが存在する
– Domino Collaboration Express
– Domino Utility Server / Express
– XWork Server
SaaS系ライセンス
– SmarterCloud Notes / IBM Verse
– IBM Mail Dual Entitlement plus Applications
Notesのライセンスは非常識に高い
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• 試算例
– 前提:サーバー560PVU(70PVU x 8コア)/1,000CAL
– 2015年7月現在価格 PA/D 標準価格
Notesのライセンスは非常識に高い
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ライセンス名称(略称)
Domino Enterprise PVU/CALDomino Collaboration Express
Domino Utility
Domino Utility Express
XWork Server
Dual Plus
ライセンス種類 ライセンス 新規SS&S 継続SS&S ライセンス ライセンス ライセンス期限付きライセンス
期限付きライセンス
標準価格(円) 23,925,840 13,374,480 6,202,200 20,800,000 15,344,000 2,185,680 125,700 9,525,516
機能 メール ○ ○ ○ ○ X X X ○
アプリ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
課金対象 サーバー X X X X ○ ○ ○ X
ユーザー ○ ○ ○ ○ X X X ○
制限事項(試算前提)
Notesドメイン1,000名以下
従業員1,000名以下
(8NSF/1サーバーライセンス)
(1,001ユーザーで試算)
Dominoクラスタリング2台まで
1,600PVU以下
最大32NSF
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• PVUの考え方が大変:PVU計算ツールはあるwww.ibm.com/software/jp/passportadvantage/licensing.html
• ILMT設定(5コア/9GBメモリ/100GBHDD)
• IaaSサービスを利用して仮想化する場合にPVUライセンスを利用できるのは、SoftLayer/AWS/Azureに限定される。
仮想化環境ではライセンス管理が大変
Dualライセンスがお勧め
「ノーツあるある」・・・将来編
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VerseはNotesのUIの1つです。
Google Inbox
IBM Verse
IBM VerseがリリースされてNotesはなくなるのか
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Notes→SharePointの移行は、ひと段落してクラウドサービスとの比較にシフトしています。
他製品からNotes移行の事例がない
人数 移行元 移行先 サーバー台数
選定ポイント
1,100 Notes8.5 Notes9.0 12→7 移行費用が最も安かった
1,800 Notes6.5 Notes9.0 7→4 アプリケーションの継続利用
750 Notes6.5 Notes9.0 4→4 Windows,Mac対応
2,000 Notes6.5 Google 4→0 メールの容量制限の緩和
800 Exchange2007SharePoint2007
Notes9.0 8→4 グループ基盤の統一
1,400 Notes6.5 Exchange 2010SharePoint 2010
6→13 コスト比較なしトップダウンの指示
250 Notes7.0 O365 2→0 将来性の不安Notes管理者の不在
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9.0.2と9.0.1fp5は、リリースが計画されています。
http://www.lotus.com/ldd/fixlist.nsf
ロードマップがない/わからない
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Webにひょっこり出ていることがあります。– http://www.slideshare.net/dominopoint/ibm-messaging-and-domino-application-vision-roadmap
ロードマップがない/わからない
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Notes関連の書籍は、少ないのは確かですが、日本アイ・ビー・エム株式会社の日本語のWeb情報が充実してきています。
http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/
書籍がない
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• Notesの開発言語は、@式、Lotus Script、Java Script、Java言語と多様化しているので、全てに対応できる開発者は、少なくなっています。
• SharePointの開発言語であるVB.NET、C#、Java Script等の言語を理解した開発者は豊富ですが、Exchange , SharePointのAPIを理解した開発者は限定されるので、委託先が限定され人件費が高額になります。
技術者がいない
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Notesのセキュリティは、他の製品と比較してもかなり強固なのでマイナンバーの収集に対応したアプリケーションの開発は、容易です。
– 多様なアクセス権設定(サーバー,データベース,フォーム,ビュー,セクション,フィールド)
– 暗号化(データベース,リッチテキストフィールド)
– コピー禁止、印刷禁止
– 設計の隠蔽
マイナンバーに対応できるかわからない