平成20年 5月 - 和歌山県教育センター学びの丘 ·...

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平成20年 5月 鮮やかな巻雲:きのくに教育 iDC コンテンツ 春季号では、本年度の新規事業や基本研修講座等について 紹介します。 空と自然の歳時記 2008 より 目次 ・生涯学習支援 本年度の取組紹介 ・基本研修講座 実施講座の紹介 ・研究開発課から 各種事業の紹介 ・研修員経過報告 生涯学習支援課の主な取組について紹介します。 スナッグゴルフ 平成19年11月17日に実施した記念式典では、「きのくに県民カレッ ジ」で100単位を取得した那智勝浦町の古川慶次氏にブロンズマスター の認定証が交付され、県立熊野高等学校くまのサポーターズリーダー による「よさこい踊り」「南中ソーラン節」の発表、「きのくに教育 賞」の受賞者、中瀬古多太子教諭(新宮市立丹鶴小学校)の実践報告 がありました。 また、フリーアナウンサー、小林睦郎氏による講演「ことば、そ の大切なもの」では、方言の魅力や日常生活の中でできるだけ具体 的に伝える努力をすることの大切さ、受け手としての感受性を磨い ていくことの大切さ等が語られました。 他にも、学校給食のレプリカ等の展示や県立学校生徒による農産 物等の即売、スポーツ体験(太極拳・スナッグゴルフ)、火おこし 体験、ストローひこうき作り等の催しがありました。 小林睦郎氏の講演 なお、今年度は、11月8日(土)に「きのくに学びの日の記念行事(紀南の部)」とあわせて学びの丘 で開催予定です。 昨年度は、「ともに学び つながり ともに歩む」をテーマに、生涯学習 シンポジウム(1日目:3月19日)及び田辺市市民活動センターに登録の65 団体の参加による市民活動まつり(2日目:3月20日)を開催しました。 市民活動まつり 今年度は、3月に2日間の日程で、生涯学習に関する活動を行っている個 人や団体と連携して、参加型体験会やシンポジウム等を実施することで、お 互いの活動を理解し合い、ネットワークの拡大を図る取組を開催予定です。

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Page 1: 平成20年 5月 - 和歌山県教育センター学びの丘 · ~地域に根ざし、地域を耕す人々~」と 題し、地域づくりに取り組む方々の思いや共通点について学びます。紀南の地

平成20年 5月

鮮やかな巻雲:きのくに教育 iDC コンテンツ 春季号では、本年度の新規事業や基本研修講座等について

紹介します。 空と自然の歳時記 2008 より

目次

・生涯学習支援 本年度の取組紹介

・基本研修講座 実施講座の紹介

・研究開発課から 各種事業の紹介

・研修員経過報告

生涯学習支援課の主な取組について紹介します。

スナッグゴルフ

平成19年11月17日に実施した記念式典では、「きのくに県民カレッ

ジ」で100単位を取得した那智勝浦町の古川慶次氏にブロンズマスター

の認定証が交付され、県立熊野高等学校くまのサポーターズリーダー

による「よさこい踊り」「南中ソーラン節」の発表、「きのくに教育

賞」の受賞者、中瀬古多太子教諭(新宮市立丹鶴小学校)の実践報告

がありました。

また、フリーアナウンサー、小林睦郎氏による講演「ことば、そ

の大切なもの」では、方言の魅力や日常生活の中でできるだけ具体

的に伝える努力をすることの大切さ、受け手としての感受性を磨い

ていくことの大切さ等が語られました。

他にも、学校給食のレプリカ等の展示や県立学校生徒による農産

物等の即売、スポーツ体験(太極拳・スナッグゴルフ)、火おこし

体験、ストローひこうき作り等の催しがありました。

小林睦郎氏の講演

なお、今年度は、11月8日(土)に「きのくに学びの日の記念行事(紀南の部)」とあわせて学びの丘

で開催予定です。

昨年度は、「ともに学び つながり ともに歩む」をテーマに、生涯学習

シンポジウム(1日目:3月19日)及び田辺市市民活動センターに登録の65

団体の参加による市民活動まつり(2日目:3月20日)を開催しました。

市民活動まつり

今年度は、3月に2日間の日程で、生涯学習に関する活動を行っている個

人や団体と連携して、参加型体験会やシンポジウム等を実施することで、お

互いの活動を理解し合い、ネットワークの拡大を図る取組を開催予定です。

Page 2: 平成20年 5月 - 和歌山県教育センター学びの丘 · ~地域に根ざし、地域を耕す人々~」と 題し、地域づくりに取り組む方々の思いや共通点について学びます。紀南の地

地域の課題について、住民自ら主体的に学び、共同学習を展開し、住みよい

地域づくりに参画する活動を支援するマナビィスト支援セミナー及びその企画

ゼミを和歌山大学と連携しながら、きのくに県民カレッジの中核講座として実

施します。

昨年度、紀南の企画ゼミでは、テーマを「防災によるまちづくり」として、

7月から2月の土曜日(13:30~15:30)に2時間程度のグループ学習を月1回

程度(計5回)と自主ゼミを、和歌山大学の此松昌彦准教授の指導で実施しま

した。3月2日(日)には、企画ゼミでの「学び」や「成果」を生かしたセミ

ナーを受講生で企画し、当日は 93 名の参加者で開催しました。

平成 20 年度は、「この人に学ぶ!~地域に根ざし、地域を耕す人々~」と

題し、地域づくりに取り組む方々の思いや共通点について学びます。紀南の地

域再生に関心のある方は、ぜひ企画ゼミにご参加ください。

4月4日(金)、教育センター学びの丘において、平成20年度初任

者研修開講式並びに教職基礎研修①を実施しました。

開講式において、山口教育長は、子どもにとって「教育とは何

か?」「学校とは何か?」「教員とは何か?」を初任者に投げかけな

がら、教育の在り方について講話を行いました。

教職基礎研修①では、川県立学校課長、東中小中学校課長及び山

田教育センター学びの丘所長が講義を行いました。初任者は、平成20

年度の本県の教育重点施策、初任者研修の目的や内容及び教員として

の心構えについての話を聞きました。そして、教員として活躍することへの期待と激励を受けました。

初任者からは、「教職に対する情熱を持ち、専門職としての力量及び総合的な人間力を、この研修を通し

てさらに成長させたい」といった感想が寄せられました。201人の初任者は今回の研修を通して、教員として

の自覚を持ち、今後の教育実践への意欲を高め、気持ちも新たに教職員としての第一歩を踏み出しました。

4月4日(金)、教育センター学びの丘において、幼稚園等新規採

用教員研修園外研修①を実施し、公立及び私立幼稚園の新規採用教員

39名が受講しました。開講式の後、当センター山田博康所長が「新任

教員に期待する」と題し講義を行い、新規採用教員を激励しました。

午後は、日本現代作法会羽山京子総師範が、「社会人としての心構

え」と題して、身だしなみ、挨拶、姿勢や表情など接遇の基本的なポ

イントについて、演習を交え講義を行いました。受講者からは、「教

えていただいた挨拶や言葉遣いなど、基本的なことからまず気をつけて、幼稚園教諭であることをいつも忘

れず行動したいと思います」「社会人として、幼稚園教諭としての自覚を持つことの重要性を改めて考える

ことができました」との感想が寄せられました。年間10日間実施する本研修をとおして、幼稚園教員として

の実践的指導力や使命感を培うことをめざします。

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ICT活用授業指導力向上プランは、皆さんの学校等に指導主事が出向き、情報モラル教育充実のための校

内研修やICT機器授業活用のための校内研修、ICTを活用した授業づくりに係る指導助言や授業支援等を

行うプランです。

申込書受付期間は、第1期(5月~8月に実施)については4月 14 日(月)~4月 21 日(月)、第2期

(9月~12 月に実施)については8月 27 日(水)~9月3日(水)、第3期(1月~3月に実施)について

は 12 月 10 日(水)~12 月 17 日(水)です。

実施要項及び申込書は、学びの丘ホームページに掲載しています。市町村

立学校は当該教育委員会を経て申し込み、県立学校は直接学びの丘に申し込

んでください。なお、実施に関する質問(日程、内容等)については電話で

受け付けますので、研究開発課(0739-26-3494)までお問い合わせください。

手軽に始められるICTを活用した授業や、「ケータイ」を含

む情報モラルについて一緒に学んでみませんか。

歴史・郷土・地域コース「南方熊楠を学ぼう」 提供:財団法人南方熊楠記念館

和歌山県が生んだ世界に誇る博物学者

である南方熊楠について、スライド画像

と説明文で、その魅力や業績を学べるコ

ンテンツです。文字や画像が次々とアニ

メーションで表示されるプレゼンテーシ

ョン形式のデータも提供しています。

「総合的な学習の時間」等で、南方熊

楠を学ぶ際の教材として活用できます。

授業や施設見学の際に利用できるワーク

シートもダウンロードできます。

※ このコンテンツは平成 19 年度教員の長期社会体験研修における研修員成果物です。

環境・自然科学コース「空と自然の歳時記 2008」

昨年度公開した「空の歳時記2007」の続編です。和歌山県の空や

折々の草花や昆虫等の自然の様子を随時更新中です。学びの丘ホーム

ページのサイエンスギャラリーからもご覧いただけます。

今回から、印刷して利用しやすいようにレイアウトを刷新していま

す。プリントアウトして、学校の理科室等の掲示物として活用すれば、

子どもだけでなく大人も、雲や自然への関心を高めていただけます。

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当センターでは、学校の教育力・教員の指導力充実支援の一環として、

収集した県内外の教育資料の閲覧ができるように、教育資料室に「学び

サロン」を開設しています。現在、教育資料としては、県内各学校の教

育計画、研究紀要等の教育センターにおける教育研究資料等を 1,800 冊

以上収集しています。また、本年度から各市町村教育委員会の協力のも

と、研究成果報告書・研究発表

会資料・学習指導案・特色ある

授業づくりに関する資料、各教科に関する副読本等も収集し、資料

がより一層充実します。

教育資料書架

「学びサロン」では、教育資料のデータベースを作成し、キーワ

ード検索が可能となっています。必要に応じて指導主事がアドバイ

スもします。ぜひ、各学校での特色ある授業や授業づくりのために

ご活用ください。

和室

検索用パソコン 所蔵している資料の検索システム

教育資料室で収集している資料の新着情報は下記ページでご覧いただけます。

http://www.wakayama-edc.big-u.jp/siryousitu/index.html

「理科室にあるこの実験器具はどう使うのでしょうか」、「この実験を成功さ

せるコツを教えてください」、「生物や岩石などの種名を同定したいのですが、

コツはありますか」、「本校の近くで、生物や地層の観察に適した場所を知りた

いのですが」、「この教材を効果的に使う方法をアドバイスして欲しいのです

が」等、理科の授業に関する教材・教具及び教育実践に関する質問にメールで回

答します。

◎ 県内公立学校に勤務する教員を対象としています。

必ず、学校のメールアドレスにより送信してください。(個人用メールアドレスによる質問は受け付け

ることができません。)

◎ 実施期間及び期日 平成20年4月7日(月)~平成21年3月27日(金)

◎ お断り ・ 回答まで時間を要する場合があります。

・ 質問等の内容を、Q&A形式によりホームページ等で公開する場合があります。

・ 内容によっては回答できない場合があります。

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本年度、下記の長期研修員が、教育センター学びの

丘で1年間の研究・研修を行っています。特に指定研

究については、指導主事等とプロジェクトチームを編

成し、取組を進めています。

6月には、第1回研究報告会を行う予定です。各研

修員は研究テーマとその設定理由、研究計画等を中心

に発表することになっています。

各研修員は研究の方向性を確立しながらさらに内容

を深め、授業実践等につなげていきます。

【研修員の研究テーマ】

研究分野 研修員 研究内容

山 川 菊 美 研 修 員

(田辺市立会津小学校)

指定研究①

(特別支援) 通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする

児童生徒の指導及び支援に関する調査研究 石田 真美子 研修員

(日高川町立三百瀬小学校)

大 堀 和 美 研 修 員 (紀の川市立安楽川小学校)

指定研究②

(理科) 表現力と思考力の向上を目指した理科学習指導に関す

る実証的研究 若 宮 秀 朋 研 修 員

(湯浅町立山田小学校)

林 佳 美 研 修 員

(田辺市立稲成小学校)

指定研究③

(言語力) 国際的な読解力を中心とした各教科にわたる言語力の

育成に関する実証的研究 増 田 真 紀 研 修 員

(有田市立保田小学校)

田中 祐佳子 研修員

(有田川町立吉備中学校)

指定研究④

(小学校 英語ノートに基づく ICT 教材を用いた小学校外国語

外国語活動) (英語)活動に関する実証的研究 中 西 佳 子 研 修 員

(新宮市立王子小学校)

森 畑 美 枝 研 修 員

(和歌山市立楠見中学校) 学校カウンセリング -不登校への理解を深める-

課題研修

(教育相談)

(特別支援) 特別支援教育における養護教諭の役割 有北 恵津子 研修員

-生徒のニーズへの気づきと発信- (紀美野町立野上中学校)